平成最後のプレミアムキャッシュレスフライデーまとめ、PayPay20%還元は還元上限1万円に

4月26日は、平成最後のキャッシュレスフライデーだ。10連休前、月末、金曜日という3つ高いハードルを乗り越えて15時に退社できる人がどれほどいるのか疑問だが、コード決済各社は本日限定でさまざまな施策を発表しているので、ここでまとめておこう。

PayPay

PayPayは先月同様、「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」に、時間限定キャンペーン「4月26日はプレフラPayPay!」を4月26日の15~18時まで実施する。期間中にPayPay加盟店の飲食店で、PayPay決済を利用すると支払額の最大20%のPayPayボーナスが付与される。1回あたりの還元上限額、累計の還元上限額はいずれも1万円。5万円を決済すれば最大限の還元を受けられるので、複数人での宴会がお勧め。同時並行で開催されている「第2弾100億円キャンペーン」では1回の還元上限額が1000円だが、こちらは1万円にアップする点に注目だ。

注意したいのは、20%還元を受けられるのは、銀行口座もしくはYahoo!マネーからチャージした場合のみ。Yahoo! JAPANカードとPayPayを紐付けて支払った場合は19%、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードを紐付けて支払った場合は10%となる。

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Origami Pay

Origamiは、4月26日限定で還元上限1000円の20%割引クーポンを3枚もらえる。また4月26日15〜18時の間にOrigami Payで決済した場合は、1枚限定でプラス100円オフのクーポンが付与される。この100円オフのクーポンは5月31日まで使える。そのほか、モンテローザグループの各店舗で初めてOrigami Payで決済した場合に限り、最大630円の還元を受けられるキャンペーンも並行開催されている。

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d払い/LINE Pay

d払いは20%還元の「dポイント スーパーチャンス【+20%ポイント還元】」、LINE Payは15.5%以上、コード払いの場合は18.5%以上が還元されるの「平成最後の超Payトク祭」といったキャンペーンを実施中だが、4月26日限定の特典は用意されていない。

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楽天ペイは、特定の店舗での10%還元、au PAYは食べログ掲載店での5%還元とau WALLETポイントのチャージで10%増量などのキャンペーンを実施中だが、積極的に使う必要はないだろう。

PayPayの囲い込み施策始まる、6月以降はソフバン、ワイモバユーザー優遇へ

まだ1カ月ほど先の話になるが、コード決済サービスを提供しているPayPayは特定のユーザー向けの優遇施策をスタートさせる。携帯電話の料金体系に比べるとシンプルだが、還元される条件がだんだん複雑になってきた。

具体的には、6月1日〜30日に開催される「ドラッグストアで最大20%戻ってるキャンペーン」では、PayPay残高、Yahoo!マネー、もしくはYahoo! JAPANカードを経由した支払いは10%還元、加えてソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用しているユーザー、月額498円のYahoo!プレミアム会員ユーザーは20%還元(Yahoo! JAPANカードの場合は19%)になる。

同キャンペーンの1回あたりの還元上限額は、通常ユーザーは1000円だが、こちらもソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用しているユーザー、Yahoo!プレミアム会員ユーザーは2000円に優遇される。累計上限額は共通で3万円。Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカード経由でPayPayの決済をした場合は、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用しているユーザー、Yahoo!プレミアム会員ユーザーであっても還元率は0.5%だ。

ややこしいので、まとめておこう。20%還元と1回の還元上限2000円の優遇を受けるには、まずソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用、Yahoo!プレミアム会員のいずれかの資格を満たす必要がある。そのうえで、PayPayと紐付けている決済方法が銀行などからチャージできるPayPay残高、Yahoo!ウォレットからチャージできるYahoo!マネーの場合に20%還元を受けられる。

キャンペーンなどが開催されていない期間の通常還元率は、5月8日から現在の0.5%から3%に引き上げる。こちらの対象となるのは、PayPay残高、Yahoo!マネー、もしくはYahoo! JAPANカードを経由した支払いのみとなり、他のクレジットカードでの支払い時はこれまでのどおり0.5%だ。こちらは1回あたりの上限が3万円相当、1カ月の付与合計上限も3万円相当となる。3%還元の場合、上限の3万円の還元を受けるには1カ月で100万円を使う必要がある。

ただし「第2弾100億円キャンペーン」や前述のドラッグストア限定のキャンペーンなど、通常より高い還元率が適用される払いはそちらが優先される。つまり、23%、20.5%などの還元にはならず20%還元が上限となる。

とはいえ、還元率3%というのはクレジットカードを含めても高い部類に入るので注目。ライバルのLINE Payでは前月の支払実績によって通常還元率が変わるが、前月に10万円以上をLINE Pay決済すると得られる最高位カラーであるグリーンであっても還元率は2%だ。PayPayとは異なり、LINE Payの場合は各種キャンペーンの還元率とは別に計算されるので、例えば4月30日まで開催されている「平成最後の超Payトク祭」の場合は、超Payトク祭の15%還元にマイカラーの還元率がプラスとなる。

さらにPayPay残高、Yahoo!マネー、もしくはYahoo! JAPANカードを経由した支払いであれば、「PayPayチャンス!」として、20回に1回の確率で1000円相当があたる特典もある。Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードは対象外だ。

PayPayはLINE Payを意識してか、数カ月にわたる長期間のキャンペーンを廃止し、6月以降は1カ月ごとに還元内容や条件を変更する施策に方針転換。7月以降のキャンペーンについても順次発表される予定だ。同社はソフトバンクとヤフーの合弁会社なので、6月からの優遇処置は当たり前といえば当たり前だが、同様にauユーザーを優遇するau PAYに比べるとかなりの大盤振る舞いだ。

タクシー配車DiDiが東京と京都でサービス開始、東京は当面迎車無料、PayPay決済も可能に

DiDiモビリティジャパンは4月24日、同社のタクシー配車プラットフォームサービス「DiDi」サービスエリア拡大を発表した。本日から東京と京都、2019年度中に北海道、兵庫、福岡などをはじめとする全国10都市でサービスを提供する。これにより、先行でサービスが始まっている大阪を加えて計13都市でサービスを利用可能になる。

東京と京都でのサービス開始に合わせて、東京ではアプリ内決済で迎車料金が無料、京都では初回利用時に1000円ぶんのクーポンがもらえるキャンペーンをそれぞれ実施する。

東京のキャンペーンは、23区と三鷹市、武蔵野市、そして成田空港が対象エリアとなり、DiDIアプリに登録したクレジットカードでの支払が前提となる。キャンペーンの終了はいまのところ未定なので、東京に限って言えば、当面は迎車料無料で使える点に注目だ。

京都のキャンペーンは、京都市(旧北桑田郡京北町区域を除く)、向日市、長岡京市、宇治市、八幡市、城陽市、京田辺市、木津川市、乙訓市、久世郡、綴喜郡、相楽郡が対象エリアとなり、東京と同様にDiDIアプリに登録したクレジットカードでの支払が前提となるが、京都の場合は事前にクーポンコードの入力が必要になる。

さらに、「DiDi」アプリを「Yahoo!乗換案内」のルート検索画面に表示され、そのままDiDiを起動してタクシーを呼ぶことが可能になる。さらには5月末に、コード決済サービスのPayPayにも対応。PayPayとは6月中旬以降にキャンペーンも実施する予定だ。なお、DiDiのPayPay決済はコードの読み取りや提示などが不要なオンラインの決済方法となる、

今夏には、DiDiの利用実績に応じて割引クーポンが貯まる会員プログラムも開始する。3段階のランクを設けて利用者の囲い込みを狙う。

大阪では5分以内に配車、到着時間1分以内にドライバーと利用者が出会える確率が63%という高い実績とのこと。調査会社が収集したアンケートでは、顧客満足度も高いとのこと。他社にはない、電話、メール、チャットの24時間365日のサポートも特徴。なお、中国語チャットサポートを提供するなど、中国からの観光客を強く意識している。

将来的にはドライバーに向けて、ヒートマップやユーザーの帰宅経路、乗車中の配車処理機能などを提供予定とのこと。

PayPayが割り勘機能を搭載、4月26日からはPayPayボーナス1万円相当を抽選付与も

コード決済サービスを運営しているPayPayは4月22日、「PayPay」アプリに「わりかん」機能を搭載したことを発表した。決済金額を人数ぶんに均等分割できるのはもちろん、支払い額を個別設定することもできる。

同社は、わりかん機能の活用を促すために4月26日〜5月6日の期間限定で「わりかんで10,000円もらえちゃうキャンペーン」を実施する。この期間中にPayPayのわりかん機能を利用した場合に、1日あたり抽選で50名に1万円ぶん、抽選で500人に1000円ぶんのPayPayボーナスが付与される。1日あたり計100万円相当、期間合計で合計1100万円相当の還元となる。

具体的には、わりかん機能を使って計5000円以上の金額を本人を含めて3人以上で分け、本人が2人以上からPayPayライト(PayPayの残高)を受け取ることでキャンペーンの応募資格を満たす。夫婦やカップル同士などの2人での割り勘は応募資格を満たさないので注意。

ほかの利用者に送付できるのは、銀行口座やYahoo!マネーからチャージしたPayPayライトのみ。キャンペーンなどで付与されるPayPayボーナスは使えない。また、このキャンペーンの当選資格は1回のみで、1万円もしくは1000円のPayPayボーナスが付与されるたあとは参加資格を失う。

なお、わりかん機能の合計金額はPayPayの決済履歴とは連動していないので、利用者が任意に決められる。

今週のコード決済まとめ、基本はPayPay、居酒屋はOrigami Pay、家電量販店はLINE Pay

熾烈な戦い繰り広げるコード決済サービス各社。現在は各社とも「とにかく使ってもらう」ことを主眼に、さまざまなキャンペーンを打ち出している。そろそろ混乱している利用者も多いことだろう。そこで今週(4月21〜27日)に適用される各社のキャンペーン動向をまとめた。

ここでは事前登録などの必要がなく、多くの店舗で高い還元が受けられるコード決済を優先的に紹介する。なお、各種会員特典や一部店舗のみのキャンペーンを併せると本記事よりも還元率が高くなる可能性はある。

コンビニ/ドラッグストア

「第2弾100億円キャンペーン」を実施中のPayPayを優先的に利用したい。このキャンペーンは、1回あたりの上限還元額が1000円だが、銀行口座からのチャージなら決済金額の20%が還元される。コンビニやドラッグストアで5000円以下の買い物をするなら必ず使いたい。対象店舗は、コンビニならファミリーマートやローソン、ドラッグストアならサンドラッグやトモズ、アインズ&トルペなど。

4月24日からはd払い(dポイント)の20%還元も始まる。こちらは1回あたりの還元上限額が設定されておらず、還元上限総額が1万円なので、コンビニやドラッグストアで5000円以上を使うならd払いのほうがオトクだ。ただし、専用サイトでの事前エントリーが必要になる。

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家電量販店

「平成最後の超Payトク祭」を実施しているLINE Payのコード決済の利用がお勧め。対象店舗は、ビックカメラ、ソフマップ、コジマ、ヤマダ電機など。LINE Payは、平成最後の超Payトク祭で15%、マイカラーで最低0.5%、コード払いで3%の還元が受けられる。つまり、対象の家電量販店でコード決済すれば18.5%以上の還元となる。1回あたりの還元上限額はなく、還元上限総額は5000円だ。Androidに限られるが、LINE Payの決済特化アプリを一度でも使っておけば、還元上限を1万円にアップさせることも可能だ(4月24日現在)。PayPayも20%還元を実施しているが、1回ごとの決済の還元上限が1000円なので、5405円以上の商品を購入する場合はLINE Payのほうが還元額が高くなる。

事前登録が必要だが、4月24日からは20%還元のd払いもお勧め。前述のように1回あたりの還元上限額が設定されておらず還元上限総額が1万円なので、5万円の買い物で最大の還元を受けられる。ビックカメラやコジマ、エディオン、ソフマップ、ケーズデンキなどでd払いが可能だ。iD決済が可能なdカードを所持しているなら、ヨドバシカメラでも使える。

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居酒屋(4月24日から)

モンテローザグループに限られるがOrigami Payがお勧め。Origami Payは同グループの全国1661店舗で利用可能で、4月24日からは各店舗で初めてOrigami Pay決済した場合に限り、会計が税込1260円以上なら最大630円の割引が受けられる。各店舗というのが重要で、Origami Payで決済したことのない異なる店舗を次々とハシゴしていけば毎回630円が還元されるのだ。1人飲みで2000円使ったとして630円が割引だと、還元率は31.5%となり、ほかのコード決済に比べて群を抜いて高い。

3150円以上の決済ならPayPayやd払いがお勧めだ(d払いはエントリーが必要)。PayPayは、モンテローザグループ、ワタミグループの多くの店舗で使えるので利用範囲は広い。一方d払いは、居酒屋の対象店舗がワタミグループのミライザカぐらいしかなく利用範囲が非常に限られる。

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昼食

昼食に松屋や丸亀製麺、かっぱ寿司、ピザーラなどを使うならPayPayがお勧め。前述の20%還元が受けられる。1回の還元上限金額は5000円を決済した場合の1000円だが、これらの店舗で1人5000円以上を使うのは至難のワザだろう。

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イオン32店舗

首都圏と山梨県のイオン32店舗限定となるが、イオンならPayPay決済を使おう。イオンなどのスーパーマーケットは同じ商品でもコンビニやドラッグストアより価格が安いことが多いので、食料品など購入するならイオン一択だ。対象店舗以外のイオンの場合は、LINE PayカードもしくはQUICPay+(LINE Payバーチャルカード)で15.5%の還元を受けられる。

こちらも、iD決済が可能なdカードを所持しているなら、事前エントリーを済ませて4月24日から始まる20%還元キャンペーンを活用しよう。

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コード払い不可の店舗(スーパーマーケットなど)

QRコード決済システムを導入していない店舗では、LINE Payカードを利用しよう。開催中の平成最後の超Payトク祭はLINE Payカードでの決済も対象となる。平成最後の超Payトク祭の還元率は15%で、そのほかLINE Payの利用実績に応じて還元率が変わるマイカラーの還元が受けられる。前月の利用実績がゼロ円でも0.5%の還元を受けられるので最低でも計15.5%の還元となる。

LINE PayカードはJCBブランドのプリペイドカードであり、ほとんどのJCB加盟店で使える。さらに上限200円ながら100円以上の決済で「もらえるくじ」も引ける。LINE Payカードは、LINEアプリから手軽に申し込める。

なお、iD決済が可能なdカードを所持しているなら、事前エントリーのうえ4月24日から始まる20%還元キャンペーンを活用しよう。イオンやドンキホーテで使える。

4月23日

au回線の契約があるユーザーに限られるが、au PAYは現在「au WALLETポイントつかえる!たまる!キャンペーン」を実施中で、決済時に0.5%、税別月額499円のauスマートパスプレミアム加入者なら1.5%の還元が常時受けられる。そして4月23日の「三太郎の日」限定で、5%還元、auスマートパスプレミアム加入者なら20%の還元となる。さらに食べログ掲載店ならプラス5%の還元が受けられるので、食べログ掲載店に限って言えば計10.5%、スマートパスプレミアム会員なら26.5%の還元となる。

auの各種料金の支払などで貯まるau WALLETポイントをau Payにチャージすると10%が増量されるキャンペーンも実施中だ。とはいえ、適用条件が他サービスに比べて複雑で、有料会員ならないと大幅な還元は受けられないので、ほとんどの人はスルーしていいだろう。

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初回利用

d払いと楽天ペイは現在、いずれも初回利用で1000ポイントの還元が受けられる。これらのコード決済を使ったことがないなら試してみよう。ただし、いずれも専用サイトでの事前エントリーが必要なので注意。楽天ペイの場合は4月26日まで、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラ、セイコーマートでの各店舗それぞれの利用で200ポイント、計1000ポイントを還元するキャペーンもある。こちらも事前エントリー必須だ。

実はえげつないdポイント

前述のように、dポイント(d払い、iD)の20%還元も4月24日から始まる。事前エントリーが必要だが、還元上限額はなんと1万円。平成最後の超Payトク祭でLINE Payアプリを利用した場合の上限と同じだ。d払いが利用できる店舗だけでなく、iD加盟店でも使えるので利用範囲はかなり広い。

イオンなどでもdカードのiD決済が使えるので、利用店舗が限定されたPayPayのキャンペーンよりも使い勝手はいいだろう。ただしイオンで還元を受けるにはiD決済可能なクレジットカードのdカードが必要だ。キャンペーン期間は5月7日までなので、いまから申し込んでも今週末からの10連休を考慮するとキャンペーン期間に間に合わないかもしれない。

丸亀製麺がQRコード決済に対応、PayPayで讃岐うどんが食べられる

PayPayは4月19日、トリドールジャパンが運営する讃岐釜揚げうどんチェーン店「丸亀製麺」の101店舗で、PayPayのコード決済を利用可能になったことを発表した。丸亀製麺がQRコード決済に対応するのはこれが初となる。もちろん5月末まで実施中の「第2弾100億円キャンペーン」の対象となるので、1回あたりの還元上限額1000円、累計上限額2万円の20%還元も受けられる。

丸亀製麺での決済は、コンビニなどと同様に利用者のPayPayアプリに表示したバーコードをストア側が読み取る「ストアスキャン」方式。同方式はレジ自体にPayPayの決済システムを組み込む必要があるため、急ごしらえの対応ではないことがわかる。

なおPayPayの決済方式には「ユーザースキャン」もある。こちらは利用者がPayPayアプリで店舗に設置されているQRコードを読み込んだあと金額を入力して決済する方式だ。主に個人や小規模飲食店での決済に利用されている。

対応する丸亀製麺は、北海道が9店舗、千葉県が1店舗(成田店)、埼玉県が3店舗、東京都が54店舗、神奈川県が2店舗、山梨県が1店舗(河口湖ベル店)、愛知県が3店舗、石川県が1店舗(金沢店)、京都府が5店舗、大阪府が10店舗、奈良県が1店舗(奈良店)、広島県が3店舗、福岡県が7店舗、沖縄県が1店舗(那覇津嘉山店)となっている。丸亀製麺自体は国内外に1000店舗超を構えているので、今回はその10%程度の対応となる。

丸亀製麺がQRコード決済に対応、PayPayで讃岐うどんが食べられる

PayPayは4月19日、トリドールジャパンが運営する讃岐釜揚げうどんチェーン店「丸亀製麺」の101店舗で、PayPayのコード決済を利用可能になったことを発表した。丸亀製麺がQRコード決済に対応するのはこれが初となる。もちろん5月末まで実施中の「第2弾100億円キャンペーン」の対象となるので、1回あたりの還元上限額1000円、累計上限額2万円の20%還元も受けられる。

丸亀製麺での決済は、コンビニなどと同様に利用者のPayPayアプリに表示したバーコードをストア側が読み取る「ストアスキャン」方式。同方式はレジ自体にPayPayの決済システムを組み込む必要があるため、急ごしらえの対応ではないことがわかる。

なおPayPayの決済方式には「ユーザースキャン」もある。こちらは利用者がPayPayアプリで店舗に設置されているQRコードを読み込んだあと金額を入力して決済する方式だ。主に個人や小規模飲食店での決済に利用されている。

対応する丸亀製麺は、北海道が9店舗、千葉県が1店舗(成田店)、埼玉県が3店舗、東京都が54店舗、神奈川県が2店舗、山梨県が1店舗(河口湖ベル店)、愛知県が3店舗、石川県が1店舗(金沢店)、京都府が5店舗、大阪府が10店舗、奈良県が1店舗(奈良店)、広島県が3店舗、福岡県が7店舗、沖縄県が1店舗(那覇津嘉山店)となっている。丸亀製麺自体は国内外に1000店舗超を構えているので、今回はその10%程度の対応となる。

ヤフオク!で中古品売ってPayPayでお買い物、PayPayの重大発表

PayPayは6月から、Yahoo!ショッピングでのオンライン支払いでPayPayが利用可能になったことを発表した。当初よりかなり遅れての対応となったが、それよりも併せて発表された内容が重要だ。

同じく6月からは、PayPayにヤフオク!の売り上げ金をチャージして使えるようになる。つまり、ヤフオク!で中古品を売って、その代金て飲食をはじめとするPayPay加盟店で使えるのだ。

なにがすごいのかというと、PayPayによる一次流通(新品購入)と、ヤフオク!による二次流通(中古品購入)のデータがつながるということ。これはメルカリとメルペイの関係と同じだ。

PayPayはソフトバンクとヤフーの合弁会社なので、実質的にヤフーとPayPayは両方の流通データを活用可能になる。そして、これらのデータを活用してYahoo!ショッピング上で精度の高いリコメンド商品を提案することも可能になるだろう。PayPay側では銀行口座などからチャージしたPayPayライトの残高の有効期限を2年から5年に延長したほか、ヤフー側ではPayPayアプリがなくてもYahoo!のスマホアプリからPayPayを呼び出せる機能を実装するなど、ヤフーとPayPayの融合に抜かりはない。
さらに、ソフトバンクグループ全体で考えると、携帯電話事業から得られる膨大なユーザーデータもある。仮にこれらデータが匿名化された状態でグループ内で活用できるとなると、他社が追従できないかなり貴重なものとなる。

携帯電話事業を擁するグループのコード決済といえば、メディアへの露出は少ないものの大盤振る舞いの還元を続けているNTTドコモのd払い、当面はauユーザー限定ながら特典の適用ルールが複雑なうえ、たいして還元されないKDDIのau PAYがある。

少し乱暴だがPayPayをキャリア系コード決済と見ると、当面はd払いとPayPayの勝負になっていきそうた。au PAYは加盟店開拓では楽天と提携しているが、楽天ポイントとau WALLETポイントの交換はできないなど、ある意味キャリアらしいガチガチな決済サービス。

auユーザー限定、チャージできる銀行がじぶん銀行のみ、使えるクレジットカードがMastercard中心でVISAとJCBはカードブランドによっては使えない。こういった過度な囲い込みが、今後のオープン化(auユーザー以外への開放)の障壁になりそうだ。オープン化後も「auユーザーしか使えない」という間違った認識を払拭するには時間がかかるだろう。かつてのドコモのd系サービスのように。

コード決済全体で見ると、d払いよりもLINE Payがやはり強敵。LINE Payには、キャンペーン期間外でも利用実績に応じて還元率が0.5〜2.0%に変化するマイカラー制度があるが、PayPayはキャンペーン期間外は一律0.5%の還元しか受けられない。継続利用を促すには、LINE Payのマイカラーのようなクレジットスコア制度の導入は急務だろう。さらにLINE Payには7月末までの期間限定ながらコード払い限定の3%還元もある。

4月30日までは通常で15.5%以上、コード払いなら18.5〜20%の還元を受けられる「平成最後の超Payトク祭!!!」を開催中。現在はAndroid版のみだがLINE Payの決済特化アプリも登場した

LINE Payはサービス開始時期が早かったことあり、税金や公共料金など利用範囲を着々と広げている印象だ。これら固定費の支払いにも使える点でPayPayに比べて優位性がある。みずほフィナンシャルグループと共同設立されたLINE銀行のサービスもまもなく始まる。メルカリ/メルペイとの連携も発表済みだ。さらには、JCBブランドのプラスチック/バーチャルのLINE Payプリペイドカードも使えるので、JCB加盟店でもLINE Payを使える。

首都圏と山梨県の一部店舗での実施だが、PayPayの20%還元を日用品を購入するスーパーで使えるインパクトは大きい

一方のPayPayは、国内最強の小売り事業者であるイオンとの提携を果たしたことで優位点がある。現在は首都圏中心の32店舗限定での対応だが、若年層からシニア層までが集まるイオンでPayPayを使えるということは、ユーザー層の拡大ににもつながる。しかも毎日の買い物に利用する客が多いので、5月末まで実施されている1回あたりの決済の還元上限が1000円の「第2弾100億キャンペーン」との相性が抜群だ。

仮にイオンとの連携が全国に広がり、イオングループのまいばすけっとなどの小規模店舗でも利用可能になると、小売店でのPayPayの優位性は確固たるものとなる。PayPayにはプラスチックカード/バーチャルカードが存在しないが、もしもイオンのWAONカードがPayPayのプリペイドカードとして使えるようになれば、計り知れないシナジー効果が生まれる。

個人的な見解だが、コード決済サービスは現在、PayPayとLINE Payの二強をd払いが追いかける状態。今後はセブン−イレブンの「7 Pay」や日本郵政の「ゆうちょPay」などさまざまなペインメントサービスが登場するが、そろそろ独自経済圏の構築という夢から覚めて、単なる加盟店開拓連携ではなく他社経済圏との融合を前提としたサービスが増えることに期待したい。とはいえ、メディアに身を置く人間としては、もう少しの間は各社の熾烈な戦いを見てみたいのだが。

PayPayがイオンで20%還元の衝撃、イオン銀行チャージにも対応

キャッシュレスのコード決済サービスを提供してるPayPayは4月16日、スーパーマーケット大手のイオンとの提携を発表した。関東地区と山梨の32店舗限定で、決済金額の20%を還元する「イオンでPayPayはじまるキャンペーン」を実施する。

5月31日23時59分までの期間限定で、1回あたりの還元上限は1000円、累計の還元上限は2万円なので、1回あたり5000円前後の買い物を20回に分けて決済すると最大限の還元を受けられる。イオンでは食料品や日用品、衣類までさまざまな商品が揃っているので、5月末までの1カ月半に5000円の買い物×20回、計10万円を使って最大限の還元を受けることも難しくはないだろう。

なお還元額が反映されるのは翌月20日前後となる。少々マニアックだが、中国系コード決済アプリの「Alipay」(支付宝)上でPayPayのQRコードを読み込み決済した場合は、キャンペーンの対象外となる。

並行して実施されている「第2弾100億円キャンペーン」とは、還元に関する適用条件が一部異なるので注意。PayPay残高やYahoo!マネーでの支払は20%還元だが、Yahoo! JAPANカードを含むクレジットカードでの還元率は10%になる。つまり、100億円キャンペーンでは19%還元だったYahoo! JAPANカードがイオンのキャンペーンでは10%還元となる。

さらにややこしいのが、イオンキャンペーンよりも100億円キャンペーンのほうが優先適用される点。PayPayによると、利用者への還元額が最大になるように自動的に調整されるとのこと。とはいえ、すでにPayPayを利用しており100億円キャンペーンでの付与額が上限額に達している場合であっても、イオンのキャンペーンが適用される点には注目だ。

このキャンペーンに併せて、4月25日からはイオン銀行の口座からPayPayへの即時チャージが可能になる。イオン銀行の口座があれば利用可能で、インターネットバンキングの契約なしでもOK。

イオンでPayPayはじまるキャンペーンの対象店舗は以下のとおり。

  • 茨城県
    イオンスタイル水戸内原
    イオンつくば店
    イオン下妻店
    イオン土浦店
  • 栃木県
    イオン小山店
    イオンスタイル佐野新都市
  • 群馬県
    イオン太田店
    イオン高崎店
  • 埼玉県
    イオン与野店
    イオン浦和美園店
    イオン川口前川店
    イオン羽生店
    イオンスタイルレイクタウン
    イオン春日部店
    イオンスタイル北戸田
  • 千葉県
    イオンスタイル幕張新都心
    イオン富津店
    イオン成田店
    イオン千葉ニュータウン店
    イオンスタイル木更津
    イオン津田沼店
    イオン八千代緑が丘店
    イオン柏店
    イオン銚子店
    イオン船橋店
  • 東京都
    イオンむさし村山店
    イオン日の出店
    イオンスタイル多摩平の森
    イオン東久留米店
  • 神奈川県
    イオン大和鶴間店
    イオンスタイル座間
  • 山梨県
    イオンスタイル甲府昭和

現状は、関東、山梨県の一部のイオンのみの実施なので利用者が限られてしまうが、これを皮切りに他地域のイオン、ダイエー、マックスバリュ、まいばすけっと、アコレなどのグループ店舗でPayPayが利用可能になればPayPay経済圏が一気に広がる。国内小売業の最大手のイオンの店舗で使えることで、PayPayの主婦・主夫層やシニア層への広がりも期待できる。さらに、イオンモールなどの郊外型の大型ショッピングセンターへのPayPay導入が進めば、熾烈を極めるコード決済サービスでかなり優位になることは間違いない。

一方で、解決すべき課題もある。イオンではイオンカードを利用することで、毎月20日、30日の買い物代金が5%オフという施策を実施しているほか、イオンカード独自のポイント制度「ときめきポイント」もある。今回の還元キャンペーンは期間限定であり、イオン側が支払うPayPayの決済手数料は当面はゼロ円だと思われるが、今後PayPayに決済手数料が設定された場合に、イオンカードをはじめとするイオン経済圏とどう擦り合わせていくのかに注目だ。

コード決済サービスのPayPayでURL送金が可能に

モバイル決済サービスを提供しているPayPayは4月3日、「PayPay」アプリの送金機能を強化したことを発表。

従来は、PayPayアプリのトップから「支払う」ボタンをタップしてコード画面を呼び出し、左下にある「友だちに送金する」をタップすればPayPayユーザーに送金が可能だった。今回のアップデートにより、前述の方法のほかに、トップページから「送る」を選ぶことで、PayPayユーザーはもちろん、PayPayユーザーでない相手に対してURLを使っての送金が可能になる。

具体的には、PayPay側で生成したURLをメッセンジャーアプリ経由で相手に送るだけでいい。PayPayユーザーではない場合、送金されたPayPay残高を実際に受け取るにはアプリの登録が必要になる。送金時にはパスコードを設定することも可能なので、万が一URLが第三者に漏れてもパスコードさえしっかり管理しておけば、盗まれる危険性は低くなる。

なお、PayPay残高で送付できるのは、銀行口座などからチャージした「PayPayライト」のみ。開催中の「第2弾100億円あげちゃうキャンペーン」などで得られる「PayPayボーナス」は対象外となる。

そのほか、PayPay IDも新導入された。これはユーザーが任意に設定できるIDで、PayPay残高を送る際などに使える。一度設定したPayPay IDは変更できないため固有のIDとして使えるのが特徴だ。

グルメサービスのRettyがPayPayとの相互連携を発表、5月末までは決済金額20%還元に

スマホ決済のPayPayとグルメサービス「Retty」を運営するRettyは4月2日、Retty上でPayPay加盟店の紹介、PayPayアプリ上でRettyの掲載店舗情報を表示といったサービスの連携を開始した。

Rettyは月間4000万人以上が利用する実名口コミグルメサービス。4月下旬からはスマホアプリ上でPayPayを利用できる飲食店を検索できるようになる。PayPayでは「第2弾100億円キャンペーン」を実施中で、還元上限5000円として決済金額の20%がPayPay残高に還元される。もちろんRettyに掲載されているPayPay利用可能店舗でも同キャンペーンは有効だ。歓迎会などが多くなる4月、5月、幹事としてこっそりRettyでPayPay対応店舗を予約するものアリだろう。

両社は今回の提携の狙いとして、ユーザーの利便性向上と掲載店への集客支援を挙げている。今回の連携を機に、Retty掲載店のみの還元キャンペーンなどを実施すれば、飲食店に対してRettyやPayPayへの加盟喚起を促せる。またRettyがキャンペーンの原資を負担すれば、臨機応変なキャンペーン施策を打てるはずだ。

LINE PayやPayPayなどコード決済各社の「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」まとめ

本日3月29日は、2018年度最後の「プレミアムフライデー」だ。これは、給料日直後だが超繁忙期である、月末の金曜15時に仕事を終えることを推奨する、政府と経済界を中心とした取り組み。残念ながら15時に退社する難易度は高く、なかなか普及が進んでいないのが現状だ。

そんな中、キャッシュレス推進協議会が音頭をとり、QRコード決済サービスを提供している各社がさまざまな還元キャンペーンを実施する。1日限定や15〜18時限定などややこしいのでここでまとめておく。

LINE Pay

決済方法:コード決済、請求書払い、プラスチックカード決済、QUICPay決済、オンライン決済
3月29日限定ではなく、3月31日23時59分まで20%還元のキャンペーン「春の超Payトク祭り」を実施中だ。スマホにコードを表示して支払うコード払いだけなく、電気料金の支払い票などのバーコードを読み込んで決済する請求書払い、JCBブランドのバーチャルカード/プラスチックカードを使ってのオンラインショッピングや店舗での支払い、バーチャルカードをGoogle Payに登録することで利用できるQUICPayによる非接触決済など、さまざまな方法を利用できる。1人あたりの上限は5000円相当なので、2万5000円ぶん使うと最大の還元を受けられる。キャンペーンポイントは5月末までに進呈される予定だ。そのほか、「もらえるくじ」キャンペーンも実施中で、100円以上の決済で、はずれもしくは10円〜2000円までのくじがあたる。あたりくじは瞬時にLINE Pay残高に還元されるほか、20%還元キャンペーンの上限金額には加算されない。

PayPay

決済方法::コード決済、オンライン決済対応予定(Yahoo!ショッピング、ヤフオク!)
3月29日15時~18時限定で、PayPay加盟の飲食店でPayPay決済を利用すると、支払額の最大20%のPayPayボーナスが付与される。1人あたりの上限金額は1万円相当なので、5万円を使うと最大限の還元を受けられる。PayPay残高に還元されるのは4月20日前後。なお、5月末まで実施中の「第2弾100億円キャンペーン」とは併用できない排他ルールで、ユーザーが有利になるどちらか一方のキャンペーンが適用される。

Origami Pay

決済方法:コード決済、オンライン決済(Origamiマーケット)
3月29日の1日限定で、Origami Payが使える店舗で決済すると常に10%還元となる。1人あたり最高1000円相当の還元となる。また29日15〜18時の間に利用すると、後日100円オフのクーポンがプレゼントされる。なお、ほかのOrigamiクーポンとの併用不可だ。

楽天ペイ

決済方法:コード決済、オンライン決済
3月29日15時~17時59分限定で500円以上を決済した場合に、総額32万9000ポイントの楽天ポイントが山分けされる。事前に「楽天ペイ」アプリで支払カードを楽天カードに設定したうえで、専用サイトでエントリーする必要がある。1人あたりの上限は200ポイントだが、山分けされるポイント数は参加人数によって変化し、32万9000人以上が参加すると1ポイントとなる。上限の200ポイントを取得するには、参加人数が1645人未満でなければならない。キャンペーンポイントは4月末までに進呈される予定だ。

ドコモd払い

決済方法:コード決済、オンライン決済
3月29日限定ではなく、3月31日23時59分まで20%還元のキャンペーンを実施中だ。「d払い」アプリをスマホにダウンロード後、このキャンペーンにエントリーすることで20%還元を受けられる。具体的には、通常200円で1ポイントが付与されるdポイントにキャンペーンポイントとして39ポイントが追加され、合計40ポイント(40円相当)となる。1人あたりの上限は5000ポイントなので、2万5000円ぶん使うと最大の還元を受けられる。キャンペーンポイントは5月末までに進呈される予定だ。こちらも事前エントリーが必要だが、毎週金・土曜日限定で、dポイントが3倍になるキャンペーンも並行して実施している。

メルペイ

決済方法:コード決済、iD決済、メルカリ
3月14日にiOS、3月19日にAndroidでのコード決済サービスを開始したが、プレミアムフライデー向けのキャンペーンなどは特に実施していない。メルペイは非接触決済のiD経由の決済も可能なので、iDのキャンペーンは利用できる。具体的には、ロッテリアで「絶品チーズバーガー」を1個買うと、もう1個無料(iPhoneとApple Watch限定)。東京(5月2日〜6日、駒沢オリンピック公園・中央広場)や大阪(4月30日〜5月6日、大阪城公園・太陽の広場、広島(5月2日〜6日、旧広島市民球場跡地)で開催される餃子フェスで、500円のファストチケットなしで餃子を食べられる特典など。なお餃子フェスの広島会場ではiD×メルカリブースの出展が決まっており、さらにソフトドリンク無料券がもられる。

まとめ

プレミアムフライデーに合わせてアクションを起こす必要があるのは、PayPayとOrigami Pay。PayPayは飲食店限定、Origami Payは加盟店すべてで使えるが、29日15時〜18時(17時59分)までの3時間以内に決済を済ませる必要があるので注意。この時間を逃すと、PayPayは上限5000円の20%還元となる。Origami Payは100円オフクーポンはもらえなくなるが、29日中の決済なら10%還元が受けられる。

PayPayが3月29日15時~18時に大盤振る舞い、加盟飲食店で最大1万円相当を還元

モバイル決済サービスを提供しているPayPayは、もはや忘れ去られている確率が高い今年度最後の「プレミアムフライデー」に、最大1万円相当を還元する1日限りでしかも3時間限定のキャンペーンを実施する。

3月29日は経済産業省とキャッシュレス推進協議会の会員企業が中心となり、キャッシュレス決済の認知や利用を拡大することを目的とした取り組みとして「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」と命名して利用者に訴求しているそうだ。これを受けてキャンペーン名は「プレフラPayPay!」となっている。

キャンペーン期間は、3月29日の15時〜18時の3時間限定。PayPay加盟店の飲食店でPayPay決済を利用すると、支払額の最大20%のPayPayボーナスが付与される。付与上限は1万円相当なので、5万円の決済が最もお得だ。実際に還元されるのは4月20日前後となる。

なお、5月末まで実施中の「第2弾100億円キャンペーン」とは併用できない排他ルール。ユーザーが有利になるどちらか一方のキャンペーンが適用されるとのこと。第2弾100億円キャンペーンですでにたくさん還元を受けている利用者は、今回のキャンペーンが適用されない可能性がある。

還元率は最大20%だが、支払方法によって還元率は異なるので注意。詳細は以下のとおりで。PayPay残高やYahoo!マネーの場合は20%、Yahoo! JAPANカードの場合は19%、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードの場合は10%と、第2弾100億円キャンペーンと同じルールだ。

・PayPay残高/Yahoo!マネー
決済利用金額の0.5%相当のPayPayボーナスを付与する通常特典に加え、決済利用金額の19.5%相当のPayPayボーナスをプラスし、合計で20%相当のPayPayボーナスを付与。

・Yahoo! JAPANカード
決済利用金額の0.5%相当のPayPayボーナスを付与する通常特典に加え、決済利用金額の18.5%相当のPayPayボーナスをプラスし、合計で19%相当のPayPayボーナスを付与。

・Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカード
決済利用金額の0.5%相当のPayPayボーナスを付与する通常特典に加え、決済利用金額の9.5%相当のPayPayボーナスをプラスし、合計で10%相当のPayPayボーナスを付与。

3月29日15時〜18時までという超短期間のうえ、高級レストランではPayPayの導入率はまだまだ低いので、狙うのはオープン直後の居酒屋だろう。繁華街では15時や16時から営業している店舗もあるので5000円程度の飲み放題付きのコース料理を頼むのが効率がいい。10人未満で行く場合は、普段なかなか頼まない居酒屋の高めのコース料理をオーダーして最大限の還元を受けよう。

PayPayがローソンや居酒屋「はなの舞」などで利用可能に

PayPayは3月26日、同社提供のスマホ決済サービス「PayPay」が本日よりローソンで使えるようになったと発表。

今回の発表の対象はローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100を含む、全国14659店舗(2019年2月末現在)。

ローソン以外では、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラ、そして3月25日に発表があったとおり、セイコーマートでPayPayを利用した支払いが可能だ。

なお、はなの舞などの居酒屋を運営するチムニーは3月19日、3月26日よりPayPayを340店舗にて先行導入すると発表していた。はなの舞、さかなや道場、魚鮮水産などで利用できることが確認できた

第2弾100億円キャンペーン」開催中のPayPayは3月15日、3月15日から31日の約半月間に、PayPayのアカウントに金融機関の口座を連携させるだけで、抽選で最高100万円相当の還元が受けられる「100万円もらえちゃうキャンペーン」を発表。

一方で、LINE Payは3月31日まで、決済代金をLINE Payで支払うことで、総還元額5000円を上限として代金の20%相当が戻ってくる「春の超Payトク祭」を開催している。

各キャンペーンの詳細および編集部の考察は上記リンクの記事を参考にしてほしい。

埼玉・飯能にオープンしたムーミンバレーパークのキャッシュレス度

3月16日にグランドオープンとなったムーミンバレーパーク。最近では秘境としての知名度と魅力が急速に高まっている埼玉県の飯能市にある、自然と共生したテーマパークだ。同市の宮沢湖を取り囲むように作られた施設で、昨年に先行オープンしたメッツァビレッジとともに注目されている。果たしてこの場所でどれぐらいキャッシュレスが浸透しているのか調べてきた。

入場券

まずは入場券。こちらは事前にネットでユーザー登録を済ませればオンラインで購入できる。アトラクション券についても購入可能だ。決済には各種クレジットカードが使える。グランドオープン直後は購入者が殺到しており、アトラクション券のオンライン販売は休止しているが、関係者によると4月中旬以降には再開するとのこと。アトラクション券の現地購入については後述するが、交通系電子マネーが使えるので心配はいらない。

現地までの移動

■自動車
次にムーミンバレーパークに向かう手段について調べた。自家用車を使う場合は、入場券と同様にネットで駐車場予約をしておくといい。予約なしだと駐車するまで時間がかかるばかりか、駐車彫金を現地で徴収する機械が現金のみだ。

■電車
電車を使う場合は、西武池袋線の飯能駅で下車すればいいので、PASMOやSuicaなどの交通系電子マネーがあればキャッシュレスで移動できる。


ムーミンバレーパークのオープンと同日に運行が始まった西武鉄道の新型特急「Laview」や従来特急「レッドアロー」を使うなら、西武鉄道が運営しているチケットレスサービス「Smooz」を使えばいい。

一定金額をクレジットカードから積み立てたうえで特急券を購入する少々面倒なシステムだが、券売機に並ばないでいいのでスムーズだ。なお、Laviewやレッドアローに特急券なしで乗り込むと、乗車券と指定券の合計料金に加え、200円の車内発券料金を支払う必要があるので注意。池袋駅では専用の改札口があるが、所沢駅や入間市駅では、専用改札がなくそのまま乗れてしまうので注意だ。

■バス
無事に飯能駅したら、ムーミンバレーパークに向かうためにタクシーかバスのどちらかを選ぶことになる。タクシーの場合は電子マネーやクレジットカードを使えるが、運賃はバスより割高になる。バスなら大人一人200円なのでリーズナブルだ。

しかし、このバスに問題がある。メッツア直通、もしくはメッツア経由のバスは複数のバス会社が運行しているが、この中に交通系電子マネーが使えないバスがある。運行を請け負っているのは、西武バス、国際興業バス、イーグルバスの3社。この中で、イーグルバスだけは現金のみの取り扱いで、しかも2000円以上の紙幣の両替が原則できないという難易度の高さなのだ。キャッシュレスを貫くなら、事前に時刻表を調べて西武バスや国際興業バスが来る時間に飯能駅に到着するように逆算しよう。

メッツァビレッジ

昨年先行オープンした入場料無料のエリア。宮沢湖の湖畔の四季の自然を楽しめるほか、有料の講座やワークショップなども開催されている。カヌーやレンタルボートで湖面を散歩することも可能だ。もちろんショッピングやレストランのエリアもある。

気になるキャッシュレス度は非常に高い。ショッピングエリアの「Market hall」、レストランエリアの「Viking hall」、宮沢湖の湖畔の散歩道に続く屋外レストランは、ほとんどの場所でマルチ決済端末が導入されており、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーのほか、iD、QUICPay、nanaco、WAONなどを利用可能だ。そのほか、VISA、Mastercard、AMEX、JCBなど主要なクレジットカードが使える。マルチ決済端末として確認できたのは、パナソニックの「JT-550CR」+クレジットカード決済端末「JT-C30B」のセット、AirPay端末、Times Pay端末、Rakuten Pay端末の4パターン。ただし、JCBが使えない店舗、クレジットカードは使えるが交通系電子マネーには対応していない店舗もあったので、VISAかMastercardでの支払が最も安心だ。

認定NPO法人名栗カヌー工房が運営しているボート、カヌー乗り場は、交通系電子マネーやクレジットカードは使えないが、QRコード決済のPayPayに対応している。また園内には、ワークショックが併設されている「スターバックス コーヒー 飯能メッツァビレッジ店」では、スタバカードによるキャッシュレス決済が可能だ。

メッツァビレッジで唯一残念なのがサイボクの直営店。同社は埼玉県日高市を拠点とする、県内有数の食品加工メーカーで、Market hallの1階に店舗を構えている。食欲をそそる匂いがする、おいしそうなハムステーキやソーセージなどを現地で調理販売しているのだが、現金のみの取り扱いとなっている。

ムーミンバレーパーク

3月16日にオープンした、ムーミンバレーパークもキャッシュレス度は非常に高い。園内のレストランやショップは、前述のパナソニックの決済端末のセットが導入されているので安心だ。ポープコーンや雑貨などを販売している屋外の店舗でも同様にキャッシュレス決済が可能なので心配はいらない。さ

各種アトラクションの付近にある当日券を販売するチケット自販機にはPASMOのマークが掲げられており、交通系電子マネーを利用できる。缶コーヒーやジュースの自動販売機も同様に交通系電子マネーが使える。

ムーミンバレーパークで唯一残念なのは、「Peli & Leikki」(ペリヤ&レイッキ)と呼ばれる子供向けのアーケードゲームエリア。500円のチケットを購入すると3回のプレーができるのだが、なんとそのチケットを購入する自販機が現金のみの受付なのだ。キャッシュレスにこだわるならここも使えない。

まとめ

サイトへのユーザー登録や事前予約といった手間があるが、メッツァビレッジとムーミンバレーパークはおおむねキャッシュレスで過ごせることがわかった。現金しか使えないサイボクについては、現地では食べられないものの同社のソーセージやハムはオンラインショップから購入できる。「Peli & Leikki」のみ現金オンリーなので、キャッシュレスにこだわるなら固唾をのんで見学するしかないのが残念だ。

関係者によると、これまで来場者はメッツァビレッジで平均2〜3時間の滞在時間とのことで、ムーミンバレーパークを組み合わせることで半日楽しめるテーマパークを目指しているとのこと。

LINE Payを除くQRコード決済サービスに足りないもの

QRコード(バーコード)決済サービスを提供するLINE Pay、PayPay、Origami Payは、さまざまなユーザー還元キャンペーンで熾烈なバトルを繰り広げている。いまのところ傍観の姿勢だが、同サービスにはメルカリの子会社であるメルペイも参入してきた。

メディアではあまり取り上げないが、楽天の楽天ペイもコンビニの初回利用時に200ポイントプレゼントなどのキャンペーンを実施し、利用者の拡大を狙っている。

楽天ペイは4チェーンのコンビニの初回利用で200ポイントずつもらえる

ここ最近、積極的に広告を投下しているNTTドコモは、3月末までd払いでdポイントを40倍付与するため、実質は20%の還元となる。

NTTドコモもd払いでdポイント40倍界王拳

d払いについてはそのほか、楽天とYahoo!のブランドカードを除くと、LINE Pay以外は対応していないJCBブランドのクレジットカード経由で決済できる点でも注目だ。楽天ペイとd払いは、キャンペーンによってはいちいちエントリーしなければならない煩わしさはあるが。

LINE Payは3月31日まで、決済代金の20%還元と最大2000円相当のくじがあたるキャンペーンを実施中

各社とも定期的にさまざまなキャンペーンを打ち出してくるので、当面はLINE Pay、PayPay、Origami Pay、楽天ペイ、d払いなどサービスを軸として、用途や店舗、期間によって使い分けるのが賢明だ。しかし、ここで問題になるのが資金の管理。

PayPayは5月末まで、決済代金の20%還元、1000円相当のくじが10分の1の確率であたる「第2弾100億円キャンペーン」を実施中

複数のサービスに資金が分散してしまう煩雑さもあるものの、なによりも金融機関の口座からチャージした場合に、決済履歴が各サービスのアプリ内にしか残らないことが問題。銀行口座側ではチャージした3000円や5000円などが記録されるだけで、コンビニでいくら支払ったかなどの履歴は参照できない。きちんと家計簿を記録できる人は問題ないが、キャンペーンに乗せられてついつい無駄遣いしてしまう人は、アプリできちんと管理したいところ。

さらにPayPayでは3月末まで金融機関の口座を新規登録したユーザーを対象に抽選で50名に100万円相当のPayPay残高を付与する「100万円もらえちゃうキャンペーン」も実施している

ここで利用すべきなのが個人資産管理アプリだ。さまざまなアプリがリリースされているが、「Money Forward ME」や「Zaim」はQRコード決済サービスと相性がいい。LINE Payの決済履歴を取り込んで、銀行口座やクレジットカード、Suicaなどの電子マネー、Tポイントなどのポイントカードなどの履歴と一元管理できるからだ。

Origami Payはタクシー初乗り半額キャンペーンを3月17日まで実施

実はLINE PayはAPIを一般公開しており、サードパーティーのアプリに決済機能を組み込んだり、LINE Payが持っている各種データを安全に引き出したりすることができる。Money Forward MEやZaimもこのAPIを利用して決済履歴をアプリに取り込んでいると思われる。

「Money Forward ME」でLINE Payを取り込んだ画面。当選した500円の当たりくじも、きちんと「収入」として識別してくれる

残り2つの決済サービスはどうだろうか。PayPayはいまのところAPIを一般には開放していないようで、個人資産管理アプリ側ではどうすることもできない。Origami Payは「提携Pay」という名称でAPIを一般開放しているものの、残念ながらMoney Forward MEやZaimは未対応だ。

「Zaim」でLINE Payを取り込んだ画面。こちらも500円の当たりくじを認識している

現在LINE Payは、3月末まで20%還元と最大2000円くじの「春の超Payトク祭」。PayPayは、5月末まで20%還元と最大1000円くじの「第2弾100億円キャンペーン」、3月末まで金融機関口座の新規登録で抽選で最大100万円相当のPayPay残高があたる「100万円もらえちゃうキャンペーン」。Origami Payは、第6弾まである施策の第4弾として3月17日までタクシー初乗り半額キャンペーンを実施中だ。

しかし、これらの熾烈なキャンペーンが終わったあとに、サービスを使い続けるためのモチベーションの1つになるのは、個人資産管理アプリの連携ではないだろうか。

前述のようにQRコードでの決済を現金やクレジットカード、電子マネーの支払いとまとめて管理できるのは、現状ではLINE Payの一択。そしてQRコードだけでなく、JCBブランドの物理カードとGoogle Pay上のQUICPay(NFC-F、FeliCa)で決済できるLINE Payが、使い勝手では優勢と感じる。

とはいえ消費者としては、まだまだ脱落者は出てほしくない。ひと昔前のキャリアの値下げ合戦のように熾烈な競争をもう少し近くで味わいたいところだ。そのためにも各社は還元キャンペーンだけに目を向けるのではなく、PayPayにはまずはAPIの早期開放を、Origami Payには個人資産管理サービスとの連携を強く望みたい。

PayPayが口座新規連携で100万円の迎撃、LINE Pay春祭りには負けない

PayPayは3月15日、同社が提供中のモバイル決済サービス「PayPay」の新たな利用推進施策を発表した。今回は決済回りではなく、金融機関との口座連携に焦点を当てている。

3月15日から31日の約半月間に、PayPayのアカウントに金融機関の口座を連携させるだけで、抽選で最高100万円相当の還元が受けられるというもの。すでに登録している人は対象外だが、PayPayを利用しているが口座は連携させていないという場合は抽選の対象になる。

PayPay残高がプレゼントされる当選人数は、100万円相当が50人、10万円相当が1000人。そのほか、この期間中にPayPayを新規登録したユーザーに対して、抽選で10万人に500円相当のPayPay残高が付与される。

これら3つの抽選の重複当選はない。なお、100万円相当が当選した場合は、25万円相当を4カ月に分けて付与される。新規登録の場合は、もれなく500円相当がもらえる従来特典と併用できる。

PayPayは、決済金額の20%をPayPay残高として還元、10分の1の確率で1000円相当が当たるくじを特典とした「第2弾100億円あげちゃうキャンペーン」も実施中だ。

3月16日には、神奈川県の大船駅(鎌倉市)と湘南江の島駅(藤沢市)を結ぶ湘南モノレールが、定期券や1日フリーきっぷ、各種企画乗車券、オリジナルグッズの購入時の決済にPayPayを導入するなど、利用エリアが広がっている(改札はPayPayでは通れない)。

LINE Payが「春のPayトク祭」で、QUICPayやSuicaチャージ、さらにはJCB加盟店を巻き込んだ波状攻撃を仕掛ける中、新規ユーザー、新規口座登録者に的を絞った大盤振る舞いで対抗する。

いっそのこと、PayPayとLINE Pay間の送金機能を実装してほしいところだ。

「PayPay」が牛角やかっぱ寿司などコロワイド2485店舗で利用可能に

国内でレストランや居酒屋、回転寿司などのチェーン展開を手がけるコロワイドは、3月1日よりグループ国内全店舗にてQRコード決済サービス「PayPay」の導入を開始したことを発表した。

図1paypay

同社は国内のキャッシュレス化や訪日外国人の顧客への対応を図るため、グループの50ブランド2485店舗に順次導入し、支払い時の利便性向上を狙う。現時点で内容は未定だが、一部のブランドではPayPayの支払いによりお得な特典が付くキャンペーンも実施される。もちろん、最大で20%の還元(上限1000円)や10回に1回の確率で当たる「やたら当たるくじ」(上限1000円)などPayPayが5月末まで実施中の「第2弾100億円キャンペーン」の対象店舗となる。

具体的な導入スケジュールは、3月1日からフレッシュネスバーガー、3月4日から「いろはにほへと」「北海道」「甘太郎」「やきとりセンター」「牛角」「しゃぶしゃぶ温野菜」をはじめとするレストラン・居酒屋業態、3月6日からかっぱ寿司でPayPayが利用可能になる。決済方法はコンビニなどと同様で、会計時にユーザーがPayPayのコード表示画面を店舗スタッフに見せてレジのスキャナーで読み取るという流れだ。

先日、Origami(Origami Pay)が「白木屋」「魚民」「笑笑」「山内農場」などの飲食業態を手がけるモンテローザ35ブランド約1650店舗への導入を発表したばかり。「和民」や「ミライザカ」などの飲食業態を手がけるワタミは、すでにLINE PayとOrigami Payが使える。20%還元や半額などのキャンペーンだけでなく、対応店舗数の拡大についても競争が激化してきた。

PayPayがモバT対応、ファミマ最速決済手段のファミマTカードに比肩

Tポイント・ジャパンは2月25日、PayPayが提供するスマホ決済サービス「PayPay」でモバイルTカード(モバT)が使えるようになったことを発表した。PayPayアプリ上でモバTのバーコードを表示できるようになる。

コード決済の最大の弱点は、アプリを起動して決済用の画面を表示する必要があること。LINE Payでは、決済画面に直接アクセスできるURLをスマホのホーム画面に置ける「コードショートカット」機能を利用することで一発アクセスが可能になるが、ポイントカードが使える店舗では、まずポイントカード、もしくはスマホのポイントカードアプリを提示し、そのあとで決済コードを見せるという2ステップが必要。ポイント付与と決済完了までの手間が、ユーザー側、店舗側のどちらも多い。

この手間の多さを嫌い、1秒たりとも時間を無駄にしたくないユーザーにとって、20%還元や半額といったオトクなキャンペーンが実施されていないときは、SuicaやPASMOなどの非接触のキャッシュレス決済を使ってしまうことも多いはず。
個人的にはこれまで、Tポイントが使える店舗での最短決済を目指すために「ファミマTカード」を使ってきた。ファミマTカードにはTポイントカードのみのタイプのほか、ポケットカードが発行しているJCBブランドのクレジットカードとTポイントカードが一体化したタイプ、ジャパンネット銀行が発行しているVISAデビットカードとTポイントカードが一体化したタイプがある。

Tポイントを貯められて、クレジットカードもしくはデビットカードで支払いできる店舗では、店舗スタッフがクレジット・デビットカード付きのファミマTカードをPOSレジに一度スキャンするだけで、Tポイントの付与とクレジット・デビットカードでの決済が可能だ。

クレジットカードタイプのファミマTカードの場合、ファミリーマートであれば税込み200円でTポイントが1ポイント付与されるだけでなく、期間限定のキャンペーンポイント、1カ月間の買い物金額に応じてポイントレートが変わり、より効率的に貯められる。さらには、毎週火曜・土曜のカードの日は、カードの提示で3倍、クレジットカード払いでさらに2倍のポイントが付く。25歳以下ならファミマTカードのクレジットカード払いでポイントが2倍、女性の場合は毎週水曜日のレディースデーにポイントが2倍になる。ファミマTカードの提示でレジ前の揚げ物など、一部の商品が通常価格より20〜30円ほど安くなる特典もある。デビットカードタイプのファミマTカードの場合、一部の特典はないものの、クレジットカードタイプとほぼ同じメリットを享受できる。

今回のPayPayとモバTの連携で、ユーザーはファミマTカードに比肩する利便性を享受できることになる。事前に、Yahoo!アカウントと連携させておき、Tポイントカードの番号と生年月日を入力すれば、PayPayの決済(コード)画面からワンタップ でモバTのコードを表示できるようになる。モバTのコードを読み取ったあと、すぐにPayPayのコード画面に切り替えられるので、店舗側のオペレーションもスムーズだ。なおモバTが使えるのは、「ファミリーマート」「エディオン」「ウエルシア」など、またモバTで決済、つまり支払い代金をTポイントで充当した場合はPayPayボーナスは付与されない。

残念なのは、PayPayがクレジットカードタイプのファミマTカードのカードブランドであるJCBに対応していない点。PayPayをファミマ最速の決済手段とするには、ジャパンネット銀行発行のVISAデビット付きファミマTカードを作るしかない。ソフトバンクグループのエコシステムにどっぷり浸かることになるが。

pringやPAY.JPも使えるAndroid搭載のマルチ決済端末「A8」

アルファノートは2月20日、Android搭載のマルチ決済端末「A8」をリリースした。クレジットカード、QRコード決済、ポイントカードなどに対応する。

クレジットカードは、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners、銀聯の6ブランド。QRコード決済は、PayPay、WeChatPayのほか、ネットショップ作成サービスを運営するBASEが開発したオンライン決済サービス「PAY.JP」、無料送金アプリの「pring」に対応する。

BASEはダウンロード数が400万を突破。決済サービスのPAY.JPは、スタートアップやNPOに向けたプランを用意しているのが特徴。例えば、スタートアップ向けの「PAY.JP Seed」ではPAY.JPの決済手数料が通常の3%超から2.59%になる。

pringは2018年11月5日、プロダクトを拡大するために、日本瓦斯、SBIインベストメント、ユニー・ファミリーマートホールディングス子会社のUFI FUTECH、伊藤忠商事、SMBCベンチャーキャピタルなどから12.8億円を調達したばかり。同社はこの資金調達により、メタップスの連結子会社から持分法適用会社へと変わり、単体でのIPOを視野に入れながら事業に取り組んでいる。

話は戻ってA8だが、OSにAndroidを搭載。既存のPOSアプリや顧客管理アプリが同じくAndroidベースであれば移行は容易とのこと。端末はバッテリーで駆動するので携帯性もある。フル充電で48時間の連続利用が可能だ。Wi-Fiもしくはドコモの4G通信に対応するので、屋外やイベントなどので利用も可能だ。

なお、7月末まで税別7万4800円のA8端末を税別2万9800円で販売する。同社は今後、店舗支援ツールなどの自社開発にも取り組んでいくという。