クロスヘルメットは5月20日、360度の視野を確保できるバイク用ヘルメット「クロスヘルメットX1」の日本国内でのクラウドファンディングを開始した。クラウドファンディングや近年ではテストマーケーティングのサイトとして知られる「Makuake」で募集中だ。
本日14時に公開されたプロジェクトページは同日19時30分現在で37人のサポーターが支援し、目標金額の50万円を757%上回る378万8200円が集まっている。募集期間は7月20日までの約2カ月間。販売予定価格は18万9800円で、2020年11月中旬以降の出荷を予定しており、Makuakeでは20%割引の15万8000円の応援購入プランが用意されている。
クロスヘルメットX1の特徴は、HUD(ヘッドアップディスプレイ)とカメラを内蔵することで、後方の映像を内蔵モニターの上部に映し出すことによる360度の視界確保、ノイズキャンセリング、ワイヤレス接続によるコミュニケーションなど。USBタイプC経由による充電が可能で、フル充電時の連続稼働時間は4〜6時間となっている。
スマートフォンとは、Wi-Fi(2.4GHz)で接続することにより、iPhoneではSiri、Android端末ではGoogleアシスタントの各音声アシスタントを呼び出せる。音楽プレーヤーなどの外部デバイスも利用可能だ。
専用アプリをスマートフォンにインストールすることで、クロスヘルメット X1を装着しているほかのライダーとのVoIPによる通話もできる。
さらに注目なのは、what3wordsと連携していること。What3Wordsは英国を拠点するスタートアップで、昨年TechCrunch Japanが開催した「TechCrunch Tokyo 2019」にも登壇。地球上のすべての地面を3平方m四方の面積で57兆個に区切り、その位置情報を3つのワードで表現できるサービスを開発しており、すでにメルセデスやフォードなどの自動車メーカーが採用している。国内では、ソニーのコーポレートベンチャーキャピタルのSony Innovation Fundが出資していることでも話題になった。クロスヘルメットX1は、このwhat3wordsのサービスを内蔵する。なお、位置情報サービスとしてはGPSとGLONASSに対応している。
クロスヘルメット X1の詳細はMakuakeの募集ページを参照してほしい。
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