iPhoneのホーム画面カスタマイズアプリがiOS 14リリース以降、インストール数激増

iOS 14ホーム画面カスタマイズがトレンドとなり、一連の新しいアプリがApp Storeチャートの上位に押し上げられている。そしてPinterest(ピンタレスト)のようなインスピレーションを得られるサービスのダウンロードも記録的な多さとなっている。アプリストアマーケット調査会社Sensor Tower(センサータワー)の新たなデータによると、ホーム画面カスタマイズの上位20アプリのインストール数は、iOS 14がリリースされた9月16日以降の4日間で全世界で570万回だった。

アップデート:当初の9月17日から20日の推定回数は、その後再度計算された。そしてSensor Towerは9月17日から23日までの最新の数字を盛り込んでレポートをアップデートした。iOS 14リリース後の7日間でトップ20のホーム画面カスタマイズアプリのダウンロードは1370万回に達し、App Storeでの世界の消費者支出は100万ドル(約1億500万円)を超えた。Widgetsmith、Color Widgets、Photo Widgetがトップ3のアプリで、7日間で合計1260万回超インストールされた。

以下、当初の記事となる。

最もダウンロードされたのはWidgetsmith、Color Widgets、Photo Widgetで、この3つで570万回の95%を占めている。これは3社以外のカスタマイズマーケットはかなり小さいことを示している。しかしより多くのアプリがトレンドを取り込んでイノベーティブでユニークな機能を有するようになれば、今後変わり得る。

Sensor Towerのホーム画面カスタマイズマーケットに関する調査は、ホーム画面のウィジェットを作ったり、カレンダーや時計、メモといった既存の主要サービスに絡むものにフォーカスしている。

アプリがホーム画面のカスタマイズツールを提供しているか分別するのにSensor Towerは9月16日以降のApp Storeにランクインした全アプリのアプリメタデータを分析し、機能がホーム画面カスタマイゼーションに関連していると確認されたアプリを手作業でレビューした。

調査は、ユーザーがカスタムアイコンを作成できるアプリや、ウィジェット機能が加えられた既存のアプリよりも、ウィジェットアプリにより力点が置かれていた。メタデータを基にいくつ調査するか決定することができないと考えたからだ。また一部のケースでは、ウィジェット以外の機能を提供しているアプリが、ウィジェットを加えたばかりであるためチャートで上位にきているかどうかを見極めるのは困難だった。

上位20のアプリはランク順に次の通りだ。

Widgetsmith、Color Widgets、Photo Widget、Photobox Widget、MemoWidget、Home Photo Widget、Motivation Widget、Ermine、Date Today、Hey Weather、TimeDeck、Widgeridoo、Glimpse 2、Widget Wizard、Widget Web、Locket、ItemMemo、OMDZ、Clock Widget for Home Screen、Photo Widgets。

画像クレジット:Sensor Tower

9月17日から20日にかけての4日間、20のアプリでの消費者支出は計40万ドル(約4200万円)だった。Sensor Towerの推計によると、この中で最多はWidgetsmithの37万ドル(約3900万円)だった。そしてDate Todayが約2万ドル(約200万円)で続いた。

Sensor Towerの調査のフォーカスは狭いものの、ウィジェットメーカーを超えて多くのアプリがカスタマイズ機能の恩恵を受けていることを示している。

前述したように、デザインのインスピレーションを得るリソースのPinterestはデイリーダウンロード数が過去最多となった。米国App Storeの無料アプリランキングで18位につけているTuneTrackは、公式のSpotify(スポティファイ)ウィジェットがない間に人気を集めているようだ。TuneTrackアプリはお気に入りの音楽をホーム画面に表示する、Apple Music(アップルミュージック)とSpotifyのウィジェットを提供している。

Sensor Towerは9月17日から20日にかけてTuneTrackが55万2000回インストールされたとしている。この数字は前週(9月10〜13日)から1840%の増加だ。Motivationウィジェットのインストールは43万1000回で、798%の増加となった。

一方、デザインツールのProcreate Pocketは米国App Storeの有料アプリランキングで第2位、PicsArtは無料アプリランキングで第31位だ。アイコンの変更を簡単にできるアプリIcon Changer+は無料アプリランキングで第40位で、Shortcutsというアプリがそれに続く。このアプリはApple(アップル)のShortcutsアプリとは別のものだ(同じ名称の使用が許されているというのは驚きだ)。

画像クレジット:Sensor Tower

ホーム画面カスタマイズツールという部門はないため、一部の新しいアプリは生産性カテゴリーに分類され、その一方で他のアプリはユーティリティアプリあるいはまったく異なるものに分類されている。その結果、ホーム画面カスタマイズ機能を提供する全アプリを1カ所で比較するのはかなり難しい。

iOS 14が事実上、完全に新しいアプリのカテゴリーを作ったことを考えると、もしこの傾向が長期的に続くようなら、アップルが将来カスタマイゼーション部門をApp Storeに追加することを検討するというのはあり得る話だ。

しかし差し当たっては、アップルは新たなApp Store編集コンテンツでアプリ発掘方法の問題に対処している。たとえばApp Storeの「Today」ページにある特集は「どうやってウィジェットを設定するか」というテーマで、Widgetsmithに加えてTodoist、Carrot Weather、Timepage、Apollo、Spark Mailなどウィジェットを追加した数多くのアプリを勧めている。

デベロッパーがiOS 14アップデートを展開するにつれ、新しいウィジェットがどんどん追加されつつある。たとえばFantasticalは9月23日に12のホーム画面ウィジェットを立ち上げた。

残念なことに、アップルはデベロッパーコミュニティに立ち上げ前に十分な時間を与えなかった。同社はiOS 14リリースまで24時間を切ってから発表した。しかもデベロッパー向けのXcodeの最終バージョンなしでだ。そのため、ユーザーがホーム画面をカスタマイズし始めた時、使いたいウィジェットが見つからない、ということがあったかもしれない。

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カテゴリー:ソフトウェア

タグ:Apple iOS iOS 14 App Store

画像クレジット:Sensor Tower

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(翻訳:Mizoguchi

アプリメーカーがApp Storeの規約変更に向けて一丸で闘う「Coalition for App Fairness」が発足

多くのトップアプリメーカーが団結して、アップルによるApp Storeの支配、さらにはグーグルによるPlayストアの支配に対抗するための活動画始まった。米国時間9月24日、Epic Games、Deezer、Basecamp、Tile、Spotifyなどを含む13のアプリパブリッシャーが、「Coalition for App Fairness」(公正なアプリのための連合)を立ち上げた。この新しい組織は、各アプリストアのプロバイダーにポリシーを変更させるか、最終的にはアプリストアを規制に追い込むかのいずれかに焦点を当てた、各社がすでに進めている取り組みを組織化したものとなる。

例えばEpic Gamesは現在、App Storeの手数料ガイドラインをめぐってアップルを相手に訴訟を起こしている。またBasecampは、自社開発のHeyメールアプリがアップルのアプリ内購入プラットフォームを使用しないことを理由に、アップルにアプリのアップデートをブロックされたことで、両者が公の場で争うことになった。このグループに含まれる他のアプリメーカーは、以前に公の声明を通じてアップルの慣行に反対する発言をしており、一部のアプリメーカーはまた議会に不満を伝えている。

Coalition for App Fairnessの新しいグループに含まれるのは、Basecamp、Blix、Blockchain.com、Deezer、Epic Games、European Publishers Council、Match Group、News Media Europe、Prepear、Protonmail、SkyDemon、Spotify、Tileの合計13社。

Coalition for App Fairnessのウェブサイトでは、同グループは、アプリストアの30%の手数料構造のような反競争的な慣行や、何十億ものアップルデバイスにソフトウェアを配布できないことなど、同団体が個人の自由を侵害していると見ている主要な問題について詳述している。

グーグルは、アプリをPlayストア以外で配布する、いわゆるサイドロードを許可しているので、この点でについては標的にはなっていない。実際のところ同団体の取り組みは、アップルのビジネスをターゲットにしている。

もちろん、アプリ経済におけるアップルの成功の大部分は、アプリがどのように作られ、デザインされ、レビューされ、配布されるかを厳しく管理していることに起因する。xApp Storeではジャンクやスパムが排除されることが多く、アプリのレビューは自動化された技術ではなく、主に人間が管理している。また、アップルのアプリ開発者は、アプリの外観や使い勝手、許可されているコンテンツの種類、アプリの動作を管理するガイドラインにも従わなければならない。アプリ内購入に関する同社のルールは顧客体験にもつながっており、アプリ内での購入は親指を押すかボタンをタップし、iPhoneを見るだけで簡単に決済できる。

その一方でアップルガイドラインは、顧客獲得、検索広告、支払いの処理などをApp Storeに頼る必要がない企業にとっては、あまり自由度が高くない。そういった企業は、独自のアプリやサービス、独自のインフラストラクチャを構築できるが、iOSの顧客にリーチするためにアップルのプラットフォームを使用するしか方策がないのだ。

Spotifyのグローバルアフェアーズの責任者兼最高法務責任者のHoracio Gutierrez(ホラシオ・グティエレス)氏は「世界中の執行機関、規制当局、立法者がアップルの反競争的な行動を調査する中、The Coalition for App Fairnessは、消費者の選択肢を保護し、すべての人のための公平な競争の場を作るための努力の中で、アプリやゲーム開発者の声となるでしょう」と述べている。

同団体はまた、業界全体で制定されることを望む10項目の「App Store Principles」のリストを発表している。これには、アプリストア以外の場所でアプリを配信することができること、自社のデータを競合に利用されないように保護すること、開発者向けのドキュメントへタイムリーにアクセスできること、正当なビジネス目的のためにアプリを通じてユーザーとコミュニケーションを取る権利、アプリストアの決済システムを利用することを要求しないこと、不公正な料金を支払うことを要求しないことなどが含まれている。

同団体に参加するメンバーの個別の声明も公式ウェブサイトで公開されている。中でもおそらく最も重要なのは、新しいメンバーを募集する仕組みを立ち上げたことだろう。アップルのやり方に同じように抑圧されていると感じているアプリメーカーは、フォームに必要事項を記入して参加を申し込むことができる。同団体は「大小すべての開発者に参加を呼びかけました」と述べている。

アップルはCoalition for App Fairnessの立ち上げについて直接コメントしなかったが、米国時間9月24日にApp Store関連の新しい情報を公開した。その中には、App Storeについてのページのデザイン変更、開発者の利益に焦点を当てたページの追加、アプリ開発者プログラムが提供する利点の概要、アップルビデオパートナープログラムとその適用方法を説明する新しいサイトなどが含まれる。

アップルは一部のプログラムについて、透明性を欠いている傾向がある。公式声明を発表したり、ブログ記事を書いたり、プレスリリースを発表したりする代わりに、ルールが変更されたときの背景について簡単に説明する新しいウェブサイトを立ち上げるなどして対応してきた。App Storeの問題についてコメントを求められても、アップルが公式発表することはめったにない。

しかし、最近行われた反トラスト法の聴聞会でアップルの内部事情が明らかになり、Amazon(アマゾン)との特別な契約をどのようにしたか、どのアプリを委ねるかをどのように決定したか、複雑な決定をどのように処理したかが明らかになった。

この行為に対する反発は何年も前から沸き起こり、規制当局の調査のおかげでいまや頂点に達しつつある。しかし、アップルと戦うすべての企業が、必ずしも彼らを救うために戦っているわけではない。アップルがEpicやSpotifyと密かに特別契約を結んでいたら、App Storeの乱用について聞いたことがなかったかもしれない。

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan)

iOS 14のホーム画面でアイコンをカスタマイズできるLaunch Center Pro

iPhoneのホーム画面でウィジェットとカスタムアイコンが公式に使えるようになるずっと前から、iOS上で提供されていたユーティリティのLaunch Center Pro(ランチ・センター・プロ) が、そのデザインツールをiOS 14に対応させた。このアプリは、最近の流行であるホーム画面のパーソナライゼーションを利用することを目的としている。アプリは7000種類を超える字体や絵文字を提供し、利用者はそれを使ってカスタムアイコンを作成し、Apple(アップル)のショートカットアプリと一緒に使うことができる。

さらにこのアプリは、それぞれ15色の13種類を超えるアイコンの背景スタイルや、字体のスタイル、バッジなどのカスタマイズされたエクスペリエンスを作成できる、その他のツールを提供する。合計すると、組み込みのツールを使用して13兆とおりものアイコンを作成可能だ。さらに、アイコンを作成する際に自分の写真を使えば、さらに種類を増やせる。

Launch Center Proの開発者であるDavid Barnard(デビッド・バーナード)氏は、これらの実現に可能なための作業の多くは、昨年のiOS 13ですでに行われていたと語る。しかし、iOS 14が登場する今月までは、iPhoneのホーム画面のカスタマイズが本格的に始まることはなかった。OSが更新されたことで、開発者はついに、アプリと一緒にさまざまなサイズのウィジェットを出荷して、より魅力的なエクスペリエンスをユーザーのホーム画面に直接提供できるようになった。

当初の目的は、既存のアプリから、ホーム画面に最新情報を表示することだったが、何人かの開発者たちが新機能を利用して(未訳記事)、専用のウィジェットデザインツールを開発した。こうしたウィジェット作成アプリを使って、ユーザーはさまざまな色やスタイルを使用して、さまざまな種類やサイズのウィジェットを作成することができる。たとえばWidgetsmith(ウィジェットスミス)は、ユーザーがホーム画面のカスタマイズを始めたことで、App Storeチャートでトップ(未訳記事)となっている。

さらには多くのユーザーが、アップルのショートカットを利用してお気に入りのアプリに関連付けられたアイコンを置き換え、完全にユニークなテーマのホーム画面エクスペリエンスを作成する方法を考え出した。人々がiPhoneのイメージチェンジ結果を共有するにつれて、チュートリアルがTikTokに登場し、ハッシュタグ#iOS14homescreenがTwitterでトレンドになり始めた。

しかし、ホーム画面を再デザインする際の困難の1つは、使用できるカスタムアイコンのセットを見つけるか、あるいはPicsArtやPhotoshopといったアプリを使用して独自にアイコンをデザインする必要があったことだ。それは、日頃クリエイティブなツールを利用していない人にとっては難しいことだったかもしれない。そこでLaunch Center Proの出番となる。

@launchcenterpro

Build your own custom icons for iOs 14! More tips to come! #ios14homescreen #ios14 #homescreen

♬ original sound – Launch Center Pro

iOS 14用のカスタムアイコンを作成しよう!新しいヒントが続々と!

このアプリには、デザインの専門家でなくても自分のアイコンを作成できる、シンプルなツールが用意されている。ゼロからデザインする代わりに、ユーザーはアイコンの形、色、字体を選び、オプションでフレームまたはバッジを追加する。アップル自身のショートカットアプリも、同様のツールセットを提供しているが、選択肢ははるかに少ない。

作成したアイコンは、アイコンをカメラロールにエクスポートしてショートカットアプリで使用するか、Launch Center Proの従来の「今日の表示」(Today View)ウィジェット内で使える。これらのウィジェットには、お気に入りのアプリだけでなく、特定のアクションやタスクを含めることができる。たとえば、仲の良い友人にメッセージを送る、道案内を呼び出す、その他携帯電話を使って日常的に行っていることなら何でもだ。

残念ながら、現時点ではLaunch Center ProはiOS 14互換のホーム画面ウィジェットをまだリリースしていない。

ただし、チームは他の大きなアップデートとともに、それらを今秋の後半に準備する予定だ。それまでは、現在のアイコンデザイナーがiOS 14の初期のカスタマイズに役立つことを同社は期待している。また、今後数週間のうちには、アイコンデザインのエクスペリエンスを改善することに焦点を当てた小さなアップデートをリリースする予定だ。

Launch Center ProはApp Storeから無料でダウンロードできる。

画像クレジット: Contrast/Launch Center Pro

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(翻訳:sako)

アマゾンがEcho Dotを球体に再設計、キッズ版に動物のデザインと読書機能を追加

Amazon(アマゾン)は米国時間9月24日、同社のベストセラースマートスピーカー「Echo Dot」のリデザインを発表した。Echo Dot、時計付きEcho Dot、および新しいEcho Dot Kids Editionに新しい球形のデザインを採用したのだ。キッズエディションは、カラフルな動物のキャラクターデザインが施されている。球体デザインの新Echoシリーズは、従来の棚の上に隠せる平らなホッケーパック型のではない。更新されたドットのデザインも備わっており、ユーザーが部屋のどこに置くかをもっと考えなければならなくなるだろう。

Echo Dot、時計付きEcho Dotには、チャコール、グレイシャーホワイト、トワイライトブルーの3色が用意される。キッズエディションには、トラとパンダのデザインが追加され、部屋の装飾品のように扱えるだろう。

それぞれのデバイスには1.6インチの前面発射型スピーカーを搭載しており、同社によると「鮮明なボーカルとバランスのとれた低音でフルサウンドを実現する」とのこと。

なお、新しいEcho Dotが提供する実際の機能は従来モデルとあまり変わっていない。Alexaスマートアシスタント、音楽、スキル、ニュース、リマインダー、リスト、アラームなどを利用可能だ。

一方、キッズエディションデバイスには子供に対する優しい応答が可能で、ディズニー、Nickelodeon(ニコロデオン)、ナショナルジオグラフィックなどのブランドの、何千冊ものAudible(オーディブル)本を聞くことができる。なおNickelodeonは、ViacomCBS Domestic Media Networksが展開する、「スポンジ・ボブ」や「ザ・ペンギンズ from マダガスカル」などのキッズ&ファミリー向けエンターテイメントブランドだ。

もう1つのAlexaの新機能であるReading Sidekick(リーディング・サイドキック)は、子供の読書を補完するように設計されており、言葉の流暢さを身につけるのに役立ちます。

この機能を利用すると、Alexaはサポートされている本を子供と交代で読み上げ、子供の読書の質に耳を傾ける。アマゾンによると「子供がよく読んでいるときには励ましを与え、苦戦しているときにはサポートを提供する」そうだ。サービス開始時点でReading Sidekickは数百冊の児童書と連携し、Amazon Kids+ファミリー向けに数カ月後にプレビュー版が提供される。

親に対応するためのもう1つの動きとして同社は、Amazon KidsのペアレンタルコントロールがEcho Dot Kids Editionだけでなく、家中で使えるように拡張されることも明らかにした。さらに、親は子供のためにAlexaの音声プロファイルを作成できるようになる。

これを有効にすると、家庭内のあらゆるデバイスで子供の声を認識するとAlexaはKids Alexaエクスペリエンスに移行し、子供に優しい応答、ゲーム、スキル、音楽などを提供する。Amazon Kids+に加入している家族は、そのカタログの一部として子供が好きなプレミアムスキルやAudibleの本をすべて利用できるようになる。

子供向けのAlexaボイスプロファイルのプレビューは、Amazon KidsとAmazon Kids+の家族向けに今後数カ月間で展開される予定だ。

各製品は本日から予約販売が始まる。Echo Dot Kids Editionは59.99ドル(約6300円)、Echo Dotは49.99ドル(約5300円)で、いずれも今年後半に出荷される見込みだ。時計オプション付きのEcho Dotは59.99ドル(約6300円)となる。

Amazon Hardware Event

画像クレジット:Amazon

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(翻訳:TechCrunch Japan)

TikTok似のインスタReelsで最大30秒のビデオを撮れるように、編集ツールも追加

Instagram(インスタグラム)は9月23日、TikTok(ティクトック)と競合するReels(リール)にいくつかの変更を加えた。初期レビューでデザインが批判され、またさほど人気を集めていないことが報道で指摘されたことを受けてのものだ。同社は、フロントのいくつかの点でユーザーからのフィードバックに応え、これまでよりも長いビデオを制作したりタイマーを長めに設定したりできるようにし、加えてクリップの編集・削除が簡単にできるツールも追加した、と話している。

TikTokによってショートビデオは人気となった。TikTokでは15秒というのがデフォルト設定だが、最長1分のビデオ撮影も可能でこちらは人気のオプションだ。しかしReelsは15秒のみのサポートでローンチした。驚くことではないが、Reelsを試した初期ユーザーたちはTikTokのようにもっと長いビデオが撮れることを望んだ。

それでもInstagramは1分の撮影には対応しない。その代わり、最長30秒撮影できるようにする。これによりユーザーは長いTikTokビデオをInstagram上で再利用できず、Reels向けにオリジナルコンテンツを制作することを余儀なくされる。

画像クレジット:Instagram

Instagramはまた、タイマー設定を最大10秒にのばし、クリップのトリムや削除もできるようになったと説明する。

「フィードバックに基づいて今後もReelsを改善していく。こうしたアップデートで制作や編集がより簡単に行えるようになる。まだ言うのは早いが、多くのエンターテイメント性に富んだクリエイティブなコンテンツを目にしている」とInstagramのReels担当ディレクターTessa Lyons-Laing(テッサ・リオンズ-レイン)氏は述べた。

ビデオ撮影や編集プロセスの向上はやっかいな点を簡素化するのに役立つかもしれないが、根本的な問題は解決してはいない。

TikTokの使いやすさは、かなり洗練された音楽同期のショートビデオに見えるコンテンツを制作するのに編集に長けている必要がないという点にある。例えば、もしあなたが編集をすべてマニュアルで行いたくない場合、TikTokのサウンドシンク機能を使えばビデオクリップにシンクロナイズする音楽を自動的に探す。

Reelsでは、ぴったりくる音楽をビデオに盛り込んだり、編集に合う音楽をマッチングするプロセスで手作業が多くなる。つまり、テックにお任せするのではなく、ユーザーが自分でしなければならない。

画像クレジット:Instagram

TikTokのクローンになるという図々しい試みであるにもかかわらず、Reelsにはデュエットや「Family Pairingペアレンタルコントロール」といったTikTokにある他の機能が欠如している。また、プライベートでのビデオ共有の仕方などもわかりづらい。ReelsはStoriesにも投稿できるが、かなり迷いやすいデザインだ。

加えて、Reelsの統合によってInstagramアプリは巨大なものになった。TikTokは完全にソーシャルネットワークだが、ReelsはクリエイティブなエクスペリエンスをStories、Shopping、Live Video、IGTV、そして標準的な写真やビデオの公開といった多くの機能とともに小さな箱に押し込もうとしている。

とはいえ、Reelsは数多くの著名ユーザーをなんとか引き込んできた。クリエイティブなコンテンツの例として、Billy Porter(ビリー・ポーター)氏、Blair Imani(ブレア・イマニ)氏、Doug the Pug(パグ)、ウィリム王子・ケイト夫人、Eitan Bernath(アイタン・ベルナス)氏らのトップReelsを挙げている。

TikTokの米国での運命はまだはっきりしないが、それでも禁止された場合、InstagramがTikTokのユーザーを取り込めるかは現時点ではわからない。

Instagramは、30秒のReelsを制作するオプションは9月23日から展開が始まり、トリミングや編集の機能はすでに使える、と話している。タイマーの延長機能は今後数日かけて提供する。

新たに加わった機能はReelsが利用できる50カ国で使えるようになる。Reelsは新マーケットを拡大中で、そうしたところでも展開される。

画像クレジット:Instagram

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(翻訳:Mizoguchi

iOS 14のホーム画面デザイン機能搭載でPinterestが驚異的なダウンロード数を記録

iOS 14のリリースでiPhoneのホーム画面をカスタマイズできるようになりユーザーは沸き立っている(CNBC記事)が、その恩恵がPinterest(ピンタレスト)にも及んだ。サードパーティーによる新たな推測では、Pinterestのアプリは1日あたりの世界のダウンロード数を更新し、App Storeのトップチャートに躍り出た。ユーザーたちは、新しいガジェットに合ったカスタムアイコンや壁紙に使う写真など、iPhoneのデザインのインスピレーションを探し求めている。

Apptopia(アプトピア)は、iOS 14でカスタマイズが可能になったことが、Pinterestのダウンロードに大きな影響を与えたと最初に指摘したApp Store調査会社だ。そのデータによると、Pinterestは米国時間9月21日の1日だけで驚異的なダウンロード数を記録し、世界でおよそ61万6000本が新規インストールされたという。

しかし他のサードパーティーの調査会社は、Pinterestの1日のダウンロード数の記録は、実際にはその前日に達成されたと見ている。

画像クレジット:screenshot via TechCrunch

App Store市場の調査会社Sensor Tower(センサー・タワー)の推測はApptopiaのものに近いが、9月21日の世界でのインストール数は、iOSとAndroidを合計しておよそ68万件となっている。61万6000件ではない。

さらにSensor Towerのデータが示しているのは、Pinterestが1日のダウンロードの最大数を記録したのは9月20日だったということだ(これは少なくとも、Sensor Towerがアプリのダウンロード数の調査を開始した2014年1月からの最多記録だ)。

Sensor Towerは、9月20日にPinterestのアプリが世界中のiOSとAndroidにインストールされた数は80万件と見ている。前の週との比較で32%増となる。Apple(アップル)の新しいモバイル・オペレーティングシステムiOS 14が世界でリリースされる数日前の9月13日は60万7000件だった。

さらにPinterestは、iPhone用無料アプリのチャートで9月18日金曜日には47位だったものが、9月20日、日曜日には7位に上昇している。そのまま上昇は続き、9月21日の月曜日には6位となった。この数値はApptpoiaのデータとも一致する。一時的に1位になっていた可能性もあるが、その日のナンバーワンとして記録されるのに十分な時間は維持できなかったのだろう。

Pinterestは現在、iPhone用アプリのライフスタイル部門で1位になっている。もっとも2020年2月4日の時点でも、この部門では1位か2位の常連だったとSensor Towerは指摘する。

米国時間9月22日のPinterestのホームページには、iPhoneのデザイントレンドが「Daily Inspiration」(日々のインスピレーション)の1つとして紹介されている。「流行の壁紙と美しいホーム画面のアイデア」というコレクションは、現在ホームページのトップに示されている。ここでユーザーはiPhoneの背景画像を探したり、自作のデザインやアイコンのセットを人々にシェアして、それを元にしてオリジナルのデザインを作らせることもできる。

iOS 14のアップデートは、Androidユーザーが長年待ち望んでいたホーム画面のウィジェット機能を提供したことで、アプリのエコシステムに大きな影響を与えた。

あまり使わないアプリを隠すことができるiOSの新しい「Appライブラリ」と合わせて、これまで明らかに抑えつけられてきたiPhoneのインターフェイスを自分の趣味や興味に合わせてパーソナライズしたいというユーザーの欲求に、iOSがようやく応えることになったのだ。またiPhoneユーザーは、Appleのショートカットアプリを使ってカスタムアイコンが作れるようにもなった。もっともこれは裏技のようなもので、実際のアイコンに置き換わるわけではなく、アプリを起動するためのショートカットを作るというものだ。

このデザイン変更のトレンドは、Pinterestだけに収まらない。新しいウィジェットやクリエイティブなツールを熱望してきたユーザーは、iPhoneのApp Storeとそのトップチャートで盛り上がっている。

trini「それはそうと、新しいiOSでやっとDnD Pinterestボードが使えるようになった。問題は、どのキャラクターにするかだ」

A•C•B•「iOSのホーム画面のレイアウトはPinterestを使う理由を増やしてくれた」

今のところ、米国のApp Storeの無料アプリ部門では、ウィジェットを作るアプリがチャートのトップ3を占めている。上からWidgetsmith(ウィジェットスミス)、Color Widgets(カラー・ウィジェッツ)、Photo Widget(フォト・ウィジェット)だ。Pinterestは、今この原稿を書いている時点で5位にいる。その下には、これもまたウィジェットのおかげでダウンロード数を伸ばしたMotivation – Daily Quotes(モティベーション・デイリー・クオッツ)がきている。一方、Tune Track(チューン・トラック)というアプリは、早くからウィジェットに対応していたのだが、これも8位につけている。有料アプリのチャートですら、トップにPhoto Widget、2位にクリエイティブ・デザインツールProcreate Pocket(プロクリエイト・ポケット)があり、その影響を感じさせる。

デザインツールがこのまま人気を維持できるかは、まだわからない。ショートカットによるアプリの起動にイライラしている人もいる。まずショートカットアプリに飛ばされ、その後に開きたいアプリが開く。もしアップルがこのデザイン変更のトレンドをうれしく思うのなら、自作ショートカットを作るときの中間のステップをなくして、もっと便利にして欲しい。

foula|「みんなホーム画面をPinterestのボードにしてる」

kendra「iOS 14の何がいいのかがわかった。Pinterestボードみたいなんだ」

Pinterestはダウンロード数についてコメントをしていないが、ダウンロード数が跳ね上がったのは、そのとき行われた有料ユーザー獲得キャンペーンのためではないと認めている。ダウンロードとiOS 14関連の検索の両方が有機的に影響して伸びたと考えていると同社は話していた。

「iOS 14用の壁紙とホーム画面のデザインの検索数が、今週、Z世代のユーザーの間で増加していました。2020年6月の時点で、前年比50%の伸び(Pinterestブログ記事)を示している年齢層です」とPinterestの広報担当者はTechCrunchに話した。「このピナーたちは、よくPinterestを美的なインスピレーションの情報源として利用し、ベッドルームなどオフライン空間の装飾に役立てています。そのため、オンライン空間のためのインスピレーションも求めるようになったことは興味深く感じます」と彼らは述べていた。

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タグ:iOS 14 Pinterest

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:金井哲夫)

強力なウィジェット作成機能をもたらすLauncher、iOS 14でユーザーの画面カスタマイズ熱高まる

Launcher」は、カスタマイズ可能なウィジェットの新機能をiOS 14に提供し、ウィジェットのアイコンを日付、時間、さらには場所ごとに回転させることができるようになった。また、ウィジェットの背景、異なるサイズのアイコンやラベルのないアイコンもサポートしており、よりすっきりとした外観を実現する。

2014年にデビューしたこのアプリは、アップルの古典的な「今日の表示」(Today View)ウィジェットが提供する機能の限界を押し広げる数少ないアプリとして知られていた。以来、お気に入りの連絡先にメッセージを送ったり、家に電話をかけたり、道順を聞いたり、お気に入りの音楽を再生したりなど、一般的なタスクのためのスタートパッドとして人気だ。

現在ではホーム画面からも同じことができるが、今回iOS 14のテーマに合わせてよりカスタマイズできるようになっているので紹介しておこう。

アップルは2014年の時点では、Launcherをどう考えればいいのかよくわかっていなかったはずだ。Launcherは、ウィジェット設定以外の機能を提供せず、「今日の表示」ウィジェットを提供するだけの存在だったため、数カ月間App Storeから削除された経験(未訳記事)がある。アップルは最終的にLauncherには価値があると判断(未訳記事)し、再び配布を許可した。さらにアップルは後に、ワークフロー自動化の市場があることに気づき、最終的にはLauncherの競争相手であるWorkflowを買収(未訳記事)した。

さてiOS 14でアップルは、ホーム画面をカスタマイズするためのにウィジェットのアイデアを導入した。そしてユーザーは、カスタムアイコンを作成するためにショートカットを活用し始めている。いまでは、ウィジェットとの組み合わせを使用して創造的なホーム画面を作り込んでいるクリエーターいるほどだ。

一方のLauncherは、カスタマイズされたUI/UXを作るのに何時間もかけたくない人のために、よりシンプルな選択肢を提供する。代わりに、お気に入りのアプリやタスクでウィジェットを作成したり、ウィジェットの背景色を変更したり、アイコンのサイズを調整したりすることが一度に可能なのだ。

例えば、アイコンをタップすると、お気に入りの連絡先にすぐに電話かける、メッセージを送る、FaceTimeやメールを送る、場所を案内する、Apple Musicでアーティスト、アルバム、プレイリストの再生を開始、お気に入りのウェブサイトにアクセス、ツイートを作成やショートカットを実行などアプリケーション内のアクションを起動、一般的な電話の設定(Wi-Fi、Bluetooth、低電力モード、DND、機内モードなど)のオンまたはオフに、デバイス上のほかのアプリの起動などできるランチャーウィジェットを作ることができる。

Launcherは、アイコンやウィジェットの背景をカスタマイズしたり、ウィジェット内の小さなアイコンやアイコンラベルを削除したりすることもできるので、iOS 14のホーム画面のカスタマイズトレンドを盛り上げてくれることは間違いないだろう。ウィジェットの背景は、既存の壁紙に合わせてスタイリングできるし、もちろん任意の画像も使える。

また、ウィジェットはスペースを有効活用するために重ねて置くことができる。しかも、含められるアイコンは、曜日、時間帯、場所に応じて変更可能だ。例えば、ジムに通っている時だけ表示されるウィジェットや、オフィスにいる時に表示されるウィジェットを作成できる。ホーム画面のウィジェットも、週末と仕事中では異なるものに変えられる。

アプリの機能の多くは従来の「今日の表示」ウィジェットで提供されていたものだが、ホーム画面のウィジェットの動作は異なる。以前は、時間や場所に基づいて表示または非表示にできるウィジェットの数が固定されていた。一方、新しいウィジェットは異なる時間に表示される異なるアイコンセットに切り替え可能だ。ただし、ホーム画面ウィジェットが自動的に消えるように設定すると、ホーム画面自体が再配置される点には注意したい。

Launcherの開発者であるGreg Gardner(グレッグ・ガードナー)氏によると、iOS 14がウィジェットをサポートするアップデートの前からiOS 14には関心を寄せていたという。

ガードナー氏は「iOS 14ユーザーは、ホーム画面ウィジェットにかなり興奮しているようで、App Storeでウィジェットを検索して、我々のアプリを見つけてくれています。残念ながら、その中にはアプリにホーム画面ウィジェットがなかったことに失望した人もいました」と語る。「ホーム画面ウィジェットが加わったことでダウンロード数が増え続け、新しいユーザーがこれ以上がっかりしないことを願っています」と同氏は付け加えた。

ちなみに、iOS 14のサプライズリリースは誰のメリットにもならなかった。アップルは今年、デベロッパーに24時間以内にiOS 14がユーザーに一般公開されることを知らせ、しかもiOS 14の正式版向けの開発・検証に必要なXcodeなどの開発ツールをダウンロード可能になる前に発表した。これにより、一部のデベロッパーのiOS 14対応アプリが、数年前のようにiOSの公開日には準備ができなかったのだ。

さて、今回の機能拡張に加えてLauncherの新しいアプリを評価する理由はもう1つある。それはアプリのビジネスモデルだ。

このアプリはサブスクリプションによる収益化は行わず、ユーザーには1回限りのプレミアムプラン料金のみを請求する。以前のバージョンのアプリでは2つの異なる価格を提供していたが、新バージョンでは価格設定をシンプルにして1つまとめている。

新たにアプリ内で購入した「Premium」は、新しいホーム画面ウィジェットとカスタマイズオプションをすべてアンロックする。既存ユーザーは350円、新規ユーザーは980円でフルアップグレード可能だ。

「新しいウィジェットを実装するのに必要な作業量は十分だったので、新しいアプリ内購入を正当化できると思いました」とガードナー。さらに「App Storeはこのような場合にアップグレード料金を請求する正式な手段を提供していない」と指摘した。

Launcher 5(Launcher – 複数のウィジェットを持つランチャー)は現在App Storeで配信中だ。

画像クレジット:Cromulent Labs

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(翻訳:TechCrunch Japan)

2020年米国の有料テレビ契約が過去最大の減少、新型コロナで消費者離れが加速

新型コロナウイルスによるパンデミックは、オンライングローサリーからマルチプラットフォームゲーミング、ストリーミングサービスに至るまで数多くのテクノロジーの浸透を加速させた。しかし恩恵を受けなかった部門が、従来型の有料テレビだ。eMarketerの新たな調査によると、ケーブル・衛星・電話回線テレビ業界はこれまでで最も多くの契約を失った。2020年に米国の600万世帯が有料テレビを解約し、コードカッター(有料テレビの契約をやめる)数は累計3120万世帯となる。

eMarketerは、この数字はさらに大きくなり、2024年までに4660万世帯に達するという。米国の3分の1の世帯が有料テレビを利用しないことになる。

こうした大幅な減少にも関わらず、有料テレビのサービスを利用している世帯の方が利用していない世帯よりもまだ多い。米国では現在7760万世帯がケーブル・衛星・電話回線テレビいずれかのサービスを利用している。しかしこの数字は前年比7.5%減で、過去最大の減少幅となった。2014年のピーク時よりも減っている、とアナリストは述べた。

画像クレジット:eMarketer

想像はつくかと思うが、有料テレビの利用者減はストリーミングサービスの普及によるものだ。しかし何よりも、パンデミックがコードカッティングの動きを押し進めた。健康危機により経済は停滞し、また2020年上半期はスポーツ生中継も減った。こうした傾向は、より多くの人にそうした状況に陥らなければ選択しなかったかもしれないコードカッティングを促した。

「消費者は、高い料金のために有料テレビの契約解除を選んでいる。特にストリーミングのサービスに比べて高価だからだ」とeMarketerの予測アナリストEric Haggstrom(エリック・ハガストロム)氏は話した。「2020年上半期にスポーツ生中継が減ったのがさらなる減少を招いた。スポーツは戻りつつあるが、人々はケーブルや衛星の古いサービスプランに戻らないだろう」と付け加えた。

有料テレビプロダイバーは、より利益が出るインターネットパッケージ商品に注力することで減少を食い止めようと試みてきた。インターネットパッケージは消費者が向かっているNetflix(ネットフリックス)やHulu(フールー)のようなサービスをサポートする。

有料テレビの契約減少に関連し、テレビ視聴の減少は広告業界にも影響を及ぼしている。

画像クレジット:eMarketer

テレビ広告に費やされた額は、2020年に15%減少し600億ドル(約6兆3000億円)に落ち込む見通しだ。これは2011年以来最も少ない。

ただ、この減少は部分的にはパンデミックによるもので、テレビ視聴と広告は2021年には回復することが予想されている。しかし、テレビ広告費は少なくとも2024年まではパンデミック以前の水準を下回るだろう、とアナリストは述べた。

もしかすると今後「普通」レベルに戻ることはないかもしれない。

「テレビ広告支出は経済の復活にともなって2021年にリバウンドするだろうが、パンデミック以前の水準には戻らないだろう。コードカッティングの傾向、ストリーミングビデオへの視聴者の流出、ストリーミングの成長を考えると、広告費は将来テレビからデジタルビデオにシフトする」とハガストロム氏は述べた。

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タグ:新型コロナウイルス

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(翻訳:Mizoguchi

Facebook Messenger担当副社長が転送回数制限とファクトチェックによる誤情報との闘いを語る

米国時間9月3日にFacebook Messengerは誤情報の拡散を防ぐためにメッセージの転送に関する新しいルールを発表した(Engadget US記事)。米国時間9月15日のTechCrunch Disrupt 2020でFacebook(フェイスブック)のMessenger担当副社長であるStan Chudnovsky(スタン・チュドノフスキー)氏は、Messengerプラットフォーム上での誤情報や有害コンテンツの拡散との闘いにおけるフェイスブックの役割、そしてMessengerはプライベートなプラットフォームであるべきで秘密のメッセージは暗号化されるが、このことと誤情報の拡散防止のバランスをどう考えているかを詳しく語った。

チュドノフスキー氏は、フェイスブックは友達や家族とリビングでプライベーな会話をしているかのように感じることを目指していると説明した。しかし同社は、デジタルツールや新しいメディアの台頭に伴いこうしたツールが悪用されるおそれが出てきていることをフェイスブックが認識する必要があるとも認めている。

「Messengerがプライベートなコミュニケーション手段であることは明らかだ。そして確実にプライベートなものにしたいと思っている。これは我々にとってきわめて優先順位が高いことだ」とチュドノフスキー氏は語り始めた。しかしユーザーが大量にメッセージを転送し始めると、Messengerはもはやプライベートな会話ではなくなる。1対多の情報共有ツールになるのだと同氏は説明する。

「そうなれば、公共放送のようになっていく」と同氏は言う。

フェイスブックは2019年にまずスリランカのMessengerユーザーに対しメッセージの転送に「抵抗感を持たせる」と発表(未訳記事)し、ユーザーはメッセージを一定回数しか共有できなくなった。その時点で、人またはグループを対象に転送は5回までと制限された。今はそのルールをMessengerプラットフォーム全体に拡大(Facebookリリース)し、人またはグループを対象に転送は5回までと制限している。

この新しい制限はスパム行為を止めるためだとチュドノフスキー氏は続ける。「特定の情報を何度も転送することはできない。このことは、特に現在の状況においては、誤情報の拡散を止めるのに本当に役立つと我々は考えている」。

さらに同氏は、Messengerはフェイスブックとつながっているため、フェイスブックに協力しているファクトチェッカーによって誤情報にフラグが立てられると、フェイスブックと同じように情報が不正確であるという警告をMessengerの会話に挿入することができ、ミスリーディング、あるいは有害なコンテンツを送信したユーザーに注意を与えると強調した。

「これはプライバシーの侵害にはまったくあたらない。すべて同じ大きなパイプラインを通るからだ」と同氏は指摘する。

ファクトチェックのプログラムについて詳しく説明しているフェイスブックのウェブサイトにはMessengerについての言及はなく、フェイスブックとInstagramにのみ言及されている。

リンクの共有を完全に止めることは検討しないとチュドノフスキー氏は述べた。

リンクの共有と転送について同氏は「これはインターネットの中核をなすものだと私は思う」と語る。「インターネットで情報交換をする機能(を完全に禁止すること)は、インターネット自体の目的を否定してしまう」。

カテゴリー:ネットサービス

タグ:Disrupt 2020 Facebook Facebook Messenger ファクトチェック

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(翻訳:Kaori Koyama)

Vibeがお気に入りアプリと連携できるリモートコラボソリューションを発表

米国時間9月15日にTechCrunch DisruptのStartup Battlefield(スタートアップ・バトルフィールド)でプロダクトを発表したスタートアップのVibeは、企業のリモートコラボレーションをもっと簡単にすることを目指している。

インタラクティブな大型デジタルホワイトボードとクラウドサービスを組み合わせた同社のシステムを利用して、リモートでブレインストーミングやクライアント向けのプレゼンテーション、バーチャルのトレーニングなどを実施することができる。

VibeはSlack、Dropbox、Teams、Zoom、OneDrive、Chrome、Asanaなど多くの人気ビジネスアプリ(Vibeサイト)の大規模なエコシステムとも連動するので、企業はまったく新しいワークフローを学んだりアプリを乗り換えたりすることなく、これまでに投資してきたツールを使い続けることができる。

ワシントン州ベルビューに本社を置く同社は、理想のリモートコラボレーションソリューションを求める人々が2016年に創業した。当初はヘッドセット付きのVRデバイスを考えていたが、その後自分たちが本当に求めているのはリアルタイムコラボレーションのプラットフォームになる単一のツールだと認識するようになった。

現在、同社のシステムには55インチの4Kタッチスクリーンデバイスが含まれている。このデバイスはフルスクリーンモードや分割スクリーンモードで他社のアプリと統合し、ホワイトボードとして使いながらビデオ会議やチャットをしたりアプリを操作したりすることができる。

プレゼンテーションや画像、他のアプリのファイルに注釈を書き込み、それをホワイトボードのプロジェクトに保存することもできる。Vibeの高解像度レンダリングエンジンにより、無制限のキャンバス、低レイテンシー、異なるアプリの注釈が実現されていると同社は説明する。

VibeのボードはスクリーンキャストまたはHDMIケーブルを使えば2つ目のスクリーンとしても動作し、注釈も利用できる。同社のクラウドサービスは、AWSをベースにしている。

Vibeはスケッチや書き込みをする際の描画の反応時間が7ミリ秒未満という低レイテンシーを約束している。また、Vibeのボードに加えウェブブラウザ、iPad、Androidタブレットとさまざまなデバイスでコラボレーションに参加できる。

このプロダクトは2019年後半にステルスでリリースされ、これまでに400社以上に販売された。そしてTechCrunch Disruptのスタートアップ・バトルフィールドで正式に公開された。

Vibeを選んだ顧客の多くはZoomやSlackなどのアプリを使い続けることができているが、ZoomやSlackはMicrosoftのSurface Board、GoogleのJamboard、SamsungのFlip、CiscoのWebExブランドのボードとは統合されていないと同社は述べている。

これはクライアントが使っているアプリで協働する必要がある企業にとっては重要だと同社は強調する。また、学校のシステムのIT部門に販売するにも有効だ。オープンなエコシステムなので教員や生徒、管理者が同社のテクノロジーを受け入れやすいからだ。

ボード自体は2999ドル(約31万円)で継続的な月額や年額のサービス料金は必要ない。これは競合よりかなり安い。GoogleのJamboardは4999ドル(日本では64万円)プラス年間サブスクリプション600ドル(日本では7万7000円)、Cisco WebEx Boardは4990ドル(約52万円、日本ではオープン価格)プラス月間サブスクリプション199ドル(約2万円)、MicrosoftのSurface Hubは8999ドル(日本では99万9800円)プラスOffice 365のサブスクリプション料金がかかる。

VibeはTechCrunchに対し、P-CAPタッチセンサーではなくIRタッチセンサーを採用したことによりコストが20%削減され、低価格を実現できたと語った。トレードオフとしてパームリジェクションが苦手だが、コラボレーションのほとんどの場面で満足のいくものだろうと同社は考えている。これに加え、同社はIntelベースのWindowsではなく、オールインワンのARMチップで動作するようにOSとレンダリングエンジンをカスタマイズしている。このためVibe用の小型PCを追加で購入する必要はないが、使い方によってはパフォーマンスが落ちるかもしれない。

Vibeの共同創業者たちはエンジニアリング、画像処理、コンピュータビジョン、サプライチェーンのロジスティクスのバックグラウンドを持っている。

CEOのCharles Yang(チャールズ・ヤン)氏は浙江大学でコンピュータサイエンスを学んだシリアルアントレプレナーで、この大学で共同創業者たちと出会った。VPのJian Zhao(ジアン・チャオ)氏は画像処理、コンピュータビジョン、マルチメディア、機械学習のバックグラウンドがあり、ケンタッキー大学でコンピュータと電気工学の博士号を取得した後、Microsoftのソフトウェアエンジニアを5年間務めた。

CTOのJiulong Wang(ジウロン・ワン)氏は分散処理システム、アーキテクト、デバッグ、パフォーマンスチューニングの経験を生かしている。かつてはMicrosoftとTwitterの開発者だった。COOのSusie Deng(スージー・デン)氏はBYDに11年間勤務し、国際的な経済と貿易の経験からサプライチェーンと財務の問題に取り組みVibeのホワイトボードの価格を下げることに貢献している。

Vibeは現在、ベルビューの本社に加え中国の杭州、深圳、上海にオフィスを構える。

同社はCherubic Ventures、Unity Ventures、InnoLink Ventures,、Challengers Capitalから資金を調達している。

カテゴリー:ネットサービス

タグ:Disrupt 2020 Vibe デジタルホワイトボード

画像クレジット:Vibe

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(翻訳:Kaori Koyama)

米Huluが一緒にコンテンツ閲覧できる機能「Watch Party」の利用対象者を拡大

Hulu(フールー)は友達や家族がそれぞれの場所から同じコンテンツを一緒に閲覧することができる「コビューイング」機能をいち早く導入した大手ストリーミングサービスの1つだ。その機能、Hulu Watch Partyは当初、Huluの広告なしサービス購読者のみに提供されていた。そしていま、同社は広告入りサービスの利用者にも対象を広げようとしている。ただし、利用できるコンテンツはかなり制限されている。

Hulu Watch Partyが5月に始まったとき(未訳記事)、オンデマンドストリーミングライブラリーにある何千もの映画やテレビ番組でこのサービスが利用できた。その際Huluは、もし番組がコビューイング対応のものであれば「Watch Party」アイコンが作品の詳細ページに表示されると説明した。ユーザーは一緒に視聴したい人にコビューイングのリンクをシェアできる。現在のところ、Watch Partyは8人までの対応だ。

Huluのコビューイングがライバルサービスのものと異なっている点は、視聴者が自分たちのWatch Party体験をコントロールできるところにある。たとえば、視聴している人の中で誰かがスナックを取りに行きたい時、あるいはトイレに行く必要がある時、コンテンツの再生を一時停止できる。しかしそうすることでグループが共有するストリームは影響を受けない。席を外していたメンバーは戻った時に見逃した部分を閲覧したり、「Catch Up」ボタンをタップしてグループのストリーミングに合流することもできる。

視聴者はムービーナイトを催したり新作を鑑賞したりするのにWatch Partyを活用している、とHuluは話す。コビューイングで最も視聴されているのは「Palm Springs」「Parasite」「Love, Victor」だ。

そしていま、Huluはこの機能を広告入りのサービス利用者にも提供する。

画像クレジット:Hulu

同社は9月18日にシーズン2が始まった「Pen15」でコビューイングをテストしている。今後10日間、Huluの広告なし・広告あり両サービスの購読者はこの専用プログラムでWatch Partyを利用できる。

Huluはまた、このテストでのWatch Partyでブランド特有の視聴体験も試す。番組に合わせて、Watch Partyインターフェースは昔のインスタントメッセンジャーチャットルームに似せたデザインとなり、シリーズから引っ張ってくるスクリーンネームもある。このデザインはWatch Partyが「Pen15」をストリームするのに使われたときにだけ表示される。視聴者のためにチャットインターフェースをユニークな作りにすることで、Watch Partyがいかに番組のファンコミュニティを増やすことができるか、興味深い例ととなる。

Watch Partyを使うには18才以上が要件とのことだ。「Pen15」のコビューイングは9月16日から利用でき、さらに10日間提供される見込みだ。コビューイングを正式展開または少なくとも認めているサービスはいくつかあるが、Huluはそのうちの1社だ。

Amazon(アマゾン)のTwitch(トウィッチ)はプライムビデオそのもののビルトイン機能に続いてAmazon Prime VideoのためのWatch Partiesを立ち上げた。Plex(プレックス)は5月にWatch Togetherを追加し、HBOはコビューイング体験でScenerと提携した。3月にはInstagram(インスタグラム)がコビューイング機能を展開し、Watch Partyは5月にイベントのコウォッチングをデビューさせた。直近では、Instagram MessengerとMessenger RoomsがFacebook Watchコンテンツのコビューイング機能を追加した。

関連記事:米Huluが同時に8人と一緒に同じ映像やチャットを楽しめるウォッチパーティ機能を発表

カテゴリー:ネットサービス

タグ:Hulu

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(翻訳:Mizoguchi

アマゾンAlexaの「ルーチン」を家族や友人などと共有可能に、サードパーティーも共有可能ルーチンを提供

Amazon(アマゾン)はAlexa(アレクサ)デバイスのユーザーがもっとルーチンを使いやすくなる機能を提供する。ルーチンは数年前からある機能で(未訳記事)、Alexaユーザーは複数のタスクをまとめて自分で選んだコマンド1つで実行できる。例えば、明かりを消し、リラックスできる曲を流し、ドアに鍵をかける、という動作を「Alexa, goodnight」(アレクサ、おやすみなさい)のひと言で実行できる。朝のルーチンなら、ニュース見出しを読み、天気予報を見て、スマートコーヒーメーカーのスイッチを切るという具合だ。このほど同社は、ほかの人と好きなルーチンをシェアできるようにした(Amazonブログ)。

ルーチンはまだ、パワーユーザーの機能と考えられている。設定には時間ががかり、Alexaのモバイルアプタでも「その他」メニューの目立たないところにあるからで、Alexaデバイスのオーナーでも一度も使ったことのない人がいるはずだ。

米国のAlexaユーザーは、Alexaアプリのルーチンセクションへ行き、シェアしたいルーチンをクリックすると共有可能なURLを取得できるようになる。そのURLはSNSに投稿したり、テキストメッセージやメールなどでどこへでも送ることができる。

シェアされたルーチンを受け取ったユーザーは、AlexaアプリをインストールしてあるモバイルデバイスでURLをクリックする。あとは画面の指示に従って設定を完了するだけだ。黄色い文字の部分は、カスタマイズできるフィールドを表している。どのスマートライトを点灯・消灯したいか、などを指定するだ。

Alexaルーチンのオンライン保管場所のようなものができて、多くの人たちがルーチンを見つけて利用できるようになれば便利だろう。iOSのショートカットに(Mac Stories記事)は共有するためのディレクトリ(Shortcuts Directory記事)が、いくつか作られている(shortcutsgallery記事)。よく使われるルーチンをAlexaアプリの中で見つけられたらもっと便利だろう。ただし、こうしたアイデアは今回発表時点では実現されていない。

その代わりにAmazonは米国時間9月17日、Alexaスキルのパートナーが作った共有可能なルーチンをいくつか紹介した。NPRiHeartRadioHeadspaceFitness DayHistory Channelその他のデベロッパーが提供している。ユーザーはこれをテンプレートにしてカスタマイズすることで、独自のボイスアプリ体験を作り出すことができる。

画像クレジット:Chloe Collyer/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルはiOS 14のサプライズリリースで開発者の怒りをさらに買ってしまう

アップルと開発者の関係はまた別の問題を引き起こしている。米国時間9月15日にApple WatchとiPadの新モデルを発表したハードウェアイベントで開発者たちを驚かせた。同社の主要なソフトウェアプラットフォームのアップデート版である、iOS 14、iPadOS 14、watchOS 7、tvOS 14を9月16日(日本時間9月17日)にリリースしたのだ。結果的に、開発者に新OSに対して1日も準備する時間を与えないことを発表した。

この予想外に早まったスケジュールのために、多くの開発者はApp Store審査のために各アプリを準備するために慌ただしくなっており、スケジュールを複雑にしてしまった。

ジョシュア・ヴァン:Apple Developer Relations以外の皆さん、おはようございます。

人気ポッドキャストプレーヤーを開発するOvercastなど一部の企業は、iOS 14で予定されている機能の準備ができていないことをユーザーに通知した。

一方で、アップルが開発者コミュニティーが予想外の日程でiOS 14をリリースしたことについて、開発者のSteve Troughton-Smith(スティーブ・トロートン-スミス)氏は「そうでなくてもストレスの多い年に、開発者に不必要なストレスを与えることになります」と述べている。

さらに、アップルの決定はiOS 14のサポートを待つことを選んだ開発者に影響を与える。

開発者は例年、iOSの発売日に合わせて、プレスリリース、ブログ記事、ソーシャルメディアを介してアプリの新機能を宣伝する。アプリのレビューサイトからのニュース報道も、お気に入りのアプリへの注目すべきアップデートのまとめ情報が含まれているかもしれない。さらには、iOSの新機能を興味深い方法で搭載したアプリとしてメディアに取り上げられるかもしれない。

代わりに今年は、デベロッパーコミュニティーはプレスとさまざまな称賛を追いかける必要はなく、iOS 14への対応を予定より早く準備しなければならなくなった。

チャーリー・チャップマン:ほかに不満の声も聞こえるが、私がアップルのイベント後に感じた最もネガティブなことだ。

あまり無理はしていないのだが、iOS 14の「1日目」リリースに向けて、リスト作りなどの報酬を期待していろいろな準備をした。

Overcast:申し訳ありません、iOS 14の機能はまだ準備できていません。

私の顧客のほとんどがiOS 14を使うのはまだ先のことなので、この夏はバグ修正と家庭内感染、学内ロジスティクスを優先しました。私たちは大丈夫、忙しいだけです。

皆さんと同様、私も今年できることをしています。近いうちに。

スティーブ・トロートン-スミス:今からApp Storeにアプリを提出します。英国時間9月16日午後10時です。iOS 14は明日リリースされます。アプリの審査は1時間から数日間かかります。これは、他の点でストレスの多い年の開発者にとって不必要なストレスです。

マシュー・カシネリ:サードパーティーが何百万ドルの収益を上げる可能性があるのだろうか。アップルは、発売日やプレスレビューの数を減らそうとしていたのかもしれない。

消費者もまた、iOS 14のサプライズリリースの影響を受ける可能性がある。いくつかのアプリメーカーは、互換性のためにiOS 14上で正しく動作しない可能性があります。有名なところでは、任天堂が「どうぶつの森 ポケットキャンプ」の機能しないとツイートしたことが挙げられる。同社は、アプリが対応するまではiOS 14へのアップデート待つように案内していた。

バグのためにアプリのレビューを酷評することで非難されることの多い開発者たちは、顧客が今も同じことをするのではないかと心配している。アップルがiOS 14を発表した時点では、アップルの統合開発環境であるXcodeの最終バージョンさえ入手できていなかったにもかかわらず。

しかし、iPhoneユーザーはすぐに最新版にアップデートする傾向が高い。アップルはこの夏のWWDC(開発者会議)に先立ち、2019年9月にデビューしたiOS 13が、それ以来4年以内にリリースされた全iPhoneの91%、互換性のある全iPhoneの81%にインストールされたことを示す、iOSのアップデート率の新しい数字を発表した。

つまり、iOSユーザーの大半が新バージョンに移行する前に、iOS開発者がアプリを最新OSに対応するための時間がほとんどないことを意味する。

マルコ・アーメント:私はiOS 13 SDKを使ってビルドされたアップデートを、iOS 14 GMがリリースされて提出が殺到すると思われる前日の8月14日に申請した。これは賢明だと思った。

しかし、これは裏目に出たと思う。iOS 14のSDKを使ったアプリのほうが審査の優先順位が高く、記録的な速さでレビューされている。列の一番下にはiOS 13のSDKを使ったのアプリが並んでいると思う。

ソーヤー・ブラッツ:iOS 14をリリースするなんて信じられません。開発者としては最悪の出来事です。

ジェシー #AbolishPolice:すべてのiOS開発者:

アップル:iOS 14は明日リリースだ!

ダニエル・シンクレア:アップルがiOS 14を明日にリリースするニュースで、みんなのスケジュールを台無しにした。開発者は準備ができていません。このアップデートはしばらく保留にしておいたほうがいいだろう。

このアップルの最新の失態は、App Storeでの厳しい拒絶が何カ月も続いたことに続くものだ。アプリ内購入ルールで拒絶された最新のメールアプリ「Hey」をめぐってBasecampの間で大騒動が起きた。アップルはアプリ内購入の機会損失に注目していたが、ある時点でWordPressアプリを拒絶したことを公の場で非難された後、異例の謝罪を余儀なくされた。

そしていま、アップルはFortnite(フォートナイト)の開発元であるEpic Games(エピック・ゲームズ)と、Epicのビジネスを委ねる権利を巡って法廷で戦っている。Epicのような大企業は、App Storeでの配信やApple Payのようにアップルが提供するサービスに頼る必要はないと主張しているが、アップルの条件によって強制されている。

開発者は、アップルが裁判所に提出したApp Store事業について説明した書類の中で、同社が同事業を「利益を得る」と記載していたことも注目している。これは一部の開発者を誤解させるような言い回しだ。結局のところ、iPhoneを購入する理由はいくつかあるが、その中でもアプリを利用する頻度は高い。

開発者は、アップルがEpicのApple Developerアカウントを、関連するゲーム開発プラットフォームのUnreal Engine用を含めて奪い取ろうとしたこと見てきた。Unityが「Appleでサインイン」をサポートしたこともEpicの影響だ。アップル側のこうした強硬手段は、開発者のアップル製ツールへの依存度を利用して、一線を越えた開発者を罰する準備ができていることを開発者に明らかにした。

さらに、アップルはApp Store事業が独占禁止法調査の焦点になっているいう事実がある。同社はApp Storeは「平等な競争の場」と主張しているにもかかわらず、同社がどのように特別契約を結んだかを明らかにした。

そしてアップルは最近、App Storeのルールを改訂し、手数料に関する条項をより明確にした。また、ゲームストリーミングサービスをApp Storeで配信可能にする道を模索している。しかしその結果、ルールは非常に複雑になり、多くの除外事項や例外があるため、何が許可されているのか混乱しているデベロッパーもいるだろう。

開発者の怒りの高まりの中で、アップルは開発者コミュニティにiOS 14をイベント翌日にリリースした。他の誰もがそう感じているように、新コロナウイルスの大流行中にだ。新コロナウイルスは人々の日常生活を完全に根底から覆してしまった危機で、多くの開発者は現在、リモートで仕事をしていたり、子供をホームスクールに通わせていたりしている。彼らやその家族が新コロナウイルスの影響を直接受けているかもしれない。

マルコ・アーメント:そうは言いません。これには2つの永遠の問題があります。

アップルのハードウェアのリリース日は、ソフトウェアの品質や対応状況ではなく、ソフトウェアのリリース日を示します。

アップル社員の大部分は、外部の開発者が直面している課題や状況について、ほとんど知らないようです。

アップルは、iOS 14のサプライズ配信の決定の理由について、ユーザーにも開発者にも説明していない。

画像クレジット:Bryce Durbin

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(翻訳:TechCrunch Japan)

いますぐ試せるiOS 14用ウィジェット(その1)

iOS 14が予想よりも早くリリースされ、アプリ開発者は準備期間が十分に取れなかったにもかかわらず、野心的な少数の開発者は、リリース当日にiOS 14をサポートするアプリを提供するために、徹夜までして何とかやり遂げた。iOSの新バージョンは、数年ぶりに消費者がホーム画面を整理する新しい方法を提供する。今回のアップデートでは、あまり頻繁に使わないアプリをiPhoneの背面画面のApp Libraryに移動できるようになった。

やがて、ウィジェットのサポートは多くのアプリケーションの標準機能となるだろう。しかし、アップルは今年はややイレギュラーなかたちでiOS 14をリリースすることを選んだので、初日に提供されるウィジェットは少ないかもしれない。

ここでは、本日iOS 14と同時にローンチされた、興味深いアプリとウィジェット23本のうち前半の12本を紹介する。これらは、iOS 14のリリース直後に公開される予定だ。なお、一部のアプリとウィジェットは日本では配布されていないので注意。

Aviary(アビアリー)

Twitterクライアント「Aviary」が、Twitterのタイムラインから最新のツイートをウィジェットのサイズを選択した場合に1、2、4本のいずれかで閲覧できるウィジェットをリリースした。ウィジェットは定期的に更新される。

画像クレジット:Aviary(右上のウィジェット)

Brief(ブリーフ)

偏りのないニュースアプリを標榜する「Brief」は、クリックベイト(煽り見出し)を避けるという約束を守っており、注意力の分散を防ぐためにデザインされたミニマルな単色のウィジェットを使用している。「フロントページ」ウィジェットのコンテンツは、ニュースチームによって注意深くキュレーションされるため、その日の最も重要なニュースのみがホーム画面に表示される。

画像クレジット:Brief

第二の「選挙スナップショット」ウィジェットでは、現在の大統領、下院、上院のレースを一目で確認できる。ユーザーはこのウィジェットをカスタマイズして、例えば自分の州の選挙など、最も注目されている選挙を追跡することも可能だ。

Soor(スール)

iPhoneユーザー向けのプレミアム音楽プレーヤーアプリ「Soor」が、大小3つのウィジェットをリリース。「Now Playing」ウィジェットは、現在の曲と次の曲が表示され、ほぼリアルタイムで更新される。また、自分のミックスを表示する「Magic Mixes」ウィジェットや、8種類のキュレーションされたコンテンツを表示設定できる「Music Collection」ウィジェットも用意されている。

画像クレジット:Soor

Readdle: Spark Mail, Calendar 5, Documents(リードル:スパークメール、カレンダー5、ドキュメンツ)

ReaddleはiOSアプリの「カレンダー」に、予定や月を表示する「Calendar 5」ウィジェットをリリースした。
した。

画像クレジット:Readdle/Calendar 5

Spark Mailアプリは、メールやカレンダー用のウィジェットも用意されている。

画像クレジット:Readdle/Spark Mail

にDocuments by Readdleは、VPN、音楽、プレーヤー、ブラウザなどのファイルアクションに素早くアクセスするためのウィジェットが加わった。

画像クレジット:Readdle

Streaks(ストリーク)

クセになるToDoリストアプリ「Streaks」も本日リリースされた。

Cheep(チープ)

Cheepアプリを使えば、間違った運賃やその他のとんでもなく割引されたフライトのお得な情報を知ることができる。iOS 14ウィジェットは、あなたの空港のお得な情報をだけをカスタマイズ可能で、アプリを開かなくても簡単にお得な情報を入手できる。

画像クレジット:Cheep

Dice(ダイス)

PCalcのDiceは、卓上ロールプレイングゲームで使用するための多面体サイコロの物理学ベースのシミュレーションだ。このアプリの新しいウィジェットでは、サイコロがホーム画面に表示され、タップするだけでアプリを開くことができる。

画像提供:PCalc

Twilight Dice(トワイライトダイス)

もう1つのサイコロアプリも、本日からそのウィジェットが使える。

画像クレジット:Twilight Dice

Weather Line(ウェザーライン)

天気予報アプリ「Weather Line」は、すでに天気や予報に関連した多くのビジュアルデータを提供している。ウィジェットでは、その分析結果とグラフをiOS 14のホーム画面に表示する。このアプリのウィジェットは天気関係の必要な情報を集約しており、現在の気象状況、予報、高低、日の出・日没、降雨、異常気象警報などを配信する。

画像クレジット:Weather Line

Nighthawk(ナイトホーク)

NighthawkのTwitterクライアントは本日、最初のウィジェットをリリースした。「Vanity」を使うとフォロワー数やフォロワー数など、自分のTwitterプロフィールのメトリクスを把握することができる。

Apollo for Reddit(アポロ・フォー・ラディット)

人気のRedditクライアントアプリのApolloは、選択したRedditフィードからの投稿を表示する「Post」、お気に入りのフィードから複数の投稿を表示する「Multiple Posts」、よりビジュアルでグリッドスタイルのレイアウトで投稿を表示する「Post Feed Grid」、画像が多いSubreddits(Redditのサブフォーラム)の写真を順番に表示する「Wallpaper」、ホーム画面にちょっとしたユーモアを添える「Showerthoughts」「Jokes」など、さままなウィジェットのコレクションを提供する。

画像クレジット:Apollo for Reddit

Carrot Weather(キャロット・ウェザー)

ユーモラスな天気予報アプリであるCarrotは、天気予報、毎時・毎日、天気マップ、そして真のCarrotのファッションである「スナーク」の各ウィジェットが搭載されており、アプリの古典的な皮肉っぽいコメントで天気情報をユーザーに届ける。

iOS 14でリリースされたCarrotのユーモラスな天気予報アプリには、天気予報ウィジェット、毎時と毎日のウィジェット、天気マップウィジェット、そして―本当の人参風に―アプリの古典的な皮肉っぽいコメントで天気を伝えるスナックウィジェットがある。

  1. Forecast-Widget

    画像クレジット:Carrot Weather
  2. Weather-Maps-Widget

    画像クレジット:Carrot Weather
  3. Snark-Widget

    画像クレジット:Carrot Weather
  4. Hourly-and-Daily-Widgets

    画像クレジット:Carrot Weather

上記のアプリは、いくつかの不測のApp Storeの拒絶を除いて、iOS 14のリリース後、本日配信される予定だ。

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

夏気分が味わえるレトロな音楽プレイヤーPoolside.fmのiPhoneアプリが登場

心地良い夏の音楽、思わず吹き出してしまうような「ザ・80年代」という感じの画像、そしてレトロな技術をマッシュアップすると、「インターネット上で太陽の光が最もまぶしい場所」と言われる、気軽で楽しいウェブラジオサービスPoolside.fmが生まれる。昔のMacOSのような画面でビーチ音楽、リラックス音楽、ディスコ音楽などのストリーミングを楽しめるこのウェブサイトは昨年リローンチされ、インターネットにちょっとした楽しみをもたらした。そして今日、Macの美学と初期のWindowsのタッチをうまくミックスしたMacアプリがリリースされた。 このPoolside.fm iOSアプリは、昔懐かしいNokia 3310携帯端末からインスピレーションを得て開発されたという。

実は、Poolside.fmプロジェクトが始まったのは2014年のことだ。この年、創業者であり連続起業家でもあるMarty Bell(マーティー・ベル)氏はバーチャルでリラックスできる方法を探していた。ベル氏はスコットランドの高地に住んでいるが、そこはどんよりと曇る日や雨の日が多いのだという。そのせいで憂鬱な気分になることがある。そこで同氏は、気持ちを高めるハッピーな音楽をSoundCloudで聴き始めた。そして他の「幸せな場所」、つまり「VHSで見た、まるでアメリカのサマードリームのような80年代のビーチ映画」を思い出させてくれる遊び心に満ちた環境でそのような音楽を聴けたら楽しいに違いないと思った、と同氏は説明する。

そこでベル氏は、開発者のGrant MacLennan(グラント・マクレナン)氏と協力して、2014年にPoolside.fmウェブサイトの初期バージョンをリリースした。当時はPoolside Radio(プールサイドラジオ)という名称だったPoolside.fmは、一部から称賛を受けて一時的にTwitter上で拡散され、ちょっとしたカルト的な人気を得た。

このサイトは当初、シンプルなCMS(コンテンツ管理システム)上で運営されており、訪問者のためにランダムに再生されるSoundCloudのトラックやYouTubeのビデオをベル氏が投稿できる仕組みだった。

ここ数年ベル氏は他の事業に取り組んでいた。その事業は、洋服の販売を行うDJビジネスから、サングラスの会社、若者が最初の家の購入資金を貯められるようにサポートするNudeと呼ばれる金融会社まで多岐にわたる。Poolside.fmのインスタグラムの更新は続けていたが、ラジオサービスのウェブサイトは何年も更新していなかった。しかし、ベル氏があまり手をかけていなかったのにもかかわらず、毎月何千人、時には何万人もの訪問者があった。

最近になってPoolside.fmのプロジェクトに戻ったベル氏は、オペレーティングシステムのようなルック&フィールを備えたウェブサイトを新たにデザインすることを思いつき、適切なチームを探す間に、自腹で人を雇って3つの異なるバージョンのサイトを作成した。信じられないことだが、Poolside.fmのチームは空き時間にボランティアでプロジェクトに参加している。プロジェクトへの参加が有意義な体験であるとメンバー自身が考えているからだろう(そしておそらく、Poolside.fmブランドに長期的な可能性を見いだしているからだろう)。

Poolside.fmにアクセスする訪問者は、それぞれ独自の特徴を持つさまざまな「ステーション」を自由に楽しむことができる。デフォルトのPoolsdie.fmはプロジェクトが始動するきっかけとなった陽気な音楽を流しているが、他にも、インディーチャンネル「Indie Summer」、リラックス音楽チャンネル「Hangover Club」、そしてテンポの速いディスコチャンネル「Tokyo Disco」などのステーションがある。

昨年夏にリローンチされて以来、このウェブサイトは90万人以上の訪問者によって150万回視聴され、その多くは米国(32%)、日本(15%)、イギリス(8%)、ドイツ(4%)、カナダ(4%)からのものだった。一方、最近リリースされたMacアプリは過去3週間ですでに3万回インストールされ、Mac App Storeの「Apps We Love」セクションで取り上げられた。

そして今、Poolside.fmのクールなレトロ感とどこかあか抜けない80年代/90年代の美学がiPhoneでも楽しめるようになった。

しかしPoolside.fmチームは、ウェブからユーザーインターフェイスをコピーするのではなく、新しいものを作り出した。

開発者のJosh McMillan(ジョシュ・マクミラン)が作成したiOSアプリは、Nokia 3310のような古い携帯端末から着想を得ている。Nokia 3310は、手と手がつながって握手をする、粒子が粗くギザギザの画像が特徴だったが、Poolside.fmアプリのスタート画面では、同じような手がマティーニのグラスにさくらんぼを落としている画像が採用されている。

同時にアプリのメインインターフェイスも、昔風のフォント、ジャギーが出ている陰影、粒子の粗い画像が使われており、古い携帯端末を思い起こさせる。低ビットの「ビデオクリップ」がバックグラウンドで再生され、レトロな雰囲気を醸し出している。このビデオクリップでは、ボリューム感のある80年代風ヘアスタイルの女性、80年代のひどいダンス、クラシックカー、ビーチパーティーなどが見られる。

しかしこのアプリは、昔の携帯電話のような古典的なグレーとグリーンの配色ではなく、明るく元気が出るようなピンク色だ。また、お好みによりテーマ設定で他のジュエル風の色合いを選ぶこともできる。

アプリでも、Poolside.fmウェブサイトで聴けるすべてのチャンネルを利用でき、サインインすれば、再生、一時停止、スキップ、戻る等の機能が使えて、お気に入り登録もできる。Poolside.fmは、古風なスタイルにもかかわらず、バックグラウンドでの再生、AirPlay、またAirPodsとの連携などがサポートされたモダンなアプリである。

チームは現在6名で構成されている。創設者のマーティー・ベル氏、デザイナーのNiek Dekker(ニーク・デッカー)氏、開発者リーダーのLewis King(ルイス・キング)氏、iOS開発者のジョシュ・マクミラン氏、Mac開発者のWill Chilcutt(ウィル・チルカット)氏、そしてバックエンド開発者のNick Haddad(ニック・ハダッド)氏だ。ベル氏によると、この6名はあちこちで副業をして稼いでいるとのことだが、Poolside.fmの運営コストは驚くほど低い。

「コストがかかるのはFirebaseとホスティングだが、全部でおそらく月に100ドル(約1万円)まではいかないと思う」とベル氏は推測している。これは帯域幅の負荷にも対応できるYouTubeとSoundCloudからビデオとオーディオを提供するためだ。実際のサービス自体の負荷は非常に軽い。

ベル氏によると、投資家たちが彼のTwitterのダイレクトメッセージになだれ込んできたそうだが、チームはプロジェクトを直ちに収益化する考えはないようだ。「数多く起業してきた中で、特に成功を目指していなかったビジネスの1つ、実際には事業計画もなかったビジネスが最も注目を集めるようになったのは興味深い」とベル氏は付け加えた。

ベル氏は次のように説明する。「それこそが違いを生み出すのだと思う。お金のためではなく、楽しいからという理由だけで、他の多くの人たちと一緒に純粋な情熱を何かに注ぎこんでいるとき、そこから生まれる製品は、KPIや投資家のための指標を目指して作られる製品とはまったく違うものになる。投資家寄りの環境では、Poolside.fmのようなものは作り出せないPoolside.fmプロジェクトには、6人が空き時間に無償で取り組んでいる。なぜならPoolside.fmが6人にとって幸せな場所であり、それが楽しいからだ。このようなエネルギーをビジネス環境で生み出すのは簡単ではない」。

とは言え、ベル氏には、このプロジェクトの今後の方向性についていくつかアイデアがあるようだ。

チームはすでに帽子やTシャツなどのちょっとした商品を販売していた(ベル氏は今でもPoolside.fmをモチーフにした、モーテルで売っているようなキーチェーンを自宅で梱包している、と言っている)。また、例えば「Poolside.fmプレゼンツX」のように、チームが別の会社からプロジェクトを運営するのも可能性の1つだ。

COVID後は体験型イベントの開催も考えられる。さらにベル氏は、ポッドキャストスタジオとフィクションのポッドキャストシリーズの制作についての話も進めている。また、チームは当然ながら、プール用のアクセサリーなど、物理的な製品の販売を増やすことも考えている。

ところでベル氏は、「プールサイド」という名前の通り、これらの年月を経てついに自分のプールを手に入れることはできたのだろうか。気になってベル氏に尋ねてみたが、その夢はまだかなっていないようだ。

「スコットランドの高地でプールを持つことはないよ。今も、羊でいっぱいの草原を眺めている」とベル氏は笑って言った。

Poolside.fmのiOS版アプリは無料でダウンロードできる。

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(翻訳:Dragonfly)

Spotifyにアーティストのバーチャルイベントの予定がわかるリストが登場

Spotifyはバーチャルイベントに前向きだ。同社は米国時間9月15日、Spotifyアプリにバーチャルイベントのリストを加えたことを発表した(Spotifyリリース)。もちろんそれはライブのストリーミングだが、これで好きなアーチストがライブでプレイする時間がわかる。リストはアーチストのプロフィールの「On Tour」やSpotifyの「Concerts」で見ることができる。

以前、TechCrunchはSpotifyのこの計画について詳しく採り上げたが、本日よりその機能が正式にスタートする。

Spotifyによると、アーティストはTwitch、Instagram Live、YouTube Live、ホスティングされたウェブサイトなど、どのようなプラットフォームでも自分のイベントのストリーミングをリストアップできるようになるという。

画像クレジット:Spotify

その他のバーチャルイベントは、SpotifyとSongkick、Ticketmasterとの既存のパートナーシップで、プラットフォームに自動的にインポートされる。

Songkickからアップロードされるバーチャルイベントは、アーティストのプロフィールとコンサートハブの両方に自動的に表示されるようになる。また、アーティストは自分のイベントを「Artist Pick」に乗せることもできる。

同社によると、Ticketmasterの一部のイベントはSpotifyにも掲載されるとのことだ。

画像クレジット:Spotify

コンサートのようなリアルでの集まりが制限されており、大手チケットサービスの多くが新型コロナウイルスの流行以降、オンラインとバーチャルイベントにフォーカスを写していることを考えると、Spotifyの動きは驚くべきものではない。またアーチスト自身も、オンラインでファンとつながろうと努めている(The Wall Street Journal記事)。彼らは、ライブをストリーミングしたり、コンサートを有料でライブストリーミングを行うことが多い。しかし現在のところバーチャールコンサートビジネスは、失われたツアーの収益の一部でしかなく(Billboard記事)、完全に代替できるものではない。

「ほとんどのツアーが2021年まで延期され、オンラインコンサートが行われている中、Spotifyはファンがバーチャルイベントを簡単に知ることができるようにしたいと考えています」とSpotifyは発表している。

この機能はアーチストのプロフィールと、デスクトップなら「Browse」、モバイルなら「Search」のにある「Concerts」から利用できる。

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カテゴリー:ネットサービス

タグ:Spotify

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アマゾンの子供向けサービスがAmazon KidsとAmazon Kids+にリブランド

米国時間9月14日、Amazon(アマゾン)は子供向けサービスのAmazon FreeTimeとAmazon FreeTime UnlimitedをAmazon KidsとAmazon Kids+にリブランドすると発表した(Amazonブログ投稿)。名前の変更だけでなくサービスも再デザインされて、ホーム画面が新しくなり、Amazon Echoと統合され、音楽とビデオのコンテンツが充実する。

Amazon FreeTimeではこれまで、利用時間と未承認コンテンツのへのアクセスをペアレンタルコントロールで制限することができた。有料サブスクリプションのAmazon FreeTime Unlimitedでは、2万種類以上の本、映画、オーディオブック、ゲーム、スペイン語のコンテンツを提供している。料金はプライム会員の場合は子供1人で月額2.99ドル(約315円)、ファミリーで月額6.99ドル(約740円)。プライム会員でない場合はそれぞれ月額4.99ドル(約525円)と9.99ドル(約1050円)だ。長期割引もあり、プライム会員の年間ファミリープランだと69ドル(約7300円)になる(日本ではプライム会員は月額480円、プライム会員でない場合は月額980円で子供4人分のプロフィールを作成できる)。

画像クレジット:Amazon

これまで子供はFireタブレットの自分のプロフィールからFreeTimeを利用していた。また有料ユーザーの場合はAndroidかiOSデバイスの専用アプリでも利用できた。今後、Amazon Kids+のサブスクリプションはFireタブレット、Fire TV、Kindle、Echo、iOS、Chrome OS、Androidデバイスと幅広いプラットフォームで利用できる。

このアップデートでFireタブレットのAmazon Kidsはデザインが変更され、プロフィールの新しいオプションを利用するともうちょっと「大人っぽい」タブレットになる。学習、アプリとゲーム、音楽、ビデオ、本などさまざまなセクションがカラフルなアプリアイコンで整理されるようになり、その下には人気のブランド、最近見たコンテンツ、ゲームなど、テーマ別のグループやおすすめを示すサムネールが並ぶ。

プロフィールは幼い子供が使うタブレットから親が使うような一般的なタブレットのレイアウトへの移行に役立つため、8歳以上の子供に適しているとアマゾンは説明している。保護者はペアレントダッシュボードに新たに設けられた年齢のフィルタとテーマのセクションから、プロフィールの設定でこのオプションを有効にすることができる。

Amazon KidsでAlexaを利用できる新機能もある。スマートスピーカーのEchoなどAlexaデバイスが家にある場合、子供はアナウンス機能を使って自分のタブレットからボイスメッセージを家にいる家族にブロードキャストすることができる。アマゾンが子供の声を聞いて処理することになるため、この機能の利用には保護者の同意が必要だ。

アマゾンは6〜12歳向けのビデオタイトルなど家族向けコンテンツも充実させるという。これにはAngry Birds、レゴ、トランスフォーマー、バービー、カルメン・サンディエゴといったブランドやキャラクターのPG付きゲームプレイ動画や実写タイトルが含まれる。

Amazon Kidsのホーム画面に、iHeartRadioの音楽ステーションも追加された。

今回のリブランドでは、他社と同じように「+」記号をつけてサブスクリプションのプレミアムコンテンツであることを表している点が注目される。Disney+やESPN+、TiVo+、Apple TV+など、このようなブランディングにしているストリーミングサービスはいくつもある。

アマゾンによると、リブランドは今後数カ月かけて公開されるが、新しいホーム画面のオプションとAlexaとの統合は数週間で使えるようになるという。

【Japan編集部】本記事は米国のサービスについて記述しているため、日本でのサービス内容とは一部異なる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

アップルの新「ファミリーセットアップ」はApple Watchをキッズトラッカーに、Series 4以降のセルラーモデルに対応

アップルは米国時間9月15日、家族の一部のメンバーがiPhoneを持っていない場合でも、家族同士のよりよいコミュニケーション維持できるようにする新機能を発表した。同社はwatchOS 7に「Family Setup」(ファミリーセットアップ)と呼ばれる機能を追加したのだ。子供のApple Watchと自分のiPhoneをペアリングすることで、親と子が連絡を取り合ったり、iPhone側で位置情報通知を確認したり、ペアレンタルコントロールを使ったりするがことが機能になる。

Family Setupでは、子供がメッセージを介して通信できるが、親が利用できる連絡先を設定するできる。また、親は子供がどこにいるかをGPSで把握できる。例えば、子供が自宅から半径500m以内など設定したジフォフェンスエリアに入ったり出たりした場合、家族は位置情報のアラートを受信することができる。もちろん、学校やスポーツの練習場などのへの移動への通知も可能だ。

Family Setupの機能の一部は、Life360のようなモバイル追跡アプリと競合することになる。ちなみにLife360は、家族のお互いの居場所を追跡できる人気ツールで、iOS版とAndroid版が用意されている。一方で、一部の人が主張するように、過剰な監視と監視のヘリコプター育児(過保護育児)時代のためのアプリでもある。

しかしこの市場でのアップルの利点は、プライバシー保護を重要視する企業として地位を確立していること。 つまり親たちは、アップルが家族の位置情報をサーバーに保存したり、第三者に販売したりしないことを信頼できる環境がある程度整っている。

Family Setupは、位置情報の追跡に加えて親がダウンタイムを設定することができる。子供が勉強に集中している間はペアリングしたApple Watch上でのやり取りや通知を制限できる新しい 「SchoolTime」 モードを備えている。ワークアウトの統合も可能で、子供向けにデザインされたアクティビティリング体験を提供する。

一方で子供は、子供たちはMemojiをApple Watchで作ることができ、ステッカーやメッセージと一緒に送ったり、watchOS 7に搭載されたMemoji Watch Faceを使うこともできる。必要に応じて、内蔵のEmergency SOS機能を使って緊急サービスにアクセスすることも可能だ。

Family Setupが提供する機能は、スマートフォンを持たせるにはまだ早い小さな子供を持つ親のために設計されているが、Apple Watchは安くなないにで親にすんなり受け入れられるかどうかは不明だ。Series 3は動作対象外なので新登場のiPhone SEが最も適したモデルかもしれないが、税別2万9800円。子供が友人と近所を走り回るために出て行く際に身につけるデバイスとして高価で、安いAndroidデバイスを与えるような気軽さはない。

もちろん、すでに古いApple Watchを持っている親にとっては、新モデルの購入時に旧モデルに子供に引き継ぐという意味では理にかなっている。また高齢者へのプレゼントにも最適かもしれないとアップルは考えているようだ。

この機能を利用するには、Apple Watch Series 4以降のセルラーモデルが必要で、AT&T、T-Mobile、Verizon(TechCrunchの親会社)、およびその他の国際通信事業者を含む、一部の通信事業者パートナーとともに発売時に利用可能になる予定だ。日本ではau回線で利用できる。Family Setupはまず、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、スイス、ポーランド、中国本土、日本、台湾、タイで提供される。

アップルハードウェアイベント

画像クレジット:Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)

FacebookがMessengerで友達と一緒にビデオを見る新機能「Watch Together」を公開

Facebook(フェイスブック)は米国時間9月14日、Messenger(メッセンジャー)で友達や家族と一緒にビデオを見る新機能を公開した(Facebookリリース)。「Watch Together(ウォッチ・トゥギャザー)」と呼ばれるこの機能は、Facebook Watch(フェイスブック・ウォッチ)のコンテンツならオリジナルタイトル、ユーザーのアップロード、クリエイターのコンテンツ、ライブストリームなどをどれにでも楽しむことができる。Messengerのビデオチャットでは8人まで、Messenger Rooms(メッセンジャー・ルーム)では50人まで一緒に視聴できる。

新型コロナウイルスのパンデミックによって、Hulu(フールー)やPlex(プレックス)、Amazon Video(アマゾン・ビデオ)などいくつものストリーミングサービスが類似の共同視聴機能を採用したており、共同視聴を可能にするNetflix Party(ネットフリックスパーティー)のようなサードパーティーアプリを非公式に認めているサービスもある。

しかしフェイスブックは単にこの流行に乗ったわけではない。同社は2年前のF8デベロッパーカンファレンスで、Messenger向け共同視聴体験を開発する計画を発表していた。

画像クレジット:Facebook

Messengerで共同視聴のような機能を提供することは、技術的に大きな課題だ。新機能はFacebook Watch CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を利用してビデオをMessengerに取り込む。さらに、同じビデオをストリーミングするユーザー間の同期を高めるためのシステムも開発した。農村部のユーザーの通信速度が都市部のユーザーよりも遅い場合もあり、みんなが同時にビデオの同じ部分を見ていることを確認しなければならないため、これも難しいかもしれない。

画像クレジット:Facebook

この機能を利用するには、まずMessengerのビデオ通話またはMessenger Roomに入る必要がある。これはフェイスブックのWatchタブからでもどこから入ってもよい。Messengerでは、画面下にプルアップされる新しいオプションを選んで共同視聴セッションを開始する。当初はiOSとAndroidのモバイル端末でのみ利用できるとフェイスブックはいう。

表示された画面では、一緒に見たいものを選んだり検索したりできる。Facebook Watchのコンテンツは、「TV & Movies(テレビと映画)」、「Watched(最近見たコンテンツ)」、「Uploaded(自分のコンテンツ)」、「Suggested(おすすめ)」などのカテゴリーに分けられている。

プレイリストや予約リストを作ることはできないが、参加者全員が一緒にビデオを選べる。つまり、みんなに指示を出すユーザーというものは存在しない。全員が同じようにビデオを停止、一時停止、早送り、巻き戻しできる。

これは、リラックスして共同視聴するために用いる人が多いだろうが他の可能性もある。例えばグループでフィットネスビデオをみながらワークアウトすることもできる。

最近、フェイスブックとレコード会社の新たな契約により、Facebook Watchで公式ミュージックビデオが見られるようになったが、共同視聴体験ではまだ利用できない。それでもフェイスブックは、数週間のうちにまず米国、インド、タイでミュージックビデオも共同視聴できるようになるという。これらの国々ではローカライズされたコンテンツが 「TV & Movies」セクションに追加される。

新機能はiOSとAndroidで全世界に向けて公開される。フェイスブックはウェブでも数週間のうちに利用できるようになり、デスクトップ版その他もでも利用できるようになるという。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTubeがTikTok似のショートビデオ機能「YouTube Shorts」を搭載、まずはインドで提供

TikTok(ティクトック)の米国事業の運命がまだはっきりしない中、YouTube(ユーチューブ)は米国時間9月14日、「YouTube Shorts」というショートビデオの新機能を発表した(YouTubeブログ投稿)。まずインドで展開されるこの機能では、TikTok似のマルチセグメントカメラ、スピードコントロール、タイマー、カウントダウン機能など、新しいクリエイターツールを使って最長15秒の短いビデオをアップロードできる。YouTubeでは、同社が今後も増えるという膨大な音楽ライブラリーにアクセスできるため、ビデオに音楽を取り込むこともできる。

マルチセグメントカメラでは、ユーザーは複数のビデオクリップをつなげて1つのショートクリップにすることができる。スピードコントロールではYouTuberは単に「撮影」のボタンを押すよりもクリエイティブなものを制作できる。

これらのツールはその日の出来事を撮影するTikTokの動画「ではよく使われているもので、 Instagram(インスタグラム)がつい最近TikTok対抗サービスとして立ち上げたReels(リール)でも見られるものだ。

YouTube ShortsはAndroid(アンドロイド)のYouTubeアプリ内で利用でき、今後iOSにも拡大する。

画像クレジット:YouTube

YouTubeは、中国企業が所有するTikTokがすでに禁止されているかなり大きなマーケットのインドでまずYouTube Shortsを提供する。しかし早晩、他のマーケットでも展開する計画だ。ただし、それがいつになるのかYouTubeはタイムラインを示さなかった。

YouTube Shortsの提供にともない、YouTubeはYouTube Shortsを縦置き状態でスワイプできる新たな鑑賞方法も導入する。こちらもTikTokで提供されているのと同様のものだ。YouTubeはすでにショートビデオを閲覧するためのページに手を加えて新たな鑑賞方法でコンテンツを見やすくし、またショートビデオを探しやすくもしている、と話す。

今夏、YouTubeはショートビデオ機能のテストを開始する計画を発表していた(未訳記事)が、詳細については明らかにしておらず、機能の名称すら伏せられていた。当時、YouTubeはiOSとAndroidでの15秒のビデオ撮影がテストに含まれるが、かなり限定されたクリエイターが対象だと話していた。

同社はTechCrunchに、まだ初期段階のこの実験はShortsの一部であると言明している。そしてマルチセグメントカメラをグローバルで実験してきた。しかし本日の発表で新たにわかったのは、音楽やスピードコントロール、タイマー、カウントダウンを使って撮影できるということだ。

加えて、YouTube ShortsはT-Series、Believe Digitalといったパートナーからの数十万もの楽曲を扱っている。YouTube Shortsのカタログのコンテンツを充実させるべく、YouTubeはアーティストやレーベル、出版会社とも協業している。

画像クレジット:YouTube

YouTube Shortsの大規模展開のニュースは、TikTokの米国事業のM&A期限が迫る中でのものだ。Microsoft(マイクロソフト)は、買収者とはならないと発表し、報道ではOracleが有望視されているとのことだが、完全売却ではない。

TikTokが撤退する可能性があることを受け、多くのライバルソーシャルメディアプラットフォームでTikTokユーザーを取り込もうとする動きがすでにみられる。Instagram、Snapchat(スナップチャット)、そしてYouTubeも、TikTokが不安定な状態であることに乗じて自前のショートビデオプロダクトを立ち上げた。TikTokと直接競合するTriller(トリラー)、Dubsmash(ダブズマッシュ)、Byte(バイト)といったサービスも新規の顧客を獲得している。

YouTubeは、数日中に新機能がインドで使えるようになると話している。今後アクセスを拡大し、プロダクトを改善するという目標に向け、YouTube Shortsをテストと位置付けている。

もしYouTube Shortsにアクセスできる人は、「+(プラス)」のアイコン(間もなく展開されるiOSアプリではカメラのアイコンになる)をタップして「video(ビデオ)」を選ぶとビデオ撮影を開始できる。オプションのところに「create a short video(ショートビデオをクリエイトする)」があればアプリ内にShortsカメラがあることになる。しかしインドのAndroidユーザー向けには、「create(クリエイト)」のアイコンは簡単にアクセスできるようナビゲーションバーの下にきているとのことだ。

まだこの機能が利用できない人は、撮影した短いビデオ(60秒以下)のタイトルやキャプションで#Shortsをタグ付けすることでShortsに近い体験ができる。他の縦位置ショートビデオとともに、こうした機能は新しいYouTubeホームページでテストできる。

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画像クレジット:Olly Curtis/Future / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi