Samsungのメモリチップ新製品でスマートフォンの内蔵ストレージが1TBになるだろう

スマートフォンがアプリや写真やビデオなどですぐに満杯になってしまうから、かったるいって? でも近未来にはスマートフォンの内部ストレージが1TBになり、しかもふつうのメモリーカードの10倍速くなるかもよ。

Samsungはスマートフォンのメーカーとしてよく知られているが、同社の本当の稼ぎ頭であるメモリ部門が今日(米国時間1/29)、スマートフォン用の1TBのフラッシュメモリーの量産を開始した、と発表した。それがいつスマートフォンに搭載されるのか、それは分からないが、今年の前半の間に生産量を増やすそうだ。

Samsungは曰く、“スマートフォンのファンはもうすぐ、ノートブックPCの高級機なみのストレージ容量をエンジョイできるようになる。もう、予備のメモリーカードを持ち歩く必要はない”。

容量1TBといえば、同社のこれまでの最大容量の倍だ。それによってGalaxy Note 9の512GBモデルが可能になり、さらに512GBのSDカードをプラスして‘テラバイト’の壁を超えたのだ。しかしこれからは、カードがなくても本体だけで1TBになり、しかもパフォーマンスもアップするらしい。

Samsungによると、その新しい技術によりスピードは最大で毎秒1000メガバイト(MB/s)に達した。全長5GBのHDビデオなら、わずか5秒で転送できる。従来のmicroSDカードなら1分近くもかかっていた。速くて大容量となれば、高画質のビデオ撮影も十分に可能だろう。

しかし、搭載機の年内出荷は可能なのか? Samsungの噂工場は、Galaxy Note 10が1TBモデルだと言っているが、まだなにも証拠はない。今後のリークを、拾いそこねないようにしたいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Samsung Galaxy Note 9公式PVがリークした、故意ではないというが…

【抄訳】
Samsungのロングラン製品Galaxy Noteシリーズの中でも次の旗艦機と見なされるNote 9は、その公式のPVがリークして、YouTubeにリンクが氾濫している。

Twitterには、リークは故意でなく事故だ、というツイートが…

今度出るそのファブレットは、すでにかなり大々的にリークしている。そして明らかに、外観も大きさもあまり変わっていない。それは、Samsungが来年出すと言われている、あの伝説の折りたたみスマートフォンでもない。

Note 9の公式発表は8月9日だから、ファンがその細部を知るための時間はあまり残されていない。

しかし、あと数日という今日このごろにおいて、Samsungのブランドまでついてるそのビデオは、来週予約受け付けが始まるであろうその製品の、今までよりも洗練された姿を見せている…

使える形容詞も尽きてしまったSamsungは、今度のNote 9を“強力”ではなく“超強力”と言っている。リークされたベンチマークは、大きなパフォーマンスアップを予見させる。3.5mmのヘッドフォンジャックは健在だ。本誌のBrian Heaterの目は、鋭(するど)かった。

指紋センサーは、前よりもややまともな位置へ移動し、このビデオは鮮やかな黄色のS Penスタイラスを強調している。こちらは、“全面的に新強力”だそうだ。ビデオ中の無意味な落書きでは、よく分からないけど。

ストレージ1テラバイトを謳っているが、それは1テラの機種があるのではなくて、512GBモデルを買った人が増設するのだ。しかしこのビデオが見せているようなペットや食べ物や人間の写真ばかりでなく、1テラバイトならではのクリエイティブを見せてほしかったね。

【以下略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

合衆国のクリスマス商戦ではApple製品と“ファブレット”が勝者、上位ブランド盛衰のドラマも

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Flurryが今日(米国時間12/28)の午後発表したレポートによると、今年のホリデイシーズンは例年になく、“ファブレット”を購入する消費者が多かった。この大型画面のデバイスは”phone”(電話機、携帯電話)と”tablet”(タブレット)を混ぜあわせた新語、“phablet”(ファブレット)という名前で呼ばれている。今年のクリスマス前の週に新しく起動されたデバイスの27%がそのファブレットで、シェアは昨年から倍増し、2013年のわずか4%からは大飛躍だ。中でもAppleの現在のファブレットiPhone 6s Plusが、この飛躍に大きく貢献している。同じ週の、新たに起動されたすべてのAppleデバイスの12%が、この機種だった。

この年末レポートはFlurryの分析部門が作成し、同社がさまざまなデバイスに関して調べた78万のアプリに基づいている。ホリデイシーズンには新しい携帯やタブレットを入手する消費者が多いから、このスナップショット的なデータから、機種タイプ別の人気を推し量ることができる。また各メーカーの、市場シェアの盛衰も分かる〔下図については後述〕。

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今年Flurryが明らかにしたもっと大きなトレンドは、“小型スマホ/携帯の死”だ。2015年の消費者は初めて、画面の小さなデバイスを見捨てて、ファブレットを選んでいるようだ。Blackberryに代表されるような3.5インチ以下という画面の機種は、Flurryによるとほぼ絶滅した。来年はチャートに登場することもないだろう、と同社は予想している。

〔下図…空色=大型タブレット、青色=小型タブレット、グリーン=ファブレット、、紫色=中型機、オレンジ色=小型機〕

2014年に発売されたAppleのファブレットは、下図のように、中型機と小型タブレット(iPad miniなど)からもシェアを奪っているが、スライドの第二図でお分かりのように、Android国ではファブレットのシェアがさらに大きい。

  1. christmascharts_one.png

  2. christmascharts_two.png

 

今年初めて、ファブレットはすべてのAndroid機の中で半分以上を占めた。それはアジアを中心とする市場でSamsung Galaxy Noteなどの人気が高いためだ。Samsung製品のシェアは2014年の17.7%から2015年は19.8%に上がった。それは主に、新製品Galaxy Grand Prime, Core Prime, S6などのおかげだ。

Appleは依然としてトップだが、そのシェア49.1%は昨年の51.3%に比べてやや下がった。Flurryによると、新製品iPad Proはシェア拡大に貢献しなかった、という。すなわち画面サイズ8.5インチ以上の大型タブレットは、1%にも達しなかった。

MicrosoftのNokiaは、今年のシェアが昨年の5.8%から2%へと落ち込んだ。また、Sonyも、もはや上位5社に含まれていない。代わってXiaomiが初めてチャート入りし、クリスマスの週のシェア1.5%を稼いだ。Flurryによると、中国には大きなクリスマス商機というものがないにもかかわらず、Xiaomiが伸びたことは注目に値する、という。

さて、新しいデバイスを起動したら、次にやることはアプリケーションのインストールだ。したがって12月にはアプリのダウンロードも急増する。そのことに付随する別のトレンドとして、App StoreのトップであるフィットネスアプリFitbitの、ホリデイシーズンにおける大売れなどが挙げられる。下図はアプリのインストール数の、12月21日までとクリスマスとの比較だ(前者を1.0とする指数比較)。

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ご覧のように、12月のふつうの日と比べると、クリスマスはアプリのインストール数がその2.2倍に達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

ファブレットは、スマホとタブレットを食っている

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ここ数年明らかになりつつあること:スマートフォンユーザーは、通話より画面を使う時間の方が多くなるにつれ大きなスマホを求める。そして、スーパーサイズモバイル端末への欲求が減少する傾向はない ― Yahoo傘下のモバイル分析会社Flurryの最新レポートによる。

同社は毎月追跡している16億台の端末から上位875機種(2015年3月の全セッション中87%を占めると同社は言っている)を対象に、画面サイズ別の全世界端末利用状況を調べた。Flurryは、ファブレットのシェアが1年前と比べて3倍以上に増えていることを発見した。

2014年1月、Flurryの記録によるとファブレットのアクティブユーザーはわずか6%で、「ミディアムサイズ機(画面サイズ3.5~4.9インチ)」は68%だった。しかし今年3月、ファブレットの利用が20%へと急増したのに対して、ミディアム機は59%に減少した。

フルサイズのタブレットも、ファブレットに食われアクティブユーザーのシェアを落とした。

Flurry

Apple初のファブレット、iPhone 6 Plusは昨秋発売された ― Appleプラットフォームに居続けたいiOSユーザーにようやくi-ファブレットの選択肢を与えた。抑圧されていた欲求がファブレット利用を推進したことは明白だ。

とは言えファブレットを支配しているのはAndroidだ ― 大画面Androidスマートフォンの選択肢の数と唯一つのiPhoneを比べれば当然だ。Flurryによると、約1/3(36%) のAndroidユーザーがファブレットを使っているのに対してiOSユーザーではわずか4%だ。つまりiOSデベロッパーは今も小さな画面向けの体験作りに焦点を当てている ― あるいはiPadアプリも(フルサイズタブレットは全iOS利用の1/5を占める)。

対象的に、Androidのフルサイズタブレットは極めて弱い(わずか3%)― これはAndroidタブレットが総崩れであるという誰もが知る事実を強調するだけでなく、Androidの方が大画面スマホを長期間売っているので、フルサイズタブレットの推進力も需要も小さいことを意味している。

Flurry

Flurryは、ファブレットを提供しているAndroid端末メーカーの成長を示すグラフも掲載しており、それによると2013年にファブレットがAndroid機に占める割合はわずか10%だった。しかし、2年が過ぎ、ファブレットは全Android端末の1/3近く(27%)にまで成長した。つまり、Androidファブレット〈こそ〉がAndroidタブレットなのである。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

今年のクリスマス商戦ではApple製品が断トツのシェア、「スマホもタブレットも」から「ファブレットオンリー」が主流に

Flurryが今年のクリスマスレポートを発表した。毎年この時期には、クリスマスプレゼントによる新規ユーザの急増があるので、デバイスのアクチベーションとアプリのダウンロード〜インストールが最高になる。先週も、まさにそうだった。今年の特筆事項は、アクチベーションされたデバイスの過半数51.3%がApple製品だったこと。対してSamsungは17.7%、Nokiaが5.8%だった。

Xiaomi、Huawei、HTCの三社は、スマホの世界的シェアは大きいものの、クリスマスの売上では各社1%にも達しなかった。Flurryによると、彼らの主要市場であるアジアでは、クリスマスプレゼントという文化がないからだ。

Apple製品でアクチベーション数がトップだったのは、iPhone 6とiPhone 6 Plusだ。
Flurryはこのレポートを作るために60万あまりのアプリを追跡しているが、iPhone 6 Plusはクリスマスにアクチベーションされたデバイスのトップ5に入る。また一般的に言っても、ファブレットは消費者に定着しつつある。クリスマスの前の週でファブレットは、アクチベーションされたデバイスの13%を占め、2013年同時期の4%から大きく伸びた。

Flurryによると、ファブレットの売上を押し上げたのは、iOS製品が出たことだ。でもこの1年で大型スマートフォンは全般的に利用者が増えている。1月にJuniper Researchが出した予測では、2018年のファブレットの総出荷台数は1億2000万、2013年の実数は2000万だった。

一人でタブレットとファブレットを使い分けるユーザはあまりいないから、ファブレットの伸びはタブレットの頭を押さえる、と多くのアナリストが予測した。Flurryのホリデー調査では、まさにそのとおりだった。ファブレットの人気と反比例して、タブレットもふつうのスマートフォンも売上が減っている。これからのモバイルデベロッパは、画面の大きさは手のひらサイズ、と決めてかかれないだろう。

“アプリのデベロッパは、大型スクリーンが主流のデバイスになりつつあることを考慮すべきだ。スマホも持つが、大型アプリや大型コンテンツのためにタブレットも持つ、というパターンは少数派になる”、とFlurryは注記している。

新しいモバイルデバイスを手にした人は、さっそくアプリのダウンロードを始める。だからクリスマスはアプリのインストール数も多い。Flurryのこの調査では、12月初旬のふつうの日に比べると、クリスマスの日のアプリのダウンロード数は2.5倍だった。しかし依然として大きいとはいえ、クリスマスのアプリのインストール数はここ数年徐々に減っている。それは、スマートフォンやタブレットの普及によって、アプリで遊ぶことがそれほど新鮮な感動ではなくなっているからだ。

しかしそれでも今年の伸びは、“合衆国市場の成熟と、アプリ市場の混雑によるユーザの認知度の低下を考慮に入れた場合、予想外に大きかったと言える”、とFlurryは述べている。例年通り、クリスマスにダウンロード数がとくに多かったアプリはゲームとメッセージングアプリだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


IDC、ファブレットやウェアラブルの影響を考慮にいれて、2013年タブレットの出荷台数を2億2700万台に下方修正

一般消費者および企業の意識が急速にタブレットに向かう状況を迎え、PC業界というのはかなりの勢いで縮小しつつあるように見える。iPadのような軽量デバイス、ないしAmazonのKindle Fireのような安価なデバイスが、より大きく、そして高価なコンピュータデバイスからシェアを奪いつつあるようだ。しかし、そのような状況の中、IDCはタブレットの年内出荷台数予測を減らすこととなった。

IDCによると、今回の分析の背景には「競争の激化」があるとのこと。タブレットと競合するのは、大きな画面を備えたスマートフォン(最近はファブレットという呼び方が定着してきた)や、スマートウォッチのようなウェアラブルコンピューターであるとしている。そうした先進デバイスへの期待と、さらにはQ2の間に大きな話題となるタブレットが登場しなかったこともあって、2013年におけるタブレットの出荷台数予測を2億2930万台から2億2740万台へと、200万台減らすこととなった。

下方修正といっても、ほんの少しの減少に過ぎないというのは正しい。「予測」の話なので、大した意味はないという意見にも一理ある。もっといえば、下方修正した数値であっても、2012年比で57.7%増ということになっている。しかし、IDCが予測を下方修正することになった原因については、なるほど興味深い事実があるようだ。たとえば、いくら安価になったとはいえ、依然として一般消費者にとっては、タブレットが高価なものなのだ。また、PCから無駄を省いたというのがタブレットのウリ文句のひとつであるが、それでも一般消費者からするとオーバースペックである面もあるということだ。利用者の拡大を狙うに連れ、価格面の問題が一層強調されるに至っているのが現状であるようだ。

ちなみに、企業利用面で言えば、タブレットというデバイスは現状ではマイナーな存在だ。しかし徐々に存在感を増している。IDCによれば、とくに教育や小売産業によるタブレット購入は、2012年の販売台数のうちの10%程度だ。2017年までには、少なくとも20%まで増加するだろうという見通しもある。

そうした見込みはあっても、先進諸国では既に急激な成長というのが望めない段階に達しているともIDCは見ている。「アメリカなどの成熟市場はアジア太平洋地域に対してシェアを失っていくことが予測される」とのこと。新興国にて2017年までには4億700万台のタブレットが出荷されることになる中、タブレット先進国においては製品の飽和状態に達するだろうとのこと。

短期的に見れば、ファブレットなどとの競合により、タブレットのさらなる低価格化が実現されるだろうとIDCは予測する。「低品質で使い勝手も良くないながら、低価格で勝負を挑もうとするタブレットメーカーに対抗するために、メジャーなメーカーもパーツの低価格化によるコスト削減を行ってくるはずだ」とタブレット関連でリサーチディレクターを務めるTom Mainelliは言っている。

地域的にみれば、これまでタブレット市場の牽引役であった北アメリカ、西ヨーロッパ、そして日本での売り上げはシェア面で減っていくことになると見ているようだ。これまでを引っ張ってきた主要国の売り上げ割合は、現在でこそ60.8%となっているが、2017年にはこれが49%までに下落するだろうと見通している。そして残りの51%は現在の発展途上国が担っていくことになるだろうとのこと(Google、Facebookなどもそうした新興市場をターゲットにしたプランを種々実行に移している)。

「先進国での飽和状態をうけて、タブレット市場の年次成長率というのは取り敢えず落ち着きを見せる状況になる」と、IDCのWorldwide Quarterly Tablet Tracker部門リサーチアナリストを務めるJitesh Ubraniは述べている。「そして消費地域の構造が変わることになり、販売シェアは世界平均を上回る成長を期待される中国などが担っていくことになるだろう」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)