モバイル市場の王座は一つではなく二つある–FlurryがAndroidとiOSの性格の違いを強調

モバイル市場に関するFlurryの最新のレポートによると、今やiOSとAndroidは一つしかないモバイルの王冠を争ってはいない。スマートフォンとモバイルOSの市場は2頭のレースになっているが、Apple馬もGoogle馬もそれぞれ、違う王冠を手にしうる、という。

つまり市場を架空の大陸にたとえると、Androidはその北部を支配し、Appleがそのほかの部分を統治する。その意味は、Androidはデバイスのマーケットシェアを支配し、2013年の総台数が5億6400万となり前年同期比で倍増している。しかしAppleのiOSは、アプリ内消費時間で先頭に立っている。AndroidがAppleに接近した時期もあったが(下図2012/1-4月)、その後の第三世代iPadのローンチにより、Appleは再び、ユーザのエンゲージメントでトップに立った。

アプリ内消費時間でAppleがAndroidをリードしているのは、累積総時間だけでなく、デバイス1台あたりの平均時間もだ。Androidはデバイスのシェアでトップだから、累積総時間でもトップになるはずではないか? しかしFlurryによると、iPhoneとAndroidではユーザのタイプが違う。iOSのユーザにとっては、iPhone/iPadの魅力はアプリにある。つまりAppleのデバイスは、ポケットコンピュータという位置づけだ。これに対しAndroidのユーザの多くは、フィーチャーフォンを買い換えるときに(バーゲンで)値段が安いからAndroidスマートフォンにした、という人たちだ。言い換えると、iPhoneと違ってAndroid携帯は、アプリがユーザの主眼ではない。Androidユーザの多くにとって、電話機はあくまでも電話をする機械だ。スマートフォンの‘スマート’の部分にあまり関心がなく、単に日常的な携帯用電話機としてしか見ていない。

Flurryはさらに、Androidの分裂がアプリ開発の障害になっている、という。だからアプリのクォリティがiOSのレベルに達せず、配布にも問題がある。Appleには大きくて深いエコシステムがあり、デベロッパがその力と意欲を思いっきり投じやすい。そしてユーザ数の多いiOSでは、ユーザのアプリ利用状況に対するデベロッパの関心も高いため、アプリの自己改良サイクルというものが、自動的に動いている。

複数の王冠があるというFlurryの見方は、これまでのような、どっちが勝つかという単純な見方に比べると、市場に対するより現実的で成熟した見方だ。AndroidとiOSは今後も顧客を奪い合っていくことは確かだが、しかし、エコシステムの支配と小さなマーケットシェアは、Appleの全体的な企業目標に良くフィットしている。Google/Androidの場合は、単一のまとまりの良いエコシステムというものはないし、グローバルに物理的なシェアを伸ばすことが重要な目標になっている。台数シェアのGoogleと、アプリ内消費時間のApple、このどちらでも、今のところ、第二勢力が登場し伸びてくる気配はない。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


SpinMeは、朝どうしても起きられない人のためのiPhone用アラームアプリ

私には、自分がいかに朝起きるのがひどく苦手であるかを適切に説明できる自信がない。

「誰でも朝は大嫌いだ」って?

違う。私はベッドから出るのが大嫌いなだけだ。まるで、遺伝子操作によって早起きが特別得意な超人兵士団を作ったのに、私だけ間違って逆方向に設定されたかのようだ。

このアプリが私を助けてくれることを心から願っている。

SpinMeは、私のような人のためのアラームクロックだ。起きる〈必要がある〉、あるいは起き〈たい〉と思っているけれども、脳の無意識部分が別の計画を持っている人のことだ。その計画には「いや、あと10分寝る」が50回以上含まれている。

アプリの名前が示すように、SpinMeはユーザーをスピンさせる。

つまり、ベッドから降り(起きる上での最難関)、iPhoneを水平に持ってその場で自ら回転する。起きてスピンしない限りアラームは鳴り続ける。

少々目が回って1日が始まる方が、45分遅刻するよりまし。そうだろう?

アプリを開発したAbdulla Al Shurafaは、ズルされないよう格段の努力をした。これは重要、なぜならSleepy Greg[Kumparak]は実にズル賢いろくでなしだから。

もしSleepy GregがiPhoneを空中に投げ上げて何回転かさせたら?

うまくいかない。画面に両手の親指を置き続けなくてはいけない。少しでも指が外れるとカウントダウンが再スタートする。

では、Sleepy Gregが頭の上で腕をぐるぐる回したら?

ダメだ。iPhoneを水平に持たないとカウンターがリセットされる。あなたがミスター・ファンタスティックか、ヨガ教室によほどの回数通ったのでない限り、そこまで腕を曲げることはできない。

では、Sleepy GregがiOSのタクススイッチャーを開いてアプリを止めたら?

プッシュ通知によって、ベッドを出るしかないほどイヤイラするギターメロディー鳴り、アプリを再立ち上げするまで続く。実際にはiOSの制約のために、SpinMeが対応〈できない〉回避方法も存在するが、明らかなものは殆どカバーされている。

残念な点が1つ。現バージョンのSpinMeにはデフォルトのアラーム音が付いておらず(アプリが閉じられた時のプッシュ通知にのみ使用される音を除く)、iPhoneの音楽ライブラリーからではなく、自分で少なくとも1曲登録する必要がある。

SpinMeは、AppStoreにて99セントで発売中

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(翻訳:Nob Takahashi)


背面カメラなしの16GB iPod Touchが登場。日本版Appleストアでの価格は22,800円

Appleストアに、iPod touchのマイナーチェンジ版が登場した。ストレージ容量は16GBで、リアカメラなしで229ドル(国内価格は22800円)という価格になっている。背面カメラを搭載している第五世代iPod touchと、iPod nanoの間を埋めるプロダクトという位置付けなのだろう。

基本的にはこれまでのiPodおよびiPhoneと同じで、4インチのレティナ画面を搭載している。但しカラーバリエーションはブラック&シルバーの1種類のみとなっている。そして第五世代を発表して以来提供してきた16GBのiPod Touchと入れ替えになる。価格は299ドルの32GBモデルより若干安めということになっている。これまで16GBの第四世代が199ドル、32GB版が249ドルという価格で提供されていた。新しい世代のモデルながら記憶容量を抑えめにしたということで、ちょうど中間的な価格設定になっているわけだ。

背面カメラはなくなったが、前面のFaceTimeカメラは搭載されている。これにより720pのHDビデオを撮影できるし、プロセッサも同じA5だ。バッテリーの持続時間についてもかわりはない。ただ、背面カメラがないおかげで多少(0.6オンス)ほど軽くなっている。Bluetooth 4.0とWi-Fiについては従来通りとなっている。

MacRumorsの記事によると、今回の変更は、事前にKGI SecuritiesのアナリストであるMing-Chi Kuoが予測していた線でのものだ。氏はこれまでにもいろいろな予測を的中させている。予想では8GBモデルも出るとしていて、この点ではハズレということになった。しかしカメラを無くすだろうという点と、価格帯についてはほぼ正確に予想していたことになる。

Appleは徐々に本質的なアップグレードを行なっていないプロダクトのリリースも行うようになっている。たとえば今年冒頭にもVESAマウント互換のiMacをリリースしている。Appleとして、従来の部品や製造方法を継続することで、若干多めの利益を上げることが出来るというわけだ。また、新しいモデルのリリースにより、製造し続けていた第四世代の生産を打ち切ることもできるようになる。Appleにおける今後の製品リリースのやり方について参考になるものだと思われる。

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(翻訳:Maeda, H)


Adobe LightroomのiOSバージョンは編集結果をオリジナルのRAWにシンクできる

写真をやる人なら、AdobeのLightroomを知っているだろう。いわばそれはデジタルの暗室で、写真編集が楽にできる。とくにRAW編集では、露出、シャープネス、カラーバランスなどjpeg画像などにはない豊富な情報をきめ細かく操作できる。今回はAdobe LightroomのチームリーダーTom Hogartyが、近く出るiOSバージョンのデモをしている(Engadgetより)が、なかなかよろしいようだ。

そのLightroomのデモはThe GridのEpisode 94(13/05/02)に登場し、初期のベータバージョンをiPad 2の上で動かしている。このモバイルバージョンは、Adobeが4月にLightroom 5ベータに導入したSmartPreviews機能を使っている。それは、写真のプレビューをソースファイルに接続していなくても編集できる機能だ。編集結果は再度接続したときに元のRAWファイルに適用される。だから、iOSデバイスに巨大なファイルを載せた状態であちこち行く必要がないし、しかもモバイルデバイスの上でLightroomのデスクトップバージョンと同じ多彩なな編集作業ができる。

この、編集結果をデスクトップバージョンとシンクできる機能が、今回のiOSバージョンの最強の機能だろう。iOS用のRAWエディタはすでにいくつかあるが、業界標準ともいえるAdobe製品がAppleのモバイルデバイスに来たことは、とくにプロの写真家にとって朗報だ。リリースの日程はまだ発表されていないが、ベータの様子から見るとほぼ完成に近い状態のようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleチーフデザイナーのジョニー・アイヴ、フラットデザインでiOS 7のビジュアル一新へ

iOS 7はたぶんすぐそこまで来ている。少なくとも6月のApple世界デベロッパー会議ではプレビューが見られるはずで、それはAppleのモバイルOSにとって、少なくとも外見上は、しばらくぶりの楽しみな大型変更になりそうだ。iOS 7は、Appleのチーフ・デザイナー、Jony Iveの手によってフラットなビジュアルになるだろうというのが最近の通説だと9to5Macの最新記事は伝えている。同ブログの情報源によるとそれは「非常に非常にフラット」であり、コンピューター生成による光沢も輝きも、追放されたiOSトップのScott Forstallが好んだと言われるスキューモーフィズムの痕跡もない。

つまり、今後は皮表紙の黄色い模造メモパッドも、ボタンやコントロールを本物の金属で作られているかのように見せる照明効果も見られないことになる。それは、ある情報源をしてWindows Phoneに似ていると言わせるほど過激なデザイン変更であり、Iveの行う変更は何であれ比較的わずか、という以前言われていた話とは大きく異なる。ビジュアルが大きく変わってもアプリやサービスの操作変更は比較的少ないだろうが、デフォルトアイコンやユーザーインターフェイス自身の外観は変わる。

デザイン変更は殆どの人々に受け入れられるだろうが、現在のAppleのやり方に馴んできたユーザーからは、否定的反応もあるかもしれない。それでも機能に変更がなければ、既存ユーザーにとって移行は容易であり、新しいルックスが新規ユーザーを引きつけ、Appleのモバイル事業に新たなエネルギーを注入することは大いに期待できる。iOSのルック&フィールは発売以来いくつかのマイナーチェンジがあっただけだ。Windows Phoneがずっとモダンに見えるモバイルのライバルの一例として挙げられているが、GoogleもAndroidでその方向を目指していることは、Google Now(今日iOS版が公開された)のデザインに見ることができる。

別の情報源は9toMacに対し、Appleは “at-a-glance”[一目でわかる]情報表示もテストしていると言っているが、果たしてそれがiOS 7に入るのか、まだ初期段階の話だけなのかは不明だ。現時点では、既存バージョンと明確に訣別した真新しいルックスだけで、AppleモバイルOSの現行ユーザーからも新規ユーザーからも、十分な注目を引くことができるだろう。

[見出し画像提供:concept by Kerroudj on Vimeo

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(翻訳:Nob Takahashi)


初代Macのメモ帳をiPhoneで再現するClassic Note

[Appleのデザイナー]Jony IveがiOSを全面改訂するのを待てない方のために、Classic Noteはいかが? このアプリは128Kの栄光の中のウォズとジョブズのマジックをほんの少し取戻してくれる。アプリにはメモ帳と電卓が、初代Macintoshの日々を思い出させるパッケージに詰め込まれている。

マサチューセッツ州セイラムのプログラマー、David T Greenが作ったfこのアプリは、3.99ドルでAppStoreにて発売中。

「何ヶ月か前にMini VmacでSystem 6をいじっていて、この古いOSのフラットな色使いや形状が、LetterPressなどの現代モバイルアプリやMicrosoftのMetroスタイルのアプリと、多くの共通点を持っていることに気付いたのが、これを作ろうと思った主なきっかけだった。そこから先、古いデスクアクセサリーのフィーリングを再現する小さくて簡単なアプリをいくつか作ることが、驚くほど楽しかった」とGreenは語る。

機能は少ないが、iPhoneの画面に大きくてどっしりしたChicago風フォントがよく再現されていて、ピクセルたっぷりのボタンを押すと、あのピープ音が聞こえる。「iOSではビットマップフォントがサポートされていないので、オリジナルMacで使われていたフォントに合わせたカスタムフォントをビット単位で手作りした」と彼は言った。

「このくらいビジュアルに制約のある環境で作業をするのも、時には楽しいものだ」

[Thanks, Michael!]

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(翻訳:Nob Takahashi)


Facebook Homeの心はAndroidにあり。当分iOSにはやってこない

Facebookが、アプリを開かずすぐに友達とつながれる新しいAndroid端末用ランチャー、”Home” を発表した後、私はFacebook CEO Mark Zuckerbergに、このようなプロダクトがiOSに載ることはあるのか尋ねた。

Zuckerbergが発表イベントの冒頭で言ったように、「Android第一」の理由は明らかに、GoogleのモバイルOSが完全にオープンで、どのモバイルOSよりも自由に誰でも改造したりカスタマイズしたりできるからだ。

iOSについてZuckerbergは、同社がすでにAppleと提携関係にあり、Facebookは可能な限りOSの奥深くまで統合されていることをすぐに指摘した。現在iDeviceでは、通知画面からツイートしたりFacebookの近況をアップデートしたりできる。今回のような完全なカスタム化をAppleに受け入れさせることは難しい。またAppleは、一ソーシャルサービスがAppleユーザーの体験をそこまで支配することも望んでいない。

ともあれ、Androidユーザーが享受するレベルのカスタム化をiPhoneユーザーが欲しがる時が来れば、Facebook Homeは、長年のiDeviceユーザーが離脱する初めてのケースになるかもしれない。果たしてそれだけでAppleを動かす理由になるだろうか?すぐにはないだろうが、もしAppleが「低価格」iPhoneを計画しているのなら、iOSに柔軟性を持ち込むのはその時かもしれない。2種類のバージョンのiOSを維持するのは狂気の沙汰に思えるかもしれないが、ローエンドiPhoneのユーザーたちは、いずれ成長してAppleが提供する最上位機種を買う人々だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Android版リリースから1年後、Instagramの1億のユーザーの半数がAndroidに

このごろではInstagramは大昔から存在していたような気がする。しかしiOS専用アプリだった時間が長く、Androidにドアを開いたのはかなり後になってからだ。

公式ブログの記事によると、実は今日(米国時間4/4)がAndroid版リリースの1周年に当たるのだそうだ。このわりあい短い期間に、ユーザーのほぼ半数がAndroidとなっているということだ。

Instagramの1月の月間アクティブ・ユーザーは1億人だと最近発表された。この依然として続いている急成長の非常に大きな部分がAndroid版のリリースによるものだという。なにしろリリース後わずか24時間で100万ダウンロードを記録したほどだ。当時、InstagramのiOSインストール数は3000万くらいだった。

その後InstagramはFacebookに10億ドルで買収されたが、昨年4月9日の買収以後もiOS版、Android版ともにユーザー数を着実に伸ばした。実際、買収のわずか2週間後にInstagramは毎週新たに500万人が加入中で、ユーザーは5000万人を突破したと発表した。Android版がリリースされて5ヵ月後にはユーザーは8000万人に達した。

このInstagramなどは典型的な「こんな簡単なアイディアをなんで自分は思いつかなかったのだろう」と思わせるタイプのアプリだ。しかしその成長戦略は非常に周到なものだった。Instagramは写真の見栄えを大きくアップするフィルタ機能と共有の簡単さで他のライバルすべてを打ち負かした。モバイル・テクノロジーの歴史に残るシンプルだが決定的なソリューションといえるだろう。

またInstagramはiOSのみの環境で1年近く改良と準備を重ねてからAndroidに門戸を開いた。これらの戦略は1年後に大きな見返りをもたらすこととなった。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


古典的名作Dungeons & Dragonsが今年後半, iPhone, iPad, iPod touchに登場

モバイルゲームのPlaydekとMagic: The Gatheringなどで有名なWizards of the Coastの提携により、今年の終わりごろにはDungeons & DragonsがiPhone、iPad 、そしてiPod touchにやってくる。Playdekはその後もWizards of the Coastのテーブルトップゲームの数々を正式のライセンスによりiOSデバイスに持ち込む。その最初の製品は年内に出る予定だ。

発表声明中で契約の詳細は明らかでないが、PlaydekのCEOは“Wizards of the Coastと一緒にお仕事ができることは喜びであり、それにより同社の強力なエンタテイメント作品をモバイル化していきたい”、と言っている。Playdek社も評判の良い企業で、同社はカードゲームPenny ArcadeのiOS化を行ったが、その際にはMagic: The GatheringのようなWizards of the Coast社の名作を大いに参考にしている。

なおMagic: The Gatheringに関しては、Playdekの力を借りずWizards of the Coast社自身の力ですでにiOS版が作られている。そのMagic 2013はフリーミアムだが、仮想デッキはアプリ内で買える…それはWizards of the Coastが昨年リリースしたものだ。また同社独自で(親会社はHasbro)、人気のKaijudoスリーズをベースとするiOSゲームをリリースしているが、App StoreにDungeons & Dragonsが出たというニュースだけは、まだどこからも聞かれない。

しかしデジタルのテーブルトップゲームでは、カリフォルニア州カールスバッドに本社を置くPlaydekが評価も人気もダントツだ。上で挙げたPenny Arcadeゲーム以外でも、たとえばAscensionシリーズなどは人気が高い。Playdekは2011年にJeff Garstecki、Gary Weis、Joel Goodmanの3名が創業した。三人ともSony Computer Entertainment AmericaとTHQのIncinerator Studios出身だ。これまで資金は、Greycroft Partnersらから156万ドルのシード資金を得ている。

Wizards of the CoastとPlaydekというコンビは、デジタルテーブルトップゲームにおける最強チームだろう。とりわけ前者の作品は、Dungeons & Dragonsがまさにそうでるように、ターゲット層の心の中で特別の地位を占めている。このすばらしい二人三脚の、今後の進展を見守りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


撮った写真を未来の自分に送るThrowback(最低でも1ヵ月しないとどんな写真かわからない!)

写真共有アプリケーションは既に膨大な量が公開されている。この度その一員としてデビューしたのはThrowbackというアプリケーションだ。これは写真と「ノスタルジー」をミックスするために作られたものだ。

Throwbackで撮った写真は、将来の自分ないし友だちに送られるようになっている。撮影した写真は、なんと最速で1ヵ月後まで自分で見ることすらできないのだ。サービスから写真が送られてくる際はメールの添付ファイルとして送られてくるので、カメラロールなど、好きな場所に写真を保存することができる。

こうしたサービスを思いついたのはファウンダーのCalli Higginsだ。写真とノスタルジーの出会う場所に存在するサービスを意識したのだとのこと。

「心に訴えかける写真とそうでないものの差を考えてみたのです。たとえば、久しぶりに目にするものはノスタルジーの感情を呼び起こします」とHigginsは言う。「現在はすべてにおいて露出過多となっていて、ノスタルジーを感じることなどなくなってしまっています。ThrowBackはそうした現状を変えるアプリケーションなのです」ということなのだそうだ。

使い方は非常に簡単だ。メールアドレスを投稿して、写真を撮影するか、あるいはこれまでに撮った写真を指定する。写真の指定が終われば、次には送られてくる日付を指定する。これは特定の時間幅(6ヵ月から5年)の間で指定したり、あるいは「Surprise」でランダムに送らせることもできる。特定の日付の指定もできるが、最短でも1ヵ月後でなければ指定できないようになっている。

また、写真を自分だけに送るのか、あるいは他の人にも同時に送るのかを指定することができる。

但し、本アプリケーションでは既存のソーシャルネットワークとの連携は行えない。これを不備と感じる人もいるだろうが、実は狙いがあってのことと見ることもできる。すなわち現在はあまりに膨大な数の写真がネットワーク上に出回っている。このせいでせっかくの面白い写真も注目されることなく流されてしまう傾向にある。そうした状況から抜け出すためのアプリケーションであってみれば、ソーシャルとの連携はしないという選択肢もありだろう。

但し、今後の機能追加は考えているようだ。たとえば数ヶ月後になってから思い出写真のツイートを流すだとか、Facebookへの投稿は行えるようにするなどという機能追加はあるかもしれない。しかしまだ詳細は教えてもらえなかった。

Facebookの登場が、あらゆるジャンルのソーシャルネットワークの登場を促した(仕事向けにはLinkedIn、親しい間で利用するにはPath、短いメッセージを即時に流すならTwitterといった具合)ように、Instagramの流行がさまざまな種類の写真・動画共有サービスを生み出しているとも言えるだろう。

たとえばすぐに消えてしまうメッセージを送るSnapchatでは、自分撮り写真を流すという動きが加速して、これはFacebookのPokeを生み出すことにも繋がった。

TwitterもVineの提供を開始した。そしてVineはViddy、SocialCam、あるいはCinemagraph、あるいはHTCのZoeやSamsungのシネマモードのように、携帯メーカー版の動画・写真共有アプリケーションなどをも生み出すきっかけとなった。

また位置情報とリアルタイム共有を目指すAlbumatic、PhotoSocial、そしてサービスを停止してしまったColorというものもあった。

こうしてみると、凡百のInstagramクローンから抜けだして話題を集めるには、何かしらユニークな機能を持っていることがまず大切であることがわかる。そうした点で見るとThrowbackはまず可能性を持っていると言えるかもしれない。

ThrowbackのiPhone用アプリケーションはこちらから入手できる。

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(翻訳:Maeda, H)


ロック画面のセキュリティバグ: Appleは迅速に対応, Samsungは約束したがまだのよう

Appleが今日(米国時間3/19)iOSデバイスのアップデートを発行した。そのiOS 6.1.3は本誌も報じたロック画面のバグ、すなわち、ロックがバイパスされて勝手にアプリを動かしたり、個人情報を見たりされるバグが直っている。また日本のMaps(地図)アプリも改良され、“セキュリティの強化”と“バグフィクス”が為された。

SamsungのGalaxy S3にも同様のバグがあり、修復は約束されているが、まだパッチはリリースされていない。初期のバージョンを持っている人はアップデートしてこのセキュリティの抜け穴を塞いだほうがよい。Appleは、対応が早かったけどね。

Appleは、日本とその周辺地域の位置情報にあった問題を先週、サーバのアップデートにより解決し、有料道路の通知や音声案内の発音の改良、フライオーバーモードにおける3Dレンダリングの充実などを図った。Appleのリリースノートによると、このアップデートはサーバのみでなく、デバイスサイドでも続行されるようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Evernote Food、FoursquareやOpenTableと連携、レシピ共有など新機能も多数

Evernote Foodがリリースされてから1年になる。今日(米国時間3/19)、レストランや料理の情報を共有するこのモバイル・アプリがアップデートされた。 OpenTableによる予約、Foursquareによる格付け、レシピの共有がサポートされるなど大きく機能が強化された。

今回のアップデートは昨年12月のEvernote Food 2.0のリリースで iPadの大きいスクリーンに初めて対応したのに続くものだ。これまでもこのアプリにレシピを記録することはできたが、検索はできなかった。今回、Punchforkとの提携のおかげで料理名、素材、ブログ名などで検索ができるようになった。

またクリップしたレシピをFacebook、Twitter、メールを通じて共有できるようになった

しかし今回のアップデートの目玉はOpenTableとの連携だろう。ユーザーはEvernote Foodでレストランを見つけることができるだけでなく、アプリ内から直接予約ができるようになった。またFoursquareのレストラン評価機能とも連携した。

その他のアップデートとしてはiOSの写真アルバムがサポートされ、写真のアッププロードが高速になった。また日本語と中国語のレシピについてパートナーと提携して検索、閲覧ができるようになった。〔日本語版はE・レシピ、シェフごはん、BIGLOBE Kirei Style、楽天レシピと提携〕

2011年の12月に登場したときにはEvernote Foodは「Evernoteを使ってこんなこともできる」というデモ製品のような雰囲気だったが、 同じころ発表されたEvernoteの連絡相手管理アプリHelloと同様、その後着実に改良されきた。

Foodの場合、Evernoteはレシピ検索など関連機能をゼロから自作せず、既存の業界リーダーと提携する道を選んだのは賢明だろう。そうして逆にこれらの飲食関連の情報サービスのハブとしてEvernote Foodを位置づけていこうとしているものとおもわれる。

今回のアップデートと同時に今月初旬に同社が発表したサーバへの侵入に関連して、ユーザーはパスワードのリセットを求められている。

アプリはすでに Apple App Storeでダウンロード可能だ。〔iOS 6.0以降が必要〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイル広告ランキングでは未だにiPhoneがGalaxyを大きくリード(Velti調べ)

数多くのメディアが、新しいGalaxy S4を刺激的な宣伝やマインドシェアにおけるiPhoneへの挑戦者候補として、大きく取り上げているが、モバイル広告会社のVeltiは、2月の同社ネットワークから集めたデータを基に、異なる見解を示している。同社によると、Androidデバイスの急上昇にもかかわらず、モバイル広告主の間では未だにiOSとiPhoneが支配的だ。

Veltiによると、同社が全世界の広告で扱ったデバイスの10台中8台はiPhone 5、iPhone 4S、iPhone 4を含むiOS機だった。Samsungはトップ10中2席を何とか確保したが順位は比較的低く、Galaxy SIIとGalaxy SIIIがそれぞれ7位と10位だった。Galaxy SIIは、全地域を通じて唯一トップ5に食い込み、ヨーロッパ全体の5位だった。一方旧型電話機が支配的(その多くがアクティブ)なアジアでも、iPhoneはすでにトップ3入りしている。これは、最近この地域に進出し、力を入れているAppleにとって明るいニュースだ。

AppleのiPhoneおよびiPodは、Veltiの広告インプレンション全体の38.1%を占めてトップに君臨し、iPadは全モデル合わせて17.2%だった。対するGalaxyは、全機種合わせても2月のトラフィックのわずか5%以下だった。iOS上の広告は広告表示1000回当たり収益(eCPM)の実績でも、Androidより20%高かった。これはAndroidの高いクリック率とは裏腹の結果であり、クリック率で見るとGoogleモバイルプラットフォームの方がAppleよりも約50%高かった。

タブレット単独で見ると、iOSにはおよそライバルと言えるものがない。Veltiの調べによると、Androidタブレット全体の占める割合はわずか0.7%、iPadは97.5%で、2013年1月から2月にかけて標準iPadからiPad miniへの変遷が起きている。

全般的に、Androidの全世界販売台数の伸びにかかわらず、広告主側から見た景観はあまり変わっていないようだ。iOSは1、2月の間にもシェアを伸ばし、これは0.3%とごくわずかだったが、過去6ヵ月間に広告主からの需要は60%以上増えているとVeltiは言っている。

SamsungのGalaxy S4は、さまざまな理由で注目されているが、中でも興味深いのはモバイル広告主の目を向けさせられるかどうかだろう。スパイスを制する者が世界を制すと言うが、ここではAppleがモバイル広告界を支配しているという事実が、デベロッパーやメディアコンテンツプロバイダーの支持を集める力となっていることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Twitter、iOS版およびAndroid版、そしてモバイルサイト版をアップデート。「発見」機能のさらなる強化が目的

3414271359_dfb8ec357b_zTwitterがiOS版およびAndroid版アプリケーション、およびモバイルサイトのアップデートを行った。面白そうなコンテンツが常に流れてくるように、また検索による発見を、より便利に行えるようにというところに主眼をおいたものだ。先月の記事にも記したように、Twitterでは昔のツイートも検索結果に表示されるようにしている。今回の変更ではこうした流れを一層強化する変更を行ったわけだ。

「強化」した内容といえば、古いツイートに加えて検索語に基づくトピックやユーザーのサジェッションも行うようになったことだ。リアルタイムのサービスにこうした機能が加わるのは、なかなか興味深いことではある。

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また、今回のアップデートによりサポートを停止された動画サービスもある(Mobypicture、Vodpod、およびPosterous)。繁体字は新たにサポートされるようになった。アップデート内容をまとめると、SXSWに備えて「発見」関連の機能に大幅な機能追加をしたということになるのかもしれない。

また、細かいところながら、Twitterからウェブリンクを開いた際、ウェブページの下にツイートが表示され続ける(iOSのみ。トレイの中にツイートが表示されるようになっている)のは面白いと思う。ウェブページをタップすることでツイートは消すことができる。

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iOS版のアップデート説明には次の用に記されている。

  1. 「検索」ではリアルタイムの情報をもとにより多くのツイートとユーザーを表示できるようになりました。また@ユーザー名や#(ハッシュタグ)を検索し、そこからツイートをすると、それらのユーザー名やハッシュタグが自動挿入されます。
  2. 検索バーに言葉を入れると、その言葉から始まる最近のトップニュースの候補を表示します。また、その中の1つをタップするとその検索結果を表示します。
  3. ツイートに添付されているリンクを開いた時に、画面下の3本線を引き上げると、そのリンクがついていたツイートが表示されます。
  4. ツイートの詳細には紐づくすべてのツイートが表示されるので、会話を見逃すことがありません。
  5. アプリからユーザーをブロックすると自動的に「つながり」タブから該当ユーザーからのアクティビティが消去されます。
  6. 「見つける」タブは下に引き下げることで新しい情報を読み込みます。
  7. 繁体中国語での利用が可能になりました。
  8. 端末の設定からではなく、アプリからログアウトできるようになりました。
  9. 不具合の修正を行いました。

検索を行った際の画面の様子を掲載しておこう。

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「election」(選挙)で検索したところでは、過去ツイートとして出てきたのはプロモーションのもののみだった。これがもう少し有効に機能するようになればと思う。いずれにせよ、Twitterは、発見機能を強化することでツイートしない人もリンクを眺めたり、人びとをフォローすることで楽しめるようにしたいと考えているわけだ。

[Photo credit: Flickr]

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(翻訳:Maeda, H)

モバイルプラットホームの分裂はインディーのアプリデベロッパを殺すだろうか?–開発環境の成熟が彼らを救う

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今日(米国時間3/5)Flurry発表した調査報告書によると、アプリを世の中で使われている多くのモバイル製品に合わせて最適化することは、今やますます難しい仕事になっている。Flurryのデータによると、現用製品の80%で自分のアプリが無事動いてほしいと思ったら、156種類の機種に対応しなければならない。目標を60%まで下げれば、37機種となる*。Flurryの結論によると、このような分裂の激化により、とくにインディーのアプリデベロッパの市場参入が難しくなっている。

この分裂という問題が、なくなるとか、軽症になることはありえないだろう。とくにデバイスのメーカーは製品の多様化に走りがちだ(PadFoneやFonePadなんてものもいずれ…)。Appleでさえ、画面サイズや解像度は次第に多様化し、アプリ開発がより難しくなっている。まあ、OSのバージョンが同じであることに安心できないAndroidに比べれば、ずっとましだけど。

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それでも、Flurryの数字によると、現用機の数が他を圧して多いのはApple製品だ。だから個人や小企業が、あまり苦労せずにすむ最大のユーザのいる市場からスタートしようと考えたら、iOSで決まりだ。しかしその後、真のグローバル化、グローバルな成功を目指したなら、できるだけ多くのAndroid機でテストしアプリの調整をしなければならない。しかもAndroidの場合は、機種間の差異がどれだけ大きくても、アプリのマーケットプレースやリビューは同じ場所に集まっている。ある特定の製品のユーザグループを怒らせたら、リビューに悪評が混じることになり、悪評はたちまちネット上に広まる。

だから、どうなんだ? 複数の製品で十分なテストをしてリーチを広げるだけの資力のないインディーのデベロッパは死ね、ということか? 答は、イエス、そしてノーだ。スタートアップやインディーのデベロッパがアプリの世界で成功する機会は、まだまだたくさんある。とりわけAppleは、大手のデベロッパだけでなく、斬新で革新的な作品をApp Storeで優遇してくれる。またそういうアプリは、あちこちのブログなどで記事になりやすい。ときおり、無名の企業や個人による優れた作品に光を当てることは、Appleというプラットホームの健康にも寄与する。

アプリ開発の風土が変わったことによって、中位置に付けているデベロッパが有利になったと言える。彼らは最新のクロスプラットホーム開発ツールから多くを学び、また、Facebook6WunderkinderBrightcoveなどが最近学んだ教訓…Webアプリよりもネイティブアプリの方が良い場合が多い…にも配慮する。分裂状態に対応するアプリの試験は今、それ専門のSaaSが現れつつある。それだけ、デベロッパのニーズが増え、また今および今後は、テストツールやAPIのプロバイダからもそんな専門サービスへのニーズがある。さらにまた、インディーデベロッパのアイデアを導入して、クロスプラットホームな成功作品を作るというデベロッパサービスも、今後ますます流行(はや)るだろう。

〔*訳注: Flurryのオリジナルのレポートでもこの点は曖昧ですが、この156機種とか37機種という数値は単純にボリューム構成(例: 200品目ある某レストランの売り上げの60%は上位10品目が占める、など)であり、実際に必要なアプリ調整作業の件数は156や37よりもずっと少ない、と思われます。原文のコメントに見られるデベロッパの意見も、Androidの分裂をそれほど深刻視していません。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

モバイルコンテンツ利用量はタブレットがスマートフォンを侵食。Androidが依然リード(Jumptap調査)

タブレットはモバイルデータ消費用画面としての優位を勝ち取りつつある。モバイル広告ネットワーク、Jumptapの最新データによる。同社は、米国内1.34億人、全世界2.06億人のモバイルユーザーを擁する自社の広告ネットワークで、どのプラットフォームが力を発揮しているかを毎月報告している。レポートによると、2012年末時点でタブレットは同ネットワークの全トラフィック中18%を占め、スマートフォンは78%、多機能電話は4%だった。しかし、過去数ヵ月間の利用傾向からみて、2013年末にはタブレットの割合が全トラフィックの1/3弱(29%)となり、スマートフォンは70%に減ると同レポートは予測している。

tablets vs smartphones jumptap feb 2013

この数字が示しているのは、タブレット市場はスマートフォンよりもまだ小さいが、それとは不釣り合いな割合で利用されていることだ。IDCおよびGartnerのデータを見ると、今年タブレットはスマートデバイスの全売上の10%程度になると見られている。しかし、Jumptapの29%という数字は、これらの大画面たちの方がより多く利用されていることを意味しているようだ。

またJumptapは、最近の利用データを基にAndroid、AppleのiOSおよびその他のプラットフォームが今年どんな実績を上げるかも占っている。本誌やアナリストらが以前指摘したように、ここでは2頭立て(正確には2頭と仔馬1匹)のレースが展開されている。しかし、市場シェア内での成長は頭打ちのようで、Androidは過去2年に続いて最も人気のあるプラットフォームを座を守り、Appleが僅差で追っているが、伸びはこれまでと比べると小さい。

jumptap platforms

スマートフォンの売上で見ると、AndroidはAppleを大きく上回っており、そのシェアは広がる一方であることは興味深い(例えばGartnerは、2012年末のシェアはAndroid 70%対Apple 20%、2011年は50%対20%だったと報告している)。しかし、利用量となると、両プラットフォームはずっと対等に近づき、その差はわずか8%になる。

最後に、Jumptapは数あるAndroid機の中でどの端末が優勢かも分析している。そして他の利用量データが市場シェアと不一致だったのに対して、こちらは合っているようだ。Samsungがは、現在世界最大のAndroid機メーカーであり、かつモバイルウェブのトラフィックとアプリ利用量でも第1位だった。

jumptap android OEM breakdown

Jumptapによると、Samsungは2012年末に同ネットワークの全トラフィック中56%を占め、今年は60%を超えると予測している。「Android市場をターゲットしている広告主は、他のデバイスを明示的に指定しない限り、自社広告の半数以上がSamsungのスマートフォンに表示されていることを知っておくべきだ」とJumpstartは書いている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Google、Android、iPhone、iPad版Chromeをアップデート―高速化して検索、共有を強化

google-chrome

GoogleがChromeブラウザのモバイル版を発表して以来、デスクトップ版と同期して使える便利さを多くのユーザーが体験してきた。デスクトップのブックマークや履歴などすべての環境がモバイル版で再現されるのはありがたい。しかしモバイル版のChromeがiPhone版Safariなみに高速で動かなければその便利さも半減してしまう。

Googleもこの点は十分認識しており、スピードアップに重点を置いたAndroid、iPhone、 iPad版のChromeのアップデートを発表した。

Android版の場合、HTML5のサポートの拡大と最新のV8 JavaScriptエンジンによってブラウジングは25%も高速化されたという。Googleによれば、この高速化はiOS版にも近く導入される。

GoogleのGrace KlobaとRohit Raoはこう述べている。

GoogleはAndroid版、iOS版のChromeについて、安定性とセキュリティの改善、バグ修正など目に見えない改良を続けています。現在Google PlayApp Storeで公開されている最新版のChromeについてのフィードバックをお待ちしています。

iOS版のChromeについては、検索と共有機能の強化が行われた。従来、この点ではOSと密接な連携ができるAndroid版に一日の長があった。GoogleはiOS版でその改良を行うためにはかなり頭を使う必要があったに違いない。

オムニボックスに長々しいURLを表示する代わりに、最新版ではユーザーが入力した検索キーワードがそのまま表示される。ユーザーは醜いURLを見ることなく、検索キーワードを変えたり、さらに絞り込んだりできる。Chromebookをしばらく使ったみて、私はモバイルデバイスの小さな画面で二度とURLを見たくないと思い始めていたところだったからこれはうれしい改良だ。

これが新旧対照のスクリーショットだ。全ユーザーに公開されるまでにはあと数週間かかるかもしれない。

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iOS版では、共有と履歴も改良された。「戻る」ボタンをタップするだけで今まで訪問したページをすべて見ることができる。またどのページでもメニューから「共有」を開くだけで共有が可能だ。共有オプションが増やされているが、特に重要なのは任意のウェブ・ページを直接iOSメッセージを通じて共有できるようになったことだろう。これは以前から強く望まれていた。

Chromeはすべてのデバイスでモバイル・ブラウザを完全に支配しているわけではない。しかしデスクトップでナンバーワンのブラウザの地位を勝ち取ったことはモバイル分野でもシェア増加の有力な要因となるだろう。たいていのユーザーがいつか一度はChromeを試してみる気になるだろうし、そうなればGoogleはデスクトップとの同期という強力な機能によって新しいユーザーを囲い込むことが可能になる。AppleはGoogleによってiOSのブラウザが完全に乗っ取られてしまう前にSafariの強化に本気で取り組む必要がある。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

KindleのiOSアップデートにユーザーのライブラリを完全に削除するという恐怖のバグ〔アップデート:修正版リリースずみ〕

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昨日(米国時間2/26)、AmazonはKindleのiOSアプリ( iPhone、iPad、iPod touchすべて)をバージョン3.6.1にアップデートした。

いくつかのバグを修正し登録手続きを改良するのが目的だったが、このアップデートには深刻なバグがあったことが判明した。本の虫そろいのユーザーたちの目の前で彼らのAmazonのデジタル・ライブラリーと個人設定が完全に消滅してしまったという。

アップデート: Amazonは以下のような呼びかけを発表した。

今回のアプリのアップデート中にユーザーの登録を削除してまう可能性のある問題が発見されました。この場合、Amazonアカウント名、メールアドレス、パスワードをAmazonCloudに登録してください。Amazonから購入したコンテンツはクラウド上に保管されており、利用できます。Amazonではこの問題を修正したバージョンをAppleに送付しておりますので公開をお待ちください。

アップデート: AppleがAmazonの修正版(3.6.2)を公開した。この最新版は安全と思われる。

iTunesのページに書き込まれた悲鳴の一部。

このアップデートはiPadの私の本を全部削除してしまいました。別名で再登録しなければなりませんでした。一からやり直しです。クラウドには130冊も本を保管しているのです。

さて、ここで注目はAmazonが熱心なKindleファン(まあFireを使わずにiOSデバイスを使っているという点でそれほど熱心なファンとはいえないのかもしれないが)にどう対応するかだ。消えてしまったライブラリの復元について何らかの措置を考えているのだろうか?

幸いなことに、データはクラウドに残っているので、ユーザーが同じコンテンツを二度買わざるを得ないような事態には陥らずにすんだ。しかし映画を25本、テレビ番組を30回分、本を200冊購入していたとすると再ダウンロードはそうとうに苦痛な作業になるだろう。

[via TUAW]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

画像の雄弁さはどんな言葉にも勝るかどうか。テキスト版InstagramのBoldomaticで試してみよう

boldomatic-start-3.jpg.html各自でさまざまな形のインターネットコンテンツを作ることのできる時代となっている。しかし、色のついた背景に記したテキストよりもシンプルで、際立ったコンテンツは存在しないのではなかろうか。もちろんこれに反対する人もいる。シンプル過ぎて退屈だという意見もある。Helveticaでもぐら色の背景に「i hate mondays」と書くよりも、木の枝に寝そべった猫の写真に文字を付けた方が、訴求力が高いと主張する人もいる。果たして真実はどうなのだろうか。Boldomaticを使って決着を付けることができそうだ。

サービスを作ったのはDan Krusi、Raphael Krastev、およびSteffen Schietingerというスイス人デザイナーたちだ。色付きの背景にボールド文字(太文字)で記したメッセージをシェアするサービスだ。作成したものは画像としてFacebookやTwitterで後悔することができ、またBoldomaticをソーシャルネットワークとして利用し、その中で友人を増やしていくこともできる。つまるところ、写真なしのInstagramといった感じのものだ。写真の代わりにテキストを使って交流する。

たとえば、こちらに掲載したのは、当方で投稿したものだ。

BDkBBa3CEAA3UWX.png-largeBoldomaticでのメッセージ(Boldと呼ぶ)を作成するには、背景の色を選択してメッセージを入力するだけでOKだ。あとは共有用のボタンが望みのことをしてくれる。ファウンダーたちは小さなデザインスタジオで仕事をしている。Steffenが2012年にBoldmaticの構想を得たそうだ。外部からの資金調達などは行なっておらず、アプリケーションも内製のものだ。

SteffenがBoldomaticのフィロソフィーを語ってくれた。「写真なし。言葉のみ。いろいろな飾りや他種類のフォントなどもなし。使えるフォントは一種類だけ(Suisse BP)で、利用者が選択できるのは背景の写真だけ。とてもシンプルで投稿に要する時間はツイートやステータスアップデートとほとんど変わらない。しかし投稿の内容は全く違ったものだし、大いに目立つものとなる」。ご存知かとは思うが、彼の第一言語は英語ではない。しかし言わんとするところは通じるだろう。

「太文字メッセージが好きな人たちがたくさんBoldomaticを利用しています」と、話は続く。1日に500件の投稿があるのだそうだ。生まれたばかりのサービスとして、なかなかのものだと言えそうだ。

Steffenは、数多くの写真共有サービスが登場するのを見て、Boldomaticの提供を決意したのだそうだ。「写真については多すぎるほどのサービスがあるのに、なぜテキストものはないだろう」と自問してみたそうだ。「写真もテキストも視覚に訴えかける点では変わりないはずなのに、テキストを扱うプラットフォームは存在しないようでした。そこで提供を決意したのです」と述べている。

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アプリケーションは、スイスのアプリケーションストアで首位になったようだ。また、他の国のアプリケーションストアでも人気を集めつつある。今後、さらに利用者を増やして行きたい考えだ。

「チューリッヒにはBoldmaticを楽しむカルト仲間のような集団が形成されつつあります」とのこと。「投稿者の人たちとは親しい関係にあります。投稿者こそがBoldomaticを共に作ってくれている人たちだからです。また、最近ウェブ版を立ちあげましたが、投稿者の方々が活躍する場がますます広がることとなりました。投稿者の人たちは本当に素晴らしい才能の持ち主ばかりで、スパイスのきいた発言、気の利いた宣伝文句風のもの、知性を感じる投稿をお楽しみ頂けるでしょう。ときにネット上のどこかから勝手に持ってきてしまった表現もありますが、もちろんオリジナルの発言もたくさんあります。別れ文句や神ないしJustin Bieberに宛てた手紙、絵文字、自作詩を宣伝する投稿などなど。見ていて飽きることはないと思います」と述べている。

「Boldmaticは可愛い可愛い子供のようなものです。ミルクたっぷりで多くの人に気に入ってもらえるでしょう」とも述べている。

きっと開発者たちも大いに楽しんでいるのだろう。iPhone版アプリケーションはこちらからダウンロードできる。Android版も開発中なのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)

ABI調査:AndroidおよびAppleの2社寡占に風穴は空くのか? 2013年14億台中Windows Phoneが4500万、BlackBerry 10は2000万ほどの見込み

Huawei Windows Phone 8今年はAndroid + iPhoneによる寡占状況に変化があるかもしれない。市場調査を行なっているABI Researchのレポートだ。レポートによると、スマートフォン市場全体でGoogleが57%を占め、AppleのiOSが5分の1ほど(21%)となるそうだ。両者を合わせたシェアは78%ということになる(Strategy Analyticsによると、昨年第4四半期では両者で92%のシェアを握っていた)。

もちろん78%が大きなシェアであることは言うまでもない。Windows Phone 8のMicrosoftや、BlackBerry 10のBlackBerryもそれぞれ数百万単位のデバイスを販売することとなると思われるが、シェアで見ると1桁のシェアに留まることになろう。Windows Phoneの方は3%、BlackBerry 10の方がさらにその半分と予測されている。

利用台数をもう少し詳しく見ると、Windows Phoneが4500万台でBlackBerry 10が2000万台だとしている。ABI ResearchのアナリストであるAapo Markkanen曰く「2013年はMicrosoftとBlackBerryも、若干の成長を遂げることになるのではないでしょうか」とのこと。2013年末時点でのスマートフォン台数は全体で14億台になると見込んでおり、Androidが8億台、iOSが3億台を占めることになりそうだとのこと。MicrosoftおよびBlackBerryの入り込む余地も残されているわけだ。

もちろん薔薇色の未来というわけではない。ABIで企業部門のディレクターを務めるDan Shey曰く、BlackBerryは企業と消費者の双方に対して強くアピールしていく必要があるとのこと。「BlackBerryとしては企業ユーザーをメインターゲットとして想定しています。しかしコンシューマー側からの支持も必要となるでしょう。Android、Apple、そしてWindows Phoneとの戦いに勝ち残って、個人利用者にもBB10を選択してもらう必要があります。そうでなければ昨今のBYOD(Bring your own device)傾向の中を勝ち残っていくのは厳しくなります」ということだ。

タブレットについてみると、ABIは2億6800万台が利用されることになるだろうと予測している。そのうち62%がiOS搭載機で、28%がAndroidになりそうだとのことだ。Windowsを搭載したものも、年末時点で550万台の普及が見込まれるとのこと。

ABIは、対2012年比でスマートフォンは44%の成長となり、タブレットの方は125%の成長を達成する見込みだとのこと。各種データはこちらで詳しく見ることが出来る。

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(翻訳:Maeda, H)