英国王立天文学会が金星の大気に生命の存在を示す気体を検知

英国時間9月14日に開かれた英国王立天文学会の記者会見で、革命的な科学的発見が発表された。彼らは金星の大気中に、生命の存在を示唆する物質であるホスフィンを検知した。ホスフィンは、生命の痕跡として知られる気体であり、なんらかの生命が存在する場所にしか存在しない(Sci-News.com記事)。しかも、少なくとも地球上では、その気体が誤検出された既知の例はない。つまり、生命の存在結果ではないホスフィンが誤って検出されることはないのだ。

今回の発見は、報道機関や観測筋がどう話をひねろうとも、地球外生命体が確実に存在する証にはならない。この発見に参加した学者たちはみな同様に認めているが、ホスフィンの作用に関する我々の認識、特に地球外環境での知識が限られているために生じたケースである可能性も指摘している。2019年、ホスフィンは嫌気生物によってのみ生成されるとの判断が科学者たちによって示されたが、彼らの研究はこの地球上に存在するホスフィンに限定されていることは明らかだ。それをそのまま、銀河系全体に潜在する事例に当てはめることはできない。また、実際に地球外生命体が直接観察、確認されない限り、それが確かに存在するとはいい切れない。さらに、検出された気体が本当にホスフィンなのかを検証する必要もある。例えば二酸化硫黄と間違えている恐れも、わずかながら存在する。ただ、科学者たちはその観測結果をいくつもの観測所で確認しているため、それが実際にホスフィンであるとの強い確証を得ている。

とはいえ、どれだけの量のホスフィンがあれば検出可能なのか、さらに重要なこととして、この発見が我々の銀河系の中で局所的に検出されたという点を考えれば、これが地球外に生命が存在する可能性を示す最も有望な証拠であることは確かだ。この金星の大気中に生命が存在している可能性があるということは、これまで多くの人が考えてきたよりも生命とはずっと一般的なものであり、銀河系全体に広がっていることを示す強力な指標となり得る。

従来の認識では、金星は生命の存在はとうてい期待できない場所とされてきた。地表温度は摂氏約480度にも達する。しかし大気圏上部なら、(金星に浮かぶ雲の中に見られる紫外線を吸収するスポットの説明としてこれまで有力だった群生する藻類ではなく)嫌気性微生物の生息を支える条件が期待できる。

もし、金星上空の雲の中に生息する微生物の存在を確認しようとするならば、いくつもの難題に直面することになる。技術的な問題ばかりではない。倫理的な心配もある。惑星上空の雲の成分を採取するとき、そこに暮らす現地特有の生物の生活環境をかき乱し、悪影響を与えてしまう恐れがあるからだ。科学者たちは、地球外環境を地球の微生物で汚染してしまわないよう、細心の注意を払っている。多くの議論を重ね、きわめて慎重な採取方法または観察方法を導き出すことも重要になるだろう。

カテゴリー:宇宙

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(翻訳:金井哲夫)

大変身して一段と使いやすくなったOral-Bのスマート歯ブラシiOシリーズ

「スマート歯ブラシ」というコンセプトに対して「生活用品の中で、IoTのようなアップグレードが一番不要な物なんじゃないの」とからかう人もいるかもしれない。しかし、Oral-B(オーラルB)は近年、Bluetooth搭載やアプリ連動など、電動歯ブラシを継続的にアップグレードし続けている。そして、同社のスマート電動歯ブラシの最新モデルとなるiOシリーズは、実に賢く高性能で、歯をより良く磨き上げ、健康を維持するのに大いに役立ちそうだ。

製品の概要

オーラルBのiOシリーズは、同社の他の電動歯ブラシと比べて、そのデザイン、機能設定、アプリケーションなどにおいて、非常に革新的だ。Braun(ブラウン)との提携により、以前よりはるかに優れた新しいデザインが実現した(詳細は後述)。また、カラーディスプレイには、以前のどのシリーズよりも詳細な情報が視覚的にわかりやすく表示される。また、ワイヤレス充電器も新しくなり、マグネットで固定されるようになった。そして、新しいコンパニオンアプリのガイド機能も大幅に強化され、使っていくうちにアプリがユーザーについて学習していく機能が追加された。

Image Credits: Darrell Etherington

iOシリーズは、その種類によって、付属するアクセサリーや装備が異なる。例えば、シリーズ8の付属品は、電動歯ブラシ、充電器、替えブラシ2個、そしてキャリーケースだ。また、シリーズによって、その機能も異なる。例えば、最も手頃な価格で入手できるシリーズ7には、シリーズ8にある「超やわらかクリーン」ブラッシングモードが付いていないし、舌磨きモードが付いているのは最上位のシリーズ9だけだ。

使い方は至って簡単だ。二つあるボタンのうちの一つを押せば、歯ブラシが自動的にいろいろな磨き方のモードに移り変わる。そして、もう一つのボタンを押すとブラッシングが終了する。力加減によってLEDライトの色が変わるため、適度な圧力で磨けているかどうかが一目でわかる。さらに、30秒に1回、また、歯科医師による推奨時間である2分に達したときに、バイブレーションで知らせる仕組みになっている。

加えて、iOSやAndroidアプリをダウンロードしてiO電動歯ブラシをBluetoothでつなげると、より詳細なフィードバックや、どの歯をどれだけ磨いたかを、わかりやすい図で見せてくれるガイド付き歯磨きモードも使用できる。

Image Credits: Darrell Etherington

デザインと機能

このiO電動歯ブラシの新しい工業的なデザインは、あらゆる面において、従来のオーラルB電動歯ブラシに比べて画期的に改善された。とても使い心地がよく、新しいデザインの交換可能なブラシヘッドは、本体にしっかりと装着できるだけでなく、取り付けもスムースで、本体の流れるような線形を損なわない。筆者がレビューした黒のモデルは、滑らかだが少しテクスチャーのある仕上がりで、大変持ちやすく、肌触りも素晴らしかった。そして、搭載されたティスプレーはフルカラーで明るく、今どのモードを使って磨いているのか、バッテリーの残量がどれくらいなのか、といった点がわかりやすく表示される。磨き終わるとスマイリーフェイスが表示されて、ブラッシング内容の良し悪しがすぐにわかるのもうれしい機能だ。

このモデルは、ビジュアルとバイブレーションによる優れたフィードバックを備えている。見えやすい位置にLEDリングが配置されていて、適度な圧力で磨いているとLEDが緑色に光り、圧力が少しでも強すぎるとすぐに赤になる。筆者は常に強すぎる圧力で磨いてしまう癖があったので、この機能のおかげで、悪い癖は直され、適度な圧力とリズムよく磨けるようになった。

新しい充電器は、従来のオーラルB電動歯ブラシの充電器にあった支柱がなくなり、代わりに、Apple Watch(アップルウォッチ)充電器にも使われているマグネット式が採用されている。そのため、気付かずに触れてしまったときなどには、少し倒れやすくなると思う。けれども、筆者は、このデザインのおかげで、歯ブラシも充電器も以前より清潔に保ちやすいという大きな利点があることに気が付いた。また、この充電器は、カウンターのスペースをあまり取らなくて済む。プラグに差し込むと、液晶ディスプレイにバッテリーレベルが表示される。

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前述の通り、もちろんコンパニオンアプリなしでもオーラルBのiOは使える。けれども、アプリには、ガイド付きブラッシングモードや、ブラッシングの追跡機能もあり、日常ケアのルーティン向上に大変効果的である。ガイド付きモードでは、口の中が6つ(上に3つ、下に3つ)に区分され、今どこを磨いているのかが表示される。実際に使ってみて、この機能は精度に少し問題があるように感じたのだが、それでも、どの場所をもっと念入りに磨くべきかというだいたいの見当を付けられる程度には正確に表示された。

このアプリでは、ガイド付き歯磨き機能を使うたびにそのセッション内容から情報が収集され、その情報をもとに、磨き方の具体的な改善方法が提供される。フロスやマウスウォッシュをしたことや、歯茎の出血があったことを自主的にアプリに入力すると、もっと詳細な状況追跡も可能になる。

総合評価

Image Credits: Darrell Etherington

オーラルBのiOシリーズは、シリーズ8が249ドル99セント(約2万6500円)、シリーズ9は299ドル99セント(約3万1800円)と、同社の電動歯ブラシのラインアップの中で最上位のモデルである。梱包内容は、歯ブラシ本体に付いているヘッドに加え、交換用ヘッド2個、つまり合計3個のブラシヘッドと、旅行用携帯ケース、充電器だ(シリーズ9には、合計4個のヘッド、充電トラベルケースが付属しており、電動歯ブラシ自体にも追加のセンサー機能やモードが搭載されている)。それに比べて、一番ベーシックな電動歯ブラシは50ドル(約5300円)程度、もしくはそれ以下で入手できる。

というわけで、このiO電動歯ブラシは、その優れた構造と質の高いブラッシングによって、安価な歯ブラシを使用したよりも口腔内をより清潔にできることは確実である。最高級の電動歯ブラシのためなら余分な支出をいとわない、というのであれば、より清潔な口腔環境を毎日維持していくためのルーティン確立を目指す人にとって、知能的な機能と魅力あふれる人間工学的デザインを兼ね備えたこの製品は、最高に素晴らしいオプションだと思う。

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カテゴリー:ハードウェア

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(翻訳:Dragonfly)

イーロン・マスク氏が「StarshipのSN8プロトタイプはノーズコーンを搭載し高度約18kmの帰還飛行を試みる」と発言

イーロン・マスク氏は、テキサス州ボカチカの施設で開発中のSpaceXのロケットであるStarshipの将来のテストについていくつかの詳細を明らかにした。最近SpaceXは、2つの以前のStarshipのプロトタイプ、SN5とSN6の短い、150m(500フィート弱)のテスト飛行を完了している。マスク氏によると現在「約1週間」での製造が予定されているSN8は、フラップ(下げ翼)とノーズコーン(先端部分)を備えており、最終的にははるかに高い高度での試験打ち上げを目指している」という。

SpaceXが過去数週間に実施した、いわゆる「ショートホップ」テストに利用したプロトタイプは、フルサイズだが実際のドーム型のノーズコーンの代わりに同じ重さの重りが取り付けられていた。もちろん、最終的な宇宙船Starshipの上部にノーズコーンが備わり、積載されたペイロードを保護する。SN5とSN6は穀物サイロとよく比較されるが、ノーズコーンの両側には飛行制御に役立つ大きな制御フラップがない。マスク氏によると、SN8には両方が搭載される。

今回の試作機もこれまでと同じ初期テストと、その前段階のテストを受けることになっており、これには地上噴射やその他の地上での点検が含まれ、その後に別の地上噴射(Static Fire)を発生させ、最終的には6万フィート(約18km)の高度まで飛行した後、地上に戻って制御された着陸を試みる。
SpaceXは、マスク氏の初期の予測に比べて、Starshipの開発のペースが遅れている。

SpaceXは、マスク氏の最も初期の楽観的な予測と比べてStarshipの開発では遅れをとっている。しかし、同氏はスケジュールに関して過度に楽観的な予測をしていることで知られており、過去に何度も自分に言い聞かせていた。

ロケット開発は困難を極めることが知られているので、今回の初の高高度飛行の試みも失敗に終わる可能性もある。特にSpaceXは、迅速な反復を重視した開発プログラムが特徴で、さまざまなプロタイプの世代から得たさまざまな教訓を取り入れ、同時開発のプロトタイプを作りながら以前の失敗から学ぶことができる。そして、マスク氏の狂ったようなスケジュールには追い付いていないかもしれないが、同社の計画は非常に早く進んでいる。

画像クレジット:Darrell Etherington

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(翻訳:TechCrunch Japan)

イーロン・マスク氏が「テスラ車が搭載するHEPAフィルターを使った高性能家庭用空調システムをいつか開発する」と発言

Elon Musk(イーロン・マスク)氏は以前、Tesla(テスラ)車が誇る「生物兵器防衛モード」を自慢していたが、これは高効率HEPA空気濾過のおかげもあって、悲惨な状況に直面しても車内に高品質な空気を提供できるよう設計されている。マスク氏はTwitterで、いつか家庭用の空調システムに同様の空気濾過システムを提供したいと投稿した。

テスラは主に自動車メーカーだが、SolarCityの買収、ソーラーパネルを組み込んだ屋根用部材の生産、家庭でのグリーン電力源から発電した電力を貯蔵するためのテスラバッテリーのビジネス構築のおかげで、すでに家庭用エネルギーと発電のビジネスにも参入している。

住宅建設や他のインフラ部分に参入する動きはまだないようだが、冷暖房の供給源にもよるが、住宅全体のエネルギー商品の大きな部分を占めているため、実際のところ空調(HVAC)システムは同社の事業の拡張に寄与するだろう。

John Mackey:イーロン・マスクがテスラに「バイオハザードモード」を搭載したときは、ふざけているだけだと思っていた。車がおならをしながら走るんだから。しかし、これは私たちの家の空気の質だから、天才イーロンの勝ちだ。窒息しないように車に乗って行く。

家庭用HVACの効率を高めることは、真のオフグリッド(またはほぼオフグリッド)の自給率の達成を容易にするのに役立つと思われるため、ほかのテスラのホームエネルギー製品を消費者にアピールできるという利点もある。

同社のHEPAフィルターに関しては、ジョークのような名称であるにも関わらず、実際にテスラは生物兵器防衛モードを非常に真剣に考えている。2016年の同社ブログ記事では「標準的な自動車用フィルターの10倍の効率」というHEPAフィルターの主張を裏付ける試験データとともに、システムの設計に何が使われたかを詳細に説明している。記事では山火事について言及していないが、テスラは「ラッシュ時のカリフォルニアの高速道路、臭い湿地帯、カリフォルニアのセントラルバレーの牛の牧草地、中国の大都市」への対応を課題に挙げている。

現在、米国西海岸の大部分を荒廃させている山火事は、環境条件が気候変動の影響を受け続けているため、今後さらに悪化すると多くの専門家が予測している(CapRadio記事)。この状況を踏まえ、かつ顧客の生態系への影響を中和または低減する幅広い製品を提供するというテスラの大きなビジデス目標を考えると、より効率的で効果的な家庭用HVCA製品は、同社の業務における専門知識から大きく外れていないように思える。

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カテゴリー:EnviroTech

タグ:Tesla Elon Musk

画像クレジット:Tesla

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ロケット打ち上げスタートアップAstraの最初の打ち上げは第一段階の燃焼失敗、あと2回のテスト飛行で軌道上を目指す

米国カリフォルニア州アラメダを拠点とするロケット打ち上げスタートアップのAstra(アストラ)は、天候やその他の問題のために何度も計画を遅延した後、米国時間9月12日にアラスカを拠点とする施設から最初の軌道上テストミッションを打ち上げる機会をようやく得た。

米国太平洋標準時午前8時19分(日本時間8月13日午前0時19分)に行われたAstraの「Rocket 3.1」試験機の打ち上げは成功したが、軌道に乗るずっと前の第1段階のエンジン燃焼中に飛行は終了した。

Astraはこのフライトで、軌道に到達することをいきなり目指していたわけではない。同社は、今回を含む3回以内のテストフライトで軌道に到達することを目標としており、今回の最初のミッションの前には「主な目標は第一段階での良好な燃焼に達すること」だと述べていた。実施には第一段階の燃焼までは到達しなかったが、同社は取得したデータの最初の評価を踏まえ「ロケットは非常によく機能した」とブログに書いている。

ミッションは早期に終了したように見えるもののためにそれが上昇すると、ロケットの不要な前後のふらつきのビットのために、アストラは言った、車両の自動安全システムによってエンジンの停止を引き起こした。これは、アストラが安全な故障を確実にするために取った手順が設計通りに機能していることを意味するので、実際には良いニュースでもあります。上のビデオでは、ロケットのエンジンのライトが飛行中に消え、しばらくして地上に衝突して火の玉が発生しているのがわかります。
Astraによると「ロケットが上昇する際に、意図せずに前後に揺れが生じ、自動安全システムによってエンジンが停止したため、ミッションは早期に終了した」という。一方で、同社の安全装置が設計どおりに動作することを証明したという点ではは良いニュースでもある。上のビデオを見ると、飛行中にロケットのエンジンの光が消え、しばらくして地上に衝突した火の玉が見える。

SpaceXを含め、まったく新しいロケットの最初の飛行のほとんどが計画どおりには進まないことは珍しいことではない。SpaceXの創業者でCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏がTwitterでAstraチームに激励の言葉をかけている。同様に、Rocket LabのPeter Beck(ピーター・ベック)氏も支持を表明した。

なお、Astraが困難な状況下で活動していることは言うまでもない。新型コロナウイルスの感染蔓延のために、1週間ほど前にアラスカに配備された発射システムをで6人のチームで動かす必要があった。

Astraは今回の打ち上げで多くの貴重なデータを得られ、もちろんそれを次の打ち上げの精度を高めるために使える。同社は、3回のテスト飛行の2回目に向けて「今後数週間かけて」データを確認・解析をっすめるようだ。Rocket 3.2はすでに完成しており、次のトライを待っている。

画像クレジット:Astra / John Kraus

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(翻訳:TechCrunch Japan)

NASAが「月の石」採取を民間企業に依頼、地球への持ち帰りは不要

NASA(米国航空宇宙局)は月面表土の標本を民間企業から購入したがっている。米国時間9月10日のブログに、Jim Bridenstine(ジム・ブライデンスタイン)長官が書いた。これは2024年までに再び人類を月に送り、現地で永続的な人間による研究を可能にするというNASAの大きな野望の一環だ。NASAは月面の「任意の場所」から少量の石と土を採取し、採取のプロセスと集めた標本の写真を撮影する提案をするよう、民間宇宙企業に依頼した。

この提案書は、民間企業に標本の採取だけを求めていて、標本を調査のために地球に持ち帰る必要はない。必要なのは、集めた標本をNASAに、月面の「現場」で手渡すことであり、はるばる地球まで送り届けるよりもはるかに難易度が低い。採取方法の詳細はNASAが「後日」発表する。

いくつかの規則と仕様に注意が必要だ。NASAは標本の採取を2024年までに行うこと、および所有権の移譲を求めている。また、これは米国の民間宇宙会社だけではなく全世界の企業が対象で、NASAが2社以上を採用する可能性もある。支払いに関して、選ばれた企業は契約金額の10%を選出時に受け取り、収集機器の打ち上げ時にさらに10%、標本が収集され、手渡された時に残りの80%が支払われる。

地球外資源収集に取り組んでいる企業はいくつかあるので、この募集には興味深い応募者がでてくるかもしれない。ちなみにこれは、月面着陸船に実験装置を輸送するNASAの商業月面輸送サービス・プログラム(CLPS)とは別プロジェクトだが、CLPSのために開発中の着陸船や月面探査ロボットを使って月の表土を集めようと考えている企業やスタートアップもあるにちがいない。

画像クレジット:iSpace

関連記事:NASAが商業月面輸送パートナー各社に新規貨物輸送の入札を募集

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Carbon Healthが簡易の新型コロナ検査クリニックを全米で100カ所立ち上げ

プライマリケアヘルステックのスタートアップCarbon Health(カーボン・ヘルス)が「オムニチャネル」のヘルスケアアプローチに新たな要素を加えた。すでにサンフランシスコ、LA、シアトル、ブルックリン、マンハッタンで展開し、そして間もなくデトロイトでも立ち上げる新しいポップアップのクリニックというモデルだ。今後数週間か数カ月以内に米国内の他の主要都市でも展開し、最終的には新型コロナウイルス検査サイトが新たに100カ所設置される。これにより、1カ月あたり10万人を検査する能力が加わることになる。

これまでのところ、Carbon Healthはベイエリアにある既存の施設でのCOVID-19対応に注力し、またゲノミクスのスタートアップColor(カラー)、そして自治体とのコラボレーションを通じてサンフランシスコ州とその周辺でポップアップの検査サイトを展開してきた。そしていま、Carbon HealthのCEOで共同創業者Even Bali(イーブン・バリ)氏は、これまでに学んだことを全米レベルで展開するときがきたと考えている、と筆者とのインタビューで語った。フレキシブルで素早い検査サイトの展開だ。実際、同社はこの目標に向けて3月から取り組みを始めていたとのことだ。

「当社は2月に新型コロナに対応し始めた。文字通り中国・武漢からの患者が当社のクリニックに来ていたからだ」とバリ氏は話した。「すぐにパンデミックになると思った。部分的には政府の対応の失敗のために、自分たちができるだろうと思われること全てをやろうと決めた」

それはCarbonが事業を展開する地元でできそうなことから始まった。しかし、バリ氏とチームは早い段階で、より広範に取り組みを展開する必要があると認識した。実行にあたっては、Carbonは初期の体験を活かすことができた。

「当社はオンサイトで検査を行い、高齢者ホームを訪問し、企業の再開にも協力した」とバリ氏は話した。「現時点で当社はこれまでに20万回超の新型コロナ検査を独自に行ったと思う。Carbon Healthが部分的に協力したサンフランシスコの取り組みも含めれば、ベイエリアの検査の半分以上を当社が行ったはずだ。なので、当社はすでに可能な限りスケール展開しているが、あるとき物理的に場所の限界に近づいていた。そして3月にポップアップでよりモバイルなクリニックを多く展開するアイデアを思いついた」

ブルックリンにあるCarbon Healthの新型コロナ検査ポップアップクリニックの内部

これを実現しようと、Carbon Healthは十分に検査サービスが提供されていなかったコミュニティに対応するために町から町へと移動できるモバイルトレイラーの活用も始めた。それが今回のモデルのプロトタイプのようなものになった。マンション建設地で現場監督のオフィスとして使われているもののような建設用トレイラーを一新し、医療関係者が新型コロナ検査を行うのに必要な設備や用品を備えた。それはかなり一時的なソリューションであり、Carbon Healthはより目的に適し、素早く展開するのに役立つ大量製造が可能なカスタムデザインでメーカーと協業している。

Carbon Healthは、駐車場のスポットをフードサービスや物流拠点といった事業場所に変える、SoftBank(ソフトバンク)が支援するスタートアップReef Technologies(リーフ・テクノロジーズ)と提携している。そして同社が今回取り組むのはCarbonのクリニックだ。これは地元当局の許可や不動産の規制といった複雑なものをクリアするのに大いに役立つ、とバリ氏は話した。つまり、Carbon Healthのポップアップクリニックは、従来の永久設置型のクリニックを開所するときに時間がかかるプロセスを回避できることを意味する。

このモデルを活用する1つのアドバンテージがコストだ。多くの人が従来型のクリニックに比べれば高価ではないと思うかもしれないが、それほどコストがかからないというわけではない。少なくともカスタム製造され、ボリューム生産による経済性が得られるまではそうだ。しかしスピードは大きな利点だ。こうした特殊な状況でCarbon Healthが先を考えるのに役立っている。パンデミック後、あるいは新型コロナワクチンを接種するようになったときに、こうしたポップアップクリニックはどのように使われるのか、といったことだ。バリ氏は「かなりの数が必要とされる承認を受けたワクチンは、検査よりも体制が整わなければ管理が必要になる」と指摘した。

ブルックリンにあるCarbon Healthの新型コロナウイルス検査のポップアップクリニックの外観

一方で、新型コロナ以外の診療の需要は依然としてあり、Carbon Healthのポップアップモデルは従来のプライマリケアと遠隔診療のギャップを埋めることができるかもしれない。

「遠隔診療がいいソリューションとなっていない場合、ビデオによる医師の診察はほぼ満足するものだが、診断のためのテストをする必要があるということが問題だ。管理が必要かもしれないし、医師の指示のもとに看護師ができる本当にシンプルな身体検査を必要としているかもしれない。なので、こうした場合を考えると、あらゆる受診の90%はビデオでの医師の診察と、現場の看護師で対応できる」

新型コロナのテストは全米において急がれる重要なものであり、新型コロナワクチンの展開ができるだけ早くそれに置き換わることを願う。しかしパンデミックが収まった後でも、ヘルスケアは大きく変わる。Carbon Healthのモデルはケアをあらゆるところで展開するという需要に対応する、より永久的で実行可能な方法になりえる。

>画像クレジット:Carbon Health

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(翻訳:Mizoguchi

Pelotonがエクササイズバイク上位モデルBike+とトレッドミルTreadを発売、価格はいずれも約26万円

Pelotonは、家庭用スマートジムのラインアップとして、Bike+とTreadの2つの新製品を発表した。どちらも価格は2495ドル(約26万5000円)と同じだ。新しいエクササイズバイクのBike+は、Pelotonのオリジナルのステーショナリーサイクルのプレミアムバージョンとして加わり、オリジナルモデルは1895ドル(約20万円)に値下げされて継続販売される。どちらの製品も9月8日の正式発表に先立ち、先週Bloombergがリークしたものだ。

新しいPeloton Bike+は、23.8度回転する、HD解像度のタッチスクリーンディスプレイを搭載する。左右方向に180度移動することもでき、自転車をオフにしている間でも画面(およびPelotonのリモートワークアウト指導やクラスの範囲)を使えるようになっている。4つのスピーカーを内蔵したサウンドシステムを搭載するほか、アップルの「Gymkit」にも対応しており、ワンタップでApple Watchと接続してワークアウトを同期させることも可能だ。心拍数や呼吸数などの目標指標に応じて自転車の抵抗値を計測するAuto-Followレジスタンスシステムも搭載されている。

前述のとおり、Bike+は2495ドルで販売されるが、これは新たに値下げされたエントリーレベルのBikeよりも約600ドル高い価格設定となっている。米国、カナダ、ドイツでは9月9日から発売され、分割払いプランも用意される。なおPelotonは、既存の自転車と同様に30日間のホームトライアルを実施する予定だ。

同様に新しいTreadも、分割払い可能でトライアル期間も設けられている。米国とカナダでは2021年初頭に発売される予定だが、英国ではもう少し早く、具体的には2020年12月26日に発売される。ドイツでも発売予定だが、同社によると2021年の後半になるという。

Treadには、23.8インチのHDタッチスクリーンが備わっている。回転はしないがチルト機能を備えており、床でトレーニングすることなどを想定して上下に50度傾けることができる。同社によると新しいTreadは「ほとんどのソファより小さい」サイズで幅157×高さ172×奥行き83cm。伝統的なトレッドミルのベルトのように見えるが、同社によると一般的なトレッドミルとは異なり、前面のカバーはなく外観はスッキリしている。

Pelotonはまた「Bike Bootcamp」と呼ばれる新しい種類のクラスを発表した。これは、有酸素運動に加えて、より包括的な全身運動を提供するための筋力トレーニングを含むクラスとなる。同社は、家庭用エクササイズプログラムのワンストップショップになりたいと考えているようだ。

Pelotonの製品を最近購入した人の中には、この新製品の登場前に購入したことを後悔している人がいるかもしれない。同社によると、30日間のホームトライアル期間中のユーザーや、まだバイクが届くのを待っているユーザーを対象に、オリジナルのエクササイズバイクの350ドルの値下げぶんを即座に自動返金するとのこと。また、このグループに該当し、アップグレードモデルを希望するユーザーは差額を支払えば交換できる。

一方、最近購入したばかりではないが、まだ新しいギアが欲しいというユーザーのために、Pelotonは現在バイクを所有している方を対象に700ドルのリベートと、ヨガ&トレーニング用のアクセサリーセットを提供し、新しいバイクの引き取り時には古いバイクを無料で引き取ってくれる下取りサービスを提供している。アップグレードのインセンティブとしては悪くない。

画像クレジット:Peloton

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(翻訳:TechCrunch Japan)

NASAが商業月面輸送パートナー各社に新規貨物輸送の入札を募集

NASA(航空宇宙局)は、同局の商業宇宙パートナーによる月への貨物輸送を増やしたいと思っている。同局は2022年中に月に届ける必要のある科学技術貨物打ち上げの入札募集を行った(NASAリリース)。これは2024年に計画されているNASAのアルテミス有人月面着陸ミッションに向けた準備の一環でもある。

以前NASAは、月面への「ラストワンマイル」を担当する月面着陸機の提供という特殊なサービスを提供する承認済みメーカー集団を作るために、商業月面輸送サービス(CLPS)プログラムを立ち上げた。現在参加メーカーは14社を数え、Astrobotic(アストロボティック)、Blue Origin(ブルー・オリジン)、Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)、SpaceX(スペースX)、Firefly(ファイアフライ)らが名を連ねる。各社は指定された貨物を月面に運ぶための契約に入札する資格を持つ。

NASAはこのCLPSプログラムの下ですでに2組の貨物輸送を契約しており、2021年6月に予定されているAstroboticのPeregrine Mission One、同年10月のIntuitive Machines IM-1、2022年12月のMastern社のMission Oneおよび2023年中に予定されているAstroboticのVIPERミッションという計4回の打ち上げが計画されている。

このラウンドの新規貨物には、月面表土付着検査装置、X線撮像装置、電場相互作用による防塵装置、および月面標本を地球に持ち帰って詳細に検査するための最新月面吸引装置など、さまざまな科学機器が含まれている。

CLPSに参加しているNASAの民間パートナー各社は、新たな10種類の実験・演示装置輸送の入札に参加することが可能で、2022年中に輸送することが目標だ。NASAはこのコンテストの勝者を2020年中に選ぶ予定だ。

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カテゴリー:宇宙

タグ:NASA

画像クレジット:Intuitive Machines

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ゼンハイザーのオンカメラマイクMKE 200はホームビデオ会議用に最適

Sennheiser(ゼンハイザー)が、新しいオンカメラ型指向性マイクをリリースした。このコンパクトなMKE 200(99.95ドル、約1万600円)は、小型でポータブルなパッケージに、たくさんの利便性とパフォーマンスを詰め込んでいる。どこででもVLOG(ビデオログ)を作成するのに最適だし、自宅でのビデオ会議環境に、安価でありながら素晴らしいアップグレードをもたらしてくれる。

基本情報

MKE 200は、カメラのアクセサリーシューに直接取り付けることができる超指向性マイクだ。オンカメラ型のほとんどのショットガンマイクとは異なり、その形状は長いチューブ型ではなく、長さ3インチ(約7.6cm)未満の短いずんぐりしたものだ。軽量かつ小型であり、携帯性を追求するためにウィンドスクリーンとショックマウントは組み込み済だ。

MKE 200の前面には、カメラのマイク入力への安全な接続を可能にする3.5mmオーディオポートがある。付属品として、ゼンハイザーは思慮深くTRS(3極)とTRRS(4極)の両方のケーブルを同梱している。つまり、追加のケーブルを買うことなく、市場に出回っているほぼすべてのDSLR(デジタル一眼レフ)、ミラーレスカメラ、あるいはスマートフォンに接続することができる。

MKE 200は、必要なすべての電力をそのケーブル接続から取り込む(プラグインパワー)。つまり、バッテリーや充電について心配する必要はない。また、屋外での撮影時の風切り音を最小限に抑えるための、ふわふわした外付けウィンドスクリーンと、持ち運び用の柔らかいキャリングポーチも含まれている。

画像クレジット:Darrell Etherington

デザインとパフォーマンス

MKE 200のデザインはシンプルで、この場合はそのシンプルさがとても良い。コンパクトな形状と頑丈な構造により、軽量でありながら耐久性にも優れていると感じさせる。つまり、比較的低コストであることと合わせて、これはあまり深く考えずにバッグに放り込むのに最適なマイクであることを意味している。軽量の機材で屋外に出ていくときにも最適だし、あるいは自宅のZoomやビデオ撮影環境で、内蔵ウェブカムよりも良いカメラを使う際に、どんなに軽いカメラの上に装着するとしても完璧なキットだ。

単一ケーブルを使いバッテリーが不要であるMKE 200の特徴は、アクセサリーシューマウントに固定して、ケーブルを差し込む以外に何も心配する必要がないことを意味している。ゼンハイザーは、このシンプルさをそのパフォーマンスにまで徹底するという優れた仕事も見せてくれる。単に箱から出して、ディフォルトのオーディオ設定のままでつないでも、私のSony製α6400は、素晴らしい音を取り込んでくれた。

ネジ溝が切られた3.5mmステレオコネクタについては、絶対に必要というわけではないものの、ゼンハイザーが高い評価を得ているのはこうした細やかな品質のおかげだ。ネジで固定されることによって、気にする必要のある障害点が1つ少なくなる。そう、ケーブルが誤って何かに引っかかって、カメラ側から抜ける可能性は残るが、マイク側から抜けることはない。

ゼンハイザーが同梱している、ふわふわしたウインドスクリーンは、また別の便利なおまけだ。これはマイクの本体全体を覆う靴下のようなもので、風切り音をうまく除去してくれる。他のマイクメーカーが、しばしば別売りのアクセサリーとして提供しているものを目にすることがあると思う。それが100ドル(約1万6000円)未満の製品に始めから含まれているのは素晴らしい。

まとめ

ゼンハイザーMKE 200は、状況を理解して幅広いカテゴリの顧客ニーズに完全に適した製品を提供する企業による、素晴らしい例だ。100ドル(約1万6000円)未満の本製品は、およそすべてのアマチュアクリエーターのためのツールキットとして、素晴らしくほぼ衝動買いレベルのものといえる。それは、より高価な専用のオンカメラショットガンマイクがカバーできる範囲や、高いオーディオ品質は持っていないかもしれないが、あらゆるVLOGや至近距離でのインタビューアプリケーションのために使えるパワーを提供してくれる。そしてリモートビデオ会議、教育、イベントなどのニーズのためのウェブカメラとして、どんなコンパクトミラーレスやDSLRカメラを使おうとも、完璧な組み合わせを演じてくれるという点で、この発売タイミングは特に絶好のものとなった。

カテゴリー:ハードウェア

タグ:Sennheiser レビュー

画像クレジット:Darrell Etherington

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(翻訳:sako)

NASAや米空軍も支援する宇宙産業向けアクセラレータープログラムのデモデイは日本時間9月10日午前3時ライブ開催

Techstars Starburst Space Acceleratorの2020年クラスは、米国太平洋標準時9月9日水曜日の午前10時32さ(日本時間9月10日午前3時)に公式デモデーで卒業する。今年のクラスには、商業空間に直接または間接的に関連する課題に対して革新的な新しいソリューションを構築している10社が参加している。

Techstars Starburstは、NASAのJPL、米国空軍、ロッキード・マーチン、マキサー・テクノロジーズ、SAIC、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ・ノースアメリカ、エアロスペース・コーポレーションなど、民間企業と公的機関の両方から多くから強力な支援を受けているプログラムだ。マネージングディレクターのMatt Kozlov(マット・コズロフ)氏がこのプログラムを率いており、例年は宇宙産業の多くの重要拠点があるロサンゼルスで開催していたが、今年は新型コロナウイルスの感染蔓延が続いているため、デモデイはオンラインで開催される。

商業、軍事、一般市民宇宙の各分野の著名なパートナーが、利害関係者の観点からこれほど幅広く参加しているプログラムはほとんどなく、この点がさまざまな興味深いスタートアップを引きつける主な理由だ。昨年は、TechCrunch Battlefieldの参加者でもある軌道上給油会社のOrbit Fab超小型イメージング衛星会社のPixxel衛星推進会社のMorpheusなどの優秀な企業が参加していた。

今年のクラスについては、以下で参加企業10社をチェックできる。デモデイのプレゼンテーションは明日9月9日午前10時、午後1時(日本時間9月10日午前3時、午前6時)から始まるので、彼らが何をしているかの詳細をライブでチェックしてほしい。

Bifrost
合成データAPIにより、AIチームが独自のカスタムデータセットを最大99%高速に生成することが可能。
founders@bifrost.ai

Holos Inc.
カリキュラムデザイナーが没入型の学習体験を簡単に作成・展開できるようにするバーチャルリアリティコンテンツ管理システムを開発。
founders@holos.io

Infinite Composites Technologies
宇宙で最も効率的なガス貯蔵システムを開発。
founders@infinitecomposites.com

Lux Semiconductors
次世代のシステムオンフォイルエレクトロニクスを開発。
founders@luxsemiconductors.com

Natural Intelligence Systems, Inc.
次世代パターンベースのAI/MLシステムの開発。
leadership@naturalintelligence.ai

Prewitt Ridge
困難なディープテックプロジェクトを構築するチームのためのエンジニアリングコラボレーションソフトウェアを開発。
founders@prewittridge.com

SATIM
衛星レーダーに基づく情報を意思決定者に提供する。
founders@satim.pl

Urban Sky
成層圏マイクロバルーンを開発し、新鮮で高解像度の地球観測データを取得。
founders@urbansky.space

vRotors
リアルタイムの遠隔ロボット制御
founders@vrotors.com

WeavAir
空気に関する先見の技術を持つ。
founders@weavair.com

画像クレジット:Techstars Starburst Space Accelerator(YouTube動画のキャプチャ)

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(翻訳:TechCrunch Japan)

マイクロソフトが約3万円の次世代コンパクトゲーム機「Xbox Series S」の存在を認める

マイクロソフトは、Xboxの公式Twitterアカウントを介して次期モデルの「Xbox Series X」とともに「Series S」と呼ばれる小型Xboxが発売されることを認めた。Series Sの存在は、最初は米国時間9月7日の月曜日にリークされた。最初はBrad Sams(ブラッド・サムス)氏がTwitter上で情報を投稿した。そしてWalking Cat(ウォーキングキャット)が追従。Xboxのアカウントでは、大きな円形の通気グリルを備えた同じ小さなデザインの画像がツイートされ、発売時の推定小売価格は299ドル(約3万1700円)になると伝えられた。

サムス氏の最初のリークでは価格は299ドル、Walking Catがリークした内容にはトレーラービデオも含まれており、その中には、Series SはSeries Xより60%小さいが、高速な512GBのNVMe SSDを搭載し、最大1440p解像度、120FPS、4Kのアップスケーリングを提供すると書かれている。また、DirectX Raytracing(DXR)もサポートしているようだ。

Series Xとともに、Series Sが発売される噂もあった。マイクロソフトが最初にSeries Xを公式発表したのは2019年12月だった。同社はリークされた仕様や性能については一切認めなかったが、それは間違いなくXboxの公式ティーザーをるWalking Catが目にしたもののようなので、おそらく正しいのだろう。

同社はまた、Series Sの発売日や予約日についても何も発表していない。次世代XboxとソニーのPS 5の両方の発売は、大規模なチラ見せキャンペーンを通じて非常に注目を集めている。一方で、予約受付と発売の詳細が発表されないためゲームファンは苛立ちを覚えている。願わくば、今回のリークと公式アカウントの情報ががXデーに近づいていることを意味しているといいのだが。

画像クレジット:Microsoft

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Carbon HealthとColorの創設者がDisrupt 2020に参加

新型コロナウイルスのパンデミックはありとあらゆる産業に影響を及ぼしたが、ヘルスケア業界はおそらく、現在も進行中のパンデミックによって最も変革しなければならない立場にある業界だ。世界的な健康危機によって変容した世界に適応するため、まったく新しいヘルスケアの形を生み出した2人のスタートアップ創設者の視点や見解を、TechCrunchのDisrupt 2020で是非ご覧いただきたい。

Carbon Health(カーボンヘルス)の共同創設者兼CEOのEren Bali(エレン・バリ)氏と、Color(カラー)の創設者兼CEOのOthman Laraki(オスマン・ララキ)氏が今年の9月14〜18日に開催されるDisruptのバーチャルステージに参加する。バリ氏のCarbon Healthはスマートテクノロジーを備えた最新の診療所と遠隔医療機器を使用することにより高水準の遠隔診療を可能にし、プライマリケアと緊急医療における新しいスタンダードの構築にフォーカスしているスタートアップだ。一方ララキ氏のColorは、集団ゲノミクスのプラットフォームを適応させ、新型コロナウイルス用のテストをコア機能として追加。大量診断のベストプラクティスを確立して共有することを目的としている。

パンデミックの出現以来ヘルスケアがどのように変化したか、また他の問題が見落とされることなく、高レベルのプライマリケアを受け続けたいと考えている人々にとってそれが何を意味するかについて話し合う予定だ。また、プライマリケアワーカーに必要不可欠な検査リソースを提供するなど、対面による検査機能を展開するためにサンフランシスコ市と協働したColorの経験についても取り上げるつもりである。その他にもパンデミックが収束するまでに直面する可能性のある課題と、今後数十年にわたってコミュニティと個々のケアへの取り組み方がどのように変わっていくかについても話していきたいと思う。

米国内および世界中において前例のないこの緊急事態下で、Carbon HealthとColorの両社は共に新型コロナウイルステストの最前線にいる。米国内でのテストにおいて何が正しく、何が間違っているのか、そして今後の見通しを理解するために非常に有益な見解を持っているに違いない。

今年のDisrupt 2020は9月14日から18日までバーチャル形式で開催される。他の登壇者の情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認できる。なお、同ページを経由してチケットを購入すると、5%割引が適用されるので、ぜひ活用いただきたい。

Disrupt 2020特設ページへ

[原文へ]

(翻訳:Dragonfly)

Pelotonから20万円以下の安価なトレッドミルとハイエンドエアロバイクが登場との噂

BloombergによればPeloton(ペロトン)が新しい2つの製品をラインナップに追加しようとしているらしい。しかもその新製品はそれぞれ、これまでの価格帯とは違うものになるようだ。エクササイズテック会社であるPelotonは、より安価なエントリーレベルのスマートトレッドミルと、ハイエンドバージョンのエアロバイクの両方を計画しており、発表は来週の早い時期に四半期の財務報告と合わせて行われるという。

先の記事によれば、新しいエアロバイクは1900ドル(約20万円)を下回る価格となり、既存の製品は値下げが行われるようだ。この新しい「Bike+」の小売価格は、既存のモデルの現行価格よりも高いものになるが、既存製品の値下げは、新型コロナウイルス(COVID-19)に対応して行われたジムの閉鎖や、ソーシャルディスタンスの確保によって生み出されたPelotonの製品への需要を、さらに押し上げる役に立つだろう。

同じくBloombergの記事によれば、Pelotonの新しいトレッドミルの「Tread」の希望小売価格は3000ドル(約31万9000円)未満であり、これは既存モデルの希望小売価格4295ドル(45万7000円)に対してかなりの安価となる。既存モデルはプレミアム製品として販売が続けられ、伝えられるところによれば、新しいバージョンは材料と構造の点でこれまでの家庭用トレッドミルにより近くなり、より安い提示価格が可能になるのだという。

新しく高価なBike+モデルはまた、筋力トレーニングやその他の種類のガイド付きトレーニングを含み、より包括的なホームジムの中心しての役割を果たすため位置調整可能なスマートディスプレイを備えているという。Pelotonのハードウェア製品たちは、エクササイズ市場で異彩を放ってきたものだが、それとは別に、同社はサブスクリプションとアプリガイドによるワークアウトを使った、強力なビジネスも構築してきた。

記事によれば、新しいトレッドミルは、アップグレードされたスマートバイクよりも早く市場に出る可能性があるという。Pelotonの顧客基盤拡大を阻む主な要因は、おそらく家庭内ハードウェアという観点から見た場合、比較的高価である点だ。もし同社が、新型コロナ危機のために自宅フィットネスに目を向けた一般消費者の意欲に応じようと考えているのなら、それは理に適った行動だ。

関連記事:PelotonのフィットネスアプリがついにApple TVに登場

カテゴリー:ハードウェア

タグ:Peloton

画像クレジット:Michael Loccisano / Getty Images

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(翻訳:sako)

欧州の打ち上げ会社Arianespaceが衛星ライドシェアに成功、民間企業を含む計53基を宇宙空間に運ぶ

小型衛星打上げ業界は加熱しており、現在多くの小型打上げ事業者が、活発な軌道上のロケットを持つ次の企業を目指している。既存の大型ロケット事業者であるArianespace(アリアンスペース)もこの争いに参加しており、同社のライドシェアサービスが小型衛星会社にどのように機能するかを示すために、初のデモンストレーション打ち上げを実施した。これは同社とって1年以上ぶりの打ち上げになるが、2020年初頭に予定されていたいくつかの打ち上げが新型コロナウイルスの感染蔓延や、打ち上げ施設のあるフランス領ギアナでの緩和措置のために中止または延期されていた。

Arianespaceは米国時間9月2日の米国東部標準時午後9時51分(日本時間9月3日午前11時51分)にギアナ宇宙センターから、合計53機の衛星を搭載した同社のVegaロケットを地球低軌道上のさまざまなな目的地に向けて打ち上げた。今回は欧州宇宙機関(ESA)と欧州委員会(EC)によって一部資金提供された概念実証ミッションだったが、民間企業の顧客のために26基の衛星も運んだ。IoT接続のスタートアップであるSwarmは12基の小型衛星、通信衛星のスタートアップのKeplerは3番目の衛星を打ち上げた。ほかの、リモートセンシング技術を開発中のSatellogicとメタン排出量の追跡を行うGHGSatも、ペイロードにそれぞれ衛星を搭載していた。

前述のようにこのミッションは、ArianespaceのVegaロケットが小型衛星のライドシェアの顧客のニーズに応えられることを示すことが目的だ。小型衛星のライドシェアモデルは、複数の顧客に打上げ費用を分散できるため、小型衛星事業者に人気がある。小型衛星は、政府や防衛省に代わって運ぶことを目的とした大型の非同期衛星に比べて非常に軽量であり、小型衛星のオペレータでも打ち上げ予算を捻出できるメリットがある。

SpaceXは昨年、小型衛星会社向けにセルフブッキング型のライドシェアモデルを導入した。また、Rocket Labは同じ市場に特化したサービスを提供しており、打ち上げコストを大幅に削減し、小型衛星を目的地まで直接運べる小型ロケットを使っている。しかし、市場はより多くの打ち上げ業者を受け入れる準備ができているようで、Arianespaceにとっても、この需要の高まりに対応しながら、提供するサービスを多様化し、新たな収益をもたらすだろう。

画像クレジット:Arianespace

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Philips Hueの新スマートライト群はホームエンタメスペースの大幅なアップグレードを約束

スマート照明のPhilips Hueシリーズは、ホームエンターテイメントの環境をスマートテレビの照明設定をよりも簡単に、より強力にする新製品を発表した。新しい「Philips Hue Playグラデーションライトストリップ」は、個別にアドレス指定可能なフルカラーLEDを搭載しており、Philips Hue Hue Play HDMI Syncボックス、またはPCやMac用の同期ソフトウェアと組み合わせて使用すると、それぞれのLEDを他のLEDとは独立して異なる色に調整可能で、より没入感のあるカラーマッチングを実現できる。

この新製品は、55インチは199.99ドル(約2万1200円)、65インチが219.99ドル(約2万3300円)、75インチが239.99ドル(約2万5400円)のテレビ用に、3つの異なるサイズ設定でカスタムメイドされている。同社では、取り付けや設置が簡単なようにこれらのラインアップを用意しているが、少し手を加えるだけで、より大きなセットや小さなセットでも使用することができる。現在予約販売中で、米国では10月16日に出荷される。

ユーザーは、Hue Syncモバイルアプリを使用して、エンターテイメントエリア内のグラデーションライト、およびそのほかの互換性のあるHue製品の位置と高さを、ライトはスクリーンに表示されているものに合わせて色と明るさをそれぞれ調整できる。Hueのライトストリップ製品の以前のバージョンでは、特定の色から別の色に完全に切り替えることしかできず、画面の特定の領域に合わせて調整することができなかった。一方の新しいグラデーションライトストリップは、より自然で没入感のあるカラーマッチング体験を提供できるようになっている。

Iris copper limited edition(価格未定)

開発元のPhilips(フィリップス)は、新しいグラデーションライトストリップのほかにも、輝度を上げ、色を改善し、階調を低くしたテーブルランプ「Hue Iris」など、多くの新製品を発表した。これは、Bluetoothを搭載搭載しており、Hueブリッジなしで利用できる。Philips Hue E 12キャンドルスタンド電球も、すべてBluetoothを搭載している。価格は49.99ドル(約5300円)。

写真に向かって左から、E26 Filament Globe、E27 Filament Edison

新Hueコレクションには、大きな地球儀デザインの「E26 Filament Globe」と大きなエジソンデザインの「E27 Filament Edison」を含む、2つの新しいフォームファクターのヴィンテージルックのフィラメント電球もある。価格はそれぞれ29.99ユーロ(約3800円)、32.99ユーロ(約4200円)だ。Hue Ensisペンダントライトにはブラックカラーが新たに用意された。価格は539ユーロ(約6万8000円)。そして小さくて愛らしい電球「Philips Hue White E14」も加わった。E14は、小さなかわいい電球で、小さなスコーンライトやその他の小さな器具によさそうだ。価格は14.99ユーロ(約1900円)。

画像クレジット:Philips Hue

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Rocket Labが密かに打ち上げた初の人工衛星「First Light」とは?

Rocket Labの14回目のミッション「I Can’t’t Believe It’s Not Optical」には、実は密航者が乗っていた。Rocket Labのニュージーランドの打ち上げ子会社は、有料顧客のペイロードの隣に、初の完全に機能する衛星を静かに搭載していたのだ。First Light(ファーストライト)はその名のとおり、軌道へのアクセスがいかにして軌道に乗らなくても良いかを示すための技術デモのようなもので、CEOであり創設者であるPeter Beck(ピーター・ベック)氏は「お尻の痛みようなもの」と表現した。

ロケットラボは、昨年初めに人工衛星プラットフォームのPhotonを発表し、3月には宇宙船メーカーのSinclair Interplanetaryを買収。もはや、同社がいつボタンを押すかという問題だったのだ。

ベック氏が米国時間9月3日の生放送で説明したように、First Lightが軌道上での展開に成功したことで同社は「宇宙へのアクセス」は多くの点で、固有のリスクにもかかわらず解決済みの問題であると感じている。次の最大の問題点は「アイデアを出してから軌道に乗るまでが本当に苦痛だ」とのこと。

「プロジェクトがアイデアから軌道に乗るまでの期間が1年半もあれば、それだけで喜びもひとしおだ」と同氏。特にスタートアップにとっては1年半の準備期間を確保できないかもしれないが、現場のイノベーションについて行くには遅すぎる。「我々にはそれを解決する必要があります」と続ける。

PhotonとFirst Lightは、最新の衛星のための柔軟なプラットフォームを提供するというRocket Labの新しいビジネスの提案であり、Electronロケットやそのほかのサービスと密接に連携する。打ち上げ業者だけではなく、プロセス全体を通してパートナーとして行動することは、もちろんRocket Labにとってはより多くの仕事と費用がかかるが、うまくいけば、顧客にとってもより早くより安くなる可能性がある。

また、ほかの新しいバージョンのPhotonも登場する予定で、月の裏側や惑星間移動がElectron(エレクトロン)の打ち上げのターゲットになる。NASAのCAPSTONE(月面ゲートウェイ宇宙ステーションの軌道安定性を検証する月面周回衛星)はPhotonをベースにしており、後のNASAの有人宇宙飛行計画であるArtemis(アルテミス)ミッションのための道を切り開く。

画像クレジット:Rocket Lab

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXがStarship宇宙船プロトタイプの短期試験飛行を成功、初の軌道上打ち上げへ向け前進

SpaceXは、Starship宇宙船試作機の2回目の「ホップ」飛行を1カ月足らずで実施した。具体的には、米国テキサス州ボカチカの開発サイトから150m(500フィート弱)の試験飛行だ。今回使用されたプロトタイプはSN6で、SpaceXが8月の初めに同様のテストを完了するために使用したSN5よりも新しいモデルとなる。

ホップ飛行は、StarshipとそのRaptorエンジン(液体メタン/LOXの液体燃料ロケットエンジン)のテストプログラムの重要な部分となる。これらのプロトタイプには1つのエンジンしかないが、最終的な製品版には6つのエンジンが搭載され、そのうち3つは地球の大気圏内を飛行、残りの3つは宇宙空間で使用される予定だ。

SpaceXは、このうち2回の飛行を制御された直立着陸を連続して達成したことで、宇宙船の開発プログラムにとって非常に良い兆しを見せた。以前のバージョンでは、燃料を搭載した状態をシミュレーションする際に、負荷がかかると加圧に失敗することがあったからだ。

ノーズコーンや最終的な着陸脚などの要素は含まれていないものの、これらのショートホップはSpaceXがRaptorエンジンの性能や、実物大のプロトタイプ宇宙船の性能に関するデータを収集するのに役立つだろう。また、これらのデータはすべて、民間航空機と同じくらいの高さを飛行することを目的としたはるかに高い軌道下大気圏飛行や、最終的には初の軌道上Starshipの打ち上げなど、その後のテストにも反映される予定だ。現在のところ、早ければ来年に行われる確率が高い。

SpaceXはStarshipの開発計画を急速に進めており、テキサス州のブラウンズビル近郊のボカチカビーチのサイトで何世代ものプロトタイプを一度に作成しており、迅速なテストと設計の改善を目指している。目標は来年中にStarshipの最初の運用ミッションを飛行させることだが、ロケットの開発サイクルの中にあることを考えれば、これが実現したとしたら、信じられないほど素晴らしいことになるだろう。

画像クレジット:NASA Spaceflight

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXはStarlinkネット衛星サービスのプライベートベータを検証中、低遅延と100Mbps以上の速度を確保

SpaceXは、同社エンジニアであるKate Tice(ケイト・タイス)氏を介して、Starlink(スターリンク)インターネット衛星サービスのベータテストのいくつかの詳細を紹介した。同氏によるとSpaceXのサービスは、「最速のマルチプレイヤー」ネットワーク接続されたオンラインゲームをプレイするのに十分な低遅延を実証しており、100Mbpsを超えるダウンロード速度を示しているとのことだ。複数のHDビデオストリームを同時にストリーミングするのに十分な速度で、余分な帯域幅があるとも付け加えた。

従来の衛星、または限られたセルラーベースのサービスに依存している農村部で、既存の接続を使用して時間を過ごしたことがある人は誰でも、これらのパラメータが既存のほとんどのオプションの能力をはるかに超えていることを知っているだろう。Starlinkの目標は、低地球軌道のコンステレーションで、既存のネットワーク機能を提供する静止衛星よりもはるかに地球に近いところで信号を送信できるという利点を持つ、既存のサービスを飛び越えることにある。

タイス氏はまた、これまでのところプライベートベータ版の性能は良好であったが、同社はアップデートによって時間の経過とともに、より多くの機能とより大きな機能が解放されることを期待していると述べている。彼女はまた、SpaceX社が最近Starlink衛星間リンクを完成させたことにも触れた。このリンクは、衛星間通信では最速の速度で、光レーザーを介して数百GBのデータを衛星間で転送することができる。これはStarlink衛星が地球を周回している間の接続を維持するために、各衛星間のハンドオフに依存するネットワークの中核的な機能だ。

現在のプライベートベータは基本的にSpaceXの従業員に限定されており、初めてオンラインになるときにネットワークを微調整するのを助けるために設計されているが、同氏はStarlinkのパブリックベータは今年後半に開始する予定だと述べた。SpaceXは、参加を希望する人にStarlinkのウェブサイトからサインアップするように求めており、今年の初めには、同ウェブサイトからの情報公開により、パブリックベータ版がどのように運用されるかの詳細が明らかにされる見込みだ。画像クレジット:

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXが12回目のStarlinkネット衛星の打ち上げに成功

SpaceXは、自社のブロードバンド・インターネット衛星を地球低軌道に運ぶStarlink衛星の打ち上げの数をさらに12機に増やそうとしている。過去数回の打ち上げでは、クライアントのペイロードのためのスペースを少し確保していたが、今回の打ち上げでは60機の衛星を搭載することになった。打ち上げは米国南西部のフロリダにあるケネディ宇宙センターから米国東部標準時9月3日午前8時46分(日本時間同日午後9時46分)に離陸するように設定されている。もちろん、明日の朝に何らかの理由で変更される必要がある場合は、バックアップの機会も用意されていた。

このミッションでは、数カ月前の6月に米国宇宙軍に代わってGPS III衛星を届けたミッションのために、以前に一度だけ飛行したFalcon 9ブースターを使用する。SpaceXはまた、ドローン着陸船「Of Course I Still Love You」の海上着陸でブースターの回収も試みる。

いくつかのインターネット速度テストサイトによると、サービスはすでに一部の個人によって利用されており、SpaceXのStarlink専用ウェブサイトからのリークは、より広範なパブリックベータテストが迫っていることを示している。同社によると、サービスは今年後半までに米国とカナダの一部で利用できるようになり、2021年には拡張が予定されているとのことだ。

上記のウェブキャストは、打ち上げ時刻の約15分前である米国東部標準時9月3日午前8時31分(日本時間同日午後9時31分)ごろに配信されたライブ中継のアーカイブだ。

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:TechCrunch Japan)