シャープがスマートテレビの販売を年内に米国で再開する

米国の消費者にとって良いニュースだ。シャープが年内に米国でテレビの販売を再開すると発表したので、スマートテレビをめぐる競合がより活発になるだろう。

この日本企業は、財務状況が悪化して自分の存在すら危うくなった2015年に米国を去った。その後同社は、Foxconn(フォックスコン)の名でよく知られている台湾の製造企業Hon Hai Precision(鴻海精密工業)に救済されたが、そのときの35億ドルの買収は日本国内で議論をよび、国が支援する協定の方がまし、という声が多かった。しかし同社は今、新しい経営母体の下(もと)で、再建努力を継続するための事業拡大の道を探っている。

シャープは米国市場を去るにあたってTV事業のライセンスをハイセンスに売ったが、今週の同社の発表ではその後買い戻したという。その条件等は開示されていない。

両社の関係は確かに冷えきっている。シャープはこの中国の国有企業を告訴し、粗悪な製品にシャープの商標を付けて売った、と主張した。その訴訟は昨年の初めに取り下げられた。そのときシャープは、北米市場には自力で帰還したいと述べ、そして今回、そのために必要な契約が成立した。

ロイター通信の情報筋によると、ハイセンスがまだ権利を有しているそのほかの米国市場も同社は検討しているようだが、しかし言うまでもなくビッグニュースになるのは合衆国市場への復帰だ。

シャープによると、当面は5GとAIoTを結びつけた、画質が8K/4Kのテレビを発売する(AIoTはArtificial Intelligence of Things、物の人工知能の略である)。その製品系列の詳細は、まだ発表されていない。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Samsungのメモリチップ新製品でスマートフォンの内蔵ストレージが1TBになるだろう

スマートフォンがアプリや写真やビデオなどですぐに満杯になってしまうから、かったるいって? でも近未来にはスマートフォンの内部ストレージが1TBになり、しかもふつうのメモリーカードの10倍速くなるかもよ。

Samsungはスマートフォンのメーカーとしてよく知られているが、同社の本当の稼ぎ頭であるメモリ部門が今日(米国時間1/29)、スマートフォン用の1TBのフラッシュメモリーの量産を開始した、と発表した。それがいつスマートフォンに搭載されるのか、それは分からないが、今年の前半の間に生産量を増やすそうだ。

Samsungは曰く、“スマートフォンのファンはもうすぐ、ノートブックPCの高級機なみのストレージ容量をエンジョイできるようになる。もう、予備のメモリーカードを持ち歩く必要はない”。

容量1TBといえば、同社のこれまでの最大容量の倍だ。それによってGalaxy Note 9の512GBモデルが可能になり、さらに512GBのSDカードをプラスして‘テラバイト’の壁を超えたのだ。しかしこれからは、カードがなくても本体だけで1TBになり、しかもパフォーマンスもアップするらしい。

Samsungによると、その新しい技術によりスピードは最大で毎秒1000メガバイト(MB/s)に達した。全長5GBのHDビデオなら、わずか5秒で転送できる。従来のmicroSDカードなら1分近くもかかっていた。速くて大容量となれば、高画質のビデオ撮影も十分に可能だろう。

しかし、搭載機の年内出荷は可能なのか? Samsungの噂工場は、Galaxy Note 10が1TBモデルだと言っているが、まだなにも証拠はない。今後のリークを、拾いそこねないようにしたいね。

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カリフォルニア州でデバイスのデフォルトパスワードを禁ずる法律が成立

良いニュースだ!

California州が2020年から、すべての新しい消費者電子製品に、“admin”, “123456”, あるいは古くからお馴染みの“password”といった、デフォルトのパスワードを設けることを禁ずる法律を成立させた。

その法律によると、ルーターやスマートホーム製品など、同州で生産されるすべての新しいガジェットは、最初から“リーズナブル”なセキュリティ機能を持っていなければならない。とくにパスワードについては、各デバイスが、あらかじめプログラミングされたユニークな(他機と共通でない)パスワードを持っていなければならない。

また、新しいデバイスはどれも、ユーザーがデバイス固有のユニークなパスワードを入力してそれを最初に使用するとき、新しいユーザー固有のパスワードの設定を求め、その設定を終えたあとにのみ、最初のアクセスを認めるものでなければならない。

何年も前から、ボットネットたちが、セキュリティのいい加減なデバイスを利用して、大量のインターネットトラフィックでサイトを襲撃してきた。その大量のトラフィックによる攻撃は、分散型サービス妨害攻撃(distributed denial-of-service, DDoS)と呼ばれている。ボットネットが目をつける‘いい加減なセキュリティ’の典型が、デバイスに最初から設定されている、そしてユーザーがそれを変えることもない、デフォルトパスワードだ。上に例を挙げたような、よく使われるデフォルトパスワードは、そのリストがどこかに公開されているので、マルウェアはそれらを利用してデバイスに侵入し、そのデバイスをハイジャックする。そして、ユーザーの知らないうちにそのデバイスは、サイバー攻撃の道具にされてしまう。

2年前には、Miraiと呼ばれる悪名高きボットネットが、何千台ものデバイスを悪用してDynを攻撃した。Dynは、多くの大型サイトに、ドメインネームサービス(DNS)を提供している。DDoSでDynが麻痺してしまうと、これに依存しているサービスに誰もアクセスできなくなる。被害サイトの中には、TwitterやSpotify, SoundCloudなどもいた。

Miraiは、比較的単純素朴な、しかし強力なボットネットで、デフォルトパスワードを悪用していた。今度の法律でデフォルトパスワードというものがなくなれば、このタイプのボットネットは防げるが、でもセキュリティの問題はほかにもたくさんある。

もっと高度なボットネットは、パスワードには見向きもせず、個々のIoT(物のインターネット)デバイスの脆弱性につけこむ。その典型的なデバイスは、スマート電球、アラーム、家庭用電子製品などだ。

IT評論誌The Registerの指摘によると、今回のカリフォルニア州法は、バグが見つかったときのソフトウェアのアップデートを、デバイスのメーカーに義務付けていない。大手のデバイスメーカー、Amazon、Apple、Googleなどはソフトウェアを常時アップデートしているが、無名に近いブランドの多くはやっていない。

しかし、そんな現状でも、この法律は、何もないよりましである。今後もっともっと、改定していただきたい。

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Samsung Galaxy Note 9公式PVがリークした、故意ではないというが…

【抄訳】
Samsungのロングラン製品Galaxy Noteシリーズの中でも次の旗艦機と見なされるNote 9は、その公式のPVがリークして、YouTubeにリンクが氾濫している。

Twitterには、リークは故意でなく事故だ、というツイートが…

今度出るそのファブレットは、すでにかなり大々的にリークしている。そして明らかに、外観も大きさもあまり変わっていない。それは、Samsungが来年出すと言われている、あの伝説の折りたたみスマートフォンでもない。

Note 9の公式発表は8月9日だから、ファンがその細部を知るための時間はあまり残されていない。

しかし、あと数日という今日このごろにおいて、Samsungのブランドまでついてるそのビデオは、来週予約受け付けが始まるであろうその製品の、今までよりも洗練された姿を見せている…

使える形容詞も尽きてしまったSamsungは、今度のNote 9を“強力”ではなく“超強力”と言っている。リークされたベンチマークは、大きなパフォーマンスアップを予見させる。3.5mmのヘッドフォンジャックは健在だ。本誌のBrian Heaterの目は、鋭(するど)かった。

指紋センサーは、前よりもややまともな位置へ移動し、このビデオは鮮やかな黄色のS Penスタイラスを強調している。こちらは、“全面的に新強力”だそうだ。ビデオ中の無意味な落書きでは、よく分からないけど。

ストレージ1テラバイトを謳っているが、それは1テラの機種があるのではなくて、512GBモデルを買った人が増設するのだ。しかしこのビデオが見せているようなペットや食べ物や人間の写真ばかりでなく、1テラバイトならではのクリエイティブを見せてほしかったね。

【以下略】

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マルチレンズ/マルチカメラにこだわるLightがカメラ5-9台を載せたスマホを開発中

あの、とてつもないL16カメラを作ったLightが、今度は複数のカメラを装備したスマートフォンを作っている。The Washington Postの記事によると、今同社がプロトタイプを作っているのは、カメラが5つから9つぐらいあるスマートフォンで、64メガピクセルの写真を撮れる、という。

外観はiPhone Xよりそれほど厚くない、とPost紙は報じている。センサーを増やして、暗いところでもよく撮れて、奥行き効果を強調し、内部処理によって複数の像をひとつにまとめる。

同社は1950ドルのL16カメラを2015年に発表し、2017年に発売した。そのカメラはレンズが16あり、52メガピクセルの画像を撮った。結果は感動的で、とくにカメラのサイズが小さいことがすごい。まさに、ポケットに収めることができる。でも、消費者が求めるのは、便利な携帯電話に本格的なカメラがあることだ。そこでLightも、その流れに従った。

このようなスーパーカメラフォーンはLightの独占ではない。カメラメーカーのREDが近く発売するスマートフォンはモジュール構造のレンズシステムを誇り、REDの映画撮影用カメラのファインダーとしても使える。またHuaweiが最近発売したP21 Proは、三つのレンズで色やズームなどの最適オプションをユーザーに提供する。さらに数年前にはNokiaが、41MPのセンサーを搭載したLumia 1020とPureView 808で超高精細カメラを試みた。

Lightのマルチカメラスマートフォンは、発売日等がまだ不明だ。詳しい仕様も、発表されていない。今Lightに問い合わせているから、情報が得られ次第この記事をアップデートしよう。

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Amazon Prime VideoがようやくApple TVにやってきた

6カ月前Tim Cookは、Amazon Prime Videoが今年中にはApple TVにやってくると言った。そして今、待ちに待ったアプリがようやくApple TVで使えるようになった。iOSバージョンもアップデートでiPhone Xに対応した。

このtvOSバージョンのネイティブアプリはApple TV第3世代以降で動作する。アプリが見えていないときは、Apple TVでAmazon Prime Videoを検索すれば出てくるはずだ。

このアプリが出てきたことは、Apple TVがAmazonに戻ってくるかもしれない兆候でもある。以前Amazon CEO Jeff Bezosは、Primeサービスに対応していないストリーミングデバイスは販売しないと言った。

「このデバイスにはわれわれのプレーヤー、Prime Videoプレーヤーが載ってほしいし、相応のビジネス条件で実現できることを願っている」とCode Conference 2016でBezosは言った。「もしできなければ、われわれの顧客にはそのデバイスを販売しない。なぜなら、客はPrime Videoを見られると思って買うので、あとで失望するからだ。そして返品する」。

Amazon Prime Videoアプリは、長年Apple TVに欠けていたストリーミングサービスで、Netflix、Huluなどはすでに搭載されている。

あとはAppleがあのひどいApple TVリモコンさえを直しくれれば。

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Apple、次期iPhoneの最上位機種でホームボタンを廃止へ(Bloomberg報道)

ホームボタンがゴミ箱に向かっている ―― Bloombergの記事を信じるなら。同誌によると、Appleは次期iPhoneのうちの1機種で、ホームボタンをやめ大画面のための場所を空けるという。ホームボタンの代わりに、ユーザーは画面上のジェスチャーで操作する。アイコンのドックのようなものも登場する。

これが本当なら、2007年にiPhoneが発売されて以来最大のデザイン変更になる。

ホームボタンは発売以来ずっとiPhoneデザインの中心だった。スリープの解除、ホーム画面への復帰、最近ではTouch IDの指紋認証にも使われている。もしなくなれば、こうした操作の方法が変わることになる。しかし、Bloombergの記事は極めて慎重に、次期iPhoneのハイエンド機種だけでホームボタンがなくなると書いている。これは過去数か月以来の噂と一致している。

ホームボタンを押す代わりに、ユーザーは移動可能な細いソフトウェアバーを使って様々なアクションを指示する。画面中央にドラッグすると端末が起動し、アプリの中ではタスク選択メニューになり、アプリを切り替えたりホーム画面に戻ったりできる、とBloombergは言っている。そこで終わりではないはずだ。もしこの記事が本当なら、Appeはこのソフトウェアバーのために、あらゆる種類の論理的操作を用意しているに違いない。

Appleには以前からホームボタン廃止の前兆があった。iPhone 7では、触覚反応を使ってクリックを模倣した非可動ボタンを採用した。iPadにも最近、OS Xのドックを思わせるアプリメニューが入った。Bloombergは、これを次期iPhoneが変わる前兆と捉えている。

これは次期iPhoneで予想されている大きなデザイン変更の一部にすぎない。ほかの噂によると、 端末を見ている時に通知をミュートするしくみや、テーブルの上に置いてあっても使える顔認識機能や、iPhoneの前面をほぼ覆いつくす大画面などが採用されると言われている。

Appleは次期iPhoneとして3種類のモデルを用意していると噂されている。全部にホームボタンがなくなる可能性は低い。理由はいくつかある。iPhoneはAppleで最も多く売れているデバイスであり、ホームボタンの廃止は議論を呼ぶ可能性が高い。全ユーザーに波風を立てる理由はない。さらに、このハイエンド版新iPhoneは、iPhone 7のアップグレード版よりも利益率がずっと小さいに違いない。これまでAppleは、段階的アップグレードと隔年のデザイン変更を組み合わせて健全な利益率を確保してきた。それが変わることは考えにくい。しかし、この公式にあてはめれば、ホームボタンは2018年または2019年には全廃されることになる。

何が出てくるにせよ、本誌は9月12日、Appleが次期iPhoneを発表する現場に乗り込み、詳しく報告する予定だ。

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Apple、iPhone 6sの突発シャットダウン問題はiOS 10.2.1で80%減少したと発表

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過去何世代かのiPhoneで、「突然」シャットダウンするという苦情が出ている。iPhone 6、6 Plus、および6s、6s Plus各機種の一部で、突然画面が真っ暗になり電源アダプターにつないで再び電源を入れなくてはならなくなる問題が起きている。

Appleはこの非常に厄介なバグの解決に取り組んできたが、このほど大多数のiPhone 6/6sの問題を軽減するであろう修正にたどりついた。実はこの修正はiOS 10.2.1をインストールした人にはすでに適用されている ― iOSユーザーの約50%がインストール済み。修正がある程度浸透した今、Appleは問題がどれほど解決したかというデータを公表した。iPhone 6sで80%、iPhone 6では70%、問題が減少したという。

今のところiPhone 7はこの問題の影響を受けていない。なお、昨年末一部のデバイスでバッテリー交換のリコールがあった問題でも、同じく突然シャットダウンする症状が起こりよく似ているが、本件とは問題も解決方法も異なるので注意されたい。

今日AppleからTechCrunchに送られてきたコメントは以下の通り。

iOS 10.2.1で、Appleは少数のiPhoneユーザーが経験している突発的シャットダウンの頻度を減らす改善を実施した。iOS 10.2.1はアクティブなiOS端末の50%以上にインストールされており、アップグレードしたユーザーから受け取った診断データによると、問題を経験しているこのわずかな割合のユーザーのうち、iPhone 6sで80%以上、iPhone 6では70%以上の端末で突然のシャットダウンが減少していることがわかった。

突然のシャットダウンに遭遇した場合に、電源につながなくても再起動するしくみも追加した。一連の突発的シャットダウンが安全に関わる問題でないことは指摘しておくべきだが、不便をかけていることは理解しておりできるだけ、早く問題を修正したかった。使用中の端末に問題のあるユーザーはAppleCareに連絡してほしい。

何が起きたのか私に理解できる範囲で書くと、Appleは突然大電力を消費する瞬間現象が起きることを突き止めた。ある程度疲労した古いバッテリーはこの影響を受け電力の供給が不均等になり、端末の緊急シャットダウンを招いた。新品のバッテリーは影響を受けないが、ほとんどのバッテリーは充電サイクルを繰り返すことで能力が低下しているため(リチウムイオン技術の副作用としてよく知られている問題であり、もっといいものが出てきたらすぐにでも乗り換えたいと誰もが思っている)この種の瞬間現象の影響を受けやすい。

Appleは電源管理システムに何らかの細工をしてシャットダウンを大幅に減らした ― しかし完全に取り除いてはいない。突然のシャットダウンに遭遇したとき、iPhone 6sと6s Plusはアダプターにつながなくても再起動できるようになった。

もう一つ私の理解では、iOSの新しいベータ版では、iPhone 6と6 Plusでも自動再起動するはずだ。

ある時点でバッテリーの疲労が著しくなり交換が必要になることは、Appleが公式サイトで説明している。iOS 10.2.1 の設定アプリのバッテリー情報には、新たに「バッテリーの交換が必要です」というメッセージが今後数日のうちに加わる予定だ。Appleが必要と判断した場合にのみ表示される ― これはバッテリーがどの程度疲労するとAppleは交換すべきと考えるのかという人々の疑問に多少の透明性を与えるものだ。バッテリー交換が必要であると判断する正確な基準は不透明のままだが、Appleは最大充電回数と寿命についていくつかのヒントを公開している

問題が完全に解決したわけではないが、トラブルに悩まされているユーザーには何らかの安心感を与えたことだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook