CMW 2014-コンテンツとインフルエンサーのマーケティングがあなたのビジネスを成長させる

コンテンツマーケティング界では十分なブランド認知のあるContent Marketing Institute社ですが、彼らが今日のポジションを確立するうえで、インフルエンサーとの活動が大きなカギとなっていたようです。このセッションでは、彼らがどういった戦略を立て、インフルエンサーを活用しているか、ケーススタディーとして紹介してくれています。
– SEO Japan

原題:Content + Influencer Marketing = A Powerful Way to Grow Your Business
Speakers:Lee Odden

コンテンツ作成における大きな課題
十分な量のコンテンツの作成。エンゲージを生むコンテンツの作成。様々な種類のコンテンツの作成。

購入者はエキスパートとインフルエンサーを信用している
消費者の85%が購入を検討する際、信用できる情報や人を探している。

仮説
こうしたインフルエンサーと仕事ができたらどうだろうか?メディアも惹きつけることができたら?ターゲットマーケットで影響のある人物は誰か?彼らと供にコンテンツを一緒に作成したら何が起こるか?

インフルエンサーと共同するための6つのステップ
ゴールの設定。インフルエンサーの特定。エンゲージとリクルート。コンテンツの開発。コンテンツの拡充。結果の測定。

インフルエンサーへのアプローチ
彼らがどうやってコンテンツを探すか?消費するうえで好きなタイプのコンテンツは何か?(動画?、ブログ?)どんなタイプのオファーがよいかを考える。

ゴールの特定
戦略、オーディエンス、ビジュアル、ROIにおける価値の創造、ソートリーダーシップとしての地位の確立、エンゲージ・トラフィック・シェア・リードの獲得、関係性の構築など。

インフルエンサーの特定
トピックの特定を行う。彼らはどうした存在として知られたいのか?その存在が、自分が行っているビジネスと関係があるのか?別の領域を目指している人であれば、どんなに影響力のある人であろうと、あなたのビジネスには向いていない。

ブランディビジュアル(brandividual)とインフルエンサーの違い
ブランディビジュアルは、簡単に言えば、有名な人。インフルエンサーはフォロワーが沢山いたり、影響をあたえることができる人。実際に彼のアドバイスによって行動を起こさない場合はインフルエンサーではない。

インフルエンサーを特定するためのツール
Traacker・・・インフルエンサーとの関係を1つのプラットフォームで管理する。トピックに合わせてインフルエンサーを特定しておく。
Buzzsumo・・・プロモートしたいトピックでの最適なインフルエンサーを探す。Rand Fishkin氏もおすすめ。
Keyhole・・・ハッシュタグベースで検索。あなたのブランドや競合者について語っている人を特定。

インフルエンサーの特定と評価基準
あなたのビジネスと関連性があるか?信用できる人物か?コンテンツの質と投稿頻度は十分か?彼らが作成したコンテンツのエンゲージメント率は高いか?

既に優秀な人だけに注力するべきではない
インフルエンサーと仕事をしても短い付き合い。誰かをインフルエンサーにできれば、一生の付き合い。

インフルエンサーへのエンゲージメント
ブログへのコメントやリツイートなど。彼らと関連性のあるコンテンツを作成してみる。インタビューをしてみる。何回も同じツイートを送るなどはやってはいけない。

インフルエンサーのリクルート
Eメールを送る場合、必ずCTA(Call To Action)を含める。過去の実績や、我々と仕事をしたらどうなるか?を伝える。刊行物などがあれば、ビジュアルの例を載せるのもいい。

コンテンツの開発と拡充
上記のインフルエンサーへのインタビューや、共同作成のコンテンツを開始。それらをeブックにまとめる。その後、ブログ、インフォグラフィック、業界紙などに落とし込む。さらには、マイクロコンテンツを作成し、そこからの流入も獲得する。

プロモーションのスケジュール
毎週やるもの、毎日やるものをカレンダーに記載し、スケジュール通りに行う。コンテンツは作成して終わりではない。

効果の測定
コンテンツと、インフルエンサーの行動の2つにわけて測定する。コンテンツは、トラフィック、シェア数、引用数、露出数など。インフルエンサーの行動は、シェア数(リンク)、コンテンツのパフォーマンス(インフルエンサー経由でどのくらい拡散したかなど)、自身のブログへの投稿など。

プロジェクト全体の結果
40を超えるブランドとインフルエンサーを獲得。Kraft Foods、DELL、Copybloggerなどを含む。

ブランドの構築
特定のトピックのインフルエンサーを使用して、そのトピックで有名になる。隣接する他のトピックに移り、そのトピックでも有名になる。継続してこの作業を行い、結果として、マーケティング界におけるブランドを構築。

プロジェクトを通して学んだこと
eブックはコンテンツマーケティングにおける一番の”燃料”。リードの発生は、コンテンツの育成を行うことで一番有効になる。インフルエンサーは恒久的に影響を及ぼす存在ではない。eブックは、インフルエンサーとの共同作成における、一つのタイプにすぎない。

アドバイス
・コンテンツのゴールとトピックを特定し、ツールを用いてインフルエンサーを特定すること。
・インフルエンサーはあなたのどんな問いに答えてくれるのか?コンテンツプランのマッピングを行おう。
・簡単な質問からはじめよう。関係性を構築することで将来への投資になる。

Kraft FoodsやCopybloggerなど、有名な企業も多く参加しています。CMIは彼らをこのイベントにただ招待しているのではなく、ブランド構築の段階からともに仕事をしていたようですね。まだ、コンテンツマーケティングという言葉が浸透する以前から彼らとの関係性を深め、お互いが利益となるイベントの開催までこぎつける。その手腕には脱帽するばかりでした。
– SEO Japan

CMW 2014-Copybloggerが伝授する、コンテンツマーケティングをあなたのビジネスに活かすための方法

SEO JapanでもおなじみのCoppybloggerが登場。コンテンツが生命線の彼らがどのようなシステムを構築しているか、どういったところがポイントになるか。ファウンダーのBrian Clark氏、自らのスピーチです。
– SEO Japan

原題:Writer, Producer, Director: How to Marry Content Marketing to Your Business Model
Speakers:Brian Clark(Founder & CEO Copyblogger), Jerod Morris(Director of Content Copyblogger Media)

コンテンツマーケティングの現状
なぜ必要かは知っている。どう行うか、にフォーカス。より大きな利益を生むために、コンテンツマーケティングを自身のビジネスモデルに組み込む方法が知りたい。

戦略、実行、改良
どのようにして利益に結びつけるか。どのようにしてその作戦を毎日実行するか。

戦略における3つのコア
1.Eメール、2.メディア、3.マッチの3つが核となる。メールは利益を生む魅力的な方法。メディアは組織を多角的にとらえるマインドセット。マッチはコンテンツの内容がビジネスと良い関連性があるかどうか。

1.Eメール
主要な方法。見込み客をターゲットにする。ユーザーが避けたい(すぐに捨てたい)ものではなく、読みたいものにする。セールスをピッチしようとする人が多すぎるが、それは好ましくない。

CopybloggerのEメール戦略が成功している理由として、ブランド認知度が高いことは大きな理由である。これは長年をかけて培ってきたもの。また、コミットメントを重視していることも大事なことだ。無料で有益な情報を与えているため、読者はCopybloggerのサイトに戻ってきてくれる。ユーザビリティを考え、ポップアップは使用しない。さらに、購読者のリストをウェビナーやポッドキャストなどの他のキャンペーンに統合する。リストがあれば異なった戦略で使用できる。

ソーシャル・ネットワークについては、彼らは確実にオーディエンスではあるが、製品を買う準備はまだできていない。検索も同様。しかし、今後のコンバージョンにつながるから重要ではある。ソーシャルの場合は売ることが目的ではない。エンゲージメントが目的。

2.メディア
既に構築している関係性のサークルの外の人を運んでくる効果がある。メディア会社のように作成することを心がけよう。コンテンツはオリジナルで競争力のあるものにしなければならない。ワインライブラリー(NJ州)のYouTube動画は好例。単なるブログではなく、デジタルマガジンとして捉え、プロモーションカレンダーやビジネスオブジェクトなどの概念を組み込む。ブログとして運用する場合は、もっとカジュアルで構わない。

3.マッチ
コンテンツはビジネスの目的・目標とマッチしなければならない。誰も読まないプレスリリースはメディアではない。コンテンツマーケターの仕事は、バイヤーを誰よりも知ること。

実行に必要な3つの役割
1.プロデューサー、2.ディレクター、3.タレント。テレビのようなもの。

1.プロデューサー
メディアとビジネスモデルをマッチさせる役割。コンテンツ作成者がセールスなどの部門と孤立している場合は非常に重要。誰がビジネスパーソンかを特定することが鍵。

2.ディレクター
プロデューサーと話し、どういったものを作りたいか具現化する。ストーリー作成と可視化が役割。

3.タレント
データ収集、ライター、写真家、全ての担当が重要。それぞれの担当をまとめ、一つの作品を作る。

改良
まずはトライする。それを改良しより良いものにしていくが、既存のコンテンツを破壊し、また新しいコンテンツを作成する。これを繰り返す。

見込みの高い顧客のリストを作成するため、登録制の魅力的なコンテンツを配布し、さらに彼らに向けて有益なコンテンツを別の形で提供する。自身のビジネスモデルの深い理解と、可能な限りのシステム化を行っているという印象がありました。スピーチの最後にWebセミナーのお知らせがありましたが、私の名前も近いうちにリストに追加されることになりそうです。
– SEO Japan

CMW 2014-GEとREIが取り組むコンテンツマーケティングのケーススタディー

言わずと知れたグローバル大企業のGEと、アウトドアブランドのREI。彼らが取り組んでいるコンテンツマーケティングの豊富な事例を紹介してくれるセッションです。ターゲットオーディエンスが広範囲にわたる企業ですが、どういったアプローチをしているのでしょうか?
– SEO Japan

*この記事は2つのセッションをまとめています。

原題:How GE Determines What Channels Make the Most Impact
Speaker:Katrina Craigwell(Global Manager, Digital Marketing, General Electric)

コンテンツマーケティングの3つの目的
ブランド認知、ソートリーダー、関係性の構築

プラットフォーム
それぞれの段階・目的で異なるプラットフォームを使用。インサイダー向けにはGEのレポート。消費者向けにはFacebookやTwitterなど。

コンテンツ作成の基準
ターゲットは、GEにとって重要なトピックに興味を持っている人。目的は、技術と革新を通じてより良い未来を創るというGEのコミットメントを深く理解してもらうこと。戦略は、科学と技術に関するわかりやすいコンテンツを作成し、GEへの興味へつながる扉を開けてもらうこと。

Instagramの活用例(#GEInstaWalk)
Instagramのインフルエンサーとファンを6人づつピックアップ。彼らに印象的な写真を撮ってもらい、Instagramに投稿してもらう。48時間で20万のソーシャルエンゲージメントを獲得。

動画はこちら

機械音での音楽作成の例
何千もの機械音を採取し、DJに依頼して音楽を作成。ダウンロード数は1,500万を超える。

動画はこちら

GEのグローバルリサーチ部門の例
YouTubeのクリエーターに依頼し、特殊なカメラを使ってスローモーションの動画を作成。非常に撥水性の高い特殊な素材に色のついた液体を落とし、その瞬間を撮影するなど。オーガニックで7百万以上のビューを獲得。

動画はこちら

春休みのキャンペーンの例(#springbreakit)
研究室にファンを招待し、色々な実験を行いながら動画を作成。140万以上のビューを獲得。さらに、ファンと話す機会は非常に得ることが難しいため、これも目的の一つだったりする。

動画はこちら

原題:How REI Moves Mountains with Disruptive Content Marketing
Speaker:Katrina Craigwell(Digital Engagement Program Manager REI)

REIについて
アウトドア用品を販売。リテラーもある。広い地域にリーチするべき人がいる。どうやってやるか?

ターゲットは?
アウトサイドで遊ぶことを好む人。スキーヤーなど、ペルソナを作成。顧客のライフサイクルを考える。

我々が行っていること
キャンプに実際に行き、そこで何が起こるかを知ることができる。インハウスでライターや写真家などを抱えている。作成現場ではフラット。ほとんど顔見知り。

役に立つコンテンツ
エデュケーションが目的。フラットタイヤの危険性など。Twitterで。

メンバー向けのコンテンツ
ホリデーキャンペーンなど、タグ付けを行う。エンゲージメントの獲得に非常に効果的。

美しいコンテンツ
自然の美しさを伝える。アウトドアで見ることができる美しい写真。新しいギアや商品のコンテンツだけでない。

ユーモアのあるコンテンツ
楽しいことも。例えば、椅子とクーラーボックスの即席ベッドで寝てしまっている写真。こうしたコンテンツはメモリアブルな瞬間となり、ユーザーが覚えていてくれるようになる。

教育目的の記事コンテンツ
アウトドアの教育者となるため。講座を開くこともある。ここ2年間はオンラインで発行。非常に強力。例えば、ジャケットのチャックの細かい違いについてのコンテンツなども掲載。非常にギークなことだが、こだわりのある人には喜ばれる。

教育目的のイラストレーション
インフォグラフィック。服装を図解で説明したり、アメリカの美しい場所を地図化したり。また、Pinterestでのシェアも狙う。

教育目的の動画コンテンツ
記事とは内容が似ている。インスピレーショナルな動画も作成。例えば、テントの貼り方や寝袋の使い方など。

測定基準
エンゲージメントは●●倍になった、などのように数値化を目指す。そのために、ハッシュタグをつけた人の数や、ソーシャルのシェア数、自社サイトをクリックしてくれた人の数などを用いる。

次は? 
ストーリーテリングに注力。ブログを作成予定。また、教育目的の動画数を増やすことや、インフルエンサーの育成も課題。また、既存のコンテンツを最適化や顧客ジャーニーの分析も進める。

作成数や方法はもちろん異なりますが、目標と目的を設定し、それに沿った内容のコンテンツを作成していることは共通しています。エンゲージメントを目的とし、長期的に計画をする。非常に基本的なことではありますが、真剣に取り組んでいる企業ほど、しっかりと押さえていると感じました。
– SEO Japan

CMW 2014-Kraft Foodsが語るコンテンツの価値とマーケティング戦略の再構築

2つ目のキーノートは世界的な食品・飲料会社のKraft Foodsから。このイベントを主催するContent Marketing Institute社から、2014年の”Content Marketer of the Year”に選ばれたJulie Fleischer氏がスピーカーです。コンテンツマーケティングに長年取り組んできた同社のスピーチだけに、否が応にも期待が膨らみます。
– SEO Japan

原題:The ROI on Content: How Kraft Learned the True Value of Their Content and Rebuilt Their Marketing Around It
Speaker:Julie Fleischer(Director, Data + Content + Media Kraft Foods)

広告は変化している
シングルのプラットフォームからグローバルオーディエンスに向けてメッセージを発信することが可能。従来のメディアはかつてのようなビジネスを行うことができなくなっている。マーケターは何をするべきか?答えは、コンテンツだ。エンゲージメントを生むことができる、というのが理由だ。

Kraftにとって
コンテンツはコアである。データ由来のコンテンツが特に。例えば、栄養に基づいたコンテンツなどがそれにあたる。また、英語とスペイン語で初心者用のレシピも作成している。コンテンツ内容は個人に焦点をあてる。(彼らが、いつ何をどこで買うかに注目している。)エンゲージメントは広告よりもコンテンツのほうが3倍も多く得ることができる。

20年前からの取り組み
Food&Familyという雑誌を発行。人々は、朝起きたら何を食べようかと考える。また、一日のうちのどこかで必ず、今夜の夕食をどうしようかと考える。こうした瞬間にアンサーを提供する。レシピや家族によい栄養を与えられる情報というのが、それになる。

コンテンツの価値
コンテンツを通じて、Kraftは1年間に10億以上のインプレッションを生み出している。この数字は、ターゲット広告に比べ、4倍のROIとなっている。ソーシャルは配布が無料であるという考えで多くのマーケターが取り組んでいるが、その中に価値を見い出せないコンテンツは作成するべきではない。

データとの融合
個人に焦点をあてた、大規模なデータをトラッキングしている。データマネジメントセンターとコンテンツは密接な関係にあり、ユーザーをセグメント化しないようにしている。コンテンツとデータはリンクされなければならない。

リアルタイムのデータ
コンシュマーは今この瞬間になにを見ているか。トレンドを見る。例えば、ローステッドポテトがPinterestでオーガニックに拡散されている場合、Kraftがこの分野でプロモートできないかと考える。

ラーニングラボ
コンテンツディストリビューションなどを分析。分析データを元にインサイト、ターゲット、モーメント、メッセージを決定。

関連性
あなたが言いたいことと、相手が興味があるところ。この2つのエリアが重なるところに関連性が生まれる。そして、そのエリアはあまり大きくはない。

コンテンツマーケティングは、アセット、コミュニティマネジメント、ソーシャルなどよりも比重が重い。
コンテンツマーケティングは、ファイスブックでもないし、コンテンツを毎日作ることでもないし、SEOでもない。

コンテンツの設計
コンテンツマーケティングは柔軟で拡張性のあるものするべき。ランドスケープは常に変化するものだから。また、効率性は常に考えなければならない。

コンテンツ作成のポイント
全てのデバイスで利用可能に。内容を個人化する。結果は正確に測定する。価値のあるコンテンツから、エンゲージメント率を増加させる。ファーストパーティデータの価値を重視する。インハウスリサーチツールの活用。オフプラットフォームでの広告の影響を増加させる。

メッセージ
早く動き、(既存の)ものごとをこわせ。
成功を予測・想像・期待する。
自分がやっていることを愛せ。あなたが愛していることをやれ。
成すことは完全よりも勝る。

世界中にターゲットを持つKraftですが、コンテンツ作成に関して非常に細分化を進めているところが印象的でした。戦略的に練られたコンテンツとともに広告を掲載することで、高いROIを獲得する。理想的なシステムを構築していますが、Kraftほどではないにしろ、自社のコンテンツのROIを高められるようにしたいものです。
– SEO Japan

CMW 2014-優れたストーリーテラーが即座に行動を喚起させるために行っていること

2014年9月8日から9月11日にかけて、オハイオ州クリーブランドで開催された、Content Marketing World 2014に参加してきました。このイベントのホストであるJoe Pulizzi氏のオープニングキーノートの次に登場したのは、ベストセラー作家のAndrew Davis氏。ストーリーテリングのパワーが大きな影響力を創り出すことについて語る、非常にエネルギッシュなスピーチでした。
– SEO Japan

原題:Inspired Content: How Brilliant Storytellers Create a Sudden Urge to Act
Speaker:Andrew Davis( Author of Brandscaping: Unleashing The Power of Partnerships )


ファネル
1898年に作られたセールスファネルのモデルを、現在も多くのマーケターが使用している。注意をひき、興味を持たせ、購買へとつながるプロセスをモデル化したものだ。ちょうネクタイ型、ミラードトライアングル型、クラウド型など、進化はしているが、基本的には同一のものだ。

新しい考え方。ここ10年で劇的に変化。
インターネットの黎明期はプトレマイオスの天動説のようなものだった。自分を中心に周りが動いていたため、Webサイトを構築し、人々をそこに呼び込んでいた。現在は、検索を中心とした世界が構築されており、ガリレオの地動説のそれに似ている。

あなたのWebサイトは既に世界の中心ではなくなっている。そして、全ての企業の課題は、その中心に少しでも近づくことである。

では、Googleが世界の中心なのか?
検索はGoogleだけではない。YelpやFacebookやAmazonもそれに加わるだろう。検索が中心となっている世界では、消費者の行動が複雑化しており、典型的なファネルのようなものではなくなっている。検索が繰り替えし、連続して行われているのだ。

ミートローフの例
今夜の夕食はミートローフにしようと思った。レストランを検索していたが、自分で作ろうと思い、レシピをAmazonで予約した。途中でミートローフの歴史が気になり調べていると、カロリーを把握したくなった。Facebookでミートローフを調べているグループと友達になり、最新のニュース記事も確認する。Twitter上で友人がミートローフについてつぶやいているかを確認しながら、先ほど予約したレシピ本をキャンセルした。最終的にはミートローフを題材とした音楽を調べるに至った。

Moment of InspirationとMoment of Purchase
Moment of Inspirationは行動を喚起するトリガー。上記の例ではミートローフ。ブランドがこの段階に存在していれば、消費者が購入を決定する、Moment of Purchaseまで導くことができる。この、MOIとMOPを繰り返すことで、ロイヤリティーループが形成される。

ストーリーテリングがMOIを創り出す。
多くのコンテンツがMOPの直前のために作成されている。しかし、実際はMOIのためのコンテンツ作成が重要だ。生肉の写真ではなく、ステーキの写真がMOIとなる。(そして、生肉の購買につながる。)

エンターテイメントのエグゼクティブのように考える。
ストーリーテリングは非常に困難である。映画のストーリーを組み立てるように考えるべきだ。ファインディング・ニモの影響で、クマノミを飼いたいと思う人が増え、水槽や餌の需要が高まる。バッドマンに登場したラッキーストライクも同様の例だ。価値のあるコンテンツは、あなたのサービスと製品の需要を飛躍的に高めることができる。

このような映画(コンテンツ)をあなたが作れたら、どうなるか?コンテンツ以上に消費者の文化に影響を与えることが出来るものはないのだ。

インスピレーションをつくるための4つのキー
1.サスペンスを構築する。
不安を生み出すことで、その先がどうなるかと結末が気になる。オーストラリアに本社を置く、グローバルなキッチングッズメーカーであるBrevilleが作成した動画、”Fat, Sick, and Nearly Dead“はその好例といえる。主人公であるJoeは医師も匙を投げるほどの肥満であったが、発電機とジューサーのみをしたがえ、3,000マイルの旅にでる。旅中、ジュースのみを摂取し、様々な人と出会う。物語の最後に彼は心身共に健康になるのだが、このムービーは多くの人に注目され、結果として同社のジューサーの売上に大きく貢献した。

2.魅力的に見せる。
有益なロジスティクスに関する情報を提供している、DC Velocity が作成した配送センターを紹介するビデオは非常に効果的だった。配送という一見地味な業界でも、例えば木材が生産された後どのように運ばれているかを魅力的に見せることで、多くの注目を浴びた。こちらの動画は、日本のNHKでも取り上げられ、アジアに進出出来る機会を得ることに成功した。

3.共感を得る。
IBMはWatsonというマシンをクイズ番組に出演させた。最新のテクノロジーが人間のように考えることができることを紹介するため、身近な存在としてアピール。多くの人が見ているテレビ番組に”出演”させることで、多くの人の共感を得ることに成功。

4.感情に訴える。
感情は行動を起こし、理由は決断を生む。デンマークのTV番組、Arvingerneは、母の死後、遺産相続を巡って家族の問題を扱うドラマだ。このドラマの放映後、弁護士への相続の相談を加速させた。感情に訴えるコンテンツは、人々のアクションを導く好例と言えよう。

あなたがMOIを作り出すことができたらどうなるか?
この二日間でその重要性を理解して欲しい。このスピーチで私があなたのモーメントオブインスピレーションをつくりだせたら幸せだ。

非常に濃い内容であったため、多くを掲載しました。スピーチの内容もさることながら、動きのあるカッコイイ資料、情熱的な話し方、ユーモアのある立ち振る舞いなど、非常に印象的なスピーチでした。このスピーチを聞いた多くの人が、コンテンツマーケティングへのインスピレーションを受けたと思います。こうしたスピーチを初回にもってくることで、このイベントへの期待は非常に高まったと感じました。
– SEO Japan

コンテンツキュレーションの基礎用語集100

少し前に日本で話題になったキュレーションという言葉、その後ニュースアプリやバイラルメディアが普及し、気づいてみたら日常的にキュレーションされた情報に囲まれている状況ですね。コンテンツマーケティングが重要な昨今、オリジナルコンテンツ以外にキュレーションを活用するアプローチも米国では盛んにおこなわれているようです。よく考えると当サイトSEO Japanもほぼキュレーションサイトでもあります。今回はコンテンツキュレーションの関連用語を整理して解説してくれた記事を見つけたのでその内容をご紹介。適切な日本語訳がなく英語のままにしているものが大半ですが、同じく大半は聞いたことがある言葉と思いますし、知識の再確認にはちょうど良いかも。
— SEO Japan


Ultimate Content Curation Glossary
コンテンツマーケティング、とりわけコンテンツのキュレーションにおいて、言葉は重要な鍵を握る。

そこで、この分野を学習する上で、総合的な用語集が必要になる。

コンテツキュレーションに関連する100の用語

そこで今回は、コンテンツキュレーションの取り組みを軌道に乗せるため、究極のコンテンツキュレーション用語集を紹介する(コンテンツキュレーションに関連する100の用語で構成)。

Ultimate Content Curation Glossary


  1. アグリゲーション コンテンツキュレーションの最初のステップであり、ウェブコンテンツの収集と分類を行うプロセスに当たる。一つの場所で、選び抜かれた、とりわけ関連性の高い情報を提供する。検索エンジンの結果が良い例だ。
  2. アグリゲート 具体的なトピックに関する情報の集まりであり、カテゴリーごとに分類される。通常、意見や関連する情報は加えられない。
  3. アーティクル 自分のメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで配信するコンテンツを指す。
  4. Eブック オンライン版の書籍。コンピュータ、Eリーダー、スマートフォン、タブレットで読むことが出来る。印刷版が存在しないケースもある。
  5. Eメール (売り上げを伸ばすための)宣伝、行動、または、(行動に応じて顧客を魅了するための)誘導、そして、(顧客とコミュニケーションを取るための)ニュースレター等、各種の形式を可能にするコミュニケーションチャンネル。
  6. インタビュー 関心を持つ人物との会話。生で、あるいは、テキスト、オーディオ、もしくは、動画を通じて記録することが出来る。扱い方によっては、キュレーションの形式に該当する。
  7. インフォグラフィック データや情報を提示する視覚的なコンテンツ。複雑な情報を早く、そして、明確に提示することが目的。
  8. インフルエンサー 他の人に行動を起こす気を起こさせる人物。エキスパートやスターが該当する。
  9. ウェブサイト インターネット上の事業の本拠地。1ページで簡潔に説明するだけのシンプルなウェブサイトもあれば、製品を全て網羅するウェブサイトもある。
  10. エディトリアルカレンダー コンテンツの作成プロセスおよびキュレーションプロセスに役立つ。プロセスの全てのステップを網羅する。
  11. エバーグリーンコンテンツ 消費期限のない情報。時事、または、季節を意識した作品もある。FAQや基礎等が該当する。
  12. エピックコンテンツ 企業の地位の確立、そして、企業を目立たさせる効果のある主要なコンテンツ。オリジナルの作品でも、キュレートした作品でも良い。ジョー・プリッジの著書「Epic Content」から名前を取った。
  13. エンゲージメント ビジターが事業と情報をやり取りすることが出来るようにする。ソーシャルシェア、登録、問い合わせ、そして、購入が含まれる。
  14. オーディエンス 情報を求め、読むことを望む人達。
  15. オーディオ 音をベースとしたコンテンツ。朗読、音楽、その他のサウンドが該当する。
  16. オリジナルコンテンツ 自分/自社が作成した、もしくは、自分/自社が利用するためだけに作成を依頼した新しい情報。
  17. カスタマージャーニー 購入プロセスの別名。製品のニーズから購入に至るまでの購入サイクルの主な過程を分析する。
  18. 画像 写真、絵、インフォグラフィック、その他の写真以外の視覚素材が含まれる。
  19. カンファレンス 様々なプレゼンターが、講演、または、パネルとして情報をオーディエンスに提供するイベント。数日間にわたって行われることもある。
  20. 共同作成 新しいコンテンツを他の人と作成する活動。コンテンツキュレーションにおいては、要約の投稿に該当することが多い。
  21. 季節限定コンテンツ 特定の時期、または、定期的に行われるイベントを考慮して作られたコンテンツ。初年度は利用が少ないかもしれないが、翌年になっても、オーディエンスにとって有益である。
  22. キーワード 情報や分野を描写するために用いられるフレーズ。SEOにおいて特に重要。
  23. クラウドソース型コンテンツ インフルエンサー、顧客、一般市民等、自分以外の大勢の人達によって作成された情報。
  24. ケーススタディ 製品やサービスが別の顧客や組織の役に立った事例を提供する。具体的な成果を他社とシェアすることを望む顧客は少ない。
  25. 検索(SEO) 検索エンジンを使って、特定のコンテンツや記事を見つける力。検索結果に掲載される力を改善するためには、適切なキーワードを用いる必要がある。
  26. 購入プロセス(購入ファンネル、または、カスタマージャーニー) 顧客候補が、エンゲージメントを介して、製品を必要とする状態から、購入、購入後のサポート、そして、ファンになる経緯を描く。
  27. コーポレートコミュニケーション 従業員、顧客、投資家、メディア、政府、一般市民を含む、様々なオーディエンスに向けて企業が作り出す情報。
  28. コミュニティ生成コンテンツ(ユーザー生成コンテンツ: UGC) 顧客および世間が作成した情報。評価やレビューが特に有名。
  29. コールトゥアクション (CTA)マーケティングに埋め込まれた仕掛け。状況に照らし合わせて適切であり、顧客候補を次のステップに導く役目を担う。
  30. コンテキスト 情報が提示される状況。コンテンツキュレーターは、コンテンツを提示する方法および場所に関して、既存の情報の有用性を改善する。
  31. コンテンツキュレーション 優秀な編集者や博物館の館長のように、あるトピックにおいて、読者のニーズに対して最も適切な情報を集めるプロセス。コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組みである。最高のコンテンツの組み立て、分類、コメント、そして、提示を行う。
  32. コンテンツキュレーションソフトウェア コンテンツキュレーションを支援するテクノロジー。
  33. コンテンツキュレーター 組織内でコンテンツキュレーションを担当する人物。情報を集め、目録を作り、フォーマットを作り直して、アセットの利用を最大限に活かす。
  34. コンテンツアセット 特定の目的を達成するために作られた個別のコンテンツ。オンラインおよびオフラインを含み、幅広い形式のコンテンツを網羅する。
  35. コンテンツ管理システム(CMS) 個人、または、会社が、中心のインターフェースからオンラインの情報を作り、編集し、配信し、修正することが出来るソフトウェアの気取った呼び方。
  36. コンテンツのコンテキスト 特定のコンテンツの配置場所で決まる。プラットフォーム、ブランド、そして、用いられるデバイスが含まれる。キュレーターが選ぶ情報、書式設定、そして、タイトルが、コンテキストに貢献する。
  37. コンテンツ最適化 対象のオーディエンスに接触する能力を最大限に高めるため、情報に手を加える。編集、創造、検索、そして、テクノロジー等、様々なスキルを活用する。
  38. コンテンツ作成 情報やマーケティングの素材を作るプロセス。執筆、グラフィック、動画、オーディオ、テクノロジー等、広範なスキルを網羅することがある。
  39. コンテンツの絞り込み キーワード、ソース、日付、その他の特徴を基に情報を選別し、最も関連する情報を見つけ出す作業。
  40. コンテンツタイプ コンテンツを分類する手段。オーディエンスは5つの基本的なフォーマットを求めている — 製品の情報、顧客の疑問への答え、製品のHow To、様式、評価、レビュー。
  41. コンテンツ配信 自社メディア、ソーシャルメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで情報を提供するプロセス。
  42. コンテンツ評価 組織の情報およびマーケティングの文書を集め、分類し、目録を作るプロセス。既存のアセットを有効活用し、利用不可能なコンテンツを改善する、もしくは、捨てることが目的だ。
  43. コンテンツフォーマット 情報が提示される仕組み。テキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼンテーション、ライブ等。
  44. コンテンツの理解可能度 ターゲットのオーディエンスが、すぐに情報の意味を理解することが出来る力の度合い。この力は、コンテンツを見やすくする形式に左右される。
  45. コンテンツの要約 コンテンツのクリエイターが、作業に取り掛かる前に用意する文書。目標、オーディエンス、目的、そして、形式等、コンテンツの段取りを提示する。
  46. コンテンツマーケティング 必要以上に宣伝色を出すことなく、事業の目標を達成しつつ、顧客候補、顧客、そして、世間に対して、・購入の決定を後押しする、・製品の利用を強化する、そして、・楽しませる有益な情報を提供する。企業の中心となるブランドの要素を盛り込む。テキスト、動画、プレゼンテーション、オーディオ、Eブック、インフォグラフィック等、様々な形式のメディアを使って、各種のデバイスで、ブランド、もしくは、企業のストーリーを伝える。
  47. コンテンツマーケティング戦略 企業の情報を作り、最適化し、配信を行う取り組みの計画。効果的なコンテンツ戦略を実行するためには、人材と予算の双方が必要になる。
  48. 再利用 既存のコンテンツを再配信する、もしくは宣伝する行為。コンテンツの体裁を変えて、より多くの読者を集めることが出来るため、便利なアクティビティである。
  49. 視覚コンテンツ 画像を使って、注目を集める情報。写真、マンガ/コミック、イラスト、インフォグラフィック、動画、チャート、プレゼンテーション等の様々な形式が該当する。
  50. 視覚ノートテイキング 画像とテキストの利用を組み合わせて、ライブイベントの情報を記録する。
  51. 時系列 出来事、または、配信された時期を基にコンテンツをまとめる順番。
  52. 主要業績評価指数(KPI) 事業のパフォーマンスを計測する上で重要な基準。
  53. シンジケーション コンテンツを複数の異なるチャンネルで配信する。
  54. ソートリーダーシップ 特定の分野での個人、または、企業の見解を示し、分かち合う意図を持ったコンテンツ。
  55. ソーシャルコンテンツ コミュニティ(顧客、インフルエンサー、ソーシャルメディアのフォロワー、一般を含む)を巻き込んで、コンテンツを作成する。
  56. ソーシャルメディア 様々なテクノロジーによって、ユーザーは好きな時に、あらゆる方向でコミュニケーションを取ることが出来る。 リアルタイムの、もしくは、非同期的な情報のやり取り/コミュニケーションを可能にする。
  57. 第三者メディア 他の人または団体が所有する配信プラットフォーム。通常は、メディアサイトに言及する。
  58. タイトル 読者候補を情報の要点に引き寄せるためのヘッドライン。
  59. タグ付け ウェブコンテンツ内の関連するキーワードを使って、サイト内部および外部の検索エンジンを介して、コンテンツの発見と特定を促進する。
  60. 他人のコンテンツ(OPC) インフルエンサーおよび顧客を含む別の人が作成した情報。第三者のコンテンツの抜粋も該当する。他のサイトの情報を利用する前に、定められたルールに従わなければならない。
  61. 知的財産 コンテンツに関して用いられることが多い法律用語。
  62. チーフコンテンツオフィサー(COO) 重役レベルの職務。COOは、企業のコンテンツ、そして、コンテンツ戦略に対する責任を持ち、事業の目標に沿い、適切な成果を出す任務を追う。社内、そして、社外のコンテンツの双方が対象となる。
  63. チャート データを視覚的に提示する方法。数値の情報に息吹を与える上で有効である。
  64. チャンネル 特定のコンテンツがユーザーに提供されるプラットフォームを特定する。オンライン、もしくは、オフラインのチャンネルが存在する。
  65. 注釈 他の意見を加えて、オーディエンスの体験を向上する。
  66. 重複するコンテンツ インターネット上の別の場所に存在するコンテンツと全く同じコンテンツ。Googleは、重複するコンテンツを配信するとパブリッシャーにペナルティを与える。
  67. 著作権 知的財産を守る手段。
  68. デジタルアセット管理(DAM) メタデータの利用を介して、コンテンツを分類し、今後、コンテンツを見つけ、検索し、利用することが出来るようにするシステム。コンテンツの目録作りは、コンテンツキュレーターのにとって、非常に重要な役割である。
  69. 動画 視覚、および、聴覚の情報を同時に提示する形式のコンテンツ。スマートフォン等、録画の手段のコストが低下しているため、動画の利用は、増え続けている。
  70. 動的コンテンツ ビジターに関して既に把握している情報に応じて、ビジターに異なるメッセージを見せる。
  71. 配信 自社メディア、ソーシャルメディア、第三者のプラットフォーム、そして、オフラインでコンテンツを提供するアクティビティ。
  72. バージョニング (適切な場合)ユーザー、そして、自分以外のコンテンツクリエイターに、コンテンツの最新版を紹介する。特に、製品の使い方の説明、利用規約、その他の金銭上、および、法律に関わる情報に有用である。
  73. ハッシュタグ ソーシャルメディアで情報を分類し、選ぶ方法。
  74. フィード テクノロジーを介して情報を配信する手段。RSSフィード等。
  75. ブランド 有形・無形の要素を組み合わせて、消費者と感情的なつながりを作り出す、短く、識別可能なマーケティングのメッセージ。
  76. プレゼンテーション ライブのオーディエンス、または、バーチャルのオーディエンスへの講演。この形式のコンテンツは、視覚要素が強く、テキストの量は少ない傾向が見られる。PowerPointのようなソフトウェアを使って作成され、Slideshareを介して配信されることがある。
  77. ブログ 定期的にテキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼン、PDFを含むコンテンツを配信する場所。基本的にブログは、コンテンツ管理システム(CMS)である。個人、または、企業がブログを利用する。
  78. プロモーショナルカレンダー 各種の販売およびマーケティングのメッセージの計画。特定の製品に対する顧客のニーズ、そして、祝日を考慮して作成される。
  79. プロモーション 売り上げをもたらす、もしくは、取引を成立させることを目指した、単刀直入なマーケティングのメッセージ。一年を通じて提供されることが多い。 通常のコンテンツとは区別するべきである。
  80. 分類 組織のコンテンツのアセットを全て記録する。その中には、オフラインのコンテンツも含まれる。コンテンツの評価、および、デジタルアセットの管理において、重要なステップである。
  81. 分類化 具体的な特性や特徴に応じて、コンテンツを割り当てる。カテゴリーは階層に分けられる。
  82. ペルソナ(マーケティングペルソナ) マーケティングペルソナの別名。
  83. 編成 既存の情報を順番に並べる。コンテンツキュレーション、もしくは、アグリゲーションにおいては、別のサイトの情報に付加価値を加える方法の一つとも言える。
  84. ポッドキャスト 独自のオーディオコンテンツを提供するためのチャンネル。マーケティングの観点で考えると、ポッドキャストは、ブランドに人間の声を与え、オーディエンスに語り掛ける力を持つと言える。
  85. ホワイトペーパー テキストの文書。B2Bの顧客候補を魅了するために、提供されることが多い。通常、比較的詳細な情報が与えられる。インタビュー、または、数名のエキスパートやインフルエンサーをキュレートした文書の場合もある。
  86. 複数の章から成るコンテンツの拡大版。著者は一名の場合もあれば、数名の著者が参加する本もある。一名の編集者が、数名の著者の作品をまとめることもある。
  87. マイクロサイト 1つ、または、複数の独立したページを持つ個別のサイト。マイクロサイトは、独自のURLを持つこともあれば、大きなウェブサイトの一部として提供されることもある。
  88. マーケティングペルソナ ターゲットのオーディエンスのイメージ。市場を質的、および、量的に理解した上で作り上げる必要がある。
  89. まとめ記事 各種のリソースから情報を集める。 関係者が出来上がった作品のシェアに協力してくれることが多いため、重宝する。
  90. メタデータ コンテンツを描写する情報。タイトル、ディスクリプション、タグ、キャプション、メディアを網羅する。
  91. メトリクス(測定基準) コンテンツマーケティングの効果を追跡する手法。事業の目標に一致させ、また、売り上げと経費を盛り込む必要がある。詳細は、53点の主要なコンテンツマーケティングのメトリクスを参考にしてもらいたい。
  92. メンテナンス コンテンツを最新の状態にして、重要なオーディエンスに対する関連性を維持するプロセス。継続的なプロセスの一環として行われることもあれば、定期的に行われることもある。
  93. モバイルアプリ スマートフォン、タブレット、あるいは、その他のデバイスを使って、ターゲットの絞られた情報や生産性向上サービスを提供する。有料のものもあれば、無料のものもある。
  94. ユーザー生成コンテンツ(UGC) コンテンツキュレーションにおいてデザートのような存在。ユーザー生成コンテンツのキュレーションは、トッピングに近い。顧客候補、顧客、ファン、一般人、そして、その承認が求められる。
  95. 予算 事業、部門、または、プロジェクトに割り当てられる資金と人材。通常、一定の期間、大方、一年間に対して定められる。
  96. ライセンストコンテンツ(ジンジケートコンテンツ) その他のメディア企業やサイトに情報を提供する。コンテンツを表示する企業に対して、情報、そして、詳細なコンテンツを提供する会社は、接触範囲を広げることが出来る。通常、料金が発生する。
  97. ライブイベント 様々な形式で行われる。一名による講演、または、カンファレンスが該当することもある。通常、キュレーターは、特定のトピックにおける数名のプレゼンターの講演をキュレートする。
  98. リード獲得 顧客候補を獲得するプロセス。通常、B2Bのマーケティングに適用される。
  99. リスト 番号順で情報を整理する手法。通常、最も重要な情報が一番最初に提供される。キュレーションにおいては、集団が提供した情報が盛り込まれることもある。
  100. レスポンシブデザイン 利用されるデバイスのサイズに適応するウェブサイトのレイアウト。コンテンツを作る前に、デバイスの利用を考慮すると良い。

今回は総合的なリストを作ることに力を入れたが、コンテンツのキュレーションは、進化を続けるコンテンツマーケティング計画にとって、欠かせない要素である。

このリストに加えるべきだと感じるキュレーション関連の用語をご存知なら、コメント欄で紹介してもらいたい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Ultimate Content Curation Glossary」を翻訳した内容です。

言葉自体は何となく聞いたことあるものばかりでしたが、どれも簡潔に言い切ってくれており読み進めると共に自身の頭の整理もできて良い記事でした。「コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組み」、SEO Japanもさらに志高く頑張っていきたいと思います。 — SEO Japan

新聞業界崩壊、買収に湧くソーシャルメディア業界、iCloudのデータ流出 – 米国発Web業界ニュース9月上旬号

連休明けの記事第一弾は最近の米国のデジタル関連ニュースから気になる記事をピックアップしてお届けします。 — SEO Japan

Fix that leak!
今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・iCloudとHome Depotからデータが流出 ・不振にあえぐ新聞業界 ・ソーシャルネットワークの買収が活性化 ・Twitter、製品ラインの計画を発表 ・特許から見るFacebookの未来 ・耳を傾ける重要性 ・いまいち浸透しないクロスチャンネルマーケティング ・退屈な業界で目立つ方法 ・1点のスライドで学ぶソーシャルメディア戦略 ・CMO調査の最新版等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

The death spiral of newspapers continues
  • 例: USA Todayは、新聞広告の減収を受け、60-70名を解雇すると発表した(USA Today)
  • ウィル・スティーシーはプロジェクト「Deadline」を立ち上げ、ニュース編集室のありのままの姿を写真で紹介している(Esquire)
  • カスタマイズ可能なソーシャルマーケティングキャンペーンを作成するソリューションとして、Brightkitを買収したHootsuiteは、Brightkitをベースとしたプログラム「Hootsuite Campaigns」の告知を行った(Hootsuite)
  • エンタープライズ向けソーシャルメディアプラットフォームのSprinklrはBranderatiを買収した。Branderatiは、ソーシャルメディアツールメーカーであり、この買収は、来年に行われると見られるIPOに向けた一手だと言われている(WSJ Digits)
  • Home Depotが、大規模なデータの漏洩事件を起こした。影響は全店に及ぶ可能性があるようだ(ComputerWorld)
  • 先週、オンラインメディア、および、メジャーなメディアは、セレブのiCloudの写真がハッキングされた話題で持ち切りであった。この事件により、ヌード写真の流出が相次いだ(The Verge)
  • このハッキングに対応するため、AppleはiPhone 6に完璧なハッキング対策を講じるようだ(Funny or Die)



プラットフォーム

  • Twitter:
  • Facebook:
  • Google:
    • Google マイビジネスに会社の情報を掲載したいなら、この便利なガイドを参考にしよう(Telefunction)
  • 耳を傾ける取り組みは重要だ: コミュニティに気を配ることで得られる6つのメリット(The Next Web)
  • Southwest Airlinesは、ソーシャルメディアの動向をチェックするリスニングセンターを設置した。早くも成果が現れている(Ragan.com)
  • 計測/基準/ビッグデータ

    Marketers have a problem executing and measuring cross-channel marketing

    法律/人事

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

    • 毎日、複数のソーシャルメディアサイトにアクセスしているはずだ。生産性の向上に貢献するこの30点の機能の存在を把握していただろうか?(Buffer)
    • セレブの写真流出 & その裏にあるセキュリティの問題を検証すると、この類の活動が蔓延しており、注意する必要があることがよく分かる(New Web Order)

    「世間の賑わせている今回のハッキング事件は、氷山の一角に過ぎないように思う。盗まれたデータを非公開の状態で維持し、部外者に公開することはほとんどない闇のコミュニティおよび取引のネットワークが存在する。このネットワークは、横並びに分散され、特定の人物が特定の役割を担い、多数のサイトをまたいで緩く組織化され(クリアネットとダークネットの双方)、大半の計画と連絡はプライベートで行われている(EメールやIM)。

    • 1枚のスライドでソーシャルメディア戦略を理解したいなら、この作品をチェックしよう(Christopher S. Penn)
    • デューク大学院ヒュークエイ経営学科がCMO調査の2014年8月版をリリースした。クリスティン・ムアマン教授は、下の動画で幾つかの要点に対する見解を提供している(CMO Survey)
    • ソーシャルメディアへの投資は多いものの、ブランディングと同じように、価値を証明するのは難しい。
    • 現在、マーケティング予算の9%がソーシャルに割り当てられているが、来年は13%に、そして、5年以内に最大で21%まで増えると見られている。
    • 増額された予算は、人件費ではなく、インフラとテクノロジーに向けられている可能性が高い。
    • しかし、今も尚、ソーシャルメディア戦略とマーケティング戦略との連携は緊密に取れているとは言い難い。
    • 来年、従来のマーケティングの予算は、約3.6%減り、一方、デジタルマーケティングの予算は、10.8%増えると見られている。



    画像ソース: Aaron Escobar(Flickr)


    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital September 5 2014」を翻訳した内容です。

    最初の新聞業界の売上の数値、インフレ調整後ではありますが、ある種、真実を捉えている数字で興味深かったです。2000年頃まで売上はある程度右肩上がりで伸びていたようですが(80年代後半~2000年までが絶頂期ともいえますかね)、そこから一気に売上が激減し、今日では50年前以下の数字に下がってしまっています。もちろん、インターネットの普及によるメディアの多様化や購読者の減少が理由かと思いますが、オンラインを含めても余り数字に大差がないのが、怖いですね。既存の仕組みに胡坐をかいてインターネットメディアに転換できなかったのか、根本的に従来の新聞社というモデル自体が通用しない時代なのか、今後のメディアの在り方が気になる一枚の絵でした。 — SEO Japan

    SEOはテクニックだけを真似しても成果は出ない


    SEOで多くの集客を行い成功しているサイトは数多くある。
    その真似をしてもSEOはなぜかうまくいかないことが多い。

    nanapiのSEO施策を辻氏がセミナーで紹介して以来、nanapiはSEOのベストプラクティスとして有名になったように思う。
    (この意味で有名になったのだが、これはユーザーを増やすことにつながったと思っている。現に私はあのセミナー以来nanapiを見るようになった。SEO的な観点ではなく、一般ユーザーとしても使うようになったし)。

    このセミナー以降、nanapiのSEOは様々なWebサイトのオーナーから真似られるようになったようだが、これによって集客力が大きく増大したといった話を聞いたことがない。
    まあ、私が単に知らないだけという可能性もあるので、実例があったら教えていただければ幸いである。

    これは単に一つの例に過ぎないのだが、SEOでうまくいっている成功事例は数多くあるが、それをテクニックだけ真似てもうまくいかない。
    それは何故か?なのだ。

    私が実感することがある。

    コンテンツには質量が存在していると思う。
    読んだときに感じる質量がコンテンツの価値だ。
    そうしてコンテンツの質量の総和がサイトの価値である。

    逆SEOというモノがある。

    企業名などで検索した際にイメージが悪い内容のページが検索結果上位に表示されている場合に、イメージが悪いページの検索順位を下げてイメージの悪化を防ぐというサービスである。
    この手法は、検索下位にあるページにリンクをつけたり、新しくページを作ってリンクをつけた上で更新していき上位表示を狙っていく方法だ。
    検索順位5位にあるページを下げようとする場合には、そのページよりも強いページを6つ作るといった必要がある。

    逆SEOは実際は非常に難しい時が多く、ことの善悪はともかく都合が悪いページがずっと居座る時が多い。

    いくら業者が頑張ってページを更新しようが、サイトのボリュームを増やそうが、被リンクを当てようがどうにもならないことがある。
    そんな場合とはどんな場合だろう?

    都合の悪いページの質量がズシッととても重たい場合だ。

    たった1ページしかなくても、その中に込められた怨念がとても重たい場合。
    あるいは、そのページを書かせるに至った背景が重たいといった場合。

    こんな場合は、ただの個人のブログとかであっても順位を落とすのがとてもとても難しくなったりする。
    SEO業者がいかにテクニックを駆使して、手間をかけても凌駕するのが難しいのである。

    恨みといった負の感情だけではなく、そのコンテンツにどれだけ情熱を注ぎこむことができたか?
    これがコンテンツの質量を決定し、SEOの成否を分ける。

    SEOで成功しているサイトは、単に上辺のテクニックが優れているのではなく、いかにコンテンツの質量を増やしたか?において優れている。
    コンテンツの質量を増やすためには、良いコンテンツを集めることを成功させるための周到な準備や仕掛けが重要になる。

    もちろんSEOの設計がよくできていることも要因なのだが、コンテンツの質量を高めることができた故にnanapiは成功している。

    読むに値するコンテンツがあることがSEOの前提であって、これなくしてSEOをいくら頑張っても無理なのだ。

    私は一見非常に当たり前のことを述べているように思われるかもしれない。
    しかし、当たり前だが難しく、そして知恵を絞らねばならないポイントだ。

    コンテンツを作成するためにはコストがかかる。
    コストには外部にコンテンツ作成を依頼する外注費であったり、社内で作成する場合の人件費、あるいはディレクションの手間といったものが存在する。

    様々なWebサイトにおいてかけられるコストは決まっている。
    そこから得られると想定される利益を超えてコストはかけられない。
    コンテンツを第三者に書いてもらうようなCGMといったサイトの場合でも、集めるための様々な仕掛けのためのコストが必要で、膨大にかけたとしても費用対効果に見合うほど集まらないという可能性も大いにある。というよりこれに失敗して消え去るサイトが多い。

    コンテンツの集め方については多数の戦略の中から自社の状況に応じた方法を適切に選択し、そして常に努力し続けることこそが成功をもたらす。

    これがなく、サイトの構造や、コーディングといった上辺だけを真似してもSEOはうまくいかないのだ。

    有名サイトを真似してもうまくいかない。

    と嘆いているのであれば、サイトのコンテンツの質をそのレベルに高めるという取り組みを行ってみることをお勧めする。
    最初は予算が潤沢になければないなりに、限られた予算、人的資源の中でできる限りよいコンテンツを用意してみよう。

    これは遠回りに見えるかもしれないが、結局はこちらの方が成功には近道である。

    多数の薄いコンテンツを用意して(薄いコンテンツというものは単に文字数を指すわけではないことに注意。また、単に共起語が入っていればいいって単純なものでもない)、サイトボリュームの増大や、ロングテールを狙うよりも、比較的少数のよいコンテンツを用意したほうがいい結果につながることを強調しておきたいのだ。

    ペンギンアップデート3.0が年内に導入予定

    日本はもちろん世界のリンク構築主体のSEOを風前の灯火に追い込んだGoogleのペンギンアップデート。今年に入って大きな更新がなかったのですが、Googleいわく、年内に次回のアップデートを予定しているということでその内容をさらり。 — SEO Japan

    google-penguin2-ss-1920

    今日から22日後の10月4日、Google ペンギンアルゴリズムの5回目のアップデート(コードネーム: ペンギン 2.1)がリリースされてから、丁度1年が経過することになる。ご想像の通り、11ヶ月と8日間待機するのは、辛いものがある。とりわけ、この懲罰的なアルゴリズムの制裁を受けたサイトにとっては、拷問に近い。既にリンクを一掃しているはずだが、今は、ただじっと我慢し、次回のペンギンアップデートのリリースにより、ビジネスが復活することを祈るしかない。

    その日はもうすぐやって来るかもしれない。Googleのジョン・ミューラーが、今朝行われたGoogle ハングアウトで、ペンギン 3.0、つまり、6度目の更新が、今年中に行われる見込みだと指摘したのだ。事実、ジョン・ミューラーは、後日、妥当な頃合いにリリースする自信がある、と発言していた。

    「後日、妥当な頃合い」とは、いつのことだろうか?既に、11ヶ月以上にわたって更新が行われていない点自体、妥当とは言い難いが、個人的には、ペンギン 2.1のリリースから1年が経過する前に行ってもらいたいと願っている。現時点では、それが妥当な頃合いに該当するのではないだろうか。しかし、あくまでも推測に過ぎない。

    以前、ペンギンアップデートが行われた、と思ったことがあったが、Google曰く、ペンギンではなかったようだ。また、私は、Googleが、ペンギンアップデートのテストを実際のインデックスで行っていると確信しているが、完全にリリースされているわけではない。

    ペンギン 3.0は、大型のアップデートになり、より頻繁に発動することが可能になると見られている。そのため、更新が行われるまで、長期間待つ必要はなくなるようだ。現在、パンダは、1ヶ月に1度の頻度で実施されている。

    Googleは、ペンギンアルゴリズムをアップデートする取り組みにおいて、多くの難問に遭遇したと指摘していた。しかし、どうやら、ペンギンの更新は近いうちに行われるようだ。

    Googleから、リリースの日時が公表されたら、報告させてもらう。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Nearly A Year Later, Are We Finally Going To Get A Penguin Update Refresh?」を翻訳した内容です。

    更新したリンクのアルゴリズムを全体的に適用することで、SEOの取り組み有無に関わらず予期せぬ順位変動が起こりうるペンギンアップデート、今回はGoogleもかなり時間をかけて取り組んでいるようですが、果たして年内にリリースされるのでしょうか。そしてその影響は、、、今から気になります。 — SEO Japan

    Webmaster Tools API を更新しました

    夏の間、ウェブマスター ツール チームは Webmaster Tools API (英語)の更新に取り組んできました。この新しい API は、他の Google API と統一されており、アプリやウェブ サービスの認証がより簡単に行えるようになりました。また、API からウェブマスター ツールのいくつかの主な機能にアクセスすることもできます。

    他の Google API を使用したことがあるなら、この新しい Webmaster Tools API も簡単に使い始めることができるでしょう。Python (英語)、Java (英語)、および(コマンドラインに慣れた方のために)OACurl (英語)のサンプルを用意しています。
    この API では次のことができます。
    • サイトの表示、追加、削除(現時点では、アカウントに最大 500 件のサイトを追加できます)
    • サイトマップの表示、追加、削除
    • 個々のサイトマップについて、警告、エラー、インデックス登録数の取得
    • サイトについて、すべての種類のクロール エラーを時系列で取得
    • 特定の種類のクロール エラーについて、サンプルを表示
    • クロール エラーを個別に「修正済み」にする(処理には影響を与えませんが、画面表示をシンプルにできます)
    この API をどうぞご活用ください。API の使用に関して不明な点がありましたら、お気軽にヘルプ フォーラムでご質問ください。

    リンク プログラムによるガイドライン違反について

    検索エンジンのランキングを操作するために PageRank を渡すリンクを売買することは、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反しています。このことは、以前にもこのブログ上でお伝えしてきました。

    この記事では、最近 Google が対策を行った、大規模なリンク プログラムの一例をご紹介いたします。

    (例 1) 自動生成された文章に、特定のサイトへのリンクを、過度に最適化されたアンカーテキストを用いて挿入しているケースです。


    (例 2) 本来対象としているサイト以外への発リンクも設置することで自然なリンクに見せかけているケースです。


    最近 Google が対応を行ったケースでは、委託先 SEO 会社がリンク操作のネットワークを保有して依頼主に提供している例だけでなく、企業自身が主体となってリンク操作のためのネットワークを運用している例が見受けられました。そのような例に対して Google は、ウェブマスター向けガイドライン違反として適宜自動または手動による対策を実施しています。

    ウェブマスターのみなさまには、こういった PageRank を渡すリンクの操作や売買を避けることをこれまでどおり強くおすすめします。サーチ クオリティ チームは、今後とも、ユーザーのために、検索結果からのスパムの排除に全力で取り組んでまいります。

    2014年SEOランキング要素レポート – 「コンテンツは王様」の構図が明確に

    米国サーチメトリクス社が毎年発表しているGoogleのランキング要素レポート。その詳細を解析し最新の順位決定要素の影響力を探った記事をサーチエンジンランドから。コンテンツが重要といわれる時代ですが、果たしてその真実は? — SEO Japan

    searchmetrics-ranking-2014

    SearchMetricsが、毎年恒例のSEO ランキング要素レポートの2014年版が完成し、ダウンロードすることが可能になったと告知した。

    毎年、SearchMetricsは、この調査結果を公表しているが、2014年版は、100ページ近くに膨れ上がり、また、サイト滞在時間、直帰率、新鮮なリンクの本数等の要素が加えられ、今まで最もボリュームが大きいレポートとなった。

    今回の調査では、「コンテンツが本当に王様」として君臨している可能性があることが判明した。SearchMetricsのマーカス・トバーは、コンテンツは「もはやSEOのオマケではなく、中心的な存在に成長した」とレポートの中で指摘している。

    それでは、以下にレポート、そして、分析結果を示したチャートを掲載していく。このページからレポートをまるまるダウンロードすることも可能だ。

    コンテンツ

    • コンテンツの質とランキングの間には計測可能な相関関係が存在する。この関係は、ワードの共起分析を主にベースとした2点の新しい要素「Proof
      Terms」(証拠となる用語)と「Relevant Terms」(関連する用語)によって、証明されている。
    • コンテンツが長くなる傾向が続いている。
    • 良質な内部リンク構造は不可欠な要素であり、最も軽視されたSEOの要素だと言える。

    オンページのテクニカル SEO

    • オンページでは、キーワードが、今でもSEOに対する全体的なコンセプトの大事な部分を占め、タイトル、ディスクリプション、本文のコピー、H1、H2等でのバランスの取れた配置によって表される。言うまでもなく、キーワードスタッフィングは、回避する必要がある。ただし、トピックに対するキーワードを開拓し、総合的なコンテンツを生成するアプローチを目指す明確なトレンドが存在する。
    • サイトスピード(読み込み時間)は、ロボットにとって重要なパフォーマンスの要素である。
    • 良質なサイトアーキテクチャは、効果的なSEOを左右する。

    被リンク

    • 被リンクの量、そして、とりわけ品質は、今でも重要だ。
    • キーワードの被リンクの本数は、相関関係は高まっているにも関わらず、減少傾向にある。
    • ブランドに対する被リンクのメカニスズムは、その他のSERPのURLとは異なる働きをするようだ(詳しくは「ブランドの要素」を参照)。

    ソーシャルシグナル

    • 昨年と比べ、ソーシャルシグナルと上位のランキングとの相関関係が薄くなったこともあり、昨年から若干変わっている。
    • 平均的な値は少し高くなった。

    ユーザーシグナル

    • 上位にランク付けされているサイトでは、クリックスルー率は高く、滞在時間は長い — 当たり前だと思うかもしれないが、多くのURLに特定された平均値を自分のサイトの最適化に対する基準として用いることが可能である。
    • 上位にランク付けされているURLの直帰率は低い。

    ブランドの要素

    • 大きなブランドは特別扱いされているように見える。
    • 今年のレポートでは、ブランドの要素、そして、その定義を調整し、複雑化する影響と品質を反映させた。

    総合ランキングチャート

    searchmetrics-overall

    関連する用語/Google+1/被リンクの本数/Facebookのシェアの数/Facebook総合/Facebookのコメント数/Pinterest/被リンクのURLのSEOにおけるビジビリティ/Facebookのいいね!の数/ツイート/rel=nofollowの被リンクの%/証拠となる用語/新たな被リンクの本数/新しいドメインからの被リンクの本数/キーワードの被リンクの%/アンカーとドメインのトップドメインレベルが同じ被リンクの%/内部リンクの本数/ストップワードの被リンクの%/本文内のキーワードの数/HTMLの長さ/テキストの文字の長さ/ワード数/サイトスピード/外部リンク内のキーワード/アンカーテキスト内のワード数/タイトル内のキーワードの位置(文字)/URLの長さ/タイトル内のキーワードの位置(ワード)/内部リンク内のキーワード/外部リンクの本数/同じ国からの被リンクの%/H2/画像の数/H1/ディスクリプション/動画の統合/タイトル内のキーワード/H2内のキーワード/ディスクリプション内のキーワード/URLがサブドメインではない/タイトルの文字数/URL内のキーワード/ドメイン名内のキーワード/AdSenseのブロック/H1内のキーワード/広告リンクの数/AdSense/(AdSenseを除いた)広告リンクの数

    スピアマン相関関係 — Googleの検索結果を調査

    ソーシャル/被リンク数/オンページ(テクニカル)/オンページ(コンテンツ)

    コンテンツのランキング要素:

    searchmetrics-onpage

    サイトスピード/タイトル内のキーワードの位置(文字)/URLの長さ/タイトル内のキーワードの位置(ワード)/H2/H1/ディスクリプション/動画の統合/タイトル内のキーワード/ディスクリプション内のキーワード/URLがサブドメインではない/URL内のキーワード/Flash/ドメイン名内のキーワード

    オンページテクニカルの要素:

    Screen Shot 2014-09-08 at 2.19.18 PM

    関連する用語/証拠となる用語/内部リンクの本数/本文内のキーワードの数/HTMLの長さ/テキストの文字の長さ/ワード数/外部リンク内のキーワード/センテンスの数/内部リンク内のキーワード/外部リンクの本数/画像の数/H2内のキーワード/フレッシュによる読みやすさ/タイトルの文字数/AdSenseのブロック/H1内のキーワード/広告リンクの本数/AdSense/(AdSenseを除いた)広告リンクの本数/TF-IDF

    リンクのランキング要素

    searchmetrics-links-factors

    被リンクの本数/被リンクのURLのSEOにおけるビジビリティ/rel=nofollowの被リンクの%/新たな被リンクの本数/新しいドメインからの被リンクの本数/キーワードの被リンクの%/アンカーとドメインのトップドメインレベルが同じ被リンクの%/ストップワードの被リンクの%/アンカーテキスト内のワード数/同じ国からの被リンクの%

    ソーシャルのランキング要素:

    searchmetrics-social-factors

    Google +1/Facebookのシェアの数/Facebook総合/Facebookのコメント数/Pinterest/Facebookのいいね!の数/ツイートの本数

    インフォグラフィック:

    seo-ranking-factors-2014

    クリックスルー率/関連する用語/被リンクの本数/Google +1/Facebookのシェアの数/Facebook総合/Facebookのコメントの数/Pinterest/被リンクのURLのSEOにおけるビジビリティ/Facebookのいいね!の数/ツイートの本数/nofollowの被リンクの本数/証拠となる用語/新たな被リンクの本数/新しいドメインからの被リンクの本数/キーワードの被リンクの%/アンカーとドメインのトップレベルドメインが同じ被リンクの%/内部リンクの本数/ストップワードの被リンクの%/本文内のキーワードの数/HTMLの長さ/テキストの文字の長さ/ワード数/サイトスピード/外部リンク内のキーワード/アンカーテキスト内のワード数/タイトル内のキーワードの位置(文字)/URLの長さ/タイトル内のキーワードの位置(ワード)/内部リンク内のキーワード/滞在時間/外部リンクの本数/同じ国からの被リンクの%/H2/画像の数/H1/ディスクリプション/動画の統合/直帰率/タイトル内のキーワード/H2内のキーワード/ディスクリプション内のキーワード/URLがサブドメインではない/タイトルの文字数/URL内のキーワード/ドメイン内のキーワード/AdSenseのブロック/H1内のキーワード/広告リンクの本数/AdSense/(AdSenseを除いた)広告リンクの本数

    GoogleのSERPで上位にランク付けされているサイトは、どのような共通点を持つのか、そして、ランキングの低いサイトとどのような違いがあるのか?

    この問いに答えるため、SearchMetricsは、特定のサイトの存在と範囲を決め、1万点のキーワードの検索結果を分析し、トップ 30に対して算出した相関関係(スピアマン)とトップ 10を基にした平均値として結果を表した。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「SearchMetrics Released SEO Ranking Factors For 2014: Content Now Really King?」を翻訳した内容です。

    被リンクの数もまだまだ重要要素であることには変わりがないようですね。コンテンツ系要素が上位に入っていますが、それ単体の力なのか、他の要素の影響力なのか(そういうコンテンツが被リンクを受けやすい、など)等、気になる点はありますし、単純に順位だけでは推し量れないレポートですね。もちろん今日のGoogleにおいては、何か特定の要素が圧倒的な影響力を持つ、ということはないのでしょうが。。。ただ最後のインフォグラフィック(クリックすると拡大表示されます)のトップに君臨するクリックスルー率、他の要素に比べて圧倒的でかなり関係あるのかな?という気になりました。この記事や元レポートでもそこまで深く解説されていないのですが、関係が深そうと思いつつ、良く考えると順位が高ければクリック率も自然と高まるのが必然ですし、素直にランキング要素の数値として捉えていいものか、という疑問は残りますが。

    いずれにしても、大変貴重でありがたいリアルデータでした。 — SEO Japan

    図解1分でわかるシリーズ「富士登山者のホンネ」(インフォグラフィック)

    「フジヤマNAVI」が連載している「図解1分でわかる富士山」シリーズ第七弾。富士登山前の富士山に対するイメージと、実際に登山を経験した後では登山者の気持ちにどんな変化が生まれるのでしょうか?富士登山に挑戦する前後に直撃した登山者のホンネがインフォグラフィックにまとめられています。登山者の持ち物ランキングや準備など、富士登山のお役立ち情報も満載です。 — SEO Japan

    登山前後で聞いた富士登山者のホンネ

    図解1分でわかるシリーズ「富士登山者のホンネ」(インフォグラフィック)※画像をクリックすると「フジヤマNAVI」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    インフォグラフィックによると、登山前に「頂上で写真撮影をしたい」と思っていた人は14.2%だったのに対し、登頂したときに「実際に写真撮影をした」人は44.9%と約3倍に。登頂の興奮と、見たことのない景色を目の前にして、疲れを忘れて夢中で写真を撮っている登山者たちの姿が目に浮かびます。また、頂上ではヤッホーと叫ぶより万歳?お祈りよりコーヒーを飲む?など、実際に登頂した人たちのホンネが楽しめます。

    「みんなの持ち物ランキング」では、9割以上の登山者が、防寒具、雨具、手袋を持っていっているようです。その他、「危険に対する準備」など、登山前には必ず確認しておきたいお役立ち情報も要チェックです。

    思い出に残る富士登山にするためにも、事前準備はしっかりとして、富士山の美しさ、登山の楽しさを存分に味わってください。

    図解 1分でわかる富士山 – インフォグラフィック | 富士山エリアの総合ガイド – フジヤマNAVI
    ※本インフォグラフィックは、弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

    登山前に「登頂成功に自信がある」と答えた人たちは、やはりほとんどの人たちが「実際の登頂に成功」しているようです。「絶対に登るぞ!」という強い意志があれば、富士山登頂も何事も成し遂げられる!?– SEO Japan

    新しいウェブマスター アカデミーが22言語でご利用いただけるようになりました


    このたび、新しいウェブマスター アカデミーが 22 言語でご利用いただけるようになりました。ウェブマスター初心者の皆様には、優れたサイトを作成する方法素晴らしいユーザー体験を提供する方法検索結果に適切に表示されるようにする方法などの基本事項を、さまざまな言語で学習していただくことができます。既によく理解している項目については、各モジュールの最後にあるクイズで理解度をテストしてみましょう。

    お好みの言語でウェブマスター アカデミーをご覧頂いたら、ぜひウェブマスター ヘルプ フォーラムでご感想をお寄せください。今年の 3 月に英語版を公開(英語)した後も、皆様からのフィードバックをいただき、参考にさせていただきました。このガイドはわかりやすく、楽しみながら読めるようになっていますので、ぜひ一通りご覧ください。きっとみなさまのお役に立てることと思います。

    優れたサイトや Google 検索との相性の良いコンテンツを作成し、世界中のユーザーにアクセスしてもらいましょう。

    台風・竜巻・落雷からの身の守り方をまとめたインフォグラフィック

    今回は「台風」「竜巻」「落雷」からの身の守り方を可視化したインフォグラフィックをご紹介します。台風が最も発生するシーズンを迎え、より一層の備えが必要になってくるこの時期だからこそ、是非もう一度確認を。 — SEO Japan

    もう一度確認!台風・竜巻・落雷

    台風・竜巻・落雷からの身の守り方をまとめたインフォグラフィック※本インフォグラフィックは保険の窓口インズウェブのサイトで公開されました。

    台風・竜巻・落雷はその時々の気象条件により引き起こされますが、その元凶は積乱雲だということをご存知でしたか?「真っ黒な雲」「雷の音」「急に吹く冷たい風」などの積乱雲が近づくサインを見逃さないよう注意が必要です。

    SBIホールディングスが行ったアンケート調査によると、大きな災害につながる可能性があるにも関わらず、台風や竜巻の発生時に注意報や警報が発令されてもどう行動するべきかわからないと答えた人の割合は約半数でした。台風・落雷発生のピークは8月、竜巻発生のピークは9月です。インフォグラフィックでは「家での備え」や「外出時の身の守り方」などについて解説されていますので、この機会にもう一度チェックしてみてください。

    もう一度確認!台風・竜巻・落雷(保険の窓口インズウェブ)
    ※本インフォグラフィックは、弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

    自分がどこにいるかによっても、台風・竜巻・落雷が近づいてきたときの対処法は異なります。日ごろよく通る通勤・通学路などでは、前もって安全なところを確認しておくとよいでしょう。– SEO Japan

    「クロールバジェット」という言葉について

    何やら「クロールバジェット」という言葉が最近お客様の一般的に使われているのを聞くということで先週くらいに社内でちょいちょい話題になっていました。

    クロールバジェット(Crawl Budget)って何ですか

    簡単に言うと、「このサイトは1日あたりこれくらいクロールしますよ」という上限値(Budget)をPageRankなどの指標を元にGoogleが割り当てており、このバジェットが低いとサイトが十分にクロールされません、みたいな雰囲気で使われる言葉です。

    耳慣れない方には耳慣れないと思います。かくいう自分も業務上使ったことはないですしそんなに話題になることもありません。たまに海外のフォーラムなどで話題になっていることはありますね。

    で、そもそもGoogleの公式で出ている言葉でしたっけと思って英語圏の公式サイト巡ってみましたが現時点ではGoogleの公式情報では確認できていません。Googleの技術的な用語というよりも便利な造語という捉え方をした方が良いかもしれません。

    諸情報によると以前行われたWeb系のイベントでGoogleの方が「(クロールバジェットという概念は)Googleには存在しない」と発言もされていたようでして。ということで、まあ言葉としてはなかなか曖昧なものとして捉えておいて良いのかなと考えています。

    で、言葉の説明についてはそれくらいにしまして、ここから本題。

    あろうがなかろうが、考え方としては重要

    仮にクロールバジェットなるものが存在するとした場合、単純に考慮すべきポイントは以下です。

    ・より多くのクロールバジェットを確保するためには多くのリンク(=高いPageRankやAuthority)を得ていることが重要
    ・クロールリソースは無限ではないので、無駄遣いさせない工夫が必要

    そしてこれはクロールバジェットなるものがあろうとなかろうと、とても大きなサイトを運営している方にとっては非常に重要なSEOの要素だと認識しています。

    クロール絶対量を増やしてサイトを十分にクロールさせる

    ページがクロールされるのはクローラーがリンクを辿る中でURLを発見できるからであり、ほとんどリンクを得られていないページと多くのサイトからリンクをされているページでは後者の方がクロール対象になる確率は高くなります。

    全体のクロールリソースが一定だとすれば、クロール対象になる確率が高い(=クロール中にリンクURLが発見される機会が多い)ということはクロールされる絶対量が増えるということです。

    つまりクロールの絶対量を増やすのであれば、より多くのリンクを獲得することがそれに直結すると考えて良いでしょう。これはクロールバジェットの考え方と相反することはありませんね。

    注意:SEOにおいてリンクを軽視する傾向はダメ

    話題がそれるので別途まとめようと思いますが、コンテンツ重視の流れになってきているなか、逆にリンクが軽視されつつあるように思います。これは全くもってダメな流れと思います。

    誤解を恐れずに言いますと、今のGoogleはまだまだ“Link is King”を否定できない検索結果です。すなわち今のSEOにおける最重要業務の一つは以前と変わらずリンクを獲得することと断言して良いと思っています。

    変わってきているのは、そのプロセスとして人工的な簡易サイトからリンクをもらって順位を上げるような旧来の施策がGoogleには淘汰されつつあり、その分なおさらコンテンツやプロモーションによってリンクを構築していくことが重要になっている、という話です。

    リソースを無駄遣いさせないための工夫

    仮にクロールリソースが有限だとした場合、全てのURLが確実にクロールされる保証はありません。従って、不要なページにリソースが割かれないよう、重要なページのクロールに集中させる工夫が必要です。

    それは例えば無駄な重複コンテンツを発生させない仕組み、理論上URLが無限に生成される仕組みが存在するのであれば運営側でのコントロール、(本当に)クロール不要なコンテンツへのrobots.txtなどの制御、などです。

    少なくとも、例えば全くリンクも得られていなくてクロールされる絶対量が十分でないのに、本来クロール不要なコンテンツばかりクローラーがたどっているといった状態は避けるべきでしょう。

    注意:不適切なクロール制御は単なる逆効果

    クロールを制御することはコンテンツの認識に大きく影響する施策です。テクニカルな意図でrobots.txtを乱用するとかnofollow埋め込みまくるなどは基本的にはほとんどのサイトで考えなくて良いはずです。

    あくまでも「クロール不要なURL」とか「制御しきれないほどの大量の重複コンテンツや空ページ量産」などへの制御を場合によっては検討する、レベルで十分と思います。

    単純な絶対量(Budget)の割り当て、というよりもクロールされる確率と優先度の問題かなと思いますがどうなんでしょうか

    見出しの通りなのですが。絶対量ではなくて「URLが見つけられてクロールされる機会の多さ」「クロールされる優先度」なのかなと。優先度は、「重要な情報どうか」だけではなく「クロールに支障がないか」などによっても決められるんではないかと感じています。

    • 獲得しているリンクが多ければ、その分クロールされやすくなります。
    • どちらにせよサイトが無限にクロールされることはありませんのでリソースは有限です。
    • 有限なリソースなら、より効率よく重要なページがクロールされる工夫をしましょう

    ということに加えて、例えばサーバーサイドでエラーが頻発するとか待機時間が鬼のように長い、みたいなことがあればそれは有限なリソースを食いつぶすことにも繋がりますので、そうしたサイトは必然的にクロールの優先度を下げられると考えて良いと思っています(これは体感でめっちゃ感じるところ)。

    個人的にはこの(特にサーバサイドの)速度改善もクロール優先度を上げるために必要な施策と思っております。特に新規のサイトでコンテンツ量は多いけどリンクは集まってないし速度も遅い、みたいなサイトだと本当にSEOは全く機能しないなという印象です。

    なんだかとりとめないですがここまでまとめますと、

    • 多くのリンクを集める
    • クロール負荷をかけないよう速度改善する
    • クロールを制御する(その必要があれば)

    大きなサイトで重要なページのクロール絶対量を増やすために特に重要なポイントはこの3点でしょうか、と思っています。なんだか当たり前な感じになりましたけども。

    以上です。ちょっとライトな話題ですが社内用メモとして書いておきました。(この辺り実務レベルでしっかり語れる方で補足頂けるようでしたら是非ご遠慮なくお願いします)

    検索結果内の検索ボックスが新しくなりました

    このたび、サイトリンクの検索ボックスが新しくなりましたのでお知らせいたします。この検索ボックスを使用すると、ユーザーはサイト独自の検索ページを通じて直接サイト内の特定のコンテンツに簡単にアクセスできるようになります。

    この検索ボックスの仕組みと検索結果に表示されるタイミング


    たとえば [ABC 出版] や [株式会社 XYZ] のように名前で会社を検索する場合、ユーザーは実際にはそのウェブサイト内の特定の情報を探しているかもしれません。今までは、Google のアルゴリズムでこのような検索キーワードが認識されると、多数のサイトリンクが表示され、その検索結果の下に追加の検索ボックスが表示されていました。ユーザーはこの検索ボックスを使用して検索結果から直接、このサイトにsite: 検索を行うことができます(例: [site:example.com 登山ガイド])。

    今回は、この検索ボックスが改良され、オートコンプリートにも対応しました。正しいマークアップが使用されていれば、ユーザーはウェブサイトの独自の検索ページに直接リダイレクトされます。


    サイトをマークアップする方法


    サイトでは、サイト固有の検索エンジンを使用している必要があります。既に使用している場合は、schema.org/SearchAction (英語)マークアップの potentialAction プロパティ(英語)を使用して、ホームページを schema.org/WebSite (英語)エンティティとしてマークアップすることで Google に知らせることができます。マークアップには、JSON LD、microdata、RDFa を使用できます。実装について詳しくは、デベロッパー サイト(英語)をご確認ください。

    サイトにマークアップを実装すると、ユーザーはサイトリンク検索ボックスから直接、サイトの検索結果ページにジャンプできるようになります。マークアップがない場合は、今までと同様に「site: 検索キーワード」に一致する Google 検索結果ページが表示されます。

    ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでご質問ください。

    良いSEOと悪いSEOの見分けるための考え方


    最近スパムSEOづいている感じである。

    当ブログであるが、

    「悪徳SEO業者」なんてしょーもないキーワードで上位表示されたり、
    はたまた、
    「SEO業者」なんてそこそこビッグキーワードで10位以内に2URLも表示されたり、

    当ブログはSEO業者でもなければ、ましてや「悪徳SEO業者」などでも全くないので、まあ、面白いやら、面白いやらって感じである。

    「SEO業者」って記事で上位表示している記事であるが、もし広告枠を提供したら買ってくれる業者っているだろうか?D社とか?
    まあ、多分売らない気がするが、まあ金額によっては考えますのでよろしくお願いします(って結局金目かよ)。

    何でまたスパムSEOの記事を書こうと思い立ったかというと、Web担で鈴木さんに紹介してもらったからブログ記事を書き始めるにあたってちょっと過去記事を眺めたりしていると、そこから着想を得て記事のネタを考えついたりするのである。
    それで、最近はスパムSEOのことをばかりを書いているので、そこからまた着想を得てしまうという悪循環なのだ。

    さて、どうでもいい前置きが長くなってしまった。

    プラス、もしくはマイナスに作用するSEOの考え方だ。

    さてなぜSEOスパムはだめなのか?

    当たり前のことなのだが、検索エンジンは常に利用者にとって最も最適な検索結果を表示させるように努力し続けている。
    それに逆らう行為だからだ。
    言うまでもなく当たり前なのだが、この理をよく考えて体得すれば、

    • マイナスになる可能性のあるSEOとは何かを理解することができる
    • 検索エンジンを介してもっと集客することができるようになる

    というメリットがある。

    マイナスな可能性のあるSEOとは検索エンジンの意向に反すること、言い換えれば検索エンジンを通じてその先にいる人達にとって不利益をもたらすことである。

    サイトのリニューアルのためのページ遷移図やワイヤーフレームを主にSEO的な観点からチェックしていると、高い確率でユーザーの利便性と一致していることに気がつく。
    ユーザーの利便性とSEOが相反することはあるのだが、そんなケースではSEOについては無視してしまってもさほど問題ないことが多い。

    でも大きな例外はある。
    この例外の見分け方は、人間が見ているものと同じものを検索エンジンが見ることができるかどうか?で考えればだいたい間違いありませぬ。
    AjaxとかFlashとかは検索エンジンが見られないので駄目である。
    人間が見られるものと同じものを検索エンジンが見られるようにしておけば、あとは人間が判断するのとおなじように検索エンジンはそれなりによきに計らってくれる(だろう)。

    さて、マイナスになるSEOの考え方であるが、どのユーザーにとっても得にならない施策のことだ。
    これは前回の記事でもも書いたとおり。

    では逆によいSEOとは何であろうか?

    SEOとは最近コンテンツを作ることっていうような風潮はあるがこれは誤りである。
    良いコンテンツを作るのはSEO以前の前提であって当たり前のことだ。

    SEOというのは検索エンジン最適化と言われるように、検索エンジンに対して働きかける技術を指す。
    SEOとコンテンツ作成は相互に関連しつつも概念としては別のレイヤーに存在するものだ。

    1. 誰かに見せるべきコンテンツを作る。
    2. コンテンツが見せるべき誰かの検索結果に露出するように配慮する。

    このような順番があり、2の配慮を行うことをSEOという。
    見せるべきコンテンツが存在していたとしても、検索結果に全く表示されなければ意味がない。
    コンテンツ作成とSEOは両輪である。

    現在の「コンテンツを作ることイコールSEO」であるという誤解はではなぜ生じたのだろうか?

    Googleはいいコンテンツさえ作っていればそれに応じてしかるべき順位まで上げてくれるはず、だから取り立ててSEOなんかしなくてもいいコンテンツさえ作ればいいのだ。
    という考え方を持つ人が増えているわけだ。

    まあ、これは正しいといえば正しいのだが、あくまでそれは原則に過ぎない。

    Googleはそうでありたいとつとめているのだが、未だにそのアルゴリズムには到達できてない。
    だから、重要な価値のあるコンテンツであっても、それに応じた価値があると認識できないケースが往々にしてある。

    コンテンツの価値が相応に評価されないことが多いのである。

    コンテンツの価値を相応に評価させるための技術それがSEOだ。
    当面SEOはなくなることない。

    あなたの伝えたいことを充分に伝えられるコンテンツを作り、SEOを行うことではじめてあなたの伝えるべきことは世の中に伝わる。

    両方必要なのだ。SEOが要らないは誤解である。

    これでお分かりいただけただろうか?

    最後に一言。

    こう考えると、しょーもないペラページを無理やり上位表示させるっていうのはSEO以前に間違いである。
    コンテンツの価値がそもそもないし、価値がないコンテンツを価値があると誤認させるのは、SEOではない。それは最適化とは言わない。

    この手のペラページをGoogleとしてはわざわざデータベースに蓄積し、膨大な順位計算をCPUパワーを使ってロジックを回して、挙句の果てにはユーザーの利便性を損なわせたりする。
    Googleからすると踏んだり蹴ったりである。

    最近、大量にペラページを作って収益を上げていたサイトが軒並み落とされている。

    まあ、当たり前である。
    いずれそうなるのは運命だ。

    スパムSEOで生きているのであれば今から別の商売を探すか、ちゃんとしたサイトを作った方がいいだろう。

    Facebookのリンクベイト対策、広まるネイティブ広告 – 米国発Web業界ニュース9月初旬号

    定期的に紹介していた米国発Web業界ニュース、一時発行停止だったのですがようやく再開されましたので早速紹介します。最近ブームなネイティブ広告からFacebookの大幅なポリシー変更まで様々な話題でお届け。 — SEO Japan



    いよいよ今週から、2ヶ月間の中断期間を経て、This Week in Digitalを再開する。

    今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・#IceBucketChallengeのスタッツ ・インバウンドマーケティングの価値 ・Twitchを愛するAmazon ・UberがLyftを敵対視 ・Facebook、クリックベイトに厳しく対応 ・Twitterが分析ツールを公開 ・Instagram、動画アプリのHyperlapseをリリース ・ソーシャルメディアのROIの解明に苦戦する企業 ・Facebookのいいね!は誰のもの? ・ネイティブ広告の発展 ・Content Marketing Worldの開催に向けてeブックが公開される等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    インダストリー

    • 分析を行っている(Web Strategy)。


    プラットフォーム

    • Facebook
    • Facebookは、クリックベイトおよび画像ベースの投稿への対抗姿勢を打ち出している。Facebookのアルゴリズムは、ユーザーを宥めるため、「次に何が起きるか分からない」類の投稿を表示する機会を減らすようだ。 また、Facebookは、ストーリーに向かうリンク付きの画像の投稿を控えるよう、ブランドに推奨している。その代わりに、直接リンクをシェアし、リンクを介して画像が自動的に読み込まれる形式を薦めている(Facebook Newsroom)。
    • Facebookでは、一貫したリーチ、および、広範なリーチを得るのは、なかなか難しいが、この度、業界によって、難易度が異なることが判明した。この分析と議論に注目し、規模を確認しよう。また、ついでに リーチを追求する取り組みに関するこの記事にも目を通しておこう({Grow} & BrandSavant)。
    Designers, sports teams, athletes, and sports events are the categories with the highest reach on Facebook
    • Twitter
    • Instagram
    • Googleは、検索結果にオーサーシップを表示する取り組みを終了した(MarketingLand)。
    • Ditto Labsは、Tumblrとタッグを組み、画像分析を基にブランドのイメージを特定する試みを行う(Mashable) [情報公開: Dittoは弊社、 SHIFTのクライアントである]。
    • 計測/基準/ビッグデータ

      • ビッグデータが役に立たない時」の中で、マイケル・アレンソンは、数字扱いされていると感じる顧客体験に関しては、自動車ディーラーと地銀が他者を圧倒していると指摘した。大切にされていることを顧客に感じてもらうには、どうすればいいのだろうか(CMO.com)?
      • PRが蔑まされる理由の第一位は、無能な計測基準を用いていることだ。Advertising Value Equivalency(AVE)に別れを告げ、経営陣が使う用語で話そう(Paine Publishing)。
      • しかし、企業の重役の半分が、ソーシャルメディアのROIを効果的に計測する方法を理解していないため、マーケッターが活躍する機会は十分にあると言えるだろう(eMarketer)。
      There's still a lot of confusion among executives on social media ROI

      法律/人事

      コンテンツマーケティング




      重要な記事、動画 & オーディオ

      • Conversation(会話)
      • Culture(文化)
      • Content Neutrality(コンテンツの中立性)
      • Country Needs(国のニーズ)
      • Cellphones(携帯電話)
      • Communities(コミュニティ)
    • Content Marketing Worldに向けて、コンテンツマーケティング戦略の構築コンテンツマーケティング用のオーディエンス開拓戦略視覚コンテンツマーケティング戦略コンテンツマーケティングの真のROIを提示の4冊のeブックが配信された(Slideshare)。
    • Collect the whole set of content marketing ebooks

      おまけ

      Content Marketing Worldに参加したいなら、登録の受け付けは現在も行われているので、まずは、ここをクリックして、世界最大級のマーケッターの集まりに関する情報を仕入れ、続いて、登録しよう[情報公開: 以下のリンクはアフィリエイトリンク]。

      参加することが出来ないなら、Content Marketing Instituteのオンライントレーニング & 認定プログラムに登録する手がある。これは、7つの重要な領域 — 計画、オーディエンス、ストーリー、チャンネル、プロセス、会話、計測 — の基礎をしっかりと学ぶオンラインプログラムであり、合計で18時間を超える。今後、さらにクラスが追加される。

      画像: JD Hancock(Flickr)


      この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital September 29 2014」を翻訳した内容です。

      最後はコンテンツマーケティングのイベントの宣伝になってしまっていましたが(本人登壇するのですかね?!)、相変わらずの充実ぶりのキュレーション記事でした。 — SEO Japan

      Googleオーサーシップは消えてもオーサーランクは健在

      Googleのオーサーシッププログラムがまさかの終了というニュースが話題になりましたが、Googleがオーソリティの評価指標を根本的に変えたわけではありませんし、オーソリティ構築は変わらず重要な課題です。ページランクと違ってオーサーランクの概念は今後ますます重要になる、ということで、オーサーランクについて勉強しなおしてみた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

      google-authorship-content-writing-ss-1920

      Googleは、3年間にわたって実施した実験「オーサーシップ」を昨日終了した。しかし、オーサーランクを使って、検索結果を改善する試みは、今後も継続されるようだ。たった今、「Google オーサーシップがなくても、オーサーランクを持つことが出来るのか?」&「そもそも、Google オーサーシップとオーサーランクは何が違うのか?」と言う疑問を持った方は、読み進めていってもらいたい。なぜなら、オーサーシップとオーサーランクは同じではなく、オーサーランクは今後も生き続けるからだ。

      Google オーサーシップとは何だったのか?

      Google オーサーシップは、主に、コンテンツのオーサー(作者)が、自分自身を特定し、目立つことが出来るようにするためにGoogleが与えた手段である。 オーサーは、人間には見えない「マークアップ」コードをウェブページ内に配置し、オーサーシップを活用していた。その後、Google自身が、アイデンティティを管理するシステムを作るためのステップとして、Google+に緊密に連携させ、もともとのアイデアをスケールアップさせていた。

      Google オーサーシップのユーザーは、コンテンツの隣に名前と画像を表示してもらい、大きな見返りを得ていた。Google自身がオーサーシップ付きのストーリーはより多くのクリックをもたらすと示唆していたこともあり、作者にとっては、大きな魅力であった。以下に、Google オーサーシップの例を掲載する:

      google-authorship-image

      ご覧のように、オーサーの画像と名前が掲載された署名欄が、リスティングに与えられている。

      昨日、Googleは、そのオーサーシップを見限った(日本語)。画像のサポートは6月に終了していたが、現在、署名欄を含む全てのアイテムが姿を消した。完全に閉鎖されたのだ。

      Google曰く、過去にページに掲載したマークアップが、今後、害を与えることはないようだ。ただ単に無視されるだけである。それでも削除するつもりなら、マークアップがGoogle以外の会社やサービスに用いられる可能性がある点を肝に銘じておこう。rel=authorrel=me等のマイクロフォーマットは、他のサービスに用いられる可能性がある(注記: 当初、schema.orgと記していたが、訂正させてもらった — アーロン・ブラッドリーがコメントで教えてくれた)。

      オーサーシップの追加に力を入れていた場合(今は単なる時間の無駄遣いになってしまったが)、今後、削除する取り組みに力を入れるべきかどうかに関して、今後の記事で、詳しく検証していく予定だ。

      オーサーランクとは何か?

      オーサーランクは、Google オーサーシップとは異なるアイデアである。オーサーランクとは、Googleがストーリーの作者が誰だか分かっている場合、そのストーリーのランキングを変えるシステムであり、信頼されている人物が作ったストーリーは優先される可能性がある。

      オーサーランクは、実はGoogleが公式に用いている用語ではない。SEOコミュニティが、このコンセプトに与えた用語である。Googleのエリック・シュミット会長が、2013年に出版した書籍「The New Digital Age」の中で、認証を受けたオーサーを高くランク付けするシステムのアイデアに触れたことから、改めて注目を浴びるようになった:

      認証を受けたオンラインプロフィールに関係する情報は、検索結果の中で、このような認証を受けていないコンテンツよりも高くランク付けされる。すると、大半のユーザーは上位の(認証された)結果を自然にクリックするようになる。無名でいると、相手にされなくなってしまう。

      オーサーランク、および、シュミット会長の発言の背景の詳細に関しては、私が昨年投稿した記事「オーサーランク、オーサーシップ、検索ランキング & エリック・シュミットの本の抜粋」を参考にしてもらいたい。

      オーサーランクは実在する — 今後も続く

      シュミット会長は、本の中で、実際にGoogleで行われている取り組みを説明していたのではなく、あくまでも推測していただけである。Google自身、昨年、オーサーランクを、分野の専門家を特定し、検索結果で優遇するめに利用する手段として何度か取り上げていた:

      これはあくまでも机上の論理であった。実際に行動が起こされたのは、今年の3月になってからである。Google 検索を統括するアミット・シンガルが、オーサーランクは、まだ利用されていないと発言した後、ウェブスパム対策を引っ張るマット・カッツが、オーサーランクが用いられる場所に関して、ヒントを与えた — 検索結果に時折登場する「詳細な記事」セクション。

      オーサーシップなしのオーサーランク

      Google オーサーシップは姿を消してしまったが、Googleは、どのように、オーサーランクを今後も限定された形式で利用していくのだろうか?オーサーランクが用いられていた可能性があるその他の方法も、効力を失ったのだろうか?

      Googleは、オーサーシップが終了しても、詳細な記事のセクションの仕組みに影響が及ぶことはないと指摘していた。また、オーサーシップの中止が、オーサーが報われるシステムを調査するその他の試みに影響を与えることもないようだ。

      そんなことは可能なのだろうか?事実、Googleは、オーサーシップのマークアップを無視することも明言している。

      Googleは、その気になれば、ストーリーの作者を特定することが可能な別の手段を持っている。Googleは、とりわけ、ニュース記事に掲載されることが多い署名欄を探す可能性が高い。 署名欄は、Google オーサーシップが登場する前から存在しており、今後も消えることはない。

      従って、オーサーランクの利用が今後増えると本気で考えているなら、署名欄を意識すると良いだろう。署名欄は、ストーリーの作者を合図する後継者の筆頭として注目されている。前任者は既にGoogleによってクビにされている。

      オーサーランクのことを必要以上にあれこれと考える必要はない。Google検索の極めて限られた部分に対して、効果が確認されただけである。今後、さらに効果が拡大していく可能性はある。そうなったとしても、Googleのリスティングを構成する数あるSEOのランキング要素の一つに過ぎない。ストーリーに適切に署名欄を記すことも重要だが、それよりも、作者と特定されることに誇りを持てるような質の高いストーリーを作成する取り組みに力を入れるべきだ。

      この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


      この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Authorship May Be Dead, But Author Rank Is Not」を翻訳した内容です。

      Googleが公式に認めた用語というわけでもないようですし、記事自体もそこまで気にする必要はないと結論づけてしまっているのですが汗、オーソリティを測る上での概念として理解しておくことは重要と思いますし、名称が何にしろ、コンテンツ制作者のオーソリティレベルを判断する指標はGoogleが必ず取り入れてくる要素でしょう。オーソリティ構築を通じてオーサーランク向上を目指すことはSEOにもコンテンツマーケティングにもますます重要な作業となっていくのでしょうね。 — SEO Japan