台湾のDuckyは、メカニカルキーボードが人気製品だ。同社は今日のComputexカンファレンスで、この国の文化を賛える製品を展示した。それは限定版の65%キーボード「Year of the Pig」(豚年)だ。それはDuckyの今年の干支(えと)バージョン(日本では猪、中国では豚)で、金属工芸のアーティストKulele Ruladenとの共作により、台湾原住民のひとつであるパイワン族に贈る賛辞にもなっている。
Ruladenのデザインは、パイワン族の文化から多くを借りている。キーボード前面の金属の切り抜きは、パイワンの人びとの勇気のシンボルである野生の猪がヒントだ。ゴールドのバックプレートには、猪たちと戦うパイワンの戦士たちが描かれている。
「Kulele Ruladenの情熱は、美術と工芸を通じて台湾の文化に光を当てること。彼は数々の国際的な賞を受賞し、台湾の指導的アーチストとしての地位を固めている」。
Design concept & the stories behind #YOTP
Kulele Ruladen’s passion is to bring the Formosan culture to light through arts and crafts. Over Master Kulele’s career, he has received various international awards, cementing his places as one of the leading artists in all of Taiwan. pic.twitter.com/WGhO1IySGd— Ducky Keyboard (@DuckyChannel) May 24, 2019
キートップの色はブロンズレッド(金赤)で、パイワンのアートではブロンズが重要なメディアだ。キーには通常の文字ではなく、パイワン社会の重要なシンボルから借りた象形文字が載っている。たとえばスペースバーの鷹の羽(はね)は「男性と女性の貴族社会」を表している。パイワンのガラスビーズをヒントにしたキーが4つあり、4つの価値、機敏(Kaluazung)、勇気(Mananigai)、高貴(Mulimulitan-maca)、愛(Kurakurau-liling)を表している。
この豚年キーボードは2019台しか作られていない。それは今年を意味すると同時に、未来への永続性も意味している。アルミニウムのケースはナノコーティングされ、キーボードスタンドは亜鉛合金製、キーキャップ上のシンボルは昇華印刷、そしてType-C USBポートとRGBバックライトがつく。
画像クレジット: Catherine Shu
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)