10代の少年が強力レーザーカッターを完成…卓球ボールを数秒で切断

レーザーで物を焼き切ることに勝る満足感(そして危険性)を人に与えるものは、ほかにあまりない。レーザーのDIYを趣味とする若者Drake Anthonyまたの名Styropyroは、古いDLPプロジェクターのダイオードを利用して出力 3000mWのレーザーを完成させた。紙、プラスチック、絶縁テープなどを数秒で切ることができる。

そこらで売ってるハンドヘルドのレーザーは、出力が1,400mWぐらいだから、Anthonyのはかなり強力だ。彼はYouTube上に専用チャネルを持っていて、この破壊的技術の誇示に努めている。でも、今回のライトセーバーふうのレーザーは、これまで彼が作ったものの中でたぶんいちばん見事だろう。

筐体も電子回路も自作で、しかもまだ10代だから、Styropyroの前方には大きな未来が開けている。彼が調教したレーザー砲は、敵の戦闘艦を炎上させて、地球から見るオリオン座の右肩星を前よりもずっと明るく輝かせるかもしれない。

出典: Giz

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


液体窒素生成装置付きBitcoin採掘マシン、Frostbitのお値段は1万5000ドル

普通のパソコンを使って効率よくBitcoinを採堀することはほぼ不可能だ。そこで、その目的に特化されたパソコンとは似ても似つかぬ姿のBitcoin採掘マシンが登場した。Cryonic Bitcoin FrostBitマシンは、PCとは名ばかりで、液体窒素生成装置と特殊ASICチップを内蔵し、その値札にはウィンクルボス兄弟でさえ二の足を踏むだろう。

「液体窒素生成装置内蔵の消費者向け ‘PC’ はこれが初めてだ。われわれはヘリウム圧縮技術を用いて凝縮器を超冷却し、気体窒素を液化する。消費者製品でこれにわずかでも似ているものはない」とCryoniks, Inc.のCEO、Fahad Koumaihaは語った。「人体冷凍温度を維持することによって、カスタム設計したASICプロセッサーで超電導を実現できた。速度を大幅に上げただけでなく、消費電力も1台あたり2800W程度に下げた。現在市場にあるどの製品よりも著しく低い」

このPCはピーク時に2800W消費するが ― 平均的PCは悪い日で200W ― 1秒間に1000GH(ギガハッシュ)実行する。ちなみに、高速グラフィックカード付きの強力なPCが約100GH/Sで、私の経験では自分のPCで50 GH/S以上を記録したことがない。

このとんでもないマシンにいくら払うのか?正味1万5000ドル。残念ながらBitcoinでは払えない。

これが本当にペイするのかって? たぶん。ただしすぐではない。BTCファンの中には、1万ドルのBTCは遠からず出てくる信じる向きもあり、もしそうなればこのマシンの潜在能力はコストを上回る。この怪物の出荷は7月の予定なので、本気で採掘する人には一見の価値があるかもしれない。その他の人? 自前の低いGH/Sで満足すること。これはどこかの液体窒素冷却による人体冷凍の世界であり、われわれはそこを訪れているだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


GIFアニメの投稿サイトをローンチしたらポルノばかり集まった, というドジな(?)スタートアップ

【抄訳】

ポルノは今のTumblrだ。CSの学位とひまをもてあましている人なら誰もが、何らかの形で、インターネット+セックスをトライしてみる。今すでにネット上にはおっぱいが氾濫しているし、ビジネスとして成功するかもという錯覚もある。でも、デザイナーとアーチストという二人の男女が、NSFW(職場不適)のGIFばかりを集めたサイトを作ったのは、どんな動機からだろう?

それを、知りたいと思った。

なお、お断りしておくと、このサイトはきわめてNSFWだから、職場では絶対にクリックしないように。しかも、非常にシンプルなサイトで、マウスをクリックして次の画像を表示する、という行為の繰り返しだけだ。大小の突起物とそれらに対する空気力学的な営みが、次々と繰り返し映し出される様子は、チャップリンのModern Times(の工場のシーン)とアダルト深夜放送チャンネルSkinemaxを思い出させる。ここでは、そんなものを見るより、ファウンダのRajとKatieに話を聞いてみよう。なお、ご両人とも、匿名希望である。

John Biggs: なぜこれを作ったの?

Raj: 意外性、だね。最初は、GIFアニメだけを次々と見せるWebアプリケーションを作った。子猫や、バットマンや、蛙のカーミットや、そんなものの投稿を期待していたんだ。でも、実際の投稿の99%はポルノだった。最初は6人の友だちにそのことを教えた。一週間後には、毎日200人のユニークビジターがいるようになった。デザイナーのChrisがサイトのデザインを改良し、ハスラーのKevinがビジネスモデルを考えている。バレリーナのKatieが、サイト名などを考えた。仲間内の遊びとして始めたサイトだけど、でも今では、勝手に動き出しているみたいだ。

Redditにも、このサイトへの反応が載ってるよ。

【中略】

JB: 女性がポルノスタートアップを始める、というトレンドがあるみたいだけど、なぜだろう?

Katie: ポルノが昔のようにアングラではなく、メインストリームになったし、また女性も含めて誰もが新しいことに挑戦できるようになった。今では主婦業よりもテク系のベンチャーを目指す女性が珍しくなくなった。と、少なくとも私は思う。コンテンツがポルノだったのは、たまたまね。GIFアニメは簡単で短いから、それまでインターネットの裏通りに隠れていたような人気コンテンツでも、一般向けに公開できる。たくさんの人が、このサイトの画像をスワイプしたり、友だちと笑い合ったり、興奮したり、共有したりしている…地球上のその様子を宇宙の彼方から見たら、とてもおもしろいでしょうね。投稿のほとんどがポルノであることは、最初は意外でショックだったけど、今では笑えちゃうわ。でも、みんな、ハッピーでノーマルでクレバーな人たちだし、人間はセックスが好きな生き物だから、いいと思うわ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


「平和のための3Dプリント」コンテストをミシガン工科大学が主催

3Dプリント銃のDefense Distributedが今守勢なのを機に、3Dプリントの本来の意味をすこし真剣に考えてみよう。そのためにミシガン工科大学が、 平和のための3Dプリンタコンテストを主催する。世界を良くするために3Dプリンタを使ってすばらしいものを作る、という趣旨だ。このプロジェクトを立ち上げたJoshua Pearce博士は、“残念ながら人びとが3Dプリントについて今知っているのは、それで銃が作れるということだけだ”、と述べている。

“課題や制約は何もないコンテストだが、アイデアのヒントとしては、Mother TheresaやMartin Luther KingやGandhiが3Dプリンタを使えたら何を作っただろう、と考えてみるのもよいだろう”。

締め切りは9月1日、入賞作品は4日に発表される。主催者が求めているのは、人を傷つけるのではなくて人を助ける何かだ。

・ローコストな医療機器
・人びとを貧困から抜け出させるためのツール
・人種問題を軽減するデザイン
・エネルギーの利用効率や再生可能エネルギー源を改良し石油をめぐる争いを少なくするもの
・軍事衝突と軍事支出を減らし世界をより安全に住みやすくするためのツール
・持続可能な経済開発を促進するもの(たとえば途上国に適した技術とデザイン/設計により稀少性を軽減するもの)

優勝賞品は3DプリンタType A Machines Series 1、準優勝賞品はよりシンプルな3DプリンタRepRap Prusa Mendelだ。

マスコミが一斉に、3Dプリントによる火器の野放し化に注目している今、それとはまったく違う方向が提示されたことには、ほっとする。3Dプリントという技術と関連の技術者や企業を窮地に陥れているDefDistや政府は、恐怖を利用して何かの目的を達成しようとしている。その結果は、無意味に厳しい規制と、間違った計画をかえって世界中に広めてしまうストライサンド効果だ。政府がDVDの暗号解読コードを禁止したら、そのコードを印刷したTシャツを買えばよい。でも今回のコードは、人の指を吹き飛ばし、お役人たちに家庭用3Dプリンタを全面禁止する口実を与えてしまう。

コンテストに参加した人は、そのことを教えてほしい(幸運を祈る!)。貧困に勝つための武器はもっともっと必要だが、人がお互いを殺し合うための武器は、これ以上要らない。

[画像出典: Thingiverse]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3Dプリントショップの全国展開を進めるShapeways, ロングアイランド市の新開店をビデオ取材した

スタートアップの時期をとっくに卒業して安定企業になっているのに、それでもなお前衛的、というShapewaysみたいな企業は本当に珍しい。同社は2007年にRoyal Philips Electronicsからスピンオフして、個別注文制の3Dプリントサービスを開始し、またプリント済みのプラスチック製品もオンラインで売っている。しかしここ数年、同社は素材をびっくりするほど多様化して、スチールやセラミック、あるいはサンドストーンにまで手を広げている。どれも、フルカラーの3Dプリントで提供できるのだ。

今では同社は合衆国各地に店開きしつつあり、今日(米国時間5/15)はニューヨークのロングアイランド市のプリントショップの開店に、われわれ報道陣が招待された。大きな倉庫のような建物にアクリル樹脂用のプリンタ数台と少人数のカスタマサービスのチームがいる。プリンタの列は今すでに壮観だが、今後も増やす計画だ。目標は合衆国のすべての大都市圏にプリントショップを開き、プリントの待ち時間を減らすとともに、いろんな工場の製造工程でも3Dプリントを利用してもらうことだ。ロングアイランド市のプリントショップは、プリンタの総台数の目標が30から50台だ。

協同ファウンダのPeter Weijmarshausenに、Shapewaysのやり方、プリンタ、そして3Dプリントという若い市場で強力な企業を築いた秘訣などについて聞いた。このようなクールな企業がどんどん成長している様子を見るのはすばらしいし、また開店直前直後のあわただしい店内を見るのも楽しい。上のビデオでその楽しさを共有していただくとともに、今後のTechCrunch Makers!
シリーズもお楽しみに!

TechCrunch Makersのビデオシリーズは、クールな物を作っている人たちを特集する。自分も出たい、という方はメールをください!。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


347ドルの3Dプリンタが登場–Pirate3D社がBuccaneerプリンタの資金をKickstarterで募集へ

3Dプリンタがついに1000ドルを切った。Pirate3D社のBuccaneerプリンタは、その予告価格が347ドル、これまでで最安の押出成形タイプの3Dプリンタよりも約1700ドル安い。印刷能力は最大100ミクロン(Makerbotと同じ)で、速度は50mm/sだ。コンピュータやモバイルデバイスにWiFiで接続して使用し、本体はプレス鋼板製だ。

このプリンタの出力のクォリティは、お値段に見合った許容範囲ぎりぎりかもしれない。でも一連の写真でご覧のように、Buccaneerのビルドエリアのサイズは5.8×3.9×4.7で、Replicator 2 の約半分、プリントの表面はややぎざぎざしている。写真から判断すると、3Dプリンタとしてのクォリティは、良くってForm One並かな。

これは本当に発売されるのだろうか? それはまだ未定で、今後の話題と人気の盛り上がり次第、ということらしい。それに、347ドルは安すぎる。良品のエクストルーダーが50ドルから75ドルぐらい、電子的・機械的な部分をできるだけ簡単にし、そのほかの無駄を省けば、かろうじて実現可能な価格か。でも今は、Androidゲーム専用機が99ドルで売られる時代だから、3Dプリンタが安くなっても不思議ではない。ただし、ユーザが347ドルに何を求めるか…だな。

同社は近くKickstarterで資金募集を開始する。ぜひ欲しい人は、その行列に並ぼう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


銃がある限り銃設計図はなくせない

銃規制とはあらゆる銃の規制である。先進諸国におけるこのトートロジーに交渉の余地はない。もしこの国に銃が存在するなら、銃の設計図は存在し得る。そして私はほぼあらゆる武器の厳正な規制に強く賛成する立場をとるが、Defense Distributedのピストル「リベレイター」の設計図を禁止する動きは受け入れ難い。銃は存在する、よってその設計図も、存在すべきである。

はっきりさせておくが、私は、Cody Wilsonの発想は自由主義論者のたわごとだと思っている。彼がリベレイター ― ナチを脅かすためにドイツ占領地域に空中投下された簡易な銃の名前 ― という名称を採用した好戦的態度は、戦没者の記憶を冒涜するものだ。未知の力を持つ敵に対する最後の武装闘争には、平和主義者でさえ価値を見出すだろう。しかし、自由のない人々の苦闘と、銃商人がスムーズに取引きする権利との間にある決定的な違いを理解している銃支持論者はいない。

そしてそれが、これらのばかばかしい設計図を私が擁護し続ける理由だ。かつてのアナーキストクックブックと同じく、リベレイターは陰謀論と不当な怒りに満ち著しく自己認識に欠けた妄想の産物である。クックブックの著者で19歳のウィリアム・パウエルは、彼の「論文」をベトナム戦争への抗議として書いた。彼は自らの命 ― そして他の無数の感じやすい十代の命 ― を賭けて、笑ってしまうような急造武器の概要を公開するほどの強い気持ちを抱いた。しかし、彼が出版、製造する権利は決して脅かされるべきではない。彼の目的は本物だったが標的が誤っていた。同じことはWilsonにも言える。

3Dプリンティングは重要な新産業分野だ。BASICがビットをいじるのを簡単にしたのと同じように、それはプラスチックをいじるのを簡単にする。私には将来子供がプラスチック製ナイフやおもちゃの手榴弾など危険が潜む物体をいくらでもデザインしてプリントする状況を予見できる。これが探究というものだ。極端に走ることによって本質を理解する。

ある夏の日々を思い出す。たぶん私が11か12の時で、友達とふたりで裏庭にあった古いガラスのドアを見つけた。ふたりは午後いっぱいかけてガラスを割り「ナイフ」を作った。実際には、自分を傷つけることなく手に持てる破片を見つけることだった。ナイフにはホークアイとかサムライとか名前を付け、私が「スパイ任務」に使っていた布張りのブリーフケースにしまった。後に両親は私たちが庭で割れたガラスで遊んでいるところを見つけた。私は自宅謹慎させられた。ふたりともクラブハウスにも行けなくなった。リベレイターも同じだ。愚か者はガラス窓を見てそこにナイフを見る。賢い心は同じドアを見て温室の入口に使おうとするだろう。あのドアに有用な利用法を見出せなかったことが、私たちを愚か者にしたのだ。

われわれは3Dプリンティングを恐れることもできる。しかし、たとえあらゆるデジタルファイルを禁止しても、誰かが危険な何かを作り、そこに自由というレッテルを貼るだろう。最終的にわれわれは、知能と思いやりだけに抑制さられた混沌に住むことになる。人間の特性のうち、後者が勝利することは私の一生の願いであり、だから私はいじくり回すことの価値を理解している。Wilsonが自らの “No Takedown” [分解禁止]ルールを無視したそのスピードは、この少年がいかに厳格で頑強な自由の闘士であるかを示すものだ。しかし私は、恐怖心につけこみ大げさに物を言うカルチャーよりも、時に見当違いであっても、活気あるアイディアの市場の方がずっといい。Wilsonの銃をダウンロードしてプリントするのは愚か者だけだ。しかし、われわれのロッカーやクローゼットに銃があり続ける限り、それを行うのは愚か者の権利だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


押し出し成形でなく光硬化ポリマーを使うハイテク3DプリンタForm One–見事な設計だ

Formlabsの天才少年たち、David CranorとMaxim LobovskyとNatan Linderがポストしたビデオには、3DプリンタForm Oneが詳しく紹介されている。それは、最近登場した3Dプリンタの中でも、いちばん良くできた製品ではないだろうか。Form Oneは一種のステレオリソグラフィー技術を使って、オブジェクトを“逆さに”プリントする。素材は光で硬化するポリマーを使う。プリントされたオブジェクトはプラスチック液の槽から現れるが、その様子はThe Matrixで、濡れた繭からNeoが転がり出てくる様子を思わせる。

Formlabsでは最初の15台をテストし、これからの数週間でKickstarterの支援者たちに送る。初心者ユーザのためのサポートフォーラムも立ち上げた。こんな新しい技術には、ぜひ欲しいサービスだ。

今ベータのユーザたちがForm Oneをテストして、その情報をFormlabsが集めている。

彼らのおかげでFormのチームは問題を迅速に把握でき、早めにそれらに対応できる。そのデータはソフトウェアとハードウェアのテストのためにきわめて貴重であり、また今後の何千人というユーザのための、指導ドキュメントを作るためにも欠かせない。

同社は昨年の8月にKickstarterでの資金募集に成功し、これまでの数か月間はそのページで、ハイテクの結晶とも言えるForm Oneの、プロトタイプを見せていた。どうやら、本番製品の完成も近いようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


子どものためのプログラミング言語Scratchがブラウザから使えるようになった

うちの3人の子はみな技術に強い方だが、でも残念なことにまだScratchを経験していない。Scratchとは、MIT Media Lab(メディアラボ)のLifelong Kindergarten Group(生涯幼稚園グループ)が作った、オブジェクト指向のすばらしいプログラミング言語だ。でもプログラミング入門のためのこの優れた言語がこれからは、完全にブラウザ上で使えるようになったから、うちの子たちの初体験も近いかもしれない。

Scratch言語のWebインタフェイスはこのページからだ〔日本語あり〕。新バージョンではWebカメラを使った対話もできるし、スプライトも作れる。ベクタ方式のグラフィクスもできるから、画像の精度も良い。もちろん自分でプログラムを書いたり、あとからそれを拡張することもできる。

このWeb上のインタフェイスは以前のデスクトップ版と似ているが、ややシンプルになり、自分のプログラムを自分のコンピュータに保存できるだけでなく、どこかにアップロードすることもできる。オブジェクトを“バックパック”に入れておいて、次に作るプログラムで再利用することもできるから、同じスプライトや背景を新しいゲームでも使える。あらゆることが、ブラウザ上でスムーズにできる。このページでいきなり初めてもよいし、あるいはScratchで作ったScratch 2.0の紹介アニメをまず見てもよい。

この言語とプログラミング環境は年少から年長まであらゆる年齢層の子どもたちに向いているし、キーボードのタイピングやMicrosoft Officeの使い方が中心だった従来のコンピュータ教育よりも、ずっとずっとベターだ。将来の子どもたちをオフィスの囚人(cubicle drone)にしたくない人は、ぜひお試しを。

〔参考書籍。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


企業がTwitterで恥をかかないために

数週間前、AP通信のTwitterアカウントがにハッキングに遭い株価を大きく下げた時、私はショックを受けた。APという、頭のいい人たちを擁し新しいメディアへの対応にも長い歴史を持つニュース組織が、フィッシングによってハックされるという事実を私は受け入れられなかった。それはまるでバンク・オブ・アメリカが幼稚なクラッカーにハックされるようなものだ。

悲しいことに、それは繰り返し起きた。なぜか? 有難いことに、Onionの人たちが先見の明をもって、”Syrian Electronic Army” [SEA、シリア電子軍]がAPのTwitterストリームを「ハックした」時、正確に何が起きていたのかを説明してくれた。

企業のソーシャルメディアのアカウントを管理している人は必読だ。要点は以下の通り。

担当者たちには、あらゆるログインを促すリンクは送信者にかかわらず疑ってかかるよう教育を徹底すること。Twitterアカウントの登録メールアドレスは、会社の通常メールとは隔離されたシステムに置くこと。こうすることで会社のTwitterアカウントは事実上フィッシングに耐性を持つ(ただし全アカウントに強力なパスワードを設定することが前提)。あらゆるTwitter活動は、HootSuiteなどのアプリを経由して行うべきである。Twitterパスワードによるアカウントへのアクセスを制限することで、復旧に長時間を要するハッカーによる全面支配を防げる。

可能であれば、担当者全員に会社のメールシステム以外で連絡を取る方法を用意すること。Guardinのハック事件で、SEAは複数の内部メールのスクリーンショットを掲示していたが、恐らく見過ごされていたメールアドレスに侵入したものと思われる。

私は3番目の助言が最も重要だと思う。Twitterのパスワードは定期的に変更し、さらに重要なのは、決して、絶対に、ブラウザー経由でTwitterパスワードを変更するよう促すリンクをクリックしないことだ。Twitterパスワードを変更する必要のある時は、直接Twitter.comで行うか、あるいはTwitterにメールしよう。もしあなたの組織がAPかACLU(アメリカ自由人権協会)かBoston Pony And Terrier Lovers Of America Clubなら、きっと協力してくれるはずだ。

Twitter自身も、2段階認証か少なくとも誰かがパスワードを変更したらメールを送るべきだ。これは義務だ。いまやTwitterは企業コミュニケーションのためのツールであり、どこかのウェブフォーラム程度のセキュリティーでは論外だ。会社のTwitter責任者も企業ドメインから完全に独立したメールアドレスを持ち、その人物はパスワード変更ページのURLをチェックする手順を決め、すべてが適正である場合に限りパスワードを変更すべきだ。幼稚なクラッカーの目を覚ますことになるかもしれないが、殆どの「ハッカー」は、自分の技術手腕ではなく標的の愚行に頼っている。

愚かなまねはしないように。

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(翻訳:Nob Takahashi)


3Dプリンタのロボット義手で子供たちが人生を掴みなおすことができた


才能あるハッカーコンビが指や手を失った子供や大人のために3Dプリンターで義手を作っていることはすでに紹介したが、Makerbotは新しいビデオを公開した。このプロジェクトはユーザー個人に合わせた義手を製作する時間とコストを大きく減らすことを目的としている。そして実際効果を上げている。

詳細はこのブログ記事にあるが、Robohandプロジェクトは一言でいえば、3Dプリントできる完全にオープンソースの義手の設計図を公開することが目的だ。この義手はユーザーが手首や残った指を曲げると指先が曲がってものがつかめるようになっている。そのパーツはすべて3Dプリンターで出力できる。これは特に子どもたちに適合している。というのは子どもたちは成長するからだ。3Dプリンタならマウスをいくつかクリックするだけで成長に合わせた新しい義手を出力することができる。

ヨハネスブルグに住むRichard Van Asは職場での事故で指を4本失った大工だが、ガジェット・デザイナーのIvan Owenと協力してMakerbotの操作を習い、自らのための義手を作っただけでなく、「子どもたちに新しい義手を簡単に作ってやることができる」という。彼はOwenとこの一年協力して指や手を失った人々に補助具を提供している。

ビデオを見て趣旨に賛同したら寄付をすることもできる。Van Asたちの努力jは途上国の子どもたちにメガネを贈る運動にも匹敵する有意義なものだと思う。インターネット上の友人2人が余暇を利用してこのような活動をしているのは実に素晴らしい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3Dプリンタで製作できるLiberatorピストルについてまず知っておくべき事実

3Dプリンタで出力されたLiberatorというピストルは実際に発射可能であることが分かった。そこで3D兵器、自家製兵器について基本的な事項をここで確認しておこうと思う。

本当に作動するのか? イェス。少なくとも1発は本体を損傷させずに発射できたようだ。上のビデオでは1発しか発射されていないが、ForbesのAndy Greenbergは何回か発射したところを見たという。

これは本物のピストルといってよいのか?  ノー。これはピストルというよりいわゆるジップガンだ。ジップガンというのは鉄パイプ、釘、輪ゴムなどで組み立てられた即席、手製の火器を言う。大怪我したり死んだりする危険が十分あるのにスリルを求めてこんなもの作るガキども(その中には作り方を見せてくれた私の父も含まれる)は、弾を鉄パイプに詰め、輪ゴムに取り付けたクギを用意する。輪ゴムをひっぱって離し、雷管を叩いて発射を試みるわけだ。ビデオのLiberatorも似たような仕組で、スプリングで釘を雷管に打ち付ける。

この銃の銃身にはいちおう溝が刻まれているが命中精度はごく低いだろう。ごく小型の380口径の弾頭を使う。もちろん人を殺せるが、威力は低い。

誰でもプリントできるのか? イェス。3Dプリント用のファイルをダウンロードすればよい。あとは3Dプリンタだけあればよい。

オリジナルの製造者は高精度のStratasys Dimension SST 3Dプリンタを利用しているが、Makerbotでも出力可能なはずだ。

しかし私は手持ちのReplicatorで出力して試してみようとは思わない。そこまで無謀ではない。私は3Dプリンタ・メーカー各社に問い合わせてみたが、どこも火器への応用に関してはノーコメントだった。誰も安全は保証しないということだ。しかし家庭用プリンタで出力可能なことは間違いない。

合法的なのか? いちおうはイェス(だが、私は弁護士ではない)。火器の製造に当たってはFederal Firearms Licenseを取得しなければならない。この銃を製造するには「破壊的装置および破壊的装置のための弾薬、徹甲弾薬の製造者」のライセンスが必要だ。このライセンスは誰でも申請できる。ただしこれまではライセンスの取得が困難というよりもむしろ火器製造のための工具が高価なためにあえて自家製の火器を作ろうとする人間が少なかった。それがStratasysの高性能プリンタでも8000ドル、無謀なら2000ドルの家庭用プリンタでも製造可能になったという点が問題となる。

また金属探知機による探知が不可能な火器の製造を禁止する法律(1988年)に適合させるよう、この銃には金属部品が組みこまれている。

というわけでこの銃を合法的に製造することは可能だ。

こうした火器の製造を止めることはできるか? できないだろう。

次にどうなる? 冷笑的な連中の議論が喧しくなるだろう。あるものは「すぐに3Dガンによる殺人が起きる」と主張するだろう。そして3Dプリンティング全体が恐ろしいものだとみなされるようになる、あれやこれやの規制と取締が必要だと言うだろう。銃規制推進派、反対派はそれぞれに過激な議論を繰り広げるだろう。

ここでは感情的な極論を排した冷静でバランスの取れたアプローチがぜひとも必要だ。

冷静な議論をするものは、今回のLiberatorガンそれ自体は実用的な火器というよりコンセプトを実証したモデルに過ぎないと見るだろう。3Dプリンティング・テクノロジーはあらゆる製造業のあり方を一変させつつある。したがって火器製造にも影響が及ぶというのは論理的必然だ。銃の自家製造は今に始まったことではない。アメリカでは昔から行われてきた。ただし3Dプリンティングは今後それを以前よりかなり容易にすることになる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3Dプリンタで製作できるLiberatorピストルについてまず知っておくべき事実

3Dプリンタで出力されたLiberatorというピストルは実際に発射可能であることが分かった。そこで3D兵器、自家製兵器について基本的な事項をここで確認しておこうと思う。

本当に作動するのか? イェス。少なくとも1発は本体を損傷させずに発射できたようだ。上のビデオでは1発しか発射されていないが、ForbesのAndy Greenbergは何回か発射したところを見たという。

これは本物のピストルといってよいのか?  ノー。これはピストルというよりいわゆるジップガンだ。ジップガンというのは鉄パイプ、釘、輪ゴムなどで組み立てられた即席、手製の火器を言う。大怪我したり死んだりする危険が十分あるのにスリルを求めてこんなもの作るガキども(その中には作り方を見せてくれた私の父も含まれる)は、弾を鉄パイプに詰め、輪ゴムに取り付けたクギを用意する。輪ゴムをひっぱって離し、雷管を叩いて発射を試みるわけだ。ビデオのLiberatorも似たような仕組で、スプリングで釘を雷管に打ち付ける。

この銃の銃身にはいちおう溝が刻まれているが命中精度はごく低いだろう。ごく小型の380口径の弾頭を使う。もちろん人を殺せるが、威力は低い。

誰でもプリントできるのか? イェス。3Dプリント用のファイルをダウンロードすればよい。あとは3Dプリンタだけあればよい。

オリジナルの製造者は高精度のStratasys Dimension SST 3Dプリンタを利用しているが、Makerbotでも出力可能なはずだ。

しかし私は手持ちのReplicatorで出力して試してみようとは思わない。そこまで無謀ではない。私は3Dプリンタ・メーカー各社に問い合わせてみたが、どこも火器への応用に関してはノーコメントだった。誰も安全は保証しないということだ。しかし家庭用プリンタで出力可能なことは間違いない。

合法的なのか? いちおうはイェス(だが、私は弁護士ではない)。火器の製造に当たってはFederal Firearms Licenseを取得しなければならない。この銃を製造するには「破壊的装置および破壊的装置のための弾薬、徹甲弾薬の製造者」のライセンスが必要だ。このライセンスは誰でも申請できる。ただしこれまではライセンスの取得が困難というよりもむしろ火器製造のための工具が高価なためにあえて自家製の火器を作ろうとする人間が少なかった。それがStratasysの高性能プリンタでも8000ドル、無謀なら2000ドルの家庭用プリンタでも製造可能になったという点が問題となる。

また金属探知機による探知が不可能な火器の製造を禁止する法律(1988年)に適合させるよう、この銃には金属部品が組みこまれている。

というわけでこの銃を合法的に製造することは可能だ。

こうした火器の製造を止めることはできるか? できないだろう。

次にどうなる? 冷笑的な連中の議論が喧しくなるだろう。あるものは「すぐに3Dガンによる殺人が起きる」と主張するだろう。そして3Dプリンティング全体が恐ろしいものだとみなされるようになる、あれやこれやの規制と取締が必要だと言うだろう。銃規制推進派、反対派はそれぞれに過激な議論を繰り広げるだろう。

ここでは感情的な極論を排した冷静でバランスの取れたアプローチがぜひとも必要だ。

冷静な議論をするものは、今回のLiberatorガンそれ自体は実用的な火器というよりコンセプトを実証したモデルに過ぎないと見るだろう。3Dプリンティング・テクノロジーはあらゆる製造業のあり方を一変させつつある。したがって火器製造にも影響が及ぶというのは論理的必然だ。銃の自家製造は今に始まったことではない。アメリカでは昔から行われてきた。ただし3Dプリンティングは今後それを以前よりかなり容易にすることになる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


自転車シェアサービスを展開するSocial Bicycles、事業拡大のために110万ドルの資金を調達

自転車共有サービスを展開しているSocial Bicyclesをご存知だろうか。このSocial Bicycleがこの度、さらなる業務展開を行うために、110万ドルの資金を調達した。ちなみにSocial BicyclesはRyan Rzepeckiが指揮を執る企業だ。

ラウンドをリードしたのはNew York AngelsのDavid Roseで、Esther Dyson、Amol Sarva、そしてKarl Ulrichも参加している。David RoseおよびBrad Higginsは取締役に就任する。

サービスを開始したのは2011年のことだった。当初はKickstarterプロジェクトとして始まった。そして12月にサンフランシスコ空港地域でもサービスを開始。翌3月にはUniversity of Buffaloにもサービスを展開している。

以来、Social Bicyclesはニュージャージー州のホーボーケン(Hoboken)における自転車シェアシステムの構築をサポートしている。またフロリダ州のセントピーターズバーグ(St. Petersburg)にてもサービスを展開するために、300台の自転車を調達しているところだ。

自転車にはGPSシステムが内蔵され、ロック解除は携帯電話を利用して行う仕組みとなっている。自転車はたいていの場所に乗り捨てることができ、必要な場所で登録自転車を見つければいつでもアプリケーション経由からロックを外して利用することができる。こうした仕組みにより、貴重な歩行者スペースを奪ってしまう自転車共有のためのハブを用意する必要もなく、システムを運用できるようになっている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


今度は3Dプリントでピストルが完成…鋼鉄もすこし使っています

銃の部品専門のThingiverse、と呼びたいDefense Distributedは、しばらくAR-15用ロアレシーバーの3Dプリントに取り組んでいたが、今度はついに、Liberatorと名付けた3Dプリント拳銃を完成させた。完全にABS樹脂による3Dプリントだが、撃針だけは違う。とにかく(略称)DefDistは銃の作り方をオープンソースにすることが使命だと自称しているから、またその成果が一つできたわけだ。

Forbes誌が実際に試してみて、ファウンダのCody Wilsonはオープンソースの計画を彼のサイトでリリースする、と言っている。実射が可能で、口径も変えることができる。

金属探知機で見つかるように、一部に鋼鉄も使っている。それは、Undetectable Firearms Actという法律に違反しないためだ。

この火器の実用性や信頼性については、何とも言えない。ABS樹脂の品質はプリンタによって違う。でも、プリンタと樹脂が上質で運が良ければ、これが手の中で爆発することはないだろう。

まだ情報が少なすぎるが、でも今週はまた、銃保有の権利をめぐる議論がにぎやかになりそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


いよいよハードウェアがおもしろい時代へ: Disrupt NY 2013のHardware Alleyを見学

犬、無人ヘリ、デジタルコントローラ、なんと多彩な! 今年のニューヨークのDisruptカンファレンスは、すばらしいWebサービスやソフトウェアがたくさんあったけど、Hardware Alleyに出場したハードウェア選手たちの多彩ぶりもすごかった。ハードウェアのスタートアップ、ハードウェアによるディスラプト(革新的破壊)が、いよいよ本格的なビジネスになってきたのだ。

本誌ライターのDarrell Etheringtonとぼくは、今日(米国時間5/1)、Hardware Alleyの会場を歩き回っていろんなすばらしい企業に会った。犬の健康状態をリモートでモニタするFitbarkがあり、発癌物質を摂取せずに煙草を吸えるThermovapeがある。そしてExtreme Flyersは室内で飛ばせるミニ無線ヘリだ。Social Bicyclesは、WiFiを利用して商店街や地域社会などの共用自転車システム/サービスを構成できる。

これから数日かけて、個々のハードウェア企業を紹介していこうと思うが、今日はとりあえずこれらのビデオを見て、彼らの製品のクールさを味わっていただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


6秒動画のVine、アップデート版を公開。「@」メンション及びフロントカメラも利用可能に

大人気の6秒ビデオ作成アプリケーションのVineがアップデートをリリースしている。なかなか重大な部分にかかわるアップデートだ。まず前面カメラが使えるようになった。しかもVineビデオ撮影中にカメラを切り替えることができるようになっている。また、ビデオ投稿時やコメント投稿時にメンションボタンを押して「@」を出して、目的の人物に投稿したことを通知できるようにもなった。

新たな機能を試してみたのだが、なるほど本格的映画作品のような効果を狙うことができそうだ。

また、ユーザー検索機能も強化され、Twitterのハンドルを指定して友人を探すこともできるようになった。いろいろとあるが、ともかく今回のアップデートで最も大きなものはフロントカメラのサポートということになるだろう。最新版はこちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H)


Wii UでUSBメディア上のゲームをプレイできる, というハックが登場

WiiをハックするためのデバイスWiikeyを作ってる連中が、Wii UでUSBメディア上のコンテンツをプレイする方法を見つけた。どのリージョンのWii Uでも使えるし、半田付けなどは不要だ。

ビデオプレーヤーなど“自家製の”コンテンツへの言及はないから、これはおそらく海賊行為専用のようだ。そのWiikeÜと呼ばれるデバイスは、USBでWii Uに接続する。現在のWiiKeyデバイスでも、初期のWiiをこれと同様にハックできる。

Wiiをハックする冒険は、かなり前から始まっている。この手作り集団も、メディアをUSBで動かす方法を探究しており、またWii UにHomebrew Channelを加えるとNintendoのライセンスのないアプリケーションをダウンロードできる。ただしゲームをCDRやDVDRなどにコピーすることは、Wii Uではブルーレイドライブそのものにコピー保護があるのでできない。つまり、ソフトウェアレベルのハックは難しい。

海賊行為はNintendoにとっては迷惑だが、手作り的なハックができることはこの製品の魅力を増す。悲しいのは、そんな行為に“海賊”がつきものなことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


過熱したスマートフォン、持ち主の女性に焼き印を押す

オハイオ州コロンバスに住むある女性が、腰に挟んだHTC Evo Shiftに焼き印を押されていたことに気付いた。その女性Jennifer Gragoは、庭仕事中にこのスマートフォンでFMラジオを聞いていたと言っている。

「ポケットがなかったのでスウェットパンツの内側に挟んでいました。問題なさそうじゃないですか・・・すると携帯が段々暖かくなるのを感じて場所を動かしました。スウェットパンツのせいだと思いました。もう一度手に取ったら熱くて気を失いそうになりました」と彼女は話した。

このスマートフォンを売ったBest Buyは、「適切な換気が必要」でありケースに入れるべきだと彼女に伝えた。

彼女の肌にはスマートフォンの形がくっきりと残った。携帯電話は、言うなれば小型無線機でありさまざまな理由で過熱し得るが、ここまで極端に熱くというのは恐ろしい。これは2年前の機種で、現在Sprintと契約すると無料で手に入る。

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(翻訳:Nob Takahashi)


ニューヨークのサラリーマンは自転車通勤が似合う, Hero Eco A2B Metro電動自転車が似合う

ほとんど毎日、屋根裏部屋で缶詰め状態になっている者にとって、比較的空(す)いた道を自転車でつっ走ることは天国だ。自分のヘアに気持ちいい風を感じ、マンハッタンのダウンタウンを爆走しながらタイヤでガラス瓶を割る。昨日のぼくは、電動自転車Hero Eco A2B Metroに試乗してBay Ridgeの自宅からブロードウェイの本誌オフィスまで“通勤”し、まさにその快感を味わった。ぼくの電動自転車への愛、とくにこの電動自転車への愛は、いやが上にも高まった。

MetroはドイツのHero Eco社(前はUltra Motor)が作ったブルータリズム的デザインのは電動自転車で、バッテリ内蔵、最大時速が20マイルだ。ペダルと7段ギアがあるので、正確にはこれはモペッド(moped)であり*、オートバイの免許は要らないし、しかも速度制限装置を内蔵しているので、この重量80ポンドのマシンに乗って暴走することはありえない。〔*: 日本的かつ法的にこれを“電動アシスト自転車”と呼べるのか、詳しく調べて当局にも聞かないと分からない。〕

合衆国でこの自転車を売り出したのは数年前だが、今はブランドを完全に変えようとしている最中だ。ただし、自転車そのものは変わらない。同社の最新の自転車は、すばらしいWebページのここにある。この車種はオンライン価格で3000ドルだが、作りが良いし装置も、Kendaの太いタイヤやShimanoの変速装置など、良いものばかりだ。Amazonにはモーターやタイヤが壊れたという不評が載っているが、ぼくが一週間乗ったかぎりでは何も問題はなかった。まだ、ヘビーな乗り方はしてないけどね。ぼくの片道15マイルの通勤では、まったく安定しているし、加速時の横滑り(スキッド)や尻振りはない。帰宅時に電池切れになって、文字どおりラストマイルをペダルを踏んで走ったが、まあ、それは楽ではなかった。

この自転車はやや大きい方だが、でも混み合った道でほかの自転車と接触するほどではない。混雑した街区でも楽に走れるし、それにモーターがハブに付いているから、目立たない。ほかのサイクリストたちから、怪訝な目で見られることは、まったくなかった。

最近の電動自転車には、あまり興味がなかった。10速変速自転車にモーターをくくりつけたような製品ばかりだったから。でもこれは違う。今みんなが乗ってる折りたたみ式のシティサイクルの対極にある自転車だ。うちの子たちはこれを、スーパー自転車と呼んだ。

Hero Ecoは経営的にもアメリカに根付きつつあるようで、今では2000ドル以下の車種もあるし、その中には電動折りたたみ自転車Kuoもある。こちらは1599ドルだ。社名は、前はUltra Motor今はHeroEcoだが、変わったばかりの今はまだ消費者も混乱しているようだ。

これのどこが3000ドルなのか。そう、しっかりとした溶接フレーム、堅牢な部品、そして快調な加速だ。走行距離もまあまあだが(37.2マイル)、電池を増設するとさらに20マイル稼げる。ガバナーを取り去りたい人もいると思うが、メーカーはそれを推奨しないだろう。これは、競技用自転車ではない。いちばん適しているユーザは、片道10〜15マイルの自転車通勤者だろう。通勤途上で外気に触れたい人。しかも炭素をあまり排出したくない人。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))