SEOの最適化を考える

「SEOの最適化」?「SEO対策」ばりに意味不明な言葉の使い回しだろ、、、と思われた方もいるかもですが、いえいえ、全く正しい使い方です。Googleの進化と共に消え去りつつある従来のSEOに変わる今後のSEOモデルの形を考えてみようという記事をお久しぶりのSEO Bookから。今後の方向性に悩むSEO担当者とSEO業者の皆さんは読むべし?– SEO Japan

SEOは、常に獲得に焦点を絞って行われる。

キーワードでの上位へのランクインを目指すマーケティング戦略は、新たにビジターを獲得するために行われる。競合するサイトよりも上位にランク付けされると、新たなビジターの獲得が上位のサイトにプラスに働き、下位のサイトにマイナスに働くようになる。

SEOは強力なセールスポイントを持つ。クライアントは、ランクを維持する限り、新たなにビジターを着実に獲得し、競争におけるアドバンテージを満喫することが出来る。

SEOの密接なパートナーとされているのが、PPCである。SEOと同じように、PPCは、新たなビジターをサイトに呼び込み、巧みに入札を行い、適切な広告を用意している場合、競争上のアドバンテージを得ることが出来る。PPCとは異なり、SEOは、クリックごとに課金されることはなく(正確に言うと、SEOの料金を考慮した場合、クリックの単価が遥かに低い)、SEOの方が強固なセールスポイントを持っていると言える。また、検索エンジンのユーザーが、自然な検索結果を有料の結果よりも信頼している点も大事なポイントの一つである。

インターネットで製品やサービスを購入する際、91%のインターネットユーザーは、自然な検索結果を好む。[情報源: Tamar Search Attitudes Report -- Tamar 2010年7月]

台無し

しかし、偶然、そして、意図的に行われる、グーグルによるアルゴリズムの変更によって、SEOの立場が揺らぐようになった。

上位にランクインするメリットはそのまま残っているが、結果が以前ほど確実ではなくなった。また、さらに多くの取り組みが必要とされるものの、コストが高くなってしまった。結果を得る上で、SEOを行うリスクはますます高まっている。その一方で、十分に資金を投じている限り、結果は保証されているため、アドワーズが一層魅力的に映るようになっている。

グーグルにとって、アドワーズは優れたシステムである。競争が激しくない分野を見つけた広告スポンサーにとっても、良いシステムである。問題は、通常、競争のレベルがとても高い点である。

競争が激しく、また、オークションモデルが採用されているため、入札額は自然に高騰する。入札額が高騰すると、高いクリック単価でもROIを達成することが可能な会社のみ、入札に参加するようになる。理論的には、ROIが高ければ高いほど、入札価格も高くなる。後れを取ることを嫌う場合、競合者も同じ行動に出る。

そのため、業績を伸ばす手段として、顧客の獲得に力を入れたPPCの広告スポンサーは、クリック単価が上がるにつれ、より多くの収益をグーグルに渡すことになる。 検索チャンネルを介して、顧客の獲得を狙う場合、やがてコストの高騰に直面する。PPC経由では、時間の経過と共にROIの維持は難しくなる。だからこそ、SEOが魅力的に映る。グーグルが、SEOに狙いを定めるのは、当然と言えば、当然である。

アドワーズ、そして、SEOの根本的な問題点は、顧客の獲得のみを成功の基準にしていることであり、これは、長期的な戦略には向かない。

この点に関しては、後ほど詳しく説明する。.

ホワイトハットSEOは滅亡した

「ホワイトハットSEO」と言う用語が、一度でもあっても重要視されたことは、意外である。

検索エンジンのアルゴリズムを操作する試みは全て、検索エンジンの怒りを買う。検索エンジンのランク付けの基準を分析して、通常よりも上位にランクインするための取り組みは、操作に該当する。一方、検索結果で上位にランクインすることを意図して、リンクの獲得、キーワードに焦点を絞った記事の作成を行う取り組みもまた、ランキングを操作する取り組みに値する。要は程度の問題である。

マーケッターは、全く問題があるとは考えていない。

検索マーケティング業界は、「悪意のある行為」を慎めば、上位にランクインするチャンスがあると考えている。リンクを求める試み、トラフィックをもたらすキーワードを探す試み、そして、このキーワードに焦点を絞ったページの投稿 — かつては、より確実に利益を得ることが出来た。

サイトが確実にクロールされるものの、成果が保証されないなら、SEOを行う必要はあるのだろうか?ページを投稿して、グーグルがどの位置にランク付けするのか確かめるしかない。SEOがランキングを操作しないなら、単純にクロール可能なコンテンツを配信する以外にメリットはあるのだろうか?SEOは、「システムを操作する」を礼儀正しく表現しているだけである。

グーグルに役割を決めさせてしまった人達は、慌てて、役割を決め直している。「インバウンドマーケッター」は人気が高い。もちろん、この肩書きに問題があるわけではない。SEOと呼べることが出来ずに苦労しているのだ。SEOは、PRであり、マーケティングであり、コンテンツの作成である。このようなアクティビティの副作用として、検索エンジンの結果ページで上位にランクインする(と言うことも出来る)。映画「ファイトクラブ」のようなものだ。ファイトクラブのルール その1…

数年前、最後に残るSEOはブラックハットだと予測したことがある。どうやら、この予測は現実のものになろうとしている。SEOと言う用語は、予想通り、恣意的に用いられるようになり、軽視されるようになった。 今でも、使い捨てのドメインを使うことで、キーワードを積極的に狙うことで、そして、大量のリンクを買う/構築することで、システムを巧みに操作することが出来る。しかし、グーグルには、到底受け入れてもらえない。完全に情報を公開することなく、この取り組みをクライアントに売るのは難しい。たとえ何もかも打ち明けたとしても、やはり、なかなか首を縦に振ってもらえないはずである。

話を本題に戻そう….

新しい環境での最適化とは

ブラックハットは、今後も活動を続けるはずである。そもそも、ブラックハットは、検索エンジンの指示に従うはずがない。

大勢のSEOの関係者が、様々なイニシアチブをまとめて、検索から焦点を外そうと試みている。インバウンドと呼ぶ業者もある。実際には、マーケティング、コンテンツの作成、そして、PRを組み合わせた取り組みであり、アルゴリズムのハッキングとは距離を置いている。

インバウンドを成功に導き、検索で良い結果を得るには、SEOモデルを正反対に捉える必要がある。サイトにアクセスしてもらう点は同じだが、サイトを訪問してもらうためのコストが上がったため、ビジター一人一人を重要視する必要がある。検索の価値を維持するためには、クリックの後の行動に力を入れるべきである。

オファーが適切ではないなら、そして、オファーへのルートが適切ではないなら、全くリハーサルを行っていないバンドのコンサートにオーディエンスを呼び込むようなものだ。オーディエンスが姿を現したら、オーディエンスが求めるものを提供しなければならない。さもなければ、二度と足を運んでもらえなくなる。当然、バンドの人気は一気に落ちてしまうはずだ。

SERPで上位にランクインするためのコストが安価であった時代は、この点はあまり重要ではなかった。若干トピックが外れたトラフィックが多く寄せられたら、一大事ではあるが、コストが(大幅に)増加するわけではなかった。しかし、最近は、上位にランクインするためのコストが上がったため、「獲得をベースに成長」する方針は、苦戦を強いられつつある。

次の二つの分野での最適化を検討してもらいたい(まだ着手していないなら)。

1. 最適化のオファー

検索エンジンのユーザーは、欲しい情報を見つけられない場合、SERPに戻る — これはSEOの関係者なら誰でも知っている。クリックバックは、2つの問題をもたらす。まず、ビジターをサイトに導くために費やした時間と資金が無駄になる。そして、グーグルは、関連性の判断材料として、クリックバックの回数を数えている。

オファーがユーザーにとって適切かどうかを把握するには、どうすればいいのだろうか?

実績のある方法を一つ紹介する。幾つか4つのP — Product(製品)、Price(価格)、Promotion(宣伝)、Place(流通)を精査すると良い。あくまでもインターネット上の取り組みであるため、Place(流通)はそれほど関係ない。しかし、地域をベースとした製品やサービスを販売しているなら、Placeにも力を入れると良いだろう。Promotion(宣伝)はSEOの取り組みそのものである。Promotionによって、サイトに訪問してもらえるようになる。

しかし、特に注目してもらいたいのはProduct(製品)とPrice(価格)である。製品を最適化するには、幾つか根本的な疑問に答える必要がある:

  • 顧客はこの製品またはサービスを求めているのか?
  • この製品はどんなニーズを満たしているのか?ページを見て数秒間でその点は伝わるのか?
  • このニーズを満たすには、どのような機能を用意する必要があるのか?その点を説明しているか?
  • 見過ごしている機能はあるか?ニーズを満たす機能を全て説明しているか?
  • 顧客が利用しないコストの高い機能を盛り込んでいるか?
  • 顧客は製品をどのように、そして、どこで利用するのか?
  • 顧客の目にはどのように映るのか?顧客はどのような体験するのか?
  • どのサイズ、色を用意するべきか?
  • 何と呼ぶべきか?
  • どのようにブランドを位置付けているか?
  • 競合者の製品との違いは何か?
  • 提供するために最もコストが高く、それでも、十分に利益を得られるものは何か?

特にクライアントのビジネスに手を貸している場合、上述した領域に対して、SEO業者がコントロールすることが出来る取り組みは限られている。それでも、この質問を問い掛ける価値はある。クライアントが質問に答えることが出来ないなら、競合者に対して、アドバンテージを何も持っていないことになる。恐らく、競合者と同じようなサイトを運営しているのだろう。このタイプのサイトは、そもそもプロモーションに向かない。

歴史があり、かつては、競合者との差別化に成功していたものの、利益の少ない一般的なサイトに位を下げてしまったサイトもある。アマゾンやeBay等の大きなサイトが持つカタログは日に日に拡大していくためだ。

アグレッシブに攻めない限り、右に倣えのサイトを担当すると、苦戦を強いられることになる。そのため、クライアントを検査する際は、戦略的なアドバンテージを考慮すると良い。根本的なビジネスのアドバンテージを持っていないなら、SEOに取り組むガッツがあるかどうか自分自身に問いかけてもらいたい。

Price(価格)に関する質問:

  • 買い手にとっての製品またはサービスは何か?
  • この分野で、製品やサービスに対して、確立された価格は存在するか?
  • 顧客は価格に敏感か?価格を少し下げると、マーケットのシェアを増やすことは出来るか?それとも、少額の値上げなら、認識されず、利益を増やすことは出来るか?
  • 販売会社、または、業界のその他の特定の業界にどのようなディスカウントを提案するべきか?
  • 競合者の価格と比べ、自分の会社の製品の価格は、遜色がないか?

繰り返すが、上に挙げた領域に対して、ほとんど、または、全くコントロールすることが出来なくても、質問を投げ掛ける価値はある。活用することが可能なビジネスの潜在的なアドバンテージを見つけ出してもらいたい。

オファーを最適化したら、次にコンバージョンを詳しく見ていく。

2. コンバージョンの最適化

大半の検索マーケッターが認識している、明らかなコンバージョンのルートが存在する。インターネットユーザーがランディングページに到着する。 オファーされているものを購入するユーザーもいれば、ランディングページを去るユーザーもいる。コンバージョン/閲覧回数 x 100が、コンバージョン率として導き出される。

しかし、SEOにおいては、ランディングページのコンバージョン率だけに注目していればいいわけではない。PPCとは異なり、エントリーページを思い通りにコントロールすることが出来ない。そのため、コンバージョンを最適化するには、サイトにアクセスしたページを全て調べ、エントリーポイントと考えて、最適化する必要がある。

ページに到着したら、何をしてもらいたいのか考えるべきである。

全てのページに対して、理想の行動を思い描いてほしい。登録かもしれないし、ブックマークかもしれない。何かを買ってもらうことかもしれないし、あるいは、ツイートしてもらうことかもしれない。それが何であれ、各ページで、ビジターに対して、分かりやすいエンゲージメント(参加を介した交流)のメッセージを大きく、目立つように掲載しなければならない。。グーグルが直帰率をチェックしていることを忘れないでもらいたい。つまり、サイトの全てのページにコンバージョン率があり、ページによって、異なる可能性が高い。

例えば、買い物カゴのプロセスについて考えてもらいたい。買い手(モバイルデバイスのユーザー)は、複数のフォームを全て記入するだろうか?数回のクリックで、購入を行う環境は整っているだろうか?ペイパルやアマゾンの支払いシステムの統合は、コンバージョン率を改善するだろうか?サイトのスピードはどれぐらいだろうか?当然だが、早ければ早いほど良い。コンバージョンの多くは、プロセスから、ナビゲーション、そして、サイトのスピード等 — 簡素化が重要な鍵を握っている。

ここで、このようなコンバージョンを計測し、数量化するにはどうすればいいのか、そして、大きなサイトではコンバージョンのファンネルをどのように計測することが出来るのか、気になっている方が多いのではないだろうか?確かに難しい。通常、十分なサンプルのサイズを得るのは、不可能に近い。

しかし、だからと言って、コンバージョンの最適化を避けるのは賢明とは言えない。広範囲で計測を行い、時間の経過と共に、徐々に計測する項目を増やしていくことが出来るはずだ。ページ全体における1点の変更、ルートにおける1点の変更が、当該のページやルートにおいて小さな変化を導き出すことがある(見つけにくい変化も含む)。それでも、コンバージョンの最適化を行う会社が、とりわけ過去にこの取り組みを実施していない場合、大きなメリットを得られる点は十分に立証されている。

すべてのステップを数値化することは可能であり、実際に一部の企業は実施しているが、今回紹介した2つの総合的なコンセプト — オファーの最適化を行い、続いて、オファーに導くページとルートを最適化(簡素化)する — に従うだけで、様々な利益を容易に得られる。曖昧なことがあるなら、ハッキリさせれば良い。ビジターに行動を起こしてもらいたいなら、求める行動を明記する必要がある。動きが遅い要素があるなら、スピードアップさせるべきである。

すべてのオファー、ページ、そして、ルートでこの取り組みを行い、結果を計測してもらいたい。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Optimizing SEO Model」を翻訳した内容です。

前半は若干のSEO Book節が顕在でしたね。後半は、もはやSEOか?という議論はありますが(実際、私もコンバージョン施策は別会社で行っています)、それがすべてでは無いにせよ一つの方向性としてはありますよね。従来の形でいう「SEO業界」は瀕死状態に等しい日本の現状ですが、さてさて3年後にはSEOを取り巻く環境はどうなっているのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

Twitterに関する意外過ぎる10大統計

最近、Twitterに関する記事を余り投稿してこなかったSEO Japanですが、世間的にはIPO、そして利用者数も増え続けているようで着実にさらなる盛り上がりを見せているようです。日本でも世界の秒間ツイート数のトップ5を日本が独占するなど、その人気は衰えを知らないばかりか、若年層を中心に益々普及を見せているようです。Twitterをマーケティングに活用したい・してきた企業も数多くあると思いますが、今回はTwitterに関する様々な統計を集めた記事をThe Next Webから。中にはあなたのTwitterマーケティングの常識を覆すような、意外なデータもある? — SEO Japan

以下の記事は、もともとBufferブログに投稿された作品である。


ソーシャルメディア業界では、頻繁に変化が起きているため、キャンペーンに影響を与える最新のスタッツやトレンドを常に把握するのは難しい。私自身、読んだスタッツを忘れることもあれば、廃れたスタッツを基に、ツイッターを利用してしまうこともある。

実は、つい先日、最新のソーシャルメディアのスタッツをチェックし、ツイッターでユーザーが増加するペースが最も早いのは、55-64歳と言う情報を得たばかりである。しかし、これは、判明した様々な変化のうちの一つでしかない。

私は、フォロワーに接触する方法を改善する上で役に立つ、面白いツイッターのスタッツを常に探している。企業向けの新しいソーシャルメディアアプリの宣伝を試みているため、最新のスタッツは、今まで以上に重要な意味を持つようになった。

1. ツイッターのブランドのエンゲージメントは週末になると17%高くなる

週末にツイートを投稿しているブランドは19%に過ぎないため、この事実はあまり知られていないだろう。フォロワーにツイッターで参加してもらいたいものの、週末に働きたくないなら、Bufferを使って、朝寝坊をしつつも、スケジュールを決めて、ツイートを自動的に送信することが出来る。

ソーシャルメディアサイエンティストのダン・ザレラ氏もまた、自身のツイッターの実験で、金曜日、土曜日、そして、日曜日のクリックスルー率が高いことを発見している。

Screen Shot 2013 08 16 at 10.48.52 AM 520x400 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

週末に送信するツイートの成果

金曜日、土曜日、そして、日曜日にツイートを送信すると、その他の曜日よりもクリックスルー率が高いことに気が付いた。

2. 画像リンク付きのツイートは、ないツイートよりもエンゲージメント率が2倍高い

フェイスブックと同じように、写真はツイッターのユーザーを没頭させる効果があるようだ。

ウェブから直接Bufferアプリを使って画像を手に入れる方法を活用してもらいたい。
Screen Shot 2012 12 21 at 4.55.27 PM 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

3. 100文字以下のツイートはエンゲージメント率が17%高い

このスタッツもまた、フェイスブックと同じような傾向を示している。どちらのプラットフォームでも、短い投稿は、より多くのユーザーの参加をもたらす。

リンク付きのツイートを投稿しているなら、ダン・ザレラ氏が調査で導き出した120-130文字を目安にすると良い。

Screen Shot 2013 08 16 at 10.51.12 AM 520x424 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

120-130文字のツイートを作ろう

リンクを含む20万本のツイートを調べた結果、120-130文字のツイートのクリックスルー率が最も高いことが判明した。

左: クリックスルー率数

下: 文字数

4. ツイッターで最も増加スピードが早いのは55-64歳の層

オーディエンスの増加を目指しているなら50歳以上の新しいカテゴリーのユーザーに注目するべきかもしれない。ツイッターのユーザーベースが増加するにつれ、ターゲットにするユーザーの層は広くなる(マーケットに該当することが前提)。

これは、大部分においてソーシャルメディアの一般的なスタッツに一致しており、ソーシャルメディアは、年齢層の高いユーザーにも受け入れられつつあると言える。

5. ハッシュタグ付きのツイートは、エンゲージメント率が2倍高くなる

とは言っても、利用するハッシュタグの数は、最低限に抑える必要がある。1つ、または、2つハッシュタグを利用した場合、3つ以上利用する場合よりも、エンゲージメント率は21%高い。ハッシュタグは、ツイートを、他のユーザーがフォローしている、または、興味を持っている特定のトピック、あるいあ、ツイッターのチャットに導くことがあるためだ。ツイートを投稿する際は、とりわけエンゲージメント(参加を介した交流)の改善を重要視しているなら、適切なハッシュタグを利用することに留意してもらいたい。

ツイッターのハッシュタグの歴史には、とても興味をそそられる。結果として、ハッシュタグが力をつけてきたのは当然である。

Screen Shot 2013 08 19 at 12.18.26 PM 520x284 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

(左)計測したツイートのうちハッシュタグを含むツイートはたった24%であった。

(中央)1つ、または、2つハッシュタグを持つツイートは、3つ、または、4つのハッシュタグを持つツイートよりも、エンゲージメント率が21%高かった。

(右)2つ以上のハッシュタグを用いるツイートは、エンゲージメント率が17%下がった。

6. ブランドに言及するユーザーが作ったツイートの66%は、モバイルデバイスから送信されていた

モバイルユーザーに狙いを絞る際は、幾つか留意するべき点がある。まずは、必ずモバイルフレンドリーなサイトにリンクを張ることを心掛けてもらいたい。言及する人物のツイッターのユーザー名にリンクを張り、ハッシュタグを加えると、新しいブラウザを開くことなく、そして、ツイッターのクライアントで検索を行うことなく、詳しい情報を求めるモバイルユーザーに喜ばれるだろう。

そのため、モバイル向けの優れたソーシャルメディア配信ツールの利用が、今まで以上に重要になっている。モバイル化が、今後の数ヶ月間または数年間で、どれだけ顕著に表れるようになるのか経過を追っていきたい。

7. モバイルデバイスを主に利用するツイッターのユーザーは、通勤中に見ている確率が断然高い

ツイートを送信する際は、オーディエンスがどこにいるのか、そして、何をしているのかを考えてもらいたい。朝早いなら、オフィスに向かう通勤の最中なのかもしれない — 退屈しており、面白いコンテンツを探している可能性が高いため、オーディエンスの注目をつかむ最適の時間だと言えるだろう。

また、仕事場や学校にいる間にツイッターを利用している確率も高いため、– 少なくとも一度は試してもらいたい –ツイートを送信する時間帯として相応しくないと決めつけないでもらいたい。一方、次の表が示す通り、夕食の時間は、フォロワーにツイートを見てもらう時間には向いていないと言える。

 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

夕方以降にツイートを送信する場合

朝よりも午後にツイートを送信すると、クリックスルー率が高くなることが分かった。

夕食時

通勤中

スマートフォンでツイッターを出来るだけ活用する方法に関する詳細な見解にも目を通しておいてもらいたい。

8. 拡散請負人はダイレクトメッセージを送る確率が122%高い

 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

拡散請負人は、コンテンツを読み、作る傾向がある

(左から)ツイートを送信する ダイレクトメッセージを送信する ツイートをお気に入りに登録する 写真を見る 写真をツイートする 動画をツイートする

ツイッターが行った調査では、拡散請負人 — つまり、他のユーザーに比べ、リツイートする傾向がある人達(その結果、コンテンツが拡大されていく)– はダイレクトメッセージを送信する傾向もあることが分かった。さらに、拡散請負人の90%が、テレビ番組に関するツイートを投稿していることも明らかになっている。

このスタッツから、ユーザーは、ツイッターを親しい友達や家族とコミュニケーションを取る手段と見ていることが分かる — そのため、ダイレクトメッセージを利用し、また、テレビの視聴等、習慣や日頃の活動をツイートで取り上げている。

とりわけ、ダイレクトメッセージに先日加えられた変更により、マーケッターにとって、このスタッツが持つ意味はさらに重くなったように思える。

9. お願いすると、リツイートしてもらえる確率は12倍高くなり、「リツイート」と言う言葉を実際に使うと23倍高くなる

このスタッツは非常に興味深い。リツイートを要請する行為は、リツイートを得る上で最も効果的だと指摘する意見を聞いたことがあるが、実際に、略語の「RT」ではなく、「リツイート」を用いると、リツイートされる確率は大幅に高くなることが分かった — 平均よりも23倍高い。これは、それほど手間がかかる作業ではない。

Screen Shot 2013 08 19 at 12.22.54 PM 520x557 10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers

(上)12X 「リツイート」をフォロワーに頼むツイートは、「リツイート」を求めないツイートよりも、リツイートされる確率が12倍高い。それにも関わらず、この戦略を採用しているブランドは、1%にも満たない。

(左)23X 「リツイート」と言うフレーズを使って頼んだ場合、リツイート率は、平均よりも23倍高くなる。

(右)10X 一方、リツイートを省略して「RT」で頼んだ場合、リツイート率は、10倍に留まる。

10. リンクを含むツイートは、リツイートされる確率が86%高い

写真のように、リンクはツイッターのユーザーに受け入れられている。しかし、リンクは、エンゲージメント率よりも、リツイート率を高める効果があるようだ。現在のフォロワーと交流するのではなく(写真を使ってエンゲージメント率を高める)、接触範囲を広めたいなら(より多くのリツイートが送信される)、この点を考慮すると良いだろう。

結論: 今後の展開

今回紹介したツイッターのスタッツの最新の変化は、ツイッターの今後の方向性に変更が生じることを示唆している。

これからどうするか?と言う疑問が、当然、浮かんでくる。ツイッターの新しい変化を活用するために、「ツイート、フェイスブックの投稿、eメール、ブログの記事を最高のタイミングで投稿するための、科学的な視点で作ったガイド」に目を通してもらいたい。ツイッターを今以上に活用する上で、素晴らしい情報源になるはずだ。

さらに上級者のツイッターユーザーなら、まずは「ツイッター、フェイスブック、ブログで優れたタイトルを作るための、科学的な視点で作ったガイド」を読むと良いだろう。

ツイッターをフル活用するための最高のアドバイスを持っているなら、意見やアイデアと併せて、コメント欄で是非発表してもらいたい。


この記事は、The Next Webに掲載された「10 surprising new Twitter stats to help you reach more followers 」を翻訳した内容です。

Twitter投稿サービスのBufferユーザーが対象ですし、米国・英語圏のユーザーが対象の調査ですが、「リツイートをお願いする」方が23倍リツイートされやすくなる、というのは結構意外というか、私ならしたくともどこか遠慮してできない種類の行動なのですが、何かの際に一度やってみますか。ハッシュタグは1つか2つが適切というのも、それ以上あるとスパムっぽく感じるのでしょうか?画像付ツイートの拡散性の高さにも、Twitter=文字中心、というイメージがありますが改めて注目したいところ。そして企業マーケッターには週末ツイートの効果の高さも再認識したいですね。週末働かずとも各種ツールを使って投稿時間の設定も可能なわけですし。

と、どこまで意外かはともかく、色々と興味深い統計がつまった記事でした。 — SEO Japan [G+]

米国最強投資家からのシンプルすぎるアドバイス「会社の運命を自分で決めたいなら、利益を出せ」

日本でもスタートアップに数千万はもちろんのこと、数億円単位の投資が普通に行われる時代になってきた最近。そんな環境の変化が喜ばしくもあり、若手のスタートアップ経営者が羨ましくもある40代に入った中堅経営者でもある私です。今回は米国でもトップクラスの投資会社アンドリーセン・ホロウィッツの創業者が語る、起業家へのアドバイスについて。「利益を出せ」とは、利益どころか売上もさほどない会社が何十億、何百億、時には1000億で売却されるような今の時代に即していない言葉と思われる人も多いかもしれません。そもそも彼の投資会社自体、全く売上のないInstagramに2500万投資して、Facebookへの売却で78億円儲けたそうですし。。思わず「お前が言うな」といいたくなりますが、あえてその彼が改めて問う言葉だけに何かのヒントが隠されているはず?真相はいかに。 — SEO Japan

起業家なら、気難しいベテランのCEOや投資家から「キャッシュが王様」だと言われたことがあるはずだ。ツイッターのIPO関連の記事を読み、「あの爺さん達は、一体何を言っているんだ?」と心の中で呟いたのではないだろうか?ツイッターは、設立から6年が経過した今でも多額の資金を費やしている。キャッシュではなく、ツイッター(製品)が最も重要視されているように思える。

このような状況では、「これが経験則の問題点だ。理解することは出来るものの、分かち合うことが出来ない」と自分に言い聞かせるようにしている。しかし、この名言だけは、根本的に重要であるため、今回は、年寄りの役割を務めさせてもらうことにする。

私が会社を設立し、CEOを務めていた1999年-2000年においては、キャッシュは、王様と言うよりも奴隷のような存在であった。「冒険するか、諦めるか」の二者択一を迫られる時代であった。投資家は、インターネットビジネスなら何でも飛びつき、収益を度外視していた。私は会社を急速に発展させていった。設立してから9ヶ月も経たないうちに、2700万ドル/四半期を集めることに成功した。冒険の真っ最中であり、諦めるつもりはなかった。

その後、ドットコムバブルがはじけ、投資家達は考え方を一変させた。インターネットビジネスを嫌うようになり、自ら資金を得ることが出来ない会社には、投資を控えるようになった。

2年間にわたって四苦八苦し、3名の従業員を解雇し、睡眠時間を取れないほど身を粉にして働いた結果、ようやくキャッシュを得られる可能性を感じる位置まで辿り着くことが出来た。しかし、この時点では、事業運営が、成功するかどうかは微妙であった。手強い競合者に囲まれ、大量の仕事に追われていたが、倒産に追い込まれるほど追いつめられているわけではなかった。それでも、共同設立者であり、取締役会長であるマーク・アンドリーセン氏は、そろそろ利益を上げるべきだと話した。何となく、アンドリーセン氏の指摘は正しいと思えた。

そこで私は、従業員と話し合いの場を持ち、2003年の第2四半期までに黒字化を行い、投資機関にも約束するつもりだと話した。すると、最も優秀な従業員が、この方針を疑問視した。この人物は、現金の減少ペースが早い点、資金が不足している点、そして、すぐに完了しなければならない作業を次々と指摘していった。そして、「無理やり決定を下す必要はあるのか?」と尋ねた。考えをまとめるためには、厳しい質問を投げ掛けなければならない時もある。当時の私の答えは、今、同じ質問を問う起業家に与える答えと同じである:

「まずは、どれだけ従業員を解雇する意思があるのか考えるべきだ。躊躇せずに解雇することが出来るなら、赤字のままで構わない。収益を上げない会社には、資本市場が解雇のタイミングを教えてくれる。我々は、投資家の意見に真剣に耳を傾けなければならない。投資家に嫌われたら、会社はあっと言う間に傾いてしまうからだ。君はどう思うか分からないが、私はこんな方法で会社を運営するのは嫌だ。投資家にあれこれ指示される前に、従業員全員に対して、自分達が正しいと思うことを私は伝えたい。自分の運命は自分で決めたいんだ。」

この従業員は何も言葉を発さなかったが、目を見れば、私の言いたいことが伝わっている点は明白であった。これは、戦略や手法ではなく、自由を求める戦いである。自分達がベストだと思うように会社を作るための自由だ。

その後の5年間、投資家は様々な要求をした。賢明なアイデアもあれば、浅はかなアイデアもあった。私達は真摯に耳を傾けたものの、常に、自分達が正しいと思ったことを実行し、結果を気にしなかった。この会社の運命を決めたのは投資家ではなかった。自分達で運命を決め、自分達で決定を下すことが出来たこの5年の間に、会社の価値は40倍になった。

利益のない巨大な成長を介して、資金を調達している会社は多い。状況によっては、そして、会社によっては、この戦略は功を奏する可能性がある。例えば、ツイッターのような会社には、この戦略は向いている。その理由を二つ挙げる。まず、ツイッターは、今後、多額のキャッシュをもたらすと誰もが考えた、非常に重要な製品を構築している。次に、過去6年間の資本市場は、ツイッターを快くサポートしてきた(2000年から2006年の間とは対照的)。つまり、ツイッターと同じような製品を提供し、この時代に会社を経営しているなら、何もかもうまくいく。

しかし、製品がツイッターほど重要ではないなら、そして、時代の流れが変わったなら、注意が必要だ。利益を上げるまでは、たとえ誤った指摘であっても、投資家に従わなければならない。ある日、投資家が、突然、もうダメだと言ったら、会社は廃業を余儀なくされる。利益を上げれば、投資家からの浅はかな要請に対しては、カニエ・ウェストのように反論しても構わない:

え?何か言ったかい?あんたの意見は聞かないよ。


この記事は、ben’s blogに掲載された「Cash Flow and Destiny」を翻訳した内容です。

文中に出てくる会社とは、彼がVC設立前に経営していたLoudCloudという会社のことです。売上2億円でネットバブル時に無理やり上場したものの、その後、売上が伸びずネットバブル崩壊後にキャッシュを求める投資家との軋轢もあり、相当苦労したようですね。最終的には会社を成長路線に乗せ、2007年にHPに1600億円で買収し大成功したようですが。

記事を読めばわかるように、単純に全ての会社に当てはまるアドバイスでもないですが、Twitter等、圧倒的な将来性を持つ企業を除き、ちょっとした時代やトレンドの変化でその将来性が大きく左右される(つまり大半の)スタートアップ企業には、「勢いで出資を受けて利益が出ないまま突っ走る」行為には大きな可能性も逆にリスクもあることは認識した方が良いのかもしれません。

私の会社は幸運なことに最初から利益が出ていないので投資を受けることなくここまで来ましたが、新規に伸ばしていこうと思っている事業の幾つかは、外部からの投資受け入れも含めて今以上にスケールさせていきたいとは思っていますし。当面は利益優先か成長優先かギリギリの所を突き進んでいきそうな雰囲気ですし、彼のアドバイスを心に留め、成功失敗はともかく後で後悔しない選択をし一歩一歩進んでいきたいと思います。 — SEO Japan [G+]

SEOの新三大要素:ユーザー、意図、そして意味

ペンギン、パンダ、ハミングバード、、、SEOに携わっているとついつい様々なアルゴリズムに踊らされてしまいがちですが、大局的にGoogleの動きを眺めれば、必然的にGoogleが向かっている方向性、そして今後のSEOのあるべき姿もわかるはず。などと偉そうにいってみても、私自身も100%確信があるわけではありませんが、コンテンツにオーソリティ、セマンティックと今後のSEOを占うキーワードは想像がつきます。今回はそういった個別のアルゴリズムや専門用語は無視して、今後のSEOの本質を担う要素を考えてみようという深みのある記事を。 — SEO Japan

どんな未来が待ち受けているのかを推測する方法は2つある。魔法の水晶玉をじっと見つめて、何が起きるのか予想する方法が1つ。そして、もう一つは、冷静に論理的な視点で、事実を直視し、そこから明確な結論を導く方法である。SEO Quote

信頼は王

SEOは王女

二人が力を合わせれば、検索の世界で天下を取ることが出来る

SEO業界の急速な変化を理解するため、推理小説に登場する名探偵「エルキュール・ポアロ」に倣い、「人間の心理」…と言うよりも、SEO業界の話なので「グーグルの心理」を考えることから始めたい。

グーグルの考えを把握する

何らかの理由があって、グーグルは様々な取り組みを行っている。その理由は、ありふれた風景に溶け込んでいる。これは、オンライン検索の多数の変更の裏側にある謎を解決する手掛かりとなる。

グーグルの収益の大黒柱は、広告である。グーグルは、ユーザーに検索エンジンを使って、答えを見つけてもらうことで、利益を得ている。自然の検索結果の周りに掲載されたアドワーズの広告をクリックするであろうユーザーが、グーグルにアクセスしなくなったら、どうなるのか考えてもらいたい。

そのため、グーグルは、スパム対策、そして、関連性の低い検索結果の削除を必死で行い、ユーザーが望む場所で、望むタイミングで、望むものを提供している。これは無理難題のようにも思えるが、グーグルは、積極的に解決に取り組んでいる。

そして、少なくても今までは、成功していると言えるだろう。

グーグルは検索結果をどのように改善するのか?

3本柱の戦略をグーグルは採用している。

グーグルは、検索フレーズだけにこだわらず、クエリの本当の意味を求め、ユーザーの意図を把握している。

1. ユーザーのニーズに合わせて結果を調整する: グーグルは、ユーザーに関する膨大な量のデータを抱えており、有効に活用している。セマンティック検索やトラストランク(信頼度)等をカウントして、結果をユーザーのニーズに合わせて調整している。

ウェブ検索クエリが、発見の出発点であることを理解し、グーグルは、セマンティック検索戦略を介して、人間が世の中をどのように解釈しているのかを描写しようと試みている。検索ボックスに入力する用語 — または携帯電話に問いかける用語(会話型検索(日本語)) — からユーザーが何を求めているのかを判断するためだ。

これで終わりではない。

2. 早く結果を提供する: 答えをすぐに提供する — 場合によっては、SERPで直接与える(特にすぐに行動を起こす結果)

グーグルは、SERPの再編成を行い、さらに多くの情報を盛り込んでいる。ソーシャルネットワーク経由の「リアルタイム」のデータと組み合わせると、インターネットユーザーが検索を行う仕組みを大きく変えるポテンシャルを持っていると言えるだろう。

例えば、パリ、または、シドニーで歩いている時に、近くに自分好みのパブや惣菜店があるかどうか知りたい状況を想像してもらいたい。そんな時、親友が薦める店へのルートが、グーグルに助けを求めた数秒後に、スマートフォンに表示されたら、どれだけ便利だろうか?

実はこの取り組みは既に行われている。グーグルが、信頼の置ける正確なデータソースを微調整した暁には、さらに改善されるはずだ。

3. 関連する結果を提供する: 検索データを暗号化し、そして、操作することが難しいシグナルを多用することで、SEOによる結果の操作を最小限に抑える。

グーグルは何を信頼しているのか?

長年に渡り、グーグルは、ユーザーに関する莫大な量のデータを収集してきた -

  • 誰が何をクリックしたのか
  • ページにどれだけの時間滞在したのか
  • 次に何をしたのか
  • 何を、どこで買ったのか
  • その他諸々

グーグルは、常にユーザーの行動を学んでいる。

なぜグーグルはここまで徹底してデータを集めるのだろうか?

世の中、そして、人物に関するナレッジグラフを拡大して、検索結果を補強し、ユーザーにとってより有意義なサービスにするためだ。グーグルは、人物、場所、ニュース、イベント、セール、そして、データを一瞬で見つけることが出来るように支援している。

ナレッジグラフが拡大し、進化し、そして、学習するにつれ、プログラマーがデザインしたこのアルゴリズムは、世界 — そして、人間の行動を、今まで以上に理解することが出来るようになるかもしれない。

また、サービスのパーソナライゼーションを介して、グーグルは、大勢のユーザーに関する、本質に迫る(そして、相関的な)プロフィールをまとめている。このようなデータは、「トラストランク」のスコアとしてまとめられ、特定のユーザーやリソースに容易に割り当てることが出来る。

グーグルが信頼している対象を挙げていく:

  • グーグルが把握している人物
  • グーグルが利用することが可能なデータ
  • グーグルがコントロールするソーシャルプラットフォーム

だからこそ、グーグルはソーシャルネットワークを立ち上げたのだ。

「ソーシャルネットワークの分野において、フェイスブックを倒すため」ではない。グーグル+はフェイスブックと比較されることが多いが、比較すること自体が誤っている。両者は完全に異なるサービスである。グーグル+は単なるソーシャルネットワークではないが、この点を見誤っている人は多い。

グーグル+は、ソーシャル、ローカル、そして、モバイルのユーザー体験に大きな影響を与える、アイデンティティのプラットフォームである。当然、検索マーケティングにインパクトをもたらす。

検索におけるソーシャルメディアの重要性を言い争っている人達は、グーグルが信頼することが出来るソーシャルシグナルのソースこそが、グーグル+であると言う大事なポイントを見失っている。現段階で、質の低いコンテンツでは、グーグル+を欺くのも、操作するのも難しく、また、居場所のデータとチェックインのスパム対策が実行されれば、このネットワークを操作することは、事実上、不可能になる。

このようにして、グーグルの+1が、ランキングに影響を与えるようになる。数年後には、グーグル+の利用は、上位にランクインする上で、欠かせないアイテムになるだろう。

そしてハミングバードの導入が行われた

2013年9月の下旬に告知が行われた、ハミングバードアップデート(日本語)は、2001年以来、最も劇的なアルゴリズムへの変更であった。検索の「精度とスピードを上げる」ことを目標としたハミングバードは、インデックス内で大量のウェブページをランク付けする前に、グーグルが、検索関連のシグナルを処理する仕組みに影響を与える。

ハミングバードは、ハイパーローカル検索とソーシャルシグナル、モバイル検索とユーザーの意図、そして、トラストランクとナレッジグラフを統合するためのイノベーションであり、究極のアンサーエンジンになるための取り組みが、急ピッチで進んでいる。

既にSEO業界は影響を受けているのだろうか?

その可能性はある。SEOとトラフィックのログのデータを分析した後でなければ、ハッキリしたことは言えない。しかし、サイトのビジターの意図を分析することなく、特定のキーワードに対するランクを上げるための最適化を行っているだけなら、影響を受けている確率はとても高い。

ハミングバードアップデートは、シグナルの処理自体を改善し、スマートフォンやモバイルデバイス経由の音声による「会話型検索」のクエリを含め、検索結果の質と関連性を高めている。このアルゴリズムは、ワードやフレーズだけにとどまらず、その意味を理解することに全力を注いでいる。

以下に、ハミングバードのメカニズムを解説していく。改良が加えられたアルゴリズムは、恐らく次の試みを行うと思われる:

  • セッション内で実行された、密接に関連する検索を整理する
  • 検索で用いられた用語を分析する
  • 用語や類義語を別のワードと置き換えるためのルールを策定する
  • 精度と関連性に対して、表示された結果を評価する
  • より良い選択肢を反映する最適なページを探す
  • このページをSERPで維持し — 残りは却下する

要するに、ハミングバードの恩恵を受けたいなら、最高のユーザー体験を提供しなければならない — そして、そのためには、ユーザーの意図を深く理解する必要がある。その意味において、ハミングバードは、ページを巧みに、あるいは、早くインデックスするよりも、クエリを書き直すことを重要視していると言えるだろう。

上位にランクインするための最適化を行うだけでは不十分である。フレーズに狙いを定めて、ランキングを維持する取り組みに固執するわけにはいかない。手っ取り早くメリットを得る行為、そして、応急処置は、効かなくなる。ハミングバードによって、オンラインとオフラインの間にある壁は、崩れていくだろう。検索戦略をその他のビジネスの領域と統合しなければならない — さもなければ、今後、大打撃を被ることになる。

奇妙に思えるかもしれないが、経験豊かなマーケッターでさえ、この変化に戸惑っている。だからこそ…

SEOは健在だ

…と自信を持って私は言うことが出来る。検索コンサルティングのマーケティングは、無限に広がっている。今までのSEOコンサルタントの取り組みは、この業界のポテンシャルの氷山の一角でしかない。

一歩下がって、全体像を見る必要がある。

かつて、SEO業者は、キーワードを意識して、ウェブサイトを最適していた。その後、ロングテールのフレーズに対する最適化に着手した。当時は、グーグルの検索結果で、コンテンツを上位にランクインさせることだけを考えていた。

しかし、上位にランク付けされたサイトが、ユーザーの質問/問題を解決する上で適切ではないなら、次の関係者にとって、良い傾向だとは言えない:

  • 求めている情報を見つけることが出来ない検索エンジンのユーザー
  • 質の低い作品に対して、SEOに資金を投じた会社
  • 不満を持つユーザーの信頼を失い、マーケットシェアを逸するグーグル

そこで、何かを変える必要がある。

  • ハミングバードや枠組みの変化を「活用」し、短期および長期において、メリットを得るにはどうすればいいのか?
  • コンテンツマーケティングとインフォメーションアーキテクチャは、この変化した環境において、どれぐらい重要なのだろうか?
  • ハミングバードは、リンク構築やコンテンツマーケティング等の「時代を問わない」戦略にどのような影響を与えるのか?

他にも、不安を抱えている、または、熱心なクライアントから様々な質問が寄せられている。適切な答えを与えられるかどうかは、SEOのエキスパートの実力次第だ。 今こそ、検索マーケッターは、検索やソーシャルだけでなく、PR、コミュニケーション、分析のスキルを兼ね備えたハイブリッドなマーケッターに生まれ変わる必要がある。

SEOの技術的な要素は、今後も重要である。しかし、会社から顧客に焦点を移さなければならない。「キーワード」と「リンク構築」中心の戦略から卒業する必要がある。ウェブ上で容易に見つけてもらえる環境を作り、消費者が利用しているスクリーンに姿を現すことが求められる。顧客候補のニーズを満たす取り組みに全力を注ぐ必要があるのだ。

そこで次の問いを自分自身に投げかけてもらいたい:

  • 顧客候補はどこにいるのか?
  • どのように情報を検索しているのか?
  • グーグルで何を見つけるのか?

この問いに対する答えを見つけなければ、暗い未来を迎えることになるだろう。なぜなら、新しいSEOの世界では:

  • 信頼が王であり、SEOは女王である。そして、ソーシャルメディアが、戦士を輩出するからだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「The New SEO – It’s About People, Intent, & Meaning」を翻訳した内容です。

2012年から続くSEO業界激動の2013年を締めくくり、来年を考える上で、改めて検索エンジンの基本に立ち戻って考えられる良い記事でしたね。ハミングバードについてイマイチぴんと来ていなかったSEOに染まりすぎの方にもその意味と重要性を再認識できる記事だったのではないでしょうか。この記事をベースに考えていけば、今後のSEOも自然に見えてくるはず、、、って結局はセマンテックマークアップ、コンテンツマーケティング、オーソリティ構築、みたいな話になりそうで怖いのですが 汗、全体像を把握し落とし込んだ上での日々の地道な作業が大事ということで。 — SEO Japan [G+]

再審査リクエストに関するウェブマスター ハングアウトを実施しました

日本のサーチ クオリティ チームは、再審査リクエストについて、みなさまからのご質問にお答えする Q&A 形式のウェブマスター ハングアウトを行いました。再審査リクエストの記述方法のポイントや誤解しがちな点などについて解説していますので、ぜひご覧ください。

ウェブマスター ハングアウトのイベント ページはこちら

また、再審査リクエストを行う際に参考となる情報をまとめました。再審査リクエストに一度で通るために、リクエスト送信前に上記動画とこちらの情報に目を通していただければと思います。
  • ヘルプ記事
  • ブログ記事
  • ウェブマスター ヘルプフォーラム
    • Google 社員によるウェブマスターの豆知識
    再審査リクエストについて、その対応方法などご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラムの再審査リクエスト専用カテゴリでご質問ください。

    サーチ クオリティ チームでは、これからもウェブマスター ハングアウトを実施していきます。今後の実施予定はWebmaster Japan コミュニティでお知らせしていきますのでぜひご参加下さい。また、過去のウェブマスター ハングアウトはこちらからご覧ください。

    Googleから「再審査リクエストされてもしばらく審査しないからちゃんと時間かけてリンク削除してから申請して」的な通知が来た

    ご存知のとおり、ウェブマスターツール経由での再審査リクエストに対するGoogleの対応の内容もこれまで色々と変更が加えられていまして、今日も初めて見る内容の審査結果通知メッセージが返ってきましたので簡単にご紹介します。

    通知メッセージ内容

    記事タイトルにもありますが、「再審査リクエストが大量に来ています」「すぐリクエストされてもしばらくは審査しません」「ちゃんとリンク削除してからリクエスト送って」というような内容が新しい内容と思います。

    少し長いですが最近になって追記されたのは後半の部分ですね。その他はこれまでにあったような内容と変わりありません。

    http://www.○○○.com/ のウェブマスター様から再審査リクエストを受け取りました。
    貴サイトへのリンクを確認しましたが、一部が現在も品質に関するガイドラインに違反しています。

    URL の例:
    http://ダメリンク1.com/
    http://ダメリンク2.com/
    http://ダメリンク3.com/

    上記の例に限らず、人為的なリンクはすべて修正するか削除してください。人為的なリンクが含まれているサイトのウェブマスターへの連絡が必要となる場合もあります。

    サイトへのリンクを削除できない場合は、リンクの否認ツールを使用できます。単にリンクを否認するだけでは、再審査リクエストの承認に十分ではありません。Google では、ウェブから人為的なリンクをできるかぎり大量に削除するよう努力したかどうかを確認する必要があります。

    リンクの削除には時間がかかります。Google には大量のリクエストが寄せられているため、またあなたの次の再審査リクエストが承認される可能性を高めるため、Google では今から数週間、このサイトからの他のリクエストを審査することはありません。時間を十分にとってサイトへの不自然なバックリンクを削除してから、別の再審査リクエストを申請することをおすすめします。

    サイトへの手動による対策の状況について詳しくは、ウェブマスター ツールの [手動による対策] ページをご覧ください。このページからサイトの再審査をリクエストできます。
    ご不明な点があれば、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。

    という感じです。ちなみにこの再審査リクエスト自体はリクエスト送信から2週間以内の返信でしたし、その他でもここ数ヶ月はおそらく大量のリクエストが送られたであろうにも関わらずほとんどが1~2週間程度で結果通知が来ていました。

    複数のサイトで同じような通知を確認できますのでサイト毎の個別対応というわけではなく汎用的に通知されているものと思います。

    内情というか本当のところは知らないですけど、おそらくGoogleもここに対してそれなり以上のコストはかかっているでしょうし、本当にここ数ヶ月は再審査リクエスト多かったというのは想像に難くはありません。

    大まかな意図としては、「こちら(Google)側では再審査リクエストについては対応に制限かけておくから、その期間は闇雲にリクエスト送るんじゃなくてきちんとリンクを削除して頂戴」という意図であるとそのまま解釈して良いのかなと思います。また「問題解決の進展がない中でのリクエスト乱発は意味ないからやめてね」と言い換えることもできるかなと。

    もちろん、裏の意図としていい加減キリなくなってきたし対応回らなくなりそうだから防衛線として、ていうのもあるとは思いますけど。

    本日はこんなところで失礼いたします。

    ヴォラーレ株式会社 土居

    おすすめの記事

    構造化データ ダッシュボード : 新しいマークアップ エラー レポートでデバッグが簡単になりました

    昨年公開した構造化データ ダッシュボードは、すぐにウェブマスター ツールの人気機能の 1 つとなりました。この機能をさらに良いものにするために、Google があなたのサイト上のマークアップされたコンテンツをどのように理解しているかをわかりやすくし、問題が発生した際のデバッグが容易になるよう取り組んできました。

    本日より、構造化データ ダッシュボードでエラーの発生しているアイテムを確認できるようになりました。この新機能は、ウェブマスター ツールのマークアップ エラー レポートの初期テスターとしてご協力いただいたウェブマスターのみなさんとのコラボレーションによって完成したものです。今回の改善は、彼らのフィードバックをもとに行われました。

    「アイテム」とは、HTML に記述されたトップレベルの構造化データ要素(ネストされた項目はカウントされません)を表します。これらは、データ タイプごとにグループ化され、エラーの数でソートされています。


    ダッシュボードのグラフの右側に、エラーが発生したアイテム数の目盛りも追加しましたので、アイテム数とエラー数の推移を比較することができます。これにより、サイトのマークアップに変更を加えた日とエラーが発生した日(または解消した日)がひと目でわかるようになりました。

    より包括的なレポートを提供できるようデータのパイプラインも更新しましたので、時系列グラフ上に表示されるデータ ポイントが一旦少なくなってしまう場合があります。

    マークアップ実装エラーをデバッグする方法
    1. 特定のコンテンツ タイプの問題を調査するには、そのコンテンツ タイプをクリックします。するとそのタイプについて Google が検出したマークアップ エラーが表示されます。一度にそれらすべてを表示するか、上部のタブを使用してエラー別にフィルタリングして表示することができます。

    2. マークアップが、各コンテンツ タイプの実装ガイドラインを満たしているかどうかを確認します。この例の場合、イベントマークアップの項目のいくつかは、startDate または name プロパティが欠落しているようです。また、ネストされたコンテンツ タイプ(例えばプロダクト アイテムの中のレビューアイテムなど)の欠落したプロパティ(この場合では lowprice プロパティ)も表示するようにしました。
    3. テーブル内の URL をクリックすることで、Google がそのページを最後にクロールした際にどのようなマークアップを検出し、何を検出できなかったか、の詳細を確認できます。また、マークアップが適切にされているかをテストするには、構造化データ テスト ツールの [ライブ データをテスト] ボタンをご利用いただけます。複数の URL を確認することで、それらに共通する問題を発見し、コンテンツ管理システムでの設定やテンプレートの変更などによって一度に修正できることもあるでしょう。

    4. エラーを修正したら、構造化データ テスト ツールで新しい実装をテストしましょう。ページが再クロールされ、再処理されると、変更内容が構造化データ ダッシュボードに反映されます。
    この新機能が、あなたのサイトの構造化データのマークアップを管理するのに役立ちますよう願っています。今後数か月の間にさらにエラー タイプを追加していく予定です。

    ご意見・ご感想は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

    今日のビジネスに関する29のショッキングな統計データ

    私が愛してやまない真のカリスママーケッター、ミッチ・ジョエルが、今日のビジネスに関して聞いてびっくりな統計データの数々を、プレゼンスライドにまとめてくれた記事を紹介。スライドの日本語訳を記事に起こしたので、その部分だけ読んでいただければ。SEO Japanの読者さんは限りなくバリバリの現役ネット世代とは思いますが、改めてここで紹介されている数字や統計に、現代におけるインターネットの影響力の大きさがわかります。 — SEO Japan

    リブートするという考えは、多くの人々を怖がらせるように思われる。

    私の新刊『CTRL ALT Delete』が1週間前に発売され、幸運にも多くのメディアの注目を集めてきた。全てのインタビューの中で、人々はこのコンセプトに対して不安で神経質で心配した態度を取っているように思える。『CTRL ALT Delete』のサブタイトルは、“Reboot Your Business. Reboot Your Life. Your Future Depends On It(ビジネスをリブートせよ。人生をリブートせよ。あなたの未来はそれにかかっている)” だ。私には何が一部の人々を怖がらせているのかが分かるが、このことは紛れもない真実だ:『CTRL ALT Delete』は可能性と機会に関する本である。それは、あなたがする仕事について、もっと上手くなる(そして、もっとハッピーになる)ために力を与える本なのだ。

    あなたにはどんな選択肢があるのか?

    あなたは、自分自身、家族、コミュニティ、業界のためにどんな種類の未来が欲しいだろうか?多くの人々は、私たちTwist Imageチームが『CTRL ALT Delete』に人々の関心を向けさせるために作ったデジタル体験に感銘を受けている。この話を前に押し出し、どれほどビジネスが変化したかについてより多くの証拠を提供する取り組みにおいて、あなたは以下のプレゼンテーションを見ることができる。それは、たくさんの統計データと、片眉(もしくは両眉)を上げるような興味深いニュースだ。あなたがこの情報に価値を見いだし、ビジネスの基盤がいかに変化したかに関して、さらにはそのさらなる変化が今後しばらくの間起こり続けることに関して、このようなことは誇張もしくは過大表現であると考える人にこのプレゼンテーションを回すことを期待している。

    今日のビジネスに関する25以上のショックな統計データはこちら:

    mitchjoelより、25+ Mind Blowing Stats About Business Today – CTRL ALT Delete

    今日のビジネスに関する29のショッキングな統計データ

    1. 世界は変わった変わりつつある
    2. この問いだけを頭に叩き込め — 今後5年間、企業に求められる人材になりたいか?
    3. 何もかも変わったことを、これから嫌と言うほど分かってもらう…
    4. グーグルの広告収入は、米国全体の印刷媒体の広告収入よりも多い(BUSINESS INSIDER)
    5. アップルの収益の2/3は、2007年以降に発売を開始した製品によってもたらされている(INTERESTING SNIPPETS)
    6. アマゾンの1年間の収益は、世界の半分のGDPよりも多い(PC MAGAZINE)
    7. アマゾンの倉庫の総面積は、マジソンスクエアガーデン700個以上の広さに当たる(BUSINESS INSIDER)
    8. OFFICE DEPOT、STAPLES、DELLが束になってかかっても、アマゾンのオンラインショッピングには敵わない(PC MAGAZINE)
    9. 有職者の12%は、自分達が務める会社が、ビジネスの変化についていけていないと感じている(CTRL ALT DELETE USER SURVEY)
    10. 1999年、ブロードバンドのインターネット接続の所有者は3800万人であった。現在、12億人が携帯電話でブロードバンド接続を行っている
    11. フェイスブックでは、1億5000万人のデイリービジターの半分近くが、モバイルデバイスからアクセスしている(CONSTANT CONTACT)
    12. 安全な水道水と電気を利用することが出来る人よりも、携帯電話サービスを契約している人の方が多い — これが現実(BUSINESS INSIDER)
    13. 74%…これは、モバイルが覇権を握る新たな世界で、競争に勝ち抜くための計画を持っていない企業の割合(CTRL ALT DELETE USER SURVEY)
    14. KICKSTARTERは、たった4年の間に9万8000を超える新しいプロジェクトの立ち上げに貢献し、5億2100万ドルを調達した(KICKSTARTER)
    15. KICKSTARTERは、昨年、全米芸術基金よりも多くの資金を芸術分野のビジネスに調達した(POLICYMIC)
    16. 企業の14%…現在の激しい競争のスピードに対応する準備が遅れる(CTRL ALT DELETE USER SURVEY)
    17. 商売の世界は、負けたら即地獄行き
    18. 243…過去5年の間に倒産した著名リテールブランドの数(RETAIL RESEARCH)
    19. CMO(マーケティング部門責任者)の平均在職期間は2年間(FORBES)
    20. フェイスブックでは、ブランドのページから投稿しても、平均でファンの16%にしか届かない(THE NEXT WEB)
    21. 2013年のタブレットの販売台数は2億を突破する(ENDERS ANALYSIS)
    22. INSTAGRAMは1億を超えるアクティブマンスリーユーザーを抱える(INSTAGRAM)
    23. INTERBRANDが発表したトップ 100のブランドの59%がINSTAGRAMを利用している(SIMPLY MEASURED)
    24. 2012年、スマートフォンユーザーの77%が、ローカルのコンテンツにアクセスしていた(LOCAL SEARCH ASSOCIATION)
    25. インターネットで買い物をするユーザーの81%は、PINTERESTの情報とアドバイスを信頼している(BLOGHER)
    26. インターネットには、14兆3000億のウェブページが存在する(WORLDWIDEWEBSIZE.COM)
    27. アメリカのインターネットのトラフィックの23.1%は、モバイルデバイスから発生している(WALKER SANDS)
    28. REDDITの驚異的なスタッツを紹介する — マンスリーユニークビジター = 6230万人、マンスリーページビュー = 44億回、1回のセッションの滞在時間 = 39分間(BUSINESS INSIDER)
    29. REDDITの従業員 = 22名(BUSINESS INSIDER)

    もし気が向いたら、『CTRL ALT Delete』に関する詳しいことはこちらで見ることができる:CTRL ALT Delete. Reboot Your Business. Reboot Your Life. Your Future Depends On It. Today Is The Day.


    筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


    この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「25+ Mind Blowing Stats About Business Today」を翻訳した内容です。

    まさに、世界は変わりつつあります。いえ、変わったというべきか。ビジネスの世界においてこれまでとは次元の違うパラダイムシフトが起きているのでしょうし、それをチャンスとして活用したいですね。 — SEO Japan [G+]

    ホリデー シーズン – 詐欺ショッピング サイトにご注意を

    いよいよ年末、ホリデー シーズンですね。お友達や家族へのプレゼントや、旅行の準備などで、オンライン上でショッピングをする機会も増えるかもしれません。

    オンライン上でショッピングをする際に、詐欺サイトの被害にあうケースが最近増えています。今回はそうした詐欺ショッピング サイトの見分け方のヒントと、Google で行っている対策についてご紹介します。

    最近多く見られる詐欺ショッピング サイトでは、商品の販売の実態がない偽のショッピング サイトを設け、そこで商品を購入しようとしたユーザーから個人情報や、支払金を盗み取ろうとする手法が使われています。こうしたサイトでは、購入手続き後に連絡を取ろうとしても、掲載されていた問い合わせ先が架空なものであったために連絡が取れなくなるケースが多いため、購入手続きに入る前に気づくことが重要です。例えば以下のような点を確認してみましょう。
    • 商品説明の情報やサイト上のテキストが、他サイトからコピーされていたり、機械的に自動生成されて意味をなしていないといったことがありあませんか?(検索キーワードを引用符で囲んで検索すると、そのテキストとまったく同じものが他サイトでも用いられているかどうか確認できます)
    • サイトに載っている販売者情報は確実なものですか?(存在しない住所、有名人の名前を組み合わせた名前や明らかな偽名が使われていないか確認してみましょう)
    • 少しでも怪しいと思ったら購入手続き、支払いをする前に、サイト名やサイトの URL で検索してみましょう。同じサイトで購入をした人からの情報が得られるかもしれません。
    Google では「知っておきたいこと」サイトでも詐欺にあわないようにするためのヒントをご紹介しています。ぜひご確認ください。

    また、Google サーチ クオリティ チームでは、他のスパム サイトと同様に、こうしたユーザーに価値をまったく提供しない詐欺ショッピング サイトについて調査し、必要に応じて対処を行っています。もし、怪しいサイトを見かけた場合はスパム レポートから情報をご提供ください。

    それではよいホリデー シーズンを!


    米国テクノロジー企業の職場環境/社員満足度ランキング 2014年度版

    The Next Webで米国テクノロジー企業の職場環境ランキングが紹介されており面白い内容だったのでご紹介。日本でも有名な、支社もある有名企業が名を連ねていますが興味深いのはその順位。Twitter、Facebook、GoogleにApple、Microsoftまで、あなたはどの企業が最も社員の満足度が高いと思いますか? — SEO Japan

    転職サイトのGlassdoorが、今後働くべき、最高の職場環境を持つ企業をランキングで紹介したエンプロイーズ・チョイス・アウォードを発表した。テクノロジー企業でNo.1は、過去3年間トップに君臨していたFacebookを超えてTwitterに輝いた。

    Facebookは実は2位にも入ることができなかった。Twitterは全企業でも2位となり、LinkedInが2位(全体3位)、Facebookは3位(全体5位)だった。

    さらに全企業を対象としたランキングにおいて、上位50社中、22社がテクノロジー企業となり、 その人気と環境の良さが改めて浮き彫りとなった。

    昨年、我々はFacebookとGoogleがエンジニアに高額を支払っているに触れ、この2社が上位10位に入っていることは驚きではないと感じた。またGoogleでは他社以上に様々なプロジェクトが進行している割に、順位が高くないとも感じた。Googleの順位は今年は昨年と同じ6位だった。

    また昨年、Appleが34位と順位が低いことに疑問を呈したが、今年は35位とさらに低くなっている。マイクロソフトに至っては昨年も今年もランキングに入っていない。

    エンプロイーズ・チョイス・アウォードについて説明しておくと、実際にその企業で働いている現役の社員から匿名で職場環境や会社について意見を聞いた結果をまとめたランキングになる。Glassdoorはその質・量を参考に「独自のアルゴリズム」で順位を決定している。

    言い換えれば、それは企業の社員がGlassdoorに自分が働く企業について匿名で感想を述べている結果でもある。Twitterのエンジニア達の多くは、自分が働く企業について幸せに思っていることだろうが、上場後にどう変わるのか興味深い。

    下記は全企業を対象とした上位50ランキングになる:

    画像クレジット:Scott Beale / Laughing Squid


    この記事は、The Next Webに掲載された「Glassdoor: Twitter dethrones Facebook as the best tech company to work for, ending three-year streak」を翻訳した内容です。

    あくまで1企業の調査ではありますが、社員数1,000人の企業を対象に最低50以上の回答が得られた企業だけを対象にしているなど、それなりに信頼性はありそうなランキングですね。Twitterが1位というのは、記事にもありますが、ある種これまではIPOもせず、マイペースで仕事をしやすい環境にあったこともあるのでしょうか。今後の変化が楽しみですね。Googleの順位が少ないのは逆に相当なプレッシャーがあることの証しでもありそうです。SEO Japan過去最高の人気記事の源となったAppleですが、ブランドを心酔する社員が多そうなイメージでしたが、意外と順位が低いですね。もちろん働く人全てがApple信仰者なわけでもないのでしょうし、Google含めてあそこまでの巨大企業となると気苦労も多そうです。

    しかし全体ランキングで半数近くがテク企業というのも今の時代を反映しているというか、この10年で本当にインターネットが巨大産業になったんだなぁ、としみじみ感じます。

    と、見ているだけで色々考えてしまう記事でしたが、さて皆さんはどう思われたでしょうか? — SEO Japan [G+]

    Eコマースの売り上げを倍増する17のSEOベストプラクティス

    クリスマスシーズンを前に日本のEコマース業界も盛り上がってまいりました!今年も(こそ?)クリスマスを自社のEコマースサイトの 売上拡大にフル活用したいウェブマスター&マーケッターにお送りするEコマースの売上を倍増するためのベストプラクティス集をSEO Japanからのクリスマスプレゼントとしていち早くお届け。この手のリスト記事は良くあると思いますが、かなり具体的でEコマースをやりこんでいる方にもヒントになる内容が多くありそうです。 — SEO Japan

    SEOを活用すると、Eコマースの売り上げが2倍に増えるとクライアントに初めて伝えた時、なかなか信じてもらえなかった。しかし、ノルウェーで、8つの効果的なSEOのテクニック(日本語)を用いて、SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例(日本語)を挙げると、態度は一変した。

    実感が湧かないかもしれないが、事実である。EコマースSEOとコンバージョンの最適化を行うと、トラフィックと売り上げを2倍に増やすことが出来る。証拠を見せたところ、トラフィックを増やす方法、コンバージョンを高める方法、買い手と交流し、ファンになってもらう方法等について、次々と質問が寄せられた。以下に、特に一般的な疑問、そして、私なりの答えを挙げていく。

    Best Practices In E-Commerce SEO

    質問 #1:在庫切れの製品にはどう対処すればいいのか?

    複数の要因に左右されるが、個人的に推奨する対策を紹介する。

    そのままにしておく。 後で在庫が回復するなら、そのままの状態にしておくと良い。削除したり、隠したり、あるいは、交換したりするのはやめよう。また、別の製品を加えたり、ビジターを別のページにリダイレクトする行為も薦められない。

    別のアイテムを提案する。 ある製品が売切れたら、その製品との関連性が高い製品をサイトのウィジェットを介して、提案してみる手がある。幾つか例を挙げていく:

    • 別の色の同じ製品
    • 新しいモデルや新しいバージョン
    • その他のブランドの同一の製品
    • 質と価格が一致する同じカテゴリーの別の製品

    顧客に素晴らしいサービスを提供すれば、顧客は満足する。また、検索エンジンは、関連するページを発見し、サイトの構造をより正確に理解するようになる。

    在庫が回復する日をユーザーに伝える。 製品が在庫に戻る予定日を伝え、ユーザーがいつサイトに戻り、製品を買えばいいのか分かるように工夫しよう。

    取り寄せを提案する。取り寄せ注文を行い、製品が届いた時点で送ることを約束する。製品を喉から手が出るほど求めている買い手候補は、数日間余分に待たなければいけないとしても、飛びつくはずだ。

    ダメージを和らげる。 在庫が届いたら、値引き価格で提供する等、何らかの慰めを用意する。こうすることで、後で買う気が起きるかもしれない。

    質問 #2: 旧品種/期限切れの製品にはどのように対応すればいいのか?

    頻繁に新しいモデルやスタイルの製品が届く家電製品やファッション衣料品店のように、あらゆるオンラインショッピングサイトに、二度と入荷しない製品が必ず存在する。

    多くのEコマースサイトは、ページを削除して、後は何もしない。SEOの観点では、この行為は薦められない。SEOのバリューを失い、URLをブックマークしてくれたユーザーに、エラーメッセージを与えてしまうからだ。

    適切な解決策は、ケースバイケースである。

    1. 期限切れの製品を掲載しているページのURLを301リダイレクトにする。 期限切れの製品が、新しいモデルに差し替えられているなら、301永久リダイレクトを古い製品のページから新しいページに用いる。すると、新しいページをランク付けしてもらいたい旨をグーグルに伝えることが出来る。 この処理のおかげで、SEOのバリューを維持する効果が見込める。
    2. 親カテゴリーにリダイレクトする。 この手法は、ビジターの問題を解決することを意図している。期限切れの製品と同じ意図を持つ関連製品があるなら、その製品の親カテゴリーにビジターを導くことが出来る。
    3. 期限切れの製品のページ、コンテンツ、URLを永久に削除する。 期限切れの製品に密接に関連する製品がないなら、410ステータスコードを使って、当該のページを削除する手もある。このステータスコードは、ページが永久に削除され、二度と戻って来ないことをグーグルに伝える。
    4. URLを再び利用する。 技術の仕様とモデルの番号がバラバラのノーブランド製品を販売しているなら、URLを再び利用することも可能である。こうすることで、ページのオーソリティを維持し、また、グーグルで上位にランクインする確率を高めることが出来る。
    5. 残す必要のある製品に注意する。 特定の製品のページは、既存の顧客、または、リサーチを望む人達に対して、情報を提供するページとしての存在意義を持つ。このタイプの製品のページは残すべきだ。以前購入した買い手が戻り、ページを介して、情報、アドバイス、そして、サービスを得るためだ。

    質問 #3: 季節商品にはどのように対応すればいいのか?

    製品のカテゴリーを強化することを目指すべきである。製品のカテゴリーに力を入れ、製品ページの説明欄のブレッドクラムおよびリンクを使って、季節商品を製品のカテゴリーに結びつけよう。最もポテンシャルが高く、最も重要な製品のページを最適化し、残りのSEOの予算を使って、製品のカテゴリーを強化しよう。

    人気の高い製品を売り出し、その製品に対して大きな需要があることが分かっているなら、URLに「coming soon」(発売間近)ページを加えて、独自のコンテンツを提供し、さらに、通知プログラムおよび予約注文フォームを作成してもらいたい。また、ソーシャルメディアをこのページに統合して、ユーザーが作成したコンテンツを介して、買い手候補を盛り上げる手もある。

    1年ごとにリリースし、製品を入れ替えることが分かっているなら、[website.com/category-sub-category/product-name-2012/]のようにURL内に年を加えて、新しいバージョンをリリースしたら、[website.com/category-sub-category/product-name-2013/]に301リダイレクトしよう。

    質問 #4: 新製品に対するSEOはどのように行えばいいのか?

    良質なインフォメーションアーキテクチャ、ウェブサイトの構造、そして、内部のリンクの構造は、新しい製品のページを上位にランクインさせる上で、絶対に欠かせない。ホームページからカテゴリーのページに、そして、カテゴリーのレベルから製品のページにリンクを張ろう。こうすることで、グーグルに早くコンテンツをインデックスしてもらえるようになる。また、親のカテゴリーのページからもリンクを張るべきである。

    ウェブサイトのテーマ(テンプレート)を最適化して、新製品が、必ずホームページに掲載され、見つけてもらい、インデックスしてもらえる環境を作る必要がある。優れた内部リンクの構造により、新製品のページを早い段階でインデックスし、ランク付けしてもらえる。

    質問 #5: 固有のコンテンツがほとんどない、または、全くない製品ページにはどのように対応すればいいのか?

    Eコマースビジネスには、製品ページのコンテンツを重要視する会社が非常に少ないと言う問題が見られる。多くの会社は、データベースから製品の情報を引き出し、その結果、コンテンツが重複する問題に直面する。

    製品の写真しか掲載されていないページもある。これでは、検索エンジンは、ページの内容も、検索エンジンのユーザーに対する関連性も把握することは出来ない。

    1. 特に人気が高い製品にコンテンツを加える。 ウェブ分析ツールを使って、売り上げが多く、人気の高い製品のページを特定し、コンテンツを介して手動で更新していく。
    2. 製品のカテゴリーを強化する。 10万点の製品に対して、テキストを作成することは不可能である。そのため、製品の親のカテゴリーを強化するSEOの取り組みに焦点を絞るべきである。内部リンクの構造、ブレッドクラムを改善し、関連する製品を加えて、検索ボットにサイトの内容を伝えよう。
    3. ユーザーが作成したコンテンツを追加する。 ウェブ上のその他の重複する製品との差別化を効果的に行うことが出来る。満足したユーザーや顧客による推奨やレビューは、SEOキャンペーンを強化するだけでなく、売り上げへのコンバージョンにもプラスの影響を与える。

    質問 #6: メーカー側の製品の説明をどのように表示すればいいのか?

    グーグルは、重複するコンテンツを嫌う。メーカーの説明文をそのままコピーするだけでは、コンテンツの重複が起きてしまう。しかし、大規模なショッピングサイトの場合、全ての製品の説明文と仕様を書き直すことは、事実上、不可能である。

    ユーザーによるコメントやレビューを加えることで、この問題を回避することが出来る。ユーザーにコメントを求め、ソーシャルネットワークを統合し、ユーザーに体験談を語ってもらうべきだ。満足している顧客は、マーケティングの取り組みを助けてくれる。

    1. 製品ページにコンテンツを加える。 ユーザーの問題を解決することを目指して、コンテンツに個性を与え、コンテンツの質とオリジナリティを高める。情報、画像、動画、または、提案をコンテンツに加えてもらいたい。
    2. コンテンツの「心理」の層を加える。 通常の製品の説明文は、面白味に欠け、専門用語を多用している傾向が見られる。しかし、気持ちや感覚が買い物に大きな影響を与えている。そこで、ストーリーを加え、製品の説明欄に息吹きを吹き込もう。

    質問 #7: 製品の多様化にどのように対処すればいいのか?(色やサイズ等)

    見た目はほぼ同じだが、色やサイズのバリエーションを持つ製品もある。適切に対処しなければ、コンテンツの重複と見なされてしまい、その結果、ランキングが低迷し、同じ製品のバリエーションの間で共食いが発生する可能性がある。また、誤ったキーワードで、製品が取り上げられてしまう危険もある(レッドジーンズが、キーワード「ブルージーンズ」で格付けされてしまう)。アダム・アウデッテ氏が、このニュアンスについて、レポートの中で分かりやすく説明しているので、参考にしてもらいたい。

    ウェブサイトを見直すと、適切なキーワードに対してランク付けされることで、販売数が増える製品が次々に見つかるかもしれない。

    質問 #8: カテゴリーページにはどのように対応すればいいのか?

    ホームページの次に強力であり、人気の高いのが、カテゴリーページである。

    1. カテゴリーページを個別のホームページとして扱う。 関連性の高い製品ページを含むサイロ、または、ニッチとして対処するべきである。
    2. カテゴリーページにコンテンツを加える。 この記事で取り上げられている優れたアドバイスを参考にしてもらいたい。
    3. ディープリンクを製品ページに構築する。 ソーシャルメディアに加え、ゲスト投稿、コンテンツマーケティング、さらには、広告もプラスに働く。
    4. ソーシャルシェアをタグ付けする。 グーグルプラス、ツイッター、そして、その他のネットワークでのリンクのシェアを狙いを持って実施する。
    5. 見せる/展示する内容をコントロールする。 検索エンジンとユーザーに最高の体験を提供することを意識して、カテゴリーページをデザインする。
    6. 検索フレンドリーなURLを利用する。 検索エンジンに対して、URLの内容に関して分かりやすいヒントを与えつつ、ビジターには有益な情報を提供することが出来るため、この取り組みは、割と早い段階で成果を上げる — ただし、キーワードスタッフィングを避ける必要がある。以下に、カテゴリーページ(および製品ページ)において、特に有効なURLの構造を挙げていく:
    • カテゴリーページ: Website.com/category/
    • サブカテゴリーページ: Website.com/category/sub-category/
    • 製品ページ: website.com/category-sub-category/product-name/

    質問 #9: 内部リンク構築と構造をどのように管理すればいいのか?

    内部リンク構築は、SEOとランキングに良い影響を与える。しかし、結果を改善するためには、「リンク構築」を行うだけでなく、リンクのアーキテクチャが必要になる。内部リンクは、検索エンジンのスパイダーのみを考慮しているわけではない。ユーザーフレンドリーの度合いもまた重要だ。確固たるリンクアーキテクチャを作成するには、綿密な計画が必要があり、また、時間もかかる

    1. カテゴリーレベルのナビゲーションを用意する。 サブカテゴリーと製品ページの内容をユーザーが判断しやすくなる。周りとの関連性を保つことを心掛けてもらいたい。
    2. カテゴリーレベルで関連する製品にリンクを張る。 意図とニーズを考慮して、ユーザーの視点で考え、さらに、適切なキーワードに対して最適化を行ってもらいたい。
    3. 全てのページとカテゴリーページでブレッドクラムを利用する。 こうすることで、ユーザーとグーグルを、1つ上の階層へとナビゲートし、親のカテゴリーに導くことが出来るようになる。

    質問 #10: ユーザーが作成したコンテンツをどのように活用すればいいのか?

    製品やサービスに関する正直な意見を恐れているなら話は別だが — 積極的にユーザーが作ったコンテンツを利用するべきである。ユーザーが作ったコンテンツには、SEOのメリットが2点ある:

    • コンバージョン率と売り上げが上がる
    • 独自のコンテンツは上位にランク付けされ、「新鮮さ」をもたらす

    ユーザーが作成したコンテンツは、製品ページに盛り込まれると、サイトを活性化し、良いレビューは、売り上げへのコンバージョンを高める。ユーザーは、満足したコミュニティの一員となり、顧客候補は、活気のあるアクティビティを目にすると、製品を買う意欲が高くなる。

    1. 満足したユーザーの「コミュニティ」を作る。 顧客の推薦とレビューを配信する。満足した顧客が投稿したブログの記事をシェアすることも可能だ。また、前向きなレビューを抜粋して、ビジターに信頼してもらうべきである — 信頼は最も重要であり、ソーシャルメディアは、この信頼感を効果的に示す上で役に立つ。
    2. schema.orgを利用する。schema.orgのマークアップ「レビュー」を利用すると、SERP内で個別の製品ページのリスティングの隣に星印を掲載することが出来る。これは、クリックスルー率に影響を与える。
    3. ソーシャルメディアを製品ページに統合する。 インスタグラム、フェイスブックのコメント、ピンタレストのピン、そして、グーグルの+1をサイトに統合して、ソーシャルプルーフ(社会的証明)をアピールすることが可能だ。製品を利用している満足した顧客の写真を投稿することも出来る。

    新しいSEO」では、ウェブサイトのテクノロジーよりも、ビジターの気持ちを重要視しなければならない。

    質問 #11: SEOをウェブデザインのプロセスに組み込むにはどうすればいいか?

    ウェブデザインは、見た目をアピールするだけではない。経験が豊かであり、SEOコンサルタント、アナリスト、コンバージョン率のエキスパート等と協力したことがある、Eコマースサイトのウェブデザインのエキスパートが必要である。エキスパートとして活躍してもらうために、スペースと予算を与えなければならない。

    構造をはみ出すページやURLが存在しない状態で、ウェブサイトのデザインとインフォメーションアーキテクチャが、連動するようになると、新しい製品ページを配信する度にサイト全体を強化し、検索スパイダーに早い段階でクロールしてもらえるようになる。また、快適なビジター体験を約束する優れたデザインとコンテンツは、売り上げを増やす。

    1. 計画を怠ると失敗する。 計画の早い段階で、SEOをビジネス/ウェブサイトに組み込む必要がある。サイトがローンチされた後では手遅れであり、ワイヤーフレームやデザインのプロセスに着手する前が理想的だ。良質なカテゴリー/セクションのテンプレートを作り、内部リンクを介して製品ページを宣伝する手法は、とても効果が高い。
    2. Eコマースサイト向けのSEOは、通常のSEOとは異なる。 EコマースSEOには、複数の分野のスキルを持ち、人間の心理、コンバージョン率の最適化、分析、ウェブデザイン、開発、ソーシャルメディアマーケティング、コミュニケーション、コピーライティング、経済、ユーザビリティ、そして、ユーザー体験に造詣が深いコンサルタントが欠かせない。また、最高のEコマースSEOのスペシャリストは、コマースの見解および理解が深く、小売ビジネスの仕組みを十分に精通している。
    3. Eコマースのウェブデザインは、永久に「完成」しない。 A/Bテストを継続的に実施し、最もパフォーマンスの良いバリエーションを探す取り組みが続く。適切な「ツール」も重要だが、最高のコンサルタントやエージェンシーの方が重要度は高い。「安価」なコンサルタントよりも、遥かに多くの売り上げをもたらすことが出来るなら、高価なコンサルタントは高価ではなくなる。

    質問 #12: 関連する製品をサイトでどのように整理すればいいのか?

    製品ページに関連するアイテムを提示すると、売り上げは増える。Product Information Management(PIM: 製品情報管理)のメタデータは、表示されている全てのアイテムが、関連し、パーソナライズされており、そして、在庫があることを裏付ける。また、ウェブデザイナーとディベロッパーには、内部リンクのアーキテクチャにも力を入れてもらいたい。

    1. 関連させる。 ビジターが、例えば、最新のiPhoneの製品ページに辿り着いたなら、コスト、品質、そして、買い手の特徴に基づき、その他の関連する製品も提案するべきである。最新のグーグルネクサスは、似ているかもしれないが、アップルの愛好家なら、絶対に購入しないはずだ。製品の提案を計測し、最適化する努力が求められる。
    2. 場所と配置。 目立つ、人目を引く場所に製品を掲載する。十分なスペースを与えるべきである。その他の製品の提案で、散らかしてもらいたくはない。また、売り上げが少なく、人気のない製品を目立つ場所に掲載するのもあまり薦められない。

    質問 #13: 内部のサイト検索をどのように活用すればいいのか?

    信じられないことだが、グーグル検索に対してサイトを最適化するものの、Eコマースサイトのサイト内検索に対する最適化を怠っているサイトがよく見受けられる。内部検索の役割を見過ごす、または、軽視していることが理由だ。スペルをミスした状態での検索、類義語の検索、ハイフンを使った検索、または、誤ったスペースでの検索は、適切な製品ページに導かない。思い当たる節があるなら、改善するべきである。

    1. サイト検索の追跡を有効にする。 サイトでビジターが検索しているキーワードを特定し、当該のキーワードがもたらす収益を計算することが可能なツールを利用する。
    2. 人気の高い検索をカウントする。 これは、製品の人気が高く、収益性が高いことを意味する。また、サイトを尋ねた目的の製品をビジターが見つけていないことを意味する可能性もある。
    3. Crazy Egg等のクリックを計測するツールを使う。 ホームページ、重要なカテゴリーページ、そして、製品ページでのビジターの行動を理解する。
    4. サイト検索の結果ページを「ランディングページ」扱いする。 検索結果は、適切であり、ユーザーの問題解決に貢献している必要がある。検索結果を「noindex」する処理を忘れないように注意してもらいたい。
    5. キーワードリサーチにサイト検索を盛り込む。 ビジターが探している対象を分析し、新製品のアイデアを探そう。また、改善する余地がある領域を見つけ、人気の高い製品を特定し、検索およびユーザビリティの問題点を克服する取り組みも重要である。
    6. サイト検索を試し、エラーを修正する。 発見したキーワードを内部検索に入力し、結果として表示されたページを確認する。誤りを修正すると、売り上げは大幅に増える。
    7. 内部検索を最適化する。 すべての内部検索が、適切な製品を導くことを確認する。そのためには、eコマース内のメタデータを調整する必要がある。メタデータを介して、処理を行うことで、不正確なワードやスペルミスが多く詰まったページを作らなくて済む。

    質問 #14: 製品の写真と動画を最適化するにはどうすればいいのか?

    写真、画像、そして、動画の質は、製品に対する感情に影響を与える。製品のメリットを顧客候補に感じてもらう取り組みの価値を絶対に軽視するべきではない。

    面白い写真は、ピンタレストを含むソーシャルネットワークでシェアされる。写真にタグを付け、コメントを投稿してもらうと、コンテンツをユニークにする効果がある。口コミが広がると、ブランドは力強く成長していく。また、イメージを最適化すると、グーグルの画像検索からトラフィックを引き出すことも可能になる。

    1. 質の高い写真を使う。 ムードを作る写真を使って、顧客候補に何かしらの感情を持ってもらう。このような写真は、売り上げを増やす効果がある。コストは高いものの、人気の高い製品においては、意義のある投資になる。動画はさらに効き目がある。
    2. 画像を最適化する。。ファイル名、altテキスト、キャプション等は、簡潔であり、それでいて、分かりやすい名称を用意する必要がある。イメージの内容の手掛かりをグーグルに与えることが出来るためだ。
    3. オプションをA/Bテストで検証する。 ある写真と別の写真を試し、どちらがコンバージョン率が高いか確認する。

    質問 #15: セール中の製品のページをアピールするにはどうすればいいのか?

    セール中の製品ページのHTTPヘッダーで、正規のURLを指定する。この処理は、別のURLと重複しており、このページではなく、固有のページをランク付けするようグーグルに合図する効果がある。

    質問 #16: モバイルデバイスに対して、どのようにデザインすればいいか?

    EコマースSEO戦略において、モバイルは重要な鍵を握っており、決して、無視することは出来ない。MetronetとVaimo NorwayでEコマースの顧客に対して、同僚のケネス・グヴェインが行った調査では、モバイルEコマースは、通常のEコマースよりも、成長率が2-3倍高いことが分かった。生き残りたいなら、モバイル化を推進する必要がある。

    すべてのURLのデスクトップ版を提供してもらいたい。一部のユーザーは、モバイルデバイスであっても、通常のウェブ版を好む。モバイル版とウェブ版を切り替えることが出来るように工夫しよう。多くのEコマースサイトに倣って、ホームページに返してしまう行為は認められない

    質問 #17: セキュリティはどうすればいいのか?

    当然だが、顧客は、インターネットのセキュリティに懸念を持っている。個人情報と金銭的なデータをサイトのオーナーに一任するためだ。そのため、安全であることを保証する必要がある。

    ビジュアル面での手掛かりを提供しよう。セキュリティの基準に従っていることを保証するロゴとテキストを表示することが出来る。SSL、Visa、または、その他のセキュリティおよび暗号化の標準や認証の情報を提供するべきである。Eコマースサイトでの買い物が、100%安全であることを分かってもらう必要がある。こうすることで、コンバージョンは大幅に増える。

    多くのショッピングサイトが、この情報をページの一番下に隠すか、あるいは、当然だと考え、わざわざ表示する必要はないと誤解している。このような過ちを犯さないでもらいたい。

    ベストプラクティスと繰り返し — すべてのEコマースサイトに送る最高のアドバイス

    1. 定期的にSEO分析を行う: SEOもEコマースサイトも静止しているわけではない。サイトとコードは変化する。ディベロッパーが、善かれと思って、ある問題を解決するものの、別の問題を作り出してしまうことがある。戦略的なSEOのフレームワーク(日本語)を用いて、全ての取り組みが収益および戦略の目標と一致している点を確かめてもらいたい。

    2. グーグルウェブマスターツールを使う: この無料のツールは、SEOの厄介な問題を見つけ、修正する上で役に立つ。次の作業を習慣として行ってもらいたい:

    • 404エラー、ソフト 404エラー、その他の問題を探す
    • SERPでの、ウェブサイト、製品、そして、ページのパフォーマンスを計測する
    • 人気の高いキーワードやフレーズ、人気の高いページ等を把握する

    グーグルウェブマスターツール、グーグルアドワーズ、そして、グーグルアナリティクスを活用して、無料で有益な情報を得るべきである。

    3. 行動を起こす: データをモニタリングしているだけでは、不十分である。手を加えることが可能なアイテムを探して、改善を続けなければならない。何を探すべきか、そして、その理由を把握してもらいたい。インデックス、コンテンツの重複、グーグルによる手動のペナルティ等の問題点を特定するべきである。その後、すぐに問題の解決に向けて、行動を起こそう。

    4. SEOツールに資金を投じる: Moz、Search Metrics、Raven SEO Tools、Deep Crawl等のツールは、問題を特定する上で効果的であり、修正に関する提案を受けることが出来る。行動を起こすことが可能なレポートシステムを策定し、問題を解決するためのルーティンを確立するべきである。すべてのツールが独自の利点を持っている。コンサルタントとして、EコマースSEOを行う際は、幾つかのツールを組み合わせて利用することを薦める。

    5. 手動の(サンプル)テストを行う: Screaming Frog SEO Spiderを使って、Eコマースサイトのページとセクションが持つ問題を特定する。特に重要な製品の分野を選び、特定のカテゴリーとサブカテゴリーで分析を行おう。時折、すぐに修正することが可能な、CMSが原因のサイト全体に広がる問題を見つけることが出来る。

    6. データ分析は宝の山: あらゆる取り組みを改善することが出来る。しかし、そのためには、リソースが必要である。改善の優先順位を決めるために、分析を行ってもらいたい。ダッシュボードで作業を実施することが可能な情報を整理しよう。

    7. モバイル革命を真剣に考慮する: モバイルデバイスは急速に増加している。モバイルサイトの開発の遅れは、オンラインビジネスを滅亡に導く。モバイルユーザーにどのような体験を提供しているのか、どのように改善することが出来るのか、自分自身に問い掛けてもらいたい。

    1本の記事でEコマースSEOの全てを網羅するのは不可能である。今回提供したアドバイスは、多くのEコマースサイトが、売り上げと収益を大幅に増やす上で役に立っているものの、あくまでも氷山の一角である。

    その他にも有益なアドバイスを持っているなら、コメント欄で提供して頂きたい。どんな意見が飛び出るのか、楽しみにしている。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「17 SEO Best Practices That Could Double Your E-Commerce Sales」を翻訳した内容です。

    いきなり在庫切れ製品の対応には驚きましたが汗、最近見たリスト記事の中ではトップクラスの実用度を誇る充実した記事でした。ここに書かれていることの幾つかを徹底的に実践するだけでも売上アップには確実に貢献しそうな雰囲気です。私も幾つかECサイトを運営していますし、早速できることから実践して今年のクリスマスを楽しく過ごしたいと思います! — SEO Japan [G+]

    ウケるSEOブログの作り方

    海外では以前から多数存在するSEO関連のブログ、SEO Japanでもその多くを紹介しています(最近、更新頻度が少なめで恐縮ですが・・・)。コンテンツマーケティングが普及してきたのか、日本でも最近になってSEOブログが増えてきたと思いますし、その多くは海外ブログに引けを取らない充実の内容なのは、翻訳記事をお茶を濁しているSEO Japanにとっては羨ましくもありますが、日本のSEOシーンにとっては喜ばしいことですね。今回は米国の人気SEOブログの筆者がSEOブログの課題やあるべき姿について書き下ろした非常に興味深い記事を紹介します。盛り上がりつつある日本のSEOブログシーンをさらに盛り上げるヒントが隠されているかも? — SEO Japan

    SEOブログはつまらない。インターネット上には、SEOを取り上げるブログが多数存在するものの、その多くは同じ情報を何度も何度も取り上げているだけである。事実上、情報がリサイクルされているのだ。90%が他人の受け売りのこともある ? 私はこのトレンドを「SEO情報のロングテール」と呼んでいる。

    このテールは、必要以上に長い。

    ある意味、このSEOブログのスタイルは、受け入れられていると言える。正直に言うと、私も同罪である。現在、Single Grain SEO blogの立ち上げに取り組んでおり、このブログでは、出来るだけこの不名誉を回避する努力をしている。しかし、この恥ずべきスタイルのブログは、クライアントにとって有益であり、私達がターゲットにしているオーディエンスの大半を占める、情報を持たない人達に基本的な情報を与えることが出来る。だからと言って、面白くなるわけではない。優れたブログは、情報を紡錘で巻き取り、セーターを編み、その後、裁断して、再び紡錘に巻き込む行為とは一線を画している。

    優れたブログは無限に続く

    最高のブログは、– 生きている間に、全てのトピックを網羅することが出来ない — 無限、もしくは、無限に近い情報を取り扱っている。無限に近い情報は、必然的にコンテンツが個性的になり、質が高く、面白く、その結果、卓越したブログを生み出す。

    残念ながら、無限に続くトピックは、稀である。トピックによって差はある。SEOの範囲は、ブログで取り上げる価値があるものの、SEO業界の人間にとっては、ほとんどの場合、戯言にしか聞こえないほど限られている。 範囲が広くなればなるほど、独自のコンテンツをもたらす変化は増え、そして、独自のコンテンツが出来上がる確率は高くなる。SEOから、インターネットマーケティング、そして、マーケティングへと幅を広げていくと良い。

    しかし、ジレンマを抱えることになる。範囲を広げていく際に、広げる範囲が狭過ぎることもあれば、あまりにも広げ過ぎて、誰にも気に留めてもらえなくなることもある。近寄り過ぎると、結局、同じことを何度も繰り返すことになる。中間に位置することが、個性を出す上で、意見を混合する上で、そして、ブログを改善する上で、有効に働く。

    ブログで無限に宣伝を行いたいなら、「人」を取り上げるべきだ。60億人が、ランダムに一度に交流する混沌とした環境が生まれているため、「人」の話題は、ブロガーにとって、無限大の可能性を秘めている。人をトピックに取り上げれば、差別化を行うことが出来る。なぜなら、例えば、ジョージア州のアトランタで、ピーナッツバタートーストをミームとして、CDを宣伝するパンクロッカーに出会ったストーリーのように、ブロガーが属する世界において、記事の取り上げる話題は、必然的に独自の話題になる。

    反対に、SEOの基本やSEOのみを取り上げれば、退屈なブログが出来上がってしまう。 SEOは無限ではないためだ

    この分野で取り上げるトピックには限りがある。検索エンジンは、特定のアルゴリズムのレベルを除いて、特に心配する必要があるテーマではない。リンク構築の手法は、分野によって異なる。しかも、大半のリンク構築の業者が、利用することが出来ないものばかりである。SEOブロガーとして、オーディエンスの好奇心を誘い、斬新なストーリーを提供し、認められるには、「人」を意識する必要がある。

    最新のニュース企業批判自社のアプリを作り、記事で取り上げる取り組み有名なSEOのプロへのインタビュー…このような取り組みによって、印象に残り、紹介する価値のあるブログを作り出されている。ベストプラクティスを何千回も繰り返す行為に甘えていたSEOブログの世界では、「人」を取り上げる以外の選択肢は見当たらない。

    それでも、重要であることに変わりはない

    「人」は大事だ。話をするのも重要だ。その結果、新鮮さを維持することに成功し、ネットワークが生まれ、最終的にリンクにつながる。作業を中断して、ある程度関連性があり、創造力を多少刺激する記事を読む行為は、考えている以上に重要度が高い。MozSEOBookOutspoken Mediaが新しい記事を投稿すると、ワクワクする。それぞれ、独特のスタイルを持っている。このようなサイトの記事を読むと、1日を乗り切る力が湧き、創造力が活性化されていく — 無限のポテンシャルを秘めていると言える。

    「人」を取り上げるには、割と勇気がいる。反論される可能性があるためだ。しかし、それも、面白味の一つだと言えるだろう。言い返す必要がある。なぜなら、言い返すたびに、新しい何かが生まれる。オーディエンスは、その「新しさ」を求めている。

    そして、この「新しさ」こそが、ブログで取り上げる価値があるトピックだと言える。


    この記事は、Ross Hudgensに掲載された「The Real Reason SEO Blogging Sucks」を翻訳した内容です。

    タイトルと比較して、いきなり世の中のSEOブログにダメ出しな冒頭でしたが汗、これからSEOブログを立ち上げようと思っている方、現状のSEOブログの方向性に悩んでいる方に何かヒントになる点はあったでしょうか?実際、アプローチ次第ではまだまだ開拓の余地があるSEOブログ界隈だと思いますし、新たなライターの登場に期待したいですね。

    私の場合は、2002年初めに勢いで20~30ページの(多分日本初の)SEO情報サイトとしてSEO Japanを立ち上げましたが(当時の記事)、その頃はブログ自体存在しなかったですし、その後も旬な情報を提供し続けるのは結局海外情報の受け売りな部分が多く更新も大変だし辛いな、、、と考え10年近く(汗)全く更新していませんでした。2010年から志向を変えて海外イベントのリアルタイムレポートという形で復活させましたが、すぐに記事ネタに枯渇し海外ブログの引用記事に走ろうかと思いましたが、そもそも単純に海外の人気ブログを翻訳紹介すればいいのでは?と思い立ち、幾つかのブログに連絡を取ってみた所、意外と快諾されたので今に至る次第です。ただの翻訳ブログのくせに偉そうにするな!と文句をいわれることもありますが、まぁ、この路線は路線でそれなりに需要もありますし、自分自身が勉強を続ける源にもなるので良いかとは思っています。

    と、何故か自身の告白になってしまいましたが、日本オリジナルの素晴らしいSEOブログも次々と生まれているようですし、今後の発展に期待したいですね! — SEO Japan [G+]

    Googleがリンクのコンテキストを介してスパムを特定する方法

    人口リンクを活用したSEO、Googleにとっては全て「スパム」の一環と見なされ、実際その多くがペナルティや順位下落を受けるようになってきた最近。その中でも様々なリンクスキームを考案して果敢にチャレンジを続ける人もまだまだ多くいるわけですが、、、今回はマニアック度に関してはトップレベルを誇るSEO by the SeaからGoogleがリンクスパムを特定する手法に関しての特許技術を紹介。人口リンクを見破られないためのヒントが隠されているかも、、、って悪用はあくまで自己責任でお願いします。 — SEO Japan

    グーグルは、ペンギンアップデートを介して、リンクスパムを、ページに向かうリンクとアンカーテキストを操作する試みと見なし、今までよりも遥かに警戒しているように思える。ペンギンアップデートが導入されたのは、2012年4月24日であった。その際、併せて、公式のグーグルウェブマスターセントラルのブログでは、「良質なサイトをより高く評価するために」が投稿されていた。

    この記事は、グーグルのウェブマスターガイドラインを違反するサイトのウェブランキングを下げるために、グーグルが着手している取り組みを紹介している。この記事を作成したのは、グーグルのウェブスパムチームを統括するマット・カッツ氏であった。同氏は記事の中で次のように説明している:

    変更の詳細を明かすことは、抜け道をくぐり抜けたサイトが検索結果にあふれ検索ユーザーの利便性を損なう可能性があるためできませんが、ウェブマスターのみなさんにお伝えしたいことは、ユーザーにとって利便性の高い 良質なサイトを作ること(英語)に専念し、ウェブスパムを駆使することなく “ホワイトハット” SEO を心がけてください、ということです。

    この記事は、キーワードスタッフィング、「不自然なリンクのパターン」、そして、コンテンツのスピン等、ペンギンがターゲットにする類のウェブスパムを挙げている。先月、私はグーグル、意味不明のフレーズを採点し、ページのランキングを格下げする」の中で、グーグルがコンテンツのスピニング(同意語を用いた書き換え)を特定すると思われる方法を描写した特許を取り上げた。

    2004年、グーグルは、検索エンジンが、リンクの前後のワード等、リンクのコンテキストに留意し、リンクのコンテキストを正確に理解することが出来る仕組みを記した特許を申請している。ウェブマスターセントラルのブログの記事で挙げられていた例では、リンクのコンテキストが意味を成さない手口で、リンクが作られる経緯が、例として挙げられた記事の中で明確に示されている:

    Examples of link spam from the Google Blog

    リンクを介して人為的に文書のランクを水増しする

    この特許は、「人為的に文書のランクを水増しして、検索結果の質を下げる」手法を幾つか挙げている:

    リンクベースのスパム行為 – この取り組みは、ページのランクを上げるために、大量のリンクを獲得する行為を伴う。グーグルは、リンクファームの例を挙げ、「一部のスパマーは、上位に格付けされている文書の持ち主に料金を支払い、文書内でリンクを張ってもらうことで、自分の文書のランキングを高くしている」と説明している。

    アンカーテキストのスパム – 多数のページから、同じアンカーテキストを使って、特定のページに向かうリンクを手に入れ、当該のテキストに対する検索結果のランキングを高くする行為を指す。

    グーグル爆弾 – アンカーテキストのスパムにとてもよく似ている。このアプローチは、商業的な利益を得るためではなく、冗談目的、もしくは政治的なメッセージを伝えるために検索結果を破壊することを念頭に置いている。

    オンサイトのフレーム化 – 多くのサイトが、「製品」リンク、「募集職種」リンク、「投資家向け」リンク等を使って、サイト上のページを「フレーム」で囲んで、リンクに関連するページのラキングを「人為的に水増し」する試みを行っている。

    このような手法に対抗するため、ページ上のリンクの「コンテキスト」に注目し、ページのランキングを下げる、または、上げる手法がこの特許では描かれている。

    それでは当該の特許の情報を提供する:

    参照のコンテキストに応じたランク付け

    発明: アンナ・パターソン、ポール・ハー

    付与先: グーグル

    米国特許番号: 8,577,893

    付与日: 2013年11月5日

    申請日: 2004年3月15日

    概要

    文書に関連するコンテキストに応じて、文書をランク付けするシステム。本システムは、1つ目の文書内の参照情報を特定する。この参照情報は、2つ目の文書に関連する。本システムは、参照情報に関連する1つ目の文書の一部を分析し、この部分からレアなワードを特定し、レアなワードを基にコンテキストの識別子を作成し、その後、このコンテキストの識別子に応じて、2つ目の文書のランク付けを実施する。

    この特許の発明者欄には、アンナ・パターソン氏が名を連ねている。パターソン氏は、グーグルのフレーズベースのインデックスに関する特許にも参加している。

    リンクのコンテキストに基づくランク付けの仕組み

    An example from the patent of window around a link where Google might look to find context identifiers for a link.

    検索エンジンがページをクロールする際、ページ上のリンクを特定し、例えば、リンクの前の5つのワード、リンクの後の5つのワード等、リンクを囲むウィンドウのテキストを抽出する可能性がある。上の画像では、アンカーテキスト「SATURN」が用いられたリンクが用いられている。このアンカーテキストの左側には「BEAUTIFUL OF ALL THE PLANETS」、そして、右側には「IS SURROUNDED BY AN ELEGANT」が記されている。

    次に、グーグルは、逆文献頻度(IDF)による重みづけの手法や従来の言語学的なモデリングによる手法等のプロセスを使って、既にウェブでインデックスした全ての文書と比較して、 リンクに関連するテキストのそれぞれの部分から「最もレア」だと思われるワードを抽出する。

    この場合、左側のウィンドウで最もレアなワードは「PLANET」、右側のウィンドウでは「ELEGANT」が該当する。この特許は、ウィンドウで用いられるワードの数は、5ワード前後であり、また、リンクが掲載されているページの他のコンテンツが用いられる可能性があると指摘している。

    また、このプロセスでは、「実在」するワードのみが用いられるようだ。「実在」の判断は、当該のワードが記載されているウェブ上の文書の数で決められる — 例えば、異なる50点の文書に用いられていなければ、実在するとは見なされない。これは、記号や数字を含むテキストの塊が利用されるのを防ぐ効果がある。

    同じページにリンクを張る文書が多いケースが考えられるため、このコンテキストのアプローチでは、大量のページからコンテキストの情報をすべて抽出することも考えられる。リンクの近くのワードを含む文書の数が多い場合、コンテキストの情報に文書の数が含まれる。SATURN「土星」は惑星「PLANET」であることを考えると、このページに向かうリンクのアンカーテキスト「SATURN」の傍に「PLANET」が掲載されたリンクが、大量に存在する可能性がある。また、SATURNは、「ELEGANT PLANET」(エレガントな惑星)と評されることが多く、アンカーテキスト「SATURN」を用いる「SATURN」に関するページに向かうリンクの近くに「ELEGANT」が用いられている可能性も高い。

    リンクの近くのレアなワードに対する、この「コンテキスト」スコア(この特許では、「コンテキストの識別子」と呼ばれている)は、各リンクに対するスコアを生成するために用いられ、各文書のランキングスコアを判定する。このスコアをつける上で用いられると思われるその他の要素を挙げていく:

    • 文書に向かうリンクの本数
    • 文書にリンクを向けている文書の重要度
    • 文書にリンクを向けている文書の新鮮さ
    • その他の既知のランキングの要素

    グーグルウェブマスターセントラルの記事(英語版)で、不自然なリンクのパターンとして挙げられている例を見ると、この例のリンクの周りのワードが、定期的にこのリンクの近くに現れるワードではないことが分かる。

    同じコンテキストの識別子が少ないなら、あるいは、疑わしいほど多く存在するなら、リンクが向けられているページに送られるべきランキングの価値は、スルーされることもあり得る。この特許は、この要素をページランクのシグナルとも、ハイパーテキストの関連性のシグナルとも呼んでいないものの、どちらにも属する可能性がある。

    このコンテキストの識別子のカウントは、時間の経過と共に計測され、リンクに対して急激にカウントが増えると、特定される仕組みが採用されると見られる。短期間で、同じコンテキストの識別子を含むリンクを複数獲得したページは、疑わしいページと考慮され、リンクを張るページのランキングにおいてカウントされないこともあり得る。反対に、各種の妥当なコンテキストの識別子を持つページは、検索結果において、押し上げられる可能性がある。

    教訓

    この特許が認められたのは最近だが、申請が行われたのは10年近く前である。グーグルが、この特許で描写されているプロセスを利用したことがあるかどうか、利用したものの、別のアプローチに変えたかどうか、あるいは、今でも利用しているかどうかは不明である。

    リンクスパム、アンカーテキストのスパム、グーグル爆弾、フレーム化等、このアプローチが解決を試みる問題は、グーグルが今でも対応に苦戦している問題である。しかし、ペンギンアップデート、そして、ウェブマスターツールでの手動のペナルティの通知等の対策によって、グーグルは積極的に問題の解決に乗り出している。グーグルは、このコンテキストの識別子によるアプローチを、不自然なリンクを特定するために用いているのだろうか?上の例のペンギンのウェブスパムにおいては、有効に働きそうだ。

    今後は、リンクの周りのワードにも注意を払うべきなのかもしれない。


    この記事は、SEO by the Seaに掲載された「How Google Might Use the Context of Links to Identify Link Spam」を翻訳した内容です。

    10年前に申請が行われていた特許だけに、スパム認識技術としてはかなり古めの部類に入るとは思いますし、今ではこの数段上の技術を数多く投入しているとは思いますが、多少の参考にはなったかもしれません。普通に真っ当なSEOのみを行っていれば、この内容を参考にする必要はないわけですが、、、Googleを理解するという意味でも気になる記事ではありました。 — SEO Japan [G+]

    競合サイトのSEOの状況を詳細に分析する方法(難解なのでコンサルタント・SEO担当者向け)


    今回のテーマは競合サイトがどのようなキーワードで集客しているかを調査する手法である。
    私はこうやっていますっていうだけではあるが、この手の情報が出回っているのを全く見たことはないので参考になる方もいらっしゃると思う。
    わりと難解でかつ面倒、そしてGRCを持っていないとできないため、一般のWebマスターには無縁の内容である。
    難解で面倒でもやってみたいと考え、かつGRCを持っている(あるいはこれから買ってもいいと思う)人のみが対象となる記事だ。
    それ以外の人は時間の無駄なので、直帰することをお勧めする。

    さて、

    競合サイトのSEO分析で難しいのが
    「どのようなキーワードで集客しているか」

    である。

    SEOというものは結局のところ、

    キーワードを介してWebサイトに
    ユーザーを集めるマーケティング活動のことである

    従って、SEOの観点からサイトを分析するためにはどのようなキーワードから集客しているかを把握しなければならない。
    しかし、自サイトであれば完全ではないもののWebマスターツールやAnalyticsから把握が可能だが、競合のWebサイトがどのようなキーワードから集客しているかを知ることは非常に難しい。
    どのキーワードで集客しているかを分析しない限りは、SEOの観点からの分析としては不十分であり意味をなさない。

    ビッグキーワードでの上位表示の技術の有無がこれまでであればSEOにおける競合分析であった。
    既存のSEO系の分析ツールはだいたいそんな感じである。

    しかし、SEOの主戦場はロングテールキーワードに移りつつあり、ビッグキーワードを含めた様々なキーワードでどれだけ集客できているか?
    といったはるかに難しい分析が必要になってきている。
    既存のツールではまず対応できない。

    さて、前置きが長くなった。
    その手法である。当然ながらあくまで完全なものではないが、ある程度は役に立つはずである。
    当サイトを解析の例としてやってみることにしよう。

    1.Yahoo!検索で100件表示で
      ページの一覧を取得する

    site:minnano-seo.com

    ※あくまでもYahoo!検索で、100件表示でなければならない。
    ページ送りをして全ての検索結果のページのURLを取得する。

    • 検索結果1ページ目(1位~100位)

      http://search.yahoo.co.jp/search?p=site%3Aminnano-seo.com&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=

    • 検索結果2ページ目(101位~200位)

      http://search.yahoo.co.jp/search?p=site%3Aminnano-seo.com&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&pstart=1&fr=top_ga1_sa&b=101

    • 検索結果3ページ目(201位~300位)

      http://search.yahoo.co.jp/search?p=site%3Aminnano-seo.com&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&pstart=1&fr=top_ga1_sa&b=301

    • 検索結果4ページ目(301位~400位)

      http://search.yahoo.co.jp/search?p=site%3Aminnano-seo.com&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&pstart=1&fr=top_ga1_sa&b=401

    といったように、検索結果の全ページのURLを取得してメモ帳などに貼り付けておく。
    (最後の順位を表す数字の部分だけを変えても可)

    2.取得したURLを
      キーワードプランナーにかける

    キーワードプランナーでYahoo!検索のURLを解析した結果
    ※クリックすると拡大します

    ダウンロードボタンを押し、CSVファイルを取得する。
    この操作を1.で取得したURLを全て行う。

    3.CSVファイルを全て足しあわせて
      一つのCSVファイルにする

    出来上がったファイルがこれだ。
    全部を1つのCSVにまとめたもの

    4.重複キーワードを省く

    重複キーワードの省き方は私だったらExcelを使って、

    1)キーワードで並べ替える

    2)ダブりチェック用の列を作り(ここではB列とする)、A列がキーワードだとしたら
    B2にこんな関数を入れてやる。
    =if(a2=a1,”ダブリ”,”OK”)
    その後、これを下までコピーしてやる。
    すると、ダブっているキーワードはダブリと表示されるので、これをオートフィルタをかけて削除する。
    ※その際に、再計算が自動になっていると1行消されるたびにワークシート全体再計算がかかってしまうため、いつまでたっても終わらないかも知れない。
    なので念のため、再計算は手動にしておく。

    5.ビッグキーワードを取り出す

    Googleのキーワードプランナーは良いのだが、ビッグキーワードを見出しにくい欠点がある。
    2語の複合キーワードを分割して1語を見出してやる必要がある。

    A列がキーワードだとしたら
    C列にこんな関数を入れてやる。
    =LEFT(A2,SEARCH(” “,A2)-1)
    D列には
    =MID(A2,SEARCH(” “,A2)+1,99)

    こうすることでスペースで区切られた前後のキーワードを分離することができる。
    これで取り出したE列とF列をExcelに貼ってやり、4と同様にダブリを消す。

    本当は3語のパターンもこれと同様に処理してやるのだが、今回は面倒なので省略する。

    6.キーワードプランナーで取得できなかった
      複合キーワードを見出す

    キーワードプランナーは万能ではない。
    しかし、幾つかの操作を加えてやることで、隙間を埋める事が可能になる。
    これはその操作である。

    4.と5.で取得したキーワードをキーワードプランナーの、
    「キーワードのリストを組み合わせて新しいキーワード候補を取得」
    を行い、掛け合わせパターンを作る。

    私は使い勝手がいいのでAdWords Editorを使って、キーワード候補を見出している。
    キーワード候補
    ※クリックすると拡大します

    サイトテーマと無関係のキーワードが多く見出されるが、これを目視で省いてもよいのだがその必要は基本的にはない。
    例)「求人 転職」「無料 アプリ」「中国 ブログ」

    7.CSVファイルを全て足しあわせて
      一つのCSVファイルにする

    4.5.6.で取り出したキーワードを全て足し合わせる。
    足し合わせるとこんな感じ

    8.キーワードプランナーで全キーワードの検索数を取得する

    これが実に面倒くさいことにキーワードプランナーでは検索数は一度に800キーワードまでしか取得させてくれない。
    (まあ、リスティングで使うためのツールだから仕方ない・・・)
    検索数を取得する処理
    ※クリックすると拡大します

    この画面から必要な回数だけ処理を行い、何度もダウンロードして、CSVファイルを足し合わせる必要がある。

    出来上がったファイルがこれだ。

    検索数取得済

    9.GRCに投入できるようにデータを整えGRCにかける

    GRC投入データ

    こんな感じに整えたら、GRCにかけてブン回してやる。

    どんなビッグキーワードで上位表示しているのか?
    どんなページがランクインしているのか?
    想定外の集客がされているキーワードは何か?

    といったことがかなり事細かにわかる。

    完成したものはこちらである。

    最後まで読んでいただくとほとんどがExcel上の作業であることがわかるだろう。
    とは言えExcelである必要はなく、文字列の処理ができるプログラミング言語を使って処理しても全く構わない。
    (実際はプログラミングで自動化したほうがいいと思う)

    この手法の最重要ポイントは大量のキーワードデータを処理することにある。
    データによるアプローチがこれからのSEOにとっては最重要であると私は考えているのである。


    ウェブマスターツールやAnalyticsで得られるデータと照合してみるとわかるが、この方法はそれほど精度が高く出るわけではない。
    実際にこの方法でも取りこぼす重要キーワードが数多くあるし、Yahoo!検索の結果は1000件までしか表示されないので、そういった制約もある。
    またあまり大規模なサイトに対しては適応させるのは難しい。
    ※大規模なサイトに適用する場合は、クローラーを作ってtitle、meta keywords、meta description、hnを取得し形態素解析で単語を抜き出すといった処理が必要になってくる。

    もっと精度を上げるなら、更にもうちょっと工夫と手間が必要になる。
    特に手間は重要で、手間をかければどんどん精度は挙げられる。

    しかし、基本的な考え方はこんな感じであり、他サイトを直接見る方法はないため、現状において非常に有力な手法であると考えている。

    被リンクでペナルティを受ける前に絶対に知っておくべき知識のまとめ

    SEO業者に頼んで対策をしていたが、ペナルティを受けてしまった。 業者に連絡をしても、「色々頑張ってやっているので見守るしかありません」とはぐらかされる。 最近、急にこんな相談を頂くことが増えた。 おそらく、あなたもSE […]

    ウェブマスター ツール新機能:スマートフォン向けクロール エラー

    スマートフォンで検索を行っていると、サイト側の 設定ミス の結果として、欲しい情報が発見されないことがあります。しばしば見られるのは、デスクトップでは問題なく動作する一方、スマートフォンではエラー ページが表示されてしまったり、関係のないページへリダイレクトされてしまう、といったサイトです。Googlebot からはクロール エラーとして認識されるこれらの問題は、ユーザー体験上、大きな問題になる場合があり、以前このブログでもご案内した、スマートフォン向け検索結果における ランキングの変更 のきっかけでもあります。

    本日より、ウェブマスター ツール内の クロール エラー 機能で、これらの問題を特定することができるようになりました。新たに設けられた「スマートフォン」タブには、スマートフォン向け Googlebot よって検出されたエラーが表示されています。


    ここで表示されるエラーには、以下のようなものがあります。
    • サーバー エラー: Googlebot があるページをクロールした際、HTTP エラー コード を返された場合に表示されます。
    • ソフト 404: Googlebot が 404 を返された、あるいは返されたコンテンツが ソフト エラー ページ であると判断された場合に表示されます。
    • 間違ったリダイレクト: デスクトップ向けのページが、スマートフォン ユーザーを検索クエリとは 無関係なページへとリダイレクト してしまう場合に表示されます。特に、スマートフォン向けサイトのトップ ページへのリダイレクトが多く見受けられます。
    • ブロック: サイトの robots.txt が、スマートフォン向け Googlebot を ブロックしている際 に表示されます。通常、このようなスマートフォンに特化した振る舞いはエラーを招きます。サーバーの設定を再度ご確認ください。
    ウェブマスター ツールに表示されるエラーを修正することにより、よりよいユーザー体験を提供でき、Google のアルゴリズムもあなたのコンテンツをよりよくインデックスすることができます。スマートフォン向けのサイトの構築方法 や、しばしば見られる間違い の修正方法もご確認ください。ご質問は ウェブマスター フォーラム へお願いいたします。

    Googleアルゴリズムの進化 – ソーシャル、リンク、そして、民主主義

    数々のスパム検出アルゴリズムやハミングバードアップデートで進化を続けるGoogleですが、大きな流れでいえばリンクベースの評価基準をよりソーシャルベースの評価基準へと移行させつつある、ということがあるようです。リンクはSEOにより濫用され続けてきた歴史がありますし、ソーシャルメディアの普及でリンクを評価軸の中心に置くのはそもそも良いのか?という話もあります。今回はマット・カッツが今後のGoogleについて語った話を元に筆者がGoogleのアルゴリズムの進化について考えた次世代SEOを占う記事を。 — SEO Japan

    ハロウィーンの当日に行ったハングアウトオンエア(HOA)のライブ放送イベントにダニー・サリバンに参加してもらった。このイベントでは、ハミングバード、そして、ソーシャルシグナルに関して、意外な新事実が幾つも明らかになった。このイベントをスコット・スカウクラフト氏が、大事な箇所を5分間の動画に見事にまとめてくれたので(スコットマジックと私は呼んでいる)、是非、視聴してもらいたい:

    YouTube Preview Image

    整理すると、以前、グーグルは、ソーシャルシグナルをランキングの要素として利用する点に関して、技術的に大きな欠点を抱えていたようだ。しかし、ハミングバードの導入により、グーグルは、(その他のシグナルに加え)ソーシャルシグナルを巧みに処理するためのインフラが整備されたことになる。

    これは、先日行った調査で、グーグル+のシェアのリンクがランキングに影響を与えていない点が判明した理由なのかもしれない — しかし、同時に、グーグルプラスがランキングインパクトを与える日が、間近に迫っていることを示唆している可能性もある。

    ダニー・サリバンは、HOAで幾つかの比喩を用いていたが、その中でも、米国が誕生した頃の投票制度の例えは特に分かりやすかった。票を投じるためには、資産家の白人の男性でなければならず、民主主義とはほど遠いシステムであった。

    時代の流れと共に、白人以外の人種、裕福ではない者、そして、女性にも投票権が与えられるようになった。米国は進化を遂げ、基本的には18歳以上の全ての市民が投票することが出来るようになった。

    この民主主義は検索でも行われているのか?

    その問いに対して、簡潔な答えを提供する必要があるなら、イエスでもあり、ノーでもあると私は答える(あまり単純ではないが…)。もう少し細かく状況を解説していこう。

    今まで、SEOを動かしていたのはリンクであった

    これは、大地主の白人男性のみが投票権を得ていたシステムに相当する。ウェブでは、リンクを実装するには、ウェブサイトを持っている必要がある。土地の所有と比べると、大した投資ではないが、それでもある程度の投資が求められる。ソーシャルメディアのアカウントを開設する際の投資と比べると、遥かに犠牲は大きい。

    グーグルは、今後、ソーシャルシグナルをランキングの要素として利用するようになる

    冒頭の指摘を再び整理すると、次の2つのポイントが浮かび上がってくる:

    1. グーグルは、現在、ソーシャルシグナルを利用していない(または大々的には利用していない)
    2. 今後は利用するつもりである

    スパムが支配する世界

    これが現実だ。そのため、あるタイプの票を無効にする必要がある。自分自身への投票も無効扱いされる。自分に票を投じるための行為は、認められず、単純にカウントの対象外になる。

    当該の分野の専門家の票は重要視されるべきである

    あるトピックにおいて、エキスパートと認められる人物であり、そのトピックにおいて、優れたコンテンツを作成したと評価されているなら、当該の人物の意見は、何も知らない人の意見よりも重視されるべきである。リンクベースのアルゴリズムは、常にこの方式を介して、運営されてきた。ソーシャルシグナルにおいても、同じ方式が用いられることになる。

    ウェブにおいて、リンクは、社会的証明の最初の形式であった。優れたコンテンツに対して人々(この比喩では、裕福な白人の地主)が票を投じる手段であった。元々のグーグルのアルゴリズムでは、ページランクは、誰がトピックのエキスパートなのかを示す手段であり、リンクのページランクが高ければ高いほど、低いページランクのサイトのリンクよりも、重視されていた。このシステムも時間の経過と共に進化し、関連性が大きな要素として定着した。

    ソーシャルメディアの世界では、トピックのエキスパートの評価は、関連するコンテンツが、言及される、シェアされる、そして、+1される等のアクションを介して、決められていく。

    ソーシャルでの投票は、労力と関与のレベルがリンクよりも低い

    ウェブサイトのオーナーのみが票を投じる世界(ウェブサイトを持っていなければ、リンクを埋め込むことが出来ないため)が民主的とは言えないと指摘することも出来るが、リンクを使ってコンテンツに「票を投じる行為」には、ソーシャルメディアでコンテンツを共有する行為よりも多くの労力、そして、関与が求められる。

    Social Media Signals Lack Commitment

    票の重み付け

    いいね!や+1ボタンのクリック — 労力のレベル(とても低い)関与のレベル(低い)

    コンテンツのシェア — 労力のレベル(低い)関与のレベル(並)

    リンクの掲載 — 労力のレベル(高い) 関与のレベル(高い)

    ウェブサイトのパブリッシャーは、まったく信頼されていない低レベルのサイトから距離を置き、ブランドの評判を守らなければならない。スパム丸出しのアフィリエイトサイトにリンクを張ってしまうと、ターゲットのオーディエンスからの評価は落ちてしまう。ソーシャルメディアでも同じことがいえるが、ソーシャルメディアでのコンテンツの共有は、数分間で消えてしまうものの、ウェブサイトにリンクを張ると(削除するまでは)その場所に残る違いがある。

    いずれのシナリオにせよ、ろくでもないサイトにリンクを張る気にはならないが、本当の問題は、曖昧な領域に属する。ソーシャルメディアでコンテンツをシェアする前に、どの程度、当該のコンテンツの質をチェックするだろうか?時間がないものの、何かを推薦したいなら、見たところ質が高そうなコンテンツを見つけたら、さらに数分間を割いて、質を吟味しようと思うだろうか?誰よりも早くシェアしたい欲求が強く、最後のチェックをスキップしてしまうだろうか?用心、そして、努力に影響を与える可能性があるシナリオは、他にも多く考えられる。

    このように、曖昧な領域が存在するものの、二流のコンテンツのシェアがもたらすリスクは低い。一方、ウェブサイトでは、低レベルのコンテンツにリンクを張ることで、ブランドおよび評判が被るダメージは大きい。

    解決策

    あくまでも個人的な意見だが、堂々と発表させてもらう。次のような公式が採用される確率は非常に低いと私は考えている:

    Social Signals and Link Signals Together

    ソーシャルメディアでの証明のシグナル – シナリオ 1

    ウェブリンク、グーグル+でのリンクのシェア、+1 -> ソーシャルシグナルの選別 -> 票

    先程申し上げた通り、ソーシャルメディアを介して、ユーザーが投票(シェア、+1、コメント)に投じる投資は、ウェブサイトにリンクを掲載する際の投資とは異なる。そのため、若干、異なる仕組みで、票が処理されるのではいだろうか。次のような仕組みの方が、有効に働くと私は思う:

    Social Signals and Link Signals Separately

    ソーシャルメディアでの証明のシグナル – シナリオ 2

    ウェブリンク -> リンクのシグナルの選別 -> リンクベースの票

    グーグル+でのリンクのシェア -> グーグル+でシェアされたリンクの選別 -> グーグル+の票

    +1 -> +1の選別 -> +1の票

    コメント -> コメントシグナルの選別 -> コメントの票

    ソーシャルシグナルの選別を行う仕組みは、シグナルによって大きく異なることを強調するため、2つの表を提供した。「ソーシャル票とリンク票を足して、それで終わり」と言うわけにはいかない。どのような形で投票が行われるにせよ、コンテンツに「票を投じる」人物/ブランド/パブリッシャーの信頼性に応じて、重みづけが行われるはずである。

    しかし、上の表には、シグナルによって、ランキングに与える影響が大きく異なる点が反映されていない。特定の種類のシナリオでは、リンクが強い影響力を持ち、ソーシャルシグナルは全くインパクトを与えない(あるいは、その逆)ケースも考えられる。

    まとめ

    リンクとソーシャルシグナルは、ともに社会的証明の形式の一つだが、どのように動くか、そして、何が関わるのかに関しては、全く異なる。そのため、グーグルが適用する仕組みにも、違いが生じると私は考えている。いずれにしても、多くのプラットフォームで評判を確立し、様々なタイプの社会的証明のシグナルを得ることが、オンラインマーケティングの中心的な取り組みになることに変わりはない。

    大きな企業では、大きなスケールで行われる。零細企業では、一部の分野、または、地域のマーケットに絞って、この取り組みが行われる。企業の規模に関係なく、やることは同じである。自分が所属するマーケットで、リーダーとしての地位を確立する必要がある。これは、最終的なゴールである。また、最後になるが、グーグルは、グーグル+のシグナルを何かに対して、カウントする試みを始めようとしているようだ。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「What Everybody Missed About Hummingbird: Social Signals」を翻訳した内容です。

    ソーシャルシグナルの重要性がさらに叫ばれる最近ですが、記事の筆者の分析は中々面白かったですし、なるほどそんなに単純な話ではないことも改めて理解できました。もちろん今の時点でも例えば「いいね!」数が多ければよいものではないことは自明の理ではあるでしょうが、「ソーシャルシグナルが大事(オーソリティに限る)」といわれた時点で、その手のサービスがまた大量に登場し無作為に電話営業され販売されそうなことは容易に想像はついて怖い面もあります。ソーシャルシグナルの場合、現状のリンクペナルティのように外すことも難しそうですし。さらなる混乱を巻き起こさないためにも、Googleも簡単には検索結果に影響力があるとはいえなそうなソーシャルシグナルですが、さて2年後3年後の検索結果にどこまで影響を与えているのか興味深い限りです。 — SEO Japan [G+]

    robots.txtの書き方|内部SEOの改善に必要な27の基礎知識と具体策

    SEOは既に「良質なコンテンツ」のみが検索上位を独占するようになりつつある。 そして、良質なコンテンツばかりになってくるとサイト内部がどれだけ最適化されているかが結果を分けるようになってくる。 robots.txtはその […]

    AppleのUXエバンジェリストが教える、優れたアプリアイコンをデザインする6つの秘訣

    久々にこんなベタな記事を載せてみたかった、ということで今日もアプリで一獲千金の夢を描いているあなたに送る、より注目を集めるアプリアイコンのデザイン手法についてまとめた記事をThe Next Webから。リリースしても注目を集めるのは至難の業なのがスマホアプリの世界。SEOも微妙な感じですし、広告費を投入するしか露出の手段はないのか、、、という感じですが、アイコンのデザインが良ければ他アプリより目立った露出とダウンロードを獲得できるかも?それが全てではないでしょうが、プラスになるには間違いない、アイコンデザインのティップス集です。 — SEO Japan

    これは、アイコン用検索エンジンIconFinderの創設者、Martin LeBlancによるゲスト投稿。彼をTwitterフォローするにはこちら


    6月にサンフランシスコで開催されたWWDCイベントの直後、大量のiOS7リソースがウェブ上で利用できるようになった。何百ものセッション、講演者、基調講演の至る所で、Appleは、幸運にもその場にいた何千人もの代表者に新しいiOSを公表した

    その中で私たちは、AppleのUXエバンジェリストMike Sternによる“Best Practice Guide for Great iOS Design”と呼ばれる素晴らしいプレゼンテーションを見つけた。

    彼のプレゼンテーションの最初の部分は、アプリアイコンに関することだった。彼は、アプリアイコンをデザインする際に重要な6つのことについて詳しく話した。私たちは、この記事の中でそのプレゼンテーションを要約するために最善を尽くすつもりだ。

    Mike Sternは、なぜUIとアプリアイコンに注意を払うことが重要なのかを説明することから始めた:テクノロジーをいくつ使用しているか、いくつのAPIをインテグレートしたか、コードがどれほど洗練されているかを基に、ユーザーはあなたのアプリを判断するわけではない。彼らがあなたのアプリを判断する方法は、何ができて、どんな気持ちにさせるかだ。ユーザーは、アプリを使用する時、直感的で美しく、時に魔法のような体験を期待する。

    より優れたアプリアイコンを作るための6つの秘訣

    デベロッパーによって繰り返されているいくつか共通した落とし穴と過ちがあり、多くのアプリがレビュープロセスの間にアプリストアから拒否されている。アプリが拒否される理由トップ3の中に、出来の悪いアプリアイコンがある。

    アプリアイコンは、通常、ほとんどの人があなたのアプリに出会う最初の場所だ。あなたは、他より突出していなければならない。私たちは、‘カメラ’アプリでアプリストアを検索した際のスクリーンショットを見せられたのだが、そこではPathのようなアプリがカメラレンズを使用している他のカメラアプリから際立って見えた。美しいこと、簡単に認識可能であることは、あなたが頭に入れておきたい2つの主たるクオリティだ。

    ユーザーがアプリストア内であなたのアプリを見る時には、ユーザー体験について、それがどれくらい楽しいのか、どれくらい直感的なのか、どれくらいニーズに合っているのか、仮定を築き始める。もしアイコンが立派に見え、注意深く作られているのなら、アプリ自体も同じように上手く作られていると仮定することは理にかなっている。しかし、それだけでは終わらない。ユーザーはあなたのアプリについて他の種類の仮定も築きはじめる―テクノロジーはどれくらい優れているのか、どれくらい安全なのか、安定性はあるのか、競合相手よりも優れているのか?だから、そのことを頭に入れて、アプリアイコンに焦点を合わせて時間を投資することが本当に重要なのだ。

    では、何がアプリアイコンを優れたものにするのだろう?それには2つある:美しさ、そしてもっと重要なことに、簡単に認識できることだ。では、どうやってそれを達成するのか?優れたアプリアイコンと他とを区別するものは6つある:

    秘訣1: ユニークな形を重視する

    これら4つのアイコンはかなり異なる―多くの色を使用しているものもあれば、グラデーションを特徴としているものもあるが、これらは全てシンプルな形で始まっている。それが、離れた所からでも、一目見ただけでも、認識することを可能にしているのだ。

    アイコンは異なるサイズで表示される。Appストアでは大きいが、ホーム画面では小さくなるし、通知センターやグループ内ではさらに小さい。アイコンに選択した画像が、きちんと縮小できること、どんなサイズでも明確であることを確かめよう。

    秘訣2: 注意深く色を選択する

    限られたパレットを選択すること。あるいは、2色で十分かもしれない。たくさんの色を使った素晴らしいアイコンは数多くあるが、それを成功させるのは難しい。

    秘訣3: 写真の使用を避ける

    アプリアイコン内で写真を使用するのはなるべく避けよう。Sippアプリは、いかにアプリアイコンが写真と同じ要素を持つことができるのかを示す良い例だが、それは‘S’という文字の形を使って描かれたものだ。

    秘訣4: たくさんのテキストを避ける

    テキストを一切使わないで済むなら恐らくそれが一番だろう。アプリアイコンには一文字もしくはロゴだけを使用してみよう。これの良い例が、NessPocketVineSnapguidePinterestだ。

    秘訣5: 題材を正確に表現する

    iOS7の変更を考えると、これは少し驚きかもしれない。Paperが一つの例だ(2012年にADAを受賞)。Square walletも、ホログラムと目立った形を用いて‘本当に上手にポップしている’。1passwordのアイコンは、データの安全性を見事に反映して、感情的な反応によって安心感を与える。LifeKrazeには、異なる素材による模造のアプローチをとても上手く打ち付けたアプリアイコンがあり、Mikeは‘どうやってそれをやったのか分からないが、最高レベルの芸術性である’ことを認めている。経験7年のAppleデザイナーが出しているSoftFacadeにも大きな称賛を心から送りたい。

    秘訣6: クリエイティブになる

    あなたは他から突出しようとしているのだ。RoutesyHipstamaticEvernote FoodBrewski Meは全て、この分野の寵児として取り上げている。多くの場合、その秘訣は、シンプルなコンセプトを作ることだ―時には、最も複雑なレンダリングはシンプルな形の組み合わせを基にしている。

    おまけの秘訣: 異なる壁紙でアイコンアプリをテストする

    あなたの新しいアイコンは古いレインドロップ上ではよく見えるかもしれないが、全ての壁紙上で良く見えるという保証はない。必ず全ての異なる種類の壁紙でアプリをテストして、それがどう見えるかを評価するために自分のデザインをフォルダにグループ分けしてみるのだ。

    ケーススタディ: Turnplay

    有名なアイコンデザインの会社、Ramotionは、Turnplayと呼ばれるアプリでとてつもなく素晴らしい仕事をした。それは、音楽ファイルをあたかもレコード盤で聞いているかのように再生するアプリだ。

    RamotionがTurnplayのアプリアイコンをデザインする時が来た際、彼らはいつもやっている方法で始めた―伝統的スタイルの紙のスケッチを用いるのだ。初期段階での細かいペンシルデザインを見たり、彼らがいかにして異なるアイディアと戯れていたかを見るのは興味深い。これを見ると、レンダリングや細部がどんどん複雑になった時にさえ、このチームが決してデザインを見失わなかったことが分かる。

    多くの試みの中で、彼らは、名前から取ったTやレコードに乗せた手などをアイコンに使用することを試みた。そして、ついにこれに行き着いた。再生のシンボルが真ん中に乗ったターンテーブルである―ベーシックな形を基にしたシンプルなアイコンだ:

    もしあなたがこのセッションをまるまる見る機会があるのなら、それは間違いなくあなたの1時間を費やす価値のあるものだ。Apple Developerアカウントが必要ではあるが、フルバージョンを見ることができる。

    画像クレジット:Shutterstock


    この記事は、The Next Webに掲載された「Six tips from Apple on how to create better app icons」を翻訳した内容です。

    AppleのUXエバンジェリストといわれると妙に説得力が増す記事ですが、確かにどれもいわれれば納得ではありますし、何より美麗アイコンの事例集として参考になる素晴らしいアプリアイコンが多数紹介されており、眺めているだけで心躍る記事でした。各アドバイスもさることながら、最初のカメラアプリの一覧画像におけるPathの目立ち具合は半端なかったですね。ついつい自身のアイコンデザインに集中してしまいがちですが、競合のアイコンとの比較や差別化、ということもデザイントレンドが常に移り変わるスマホデザインの世界ではアイコンデザインのクオリティ以上に大事なのかな、とも感じました。 — SEO Japan [G+]

    テクノロジーを過大評価し、言葉の力を過小評価する理由

    アドテクノロジーの進化と活用が加速化する一方、改めて人が産み出すコンテンツの大切さも問われているウェブマーケティングの世界。どちらかというと、革新的でビジネスとしてもスケールし、関連スタートアップやGoogleなど大手企業による買収話も多いアドテクに注目が集まりがちですが、本当に役に立つのはどちらなのか?そんな疑問にコンテンツマーケティングを5年以上に渡って啓蒙してきたCopybloggerに答えます。 — SEO Japan

    Image of Victorian Machine

    大勢の専門家が、アマゾンのソーシャル推薦機能は、心強い味方になると考えている。しかし、なぜこの機能が役に立つのだろうか?

    そもそも、アマゾンの究極のソースとは何だろうか?

    当然だが、様々な変化する要素を把握する上で、幾つか予測値が存在する。恐らく、この値は、アマゾンのトップシークレットなのだろう。しかし、このソースは、アマゾンの内部にも存在するのではないだろうか。

    このソースの最も重要な材料は、コピーだと私は思う。

    優れたアルゴリズムによって、ユーザーに対して、それぞれのユーザーが好む(買うことを望む)製品が提示される。推奨エンジンは、ユーザーが本当は何を求めているのか理解している。大量の変数を演算することが、消費者の行動を予測する上で鍵となる…と言われている。

    私にはそうは思えない*。ブラックボックスは確かに影響を与えているとは思うが、確実にコピーも影響を与えている。

    ちょっとした言葉の力

    「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」と言うフレーズは、社会的証明の手掛かりとなる。

    これは、社会心理学の有名な原則である。社会的に証明するメッセージ付きのオファーは、どっちつかずのメッセージが添えられたオファーよりも効果が高い。

    アマゾンが、推奨テクノロジーを用いて、「この商品もいかがですか」と表示したらどうなるだろうか?これは中立的なメッセージになる。「この商品もいかがですか?」と「この商品を購入したお客様はこの商品も購入しています」をテストすれば、アマゾンのソースにおけるテクノロジーとコピーの割合が見えてくるだろう。

    このテストを行いつつ、さらに、信頼性の手掛かりと共に「編集者は…を推薦します」を試してみよう。中立的なメッセージよりも効果が高いはずだ。

    テクノロジーが後押しすると見られるコマースの中で、心理が受け持つ重要な役割を理解する科学者が増え続けている。テクノロジーによって、不公平な競争上のアドバンテージが与えられているなら、その裏にある本当の仕組みを把握することが肝要である。ブラックボックスが秘密のソースだと言うだけでは不十分だ。

    テクノロジーだけのために、テクノロジーに大金を投じるべきではない…と私は思う。

    推奨システムを購入した人達は、ヨットも買っています。**

    コンピュータが主役になるのは、まだ時期尚早だ。

    私は技術者ではない。だから、テクノロジーを批判することが好きなのだ。

    そんな私は高級なソフトウェア専門店を運営している。また、多くの企業が、これでもかと思えるぐらいテクノロジーを求める現実に驚かされている。大方、大した理由はないように思えるのだが。

    少し脱線する…

    なぜヨットを買いたくなるのだろうか?A地点からB地点に移動するための、頼りになる移動手段が欲しいのだろうか?その可能性は低い。破廉恥なパーティーを開催する場所を必要としているからだろうか?

    正解に近づいてきた…

    仲間に自慢したい欲求が、豪華なヨットを購入する主な理由だと言えるだろう。「ねぇ、あなた、ヘンリーが奥さんにヨットを買ってあげたんだって。私達も買おうかしら?」

    A地点からB地点に行きたいなら、資金の投入先として、推奨システム(テクノロジー)が最も適しているだろうか?製品を買ってもらいたいなら、私ならブラックボックステクノロジーに望みをすべて託すようなことはしない。

    本当の有効なアプリ

    消費者の行動の心理を深く理解してもらいたい。

    製品を購入する理由を把握することで、テクノロジーが頻繁に約束する、あの「不公平な競争上のアドバンテージ」を得ることが出来るのだ。

    消費者の行動を理解することで、推奨システムを購入する理由、そして、破廉恥なパーティーを開く理由が見えてくるかもしれない。

    コメント欄で皆さんの意見を聞かせてもらいたい。

    *このトピックにおいて学術的な見解を導いてくれたシナン・アラルディーン・エッケルズマッツ・エイナルセンの3名に感謝の意を伝えたい。

    **2013年#DataGothamでのK ヤングの発言。


    この記事は、copybloggerに掲載された「Why We Overestimate Technology and Underestimate the Power of Words」を翻訳した内容です。

    言葉の力を信じるコピーブロガーライターの愚痴とは言いませんが独り言のような記事でした。わかるといえばわかりますし、アドテクの世界は時に人の心を全体のプロセスの中の一部分として無機質にとらえてしまうような傾向が無い気がしなくもありません。とはいえ、最適な結果を改善・追求するという意味では、アドテクで回すPDCAサイクルと効率化に勝るものは無いと思いますし、過大かはともかく評価されてしかるべきものという気もします。同時に、言葉の力、人の力はそういった効率化の追求を超える部分にある気もしたりする最近です。最近、私が仲間と新たに設立したデータアーティストという会社のスローガンが「論理をシステム化し、“ひらめき”に集中する」という一文なのですが、これもアドテクを駆使して言葉や人の力を最大限活用していこう、というコンセプトに基づいています。両者を団結させて、最強タッグ実現を目指したい。 — SEO Japan [G+]