OpenDesk.ccは、オープンソース愛好家のためのIKEA

「家具」がオープンソース支持者の脳裏に浮かぶのはおそらく最後だろうは思われたが、そうでもないようだ。OpenDeskは、無料のオープンソースによる家具プロジェクトで、自分で作ることもできるし、CNCマシンを持つ作り手から組立て前の部品を買うこともできる。この家具は安い — 木材と道具を持っていれば無料 — だけではなく、クールなルックスだ。

Joni & David SteinerのDevelopment 00が作ったOpenDeskは、居住エリアのファブリケーターを見つけるサイト、FabHubと連携した最初のプロジェクトだ。ShopBotで、誰か材料をカットして自宅や職場に届けてくれる人を探すこともできる。

デザインは、CNCマシンが読める.dwg または.dxf形式でダウンロードできる。手作業で作ってみたい人のために、PDFの設計図もダウンロードてきる。カッコいいデスクやスツールなど、数々の作品がある。

おそらくIKEAは低価格市場で安泰だろうが、DIY家具がどんどん作りやすくなっていることは間違いない。ロボット制御の金属カッターや3Dプリンターが加われば、数日のうちにオフィス家具一式 — ペン立てまで — 作るのも夢ではない。

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Trsstは、ポスト・スノーデン時代の安全なTwitter(Kickstarter募集中)

ツイートがショートメール代わりとなっている世界では、自分の考えを広く放送したい人々がいる — しかしある程度のセキュリティーは欲しい。そこでTrsstの登場だ。これは一言でいえば、ショートメッセージをP2Pスタイルの協業システムへと変える暗号化メッセージング・プラットフォームだ。

これでは少々わかりにくいことは承知している(私自身まだ理解に苦しんでいる部分がある)が、突き詰めれば、署名付、暗号化、分散化されたTwitter機能を真似たシステムだ。つまり、個人対個人のメッセージは完全に安全であり、さらに重要なのは放送されたメッセージにはデジタル署名か付いていることだ。データベースは分散化され、管理している企業は存在しない。

「プロジェクトの始まりは、かなり前にDave Winerの記事、「RSSからTwitterを作る」を読んだことにさかのぼる。私は想像をかき立てられ、さらにBrent Simmonsのいくつかの記事、そしてJavaScriptクライアントサイド暗号化ライブラリーに出会い、Bitcoinプロジェクトのアイデアもいくつか取り入れた」と、作者のMichael Powersは語る。Powersは連続起業家で、これをクールな — かつ有用な — サイドプロジェクトだと思った。

「真の差別化要因はWinerの記事から得たもので、われわれはすべてを極力単純にしようとしている。ユーザーは舞台裏で起きていることをすべて知ることはできない。ウェブサイトへ行き、ユーザー登録し、ただツイートするだけだ」とPowersは言った。「このサービスは既存のhttpサーバーと共に動作することができるが、そのサーバーは未だにRSSを提供している。導入は容易で相互運用性も高いが、同時に本物のP2Pネットワークに匹敵する最適化と配信が可能だ。世界には本当に頭のいい人たちがかかわっているプロジェクトがたくさんあるので、われわれはそれらと協業し、入手できるオープンソースは何でも再利用していくつもりだ」

彼は開発費支援のために4万8000ドルの資金を募集している。12ドルでベータ版を利用できる — 全盛期のApp.netよりずっと安い。またプロジェクトはオープンであり、制御するのはユーザーであって中央サーバーではない。

なぜTrsstが必要なのか? Powersはこう書いている。

企業の役員や株主たちは、いつでもプライバシーに関する約束を反古にするかもしれず、時にはそれについて通知すらしない。これらの企業を管理する政府はいつでも、個人を特定する情報や保存されたやりとり等のデータを、利用したり国有化する法律を制定するかもしれない。これはもう起きているかもしれない。政府の管轄下にない企業は存在しない。安全な場所はどこにもない。

果たして実際に目標を達成するチャンスはあるのか? 私は懐疑的だ。しかし、これは知識ある人物によって作られた高潔な目標である。Twitterのような公表技術はすでに偏在化しており、平均的ユーザーは他に移ろうとしないだろう — App.netが証明している。しかし、われわれの誰もがソーシャルメディアに何らかのセキュリティーを必要としているのは明らかであり、これはそこへ向かう道の一つだ。

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ドアの下から高速でカサカサと這いこんでくるロボットが3Dプリンタで製作された(ビデオあり)

「夜中に寝室に忍び込んできて目玉から涙を吸い取っていく恐怖のロボット」シリーズの最新作をお届けしよう。STAR.V3というロボットの部品の主要部分は3Dプリンタで出力されたもので、非常に小さく、非常に平たくて、非常に高速だ。ドアの下の隙間をくぐれるように自分自身をさらに平たくすることもできる。

「涙を吸い取る」のはまだ先のことになりそうだが、このロボットを開発したのは超小型の生体模倣システムを研究するカリフォルニア大学バークレー校のBiomimetic Millisystemsラボだ。チームはこの新型の這うロボットをSprawl Tuned Autonomous〔這うことに特化した自律的ロボット〕の頭文字を取ってSTARと命名した。

David Zarrouk、Andrew Pullin、Nick Kohut、Ronald Fearingのチームはこのロボットの動作部品を3Dプリンタで出力できるシンプルで頑丈なものにデザインした。

STARは滑らかな床ではことに高速で走行でき、毎秒5.2m(20k/m弱)にも達する。

チームはこのロボットを救難・捜索などの現場で簡単に修理できるシステムにしようと試みている。部品の多くはどんな3Dプリンタでも出力jできるので輸送中、作業中に部品が破損しても簡単に交換できるわけだ。ここにさらに詳しい記事がある。片目を開いて寝ていればこのロボットがベッドに這い上がってくるのを見つけることができるかもしれない。

RoboticsTrends

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


すべてを見通すサウロン? いやいや、iDoorCamはWiFI接続の便利なカメラ付きドアホンだ

すべてを見通す恐るべき目、というわけでないが、iDoorCamはなかなかよく考えられた便利なガジェットだ。現在のドアホンの代わりに取り付けるだけで電源が供給され、設置は完了だ。

来客がボタンを押すとスマートフォンの画面で誰が来たのか確かめたうえで応対ができる。赤ちゃんが寝付いたばかりというときにはドアベルのスイッチを切っておくこともできる。このガジェットを利用すれば、出先にいてもドアカメラの映像を見たり来客と会話したりできる。

このプロジェクトの開発者はカリフォルニアのプロダクト・デザイナー、Andrew ThomasとDesiree Mejiaのコンビだ。現在AppleのiOS対応のハードウェアが完成しており、10月の出荷に備えて生産を開始するためIndieGoGoで出資者を募っている。

初期の出資者は127ドルでこのドアフォンが入手できる。最初のバッチの生産を開始するための目標金額は10万ドルだ。その後150ドルで市販される。

闇の大王モルゴスの副官サウロン同様、決意を固めたホビットにはしてやられるかもしれないが、UPSの配達人に大切な荷物を玄関の前に置きっぱなしで帰らないよう外出先から頼むことはできるかもしれない。

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今年(これまで)のVinesビデオ笑撃のケッサク集

8月の金曜日といえば、本誌の準連載となっている「競争の激しいビデオ共有分野においてVineの存続を正当化するためにVineユーザによる超おかしい短篇ビデオを紹介する」の掲載日として、きわめて妥当だ。今日(米国時間8/9)ご紹介するのは、誰かが選んだ、今年の今日までの最高におかしなビデオだ。

ところで、今日がその準連載の第一回である

一部に、残酷なのやアホなのもあるが(友だちをプールに蹴落とすとか)、そのほかはとってもおかしい。NSFW(職場不適)のビデオはあまりないが、少しある。会社のトイレで仕事をサボりながら見るのにも、適しているかもしれない。

これらのビデオは、Vineの最大の魅力を示している。ユーモアによって過激なコミュニティができること。6秒という制約は、創造力を濃縮し、喜劇を強調し、ソーシャルメディアのつまみ食いに最高に適している。

時間がたっぷりない人でもVineへ行けば、ほんの一口のユーモアを味わうことができるから、Vineはやみつきになる。Instagram Videoのように機能豊富ではないが、コミュニティの魅力はこっちが上だ。

では、次回をお楽しみに!

ごめんなさい。サムネイルもある。ぼくの仕業(しわざ)ではないよ。


コメントの一部はJosh Constineによる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Narratoは完全にプライベートな日記アプリ―日本ですでに人気

恋する14歳の乙女やサミュエル・ピープスのように熱心に日記をつける人間はそう多くない。しかしNarratoを使えば人生の記録をつける習慣が意外に簡単に身につくかもしれない。

Wayra出身のロンドンのチームが作ったこのアプリは、テキストを入力し、写真を撮り、その時の気分を記録できる。このシステムは完全にプライベートなのでうっかりインターネットに内容を公開してしまう心配がない。どんな内心の告白でも安心して記入できる。データをデスクトップにエクスポートすることはできる。

このアプリはすでに日本で人気があるらしい。日本ではすでに多くのユーザーがこのアプリでモバイル日記をつけているようだ。Narratoは現在iPhone版のみだが、近くiPadとAndroid版もリリースされる。

このシステムには2つのセクションがある。日記ページは完全にプライベートで、日時、場所、天気が自動入力される。ライフストリーム・ページにはツイートや写真その他のソーシャル・メディアへのアップデートが記録される。ユーザーはソーシャル・アップデートを日記ページに取り込むことができる。

アプリの値段3.99ドルで、2年目から年間4.99ドルの利用料金がかかる。データのエクスポートはJSON互換ファイルで出力される。複数の日記を作ることもできるし、アカウントを完全に削除することもできる。

私自身が使うかとえば、多分ノーだ(使うとしても公表はしない)。しかし着眼点がいいことはよく分かる。始めから完全にプライベートな記録なので他人の目を気にして心にもないことを書く必要がない―つまりそれが日記というものだ。しかもインターフェイスは非常に使いやすく、デザインも美しい。

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地球に戻れない火星探査機キュリオシティが自分のために誕生日ソングを歌う

この記事は、Mars Curiosity Roverの誕生日祝いとしてはちょっと遅い。彼が赤い惑星に上陸したのは1年前の8月5日だった。ここでは遅れの埋め合わせとして、Florence Tanの話をビデオでご紹介しよう。彼女はこの無人機の船上にある化学実験室の室長だ。このビデオでは、同機にコマンドを送って、彼に自力で”Happy Birthday”を歌わせた経緯を説明している。

それは、今週のネット上のビデオの中でもっとも奇跡的な作品であると同時に、ある意味ではもっとも悲しい。この火星探査機は、化学装置の中で土壌のサンプルを動かすために使う振動板を使って、歌っている。その歌声は、リズムは間延びしていておかしいけど、音程は合っている。

これもまた、人類の偉業、かもしれない。人類のもっとも先進的な技術の結晶である火星探査機が、荒涼とした火星の大平原で120年前のフォークソングを歌っているのだ。このかわいいロボットはたぶん地球に帰還することはなく、完全な孤独状態で見事な実験を行っている。でも、いちばん驚異的なのは、地球から送られてきたコマンドに応えて、自分を祝う歌を歌っていることだ。要するに、そのときわれわれ地球上の人間も、インターネット的な意味では、小さな探査機と一緒に火星にいて、そしてそのことこそがまさに、彼への最大の誕生日プレゼントだったのだ。

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NSAのX-Keyscoreプロジェクトはインターネット上の誰のトラフィックでも収集できる

最新のリーク情報によると、NSAにはX-Keyscoreと呼ばれるプロジェクトがあり、わずかなキー操作でユーザがインターネット上で行うことのすべてが分かる。チャットの内容も、メールも、Webの閲覧先も。

そのシステムは、ユーザを特定するための情報としてメールアドレスを利用する。NSAが集めたネット上のトラフィックやメタデータのデータベースは、メールアドレスのユーザ名やドメインで検索される。

Snowdenは6月10日のGuardian紙に、“その人の個人的なメールアドレスが分かれば、誰でも、あなたでもあなたの会社の経理の人でも、連邦裁判所の判事でも、それに大統領でさえも、ネット上のトラフィックを盗聴できる”、と語っている。それは、このX-Keyscoreのことだったのだ。

そのシステムはNSAのアナリストたちが無許可で自由に利用できる*。2010年に作られた教育訓練マニュアルによると、システムに特定個人のデータをリクエストできるのは、アナリストだけである。そしてそのシステムは、起点または終点が合衆国であるトラフィックを、各種のキーワードで検索する。Facebookのコメントをはじめ、ソーシャルメディアのデータも検索できる。〔*: NSAは否定。〕

データは恒久保存されない。一日に何十億レコードものデータを集めるから、データベースにはほんの数日分しか保存できない。NSAによると、その検索によって特定の人びとのあいだの、インターネットや電話による通信を見つけて拾い上げたり、ブログ記事やメールやそのほかの共有コンテンツ中に特定の言葉や名前を見つけることができる。その結果は完全に監査されるが、海外のターゲットに限定されている。ただし、そういった諜報情報の中にアメリカ国籍の者が紛れ込むこともある。

NSAはGuardian紙の取材に対して、“XKeyscoreはNSAの合法的な海外諜報システムの一部として利用されている。NSAが集めるデータにアナリストが無許可で自由にアクセスできるという申し立ては、まったく真実ではない”。

出典: The Guardian

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3Dプリントは消費者の家庭で毎年2000ドルの節約になる?

Michigan工科大学の研究者が発表した3Dプリンターが一般消費者の家計に与える影響を予測した研究はなかなか面白かった。それによると、3Dプリンティングを利用することによる消費の節約による利益は年間で最大2000ドルにも上るという。

その部分:

調査結果によれば、ユーザーが年間に特定の20品目しか出力しないというきわめて控えめな前提でも節約額は年間300ドルから2000ドルに上ると判明した。

この予測は「控えめ」と言っているが、かなり希望的観測が入っていそうだ。私自身、MakeXYZを使って数百ドル分のパーツを依頼者のために出力しているが、自分の家庭用としてはドライヤーのハンドル(20ドル)、ホースのクランプ(5ドル)、息子用のチェスのセット(5ドル)くらいだ。私のMakerbotはまだ元を取るところまで行っていない。まあ来年はどうかわからないが。

しかし3Dプリンティングの本当の影響は、短期的な節約の額にあるのではない。このレポートの結論にもこう書かれている。

潜在的にもっとも重要な影響は、 i)オープンソース3Dプリンティングによる分散マニュファクチャリングの急速な進展、ii) l大規模な普及にともなう消費者のライフサイクル志向へのシフト、iii) 小規模なコテージ産業の成長、iv) 手工業的生産技術教育の復活

この要約は的確だ。RepRapのような安価なオープンソースのデバイスが製造業を変貌させ、私のような1個人が他人の求めに応じてすてきな部品を作ってやることを可能にする。たとえば、上の写真のクアドラコプターの脚は私がAnthonyというMakeXYZユーザーの注文で出力したものだ。私は料金として40ドル請求したが、ホビーショップで買おうとしたらはるかに高くついたことだろう。Anthonyは脚を自分で設計し、私は自分のプリンタで出力した。そして私は自分の手間とプラスティック材料を少々の料金と交換することができた。これが3Dプリンタの製造業にもたらす驚くべき影響の第一歩だろう。

3Dプリンタは間違いなく家庭に普及する。それが家計にどれほどの節約をもたらすかは未知数だ。しかし3Dプリンタがわれわれと製造業との関係を長期的に大きく変えていくことになるのは疑問の余地がない。その点、この調査の結論は正しいと思う。

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アディダスの新型ランニングシューズ、Springbladesは飛躍できるか?

私がTC読者にミニマルランニングシューズ、別名crazy monkey shoesを紹介したことは、私の誇りであると共に少々恥かしくもある。 2009年に奇妙なシューズをレビューして以来、できる限りトレンドを追いかけてきた。私の探求の最新版は? Adidas Springbladeだ。

なぜこれをTechCrunchで、と思うかもしれない。これがハイテクシューズだからであり、シリコンバレーやアレーの中にはランニング好きもいるだろうからだ。

この鮮やかに燃え盛るオレンジ色の本体だけても注目を引くには十分だが、このシューズには靴底の代わりにプラスチックのバネが入っている。このバネは一歩踏むごとにちょっとした「跳躍力」を与えてくれ、着地するたびに実質的に足を空中に跳ね戻す。

私は2009年以来のミニマリストランナーで、Vibramを皮切りに、Brooks、Adidas、最近ではSkoraなどさまざまなモデルを試してきた。マラソン練習中にかなりひどい意気消沈させられる怪我を負った後、私の長距離走の日々はかなり縮小されたが、それでも週に10マイル以上を走ろうと試みている。長い距離ではないが、私はミス・ブログUSAのために走っているのではない。ちなみに走る早さかなり遅い。

そんな私にとってSpringbladeは、驚愕の新事実、でないにしてもかなりの驚きだった。これで走るのはミニマリストシューズで走るよりも少し疲れる。これは普通だ。重量は約340グラムで、片足よ16本ずつ付いているのバネがちょっとした重量を加えている。しかし、私の最高速度はマイル当たり8分から7分50秒へと改善された — 測定はナイキのGPSウォッチによる私のピーク速度。私のようなノロマにとっては重要な違いだ。すねと足首の痛みも減り、3マイル走った後の疲労度は明らかに違っていた。

これが決定版だと思うかって? もちろん。靴底は私が慣れていたものより遥かによく弾むし、最後に買った本格的ランニングシューズのNew Blance M1080v2よりも正直気に入っている。これまでより疲れるのもずっと早く、ふくらはぎにこれまで経験したことのない明らかな痛みを感じた。要するに、すくなくともこの靴は私のストライドを少し変化させたということだ。

ミニマリストシューズよりこちらを薦めるのかと聞かれると、それはわからない。Vibramは私を足裏の筋膜炎から救ってくれた。すねやその他の膝の問題とも戦っているが、体重に関係していると信じている。また、足首や関節の負担を減らすためにもっと頑丈な靴が良いこともわかっている。

このシューズはエネルギーを前方に押し出すので、コンクリートを走る時に最大の力を発揮し、砂やトレイルなどの柔らかい地面には向いていない。ブルックリンの荒れた歩道にひっかかるのではないかと心配したが問題なかった。パネは壊れたり折れたりしないよう十分検査されているようで、見た目もワイルドだ。

シューズは 180ドルで予約可能 – 重さのわりにかなり高価だが、私が長年避けてきた厚底のランニングシューズからは飛躍的に改善されている。

専門家たちがこのシューズを評価するのをまだ見ていないし、Runner’s Wolrd誌でさえまだ意見を控えている。私はこれが最高速度を数秒削ってくれる興味深いギミック以上のものだという幻想は持っていない。しかし、変わりばえのしないランニングシューズに本物の技術改善を試みたAdidasの勇気に拍手を送りたい。今後何ヶ月かのうちに、デザインの新奇性だけからでも試す人が出てくれば、Nike Freeレベルのヒットが期待できる。今後私が長期間これをはき続けるかどうかはまだわからないが、疑わしきは罰せずの気持ちで見守りたい。

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家庭用3Dプリンターは有害物質を放出している[研究報告]

家庭用3Dプリンター ― 特にFDM、Makerbotの類 ― は未だ初期段階にあり、安全面に関しては試されていない。そこでイリノイ工科大学の構築環境研究グループの研究者らは、人気モデルの超微粒子放出をテストし、これらのプリンターを使うとどんな有害物質が排出されるかを測定することにした。

結果は? PLA(ポリラクチド)というデンプン由来の材料は、毎分200億個の粒子を放出したのに対して、プラスチックであるABSは、2000億個を放出した。これは、ガスコンロを使ってタバコに火をつけたり、香りのろうそくをともすのに似ている。要するに、これはフィルターされていない環境における著しい汚染の可能性を意味しているが、これは既にわれわれが日々行っていないことでも何でもない。

研究では、放出された材料の内容は考慮に入れていないが、それはさらに気になるところだ。例えば、PhysOrgによると、ABSは実験用ラットに有害であることが知られており、一方PLAは、なぜか、薬物送達のためのナノテクノロジーで使用されている。

結論? 3Dプリンターを換気すること。

現在殆どの3Dプリンターはスタンドアローン機器として販売されており、排気やフィルター処理が行われていないため、換気が不十分あるいはフィルターされていない室内環境で使用するには注意が必要だ。さらに、実験結果を踏まえると、さまざまな種類の3Dプリンターから放出される粒子をより基本的に評価するために、制御された実験をさらに実施すべきである。

当然のことながらこれらのプリンターは家庭やオフィスで使用されることを想定しており、実験室グレードの換気フードの下で使われることは今後もおそらくないだろう。しかし、3Dオブジェクトを作るために用いられる様々なプロセスを考えると、学校で使うかもしれない子供たちや教員、デザイナー、さらには日常的に使用する作り手の人々に超微粒子が与える影響を減少させるために、この研究が行われたことは重要である。

報告書の全文はここで読める。あるいは換気扇のスイッチを入れるだけでもよい。

via Physorg

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(翻訳:Nob Takahashi)


MegaやDropboxに挑戦するShared.Com, 無料で100GBまで

四人の自己資金だけの会社Share Mediaは、Kim Dotcomに勝つことをねらっている。そのサービスはファイルをドラッグ&ドロップしてそれらをたちまち、ほかの人たちと共有可能にする、それだけだが、無料で100GBまで利用でき、ファイルサイズの制限は2GBだ。ぼくがこの記事を書いている時点では、Kim DotcomのMegaは50GB、そのほかの類似サイトもだいたいその程度だ。

ありがたいことに、このサービス上で共有されるファイルは、もっともらしくダウンロードキューに入れられて待たされたり、また“プロ対無料”のスピード差もない。ファイルをダウンロードするとき、希望すれば広告が出ない。同社はすでに、5億ファイルを共有している。UIはCrateみたいにシンプルで、デベロッパやたまにファイルを共有したい人などが、簡単単純迅速に使えるようになっている。

トラフィックはまだ遅いが、徐々に速くなっている。“すこし時間をかけて、アーリーアドプターたちの特有のニーズを理解したい。また初期のユーザからの提案を受け入れて変更もしたい”、とプロジェクトのCTO Florian Cervenkaは言っている。

彼曰く、“Shared.comは、これから作っていくロバストなAPIのプロトタイプだ。デベロッパはそのAPIを使って、自分独自のクラウドストレージサービスを展開できるし、また、クラウドストレージアプリケーションを素早く開発できる”。彼らはホスティング企業で長年働いた経験があり、flixya.comなどの大規模ストレージシステムをいくつか作ってきた。

“今でもそれらのサイトの一部は運用している。その収益で、今回のプロジェクトのための安いハードウェアや帯域を買うことができた”。

このページから登録すると、6か月の試用ができる。彼らはフィードバックを求めているから、じゃんじゃん送ろう。ぼくはその期間に、19世紀の絵葉書のスキャンを共有しよう。木彫りのセミヌードの妖精ちゃんなんかも、いるよ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


布や衣服の超リアルな表現技術が完成(今のゲーム専用機のメモリ容量では無理)

布を表現しシミュレートするのは難しいけど、でもゲームや科学的な分析やCGIではそれが重要だ。そこで、カリフォルニア大学バークレイ校とカーネギーメロン大学の連中が6か月かけて、アニメのキャラクターに着せる布製のローブの、ありとあらゆる表現方法を研究しつくし、今われわれが見るものとしては最良の、布のシミュレーションを作り出した。彼らの研究報告は、今日(米国時間7/23)発表されるSIGGRAPHの論文に載っている。

“データ駆動型テクニックを批判する人たちは、あらゆるものをコンピューティングで求めることはできない、と言う”、カーネギーメロンのコンピュータ科学/ロボット工学の准教授Adrien Treuilleはそう語る。“10年前なら彼らは正しかったかもしれないが、今はそのころと全然違う”。

上のビデオで見られる布は頂点が29000あり、それらが60fpsで描画される。非常になめらかで、本物の布のようだが、それは一種のグラフデータ構造を使って毎フレームごとに、動きに伴って変化するすべての頂点のありえる位置を、計算しているからだ。そこまですることによって、たとえば人間が着ている服のリアルなシミュレーションができ、ゲームが今よりもクールになるだけでなく、天候などさまざまな条件下での素材の質感や動きを知ることもできる。つまり、画面上の仮想ロボットに本物の服を着せられるのだ。

もうすぐ、この技術を使ったゲームが見られるだろうか? 今のゲーム専用機では無理である。

データ駆動型テクニックの最大の問題は、ランタイムにおけるメモリの容量だ。服を着たキャラクター1体につきおよそ70MBを要するから、今のゲーム専用機では対応できない(たとえばXbox 360はRAMが512MBしかない)。しかし今のPCなら(そして次世代のゲーム機なら)数GBのメモリを搭載しているから、コスト的にも十分に見合うと思われる。しかしわれわれはまだ、二次元グラフの圧縮による布の表現方法を、完全に探求し尽してはいない。したがって今後は、圧縮アルゴリズムの改良と、二次元グラフの各部分をストリーミングするランタイム技術の向上(コア的な部分は再描画しない、など)が期待される。

このビデオでは、ローブの下の人体の動きがリアルなのがすばらしい。衣服の表現としては、われわれは新時代に突入したのではないだろうか。あと数か月もしたら、彼らは、お腹の垂れ下がった腕の太い肥満中年男〔筆者自身のこと?〕が着ているものも、リアルに表現できるようになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


パソコンを多機能測定機/表示器に変える小型マイコンボードRed Pitaya

科学おたくを目指していてぼくは、オシロスコープとか波形発生器とか、いろんなセンサ類に魅了されていた。でも、足し算すら満足にできない(電卓を使っても)ぼくは、学校でもどこでも、誰にもそんな装置を使わせてもらえなかった。でもこれからは…誰の許可もいらなくなる。

スロベニアの人たちが作ったRed Pitayaは、一台のコンピュータをありとあらゆる種類の計測装置に変えてしまう。使うためにはある程度の知識が必要だが、この小さな基板一つが、オシロスコープにも、スペクトルアナライザにも、波形発生器にも、周波数応答解析装置(FRA)にもなる。Bazaarと名づけたオープンソースのアプリストアもあるので、このボードで使うためのプログラムも入手できる。

デュアルコアのARM Cortexチップを使用し、アナログ入力2、アナログ出力2、低速I/Oポートが4ある。EthernetとMicro SDのスロットもある。

かなりハッカー的な品物だし、こういう低レベルI/Oになじみのない人は楽しめないかもしれない。でも、ハッカー趣味のある人や、子ども向けの電子工学教材を探していた人は、299ドルでも安いと思うだろう。今彼らはKickstarterで50000ドルを募集しており、初日ですでに(日本時間7/23 am12:00)で22000ドルあまりが集まっている(残59日)。誰もがパソコンを使える今の時代に、なぜこれまで、こんな多機能化製品がなかったのか、不思議なぐらいだが、高嶺の花だったオッシロがこれからは好きなように使えるのは、とっても嬉しいね。

〔訳注: パソコンにUSB接続するオシロスコープ(単機能)なら、2~3万円である。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3Dプリンティングを底辺への競争にしないために

今日のビッグニュースは、Quartzによると、2014年の3Dプリンティング界を変えるレーザー焼結特許の期限切れについてだ。簡単に言えば、「良い」3Dプリンター ― 具体的には堅牢な射出成型スタイルの作品を作る機種 ― が安くあるいはすぐ手に入らない理由は、古い3Dプリンター会社がレーザー焼結プロセスを人質に取っているからだ。例えば、Form Labsの3Dプリンター、Form Oneはこれらの特許に抵触する。特許にはレーザーを使って微細粉を溶かして作品を作るプリンターが詳細に説明されてるのに対し、Form Oneは液体を使用するのにもかかわらずである。

しかし、それも取るに足らないことだ。なぜならそれらの特許が切れることによって、近々3Dプリンティング品質における底辺への競争が勃発し、過去10年間の家電製品と同じ道を歩むことになるからだ。最初のタブレット群が流行し価格が下がると、市場にひメーカーが溢れた。次は3Dテレビが良さそうだとなると誰もが作った。場所をとらないパソコンでさえ10年ほど前にはちょっとしたブームだった。ひとたび市場に人気があると判断されれば、品質は急激に低下し供給はたちまち増加する。

念のために書いておくと、良い3Dプリンターは5000ドルもする必要がなく、私は2000ドルすら必要ないことに賭ける。しかし、ひとたび3Dプリンターが300ドルの境界を割ったら、要注意だ。この価格ラインでは質が消滅しコストの中心は材料となりABSその他の材料は高騰する。2Dプリンターとインクの価格を思い浮かべれば何が起こるかわかるだろう。

私はアメリカ中の家庭に3Dプリンターがあればいいと思っている。しかし、もっと大切なのは、アメリカ中の家庭に〈良い〉3Dプリンターがあることだ。不安定で設計が悪くサポートが貧弱な3Dプリンターは、誰にも何もいいことがない。MakerbotやForm Labsをはじめとする現在のプレーヤーたちは、ほぼあらゆる消費者向けエレクトロニクス製品に欠けている細部に対して、本気で注意を払っている。人気商品になった時にそれが続くとは私には思えない。

現時点で、3Dプリンティングは生まれたてのインディーズだ。サーファーローザ以前のピクシーズと言ってもいい。ひとたび特許が切れれば、世界は流行に乗って儲けに走る安いハードウェアで溢れるだろう。何を買うべきかに気をつけるのは、われわれの責任だ。

第一に、私はできる限りオープンソフトウェアと教育市場向けのDIYを支持する。DIYは小規模な会社を助ける ― 家では作れない部品を作る連中だ。多くの3Dプリンターのゴールは、自分自身を作れるマシンを作ることだ。これは今後も焦点であり続けなければならない。

第二に、この市場に大企業が出しゃばることを許してはならない。StratasysがMakerbotを買収した時、オープンソース支持者たちを大いに残念がらせたのはもちろんだが、もしDell、HP、Vizio等が市場に参入すれば、どんなゴミが地元の量販店に溢れるかは想像に難くない。3Dプリンティングは一般消費者にもたらすのが困難なテクノロジーだ。巨大メーカーがやるべき仕事ではないと私は思う。

3Dプリンターは、来年間違いなく熱くなる。私はワクワクしている。そして、少しの準備と理解があれば、PalmよりAppleのような未来を約束してくれるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


ブリンクする小さなプログラマブルUSBライトBlink(1), バージョン2がKickstarterに登場

1年前にローンチしてKickstarterの人気者になったBlink(1)が、またKickstarterに戻ってきた。USBスロットに差し込んでコマンドでブリンクさせるだけの製品だが、今は25ドルの出資約束で売っている。アップデートの内容はUSB 3.0のサポートと、両面LED、そしてデザインの改良だ。

Kickstarterにプロジェクトのバージョン2をこんなに早く、しかも成功裏に載せた例をほかに知らないが、とにかく、今度のBlink(1)はChromebooksなどサポートする機種が増え、IFTTTが改良された。両面LEDにより、片方でステータスを示し、他方でほかのプログラムからの入力を示す、といったことができる。ハンサムなメタルとプラスチックのケースを着た点滅ライトが、マルチタスクになったのだ。

最初のBlink(1)は、持ってるけどいまだに、やりたいことが見つからない。でも今回のも必ず買って、やはり用途で迷い、そのうち、デスクの上のガラクタの中に紛れ込んでしまうだろう。でもなにしろこいつは、オープンソースのインジケータであり、アラームやセンサなどの警報器であり、あるいは、外は今暑いよ、とか荷物が遅れずに着いたよ、などを教えてくれるシステムでもある。また、サーバファームを抱えている人には、だめになったマシンや停止したジョブを教えてくれるだろう。

今回の目標金額は28000ドルで、すでに9000ドルに達している。発売は10月の予定だ。しかも完全にオープンソースだから、独自のブリンクを自作したり、筐体も作れる。楽しくてかわいくてそれほど高くもないデバイスだが、ぼくと違ってやる気のある人にとっては、実用性も万点だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


若きマッドサイエンティスト、シルビアが水彩画ロボットでKickstarterに登場

12歳の「メーカー」、Super Awesome Sylvia(彼女はスーパーイケてる)は、水彩画ロボット、WaterColorBotを作るために5万ドルを集めようとしている。パソコンのお絵描きソフトでデザインしたものならほぼ何でも描くことができる。なぜ、ふつうに筆と絵具と手で描かないのか、というのは愚問だ ― これは、ロボティック水彩プロッターなのだ。何か?

SylviaはEvil Mad Scientist Laboratoriesと協力してこのキットを開発中で、275ドルのプレッジを出せば、昔ながらのプロッターのように動くWaterColorBotが手に入る。完成は間近でEMSLはこう書いている。

キットを組み立てるためには、小と中のプラスドライバーと先の尖ったハサミが必要だ。小学校低学年以下の子供たちは大人と一緒に作って始めるのがよい。

このシステムは、SVG形式のベクターベースのファイルを「筆で描く」ので、サイズ変更の容易な絵を用意する必要がある。しかし、おばあちゃんへの手紙や、飼いネコの美しいベクトルグラフィックを量産するには何の問題もない。

via BoingBoing

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(翻訳:Nob Takahashi)


不法コピーが激減。ただしノルウェーでの話

ノルウェーのIpsosの報告によると、同国における海賊行為は近年驚くほど減少した。有効な代替手段のおかげだという。例えば、音楽の不法コピーは、2008年には12億曲だったが、昨年は2.1億曲へと減った。昨年は約6000万本の映画やテレビ番組が不正入手されたが、5年前は1.25~1.35億本だった。結局、ストリーミングその他の有償コンテンツの利用によって、海賊行為は徐々に減少している。

念のため言っておくと、このデータはノルウェーのものであり、全世界を代表するものではないが、Spotify、Rdio、Netflix ― およびこれらのサービスのプラットフォーム別バージョン ― の人気を踏まえると、ハリウッドにできなかったことが起きているようだ。

Torrentfreakはこう書いている:

この海賊行為の著しい減少の原因は何か?第一に、これは海賊対策キャンペーンの効果ではない。ノルウェーで過去5年間に訴追されたファイル共有サイトはごく少数であり、それを変えるために法が緩和されたのは7月からだ。

ノルウェーはファイル共有サイトに対する攻撃の先頭に立っており、最近ISPレベルでサイトを閉鎖し、権利保有者が著作権侵害者を追求することを許す法案を通過させた。しかし「遅きに失した」感もある。同法は同国で起きた最低レベルの海賊行為とたまたま時期が一致したため、MPAA[米国映画協会]は、海賊の減少は強力な法律のおかげであり、安定した実用的で好ましい代替手段のためではないと屁理屈をこねるかもしれない。

ValveのGabe Newellは、「海賊行為に関して基本的な誤解があるとわれわれは思っている。海属行為はほぼ必ず、サービスの問題であり価格の問題ではない」と言う。もし、作品の提供間隔がまばらだったり、全く入手不可能であったり、価格差がひどかったりすれば、海賊行為の誘発力ははるかに大きくなる。何もかもがワンクリックで簡単に入手できるようになれば、市場はずっと面白くなり、製作者も消費者もずっと喜ぶはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Surface RTが値下げ―こういうニッチ・ハードウェアは成功しそうにない

私はSurface Proの大ファンだ。今まで使ったなかで最高のWindowsマシンだと思うし、持ち歩いて使うのが非常に楽しい。一方でSurfaceRTはダメ製品の典型だと思う。

今回、RTはすこし安いダメ製品になった。

この日曜日、Nvidia Tegra 3O搭載のRTが150ドル値下げされて349ドルになった。Windows 8で走るソフトのごく一部しかRTでは走らないのでそのリストは短い。Surface Proは900ドルから1000ドルの価格帯で変わりなし。

RTには今後QualcommのCPUが搭載され、LTE接続もサポートされるようだ。しかし価格の推移を見る限り、Proのセールスは好調だがRTは苦闘しているようだ。

ニッチのハードウェアにもチャンスはある。OS XはiOSと、AndroidはChrome OSと共存できる。これらのOSの間には明確な役割分担があるからだ。しかしRTというのはWindowsの機能制限版、いわばWindows Liteで、ほとんどのユーザーにとって受け入れがたい製品だ。

Windows PhoneベースのタブレットならWindows 8と共存することは可能だろう。しかしRTはそのブランド戦略と機能、ことにWindows 8との互換性の欠如という問題のせいで多くの消費者に受け入れにくいものとなっていると思う。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


本を3Dプリントで作ることに十分な意味がある, という作例

デザイナーのTom Burtonwoodがデザインした本は、その中に、彼が住むシカゴの博物館/美術館や建築物から採取したテクスチャ(立体組織)がある。その本はアコーディオンのような形をしていて、orihon(折り本)と呼ばれ、だいたいどんな3Dプリンタでも作れる。

彼はこう書いている:

このプロジェクトのきっかけは、シカゴのColumbia CollegeのCenter for Book and Paperから作品を依頼されたことだった。その展覧会のテーマは、“オンデマンド印刷”と“写真集”だったが、それへのぼくの答えがこの“本”だ。

この本は、紙の代わりに3Dプリントされたプラスチックの板を折りたたんだもので、使われているプラスチックの量も多く、相当複雑だ。でもBurtonwoodは、お遊びと実用性をうまく両立させている。多くのアーチストたちにとって、3Dプリントを作品に利用するときの参考になりそうだ。

その本はここでダウンロードできるが、もちろんあなた自身が、彼のテンプレートを利用して怪獣図鑑や市内各地のトイレットの座面集などを3Dプリントで作ってもよい。あるいは、彼がデザインしたペッツ・ディスペンサRMuttを3Dプリントでコピーしてみるのはどうだろう。いずれにしても、クールな作品だね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))