新版 リスティング広告 成功の法則【阿部 圭司著】 リスティングとSEOの本質は同じ


Googleアドワーズ & Yahoo!プロモーション広告 対応 新版 リスティング広告 成功の法則


この本を発売日前にAmazonで予約して、購入したのである。

先日3月1日に「Webマーケティング・リレーセミナー #10『Sexyなリスティング広告プレイヤーになるために…』」で阿部 圭司氏の講演を拝見した。
その時の感想を、リスティングとSEOの違いと共通点に書いたのだが、この時に私はリスティングの思考方法に深く心惹かれたのである。

ちょうどタイムリーに阿部氏の本を手に入れて読んだ。

第一印象は、

自分がリスティングについて余りに無知で、誤った認識を持っていた

ということがわかったことである。
そして、一つの考えが頭の中に芽生えて、読み進めるに従ってその考えは確信に変わった。

リスティングとSEOの本質は完全に同じである

これは私としては近年にない大発見だった。
手法こそ違うが、

「検索エンジンを通じてユーザーに対して行動の変化を引き起こさせる」

という目的が一緒である。
ユーザーの視点、思考方法、感情に立脚して戦略を展開し、キーワードを通じて戦術を展開することも一緒だ。

さて、本書P.62から引用してみよう。

検索連動型広告の中でもとりわけ重要な「キーワードの展開方法」に焦点を当ててみたいと思います。 ~中略~ そのため、想定するターゲットがどのようなキーワードを使って検索行動を行うのかをいかに洗い出せるかが、成功への一つの分岐点と言えます。

まさしく、SEOにもそのまま当てはまる。
「検索連動型広告」という言葉を「SEO」に変えても正しい。
キーワードはSEOにおいても最重要な要素である。

なぜならば、キーワードは情報提供する側(Webマスター)と、情報を欲する側(ユーザー)をつなぐ唯一の接点だからだ。
最重要であるにも関わらず、キーワードの発見方法についてSEOの入門書などでも書いてあることはまずない。

SEOはビッグキーワードの上位表示の技術といった一部の側面ばかりが取り上げられている。そのため、最も重要なキーワードをいかに見出すかがおろそかになっていることが多い。

本書では比較的多くの紙面をキーワードの発見方法について書いている。
徹底したユーザー視点から、どのようなニーズを持ったユーザーが、どのようなキーワードで検索するかについて書いている。

連想法によりキーワードを深化させるといった考え方など、数多くの優れたノウハウがある。

有機野菜
健康志向」「糖尿病」「肥満」
食物アレルギー」「妊娠中食事」「お肌の悩み 食事」

太字の部分が連想法により深化させた部分のキーワード。
キーワードを大から小へと発想していくことにより、ユーザー視点のキーワードを見出すことができるという考え方だ。

このような様々な優れた発想方法が多く記述されている。
SEOに携わるのであれば、多くの気づきが得られるはずである。

キーワードから集客するだけではなく、キャッチフレーズを通じてユーザーの心を動かす部分も一緒だ。
SEOにおいてはtitleやdescriptionの書き方がこれに相当する。
順位ばかりがSEOでは重視されるが、同じ順位であってもtitleやdescriptionの良否によってクリック率は数倍違ってくることもある。

検索順位を上げるのは難しいが、titleやdescriptionを改善することは簡単である。
まずはこちらを改善すべきなのだ。しかも、リスティングの広告文のA/Bテストのように短期間で成果を見比べることが可能だ。
A/Bテストの考え方についても詳しく書いてある。

  • 異なる訴求ポイントをアピールする
    ・1ヶ月で噛めるインプラント
    ・10万円ぽっきりのインプラント
  • 「論理的に訴求する」か「クリエイティブに訴求する」か
    ・短期間で噛めるインプラント わずか一ヶ月程度で噛めるインプラントは東京駅の○○歯科だけ
    ・モテる笑顔を作るインプラント 異性の心を揺さぶる素敵な歯並びになる!無痛麻酔で安心の東京駅の歯科医

広告文は切り口を変えることによって、ユーザーに対し全く違った心を動かす効果を生み出す。
多くのSEO人はこのあたりの心を動かすことに対してあまりに無頓着であると思う。

titleやdescriptionに気を使っている人もたまにいるが、CTRを見て反響を調べて作り替えることまでやっている人はほとんどいないだろう。
順位を上げるのは期間がかかるからテストが難しいが、これはテストに期間がかからない。A/Bテストは可能なのだ。
繰り返していくことにより、さらなる正解の高みを追求し続けていくひたむきさ、これが重要だと思ったのだ。

話題は変わるのだが、リスティングではアクセス解析を読み解くことによる改善を高速に続けていく必要性が書かれている。
辻正浩氏は「SEOのスキルセット/あるいはSEO業界へのお誘い」の記事の中で、

どのような職種ならSEOに向いているのかと考えますと、「アクセス解析」以上の職種は無いのではないでしょうか。

と書いている。

SEOではアクセス解析の結果からの改善はあまり重視されていないといってよいのだが、高レベルのSEOのコンサルタントになるためには必須のスキルである。
アクセス解析を読み解いて改善を続けていくプロセスは、リスティングに比べると遅いものだが必要である。

ある程度のページ数を作り、Webサイトを運営していると、

「どのようなキーワードで集客できているか?」
「どのようなキーワードで集客したユーザーはコンバージョンしているか?」
「直帰率の高いページはどこか?」

ということがアクセス解析から読み解けるようになってくる。これらをコンテンツの改善・増強につなげることがSEOで重要なポイントである。
確かに役に立つと考えられるコンテンツを作ることがSEOであるのだが、

「役に立つと自分が考えていることと、実際に求められていることの乖離」

をアクセス解析から洞察することにより、よりニーズの高いコンテンツ、検索露出の多いキーワードでのコンテンツを作ることができる。そして、検索ニーズに合っていないコンテンツについて内容を改善することも可能になる。

PDCAプロセスはSEOにとっても必要なのだ。


今回はこの本を読んだ感想からリスティングとSEOの共通点を述べてみたが、まさしくリスティングとSEOの本質は共通であるということである。
いずれも検索エンジンを介して、その向こう側にいるユーザーに対して、行動の変容をもたらすための行為だからである。

是非、まだ読まれていない方は手に取って一読されたいと思う次第である。

【WordPress全ユーザー必読】最近のWPサイトに対する猛アタックの詳細と対策

日本では意外とニュースになっていませんが、世界のネット業界で今最も話題になっている問題がWordpressサイトに対する世界的な猛アタック。日本語サイトへのアタックは少ないかもしれませんが、やられてからでは遅いのも事実。この記事を読んでWPサイトへのアタックに関する現状と対処法を確認しておくべし。 — SEO Japan

ワードプレスのサイトに対する大規模な攻撃が継続的に行われている。この攻撃は以前から行われているものの、先週、大幅に規模が拡大していた。

ウェブ上では、この状況に関する議論が至るところで行われているが、次の2つの理由でこの記事を作成する必要があると私は感じた 1. このサイトのコミュニティの全ての参加者がワードプレスやテクノロジー関連のニュースをチェックしているわけではないため 2. 大半の記事は非常に難易度が高いか、あるいは、詳細や推奨事項が十分に提供されていないため。この記事では、現状を報告するだけでなく、その理由を挙げ、そして、対策を紹介していく。

ワードプレスへの攻撃

様々なサイトが、攻撃を詳細にわたって説明している。Hostgatorは、このニュースを早い段階で伝えたサイトの一つであった(ワードプレスに対する総当たり攻撃が世界で発生)。Sucuriのワードプレスのセキュリティ担当チームは、サイトを守る方法攻撃の真実、そして、この手の攻撃が及ぼす影響等のトピックを網羅する一連の記事を提供している。 セキュリティ専門のブログ、Krebs on Securityは、このトピックを徹底的に追及した良質な記事を投稿している。

簡単に言うと、今回の攻撃では、違法なボットネット(大量の感染したコンピュータのネットワークが、攻撃の実行、スパムの送信等に用いられている)が、ワードプレスのサイトに対する総当たり攻撃に用いられている。正しいログイン情報を探し出すために、出来るだけ多くのユーザー名とパスワードの組み合わせを試すことが、総当たり攻撃の目的である。ダイヤル錠の組み合わせを推測する行為に似ているが、数秒間に1つの組み合わせを推測するのではなく、1秒間に大量の組み合わせを試す力がある。そして、人間とは異なり、疲労することもない。

目標

先程も申し上げた通り、この攻撃には、ボットネットが用いられている。実際の目標は不明だが、より多くのシステムに感染し、ボットネットの規模と強度を拡大することが目標だと考えられる。

ウィキペディアのボットネットが実施可能な攻撃のタイプの項目でも説明されているように、ボットネットを使って、セキュリティの高度なシステムを閉鎖することも、詐欺を行うことも、スパムを送信することも、そして、その他の様々な違法行為を実施することも出来る。ボットネットは大きなビジネスと化している。そのため、インターネットのセキュリティのために、ウェブマスター全員が感染を防ぎ、問題の一部にならないように全力を尽くす必要がある。

脅威

この攻撃には、 – ログインの試みによる脅威、そして、ログインが成功した場合の脅威の2つの脅威が存在する。

ワードプレスがログインの試みを処理する度に、サーバーのリソースが使われる。攻撃によって1秒間に大量のログインが行われると、サイトのパフォーマンスに悪影響が出る。ホスティングのサービスによっては、サーバーに負荷がかかり過ぎるため、利用を禁止される可能性がある。これは最悪のケースであり、実際に起きる可能性は低いが、可能性がゼロと言うわけではなく、このような攻撃がもたらす潜在的な危険を回避するため、触れておく価値はあるはずだ。

ログイン情報の推測が当たると、サイト全体およびサーバーが危険に晒されてしまう。当該のユーザーが管理者の権限を持っているなら、ハッカーはサイトのあらゆる部分を変更することが可能になる。新しいファイルを加え、既存のファイルを変更し、ユーザーのパスワードが変更された場合はユーザーを加え、マルウェアをサイトのアウトプットに注入し、ホスティングのアカウントをスパムボット化し、さらに、ランダムなサーバーを使って、ハッカーの思い通りに動かされてしまうだろう。

パターン

幸いにも、この手の攻撃にはパターンが存在する。パターンを見出せば、攻撃に対する賢明な対策を考案することが可能になる。

今回の問題に関する複数のセキュリティ関連の投稿を読み、自分のログを確認したところ、今回の攻撃が「admin」ユーザーのパスワードを解明する行為に集中していることが明らかになった。私が注目しているサイトのスタッツをチェックしたところ、99%に近い確率で「admin」ユーザーが狙われる点が判明した。その他の推測は、「administrator」や「Admin」に集中していた。また、ドメイン名の主な部分をユーザー名として利用するケースも見られた。 例えば、ithemes.comと言うサイトでログインを試みる場合、「ithemes」をユーザー名と考慮するパターンが見られた。

アップデート: この記事を投稿した後、ボットは、頻繁に試すユーザー名を追加した。新たに加えられたユーザー名は「moderator」と「editor」である。このユーザー名はそれぞれ全体の10%以上に達している。そのため「admin」、「editor」、「moderator」と言うユーザー名の利用を控えるべきである。このようなユーザー名を利用しているなら、次のセクションを参考にして削除しよう。

また、利用されるパスワードにも明確なパターンが存在する。非常に脆弱なパスワードを選ぶ人達が多いため、当然である。残念ながら、記憶しやすいパスワードは、推測もしやすい。ここ数日間で推測されているパスワードを確認したところ、次のパスワードが特に推測される回数が多かった:

  • admin
  • admin123
  • 123456
  • 123123
  • 123456789
  • password
  • 1234
  • root
  • 1234567
  • 12345
  • qwerty
  • welcome
  • pass
  • abc123
  • 12345678
  • 1111
  • test
  • monkey
  • iloveyou
  • dragon
  • demo

ご覧のように、基本的な英語のワード、入力しやすい文字、または、数字が利用されている。このタイプのパスワードの推測が頻繁に行われるのは、多くのサイトで実際に功を奏しているためである。つまり、このようなパスワードを今でも利用するユーザーが多いため、ハッカーに狙われているのだ。

この攻撃には多数のコンピュータが参加している。あるレポートによると、この攻撃には、9万以上の固有のIPアドレスが加わっているようだ。実際に、私が運営するサイトの一つへのログインを試みるため、246のIPアドレスが用いられていた。これがボットネット攻撃の力であり、まさに四面楚歌の状態である。

解決策

総当たり攻撃は新しい手法ではない。この手の攻撃は、ワードプレスが生まれて間もない頃から、同システムに対して行われている。過去、私はLogin Lockdownプラグインをインストールして、有効にするよう薦めたことがある。総当たり攻撃対策として役に立つためだ。これは、あるIPアドレスが連続で何度もログインに失敗した場合、当該のIPによるログインの試みをブロックして、サイトを保護する。残念ながら、パターンのセクションでも指摘したように、今回の攻撃は広範なIPアドレスから仕掛けられているため、単純に特定のIPアドレスをブロックするだけでは、今回のボットネット攻撃からサイトを守ることは出来ない。要するに異なるソリューションが必要とされているのだ。

ユーザーネーム「admin」を削除する

パターンの詳細に再び注目していく。ワードプレスのサイトの運営者が、何よりも先に実施しなければいけないのは、サイトからユーザーネーム「admin」を削除することだ。 今のところ、今回の攻撃で最も狙われている脆弱性はこのユーザー名である。そのため、「admin」をユーザー名で利用するユーザーが存在するなら、今すぐに削除するか、名前を変更するべきである。

ユーザーの名前を容易に変更したいなら、新しいユーザーと置き換えよう。その際は次の手順に従うことを薦める:

  1. 「admin」ユーザーと同じ権限を持つ新しいユーザーを作成する。通常は管理人が該当する。ユーザーを作成するには、異なるeメールアドレスが必要であり、今のeメールアドレスとは異なるアドレスを利用しなければいけないだろう。
  2. ログアウトする。
  3. 新しいユーザーとしてログインする。
  4. 「admin」ユーザーを削除する。
  5. 「admin」ユーザーが所有する投稿とリンクの取り扱いを尋ねられたら、「すべての投稿とリンクをこのユーザーに帰属させる」を選択し、ドロップダウンリストから新しいユーザーを選ぶ。その後、「確認のうえ削除する」をクリックする。
  6. ユーザーが削除されたら、新しいユーザーのeメールアドレスを変更することが出来る。

ユーザー名を変更することが可能なプラグインが存在し、また、データベース内でユーザー名を変更することも可能ではあるが、個人的には上述したメソッドを常に採用している。 このメソッドの大きな利点は、早く、簡単にユーザー名を変更することが出来る点である。また、ID番号が1のユーザーのデータベースの記録を修正するワードプレスのハッキングスクリプトを私は目撃したことがあり、ユーザー名を削除することで、このハッキングを回避することが可能になる。重要度が高いわけではないが、出回っているスクリプトが、ID番号が1ではないユーザーには役に立たない点を知っておいても損はしないはずだ。

もっとレベルの高いパスワードを使う

このアドバイスを最初に取り上げるかどうかで私は迷った。「admin」ユーザー名を削除することで、今回の悪意のあるログインの試みからほぼ確実にサイトを守ることが出来るはずだが、低レベルなパスワードを利用していると、今回の攻撃に限らず、あらゆる攻撃を受けやすい。上のリストに挙げられているパスワードを利用しているユーザーがいるなら、あるいは、同じぐらい単純なパスワードを利用しているユーザーがいるなら、すぐにパスワードを変更するべきである。

「どうすれば良質なパスワードを作ることが出来るのか?」と言う問いに対しては、一言で答えることは出来ない。XKCDコミックのパスワードの強度は名作である。この作品では、簡単に覚えることが可能であり、尚且つ、なかなか見破られないパスワードではなく、覚えるのが難しいものの、比較的簡単に見破られてしまうパスワードを作ることで発生する問題が描かれている。検索を実施すれば、安全なパスワードの作り方に関するガイドを多数見つけることが出来るはずである。

大半のガイドは、「fl1r7」等の覚えやすいはずの複雑な短いパスワードを作るか、あるいは、「ComplekspasswordsRsafer2011」等の長いパスワードを作るかのいずれかに焦点を絞っている。このタイプのパスワードの問題点は、現実的ではない点である。例えば、今日、3つ目の文字を数字に変える必要があることを覚えられたとしても、一週間後には、2つ目の文字だったのか、4つ目の文字だったのか分からなくなってしまう可能性がある。また、長いパスワードは1) (XKCDのランダル・マンロー氏には申し訳ないが)覚えにくく、2) 毎回入力するのが大変である。

つまり、パスワードを再び利用することこそが、パスワードのおける最大の脅威になってしまうのだ。同じパスワードを全てのサイトで利用していると、一つのアカウントが攻略されてしまうと、ほぼ全てのアカウントにアクセスされてしまう危険がある。これは非常に良くない習慣だが、多くのオンラインサービスが、プレーンテキスト、または、簡単な修正を加えるだけでパスワードを保存している。ここ数年間で、ユーザーのデータベースがハッカーの手に落ち、ネット上にリークされたサイトに関する報道が、幾度となく行われてきた。このような漏えいしたログインの詳細を手に入れると、ハッカーはすぐにこの情報を使ってその他のサービスのアカウントも攻略する。 従って、同じパスワードを多くのサイトで利用しているなら、そのうちの1つのサイトで情報がリークすると、その他の全てのサイトが危険に晒されてしまう。

そのため、1) 短くなく 2) 単純ではなく 3) 1つ目と2つ目のルールを違反しないように、入力しやすく 4) 利用するサイトでそれぞれ異なるワードを用いることが可能なパスワードが必要になる。この4つのルールを全て厳守するパスワードを作る方法は数多く存在する。「password123youtube」のようにパスワード内でサイトの名前を利用する方法は、幅広く利用されている。この方法を採用すると確かにサイトごとの異なるパスワードを作ることが出来るが、パスワードのパターンが見破られ、その他のサイトに適用されたら終わりである。そのため、5) 1-4のルールに従う上で、パターンを見破られても容易に推測することが出来ないパスワードを作る必要がある。

私自身、良いパスワードを作る試みに苦戦しているが、単純に人間はこの類の行為が苦手なのではないかと思うようになった。良質なパスワードを作るためには、適当な文字を長い文字列に変える必要がある。これは私達が苦手としている分野である。

最終的に私が行き着いたソリューションはLastPassである。LastPassはパスワード作成サービスである。このサービスは、全てのパスワードを管理し、また、非常に複雑なパスワードを作成するツールも用意している。また、LastPassに自動的にログイン情報を埋めさせる(タイプする必要はない)ブラウザ統合機能も提供している。さらに、モバイルプラットフォームとタブレットプラットフォーム用のアプリを提供している。その上、パスワードが必要であり、その他の方法で得ることが出来ない場合のためにウェブインタフェースを用意している。

LastPassを利用することで、決して記憶することが出来ない、入力するのが面倒な非常に複雑なパスワードを得ることが出来る。私はパスワードの長さをサイトによって変えているが、サイトが許す限り常に25文字のパスワードを作るようにしている。そのため、私が生きている間に、総当たり攻撃が、25文字以上のランダムな文字で構成された私のパスワードを解読するのは難しいだろう。

LastPassを利用する上での鍵は、ユーザーを認証する良質なパスワードを作ることだ。覚える必要があるのはこのパスワードのみであるため、優れたパスワードを用いる必要がある。弱いパスワードを作り、全ての強固なパスワードにアクセスされてしまうようでは、意味がない。

LastPassの代わりに利用することが可能なサービスはある。ただし、実際に使ったことがないので、推奨することは出来ない。頻繁に目にするサービスを幾つか紹介する:

  • KeePass – オフラインのクロスプラットフォームパスワード管理サービス。サーバーに保存されず、パスワードを暗号化し、ローカルにコピーするサービスである。ドロップボックスを使って、異なるシステムにパスワードをシンクさせることが出来るようだ。
  • 1Password – この有料のパスワードマネージャーは、クラウドにシンクさせる機能を持っている。私の知る限り、社内で1名がこのソフトウェアを利用している。
  • Keeper – 機能に関して、LastPassのライバルと言えるだろう。
  • RoboForm – このサービスもLastPassに似ている。

パフォーマンスの問題への対策

これで、サイトから「admin」が消え、推測が難しいパスワードを手に入れたことになるが、それでもサイトに頻繁にログインしようと試みるボットの問題は解決されていない。この問題の解決はさらにハードルが高い。技術的な観点では、サイトは安全だが、一部のボットがサーバーに押し寄せることで、サイトのパフォーマンスが落ちる事態を回避しておきたいところだ。

まずは、ホスティングサービスを提供する会社と話し合うことを薦める。一部の攻撃をブロックする上でユーザーを支援するため、サポートチケットを切ることを薦めるホスティング会社は多い。どのようなメソッドが用いられているのかは不明だが、効果の高い様々なメソッドが用いられている可能性がある。

自分でサーバーを管理しているなら、あるいは、ホスティングサービスが役に立たないなら、私ならまずは大量のリクエストが行われているかどうかを確認する。そのためには、サイトのアクセスログをチェックする必要がある。単純にwp-login.phpページがリクエストされる頻度を確認するだけよい。大きなコミュニティを抱えているなら、通常のサイトの運営の一部として、当該のページに対して多くのリクエストが行われている可能性がある。リクエストの数が比較的少ないなら(1分間に数回程度)なら、対策を講じる必要はないだろう。このレベルのログインの試みなら、サイトに与える影響は小さく、また、変更を加えることで、問題なく動いているサイトにダメージを与えるリスクが発生する。リクエストの回数が多いなら(特に1秒間に大量のリクエストが行われているなら)、その他の選択肢をより真剣に検討するべきである。

ホスティング会社に連絡を取る方法の次に容易な方法は、CloudFlareを利用する方法だ。CloudFlareはCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービスであり、今回の攻撃からサイトを守る効果も見込める。今回の状況を憂慮し、CloudFlareは、総当たり攻撃を処理する仕組みをブログの投稿で詳しく説明している。私は過去数ヶ月間に渡って無料のアカウントを利用している。CloudFlareがどれだけのトラフィックをブロックしているのかは不明だが、私のサイトのwp-login.phpページに対するリクエスト数が少ない点はハッキリしている。また、公式のCloudFlareプラグインがリリースされている。ただし、私はCloudFareのキャッシング機能を利用していないため、このプラグインのメリットを紹介することは出来ない。

ホスティングサービスが役に立たず、また、CloudFlareを利用することが出来ない場合、ハイレベルな技術、そして、サーバーでのルートの許可が必要とされる解決策に頼らざるを得なくなる(共有ホスティングまたは専有ホスティングのアカウントでは、利用することが出来ない)。サーバーの管理に関する知識が浅く、また、攻撃がサイトのパフォーマンスに悪影響を与えているなら、攻撃からサイトを守ってくれるホスティングに変えることを検討しするべきかもしれない。ホスティングサービスを変更する前に、この手の攻撃からサイトを保護する準備が整っているかどうかを、事前に確認しておこう。

技術的なソリューショの中では、アパッチでModSecurityルールを使って、ログインの試みを制限する手が最も幅広く用いられている。 当然ながら、サーバーがアパッチを用いており、ModSecurityが利用することが出来る、または、インストールすることが出来る点が前提である。

wp-login.phpファイルとwp-adminディレクトリにアクセスするパスワードを守る手も多くのサイトで用いられている。この方法のメリットは、認証されていない限り、リクエストがワードプレスに到達することはなく、攻撃の負荷をほぼゼロまで低減することが出来る点である。

wp-config.phpのキーをアップデートする

wp-config.phpファイルには、一連のセキュリティキーが含まれている。このキーは、ワードプレスが用いる各種の認証およびセキュリティのメソッドに利用される。キーは各サイトに固有のアイテムを用意するべきである。残念ながら、古いバージョンのワードプレスにはこのセットが欠けており、セキュリティホールとして悪用されるリスクがある。各種の攻撃からサイトを守る上で、キーのアップデートを強く推奨する。

キーをアップデートすることで、再び全てのユーザーがログインする必要性が生じる。このメソッドは、感染したログインが無効になるため、強力である。

処置

サイトが被害に遭った場合、何をすればいいのだろうか?残念ながら、基本的にゼロからやり直すしか完全な解決策は存在しない:

  1. サイトのバックアップを作成する。
  2. サイトの全てのファイルを削除する。
  3. ワードプレスを新たにダウンロードする。
  4. ワードプレスのファイルを解凍する。
  5. ワードプレスのファイルをサーバーにアップロードする。
  6. バックアップでwp-config.php ファイルを調べ、怪しいコードを探し出す。このファイルをダウンロードしたばかりのwp-config-sample.phpファイルと比較することで、問題を特定する上で役に立つ。
  7. バックアップからwp-config.phpを新しいサイトにコピーする。
  8. オリジナルのソースからテーマとプラグインの新しいコピーをダウンロードする。ランダムなサイトからファイルをダウンロードするべきではない。マルウェアが含まれていることが多いためだ。
  9. テーマとプラグインのファイルを解凍する。
  10. テーマとプラグインをサイトにアップロードする。
  11. サイトを実行し、問題なく機能するかどうかを確かめる。
  12. 知らないユーザーを全て削除する。
  13. 各ユーザーのパスワードを変更する。攻撃が原因でパスワードを変更したものの、再びサイトを脅威に晒すことなどあってはならない。全てのユーザーのパスワードを再設定して、理想的なパスワードを設けるべきである。その際は、上述した推奨事項に従ってもらいたい。「admin」ユーザーのままにしておくのは危険であり、また、単純なパスワードを利用しないように注意する必要がある。
  14. バックアップのwp-content/uploadsディレクトリにアクセスし、ディレクトリを新しいサーバーにコピーする。メディアファイル(イメージ、オーディオ、動画等)をコピーする必要がある。PHPファイルをコピーしないように気をつけよう。

このように、とても面倒な作業ではあるが、ハッカーによる修正を完全に排除するには、これしか方法がない。たった一つでもファイル、または、修正されたファイルが残ると、再びサーバーが攻撃を受ける可能性があるためだ。

複数のサイトを運営している場合はどうなるのだろうか?残念ながら、一つのアカウントで多くのサイトを運営しているなら、アカウント全体が影響を受けていることを前提に作業を行う必要がある。単一のサイトの修正に力を入れると、その他のサイトがハッキングされる可能性がある。

予防

最後の見出しは、若干嘘っぽいかもしれない。このセクションの前までは完璧であった。:)

100%安全を保障することは出来ない。そんなものは存在しない。だからと言って諦めるべきではない。安全対策を無視するのは、自ら災難を招いているようなものだ。しかし、セキュリティばかりを気にしていても、時間の無駄遣いにしからならない。そこで、バランスの取れたアプローチを採用する必要がある。

先程、Login Lockdownプラグインに触れた。このプラグインを使っても、今回の攻撃からはサイトを守ることは出来ないが、それでも、利用を検討してもらいたい。ワードプレスが、ビルトインで総当たり攻撃対策を講じるまでは(お願いしますよ、開発者の皆さん)、このタイプのプラグインの利用を私は薦める。

ジェームズ・マクワーター氏が、Login Lockdownに「Lockout Invalid Usernames?」(無効なユーザー名を追放しますか?)の選択肢が用意されている点をコメント欄で指摘してくれた。このオプションを有効にすると、このプラグインは無効なユーザー名を用いたログインの試みを自動的にブロックする。 これは、今回の攻撃からサイトを守る上で役に立つかもしれない。

コメントおよびツイートで、Loguin Lokckdownプラグインがリリースされた時期を尋ねる人達がいた。私はこのプラグインを何年も前から利用しているが、マルチサイトのインストールを含む、現バージョンのワードプレスと問題なく連動する。その他の同様のプラグインを試すことも可能であり、また、確かにリリース時期は不明だが、Login Lockdownを私は個人的にお薦めする。

やはり、解決策で提供した推奨事項に是非従ってもらいたい。今回の攻撃だけでなく今後の攻撃からもサイトを守る上で効果があるはずだ。

また、プラグインおよびテーマを含む、ワードプレスのサイトを常に最新の状態に保つべきである。古いバージョンのセキュリティホールは、時間の経過とともに見つかる傾向があるため、この取り組みは絶対にさぼらないでもらいたい。

多数のワードプレスサイトを運営し、管理するのが難しくなりつつあるなら、マルチサイトを使って、サイトの大半を1つにまとめる方法を検討しよう。 こうすることで、ワードプレス、テーマ、そして、プラグインのアップデートが容易になる。ManageWPを使って、中央から複数のサイトを管理する手もある。

ワードプレスにログインするためのパスワードは重要だが、ホスティングのアカウントにアクセスするためのパスワードも同じぐらい重要である。FTPやcPanelで容易に推測することが可能なパスワードを利用しているなら、危険である。また、ワードプレスはeメールを使ってパスワードを再設定することも出来るため、eメールのアカウントが脆弱なら、サイトも脆弱である。サイトのパスワードを改善したなら、ホスティングのアカウントおよびeメールで使っているパスワードも改善しよう。

利用していないプラグインやテーマに関するセキュリティの問題は、あまり重要視されていないが、無効にされているプラグインやテーマもまたサイトをハッキングするために用いられる可能性がある。1年半前のTimthumbのエクスプロイトは、無効のプラグインやテーマでも行われていた。従って、無効にしたプラグインやテーマをそのままにしておくのではなく、別の場所にバックアップを作成し、削除しておくことを薦める。

結論

この記事が皆さんの役に立つことを願っている。既に様々な情報が提供されているため、この記事を投稿するべきかどうか私は大いに悩んだ。この類の記事を今後も読みたい方は、記事のどの部分が最も重宝したのかコメント欄で教えて頂きたい。


この記事は、ithemesに掲載された「Ongoing WordPress Security Attacks, The Details and Solutions」を翻訳した内容です。

私の英語圏でWPブログを相当数運営しているのですが(スパムサイトじゃありません!)、常日頃からアタックを受けやすいWPサイトではありますが、今回は半端なかったですし、諸々の対策に相当の時間を取られました。日本ではそこまでの被害を受けているサイトは少ないようですが、逆に行うべきアップデート・対策を取っていないWPベースのサイトも多いと思います。狙われてからでは遅いのも現実ですし、この記事を読んで必要な対策を取っておくことを是非おススメします!って、SEO JapanもWPベースなので早速チェックしたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

よく見るHTTPステータスコード一覧とその意味を理解する

404や503、301・302など「ステータスコード」とか言われるものをよく見るけど実はその意味はよく分かっていません、という方は意外に多いんじゃないかなと思ったので、よく見るものを一覧でまとめて解説してみました。このあたりの話題にそこまで詳しくない方でなくとも理解できるように解説しているつもりです。

Webブラウザやクローラーが情報を受け取る仕組み

私たちは普段、FireFoxやChrome、SafariなどのWebブラウザを通じてURLにアクセスしてWebコンテンツを閲覧しています。この「URLにアクセスする」ときに、Webブラウザは「リクエスト」を送り、Webサーバーが「レスポンス」を返す、というやり取り(通信)が行われています。

ブラウザからリクエスト(URL)を送り、サーバーからレスポンスが返される図

リクエストを送る側は、「サーバー(提供者)」に対して「クライアント(依頼者)」と呼ばれます。Googleのような検索エンジンのクローラーもブラウザと同じくクライアントという扱いになります。

HTTPステータスコードとは?

WebブラウザやクローラーがURLにアクセスしようとするとWebサーバーからどのようなレスポンスを受け取っているのか?というのは例えばGoogleのウェブマスターツールの基本機能「Fetch as Google」などを使って知ることができます。
※図の中の赤枠以下の情報を受け取っています。

ウェブマスターツール Fetch as Google を使用してGoogleBotが受け取ったデータが表示。ステータスライン、メタ情報、ボディメッセージを受け取っている。

少し見づらいですが、通常通りアクセスできてコンテンツの情報が得られる場合にはブラウザやクローラーはこのようなデータをWebサーバーから受け取っています。

ここで少しだけ專門用語を使うと、上の図にあるようなレスポンスは「ステータスライン」「レスポンスヘッダ」「メッセージボディ」の3つから成っています。
上からステータスライン、メタ情報(データに付随する情報)、ボディメッセージ(この場合はHTMLテキスト)という具合でデータを受け取っている

レスポンスヘッダとメッセージボディについては今回本題から外れますが、折角ですので合わせて簡単に解説します。

ステータスライン

ステータスラインは一番上に記述されている「HTTP/1.1 200 OK」や「HTTP/1.1 301 Moved Permanently」等のようなもので、「レスポンスの状態」を表します。この中の「200」や「301」といった3桁の数字が今回の話題となる「ステータスコード」です。「OK」「Moved Permanently」は「説明句」というもので、その名の通りステータスコードの内容説明をするものです。

HTTP/1.1 は「通信規約とそのバージョン」 200 はステータスコード OK は説明句

クライアント(WebブラウザやGoogleBot)はWebサーバからどのステータスコードが返ってきたかによって、その中身を見なくとも次にどんな処理を行えばよいかを判断することができます。

レスポンスヘッダ

レスポンスに付与するメタ情報が記載されている部分です。ここでいうメタ情報とは、「(受け取った)データに関する補足情報」のようなものと思って下さい。例えば、URLが転送(リダイレクト)されている場合に転送先のURLの情報を「Location」として付与する、などの情報です。

メッセージボディ

いわゆる”本文”にあたるもので、Webページに問題なくアクセスできた場合にはHTML情報がここに記載されます。私達が普段見ているWebページはこのHTMLテキストをブラウザが解釈して表示したものです。

さて、本題のHTTPステータスコードについて話を戻します。

HTTPステータスコード

ステータスコードは本来ブラウザやクローラーが処理するために付与されているものなので、普段私達がブラウザ上でWebページを見ている際に見ることはありませんが、時々エラーでこんなのをお目にかかることはありますね。

404 Not Found

503 Service Unavailable

また、Google Chromeに標準搭載されているDeveloper Toolsや、Firefoxのアドオン(Live HTTP headersやFirebug等)を使えばレスポンスに含まれているHTTPステータスコードを確認することができます。今回はその使い方は割愛させていただきますが興味の有る方はお試しください。

それでは次節からは本題であるステータスコードについてお話をさせていただきます。

ステータスコードの大まかな分類と意味

さて、ステータスコードは大まかに分けて5つに分けられます。

  • 100番台 : 処理中
  • 200番台 : 成功
  • 300番台 : リダイレクト
  • 400番台 : クライアントエラー
  • 500番台 : サーバエラー

このようにそれぞれの番台によって異なる意味を持っています。個別のステータスコードの前に、まずここでは各番台について簡単にその意味を説明しておきます。

100番台

100番台はクライアントからのリクエストを処理中であることを示すステータスです。

Webサーバ側からクライアント側に対して「もうちょっと詳しくやってほしいことを教えてくれ」とか「今、頼まれたことをやってるんだけども時間かかるわ」という内容のレスポンスを返します。これらのステータスコードが使われている場面はあまり見かけません。

200番台

200番台はクライアントからのリクエストが受付に成功したというステータスです。私達がWebページを見ているとき、多くが200番のステータスです。

300番台

300番台は「リダイレクト」と書きましたが、厳密には「リクエストを達成するためには、ブラウザ側で追加の処理を実行する必要がある」というステータスです。

その追加の処理が301では例えば「別URLへの移動」になります。301番、302番のコードについては「301リダイレクト」「302リダイレクト」などサイトURL変更の際の転送処理として聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。

400番台・500番台

400番台、500番台のコードはエラーコードであり、正常にリクエストされたものが返せない状態のときに使用されます。そのうち400番台はクライアント側に原因があるエラー、500番台はWebサーバ側が原因のエラーです。

それぞれのステータスコードについて

ここまででざっくりとした分類をお話ししたので、本節ではそれぞれのステータスコードについてお話します。今回は普段の業務を行う中で比較的頻繁に目にすることの多いメジャーなものに絞りたいと思います。

200 OK

リクエストは問題なく受理され、要求に従ったレスポンスが返されます。私達がWebページを正常に閲覧している際、大抵このステータスとともに返ってきたレスポンスの内容を見ています。

200はそのまま「OK、問題ありません」の意味

301 Moved Permanently

リクエストで要求された情報の中身が別の場所に移動したことを示します。

この移動は一時的なものではなく、恒久的なものです。サイトの引越しを行ったりしてアクセスするURLが変更され、ずっとそのURLを使用していく場合にこのステータスコードを返すようにしておく必要があります。

301は恒久的な転送、つまり「引っ越したよ」の意味。

googleからの評価を新しいURLに引き継がせるためにも301を設定しておきましょう。また、あるページへのアクセス経路を一本にまとめる、いわゆるサイトの正規化を行う場合にもこの301リダイレクトを使用します。

302 Found (※Moved Temporarily)

こちらもリクエストで要求された情報の中身が別の場所に移動したことを示します。301と異なるのは、その移動が一時的なものであるという点です。

302は「今ここにいないよ、そのうち戻ってくるよ」の意味

たとえばメンテナンス等で一時的にサイトを別の場所に移さなければならないが、また元の場所に戻す場合はこの302番のステータスを返すように設定しておきましょう。GoogleBotもそれが一時的な移動であることを読み取ってサイトの評価を移動先のURLに移すことはしません。

※302は昔の規格(HTTP/1.0)では説明句が「Moved Temporarily」でしたが現行の規格(HTTP/1.1)になって「Found」に変更されました。一時的な転送、という以外でも利用されることが多かったためのようで、現在別の307という比較的マイナーなステータスコードで「Temporary Redirect」が割り振られていますが、実際の使用例は見たことはありません。

304 Not Modified

これはリダイレクトではありませんが、補足的に説明をしておきます。

304は「未更新」を表します。私達が正常にWebページを見れているとき、多くは200ステータスが返ってきているのですが、実際には304ステータスのコンテンツが混じっていることもあります。このときWebサーバからはメッセージボディ、つまりコンテンツが返ってきません。ブラウザ側では304を受け取ると、ブラウザ内のキャッシュに残っているコンテンツを使ってWebページを表示しています。

ステータスコード304は「前に渡したのと同じだよ」という意味

403 Forbidden

サーバ側で外から見えないように設定してある領域へのアクセスをリクエストしたときに返ってくるステータスコードです。簡単に言えば立ち入り禁止です。

403は立入禁止の意味。

見せたいページでこのエラーが出ているときはアクセス制御の設定が間違っている可能性がありますので設定ができる方は確認してみましょう。

404 Not Found

リクエストしたページが見つからない場合に返されるステータスコードです。

404はそのまま「探したけど見つかりませんでした」の意味

ウェブマスターツールではGoogleBotが検出した404エラーをレポートしてくれていますが、特に404エラーが多いからといってgoogleからのサイトの評価が下がることはないと言われています。サイト内からリンクされているページが404エラーになっている(=リンク切れ)のは問題ですが、そうでない限りは放置しても良いかと思います。

他サイトから多くのリンクを受けているようなページを404エラーとしてしまうと、折角サイトが得られた被リンクの恩恵を逃してしまうことになります。何かしら代替のコンテンツを用意してそのページを残しておくか、近い内容を持つページに301リダイレクトするなどでリンク資産をサイト内に残せる処理をするのが一般的です。

410 Gone

404と同じくリクエストしたページが見つからない場合に返されるステータスコードです。404と違う点は、そのリクエスト先のページが「消滅した」という意味合いがあることです。

410は「前あったけどもう無いんだよね」の意味。

こちらの記事によると最近はGoogleBotは404と410を微妙に区別しているとのことですが、記事でも書いてあるようにそこまで神経質になる必要はほとんどないと思います。

補足:ソフト404エラー

ブラウザ上ではそのページが存在しない旨のメッセージが表示されているにも関わらず、ステータスコードとしては404や410を返していない(つまり正常なレスポンスとして「200 OK」が返されている)パターンが存在します。これを「ソフト404エラー」などと呼びます。

ソフト404はサーバーは「OK」と返しているのにユーザーには「無い」に見えている状態

どういうときに発生するかというと、例えばサイト運営側で独自にエラーメッセージ表示用のコンテンツを作成して、想定していないURLに対してリダイレクトをかけてそのコンテンツに飛ばすというケースが考えられるでしょうか。

Webページを見ているユーザに対してページがないことが伝わっても、機械的にHTTPステータスコードを読み取るbotに対しては伝わりません。このようなソフト404ページが存在するとGoogleBotがクロールのリソースを無駄に消費することになりますので、存在しないページにアクセスしたときはステータスコードとして404もしくは410が返されるように正しく設定するべきです。

500 Internal Server Error

サーバ側の何らかのミスによってリクエストに応えられない場合です。例えばシステム開発中にバグを混入させてしまうとこのエラーを起こすことがあります。

500は「サーバー内部の調子が悪い」のエラーの意味

503 Service Unavailable

Webサーバの過負荷状態で一時的にWebページが表示できないときなどに発生します。例えばTwitterがクジラを表示させている状態、とでも言えばイメージが沸きやすいでしょうか。

twitterが混雑してるとくじらが出ます。

メンテナンスでサービスをストップさせている際に意図的に503を返すように設定することもありますが、基本的にはサーバー負荷の問題ですので頻発するようであれば、サーバーの変更を検討するか、サイト側での負荷軽減などの手を打つ必要があります。

503は「今忙しいから後にして」の意味。

まとめ

ここまでHTTPステータスコードについてのお話をさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。表には出てこない部分ではありますが、こうした部分まで意識してみることができれば、今よりもクローラにとって優しいサイトが作れるかもしれません。

特に一般の方(技術に関わりのない方)にとってはこうした話というのはあまり重要視されにくい話題と思いますが、SEOの観点では、サイトが検索エンジンに正常にクロールされ、正しく検索インデックスに登録してもらえるための基本的な作法として、サイトを制作・管理する方には皆さまに理解していただけると嬉しいです。

文責:ヴォラーレ株式会社 西村

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多言語、多地域向けのウェブサイトのホームページは、リダイレクトや訪問したユーザーの表示言語に合わせてコンテンツを変更する方法で、ローカライズされたページをユーザーに表示するよう設定している場合があります。この記事では、Google のアルゴリズムでこうしたホームページを認識できるようにする新しい rel-alternate-hreflang アノテーションについてご紹介します。
具体的には次の例をご覧ください。ウェブサイト example.com には、次のように世界各地のユーザーを対象としたコンテンツがあります:

Map of the world illustrating which hreflang code to use for which locale

  • http://example.com/en-gb : 英国在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/en-us : 米国在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/en-au : オーストラリア在住の英語を話すユーザー向け
  • http://example.com/ : 国を選択するメニューが表示されるホームページで、全世界のユーザー向けのデフォルト ページ
この場合、ウェブマスターは サイトマップ または HTML リンク タグで rel-alternate-hreflang を使用して、次のようにこのページ セットにアノテーションを付けることができます:

<link rel="alternate" href="http://example.com/en-gb" hreflang="en-gb" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/en-us" hreflang="en-us" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/en-au" hreflang="en-au" />
<link rel="alternate" href="http://example.com/" hreflang="x-default" />

新しい属性値 x-default hreflang では、このページが特定の言語や地域を対象としておらず、他に適切なページがない場合にデフォルトで表示するページであることを Google のアルゴリズムに知らせることができます。たとえば今回の例では、フランス語を使う全世界の検索ユーザーや、英語を使う google.ca の検索ユーザーに対してはこのページ(http://example.com/)が表示されることになります。
このアノテーションは、検出されたユーザーの現在地や Accept-Language ヘッダーに基づいて動的にコンテンツが変化するホームページにも適用できます。こうしたページには対象としている特定の言語や地域がないため、そのことを x-default hreflang 値により Google のアルゴリズムに知らせることができます。
ご不明な点やご意見・ご感想などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラム にてお聞かせください。


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600px

855px

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インフォグラフィックス作成

Google Glassは次のアップル・ニュートンである

アップルのニュートンといわれても知らない人の方が多いかもしれませんが、Appleが1990年代に発表し商業的に大ゴケした元祖PDA(この言葉さえも死語化しつつありますが)です。最近話題のGoogle Glassについて同じ運命を辿ると考えているアンドリュー・チェンの意見を今回はご紹介。さてあなたはどう思う? — SEO Japan

オタクたちはGoogle Glassに夢中になっている
最近、私はこんなことをつぶやいた

私はGoogle Glass懐疑派だ。私と同感の人は?

なんと、ほとんどの人がGoogle Glassが素晴らしいものになると考えていることが判明した。実のところ、私はもっと偏らないと思っていたので、これには驚いた。しかし、人々は具体的な使用例よりもGlassのアイディアにワクワクしていたことが分かった。そして、私もこの製品カテゴリについてはワクワクしているが、V1は失敗かもしれないと考えている。

Google Glassは新しいアップル・ニュートン
いつの日か装着可能なコンピューティング眼鏡は最高のものになるかもしれないが、私は、Google Glassはアップル・ニュートンのようになるだろうと確信している―時代のだいぶ先を行き、リリースから10年後に誰かが異なるデザインを使用してそれを主流にする方法を解明するであろう先見の明のある製品だ。V1が優れているかどうかに関係なく、装着可能なコンピューティングへの投資は間違いなくエキサイティングだ。オタクがサイボーグになる夢を叶えるためにしたがらないことなんてあるだろうか?数回のイタレーションで、この業界は素晴らしいV5を世に出すだろう。iPhoneやiPadが次第にニュートンの夢を叶えたのと同じ方法で。そうなることを期待しよう。しかしそれと同時に、私はGoogle GlassのV1には楽観的ではない。

スマートフォンより良いのか?
私の懐疑的態度は1つの考えに根差している:1,500ドル(あるいは1,000ドル、あるいは500ドルでも)出すなら、Google Glassはスマートフォンよりもかなり優れたタスクを果たさなければならない。そして、今後2年以内には、同じタスクを遂行する装着可能な時計のような他の多くのデバイスとも競争しなければならないかもしれない。そして私は、その価格に値するタスクがあるということに懐疑的だし、主な入力として音声を使用することがインターフェース全体を操作するのに十分に優れているということにも懐疑的だ。

カッコいいと思う以前に、あなたはこんな質問をしなければならない:

Google Glassは実際にどんなタスクでスマートフォンよりも優れているのだろうか?

私はこれを成功させる十分な使用例があるとは思わない。

使用例を見てみよう
これに関する1つのデータポイントは、彼らが紹介している使用例の全てを見つけ出すために最近のGlassのマーケティングビデオを見ることだ。しかし、素晴らしいアクロバティックで美しい景色は全て無視して、人々が実際にこのUIを使用しているものにだけ焦点を合わせるようにしよう:

使用例のリスト
人々がGoogle Glassを使ってやっていることのリスト:

  1. 時間を見る
  2. 動画を録画する
  3. 声を介してメッセージを送信する
  4. ビデオカンファレンスを始める
  5. Google画像を検索する
  6. 天気予報をチェックする
  7. 写真を撮る
  8. 地図で道順を教わる
  9. フライトの詳細を獲得する
  10. “美味しい”をタイ語に翻訳する
  11. Wikipediaで何かを調べる
  12. 写真を共有する

(もちろん、注目すべきは、彼らがこの新しいデベロッパープレビューを作っている理由の1つが、もっとたくさんのアプリが作られるためであるということだ―しかし、もしそうなら、それは使用例を探している空想的なテクノロジーである。)

Glass VS.携帯電話(またはその他の安い装着可能デバイス)
上記の使用例にある最大の問題は、ポケットに入れて持ち運ぶコンピューターよりも顔に装着するコンピューターの方が目覚ましく優れているわけではないことだ。これらの大部分は、天気や時間をチェックするなど、基本的にはすでに携帯電話ですることができる簡単なことだ。音声入力はまだ能力が低いため、何かを検索することやメールを送信することなど、いくつかのことは悪化すると私は確信している。そして、POV写真を撮ることや地図を調べることなど、Glassがより良い体験を提供することができることがちょっとはある。それらで十分なのだろうか?

主要入力としての音声は最低
特に私は主要入力としての音声に懐疑的だ。それは、アップル・ニュートンをダメにした酷い手書き認識と同じように、この製品をダメにすると思う。音声入力の最先端は、はっきり言って、AndroidでもiOSでも酷い。あなたは音声を介して“OK”もしくは“家に帰る”というメッセージを作ろうとしたことはあるだろうか?特にうるさいカフェやバスの中では?それは、自分がしたいことをするために自らのデバイスを説得しようとしたり、繰り返し独り言を言っている狂った人のように見える。

(これを体験するには、しばらくの間携帯電話にタッチしないで全てのことをするというのをやってみることだ―超イライラして、長くは続かない。)

Glassの一部としてリリースする新しい魔法の音声機能があるのかもしれないが、同時に、彼らはまずは5億台のAndroidデバイスにそれを導入するのではないだろうか?そして、もしスマートフォン上でその魔法の音声機能が良くなれば、Glassと対比してそのデバイスを使用するという差別化を蝕まないだろうか?

上手くいくことを願っている
結局のところ、私の言いたいことは、全てがうまくいくことを願っているということだ。私はまだGoogle Glassを使ったことがないし、それを試すのをとても楽しみにしている。それが機能することを願っている。しかし、装着可能な眼鏡のアイディアに熱狂するよりは、実際の使用例を開発することについて話し始めることが大切だと思うのだ。人々はどのようにしてこれとやり取りし、素晴らしい体験をするのか?特に私たちが持ち歩いている携帯電話、時計、Fitbit、Nikeブランドなどの他の装着可能なコンピューティングデバイスの状況を踏まえて。そして、それらは、単に素晴らしいガジェットを作るだけでなく、次世代のデバイスを推し進めるために私たちが回答すべき質問なのだ。


この記事は、@andrewchenに掲載された「I’m a Google Glass skeptic and think it’ll be the next Apple Newton」を翻訳した内容です。

単純にダメ出しした話ではありませんが、確かに現状は期待値の方が高いですよね。私も夢がある製品とは思うものの、一部の新し物好き(私も一応買うと思います)を除けば余り大流行するイメージはありません。とはいえ、こういう試みを通してこそゲームチェンジャー的な製品も産まれていくのでしょう。iPhoneにしたって、今思ってみれば当時嘲笑されたニュートンの失敗で多くを学んだ結果といえるかもしれないわけですし。その意味では、Google Glassをアップル・ニュートンに比較することは、実はとっても褒め言葉だったりするのかもしれませんね。さてあなたはGoogle Glassを使ってみたいですか?いつの日かスマホを超える存在になると思いますか? — SEO Japan [G+]

「マネタイズはどうやるの?」と尋ねるのはもう止めて

最近紹介を始めたアンドリュー・チェンの記事ですが、今回はいよいよ本格的な彼ならではのスタートアップビジネスに関する考察を。スタートアップに常について回るのが「マネタイズ」の問題ですが、彼曰く実はそれはたいした問題ではなくスタートアップが気にする必要はないということで、、、その真意はいかに。 — SEO Japan

ビジネスモデルは重要だが、今日、それはコモディティ化されている
最初に言わせてもらうと、もちろん、ビジネスはお金を儲けなければならないのだから、それをもたらすビジネスモデルは重要である。しかし、私が言いたいのはそういうことではない―私が言いたいのは:

ビジネスモデルがコモディティ化した今、“彼らはどうやって儲けているのか?”というのは興味深い質問ではない。答えは全て明白なのだ。

だから、あなたが次に何百万ものユーザーを持つ消費者モバイル/インターネットサービスを見た時は、賢い回答を期待してそのビジネスモデルについて尋ねるのはやめよう―彼らには、選ぶことができる既存のソリューションがたくさんあるのだ―その代わりに、まだコモディティ化されていないビジネスの部分について尋ねることを始めよう(詳しくは後で)。

マネタイゼーションをアウトソースする
最初のドットコムバブルと今日を比べると、消費者インターネットサービスにとって多くのことが変化した。おかげさまで、マネタイゼーションは今ではつまらない問題だ。なぜなら、以前は存在しなかったような収益を上げるための様々な選択肢が山ほどあるからだ:

  • 簡単に利用できる200以上の広告ネットワーク
  • Paypal、Amazon、Stripeのような有料プロバイダー
  • Trialpayのような“オファーウォール”
  • Bokuのようなモバイルペイメントソリューション
  • …そして、いつも新しいサービスが登場している(Kickstarter)

それだけでなく、消費者は、サービス―90年代には奇抜だったもの―にお金を支払うことを知っているしそのつもりがある。もしあなたがAirbnbのようにある種のマーケットプレイスを提供すれば、消費者は手数料を予期する。もしあなたがFacebook上でソーシャルゲームを作っているなら、彼らはもっとバーチャルの物を買うことができることを予期するだろう。彼らは、iPhoneアプリに0.99ドルを支払うことを予期するだろう。

これをドットコムバブルと比べるのだ。そこでは、あなたはそれらのマネタイゼーションサービスを社内で自ら築き、全く新しいユーザー行動を作ろうとしていた。eBayの場合、人々はお互いに(そしてeBayに)手数料を送金していた。小さなウェブサイトは、広告収入を得るためには、広告ネットワークに接続する代わりに、セールスチームを作らなければならなかった。携帯アプリを作ることには、“次の打者”として控えるのにキャリアとの何カ月もの交渉を伴った。私の最後のスタートアップ、広告テクノロジー会社では、1990年代後半に初めてウェブサイトを始めた時には既存のソリューションがなかったために独自のアド・サーバーを構築したESPNのような会社に遭遇した。

繰り返しになるが、彼らは自分たちのニュースサイトを作ることの一部として独自のアド・サーバーを構築したのだ。そしてそれは、彼らが、製品を良くするというよりはビジネスモデルをサポートするためにたくさんのコードを書くエンジニアを持っていたことを意味する。

製品体験のルネサンス
私たちは、Ruby on Railアプリが成功するたびにアド・サーバーを作る必要がないことに感謝しよう。これが、消費者製品サービス会社に自分たちが一番得意とすることに焦点を合わせることを許す。さらには、新しいウェブサイトを作るのにもはや500万ドルは必要ない。あなたの会社が離陸することに伴う数々のリスクは、あなたが安いサーバーホスティングと、オープンソースソフトウェアの山と、複数の追加収益源を組み合わせる時に、大幅に減少する。

これが、本当に重要なことに取り組むことができるように私たちを解放するのだ:優れた製品を作って市場に出すことだ。

近頃、けん引力を持つ前の会社の主要コストは、製品をコードするデベロッパーのアパートの家賃だ。けん引力を持つ前の会社の利益性は、チームがどれ位早く頭数を増加させたいかにだけ基づく。もしチームがプロダクト/マーケット・フィットを達成することができれば、その他の多くの問題は解決される。

Facebookの37億ドルの収益の裏にある教訓
昔、私はFacebookのビジネスモデルに懐疑的だった。なぜなら、彼らは自分たちが生成したページビューごとにたった0.2セントの広告収入しか受け取らなかったからだ。2006年、私は、彼らが年間で最大1500万ドルを生み出すことができるかもしれないと計算した―いいビジネスだが、世界を変えるようなものではない。私はこのトピックについてこんな記事を書いた:Facebookが10億ドルのビジネスを築けることを私が疑った理由と、自分が酷く間違っていたことから何を学んだのか(日本語)。

記事の中で書いたように、私は間違っていたのだ。実際に、Facebookは2011年に37億ドルを生み出し、今年は50億ドル以上を生み出すだろう。私は面白い間違いをした―彼らはページビューごとの収益は劇的に増やさなかったが、その代わりに月に1兆ページビューまで成長して成長して成長したのだ。私のメンタルモデルは全く間違っていた。

実際、私たちは広告とトランザクションをベースにしたモデルでたくさんの経験がある。魅力的なソーシャルウェブサイトがその広告上に0.1%から0.5%のCTRを持ち、平均0.50ドルのCPMを得ることは極めて明白だ。もしあなたが何かを販売する、もしくはフリーミアムサイトを持っているなら、0.5%から1%のアクティブユーザーがコンバートすることを期待できる。以前のブログ記事の中で話したように、世の中にはたくさんのベンチマークがある。要するに、オーディエンスを持っていれば、あなたは収益を見つけることができるのだ―大きな問題は大きなオーディエンスを獲得することだ。

最後のドットコムバブルは、私たちが今直面している世界とは異なる世界について考えることを私たちの多くに条件付けた。1997年、インターネット上にはほんの1億人のユーザーしかおらず、そのほとんどがダイヤルアップモデムだった。もう一度繰り返すが、そのドットコムバブル全体が、そのバブリーな良い状態を全てかき集めても、1億のダイアルアップユーザーから土台が作られたのだ。その数字の20倍以上、つまり、ブロードバンドとモバイルに20億人以上のユーザーを持つ今日とそれを比べてみるのだ。このグラフ(Googleを介してWorld Bankによって提供された)は、ものすごいことになっている。

要するに、消費者マーケットはこんなにも成長し、あなたが製品をきちんとすれば上昇のチャンスは膨大なのだ。その成長機会の全てを考慮し、プラグイン収益モデルを考慮すると、優れた会社を作ることの主な障害は、全くビジネスモデルではないように思える。

実際、ビジネスモデルは2次的あるいは3次的問題のように思える。だから、ここでも、私はそれについて質問するのをやめようと主張するのだ。

月5,000万以上のユニークビジターで、Twitterの収益モデルがどうなるのか疑問に思うのはやめよう。明らかに、それは何らかの広告の形になるだろう。もしかすると彼らは、どうにかしてフリーミアムかトランザクション料を試みるかもしれない。もしあなたが彼らは最終的に1,000億もしくは100億の会社になると思うなら議論することはできるが、ビジネスモデルがないために彼らが失敗するかしないかの会話はスキップしよう。

尋ねるべき新しい質問
ビジネスモデルがもはや第一の質問ではないという私の意見に同意するなら、尋ねるべき本当の質問は何だろうか?ビジネスモデルをうまくいかせることは、実に、ビジネスモデルがささいなことになるくらいの規模に達することなのだ。

もっと重要な質問を尋ねよう:

この製品は、1億人のアクティブユーザーを引き込み、維持することができるのか?

史上初めて、1億人以上のアクティブユーザーに達することが実際に現実的だ。そもそも、それはどれくらいすごいことなのだろう?近年では、ZyngaやFacebookやTwitterやGrouponやLinkedinなど、多くのスタートアップがそれを成し遂げてきた。そして、私たちは、DropboxやPandraやその他の企業がそこに達するのも目にすることになると思う。

アーリーステージにある企業にとって、この質問を尋ねることは、まさに、そのチームの熱意、最初のマーケット、プロダクト/マーケット・フィットの評価をテストすることなのだ。当然ながら、もし彼らの製品が機能していなければ、彼らはそこに近づきもしないだろう。

スタートアップがプロダクト/マーケット・フィットを得て拡大し始めると、この質問への回答はマーケティングと技術能力を中心に展開する。さらに、その製品は、最初のマーケットが飽和するにつれて進化しなければならないかもしれない―大学でのFacebookやアーリーアダプター・オーディエンスのいたTwitterのように。

まとめ:

  • ビジネスとしてお金を稼ぐことは重要だが、それはコモディティ化されている。
  • オーディエンスがいるなら、あなたはそれを収益化するための数百もの選択肢にアクセスできる。
  • ドットコムバブルと比べて、インターネットオーディエンスは20倍以上、会社を始めるコストは10分の1で、私たちは取り組んでいる。
  • Facebookは、マネタイゼーションの革命ではなく、純粋な成長を介して50億ドルの利益に達している。
  • あなたは1億人のアクティブユーザーを達成することを目指し、既成のマネタイゼーションのソリューションは後で手に入れるべきだ。
  • マネタイゼーションの手法よりも、マーケットサイズと1億人のアクティブユーザーに成長する能力を基に新しい会社を評価すること。

この記事は、@andrewchenに掲載された「Stop asking “But how will they make money?”」を翻訳した内容です。

米国だからこそ可能な考え方ともいえますが、確かに私も何かといえば「マネタイズはどうするの?」と質問する人がいると、たまにイラッとくることはありますが、その理由はここに書かれていることを何となく感じていたからかもしれません。と、そこまで深くはなかったと思いますが。しかし確かに以前はウェブメディアを運営する場合でも自身でアドサーバーを組まないといけないような時代がありましたよね。今と比べればサーバー等ハードウェアのコストも信じられない位高かったですし。

今日現在、スマホアプリにしてもトラフィックがあれば、とりあえずお金にはなりますからね。オンライン決済も10年前に比べればはるかに一般普及しているわけです。そういう意味ではウェブスタートアップ・ベンチャーにとってはマネタイズが以前に比べればはるかに簡単な時代になっているのは事実でしょう。特に消費者向けサービスであれば、アクティブな会員が一定数いれば、スケールはともかくある程度は広告収入や付随有料サービスで成り立ってしまう可能性は高いです。

そうはいっても、皆が皆成功できるわけではありませんし、日本は米国に比較すれば一部のソーシャルゲームを除けばマネタイゼーションはまだまだ多くのスタートアップ・ウェブサービスにとって難しい課題であることも事実です。とはいえ、この記事を出して勇気を出して夢を持って頑張っていけば、いずれは明るい未来が来ることもあるはず。 — SEO Japan [G+]

SEO業界の異端児、アーロン・ウォールに学ぶSEOの未来

ウェブコンサルタントとして最近注目を浴びているロス・ハッジス、彼のブログはSEO始め、CRO(コンバージョン最適化)、コンテンツ戦略など非常の濃い内容の記事が多いことに最近気づき、今回から定期的に翻訳していきたいと思います。第一弾は、なんとあのSEO業界で誰もが一目置くカリスマ、SEO Bookの翻訳記事でSEO Japanでもお馴染みのアーロン・ウォールのインタビュー記事を。そのハイレベルな内容をただただ楽しむべし。 — SEO Japan

私はアーロン・ウォール氏を深く尊敬している。ウォール氏は間違いなくSEO業界で最も優秀な人物の一人である。それだけでも、ウォール氏が運営するSEOBookを読む価値があると言えるだろう。ウォール氏の見解は、賛否両論を呼ぶこともあるが、常に説得力がある。また、私は以前から同氏が抱えるレベルの高いコミュニティに参加するかどうか検討しているが、恐らく、間もなく参加することになるだろう。賛否両論の意見を持つ優秀な人達と議論をする場所は少なく – だからこそSEOBookは、私にとって読む価値のあるブログの頂点に君臨している。アーロン・ウォール氏は、私が言いたいことを代わりに言ってくれているのだ。このインタビューに応じてくれた同氏に感謝の意を伝えたい。ツイッターでSEO Bookをフォローし、ブログをブックマークしておこう。

1. SEOコミュニティは「SEOは終わった」と言う主張を「SEOは進化した」と言う主張に変えることに成功しました。その結果、大勢の人達が「インバウンドマーケティング」によって、SEOの影が薄くなる、あるいは、SEOにとって代わると考える、または望むようになりました。しかし、この推測は外れるはずでしょう。「インバウンドマーケティング」が用語として定着するかどうかは未知数です。このアイデア、「インバウンドマーケティング」が、現在、多くの「SEO」サイトが得ているマーケットのトラフィックの大半を共食いする可能性はあるのでしょうか?多くのSEOの活動の基盤となっており、そして、大勢の人達が「ザ SEO」と見ているSEOMozでさえ、SEOから撤退してでも、さらなる成長を求めて長期的にブランドの再構築を行う方針について揺れているように見えます。マーケットの規模が大幅に縮小した場合、「SEO」のトラフィックは別の用語に食われるかもしれませんが、あるいは、SEOの支持者によるメカニズムのおかげで食い止められる可能性もあります。SEOBookは、5年後、10年後に(基本的に)今とほとんど変わっていないと思うでしょうか?(期間は短いですが)SEO業界に参入してから、目立つ変更はサイトのデザイン変更だけだったように思えます。また、どのようなマーケットの状態になったら、ビジネスを行うアプローチを部分的に変えるのでしょうか?あるいは、推測を無視し、その場その場で対応していくのでしょうか?

特定の企業や人物や言葉を考慮しない状態では、マーケティングを実施する価値はありません。過去のコンセプトに捻りを加えて新しい何か(http://www.youtube.com/watch?v=suRDUFpsHus)を作り出す行為が行われており、これには幾つか意図があります:

  • 言い換え & 新鮮 + 関連しているように見せる:
  • 毎日(あるいは毎週でさえ)新しいことを考えるのは容易ではありません。新たなコンセプトを考案するよりも、過去のコンセプトを改称し、新しい包装紙に包む方が遥かに簡単なのです。
  • 特定の行為をスパムと見なす「高度」なSEOを実施し、半年間、または、1年間待って、同じ行為を最先端の「ホワイトハット」戦略と指摘する人達は大勢います。真意は火を見るよりも明らかです。
  • 悲しいことに、SEO業界の関係者の多くは無知であり、このようなトレンドを理解することが出来ず – 新しさが感じられる手法に乗っかり、より深い背景を理解する努力をせずに、撤退する傾向が見られます。私は以前から一番利益になるのは素人だと主張していますが(http://www.seobook.com/images/customer-pyramid.gif)、SEOBookのメンバーの大半は、マーケットの玄人に偏りがちです。
  • 短く & 簡単な記事を投稿すると、多くのコメントが寄せられます。しかし、読み終えるまでに長時間を要する記事を投稿すると、メンバーのフォーラムでは話題になるものの、ブログでは、ツイッターで「絶対に読むべき」等のコメントが寄せられる以外、リアクションは起きません。
  • 支持者の流れを作る:
    • マーケットに参入したばかりの素人の記憶に留まるようなキャッチーなフレーズを作り、自分のサイトを無償で宣伝してもらうのです。その一方で、残りの無知な人達は、マーケティング戦略のサクラになってくれます。
    • 今年の「____マーケティング」は5年/10年前の「_____の規定」と何ら変わりありません。
    • 倫理的なPRを説くエドワード・ベルナイスが、グアテマラでクーデターを起こしてクライアントの利益を高め(http://www.youtube.com/watch?v=jnYZVNVqBgU)、自由への灯火キャンペーンにより大勢の女性を肺ガンにした点をブログで取り上げたことがあります。
  • 伸びを証明する:
    • このSERP(http://www.seobook.com/images/newyorkhotels.png)を見ると、SEOの効果を証明するのは至難の業です。グーグル自身が検索結果に侵入し、SEOの推測が困難になりつつあるため、マーケッター達は異なる呼び方を必要としているのでしょう。
    • 投資家が資金を調達する企業に対する価値を高く見積もるべきだと言う見解を促すため、投資家に対して対応可能なマーケットに関する見解/範囲を広めることが、異なるキーワードの主な狙いだとデブラ・マスタラー氏(http://www.alliance-link.com/)が指摘していた気がします。

    マーケティングの認識を変えるために、マーケティングのコンセプトを練り直す新たな用語が近いうちに登場するとは思いませんが、長年に渡って、小さな変化が積み重なっていくのではないでしょうか。

    この点について心配しているかと問われれば、特に心配していないと答えます。それには、幾つか理由があります…

    • 新しいコンセプトが生まれないほど(あるいは古いコンセプトが新しいコンセプトとして再び登場するほど)マーケットが停滞しているなら、マーケットは動かない状態で収益化されていることを意味します。
    • 短期間においては痛みを伴いますが、パンダアップデート等の出来事は、参入のハードルが上がり、より頻繁に学習しなければならくなることから仕事の機会が確保され、プロのSEOにとってはプラスに働くでしょう。
    • ウェブの構造が変化するにつれ、様々な分野の最適化 & 投資の最適水準も変わります。
  • 数年前、SEOマーケットの用語の変化について、メンバー専用のセクションで触れたことがあります。
    • 私自身、SEO業界で複数のキーワードを造り、または、広めたことがあります – 今年は以前と比べ、大幅に登場する機会が少ないだけです。新しい用語は、現れては、消えていくのです。
    • トレンドを一度理解したら、その他のマーケットで起きる変化の一部を推測しやすくなります。
  • また、SEOのキーワードをごり押ししたところで、仕事の機会が増えるわけではありません。
    • SEO業界の商取引は、主に口コミマーケティング(http://www.seobook.com/word-of-mouth-marketing)を中心に動いています。
    • アドワーズにはスパムと詐欺がまん延しており + 検索エンジンのアドバイスは誤解を招くものが多く、検索結果をSEOの客観的な情報源として信頼することが出来ないアドバイスが、多く出回っています(http://directmatchmedia.com/googles-trust-us-penalty.php )。
    • 中にはSERPを信頼している人達もいますが、私自身は、成功または失敗の分岐点ではなく、潜在的な信頼性と考えるようになるでしょう。

    あらゆるマーケティングの用語における大きな問題は、ある程度成功すると、SEOを見直そうとするアプローチ(普通、そして、正当に見える戦略をスパマーや詐欺師がマネしようと試みる)と同じアプローチで見直される点です(http://www.johnon.com/293/seo-consulting-2.html)。詐欺師も信用を必要としているため、信頼性のバッジ、業界機関のバッジ等をウェブサイトに表示しているのではないでしょうか(http://www.benedelman.org/publications/advsel-trust.pdf)。

    SEOBookに関しては、このサイトを立ち上げた時(2003年)、3年から5年間、運営する予定でした。毎年、期限を延ばす傾向があります。1年後のことは心配していません – ただし、2年後、3年後には全てが消えると考えるようにしています。そうすることで、短期において全力を尽くす気になるからだ。年末になると、私はあと2、3年は維持できると考えます。しかし、SEOBookのようなサイトは、間違いなくいずれ姿を消し & 最終的にSEO業界から撤退することになるでしょう(5年後、または、それ以降になるかもしれません)。個人的に重要だと考えているのは、刺激/動機/意図です。昨年は、この3つの領域において物足りなさを感じていましたが、予想外の展開を迎えることがあります。最低の取り組みがうまく行くと感じることもあれば、大きく失敗に終わっても、意外なほど晴れ晴れとした気分になることもあるのです。

    2. ここ最近、SEOBookで、グーグルが、アフィリエイトや同様のサービスを絶えず抹殺しているため、SEO目的で新たなサイトを作ることはないと宣言していました。この点に関して、意見は変わっていないのでしょうか?コミュニティ/ソフトウェアにおいて、SEOBookほどの地位を確立していない人達にとって、高額なSEOはどこに向かっているのでしょうか? 優秀なSEOの人材、そして、ブルーグラス等の元アフィリエイトを抱えている企業は、(見たところ)高額のコンサルティングのみに絞っており、新たにサイトを構築した後の持続性について不安を感じる人達がいます。自分のサイトを構築する試みを行う代わりに、このようなルートを選択する方針は、「SEOの新たな自衛」の手段として得策なのでしょうか?自分自身を価値の高いSEOと言う「ブランド構築」を行い、大企業の顧客を集める方が、瓦礫を掻き分けて進み、自分独自のネットワークを構築するよりも、理に適っているのでしょうか?

    新しいサイトを作らないと断言したかどうか、ハッキリとは覚えていません。好奇心 & 新旧/大小/営利非営利等の分野を理解するプロになりたいと言う欲求により、新しいものをどうしても作りたくなります。その結果、どうしても新しいサイトを作らざるをえなくなるのです。SEOBookと(「SEOの生活のイメージ」を売るものの、現場の知識に欠ける)その他の有名なSEOサイトの大きな違いは、Bookは新しいプロジェクトを次々と立ち上げ & その多くが、それぞれ異なる発展の段階にあることです。統計データを持つ会社は、様々な規模のウェブサイトを熟知している会社と同じように、SEOの仕組みを理解することに苦戦しています。

    SEOコンサルティングは、今後の3年または4年間で、価格決定力に関して、大打撃を負うでしょう。コンサルタントの仕事の多くは、関係会社 & 外部のコンサルタントよりも報酬が少ないインハウスに流れていく可能性があります。このトレンドは既に進行しています。優秀なSEOのプロが、フォーチュン 500のマーケットでのサービスの提供を狙うのは当然です。グーグルが徹底的にアルゴリズムを大手企業に有利に働くようにバイアスをかけており(http://www.seobook.com/learn-seo/infographics/brand-branding-brands.php)、さらに、小規模な会社に何層ものリスクを与えている状況では(http://www.seobook.com/learn-seo/infographics/affiliates.php)、企業のマーケットに力を入れる方針は合理的だと言えるでしょう。雪だるまを山の頂上まで転がしながら登るよりも、山腹の雪片を吹き飛ばす方が簡単なのです。

    しかし、グーグルがアルゴリズムを大企業に有利になるように仕向けていたとしても、企業のコンサルティングが、必ずしも楽に実施することが出来るわけではありません – 巧みにプロジェクトを管理し、駆け引きに対処し、内部のチームから支持を引き出す必要があります。また、このような支持を得るニーズにより、時折、外部のエキスパートを招き、SEOの必要性を説いてもらう必要があるのです。.

    3. SEOBookコミュニティの購読サービスは、私が知る限り、この業界では独特のサービスであり、ウォールさん自身のような、価値の高いメンバーによる貢献があってこそ存続しているコミュニティだと思います。「コミュニティ」ベースモデルは、どの程度伸びしろがあるのでしょうか?当初は十分に成長させることが出来ると感じましたが、コントロールするためにはメンバー/優秀なSEOの適切なバランスが求められるのではないか、また、数ヶ月間で退会する人が続出する可能性もあるのではないかと思うこともあります。同様に、価格が300ドル丁度と言う点も際立っています – 299ドルのような心理的な価格設定は行っていません。これは意図的な方針なのでしょうか?「意図的」と言えば、SEOBookブログは「意図的」(最適化したURLの文字列/アフィリエイトのコードに関する製品のレビュー)なコンテンツと「非意図的」(業界の発展を説明するランダムな投稿)なコンテンツが組み合わされているように思えます。このように「意図」を意識し過ぎない方針は、ブログを必要以上に営利目的に見せない効果があり、ブログにとって必要不可欠な戦略なのでしょうか?それとも、「特に気にしていない。どちらでもよく、書きたいことを書くだけ」と言うハッカーニュースコミュニティの思考過程に似た、単純な方針なのでしょうか?ラーメンの利益程度まで金銭的なインセンティブが下がったとしても、SEOに関する記事を作成するのでしょうか?

    基本的にソフトウェアベースをモデルとしたウェブサイトは、規模を変幻自在に変えることが可能です。主にインフラを維持するだけでよく、関係構築および維持を行う必要がないためです。 また、ソフトウェアモデルは、リスクを軽減し、製品を出来るだけ多くのオーディエンスに見てもらうために実施する、無料のお試し期間等を楽に提供することが出来ます。一方、コミュニティベースのサイトを主に運営し、無料のお試し期間を提供すると、無料と言うワードに飛びつく人達が集まり、サイトが汚染され、既存のメンバーに対する価値が破壊されてしまいます。

    コミュニティベースのウェブサイトは、ベンチャーキャピタル投資を獲得し、大幅に拡大することが可能なビジネスとは異なり、「身の丈に合った」ビジネスだと言えるかもしれません。慌てて成長させようとすると、チャーンを増やし、サービスの価値を低下させてしまう可能性があります。そのため、成長を考慮して、SEOBookでは、最適化を試みているのではなく、小規模なエキスパートのコミュニティを運営することに満足しています。

    SEOBookのブログで統一感が取れていないのは、主に私自身の関心とグーグルのアルゴリズムのバイアスが原因です:

    • 自分のアイデアを具体的に表現し、フィードバックを得ることが、記事を作成する目的の一つです。私自身へのメモとも言えるかもしれません … 一部の読者は嫌がるかもしれませんが、小規模な事業を自立させる程度なら、万人に受け入れられなくても問題はありません。
    • グーグルの意向により、大企業なら5%ほどの努力で上位に格付けされる状態では(これはグーグルがパンダアルゴリズムを実施した動機です – 小規模なウェブサイトを一掃しつつ、その一方で、大企業のウェブサイトを優先したのです)、特定のアドバイス & 手法を公の場で紹介する上での金銭的なインセンティブは存在しなくなります(共有することで、得られるものよりも、失うものの方が遥かに大きくなる可能性があるため)。短期的に作業の機会を作るものの、その一方で、今後の収益の機会を破壊してしまうなら、有名なサイトであるかどうかは、大きな意味を持たなくなります。
    • このように、特定の業界のトレンドに関する記事を作成しても、前向きな情報を共有する金銭的なインセンティブが欠けるため、必要以上に皮肉の多い記事が完成してしまいます(マーケットメーカーに不当な扱いを受けている状況で、公の場で自分のアドバンテージを明かしたくはないのです)。
    • レビュー等に関しては、ブログをミックスし、多様性を与えるために行っています。レビューの多くは、記事の中にアフィリエイトのリンクを掲載せず、また、大半のレビューは無償で行っています。基本的にSEOBookにとっては単なるコストですが、メンバー、そして、SEOコミュニティ全体に対するサービスとして実施しています。
    • とは言ったものの、価値がある情報を共有することもあります。しかし、大半の場合、SEOBookは、全てをさらけ出すのではなく、読者に行間を読むよう求めています。奥の深い記事を作成するのは、SEOBookと適当なことばかり主張するブロガー達との差別化を行うこと、そして、SEO業界の優秀な人材をコミュニティに集めることが目的です。SEOBookのメンバーの多くは私よりも年齢が高く、私よりも遥かに大きな成功を収めています – 私達のコミュニティには大勢の優秀な人材が揃っているのです。

    4. 少し軽い話題を取り上げます。ウォールさんは、どのサイトを定期的にチェックしているのでしょうか?SERPには直接影響を与えないものの、SEOの取り組みを改善する効果はある「間接的なSEO」の記事はあるのでしょうか?また、SEOBookの取り組みやIMを実施していない時、何をしているのでしょうか?

    私にとっては、軽い取り組みがSEOに当たるかもしれません。経済に関する多くの記事に目を通していますが & 米国が数年後に主要通貨のイベントを行うと私は睨んでいる。iTulip、Ritholtz.com、Market-ticker.org & OfTwoMinds.com等のサイト/ブログは、マーケット、トレンド、そして、経済を理解する上で有益な情報を得ることが可能であり、マーケティングの手法を適用する方法に応用して、黒字の事業を構築する上で役に立ちます。

    残念ながら、社会は封建的になりつつあり、財産を盗み、一般市民の人生を破壊しておきながら、バンクスターには何の責任も問われない状態です( http://www.bloomberg.com/news/2012-03-23/mf-global-s-corzine-ordered-funds-moved-to-jpmorgan-memo-says.html)。バンクスターが権力を持っている限り、私達は破滅に向かって進んでいると言わざるを得ません。

    会計は基本的に抽象的な概念です – どうすれば多くの国々が同時期に借金を抱える状況になるのでしょうか?誰に借金をしているのでしょうか?誰かがこの詐欺ゲームで勝っているはずです。なぜ、ほぼ全ての通貨が借金としてマーケットに入ってくるのでしょうか?なぜ、民間に利子をつけて貨幣を作らせ、マーケットの民間の団体の一部からレバレッジ制限を取り払うのでしょうか?また、所得の不均衡が問題なら、犯罪に手を染めたバンクスターを救済し、不正に作った借金を一般市民に押し付ける行為は、八方塞になるペースを早める以外に何の効果があるのでしょうか?

    私は経済に関する出来事への無関心や無知に怒りを感じています。しかし、米国では、子供の頃から無関心や無知を徹底されており、また、この方針は、文化に深く根付いています。米国は過剰消費に基づいた社会を形成しているのです。

    経済の構造は私達が功績を認める以上に重要です。しかし、昨年の北アフリカで起きたような状態になるまでは、感謝しようとはしないでしょう。

    少なくとも、興味深い時代に生きていると言えます。

    5. 30年後には、SEOBook、またはSEOBookが進化したプロジェクトから引退しているかもしれません。 しかし、ブランドを基にSEOBookは構築されており、コミュニティは、個人のブランドのおかげで繁栄しています。この点を考慮すると、ウォールさんが引退した時点で、このサイトの価値の多くはは消えてしまいます。ランド・フィッシュキン氏は、SEOMozで同じような問題に直面しているが、ブログの取り組みの多くをその他の優秀なブロガーに「移転」することに成功しており、現在、コミュニティを活用して、独自のブランドを築こうと試みています。SEOBookでも、時折、他のブロガーが記事やコラムを投稿しているものの、このブログのレベルおよび多様性は限られており、今でもSEOBookは「アーロン・ウォール」そのものと言う印象を私は持っています。その多くは、真似することが出来ない独自の見解と関係があるのでしょう。SEOmozのようにコミュニティを解き放つ/拡大する上で、記事に対する多様性を高める取り組みを検討したことがあるでしょうか?将来的にこの方向に進み、SEO Bookから距離を置く、または、その他のプロジェクトに力を入れるつもりはあるのでしょうか?

    寄稿を増やす方針は検討したことがありますが、慎重に行う必要があります。大勢のマーケッターが、SEOブログを支援するのではなく、経路として利用しようと試みています(http://www.seobook.com/reddit-distilled-virante)。そのため、この類の人達には注意しなければいけません。また、頻繁に読むブログのことを考えると、ブログを開設した人物が関与しない状況になると、面白味がなくなると言わざるを得ません。例えば、マイケル・アーリントン氏が辞めた後、テッククランチは魅力の半分近くを失ってしまいました & また、この独自の魅力にページランク、リンク、コンテンツ、勢い、注目等が左右されるのです。

    30年後には間違いなくSEOから距離を置いているはずです。しかし、サイトの更新を止めても、オンラインに残しておくつもりです。私は1年間に1000ドル支払って、Threadwatchを数年前からホスティングしています。このサイトを引退させた後も、インターネット上で引き続き提供しているのです。

    私は常に複数のプロジェクトを並行して運営しています – 一つのプロジェクトから得た知識を別のプロジェクトに活かすことが出来るからです。また、各種のプロジェクトの宣伝 & 取り組みの加減を頻繁に調整しています。SEO Bookを閉鎖したくなったら、まずはスタッフと協議し、その他のサイトにより積極的に関わってもらうようにするでしょう。ただし、現時点では、うまくいっており、何かを変える必要はありません。

    時々、多少モチベーションを失うことはありますが、その他の一般的な仕事と比べると、SEOはとても魅力的です。また、SEO Bookのコミュニティには、優秀な人材が揃っています。私があまり乗り気ではない時は、他のメンバーが素晴らしい情報を提供し、私がいなくてもコミュニティに多くの価値を与えてくれます。また、スタッフを雇うことで、私が仕事を休んでも、サービスを継続することが出来ます。幸いにも、SEO Bookは大勢の優れたメンバーに、そして、私は優秀なスタッフに囲まれているのです。

    6. 第二の検索エンジンに対する注目が高まってきているようです。事実、投資家がDuck Duck Goやその他のソリューションに熱い視線を送っています。グーグルの有料検索結果が増え、その他の大手検索エンジンが発展する中、新たな検索エンジンが近いうちにマーケトシェアを浸食する可能性はあるのでしょうか?5年後には大きく進展しているのでしょうか?台頭する検索エンジンがあるとすれば、それはどこからやって来るのでしょうか?

    グーグルの最大の競争上の脅威はグーグル自身です。誰とでも競い & プライバシーにおいてユーザーを騙す欲求により、やがて痛い目を見るでしょう。最終的に、グーグルは、政界の大物に睨まれ & その結果、様々な行動が引き起こされるでしょう – 今の段階では、これ以上予測することは出来ません。

    素晴らしい答えを提供してくれたこと、そして、SEOコミュニティへの貢献に感謝している。SEOBookツイッター、そして、SEOBookブログでアーロン・ウォール氏に注目してもらいたい。


    この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Interview With SEO Book’s Aaron Wall」を翻訳した内容です。

    アーロン・ウォール、翻訳が難しい文章・話し方の人で、直訳調で恐縮です。しかし普段チェックしているブログが経済系なのが目の付け所が違います。内容自体もじっくり考えたくなってしまう重みのあるコメントが多かったですね。業界の人間としてはSEOMozの話も興味深く読みましたが、さてSEO業界、このインタビュー記事を参考にあなたなりの今後の発展の方向性について考えてみてはいかがでしょう。 — SEO Japan [G+]

    米国トップ100ブランドの大半がGoogle+とYouTubeを活用中

    イマイチ日本で活用が進まないGoogle+とYouTubeですが、米国ではトップブランドの多くが活用する定番ソーシャルプラットフォームとして人気を博しているようです。今回は最新の調査に基づいたGoogle+とYouTubeの活用状況に関する分析記事をサーチエンジンランドから。Google+はSNS、YouTubeは動画という観点から読めば日本でも参考になる点は多そうです。 — SEO Japan

    トップ 100のブランドの4社のうち3社がグーグル+に登録しており、今後、大きく成長していくだろう。一方、ユーチューブに至っては、一流ブランドの85%が利用しており、グーグル+とユーチューブを合わせると、グーグルにとって、検索とソーシャルメディアの双方で大きな戦力になる。

    2011年6月に立ち上げられて以来、グーグル+の成功/失敗に関する記事やコラムが投稿され、調査や投票等が行われてきた。グーグル+は、検索およびソーシャルメディアにおいて高まりつつある、本質的な特徴を示している。また、利用者が増えるにつれ、検索とソーシャルの取り組みを統合および調整する必要性も高まっている。グーグル+がついにメジャーのマウンドに立とうとしている。

    Google + Millionaire

     

    昨年の12月、5億名がグーグル+にアップグレードし、2億3500万名が頻繁に利用し(グーグルプレイでアプリを+1する、Gメールでハングアウトを行う、検索で友達とつながりを持つ等)、そして、1億3500万名が積極的にストリームを活用しているとグーグルは発表していた。

    今回の投稿では、グローバルブランド トップ 100によるソーシャルメディアの利用を測定する際に得た、見解およびデータを紹介したいと思う。この中には、アップル、BMW、レッドブル、そして、サムソン等の企業が含まれている。また、データには、ユーチューブがソーシャルネットワークとして機能する仕組みに関する情報も盛り込まれている。それでは、BrightEdgeによる「トップ 100 ブランドソーシャルシェア」調査のデータおよび見解を紹介する。

    Since December 2011 Google+ has 94X followers

    Google+ Growth

    グローバルブランド4社のうち3社はグーグル+のアクティブユーザー

    グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立している。一流ブランド100社の大半(3/4)がグーグル+を積極的に活用している。ブランドがユーザーと交流を行うにつれ、迷っていたブランドがグーグル+で強固な存在感を示す取り組みに乗り出すようになるだろう。

    トップ 100ブランドの多くは、グーグル+が効果的なソーシャルメディアである点を認識し、このメディアを通して、既存のユーザー/顧客、そして、ユーザー/顧客候補の人達との関係の構築および強化する取り組みを継続的に行っている。グーグル+は、ブランドの価値を大幅に高めることが可能な優れたメディアである。また、費用効率が高いだけでなく、ユーザーとのコンスタントな会話を促す効果も見込める。これは、ブランドの製品、機能、そして、サービスに関する最新情報をオーディエンスに知ってもらう上で欠かせない。

    ブランドの20%がホームページとグーグル+のページにリンクを張る

    今年に入って、企業(ブランド)名に対する検索を行うと、グーグル+のページがSERPに現れる確率が高くなっている。これは昨年大幅に変化した分野であり、現在、5社のうち1社のグーグル+のページがSERPに現れる。ブランドがグーグル+のユーザーを集めるにつれ、ブランドのグーグル+のページはさらに検索結果での存在感を高めていくと思われる。

    また、現在、マーケッター達は、グーグル+を積極的にブランドのホームページに統合しており、そのうちの25%は2012年にプロフィールへのリンクを掲載していた。10社のうち3社は、グーグル+のプレゼンスをウェブサイト上にプロフィールページへのリンクを掲載することで、宣伝している(メルセデス、日産、サムソン)。このような取り組みが昨年の時点では見られなかった点を考慮すると、今年はさらに多くのブランドがグーグル+を活用するようになると思われる。

    Google+ in SERPS

    グーグル+を積極的に利用するブランドの59%が投稿を通してユーザーと交流

    グーグル+をアクティブに利用する75社のブランドのうち44社は、2013年2月の時点で、ユーザーに投稿を提供していた。このデータは2月8日から16日の期間を対象としている。

    このデータは、ブランドがオーディエンスに夢中になってもらうことの重要性を理解しており、ユーザーとのこのような関係を促進および発展させるプラットフォームとして、グーグル+の人気が高まっていることを示唆している。

    グーグル+を利用するトップ 10のブランドがフォロワー5人中4人を占める

    2090万人のフォロワーの大半を、トップ 10のブランドが独占しており、78%を獲得している(1630万人)。現在、最もフォロワーが多いのはH&Mであり、249万人のフォロワーを抱えている。これは想定の範囲内である – 前回の「ソーシャルシェア」調査を行った際も、同社は一貫してユーザーを夢中にさせてることに成功していた。

    Google + Users - Brightedge

     

    さらに、以下の表には、グーグル+のファンを2013年になって増やすことに成功したブランドがリストアップされている。これは初回のスキャン(2013年1月9日)と最新のスキャン(2013年1月16日)の差を反映させたものだ。この表を見ると、累計に対して、現在のブランドのパフォーマンスを把握することが出来る。

    トップ10入りした10社のうち9社がこの表にリストアップされている点は興味深い。最新の表では、サムソンに代わり、ザ・ホームデポがリストアップされている。

     

    top 10 google = brands - brightedge

     

    このランキングでは、BMWが77000名の新たなファンを獲得し、1位に輝いている点も注目に値する。

    ソーシャルメディアにおけるグーグルの地位を固めるユーチューブ

    youtube-logo(2)ブランドとの関係を重要視されることはないものの、ユーチューブは、顧客との交流を求める企業にとって有料なツールになりつつある。

    グーグルに従属するユーチューブは、個人のつながりを構築する強力な手段として、トップ 100のブランドにその実力を認められている。先日も、グーグル+とユーチューブの統合が強化されており、2013年、両者がさらに成長すると考えられる。

    ブランドの87%がユーチューブチャンネルを持つ

    ブランドの87%は公式のユーチューブチャンネルを持ち、ファンとの交流を行い、大勢の視聴者に接触している。トップ 100のブランドの動画の視聴回数を合わせると、31億5000万回に到達する。

    最も視聴回数の多いブランドはグーグル

    ユーチューブに関してはグーグルとレッドブルがずば抜けている – グーグルは7億1800万ビュー、そして、レッドブルは5億3500万ビューを獲得しており、視聴者の注目の獲得に関しては、競合者を大きく引き離している。3位は1億6000万回視聴されているサムソンであり、グーグルの視聴回数と比べると、4分の1に満たない。

    トップ 10は、予想通り、、BtoCのブランドが独占していた。このような企業は視聴者候補と直接的なつながりを既に築き、このつながりを使って、ユーチューブでファンを魅了している。

    ユーチューブのメリットを活かしたいなら、トップ 10の企業の取り組みを参考にするべきである。

    ユーチューブで視聴回数が多いブランド トップ 10

    Top 10 YouTube Brand Subscibers

    Top 10 Most Subscribed Brands On YouTube

    Top 10 most subscribed brands Youtube

    レッドブルは、今回も登録者数の部門で1位をキープしている。グーグルとアップルはそれぞれ2位、そして、3位につけている。サムソンは、初登場5位を記録している。また、ノキアは5位から6位に、そして、前回8位だったBMWは7位に、前回7位だったブラックベリーは8位に順位を変え、マイクロソフトは6位から9位に、そして、コカコーラは9位から10位に後退している。前回10位であったホンダはトップ 10から漏れ、11位に順位を下げている。

    まとめ

    グーグル+は、ブランドおよびユーザーの双方において、引き続き右肩上がりで成長している。現在、ブランドは、グーグル+がブランドにもたらす大きな機会を理解している。そして、好きなブランドの進展および発展を追跡するメディアとして、ユーザーはグーグル+に引き寄せられている。2013年1月9日から2013年2月16日の間、ブランドのグーグル+ページは、合計で新たに59万7090名のファンを獲得していた。

    グーグル+ページとホームページにリンクを張るブランドは、定期的に投稿をアップデートすることで一貫してユーザーを魅了しており、今後もグーグル+を利用する大きな見返りを受けていくのではないだろうか。

    大勢のユーザーが、今後もユーチューブをソーシャルメディアとして利用していくだろう。ユーチューブの視聴回数は、驚くべきペースで増加を続けていくはずだ。事実、全ブランドの視聴回数を合計すると、32億回を超える。

    大幅に勢力を拡大するツイッターとフェイスブックと並び、グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立しつつある。それぞれ異なるメリット、そして、デメリットを持っている。そこで、ブランド、オーディエンス、検索、そして、ソーシャルメディアの目標に応じて、全てのネットワーク上のアクティビティのバランスを取る努力は、2013年の検索およびソーシャル戦略の重要な要素の一つである。

    ユーチューブとグーグル+の製品を通じて、グーグルは、グローバルブランド、そして、ユーザーのニーズを満たす効果的且つ双方向的な環境を作り出すことに成功している。

    さらに詳しい情報および分析データが必要なら、「ソーシャルシェア」 – 2013年1月版をここから無料でダウンロードしよう。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Out Of 4 Top 100 Global Brands On Google+, YouTube Use At 85%」を翻訳した内容です。

    参考というか、米国ブランドはSNSや動画を積極活用しているな、、、と改めて思わされる記事でした。日本はGoogle+はSEOに効果があるかも、みたいな話もある割には余り普及が進んでいない気もしますが(私もやってませんが・・・)Facebookで十分という感じなのでしょうか。どちらかというとマイクロメッセンジャーの方が盛り上がっていますからね。とはいえ、Googleが戦略サービスとして中核に位置づけるサービスだけに、今後利用が進んでいく可能性は十分にあると思います。YouTubeに関しては日本でも大人気とは思いますが、企業の動画活用という意味ではニコニコ動画の方が話題になることも多いような気もします。後者の方がよりソーシャルともいえますし、これも日本ならではの動画マーケティングの進化でしょうか。 — SEO Japan [G+]

    アルゴリズムなんて言葉は忘れたほうがよい


    アルゴリズムにとらわれて過ぎている人が非常に多いと感じる。
    だから私はあえて暴論を述べてみたいのである。

    アルゴリズムなんて言葉は忘れたほうがよい

    とあえて言い切ってみるのだ。

    検索エンジンが人間の作るコンテンツの価値を100%正しく認識し、価値に応じた完全に公平なランク付けができる日は永遠に来ない。

    これは間違いない。公平なランク付けができる日が来ると考えるのは幻想である。

    以前も「検索順位の真実は誰にも分からない」にも書いたが、コンテンツに客観的な価値の大小などありはしないし、そもそもコンピュータが人間の書く文章の内容そのものを理解できるようになるとも思えない。

    文章の内容そのものを理解できるようにならないわけなので、人間とは違う価値判断で検索エンジンは順位付けをせざるを得ない。
    その人間とは異なる検索エンジンならではの価値判断を「アルゴリズム」という。

    人間と異なる検索エンジンの癖(つまりアルゴリズムのこと)を理解し、施策を実施すれば検索順位を高めることはできる。
    これまでのSEOとはこの行為を指していたといってよい。

    検索エンジンはこのようなことを評価しているのではないか?と仮説を立て、実験を行って実証し、サイトに適用する過程だ。

    ここでは文字の色が目立ちやすい色に変更すると、順位にポジティブな影響があるという仮説について考えてみる。

    1. 背景の色が黒、白、赤、灰色といった様々な色別のページをそれぞれ100ページ程度用意する。
    2. それぞれの背景色ページでターゲットとなる文字部分の検索順位を測定しておく。
    3. それぞれのページでターゲットとなる文字部分を、黄色、灰色、赤、白、紫・・・といった具合に変更。
    4. 比較対照のために元々の色と同じになるように該当ターゲット部分を明示的に同じ色に変更。元々本文中の文字色がすべて白であった場合に、
      • ターゲット部分をCSSを使って白に変更する。
      • ターゲット部分をHTMLで白に変更する。

      といったように目には見えないが、変更する作業だけはしておく。
      こうしないと、色を変更したことが順位に影響したのか、それとも該当個所について何らかの書式指定を行ったことが順位に影響したのかわからない。

    5. ターゲット部分の順位の推移を追跡する。
    6. 仮説が正しいか結論を出す。

    重要なことは、結論を導く際の思いこみを排除することである。

    「背景が黒のページを100ページ作りました。ターゲット部分を灰色、黄色、元々の紫のままにしたページはそれぞれ20ページです。

     紫のまま:上昇ページ 9
          下落ページ 8 
     灰色:  上昇ページ 8
          下落ページ 10
     黄色:  上昇ページ 10
          下落ページ 7

    とこのような結果になりました」

    仮説を信じようとしている、

    「やっぱり黒字に黄色といった目立つ色にすると順位は上がるし、目立たない文字色に変えると順位は下がる」

    と思いたくなる。
    でもこれはほとんど差がないというレベルである。
    結果を検証するときは統計的に検証しなくてはならない。

    例えばサイコロが2回連続して同じ目が出た場合を考えよう。
    このサイコロは同じ目が出るように細工されていると考えてよいのか?

    結論はだめだ。

    2回連続して同じ目が出る確率は約16.7%もある。
    この程度の結果の偏りはしょっちゅうあることで、単なる偶然の仕業の可能性が高い。

    これと上記の検索順位は同じようなものだ。
    詳細については面倒なので省くが、単なる偶然の可能性が高いのだ。

    これだけ大がかりな実験を行っても、統計的に意義のある結果が導けないことが多いのである。

    この実験を行う労力は並大抵ではない。
    実験に慣れた人でも、全ての作業を行うために丸1日程度の時間を要するだろう。

    実験を行うためにこれほどの価値があるのか?

    仮に統計的に有意義な結果が出たとしても、それは現在のGoogleのアルゴリズムがそうなっているというだけだ。
    明日も同じ結果になるとは全く限らない。

    アルゴリズムを詳細に把握しようとする試みは無駄である。
    我々はGoogleのアルゴリズムを知り得ないと考えた方がよい。

    アルゴリズムを知ることはできないが、Googleが目指している方向は我々は容易に理解できる。
    それは、

    検索ユーザーにとっての利便性の向上だ

    Googleが人間が理解するようにコンテンツを理解する日は来ないにしても、Googleが目指しているのは人間にとっての利便性の高さと、検索結果の順位が一致するように日々改善を続けている。

    それは分かっているのだから、アルゴリズムなんて言葉は忘れてユーザーにとって利便性のあるページを作ればいい。

    上記のような実験は、なんら検索ユーザーにとって価値をもたらすものではない。
    そんなことをしている暇があったならば、ユーザーのために役に立つコンテンツを何ページも作ることができるだろう。


    最後にPRします。

    Google+で、SEO同好会っていうコミュニティをやっています。
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    SEOとローリング・ストーンズの5つの類似点

    ストーンズファンには怒られてしまいそうですが、ロック、いや音楽業界の歴史に残る偉大なバンド、ローリングストーンズとSEOの共通点について畏れ多くも考えてみた記事を。ネタ記事だろう、、、と思って読むと意外と面白いおススメの内容です。 — SEO Japan

    2012年夏、ローリング・ストーンズは、ロンドンのMarquee Clubでの初ライブから50周年を迎えた。

    彼らを好きにしろ嫌いにしろ、ドラッグや酒の問題、何回かのバンドメンバーの変更、時折起こる引退や解散のうわさにも関わらず、最初のロックンロールの不良少年たちは半世紀持続したのだ。(“これが最後のツアーだ”という噂が長年にわたってたくさんのコンサートチケットを売ったことは確かだ。)

    私が初めて完全にストーンズを“知った”のは、ストーンズやザ・フーなどのパフォーマンスを記録したフィルム“The Rolling Stones Rock And Roll Circus”を見た時だった。それは1968年に撮影されたが1996年まで公開されなかった。フロントマンのミック・ジャガーのステージパフォーマンスは、しっかりと職務を果たしている他のバンドメンバーと共に、信じられないほど素晴らしい―よく知られている興奮してアリーナを気取って歩くうぬぼれの強い雄鶏のモノマネとはまったく違う。

    あなたがファンかどうかは分からない。ましてやストーンズを知らないかもしれないが、否定しようがないことが1つある。SEOはローリング・ストーンズに似ている。こじつけのように聞こえる?読み進めて、考えを変えよう!

    ミック・ジャガー

    “性差を表した男らしさの定義を開拓し、今では現代若者文化の一部となっている自己発案と性的柔軟性の土台を築いた”といわれるパフォーマンススタイルでかつて“ロックンロールの歴史の中で最も有名で影響力のあるフロントマンの1人”と呼ばれた彼。ジャガーは間違いなく職業的にも個人的にも長い間たくさんの注目を集めてきた。

    全てのブランドは、オーディエンスの注目を獲得するために第一焦点としてダイナミックで魅力的なフロントマンを必要とする。SEOでは、ウェブサイトの検索エンジンランキングがまさにジャガーのようだ。人々はジャガーのステージ上の動きに心を奪われ、同じようにランキングでの動きに心を奪われる。しかし、ミックがストーンズの提示する唯一の焦点ではないのと同じように、ランキングはSEOの唯一の焦点でもない。実際、多くのSEO担当者がランキングよりもサイトトラフィックとコンバージョンにより焦点を合わせることを勧める。

    しかし、結局のところ、良くも悪くも、ミックが最大の注目を浴びるのだ。そして、それはSEOにおけるランキングも同じだ。

    キース・リチャーズ

    青年時代に無断欠席で大学から追い出され、大人になってからはドラック関連の罪で5回裁判にかけられ、かつて“狂気、不良、危険な奴”と呼ばれた、リチャーズはこのバンドの紛れもない問題児だ。

    リチャーズはドラッグでいっぱいの自分の“汚れた”血を新鮮な血液と入れ替えるためにスイスを定期的に訪れたという都市伝説が流れた。リチャーズはルックスが良くパーティ好きなストーンズのギタープレイヤー、ブライアン・ジョーンズに嫉妬したために、1969年ジョーンズが自宅のプールで溺死したことに関与もしくは原因となったという根も葉もないうわさもあった。

    リチャーズのように、SEOには少し評判の問題がある。私たちのメール受信箱は、どこそこのSEO会社を雇うことによってどんなキーワードでも私たちのサイトが1位になれるという約束でいっぱいだ。SEOは、いんちきなセールスマンと同じレベルであると一部の人には受け取られている。中にはSEO担当者を“不道徳なSEO実施”でGoogle検索の結果を操作することを専門としたプロだと見る人もいる。

    全ての専門的職業には良い行動をする人と悪い行動をする人がいて、SEOも何ら変わりはない。リチャーズはきっと自分の問題児のイメージについて笑いが止まらないし、SEOコミュニティは少々汚された評判と格闘するのだ。

    ロニー・ウッド

    ジェフ・ベック・グループやフェイシズやバーズなどの有名バンドの元メンバーだったウッドは、ギタリストのミック・テイラーの代わりとして1975年にストーンズに加わった。ウッドは、リズム、リード、ベース、スライドギターを担当する。また、自分でもしくは共同で詩を書いたり、歌ったりもするし、ソロアルバムも出した。何にもまして、ウッドは有名なビジュアルアーティストで、自分のラジオ番組を持ち、自分のレコード会社“Wooden Records”を所有する。明らかにロニーは多彩な顔を持っている。

    SEO担当者はロニーとたくさんの共通点がある。なぜなら、彼らも多彩な顔を持つからだ。私たちは、HTMLやCSSやJavaScriptの仕組みの他に検索エンジンがどのようにウェブサイトをクロールしインデックスするかも知らなければならない。私たちは、アナリティクスとペイド・サーチのことをよく知っていなければならない。ユーザー体験(UX)とコンバージョン率の最適化に精通していなければならない。Excelの名人でなければならないし、ログファイルの読み方を知っていなければならないし、さまざまなコンテンツマネージメントシステムを操作する方法に関する実際的な知識を持っていなければならない。

    そして、それはSEO担当者が知る必要のある、できる必要のあることのほんの上っ面をなでているだけだ。もっとたくさんのことがある。私が思うに、ロニーはSEO担当者でいることに共感するだろう。

    チャーリー・ワッツ

    熟練したジャズドラマーのワッツは、1963年にストーンズに加わった。ステージの上や外でのワッツの振る舞いはとても控えめで落ち着いている。きらびやかな他のバンドメンバーと比べた時は特に。過去49年間レコーディングおよびライブツアーで堅実にドラムをたたいているワッツは、スポットライトを浴びることも個人的問題もほとんどなく自分のすべきことをやってきた。静かに絶え間なく、ワッツは質素にストーンズに貢献してきた。

    SEOはソーシャルメディアマーケティングほどイケてる流行でもない。SEOはペイド・サーチほどすぐに測定可能でもない―結果を見るには長い時間がかかる。しかし、SEOは静かに絶え間なくトラフィックをもたらし、時にその大部分をもたらす。

    SEOは、トラフィックとコンバージョンの確固たるバックボーンをウェブサイトに供給する安定したドラムビートなのだ。ソーシャルネットワーキングサイトは現れたり消えたりするかもしれないし、有料キャンペーンの予算は縮小したり枯渇したりするが、SEOはファンファーレやスポットライトもほとんどない中で懸命に働き続けるのだ。ワッツのように。

    イギリスの最新ヒットメーカー、The Rolling Stones

    それは1964年5月のデビューアルバムのタイトルだった。その後の50年で、彼らは20枚以上のスタジオアルバムをリリースし、数々のヒット曲を出した。しかし、時々、ストーンズがローリングをやめる―つまり解散もしくは引退するといううわさが流れた。それらのうわさは続いている

    “SEO”という用語は1995年に作られ、その後の18年で‘ヒット’を次から次へと作り出した。もちろん、SEOに関係する人なら誰でも、SEOは死ぬもしくはすでに死んだといううわさや主張を聞いたことがあるはずだ。しかし、SEO死亡の多くの声明にもかかわらず、それはローリングし続けている…ローリング・ストーンズのように。

    SEOがローリング・ストーンズに似ている点は他に何があると思うだろうか?あなたの考えを是非聞きたい。下のコメント欄でシェアして欲しい。


    この記事は、Portentに掲載された「5 Ways SEO is Like the Rolling Stones」を翻訳した内容です。

    私はそこまでストーンズファンというわけではありませんが、かなり楽しめた記事でした。この筆者、なかなかセンスありますね。順位とミック・ジャガーをなんだかんだいっても結局一番注目してしまうという類似点でつなげたのにまずやられました。他もナルホドね、、、と思わず唸ってしまう対比の仕方でネタ系コンテンツ記事はこうあるべきだ、と思わせてくれる内容でした。 — SEO Japan [G+]

    プラットフォーム大戦争:Facebook対Apple対Android対Twitter

    昔の怪獣映画みたいなタイトルになってしまいましたが、誰もが気になるオンラインプラットフォームの行方について、Andrew Chenが考えた記事を。 — SEO Japan

    どのプラットフォーム用に作るべきかという選択がはっきりとしない。数十年ぶりのことだ。

    80年代および90年代の頃は、それは明白だった:Microsoftに基づいて作る。そして、2000年から2008年までは、プラットフォームに一番身近なものはGoogleだった。そこでは、デベロッパーはトラフィックを獲得するためにSEOやSEMの戦術を使った。そして突然、Facebookプラットフォームが成長した。本当に大きく成長した。そして、モバイルがやって来た。

    これが最後に起きたのは、1980年代始めだった
    突然、あなたは実際にどのプラットフォームに基づいて作るのか選ぶことができるようになる。不思議だ。これは歴史的な出来事だ―このようなたくさんの選択肢が最後にあった時、私たちはWindowsかOS/2かオリジナルのMacの間で選択していた。

    もちろん、十分な資金のある人達は、それら全てを基に作ることができる―しかし、もしあなたがまだ初期のスタートアップなら、まずは1つに倍掛けして、けん引力を獲得してからマルチプラットフォームに進まなければならない。

    プラットフォームを評価する
    どのプラットフォームが一番か評価するためには、いくつかの考え方がある:

    • どれが最も関連性のあるユーザーへのアクセスを提供するか?
    • どれが最も安定しているか?
    • 競合アプリを作ってあなたのものと置き換えようと最もしそうもないプラットフォームはどれか?

    Apple
    結局のところ、プラットフォームが本当に役に立つ場所はディストリビューションだと思うのだ。Appleが提示したように、あなたが何百万人ものユーザーへのアクセスをデベロッパーに与えることができれば、彼らに全く新しいプログラミング言語や新しいテクノロジーの山を学ばせることができる。GoogleやYahoo!のAPIは大量のデータへのアクセスは提供してくれるが、ディストリビューションという意味では余り役に立たない。Appleの最大の問題は、彼らのランキングシステムは既に勝者に埋め尽くされており、割って入るのが難しいことだ。

    Facebook
    Facebookは、むしろ自由競争で、新しいアプリが割って入ることができるが、かなり不安定で常にプラットフォームの中身を変えている。プラスの側面は、彼らの絶え間ない変化が、冒険好きなデベロッパーが飛び込むチャンスの新しい窓を案内することだ。

    Twitter
    消費者製品としてのTwitterはとてもシンプルだが、それを活用するためのマーケティングチャンネルは多くない。彼らはアプリストアを持たないし、アプリページを持たないし、発見するのが難しい。現在のところ、プラットフォームとしては、Twitterはそれほど良くない。

    Android
    Androidは、開発するのに優れたプラットフォームの可能性を持っているように見えるが、iOSの世界にも大部分のデベロッパーが見落としてきたチャンスがまだたくさんある。私の意見に反して、いずれはAndroid先行アプリの成功例をいくつか目にするだろう。もちろん、分断化は大問題だし、RovioやInstagramと同じレベルのけん引力を持ったAndroid先行アプリの存在証明はまだ存在していない。

    もっと多くのプラットフォームが登場する?
    Windows Mobileを除外するのはやめておこう。MicrosoftとAppleがデスクトップアプリストアを作っており、もしかすると、ネイティブ・アプリケーションの復活さえあるかもしれない。PinterestやDropboxのような興味深い新興企業もある。それらは数億人ユーザーまではいないかもしれないが、すぐにそこに到達するかもしれない。

    マーケティングチャンネルは短期的に緩和すると予測する
    ここにはたくさんの面白い選択肢がある―そして膨大なチャンスがある。私は、プラットフォーム間の競争がディストリビューションチャンネルの緩和をもたらすのを目にすることになると思う。例えば、うまくいけばFacebookは、ソーシャルゲームデベロッパーがモバイルに吸い取られるのを見るのではなく、もう少し開放して、もっとたくさんのトラフィックを提供するだろう。今後が楽しみだ。


    この記事は、@andrewchenに掲載された「War of the platforms: Facebook, Apple, Android, Twitter」を翻訳した内容です。

    実は昨年夏の記事ですが、まだその戦争は終結していませんし、今でも十分に通用する内容でした。軽い推察レベルの記事でしたが、的は得ていると思います。さて5年後、このプラットフォーム戦争は誰が勝利者になっているでしょうか? — SEO Japan [G+]

    新年度からウェブマスターになった方へ贈る 『知っておきたい Google 検索 5 つの最新情報』

    4 月になり多くの学校、会社では新年度がスタートしているのではないかと思います。入学、入社と新しいスタートをきった皆さん、おめでとうございます!


    皆さんの中には、新年度からウェブマスター業務を担当することになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、新年度をきっかけに、改めてサイト運営について学びなおそうと考えているウェブマスターの方もいらっしゃるかもしれません。

    今回は、新年度からウェブマスターとなった方を想定して、Google 検索と相性の良いサイトを作る上で役立つ最新情報を 5 つご紹介したいと思います。このブログ記事が皆さんのウェブマスターとしてのスタートダッシュにお役に立ちましたら幸いです。また、きっとベテラン ウェブマスターの皆様にもお役に立つ内容、新たに知る情報も含まれているかと思いますのでぜひご覧ください。

    1. 「検索の仕組み」サイトを公開しました。
    Google 検索がどのようなテクノロジーに支えられて動いているのか、そうした疑問にお答えするために「検索の仕組み」サイトを公開しました。このサイトでは、クロール、インデックス、アルゴリズムに基づいたランキングと検索結果の配信やウェブ スパム対策などについて詳しく紹介していますので、Google 検索についての理解を効率的に深めることができるかと思います。

    関連ブログ記事:検索の仕組み: 毎日の莫大な数の検索に一瞬で答えを出すために


    2. 携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法ついて最新情報の提供を開始しました。
    スマートフォンやモバイル端末からの閲覧ユーザーへの対応は最近、最も注目度の高いトピックの一つでしょう。先日日本語版を公開した「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」に Google からの最新の推奨事項がまとまっています。また、こちらの ウェブマスター ハングアウト でも携帯端末(主にスマートフォン)向けサイトの構築方法の基本的な考え方についてご紹介しています。

    関連ブログ記事:「携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法」日本版をご紹介します


    3. 「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート」を公開しました。
    ウェブマスターになってまだ日の浅い方や、検索エンジンと相性の良いサイト デザインにあまり馴染みのない方に向けて、サイトのコンテンツを Google や他の検索エンジンが認識しやすくし、視認性を高めるためのコツを簡単にまとめたチェックシート「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート(pdf ファイル)」を公開しました。検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド など従来の資料よりもさらに手軽な、わかりやすい内容となっていますので、ご自身の確認用としてはもちろん、検索エンジン最適化(SEO)について馴染みのない方へご紹介して頂く資料としてもご利用頂けるかと思います。

    関連ブログ記事:「検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート」が完成しました。あなたのお友達やご家族にもどうぞ!


    4. ウェブマスター アカデミーを公開しました。
    Google 検索と相性の良いサイト運営をおこなっていく上で欠かせないウェブマスター ツールの活用方法やビジネスに役立つサイト運営のヒントなどを学ぶことのできる ウェブマスター アカデミー を公開しました。学んだ項目にチェックを入れて自分の学習進捗を把握しながら、ウェブマスターとして必要な知識を効率的に得ることができるサイトです。幅広い内容を扱っているため、既に知っている内容もあるかもしれませんが、「この点については知らなかった」といった発見があるはずです。ぜひご利用ください。

    関連ブログ記事:日本のウェブマスターの皆様へ!ウェブマスター アカデミーへようこそ。


    5. Google+ での情報発信を拡大しています。
    サーチ クオリティ チームでは、日本のウェブマスターに向けて Google+ 上での情報発信をスタートさせました。ウェブマスター ハングアウト で最新のトピックについて皆さんからの質問にお答えしたり、ウェブマスター同士のカジュアルな情報交換の場として ウェブマスター コミュニティ ページも作成しました。ウェブマスター コミュニティでは、Googlebot-kun のイラストを使ったミニ Tips のご紹介「ウェブマスター ミニ Tips」 も開始しています。まずは Google Japan for Business ページ をフォローして、ウェブマスター コミュニティ にもご参加ください。今後も様々な情報を発信していきますのでチェックしてみてください。

    関連ブログ記事:ウェブマスター ハングアウト、始まりました!


    いかがでしたでしょうか?今後も Google ではウェブマスターの皆さまに役立つ情報やツールの提供を進めていきます。ぜひ最新の情報を当ブログでご確認ください。また、もしサイト運営でお悩みの際は、ウェブマスター ヘルプ フォーラム をご利用ください。経験豊富なウェブマスターの方がたくさん参加されているので、有益なアドバイスを得ることができるでしょう(Google 社員も参加しています)。

    それではウェブマスターとしての楽しいスタートを!


    エンハンストキャンペーンの X デーが決定!? 更には、グループ単位でのスマホの単価調節が可能に…

    先日 Google の公式ブログ(英語)にて、エンハンストキャンペーンで、グループ単位でのスマホの単価調節(PCに対する割合調節)が可能になりますという発表がありました。

    現状、PCに対する割合の調節は、キャンペーン単位でしか出来ませんでしたが、グループによってはパフォーマンスが異なる場合もあるだろうということで、グループ単位でも可能になるようです。

    5月の中旬を目処に、全てのアカウント(エンハンスとキャンペーンを適応しているアカウント)に対して、実装される予定です。

    より多くのコントロールが与えられるという意味では、広告主にとって嬉しいニュースだと思います。

    もう一つ重大な発表が…

    この記事の中にさらっと、もう一つ重大な発表が記載されていました。

    それは、

    We will begin automatically upgrading all AdWords campaigns to enhanced campaigns starting on July 22, 2013.

    2013年6月22日 2013年7月22日より自動的にエンハンストキャンペーンへの移行がはじまります。(まあ、自動的と訳しましたが、強制的と理解しても大丈夫です…笑)

    ※ アップデート: 当初、6月の終わりと言っていたので、6月と勝手に思い込んで訳してしまいましたが、瀬野陽平さんのツイッターのご指摘で、7月22日と修正させて頂きました。瀬野さん、ごしてきありがとうございました。ブログ購読者のみなさま、誤解を招いて申し訳ございませんでした。

    ということなので、今までは『心の準備を…』としかお伝えしてませんでしたが、いよいよ実装されますので、みなさん心だけでなく実装の準備を!

    P.S.

    お知らせです。

    好評につき、LIC のグループコンサルティングが再び実施されます。

    ただし、今回はかなりパワーアップしていて、単純に悩みや疑問点を持ってきてその場で解決法を考えるというのではなく、その解決法を実施してその後どうなるのか、というところまでケアさせていただこうと考えています。

    こちらより、お申し込みください。

    もちろん僕も参加させて頂きます。

    11のクリエイティブなリンク構築戦略

    最近のGoogleのSEO取締度アップに伴い、以前に比べてリンク構築に関する記事が少なくなってしまったSEO Japanです。とはいえ、やっぱりリンクは今でも(極めて)大事、ということで、今回はパンダ・ペンギン後の時代でも効果的なリンク構築を行うためのクリエイティブなアイデアを11紹介した記事を。コンテンツマーケティングで自然に被リンク構築という手段が王道ではありますが、まだまだ意識的にリンク構築を狙う手法は色々あります。 — SEO Japan

    昔流のやり方でリンクを築くのはうんざり?そう、何千ものウェブマスターにリンクを請うメールを送信する手法だ。勘違いしないで欲しいが、それらは今でも効果がある。しかし、退屈な作業であることは間違いない。

    では、他にどんな方法を使ってリンクを築くことができるのだろうか?

    クリエイティブな戦略はたくさんあるが、ここではあなたが精力を使い果たさずにリンク構築ができる11の楽しい方法を紹介する。

    戦略1: エイプリルフール

    エイプリルフールをリンク構築に活用したらどうだろうか?見え透いたエイプリルフールのジョークをするのではなく、TechCrunchをお手本にしてみてはどうだろう。

    彼らは、数年前の3月31日に、“The AdSense”と呼ばれたRichard Rosenblattのヨットに関するブログ記事を書いた。多くの人はその記事が本物だと信じ、600人以上の人がそれについてツイートをしたり、それにリンクをしたりもした。(註:リチャード・ローゼンブラットは低品質コンテンツ&アドセンスで広告収入を荒稼ぎしていたことで名高いコンテンツファーム「ディマンドメディア」のCEO)

    優れたエイプリルフールのジョークを作ることのカギは、それを現実的に見せることだ。エイプリルフールの前日に何かをして、それを現実的に思わせるように手を加えるのだ。TechCrunchはRosenblattにこの記事について話している声を録音してもらい、それをもっと現実っぽく思わせたのだ。

    もしあなたが自分のエイプリルフールのアイディアでリンクを構築したいのなら、それは優れたものでなければならない。二流ではだめだ。

    戦略2: エキスパートへのインタビュー

    リンクを構築する最も簡単な方法の1つは、エキスパートにインタビューをすることだ。あなたがいかに素晴らしく、あなたをインタビューしたいと思っているというメールが送られてきて、ノーと言う人は珍しい。

    私自身、毎週4件くらいのインタビューを依頼されるが、決してノーと言わない。さらには、私は何十人もの人にインタビューを依頼するためのメールを送ってきたが、ノーと言われることはめったにない…これは、私のブログが有名ではなかった時でさえ機能した。

    では、エキスパートをインタビューしてどのようにリンクを構築するのか?大部分のエキスパートはウェブサイトを持っているため、彼らにインタビューをしたなら、それを彼らの読者に共有することや、それをツイートしたりFacebookに投稿することをお願いできる。

    90%の確率で、人々は少なくともそのインタビューをTwitterやFacebookで共有し、40%の確率で自分のウェブサイトからそれにリンクするということが分かった。リンクの確率を増やすチャンスを上げる1つのこつは、インタビューを依頼する前に相手がプレスページを持っているかどうかを確かめることだ。もし持っていれば、彼らがあなたのインタビューにリンクするチャンスは95%以上になる。

    戦略3: インフォグラフィック

    複雑なデータを理解しやすいものにするのが私は好きなため、これは私のお気に入りのリンク構築の手法だ。Mintは、初期の頃、この戦略をよく使って、複雑な金融データを美しいグラフィックを介して理解しやすくした。

    私たちもまた、KISSmetricsでこれをした。私たちのインフォグラフィックは3741のリンクを獲得したのだ

    では、インフォグラフィックからリンク生成をするためのカギは何か?まずは、埋め込みコードを各インフォブラフィックの下に用意して、人々がリンクバックできるようにすること。そして、このブログ記事に書いてあるプロモーション戦略に従うことだ。

    戦略4: クイズ

    あなたはOatmealの仕掛け人としてMatt Inmanを知っているかもしれないが、大部分のSEOプロは、彼をクイズの達人として知っている。彼は、最初SEOmozでキャリアをスタートし、その後リンクベイトを介したリンク生成を始めた。

    彼は、あなたは一度の勝負で何人の5歳児と戦うことができるか?のようなバイラル効果のあるクイズを作ることによって全てのオンラインデート用語でMingle2を1位にした。そして彼は、同じ戦略を用いて、ペイデイローンに関連した全てのキーワードで、あるペイデイローンサイトを1位にしたのだ。

    現在、MattはThe Oatmealにクイズを載せているので、もしあなたが、1000のリンクを構築したいのであればその戦略を真似することを検討すべきだ。今では彼のデートサイトとペイデイローンサイトはどちらもGoogleによってダメ出しをされており、真似するには注意をしなければならないが、以下のルールに従えばそのような問題はないはずだ

    1. クイズはあなたのウェブサイトに関係がなければならない – あなたがデートサイトを運営しているのなら、5歳児のケンカに関するクイズを作ろうとしないこと。
    2. 上位表示したいキーワードをアンカーテキストを使用しないこと – 各クイズの最後は、あなたの得点を見せびらかす埋め込み可能なバッジであるが、そのバッジには上位表示させたいキーワードをバッジのアンカーテキストを含むべきではない。アンカーテキストは、あくまでクイズ名であるべきだ。
    3. 自分のクイズページにリンクする – バッジはあなたのホームページにリンクするのではなく、クイズにリンクバックするべきだ。

    戦略5: パーソナライズした動画

    Elf Yourselfを覚えているだろうか?? JibJabはOfficeMaxのためにそのキャンペーンを作り、何十万もの人々がエルフ化した。彼らは自分たちの顔写真をアップロードし、JibJabがそこからElf動画を作った。

    この動画の最後には、他の人に共有したり、自分のブログに投稿したりすることができるリンクが提供される。

    Open Site Explorerによると、Elf Yourselfには10,000以上のリンクがある。クリスマスの宣伝動画としては立派なものだ。

    人々が動画をパーソナライズすることを可能にするクリエイティブな動画コンセプトを思い付くことができれば、あなたはそれをリンク構築に活用することができる。人々は面白いパーソナライズされた動画を共有することが好きなのだ。

    戦略6: イベントのスポンサーになる

    リンクを構築する簡単な方法の1つは、イベントのスポンサーになることだ。カンファレンスサイトでは、ありとあらゆるスポンサーを一覧表にしていて、多くの場合はそれらのスポンサーにリンクバックしている。

    これは面白いアイディアもしくはクリエイティブなリンク構築戦略のようには思えないかもしれないが、こう考えてみるのだ…あなたはそのカンファレンスに行くことができる

    もしあなたが企業世界で働いていているなら、オフィスの中で働くことに少し飽きているかもしれない。だから、カンファレンスに参加することによって一息つくのが良いだろう。

    カンファレンスサイトからリンクを獲得する際には、将来は閉鎖されるかもしれないということを頭に入れておくこと。つまり、あなたは毎年そのイベントのスポンサーになり続けなければならないということだ。もしあなたが小さな会社なら、その費用はすぐにかさむが、カンファレンスに行くのは楽しい。

    戦略7: NPOのスポンサーになる

    私はNPOの世界が好きだ。なぜなら、それはあなたが残りの世界にお返しをする素晴らしい機会だからだ。NPOのスポンサーになれば、多くの場合あなたはリンクバックを獲得することができる。

    私がかつてKISSinsightsを運営していた頃、私たちは自分たちの製品を非営利に無料で提供し、彼らは私たちにリンクバックしてくれていた。ある非営利がブログでの宣伝と引き換えに無料アカウントを依頼してきた時にこのコンセプトを思い付いたのだ。

    この戦略の最高の部分は、それが現金の交換を必要としないことだ。あなたは自分の時間、製品、サービスをリンクのために捧げる。それが何であるにせよ、非営利には大きな予算がないためにほぼどんなことでも受け入れるということが分かっている。

    戦略8: 写真を撮る

    画像、特にハイクオリティなストック写真画像を探している人は常に存在する。私自身は画像にお金を支払うことを厭わないが、それはすぐにとても高い値段になり得る。

    もしあなたが一眼レフのデジタルカメラを持っているなら、外に出て自分の業界に関するもののハイクオリティな写真を撮ろう。そして、自分のウェブサイト上のページに載せて、それらがロイヤルティフリーの画像であることを人々に知らせるのだ。ただし、いずれかのあなたの画像を使用することに決めた場合にはあなたにリンクバックする必要があるという要請をすること。

    この戦略の素晴らしい点は、あなたの業界にいる人々がそれらを使用する可能性が高いために、関連性の高いリンクを獲得することだ。

    戦略9: 奨学金

    Ross HudgensはたくさんのハイクオリティなEDUリンク(註:eduドメイン、つまり大学・学校からのリンク)を築くことで有名なSEOのプロだ。そして、彼はあまりお金をかけずにそれをやっている…では、どうやっているのだろうか?

    自分の会社に関連した奨学金を作るのだ。それは、あなたが還元とリンク構築を同時にする最高の方法だ。例えば、あなたがマーケティングエージェンシーなら、1人の学生に年間1000ドルを提供するデジタルマーケティング奨学金を作ることができる。

    Rossは、マーケティング奨学金のような奨学金を作ると、マーケティング科を持つ全ての大学にその奨学金について知らせる。大学はそれを生徒に知らせるために自分たちのサイトに掲載するため、最終的には数百ものEDUリンクとなるのだ。

    もし奨学金を作りたいのなら1つやらなければならないことがある。それを“本物”にすることだ。SEOはリンクを構築するためだけに奨学金を作ろうとしている。それが合法であるかどうか確かめること。あなたは毎年お金を提供しなければならないし、もし可能ならば奨学金受給者への支援を試みること。例えば、私はマーケティング奨学金を作って、お金を提供し、受給者に有給のインターンシップさえも提供する。

    戦略10: マスコミに取り上げられる

    マスコミに取り上げられることの副作用は、あなたが自分のウェブサイトにより多くのリンクを築くことだ。Forbesのようなサイトがあなたの会社について書いてそれにリンクしないことはめったにない。

    メディアがあなたやあなたの会社について取り上げる時、大半のケースではあなたのサイトやブログにリンクする。もしリンクを築きたいのなら、自分のビジネスや起業家的な成功でマスコミに取り上げられるのはどうだろうか?

    地元のPRエージェンシーを訪ねて、彼らがあなたのためにできることを確かめよう。もしくは、大金を持っていないのなら、自分でマスコミに取り上げられる方法を学んだりHelp a Reporter Outのようなサイトを使用するのだ。

    私自身は、成果報酬型モデルを実施しているPRserveのようなPRエージェンシーを採用している。もし自分がマスコミに取り上げられれば支払いをし、取り上げられなければ一銭も支払うことはない。

    戦略11: 身の回り品をあげる

    無料のものが好きな人がいる。それが高かろうが安かろうが関係なく、人はプレゼントをもらうことが好きなのだ。自分が手に入れる無料のものについてだけ話す一人の人物が、Shoemoneyだ。

    毎週金曜日に、彼は誰かからもらった新しいTシャツを着た自分の写真を撮る。そして、そのシャツについてブログを書き、そのシャツをくれた会社にリンクバックするのだ。

    クリエイティブになって、ブロガーに身の回り品を提供し始めるのだ。Tシャツから、帽子、小物、あなたのブランドに関するその他の物まで、とにかく無料で提供し始めるのだ。ブロガーはあなたを愛するだけでなく、あなたの会社についてブログを書いたり、あなたのウェブサイトにリンクし始めるだろう。

    結論

    リンク構築の可能性は無限大だ。あなたは多くの異なる方法でリンクを構築することができる。ただクリエイティブでいなければならないだけだ。長年の間に私が学んだことは、最高のリンクビルダーはクリエイティブな人であるということだ。

    Matt Inmanがオンラインデート用語でサイトを1位にするとは誰も思っていなかったが、彼は自分独自のリンク構築のやり方で何か月かでそれを実現した。

    今回紹介したリストは単にリンク構築の表面を引っかいているだけにすぎず、あなたはとにかく既成概念にとらわれずに考えることが重要だ。あなたが考えるクリエイティブなリンク構築の方法は何だろうか?


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Creative Ways to Build Links」を翻訳した内容です。

    コンテンツマーケティングと大げさに話を拡げる気はありませんが、コンテンツを活用した手法が多かったですね。日本でも今年エイプリルフールを活用したキャンペーンは多くのサイトが手がけていましたが、あれだけ皆がやっていると、リンク数にしてもソーシャルでの拡がりにしても実際の効果ってどうなんだ、って気にならなくはないですが・・・。日常的に上に書かれているような企画をで継続的に打っていくことが重要と思う最近です。アイデアと発想力次第で意識的なリンク獲得もまだまだできる。 — SEO Japan [G+]

    記念すべきAppleの最初の製品

    徹底したデザインと細部へのこだわりで知られるApple、そしてその思想の根源ではスティーブ・ジョブスが常にいたわけですが、そんなAppleが最初に出した製品は一体どんなものだったのでしょうか?そこにデザインや細部へのこだわりは見られるでしょうか?新今回から新たに登場するシリコンバレー在住の連続起業家兼投資家のアンドリュー・チェンのブログより。あのマーク・アンドリーセンが愛読していることでも知られるハイレベルな人気ブログですが、最初ですし軽い記事から! — SEO Japan

    スティーブ・ジョブズがどんなに素晴らしく、彼がいかにして最高のもの以外は決して妥協しなかったか、というような与太話をデザイナーが話すのが私は大嫌いだ。確かに、それは真実だ。しかし、1980年以降ずっと彼の会社は公開会社であり、何十億ドルも持っており、何千もの驚くほど才能のある人たちをチームに抱えていたのだ。

    以下は、IPOの前、それが創設者と最初の製品だけだった一番初めの頃の話だ:

    Appleの最初の製品、The Apple Iは組み立て済みのサーキットボードとして販売され、キーボードやモニター-やケースのような基本的な機能はなかった。このユニットの所有者はそれにキーボードと木製のケースを自ら追加した。

    それはマザーボードだったのだ。コンピューターでさえなくて、単なるマザーボードだ。

    私たちがゼロから何かを始めようとする時には、何もないところからスタートしなければならないし、最初の製品は恐らく最低である、ということを覚えておくことが大切だと思う。あなたが本当に作りたかったものが、オールアルミニウム製のRatinaディスプレイ付きMacbook Airだった時、それはマザーボードになるのだ。

    それでも、あなたはどこかから始めなければならない。


    この記事は、@andrewchenに掲載された「Apple’s Minimum Viable Product」を翻訳した内容です。

    いや、これはこれでマザーボードとしてデザインへのこだわりが、、、あるようには見えないですか 汗 ま、誰しも理想はありつつも最初は何もないところから、できる範囲でスタートするんですよね。仕事もスタートアップもそこを耐えきり、自分がやりたい方向性で持っていけるかが勝負です。– SEO Japan [G+]

    新旧SEO対決 – 全体像を把握せよ!

    Googleの進化と共にSEOの手法も進化してきましたが、今回はそんな新旧SEOを比較しながらこれからのSEOについて考えた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

    先日、私は「Algorithms in a Nutshell」と言う本に綴られた名言を再び読んだ。簡単に言うと、この本の著者は次のように指摘している:

    「… 問題を解決するには、まずは全体像から手を付けるべきである… [なぜなら、全体像を理解していない状況では誤った問題を解決する、もしくは、その他の - より適切である可能性がある - 答えを見逃してしまう可能性があるためだ。.

    この考え方は、「新しい」SEOと「従来型」SEOの戦いを見事に表していると私は感じた。SEOのエキスパートは、「新しい」SEOを定義し、宣伝する前に、全体像を把握し、理解する必要がある。

    流行りの戦略ではなく、SEOのプロが常に考慮するべき全体像に焦点を絞るべきではないのだろうか?その流行りの戦略は、全体像に一致するだろうか、あるいは、重要視する必要も、考慮に入れる必要もないだろうか?

    今回は、私が感じたSEOの新旧対決について、私の見解を聞いてもらいたい。 

    SEO, strategy, HTML, keywords - photo

    キーワードは常にSEO戦略の要素の一つであった。ウェブ文書のラベルとディスクリプションには、関連性と情報の手掛かりを伝えるキーワードが含まれているためだ。

    キーワード、関連性、そして、表示

    開けても暮れてもキーワード - キーワードは、SEO担当者の呪文と化している。私自身、この呪文を何度も口ずさんできたため、他人のことをとやかく言える立場ではない。

    しかし、SEOのエキスパートは何について繰り返し口ずさんでいるのだろうか?キーワードだろうか?実は、そうとは限らない。

    私達は次のような様々なタイプのラベルについて、この呪文を繰り返している。この点こそが、見過ごしている全体像なのかもしれない:

    • コンテンツのラベル
    • ナビゲーションのラベル
    • ドキュメントのラベル

    一つ前のパラグラフを読み直した際、関連と言うワードが、私には際立って見えた。

    本当の全体像は、関連性なのかもしれない。キーワードは、人間と機械に関連性を伝える上で重要なのかもしれない。

    従って、「過去」の概念がキーワードであり、(常に存在する)「全体像」が関連性なのではないだろうか。

    サイトの構造 & デザイン

    サイトの構造、ページのレイアウト、そして、デザインは、以下の要素を伝える上で今でも重要である:

    • 場所の要点
    • 情報の手掛かり
    • (コンテンツに対する)アクセシビリティ
    • ビジュアルの階層

    サイトの構造には、インフォメーションアーキテクチャ(IA)とテクニカルアーキテクチャの双方が含まれる点を忘れてほしくない。時間の経過とともに強化され、コンテンツの自然な発展を可能にする構造を用いる必要がある。

    このようなコンセプトは“新しい”SEOなのだろうか?エリック・ワード氏や私のようなSEOの草分け的存在は、このような全体像のコンセプトを随分昔から理解しており、テクノロジーの進化に合わせて、メソッドを調整してきた。

    ここで、別のホットな話題に触れる必要がある…

    リンク構築 + ソーシャルメディア = 認証

    セレナ・ナラヤサミは、記事「自動車産業から得た教訓: ソーシャルを活用して、自然なトラフィックの勢いを得る」の中で次のように指摘していた:

    「リンクは、優れたソーシャルキャンペーンの副産物だと考えられることは少ない。ブランドのソーシャルメディアキャンペーンは、「フォロワーとオーディエンスを増やす」と言う単純な目標を掲げていることが多い。広報の手段を構築する以外にもソーシャルメディアには、メリットが存在する。ファンやフォロワーを適切に活用することで、ソーシャルメディアは、リンクおよびブランドに関する言及を自然に増やす上で中心的な役割を果たすのだ。」

    私は後者の指摘を行うことがよくあるため、この記事の見解には大いに同意している。ソーシャルメディアを認証および信頼の一つの形式と私は見ている。

    エリック・ワードは、リンク構築を - グーグルの知名度が上がり、人気が出る前 - 1990年代から行っている(ジョン・アウデッテ氏のマルチメディアマーケティンググループ等)。

    ソーシャルメディアは、随分前から存在する。現在、ニュースグループやフォーラムの代わりに、フェイスブック、ツイッター、グーグル+等のサービスが利用されることが多い。このようなサービスが、永遠に続くとは限らない。

    しかし、認証および信頼は、検索エンジンのユーザーの経験において重要な要素の一つであるため、姿を消すことはない。

    Searcher Experience Honeycomb by information architecture guru Peter Morville

    信頼性は、検索ユーザーのポジティブな経験において、重要なポイントである - ピーター・モーヴィル氏から許可を得て、転載させてもらった。

    (フルサイズのイメージを見たい方、そして、モーヴィル氏の「ユーザーエクスペリエンスのハチの巣: 検索ユーザー版」の見解が気になる方は、フリッカーにアクセスしてもらいたい)。

    ウェブ検索ユーザーの行動

    検索/発見の行動は今でも重要であり、ナレッジグラフ、そして、進化を続けるセマンティック検索の台頭により、情報を提供する目標が注目を集めつつある。

    フリーサイズのレスポンシブデザインを推奨する人達は多いが、ユーザーが、大きなスクリーンとは異なるアプローチで、モバイルデバイスで求めるコンテンツを探し、見つけている点をいまだに理解していない。

    例えば、手っ取り早く事実を把握するための検索(インフォメーショナルタイプの検索)は、大きなスクリーンを持つコンピュータと比べ、モバイルデバイスで一般的に行われることが多い。

    ナビゲーショナルクエリ、そして、トランザクショナルクエリは、デスクトップ/ノートブックで実施されることが多く、今も重要度は高い。しかし、ユーザーエクスペリエンスのエキスパートは、全体像にも注意する必要がある - 検索ユーザーの経験において、ファンダビリティは重要な役目を担っている。

    上のユーザーエクスペリエンスの蜂の巣をもう一度よく見てもらいたい。「Findable」(ファインダブル)が含まれている。インフォメーションアーキテクチャの重鎮、ピーター・モーヴィル氏が、著書「Ambient Findability」の中で指摘しているように、「見つけることが出来ないものは、利用することが出来ない」のだ。

    それでは「新しい」SEOは、「過去」のSEOと大幅に異なるのだろうか?確かに細かい部分は異なるかもしれないが、全体像は変わっていない。冒頭の引用は、SEOを深く理解する上で重要である。全体像を理解しなければ、恐らく、誤った問題を解決してしまうだろう。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO Smackdown Round 2: Old Vs. New Search Engine Optimization」を翻訳した内容です。

    正直、タイトル程は面白くなかった内容でしたが 汗、ま、軽めのSEOエッセイ記事と考えればこれはこれでありかと。途中で紹介されていたユーザーエクスペリエンスの蜂の巣は、SEOやコンテンツマーケティングを考える際にも参考になる表だな、と思いました。 -- SEO Japan [G+]

    6人の賢者が語るソーシャルメディアマーケティングの最新事情

    4月を迎え今年こそはソーシャルメディアマーケティングに本格的に取り組みたいと考えているマーケッターや会社も多いかもしれません。ソーシャルメディアマーケティングについて学びたい人には既に多数の書籍もありネット上にも情報が溢れていますが、常に休むことなく変化・進化し続けるのがソーシャルメディアの世界。今回はソーシャルメディアマーケティングの最前線で活躍する6人のプロフェッショナルに2013年のソーシャルメディアマーケティングに関して様々な質問をし答えをもらった最新のソーシャルメディアマーケティング事情について学べる記事を。 — SEO Japan

    ソーシャルメディアはほとんどの2013年のビジネスプランの要であるが、多くのマーケッターとビジネスエグゼクティブは今でも、測定可能な結果につなげるためにそれをどのようにして効果的に使用するかを解き明かそうとしている。

    あなたのソーシャルメディアマーケティングの取り組みを成功への軌道に乗せる手助けをするため、私たちは6人のトップソーシャルメディアエキスパートに3つの質問をして、ソーシャルメディアランドスケープがどのように進化していて、それがビジネスにとってどんな意味を持つのかについての見解を得た。彼らは、このトピックに関して8冊の本を書いていて、売れっ子のコンサルタントやスピーカー達である。(ちなみに、あなたは、4月7日、8日、9日のSocial Media Marketing Worldで彼らと個人的に会ったり話を聞いたりすることができる。)

    エキスパートの紹介:

    • Jay Baer ― Convince & Convert、The NOW Revolutionの共同著者。Twitter: @JayBaer
    • Ric Dragon ― Dragon Search Marketing、Social Marketologyの著者。Twitter: @RicDragon
    • Derek Halperin ― Social Triggers
      Twitter: @DerekHalperin
    • Dave Kerpen ― Likeable Local、Likeable Media、Likeable Social Media and Likeable Businessの著者。
      Twitter: @DaveKerpen
    • Joe Pulizzi ― Content Marketing Institute、Managing Content MarketingおよびGet Content Get Customersの著者。
      Twitter: @JuntaJoe
    • Michael Stelzner ― Social Media Examiner、LaunchおよびWriting White Papersの著者。
      Twitter: @Mike_Stelzner

    1.たった一つだけソーシャルメディアプラットフォームを持つことができるとしたら、あなたはどれを選びますか?また、それを選ぶ理由は何ですか?

    • Jay Baer: Twitter。なぜなら、それは簡潔さを強いるし、モバイルや短時間で最新動向を把握するのが最も簡単だからだ。
    • Ric Dragon: Google+ – なぜなら、それを好きにしろ嫌いにしろ、Googleはいまだに900ポンドのゴリラであり、デジタルマーケティングの駆動力だからだ。Facebookは楽しいし、LinkedInには勢いがあるし、私はTwitterで大きな成功を収めてきた―しかし、私はデジタルマーケティング業界にいるため、Googleに協力するほかないのだ。
    • Derek Halperin: 私が頼りにしている唯一のソーシャルメディアプラットフォームは、自分のウェブサイトSocial Triggersだ。私はTwitterやFacebookも楽しむが、結局のところ、私は自分が作る全てのものをコントロールすることを好む。そして、自分自身のウェブサイト以上に自分でコントロールできるものはない。私が選ぶ次のプラットフォームは、Eメールリストだ。なぜなら、自分の見込み客とクライアントとやり取りするのにこれ以上の方法はないからだ。
    • Dave Kerpen: 私はLinkedInを選ぶだろう。なぜなら、それは私の最も価値のあるキャリアコネクションを含んでいるし、私が自分の職業上のコンテンツの大部分を獲得する場所でもある。
    • Joe Pulizzi: 私はSlideShareを選ぶだろう。SlideShareは眠れる獅子で、いまだに大部分のマーケッターが使用していない。つまり、それを使っている人たちにより多くのチャンスを与えるということだ。
    • Michael Stelzner: Facebook。なぜなら、そこにはこのプラットフォーム上で発生する個人表現と最高のエンゲージメントがあると思うからだ。そして、私が知っている全ての人がそこにいると言っても構わない。

    実用的なマーケティングの見解: ユーザーやマーケッターに関してFacebookには数があるが、それを選んだソーシャルメディアエキスパートは1人だけだ。私はGoogle+の使用に関するRic Dragonの理論に強く同意する。(私たちのGoogle+のアドバイスはこちら。)そうは言っても、Derek Halperinのように、私は自分のブログを選ぶだろう。ちなみに、私のクライアントの多くは、SlideShareがビジネスを推進すると言うJoe Pulizziに賛成している。

    2.あなたのお気に入りの新しいソーシャルメディアツールは何ですか?その理由は?

    • Jay Baer: Little Bird。なぜなら、話題のエキスパートを素早く簡単に調査したりモニターしたりすることができるため。(実を言うと、Jayは投資家だ!)
    • Ric Dragon: 残念ながら、お気に入りのツールはない。しかし、それが何かを物語っているのかもしれない。例えばブログを読むための手段を提供するiPadのPulseなど、過去2年間で登場したどんな素晴らしいツールも私の毎日のルーチンの一部になることはなかった。
    • Derek Halperin : 私のお気に入りのソーシャルメディアツールは、私のEメールサービスプロバイダーのAWeberだ―この会社は私がSocial Triggerを購読する全ての人達に更新情報のためにEメールを送ることを許可する。
    • Dave Kerpen: 私のお気に入りの新しいツールは、Brewsterだ。なぜなら、私の全てのソーシャルコンタクトを1つの場所に保管することができ、旅行中に彼らと個人的に情報交換することができるからだ。
    • Joe Pulizzi: Little Bird…ソーシャルメディアインフルエンサーのリストを作るため。プライスレスだ。
    • Michael Stelzner: 私はTweetBotが好きだ。iPhoneからTwitterアカウントを管理するのを純粋な喜びにしてくれる。

    実用的なマーケティングの見解: 多くの人に尊敬されるソーシャルメディアエンティティはなかったが、Derek Halperinが勧めるように自分独自のEメールリストを持つことは非常に価値がある。AWeberのような経験豊富なESPによってホストされるEメールリストは、もしソーシャルメディアがなくなったり検索が変化してもあなたのビジネスを前進させ続ける。なぜなら、それはあなたがコントロールするコミュニケーションの形態だからだ。

    3.多くのビジネスがソーシャルメディアを使用する際におかす最大の過ちは何ですか?また、それを修正するためにすべきことは何ですか?

    • Jay Baer: 既存顧客の話を聞いたり励ましたりするためにソーシャルを使用するのではなく、顧客獲得ツールとしてソーシャルメディアに焦点を合わせること。
    • Ric Dragon: 多くのビジネスは真の目的なしにソーシャルメディアを実行することを始める。望む結果の全体的な展望への深い理解を持つことが必須だ―あなたの組織の目標から、リーダーシップのビジョン、ゴール、目的から具体的なメトリクスに至るまで全てのことだ。上司がマーケティングマネージャーのために1,000ドルのシャンパンを買いに行くように仕向けるのはどんな結果だろう?その全てが理解された後、それらの結果を計画するための実行プランを作ることができる。
    • Derek Halperin : ビジネスがソーシャルメディアに出くわした時におかす最大の過ちは、自分たちがしようとしていることに関係のないことを共有することだ。私は多くの企業が文字を入れた画像を共有し(Facebookで目にする馬鹿げたバイラル・イメージのことだ)、穴埋め問題に答えることによって会話を強いる(確かに、そのようなものは高い相互作用を獲得するが、それはビジネスと何の関係があるのだろうか?)のを目にする。
    • Dave Kerpen: ビジネスがおかす最大の過ちは、自分たちをあまりにも宣伝しすぎることだ―話しすぎ、売り込み過ぎで、十分に聞いたり関与したりしていない。落ち着いて、話を聞き、優れたコンテンツを通して関係を築き、その後で販売するのだ。
    • Joe Pulizzi: そのチャンネルを使用している従業員が、なぜ会社がそのチャンネル(すなわち、FacebookやTwitter)を使用しているのか根底の目的を知らないかもしれないこと。修正については…トレーニングをたくさんすること。従業員は、自分たちがそれらのチャンネルを使ってすることがそのビジネスに役立つ(もしくは傷つける)理由、目的、しくみを知る必要がある。
    • Michael Stelzner: 彼らは、コンテンツを備えた独自のプラットフォームを築くというよりも、ソーシャルネットワークに投資しすぎている。

    実用的なマーケティングの見解: 各回答はマーケティングの成功に必要とされる異なる側面を提供している。(Social media – the one thing 70% of businesses do wrongもチェックするといいかもしれない。)さらに、ソーシャルメディア戦略を5つのステップで作成する方法を紹介しよう:

    1. まず始めに、ソーシャルメディアの会話を聞く。
    2. ビジネスゴールに通じるソーシャルメディアアクティビティのゴールを設定する。
    3. 関係を築くためにソーシャルメディア上で他者とやりとりする。
    4. 自分のソーシャルメディアアクティビティと一体化したコンテンツマーケティング戦略を作る。
    5. 結果を自分のビジネスの目標にまで遡る。

    これら6人のエキスパートからの見解が明らかにしているように、ソーシャルメディアの成功を達成するのに1つの決まった道はない。あなたが提供するもの、ターゲットオーディエンスのニーズ、ビジネスゴールに合わせて自分のソーシャルメディアマーケティングを作ることが非常に重要なのだ。

    自分のソーシャルメディアマーケティングを次のレベルに進めたい?もしそうなら、Social Media Examiner’s Social Media Marketing Worldで、これらの6人のエキスパート(およびWho’s Who of Social Mediaの40人以上の他の人達)とつながろう。このイベントは売り切れ必至なので、今すぐにチケットを手に入れよう!


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Media Marketing: The Inside Scoop From 6 Experts」を翻訳した内容です。

    イベントのPR色が強かったものの、内容は十分参考になるコンテンツマーケティングの見本のような記事でした。最初のプラットフォームの回答が足並みそろえたように皆が違う答えだったのが笑えますね。SEOであればGoogleが気にするべき唯一のプラットフォームですが、ソーシャルメディアマーケティングはプラットフォームも手法も様々、自分なりのやり方で進んでいけば良いと思います。ユーザーが多い所は競争も多く、少ない所は逆に圧倒して目立つ可能性もあるわけで。

    3つ目のソーシャルメディアマーケティングの過ちに関する答えも興味深かったです。最初の「顧客獲得ツールとしてソーシャルメディア」(を捉えるのは間違い)は、思わずドキリとした企業マーケッターさんも多いのではないでしょうか。まぁ、最終的にはそこであっても、対話や支援を行って中長期的な関係を顧客・潜在顧客と築きたいですね。

    繰り返しになりますが、この賢人達と直に会って話せるなら思わずイベントに参加したくなってしまう、グッドジョブな記事でしたね。ちなみに記事中で紹介されているLittle Birdもかなり使えそうなソーシャルモニタリングサービスです。しかし本当にアメリカは次から次に新たなサービスが登場しますね。。。 — SEO Japan [G+]

    B2Bマーケッターが学ぶべき最も価値のあるレッスン

    インターネットを活用したB2Bマーケティング、様々な手法や戦術が取り組まれてきたと思いますが、今回は筆者自ら「最も価値がある」と言い切るB2Bマーケティングのレッスンについて。 — SEO Japan

    Image via BigStockPhoto.com

    ジャーナリスト、そしてマーケティングライターとして、私の仕事は物事を単純化することだ。それはこんな風に進むことが多い:

    私はミーティングに参加する。私のクライアントは、その製品と市場を本当に良く知っているため、他にもたくさんの人を招いた。これらは専門家たちだ。

    握手と名刺交換と世間話の後、私は聞き手モードに入る。私のデジタルレコーダーが回っている。私は書いている。私は、時々、質問を差し挟むかもしれない。通常、サポートのためにスライドデッキが使用される。必ず、クライアントチームは私にメールする必要のあることのちょっとしたリストを用意する。なぜなら、それが物事をはっきりさせるからだ。これらのミーティングは長時間かかる傾向がある。

    クライアントが話し終わって私の質問もなくなると、彼らは、“Barry、あなたはどう思いますか?”と言う。一旦停止し、殴り書きをする。そして、私は幸運を祈り、ありたっけの誠意をかき集めて、こんな風に答えるのだ:“あなたの製品は人々の時間を節約するように聞こえます。”

    沈黙。ゴクリという飲み込む音。恐怖。誰も次に進みたがらない。携帯電話をチェックする人々。私はもじもじしている。私はどこで間違ったのか?私の何が悪いのか?

    安堵。頭がゆっくりとうなずき始める。みんな私の簡単な評価に食ってかかりたいが、できない。次第に、誰かが思い切って言う:“その通りだ。素晴らしいよ、Barry。”

    何が私をこんなにも賢くするのか?

    おっと、恥ずかしい。私はそんなに賢くない。私はこれをしばらくやっているのだけれど。これに関する本はあるのか?ない。私は争ってそれから記事を抜き出そうとしている。でも、“それ”って何?

    それは私の教訓だ。私があなたに伝えた教訓はとても価値があった。

    B2Bマーケティングでは、あなたの価値命題は2つのことに関する。たった2つだ。

    1. 時間
    2. お金

    以上。時間とお金。時間はとてもシンプルだ。あなたの価値命題は、それを節約することにある。それを作ることではない。

    お金はもっと複雑だ。あなたのお金問題には2つの側面がある。1つ目に、あなたは自分の顧客のお金を節約することを提案できる。2つ目に、あなたは彼らがお金を儲けることを提案できる。

    これはビジネスだ。

    申し訳ないが、私はあなたがもっと手の込んだことをすることを許可できない。私たちはここで下着を売っているのではないのだ。

    B2Bはメインストリームの消費者市場と同じではない。消費者の世界では、あなたの価値リストはもう少し長くなる―セックスアピール、愛、楽しみ、思い出、パワー、高い評判、快適さを重視したタグのない下着…マイケル・ジョーダンはこれらの戦略に役立つかもしれない。

    あなたには私の言っている意味が分かるだろう?このリストはかなり幅広い。

    B2Bではそうではない。時間とお金だけなのだ。快適さは、あなたがそれを時間かお金に結び付けることができない限りは、ダメなのだ。

    では、なぜ価値命題のミーティングは拷問のような長くてじれったいのか?それには理由がある。

    企業は、自分の顧客が自分達の製品について気にしていると考える。

    それは真実だ。これは、企業が考えていることなのだ。でも、実際にはそれは間違っている。あなたの顧客は、あなたの製品について気にしていない。本当に。

    私は今、いくつかのクライアントと価値命題を作る段階にいる。私がその中のあるクライアントと経験してきたこのプロセスの流れは、私が自分の主張を通すのに役立ち、全く同じではないにしても似たような状況をたくさん示す働きをするはずだ。

    そのクライアントは、商品サービスを少し楽しむ。私たちみんなそうなのでは?でも、彼は自分の会社はより強い価値命題を持っていると心から信じている。彼はこう説明する:

    全ての従業員がMBAを持っている。彼らが期限を守らないことは決してない。会社はその仕事に対していくつかの賞を獲得したことがある。彼らはユニークな企業文化のために、一流の雇用主として認識されている。彼らは厳正な国際スタンダードに適合し、最良のベストプラクティス―ジャストインシステム生産システムシックス・シグマ改善のような証明されているもの―を使用する。クライアントは、この会社の超真剣なサービス方向性のために馬鹿らしいほどに忠実だ。そしてあっと驚くのはこの後だ…

    彼らには、他の会社が提供すると主張することができないソフトウェアとハードウェアの相応しいコンビネーションを備えた優れたインフラがある。あなたは、それは技術水準であると言うかもしれない。あいたたた。

    この全ては有効な価値命題とはかけ離れているため、もしこの半分が事実なら、この会社は責任を持って効果的に行動しているように思われる。ボスは本当にそれをもたらすことができる。彼はマイケル・ジョーダンとほぼ同じ位に説得力がある。

    しかし、彼は価値命題が何であるかを分かっていない

    彼はそれを“About Us”ページ、もしくはパンフレット、もしくはコマーシャル、もしくはスライドショー、もしくは保留メッセージ、もしくは決して関係を重要な次のステップつまりは決断プロセスへと動かすことのないつまらないことと混同している。

    この情報を聞いた誰かが、“それは価値があるように聞こえる。そのCEOとはどこで会うことができるのか?”と返答すると思うだろうか?

    それは起こらない。

    クライアントは、みんな彼の会社に夢中にさせられ、彼が未来について長々としゃべる恐ろしい罠の犠牲になったのだ。では、なぜ彼はそんなことをしたのか?

    彼は自分の会社を差別化しようとしていた。それは良く聞こえる。でもそうではない。

    あなたがビジネスをするやり方で自分の会社を差別化したい?あなたはそうすべきだ。もしくはそうしようとすべきだ。あなたが自分のメッセージをはっきりと言う方法で自分の会社を差別化したい?確実にそれは賢い考え方だ。

    違った考え方をする、それが大事と思うかもしれない。でも、それでB2Bでは、あなたは価値命題を差別化することはできない。もしそうすれば、あなたの命題には価値がない。

    あなたは時間もしくはお金について私に伝えることができる。

    以上。私はビジネスパーソンだ。あなたもビジネスパーソンだ。それが私たちが大切にするものだ。そして、それが私たちが大切にする全てだ。

    スケーラビリティ?いいや。インターオペラビリティ?いいや。リライアビリティ?コンパティビリティ?申し訳ないが、私はあなたが思い付く最後に“ビリティ”のつくたくさんの言葉なんてどうでもいいのだ。もしあなたがクロスプラットフォーム、またはユーザーフレンドリー、またはミッションクリティカル、または市場で証明済み、または業界最先端などであるとしても、私はほんの少しも支払わない。

    もしあなたが、意味のない古臭い自分勝手なハイフンでつながった決まり文句を無理やり食べさせようとするつもりなら、私はここから出て行く。次のようなハイフンでつながった価値命題を試そう:(1)Time-saving(時間節約)、(2)Money-making(お金を稼ぐ)

    それなら私は話を聞く。さあ続けてくれ


    この記事は、Convince & Convertに掲載された「The Most Valuable Lesson a B2B Marketer Will Ever Learn」を翻訳した内容です。

    B2Bサービスを手がける人間として思わず読み込んで唸ってしまった記事でした。「B2Bマーケティングは時間かお金が全て」、いわれてみると、確かにそうかもしれません。そう考えるとB2Cより簡単な気がしますが、それを説得させ実際に使ってもらうまでには過去の慣習も含め中々簡単にいかないのがまたB2Bの難しいところなんですけどね。全てのB2Bマーケッターはこの記事をじっくり読んで自分のB2Bマーケティングがどうあるべきか、じっくり考えるべし。 — SEO Japan [G+]

    ECサイトのコンバージョンを改善する11の鉄則

    SEOによる集客やコンテンツ・インバウンドマーケティングを活用した顧客育成が大事といっても、やっぱりECサイトにとっては最後のコンバージョンをいかに起こさせるかが重要。今回はECサイトにおけるコンバージョンの鉄板ルールを11紹介した、新たなECサイト担当者も多いであろう4月にふさわしい記事を。 — SEO Japan

    あらゆるeコマースが、商品を販売するウェブサイトの力に依存している。店舗内で顧客に「何かお探しですか?」と尋ねる販売員がいないため、ウェブサイトに販売を任せるしかないのだ。

    多くの会社の経営者は、消費者をセールスファネル内で動かす上で、コンテンツに頼っている。戦略的な意味で、そして、消費者に購入を説得する上で、サイトのコンテンツは当然鍵を握っている。しかし、コンテンツ以外にも、サイト自体もまた重要である。コンテンツがメッセージを伝える間、サイトは、消費者が購入プロセスを進む行為を促進しているだろうか、それとも、妨げているだろうか?

    11 ways to improve e-commerce website page conversion rates

    イメージ

    買い物客は、商品を購入するためだけにウェブサイトにアクセスしているわけではない(サイトの運営者側にとっては、最も望まれる行動)。商品を学び、リサーチを行い、競合者が提供している商品と比較するためにサイトを訪問している可能性もある。

    - 内部のサイトナビゲーション、または、外部のサイト検索を介して – 商品ページにアクセスする際、買い物客は、情報のニーズが満たされなければ、購入について検討すらしない。

    だからこそ商品ページは重要なのだ。商品ページは、買い物客が求める情報を提供するだけでなく、顧客が関連する価格の情報、配送料、保証、返品の条件等を見つける上でサポートする役目を担っている。

    効果的な商品ページは、ビジターの様々なニーズを満たすことが出来る。商品の情報だけでは不十分である。ユーザビリティとコンバージョンを考慮して商品ページをデザインする必要がある。効果的な商品ページは、知識および感情のレベルで(コンテンツ)、そして、潜在的なレベルで(ユーザビリティ)ビジターをコンバートする力を持っている。

    以下に、商品ページを最高の販売スタッフへと変える上で役に立つ、商品ページのコンバージョンの最適化に関する11点のアドバイスを挙げていく。

    商品ページのレイアウトに一貫性をもたせる

    ある商品から別の商品に対して、出来るだけビジュアル面で継続性を持たせるように努力してもらいたい。CMS(コンテンツ管理システム)では、単一のテンプレートを利用するべきである(または良く似たテンプレート)。

    イメージ、商品の説明、仕様、そして、価格は、商品ページから別の商品ページに移動するビジターのために、全て同じ場所に掲載する必要がある。この一貫性があるおかげで、それぞれの商品で情報を探しまわる必要がなくなり、また、遥かに情報を比較しやすくなる。

    プリンターフレンドリーなページを提供する

    中には購入の準備が整っていないビジターもいる。商品の情報をプリントアウトし、後で見直す、または、他の誰かに見てもらうことを望む人もいる。商品ページをプリンターフレンドリーにして、商品の情報が、読みやすく、比較しやすく、さらにはメモを取りやすいフォーマットで、印刷され、保存され、そして、回覧されるように工夫しよう。

    以下に、プリンターフレンドリーではないページの例を掲載する。印刷されたページで不要な箇所を全て赤で囲んだ。

    Non Printer Friendly Page

    このページ、そして、プリンターフレンドリーなページでは、ブレッドクラムやその他のコンテンツに向かうリンク等、不要なナビゲーションの要素を取り払う必要がある。念のために言っておくが、印刷されたページでナビゲーションリンクをクリックすることは出来ない。実際に私は試したことがある。

    また、全ての関連する情報が明確に印刷されることを確認してもらいたい。フォントのスタイル、フォントのサイズ、そして、印刷されたページの情報の配置を検討する必要がある。不要な要素を全て取り除いたら、残りのコンテンツが鮮明に印刷されるだけの十分のスペースを確保することが出来るはずだ。

    連絡先の情報を公開する

    理想を言うと、商品ページで販売を完了したいところだが、必ずしも完了するわけではない。事実、買い物客が、ウェブサイトでは提供されていない情報を求めていることがあり、質問に答えてもらう手段を用意する取り組みは、購入を完了する上で欠かせない。

    連絡先の情報を提供することで、サイトで答えが提供されていない質問に関するeメールや電話が増えるものの、この情報がない場合、顧客を完全に失ってしまうリスクがある。ウェブサイトで情報を探し出すことが出来なかった、もしくは、さらに説明が必要であったために、ビジターは連絡を取る。そのため、ニーズを満たす人物に連絡を取ることが出来る手段が用意されていない場合、購入してもらえる確率は激減する。

    Contact Info on product page.

    商品をしっかり説明する

    すべての商品に、商品のサマリー、概説、または、説明を付ける必要がある。この情報は、商品が何なのか、何をするのか、そして、何を達成するのかを買い手に説明する上で最も重要度が高い。商品ページの要であり、買い物客を、当該の商品が求めている、または必要としている商品であると説得する上で(または説得に失敗する)鍵を握る。

    詳細な商品の情報を提供する

    商品の要約に加え、商品の機能、仕様、そして、メリットに関する詳細な情報を提供するべきである。一部の機能にさらに情報を加える必要がある場合は、より詳しい情報が掲載されたページへのリンクを加えることも可能である。出来るだけこのページに多くの情報を詰め込み、ビジターがなるべく商品ページを去らなくても済む状況を作り出してもらいたい。

    高画質の画像を利用する

    イメージは、買い物客が、購入を検討している商品を理解し、判断する上で、極めて重要である。また、モニターの質が急速に改善されていることもあり、高画質の画像のみを利用するべきである。

    Hi-res vs. fuzzy images

    右側の画質の低いイメージが、大幅に見劣るわけではないが、若干目にかかる負担は大きい。画質の低いイメージが利用されていると、商品に対する印象まで低くなってしまう。良質な画質のイメージは、商品に対するイメージも改善する。

    高度な画像を加える

    商品を判断する上で、画像1枚だけでは物足りないことがある。さらに画像、そして、エンハンスト画像を加えて、買い物客がよりインタラクティブなフォーマットで、画像を見ることが出来るように工夫してもらいたい。様々な角度から見た商品の画像、使用中の商品の画像、収納した商品の画像、拡大した商品の画像、動画、あるいは、拡大するオプション等の追加を検討してもらいたい。

    Alternate Image Views

    このような高度な画像を通じて、ビジターは、実際に手に取ることが出来ない商品をより正確に評価することが可能になる。この評価を行うことが出来るかどうかが、購入の決定を左右する可能性がある。

    商品の比較を組み込む

    出来るだけ、商品を横に並べて比較する機能を導入し、それぞれの商品の機能やメリットの違いを紹介するべきである。この比較により、買い物客は、求めている商品であることを再確認することが可能になり、その結果、返品の確率は減少する。横に並べた比較は、店で実際に買い物をする際のメリットを模倣しており、オンラインではあまり味わうことが出来ない。

    価格の情報を目立たせる

    全ての商品の価格の情報を、商品ページの分かりやすい場所に表示させなければならない。大半の買い物客にとっては、価格に折り合いがつかなければ、商品の質や価値は何の意味も持たないことになる。

    最終的な価格を掲載することが絶対に不可能な場合を除き、価格情報を隠したり、「詳細は電話でお問い合わせください」等のメッセージを掲載するべきではない。「価格を最初に確認」することで、期待の目安となり、購入しないビジターからの電話や問い合せを除外する効果が見込める。

    海外向けの価格情報を掲載する

    商品を海外に向けて販売しているなら、様々な通貨で価格の情報を表示することを薦める。ビジターに自国の通貨を選択させて、その場で計算させることが出来る。サイトに異なる通貨の価格を表示することが出来ないなら、通貨の変換を行うサイトへリンクを張り、買い物客が自分で容易に計算することが出来るようにひねりを加えてもらいたい。

    コール・トゥ・アクション

    最後に(最も重要)、全ての商品ページに、コール・トゥ・アクションを少なくとも1つ(もしくは1つ以上)掲載しておく必要がある。何よりも重要なアクションは「今すぐ買う」だが、必要に応じて、別のアクションを加えることも出来る。例えば: 「今すぐ購入する」、「買い物かごに加える」、「保存して後で確認する」、「ウィッシュリストに加える」、「比較する」、「印刷」する等が考えられる。

    それぞれのコール・トゥ・アクションは、具体的な意図を持ち、買うか去るかの二者択一を強制することなく、ビジターに引き続きサイトを利用してもらうことが出来る。ただし、選択肢を大量に詰め込むのではなく、ビジターにとって価値のあるものだけ提供するように心掛けてもらいたい。

    calls to action

    情報提供と販売が、商品ページの大きな2つの役割である。通常、十分な情報を提供しない限り、購入は行われない。情報が多ければ多いほど、当該のページが「販売スタッフ」として好成績を上げる可能性は高くなる。

    十分な情報を得た買い物客は、単に購入を行うだけでなく、最善の買い物を行い、再び、戻ってくるだろう。

    早く売れたものの、利益が損失に変わる問題が発生することがある。しかし、適切な商品を探す上で、そして、情報に基づいた購入を行ってもらう上で、必要な情報をビジターに与えるべきである – こうして利益は生まれる。後は、その利益が今後も続くことを願うばかりである。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「11 Simple Conversion Strategies Many Product Pages Fail To Incorporate」を翻訳した内容です。

    どれも基本的なモノばかりでしたが、改めて読むと自身のサイトを基本に忠実か見直してみたいと思える内容でしたし、これからECサイトを手がける方には是非参考にしてほしい基礎知識ばかりでした。拡大を続けるEC市場ですが、ソーシャルコマース等、新たな試みも色々ありますが、常に基本は外さないようにしたいですね。

    また冒頭のくだりで思い出しましたが、少し前までアニメや疑似人工知能、チャットを使ったウェブコンシェルジェ的サービスが色々と存在し、導入テストをしていたECサイトも多かったと思いますが、今ではすっかり見なくなりましたね。結果(=コンバージョン)につながらなかったから衰退したのでしょうけど、ネットショッピングは限りなく能動的な行動なのでしょうか。この記事を参考にユーザーが思うままに自由にふるまえる環境を提供することが何より大事なのでしょうね。 — SEO Japan [G+]