Samsung、柔軟な姿勢でAndroid、Tizen、Android Wearなどのバランスを模索中

Reutersの記事によれば、Samsungは年内に、Tizenを採用したスマートフォンをリリースする予定となっている。また、Androidベースのスマートウォッチもリリースするのだそうだ。方針が定まっていないようだと評価すべきなのだろうか。

Samsungは現在、スマートフォンはAndroid(およびWindows Phone)ベースのもののみをリリースしており、最新のスマートウォッチはTizenベースとなっている。この既存路線も逆を行うというのが、Reuterの伝える話だ。

この話が真実であるとして、これはSamsungの混乱ぶりを示すものではなく、市場動向を意識した柔軟性と評価すべきなのだろう。Googleが発表したAndroid Wearは、かつてSamsungがスマートウォッチに採用したAndroidと比べて大幅な進化が見られるはずのものだ。このAndroid Wearの魅力を無視してTizen版のみを作り続けることは、Samsungにとって大きなリスクとなりかねない。

Tizenを搭載するスマートフォンについては、かねてから噂にはなっていた。しかし2014年の現在、Samsungはスマートフォン市場において大きなシェアを獲得しており、このタイミングでこそ新たなチャレンジが行えるとも考えているのだろう。TizenのスマートフォンがAndroid機のシェアを上回るとは考えにくいが、自らの企業体力などを見つめながら、選択肢を増やしておくことはリスク管理の面でも重要なことだ。Android搭載スマートフォンのライセンス費用の問題もある中、Tizenにも意識をおいておくのは良い考えだろう。Tizen搭載のスマートフォンを戦略的な価格で売り出すことができれば、新興エリアにおいて強力な武器となる可能性もある。

いずれにせよSamsungは、消費者向けエレクトロニクス製品を扱う以上、常に各所に目を配り動き続けることが重要であると認識しているわけだ。

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Google Glass、ホワイトモデルは既に売切れ

どうやらGoogle Glassを欲しがっている人はまだいるらしい。ホワイトモデルはGoogleが一般販売を開始してから数時間後に売切れた。他のカラーのモデルはまだ購入できる ― 少なくともGoogleが今夜販売を中止するまでは。

今日一日だけ、GoogleはGlassを誰にでも買えるようにした。これは、製品発表以来Googleが一般向けに販売した初めてのケースだ。これまで興味のある人は、購入を申請するか、Googleに十分オタクであると認められた人物から招待を受けるしか方法がなかった。

ホワイトモデル、正式名称コットンは東海岸時刻の午後3時すぎに売切れた。スカイ、チャコール、シェール、およびタンジェリン店各モデルは執筆時点でまだ入手可能だ。

2012年にGoogle Glassが発表されて以来、同製品に対する一般認識は、楽観から愚行へと変わっていった。一部の人々の間では、今やGlassはかつての遠い夢ではなくジョークだと言われている。しかし、1500ドルを払ってGoogleのためにベータテストをしようという奇特な人々がいることも間違いない(私を含む)。


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Amazonスマートフォンのリーク情報続々―顔位置追跡によるユニークな擬似3D機能あり

TechCrunchが独自に入手した情報によると、Amazonから近く発売されるスマートフォン(大きく改造されたAndoroid)のフラグシップモデルには4台のカメラによる顔位置追跡を利用したユニークな擬似3D機能が組み込まれるという。

開発中のAmazonのスマートフォンを実際に手に取ったことがあるというわれわれの情報源は「当面この3D機能の利用は、いくつかのジェスチャー・ナビゲーションに限定される」と証言した。

昨年10月、われわれはAmazonが2機種のスマートフォンを開発中であるという内部情報を得た。社内ではこのプロジェクトは、Project Smithと呼ばれており、顔位置追跡機能を組み込んだ上位モデルはDukeというコードネームを与えられていた。

われわれの情報源によると、フラグシップモデルのDukeは全面的にカスタマイズされたAndroidであるFireOSを搭載し、視差を利用した擬似3D機能を搭載している。ディスプレイ自体には3D効果はない。

Dukeの表側には四隅にカメラが装備され、ユーザーがカメラを傾けると、それを検出して左右に隠れたパネルを表示する。われわれの得た情報では、オリジナルの状態では3D機能の利用はこうした2、3のナビゲーション機能に限定されたものになるという。

われわれの情報源によれば、3D機能は顔位置追跡によるもので目の位置の検出によるものではないという。Amazonはアイ・トラッッキング・テクノロジーを一切開発していないということだ。

Amazonスマートフォンの発表時期はまだ不明だ。Amazonはローンチまでに十分な数のゲームやアプリを揃えたいところだろう。Wall Stree Journalによれば、 Amazonはサンフランシスコとシアトルの有力デベロッパーに実機を渡して協力を依頼しているという。.

Wall Street Journalは以前の記事でAmazonスマートフォンは6月に発表され、9月に出荷されるだろうと観測していた。

〔日本版:上はTechCrunchが入手したAmazonスマートフォンのリーク写真〕

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オフィスサプライのStaples、持ち込みデータの3Dプリントサービスを開始

オフィスサプライのStaplesが、ニューヨークおよびロサンゼルスの店舗にて3Dプリントサービスを開始するとのことだ。自分のデータをStaplesの店舗にもちこみ、そして出力することができるわけだ。

2店舗でのテスト運用に人気があつまるようならば、別の店舗でもサービスを行っていく予定なのだそうだ。

本サービスのトライアル実施にあたり、Staplesは3D Systemsと協力していくことになっている。3D Sytemsの方はこれまでShapewaysとともにコンシューマー向けの3Dプリントサービスを展開してきている。そのような中、強力なブランド力をもち、またリーチも大きく、潜在性的可能性に期待できるStaplesと組んでみようという判断なのだろう。

ちなみにStaplesは、これまでも3D関連のサービスと無縁でいたわけではない。昨年には3Dプリンターの販売を始めているし、またヨーロッパの店舗では1年ほど前から店舗内での3Dプリントサービスを行ってもいる。

Bloombergの記事にあるように、6種類の印刷用マテリアルを用意するようだ。また必要に応じて3D Systemsへのアウトソース依頼も行うことになっている。価格についての正式な発表はないようだ。但し、カラーコピーなどより高価になることは間違いないだろう。

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次世代iPadはTouchIDおよび新版のA8プロセッサを搭載との噂

KGIのリサーチアナリストであるMing-Chi Kuoによると、次世代iPadはTouchID指紋スキャナを備え、新しいA8モバイルプロセッサを備えるものとなるだろうとのこと。またリアカメラは800万画素となるだろうとのことだ。

根拠のひとつは、現行iPhoneのスペックだ。AppleはiPadとiPhoneのスペックをより、高い方に合わせていく傾向がある。それが今回も踏襲されるだろうと考えられるわけだ。またiPhoneもiPadも同じパーツメーカーからの部品を使うことも多い。同じ性能のものを使うことで、原価を下げつつ生産台数を増やすことができる。これもスペックの統一化に向かうであろうという予測の一因となっている。

こうしたことは、あるいは予想の範囲内といえることかもしれない。もうひとつ面白いのは、新機種の登場時期についての予測だ。Kuoによれば、今回は第4四半期ではなく、第3四半期に登場してくるのではないかと考えられるそうだ。昨年モデルの売り上げがいまひとつ伸びきらないことからの判断であるらしいとのこと。また、第3四半期のはやいうちに売り出すことができるのなら、かなりの商機となる「Back to School」の時期に間に合わせることができるかもしれない。従来の第4四半期の販売では、なかなか掴むことのできなかった商機に対応できることになる。

AppleInsiderにもあるように、登場してくるのはiPad Airおよびレティナ版のiPad miniであろうと噂されている。

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Livestream、Google Glass対応アプリケーションを発表

音声コマンドとクリックひとつで、Google GlassからLivestreamアプリケーションを起動することができるようになった。目の前の出来事を簡単にストリーミング配信することができるようになったわけだ。Glass用のアプリケーションは全米放送事業者協会(National Association of Broadcasters)の総会にて発表された。

これまでもGoogle GlassはGoogle Hangoutsでビデオストリーミングを行うことができた。しかしLivestreamに対応することで、商業的な活用可能性も大きく広がることとなるだろう。

細かな機能調整は今後行われることになるが、現在のところではGlassからストリーミングビデオが、利用者のLivestreamチャネルに流れるようになっている。

世界的にも最大級の規模や利用者数を誇るサービスとして、Livestreamは、当初よりGoogle Glassのとりこみにも興味を示していた。これまでもさまざまなライブ提供手段を用意してきていたが、Google Glassに対応することにより、またひとつ、新しい視点からのライブビデオ配信の世界が広がることとなる。

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Fire TV、Chromecastを蹴落としAmazonベストセラーのトップに

驚いてはいけない。Amazon Fire TVは、今Amazonのエレクトロニクス製品ベストセラーリストで、トップの座を占めている。これまでGoogleのストリーミング・スティック、Chromecastが、発売後まもなく、それまでトップだったKindleに代わってこの位置を保っていた。

Amazonは、ベストセラーリストの生成方法について詳細を公開したことはない。Fire TVは先週発売されたばかりなので、短い期間で集計していることは明らかだ。粉飾でない限り。

Fire TVがランク入りしたことによって、Amazonの電子製品ベストテンのうち半分がメディアストリーマーになった。他はChromecast、Rokuが2モデル、およびApple TV。

Fire TVは先週華々しくデビューし、それ以来Amazonのトップベージに大きく商品が掲載されている。この人目を広く広告を見過ごすことは不可能だ。どうやらAmazonショッパーたちは餌にかかっているようだ。

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やはりGoogleは仮想移動体通信事業(MVNO)への進出を準備しているらしい

The Informationの記事によると、Googleは無線キャリヤ事業を開始する準備をしているという。

記事によると、GoogleとVerizonの幹部がGoogleのMVNO(仮想移動体通信事業者)への進出計画について話し合ったという。

Googleが光インターネット回線事業を拡大し、独自のNexusブランドにますます力を入れている現在、携帯電話キャリヤ事業への進出を考えないとしたらその方が無責任というものだ。

2013年にGoogleはSprintとワイヤレス・キャリヤ・サービスの構築について話し合ったと伝えられている。今回、GoogleはVerizonあるいはT-Mobileの物理的設備を利用する考えのようだ。

GoogleがMVNOになるとすれば、最終的には大手キャリヤに挑戦するのが目標だろうが、Google Fiberプロジェクトと同様、当初は地域を限って小規模に開始されるものと思われる。Googleは経験を積みながらライバルを上回るサービスに育てていくことを選びそうだ。何はともあれGoogleにチャレンジ精神が欠けているというものは誰もいない。.

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本誌はすでに5年前にFire TVをレビューしていた, ポルノ専門のFyreTVのことだけど

AmazonのFire TVは、初めての‘燃えるように熱い’ストリーミングボックスではない。つまり、その意味は…。フロリダの某社が、ビデオのストリーミングをTVで見るためのボックスFyreTVを発売したのが2008年で、その後継機は2009年に出た。本誌もそれを記事にして、ポルノ専用なのは残念だが、なかなかよくできてる製品だ、と評した。

FyreTVは今でも健在だから、Amazonにとっては厄介かもしれない: FireTV.com(←職場では絶対にクリックしてはいけない)は、ユーザをAmazonのページではなく、確実に家族指向ではない場所へ連れていく。

FyreTVがポルノ専用のストリーミングボックスとしてデビューしたのは、まだビデオストリーミングの初期の時代だ。2008年から2009年の初めにかけては、Netflix はまだRokuとパートナーしてよちよち歩きだったし、Vuduがなんとか地歩を築こうとがむばっていた。でも本誌の記事で筆者のDougが書いているように、そんな暗黒時代でも、ポルノのストリーミングはすでに元気活発だった。

Amazonにとっては好都合なことに、Fire TVには子どもを守るためのSEOが実装されているのでFyreTVは見られない。でも、ネット上のビデオストリーミングを新しい娯楽として一般大衆に提供する先鞭を切った、という意味ではFyreさんの功績を認めよう。

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ニール・ヤングの超高音質プレーヤーPonoPlayer、Kickstarterで500万ドル集める

ポータブル音楽プレーヤーは健在だ。Pono MusicのPonoPlayerは、Kickstarterで500万ドルの大台を越え、同サイト史上4番目に資金を集めたプロジェクトになった。1万2000人の支援者が、このデバイスを予約注文できる額以上のプレッジを宣言した。そしてキャンペーンはまだ16日も残っている。

プロジェクトがスタートしたのは3月11日で、その日のうちに目標を達成した。消費者がiPod以上の何かを求めていたことは明らかだ。

PonoPlayerは高音質ポータブル音楽プレーヤーだ。再生するのはMP3ではなく、はるかに多くのデータを持つオーディオファイル、FLACで、通常のMP3プレーヤーより劇的に高品質のサウンドを提供する。

楽曲はPonoPlayerのミュージックストア経由で提供され、そのストアもKickstarterプロジェクトの一部だ。ファイルはロスレス・オーディオのため、ファイルサイズは通常のiTunesより大きい。PonoPlayerは128GBのストレージを内蔵しており、アルバム約100枚を保持することができる。

ニール・ヤングが作っているのはiPodのライバルではない。これは、アルバムを何度も繰り返し聞き、最高の音質を熱望する人々のための製品だ。カジュアルなリスナーというより、ミュージシャン向けだ。

これをトブラローネのチェコレートと呼ぶもよし。過去の遺物と呼ぶもよし。しかし、成功とも呼ばなくてはなるまい。

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「ハーレムシェイク」後に世界で流行するのは「クジラ」

今日の「クジラ」はもうどこかに投稿しただろうか。世界に目を向けても「クジラ」が新たなムーブメントとして大きな注目を集めている。クラブや学校でも「クジラ」がはやっているし、もちろん自分の部屋で「クジラ」をやっている人もいる。まあ、墓地での「クジラ」はあまりおすすめできない。不謹慎だとして俎上にあげられてしまうこともあり得るだろう。

ご存じない方のために、若干説明しよう。「クジラ」とは、下のVineを見ればわかるように、クジラが水面に飛び出したときのような動作を行うことを言う。ちょっと変わった場所で「クジラ」をした方が、注目度は高まる(もちろん難易度も上がる)。「クジラ」の最中にひねりを加えたりできれば、さらに注目されることになる。

ともかく、非常に多くの人が「クジラ」ビデオを投稿している。もしかして、非常に大掛かりな「クジラ」プレイを考えている人がいるといけないので言っておくと、こうした流行の持続時間はどんどん短くなってきているのが現状だ。Harlem Shakeも1週間とちょっとしか注目されなかった。「クジラ」については、Vine利用者がぼちぼち投稿するようになったのが数週間前で、まだ流行は始まったばかりの段階であるとは言える。大掛かりな仕掛けを用意する時間はあるまい。ただ、今ならまだウケを狙うことができる。背中を痛めないよう気をつけて励んでいただきたい。

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ChromecastをSlingboxがサポート≒Slingboxがふつうのテレビをサポート!?

SlingboxがChromecastにやってくる、そしてそれは、このちっちゃなストリーマーの最初のキラーアプリケーションになるだろう。

Slingboxの社員からの、フォーラム上の投稿記事によると、Slingboxは今Chromecastのサポートを準備中で、そのローンチは、Dave Zatzの信頼すべきツイートによると“もうすぐ”だそうだ。

Slingboxのサポートにより、Chromecastはたちまち、すごく便利になる。Slingboxはビデオ信号をモバイルデバイスやWebブラウザへストリーミングする。その信号源は〔アメリカの場合〕ケーブルボックスからが多いが、ユーザは家のテレビに映っているもの(放送/録画)を家のテレビから遠く離れたところで視聴できる。たとえばiPadを持っていれば、トイレでも、出張先でも。

しかしChromecastがサポートされると、そのコンテンツを簡単にほかのHDTVに放り込める。そのHDMIスティックを挿入するだけだ。コンテンツは最初、スマートフォンのアプリなどへロードするのだと思うが、まだ具体的な詳細の開示はない。セカンドハウスや親の家に泊まったときでも、そこのテレビにChromecastを挿入すれば番組などを見られる〔その家にケーブル契約/ボックスがない、アンテナ受信もできない、が、インターネットはOK、と想定〕。家のどこかに、めったに使わないテレビがあれば、35ドルのChromecastとSlingboxで、そのテレビでもコンテンツを見られる。

これらをSlingboxが正しく実装すれば、SlingboxとChromecastの双方にとって大事件となる。あとひとつ、ぜひ欲しいのが、AereoのChromecastアプリだが、それももうすぐらしい

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トルコ政府が今度はYouTubeをブロック

トルコで行われているソーシャルメディアの強制排除一週間前のTwitterに続き、今度はYouTubeが犠牲者になった。

Googleの広報が本誌に伝えたところによると、トルコのユーザの一部がYouTubeにアクセスできず、その原因はYouTube側の技術的問題ではない。Googleは今、状況を調べている。

YouTubeの排除は、ある録画ビデオがYouTube上にリークされてから数時間後に起きた。そのビデオには、トルコの外務大臣と諜報部門のトップと軍のトップが、トルコをシリアのイスラム原理主義過激派組織との戦争に導きかねない計画を話し合っている様子が、記録されていた。

YouTubeの封鎖は今週の初めに懸念されていた。それはGoogleが、政府の腐敗を主張しているビデオの削除を拒否したからだ。そのときはトルコは、GoogleのDNSへのアクセスをブロックすることによって、Twitterへのバックドアアクセスを禁ずる手に出た。

これらの経緯について同社トルコ法人の弁護士と相談したTwitterは、トルコの複数の裁判所に訴状を提出した。同社は政府から削除を求められていたTwitterコンテンツを実際にブロックして訴状の法的要件を満たし、裁判所が訴えを取り上げる前に政府が全面復旧を行うことを、期待している。

Twitterがブロックされたときと同じく、怒れるトルコ市民は、VPNや独自のDNSサービスを使って裏道を確保し、YouTubeにアクセスしようとしている。

続報あり。

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Sony、世界一面白くない製品を発売

Digital Paperをご紹介しよう。Sonyの最新Eインク式タブレットだ。iPadでもあり、Eリーダーでもあり、おそらく月の石でできているのだろう。価格は1100ドルで5月に米国で発売される。あなたが買うことはないだろうが。

13.3インチ、「レターサイズ」のDigital Paperは、一般消費者向けではない。もちろん私のためでもない。Sonyはこれを、膨大な経費予算を持つだまされやすい法律専門家に売ろうとしている。これはメモを取るためのデバイスだ。そのフレキシブルEインクディスプレイは、光学・アクティブ両方のデジタイザー・タッチスクリーンを備え、指およびスタイラスの入力を受け付ける。画面上で直接書類に赤を入れる。ファイルはシェア可能なリポジトリに保存される。

大変残念なことにソフトウェアがサポートしているのはPDFだけだ。

Sonyこの端末を昨年日本で発売した。発売以来、できることはPDF文書の編集と閲覧だけだ。WordとExcelの文書は変換してこのデバイスで閲覧できる。しかしやはりPDFだ。そして、Digital Readerが指摘しているように、テバイスにメールクライアントはなく、追加のソフトウェアをインストールすることもできない。”What you see is what you get.” だ。

デバイスはWi-Fi、2.8GBのフラッシュストレージ、microSDカードスロット、13.3インチ・フレキシブルEインクディスプレイを内蔵し、解像度は1600×1200。バッテリーは3週間持続する。本体はわずか厚さ6.8 mm、重量358グラム ― これはiPad Airの半分以下だ。

Digital Paperは、来たる5月から米国でWorldocを通じて販売される。法律専門家のための文書管理を専門とする米国拠点の企業だ。私は買わないだろう。私は法律専門家ではないし、メモを取るには今後もiPadを使う。

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LGやPhilipsについで、SamsungもBluetooth接続型LED電球をリリース

やはりLGPhilipsによる展開を黙ってみているつもりはなかったようだ。SamsungもBluetooth接続型LED電球シリーズをリリースした。シリーズの名前はSmart Bulbという。スマートフォンやタブレットなどから、照明を直接コントロールすることができる。

但し、このLED電球には、Philipsのように色を変えたりする遊び心を伴う機能は搭載されていない。Samsungとしては、日常で利用されることをより強く意識したということなのだろう。

このSmart Bulbは、明るさを10%にまで下げることができ、また色温度を2700k(arm white)から6500k(cool white)まで変化させることができる。Samsungによると電球の寿命は1万5000時間だそうで、一般的な使用で10年ほどももつことになる。

Smart Bulbラインにはスポットライト型やチューブタイプなども用意されていて、この製品バリエーションはLGやPhilipsにはない魅力として消費者に訴えることとなりそうだ。

製品はドイツのフランクフルトで開催されるLight + Building 2014でお披露目される。価格や出荷時期については今のところ明らかになっていない。但しSamsungの発表によると、これらは商業施設用のみならず消費者向けのシリーズとしても展開していく予定であるとのこと。ほどなくHome Depoなどでも扱われることとなるのだろう。

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Facebook株、Oculus Rift買収発表後の時間外取引で下落

ウォール街は気に入らなかったようだ。Facebookがバーチャルリアリティーのスタートアップ、Oculus Riftの買収を発表した後、同社の株価(NASDAQ:FB)は下がっている。現在株価は始値の64.25ドルを下回り、時価総額で15~18億ドル相当を失った。

この下げ幅は、FacebookがWhatsAppの買収を発表した時よりも、明らかに大きいく

今日(米国時間3/24)の株式市場終了から約1時間半後、FacebookはOculus Riftを20億ドルで買収する計画を発表した。世界をよりオープンでつながれたものにするという目標を掲げるFacebookは今、次世代プラットフォームに焦点を当てる位置についた。Oculus Riftは、次の世代を担う可能性を持つバーチャルリアリティーの最前線にいる。

Facebookはモバイル・テクノロジーの導入で遅れをとった。VRが大物になるようなら、これを逃がすわけにはいかない。

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Google、人々のGlassへの嫌悪感をなくすために「10の神話」を発表

あらゆるソーシャルな問題を別にすれば、Googleは素晴らしいテクノロジーの塊だ。しかし、それだけでは未来を約束するのに十分ではない。Google Glass Explorerなる新奇なPRキャンペーンも不調のようだ。そこでGoogleは、Google Glass嫌悪者たちに対して、Glassを擁護する〈類事実〉を列挙して反撃を開始した。

つい先ほど同社は、「Google Glass神話トップ10をシェアした。例えばこんなもの。

  • 神話その1: Glassは現実世界からの究極の逃避である
  • 神話その7: Glassは完璧な監視デバイスである

このひと月前、Googleは似たようなリストでGlass迷惑人間にならないためのガイドラインを発表している。

しかし、どんなに多くのGoogle Glassヘイターが今いようとも、どんなものでも初めて出てきたとき、消費者にはそれを嫌う傾向があるということを、Googleは思い出すべきだ。

「ほとんどすべての人が、ほとんどすべてのことを変えたがらない。子供の頃に学んだことをずっと守り続けたがる」とDean KamenはSXSW参加者のRon Miller に話し、Millerはこの記事でその現象を説明した。KamenはSegway等の発明者なので、このアーリーアダプターによる嫌悪現象を極めて良く理解しているに違いない。

ある意味で、Google Glass Explorerプログラムは、Google Glassと同じくらい興味深い。全く新しい製品の運命を消費者の手に預けた会社はかつてない。Googleは、興味を持ったユーザーにこの完全にベータ版のデバイスを購入するように薦め、事実上彼らのために販売している。

最近のアンチGlass立法失敗談は、この戦略が大失敗であったことを示しており、GoogleはGlassのイメージ回復のためにソーシャルキャンペーンを開始するはめになったようだ。

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Facebook、フランク・ゲーリー設計の樹木に囲まれた新キャンパスの最新デザインを公開

Facebookか建設予定の木々に囲まれた新キャンパスの外観をご覧あれ。カリフォルニア州パロアルトの22エーカーの土地に広がる43万5000平方フィートの複合施設は、著名な建築家フランク・ゲーリーの設計による。この完成予想の最新画像では、派手さを抑えたFacebook本社部分に変更が加えられた。

デザインは、最後に写真が公開された時から進化を遂げている。片側から突き出していた蛇行する少々奇異なスカイウォークが消えた。建物の両側を覆う目立った壁の窓からはパティオと繁茂する公園が見渡せる。しかし、Business Insiderが報じたモデルによると、Zuckerbergが以前宣言した通り、そこには世界最大の開かれた間取りとなる大きな部屋ができるようだ。

樹木に覆われた屋根は今も設計図にある。それは企業のオフィスパークというよりも、公園のようだ。もちろん、それがデザインの意図である。

複合施設は、1階部分の駐車スペース上に建てられ木々に囲まれている。屋上の多数の樹木と合わせて、Facebookはアマゾン熱帯雨林で失われた分を取り戻すだけの樹木を植えたかのように思える。

この建築物は、同社のメンロパーク施設と、ベイフロント・エクスプレスウェイの下を通る地下トンネルでつながっている。Facebeookは、2011年に前Sun Microsystems本社に移転した時に、この22エーカーの土地と地下の権利を購入しており、当時からこのアイデアを持っていたことは明らかだ。

Facebookは2015年春に移転する予定。

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PCゲームの古典をGOG.comがLinuxにポート, 今秋リリース

古き良き日のゲームがLinuxにやってくる。DRMのないゲームを専門に扱っているGOG.comが、これまでLinuxにポートしてきたゲーム一揃いをこの秋リリースする、と発表した。対象となるディストリビューションはMintとUbuntuだ。

詳細は、まだ分からない。最初にリリースされるゲームのタイトルもまだ知らされていないが、かなり長期(長年)の大きな仕事だったらしい。

Linuxでは、いわゆる売れ線のゲームをプレイすることが、いくつかの理由で困難だった。GOG.comが今回提供するポートも、最新のタイトルではないと思うが、でも、有名とも無名とも言えるこの不思議なオペレーティングシステムに、どっさりと(?)ゲームがやってくるらしい。

GOG.comは、古典的なPCゲームを安く売っている。DRMのないゲームばかりで、ファイルの所有権は買った人にある。Sid MeierのAlpha Centauri、Syndicate Wars、 Unreal Tournamentなどが欲しい人は、GOG.comがお世話してくれるのだ。

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Popcorn Timeはハリウッドの最悪の悪夢, しかも誰にも止められない

かつてのNapsterが、何百回もクローンされていたら、どうだっただろうか? ‘NapsterStanford’や‘NapsterMIT’や‘Napsterあなたの高校’などなどがあって、いずれも完全独立で、しかもオリジナルと同じく強力だったら? Shawn FanningとSean Parkerがソースコードを公開して、誰もがそのソフトを作れるようになっていたら? つ・ま・り、Napsterがオープンソースだったら?

RIAAは、何千もの敵と戦うはめになり、そして、負けただろう。

ビデオの海賊行為が、そんなNapster的瞬間を迎えようとしている。先週、Popcorn Timeと呼ばれる一片のソフトウェアが出現した。それを使うと、Netflixと同じように簡単に、海賊版の映画を見ることができた。完全に無料で、会員登録などもない。見たい映画をクリックするだけだ。

Popcorn Timeによって、海賊版のコンテンツを視ることが、Napsterで曲をダウンロードするのと同じぐらい容易になった。ハリウッドにとって、悪夢だ。

Popcorn Timeの原作者たちは、このアプリケーションは完全に合法だ、と強く主張している。ユーザもアプリケーションも誰も、映画を“保有”しないからだ。インターネットが、それらを保有している。ただし、このアプリケーションは立ち上げ後の最初の画面で、不確定な部分がある、と断わっている。

しかし厳密に言うと海賊行為とは、作品のニセモノを作ることだ。それは、どんなジャンルの作品でも、絶対的に悪いことだ。Popcorn Timeは、映画のコピーを作ってそれらをストリーミングしているわけではない。

RIAAは巨額な戦費を投じてNapster世代と戦い、ついにiTunesが‘盗む’を‘買う’に変えたことによって、戦いは終わった。Appleは最新の音楽をどこでもいつでも聴けるようにしたので、音楽の海賊世代の意識を、海賊行為ではないものに向けさせた。

今、映画の海賊行為は古い映画が中心だ。消費者は、適正な価格でオンデマンドのコンテンツを求める。NetflixやAmazon Video、Huluなどの大成功はそのことを証明した。でも、これらの合法的なサービスには、最新ヒット作がない。大ヒット作の続編とか、ディズニーの最新作などは、ブルーレイディスクで買うか、あるいはPirate Bayからダウンロードする。あるいは、HBO〔WowWowみたいなケーブルテレビ〕に登場するのを数か月待つ。

Popcorn Timeは単なる始まりであり、海賊版コンテンツに容易にアクセスできる方法としても、初めてのものではない。そのプログラムはすべてGitHubにあり、誰もがアクセスして自分でビルドできる。既存の人気海賊映画サイトのAPIを使っているが*、そこは今のところ、MPAA(アメリカ映画協会)にチェックされていない。Popcorn Timeはいわば、コミュニティが動かしているプロジェクトに、きれいなインタフェイスを着せただけのものだ。〔*: いったん‘死んだ’Popcorn Timeは、APIの提供者によって復活した(記事未訳)。〕

ここには、ハリウッドの弁護士たちの攻撃のマトになるようなもの〔被告となりうる実体〕が、何一つない。デベロッパたちはアンダーグラウンドから自分の作品を複数の名前で配布できる。無料だし、広告も入らない。Popcorn TimeはビデオのNapsterだが、ビジネスになろうとしていない。あくまでも、オンラインのゲリラ戦の典型に徹しようとしている。

それに、Popcorn Timeだけでなない。FliXanityはNetflixのルックスを真似て、海賊コンテンツを(低解像度で)ストリーミングしている。AndroidアプリMovieHiveは、揃えている映画の数や使いやすさではPopcorn Timeに負けていて広告もあるが、でも使える。海賊コンテンツのストリーミングは、無料だ。

ほかにもある。これからも、新顔が続々出てくるだろう。

Popcorn Timeはすでにフォークされている。最初のデベロッパがプレッシャーに負けてサイトを閉鎖して以来、新しいチームが肩代わりした。プログラムは前と変わらず良質だ。

海賊も合法的配布も、これからの映画はストリーミングが主流になる。Popcorn Timeがまたコケても、今後クローンはいくらでも出てくる。彼らの成長を抑える唯一の方法は、ハリウッド自身がストリーミングを開始することだ。Popcorn Timeの、これだけの人気と急成長を見たら、彼らもいいかげん、気がつきそうなものだが。

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