Apple Watchのイベント開始直前、Googleは「個性」をアピールする広告ビデオを投入

Apple Watchイベントの開始直前、Googleは自社のYouTubeチャネルにてAndroid Wearのビデオ広告を投稿した。この広告でアピールしているのは「個性」だ。確かに、違いをアピールするのはそこだろう。

いろいろなバンドを選択できるとはいっても、Apple Watchはいずれも同じようなデザインだ。Android Wearには丸型もあるし、カメラ搭載モデルも存在する。またディック・トレイシーの映画を現実にするようなものも用意されている。さまざまなモデルが登場してきたAndroid Phoneと同様に、GoogleはデザインをOEMにまかせているわけだ。

確かにGoogleのアピールポイントはここにある。Googleのこの方針が正しいのかどうか、間もなく明らかになっていくのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


スマホでピアノの練習ができる電子鍵盤Keys、MIDI音源機能も搭載

ピアノを弾けるようになりたい人のための新しいツールとして、Keysはどうだろう。このスマート(電脳)キーボード、というか鍵盤は、スマートフォンに接続して練習する曲を選んだり、コンピュータに接続して作曲ができる。

Keysのサイズは13インチのラップトップぐらいで、アルミニウム製、その上に24のキーがある。これをiPhoneに接続してKeysのアプリを立ち上げると、Guitar HeroやRock Bandのようなインタフェイスでピアノの弾き方を教えてくれる。

色のついたドットが下へスクロールし、画面の底に来たらキーをたたく。キーのLEDが、同じ色になる。そのパターンをおぼえると、新しい曲の弾き方をおぼえたことになる。十分弾けるようになったら、今度はシートミュージック(楽譜)のようなシンプルなインタフェイスに変える。その仕組みは、gTarと同じだ。gTarは、今Ophoという名前の同社が、Incident Technologiesという社名でDisrupt 2012に出たときのプロダクトだ。もっとたくさん曲をおぼえたくなったら、同社が提供しているパブリックドメイン(無料)のクラシックや、最近の曲(各1ドル)をダウンロードできる。

このキーボード、というか鍵盤には、楽器本体がない。右や左へスワイプすると、より高い(または低い)オクターブを弾ける。

あるいは、左右にキーユニットを増設してもよい。下図のように、ワイヤレスで動作するコントローラモジュールをつけることもできる。このノブをまわして、今の電子音楽ふうに音を操作できる。

デモビデオでは外部電源を使っているが、OphoのCEO Idan Beckによると、Keysの厚みのほぼ半分は電池が占めているので、電池は数日間の寿命がある。

売価99ドルのKeysは、ピアノを練習するためのツールであるだけでなく、安価なMIDIデバイスでもあるので、バックパックなどに入れてセッション用や野外コンサート用に持ち歩くこともできる。デモビデオでは、DJがKeysとその内蔵のセンサを使って、今鳴ってる音に別の音をかぶせたり、音をモジュレートしたりしている。このような使い方は、Keysのモジュールが今後もっと増えるとおもしろくなるだろう。ターンテーブルとか、スライダーなど。

現状では、プロ用のデバイスとしてはまだ物足りないし、またMIDIの機能はピアノの初心者向けとは言えない。Beckは、今後いろんな有名アーチストに試用してもらって、その光景をビデオに撮り、消費者の興味と関心を盛り立てたい、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Apple Watchが成功しないわけがない―最初の1月で数百万台は売れる

AW(Apple Watch)デーが近づくに連れて、予想どおり、否定的な意見も出てきた。その中でわりあい公平なのはMark Wilsonだろう。「Apple Watchは失敗する」と主張している。しかし賛否両論を紹介しているし、Apple信者ではないが、憎んでいるわけでもないのでここで批判するのは控えておこう。

そこで私の予想を述べよう。Apple Watchは失敗しない。成功する。Apple Watchはいくつもの業界を同時に変革し、既存勢力に根本的な戦略の立て直しを強制する。バーチャル・リアリティーがシームレスに実現するまでは、次世代の通知システムのフロンティアはスマートウォッチだ。この分野で大きな前進ができるプレイヤーはAppleをおいて他にない。Apple Watchはたちまち何百万台も売れだろう。

通知機能は重要だ

Pebbleのスマートウォッチを使ってみて気づくのは通知機能の重要性だ。FacebookにせよTwitterにせよ、その中で起きている活動に対してユーザーの注意を惹きつけなくてはならない。そのためにスマートフォンにのべつピンとかチンとかいう音を立てさせ、ユーザーをうるさがらせているわけだ。

Pebble(その他の Android Wearデバイスもそうだが)を腕につけていて、いちばん快適なのは通知が来るたびにスマートフォンを取り出さずにすむことだ。ちらりと腕に目をやるだけで、誰から、どんなメッセージが来たかがわかる。なるほど始終注意をそらされるという点では理想的とはいえないが、現状よりはましになる。

身に着けるデバイスが増えれば煩わしさも増えるだけだという意見も多いが、スマートフォンよりも、いつもすぐ見えるところにある小さいスクリーンは煩わしさがずっと少ないと私は思う。

ファッション!

Appleは持っていることが世界中でステータスになるラグジュアリー・ブランドだ。Apple Watchの場合もニセモノやそっくりコピー製品の大群が押し寄せるには間違いない。その中で本物のApple Watchを持っていることは本物のバーバリーやプラダを身に着け、シャネルのハンドバッグを持っているのと同じ満足感を与えるだろう。そして友人、知人を羨望させるだろう。こうしたファッション効果は無視できない。

タイミングも完璧だ

Microsoftの最初のタブレット・パソコンは2001年に登場し、十分に優れた製品だった。しかしMicrosoftの努力にもかかわらず、いっこうに売れなかった。その後iPadの噂が聞こえてくると、否定論者は「タブレットPCと同様、失敗する」と予言した。しかし蓋を開けてみれば大成功だった。普通のメーカーは消費者に買ってもらいたい製品を作る。Appleは消費者が買いたい製品を作る。この差は大きい。

ウェアラブルは普及期を迎えてよい頃だ。いつかは必ずそうなるはずだった。私自身、Moto 360その他いくつかのデバイスを試したが、Apple Watchほど想像力を刺激された製品はなかった。Android Wearデバイスによってカラースクリーンの重要性に気づかされたし、FitbitやPebbleには簡素な実用性があった。Apple Watchはこうした両側面を統一し、美しく、実用的なプロダクトとなるだろう。これこそAppleの得意とするところだ。

Vanhawksが160万ドルを調達。いよいよスマート自転車「Valour」の出荷を開始

Y Combinatorの2015年ウィンタークラスのメンバーであり、スマート自転車を手がけるVanhawksがReal Ventures、オリンピックのトライアスロンで金メダルを獲得したSimon Whitfield、Relentless PursuitのパートナーであるBrenda Irwinや、その他のエンジェル投資家より160万ドルの資金を調達した。昨年のKickstarterキャンペーンで82万ドルを獲得したスマート自転車のValourを、出資者に対して間もなく送り出すための費用としても利用する。コンセプトから実現にいたるまでに必要となった各種費用にも充て、さらには自転車業界向けのソフトウェアプロダクトの第一人者となるための成長プランの実現のためにも活用していくそうだ。

Vanhawksの共同ファウンダーであるAli Zahidはインタビューで、実際にプロダクトを出荷するにあたって、Kickstarterでの調達額以上が必要となったのも致し方ないことであると述べている。すなわち、ZahidらにとってVanhawksが最初のスタートアップ体験であり、実際のプロダクト製作にどういった種類のお金が必要になるかを知るための経験を持っていなかったのだ。Kickstarterでの出資者に対し、本来は昨年末のうちに出荷を開始したいとしていたが、間に合わせることができなかった。しかしZahidによれば現在は各種作業も順調に動いていて、この春から25台ないし50台くらいずつ出荷できる見込みなのだそうだ。そのペースで進めば夏ごろにはバックログも解消し、そして2、3週間の納期で新たなオーダーを受けることもできる予定なのだとのこと。そしてVanhawksは、自転車製作以外の分野でも成長を目指していくこととなる。

さらにZahidの言葉を引いておこう。「自転車を作って売るだけというビジネスを目指しているのではないのです」とのこと。「自転車業界におけるソフトウェア部門の担い手となることを目指しています。世界のさまざまな分野でソフトウェアが用いられるようになっていますが、自転車業界でもソフトウェアの重要性は増ししていくはずなのです」。

Zahidは、数年のうちに自転車業界における標準ソフトウェアのようなものの担い手(Vanhawksもここを目指している)が登場してくると踏んでいるわけだ。ヨーロッパはもちろん世界中の多くの地域で、自転車は重要な移動手段として普及している。北アメリカでもますます自転車の利用頻度が上がってくるはずだと見ている。1990年から2011年の間をみても、都市生活者による自転車人気は高まっている。すなわちVanhawksのターゲットとるする市場は、大いなる成長市場であると考えられるのだ。

Vanhawksの成長戦略の中で、Valourは「自転車用ソフトウェア」のショーケースとしての役割も持っていることになる。たとえばナビゲーションシステムであるとか、後方からの接近を検知する仕組み、あるいは道路コンディションを通知する機能なども搭載している。もちろん移動距離や高低差などを記録しておくこともできる。Wazeのように、クラウドソーシングを活用した情報共有機能を提供することもできる。また、盗難対策用トラッキングシステムも搭載しており、オーナーが自分の自転車のために投じた金銭、時間、労力を保護する仕組みも備わっている。

自転車というのは、全身の集中力を投入してこそ安全に走ることができるという面もある。自転車に乗りながら、自分でさまざまなデータを入力するようなことはできないと考えた方がいい。しかし自転車をさらに魅力的な乗り物にしていくにあたって、自動的にデータを収集するような仕組みは大いに役立つはずだ。

Valourには、自転車そのものとしての魅力もある。ただし、多くのテック系スタートアップと同様に、ソフトウェアこそがVanhawksの提供するサービスの中核を担うものとなっていくのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


2画面スマートフォンのYotaPhone 2、アメリカデビューはIndiegogoでスタート

普通のフルカラーディスプレイに加えて、背面に省電力のe-ink画面を備えたYotaPhone 2が、今年の夏からいよいよアメリカ市場に進出するのだそうだ。まずはIndiegogoキャンペーンにてスタートするのだとのこと。キャンペーンは4月にも開始する予定で、初期割引などを設けて販売活動を行う。

YotaPhoneについては、TechCrunchでも何度も取り上げている。ロシアのYota製のスマートフォンで、e-inkディスプレイを搭載することで、いろいろと面白い使い方ができるようになっている。現在のプロダクトはYotaPhone 2となっているが、初期のものと比べるとソフトウェアおよびハードウェアデザインの双方の面で大いに進化してもいる。

スマートフォンに2つの画面が必要だろうかと思っている人もいるかもしれない。しかしe-inkディスプレイが省電力であるということだけでも、いろいろな応用可能性を考えることができる。文字表示などはe-ink画面の方が適しているケースが多いだろうし、バッテリー残量を気にせずに電子書籍を読むことができるようにもなる。

YotaPhone 2がIndiegogoでデビューすることはPhone Scoopで記事になっていた。キャリアとの契約を含まない価格で600ドル程度となる見込みらしい。AT&TおよびT-MobileのLTEに対応している。Indiegogoでのキャンペーン価格が600ドルなのか、あるいはそれより低い価格設定をするのかはまだわからない。しかしいずれにせよ、キャンペーンにてお得なオプションが提示されることは間違いないだろう。Indiegogoのキャンペーンが終了すれば、Best Buyなどの小売店でも販売を開始する予定でもあるようだ。


 
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(翻訳:Maeda, H


ご心配かけましたが元気です―Google Glassはエンタープライズ分野を目指す

Google Glass死亡の噂は大いに誇張されていた。Google Glassは死んでいない。入院さえしていない。重病でもない。元気で働いている―ただしエンタープライズの世界でだ。

Google Glassはコンシューマを相手にするのを止めた。プライバシー侵害やら何やらあまりにノイズが多く、いちいち対処するのに飽き飽きしたのだ。Googleは1500ドルで消費者にGlassを販売するExplorerプログラムを1月に中止した。さすがのGoogleもGlassをコンシューマ向けのガジェットとして販売するのは無理だと悟った。

1月の四半期決算を説明する電話会見で、GoogleのCFO、Patrick PichetteGlassについてはリセットが必要だと語った。「プロジェクトが期待されたほどうまくいかない場合、辛い決断が必要になる。プロジェクトをキャンセルすることもある。そういうことは繰り返し起きている」と述べた。

このときどうやらGoogleはGlassをピボットさせることにしたようだ。「顔にカメラをくっつける馬鹿げたデバイス」とメディアがあざけっている間も、一部の人々はGl;assに商業的価値を認めていた。

「Glassは元気だ。CFOの〔1月の〕発言があったが、Glassチームは拡大している」とGoogle Glassを手がけるPristineのCEO、 Kyle Samaniは書いている。SamaniはPichetteはコンシューマ製品としてのGlassについて述べたので、ビジネスツールとしては着実に成長していると主張する。

「Googleはわれわれは以前よりさらに密接に協力している。われわれはGlassがエンタープライズ・ツールとして成功することを確信している」とamaniは述べた。

Glassを含むウェアラブルデバイス向けの人工知能プラットフォームを開発しているAPX LabsのCTO、Jay KimがTechCrunchに証言したところでは、Googleはパートナーに対してGlassをバルクで販売しているという。

Glassを身につけてバーやレストランに入るのは賢明な選択ではないことが判明した。しかし工場、オフィス、その他さまざまなビジネス現場ではGlassは重要な生産性ツールとして歓迎されている。そういう現場ではGlassを着けていないことで叱責されるかもしれない。

「おいミラー! Glassをどこへやった? またGlassをしていないところを見つけたらただじゃおかないぞ!」「すいません」

というようなことになるかもしれない。

Nestのファウンダー、Tony Fadellの指揮下に入ったことでGlassはより正しい扱いを受けるのではないか? 

いずれにしても、元気にやっています、ありがとう! 

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】


PebbleのCEO、第2弾製品の発売戦略を語る


Kickstarter史上最高額プロジェクト(締切まで24日を残して!)となったPebbleは、6万人近い支援者から同社のユニークなスマートウォッチ・コンセプトの支持を得ることに成功した。

他のメーカーが、自社製スマートフォンと明らかに類似したスマートウォッチを作る中、Pebbleは7日間持続するバッテリーとシンプルなインターフェースという正反対の方向に集中した。先週われわれは、Pebbleのメンローパークオフィスに立ち寄り、CEOのEric Migicovskyにこの新スマートウォッチ開発に至った論理を聞いた。

Pebble CEO Eric Migicovsky

Pebbleの新しいTimeインターフェースには、各画面に数多くの軽快なアニメーションが使われているが、基本はシンプルだ ― あるボタンは過去の物事を表し、次のボタンは近々すべきことを表し、もう一つのボタンはタイムラインの情報を残しておくためのピンを表示する。

Migicovskyいわく、もしユーザーが本格的にアプリが使いたいなら、すぐそこのポケットにスマホがあるのだから、重複する機能を提供する必要はない。この発想によって、物事を効率良く見せることに集中できる。これは操作の時間についても、バッテリーについても言える。

すでに100万台のスマートウォッチを販売している会社がKickstarterに戻ってくることに違和感を持つ人たちもいる。新しいスタートアップや小さなプロジェクトのためのプラットフォームだと思われているからだ。それほど熱心なファンがいるなら、自分のサイトで予約販売すればいいじゃないか? そうすればKickstarterの手数料を回避できる。Migicovskyは、Kickstarterの支援者こそ一番気にかけてくれている人々なので、何年にもわたる彼らのサポートに報いのだと言う。

今日(米国時間3/3)のPebble Time Steelの発表によって、Kickstarterを使うことには特定のファンとつながる以上の戦略的理由があったことが明らかになった。Pebbleは、第2世代Steelモデルのために、別のキャンペーンを立ち上げ必要はなく、すでにTimeを予約したユーザーは、獲得した順番を失うことなくSteelにアップグレードできる。この週をまたがったリリース日程によって、Pebbleは2週目も報道を維持することができ、Kickstarterを使うことによって、戦略を漏らすことなく、注文の変更に応じられるカスタムバックエンドを作る必要もなく、スケジュールを守ることができたのだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


人気沸騰のスマートウォッチにステンレス版登場―Pebble Time Steal、Kickstarterの資金集めで新記録

先週、Pebbleは新しいスマートウォッチ、 Pebble Time をKickstarter予約開始したばかりだが、今日(米国時間3/3)、もうひとつの新製品、Pebble Time Steelを同じくKickstarterに公開した。

Pebble Time Steelはその名のとおり、Pebble Timeのステンレス版だ。インターフェイスとソフトウェアはPebble Timeと同一だが、金属製ケースはゴールド、シルバー、ブラックの各色が用意される。またバッテリー駆動時間が3日間追加され、Pebble Time Steelのバッテリーは1回の充電で10日間保つという。これはスマートウォッチ市場でもライバル大きく引き離してトップの駆動時間だ。

Pebble Time Steelの全体の形状はPebble Timeだが、デザインはオリジナルのPebble Steelに似ているところがある。Pebble Timeと同様、防水、マイク内蔵、カラーのeインク・ディスプレイだが、PebbleによればTime Stealはターゲットとしてプロフェッショナル系の人々を想定しているという。今回のステンレス版には特に新しいセンサーなどは追加されていない。

またPebbleは今回、Pebble TimeとPebble Time Steelの双方で利用できるSmartstrapsという時計バンド式のモジュラー・アクセサリー・システムを発表した。これにより、サードパーティーのデベロッパーはアドオン機能を提供するアクセサリーを時計バンドスタイルで開発できるようになる。

Pebble Smartbandシステムはオープン・ハードウェア・プラットフォームだ。時計本体の裏側に設けられたポートにサードパーティーのスマートバンドを接続することができる。スマートバンドはPebble独自のクィックリリース機構で簡単に脱着できる。バンドには追加のセンサーや各種がジェッドだけでなくバッテリーも内蔵可能だという。たとえば心拍計などのフィットネス機能、大気の状態を測定する環境モニターに加えて数週間にわたってPebbleを駆動できる予備バッテリーなどを追加できる。

PebbleのSmartbandシステムが機能するかどうかはサードパーティーの反応次第だが、Pebbleには強力なパートナー・コミュニティーがあるようだ。Pebbleによれば、すでに複数のパートナーが開発を開始しており、今年中に最初の製品が市場に出るだろうという。Pebble TimeとPebble Time Steelの出荷が始まってからさほど間をおかずにスマートバンドもお目見えすることになるらしい。

今日までにPebbleはKickstarterで5万4500人の予約(投資)者から1200万ドルの資金調達に成功しており、予約数は6万5700個に上っている。Kickstarterプロジェクトとしては新記録だが、メーカーがスマートバンドのような複雑なデバイスを製造するためのターゲットとしてはそれでもまだ小さい。しかしPebbleには熱狂的なファンがついており、モジュラー・アクセサリーのようなデバイスを大いに好みそうなターゲットではある。

Pebble Time Steelの予定市販価格は299ドル(Apple Watchの349より依然として安い)だが、Kickstarterの初期の予約者には249ドルだ。すでにPebble Timeを予約している支援者は既存の出荷順位を維持したままPebble Time Steelにアップグレードできる。ただしPebble Time Steelの出荷は7月が予定されており、Pebble Timeの最初の出荷からはさらに2月ほど余計に待つことになる。(現在Pebble Timeを予約した場合の出荷は6月)。

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Apple、スイスにおける事業範囲に「車両」を追加。Tim Cookはクルマの噂を否定


Appleは、スイスにおける事業の範囲に関する法的文書(via 9to5Mac)に「車両」を含める文言を追加した。そこには自動車、自転車、鉄道、船舶、飛行機等を含む一般的説明が書かれている。詳細はあまり重要ではなく、一般に法的有効性を高めるためにできるだけ広く書かれるものだが、Appleの法務部門がこれを追加することに価値を認めたという事実は、同社が自動車のプロトタイピングを始めたという高まる噂の確度をさらに増すものだ。

これに先立ち同社は、自動車のハードウェアと部品の製造に関する専門家を相当数雇用している。一部の報道によると、2020年がAppleカーの目標発売日であり、Appleの車への情熱は電気自動車メーカー、Teslaとの従業員引き抜き合戦を呼んでいるとも書いている。

少なくとも1名、この噂を受けていれない人物がいる:Apple CEO Tim Cookだ。同社の最高経営責任者は、ドイツの新聞BILD紙のインタビューで、Appleの自動車計画について直接質問を受けた。Cookの答えは「噂は読んだ」そして「それについてコメントはできない」だけだった。

通常、Appleの噂は立ち消えるか、時間と共に正当性が高まるかのどちらかだ ― 現時点では何らかの火があることを示す煙が数多く立ち昇っており、それは内部システムやアクセサリーやソフトウェアプラットフォームではなく、本物のクルマである可能性が益々高くなっている。少なくともあと5年は待たないと、そうした取り組みの成果を見ることはできないだろうが、本格的自動車の製造は巨大プロジェクトなので、今後もさらにリークが生まれる可能性は高い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Podoは、どこにでも貼り付く自撮りカメラ


スマートフォンが、十分使えるカメラをほぼ全員のポケットに入れて以来、出かけた時には友達と一緒に写真を撮るのが当たり前になった ― 思い出は残したいものだから。

場合によってそれは、見知らぬ人にシャッターを押してもらったり、手を伸ばして何人かを同時に撮影したり、あるいは自撮り棒を使うことを意味する。企業イベントでは、昔ながらのフォトブースへ友達を誘い、バカバカしい写真を何枚か撮ってSNSに流すかもしれない。

Podoは、そんな体験を小さなカメラの中に詰め込もうと、今日(米国時間3/2)Kickstarterでデビューした。大きさはGoProと同じくらい(ポケットやバッグに楽に入る)で、カメラを自在に動かせる粘着性のベースがついていて、これがPodoの真骨頂だ。どんな場所も専用写真スペースにしてしまう。

様々な物の表面 ― われわれは、木、ガラス、セメントで試した ― に繰り返し貼り付けることができるPodoカメラなら、フォトブース体験を瞬時に提供してくれる。Podoを壁(あるいは照明や家具)に貼りつけ、Bluetooth接続された専用アプリを立ち上げたら、あとはシャッターを切るだけだ。

セルフタイマーをセットして良い表情を作った後、レンズのまわりのLED群が点滅して実際に撮影する時を教えてくれる。写真データは、低解像度ならすぐに、カメラの8メガピクセルのフル解像度なら数秒で転送される。

720pのビデオを撮る機能もあるが、Podoをアクションカメラとして使うことは少ないだろう。バッテリー持続2時間、ストレージ4GBという仕様はお出かけの際のスナップ用で、音楽ライブやスキーに持っていくものではない。

それで構わない、なぜなら価格が最安のアクションカメラ以下だから(Xiaomiを除く)。Kickstarterの早期支援者は79ドル、それ以降は89ドルでで手に入る。秋に一般販売される時には99ドルに上がる。

Podoのプレジデント、Eddie Leeは、このカメラは外へ出て山ほどの写真を友達やInstagramに送る人のためにあると言っている。この楽しい色、コンパクトなサイズ、低価格なら、Podoは友達とのグループ写真を撮るには、あの面倒で世間の目も冷たい自撮り棒より、良い選択肢だと私は思う。

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お! TIEファイターだ! ミレニアムファルコンに続いてクールなスターウォーズ・ドローン登場

数週間前にわれわれはク小戸コプターのミレニアム・ファルコンを紹介したが、今やハン・ソロたちに恐るべき敵が現れた。大空を飛び回るのは反乱軍の機体だけはない。フランスのRCマニア Olivier_C は例のミレニアム・ファルコンに続くプロジェクトとして、今回は帝国軍のためのドローンを制作した。

Olivierによると『ジェダイの帰還』のTIEファイターをモデルとしたこのドローンは「制作に15時間、ちゃんと飛ぶように調整するのにそれ以上かかった」という。その間にプロペラが少なくとも14セットも破損した。あるときはカーボンファイバーの破片がガレージの壁に刺さったという。

残念ながら超光速飛行はできないようだが、近所の公園を散歩している人たちの度肝を抜くことは間違いなし。

こちらは同じ作者によるミレニアム・ファルコン

制作過程を詳細に記録した写真ギャラリーはこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Sonyの新しい防水スマートフォンは、一見の価値あり


防水携帯電話はかなり前から出回っている。しかし、防水であるためには、MicroUSBポート等のコネクターに小さなゆるいカバーをつける必要がある。そして、そういうカバーは必ず壊れる。必ず。

しかし、Sonyの新しいAndroidフォン、Xperia M4 Aquaは、防水なのにあの厄介なキャップがない。microUSBポートは裸だ。しかし、悲しいことにSDカードスロットにはやはりカバーがある。

その他の部分は、他の中級機と同レベルだ。カメラは13MB/5MP、オクタコア64ビットSnapdragon 615がLollipop OSを動かす。Sonyはバッテリーの持続時間を2日間と言っている。

Sonyによると、この端末の防水にはいくつか条件がある。まず、1.5 mより深く沈めてはならない。つまり、川や海の深みに落とした時は運がないことになる。次に、塩水は避け、塩素消毒された水に入れるのは時々にすべきで、その後ゆすぐ必要がある。そしてもちろん、充電する前にUSBポートは乾燥していなければならない。

M4 Aquaの価格は299ユーロから。80ヵ国で発売されるが米国は含まれていない。Sonyは、米国ではフラグシップ機に注力すると言っている。【日本語版注:日本での発売は未定】

M4 Aquaはある程度の防水でしかない。しかし、その程度は他の主要携帯電話メーカーと比べて、明らかに上を行っている。私はM4 Aquaを持って泳ぐつもりはないが、毎晩の入浴でKindle本を読むには何の問題もない。

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オートバイ用スマートヘルメットのSKULLYが生産体制確立のためシリーズAで$11Mを調達

Indiegogo始まって以来の大成功をおさめて、さらに150万ドルのシード資金まで獲得した、オートバイ用ディスプレイつきヘルメットのSKULLYが、今度はシリーズAで110万ドルを調達した。

このラウンドを仕切ったのはWalden Riverwood VenturesIntel Capital、これにFormation 8TechstarsWestern Technology Investmentsが参加した。

お金の一部はそのスマートヘルメットAR-1の生産に充てられる。Indiegogoの資金集めで大成功したこの製品は、まだ発売までこぎつけてなくて、同社によると、もうすぐ初期の支援者には送り始めたい、という。

いまはその本格生産のために、大量のソフトウェア技術者とハードウェア技術者を雇っている最中だ。その陣容で、次の製品開発も進める予定だ。でも消息筋によるとSKULLYは人の出入りが激しく、過去半年でかなりの社員が去ったそうだ。

同社のスポークスパーソンによると、サンフランシスコのスタートアップの平均よりはSKULLYの人の移動は少ない、という。

ファウンダでCEOのMarcus Wellerは、現状は将来計画どころではない、と言う。今の焦眉の課題はなにしろ新しい資金でさらに人を雇い、製品の発売に漕ぎ着けることだ。

“量産体制は相当な資金を要する。今度の資金でなんとかその難関を乗り越えて、技術面のロードマップを加速したい”、とWellerは語る。

Walden Riverwood Venturesの創業時からのパートナーの一人であるNicholas Brathwaiteが、SKULLYの取締役会に入る。彼を招いたことには、戦略的な意味もある。彼はGoProへの投資も仕切ったし、その前は電子機器メーカーFlextronicsのCTOだった。だから彼はSKULLYの成長のために、広範な人的ネットワークと専門知識を提供できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


大量に市場投入される予定のApple Watch、成功の鍵は他分野との連携可能性

AppleのCEOであるTim Cookが、Apple Watchのリリースに向けていろいろと活動を開始したようだ。発表は3月9日月曜日、サンフランシスコのYerba Buena Centerで行われるものとみられている。今回はThe Telegraphのインタビューに応じ、Apple Watchの魅力と、そして今後の可能性について語っている。

まずCookが言うところによれば、Apple Watchを買う人はまずそのファッション性(格好良さ)に注目して購入するのではないかとのこと。確かにデザイン面ではさまざまにアイデアを投入しているといえる。「もちろん時計として非常に正確でもあるんですよ」とも言っている。時刻精度は50ミリ秒以内となっている。しかしもちろん、スマートウォッチの魅力はその応用可能性にあるといえる。利用者が増え、そしてApple Watchと繋がるデバイスが増えていくことにより、Apple Watchは本当に便利なデバイスとして成長していくことができるようになるわけだ。

Telegraphのインタビューの中でも、まずは車の電子キーを代替していくのではないかとCookは語っている。センサーや無線機能を備えた情報端末に、やはりセンサーや無線機能を必要とするデバイスの機能を統合していくというのは自然な流れだろう。

すでに世の中には、さまざまな種類のスマートウォッチが存在している。しかしAppleは大量のデバイスを市場に投入し、市場を格段に拡大するパワーを持っている。それにより、Apple Watchとの連携をすすめるデバイスなども増えることにもつながる。そうなれば、Apple Watchの可能性は、自身のハードウェアないしソフトウェアに限られるものではなくなっていくのだ。たとえば自動車メーカーも、Android Wearへの対応を行うべきかどうかについてはいろいろと考えたくなるだろう。しかし500万台のApple Watchが米国内に広がるようなことになれば、Apple Watch対応をうたうことがすなわち商品の魅力となり得る。そしてApple Watch自身の成長も促すこととなる。

自動車のキーを代替するということについては、技術的なハードルも低くすぐにも具体化される話だろう。そのレベルにとどまらず、各種電化製品やスマートホーム・デバイス、あるいは電車や飛行機などの交通機関やホテルなどが、利用者や消費者の声に応じる形でApple Watch対応をすすめていくことになるかどうかが成長の分岐点だ。Apple Watchを身に纏う人というのは、より高い消費性向を持つ人々であるともいえるかもしれない。いったん動き出せばますますApple Watchと繋がるマーケットは拡大していくことになるだろう。

Apple Watchは、そのスタイルや性能の面でも大いに話題を集め、きっと人気を集めるのだろうと言われている。Appleは大量のApple Watchを市場に投入する予定であるらしい。ただし成功の鍵は、世に出ていく数多くのApple Watchが隣接市場と連携して広がっていくことになるのかどうかにある。

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(翻訳:Maeda, H


Pebble、カラー化したPebble Timeに対応したSDKのプレビュー版をリリース

The Pebble Timeは、Kickstarterにて既に1000万ドル以上を調達している。キャンペーンはまだ29日を残しているが、既に発売開始日も決められており、5月中に出荷開始予定となっている。この予定に則り、既存モデルでも利用できるツールも準備している。まだディベロッパー向けプレビュー版ではあるがPebble SDK 3.0が公開されているのだ。これにはPebble Timeのカラーe-paper上での動作を確認するためのエミュレーターも同梱されている。

この開発ツールで開発したものはPebble Timeのみならず、これまでのPebble上でも動作するようになっている。またPebble側によれば、既存アプリケーションをカラー化することも簡単に行えるとしている。解像度は従来とかわらず、64色のカラーが使えるようになっている。またPNGおよびアニメーションPNGを使うこともできる。

Pebble Timeはまだ発表されたばかりだが、どうやらこのプロダクトを全力で推し進めていくつもりであるようだ。このあたりが通常のクラウドファンディング・デバイスとは異なるところと言えるのかもしれない。Pebbleはこれまでに100万を超えるデバイスを出荷してきている。製造スケジュールの管理などについてのノウハウも十分だ。そして出荷時期に十分間に合うように開発ツールを公開するところなどに、Pebble Technology社としての「本気」を見ることができよう。

但し課題(大きな課題)もある。すなわち、Apple Watchの出荷開始が間近に迫り、果たして開発者たちの心をPebbleにひきつけておくことができるかどうかだ。今後の動向を注視していきたい。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、3月9日イベントの招待状を発送。Apple Watchに違いない


Appleは3月9日に行われる新たなメディアイベントの招待状を発送した。キャッチフレーズの “Spring Forward” [*]が「時」を想起させることから、Apple Watchがその日の主役であるというのは悪くない予想だ。イベントは、サンフランシスコのイエルバブエナ芸術センターで午前10時から行われ、最近の決算会見でTim Cookがほのめかした、Apple初のウェアラブルの4月発売について詳細が明かされるはずだ。
【* 訳注:”Spring forward, fall back”、夏時間で春には時計を進め、秋には戻すことを覚えるための掛け言葉】

Apple Watchが話題の中心になる可能性が高いことは、Appleが選ばれたApple Watchデベロッパーを、お披露目の準備にクパチーノへ招いたことからもわかる。他には、MacBook AirまたはiPadの進展についての発表もあり得るが、最近の噂を踏まえれば、Appleは昨年9月のiPhone発表イベントで正体を現した同社初のウェアラブルをハイライトにしたいに違いないので、別のデバイスに舞台を分け与えたくはないだろう。なお、イベント前日の3月8日に夏時間が始まることにも注目されたい。

すでに私たちは、Apple Watchに3種類の製品ラインがあり、それぞれに多数のバラエティーがあることを知っている。Apple Watch Sport、Apple Watch、およびApple Watch Editionは、この順番に低い方から高い方へと価格が設定され、Watch Sportが349ドルから始まる。Apple Watchがタッチ式で、新しいタイプの触覚フィードバックとデジタル竜頭を備え、アプリは接続されたiOSデバイスから事実上リモート実行されることもわかっている。バッテリーは通常の使い方で1日持続すると考えられている。

このイベントで個々のモデルの価格や予約および発売日の詳細が発表されることはほぼ間違いない。さらに、具体的なバッテリーの期待値やAppleおよびサードパーティー製アプリについても明らかにされると思われる。
TechCrunchは、サンフランシスコの情景をライブ中継でみなさんに届ける予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Kickstarter、2時間のダウンはPebbleのせいではないと発表

Kickstarterは、今日(米国時間2/25)発生した約2時間にわたるシステム停止は、記録更新中のPebbleスマートウォッチへの支援による巨大トラフィックとは無関係であると発表した。同社広報担当者によると、サイトがダウンしたのは単なる偶然であるが、昨日がKickstarterにとって「過去最大のトラフィック」であったと話した。

同社は今日の東海岸時刻正午付近、サイトの問題をツイートで正式に認めた。Twitter上では多くのユーザーが、人気クラウドファンディングサイトが反応せず、kickstarter.comドメインを訪問すると、”503 Service Unavailable” ページが表示されると苦情を訴えていた。

本誌が見た最も人気の高かった説は、前日からのPebble支援者によるトラフィック負荷にサービスが耐えられなかったというもので、CNBCを含む複数のニュースサイトさえそれをほのめかしていた。

ご存じない方のために書いておくと ― スマートウォッチメーカーのPebbleは、昨日新しいハードウェアをひっさげてKickstarterに帰ってきた。Pebble Timeは、同社の旗鑑スマートウォッチの薄型軽量版で、カラーEインク画面、省電力、音声制御を備え、アプリでは通知機能を中心に据えた。

この新しいウォッチへの反応を熱狂的と呼ぶのは控え目すぎる。

Pebbleは目標の50万ドルをわずか17分で達成した。キャンペーン開始9時間後には、650万ドルを集め、調達金額歴代トップ5プロジェクトに名を連ねた。ちなみに他のキャンペーンは1ヵ月以上かかってそれぞれの記録を達成した ― Pebbleのように1日以内ではなかった。

今日、本稿執筆時点で、Pebbleはクラウドファンディングの金額を930万ドルまで伸ばし、今も刻々と上昇を続けている。

Kickstarterのウェブサイトは、EST 2 pmすぎに通常運用に戻った。同社のツイートおよびKickstarterステータスページによる。

現在同社はシステム停止の詳しい原因について詳細を語っておらず、エンジニアらは今も「集中」しており、Pebbleのキャンペーンとは無関係であるとだけ言っている。トラフィックの嵐だった火曜日のシステム性能は安定していたという。

Kickstarterは、この種の出来事のあと、同社エンジニアリング・ブログで事後分析を行う場合があるが、今日それがあるかどうかは不明だ。情報が入り次第続報する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Motorola、新しいAndroid、Moto Eを発表―クアドコアで作りもよく、150ドルはお買い得

今朝(米国時間2/25)、Motorolaは新しいAndroidスマートフォン、Moto Eを発表した。われわれは午前中いっぱいテストしてみたが、契約なしで149ドルという低価格にもかかわらず、性能面での妥協は最小に抑えられたモデルだという印象を受けた。Moto Eは価格のわりに高性能で、細部まで注意深くデザインされており、楽しいカスタマイズ機能も用意されている。

クアドコア・プロセッサーのおかげでLollipopのアニメーションは非常にスムーズに表示される。ただしRetinaクラスのディスプレイに慣れたユーザーにはMoto Eの画面解像度には不満が残るかもしれない。5メガピクセルのカメラには今回オートフォーカス機能が追加されて使い勝手が大きく向上したが、室内や夜など暗いシーンの撮影は依然として苦手だ。とはいえ、150ドルの価格を考えれば、よく出来たデバイスではある。

Moto Eの優れた点の一つは機能的なデザインにある。きわめて実用性の高いしっかりしたデザインだ。 フラグシップ機種に比べればやや厚く、重いが、手にしたときにかえって信頼感を与える。ボディーの外周には交換可能なベゼル(バンパー)が附属しており、ボタンやカメラベゼルの作りにもこの価格帯のモデルとしてはプレミアム感がある。

QualcommのクアドコアはLollipopを作動させるのに十分なパワーがある。ソフトウェアに関してMotorolaはこれまでどおり「あまりいじくらない」方針を継続した。つまり、基本的に素のLollipopのままだ。これにMoto Xで好評だったいくつかの実用的な機能が付加されている。これにはボディーを握って強く2回振るとカメラが起動するダブルフリップ機能が含まれる。多少危ない感じもするが、別の作業をしている最中でも即座に片手でカメラを起動できるのは便利だ。またデバイスの付近の動作を感知してスリープから復帰するアンビエント機能もある。

私は好みに合わせてベゼルを交換するのが意外に楽しいことに気づいた。Motorolaはデザインに工夫を凝らしており、ベゼルの取り外しと取り付けは非常に簡単だ。小さなカスタマイズ・オプションだが、もっと高価なデバイスにもない機能ではある。

全体として新しいMoto Eはオリジナルモデルの優秀な後継機であり、この価格は圧倒的なお買い得だ。われわれはさらに時間をかけてテストし、フル・レビューをお届けする予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ポルシェ、911に搭載する純正のBluetoothナビゲーションシステムを販売開始

クラシックカーに魅力を感じる人は多い。見た目も美しいし、満足感も得られる。ついでながらメンテナンス費用も一級品だ。ただ、時代を経た味わいを感じさせてくれるとはいえ、安全性や利便性の面からいえば最新モデルと比べて見劣りがするのは否めない。ポルシェはこの問題を解決するため、昔ながらのスタイルに最新技術を組み込んだラジオおよびナビゲーションシステムをリリースした。現代社会のいろいろから逃れるためにクラシック・ポルシェを運転しているのだという人意外にとっては、なかなか魅力的なプロダクトとなり得るのではなかろうか。

このラジオ/ナビゲーションユニットは、ポルシェの1dinスロットにぴったりおさまるようにできている。ポルシェ自家製のプロダクトであるので、Best Buyなどで購入するものとは違って、911の内装にもぴったりフィットするものとなっている。また、BluetoothおよびSDカードスロットも搭載されている。

昔のプロダクトに新技術を搭載する例として、なかなか魅力的なものになっているように思う。もちろん、911にナビを搭載することを「冒涜的」と考える人もいるのだろう。しかし一方で、まさに待ち望んでいたプロダクトであると考える人もいることだろう。

ドイツでの販売価格は€1,184となっている。アメリカでも販売されるのかどうかについて、まだ情報が得られていない。

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(翻訳:Maeda, H


壁などにスマホの画面を投射する電球型ピコプロジェクタBeamはそれ自身がAndroidデバイス

【抄訳】

ピコプロジェクタを搭載したスマートフォンは、たとえばSamsung Galaxy Beamのように前からあったが、それはほとんど、客寄せのための小細工だったから、すぐにすたれてしまった。裏面のLEDライトは、スマートフォンをコンサート会場などでトーチのようにも使えるため、定着したようだけど。

ピコプロジェクタのモバイル搭載は、費用と電池の両方を食うため、ニッチの便利用品にとどまり、大衆化はしなかった。スマートフォン上にプロジェクタが欲しい、という人はあまりいない。でも、スマートフォンが多くの機能で混み合ってくると、少なくとも家では、小さな画面で目を疲れさせたくない、と思うのも人情だ。そこで、画面を一時的に大きくする技術が、歓迎されるかもしれない。

最近Kickstarterに登場したBeamは、そう信じている。しかもわずか数日で、1000人あまりの支援者から目標額の倍以上の40万ドル強を集めたから、その信念にはある程度普遍性があるようだ。締め切りまで、まだあと1か月あるから、目標額を上げるべきだろう。

彼らの製品は、上図でお分かりのように、ピコプロジェクタを缶に入れて、ふつうの電球用のねじをつけたものだ。だから、電池寿命の問題は最初からない。ポータブルではないが、でも、家で使うにはこの方が断然便利だ。どっかよそで使うときでも、プロジェクタを使うような場所はたいがい、一般電源のある場所だからね。

AndroidやiOSのスマートフォンにWi-FiまたはBluetoothで接続し、スマホ上のアプリからコンテンツと操作命令を送る。スマホ以外のBluetoothデバイスでもよい。そのLEDライトを、プロジェクタとして使わないならふつうの電球として使うこともできる。

解像度は854×480で明るさは100ルーメンだ。もちろん、HDのホームシアター用プロジェクタとしては使えないし、支援者もそれを期待してはいない。

2ワットのスピーカを内蔵しているが、ご自分のBluetoothスピーカを使ってもよい。内蔵ストレージは8GBだが、目標額が上がれば増えるかもしれない。使っているプロセッサは1.3GHzのデュアルコアだ。最大映写画面サイズは、3メートル(120インチ)と仕様ではなっている。

アプリはiOS用とAndroid用が提供されているが、プロジェクタ本体はAndroidマシンだ。だから、やる気のあるデベロッパなら、このプロジェクタ用の独自のアプリを作れる。ただしコンテンツの‘空輸’は、Airplay(iOSのみ)やMiracastにすでに対応している。また最初からの提供アプリも、今後の(最終発売までの)アップデートによってさまざまな、「もし〜〜なら〜〜を投射せよ」機能が実装されるようだ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))