ウェブデザイナーのための便利すぎるツール&リソース20選【最新版】

ウェブデザイナーに便利なデザインリソースやツールをまとめた最新版の記事をThe Next Webから。きっとあなたの知らない、日本ではまだメジャーじゃない注目リソースやツールがあるはず? — SEO Japan

Webデザインにおいて、使用するツールはあなたの結果に重要な役割を果たす。もちろん、紙に鉛筆で描くことのような、基本を忘れないことが大事だが、時には新しいアプリやリソースを見つけることが、あなたのクリエイティブなジュースをもっと流れるようにするのに役立つかもしれない。

今回は、デザイナーとデベロッパーのための20個の便利なツールをリソースリストとしてまとめた記事を紹介する。あなたのお気に入りを(または、もし私たちがあなたのお気に入りを見逃していたら)コメント欄で教えて欲しい!

1. Niice

Niiceは基本的に、人気デザインサイトのBehance、Dribbble、Designspirationから結果を引っ張ってくるデザイン検索エンジンとして機能する。もしあなたがインスピレーションを必要としているなら、ここに来てがっかりすることはないだろう。白黒の筆記体デザインを検索してみよう。

2. Pixel Dropr

Pixel Droprは、UI Paradeが作ったPhotoshopのプラグインで、デザイナーは、アイコン、イラスト、写真、ボタン、その他の要素を作って、PSDファイルにドラッグ&ドロップすることができる。詳しい説明はここを読もう。

3. Designer News

もしあなたがHacker Newsの読者なら、すでにDesigner Newsの仕組みは知っているはずだ。それはデベロッパーとスタートアップシーンに焦点を合わせたサービスのようなものだが、デザインやデザインのプロセスを簡単にする新しいツールに関する議論を重視する。

4. FirefoxFont Inspector

Firefoxは、DevToolに最近“Font Inspector”と呼ばれる新しいタイポグラフィ中心のツールを追加した。 現在は、このブラウザのNightly Build内で利用できる。詳しくはこちら

5. Cloud Comp

Cloud Compは、Cloud Appを使用した軽いツールで、デザイナーはアプリやウェブサイトのモックアップをクライアントと共有することができる。詳しいことはここを読もう。

6. Sidebar.io

Sidebarは、5つの“最高のデザインリンクを、毎日”提供するサイトだ。

7. BLOKK

BLOKKは、簡単なモックアップやワイヤーフレームで使用するためのダッシュでできたフォント(漫画新聞で見つけるようなもの)だ。最高のツールだ。詳しい内容はここを読もう。

8. What’s My Browser Size?

このWebアプリは、その名の通りシンプルだ。あなたのブラウザウィンドウの現在のサイズを教えてくれ、あなたがそれをリサイズするとそれに従って調節する。例えば、もしあなたがMedia Queriesを使用しているなら、このツールは便利だ。

9. 直感的なカラー選択ツール

私たちのお気に入りのカラー選択ツールの1つ。読み込み時に、ウィンドウ全体が1つの色でいっぱいになる。色合いを調整するにはマウスを左右に動かし、明るさを調整するにはマウスを上下に動かし、スクロールして彩度を変える。0 to 255Colllorも試してみよう。

10. Timehub

Timehubは、プログラマーにGitHubリポジトリから請求書を作らせるサービスだ。そう、今、デベロッパーは、GitHubから離れることなくプロジェクトに費やした時間を追跡することができるのだ。詳しい情報はここを読もう。

11. Helvetica vs Arial

タイポグラフィはWebデザインにおいて重要な役割を果たすが、多くのデザイナーは、HelveticaとArialのような似ている書体の違いを理解するように訓練されていない。このリソースは、あなたがそのスキルをテストして、この2つの有名な字体を区別することに上手くなるのを手助けするだろう。

12. HEXからRGBへの変換ツール

先に紹介した“What’s My Browser Size?”というツールと同じように、これは、HEXからRGBにカラーコードを変換するだけのミニマルなサイトだ。もちろん、あなたは他のたくさんのアプリケーションやサービスを使って同じことをすることができるが、これはとても美しくシンプルな選択肢だ。Colorrrsも試してみよう。

13. PlaceIt

PlaceItは、シンプルなドラッグ&ドロップツールで、あなたに現実の製品のスクリーンショットを一瞬で作らせてくれる。

14. Heyoffline.js

このJavaScriptプラグインは、ネットワークがダウンした時にユーザーが何も失わないように警告する。ローカルにフォーム入力内容を保存するプラグイン、Garic.jsもチェックしよう。

15. UXテストのためのKeynote/PowerPoint

信じられないかもしれないが、KeynoteはGoogle Venturesのデザインチームに選択されているツールだ。私たちの詳細な調査より:

デザインパートナーのJohn Zeratsky、UXリサーチパートナーのMichael Margolis、Knappと私は、ユーザーテストのためにモックアップを作ることに没頭していた。私たちは、(驚いたことに)機能的なモックアップを作るのに非常に便利なツールであることが証明されているKeynoteを使うように指示された。

16. Alfred Workflows

Alfredユーザーなら、このCSSカラー変換ワークフローをチェックしよう。

17. PLTTS

PLTTS(パレッツと発音する)は、あなたが取り組んでいるプロジェクト用の完璧なカラーパレットを簡単に見つける。

18. Chardin.js

Chardin.jsは、あなたのWebアプリにシンプルなオーバーレイスタイルの説明を提供するjQueryプラグインだ。ここに行って、動作しているところを見てみよう。

19. Mincss

Mincssは、使っていないセレクターを見つけて削除することによって、CSSからいらないものを片付ける

20. CSSCSS

CSSCSSは、CSSファイルを解析して、どのルールセットが重複しているかを見せることによって、Mincssと同じような働きをする。

John CanelisJamie Brittainを含め、このリストに入れるツールを提案してくれた読者のみなさんに感謝する。次のリストのためにあなたのお気に入りもシェアして欲しい!

画像クレジット:Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「20 Incredibly useful tools and resources for Web designers」を翻訳した内容です。

久々のまとめ記事でしたが、さて便利そうなツールやリソースはあったでしょうか? — SEO Japan [G+]

ツイッターでナルシストを見分ける方法

ツイッターを使っている人なら誰でも少なからずナルシスト的な投稿をしてしまうことがあると思いますが、その中でも本人が気づいているのかいないのか、とりわけ普段からナルシストな発言ばかりしている人っていますよね。今回はそんなソーシャルメディア時代のナルシズムについて考えた記事を。自分はナルシストじゃないと思っている人も確認用に読むべき? — SEO Japan

Adolf Hitlerツイッターのおかげで、普通の人とあからさまにナルシスト、つまり、自分の日常生活を詳しく実況する価値があると考えるものの、他の人達のアイデンティティや行動に関しては、全く関心を持たないタイプの人を簡単に見極めることが出来るようになった。

幸いにも、完全なるナルシストは少ない。しかし、些細な、あるいは、強烈なナルシストの行動を特定する様々な要素が存在する。

この要素が積み重なると、アドルフ・ヒトラーになる。幸いにも、ツイッターに彼は一人しかない。

前提

注意してもらいたい点がある。これから紹介する要素は、実在する人物のみに適用される。アカウントがジョーク目的で作られたなら、あるいは、諸要素の一部が策略の一部に用いられている場合、ナルシズムとは言えない。前提として、実在する人物であり、ツイッターの世界の外側のイメージと等しくなければならない(または、大半において等しい)。

また、ツイッターを利用しているものの、その他のユーザーを見つけることが出来ない、あるいは、適切にコミュニケーションを取る方法が分からない等、純粋に利用方法がよく分からず、要素の一部が無効にされるケースも考えられる。通常、私達は、ナルシストに対して、ある程度の知識を持つ人物をイメージする。以下の例にも、このイメージが反映されている。

ナルシストである理由

非常にフォローするアカウントが少ない

数年に渡ってツイッターを利用し、3000本以上のツイートを投稿しているものの、フォローする人数が100人以下なら、何かしら問題がある。 世界には素晴らしい人達が大勢いる。アシスタントにツイートを任せている超有名人(3000本も本人が投稿することが出来るはずはない)であっても、富を分け与え、アシスタントに何人かをフォローするように命じているはずだ。このような評判により、立派なフォロワーを得られるためだ。

この行動は、エリート主義に基づいている。恐らく、同じ世界の住人であると考える有名なセレブであり、よく知っている人物のみフォローする方針を固めているのだろう。基本的に、ツイッターをフェイスブック化している。ツイタッターはフェイスブックではなく。フェイスブックはフェイスブックである。

John Mayer

該当するユーザー:

富を独り占め

ツイッターは、情報をシェアするためのサービスである。優れたアイテムを探し出し、フォロワーに伝える。自分のツイートと他のユーザーのツイートの割合が100/1なら、自己中心的なユーザーだと言わざるを得ない。 繰り返すが、大勢のフォロワーを獲得したなら、良い行いのために利用するべきであり、実際に他人の優れたアイテムを紹介することで、自分のアイテムがさらに幅広く配信してもらえる確率は高くなる。好意を受けたら、別の人に好意を渡そう。

最近の@gapingvoidのツイート

該当するユーザー:

身の上話

ナルシストユーザーの特徴の中で、個人的に気に入っているのは、人生を語るタイプだ。このタイプのナルシストは、ツイッターを使って、他人にとっては退屈であったとしても、日常生活の模様を細かく伝えようとする。フォロワーが多くても、パンをトーストしている、または、グーバーグレイプをパンに塗っていることをフォロワーが知りたがっていることにはならない。

とりわけフォロワーの大半にとって興味深い情報ならば、自分自身のランダムな情報を少し提供しても問題ない。しかし、平凡な行動を細かくツイッターで報じているなら、考えを改めてもらいたい。 ベストセラー作家ではないなら、人気テレビ番組の司会ではないなら、ハリウッドスターではないなら、あるいは、5万人以上のフォロワーを抱えているわけではないなら、身の上話など誰も気にしていない。それでも、自分のことは気になるのだろう – だからナルシストなのだ。同一視しないでもらいたい。

@portentintのツイートのサンプル

該当するユーザー:

@返信しない

ファンに返信しないユーザーは嫌われる。全員に返信する必要はないが、好意でフォローしてくれたフォロワーにほとんど返信しないのは、エゴ丸出しである。ツイッターを頻繁に利用しているものの、返信しないユーザーは自己中心主義そのものである。


該当するユーザー:

最優秀ナルシスト賞

全ての特徴を兼ね備えた人物はさすがにいないはずだ。いかにナルシストであっても、何かしら良いところを持っているはずである、と私は考えていた。しかし、残念ながら、すべての要素に当てはまる人物を一人見つけてしまった。しかし、この人物のツイッターのストリームをたまたま目にした時、あまり驚かなかった。想定の範囲内だったからだ。

それでは、最優秀ナルシスト賞を、ライアン・シークレストに贈呈する。

許容範囲

ナルシスズムには良い面もある。健康的なナルシズムも存在する。事実、私は今回ナルシストとして挙げた人達の多くをフォローしている。しかし、特徴の全て(または多く)を備えているなら、フォローしない。なぜなら、このような完璧なナルシストのフィードは煩わしく、フォローを解除するからだ。それでも、ナルシズムは、ある意味興味深く、私自身、ロボットのようなユーザーよりも、ナルシストをフォローしたいと思う。

自分自身であることが大事だ – しかし、限度を越えないように注意する必要がある。ライアン・シークレストにはもう少しナルシズムを控えてもらいたいものだ。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「How to Identify a Narcissist on Twitter」を翻訳した内容です。

日本にも該当するツイッター有名人が多数いそうな雰囲気ですが、最初の「非常にフォローするアカウントが少ない」は私がまさにそうなので、ドキッとしてしまいました。基本、情報発信のみに使っているのが理由ですがナルシストチックな面もあるといえばあるかもです。。それなりに納得&面白い内容でしたが、紹介されていた米国のセレブリティを知らないと面白さ半減ですかね。最後に出ていたライアン・シークレストはラジオやテレビのパーソナリティですが、特に素人オーディション番組「アメリカンアイドル」のホストで全米で有名になった人です。マイナータレントがある日突然超有名人になった(でもオーディション番組のホストレベル)という意味ではナルシストな雰囲気満載の人ではあります。 — SEO Japan [G+]

SEO&アフィリエイトの参入障壁

GoogleのSEO取締り強化によるSEO難易度アップで、以前に比べSEOビジネスに参入する人も少なくなっている最近ですが、外部リンク支援はともかくコンサルティング、インハウスSEO支援等、SEO関連のサービスニーズはまだまだ存在します。今回は特にSEOを活用したアフィリエイトビジネスに関する参入障壁の問題についてトップマーケッターのロス・ハッジスが考えた記事を。 — SEO Japan

通常のビジネスの世界では、参入する際の障壁が実在し、定着している – 実際の店舗を設ける小売業界では、特に参入の壁は高く、これが、貧しい状況を抜け出し、潤沢な企業を目指すことが難しかった原因の一つであった – サプライチェーンにおいて効率を確保するには、長く、大変なプロセスを経る必要があり、また、大きな店舗を建てるため、利益が出るまでに時間がかかった。そんな中、インターネットのデータが新たな富裕層を生み出す一方で、小売および店舗の壁は崩れ始めていった – そして、新しい、崩れかけた参入の壁を活用した人達が、複雑で、かつては非常に競争の厳しかったマーケットに参入し始めたのだ。

アフィリエイトビジネスで成功sた経験があり、ある程度、ウェブサイトをデザインする力があるなら、ふさわしいかどうかは別にして、SEO業界に加わることは出来る。「基本的なアフィリエイト」が競争の激しい業界に風穴を開け、先見の明のある起業家に多額の収益をもたらし、その一方で、動きの遅い物理的な建物を持つ企業は徐々に衰えていった。

時が流れ、アルゴリズムが改善されると、このような安易なアフィリエイトの多くは、効率が悪いため、撤退するか、あるいは、落ちぶれていくかのいずれかの道を辿った – 理由は、利鞘が少ないためマーケティングの予算の多いビジネスには歯が立たない、もしくは、事業開発プロセスが怠惰な、効率が悪いため、コンバートしたビジターの収益が少ないのいずれかであった。

さらに、多くの採算性の高いキーワードのニッチが薄れ、容易に上位にランクインすることが可能であった完全一致のドメインが、ドメイン名の売買業者、あるいは企業の防衛策によって次々に登録され、さらに、SEOの需要および認識が高まるにつれ、ドメインの単価が上がっていった。

その結果、優れたアフィリエイトやSEO業者がマーケットへの参入を断念するようになった。その理由は、A) 手頃な価格の、取得可能な完全一致のドメイン(EMD)が少ないため B) アルゴリズムにより参入が阻まれるため C) ニッチで競争に勝つために必要な純粋なSEOのオーソリティがレベルアップしているためである(この記事の意図において最も重要なのはCの理由)。

参入の壁として存在するリンク構築

インターネットは、確かに優れた企業に対しては、マーケットに「挑戦」しやすい環境を作り出しているものの、時間、そして、確立されたマーケットの状態を考慮すると、 – 少なくとも競争する力を持つかどうかを判断することが出来る優秀なアフィリエイトにとっては – 維持可能なアプローチで参入し、競争する上での難易度は明らかに高まりつつある。

大半のSEOは、キーワード難易度ツール等のツールを使ってキーワードを入力し、すぐに当該の分野で戦うことが出来るかどうかを調べる。「競争の激しさ」の評価は、センスと適性がそれぞれ異なるため、SEOによって異なる。一般的に、SEOは次のような状況を考慮し、評価を行う:

  • 完全一致のドメインが、キーワードの上位を独占している
  • SERPに定着した、知名度のあるブランドのリスティングが複数掲載されている
  • ページオーソリティの高いURLが上位の大半を占めている
  • 上位が.govやその他の圧倒的に強い競合者によって埋められている
  • 高度に最適化されているページが、上位のランキングを独占している
  • 著名なニュースサイト(CNN、フォーブズ等)、教育機関のサイト(.edu)、政府のリソース(.gov等)の「取得不可能」と思われる被リンクを数多く持つプロフィール
  • ローカルの結果ページが、全国的なページ、または、地域が指定されていないページのビジビリティを大幅に制限する

リード生成分野のアフィリエイトや企業にとっては、競合性リサーチは絶対に必要な取り組みであり、このような「検査」によって、長期的に実施するビジネス – つまりROIを高めるランキングの追求および維持 – の開始または中止が決まる。

そのため、この業界で勝負する人達は、長期的に利益をもたらす1位のランキングを1つ(または複数)維持するだけでなく、新たな競合者の登場を食い止めるべく、出来るだけ多くの参入の壁を作らなければならなくなる。

PPCは短期的なコンセプトである – すぐにトラフィックを集め、ROIを計測する。SEOは長期的な視点で行われるものの、経済の原理に基づいて緻密に構成されているわけではない。そのため、1位を獲得し、焦点を変える必要がある。SEOは、このような「参入の壁」の基礎をベースにしている場合、1位を獲得するだけでなく、今後10年あるいは20年間に渡って上位を独占することが可能になる

マーケットの寡占を巡る戦い

競合者の参入を確実に防ぐ方法はない。しかし、先見の明のあるSEO業者が、競争を激化させないために当該のマーケットの状況を整えることは可能である。

1. 完全一致ドメインを防御策として購入する – 多くの「ブランド」は防衛策として魅力的な完全一致のドメインを取得する取り組みを実施している。コストは嵩むが、競合者から実質的なアドバンテージを奪うことで、ランキングを長期間に渡って固定させ、また、参入を試みる競合者の存在をハッキリさせて、注意する必要があるレベルに達した際に調整することが出来るようになる。さらに、多くに会社は十分な武器(完全一致ドメイン)を携えて参入することが出来なくなるため、参入を思い留まらせる効果も見込める。

2. 参入する競合者のドメインを推測する優れたアフィリエイトプログラム - リード生成の分野では、事業開発を行って、利鞘を増やしたり、独自のテクノロジーを入手する前に、すぐにプログラムを収益化することが、最善のアフィリエイトの戦略だと見なされている。 当該の分野で最も優れたアフィリエイトプログラムを確立することで、所謂「氷山の観測所」を用意し、競合するドメインの侵入やリードの量等を容易に観察し、必要に応じて調整することが可能になる。同じように、当該の分野で唯一アフィリエイトプログラムを運営しているものの、既存の利益を蝕まれる可能性があるなら(あるいは2次的な機会を見つけられてしまう可能性があるなら)、長期的な競合者を完全に封鎖する方針が望まれる。

3. バーティカルの競争を誇張する – 多くのキーワードは、競争する/勝つために、40-50のドメインオーソリティ(DA)があれば十分である。しかし、障壁を偽造する、そして、不要な障壁を作る効果があるため、必要な資金に対して、以前は損益ゼロ、または、若干利鞘が少ないロングテールのキーワードを追求する価値はあると言える。二次的なキーワードをつり上げ、ドメインのメトリクスを誇張することで、競合者候補に競争を思い留まらせる状況が生まれる可能性がある。

4. 被リンクプロフィールにゲーム理論を利用する – 多くのバーティカルでは、競争するためには「あるタイプのリンク」が必要だと言う条件が存在するように見える。多くのサイトが、共有、いいね!、リンクを推奨しているが – 現実は必ずしもそうとは限らない。また、この条件付けは、ゲーム理論および「集団思考」の類の効率をベースとしており、マーケットは同分野のプレイヤーのリンク構築の取り組みを真似して、スタイルおよび適性において、任意のリンク構築プロフィールが生まれる。これは、大半のバーティカルに「特定の厄介者」が欠けている理由の一つであり、大半のプレイヤーが、スタイルまたは類似点において、厄介者以上に厄介か、あるいは、「うまくいく取り組み」に関して、同じような効果を得ているかのいずれかである。これは、共通点を確立する集団の考えにおけるゲーム理論にも当てはまる – つまり、「自分のリンクプロフィールがブラックハットなら、競合者もブラックハットなリンクプロフィールを持っているため、全滅する。そのため、結局誰もお咎めを受けずに済むはずだ」と言う考えである。

場合によっては、必要以上に多くの時間をハイレベルなドメインオーソリティのリンクの構築/促進にかけて、弱点を“隠す”ことで、競合者に偽りの印象を与える行為は、プロフィールの本来の「清潔度」を惑わせる効果があるなら、実施する価値はある。だからこそ私は以前有料リンクを買うことが出来るように良質なコンテンツを構築するべきだと主張したのだ – 「強靭なリンクPR班」が、競合者を退け、さらには、10%の良質な外観をはがして、90%の悪質な中身を暴く取り組みには執着しない、サイトを評価するエンジニアも欺くことが出来る。

5. 複数のドメインでSERPをコントロール – 共通の取り組みを行うものの、ブランドに関してお互いの存在を明かさないタイプの“無印”のドメインが有効に働くことがある。 こうすることで、1つのキーワードを独占し、さらに検索の意図に関する有益なデータ(複数のリスティングを閲覧するユーザーのデータ)を得られる。

また、競争上の絞り込みが行われると言う考えも説得力がある – ある会社が価値の高いキーワードに対して、1位と2位、または3位をコントロールしている場合、4位または5位のサイトがランクを押し上げるために費やす資金は、やがて底をつく。

その結果、やがて会社や事業は資金繰りに困る、または、諦めて、リンク構築を中止する現象が起きる。これは理想的なマーケットの状況であり、是非とも実現するべきである。また、この状況は先程申し上げた「参入の壁」のコンセプトとも一致する。参入を完全に阻止するほど理想的ではないものの、独占的なSEOの取り組みによって、競合者が3位や4位で“満足”するなら、高く評価することが出来る。これはランキングの動きがなく、収益に納得が出来ない場合に起きることが多い。特に1位または2位を狙う長期的且つ大変な努力が必要される状況で、よく発生する – なぜなら、ご存知のように、利益の大半は1位から得られるからだ。

SEOのマーケットの状況を利用する

SEO業者としての強みの一つは、単純にSEOを心得ているだけでなく、業界の仕組みを理解している点である。ウェブには無数のサイトが存在する – しかし、インハウスのSEO担当者、または、SEOに予算が割り当てることが出来るサイトは多くはない。そのため、多くのサイトはエージェンシーやコンサルタントを活用し、リンク構築を代わりに実施させている。このプロセスを介して、相当数のサイトが停滞するか、または、勢いを失う。その結果、ROIに期待していた企業はストレスを抱えることになる。すると、SEO業者を「悪徳業者」扱いする会社、そして、単純に継続的に投資するには成果が不十分だと判断する会社も現れる。

「怪しげなサービス」を提供するSEOサービスは稀であり – 契約の打ち切りで得をする業者は存在しない。大抵の場合、SEOサービスのプロバイダーがマーケットの状態をただ単に勘違いしたか、もしくは、変化を起こすことに失敗し、クライアントの期待に応えられなかっただけである。また、全て競合者が猛スピードでリンク構築を行うバーティカルに足を踏み入れている可能性もある – つまり上位へのランキングが非常に困難であり、思うように成果が上がらないだけなのかもしれない。その結果、サービスを購入するかどうかを決定する人物は、最終的に「停止と再開」を繰り返すことになる – 要するに、短期間でリンク構築を諦め、その他のコンサルタントに依頼するか、もしくは、SEOを社内で雇うルートを辿る。この非活動的な期間が、SEO業者およびクライアントにとって、最大の価値をもたらすのだ。

つまり、理論的には、SEOの地位だけでなく、上位の地位も固めて、基礎を確立し、付け入るすきを与えない状況を作り出すことが出来る。 「簡単に得られるメリット」、そして、マーケットの活力を取り除くことがSEOの目的である。この活力こそが、企業に自信を与え、予算を投じる決断を下させるのだ。投入される予算が増えると、ランキングが下がらないとしても、資金を失うことになる。収益からコストを差し引いた残りが「利益」となり、収益を維持するために、リンク構築を続けることでコストが膨らむなら、利益は減ってしまう。

1位を獲得して、利益を得ることが目的なのではない。目的は、競合者との競争を止めて、以前の状況を出来るだけ長く存続させることである。

1位を越えて

この記事のテーマを考慮し、最後に時間の経過とともにSEOの見返りを増やし、倍増させる理想的なシナリオを、フローチャートとして説明する。このフローチャートの最後に、理想的なマーケットの状況が導かれるだろう。

大半のマーケットのキーワードでランク #1を得る

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重要なキーワードで1位を獲得し & 競争の激しいキーワードで1位を狙う取り組みを止める

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重要なキーワードで1位を獲得し、競争の激しいキーワードで1位を狙う取り組みを止めて & マーケットへの参入を遅らせる

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重要なキーワードで1位を獲得し、競争の激しいキーワードで1位を狙う取り組みを止めて & マーケットへの参入を止めさせる

完璧にこのフローチャートを実現するのは不可能に近い – 強力で莫大な資金を持つ企業、そして、バーティカルを不適切に評価する企業は、私達がどんなに努力しても参入してくる。また、グーグルによって、検索可能な製品に対するマーケットの独占がほぼ不可能な環境が作り出されている。しかし、競合者に対するポジティブなマーケットの地位を損なう取り組みに十分に資金を投じることで、健康的で採算性の高いトップの地位を出来るだけ長く維持し – より魅力的な取り組みに焦点を絞ることが出来るようになるだろう。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「SEO As A Barrier To Entry」を翻訳した内容です。

SEOというよりは、SEOを武器にアフィリエイトやサイト運営をしている人に色々実感&共感することの多い記事だったのではないでしょうか。ドメイン関連の話が多かったのは英語圏ならではですが、アイデアとしてはヒントになる点が多い内容だったと思います。 — SEO Japan [G+]

Instagramを大活用している5つのブランド

Facebookによる買収以降、余り目立った動きがないInstagramですが、ユーザー数は日本でも世界でも地道に増え続けているようです。米国では、Instagramをマーケティングに活用している企業も多数あるようですが、今回はその中でもInstagramを上手にマーケティング活用している5つの有名ブランドを紹介します。日本では意外と少ないInstagramマーケティング、この記事を参考に先に取り組めば話題になるかも? — SEO Japan

Instagramは、ブランドにとって扱い難いものになることがある。うまくすれば、熱心なオーディエンスへの最高および直接のルートになり得る。下手にすれば、あなたのブランドをおむつ試験施設の裏に置かれたゴミ箱のような嫌な臭いにすることもあり得る。ここでは、Instagramを大いに活用している5つのブランドを紹介する。

1 – Sharpie

Sharpieは素晴らしい例だ。一つには、彼らは実際に自分たちの製品を使用して本当にクリエイティブなコンテンツを作成しているが、マーケティングメッセージを無理に押し付けているようには感じない。彼らは、自分達のアートワークを他のプラットフォーム(Facebookなど)で共有することや、関与することを他の人に奨励している。それが円熟した製品を作るのに役立っているのだ。

2 – Warby Parker

この人達は比較的新しい眼鏡の会社で、このような新しい会社を支持するファンをかなり集めている。彼らは、面白い設定の中でカッコいい画像を見せることによって、それを製品の配置やカタログのようには見せずに、幅広い眼鏡を紹介することができている。

3 – Red Bull

Red Bullはエクストリームスポーツの宣伝ですでに知られているため、これには驚かないかもしれないが、このブランドは、その繋がりを用いて本当にクールでクリエイティブなInstagramコンテンツを作っている。彼らは、ブランドとの関連性に役立てるために独自のハッシュタグも作った。しかし、1つのハッシュタグしか使わないおかげで、彼らがやり過ぎているようには見えない。

4 – Lego

InstagramはLegoのような会社にとってパーフェクトなプラットフォームのため、これは一部の人にとっては衝撃を与える例ではないかもしれない。Sharpieのように、彼らは自分達の製品を使って素晴らしい作品を作ることができる(もちろん、Legoはクリエイティビティが全てだ)。そして、これもまたSharpieと同じように、他の人に彼らの作品を共有することを奨励している。

5 – Starbucks

StarbucksのInstagram使用については数多くの良いことが言われてきたが、公平のために言うと、それはもっともなのだ。彼らを素晴らしいものにしているのは、フォロワーにコンテンツを管理させているという事実だ。Starbucksが作成する画像の大部分は、フォロワーによって送られてきた提案だ。Starbucksは素晴らしいコンテンツを作ることができるだけでなく、会話に積極的に参加もしている。それは、そもそもソーシャルメディアを使用しているビジネスの主な目的の1つだ。

もちろん、これはInstagramでブランドを築いているビジネスのほんの少しの例にすぎない。Addidas、Burberry、Virgin Americaのようなブランドも、Instagramを大いに使用している素晴らしい例だ。そして、その他にも自分たちのクリエイティブな才能を見せている小さな会社があることは間違いない!

あなたがInstagramでフォローしているブランドは何だろうか?コメント欄で教えて欲しい。


この記事は、the social penguin blogに掲載された「5 Brands Making Great Use of Instagram」を翻訳した内容です。

日本でもお馴染みのブランドが多かったですが、最初のsharpieは日本では余り知名度のないながらも米国の由緒あるペンメーカーです。伝統的なブランドがInstagramを積極活用していること自体が素敵ですし、投稿されているイメージの数々もブランディングにじわじわ貢献してきそうな好印象。レゴやスタバ、レッドブルは想像がつきますが、眼鏡メーカーのワービーパーカーも面白いですね。自社製品をからめたちょっとセンスのある写真を撮影して投稿、これならどこの会社でもすぐできますし、色々なアプローチが可能そう。日本でももっとマーケ活用が増えると楽しいはず! — SEO Japan [G+]

4タイプのSEOリーダーの下で働くコツ

外部リンク中心だった日本のSEOもインハウスSEOの重要さが認められてきた最近。インハウスでチームを作ってSEOに取り組む 企業も増えていると思いますが、その際に重要なのがリーダーの存在。SEOの知識はもちろん、リーダーとしての資質や役割も求められるわけですが、当然人には色々なタイプがいるわけで、、、そんなSEOチームを率いるリーダーに関する考察を。SEOに関わらずネットマーケティング全般に当てはまる内容で中々面白いです。 — SEO Japan

私は様々な企業でインハウスとして、そして、時にはコンサルタントとして、SEOの取り組みを担当させてもらってきた。この業界に参加して8年が経過するが、経験を通じて分かったことがある。それは、インハウスのSEOの成功は、リーダーの検索に対するアプローチの範囲内で取り組みを実施することが出来るかどうかに左右されると言う点である。これは、効率良くSEOを実施するために必要な部門間の協力、そして、SEOならではの流動性によるものである。

今回は、4つの極端に異なるリーダーのタイプ、当該のタイプ特有の検索の取り組みを列挙し、検索のリーダーシップのスタイルに関して、それぞれのリーダーシップの範囲内で、検索を効率良く実装する方法を紹介していく。

干渉しないリーダー

Hands Off_shutterstock

イメージ: Shutterstock

干渉しないリーダーは、保守的であり、インターネットが登場する前に、または、計測しやすいPPC、eメール広告、またはディスプレイ広告等のオンラインチャンネルが登場する以前に成功を収めてきた人物であることが多い。干渉しないタイプのリーダーは、AOLのメールを今でも利用している可能性がある。

この類のリーダーシップの下では、検索は機能としては恐らく実在しない。また、実在したとしても、PPCやディスプレイの初心者が担当していることが多い。放置主義のリーダーは、検索をチャンネルとして重視していないか、最悪の場合、積極的に排除の方針を固めているかのいずれかである(後者の方がより可能性が高い)。

干渉しないリーダーを攻略する方法

実はこのタイプの人物がリーダーシップは、検索マーケッターにとって有利に働く – なぜなら、放置主義のリーダーは、検索から簡単に得られるメリットを求めている可能性が高いからだ。そのため、一部の容易に得られるメリットを手に入れ、広範な計測結果を用意することが肝要である。

ROI、売上原価、取得原価等の計測基準を用いて、検索とその他のチャンネルを比較するべきである。検索は(基本的に)その他のチャンネルよりも優れたパフォーマンスを見せる。

干渉しないタイプのリーダーシップにおける最大のチャレンジは、大半の検索の取り組みを効率良く実施する上で欠かすことの出来ない、部門間の協力を得る取り組みである。

コミュニケーションを行い、先程申し上げた計測基準を用いてその他の部門の功績を認めることで、この難問を乗り越えよう。コストセンターをプロフィットセンターに変えるだけで、友好的な態度に一変する。

自信満々だけど勘違いしているリーダー

Boost Web Traffic

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自信満々だけど勘違いしているリーダーは、業界用語や業界特有の指摘を誤って捉えている。このタイプのリーダーは、オンラインビジネスに携わったことがあるものの、オンラインプロパティの作成に取り掛かったことはない人物であることが多く、カノニカルタグと魔法の杖の違いを理解していない。

グーグルジュースについて自信満々に語るものの、リンクベイトとスパムのニュアンスの違いが分かっていない。「分からない」と認めることはなく、ネットワーキングイベントで得た、数ヶ月前または数年前に流行っていた情報をとうとうと述べる。「ピンタレストジュースが必要だ!」等々。

通常、自信満々だけど勘違いしているリーダーシップの下では、成功は見込めない。

自信満々だけど勘違いしているリーダーを攻略する方法

幸いにも、自信満々だけど勘違いしているリーダーは、検索を重要視している – 何をすればいいのか分かっていないだけだ。ここでは、目立った変化をもたらす取り組みに焦点を絞り、不要な取り組みを最小限に抑える必要がある。このタイプのリーダーによる大言壮語を利用し、部門全体でリソースを集め、検索の取り組みをプッシュしよう。

このタイプのリーダーシップの下では、プロジェクト管理に対して規律あるアプローチを行う必要がある。例えば、プロジェクトに取り掛かる前に、事業の目標を特定し、その後、全てのプロジェクトを振り返り、事後分析するべきである。こうすることで、自信満々だけど勘違いしているリーダーの持論が誤っている点を証明することが出来るようになる。

事実、事後分析を行うことで、検索の専門的な情報や詳細な情報によって、リーダーは学習し、同時に、飽きる可能性がある。これは勝利に等しい。その他の状況とは異なり – 自信満々に勘違いするリーダーの功績を認めることで(実際に作業した部門ではなく)、着手したいプロジェクトへの支持を得られるだろう。

成長を切望するリーダー

Aspiring

イメージ: Shutterstock

成長を切望するリーダーは、立上げの経験が多く、当該の製品が求められている点を確信し、また、インターネットが多くのビジネスの機会をもたらすと認識している。しかし、その方法を把握していない。 成長を切望するリーダーは、あちこちでアイデアを拾い上げるタイプである。しかし、自分に知識がないことは認識している。そのため、明らかに(そして、有難いことに)自分の専門分野に焦点を絞っている(通常は消費者が必要としているかどうかも分からない製品を構築する)。

また、このタイプのリーダーには、時間および検索の競争上の要素に関する理解が欠けている – 例えば「pink fuzzy bunny slippers」よりも「mesothelioma lawyer」でトラフィックを得るためには、より多くの時間とリソースが必要になる。恐らく、検索をランキングレポートと同一視しているのだろう。

成長を切望するリーダーの攻略法

成長を切望するリーダーには、現実を理解してもらう必要がある。このタイプのリーダーの下で働く際は、なるべく早く段階で、そして、頻繁に、検索の技術的な要素および戦略的な要素を徹底して教え込むアプローチが最も効果が高い。このアプローチには次の2つのメリットがある: 1) 検索がすぐには利益をもたらさないと言う現実を知ってもらい、2) 細かい情報で飽きさせることが出来る。こうすることで、スタッフに仕事を任せつつ、自分の得意分野に集中してもらえるようになる。

成長を切望するリーダーは、悪徳、または、ただ単に質の低い検索 & ウェブ開発エージェンシーに疎く、法律の問題を解明することに多大な時間を費やさなければならなくなる可能性がある。

SEO通のリーダー

test

イメージ: shutterstock

SEO通のリーダーはとても少ない。優れた技術系の学位を取得し、自分一人でコーディングを行ったサイトを売却するほどの実力を持つ。

SEO通のリーダーは、検索のベストプラクティスを組織の隅々にまで浸透させ、A/B/C/D/E…テストを実施するまではサイトへの変更を控え、また、サイトのデータを共有することを必要以上に恐れているため、グーグルアナリティクスに代わる優れたインハウスのレポートツールを自ら作成する。 恐らく、エージェンシーの業界にこのツールを販売することも可能だが、自分のビジネスを構築するために利用することに固執しており、売るつもりはない。

SEO通のリーダーの攻略方法

インハウスの検索マーケッターにとって、大変でもあり、また、楽でもある。まず、検索に関する知識においては確実に負けるため、謙虚な気持ちが必要である。しかし、SEO通のリーダーシップの下では、検索に付きものの駆け引きや部門間の争いが起きる確率は低い。

SEO通のリーダーが舵を取る組織では、「最近何か役に立つことをしましたか?」と言う問いに対する答えが最も重要視される。 また、テストに次ぐテストが行われる。創造力を発揮し、また、テストを行う。このような会社は、検索マーケッターにとって、最高のトレーニングの場所だと言えるだろう – 大学を卒業したばかりの検索マーケッターには、この手の会社で経験を積むことを薦める(エージェンシーに就職するよりも)。

つながりが物を言うSEO業界の特徴により、駆け引きの多い企業の文化は、検索の取り組みを低迷せさる傾向が見られる。その一方で、焦点が絞られた、小さな会社が成功を収める。検索マーケッターとして、この現実を嘆きたくなるかもしれないが、組織内のリーダーシップおよび駆け引きの構造の中で、機能する方法を学ぶ姿勢は、スキルとして絶対に必要である。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Work With Four Common SEO Leadership Styles」を翻訳した内容です。

もちろんSEO通のリーダーが望ましいのかもしれませんが、どれも一長一短ではありますよね。さて、あなたの会社のSEOチーム攻略の参考になる情報はあったでしょうか? — SEO Japan [G+]

Facebookが1000億円ビジネスに成長することを私が疑った理由と、その過ちから学んだこと

先日紹介したアンドリュー・チェンの「マネタイズはどうやるの?」と尋ねるのはもう止めてが人気を博して、してやったりの私です。今回はその記事で取り上げられていたアンドリューがそれ以前に書いたFacebookに関する彼の成長予測をそれを外した理由、そしてそこから学んだことについて書き記した記事を。一流な人であればある程、自身の間違いを素直に認め、そこから何かを学び次に進むと思いますが、その辺含めて諸々参考になること多い記事です。 — SEO Japan

2006年初頭のFacebook

時々あなたは、偏見にとらわれないことを自分に思い出せるために、ひどく、呆れるほどに、間違える必要がある。これは、私がFacebookの可能性を理解しなかったという話だ。

2006年、私は、ソーシャルネットワーキングデータを使用したターゲッティング広告を数多く試みる新しいアド・ネットワークビジネスに取り組んでいた。それは今では“リターゲッティング”として知られている。このアイディアは、あなたの関心に応じた広告をターゲットにすることができ、それがより高いCPMを導くというものだ。このプロジェクトの一環として、私たちは、まだ12人しかいなかったFacebookとミーティングをした。この会社についてニュースで少しだけ読んだことはあったが、私が大学を出てから数年が経っていたため、彼らの製品を使ったことはなかった。ミーティングをするにあたっては、当時私はシアトルを拠点としていたため、何人かの同僚と飛行機に乗ってPalo Altoへ行き、彼らの新しいオフィスで話をした。

私たちは、University AveにあるSushitomoのすぐ隣のオフィスでFacebookチームと会った。その場所は男子寮のように見えた―テレビとゲーム機が床に置かれ、洋服やゴミがそこら中にあった―数人の若い人が一生懸命働いている結果である。数分待った後、私たちはミーティングルームに案内され、そこでSean ParkerとMatt CohlerとMark Zuckerbergに会った。Seanがミーティングを指揮し、Facebookに関するたくさんのこと、最近AccelからのVCラウンドを調達することに自分が貢献したこと、Facebookで起きているありとあらゆる良いことについて教えてくれた。Markとその他の人達は何も言わなかった。

私たちは、最終的にはMySpace、AOL、Wall St. Journal、NY Timesなど数千のパブリッシャーと契約をしたが、結局、Facebookと仕事をすることには至らなかった。同時に、そのミーティングは、私にひどく間違ったことを確信させた:Facebookは決して10億ドル企業にはならない、と。

Facebookのメトリクス―高い成長と、とても低いCPM
ミーティングの一環として、私たちはFacebookに関連するメトリクスについて少し話した。そして、私はいくつかのことに驚いた:

  • Facebookは急速に成長していた―とても急速に。そして、月に何百万のユニークビジターのあるサイトに座っている超若いチーム(私のように!)によって見事に運営されていた。
  • CPMは最悪で、0.25ドルより低く(1000の広告インプレッションにつき獲得する収益)、サイトは(当時)オンラインポーカーやデーティングサイトや住宅ローンなどのくだらない広告で覆われていた。(皮肉にも、今それらのことはMySpaceと結びつく。)
  • 彼らは広告についてあまりよく知らなかったし、彼らのCPMは本当に悪く、良くなりそうもなかった―彼らのマネタイゼーションの戦略はよくてもうわべだけに見えた。

これらの数字から、私は素早く計算をした:

$0.25 CPM × 最大月50億の広告インプレッションは?
=$125万/月=$1500万/年=$1億5000万~3億の企業?

私は、Facebookが一か月で50億の広告をヒットすればすごいことだと思った―だって、それは結局のところ大学のソーシャルネットワークなのだから。月間50億インプレッションは、私たちの当時の最大のクライアントであり、トップ10インターネット企業のESPN.comよりも大きかった。それより大きいのはYahooやMSNやAOLのような巨大ポータルサイトくらいだ。Facebookがいつかそれら全てのポータルよりも大きくなるというような考えが、私の頭によぎることは決してなかった。

私は業界中から(MySpace、Friendster、Hi5、その他多くのソーシャルネットワークから)集めた独自のデータポイントを複数持っていたため、CPMの数字が低いままで居続けることには特に自信があった。私は、自分がFacebookの真の可能性について唯一の理解をしていると確信していた―Facebookが決して大きくならないということはもっと確信していた。

そして、もちろん、私は完全に、ひどく、間違っていたのだ:)

Facebook買収に向かったYahooの事例
ミーティングの後に私がこれらの計算をしていたのと同時に、YahooもFacebookを買収することへの不運な試みのためにこの会社の価値について似たような分析をしていた。私は最初それについてWall Street Journalで読んだが、その後、Techcrunchでこの興味をそそられるスライドを目にした。

以下のスライドは、その当時Facebookがどれくらいの登録ユーザーを保有しているのかの見積もりで始まり、彼らが“高校生と若者”の中心的なユーザーベースを飽和状態にすることが何を意味するのかを論理的に提示した―当時、これらは最終的に大きな買収価格を正当化することができるアグレッシブな見積もりのように感じたことは確かだ:

これらの数字を見て実際に起きたことと比べると、とても面白い。彼らの予測した2010Eと実際に起きたことを比較すると、数億ユーザーのずれしかなかったのだ!

さらに、Yahooの数字はCPMが次第に$0.25から$5に増えることについてもかなり楽天的だったと言える。計画されていなかったユーザー生成コンテンツの隣にさらされるブランド広告主にはたくさんの問題があったし、これらの数字は最終的にFavebookがhomepage takeoversなどをすることを伴った。実際、$5レベルに近いCPMを生み出すことができている大きなユーザー生成コンテンツやソーシャルネットワーキングサイトがないことは事実だ。

では私の推理は何が間違っていたのか?
結局のところ、私の全ての結論は、けた違いに間違っていた―Facebookはインターネットでナンバー1サイトになるだろう。そして、歴史的なデータポイント、改変、専門家の意見などを基に理論づける全ての試みを壊すだろう。

比べてみると私の理論付けがどれくらい馬鹿だったかが分かる:

私の2006年の予測:Facebookは最大で3~50億のページビュー/月になるだろう
現実:
Facebookは1兆ページビュー/で、まだ成長し続けている。

CPMがそれほど増えないということについては正しかったが、月のページビューで200~300倍もずれていたのだからそんなことは関係ない!完全な失敗だ。もちろん、Facebookは大学生のソーシャルネットワークに留まらず、世界の全ての人をターゲットとした商品になるというのが大きな見解だった。大学というニッチ内に限定されていたのだから、Facebookがいつか月に1兆のページビューに届くという考えは馬鹿げているように思えた。しかし、創設チームのビジョンのおかげで、Facebookはこのニッチを打ち破って、世界がこれまでに見たことのない新しい製品を築き、私が予測しなかった数字に達したのだ。

最も並外れたケースはシンプルなパターンマッチングを受け付けない
シリコンバレーにおける集団思考VSイノベーションに関する前回の記事の中で述べたように、私たちがビジネスを分析し分類するために使用するメンタルツールと、人気の出る並外れた会社が存在する時にそれがどう見えるかにはおかしな矛盾がある。パターンマッチング、演繹的理論付け、専門家の意見は“一般的な”ケースでの物事の仕組みを教えてくれるが、もちろん、私たちは一般的なケースには興味がない―私たちは並外れたもの、スタートアップランドスケープを定義するロケット船のような会社を探そうとしているのだ。

それは、まさに私たちの論理的な理論付けと歴史に基づいた理論付けが、私たちを最も裏切る時だ。

例えば、ThisNext、Kaboodleなどのようなソーシャルショッピングカテゴリ全体からの長年の失敗の後、Pinterestは今年一番ホットな会社になった。長年Googleが、全てのスタートアップはX-rankと呼ばれるアルゴリズムと10倍リードした技術を持つ必要があるという印象を私たちみんなに与えた後、Twitterとして知られる簡単なウェブアプリが台頭するだろう。そして、VCによって資金提供された10社の検索会社がスタートされ、Yahooの人達が検索は損失を導く機能で、アウトソースされるのが一番だと考えた後、Googleが台頭した。このリストは延々と続く。

Google、Yahoo、Paypal、Appleなどに投資した伝説的なVC、Mike Moritzが関連のあることを言っている:

私は大きなテーマについてめったに考えることはない。ビジネスは野鳥観察のようなものだ。私は群れを見つけ出そうとはしない。それぞれが違うのだ。私は、群れ全体について観察をしようとするよりも群れの中の面白い外見の鳥を見つけようとする。それが理由となり、他のVCが必要以上に騒がれすぎていたり、市場が既に成熟しているという理由で避ける業界や会社にあえて投資をすることもある。

醜いアヒルの子に投資をすることには良い面もたくさんある。Don ValentineがCiscoへのSequoia Capitalの投資を指揮した時、他の多くの人はLen BosackとSnady Lernerという夫婦の創設チームをパスした。

野鳥観察についてもっと突っ込んだことは言われていない:)

私が学んだ最大の教訓
これから学ぶべき明確な教訓は、現代では、ビジネスモデルはコモディティであるということだ。私は、“でも、彼らのビジネスモデルは何?”と人々が尋ねるのを聞きたくない。なぜなら、数年で10億のユーザーベースを育てることができる世界では、売れ残り枠に広告を表示して$0.25のCPMを獲得することが目的を果たす。もしくは、いくつかのフリーミアムモデルを投げて、その中の1%をマネタイズするのだ。もしあなたがオーディエンスを築くことができれば、あなたは大きなビジネスを築くことができる。

もっと抽象的な教訓はこうだ:謙虚になって、おかしな新しい会社に先入観を持たないこと。シリコンバレーでの数年間の後、あなたは何が機能し何が機能しないかについてたくさんの役に立つ経験則を集めることができる。それは大部分の場合はあなたを助けるが、例外的なケースのこととなると、番狂わせが生じる。だから、確立されたパターンにフィットしないおかしな若い会社に出会っても先入観を持たないことだ。もしかするとその創設者たちは、みんな最近のMBA取得者かもしれないし、退屈な古い会社からのスピンアウトかもしれない。または、それは動きの遅い市場かもしれないし、夫婦かもしれないし、10人の創設者がいるかもしれないし、その他一般的には悪いことかもしれない。あなたは、そのような特徴のある会社全てのミューチュアル・ファンドではなく、自分の目の前にいる会社のために、役に立ち、投資をし、働いているのだということを忘れないことだ!

あなたが、私がしたように、全てのソーシャルネットワーキングサービスをグループとして見るなら、疑問の余地があるビジネスモデルを持つ会社の群れを見つけていただろう。しかしながら、あなたがFacebookを選び出すほどの予知能力があったのなら、全ての歴史的先例を破って大きな成功を収める会社を目にしただろう。私が2006年のあの日に出会った12人の従業員には脱帽する。


この記事は、@andrewchenに掲載された「Why I doubted Facebook could build a billion dollar business, and what I learned from being horribly wrong」を翻訳した内容です。

私如きがコメントするのは畏れ多いですが、色々と考えさせられると共に起業家としてのチャレンジ精神をふるいたたせられる記事でした。新たなイノベーションが求められる日本、起業家やスタートアップも(ネット業界では)これまでにない以上に増えており、その中で多くの失敗があると思いますが、仮に自分が理解できなくとも新しい製品サービス、そこに潜む価値観や発想、そしてそれを支える人を応援する心は持っていたいですね。そして自らも過去の経験に囚われず常にチャレンジしていきたいと思います。 — SEO Japan [G+]

Facebookが1000億円ビジネスに成長することを私が疑った理由と、その過ちから学んだこと

先日紹介したアンドリュー・チェンの「マネタイズはどうやるの?」と尋ねるのはもう止めてが人気を博して、してやったりの私です。今回はその記事で取り上げられていたアンドリューがそれ以前に書いたFacebookに関する彼の成長予測をそれを外した理由、そしてそこから学んだことについて書き記した記事を。一流な人であればある程、自身の間違いを素直に認め、そこから何かを学び次に進むと思いますが、その辺含めて諸々参考になること多い記事です。 — SEO Japan

2006年初頭のFacebook

時々あなたは、偏見にとらわれないことを自分に思い出せるために、ひどく、呆れるほどに、間違える必要がある。これは、私がFacebookの可能性を理解しなかったという話だ。

2006年、私は、ソーシャルネットワーキングデータを使用したターゲッティング広告を数多く試みる新しいアド・ネットワークビジネスに取り組んでいた。それは今では“リターゲッティング”として知られている。このアイディアは、あなたの関心に応じた広告をターゲットにすることができ、それがより高いCPMを導くというものだ。このプロジェクトの一環として、私たちは、まだ12人しかいなかったFacebookとミーティングをした。この会社についてニュースで少しだけ読んだことはあったが、私が大学を出てから数年が経っていたため、彼らの製品を使ったことはなかった。ミーティングをするにあたっては、当時私はシアトルを拠点としていたため、何人かの同僚と飛行機に乗ってPalo Altoへ行き、彼らの新しいオフィスで話をした。

私たちは、University AveにあるSushitomoのすぐ隣のオフィスでFacebookチームと会った。その場所は男子寮のように見えた―テレビとゲーム機が床に置かれ、洋服やゴミがそこら中にあった―数人の若い人が一生懸命働いている結果である。数分待った後、私たちはミーティングルームに案内され、そこでSean ParkerとMatt CohlerとMark Zuckerbergに会った。Seanがミーティングを指揮し、Facebookに関するたくさんのこと、最近AccelからのVCラウンドを調達することに自分が貢献したこと、Facebookで起きているありとあらゆる良いことについて教えてくれた。Markとその他の人達は何も言わなかった。

私たちは、最終的にはMySpace、AOL、Wall St. Journal、NY Timesなど数千のパブリッシャーと契約をしたが、結局、Facebookと仕事をすることには至らなかった。同時に、そのミーティングは、私にひどく間違ったことを確信させた:Facebookは決して10億ドル企業にはならない、と。

Facebookのメトリクス―高い成長と、とても低いCPM
ミーティングの一環として、私たちはFacebookに関連するメトリクスについて少し話した。そして、私はいくつかのことに驚いた:

  • Facebookは急速に成長していた―とても急速に。そして、月に何百万のユニークビジターのあるサイトに座っている超若いチーム(私のように!)によって見事に運営されていた。
  • CPMは最悪で、0.25ドルより低く(1000の広告インプレッションにつき獲得する収益)、サイトは(当時)オンラインポーカーやデーティングサイトや住宅ローンなどのくだらない広告で覆われていた。(皮肉にも、今それらのことはMySpaceと結びつく。)
  • 彼らは広告についてあまりよく知らなかったし、彼らのCPMは本当に悪く、良くなりそうもなかった―彼らのマネタイゼーションの戦略はよくてもうわべだけに見えた。

これらの数字から、私は素早く計算をした:

$0.25 CPM × 最大月50億の広告インプレッションは?
=$125万/月=$1500万/年=$1億5000万~3億の企業?

私は、Facebookが一か月で50億の広告をヒットすればすごいことだと思った―だって、それは結局のところ大学のソーシャルネットワークなのだから。月間50億インプレッションは、私たちの当時の最大のクライアントであり、トップ10インターネット企業のESPN.comよりも大きかった。それより大きいのはYahooやMSNやAOLのような巨大ポータルサイトくらいだ。Facebookがいつかそれら全てのポータルよりも大きくなるというような考えが、私の頭によぎることは決してなかった。

私は業界中から(MySpace、Friendster、Hi5、その他多くのソーシャルネットワークから)集めた独自のデータポイントを複数持っていたため、CPMの数字が低いままで居続けることには特に自信があった。私は、自分がFacebookの真の可能性について唯一の理解をしていると確信していた―Facebookが決して大きくならないということはもっと確信していた。

そして、もちろん、私は完全に、ひどく、間違っていたのだ:)

Facebook買収に向かったYahooの事例
ミーティングの後に私がこれらの計算をしていたのと同時に、YahooもFacebookを買収することへの不運な試みのためにこの会社の価値について似たような分析をしていた。私は最初それについてWall Street Journalで読んだが、その後、Techcrunchでこの興味をそそられるスライドを目にした。

以下のスライドは、その当時Facebookがどれくらいの登録ユーザーを保有しているのかの見積もりで始まり、彼らが“高校生と若者”の中心的なユーザーベースを飽和状態にすることが何を意味するのかを論理的に提示した―当時、これらは最終的に大きな買収価格を正当化することができるアグレッシブな見積もりのように感じたことは確かだ:

これらの数字を見て実際に起きたことと比べると、とても面白い。彼らの予測した2010Eと実際に起きたことを比較すると、数億ユーザーのずれしかなかったのだ!

さらに、Yahooの数字はCPMが次第に$0.25から$5に増えることについてもかなり楽天的だったと言える。計画されていなかったユーザー生成コンテンツの隣にさらされるブランド広告主にはたくさんの問題があったし、これらの数字は最終的にFavebookがhomepage takeoversなどをすることを伴った。実際、$5レベルに近いCPMを生み出すことができている大きなユーザー生成コンテンツやソーシャルネットワーキングサイトがないことは事実だ。

では私の推理は何が間違っていたのか?
結局のところ、私の全ての結論は、けた違いに間違っていた―Facebookはインターネットでナンバー1サイトになるだろう。そして、歴史的なデータポイント、改変、専門家の意見などを基に理論づける全ての試みを壊すだろう。

比べてみると私の理論付けがどれくらい馬鹿だったかが分かる:

私の2006年の予測:Facebookは最大で3~50億のページビュー/月になるだろう
現実:
Facebookは1兆ページビュー/で、まだ成長し続けている。

CPMがそれほど増えないということについては正しかったが、月のページビューで200~300倍もずれていたのだからそんなことは関係ない!完全な失敗だ。もちろん、Facebookは大学生のソーシャルネットワークに留まらず、世界の全ての人をターゲットとした商品になるというのが大きな見解だった。大学というニッチ内に限定されていたのだから、Facebookがいつか月に1兆のページビューに届くという考えは馬鹿げているように思えた。しかし、創設チームのビジョンのおかげで、Facebookはこのニッチを打ち破って、世界がこれまでに見たことのない新しい製品を築き、私が予測しなかった数字に達したのだ。

最も並外れたケースはシンプルなパターンマッチングを受け付けない
シリコンバレーにおける集団思考VSイノベーションに関する前回の記事の中で述べたように、私たちがビジネスを分析し分類するために使用するメンタルツールと、人気の出る並外れた会社が存在する時にそれがどう見えるかにはおかしな矛盾がある。パターンマッチング、演繹的理論付け、専門家の意見は“一般的な”ケースでの物事の仕組みを教えてくれるが、もちろん、私たちは一般的なケースには興味がない―私たちは並外れたもの、スタートアップランドスケープを定義するロケット船のような会社を探そうとしているのだ。

それは、まさに私たちの論理的な理論付けと歴史に基づいた理論付けが、私たちを最も裏切る時だ。

例えば、ThisNext、Kaboodleなどのようなソーシャルショッピングカテゴリ全体からの長年の失敗の後、Pinterestは今年一番ホットな会社になった。長年Googleが、全てのスタートアップはX-rankと呼ばれるアルゴリズムと10倍リードした技術を持つ必要があるという印象を私たちみんなに与えた後、Twitterとして知られる簡単なウェブアプリが台頭するだろう。そして、VCによって資金提供された10社の検索会社がスタートされ、Yahooの人達が検索は損失を導く機能で、アウトソースされるのが一番だと考えた後、Googleが台頭した。このリストは延々と続く。

Google、Yahoo、Paypal、Appleなどに投資した伝説的なVC、Mike Moritzが関連のあることを言っている:

私は大きなテーマについてめったに考えることはない。ビジネスは野鳥観察のようなものだ。私は群れを見つけ出そうとはしない。それぞれが違うのだ。私は、群れ全体について観察をしようとするよりも群れの中の面白い外見の鳥を見つけようとする。それが理由となり、他のVCが必要以上に騒がれすぎていたり、市場が既に成熟しているという理由で避ける業界や会社にあえて投資をすることもある。

醜いアヒルの子に投資をすることには良い面もたくさんある。Don ValentineがCiscoへのSequoia Capitalの投資を指揮した時、他の多くの人はLen BosackとSnady Lernerという夫婦の創設チームをパスした。

野鳥観察についてもっと突っ込んだことは言われていない:)

私が学んだ最大の教訓
これから学ぶべき明確な教訓は、現代では、ビジネスモデルはコモディティであるということだ。私は、“でも、彼らのビジネスモデルは何?”と人々が尋ねるのを聞きたくない。なぜなら、数年で10億のユーザーベースを育てることができる世界では、売れ残り枠に広告を表示して$0.25のCPMを獲得することが目的を果たす。もしくは、いくつかのフリーミアムモデルを投げて、その中の1%をマネタイズするのだ。もしあなたがオーディエンスを築くことができれば、あなたは大きなビジネスを築くことができる。

もっと抽象的な教訓はこうだ:謙虚になって、おかしな新しい会社に先入観を持たないこと。シリコンバレーでの数年間の後、あなたは何が機能し何が機能しないかについてたくさんの役に立つ経験則を集めることができる。それは大部分の場合はあなたを助けるが、例外的なケースのこととなると、番狂わせが生じる。だから、確立されたパターンにフィットしないおかしな若い会社に出会っても先入観を持たないことだ。もしかするとその創設者たちは、みんな最近のMBA取得者かもしれないし、退屈な古い会社からのスピンアウトかもしれない。または、それは動きの遅い市場かもしれないし、夫婦かもしれないし、10人の創設者がいるかもしれないし、その他一般的には悪いことかもしれない。あなたは、そのような特徴のある会社全てのミューチュアル・ファンドではなく、自分の目の前にいる会社のために、役に立ち、投資をし、働いているのだということを忘れないことだ!

あなたが、私がしたように、全てのソーシャルネットワーキングサービスをグループとして見るなら、疑問の余地があるビジネスモデルを持つ会社の群れを見つけていただろう。しかしながら、あなたがFacebookを選び出すほどの予知能力があったのなら、全ての歴史的先例を破って大きな成功を収める会社を目にしただろう。私が2006年のあの日に出会った12人の従業員には脱帽する。


この記事は、@andrewchenに掲載された「Why I doubted Facebook could build a billion dollar business, and what I learned from being horribly wrong」を翻訳した内容です。

私如きがコメントするのは畏れ多いですが、色々と考えさせられると共に起業家としてのチャレンジ精神をふるいたたせられる記事でした。新たなイノベーションが求められる日本、起業家やスタートアップも(ネット業界では)これまでにない以上に増えており、その中で多くの失敗があると思いますが、仮に自分が理解できなくとも新しい製品サービス、そこに潜む価値観や発想、そしてそれを支える人を応援する心は持っていたいですね。そして自らも過去の経験に囚われず常にチャレンジしていきたいと思います。 — SEO Japan [G+]

新版 リスティング広告 成功の法則【阿部 圭司著】 リスティングとSEOの本質は同じ


Googleアドワーズ & Yahoo!プロモーション広告 対応 新版 リスティング広告 成功の法則


この本を発売日前にAmazonで予約して、購入したのである。

先日3月1日に「Webマーケティング・リレーセミナー #10『Sexyなリスティング広告プレイヤーになるために…』」で阿部 圭司氏の講演を拝見した。
その時の感想を、リスティングとSEOの違いと共通点に書いたのだが、この時に私はリスティングの思考方法に深く心惹かれたのである。

ちょうどタイムリーに阿部氏の本を手に入れて読んだ。

第一印象は、

自分がリスティングについて余りに無知で、誤った認識を持っていた

ということがわかったことである。
そして、一つの考えが頭の中に芽生えて、読み進めるに従ってその考えは確信に変わった。

リスティングとSEOの本質は完全に同じである

これは私としては近年にない大発見だった。
手法こそ違うが、

「検索エンジンを通じてユーザーに対して行動の変化を引き起こさせる」

という目的が一緒である。
ユーザーの視点、思考方法、感情に立脚して戦略を展開し、キーワードを通じて戦術を展開することも一緒だ。

さて、本書P.62から引用してみよう。

検索連動型広告の中でもとりわけ重要な「キーワードの展開方法」に焦点を当ててみたいと思います。 ~中略~ そのため、想定するターゲットがどのようなキーワードを使って検索行動を行うのかをいかに洗い出せるかが、成功への一つの分岐点と言えます。

まさしく、SEOにもそのまま当てはまる。
「検索連動型広告」という言葉を「SEO」に変えても正しい。
キーワードはSEOにおいても最重要な要素である。

なぜならば、キーワードは情報提供する側(Webマスター)と、情報を欲する側(ユーザー)をつなぐ唯一の接点だからだ。
最重要であるにも関わらず、キーワードの発見方法についてSEOの入門書などでも書いてあることはまずない。

SEOはビッグキーワードの上位表示の技術といった一部の側面ばかりが取り上げられている。そのため、最も重要なキーワードをいかに見出すかがおろそかになっていることが多い。

本書では比較的多くの紙面をキーワードの発見方法について書いている。
徹底したユーザー視点から、どのようなニーズを持ったユーザーが、どのようなキーワードで検索するかについて書いている。

連想法によりキーワードを深化させるといった考え方など、数多くの優れたノウハウがある。

有機野菜
健康志向」「糖尿病」「肥満」
食物アレルギー」「妊娠中食事」「お肌の悩み 食事」

太字の部分が連想法により深化させた部分のキーワード。
キーワードを大から小へと発想していくことにより、ユーザー視点のキーワードを見出すことができるという考え方だ。

このような様々な優れた発想方法が多く記述されている。
SEOに携わるのであれば、多くの気づきが得られるはずである。

キーワードから集客するだけではなく、キャッチフレーズを通じてユーザーの心を動かす部分も一緒だ。
SEOにおいてはtitleやdescriptionの書き方がこれに相当する。
順位ばかりがSEOでは重視されるが、同じ順位であってもtitleやdescriptionの良否によってクリック率は数倍違ってくることもある。

検索順位を上げるのは難しいが、titleやdescriptionを改善することは簡単である。
まずはこちらを改善すべきなのだ。しかも、リスティングの広告文のA/Bテストのように短期間で成果を見比べることが可能だ。
A/Bテストの考え方についても詳しく書いてある。

  • 異なる訴求ポイントをアピールする
    ・1ヶ月で噛めるインプラント
    ・10万円ぽっきりのインプラント
  • 「論理的に訴求する」か「クリエイティブに訴求する」か
    ・短期間で噛めるインプラント わずか一ヶ月程度で噛めるインプラントは東京駅の○○歯科だけ
    ・モテる笑顔を作るインプラント 異性の心を揺さぶる素敵な歯並びになる!無痛麻酔で安心の東京駅の歯科医

広告文は切り口を変えることによって、ユーザーに対し全く違った心を動かす効果を生み出す。
多くのSEO人はこのあたりの心を動かすことに対してあまりに無頓着であると思う。

titleやdescriptionに気を使っている人もたまにいるが、CTRを見て反響を調べて作り替えることまでやっている人はほとんどいないだろう。
順位を上げるのは期間がかかるからテストが難しいが、これはテストに期間がかからない。A/Bテストは可能なのだ。
繰り返していくことにより、さらなる正解の高みを追求し続けていくひたむきさ、これが重要だと思ったのだ。

話題は変わるのだが、リスティングではアクセス解析を読み解くことによる改善を高速に続けていく必要性が書かれている。
辻正浩氏は「SEOのスキルセット/あるいはSEO業界へのお誘い」の記事の中で、

どのような職種ならSEOに向いているのかと考えますと、「アクセス解析」以上の職種は無いのではないでしょうか。

と書いている。

SEOではアクセス解析の結果からの改善はあまり重視されていないといってよいのだが、高レベルのSEOのコンサルタントになるためには必須のスキルである。
アクセス解析を読み解いて改善を続けていくプロセスは、リスティングに比べると遅いものだが必要である。

ある程度のページ数を作り、Webサイトを運営していると、

「どのようなキーワードで集客できているか?」
「どのようなキーワードで集客したユーザーはコンバージョンしているか?」
「直帰率の高いページはどこか?」

ということがアクセス解析から読み解けるようになってくる。これらをコンテンツの改善・増強につなげることがSEOで重要なポイントである。
確かに役に立つと考えられるコンテンツを作ることがSEOであるのだが、

「役に立つと自分が考えていることと、実際に求められていることの乖離」

をアクセス解析から洞察することにより、よりニーズの高いコンテンツ、検索露出の多いキーワードでのコンテンツを作ることができる。そして、検索ニーズに合っていないコンテンツについて内容を改善することも可能になる。

PDCAプロセスはSEOにとっても必要なのだ。


今回はこの本を読んだ感想からリスティングとSEOの共通点を述べてみたが、まさしくリスティングとSEOの本質は共通であるということである。
いずれも検索エンジンを介して、その向こう側にいるユーザーに対して、行動の変容をもたらすための行為だからである。

是非、まだ読まれていない方は手に取って一読されたいと思う次第である。

【WordPress全ユーザー必読】最近のWPサイトに対する猛アタックの詳細と対策

日本では意外とニュースになっていませんが、世界のネット業界で今最も話題になっている問題がWordpressサイトに対する世界的な猛アタック。日本語サイトへのアタックは少ないかもしれませんが、やられてからでは遅いのも事実。この記事を読んでWPサイトへのアタックに関する現状と対処法を確認しておくべし。 — SEO Japan

ワードプレスのサイトに対する大規模な攻撃が継続的に行われている。この攻撃は以前から行われているものの、先週、大幅に規模が拡大していた。

ウェブ上では、この状況に関する議論が至るところで行われているが、次の2つの理由でこの記事を作成する必要があると私は感じた 1. このサイトのコミュニティの全ての参加者がワードプレスやテクノロジー関連のニュースをチェックしているわけではないため 2. 大半の記事は非常に難易度が高いか、あるいは、詳細や推奨事項が十分に提供されていないため。この記事では、現状を報告するだけでなく、その理由を挙げ、そして、対策を紹介していく。

ワードプレスへの攻撃

様々なサイトが、攻撃を詳細にわたって説明している。Hostgatorは、このニュースを早い段階で伝えたサイトの一つであった(ワードプレスに対する総当たり攻撃が世界で発生)。Sucuriのワードプレスのセキュリティ担当チームは、サイトを守る方法攻撃の真実、そして、この手の攻撃が及ぼす影響等のトピックを網羅する一連の記事を提供している。 セキュリティ専門のブログ、Krebs on Securityは、このトピックを徹底的に追及した良質な記事を投稿している。

簡単に言うと、今回の攻撃では、違法なボットネット(大量の感染したコンピュータのネットワークが、攻撃の実行、スパムの送信等に用いられている)が、ワードプレスのサイトに対する総当たり攻撃に用いられている。正しいログイン情報を探し出すために、出来るだけ多くのユーザー名とパスワードの組み合わせを試すことが、総当たり攻撃の目的である。ダイヤル錠の組み合わせを推測する行為に似ているが、数秒間に1つの組み合わせを推測するのではなく、1秒間に大量の組み合わせを試す力がある。そして、人間とは異なり、疲労することもない。

目標

先程も申し上げた通り、この攻撃には、ボットネットが用いられている。実際の目標は不明だが、より多くのシステムに感染し、ボットネットの規模と強度を拡大することが目標だと考えられる。

ウィキペディアのボットネットが実施可能な攻撃のタイプの項目でも説明されているように、ボットネットを使って、セキュリティの高度なシステムを閉鎖することも、詐欺を行うことも、スパムを送信することも、そして、その他の様々な違法行為を実施することも出来る。ボットネットは大きなビジネスと化している。そのため、インターネットのセキュリティのために、ウェブマスター全員が感染を防ぎ、問題の一部にならないように全力を尽くす必要がある。

脅威

この攻撃には、 – ログインの試みによる脅威、そして、ログインが成功した場合の脅威の2つの脅威が存在する。

ワードプレスがログインの試みを処理する度に、サーバーのリソースが使われる。攻撃によって1秒間に大量のログインが行われると、サイトのパフォーマンスに悪影響が出る。ホスティングのサービスによっては、サーバーに負荷がかかり過ぎるため、利用を禁止される可能性がある。これは最悪のケースであり、実際に起きる可能性は低いが、可能性がゼロと言うわけではなく、このような攻撃がもたらす潜在的な危険を回避するため、触れておく価値はあるはずだ。

ログイン情報の推測が当たると、サイト全体およびサーバーが危険に晒されてしまう。当該のユーザーが管理者の権限を持っているなら、ハッカーはサイトのあらゆる部分を変更することが可能になる。新しいファイルを加え、既存のファイルを変更し、ユーザーのパスワードが変更された場合はユーザーを加え、マルウェアをサイトのアウトプットに注入し、ホスティングのアカウントをスパムボット化し、さらに、ランダムなサーバーを使って、ハッカーの思い通りに動かされてしまうだろう。

パターン

幸いにも、この手の攻撃にはパターンが存在する。パターンを見出せば、攻撃に対する賢明な対策を考案することが可能になる。

今回の問題に関する複数のセキュリティ関連の投稿を読み、自分のログを確認したところ、今回の攻撃が「admin」ユーザーのパスワードを解明する行為に集中していることが明らかになった。私が注目しているサイトのスタッツをチェックしたところ、99%に近い確率で「admin」ユーザーが狙われる点が判明した。その他の推測は、「administrator」や「Admin」に集中していた。また、ドメイン名の主な部分をユーザー名として利用するケースも見られた。 例えば、ithemes.comと言うサイトでログインを試みる場合、「ithemes」をユーザー名と考慮するパターンが見られた。

アップデート: この記事を投稿した後、ボットは、頻繁に試すユーザー名を追加した。新たに加えられたユーザー名は「moderator」と「editor」である。このユーザー名はそれぞれ全体の10%以上に達している。そのため「admin」、「editor」、「moderator」と言うユーザー名の利用を控えるべきである。このようなユーザー名を利用しているなら、次のセクションを参考にして削除しよう。

また、利用されるパスワードにも明確なパターンが存在する。非常に脆弱なパスワードを選ぶ人達が多いため、当然である。残念ながら、記憶しやすいパスワードは、推測もしやすい。ここ数日間で推測されているパスワードを確認したところ、次のパスワードが特に推測される回数が多かった:

  • admin
  • admin123
  • 123456
  • 123123
  • 123456789
  • password
  • 1234
  • root
  • 1234567
  • 12345
  • qwerty
  • welcome
  • pass
  • abc123
  • 12345678
  • 1111
  • test
  • monkey
  • iloveyou
  • dragon
  • demo

ご覧のように、基本的な英語のワード、入力しやすい文字、または、数字が利用されている。このタイプのパスワードの推測が頻繁に行われるのは、多くのサイトで実際に功を奏しているためである。つまり、このようなパスワードを今でも利用するユーザーが多いため、ハッカーに狙われているのだ。

この攻撃には多数のコンピュータが参加している。あるレポートによると、この攻撃には、9万以上の固有のIPアドレスが加わっているようだ。実際に、私が運営するサイトの一つへのログインを試みるため、246のIPアドレスが用いられていた。これがボットネット攻撃の力であり、まさに四面楚歌の状態である。

解決策

総当たり攻撃は新しい手法ではない。この手の攻撃は、ワードプレスが生まれて間もない頃から、同システムに対して行われている。過去、私はLogin Lockdownプラグインをインストールして、有効にするよう薦めたことがある。総当たり攻撃対策として役に立つためだ。これは、あるIPアドレスが連続で何度もログインに失敗した場合、当該のIPによるログインの試みをブロックして、サイトを保護する。残念ながら、パターンのセクションでも指摘したように、今回の攻撃は広範なIPアドレスから仕掛けられているため、単純に特定のIPアドレスをブロックするだけでは、今回のボットネット攻撃からサイトを守ることは出来ない。要するに異なるソリューションが必要とされているのだ。

ユーザーネーム「admin」を削除する

パターンの詳細に再び注目していく。ワードプレスのサイトの運営者が、何よりも先に実施しなければいけないのは、サイトからユーザーネーム「admin」を削除することだ。 今のところ、今回の攻撃で最も狙われている脆弱性はこのユーザー名である。そのため、「admin」をユーザー名で利用するユーザーが存在するなら、今すぐに削除するか、名前を変更するべきである。

ユーザーの名前を容易に変更したいなら、新しいユーザーと置き換えよう。その際は次の手順に従うことを薦める:

  1. 「admin」ユーザーと同じ権限を持つ新しいユーザーを作成する。通常は管理人が該当する。ユーザーを作成するには、異なるeメールアドレスが必要であり、今のeメールアドレスとは異なるアドレスを利用しなければいけないだろう。
  2. ログアウトする。
  3. 新しいユーザーとしてログインする。
  4. 「admin」ユーザーを削除する。
  5. 「admin」ユーザーが所有する投稿とリンクの取り扱いを尋ねられたら、「すべての投稿とリンクをこのユーザーに帰属させる」を選択し、ドロップダウンリストから新しいユーザーを選ぶ。その後、「確認のうえ削除する」をクリックする。
  6. ユーザーが削除されたら、新しいユーザーのeメールアドレスを変更することが出来る。

ユーザー名を変更することが可能なプラグインが存在し、また、データベース内でユーザー名を変更することも可能ではあるが、個人的には上述したメソッドを常に採用している。 このメソッドの大きな利点は、早く、簡単にユーザー名を変更することが出来る点である。また、ID番号が1のユーザーのデータベースの記録を修正するワードプレスのハッキングスクリプトを私は目撃したことがあり、ユーザー名を削除することで、このハッキングを回避することが可能になる。重要度が高いわけではないが、出回っているスクリプトが、ID番号が1ではないユーザーには役に立たない点を知っておいても損はしないはずだ。

もっとレベルの高いパスワードを使う

このアドバイスを最初に取り上げるかどうかで私は迷った。「admin」ユーザー名を削除することで、今回の悪意のあるログインの試みからほぼ確実にサイトを守ることが出来るはずだが、低レベルなパスワードを利用していると、今回の攻撃に限らず、あらゆる攻撃を受けやすい。上のリストに挙げられているパスワードを利用しているユーザーがいるなら、あるいは、同じぐらい単純なパスワードを利用しているユーザーがいるなら、すぐにパスワードを変更するべきである。

「どうすれば良質なパスワードを作ることが出来るのか?」と言う問いに対しては、一言で答えることは出来ない。XKCDコミックのパスワードの強度は名作である。この作品では、簡単に覚えることが可能であり、尚且つ、なかなか見破られないパスワードではなく、覚えるのが難しいものの、比較的簡単に見破られてしまうパスワードを作ることで発生する問題が描かれている。検索を実施すれば、安全なパスワードの作り方に関するガイドを多数見つけることが出来るはずである。

大半のガイドは、「fl1r7」等の覚えやすいはずの複雑な短いパスワードを作るか、あるいは、「ComplekspasswordsRsafer2011」等の長いパスワードを作るかのいずれかに焦点を絞っている。このタイプのパスワードの問題点は、現実的ではない点である。例えば、今日、3つ目の文字を数字に変える必要があることを覚えられたとしても、一週間後には、2つ目の文字だったのか、4つ目の文字だったのか分からなくなってしまう可能性がある。また、長いパスワードは1) (XKCDのランダル・マンロー氏には申し訳ないが)覚えにくく、2) 毎回入力するのが大変である。

つまり、パスワードを再び利用することこそが、パスワードのおける最大の脅威になってしまうのだ。同じパスワードを全てのサイトで利用していると、一つのアカウントが攻略されてしまうと、ほぼ全てのアカウントにアクセスされてしまう危険がある。これは非常に良くない習慣だが、多くのオンラインサービスが、プレーンテキスト、または、簡単な修正を加えるだけでパスワードを保存している。ここ数年間で、ユーザーのデータベースがハッカーの手に落ち、ネット上にリークされたサイトに関する報道が、幾度となく行われてきた。このような漏えいしたログインの詳細を手に入れると、ハッカーはすぐにこの情報を使ってその他のサービスのアカウントも攻略する。 従って、同じパスワードを多くのサイトで利用しているなら、そのうちの1つのサイトで情報がリークすると、その他の全てのサイトが危険に晒されてしまう。

そのため、1) 短くなく 2) 単純ではなく 3) 1つ目と2つ目のルールを違反しないように、入力しやすく 4) 利用するサイトでそれぞれ異なるワードを用いることが可能なパスワードが必要になる。この4つのルールを全て厳守するパスワードを作る方法は数多く存在する。「password123youtube」のようにパスワード内でサイトの名前を利用する方法は、幅広く利用されている。この方法を採用すると確かにサイトごとの異なるパスワードを作ることが出来るが、パスワードのパターンが見破られ、その他のサイトに適用されたら終わりである。そのため、5) 1-4のルールに従う上で、パターンを見破られても容易に推測することが出来ないパスワードを作る必要がある。

私自身、良いパスワードを作る試みに苦戦しているが、単純に人間はこの類の行為が苦手なのではないかと思うようになった。良質なパスワードを作るためには、適当な文字を長い文字列に変える必要がある。これは私達が苦手としている分野である。

最終的に私が行き着いたソリューションはLastPassである。LastPassはパスワード作成サービスである。このサービスは、全てのパスワードを管理し、また、非常に複雑なパスワードを作成するツールも用意している。また、LastPassに自動的にログイン情報を埋めさせる(タイプする必要はない)ブラウザ統合機能も提供している。さらに、モバイルプラットフォームとタブレットプラットフォーム用のアプリを提供している。その上、パスワードが必要であり、その他の方法で得ることが出来ない場合のためにウェブインタフェースを用意している。

LastPassを利用することで、決して記憶することが出来ない、入力するのが面倒な非常に複雑なパスワードを得ることが出来る。私はパスワードの長さをサイトによって変えているが、サイトが許す限り常に25文字のパスワードを作るようにしている。そのため、私が生きている間に、総当たり攻撃が、25文字以上のランダムな文字で構成された私のパスワードを解読するのは難しいだろう。

LastPassを利用する上での鍵は、ユーザーを認証する良質なパスワードを作ることだ。覚える必要があるのはこのパスワードのみであるため、優れたパスワードを用いる必要がある。弱いパスワードを作り、全ての強固なパスワードにアクセスされてしまうようでは、意味がない。

LastPassの代わりに利用することが可能なサービスはある。ただし、実際に使ったことがないので、推奨することは出来ない。頻繁に目にするサービスを幾つか紹介する:

  • KeePass – オフラインのクロスプラットフォームパスワード管理サービス。サーバーに保存されず、パスワードを暗号化し、ローカルにコピーするサービスである。ドロップボックスを使って、異なるシステムにパスワードをシンクさせることが出来るようだ。
  • 1Password – この有料のパスワードマネージャーは、クラウドにシンクさせる機能を持っている。私の知る限り、社内で1名がこのソフトウェアを利用している。
  • Keeper – 機能に関して、LastPassのライバルと言えるだろう。
  • RoboForm – このサービスもLastPassに似ている。

パフォーマンスの問題への対策

これで、サイトから「admin」が消え、推測が難しいパスワードを手に入れたことになるが、それでもサイトに頻繁にログインしようと試みるボットの問題は解決されていない。この問題の解決はさらにハードルが高い。技術的な観点では、サイトは安全だが、一部のボットがサーバーに押し寄せることで、サイトのパフォーマンスが落ちる事態を回避しておきたいところだ。

まずは、ホスティングサービスを提供する会社と話し合うことを薦める。一部の攻撃をブロックする上でユーザーを支援するため、サポートチケットを切ることを薦めるホスティング会社は多い。どのようなメソッドが用いられているのかは不明だが、効果の高い様々なメソッドが用いられている可能性がある。

自分でサーバーを管理しているなら、あるいは、ホスティングサービスが役に立たないなら、私ならまずは大量のリクエストが行われているかどうかを確認する。そのためには、サイトのアクセスログをチェックする必要がある。単純にwp-login.phpページがリクエストされる頻度を確認するだけよい。大きなコミュニティを抱えているなら、通常のサイトの運営の一部として、当該のページに対して多くのリクエストが行われている可能性がある。リクエストの数が比較的少ないなら(1分間に数回程度)なら、対策を講じる必要はないだろう。このレベルのログインの試みなら、サイトに与える影響は小さく、また、変更を加えることで、問題なく動いているサイトにダメージを与えるリスクが発生する。リクエストの回数が多いなら(特に1秒間に大量のリクエストが行われているなら)、その他の選択肢をより真剣に検討するべきである。

ホスティング会社に連絡を取る方法の次に容易な方法は、CloudFlareを利用する方法だ。CloudFlareはCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービスであり、今回の攻撃からサイトを守る効果も見込める。今回の状況を憂慮し、CloudFlareは、総当たり攻撃を処理する仕組みをブログの投稿で詳しく説明している。私は過去数ヶ月間に渡って無料のアカウントを利用している。CloudFlareがどれだけのトラフィックをブロックしているのかは不明だが、私のサイトのwp-login.phpページに対するリクエスト数が少ない点はハッキリしている。また、公式のCloudFlareプラグインがリリースされている。ただし、私はCloudFareのキャッシング機能を利用していないため、このプラグインのメリットを紹介することは出来ない。

ホスティングサービスが役に立たず、また、CloudFlareを利用することが出来ない場合、ハイレベルな技術、そして、サーバーでのルートの許可が必要とされる解決策に頼らざるを得なくなる(共有ホスティングまたは専有ホスティングのアカウントでは、利用することが出来ない)。サーバーの管理に関する知識が浅く、また、攻撃がサイトのパフォーマンスに悪影響を与えているなら、攻撃からサイトを守ってくれるホスティングに変えることを検討しするべきかもしれない。ホスティングサービスを変更する前に、この手の攻撃からサイトを保護する準備が整っているかどうかを、事前に確認しておこう。

技術的なソリューショの中では、アパッチでModSecurityルールを使って、ログインの試みを制限する手が最も幅広く用いられている。 当然ながら、サーバーがアパッチを用いており、ModSecurityが利用することが出来る、または、インストールすることが出来る点が前提である。

wp-login.phpファイルとwp-adminディレクトリにアクセスするパスワードを守る手も多くのサイトで用いられている。この方法のメリットは、認証されていない限り、リクエストがワードプレスに到達することはなく、攻撃の負荷をほぼゼロまで低減することが出来る点である。

wp-config.phpのキーをアップデートする

wp-config.phpファイルには、一連のセキュリティキーが含まれている。このキーは、ワードプレスが用いる各種の認証およびセキュリティのメソッドに利用される。キーは各サイトに固有のアイテムを用意するべきである。残念ながら、古いバージョンのワードプレスにはこのセットが欠けており、セキュリティホールとして悪用されるリスクがある。各種の攻撃からサイトを守る上で、キーのアップデートを強く推奨する。

キーをアップデートすることで、再び全てのユーザーがログインする必要性が生じる。このメソッドは、感染したログインが無効になるため、強力である。

処置

サイトが被害に遭った場合、何をすればいいのだろうか?残念ながら、基本的にゼロからやり直すしか完全な解決策は存在しない:

  1. サイトのバックアップを作成する。
  2. サイトの全てのファイルを削除する。
  3. ワードプレスを新たにダウンロードする。
  4. ワードプレスのファイルを解凍する。
  5. ワードプレスのファイルをサーバーにアップロードする。
  6. バックアップでwp-config.php ファイルを調べ、怪しいコードを探し出す。このファイルをダウンロードしたばかりのwp-config-sample.phpファイルと比較することで、問題を特定する上で役に立つ。
  7. バックアップからwp-config.phpを新しいサイトにコピーする。
  8. オリジナルのソースからテーマとプラグインの新しいコピーをダウンロードする。ランダムなサイトからファイルをダウンロードするべきではない。マルウェアが含まれていることが多いためだ。
  9. テーマとプラグインのファイルを解凍する。
  10. テーマとプラグインをサイトにアップロードする。
  11. サイトを実行し、問題なく機能するかどうかを確かめる。
  12. 知らないユーザーを全て削除する。
  13. 各ユーザーのパスワードを変更する。攻撃が原因でパスワードを変更したものの、再びサイトを脅威に晒すことなどあってはならない。全てのユーザーのパスワードを再設定して、理想的なパスワードを設けるべきである。その際は、上述した推奨事項に従ってもらいたい。「admin」ユーザーのままにしておくのは危険であり、また、単純なパスワードを利用しないように注意する必要がある。
  14. バックアップのwp-content/uploadsディレクトリにアクセスし、ディレクトリを新しいサーバーにコピーする。メディアファイル(イメージ、オーディオ、動画等)をコピーする必要がある。PHPファイルをコピーしないように気をつけよう。

このように、とても面倒な作業ではあるが、ハッカーによる修正を完全に排除するには、これしか方法がない。たった一つでもファイル、または、修正されたファイルが残ると、再びサーバーが攻撃を受ける可能性があるためだ。

複数のサイトを運営している場合はどうなるのだろうか?残念ながら、一つのアカウントで多くのサイトを運営しているなら、アカウント全体が影響を受けていることを前提に作業を行う必要がある。単一のサイトの修正に力を入れると、その他のサイトがハッキングされる可能性がある。

予防

最後の見出しは、若干嘘っぽいかもしれない。このセクションの前までは完璧であった。:)

100%安全を保障することは出来ない。そんなものは存在しない。だからと言って諦めるべきではない。安全対策を無視するのは、自ら災難を招いているようなものだ。しかし、セキュリティばかりを気にしていても、時間の無駄遣いにしからならない。そこで、バランスの取れたアプローチを採用する必要がある。

先程、Login Lockdownプラグインに触れた。このプラグインを使っても、今回の攻撃からはサイトを守ることは出来ないが、それでも、利用を検討してもらいたい。ワードプレスが、ビルトインで総当たり攻撃対策を講じるまでは(お願いしますよ、開発者の皆さん)、このタイプのプラグインの利用を私は薦める。

ジェームズ・マクワーター氏が、Login Lockdownに「Lockout Invalid Usernames?」(無効なユーザー名を追放しますか?)の選択肢が用意されている点をコメント欄で指摘してくれた。このオプションを有効にすると、このプラグインは無効なユーザー名を用いたログインの試みを自動的にブロックする。 これは、今回の攻撃からサイトを守る上で役に立つかもしれない。

コメントおよびツイートで、Loguin Lokckdownプラグインがリリースされた時期を尋ねる人達がいた。私はこのプラグインを何年も前から利用しているが、マルチサイトのインストールを含む、現バージョンのワードプレスと問題なく連動する。その他の同様のプラグインを試すことも可能であり、また、確かにリリース時期は不明だが、Login Lockdownを私は個人的にお薦めする。

やはり、解決策で提供した推奨事項に是非従ってもらいたい。今回の攻撃だけでなく今後の攻撃からもサイトを守る上で効果があるはずだ。

また、プラグインおよびテーマを含む、ワードプレスのサイトを常に最新の状態に保つべきである。古いバージョンのセキュリティホールは、時間の経過とともに見つかる傾向があるため、この取り組みは絶対にさぼらないでもらいたい。

多数のワードプレスサイトを運営し、管理するのが難しくなりつつあるなら、マルチサイトを使って、サイトの大半を1つにまとめる方法を検討しよう。 こうすることで、ワードプレス、テーマ、そして、プラグインのアップデートが容易になる。ManageWPを使って、中央から複数のサイトを管理する手もある。

ワードプレスにログインするためのパスワードは重要だが、ホスティングのアカウントにアクセスするためのパスワードも同じぐらい重要である。FTPやcPanelで容易に推測することが可能なパスワードを利用しているなら、危険である。また、ワードプレスはeメールを使ってパスワードを再設定することも出来るため、eメールのアカウントが脆弱なら、サイトも脆弱である。サイトのパスワードを改善したなら、ホスティングのアカウントおよびeメールで使っているパスワードも改善しよう。

利用していないプラグインやテーマに関するセキュリティの問題は、あまり重要視されていないが、無効にされているプラグインやテーマもまたサイトをハッキングするために用いられる可能性がある。1年半前のTimthumbのエクスプロイトは、無効のプラグインやテーマでも行われていた。従って、無効にしたプラグインやテーマをそのままにしておくのではなく、別の場所にバックアップを作成し、削除しておくことを薦める。

結論

この記事が皆さんの役に立つことを願っている。既に様々な情報が提供されているため、この記事を投稿するべきかどうか私は大いに悩んだ。この類の記事を今後も読みたい方は、記事のどの部分が最も重宝したのかコメント欄で教えて頂きたい。


この記事は、ithemesに掲載された「Ongoing WordPress Security Attacks, The Details and Solutions」を翻訳した内容です。

私の英語圏でWPブログを相当数運営しているのですが(スパムサイトじゃありません!)、常日頃からアタックを受けやすいWPサイトではありますが、今回は半端なかったですし、諸々の対策に相当の時間を取られました。日本ではそこまでの被害を受けているサイトは少ないようですが、逆に行うべきアップデート・対策を取っていないWPベースのサイトも多いと思います。狙われてからでは遅いのも現実ですし、この記事を読んで必要な対策を取っておくことを是非おススメします!って、SEO JapanもWPベースなので早速チェックしたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

よく見るHTTPステータスコード一覧とその意味を理解する

404や503、301・302など「ステータスコード」とか言われるものをよく見るけど実はその意味はよく分かっていません、という方は意外に多いんじゃないかなと思ったので、よく見るものを一覧でまとめて解説してみました。このあたりの話題にそこまで詳しくない方でなくとも理解できるように解説しているつもりです。

Webブラウザやクローラーが情報を受け取る仕組み

私たちは普段、FireFoxやChrome、SafariなどのWebブラウザを通じてURLにアクセスしてWebコンテンツを閲覧しています。この「URLにアクセスする」ときに、Webブラウザは「リクエスト」を送り、Webサーバーが「レスポンス」を返す、というやり取り(通信)が行われています。

ブラウザからリクエスト(URL)を送り、サーバーからレスポンスが返される図

リクエストを送る側は、「サーバー(提供者)」に対して「クライアント(依頼者)」と呼ばれます。Googleのような検索エンジンのクローラーもブラウザと同じくクライアントという扱いになります。

HTTPステータスコードとは?

WebブラウザやクローラーがURLにアクセスしようとするとWebサーバーからどのようなレスポンスを受け取っているのか?というのは例えばGoogleのウェブマスターツールの基本機能「Fetch as Google」などを使って知ることができます。
※図の中の赤枠以下の情報を受け取っています。

ウェブマスターツール Fetch as Google を使用してGoogleBotが受け取ったデータが表示。ステータスライン、メタ情報、ボディメッセージを受け取っている。

少し見づらいですが、通常通りアクセスできてコンテンツの情報が得られる場合にはブラウザやクローラーはこのようなデータをWebサーバーから受け取っています。

ここで少しだけ專門用語を使うと、上の図にあるようなレスポンスは「ステータスライン」「レスポンスヘッダ」「メッセージボディ」の3つから成っています。
上からステータスライン、メタ情報(データに付随する情報)、ボディメッセージ(この場合はHTMLテキスト)という具合でデータを受け取っている

レスポンスヘッダとメッセージボディについては今回本題から外れますが、折角ですので合わせて簡単に解説します。

ステータスライン

ステータスラインは一番上に記述されている「HTTP/1.1 200 OK」や「HTTP/1.1 301 Moved Permanently」等のようなもので、「レスポンスの状態」を表します。この中の「200」や「301」といった3桁の数字が今回の話題となる「ステータスコード」です。「OK」「Moved Permanently」は「説明句」というもので、その名の通りステータスコードの内容説明をするものです。

HTTP/1.1 は「通信規約とそのバージョン」 200 はステータスコード OK は説明句

クライアント(WebブラウザやGoogleBot)はWebサーバからどのステータスコードが返ってきたかによって、その中身を見なくとも次にどんな処理を行えばよいかを判断することができます。

レスポンスヘッダ

レスポンスに付与するメタ情報が記載されている部分です。ここでいうメタ情報とは、「(受け取った)データに関する補足情報」のようなものと思って下さい。例えば、URLが転送(リダイレクト)されている場合に転送先のURLの情報を「Location」として付与する、などの情報です。

メッセージボディ

いわゆる”本文”にあたるもので、Webページに問題なくアクセスできた場合にはHTML情報がここに記載されます。私達が普段見ているWebページはこのHTMLテキストをブラウザが解釈して表示したものです。

さて、本題のHTTPステータスコードについて話を戻します。

HTTPステータスコード

ステータスコードは本来ブラウザやクローラーが処理するために付与されているものなので、普段私達がブラウザ上でWebページを見ている際に見ることはありませんが、時々エラーでこんなのをお目にかかることはありますね。

404 Not Found

503 Service Unavailable

また、Google Chromeに標準搭載されているDeveloper Toolsや、Firefoxのアドオン(Live HTTP headersやFirebug等)を使えばレスポンスに含まれているHTTPステータスコードを確認することができます。今回はその使い方は割愛させていただきますが興味の有る方はお試しください。

それでは次節からは本題であるステータスコードについてお話をさせていただきます。

ステータスコードの大まかな分類と意味

さて、ステータスコードは大まかに分けて5つに分けられます。

  • 100番台 : 処理中
  • 200番台 : 成功
  • 300番台 : リダイレクト
  • 400番台 : クライアントエラー
  • 500番台 : サーバエラー

このようにそれぞれの番台によって異なる意味を持っています。個別のステータスコードの前に、まずここでは各番台について簡単にその意味を説明しておきます。

100番台

100番台はクライアントからのリクエストを処理中であることを示すステータスです。

Webサーバ側からクライアント側に対して「もうちょっと詳しくやってほしいことを教えてくれ」とか「今、頼まれたことをやってるんだけども時間かかるわ」という内容のレスポンスを返します。これらのステータスコードが使われている場面はあまり見かけません。

200番台

200番台はクライアントからのリクエストが受付に成功したというステータスです。私達がWebページを見ているとき、多くが200番のステータスです。

300番台

300番台は「リダイレクト」と書きましたが、厳密には「リクエストを達成するためには、ブラウザ側で追加の処理を実行する必要がある」というステータスです。

その追加の処理が301では例えば「別URLへの移動」になります。301番、302番のコードについては「301リダイレクト」「302リダイレクト」などサイトURL変更の際の転送処理として聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。

400番台・500番台

400番台、500番台のコードはエラーコードであり、正常にリクエストされたものが返せない状態のときに使用されます。そのうち400番台はクライアント側に原因があるエラー、500番台はWebサーバ側が原因のエラーです。

それぞれのステータスコードについて

ここまででざっくりとした分類をお話ししたので、本節ではそれぞれのステータスコードについてお話します。今回は普段の業務を行う中で比較的頻繁に目にすることの多いメジャーなものに絞りたいと思います。

200 OK

リクエストは問題なく受理され、要求に従ったレスポンスが返されます。私達がWebページを正常に閲覧している際、大抵このステータスとともに返ってきたレスポンスの内容を見ています。

200はそのまま「OK、問題ありません」の意味

301 Moved Permanently

リクエストで要求された情報の中身が別の場所に移動したことを示します。

この移動は一時的なものではなく、恒久的なものです。サイトの引越しを行ったりしてアクセスするURLが変更され、ずっとそのURLを使用していく場合にこのステータスコードを返すようにしておく必要があります。

301は恒久的な転送、つまり「引っ越したよ」の意味。

googleからの評価を新しいURLに引き継がせるためにも301を設定しておきましょう。また、あるページへのアクセス経路を一本にまとめる、いわゆるサイトの正規化を行う場合にもこの301リダイレクトを使用します。

302 Found (※Moved Temporarily)

こちらもリクエストで要求された情報の中身が別の場所に移動したことを示します。301と異なるのは、その移動が一時的なものであるという点です。

302は「今ここにいないよ、そのうち戻ってくるよ」の意味

たとえばメンテナンス等で一時的にサイトを別の場所に移さなければならないが、また元の場所に戻す場合はこの302番のステータスを返すように設定しておきましょう。GoogleBotもそれが一時的な移動であることを読み取ってサイトの評価を移動先のURLに移すことはしません。

※302は昔の規格(HTTP/1.0)では説明句が「Moved Temporarily」でしたが現行の規格(HTTP/1.1)になって「Found」に変更されました。一時的な転送、という以外でも利用されることが多かったためのようで、現在別の307という比較的マイナーなステータスコードで「Temporary Redirect」が割り振られていますが、実際の使用例は見たことはありません。

304 Not Modified

これはリダイレクトではありませんが、補足的に説明をしておきます。

304は「未更新」を表します。私達が正常にWebページを見れているとき、多くは200ステータスが返ってきているのですが、実際には304ステータスのコンテンツが混じっていることもあります。このときWebサーバからはメッセージボディ、つまりコンテンツが返ってきません。ブラウザ側では304を受け取ると、ブラウザ内のキャッシュに残っているコンテンツを使ってWebページを表示しています。

ステータスコード304は「前に渡したのと同じだよ」という意味

403 Forbidden

サーバ側で外から見えないように設定してある領域へのアクセスをリクエストしたときに返ってくるステータスコードです。簡単に言えば立ち入り禁止です。

403は立入禁止の意味。

見せたいページでこのエラーが出ているときはアクセス制御の設定が間違っている可能性がありますので設定ができる方は確認してみましょう。

404 Not Found

リクエストしたページが見つからない場合に返されるステータスコードです。

404はそのまま「探したけど見つかりませんでした」の意味

ウェブマスターツールではGoogleBotが検出した404エラーをレポートしてくれていますが、特に404エラーが多いからといってgoogleからのサイトの評価が下がることはないと言われています。サイト内からリンクされているページが404エラーになっている(=リンク切れ)のは問題ですが、そうでない限りは放置しても良いかと思います。

他サイトから多くのリンクを受けているようなページを404エラーとしてしまうと、折角サイトが得られた被リンクの恩恵を逃してしまうことになります。何かしら代替のコンテンツを用意してそのページを残しておくか、近い内容を持つページに301リダイレクトするなどでリンク資産をサイト内に残せる処理をするのが一般的です。

410 Gone

404と同じくリクエストしたページが見つからない場合に返されるステータスコードです。404と違う点は、そのリクエスト先のページが「消滅した」という意味合いがあることです。

410は「前あったけどもう無いんだよね」の意味。

こちらの記事によると最近はGoogleBotは404と410を微妙に区別しているとのことですが、記事でも書いてあるようにそこまで神経質になる必要はほとんどないと思います。

補足:ソフト404エラー

ブラウザ上ではそのページが存在しない旨のメッセージが表示されているにも関わらず、ステータスコードとしては404や410を返していない(つまり正常なレスポンスとして「200 OK」が返されている)パターンが存在します。これを「ソフト404エラー」などと呼びます。

ソフト404はサーバーは「OK」と返しているのにユーザーには「無い」に見えている状態

どういうときに発生するかというと、例えばサイト運営側で独自にエラーメッセージ表示用のコンテンツを作成して、想定していないURLに対してリダイレクトをかけてそのコンテンツに飛ばすというケースが考えられるでしょうか。

Webページを見ているユーザに対してページがないことが伝わっても、機械的にHTTPステータスコードを読み取るbotに対しては伝わりません。このようなソフト404ページが存在するとGoogleBotがクロールのリソースを無駄に消費することになりますので、存在しないページにアクセスしたときはステータスコードとして404もしくは410が返されるように正しく設定するべきです。

500 Internal Server Error

サーバ側の何らかのミスによってリクエストに応えられない場合です。例えばシステム開発中にバグを混入させてしまうとこのエラーを起こすことがあります。

500は「サーバー内部の調子が悪い」のエラーの意味

503 Service Unavailable

Webサーバの過負荷状態で一時的にWebページが表示できないときなどに発生します。例えばTwitterがクジラを表示させている状態、とでも言えばイメージが沸きやすいでしょうか。

twitterが混雑してるとくじらが出ます。

メンテナンスでサービスをストップさせている際に意図的に503を返すように設定することもありますが、基本的にはサーバー負荷の問題ですので頻発するようであれば、サーバーの変更を検討するか、サイト側での負荷軽減などの手を打つ必要があります。

503は「今忙しいから後にして」の意味。

まとめ

ここまでHTTPステータスコードについてのお話をさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。表には出てこない部分ではありますが、こうした部分まで意識してみることができれば、今よりもクローラにとって優しいサイトが作れるかもしれません。

特に一般の方(技術に関わりのない方)にとってはこうした話というのはあまり重要視されにくい話題と思いますが、SEOの観点では、サイトが検索エンジンに正常にクロールされ、正しく検索インデックスに登録してもらえるための基本的な作法として、サイトを制作・管理する方には皆さまに理解していただけると嬉しいです。

文責:ヴォラーレ株式会社 西村

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具体的には次の例をご覧ください。ウェブサイト example.com には、次のように世界各地のユーザーを対象としたコンテンツがあります:

Map of the world illustrating which hreflang code to use for which locale

  • http://example.com/en-gb : 英国在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/en-us : 米国在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/en-au : オーストラリア在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/ : 国を選択するメニューが表示されるホームページで、全世界のユーザー向けのデフォルト ページ
この場合、ウェブマスターは サイトマップ または HTML リンク タグで rel-alternate-hreflang を使用して、次のようにこのページ セットにアノテーションを付けることができます:

<link rel="alternate" href="http://example.com/en-gb" hreflang="en-gb" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/en-us" hreflang="en-us" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/en-au" hreflang="en-au" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/" hreflang="x-default" />

新しい属性値 x-default hreflang では、このページが特定の言語や地域を対象としておらず、他に適切なページがない場合にデフォルトで表示するページであることを Google のアルゴリズムに知らせることができます。たとえば今回の例では、フランス語を使う全世界の検索ユーザーや、英語を使う google.ca の検索ユーザーに対してはこのページ(http://example.com/)が表示されることになります。
このアノテーションは、検出されたユーザーの現在地や Accept-Language ヘッダーに基づいて動的にコンテンツが変化するホームページにも適用できます。こうしたページには対象としている特定の言語や地域がないため、そのことを x-default hreflang 値により Google のアルゴリズムに知らせることができます。
ご不明な点やご意見・ご感想などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラム にてお聞かせください。


米国のネット選挙運動の歴史をまとめたインフォグラフィック

ツイッター選挙といわれたアメリカの大統領選。日本でも数年前からネットを利用した選挙活動解禁の運動はありましたが、今夏の参院選からようやく解禁される見込みです。そこで、日本がこれから参考にできる(かもしれない)アメリカのネット選挙運動の歴史を、分かり易くインフォグラフィックにまとめてみました。インフォグラフィックの最後に、日本のネット選挙運動解禁の動きも簡単にまとめています。Please Enjoy! — SEO Japan

アメリカの大統領選挙運動に初めて電子メールが使われたのは21年前の1992年。その後インターネットの普及が進みYouTubeからFacebook、Twitterまでソーシャルメディアを誰もが使う時代になった今日、特に2008年、2012年の大統領選挙ではオバマ陣営のネット戦略が史上もっとも効果的にSNSやビックデータ解析を活用し勝利に貢献したと世界中で注目されました。

そんなアメリカのネット選挙運動の歴史を、インターネットを使ったマーケティング戦略の視点からまとめています。

※画像をクリックすると拡大されます。

インフォグラフィックをご紹介いただける場合は下記コードをサイトに貼り付けてください。
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オバマ米大統領は選挙運動中の情報発信にインフォグラフィックも使っていました。ホワイトハウスもたまに公開しています。今回のインフォグラフィックが、米国のネット選挙運動の歴史や現状について知ると共に、日本でも今後より議論が活発になるであろうネット選挙運動について考える参考リソースの1つになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

インフォグラフィックス作成

Google Glassは次のアップル・ニュートンである

アップルのニュートンといわれても知らない人の方が多いかもしれませんが、Appleが1990年代に発表し商業的に大ゴケした元祖PDA(この言葉さえも死語化しつつありますが)です。最近話題のGoogle Glassについて同じ運命を辿ると考えているアンドリュー・チェンの意見を今回はご紹介。さてあなたはどう思う? — SEO Japan

オタクたちはGoogle Glassに夢中になっている
最近、私はこんなことをつぶやいた

私はGoogle Glass懐疑派だ。私と同感の人は?

なんと、ほとんどの人がGoogle Glassが素晴らしいものになると考えていることが判明した。実のところ、私はもっと偏らないと思っていたので、これには驚いた。しかし、人々は具体的な使用例よりもGlassのアイディアにワクワクしていたことが分かった。そして、私もこの製品カテゴリについてはワクワクしているが、V1は失敗かもしれないと考えている。

Google Glassは新しいアップル・ニュートン
いつの日か装着可能なコンピューティング眼鏡は最高のものになるかもしれないが、私は、Google Glassはアップル・ニュートンのようになるだろうと確信している―時代のだいぶ先を行き、リリースから10年後に誰かが異なるデザインを使用してそれを主流にする方法を解明するであろう先見の明のある製品だ。V1が優れているかどうかに関係なく、装着可能なコンピューティングへの投資は間違いなくエキサイティングだ。オタクがサイボーグになる夢を叶えるためにしたがらないことなんてあるだろうか?数回のイタレーションで、この業界は素晴らしいV5を世に出すだろう。iPhoneやiPadが次第にニュートンの夢を叶えたのと同じ方法で。そうなることを期待しよう。しかしそれと同時に、私はGoogle GlassのV1には楽観的ではない。

スマートフォンより良いのか?
私の懐疑的態度は1つの考えに根差している:1,500ドル(あるいは1,000ドル、あるいは500ドルでも)出すなら、Google Glassはスマートフォンよりもかなり優れたタスクを果たさなければならない。そして、今後2年以内には、同じタスクを遂行する装着可能な時計のような他の多くのデバイスとも競争しなければならないかもしれない。そして私は、その価格に値するタスクがあるということに懐疑的だし、主な入力として音声を使用することがインターフェース全体を操作するのに十分に優れているということにも懐疑的だ。

カッコいいと思う以前に、あなたはこんな質問をしなければならない:

Google Glassは実際にどんなタスクでスマートフォンよりも優れているのだろうか?

私はこれを成功させる十分な使用例があるとは思わない。

使用例を見てみよう
これに関する1つのデータポイントは、彼らが紹介している使用例の全てを見つけ出すために最近のGlassのマーケティングビデオを見ることだ。しかし、素晴らしいアクロバティックで美しい景色は全て無視して、人々が実際にこのUIを使用しているものにだけ焦点を合わせるようにしよう:

使用例のリスト
人々がGoogle Glassを使ってやっていることのリスト:

  1. 時間を見る
  2. 動画を録画する
  3. 声を介してメッセージを送信する
  4. ビデオカンファレンスを始める
  5. Google画像を検索する
  6. 天気予報をチェックする
  7. 写真を撮る
  8. 地図で道順を教わる
  9. フライトの詳細を獲得する
  10. “美味しい”をタイ語に翻訳する
  11. Wikipediaで何かを調べる
  12. 写真を共有する

(もちろん、注目すべきは、彼らがこの新しいデベロッパープレビューを作っている理由の1つが、もっとたくさんのアプリが作られるためであるということだ―しかし、もしそうなら、それは使用例を探している空想的なテクノロジーである。)

Glass VS.携帯電話(またはその他の安い装着可能デバイス)
上記の使用例にある最大の問題は、ポケットに入れて持ち運ぶコンピューターよりも顔に装着するコンピューターの方が目覚ましく優れているわけではないことだ。これらの大部分は、天気や時間をチェックするなど、基本的にはすでに携帯電話ですることができる簡単なことだ。音声入力はまだ能力が低いため、何かを検索することやメールを送信することなど、いくつかのことは悪化すると私は確信している。そして、POV写真を撮ることや地図を調べることなど、Glassがより良い体験を提供することができることがちょっとはある。それらで十分なのだろうか?

主要入力としての音声は最低
特に私は主要入力としての音声に懐疑的だ。それは、アップル・ニュートンをダメにした酷い手書き認識と同じように、この製品をダメにすると思う。音声入力の最先端は、はっきり言って、AndroidでもiOSでも酷い。あなたは音声を介して“OK”もしくは“家に帰る”というメッセージを作ろうとしたことはあるだろうか?特にうるさいカフェやバスの中では?それは、自分がしたいことをするために自らのデバイスを説得しようとしたり、繰り返し独り言を言っている狂った人のように見える。

(これを体験するには、しばらくの間携帯電話にタッチしないで全てのことをするというのをやってみることだ―超イライラして、長くは続かない。)

Glassの一部としてリリースする新しい魔法の音声機能があるのかもしれないが、同時に、彼らはまずは5億台のAndroidデバイスにそれを導入するのではないだろうか?そして、もしスマートフォン上でその魔法の音声機能が良くなれば、Glassと対比してそのデバイスを使用するという差別化を蝕まないだろうか?

上手くいくことを願っている
結局のところ、私の言いたいことは、全てがうまくいくことを願っているということだ。私はまだGoogle Glassを使ったことがないし、それを試すのをとても楽しみにしている。それが機能することを願っている。しかし、装着可能な眼鏡のアイディアに熱狂するよりは、実際の使用例を開発することについて話し始めることが大切だと思うのだ。人々はどのようにしてこれとやり取りし、素晴らしい体験をするのか?特に私たちが持ち歩いている携帯電話、時計、Fitbit、Nikeブランドなどの他の装着可能なコンピューティングデバイスの状況を踏まえて。そして、それらは、単に素晴らしいガジェットを作るだけでなく、次世代のデバイスを推し進めるために私たちが回答すべき質問なのだ。


この記事は、@andrewchenに掲載された「I’m a Google Glass skeptic and think it’ll be the next Apple Newton」を翻訳した内容です。

単純にダメ出しした話ではありませんが、確かに現状は期待値の方が高いですよね。私も夢がある製品とは思うものの、一部の新し物好き(私も一応買うと思います)を除けば余り大流行するイメージはありません。とはいえ、こういう試みを通してこそゲームチェンジャー的な製品も産まれていくのでしょう。iPhoneにしたって、今思ってみれば当時嘲笑されたニュートンの失敗で多くを学んだ結果といえるかもしれないわけですし。その意味では、Google Glassをアップル・ニュートンに比較することは、実はとっても褒め言葉だったりするのかもしれませんね。さてあなたはGoogle Glassを使ってみたいですか?いつの日かスマホを超える存在になると思いますか? — SEO Japan [G+]

「マネタイズはどうやるの?」と尋ねるのはもう止めて

最近紹介を始めたアンドリュー・チェンの記事ですが、今回はいよいよ本格的な彼ならではのスタートアップビジネスに関する考察を。スタートアップに常について回るのが「マネタイズ」の問題ですが、彼曰く実はそれはたいした問題ではなくスタートアップが気にする必要はないということで、、、その真意はいかに。 — SEO Japan

ビジネスモデルは重要だが、今日、それはコモディティ化されている
最初に言わせてもらうと、もちろん、ビジネスはお金を儲けなければならないのだから、それをもたらすビジネスモデルは重要である。しかし、私が言いたいのはそういうことではない―私が言いたいのは:

ビジネスモデルがコモディティ化した今、“彼らはどうやって儲けているのか?”というのは興味深い質問ではない。答えは全て明白なのだ。

だから、あなたが次に何百万ものユーザーを持つ消費者モバイル/インターネットサービスを見た時は、賢い回答を期待してそのビジネスモデルについて尋ねるのはやめよう―彼らには、選ぶことができる既存のソリューションがたくさんあるのだ―その代わりに、まだコモディティ化されていないビジネスの部分について尋ねることを始めよう(詳しくは後で)。

マネタイゼーションをアウトソースする
最初のドットコムバブルと今日を比べると、消費者インターネットサービスにとって多くのことが変化した。おかげさまで、マネタイゼーションは今ではつまらない問題だ。なぜなら、以前は存在しなかったような収益を上げるための様々な選択肢が山ほどあるからだ:

  • 簡単に利用できる200以上の広告ネットワーク
  • Paypal、Amazon、Stripeのような有料プロバイダー
  • Trialpayのような“オファーウォール”
  • Bokuのようなモバイルペイメントソリューション
  • …そして、いつも新しいサービスが登場している(Kickstarter)

それだけでなく、消費者は、サービス―90年代には奇抜だったもの―にお金を支払うことを知っているしそのつもりがある。もしあなたがAirbnbのようにある種のマーケットプレイスを提供すれば、消費者は手数料を予期する。もしあなたがFacebook上でソーシャルゲームを作っているなら、彼らはもっとバーチャルの物を買うことができることを予期するだろう。彼らは、iPhoneアプリに0.99ドルを支払うことを予期するだろう。

これをドットコムバブルと比べるのだ。そこでは、あなたはそれらのマネタイゼーションサービスを社内で自ら築き、全く新しいユーザー行動を作ろうとしていた。eBayの場合、人々はお互いに(そしてeBayに)手数料を送金していた。小さなウェブサイトは、広告収入を得るためには、広告ネットワークに接続する代わりに、セールスチームを作らなければならなかった。携帯アプリを作ることには、“次の打者”として控えるのにキャリアとの何カ月もの交渉を伴った。私の最後のスタートアップ、広告テクノロジー会社では、1990年代後半に初めてウェブサイトを始めた時には既存のソリューションがなかったために独自のアド・サーバーを構築したESPNのような会社に遭遇した。

繰り返しになるが、彼らは自分たちのニュースサイトを作ることの一部として独自のアド・サーバーを構築したのだ。そしてそれは、彼らが、製品を良くするというよりはビジネスモデルをサポートするためにたくさんのコードを書くエンジニアを持っていたことを意味する。

製品体験のルネサンス
私たちは、Ruby on Railアプリが成功するたびにアド・サーバーを作る必要がないことに感謝しよう。これが、消費者製品サービス会社に自分たちが一番得意とすることに焦点を合わせることを許す。さらには、新しいウェブサイトを作るのにもはや500万ドルは必要ない。あなたの会社が離陸することに伴う数々のリスクは、あなたが安いサーバーホスティングと、オープンソースソフトウェアの山と、複数の追加収益源を組み合わせる時に、大幅に減少する。

これが、本当に重要なことに取り組むことができるように私たちを解放するのだ:優れた製品を作って市場に出すことだ。

近頃、けん引力を持つ前の会社の主要コストは、製品をコードするデベロッパーのアパートの家賃だ。けん引力を持つ前の会社の利益性は、チームがどれ位早く頭数を増加させたいかにだけ基づく。もしチームがプロダクト/マーケット・フィットを達成することができれば、その他の多くの問題は解決される。

Facebookの37億ドルの収益の裏にある教訓
昔、私はFacebookのビジネスモデルに懐疑的だった。なぜなら、彼らは自分たちが生成したページビューごとにたった0.2セントの広告収入しか受け取らなかったからだ。2006年、私は、彼らが年間で最大1500万ドルを生み出すことができるかもしれないと計算した―いいビジネスだが、世界を変えるようなものではない。私はこのトピックについてこんな記事を書いた:Facebookが10億ドルのビジネスを築けることを私が疑った理由と、自分が酷く間違っていたことから何を学んだのか(日本語)。

記事の中で書いたように、私は間違っていたのだ。実際に、Facebookは2011年に37億ドルを生み出し、今年は50億ドル以上を生み出すだろう。私は面白い間違いをした―彼らはページビューごとの収益は劇的に増やさなかったが、その代わりに月に1兆ページビューまで成長して成長して成長したのだ。私のメンタルモデルは全く間違っていた。

実際、私たちは広告とトランザクションをベースにしたモデルでたくさんの経験がある。魅力的なソーシャルウェブサイトがその広告上に0.1%から0.5%のCTRを持ち、平均0.50ドルのCPMを得ることは極めて明白だ。もしあなたが何かを販売する、もしくはフリーミアムサイトを持っているなら、0.5%から1%のアクティブユーザーがコンバートすることを期待できる。以前のブログ記事の中で話したように、世の中にはたくさんのベンチマークがある。要するに、オーディエンスを持っていれば、あなたは収益を見つけることができるのだ―大きな問題は大きなオーディエンスを獲得することだ。

最後のドットコムバブルは、私たちが今直面している世界とは異なる世界について考えることを私たちの多くに条件付けた。1997年、インターネット上にはほんの1億人のユーザーしかおらず、そのほとんどがダイヤルアップモデムだった。もう一度繰り返すが、そのドットコムバブル全体が、そのバブリーな良い状態を全てかき集めても、1億のダイアルアップユーザーから土台が作られたのだ。その数字の20倍以上、つまり、ブロードバンドとモバイルに20億人以上のユーザーを持つ今日とそれを比べてみるのだ。このグラフ(Googleを介してWorld Bankによって提供された)は、ものすごいことになっている。

要するに、消費者マーケットはこんなにも成長し、あなたが製品をきちんとすれば上昇のチャンスは膨大なのだ。その成長機会の全てを考慮し、プラグイン収益モデルを考慮すると、優れた会社を作ることの主な障害は、全くビジネスモデルではないように思える。

実際、ビジネスモデルは2次的あるいは3次的問題のように思える。だから、ここでも、私はそれについて質問するのをやめようと主張するのだ。

月5,000万以上のユニークビジターで、Twitterの収益モデルがどうなるのか疑問に思うのはやめよう。明らかに、それは何らかの広告の形になるだろう。もしかすると彼らは、どうにかしてフリーミアムかトランザクション料を試みるかもしれない。もしあなたが彼らは最終的に1,000億もしくは100億の会社になると思うなら議論することはできるが、ビジネスモデルがないために彼らが失敗するかしないかの会話はスキップしよう。

尋ねるべき新しい質問
ビジネスモデルがもはや第一の質問ではないという私の意見に同意するなら、尋ねるべき本当の質問は何だろうか?ビジネスモデルをうまくいかせることは、実に、ビジネスモデルがささいなことになるくらいの規模に達することなのだ。

もっと重要な質問を尋ねよう:

この製品は、1億人のアクティブユーザーを引き込み、維持することができるのか?

史上初めて、1億人以上のアクティブユーザーに達することが実際に現実的だ。そもそも、それはどれくらいすごいことなのだろう?近年では、ZyngaやFacebookやTwitterやGrouponやLinkedinなど、多くのスタートアップがそれを成し遂げてきた。そして、私たちは、DropboxやPandraやその他の企業がそこに達するのも目にすることになると思う。

アーリーステージにある企業にとって、この質問を尋ねることは、まさに、そのチームの熱意、最初のマーケット、プロダクト/マーケット・フィットの評価をテストすることなのだ。当然ながら、もし彼らの製品が機能していなければ、彼らはそこに近づきもしないだろう。

スタートアップがプロダクト/マーケット・フィットを得て拡大し始めると、この質問への回答はマーケティングと技術能力を中心に展開する。さらに、その製品は、最初のマーケットが飽和するにつれて進化しなければならないかもしれない―大学でのFacebookやアーリーアダプター・オーディエンスのいたTwitterのように。

まとめ:

  • ビジネスとしてお金を稼ぐことは重要だが、それはコモディティ化されている。
  • オーディエンスがいるなら、あなたはそれを収益化するための数百もの選択肢にアクセスできる。
  • ドットコムバブルと比べて、インターネットオーディエンスは20倍以上、会社を始めるコストは10分の1で、私たちは取り組んでいる。
  • Facebookは、マネタイゼーションの革命ではなく、純粋な成長を介して50億ドルの利益に達している。
  • あなたは1億人のアクティブユーザーを達成することを目指し、既成のマネタイゼーションのソリューションは後で手に入れるべきだ。
  • マネタイゼーションの手法よりも、マーケットサイズと1億人のアクティブユーザーに成長する能力を基に新しい会社を評価すること。

この記事は、@andrewchenに掲載された「Stop asking “But how will they make money?”」を翻訳した内容です。

米国だからこそ可能な考え方ともいえますが、確かに私も何かといえば「マネタイズはどうするの?」と質問する人がいると、たまにイラッとくることはありますが、その理由はここに書かれていることを何となく感じていたからかもしれません。と、そこまで深くはなかったと思いますが。しかし確かに以前はウェブメディアを運営する場合でも自身でアドサーバーを組まないといけないような時代がありましたよね。今と比べればサーバー等ハードウェアのコストも信じられない位高かったですし。

今日現在、スマホアプリにしてもトラフィックがあれば、とりあえずお金にはなりますからね。オンライン決済も10年前に比べればはるかに一般普及しているわけです。そういう意味ではウェブスタートアップ・ベンチャーにとってはマネタイズが以前に比べればはるかに簡単な時代になっているのは事実でしょう。特に消費者向けサービスであれば、アクティブな会員が一定数いれば、スケールはともかくある程度は広告収入や付随有料サービスで成り立ってしまう可能性は高いです。

そうはいっても、皆が皆成功できるわけではありませんし、日本は米国に比較すれば一部のソーシャルゲームを除けばマネタイゼーションはまだまだ多くのスタートアップ・ウェブサービスにとって難しい課題であることも事実です。とはいえ、この記事を出して勇気を出して夢を持って頑張っていけば、いずれは明るい未来が来ることもあるはず。 — SEO Japan [G+]

SEO業界の異端児、アーロン・ウォールに学ぶSEOの未来

ウェブコンサルタントとして最近注目を浴びているロス・ハッジス、彼のブログはSEO始め、CRO(コンバージョン最適化)、コンテンツ戦略など非常の濃い内容の記事が多いことに最近気づき、今回から定期的に翻訳していきたいと思います。第一弾は、なんとあのSEO業界で誰もが一目置くカリスマ、SEO Bookの翻訳記事でSEO Japanでもお馴染みのアーロン・ウォールのインタビュー記事を。そのハイレベルな内容をただただ楽しむべし。 — SEO Japan

私はアーロン・ウォール氏を深く尊敬している。ウォール氏は間違いなくSEO業界で最も優秀な人物の一人である。それだけでも、ウォール氏が運営するSEOBookを読む価値があると言えるだろう。ウォール氏の見解は、賛否両論を呼ぶこともあるが、常に説得力がある。また、私は以前から同氏が抱えるレベルの高いコミュニティに参加するかどうか検討しているが、恐らく、間もなく参加することになるだろう。賛否両論の意見を持つ優秀な人達と議論をする場所は少なく – だからこそSEOBookは、私にとって読む価値のあるブログの頂点に君臨している。アーロン・ウォール氏は、私が言いたいことを代わりに言ってくれているのだ。このインタビューに応じてくれた同氏に感謝の意を伝えたい。ツイッターでSEO Bookをフォローし、ブログをブックマークしておこう。

1. SEOコミュニティは「SEOは終わった」と言う主張を「SEOは進化した」と言う主張に変えることに成功しました。その結果、大勢の人達が「インバウンドマーケティング」によって、SEOの影が薄くなる、あるいは、SEOにとって代わると考える、または望むようになりました。しかし、この推測は外れるはずでしょう。「インバウンドマーケティング」が用語として定着するかどうかは未知数です。このアイデア、「インバウンドマーケティング」が、現在、多くの「SEO」サイトが得ているマーケットのトラフィックの大半を共食いする可能性はあるのでしょうか?多くのSEOの活動の基盤となっており、そして、大勢の人達が「ザ SEO」と見ているSEOMozでさえ、SEOから撤退してでも、さらなる成長を求めて長期的にブランドの再構築を行う方針について揺れているように見えます。マーケットの規模が大幅に縮小した場合、「SEO」のトラフィックは別の用語に食われるかもしれませんが、あるいは、SEOの支持者によるメカニズムのおかげで食い止められる可能性もあります。SEOBookは、5年後、10年後に(基本的に)今とほとんど変わっていないと思うでしょうか?(期間は短いですが)SEO業界に参入してから、目立つ変更はサイトのデザイン変更だけだったように思えます。また、どのようなマーケットの状態になったら、ビジネスを行うアプローチを部分的に変えるのでしょうか?あるいは、推測を無視し、その場その場で対応していくのでしょうか?

特定の企業や人物や言葉を考慮しない状態では、マーケティングを実施する価値はありません。過去のコンセプトに捻りを加えて新しい何か(http://www.youtube.com/watch?v=suRDUFpsHus)を作り出す行為が行われており、これには幾つか意図があります:

  • 言い換え & 新鮮 + 関連しているように見せる:
  • 毎日(あるいは毎週でさえ)新しいことを考えるのは容易ではありません。新たなコンセプトを考案するよりも、過去のコンセプトを改称し、新しい包装紙に包む方が遥かに簡単なのです。
  • 特定の行為をスパムと見なす「高度」なSEOを実施し、半年間、または、1年間待って、同じ行為を最先端の「ホワイトハット」戦略と指摘する人達は大勢います。真意は火を見るよりも明らかです。
  • 悲しいことに、SEO業界の関係者の多くは無知であり、このようなトレンドを理解することが出来ず – 新しさが感じられる手法に乗っかり、より深い背景を理解する努力をせずに、撤退する傾向が見られます。私は以前から一番利益になるのは素人だと主張していますが(http://www.seobook.com/images/customer-pyramid.gif)、SEOBookのメンバーの大半は、マーケットの玄人に偏りがちです。
  • 短く & 簡単な記事を投稿すると、多くのコメントが寄せられます。しかし、読み終えるまでに長時間を要する記事を投稿すると、メンバーのフォーラムでは話題になるものの、ブログでは、ツイッターで「絶対に読むべき」等のコメントが寄せられる以外、リアクションは起きません。
  • 支持者の流れを作る:
    • マーケットに参入したばかりの素人の記憶に留まるようなキャッチーなフレーズを作り、自分のサイトを無償で宣伝してもらうのです。その一方で、残りの無知な人達は、マーケティング戦略のサクラになってくれます。
    • 今年の「____マーケティング」は5年/10年前の「_____の規定」と何ら変わりありません。
    • 倫理的なPRを説くエドワード・ベルナイスが、グアテマラでクーデターを起こしてクライアントの利益を高め(http://www.youtube.com/watch?v=jnYZVNVqBgU)、自由への灯火キャンペーンにより大勢の女性を肺ガンにした点をブログで取り上げたことがあります。
  • 伸びを証明する:
    • このSERP(http://www.seobook.com/images/newyorkhotels.png)を見ると、SEOの効果を証明するのは至難の業です。グーグル自身が検索結果に侵入し、SEOの推測が困難になりつつあるため、マーケッター達は異なる呼び方を必要としているのでしょう。
    • 投資家が資金を調達する企業に対する価値を高く見積もるべきだと言う見解を促すため、投資家に対して対応可能なマーケットに関する見解/範囲を広めることが、異なるキーワードの主な狙いだとデブラ・マスタラー氏(http://www.alliance-link.com/)が指摘していた気がします。

    マーケティングの認識を変えるために、マーケティングのコンセプトを練り直す新たな用語が近いうちに登場するとは思いませんが、長年に渡って、小さな変化が積み重なっていくのではないでしょうか。

    この点について心配しているかと問われれば、特に心配していないと答えます。それには、幾つか理由があります…

    • 新しいコンセプトが生まれないほど(あるいは古いコンセプトが新しいコンセプトとして再び登場するほど)マーケットが停滞しているなら、マーケットは動かない状態で収益化されていることを意味します。
    • 短期間においては痛みを伴いますが、パンダアップデート等の出来事は、参入のハードルが上がり、より頻繁に学習しなければならくなることから仕事の機会が確保され、プロのSEOにとってはプラスに働くでしょう。
    • ウェブの構造が変化するにつれ、様々な分野の最適化 & 投資の最適水準も変わります。
  • 数年前、SEOマーケットの用語の変化について、メンバー専用のセクションで触れたことがあります。
    • 私自身、SEO業界で複数のキーワードを造り、または、広めたことがあります – 今年は以前と比べ、大幅に登場する機会が少ないだけです。新しい用語は、現れては、消えていくのです。
    • トレンドを一度理解したら、その他のマーケットで起きる変化の一部を推測しやすくなります。
  • また、SEOのキーワードをごり押ししたところで、仕事の機会が増えるわけではありません。
    • SEO業界の商取引は、主に口コミマーケティング(http://www.seobook.com/word-of-mouth-marketing)を中心に動いています。
    • アドワーズにはスパムと詐欺がまん延しており + 検索エンジンのアドバイスは誤解を招くものが多く、検索結果をSEOの客観的な情報源として信頼することが出来ないアドバイスが、多く出回っています(http://directmatchmedia.com/googles-trust-us-penalty.php )。
    • 中にはSERPを信頼している人達もいますが、私自身は、成功または失敗の分岐点ではなく、潜在的な信頼性と考えるようになるでしょう。

    あらゆるマーケティングの用語における大きな問題は、ある程度成功すると、SEOを見直そうとするアプローチ(普通、そして、正当に見える戦略をスパマーや詐欺師がマネしようと試みる)と同じアプローチで見直される点です(http://www.johnon.com/293/seo-consulting-2.html)。詐欺師も信用を必要としているため、信頼性のバッジ、業界機関のバッジ等をウェブサイトに表示しているのではないでしょうか(http://www.benedelman.org/publications/advsel-trust.pdf)。

    SEOBookに関しては、このサイトを立ち上げた時(2003年)、3年から5年間、運営する予定でした。毎年、期限を延ばす傾向があります。1年後のことは心配していません – ただし、2年後、3年後には全てが消えると考えるようにしています。そうすることで、短期において全力を尽くす気になるからだ。年末になると、私はあと2、3年は維持できると考えます。しかし、SEOBookのようなサイトは、間違いなくいずれ姿を消し & 最終的にSEO業界から撤退することになるでしょう(5年後、または、それ以降になるかもしれません)。個人的に重要だと考えているのは、刺激/動機/意図です。昨年は、この3つの領域において物足りなさを感じていましたが、予想外の展開を迎えることがあります。最低の取り組みがうまく行くと感じることもあれば、大きく失敗に終わっても、意外なほど晴れ晴れとした気分になることもあるのです。

    2. ここ最近、SEOBookで、グーグルが、アフィリエイトや同様のサービスを絶えず抹殺しているため、SEO目的で新たなサイトを作ることはないと宣言していました。この点に関して、意見は変わっていないのでしょうか?コミュニティ/ソフトウェアにおいて、SEOBookほどの地位を確立していない人達にとって、高額なSEOはどこに向かっているのでしょうか? 優秀なSEOの人材、そして、ブルーグラス等の元アフィリエイトを抱えている企業は、(見たところ)高額のコンサルティングのみに絞っており、新たにサイトを構築した後の持続性について不安を感じる人達がいます。自分のサイトを構築する試みを行う代わりに、このようなルートを選択する方針は、「SEOの新たな自衛」の手段として得策なのでしょうか?自分自身を価値の高いSEOと言う「ブランド構築」を行い、大企業の顧客を集める方が、瓦礫を掻き分けて進み、自分独自のネットワークを構築するよりも、理に適っているのでしょうか?

    新しいサイトを作らないと断言したかどうか、ハッキリとは覚えていません。好奇心 & 新旧/大小/営利非営利等の分野を理解するプロになりたいと言う欲求により、新しいものをどうしても作りたくなります。その結果、どうしても新しいサイトを作らざるをえなくなるのです。SEOBookと(「SEOの生活のイメージ」を売るものの、現場の知識に欠ける)その他の有名なSEOサイトの大きな違いは、Bookは新しいプロジェクトを次々と立ち上げ & その多くが、それぞれ異なる発展の段階にあることです。統計データを持つ会社は、様々な規模のウェブサイトを熟知している会社と同じように、SEOの仕組みを理解することに苦戦しています。

    SEOコンサルティングは、今後の3年または4年間で、価格決定力に関して、大打撃を負うでしょう。コンサルタントの仕事の多くは、関係会社 & 外部のコンサルタントよりも報酬が少ないインハウスに流れていく可能性があります。このトレンドは既に進行しています。優秀なSEOのプロが、フォーチュン 500のマーケットでのサービスの提供を狙うのは当然です。グーグルが徹底的にアルゴリズムを大手企業に有利に働くようにバイアスをかけており(http://www.seobook.com/learn-seo/infographics/brand-branding-brands.php)、さらに、小規模な会社に何層ものリスクを与えている状況では(http://www.seobook.com/learn-seo/infographics/affiliates.php)、企業のマーケットに力を入れる方針は合理的だと言えるでしょう。雪だるまを山の頂上まで転がしながら登るよりも、山腹の雪片を吹き飛ばす方が簡単なのです。

    しかし、グーグルがアルゴリズムを大企業に有利になるように仕向けていたとしても、企業のコンサルティングが、必ずしも楽に実施することが出来るわけではありません – 巧みにプロジェクトを管理し、駆け引きに対処し、内部のチームから支持を引き出す必要があります。また、このような支持を得るニーズにより、時折、外部のエキスパートを招き、SEOの必要性を説いてもらう必要があるのです。.

    3. SEOBookコミュニティの購読サービスは、私が知る限り、この業界では独特のサービスであり、ウォールさん自身のような、価値の高いメンバーによる貢献があってこそ存続しているコミュニティだと思います。「コミュニティ」ベースモデルは、どの程度伸びしろがあるのでしょうか?当初は十分に成長させることが出来ると感じましたが、コントロールするためにはメンバー/優秀なSEOの適切なバランスが求められるのではないか、また、数ヶ月間で退会する人が続出する可能性もあるのではないかと思うこともあります。同様に、価格が300ドル丁度と言う点も際立っています – 299ドルのような心理的な価格設定は行っていません。これは意図的な方針なのでしょうか?「意図的」と言えば、SEOBookブログは「意図的」(最適化したURLの文字列/アフィリエイトのコードに関する製品のレビュー)なコンテンツと「非意図的」(業界の発展を説明するランダムな投稿)なコンテンツが組み合わされているように思えます。このように「意図」を意識し過ぎない方針は、ブログを必要以上に営利目的に見せない効果があり、ブログにとって必要不可欠な戦略なのでしょうか?それとも、「特に気にしていない。どちらでもよく、書きたいことを書くだけ」と言うハッカーニュースコミュニティの思考過程に似た、単純な方針なのでしょうか?ラーメンの利益程度まで金銭的なインセンティブが下がったとしても、SEOに関する記事を作成するのでしょうか?

    基本的にソフトウェアベースをモデルとしたウェブサイトは、規模を変幻自在に変えることが可能です。主にインフラを維持するだけでよく、関係構築および維持を行う必要がないためです。 また、ソフトウェアモデルは、リスクを軽減し、製品を出来るだけ多くのオーディエンスに見てもらうために実施する、無料のお試し期間等を楽に提供することが出来ます。一方、コミュニティベースのサイトを主に運営し、無料のお試し期間を提供すると、無料と言うワードに飛びつく人達が集まり、サイトが汚染され、既存のメンバーに対する価値が破壊されてしまいます。

    コミュニティベースのウェブサイトは、ベンチャーキャピタル投資を獲得し、大幅に拡大することが可能なビジネスとは異なり、「身の丈に合った」ビジネスだと言えるかもしれません。慌てて成長させようとすると、チャーンを増やし、サービスの価値を低下させてしまう可能性があります。そのため、成長を考慮して、SEOBookでは、最適化を試みているのではなく、小規模なエキスパートのコミュニティを運営することに満足しています。

    SEOBookのブログで統一感が取れていないのは、主に私自身の関心とグーグルのアルゴリズムのバイアスが原因です:

    • 自分のアイデアを具体的に表現し、フィードバックを得ることが、記事を作成する目的の一つです。私自身へのメモとも言えるかもしれません … 一部の読者は嫌がるかもしれませんが、小規模な事業を自立させる程度なら、万人に受け入れられなくても問題はありません。
    • グーグルの意向により、大企業なら5%ほどの努力で上位に格付けされる状態では(これはグーグルがパンダアルゴリズムを実施した動機です – 小規模なウェブサイトを一掃しつつ、その一方で、大企業のウェブサイトを優先したのです)、特定のアドバイス & 手法を公の場で紹介する上での金銭的なインセンティブは存在しなくなります(共有することで、得られるものよりも、失うものの方が遥かに大きくなる可能性があるため)。短期的に作業の機会を作るものの、その一方で、今後の収益の機会を破壊してしまうなら、有名なサイトであるかどうかは、大きな意味を持たなくなります。
    • このように、特定の業界のトレンドに関する記事を作成しても、前向きな情報を共有する金銭的なインセンティブが欠けるため、必要以上に皮肉の多い記事が完成してしまいます(マーケットメーカーに不当な扱いを受けている状況で、公の場で自分のアドバンテージを明かしたくはないのです)。
    • レビュー等に関しては、ブログをミックスし、多様性を与えるために行っています。レビューの多くは、記事の中にアフィリエイトのリンクを掲載せず、また、大半のレビューは無償で行っています。基本的にSEOBookにとっては単なるコストですが、メンバー、そして、SEOコミュニティ全体に対するサービスとして実施しています。
    • とは言ったものの、価値がある情報を共有することもあります。しかし、大半の場合、SEOBookは、全てをさらけ出すのではなく、読者に行間を読むよう求めています。奥の深い記事を作成するのは、SEOBookと適当なことばかり主張するブロガー達との差別化を行うこと、そして、SEO業界の優秀な人材をコミュニティに集めることが目的です。SEOBookのメンバーの多くは私よりも年齢が高く、私よりも遥かに大きな成功を収めています – 私達のコミュニティには大勢の優秀な人材が揃っているのです。

    4. 少し軽い話題を取り上げます。ウォールさんは、どのサイトを定期的にチェックしているのでしょうか?SERPには直接影響を与えないものの、SEOの取り組みを改善する効果はある「間接的なSEO」の記事はあるのでしょうか?また、SEOBookの取り組みやIMを実施していない時、何をしているのでしょうか?

    私にとっては、軽い取り組みがSEOに当たるかもしれません。経済に関する多くの記事に目を通していますが & 米国が数年後に主要通貨のイベントを行うと私は睨んでいる。iTulip、Ritholtz.com、Market-ticker.org & OfTwoMinds.com等のサイト/ブログは、マーケット、トレンド、そして、経済を理解する上で有益な情報を得ることが可能であり、マーケティングの手法を適用する方法に応用して、黒字の事業を構築する上で役に立ちます。

    残念ながら、社会は封建的になりつつあり、財産を盗み、一般市民の人生を破壊しておきながら、バンクスターには何の責任も問われない状態です( http://www.bloomberg.com/news/2012-03-23/mf-global-s-corzine-ordered-funds-moved-to-jpmorgan-memo-says.html)。バンクスターが権力を持っている限り、私達は破滅に向かって進んでいると言わざるを得ません。

    会計は基本的に抽象的な概念です – どうすれば多くの国々が同時期に借金を抱える状況になるのでしょうか?誰に借金をしているのでしょうか?誰かがこの詐欺ゲームで勝っているはずです。なぜ、ほぼ全ての通貨が借金としてマーケットに入ってくるのでしょうか?なぜ、民間に利子をつけて貨幣を作らせ、マーケットの民間の団体の一部からレバレッジ制限を取り払うのでしょうか?また、所得の不均衡が問題なら、犯罪に手を染めたバンクスターを救済し、不正に作った借金を一般市民に押し付ける行為は、八方塞になるペースを早める以外に何の効果があるのでしょうか?

    私は経済に関する出来事への無関心や無知に怒りを感じています。しかし、米国では、子供の頃から無関心や無知を徹底されており、また、この方針は、文化に深く根付いています。米国は過剰消費に基づいた社会を形成しているのです。

    経済の構造は私達が功績を認める以上に重要です。しかし、昨年の北アフリカで起きたような状態になるまでは、感謝しようとはしないでしょう。

    少なくとも、興味深い時代に生きていると言えます。

    5. 30年後には、SEOBook、またはSEOBookが進化したプロジェクトから引退しているかもしれません。 しかし、ブランドを基にSEOBookは構築されており、コミュニティは、個人のブランドのおかげで繁栄しています。この点を考慮すると、ウォールさんが引退した時点で、このサイトの価値の多くはは消えてしまいます。ランド・フィッシュキン氏は、SEOMozで同じような問題に直面しているが、ブログの取り組みの多くをその他の優秀なブロガーに「移転」することに成功しており、現在、コミュニティを活用して、独自のブランドを築こうと試みています。SEOBookでも、時折、他のブロガーが記事やコラムを投稿しているものの、このブログのレベルおよび多様性は限られており、今でもSEOBookは「アーロン・ウォール」そのものと言う印象を私は持っています。その多くは、真似することが出来ない独自の見解と関係があるのでしょう。SEOmozのようにコミュニティを解き放つ/拡大する上で、記事に対する多様性を高める取り組みを検討したことがあるでしょうか?将来的にこの方向に進み、SEO Bookから距離を置く、または、その他のプロジェクトに力を入れるつもりはあるのでしょうか?

    寄稿を増やす方針は検討したことがありますが、慎重に行う必要があります。大勢のマーケッターが、SEOブログを支援するのではなく、経路として利用しようと試みています(http://www.seobook.com/reddit-distilled-virante)。そのため、この類の人達には注意しなければいけません。また、頻繁に読むブログのことを考えると、ブログを開設した人物が関与しない状況になると、面白味がなくなると言わざるを得ません。例えば、マイケル・アーリントン氏が辞めた後、テッククランチは魅力の半分近くを失ってしまいました & また、この独自の魅力にページランク、リンク、コンテンツ、勢い、注目等が左右されるのです。

    30年後には間違いなくSEOから距離を置いているはずです。しかし、サイトの更新を止めても、オンラインに残しておくつもりです。私は1年間に1000ドル支払って、Threadwatchを数年前からホスティングしています。このサイトを引退させた後も、インターネット上で引き続き提供しているのです。

    私は常に複数のプロジェクトを並行して運営しています – 一つのプロジェクトから得た知識を別のプロジェクトに活かすことが出来るからです。また、各種のプロジェクトの宣伝 & 取り組みの加減を頻繁に調整しています。SEO Bookを閉鎖したくなったら、まずはスタッフと協議し、その他のサイトにより積極的に関わってもらうようにするでしょう。ただし、現時点では、うまくいっており、何かを変える必要はありません。

    時々、多少モチベーションを失うことはありますが、その他の一般的な仕事と比べると、SEOはとても魅力的です。また、SEO Bookのコミュニティには、優秀な人材が揃っています。私があまり乗り気ではない時は、他のメンバーが素晴らしい情報を提供し、私がいなくてもコミュニティに多くの価値を与えてくれます。また、スタッフを雇うことで、私が仕事を休んでも、サービスを継続することが出来ます。幸いにも、SEO Bookは大勢の優れたメンバーに、そして、私は優秀なスタッフに囲まれているのです。

    6. 第二の検索エンジンに対する注目が高まってきているようです。事実、投資家がDuck Duck Goやその他のソリューションに熱い視線を送っています。グーグルの有料検索結果が増え、その他の大手検索エンジンが発展する中、新たな検索エンジンが近いうちにマーケトシェアを浸食する可能性はあるのでしょうか?5年後には大きく進展しているのでしょうか?台頭する検索エンジンがあるとすれば、それはどこからやって来るのでしょうか?

    グーグルの最大の競争上の脅威はグーグル自身です。誰とでも競い & プライバシーにおいてユーザーを騙す欲求により、やがて痛い目を見るでしょう。最終的に、グーグルは、政界の大物に睨まれ & その結果、様々な行動が引き起こされるでしょう – 今の段階では、これ以上予測することは出来ません。

    素晴らしい答えを提供してくれたこと、そして、SEOコミュニティへの貢献に感謝している。SEOBookツイッター、そして、SEOBookブログでアーロン・ウォール氏に注目してもらいたい。


    この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Interview With SEO Book’s Aaron Wall」を翻訳した内容です。

    アーロン・ウォール、翻訳が難しい文章・話し方の人で、直訳調で恐縮です。しかし普段チェックしているブログが経済系なのが目の付け所が違います。内容自体もじっくり考えたくなってしまう重みのあるコメントが多かったですね。業界の人間としてはSEOMozの話も興味深く読みましたが、さてSEO業界、このインタビュー記事を参考にあなたなりの今後の発展の方向性について考えてみてはいかがでしょう。 — SEO Japan [G+]

    米国トップ100ブランドの大半がGoogle+とYouTubeを活用中

    イマイチ日本で活用が進まないGoogle+とYouTubeですが、米国ではトップブランドの多くが活用する定番ソーシャルプラットフォームとして人気を博しているようです。今回は最新の調査に基づいたGoogle+とYouTubeの活用状況に関する分析記事をサーチエンジンランドから。Google+はSNS、YouTubeは動画という観点から読めば日本でも参考になる点は多そうです。 — SEO Japan

    トップ 100のブランドの4社のうち3社がグーグル+に登録しており、今後、大きく成長していくだろう。一方、ユーチューブに至っては、一流ブランドの85%が利用しており、グーグル+とユーチューブを合わせると、グーグルにとって、検索とソーシャルメディアの双方で大きな戦力になる。

    2011年6月に立ち上げられて以来、グーグル+の成功/失敗に関する記事やコラムが投稿され、調査や投票等が行われてきた。グーグル+は、検索およびソーシャルメディアにおいて高まりつつある、本質的な特徴を示している。また、利用者が増えるにつれ、検索とソーシャルの取り組みを統合および調整する必要性も高まっている。グーグル+がついにメジャーのマウンドに立とうとしている。

    Google + Millionaire

     

    昨年の12月、5億名がグーグル+にアップグレードし、2億3500万名が頻繁に利用し(グーグルプレイでアプリを+1する、Gメールでハングアウトを行う、検索で友達とつながりを持つ等)、そして、1億3500万名が積極的にストリームを活用しているとグーグルは発表していた。

    今回の投稿では、グローバルブランド トップ 100によるソーシャルメディアの利用を測定する際に得た、見解およびデータを紹介したいと思う。この中には、アップル、BMW、レッドブル、そして、サムソン等の企業が含まれている。また、データには、ユーチューブがソーシャルネットワークとして機能する仕組みに関する情報も盛り込まれている。それでは、BrightEdgeによる「トップ 100 ブランドソーシャルシェア」調査のデータおよび見解を紹介する。

    Since December 2011 Google+ has 94X followers

    Google+ Growth

    グローバルブランド4社のうち3社はグーグル+のアクティブユーザー

    グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立している。一流ブランド100社の大半(3/4)がグーグル+を積極的に活用している。ブランドがユーザーと交流を行うにつれ、迷っていたブランドがグーグル+で強固な存在感を示す取り組みに乗り出すようになるだろう。

    トップ 100ブランドの多くは、グーグル+が効果的なソーシャルメディアである点を認識し、このメディアを通して、既存のユーザー/顧客、そして、ユーザー/顧客候補の人達との関係の構築および強化する取り組みを継続的に行っている。グーグル+は、ブランドの価値を大幅に高めることが可能な優れたメディアである。また、費用効率が高いだけでなく、ユーザーとのコンスタントな会話を促す効果も見込める。これは、ブランドの製品、機能、そして、サービスに関する最新情報をオーディエンスに知ってもらう上で欠かせない。

    ブランドの20%がホームページとグーグル+のページにリンクを張る

    今年に入って、企業(ブランド)名に対する検索を行うと、グーグル+のページがSERPに現れる確率が高くなっている。これは昨年大幅に変化した分野であり、現在、5社のうち1社のグーグル+のページがSERPに現れる。ブランドがグーグル+のユーザーを集めるにつれ、ブランドのグーグル+のページはさらに検索結果での存在感を高めていくと思われる。

    また、現在、マーケッター達は、グーグル+を積極的にブランドのホームページに統合しており、そのうちの25%は2012年にプロフィールへのリンクを掲載していた。10社のうち3社は、グーグル+のプレゼンスをウェブサイト上にプロフィールページへのリンクを掲載することで、宣伝している(メルセデス、日産、サムソン)。このような取り組みが昨年の時点では見られなかった点を考慮すると、今年はさらに多くのブランドがグーグル+を活用するようになると思われる。

    Google+ in SERPS

    グーグル+を積極的に利用するブランドの59%が投稿を通してユーザーと交流

    グーグル+をアクティブに利用する75社のブランドのうち44社は、2013年2月の時点で、ユーザーに投稿を提供していた。このデータは2月8日から16日の期間を対象としている。

    このデータは、ブランドがオーディエンスに夢中になってもらうことの重要性を理解しており、ユーザーとのこのような関係を促進および発展させるプラットフォームとして、グーグル+の人気が高まっていることを示唆している。

    グーグル+を利用するトップ 10のブランドがフォロワー5人中4人を占める

    2090万人のフォロワーの大半を、トップ 10のブランドが独占しており、78%を獲得している(1630万人)。現在、最もフォロワーが多いのはH&Mであり、249万人のフォロワーを抱えている。これは想定の範囲内である – 前回の「ソーシャルシェア」調査を行った際も、同社は一貫してユーザーを夢中にさせてることに成功していた。

    Google + Users - Brightedge

     

    さらに、以下の表には、グーグル+のファンを2013年になって増やすことに成功したブランドがリストアップされている。これは初回のスキャン(2013年1月9日)と最新のスキャン(2013年1月16日)の差を反映させたものだ。この表を見ると、累計に対して、現在のブランドのパフォーマンスを把握することが出来る。

    トップ10入りした10社のうち9社がこの表にリストアップされている点は興味深い。最新の表では、サムソンに代わり、ザ・ホームデポがリストアップされている。

     

    top 10 google = brands - brightedge

     

    このランキングでは、BMWが77000名の新たなファンを獲得し、1位に輝いている点も注目に値する。

    ソーシャルメディアにおけるグーグルの地位を固めるユーチューブ

    youtube-logo(2)ブランドとの関係を重要視されることはないものの、ユーチューブは、顧客との交流を求める企業にとって有料なツールになりつつある。

    グーグルに従属するユーチューブは、個人のつながりを構築する強力な手段として、トップ 100のブランドにその実力を認められている。先日も、グーグル+とユーチューブの統合が強化されており、2013年、両者がさらに成長すると考えられる。

    ブランドの87%がユーチューブチャンネルを持つ

    ブランドの87%は公式のユーチューブチャンネルを持ち、ファンとの交流を行い、大勢の視聴者に接触している。トップ 100のブランドの動画の視聴回数を合わせると、31億5000万回に到達する。

    最も視聴回数の多いブランドはグーグル

    ユーチューブに関してはグーグルとレッドブルがずば抜けている – グーグルは7億1800万ビュー、そして、レッドブルは5億3500万ビューを獲得しており、視聴者の注目の獲得に関しては、競合者を大きく引き離している。3位は1億6000万回視聴されているサムソンであり、グーグルの視聴回数と比べると、4分の1に満たない。

    トップ 10は、予想通り、、BtoCのブランドが独占していた。このような企業は視聴者候補と直接的なつながりを既に築き、このつながりを使って、ユーチューブでファンを魅了している。

    ユーチューブのメリットを活かしたいなら、トップ 10の企業の取り組みを参考にするべきである。

    ユーチューブで視聴回数が多いブランド トップ 10

    Top 10 YouTube Brand Subscibers

    Top 10 Most Subscribed Brands On YouTube

    Top 10 most subscribed brands Youtube

    レッドブルは、今回も登録者数の部門で1位をキープしている。グーグルとアップルはそれぞれ2位、そして、3位につけている。サムソンは、初登場5位を記録している。また、ノキアは5位から6位に、そして、前回8位だったBMWは7位に、前回7位だったブラックベリーは8位に順位を変え、マイクロソフトは6位から9位に、そして、コカコーラは9位から10位に後退している。前回10位であったホンダはトップ 10から漏れ、11位に順位を下げている。

    まとめ

    グーグル+は、ブランドおよびユーザーの双方において、引き続き右肩上がりで成長している。現在、ブランドは、グーグル+がブランドにもたらす大きな機会を理解している。そして、好きなブランドの進展および発展を追跡するメディアとして、ユーザーはグーグル+に引き寄せられている。2013年1月9日から2013年2月16日の間、ブランドのグーグル+ページは、合計で新たに59万7090名のファンを獲得していた。

    グーグル+ページとホームページにリンクを張るブランドは、定期的に投稿をアップデートすることで一貫してユーザーを魅了しており、今後もグーグル+を利用する大きな見返りを受けていくのではないだろうか。

    大勢のユーザーが、今後もユーチューブをソーシャルメディアとして利用していくだろう。ユーチューブの視聴回数は、驚くべきペースで増加を続けていくはずだ。事実、全ブランドの視聴回数を合計すると、32億回を超える。

    大幅に勢力を拡大するツイッターとフェイスブックと並び、グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立しつつある。それぞれ異なるメリット、そして、デメリットを持っている。そこで、ブランド、オーディエンス、検索、そして、ソーシャルメディアの目標に応じて、全てのネットワーク上のアクティビティのバランスを取る努力は、2013年の検索およびソーシャル戦略の重要な要素の一つである。

    ユーチューブとグーグル+の製品を通じて、グーグルは、グローバルブランド、そして、ユーザーのニーズを満たす効果的且つ双方向的な環境を作り出すことに成功している。

    さらに詳しい情報および分析データが必要なら、「ソーシャルシェア」 – 2013年1月版をここから無料でダウンロードしよう。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Out Of 4 Top 100 Global Brands On Google+, YouTube Use At 85%」を翻訳した内容です。

    参考というか、米国ブランドはSNSや動画を積極活用しているな、、、と改めて思わされる記事でした。日本はGoogle+はSEOに効果があるかも、みたいな話もある割には余り普及が進んでいない気もしますが(私もやってませんが・・・)Facebookで十分という感じなのでしょうか。どちらかというとマイクロメッセンジャーの方が盛り上がっていますからね。とはいえ、Googleが戦略サービスとして中核に位置づけるサービスだけに、今後利用が進んでいく可能性は十分にあると思います。YouTubeに関しては日本でも大人気とは思いますが、企業の動画活用という意味ではニコニコ動画の方が話題になることも多いような気もします。後者の方がよりソーシャルともいえますし、これも日本ならではの動画マーケティングの進化でしょうか。 — SEO Japan [G+]

    アルゴリズムなんて言葉は忘れたほうがよい


    アルゴリズムにとらわれて過ぎている人が非常に多いと感じる。
    だから私はあえて暴論を述べてみたいのである。

    アルゴリズムなんて言葉は忘れたほうがよい

    とあえて言い切ってみるのだ。

    検索エンジンが人間の作るコンテンツの価値を100%正しく認識し、価値に応じた完全に公平なランク付けができる日は永遠に来ない。

    これは間違いない。公平なランク付けができる日が来ると考えるのは幻想である。

    以前も「検索順位の真実は誰にも分からない」にも書いたが、コンテンツに客観的な価値の大小などありはしないし、そもそもコンピュータが人間の書く文章の内容そのものを理解できるようになるとも思えない。

    文章の内容そのものを理解できるようにならないわけなので、人間とは違う価値判断で検索エンジンは順位付けをせざるを得ない。
    その人間とは異なる検索エンジンならではの価値判断を「アルゴリズム」という。

    人間と異なる検索エンジンの癖(つまりアルゴリズムのこと)を理解し、施策を実施すれば検索順位を高めることはできる。
    これまでのSEOとはこの行為を指していたといってよい。

    検索エンジンはこのようなことを評価しているのではないか?と仮説を立て、実験を行って実証し、サイトに適用する過程だ。

    ここでは文字の色が目立ちやすい色に変更すると、順位にポジティブな影響があるという仮説について考えてみる。

    1. 背景の色が黒、白、赤、灰色といった様々な色別のページをそれぞれ100ページ程度用意する。
    2. それぞれの背景色ページでターゲットとなる文字部分の検索順位を測定しておく。
    3. それぞれのページでターゲットとなる文字部分を、黄色、灰色、赤、白、紫・・・といった具合に変更。
    4. 比較対照のために元々の色と同じになるように該当ターゲット部分を明示的に同じ色に変更。元々本文中の文字色がすべて白であった場合に、
      • ターゲット部分をCSSを使って白に変更する。
      • ターゲット部分をHTMLで白に変更する。

      といったように目には見えないが、変更する作業だけはしておく。
      こうしないと、色を変更したことが順位に影響したのか、それとも該当個所について何らかの書式指定を行ったことが順位に影響したのかわからない。

    5. ターゲット部分の順位の推移を追跡する。
    6. 仮説が正しいか結論を出す。

    重要なことは、結論を導く際の思いこみを排除することである。

    「背景が黒のページを100ページ作りました。ターゲット部分を灰色、黄色、元々の紫のままにしたページはそれぞれ20ページです。

     紫のまま:上昇ページ 9
          下落ページ 8 
     灰色:  上昇ページ 8
          下落ページ 10
     黄色:  上昇ページ 10
          下落ページ 7

    とこのような結果になりました」

    仮説を信じようとしている、

    「やっぱり黒字に黄色といった目立つ色にすると順位は上がるし、目立たない文字色に変えると順位は下がる」

    と思いたくなる。
    でもこれはほとんど差がないというレベルである。
    結果を検証するときは統計的に検証しなくてはならない。

    例えばサイコロが2回連続して同じ目が出た場合を考えよう。
    このサイコロは同じ目が出るように細工されていると考えてよいのか?

    結論はだめだ。

    2回連続して同じ目が出る確率は約16.7%もある。
    この程度の結果の偏りはしょっちゅうあることで、単なる偶然の仕業の可能性が高い。

    これと上記の検索順位は同じようなものだ。
    詳細については面倒なので省くが、単なる偶然の可能性が高いのだ。

    これだけ大がかりな実験を行っても、統計的に意義のある結果が導けないことが多いのである。

    この実験を行う労力は並大抵ではない。
    実験に慣れた人でも、全ての作業を行うために丸1日程度の時間を要するだろう。

    実験を行うためにこれほどの価値があるのか?

    仮に統計的に有意義な結果が出たとしても、それは現在のGoogleのアルゴリズムがそうなっているというだけだ。
    明日も同じ結果になるとは全く限らない。

    アルゴリズムを詳細に把握しようとする試みは無駄である。
    我々はGoogleのアルゴリズムを知り得ないと考えた方がよい。

    アルゴリズムを知ることはできないが、Googleが目指している方向は我々は容易に理解できる。
    それは、

    検索ユーザーにとっての利便性の向上だ

    Googleが人間が理解するようにコンテンツを理解する日は来ないにしても、Googleが目指しているのは人間にとっての利便性の高さと、検索結果の順位が一致するように日々改善を続けている。

    それは分かっているのだから、アルゴリズムなんて言葉は忘れてユーザーにとって利便性のあるページを作ればいい。

    上記のような実験は、なんら検索ユーザーにとって価値をもたらすものではない。
    そんなことをしている暇があったならば、ユーザーのために役に立つコンテンツを何ページも作ることができるだろう。


    最後にPRします。

    Google+で、SEO同好会っていうコミュニティをやっています。
    初心者歓迎のSEOのゆるい感じのコミュニティです。

    興味のある方、是非ご参加ください。

    SEOとローリング・ストーンズの5つの類似点

    ストーンズファンには怒られてしまいそうですが、ロック、いや音楽業界の歴史に残る偉大なバンド、ローリングストーンズとSEOの共通点について畏れ多くも考えてみた記事を。ネタ記事だろう、、、と思って読むと意外と面白いおススメの内容です。 — SEO Japan

    2012年夏、ローリング・ストーンズは、ロンドンのMarquee Clubでの初ライブから50周年を迎えた。

    彼らを好きにしろ嫌いにしろ、ドラッグや酒の問題、何回かのバンドメンバーの変更、時折起こる引退や解散のうわさにも関わらず、最初のロックンロールの不良少年たちは半世紀持続したのだ。(“これが最後のツアーだ”という噂が長年にわたってたくさんのコンサートチケットを売ったことは確かだ。)

    私が初めて完全にストーンズを“知った”のは、ストーンズやザ・フーなどのパフォーマンスを記録したフィルム“The Rolling Stones Rock And Roll Circus”を見た時だった。それは1968年に撮影されたが1996年まで公開されなかった。フロントマンのミック・ジャガーのステージパフォーマンスは、しっかりと職務を果たしている他のバンドメンバーと共に、信じられないほど素晴らしい―よく知られている興奮してアリーナを気取って歩くうぬぼれの強い雄鶏のモノマネとはまったく違う。

    あなたがファンかどうかは分からない。ましてやストーンズを知らないかもしれないが、否定しようがないことが1つある。SEOはローリング・ストーンズに似ている。こじつけのように聞こえる?読み進めて、考えを変えよう!

    ミック・ジャガー

    “性差を表した男らしさの定義を開拓し、今では現代若者文化の一部となっている自己発案と性的柔軟性の土台を築いた”といわれるパフォーマンススタイルでかつて“ロックンロールの歴史の中で最も有名で影響力のあるフロントマンの1人”と呼ばれた彼。ジャガーは間違いなく職業的にも個人的にも長い間たくさんの注目を集めてきた。

    全てのブランドは、オーディエンスの注目を獲得するために第一焦点としてダイナミックで魅力的なフロントマンを必要とする。SEOでは、ウェブサイトの検索エンジンランキングがまさにジャガーのようだ。人々はジャガーのステージ上の動きに心を奪われ、同じようにランキングでの動きに心を奪われる。しかし、ミックがストーンズの提示する唯一の焦点ではないのと同じように、ランキングはSEOの唯一の焦点でもない。実際、多くのSEO担当者がランキングよりもサイトトラフィックとコンバージョンにより焦点を合わせることを勧める。

    しかし、結局のところ、良くも悪くも、ミックが最大の注目を浴びるのだ。そして、それはSEOにおけるランキングも同じだ。

    キース・リチャーズ

    青年時代に無断欠席で大学から追い出され、大人になってからはドラック関連の罪で5回裁判にかけられ、かつて“狂気、不良、危険な奴”と呼ばれた、リチャーズはこのバンドの紛れもない問題児だ。

    リチャーズはドラッグでいっぱいの自分の“汚れた”血を新鮮な血液と入れ替えるためにスイスを定期的に訪れたという都市伝説が流れた。リチャーズはルックスが良くパーティ好きなストーンズのギタープレイヤー、ブライアン・ジョーンズに嫉妬したために、1969年ジョーンズが自宅のプールで溺死したことに関与もしくは原因となったという根も葉もないうわさもあった。

    リチャーズのように、SEOには少し評判の問題がある。私たちのメール受信箱は、どこそこのSEO会社を雇うことによってどんなキーワードでも私たちのサイトが1位になれるという約束でいっぱいだ。SEOは、いんちきなセールスマンと同じレベルであると一部の人には受け取られている。中にはSEO担当者を“不道徳なSEO実施”でGoogle検索の結果を操作することを専門としたプロだと見る人もいる。

    全ての専門的職業には良い行動をする人と悪い行動をする人がいて、SEOも何ら変わりはない。リチャーズはきっと自分の問題児のイメージについて笑いが止まらないし、SEOコミュニティは少々汚された評判と格闘するのだ。

    ロニー・ウッド

    ジェフ・ベック・グループやフェイシズやバーズなどの有名バンドの元メンバーだったウッドは、ギタリストのミック・テイラーの代わりとして1975年にストーンズに加わった。ウッドは、リズム、リード、ベース、スライドギターを担当する。また、自分でもしくは共同で詩を書いたり、歌ったりもするし、ソロアルバムも出した。何にもまして、ウッドは有名なビジュアルアーティストで、自分のラジオ番組を持ち、自分のレコード会社“Wooden Records”を所有する。明らかにロニーは多彩な顔を持っている。

    SEO担当者はロニーとたくさんの共通点がある。なぜなら、彼らも多彩な顔を持つからだ。私たちは、HTMLやCSSやJavaScriptの仕組みの他に検索エンジンがどのようにウェブサイトをクロールしインデックスするかも知らなければならない。私たちは、アナリティクスとペイド・サーチのことをよく知っていなければならない。ユーザー体験(UX)とコンバージョン率の最適化に精通していなければならない。Excelの名人でなければならないし、ログファイルの読み方を知っていなければならないし、さまざまなコンテンツマネージメントシステムを操作する方法に関する実際的な知識を持っていなければならない。

    そして、それはSEO担当者が知る必要のある、できる必要のあることのほんの上っ面をなでているだけだ。もっとたくさんのことがある。私が思うに、ロニーはSEO担当者でいることに共感するだろう。

    チャーリー・ワッツ

    熟練したジャズドラマーのワッツは、1963年にストーンズに加わった。ステージの上や外でのワッツの振る舞いはとても控えめで落ち着いている。きらびやかな他のバンドメンバーと比べた時は特に。過去49年間レコーディングおよびライブツアーで堅実にドラムをたたいているワッツは、スポットライトを浴びることも個人的問題もほとんどなく自分のすべきことをやってきた。静かに絶え間なく、ワッツは質素にストーンズに貢献してきた。

    SEOはソーシャルメディアマーケティングほどイケてる流行でもない。SEOはペイド・サーチほどすぐに測定可能でもない―結果を見るには長い時間がかかる。しかし、SEOは静かに絶え間なくトラフィックをもたらし、時にその大部分をもたらす。

    SEOは、トラフィックとコンバージョンの確固たるバックボーンをウェブサイトに供給する安定したドラムビートなのだ。ソーシャルネットワーキングサイトは現れたり消えたりするかもしれないし、有料キャンペーンの予算は縮小したり枯渇したりするが、SEOはファンファーレやスポットライトもほとんどない中で懸命に働き続けるのだ。ワッツのように。

    イギリスの最新ヒットメーカー、The Rolling Stones

    それは1964年5月のデビューアルバムのタイトルだった。その後の50年で、彼らは20枚以上のスタジオアルバムをリリースし、数々のヒット曲を出した。しかし、時々、ストーンズがローリングをやめる―つまり解散もしくは引退するといううわさが流れた。それらのうわさは続いている

    “SEO”という用語は1995年に作られ、その後の18年で‘ヒット’を次から次へと作り出した。もちろん、SEOに関係する人なら誰でも、SEOは死ぬもしくはすでに死んだといううわさや主張を聞いたことがあるはずだ。しかし、SEO死亡の多くの声明にもかかわらず、それはローリングし続けている…ローリング・ストーンズのように。

    SEOがローリング・ストーンズに似ている点は他に何があると思うだろうか?あなたの考えを是非聞きたい。下のコメント欄でシェアして欲しい。


    この記事は、Portentに掲載された「5 Ways SEO is Like the Rolling Stones」を翻訳した内容です。

    私はそこまでストーンズファンというわけではありませんが、かなり楽しめた記事でした。この筆者、なかなかセンスありますね。順位とミック・ジャガーをなんだかんだいっても結局一番注目してしまうという類似点でつなげたのにまずやられました。他もナルホドね、、、と思わず唸ってしまう対比の仕方でネタ系コンテンツ記事はこうあるべきだ、と思わせてくれる内容でした。 — SEO Japan [G+]

    プラットフォーム大戦争:Facebook対Apple対Android対Twitter

    昔の怪獣映画みたいなタイトルになってしまいましたが、誰もが気になるオンラインプラットフォームの行方について、Andrew Chenが考えた記事を。 — SEO Japan

    どのプラットフォーム用に作るべきかという選択がはっきりとしない。数十年ぶりのことだ。

    80年代および90年代の頃は、それは明白だった:Microsoftに基づいて作る。そして、2000年から2008年までは、プラットフォームに一番身近なものはGoogleだった。そこでは、デベロッパーはトラフィックを獲得するためにSEOやSEMの戦術を使った。そして突然、Facebookプラットフォームが成長した。本当に大きく成長した。そして、モバイルがやって来た。

    これが最後に起きたのは、1980年代始めだった
    突然、あなたは実際にどのプラットフォームに基づいて作るのか選ぶことができるようになる。不思議だ。これは歴史的な出来事だ―このようなたくさんの選択肢が最後にあった時、私たちはWindowsかOS/2かオリジナルのMacの間で選択していた。

    もちろん、十分な資金のある人達は、それら全てを基に作ることができる―しかし、もしあなたがまだ初期のスタートアップなら、まずは1つに倍掛けして、けん引力を獲得してからマルチプラットフォームに進まなければならない。

    プラットフォームを評価する
    どのプラットフォームが一番か評価するためには、いくつかの考え方がある:

    • どれが最も関連性のあるユーザーへのアクセスを提供するか?
    • どれが最も安定しているか?
    • 競合アプリを作ってあなたのものと置き換えようと最もしそうもないプラットフォームはどれか?

    Apple
    結局のところ、プラットフォームが本当に役に立つ場所はディストリビューションだと思うのだ。Appleが提示したように、あなたが何百万人ものユーザーへのアクセスをデベロッパーに与えることができれば、彼らに全く新しいプログラミング言語や新しいテクノロジーの山を学ばせることができる。GoogleやYahoo!のAPIは大量のデータへのアクセスは提供してくれるが、ディストリビューションという意味では余り役に立たない。Appleの最大の問題は、彼らのランキングシステムは既に勝者に埋め尽くされており、割って入るのが難しいことだ。

    Facebook
    Facebookは、むしろ自由競争で、新しいアプリが割って入ることができるが、かなり不安定で常にプラットフォームの中身を変えている。プラスの側面は、彼らの絶え間ない変化が、冒険好きなデベロッパーが飛び込むチャンスの新しい窓を案内することだ。

    Twitter
    消費者製品としてのTwitterはとてもシンプルだが、それを活用するためのマーケティングチャンネルは多くない。彼らはアプリストアを持たないし、アプリページを持たないし、発見するのが難しい。現在のところ、プラットフォームとしては、Twitterはそれほど良くない。

    Android
    Androidは、開発するのに優れたプラットフォームの可能性を持っているように見えるが、iOSの世界にも大部分のデベロッパーが見落としてきたチャンスがまだたくさんある。私の意見に反して、いずれはAndroid先行アプリの成功例をいくつか目にするだろう。もちろん、分断化は大問題だし、RovioやInstagramと同じレベルのけん引力を持ったAndroid先行アプリの存在証明はまだ存在していない。

    もっと多くのプラットフォームが登場する?
    Windows Mobileを除外するのはやめておこう。MicrosoftとAppleがデスクトップアプリストアを作っており、もしかすると、ネイティブ・アプリケーションの復活さえあるかもしれない。PinterestやDropboxのような興味深い新興企業もある。それらは数億人ユーザーまではいないかもしれないが、すぐにそこに到達するかもしれない。

    マーケティングチャンネルは短期的に緩和すると予測する
    ここにはたくさんの面白い選択肢がある―そして膨大なチャンスがある。私は、プラットフォーム間の競争がディストリビューションチャンネルの緩和をもたらすのを目にすることになると思う。例えば、うまくいけばFacebookは、ソーシャルゲームデベロッパーがモバイルに吸い取られるのを見るのではなく、もう少し開放して、もっとたくさんのトラフィックを提供するだろう。今後が楽しみだ。


    この記事は、@andrewchenに掲載された「War of the platforms: Facebook, Apple, Android, Twitter」を翻訳した内容です。

    実は昨年夏の記事ですが、まだその戦争は終結していませんし、今でも十分に通用する内容でした。軽い推察レベルの記事でしたが、的は得ていると思います。さて5年後、このプラットフォーム戦争は誰が勝利者になっているでしょうか? — SEO Japan [G+]

    新年度からウェブマスターになった方へ贈る 『知っておきたい Google 検索 5 つの最新情報』

    4 月になり多くの学校、会社では新年度がスタートしているのではないかと思います。入学、入社と新しいスタートをきった皆さん、おめでとうございます!


    皆さんの中には、新年度からウェブマスター業務を担当することになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、新年度をきっかけに、改めてサイト運営について学びなおそうと考えているウェブマスターの方もいらっしゃるかもしれません。

    今回は、新年度からウェブマスターとなった方を想定して、Google 検索と相性の良いサイトを作る上で役立つ最新情報を 5 つご紹介したいと思います。このブログ記事が皆さんのウェブマスターとしてのスタートダッシュにお役に立ちましたら幸いです。また、きっとベテラン ウェブマスターの皆様にもお役に立つ内容、新たに知る情報も含まれているかと思いますのでぜひご覧ください。

    1. 「検索の仕組み」サイトを公開しました。
    Google 検索がどのようなテクノロジーに支えられて動いているのか、そうした疑問にお答えするために「検索の仕組み」サイトを公開しました。このサイトでは、クロール、インデックス、アルゴリズムに基づいたランキングと検索結果の配信やウェブ スパム対策などについて詳しく紹介していますので、Google 検索についての理解を効率的に深めることができるかと思います。

    関連ブログ記事:検索の仕組み: 毎日の莫大な数の検索に一瞬で答えを出すために


    2. 携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法ついて最新情報の提供を開始しました。
    スマートフォンやモバイル端末からの閲覧ユーザーへの対応は最近、最も注目度の高いトピックの一つでしょう。先日日本語版を公開した「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」に Google からの最新の推奨事項がまとまっています。また、こちらの ウェブマスター ハングアウト でも携帯端末(主にスマートフォン)向けサイトの構築方法の基本的な考え方についてご紹介しています。

    関連ブログ記事:「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」日本版をご紹介します


    3. 「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート」を公開しました。
    ウェブマスターになってまだ日の浅い方や、検索エンジンと相性の良いサイト デザインにあまり馴染みのない方に向けて、サイトのコンテンツを Google や他の検索エンジンが認識しやすくし、視認性を高めるためのコツを簡単にまとめたチェックシート「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート(pdf ファイル)」を公開しました。検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド など従来の資料よりもさらに手軽な、わかりやすい内容となっていますので、ご自身の確認用としてはもちろん、検索エンジン最適化(SEO)について馴染みのない方へご紹介して頂く資料としてもご利用頂けるかと思います。

    関連ブログ記事:「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート」が完成しました。あなたのお友達やご家族にもどうぞ!


    4. ウェブマスター アカデミーを公開しました。
    Google 検索と相性の良いサイト運営をおこなっていく上で欠かせないウェブマスター ツールの活用方法やビジネスに役立つサイト運営のヒントなどを学ぶことのできる ウェブマスター アカデミー を公開しました。学んだ項目にチェックを入れて自分の学習進捗を把握しながら、ウェブマスターとして必要な知識を効率的に得ることができるサイトです。幅広い内容を扱っているため、既に知っている内容もあるかもしれませんが、「この点については知らなかった」といった発見があるはずです。ぜひご利用ください。

    関連ブログ記事:日本のウェブマスターの皆様へ!ウェブマスター アカデミーへようこそ。


    5. Google+ での情報発信を拡大しています。
    サーチ クオリティ チームでは、日本のウェブマスターに向けて Google+ 上での情報発信をスタートさせました。ウェブマスター ハングアウト で最新のトピックについて皆さんからの質問にお答えしたり、ウェブマスター同士のカジュアルな情報交換の場として ウェブマスター コミュニティ ページも作成しました。ウェブマスター コミュニティでは、Googlebot-kun のイラストを使ったミニ Tips のご紹介「ウェブマスター ミニ Tips」 も開始しています。まずは Google Japan for Business ページ をフォローして、ウェブマスター コミュニティ にもご参加ください。今後も様々な情報を発信していきますのでチェックしてみてください。

    関連ブログ記事:ウェブマスター ハングアウト、始まりました!


    いかがでしたでしょうか?今後も Google ではウェブマスターの皆さまに役立つ情報やツールの提供を進めていきます。ぜひ最新の情報を当ブログでご確認ください。また、もしサイト運営でお悩みの際は、ウェブマスター ヘルプ フォーラム をご利用ください。経験豊富なウェブマスターの方がたくさん参加されているので、有益なアドバイスを得ることができるでしょう(Google 社員も参加しています)。

    それではウェブマスターとしての楽しいスタートを!