Googleがランキング要素のTOP3を公式に発表。

昨年、GoogleがRankBrainを発表した際は大きな話題となりましたが、”3番目に重要なランキングシグナルである”、という発言もその理由の1つであったと思います。当時は上位2つの要素を明らかにはしていませんでしたが、Googleのアンドレ・リパッセ氏(発音が間違っているかもしれません)がハングアウト内で言及しました。1つはコンテンツ、もう1つはリンクだということです。ダニー・サリバン氏はリンクと言葉と予想していましたね。ダニー・サリバン氏ではなくとも、”まあ、そうだよね”、といった感想が大半だとは思いますが、Googleの方の発言は、確かに初めてのことだと思います。– SEO Japan

Googleのアンドレ・リパッセ氏が明らかにした。Google検索のランキング要素のTOP3は、リンク、コンテンツ、RankBrainだ。

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*リンク先は全て英語となっています。

Googleの検索結果で上位を獲得するための要素とは何だろうか?最も重要な3つの要素が初めて明らかになった。リンク、コンテンツ、そしてRankBrainだ。

RankBrainが3番目に重要なランキング要素であると、昨年Googleが発言していた。しかし、上位2つの要素が何であるかは明らかにしていなかった。昨日、GoogleとのQ&Aにて、Googleのサーチクオリティ・シニアストラテジストのアンドレ・リパッセ氏が、上位2つの要素はリンクとコンテンツであると発言した。

(上位2つの要素が)何であるかをお伝えしよう。先ずはコンテンツ。そして、サイトに向けられているリンクだ。

彼はその内のどちらがより重要であるかは述べていない。つまり、ランキング用をのTOP3のリストは下記のようになる。

1&2 リンクとコンテンツ
3  RankBrain

もちろん、Googleはその他の多くの要素も見ている。ちょうど、我々が作成したランキング要素のテーブル表のように。兎にも角にも、上位3つの要素が、Googleによって公式に認められたのだ。

下記に動画を掲載しておく。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Now we know: Here are Google’s top 3 search ranking factors」を翻訳した内容です。

RankBrainの内容についてはGoogleはあまり詳細を語っていないこともあり、ランキング要素としての解釈も難しいものであると感じています。(その分、先日のSMXでのRankBrainのセッションは非常に盛り上がっていましたが。)RankBrainの対象となっているクエリは全体の内の1部です。また、クエリの解釈の部分という働きからも、ランキング要素として考えることは、なかなか複雑なことだと思います。色々と明言できる部分は少なくなるのも仕方ないと感じつつも、定期的に行われるこうした議論を聞くことは非常に興味深いですね。– SEO Japan

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Googlebot のスマートフォン用ユーザー エージェントの更新について

Google では、ウェブ上の技術の変化に応じて、Googlebot で使用するユーザー エージェントを定期的に更新しています。来月、Googlebot のスマートフォン用ユーザー エージェントを更新する予定です。

Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/41.0.2272.96 Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
(2016 年 4 月 18 日以降の Googlebot スマートフォン用ユーザー エージェント)

現在は、次の Googlebot スマートフォン用ユーザー エージェントを使用しています。

Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 8_3 like Mac OS X) AppleWebKit/600.1.4 (KHTML, like Gecko) Version/8.0 Mobile/12F70 Safari/600.1.4 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
(現在の Googlebot スマートフォン用ユーザー エージェント)

Google では、最新のウェブ技術を使用しているページをレンダラーが適切に解釈できるように、ユーザー エージェント文字列を更新しています。Google のレンダラーは進化を続けており、今回のユーザー エージェント文字列の更新は、レンダラーが Safari よりも Chrome により近づいていることを示しています。サイトが幅広いユーザーやブラウザで適切に表示されるように、機能検出やプログレッシブ エンハンスメントの使用をおすすめします。

Google の評価によると、今回のユーザー エージェントの変更は 99% のサイトで影響がない見込みです。サイトが影響を受ける場合に最も多い理由として考えられるのは、そのサイトが Googlebot の特定のユーザー エージェント文字列を期待している場合です。Googlebot に対するユーザー エージェント スニッフィングは推奨されておらず、クローキングの一形態と見なされます。Googlebot は他のブラウザと同様に扱ってください。

サイトが今回の更新による影響を受けそうな場合は、Search Console の「取得してレンダリング」ツールを使って(新しいユーザー エージェント文字列で更新済みです)、または、ブラウザのデベロッパー ツール(Chrome のデバイスモードなど)でユーザー エージェント文字列を変更する方法で、サイトを確認することをおすすめします。ご不明点については、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

ウェブをさらにモバイル フレンドリーにするための取り組み

どんな端末を使用していても、的確で関連性の高い検索結果が表示されるべきだ、と Google は考えています。スマートフォン、パソコン、タブレットのどれを使用していても、検索結果は的確で見やすいものであるべきです。そこで、Google では昨年より、サイトがモバイル フレンドリーかどうかをモバイル検索でのランキング要素の一つとして使用し始めました。この 5 月からは、当該ランキング要素の効果を高めるアルゴリズムのアップデートを段階的におこなっていきます。このアップデートにより、モバイルでも見やすいページが検索結果でさらに多く表示されるようになります。

サイトがすでにモバイル フレンドリーである場合は、今回のアップデートによる影響はありません。モバイル フレンドリー サイトについてサポートが必要な場合は、モバイル フレンドリー テストウェブマスター向けモバイルガイドを確認されることをおすすめします。なお、検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素となります。そのため、モバイル フレンドリーではなくてもページのコンテンツの質が高ければ、関連性の高い優れたコンテンツとして今後もランキングされることがあります。

ご不明な点がありましたら、ウェブマスター プロダクト フォーラムをご覧ください。

Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムを5月に強化することを発表。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムがローンチしてからそろそろ1年が経ちますが、5月にその影響が強化されることが発表されました。しかし、新しい要素が追加されるわけではないようです。あくまで、”モバイル対応かそうでないか”を判断するもので、”どの程度スマホ対応か”、を判断するものではありません。すでに多くのサイトがモバイル対応になっていると思いますが、改めて確認してみてもよいかもしれません。(以前紹介したseoClarityによるホワイトペーパーはこちら。)– SEO Japan

Googleはモバイルフレンドリーの影響を強化すると発表した。しかし、モバイルゲドンの再来ということではないだろう。

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GoogleはWebマスターブログにて、2015年4月21日にローンチした、モバイルフレンドリー・アルゴリズムの影響を強化することを発表した

Googleによると、このアップデートは”5月に開始される”、ということで、”(モバイルフレンドリーの)ランキング要素の影響を増加させる”、ものになっている。また、すでにモバイルフレンドリーの対応を済ませている場合は、特に心配することはないようだ。なぜなら、”(モバイルフレンドリーに対応済みの場合)このアップデートには影響されないからだ”、としている。

今回のアップデートは段階的に行われるため、このアルゴリズムが開始されても、モバイルフレンドリーに対応していないサイトの順位が直ちに大きく下がる、ということにはならない。こう説明されると、段階的にロールアウトされたパンダ4.2を思い出してしまう。しかし、今回のロールアウトが数週間かかるものなのか、数か月かかるものなのか、それは定かではない。Googleは、5月の初旬に”ロールアウトが開始される”としか発言していない。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムはページ単位のシグナルだ。そのため、Googleがそれぞれのページを査定することに時間がかかる。もしかしたら、これが段階的なロールアウトの理由であるかもしれない。また、Googleがあなたのサイトの全てのページをクロールし、インデックスする速度にも影響されるだろう。

今回のロールアウトは、”モバイルゲドン”と呼ばれたオリジナルのモバイルフレンドリー・アルゴリズムの影響と比べれば、小さな影響にとどまると考えられる。オリジナルのモバイルゲドンは、モバイルの検索結果に非常に大きな影響を与えると考えられていた。しかし、皆が予想通りの影響だったと述べているわけではない

あなたのサイトがモバイルフレンドリーに対応していなければ、また、再度確認をしたいのであれば、Googleのモバイルフレンドリーのガイドラインを読み、モバイルフレンドリーテストで確認しよう。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google to boost mobile-friendly algorithm this May」を翻訳した内容です。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムの強化ということで、新しい要素が加わるかと思いましたが、実際はそうではないようです。次の更新でページ速度が加わるのでは、という話も多かったと思いますが、今のところはインタースティシャル広告しか、追加要素はありませんね。また、具体的な開始日は決定しておらず、インテントも引き続き重要なシグナルであることも変わらないようです。(クエリによっては非モバイル対応のサイトが上位に表示されることもあります。)Googleの公式ブログも簡潔にまとめられており、そこまでの影響がなさそうなことがうかがえますが、TheSEMPostでも詳しく紹介されていましたので、ご興味のある方はご確認ください。– SEO Japan

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GENKINGさん「Googleは使わない」発言から考える、プラットフォーム分散時代のSEO

Instagramでフォロワー84万人を誇るタレント・モデルGENKINGさんの「Googleでの検索はSEO対策されているから見ない(リアルじゃない)」という発言に対し、様々な意見が交わされています。

Googleは使わない、SEO対策しているから??Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」
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Twitterの反応

「ビジネスがInstagramに入ってたらそれってリアルなの?」という指摘はさておき、10代の検索行動が変わっている、ということは重要な発見かと思います。 ここについて、SEOに携わる者の立場から考えを整理してみました。

「リアル」じゃないとはどういうことか

様々な解釈がありますが、僕はここでいう「リアル」=「自分たちの感覚に近い」「信じられる、嘘がない」という意味だと捉えました。

”Instagramをやっているのは10?20代。『大人っぽい』ものはクリックしないと思うんです。どの会社でも若い子がいて、そういう子のほうが『リアル』を知っている。そういう子にSNSのマーケティングを任せないと『わー、大人がやってるんだな』と思ってしまう” ? ”僕の友だちは雑誌を買わなくなっている。雑誌は作られていてリアルじゃないんですよ。Instagramは好きなモデルの私服を見られたり、すごくリアル。” ? 引用:Googleは使わない、SEO対策しているから??Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

Instagramは個人がやっている、顔が見える(投稿から人となりがイメージできる)。会社組織がやっていると人となりが見えないし、オッサン達がやっているから感覚が離れている。金の匂いがしてなんとなくうそ臭い。そんな感覚が読み取れます。 そういう意味では、検索して出てくる情報はInstagramのそれとは異なり、「リアルじゃない」という感覚があるのかもしれません。

人は自分の知る最適なプラットフォームで情報を探す

では、今後Google検索はInstagramなどのSNS内検索に取って代わられていくのでしょうか? ここについて、コミュニケーションプランニングのトップランナーであるさとなおさん高広さんのFacebook上でのやり取りがとても参考になったので引用します。

必読ですね。マーケティングはすべてバレている。そんなプレゼンを前の会社を辞める前にあるクライアントにしたことがあるんだけど、10代20代(特に砂一)は、裏で操作(SEOなど)されていたり、フィクションであるもの(リアルでないもの:広告…

佐藤 尚之さんの投稿?2016年3月3日

この投稿の中のお二人のコメントのやり取り。

今回の記事に関するさとなおさんと高広さんのやり取り

さとなおさんはユーザーの情報の捉え方の変化が重要であることを説き、高広さんは実際の検索行動の変化について現実的な指摘をされています。どちらも重要な視点です。

”もとから若い世代になるほどWeb検索はしてません。加えて、今の10代が現在のライフステージにおいてWeb検索を使わず、instagramを使ってるからといって、将来にわたってWeb検索をしないということはないと思います。むしろ、ライフステージごとに必要としている情報が違うゆえに、それぞれに合わせたプラットフォームが使われているのである、と考えるほうが無難でしょう。”

このコメントに集約されていますが、人はその人の知っている範囲で最も適切なプラットフォームで情報を探します。なので、ライフステージや目的によってほしい情報が変われば使用するプラットフォームが変わってきて当然といえます

実際、「本を買うならAmazonで検索する」「レストランを探すなら食べログで検索する」といった行為はInstagram以前から存在し、スマホとアプリの普及によってその傾向は加速しています。

検索という行為はGoogle上で行うのが当然というわけではない、という現実を再認識させてくれたのはGENKINGさん発言の重要な一側面だと思います。

Googleの強みは「ストック情報」を「適切に、すぐに」教えてくれること

ユーザー層の違いのほかにもGoogle検索とソーシャル検索の間には決定的な違いがあります。それは「フロー情報」を見るか「ストック情報」を見るかということです。

そもそもSNSは様々なつながりのあるユーザーどうしが交流するためのプラットフォームであり、情報発見のためのプラットフォームではありません。何兆ページ蓄積された世界中のWeb情報を総合して、適切なページをランキング付けしてくれるというシステムは、検索エンジン特有のものです。

Instagramは今春のかわいいワンピースの情報を教えてくれますが、人が日射病で倒れた時の正しい処置方法は教えてくれません。「正確で信頼できる情報がほしい」「すぐに使える情報が欲しい」といったニーズに応えるという意味では、Googleの右にでるものはありません。

Googleもシェアを奪われないよう努力を続けている

また、Googleはただ単にテキスト情報を出すだけではありませんし、中身の伴わないSEO施策に左右されるほど甘くはありません。「誰がいつどんなシチュエーションで検索しても、欲しい答えを最速で返せる」という理想を目指して開発を行っているのがGoogleです。

ペンギンアップデートパンダアップデートを始めとするスパム対策はもちろんのこと、ユーザーが検索した場所に応じたアルゴリズム開発(ベニスアップデート)、音声検索などの複雑なクエリに対応したアルゴリズム(ハミングバード)なども、ユーザー行動が多様化する中で適切な答えを返そうとするGoogleの取り組みです。

ある意味、Facebookを始めとするソーシャル時代のプラットフォーマーと、検索の全てを握ろうとし続けるGoogleとのプラットフォーム同士の戦いであると見ることもできます。

FacebookのInstagram買収、FacebookのInstant ArticlesGoogleとTwitterの提携なども、こうしたメディアとユーザーをめぐる戦いの延長だといえるでしょう。

プラットフォーム分散時代のSEO – 一つのプラットフォームにとらわれない、という発想が必要

これまでSEOに取り組んできた事業者はどうすれば良いのでしょうか。

「今すぐSEOをやめてInstagramに移行すべき」とは当然なりませんが、ユーザーとコンテンツの接触方法および信じ方が変化してきているということは再認識すべきでしょう。

Instagramの例を引くまでもなく、ユーザーと企業とのタッチポイントは複雑化しており、それらを前提としてマーケティングを実施する必要性は増しています。にも関わらず、「検索向けだけにコンテンツを作る」「ソーシャル向けだけにコンテンツを作る」といった、特定のプラットフォームにとらわれた情報発信がなされているケースが非常に多いです。というか、無意識のうちに偏った発想になりがちです。

  • そのコンテンツは誰にどう考えて欲しくて公開しているのか
  • どんな経路で発見されることを期待しているのか

こうしたことを一つ一つのコンテンツ作りにおいて丁寧に考える必要があります。何を前提とするかによっても、コンテンツの作り方は随分と変わってきます。まず情報を届けたいユーザーとそのシチュエーションがあり、それを実現するために検索が適切であれば、SEOも考えてコンテンツを作る。SEOは目的ではなく手段であるべきですが、偏って見られがちな傾向があります。

SEOは上位表示のための小手先の技術ではなく、「ユーザーに向けた情報をいかに検索から発見してもらいやすくするか」という発想と手法です。ユーザーの意識と行動の変化の理解や、ユーザーにどういった価値を届けるかといったコンテンツ発想は、今後のSEOの取り組みでは必須になってきます。GENKINGさんの発言も、「SEOへの理解が甘い」として看過するべきものではないでしょう。

【セミナーのお知らせ】
3月25日(金)「成果に結びつけるSEO設計とコンテンツマーケティング事例セミナー」を実施いたします。場所は渋谷です。残席ありますので、興味のある方はぜひご参加ください。

GENKINGさん「Googleは使わない」発言から考える、プラットフォーム分散時代のSEOナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

企業から無料で提供された商品をブログでレビューする際のベスト プラクティス

オンライン マーケティングの手法の一つとして、企業がブロガーに無料で商品を送付してレビューしてもらったり、ブログ投稿で言及してもらう代わりに商品を贈呈したりする場合があるようです。今回は、商品を提供する企業や投稿を記述するブロガーの皆様に向けて、そのようなコンテンツがユーザーにとって有益で、同時に Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)にも準拠するためのベスト プラクティスをご紹介します。

  1. 必要に応じて nofollow 属性を使用する

    商品やサービスを受け取る見返りとして、PageRank を転送するようなリンクを設置することは、リンク プログラムに関する Google のガイドラインに違反しています。例えば、次の場所にリンクするように企業がブロガーに要請する場合があります。

    1. 企業のサイト
    2. 企業のソーシャル メディア アカウント
    3. 商品を販売しているオンライン ストアのページ
    4. 商品のレビューを掲載しているレビュー サービスのページ
    5. アプリストアに掲載されている企業のモバイルアプリ

    このようなリンクは自然に生じたものではありません(つまり、企業がリンクと引き換えに無料の商品やサービスの提供を申し出なければ存在しなかったリンクです)。したがって、ブロガーはこうしたリンク全てに対して nofollow 属性を設定してください。企業や協力しているマーケティング会社は、リンクに対して nofollow 属性を使用するようブロガーに働きかけることで、役割を果たすことができます。

  2. 関係を開示する

    ユーザーは、スポンサー付きのコンテンツを表示している場合は知らせてほしいと考えています。また、国によっては、スポンサーの開示を義務付けた法律も存在します。開示情報は投稿のどこに表示してもかまいませんが、ユーザーが投稿全体を読まない場合もあるので、上部に配置するのが最も有効です。

  3. 魅力的でユニークなコンテンツを作成する

  4. 成功しているブログには、ユーザーにまたアクセスしたいと思わせる確かな魅力があります。自分のテーマとする分野で頼れる情報源になったり、他の人が注目していない有益なニッチ情報を紹介したり、独自の専門知識や情報源に基づいて自分だけが作り出せる、他にはないコンテンツを提供しています。ブロガーの皆様も、そんな魅力的でユニークなコンテンツの制作を心がけてみてください。

より詳しい情報を知りたい場合は、Google ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご覧ください。

SMX West 2016-おまけ:マット・カッツ氏も登場!Google Danceでダンス!ダンス!ダンス!

前回の記事でセッションレポートは全て完了しましたが、今回の記事はおまけ記事となります。SMX West 2016の2日目、3月2日に開催された、Google Danceに参加したレポートです。マウンテンビューの本社で行われた、SMX参加者限定のパーティーです。非常に開放的で多くの参加者が楽しんでいました。そして、パーティーの途中では、マット・カッツ氏も登場し、会場は大いに盛り上がります。Google本社を訪れる機会などあまりないため、非常に貴重な体験となりました。– SEO Japan

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Google Danceとは?
かつては、Googleがアルゴリズムを変更するたびに順位が変動する現象を指す名前でした。しかし、Googleが検索マーケターを招待する、毎年のイベントの名前でもあります。

2002年から2008年まで開催されており、当時は、セルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏の姿もあったようです。その後、しばらくの間開催されていませんでしたが、今回のSMX West 2016で復活を果たしました。

ホテル前に集合し、みんなでバス移動
SMX Westの会場近くのホテルで待機し、バスで移動します。500名が招待されたとのことで、大勢の人の姿がありました。参加者にはチケットが配られ、SMXのパスホルダーに入れておくよう言われました。

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ホテル前の交差点。夕暮れ時ですね。

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本社に向かうバスの中。全部で5台ほどでていました。

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Google Danceの参加チケット。揺れる社内での撮影のためピントが。。。

Google本社に到着
パーティーの時間は19:30-23:00。到着したときはすっかり日が落ちていましたが、オフィス内にはまだ働いているGooglerの姿がありました。

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Androidマシュマロがお出迎え。

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オフィスの一棟。非常に開放的な雰囲気。

ゲイリー氏がお出迎え
受付を済ませた後、Google DanceのTシャツのプレゼントがありました。ゲイリー氏が受付やTシャツの配布作業を率先して行っており、バリバリ働いていました。

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ゲイリー氏自らTシャツの配布。

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Google Dance Tシャツ。複数のサイズから選べます。

いざ、パーティー会場へ!
Google Danceの会場は室内でしたが、DJブースも設置され、にぎやかな音楽が流れています。すでに皆さんハイテンション。

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会場前の列。会場前の屋外のスペースも利用可能でした。

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Googleカラーに彩られたDJブース。

食事も用意されていました。もちろん、お酒も。

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普通に美味しかったです。カフェテリアからのデリバリーなんでしょうか?

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Google Danceのロゴの前で記念撮影。みんなやってました。

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もちろん、有名な方々もやってました。

マット・カッツ氏が登場
会場の入り口付近で楽しんでいると、フラっとマット・カッツ氏が現れました。ダニー・サリバン氏も近くにいたため、二人で再開を喜び合っていました。そして、あっという間に大勢の人に囲まれます。

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マット氏とダニー氏が仲良くセルフィー。

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ゲイリー氏もパーティー会場に。多くの参加者に声をかけていました。

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マット・カッツ氏と記念撮影。2年ぶり。

SMX West 2016
SMX Westに参加したのは今回が2度目(SEO Japanとしては4回目)になります。前回は2年前でしたが、当時は、ハミングバードやオーサーシップ、Not Providedなどの話題が多かったように感じます。

今年は、RankBrainやAMPに加え、手動による対策やランキングエンジニアの話など、様々なトピックのセッションに参加しました。SMX WestはGoogle本社とも近いサンノゼで開催されるため(?)、多くのGoogle社員の方が参加されます。日本からの距離も比較的近いので、おススメですよ!

最後に、今回のSMXのセッションレポートを下記に記載させていただきます。ご興味があれば、ぜひ、ご確認くださいm(__)m

 

 

 

 

 

 

 

 

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もちろん、Google Danceに参加するのは初めてでしたが、非常に貴重な体験であったと思います。今回のGoogle Danceはゲイリー氏の発案で復活が決定したと聞きましたが、ホスト役として参加者への気遣いを様々なところで感じました。また、バリー・シュワルツ氏によると、以前のGoogle Danceは広告主のためのイベント、という意味合いが強かったようですが、今回はWebマスター向けとしてのイベントだったとのことです。色々な方とお話しすることができ、非常に刺激的で貴重な体験でした。もちろん、次の日の午前のセッションは大変だったわけですが。(笑)SEO Japan

SMX West 2016-Googleのランキングエンジニアが語る、Googleの仕組み。

SMX West 2016、最終日のセッションです。Googleのポール・ハー氏を招いたセッションで、Googleの仕組みについて話してくれています。後半のQ&Aにゲイリー氏も登場しましたが、あまり多くは語りませんでした。もちろん、ランキングアルゴリズムを説明してくれるわけではないですが、普段はあまり聞く機会のないストーリーを語ってくれています。特徴的だったのは、大量の実験を行っていること。数々のトライアンドエラーと努力によって、精度の高い検索エンジンが生まれていることを垣間見ることができました。– SEO Japan

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Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Gary Illyes(Webmaster Trends Analyst, Google, @methode)
Paul Haahr(Software Engineer, Google, @haahr)

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Googleのランキングエンジニアリングがしていること

  • サーバーのためのコードを書く
  • 新しいシグナルの研究や、新しい方法での古い複数のシグナルを組み合わせ
  • Googleが使用する測定基準の最適化
  • 品質評価に基づいた検索結果の修正
  • 品質評価ガイドラインの修正や新しい評価基準の開発

今日のGoogle検索
モバイルファーストだ。今までにないくらい、モバイルからのトラフィックが多い。それは、Googleの考え方に影響を与えるほどだ。モバイルではタイプ(入力)ではなく、ボイスサーチやタップが使われる。そして、ユーザーのロケーションもかなり影響する。

様々な機能
サジェスト、オートコンプリート、計算機、ナレッジグラフ、マップ、画像、天気・・・。生活のあらゆる場面で利用されている。

10個のブルーリンク
検索結果画面の1ページにつき、青色で10本のリンクを表示する。これが、一番おなじみのスタイルだ。この表示方法の課題は2つある。1つは、”どんなドキュメントを表示するべきか?”であり、もう1つは、”それらをどんな順番で表示するべきか?”というものだ。ちなみに、私の仕事は収益とは関係がない。ただただ、ユーザーを見ている。

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検索エンジンの2つのパーツ
検索エンジンには2つのパーツがある。

  • クエリの前段階
  • クエリの処理

クエリの前段階
まずはWeb(サイト)をクローリングする必要がある。その後、クロールしたページを分析する。リンクの展開、コンテンツの読み込み(JavaScriptやCSSも合わせたフルレンダリング)、意味づけした注釈、などだ。その後、インデックスを構築する。

Webインデックス
本のインデックスと似たようなものだ。一つ一つの言葉が記載されるページの、全てのリストを作成する。それらを、何百万というグループに落とし込む。Googleでは、これらを”シャード(shards:破片、かけら)”と呼んでいる。Webインデックスには何千ものシャードがある。さらに、ドキュメントごとのメタデータもこれに加わる。

クエリの処理
クエリの理解と拡大が行われる。スコア付けも行われ、クエリの調整も加えられる。

クエリの理解
まず、該当のクエリが、よく知られたエンティティであるかを確認する。例えば、”san jose convention center(サンノゼコンバーションセンター)”、”matt cutts(マット カッツ)”などがそれにあたる。また、類義語の存在も確認する。例えば、”gm trucks”という場合、”gm”は”general motors(ゼネナルモーターズ)”だろう。しかし、”gm corn”の場合、”gm”は”genetically modified(遺伝子組み換え)”となる。そして、前後関係や背景などのコンテクストも確認する。

スコア付け
ここでは、全てのシャードにクエリが送られる。そして、合致したページの検索、クエリとページのスコアの計算、スコアごとに上位○○ページを送り返す、といった作業が全てのシャードで行われる。その後、全てのページが組み合わされ、スコア順に並べ替えを行う。

検索後の調整
クラスタリング、サイトリンク、重複、スニペットの確認などを行う。また、スパムが原因の順位下落や手動による調整の確認も行う。

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スコア付けのシグナル
シグナルとは、スコア付けに使用される情報の一部であり、クエリに影響される項目と影響されない項目がある。クエリに影響されない項目は、ページの特徴となる項目だ。ページランク、言語、モバイルフレンドリーなどが挙げられる。クエリに影響される項目は、キーワード合致、類語、近接性などが挙げられる。

検索結果の品質の測定基準
「測定できなければ、改善できない」とあるように、測定基準は非常に重要だ。いくつか例を挙げてみよう。まずは、関連性だ。ユーザーからのクエリに対し、該当のページは有益な答えを提供しているか?これが、ランキングにおける一番の基準だ。次に品質が挙げられる。我々が提供している検索結果はどの程度良質なのか?、を見ている。また、結果を表示するまでの時間も重要となっている。もちろん、早ければ早いほうが良い。

Google自身の評価とその方法
我々は、我々自身の評価も行っている。具体的な手法は下記の2点だ。

  • ライブ実験(実際の検索結果を使用した実験・調査)
  • 人による評価実験

ライブ実験
他のWebサイトと同じように、実際のトラフィックでA/Bテストを行っている。また、クリックのパターンの変化も見ている。これは、おそらく、あなた方が考えているよりも難しい作業だ。こうした実験には多くのトラフィックが1つ、または、複数の実験で使われている。完璧な10個のブルーリンクとはなにか?そのために、沢山の実験を行っている。

人による評価実験
実際の人間に実験的な検索結果画面を見せ、どの程度良いかを尋ねている。評価者へのガイドラインを発行しており、自動化を図るべく、ツールの協力も得ている。実際の体験が、品質を伝えることになるからだ。昨年、Googleはガイドラインを公開した。我々が考える品質とは何か?を記載したものだ。

人による評価実験における2つの指標
ニーズメットとページクオリティという2つの指標がある。ニーズメットは、”該当のページがユーザーのニーズに合っているか”、を見る指標だ。完全に満たされている(Fully meets)から、満たされていない(Fails to Meet)まで、6個の段階がある。
ページクオリティは、”該当のページがどの程度良いページか”、を見る指標だ。E-A-Tという軸があり、それぞれ、”Expertise(エキスパート性)”、”Authoritativeness(権威性)”、 ”Trustworthiness(信頼性)”、を表している。

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モバイルファーストの評価
ニーズメットの評価者に対し、モバイルユーザーのニーズに注力してもらうよう、依頼している。つまり、該当の検索結果がモバイルユーザーにとって、どの程度有益で、どの程度満たされたものになっているかを考えてもらう、ということだ。

モバイルを中心とするために
ユーザーの位置情報に非常に気を配る。また、モバイルのユーザー体験を表示するツールなども使用している。評価者にはスマートフォンでWebサイトを確認してもらっている。

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ランキングエンジニアについて
数百人のコンピューターサイエンティストから成るチーム。我々の測定基準とランク付けのシグナルに注力している。多くの実験をしており、多くの変更を加えている。

開発プロセス
まずは、アイデアを出す。解決したい問題があり、そのためにはこのデータが使えそうだ、といった具合に。そして、コードを書き、データを作成し、実験を行い、分析する。これを、ローンチの準備ができるまで繰り返す。その後、定量データの分析チームからのレポートを受け、ローンチする。非常に長い時間がかかることもあり、最悪のケースは2年かかった。

2つの問題
もちろん、上手くいかない場合もあるが、その原因は2つ考えられる。1つは、評価の質が良くない場合であり、もう1つは、測定基準に問題がある場合だ。

評価の質が良くない場合
“texas farm fertilizer(テキサス 農場 肥料)”という検索をした際、ユーザーは肥料のブランドを知りたいと思っている。この製造企業の本社に行きたいと思う人はいないだろう。しかし、実際の検索結果は非常に遠く離れた本社のマップを表示していた。我々は、ライブ実験の結果からこの検索結果を変更することにしたのだが、実は、この検索結果に高評価を与えていた評価者がいた。このように、評価者による評価の質が悪い時がある。

測定基準に問題がある場合
2009年から2011年の間、低品質コンテンツへの不満が多くあった。しかし、我々の関連性における測定基準は、この期間、どんどん上昇していた。そのため、我々は自分たちはうまくやっていると考えていたが、実際は、我々が望むものを測定していなかったのだ。つまり、品質における測定基準は、関連性における測定基準と同じではなかったのだ。

Q&A

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*Q&Aからダニー・サリバン氏とゲイリー・イリーズ氏が登壇しました。また、それぞれを下記のように記載します。

  • ダニー・サリバン氏=”ダニー”
  • ポール・ハー氏=”ポール”
  • ゲイリー・イリーズ氏=”ゲイリー”

ダニー:RankBrainとインデックスの関係は?
ポール:RankBrainはシグナルのサブセットだ。RankBrainの仕組みについて、あまり詳しいことは話せない。

ダニー:RankBrainはオーソリティをどのようにして判断しているか?
ポール:トレーニングの成果によって可能だ。クエリとシグナルを見ている。しかし、皆様にとって有益なことはお話しできないと思う。

ダニー:エンティティは5年前に話していたような内容と変わりないか?
ポール:ナレッジグラフのことだろうか?もちろん、継続している。

ダニー:GoogleNowとクロームなどでデータは区別しているか?
ポール:ログインしているかどうか、ということだろう。我々は一貫した経験を提供しており、ブラウザの履歴などもそれに含まれている。

ダニー:一日のうちで、同じクエリで検索結果が変わっている
ゲイリー:マップやナレッジグラフの場合は、営業時間などで変わるかもしれない。しかし、確証は持てない。

ダニー:上手くいっていないという状況をどう判断しているのか?
ポール:実験を常に行っている。大量のメトリックスをそれぞれの実験で使っている。個別のクエリに当てはめている。

ダニー:パンダとペンギンについて
ゲイリー:ペンギンのローンチはもうすぐだと思うが、具体的な日付けはわからない。また、今後ローンチの予定日を伝えるのはやめようと思う。すでに数回失敗してしまっているし、ビジネスとしてよくないことだ。

ダニー:オーソリティについて、どのように計測しているのか?
ポール:詳細についてはお答えすることができない。しかし、我々は、評価者がオーソリティと思うことと同様に考えることができているか?を測定している。

ダニー:オーソリティは直接ランキングに影響するのか?
ポール:公定も否定もできない。直接的な回答があるほど、簡単なものではない仕組みになっている。

ダニー:rel=authorについては?
ゲイリー:rel=authorの将来的な活用を探っているチームが、少なくとも、1つある。私がSEO担当者であれば、タグを残したままにするね。しかし、新しいページを作成する場合は、わざわざ加える必要はない。

ダニー:CTRについて
ポール:CTRの実験はしている。パーソナライゼーションも考慮しながら。しかし、非常に課題が多い。ミスリーディングを起こすこともある。ちなみに、10位のCTRは8位や9位よりも高い。7位よりは低いが、おそらく、2ページ目に行きたがらないユーザーが多いのだろう。

Googleという巨大なプロダクトを構成するため、運用を含め、実に様々なチームが関わっているようです。今回のポール氏がお話してくれた内容は、その中でも核となる、ランキングに関わるチームのお話でした。おそらく、かなり簡略化した説明であると思いますが、それでも多くの項目を紹介してくれました。ゲイリー氏は、やはり、ペンギンについての質問を受けていましたが、大きな情報というものはありませんでした。ペンギンもプロダクトを構成する一要素であるため、すべての要素を細かく把握することは、非常に厳しいことなのかもしれないですね。今回の記事で、SMX West 2016のセッションレポートは全て終了となります。前回訪れてから2年も経っていることに驚きを隠せないのですが、今回も非常に刺激を受け、有意義なカンファレンスでした。今後もSEO Japanとして参加したカンファレンスのレポートを掲載したいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。m(__)m– SEO Japan

SMX West 2016-App IndexingとApple検索。

今回の記事は、それぞれ別のセッションからのピックアップとなります。前半はGoogleのマリヤさんによるプレゼンテーションで、App Indexingの概要をまとめてくれています。後半は、MobileDevHQ社のイアンさんによるプレゼンテーションで、Apple検索についてのデータなどを披露しています。SEOにおいても無視できない領域であるため、この辺りもしっかり押さえておきたいところです。– SEO Japan

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Moderator:Barry Schwartz(News Editor, Search Engine Land, RustyBrick, @rustybrick)
Speakers:Mariya Moeva(Webmaster Trends Analyst, Google)

多くの時間がスマホで過ごされている、多くのアプリが落とされているが、アクティブなアプリは少ない。今日はApp Indexingの実装におけるメリットを中心にお話しする。

リッチスニペットと検索画面
検索結果画面のリッチスニペットで目立つことができ、インプレッションの増加が期待できる。また、検索結果からアプリへの直接向かうリンクを設置できる。大きめのロゴと一緒に表示。

サジェストに表示される
クエリとコンテンツに関連性があれば、サジェスト表示される。

ディープリンク(Now on Tap)
スマートフォンのあらゆる場所からアプリへのディープリンクを張ることができる。チャットの会話中にお店の話題が出て、そこからアプリへ導く、ということも。

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インストールカード
アプリを探していると強く思われるクエリには、カードとして表示される。

ストリーミング
検索結果画面から直接アプリのトライアルができる。(注:米国で一部のパートナーのみ)

アプリファーストコンテンツ
Webコンテンツでクエリとマッチしないものがあれば、アプリのコンテンツが検索結果に表示されるように。(アプリ内のみのコンテンツも表示)

AliExpressの場合
検索でのインプレッションが80-90%増加。また、関連性のある検索におけるクリック率が、30-40%増加した。また、すでにアプリをインストールしているロイヤルカスタマーは、コンバージョン率が高まった。

サーチコンソール
インデックスされているアプリのページ数を確認。クリック数やインプレッションも。Webサイトのように。また、インストールボタンのクリック数も。どのくらいインストールボタンが表示され、どのくらいインストールされたか、など。Webサイトと同様、サーチコンソールでアプリを認証しましょう。

Fetch as Google
Googleから見たアプリの表示を確認。

フィードバックは?
App Indexingについてのハングアウト(オフィスアワー)を開催している。また、リリースノートも公開している。

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まとめ

  • アプリのコンテンツを検索結果に組み込む
  • サーチコンソールを使用してROIを確認
  • 実装方法などの資料はこちら

Q&A

スパム対策
偽のレビューやダウンロードなどのスパムとGoogle Playは戦っている。ただし、App Indexingを用いたスパム例は多く見かけない。

Android Studio
App Indexingを実装した際、不備があれば指摘してくれる。

コンテンツミスマッチ
App Indexinの実装のエラーでコンテンツミスマッチが多い。

アプリストアSEO
アプリストアは全く別のもの。説明文、スクリーンショット、プレビューなどを良くすること。

MariyaさんがTwitterを再開!
アカウントはこちら

Appleは次の検索のキングとなるのか?

Ian Sefferman(CEO, MobileDevHQ, @iseff)

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iOSの3つの検索

  • iOS SpotLight(一般的な目的)
  • iOS ユニバーサルリンク(Webをアプリへマッピング)
  • Google App Indexing(アプリをGoogleへインデックス)

AppleはGoogleのテクノロジーをうまく使っている。

SpotLight
自身のスマートフォン内のデータなど、パーソナルな検索。例えばGettという、タクシーサービスのアプリの場合。一回使って、その後SpotLightでGettと検索すると、複数のGettが表示。過去に行った場所の記録が表示される。

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普及率
SpotLightの普及率は伸びている。カテゴリごとでは、生産的なアプリ(ドキュメントの共有や修正のアプリなど)や旅行系などが多い。ゲームや画像などはテキストのインデックスが難しいので適していない。アプリストアのTOPチャートの35%がスポットライト。

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ユニバーサルリンク
次世代のディープリンク。アプリをインストールしていれば、Webではなく、アプリに行く。

カテゴリごとのデータ
フード、ライフスタイル、ショッピングなどが多い。画像、ソーシャル、スポーツなどは低い。アプリストアのTOPチャートの27%がユニバーサルリンク。

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ローンチ後のエンゲージメント
ローンチ後着実に伸びている。青色のバーは、ユニバーサルリンク経由のアプリを開いた数。

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SpotLightの測定
下記のコードを追加することで、SpotLight検索経由からアプリを開いた数を測定できる。

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ユニバーサルリンクの測定
下記のパラメータを追加することで、ユニバーサルリンクのリファラを測定できる。

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App Indexingはまだ公式に公開されてから、1年半ほど経ちましたが、着々と進化しているイメージがあります。今後も検索とアプリの融合は進んでいくと思われます。また、Appleに関しても、検索に力を入れている気配が伺えます。Googleとはプロダクトに対する哲学がかなり異なるため、今後の進化が気になりますね。どちらかと言えば、ざっくりとした内容のセッションではありましたが、こうした情報を契機により深い学習をするのも良いのではないでしょうか?– SEO Japan

SMX West 2016-RankBrain。我々は、Googleの新しいマシンラーニング・システムをどのように理解するべきか?

Googleが昨年公にした、RankBrainについてのセッションです。RankBrainについては、”機械学習の技術を用いていること”、”複雑なクエリの精製に使われていること”、”3番目に重要なシグナルであること”、は明らかにされていましたが、詳細な説明はGoogleからはされていません。そんな状況の中、Searchmetrics社のマーカス氏と、Stone Temple社のエリック氏が独自の調査を行い、RankBrainに対する解釈を披露しています。前者は、関連性の理解について、後者は検索結果の改良について、をメインに話していますが、非常に興味深い内容でした。Googleの方を招いたセッションではありませんでしたが、今回のSMX Westの中で最も内容の濃いセッションと感じています。– SEO Japan

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RankBrainとは何か、どう動いているのか、そして、それが意味するものは何か?

Moderator:Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Speakers:Marcus Tober(Founder/CTO, Searchmetrics Inc., @marcustober)

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RankBrainについて、Googleはそこまで詳細な情報を与えてくれていない。しかし、我々が知っておくべきことであることは間違いない。(ダニー氏)

イントロダクション
このセッションでは、GoogleのRankBrainとは何なのか、どのような仕組みなのか、何を意味するのか、についてお話しする。

マシンラーニング(機械学習)? AI(Artificial Intelligence:人工知能)?
マシンラーニングはAIとイコールではない。マシンラーニングは、時間をかけて改良していくアルゴリズムである。AIは、人間と同様の知能である。また、ディープラーニングは、マシンラーニングとAIのギャップを埋める目的で、より複雑な問題を処理することができる。

マシンラーニングの技術を用いた例
スパムメールのフィルタリング、Facebookの写真認識、iTunesなどの音楽や動画のレコメンデーション機能、チェスなどのボードゲーム(対戦ロボット)、などが身近な例だろう。

囲碁:マシンラーニングの限界
囲碁は2,500年の歴史があり、世界中に4,000万人のプレーヤーがいる。マシンラーニングでは打ち破れないと考えられていた(AlphaGoまでは)。囲碁は非常に難しいゲームだ。駒の移動パターンは、チェスの場合10の50乗だが、囲碁の場合は10の171乗にもなる。

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ちなみに、Googleという名前の由来は”Googol”であり、10の100乗を意味する単語だ。

ディープラーニングとAlphaGo
今までの伝統的なAIの手法は、移動可能な全てのポジションを分析しようとしていたが、囲碁の場合は数が膨大なため、うまくいかなかった。AlphaGoは12の異なるネットワークの層をまたぐ、深いニューラルネットワークを使用している。1つのニューラルネットワークは次に動くべき手を選び、別のニューラルネットワークはゲームの勝者を予測している。このように、Googleは常に、問題を解決しようとしている。これはRankBrainにも当てはまる。

RankBrainを理解しよう
ジェフリー・ヒントン氏(トロント大学の教授であり、Googleでも活躍)の功績の賜物でもあるプロジェクトがある。これを簡単に説明してみよう。まずは、”thought vectors”の話だ。何もない空間を想像してほしい。そして、この世の全ての言葉がその空間に配置される。それぞれの言葉にはポジションがあり、別の言葉との近接(距離感、近さ)を持つ、というイメージだ(それぞれの言葉と言葉の距離=関係性を把握する)。Googleは検索クエリをマッピングし、それぞれのクエリの距離を測ることができる。

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ある言葉とある言葉の距離が近いことをGoogleは理解しており、それぞれの関連性を見出す。そして、良い検索結果は距離感に基づいている。RankBrainは、”カリフォルニアの天気はどんな感じになるかな?”という話し言葉のようなクエリを、”天気予報 カリフォルニア”と解釈することができ、それに近しい検索結果を出している。クエリ内の言葉を、その言葉と近しい距離の別の言葉に置き換え、それを元に検索結果を提供することで、良質な検索結果を得られるのだ。

Searchmetricsによる仮説
伝統的なランキング要素は全く意味が無くなっている、という仮説を立てた。現在、RankBrainはすべてのクエリに使われてはいないが、今後全てのクエリに使用されればどうなるだろうか?あるクエリに対してRankBrainが使われた場合、3番目に重要なシグナルとなる。下記に、我々の仮説をまとめる。

  • RankBrainは関連性のあるコンテンツに集中している。
  • RankBrainはクエリに対して関連のある結果を出すために、”thought vectors”を使用している。
  • 関連性スコアはランキングの順番を決定するのに役立つ。

調査内容
下記に、今回調査する上での基準をまとめる。

  • Google(米国)の上位30位の検索結果
  • およそ、400,000のデータポイント
  • 3つのキーワードセット(”ローン”、”Eコマース”、”健康”、の関連ワード)
  • どのランキング要素が最も重要かを知ることが目的
  • コンテンツの関連性を理解するためのスコアをつけることにより、RankBrainをエミュレートする

いわゆる、伝統的なランキング要素では説明がつかない例がある。例えば、”cash advance fresno ca”というクエリでは、5位に表示されているサイトは12位に表示されているサイトよりも、バックリンク数や内部リンク数で圧倒的に低い数字が出ている。

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既存の要素1:バックリンク数
”Eコマース”の相関関係はポジティブ。つまり、リンクが多ければ順位が良いという状況。”ローン”の場合はネガティブ。少ないバックリンク数でも上位表示されている。

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既存の要素2:内部リンク数
全体的に”Eコマース”で内部リンクが多いのは、多数の商品ページがあるなど、納得できる理由はある。

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既存の要素3:タイトル内のキーワード
”ローン”では、タイトルタグ内にキーワードが入っているページは10%ほどだ。

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既存の要素4:単語数
”Eコマース”と”健康”では単語数が多いほうが上位表示されている。つまり、コンテンツが多いほど有利ということだ。

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上記4つの例の中で、今までの理論が通用しない検索結果があった。例えば、バックリンク数が少ないページや、単語数が少ないページが上位表示されていることがあった。なぜ、伝統的な要素がランキング要素になっていない例があるのだろうか?

関連性の要素
我々は、RankBrainをエミュレートし、関連性のスコアをつけた。このスコアは、クエリに対する検索結果との関連性に基づいている。我々は、この関連性を測定するため、(関連性についての)25種類のランキング要素を使用した。この要素はキーワードによって異なるため、具体的に何かを説明することは、ここではできない。

Eコマースの例1
“security camera system(セキュリティ カメラ システム)”というクエリの例。1ページ表示のうち、9つのサイトにカート機能がついていた。9位に表示されていたサイトのみがついていなかったのだが、なぜ、このサイトは1ページ目に表示されているのか?このサイトの関連性のスコアは、上位30位の内、最も高いスコアであった。

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Eコマースの例2
“best bluetooth headphones(ベスト ブルートゥース ヘッドフォン)”というクエリの例を見てみよう。2位に表示されているサイトの内部リンク数は、26位のサイトよりもかなり少ない。しかし、2位に表示されているサイトの関連性のスコアは、上位30位の中で最も高かった。

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健康の例
“natural detox(ナチュラル デドックス)”というクエリの例。5位表示のサイトを見ると、単語数、内部リンク数、インタラクティブの要素、などが全て26位に表示されているサイトよりも低い。

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関連性スコアのまとめ
関連性スコアの高いサイトには、以下の特徴がある。

  • ユーザーの意図と合致している
  • 論理的に構成されており、包括的
  • 良いユーザー体験を提供している
  • 全体的(トピックに関連する別のトピックも扱っている)

調査結果のまとめ
この調査によって得られた結果を以下にまとめる。

  • キーワードによって上位に表示されるための要素は異なる
  • 関連性の要素は全てのキーワードで効果的である
  • 今回紹介した例の全ては、関連性スコアが高い、ということで説明がつく
  • 関連性スコアは他の要素を強化し、結果、高順位を獲得する

SEOへの影響
SEOが重要であることに変わりはないが、変化している。新しく導入されたRankBrainは、全てのクエリで使用されているわけではない。短い、人気のあるクエリの、すでに定番となっているような検索結果に対しては、RankBrainによるフィルタリングはないだろう。

RankBrainは関連性を見ており、関連性は高順位を獲得するうえで必須の要素だ。つまり、ユーザーのインテントとあなたのコンテンツを合致させることが、SEOにおいて重要なことであると言えるだろう。

検索の未来
強力なデータ分析から得られた改良の積み重ねが必要であり、マシンラーニングとディープラーニングは、複雑なデータから意味を見出す。データドリブンなアプローチこそが求められており、これは、コンテンツにもあてはまる。

この考えは、RankBrainとSearchmetricsで共通した考え方である。

RankBrainとは何か?そして、その仕組みは?

Eric Enge(CEO, Stone Temple Consulting, @stonetemple)

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2013年に脳の外科手術を受けた。しかし、これが今回私がRankBrainについてお話しする理由と関係があるわけではない。

RankBrainとは何か?
2015年10月に、ブルームバーグの記事によって明らかになった。その記事では、”RankBrainは言語やクエリを、人の直感や推測する方法と似た手法で、解釈する”と記載されている。つまり、”Googleは言語理解を深めている”、ということだ。

言語分析のコンセプト
RankBrainだけに限った話ではない、基本的なコンセプトをお話しする。まずは、ストップワード(Stop Words)だ。これは、”a”や”the”や”such”など、言語処理をする前にフィルタリングされる(不要な)単語だ。しかし、ストップワードを除外してはいけない場合もある。

ストップワードが必要な例
例えば”The Office” の”The” は重要。テレビドラマの名前の場合もあるし、会社という意味もある。また、”coach”という単語も、ブランドを意味する場合もあるだろう。同一のセンテンス内に、”バッグ”が含まれていたり、”Coach”と大文字で表記されていた場合、監督という意味の”coach”と違うことを人間は理解できる。

RankBrainの働き
上記の例の人間が理解できる部分を、アルゴリズムで可能にしたものがRankBrainだ。RankBrainは言語内の関連性を理解し、該当の単語の意味を解釈する。実際、ゲイリー氏はRankBrainを以下のように説明している。

“RankBrainは非常に高次元の空間においてテキストの文字列を表現することを可能とし、それらが互いにどのように関連しているのかを見ている。”

RankBrainと関連性の理解
RankBrainはある言葉のパターンを分析する。その言葉が使われているフレーズ、同一センテンス・パラグラフ・ページで使われている言葉、コンテキストやコンセプトなどだ。こうした分析の結果、”The”を典型的なストップワードではあるが、意味を決定する場合がある、という理解をし、”The Office”というクエリの意味を解釈する。

具体例1(単語の置き換え)
Googleが引用した例を用いて説明しよう。ブルームバーグの記事には、以下の文章が例に出されていた。この文章内の、それぞれの単語の意味を置き換えている。

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【SEO Japanによる補足】
上記を直訳すれば、”食物連鎖の最も高いレベルにいる消費者のラベルは何?”になります。そして、文章内のそれぞれの単語を以下のように置き換えています。
・label(ラベル)→ Name(名前)
・consumer(消費者)→ “消費者”のままですが、購入する(顧客)ではなく、捕食する存在としての“消費者”と理解します。
・highest level(最も高いレベル) → TOP(頂点)
・a → the (”the” にすることで、”食品チェーン店”ではなく、”食物連鎖”という意味を強めます。)
こうした置き換えを行った結果、”食物連鎖の頂点にいる消費者の名前は何?”というクエリと解釈し、それに関連した検索結果を出すことになります。

具体例2(withoutの扱い)
“Without”は“The”と同じように、Googleによってしばしば無視されてきた単語である。否定の意味を持つが、ページの意味を決定するうえで重要な場合もある。次の文章を例にしてみよう。

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“攻略本無しでスーパーマリオの100%のスコアを叩き出せるか?”というクエリになる。”without”の部分(”攻略本無しで”)を無視していれば、このクエリに対する正確な検索結果を出すことはできなかっただろう。実際、ゲイリー氏は”without”の扱いについて、以下のように説明している。

“かつて、クエリ内のwithoutの部分は無視されていた。RankBrainはwithoutの意味を把握するために素晴らしい仕事をしており、正確な検索結果を提供できている。”

我々が行った調査
GoogleとBingのサジェストから、50万のクエリを抽出し、データベースを構築した。そして、2015年の6月・7月と2016年1月の検索結果を比較し、正確に理解できていなかったクエリ(正しい検索結果を返していないクエリ)を探した。数を以下にまとめる。

  • 発見したクエリの総数 → 163
  • 改善された検索結果数 → 89
  • 改善された検索結果の割合 → 54.6%

また、改善の内容を下記にまとめる。

  • 改善された検索結果数 → 89
  • アンサーボックスの改良 → 39(43.8%)
  • マップの追加 → 2(2.2%)
  • 検索結果の改善 → 48(53.9%)

改善例1
“why are pdf so weak(なぜpdfは脆弱なのか?)”というクエリの例。2015年7月の検索結果はPDFファイルが検索結果の上位を占めていたが、2016年1月の検索結果ではPDFのセキュリティを解説したページが1位になっている。

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改善例2
“Where is Celtics Bench?(セルティックのベンチの場所は?)”というクエリの例。”Where is”の解釈が改良されており、”セルティックファンにとってベストな席”というタイトルのページが1位になっている。

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改善例3
“who is asking teachers to take a 20 pay cut(教師に20の減給を求めたのは誰?)”というクエリの例。ここで、”20”が”20%”を意味していることを理解するようになっている。

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改善のまとめ
フレーズや単語の解釈の改善が見られた。また、”What is”、”Where is”、”Not”などといった特定の単語やフレーズの理解が進んでいた。また、珍しい名前、スペルミス、誤解がある(別の意味に解釈できる)単語、などの理解も進んでいるようだ。

SEOにおける影響とまとめ
今のところ直接的な影響はないと考えている。しかし、覚えておくべきことをまとめてみよう。

  • あいまいなフレーズのクエリでも、上位に表示される可能性がある
  • キーワード調査は、まだ、必要
  • 自然な言語で、強調を加えることができる

Q&A

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Googleによると、RankBrainは複雑なクエリの理解で使われている。

長いクエリを短いクエリに置き換え、同等の検索結果を提供する。しかし、このセッションでも話されたように、他の要素ともなっている。

ところで、我々は何をすれば良いのだっけ?
パンダやペンギンの時は、対応策が明らかだった。しかし、ハミングバードは完全にアルゴリズムを変えた。RankBrainもそのようなイメージ。(マーカス氏)

構造化データとRankBrain
構造化データは検索結果での表示を変える、という意味合いが強い。レビューとか、栄養素とか。ナレッジグラフでも、Googleは使用している。個人的には使うことをおすすめする。(マーカス氏)

構造化データは適切に設置されれば、強力なシグナルになる。(エリック氏)

RankBrainをスパムやブラックハットに使う方法は?(笑)
あとでこっそり僕のとこに来てくれ(笑)(エリック氏)

SEOは新しいことが出る度に、それを利用しようとする。コンテンツが話題になった時は、高品質なコンテンツのテンプレートをくれ、などとよく言われた。こういうのが問題だと思う。(マーカス氏)

他の言語ではどうだろうか?
アムステルダムで同じ調査をしたけど、Google.comよりも3年位遅れている印象。スパム的な感じが多かった。言語が複雑だからだろう。(マーカス氏)

RankBrainは、クエリの精製とシグナルの2つの話しが平行している。それが状況を難しくしている。AIがどうやってクオリティを決めるのか?複数の写真から猫を認識することはできる。だが、ベストな猫をどう決めるのか?(ダニー氏)

囲碁の場合、パターンを全て予測し、ベストな手を決定している。(マーカス氏)

それはルールがあるからでは?(ダニー氏)

オイルフィルターの例。オイルフィルターで検索した後、多くの場合で次のクエリが決まっている。そういったユーザー行動の影響もあるのでは?(エリック氏)

*色々と議論は尽きないという感じでした。

RankBrainを理解する上でカギとなるのが”関連性”であると考えています。ランキング要素や検索結果の改良にも重要でありますが、Googleが関連性を強調したのは今回が初めてではありません。良質な検索結果において、クエリとの関連性は必須の項目であり、Googleがかねてから発言していたことでもあります。そのため、「RankBrainが関連性を強調しているようだから、SEOにとっても大事なのだろう」と考えるのは適切ではないでしょう。個人的には、「Googleが提唱するベストプラクティスに実際のベストプラクティスがさらに近づくために使用されている技術」と解釈しています。Q&Aの内容からも、まだまだ議論が尽きないトピックだと感じたため、少々私的な意見を書かせていただきました。今回の記事を読まれた方の意見も聞ければ嬉しいです。また、このセッションにも登壇したSearchmetrics社ですが、ブログの掲載許可をいただいたので、近々SEO Japanで紹介させていただきます!– SEO Japan

SMX West 2016-サイト診断に役立つSEOツールとアドバイス。

海外カンファレンスではおなじみのツールを紹介するセッションです。全部で3つのプレゼンテーションから成るセッションでしたが、その中から1つピックアップします。検索の未来やSEOに対する考え方のセッションなどに注目しがちですが、こうした現実的(?)な内容も大事です。サイトの定期的な診断は重要ですが、頻度を高めて行うのであれば、なるべく作業は簡略化したいところですね。エージェントの方も、インハウスの方にも向けられた内容となっているため、ご参考となれば幸いです。– SEO Japan

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SEO監査に必要なツールとアドバイス

Speaker:Benj Arriola(Technical SEO Director, The Control Group, @benjarriola)

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SEOの分解
SEOを内部や外部などに分けると、対象がわかる。今回は3つのパートに分けて紹介する。

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サーバーのセッティングやコード

クローリングツール
サイト内クローリング用のツールを3つ紹介する。

  • Xenu Link Sleuth → 無料。ローカルメモリを使用。大規模サイトは不向き。
  • Screamingfrog → 安価。ローカルメモリを使用。SEOの多くの要素を確認。
  • DEEPCRAWL → 安価。クラウドで利用。さらに多くのSEOの要素を確認。

クローリングツールからのデータ
クローリングツールからデータを取得したら、以下の項目を確認しよう。

  • ブロークンリンク(リンク切れ)
  • HTTPステータス(4××、5××など)
  • サイトマップの有無(不足しているURLなど)
  • ブロックされたURL(ロボットテキストなどで、不備はないか)
  • AJAX
  • OGT
  • 内容の浅いコンテンツ(文字数)
  • 重複コンテンツ(URL、タイトル、メタタグ)

インフォメーションアーキテクチャーツール
サイトの構成を知るためのツール。インデックスされている全てのサブドメインを対象にする場合は、以下のツールが役に立つ。

また、トピックごとを対象とする場合は、以下のツールが役に立つ。

サイト構造とSEO
下記の表の上から順に精査していく。

  • サイトアーキテクチャー → 既存のサイト構造を分析することで他の要素がわかる。
  • トピックバケッツ → トピック、分類、カテゴリ、タグごとの分類など。
  • パンくずとナビゲーション → 似たトピック構造を反映。
  • URL構造 → パンくずやナビゲーションと同様になるはず。
  • XMLサイトマップ → XMLサイトマップ作製の手助けとなる。

TOPページとその他のページで分類し、それぞれの修正項目をわける。ロングテールKWのページ特定など。それぞれのページでターゲットKWのジャンルが違う。

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コード監査のツール
これらのツールは100%正確で、SEOの利益とならないかもしれない。タスクを簡単に行うというイメージ。また、HTMLをきちんと記述することは重要ではあるが、正確にHTMLを記述したとしても、大きなランキング上昇を見込めるわけではない。

スキーマとマイクロフォーマット
それぞれの検索エンジンでテストツールがある。Microformatsの有無がランキングに影響するわけではない。しかし、検索結果での表示には影響を与える。リッチスニペットやナレッジグラフなど。Microformatsはランキング要素ではない。しかし、リッチスニペットはCTRに影響を与える可能性があり、CTRの改善はランキングに好影響を与える可能性がある。

ページスピード

ページスピードの改善に役立つツールを紹介する。GruntとGulpは、画像の解像度の最適化やJSとCSSファイルの統合などを自動で行ってくれる。

モバイル最適化
モバイル最適化も必須項目だ。モバイルでの表示を確認しよう。

コンテンツ

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読みやすさ
コンテンツの読みやすさ(分かりやすさ)を計測するツールを紹介する。テスト結果のスコアについては、賛否両論があるかもしれないが。

重複コンテンツ
Sitelinerは自身のサイト内での重複コンテンツを確認するツール。Copyscapeは外部の重複コンテンツ(盗用コンテンツ)を確認するツール。

浅いコンテンツ
ここでは、Screamingfrogを使用する。文字数の少ないページを確認し、ざっくりと、修正・加筆をすべきページを特定する。

パンダアップデート
パンダアップデートの時期を確認し、自身のサイトのアナリティクスのデータと照らし合わせる。

競合のコンテンツ
競合で自分より上位のコンテンツを分析する。競合サイトのキーワードを取得し、そこから自身のサイトのキーワード差し引く。新しいキーワードの機会が得られるかもしれない。

オーディエンスの分析
単純にメンションをカウントするのではなく、オーディエンスの内部の情報を獲得する。トレンドターム、ブランド評価、コンバージョン・ドライバーなど。

リンクの質と量

バックリンクのデータソース
検索エンジンが提供するツール(Google Search Console、Bing Webmaster Tool)に加え、サードパーティーのクローラーも活用する。

また、これらのツールを結びつけるツールも活用しよう。

オーソリティーなどの評価
オーソリティ、信頼性、信憑性などを計測できるプラグインを紹介する。

悪質なリンク
ペナルティを避けるためにも、悪質なリンクの確認は必要。定期的に確認しよう。

エンタープライズSEO
これらはただのレポートツールではなく、より良いSEOを行う上での分析ツールである。複数のソースから得られたデータは、関連する項目を同時に表示している。手動で行えば膨大な時間がかかる作業を短縮してくれる。レポートに時間をかけるのではなく、分析と最適化に時間を割こう。

ツールのまとめ
最後に、紹介したツールを項目ごとにまとめた表を記載する。

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やはり、ツールの多さに圧倒されてしまいます。日々の作業の中でツールに任せられるものは、できるだけ、任せたいところではあります。自身の業務で無駄な作業が発生していないか、改めて振り返るきっかけにもなり、気づきの多いセッションでした。– SEO Japan

SMX West 2016-手動対策について、Googleの担当者が質問に答えます。

今回のセッションは非常に変わったセッションです。Googleのホアン・フェリペ・リンコン氏を迎え、手動による対策についてのディスカッションを行うセッションでした。ホアン氏の相手役はダニー・サリバン氏。前半はダニー氏からの質問についてのディスカッションを行い、後半は会場からの質問に答えていただきました。普段はなかなか聞けない内容であったため、非常に興味深かったです。こうした情報を公開してくれることで、Googleの姿勢を感じ取ることができます。– SEO Japan

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Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Juan Felipe Rincon(Webmaster Outreach, Google)

*下記、ダニー・サリバン氏を”ダニー”、ホアン・フェリペ・リンコン氏を”ホアン”と表記しています。

ダニー:手動による対策は、どうやって決定しているのですか?

ホアン:相談して決定している。ソースを見ているチームがある。アンチ・アビューズ(anti abuse:反悪用)というチーム。100%ガイドラインに違反しているという感じではない。レポートによる報告もあるし、サイトの巡回で気づくことも。

ダニー:何人くらいのチームですか?

ホアン:人数は言えない。でも、大きい数。彼らは問題となっているデータソースを見ている。トラスト・アンド・セーフティに貢献している。

ダニー:そのチームメンバーには、どういった能力が必要でしょうか?

ホアン:データマイニングや、パターン認識の能力や、分析など。

ダニー:今までで最も大きな手動による対策の例は?

ホアン:サイトの大部分がハッキングされており、オーナーが投稿していないコンテンツがあり、それらがペナルティの対象となっていたことがあった。

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ダニー:手動による対策を受けたサイトに共通していることは?

ホアン:サイト内の多くの場所でガイドラインに違反していること。手動による対策の多くは、見ればはっきりとスパムだとわかるようなもの。しかし、そうしたサイトの全てが再審査リクエストを送るわけではない。スパムの理由を推測することを、Googleはしない。

ダニー:手動による対策を受けたサイトは、SEO会社が(行ったことが)原因なのでしょうか?

ホアン:それは、サイトとSEO会社の話だろう。Googleは、ユーザーが見ているもの、を考えている。

ダニー:ペナルティの対象範囲はどうですか?

ホアン:ページ単位とサイト単位の場合で違う。ページ単位では、順位の下降(調整)が行われる。また、インデックスを止めることもある。これはサイト単位でも起こりうる。サイト単位の場合はより(そのサイトのビジネスへの)影響が大きいため、注意して行う。

ダニー:ペナルティを受けてもまだインデックスがある、といった場合もありますが?

ホアン:ランキングについては別問題で、別チームが担当している。我々はペナルティのチーム。特定のキーワードに対して、どのくらい順位を下げるか、といったことは我々にはわからない。

ダニー:ペナルティを受ける期間はどのくらいですか?

ホアン:Googleは良いページをランク外にはしたくない。手動ペナルティの期間がある。数日・数週間の場合もあれば、それ以上も。永遠ではない。また、期間が来る前に再審査リクエストが送られたら精査する。ペナルティの期間が終わってサイトを確認しても、まだ改善されていない場合は、再度ペナルティが適用される。

ダニー:スパムレポートがあっても何もおきない、ということがありますか?

ホアン:非常に多くのフィードバックをユーザーからもらっている。月に35,000ほど。そのうちの65%しかアクションを起こせていないかもしれない。アクションを起こした内の80%はスパムだ。全てのレポートが有益であるわけではない。URLが明記されていないレポートもあったりする。良いレポートをする人からのレポートは、次回から優先的に処理する。また、スパムでないけれどレポートがくる。それは、全体の20%ほどだと思う。

ダニー:再審査リクエストが頻繁に送られることは?

ホアン:4回も5回も送ってくる人がいる。そういった人たちは、原因が何かをわかっていないためだ。その場合、彼らとコミュニケーションをとれば改善される。意図的に複数回送ってくる人には出会ったことはない。

ダニー:自動アクションの対象は?

ホアン:アルゴリズムの処理は非常に公平。全体に対して処理をしている。

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ダニー:ペナルティからの、一番最適な復活の方法とはどういったものでしょう?

ホアン:警告文が来たら、その内容に従うこと。ハッキングされているのであれば、それらを処理する。リンクの場合はリンクプロフィールをすべて見る。低品質のコンテンツは価値を追加する。

ダニー:再審査リクエストの頻度は?

ホアン:再審査リクエストは受け取った順で処理している。

ダニー:”不自然なリンク”のメッセージに、”-影響のあるリンク”という文句がついている場合とついていない場合がありますが?

ホアン:特に違いはないと思う。

ダニー:メッセージがある場合とない場合がありますが?

ホアン:メッセージがなければ手動による対策は起こらない。

ダニー:Dofollowとnofollowを設定しているサイトに違いはありますか?

ホアン:リンクはWebの仕組みにとって重要。ただ、全てのリンクがページランクに関係しているわけではない。

ダニー:手動による対策はそのドメインにずっと残るのですか?

ホアン:中古ドメインを買った場合は、サーチコンソールで確認すること。もし、そのドメインがペナルティを受けている場合は、ここで確認できる。

ダニー:かつてスパマーだった人を雇ったりしますか?

ホアン:SEO業界にいた人を雇うことはある。しかし、彼らをスパマーとは呼ばない。

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ダニー:悪質なリンクがサンプルとして表示された場合は?

ホアン:リンクプロフィールで変更がなければ再審査には通らない。

ダニー:部分一致のペナルティへの対処方法は?

ホアン:なんらかのペナルティを受けたページがあれば、そのページは特に有益なものでないということ。どのような情報を載せれば有益となるか考えるべき。

ダニー:あるページがペナルティを受けた場合、それが原因でサイト全体がペナルティを受けますか?

ホアン:いくつかのページがペナルティを受けていれば、そのサイトは違った見方で見られるかもしれない。あまり詳しいことは言えない。(ペナルティを受けたページが)ルートに近ければ近いほど、注意すべきだろう。

ダニー:ページ単位か、サイト単位か、どうやって判断すればいいでしょうか?

ホアン:最初のメッセージに例が載っている。しかし、一般的に言って、メッセージを受けたらサイト全体を確認すべき。

ダニー:ペナルティを与えたサイトのサーチコンソールを確認し、他のサイトも見ていますか?

ホアン:手動による対策の場合は、サイトを個別(単体)で見ている。しかし、パターンを見たり、システマチックに確認はする。特定のサイトのみにスパム行為を行っている、とは考えていないだろう。

ダニー:ペナルティを受けた場合、どのくらいランキングが下降しますか?

ホアン:沢山だ。(笑)ハッキングが原因であれば、手動による対策が解除されれば、トラフィックは回復するだろう。しかし、リンクが原因の場合、価値のあるリンクを削除してしまえば、手動による対策が解除されても、元のランキングよりも低くなってしまうだろう。

手動による対策のみにトピックを絞ったセッションは初めてでした。非常に興味深い内容でしたが、スパムレポートの数と、優先的に処理をするレポートがあることは面白かったです。チームの正確な人数までは公表されませんでしたが、その中には、かつてSEO業界で働いていた人もいるようですね。おそらく、こうしたGoogleの姿勢が大幅にアップデートされることもないため、今後も定期的に開かれるかどうかは不明です。そういった意味でも、参加する意義があったセッションでありました。– SEO Japan

SMX West 2016-2016年のSEOに必要なことをしよう。

Googleのマイリー氏のセッションです。テクニカルな内容のセッションが多いイメージがありますが、今回のセッションは少々印象が異なります。個人的な感想ですが、特に、”人間性”に言及していた箇所は、それまでの彼女のイメージとは対極とも言えるため、より印象深かったです。結局は、Googleはユーザーフォーカスということになるのでしょう。SEO業界以外からの引用も多く、より重要性が印象付けられていました。マイリー氏が語る、2016年のSEOに必要な考え方は非常に興味深い内容です。– SEO Japan

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Matt McGee(Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land,@mattmcgee)
Maile Ohye(Senior Developer Programs Engineer, Google Inc., @maileohye)

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昔と今の検索
かつて、検索エンジンはユーザーを追いかけていた。ランキングや検索結果はその後に続くものだった。さらに、Webサイトは検索エンジンを追いかけている状況であった。しかし、2016年の現在、ユーザーはカスタマー(顧客)となり、細分化が進んでいる。そして、”検索エンジン”、”Webサイト”、”カスタマー”、の全体でエコシステムを形成している。

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人間性が新しい経済に燃料を与える。(by Seth Godin

  • 通常以上のものを作ろう。
  • リスクを取ろう。成長はベストプラクティスに固執していては起こりえない。新しいプラクティスを創造し、より良いプラクティスが出現した時に、成長は初めて起こる。
  • 必要なことを行う。”成功に向かうものか”、ではなく、”問題となっているものか”、を問いかけよう。なぜなら、それが重要な事柄だからだ。そして、”問題となっているもの”を決めるのはクライアントであり、あなたではない。

コンバージョンの新しい定義(by Avinash Kaushik)
単純なクリックやセッションで測るものではない。我々の思考を人(個人)へと向かわせるものでなければならない。

  • 旧)コンバージョン=オーダー数/訪問数
  • 新)コンバージョン=オーダー数/訪問客数

オフラインとオンライン
オフラインの体験はオンラインの体験よりもはるかに進んでいる。人間の行動にはデジタル化されていないものがある。データだけを見るのでは不十分。

リッツカールトンのゴールドスタンダード
リッツカールトンによるサービスの定義は3段階ある。

  • 予期された(expected)→ 不備がないよう、顧客がタスクを完了することを助ける。
  • 要求された(requested)→ フィードバックや分析をもとに改良する。
  • 喜ばれた(delighted)→ 顧客が表現していない要求も満たす。

”喜ばれた”というレベルは、顧客から頼まれていないのに(頼まれる前に)やるということ。例えば、顧客がボタンを無くしたと気が付く前に、ボタンをつけてあげる(ほつれている段階で気が付く)ということ。これをWebサイトに置き換える。訪問客が予測していないところにも手助けする。

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Life is need in action
量のデータの最適化は、内在するニーズを捉えない。データの分析で顧客のビジュアル化は可能かもしれないが、見た目と実際は違う。スタイリッシュに見える女性も、家に帰れば育児に忙殺されているかもしれない。実際に話してみるまではわからない。

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過去のSEO

  • 何か、素晴らしいことをする。(価値のあるコンテンツやサービスの提供)
  • 関連したキーワードを含める。
  • タグとサイト構造をスマートにする。
  • 自然リンクを惹きつける。
  • 新鮮さと関連性を保持する。

これらの重要性が失われたわけではない。しかし、それだけでは不十分。2016年のSEOのために、3つのことを付け加えよう。

2016年のSEO その1

  • ”人のために”、何か、素晴らしいことをする。(価値のあるコンテンツやサービスの提供)

新しい市場とデバイス
中国とインドという市場、スマートカーやスマートウォッチなどのデバイス。部屋でくつろぎながら、プレーヤーに音声で音楽をかけるよう、命令することもできるようになるだろう。Internet of Thingsがあらゆる分野で起こっている。

マルチスクリーン
90%以上のユーザーがタスクを完了するためにマルチスクリーンを連続して使用している。パソコンでお店を検索し、モバイルで利用可能なクーポンコードを発行したり、モバイルで購入を考えている車の種類を調べ、デスクトップで詳細を確認するなど。クロス・デバイスで何か新しいことを創造すべきだ。

スキャニングとスピード
我々が何かを読むときのアイトラッキングをした際、最も大きく、興味深い発見は、我々は実際には読んでいないということだ。我々はおよそ80%の時間、Webページをスキャンしているだけなのだ。見出しや段落の始まりで、人々は最大で12-15文字しか見ていない。センテンス全体を見ておらず、6単語すらも見ていない。見ているのは2-3単語なのだ。また、読み込みに3秒以上かかる場合、40%の人が、そのページを読むことをあきらめる。

Webマスターヘルプのサイト
Googleが顧客の手助けとなるために行っていること。どの部分に改良の余地があるのか?を探している。

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2016年のSEO その2

  • ”検索エンジンのために”、タグとサイト構造をスマートにする。(AMP、JSON-LD)

AMPと構造化データ
タグやサイト構造は重要であるが、新しいものも生まれている。AMPと構造化データであり、これらに備えよう。その結果、検索結果から直接アクション(予約や視聴や投稿など)を起こすことが可能となる。Webは静的なエンティティの集まりではなく、そのエンティティにおけるアクションを可能とするものだ。

2016年のSEO その3

  • ”検索のエコシステムのために”、新鮮さと関連性を保持する。

顧客のライフタイムバリュー
リッツカールトンの図を再度引用。”予期された”段階では、再訪するかもしれないし、しないかもしれない。“要求された”段階は、ロイヤルカスタマー。そして、”喜ばれた”段階では、ブランドアンバサダー(大使)となる。

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人々のために、検索のために、エコシステムのために。

オフラインの体験をオンラインで実現するという取り組みはたびたび耳にしますが、リッツカールトンのレベルでそれを実現できれば、非常にユーザーファーストなWebサイトになると思います。こうした話を聞くたびに、日本でいう”おもてなし”精神が活かされるかと感じます。ユーザーが何を求めているのか。それを知るために、データ分析の重要性が低くなることはありませんが、それ以外の要素が存在し、その重要性は非常に高いということを意識したいと思います。– SEO Japan

SMX West 2016-AMPとGoogleについて、あなたが知っておくべきこと。

Googleのモバイル検索結果にAMP対応ページの表示が先日開始されました。まだまだ初期段階と言えそうなAMPですが、注目度は日々高まっているのではないでしょうか。今回のセッションはAMPを扱ったセッションであり、Googleのデイブ・ベスブリス氏を招いています。AMPの全体像から実装方法までを扱ったセッションですが、Q&Aでも多くの質問が挙がっていました。Googleが最も注力している分野の1つであるため、多くの関心を寄せた内容と言えそうです。– SEO Japan

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AMP:より速いコンテンツとオープンな配信

Moderator:Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Speakers:Dave Besbris(Vice President of Engineering, Google)

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ダニーがスピーカーにはドレスコードがあると言ったんだ。だから、今日はお気に入りのパーカーを着てきたよ。(笑)

Googleのモバイル検索がAMPページに対応
検索の利用は様々。答えを見つけたい時もあれば、ただコンテンツを読みたい時もある。AMP対応のページが、カルーセルで表示されるようになったことを、お気づきの方は多いだろう。

AMP HTMLを用いたリーディング体験
AMP対応の記事はキャッシュされ、即時にロードされる。パブリッシャーはビジュアルデザインとビジネスモデルのコントロールが可能だ。また、既存の広告フォーマットもサポートしている。そして、関連性のある記事に対し、深いエンゲージメントを提供する。

既存のWebページとの比較
既存のWebページとAMPページは大きく違う。既存のページには、多くの広告やソーシャルボタンがあり、そのため、コードをたくさん送らなければならない。それらのコードが整理されていないことが課題と言え、余分なコードが沢山ある。特に、分析と広告のコードに多く発生している。ブラウザがそれらを理解することはできないが、AMPはこのブラウザの理解を手助けするものだ。

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AMPとは?
通常のWeb技術を用いてAMPは作成することができる。具体的には、以下の4つの要素から成る。

1.HTML5(AMP HTML)
2.JavaScript(AMP JS)
3.CSS3(Custom Styling)
4.Global Proxy Cache(AMP Cache)

AMPの配信の仕組み
通常のWebページに、AMPに向かうリンクを設置する。GoogleやTwitterはそのリンクを見て、AMPページを発見する。サーバーの調整などは必要ない。

AMPキャッシュ
AMP対応のページは、それぞれの地域にキャッシュがある、という状態になる。Googleは、非常に多くのデータポイントを設置している。その結果、リクエストの後、すぐにドキュメントの提供が可能となる。AMPの場合、ユーザーから近い距離のデータポイントからコンテンツを配信しているのだ。また、キャッシュの更新も非常に早く、常にフレッシュな状態にしている。おそらく、今日のパブリッシャーは多くのお金をCDNに使っているだろう。

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AMPの仕組み
通常、対となる別々のファイルが、オリジナルのページ内に設定されたリンクを経由して参照される。AMPはオープンソースのフレームワークであり、JavaScriptに置き換わるブロックを形成する。広告を含む、全てのコンテンツはHTTPSでホストされる。

AMPの特徴
要素の事前フェッチ(プリフェッチ)、再レイアウトなし、非同期読み込みなどの、スマートなコンテンツの優先順位がある。また、レスポンシブデザインで、常にスクリーンに対して最適なサイズを提供する。さらに、amp-iframe以外のカスタムJavaScriptの非許可、スクロール要素なし、50KBを上限としたインライン・スタイルシートなど、デザインに制限を持たせている。

AMPの設定方法
まずは、ドキュメントを参照しよう。技術的なドキュメントGitHubStackOverflow、などで情報を得ることができる。次に、AMPファイルを実装し、バリデーションを行う。最後にローンチ。既存の記事からAMPファイルへのリンクを設置し、クロールが可能な状態にする。

AMP対応は今すぐに!実装についての具体的なアドバイス。

Speakers:Paul Shapiro:(Organic Search Director, Catalyst, @fighto)

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AMPコンポーネント
多くのHTMLコンポーネントはAMPで使用することはできない。ビルトイン、もしくは、拡張コンポーネントを使用することになる。コンポーネントのリストは下記のとおり。

  • Images → amp-imag(ビルトイン)
  • Animated GIFs → amp-anim(拡張)
  • YouTube embeds → amp-youtube(拡張)
  • Social embeds → amp-facebook,-instagram-pinterest,-twitter,-vine(拡張)
  • TOC/Anchor Jumps → amp-accordion(拡張)
  • Analytics codes → amp-analytics(拡張)
  • Slideshow pages → amp-carousel(拡張)

アナリティクスの設定方法
通常のレシピサイトの例。複数のトラッキングコードのために、非常に時間がかかる。AMPは2つのタグを使用する。標準のAMPコンポーネントである<amp-pixel>と、拡張コンポーネントでより複雑な設定が可能な<amp-analytics>だ。

広告の設定方法
既存のニュースサイトの読み込み速度の比較表を見てみるとよくわかるが、広告の読み込みにかかる時間の割合が非常に多い。AMPにはすでに20を超えるパートナーが協力している。多くが、<amp-ads>を用いた実装が可能だ。

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AMPのバリデーション
それぞれのステップを説明する。

1.AMPページヘナビゲートする。

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2.クロームでデベロッパーツール(Ctrl+Shift+I)を起動し、
3.デベロッパーツール内のコンソールタブを選択する。

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4.URLに下記の”#develoment=1″ような文字列を加え、ページをリロードする。

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5.コンソールでバリデーションがうまくいったか、エラーが表示されているかを確認する。

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6.Googleのリッチスニペットテストツールを使用し、スキーマのマークアップを確認する。

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サーチコンソールでの確認
サーチコンソール(”検索での見え方”内)で確認することができるが、まだデータ反映が遅いため、ここのデータを完全に信用するべきでないだろう。

AMPのバリデーションツール
沢山ページが有る場合に便利なツールはこちら

WordPressでの設定方法
公式のプラグインをダウンロードする。しかし、スキーマの実装についてはエラーの可能性があるため、注意が必要。また、Googleアナリティクスの実装は、PageFrogのプラグインを追加しよう。

amp-iframeについて
amp-iframeはAMPではサポートされていない機能の救世主と言える存在。非サポートの広告フォーマットや埋め込み型のコメントシステムなど。

amp-iframeのルール
amp-iframeは拡張コンポーネントであり、追加のJSライブラリを<head>内に含める必要がある。ロードされるリソースは他のドメインやサブドメインから、HTTPS対応でなければならない。また、トップから600pxかファーストビューの75%は少なくとも離れている必要がある。

まとめ

  • AMPページのセットアップのために、多少の変更が必要だろう。(ビルトイン、もしくは拡張コンポーネントを使用。)
  • トラッキングピクセルにはamp-pixelを使用する。アナリティクスには、amp-analyticsを使用する。
  • AMPは多くの広告をサポートしており、amp-adコンポーネントを使用し、簡単に実装できる。
  • amp-htmlとSchemaのバリデートは必須。確認と修正を繰り返そう。
  • WordPressはAMP対応において、非常に楽な方法だ。簡単に設定が可能なプラグインを公開しており、マイナーチェンジを繰り返している。
  • AMPに対応していない機能があれば、amp-iframeを使用する。

Q&A

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AMP対応は拡大する?
今のところ検索のみ。また、記事の表示部分にアイコンを設置。AMPはニュースパブリッシャーだけに限っているわけではない。ブログも表示されている。将来的にはGoogle検索の他の部分でも、AMPページが表示されるようになるだろう。

カルーセルのサポート。Eコマースなどはいつ対応が始まる?
AMPは始まったばかり。でもユーザーのためになるようにしたい。具体的なタイムラインはない。

SEOについて。AMPページのメリットは?
新しい体験をユーザーに提供できる点。カルーセルでの表示やスワイプでも即時に表示する。他の方法では実現できない新しい体験をAMPで構築する。実装できるならした方がいい。

AMPはランキングブーストか?
AMP対応自体がランキングブーストであるわけではない。しかし、”AMPは非常にモバイルフレンドリー”だ。非常に速いサイトを作りたいのであれば、AMPはとてもよい方法だ。オープンなエコシステム。だれでもドキュメントを参照できる。Googleも色々共有する姿勢がある。

A/Bテストは?
A/BテストをAMPページで実装することに非常に興味がある。

サイトマップにAMP対応ページのURLを含めるべきか?
通常は既存のページのリンクからAMP対応のページを発見しているが、サイトマップにAMP対応のURLを含めても良い。

カルーセルに含まれるのはAMPページのみ?
カルーセルはAMPページのみ。AMP対応でなければカルーセル内に含まれない。

カノニカルについて
きちんと実装されていれば、GoogleはAMPをカノニカルだと認識する。その結果、オリジナルの記事がAMP対応のURLで共有され、バズッた場合、AMP対応のURLが上位表示されることを防ぐ。

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他のドメインやサブドメイン
他のドメインやサブドメインでAMPページを作ることもできる。オリジナルのサイトの構造に縛られることはない。

タグマネージャーの対応
AMPはGoogleタグマネージャーをまだサポートしていない。

クロールバジェットについて。
AMPページもクロールバジェットを使用(消費)する。

GoogleはいつまでAMPをサポートするの?(笑)
AMPはちょっとしたプロジェクトなどではない。他のパートナーとも共同しているプロジェクト。Web自体ををより良くするための取り組みだ。

サイト全体をAMP対応
基本的にはWebページを作成し、タグを設定して、こっちにAMPバージョンがあるよ、と伝えるイメージ。しかし、サイト全体をAMPにすることも可能。その結果、非常にモバイル対応なサイトのできあがり。

CDNからAMPにリプレイスできるか?
使用しているCDNの種類による。

AMPアナリティクスと普通のアナリティクスの違いは?
特にない。

レスポンシブでAMPの良い例は?
Search Engine LandはAMP対応なので参考になるかも。

現時点でAMP対応が必要なサイトは限られているでしょうが、今後のGoogleの対応によっては、その範囲は広がる可能性があります。既存のHTMLの技術をベースとしているため、実装方法は難しくないという発言もありましたが、ほぼ全てのドキュメントが英語で書かれているため、我々としてはとっつきにくい理由の1つでもあるでしょう。(内容の修正や変更もあるため、いきなりのローカライズは難しいかと思いますが。。。)記事中でも触れていましたが、全てのページをAMPで構成するサイトは非常に興味深いと思いました。これから多くの事例(成功も失敗も含めて)が出てくることも予想されるため、その辺りの情報もキャッチしていきたいと思います。– SEO Japan

コンテンツマーケティングと相性が悪い企業と、その5つの理由

※本記事は、SEO HACKSで公開した記事を移植したものです。

コンテンツマーケティングと相性が悪い企業と、その5つの理由

こんにちは、コンテンツディレクターの成田です。

コンテンツマーケティング全盛のWeb業界ですが、これからコンテンツマーケティングをやろうか迷っている方や、実際に始めてみたものの、いまいちうまくいっていないと悩んでいる方は、意外と多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コンテンツマーケティングと相性の悪い企業のタイプを挙げてみました。1つでも当てはまる方は、はたして自分の会社がコンテンツマーケティングを本当にやるべきか否か、改めて検証してみてはいかがでしょうか。

(1)ステマやブラックハット上等!という詐欺師タイプ

(2)100本がダメなら1000本という物量信奉者タイプ

(3)自社商品の宣伝をしないと気が済まない露出狂タイプ

(4)バイラルを狙いたい人気取りタイプ

(5)短期間で売上げを期待する先走りタイプ

では、1つずつ説明していきましょう。

(1)ステマやブラックハット上等!という詐欺師タイプ

ステマやブラックハット上等という詐欺師タイプ

昨年は心ないPR会社が営業資料にステマ(ステルスマーケティング)をやる旨、堂々と明記していたことが発覚して騒ぎになりましたが、このようなステマを推奨する企業やPR会社・広告代理店は後を絶ちません。

ユーザーを欺いてコンテンツの皮を被った広告を売りつける、という詐欺師まがいの行為をしている企業は、コンテンツマーケティング云々以前に、デジタルマーケティング業界から退場すべきでしょう。

しかし、彼らはなぜリスクを冒してまで、ステマに走ってしまうのでしょうか。それは「広告は嫌われ者」という意識が深く根づいているからです。

たしかに一般的にユーザーは広告を忌避します。しかし、ユーザーにとってもすべての広告が嫌われ者というわけではありません。広告にも「愛される広告」と「嫌われる広告」があるのです。

「愛される広告」とはすなわちユーザーの役に立ち、ユーザーに読みたい、見たいと思わせる広告です。

昨年あたりから注目を浴びているネイティブアドの中には、「愛される広告」をめざして成果を出している事例も増えてきました。実際、一部のメディアでは、通常の記事よりネイティブアドのほうがPV、滞在時間ともに3〜4倍読まれているという結果も出ています。

そして、ユーザーが求めてもいないのに強引に情報を押しつける広告が、ユーザーにとっての「嫌われる広告」。

CS放送やケーブルテレビのCFや郵便ポストに投函されるチラシ、リターゲティング広告などがその典型でしょう。

広告業界の人たちも企業も、「愛される広告」を作る努力をすればいいのですが、「愛される広告」を作るのは、もちろん「愛されるコンテンツ」を作るのと同様に簡単ではありません。

「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」の論理で結果を焦ってしまうのでしょう。しかし「嫌われる広告」は、ユーザーの貴重な時間を奪い、苦痛を与えることになるのです。「ユーザーの利益を最優先する」コンテンツマーケティングの主旨からはほど遠いやり方といっていいでしょう。

そしてGoogleからのペナルティを受けるリスクを負ってでもブラックハット(人工リンク)にこだわり、上位表示を狙う企業。

コンテンツマーケティングの目的は「ユーザーに役立つ情報を提供する」ことですから、当然ユーザーを裏切る行為をする企業にコンテンツマーケティングをやる理由も資格もありません。

(2)100本がダメなら1000本という物量信奉者タイプ

スティーブ・ジョブズが残した名言のひとつにこんな言葉があります。

美しい女性を口説こうと思ったとき、
ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、
キミは15本贈るだろうか?
そう思った時点でキミの負けだ。
ライバルが何をするかは関係ない。
その女性が本当に何を望んでいるのかを、
見極めることが重要なのだ。

コンテンツ作成において「質」ではなく「量」を重視している企業は往々にして、二次情報の寄せ集めのコンテンツの配信に終始しがちです。
すると同じ業界・同じジャンルで同じような記事が氾濫することになります。これはユーザーが本当にほしい情報を探しても、どこにでもある質の低いコンテンツにしか遭遇できない、という状況を招きます。

安価で大量生産に向かいがちなコンテンツ作成は、自らその価値を貶める行為で、安かろう悪かろう、というコンテンツの大量生産の罠にハマっていくのです。

100本がダメなら1000本という物量信奉者タイプ

コンテンツマーケティングにおいても「質」か「量」か、と問われることはよくあるのですが、「量」がどんなに多くても「質」が悪ければ誰も読みません

「質」の良いコンテンツとは、ユーザーに求められ、役に立つコンテンツです。もちろん「質」の高いコンテンツが多くの「量」を確保できれば、それが理想です。しかし、予算は無限ではありません。

安く「質の悪い」のコンテンツを大量生産するのであれば、同じ予算で少なくても「質の高い」コンテンツを作るほうがユーザーの利益になることは間違いありません。

たとえば予算が10万円だった場合、Web上でかき集めて適当にリライトした体の1本1000円の質の低い記事を100本を提供することと、1本1万円で質の高い10本のオリジナルの記事を提供すること…どちらがユーザーの利益になるかは言わずもがなでしょう。

(3)自社商品の宣伝をしないと気が済まない露出狂タイプ

担当者レベルでコンテンツマーケティングを実施したいと言いながら、突然上司が出てきて、作成されたコンテンツに自社商品やサービスの情報が盛り込まれていない!と憤り、ひっくり返す企業も少なくありません。

自社商品の宣伝をしないと気が済まない露出狂タイプ

オウンドメディアで商品自体を紹介することに問題はないのですが、ユーザーは、商品を通して自分がどのようなメリットがあるかを知りたいのです。

自分の役に立てば、どの企業の商品であろうと構わないのです。企業が自社の商品を魅力的なものとして訴求するのは当たり前なので、ユーザーはそれを鵜呑みにはしません。

あくまでも客観的な情報がほしいのです。コンテンツマーケティングにおいては、「コンテンツ」=「広告」ではありません。「コンテンツ」=「ユーザーが求める情報」なのです。

(4)バイラルを狙いたい人気取りタイプ

バイラルとは英語で「伝染する」を意味し、口コミを利用し、低コストで顧客の獲得を図るマーケティング手法です。

バイラルを狙いたい人気取りタイプ

コンテンツマーケティングは長期戦です。瞬発力が求められる短距離走は得意としていません。
一方、バイラルコンテンツは瞬間的な認知獲得を得意としますが、長距離走は得意ではありません。時間をかけてユーザーとのエンゲージメントを醸成する目的には向いていないのです。

バイラルコンテンツを、認知獲得を目的にカンフル剤として組み合わせて使うことは手法の1つとして効果的です。しかし、バイラルコンテンツを作るとき、「なぜ」「何を」「誰に」届けるのか、という本来の目的を見失わないよう心がけることが必要です。

どうやったら「ウケるか」という手段ばかりに時間とお金を費やさないよう気をつけなければなりません。仮にバイラルに成功しても、「あの記事面白かったね! ・・・でもどこの企業だっけ?」と、肝心のエンゲージメントやコンバージョンにつながらない、という残念な結果に終わることも多々あるのです。

コンテンツマーケティングが絞り込んだターゲットに向けた施策を得意とするのに対し、バイラルコンテンツはターゲッティングを苦手とします。であれば最初からキャンペーンという認識でコンテンツを制作したほうが効率はよいでしょう。

(5)短期間で売上げを期待する先走りタイプ

コンテンツマーケティングは、時間のかかるマーケティング戦略です。短期間で認知獲得や売上げアップを狙うのであれば、やはりキャンペーンや広告を出すほうが効果的でしょう。

ただし、競争が激しい市場になればなるほど、費用対効果も悪くなります。それを「コンテンツは広告ほどお金がかからない」という理由で始めて、広告的な効果を期待するのは、大きな間違いです。

コンテンツマーケティングは、ECであればコンバージョンが計りやすいものの、基本的にはユーザーとのエンゲージメントを目的に中長期的な戦略にのっとって進める施策なのです。

短期間で売上げを期待する先走りタイプ

では、エンゲージメントの成果とは何でしょう。

PVやUUやいいね!数は「成果」を計るうえでの「指標」ではありますが、「成果」ではありません。重要なのは、コンテンツマーケティングを実施する前に何を成果にするかを、十分考えておくことです。

エンゲージメントの成果を考えるときに、参考になるのがSMARTゴールという考え方です。
それぞれの指標の頭文字をつなげてSMARTと呼びます。

■Specific(具体的に)
「なぜ」「何を」「誰に」が具体的かつ明確であること。

■Measurable(測定可能か?)
目標の達成度合いが担当者にも会社にも判断できるよう、その内容を定量する。

■Achievable(達成可能か?)
理想論や願望ではなく、その目標が現実的に達成可能な内容であること。

■Relevant(経営目標に関連しているか?)
会社の利益につながるもので、実現する必要性のあるものであること。

■Timely(時間設定をしているか?)
いつまでに目標を達成するか、その期限を設定すること。

コンテンツマーケティングを実施するにあたって、短期間での売上げをKGIとするのは、因果関係の検証が難しいため、あまり現実的ではありません。

※KGIとKPIの設定についての詳細はこちらの記事をご参照ください。
「コンテンツマーケティングで予算を無駄遣いしないためにやっておくべきこと」

しかし、必ずしも売上げだけをKGIにする必要はないのです。少なくとも、上記のSMARTゴールを踏まえておけば、目標を見失って迷走することは避けられるでしょう。

自社が「なぜ」「誰に」「何を」を伝えるのか、明確でないならば、改めてコンテンツマーケティングをやるべきか、やるならどうすればよいかを議論を重ねたうえで実施してみるべきです。

コンテンツマーケティングのKPI例・ターゲット・評価・ポイント

以上、「コンテンツマーケティングと相性が悪い企業と、その5つの理由」をご紹介しました。

最後に、検討したうえでコンテンツマーケティングを実施することになったとき、パートナーを探す際に注意しておきたい、“なんちゃってコンテンツマーケティング”についてつけ加えておきます。

リスティング広告やSEO対策による効果が頭打ちになってきたことで注目されてきたコンテンツマーケティングですが、現状は多くの“なんちゃってコンテンツマーケティング”が蔓延っています。

“なんちゃってコンテンツマーケティング”とは、コンテンツ不在のコンテンツマーケティングです。

マーケティング施策をあれこれ謳っているものの、肝心のコンテンツには知らぬ顔。これが現状です。わたしのところにも「コンテンツマーケティングが得意というから任せたら、クラウドソーシング頼みで雑な薄っぺらいコンテンツがあがってきて困った」という声がときどき届きます。

あなたがコンテンツマーケティングを始めてみたいと思い、パートナーを探す場合は、まずその企業がコンテンツをどのように制作するか、体制を確認してください。社内制作なのかクラウドソーシングなのか。ライターを多く抱えているとアピールするなら、彼らをコントロールする編集者(コンテンツディレクター)はいるのかどうか。

そして、実際に作成することになったら、どういうプロセスを踏むのか、その企業は説得力のあるコンテツを自社で制作しているかなど、念入りにチェックすることをおすすめします。

コンテンツマーケティングはマーケティング手法の1つですが、その主役はやはり「コンテンツ」なのです。

コンテンツマーケティング関連記事紹介


イラスト・タナカケンイチ

コンテンツマーケティングと相性が悪い企業と、その5つの理由ナイル株式会社 - SEO HACKSで公開された投稿です。

SMX West 2016-未来を約束されたSEOにするために、必要なこと。

SMX West第2弾の記事は、これからのSEOに必要とされる要素を扱ったセッションです。30分と短いセッションではありましたが、重要な項目のみをピックアップした、わかりやすいセッションであったと思います。前回の記事(キーノート)では検索の未来について話されていましたが、こちらのセッションは、さらに具体性の高いものとなっていました。– SEO Japan

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Matt McGee(Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land,@mattmcgee)
Adria Kyne(SEO Manager, North America and AU/NZ, Vistaprint, @adriak)

今日話すこと

  • 備えていないことで、あなたのWebサイトに悪影響を及ぼすであろう、次に起こる変化
  • 投資に値するトレンド
  • 重要性が失われつつあるもの

HTTPS

HTTPSの重要性
特定の状況下ではランキング要素となっている。少なくとも、その重要性はどんどん高まっており、Googleの発言から、それがうかがえる。

  • 2014年6月、”これは大事なことで、対応すべきだ。”(Google I/O)
  • 2014年8月、”我々はHTTPSにランキングブーストを与える”(Webmaster Central Blog)
  • 2015年12月、”我々はHTTPSのページをデフォルトでインデックスする”(Webmaster Central Blog)

HTTPSで大事なこと
まずは暗号化だ。これは、傍聴を防ぐために行う。次に、認証。パスワードや決済情報を収集するために、なりすましを行う者がいるのだ。最後は、データの整合性。クライアントとサーバーの間で、データの妨害や修正をされないために。

HTTPSを実装するために
2048ビットの暗号化で証明書を発行する。非商業サイトやオープンソースのサイトでは、無料の証明書でもいいかもしれない。(Let’s Encryptを確認しよう。)

認証を正確に設定する
サーバーの設定をベストプラクティスに。Mozilla WikiQualys SSL Labsなどを確認しよう。設定のテストは必ず行う。サーバーのパフォーマンスを最適化しよう。そして、期限切れにさせないこと。

サイトを正確に統合する
301リダイレクトを設定する。リダイレクトチェーンは起こらないように。内部リンクを正確に設定することも大事だ。

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モバイルのパフォーマンス

モバイルフレンドリー
2015年4月に開始したが、大規模な変動は起こらず。しかし、実際は大きな出来事である。Adobeのレポートによれば、モバイルフレンドリーでないサイトのトラフィックが12%減少し、Stone Temple社は、非モバイルフレンドリーサイトの50%近くがランキングの減少に遭った、と報告している。

モバイルの重要性
検索の50%以上がモバイルで行われており、今後拡大するインターネットの成長はモバイルからとなる。

AMP HTML
FacebookのインスタントアーティクルズとAppleニュースの対抗馬。既存のWeb技術を元に構築された、オープンソース。巨大なキャッシング配信システム。広告、分析、定期購読システムにも対応しており、マネタイズに必要な要素を備えている。

AMPとランキング
ページスピードはGoogleにとってシグナルとなっているため、AMP対応のページは有利に働く。しかし、AMPの対応自体が検索ランキングの強力なブーストになるわけではない。

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確約されたトレンド

サーバーサイドJavaScript
JavaScriptのメリットはクライアントサイドのアプリが速くなること。しかし、全ての要素がロードされるまで待たなければならない。ユーザーのデバイスに依存してしまう。サーバーサイドJavaScriptでは、クライアントサイドのプロセスとは関係なく、機能する。ユーザーは初速の速さを実感するだろう。サーバーサイドのJavaScriptを実装しているサイトの例には、Netflix、New York Times、Paypal、LinkedInなどが挙げられる。

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ナレッジボックス
Stone Temple社の調査によれば、2014年12月は22.6%であったが、2015年7月には31.2%にまで増えている。ナレッジボックスに取り上げられることで、ブランドの価値向上やトラフィック獲得といったメリットがある。

ナレッジボックスの例1
Verizon(アメリカの大手通信会社)のコンテンツが取り上げられている例。クエリは、”音声メールをiPhoneで記録する方法”。実際のページでは<ul>タグが使われておりリスト表記されているが、ナレッジグラフでは、まとめられた文章になっている。

ナレッジボックスの例2
“More Items”という表記がナレッジグラフ内にあり、元ページへリンクが張られている。トラフィック獲得の例と言える。こうしたサイトに共通している特徴として、写真を利用したステップごとの説明、必要なツールや素材のリスト、ショッピングリスト、上手くいくためのアドバイス、などが記載されている。

ナレッジグラフに取り上げられるために

  • パブリックなデータではなく、ユニークなコンテンツを提供する。
  • シンプルで、質問に対する直接的な答えを提供する。
  • HTMLのリストフォーマットを使用する。<ol>タグでも<ul>タグでも問題ない。
  • 深い情報をページ内に記載する。

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重要ではなくなることは?

インターネットはモバイルにシフトしている
モバイルの検索はデスクトップの検索を上回っており、スマートフォンを持つ人口が増えている。また、今後のインターネットはモバイルで行われる。アメリカのインターネットの普及率は85%でイギリスは90%。今後の普及は、他の国々で拡大する。

デジタルメディアで消費される時間
モバイルでのGoogle検索の利用率は下がっている。スマートフォンで使用されるアプリで、Google検索は2013年と2014年では2位だった。しかし、2015年では4位に落ちている。モバイルユーザーはデスクトップユーザーほど検索しないのだ。多くがインフォメーショナルクエリであり、ナビゲーショナルクエリは少ない。

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Googleの投資先は多岐に渡る
Alphabet社の設立設立。Google NowやNow on Tapの拡大。新しいメッセージアプリ。WeChatという中国のアプリは注目すべきだ。アプリ内で決済ができるシステムにも関心が高まっている。例えば、Pinterest内でクリックして何かを買える、というような。

重要でなくなるものは
モバイル検索だろう。パーソナルアシスタントを使用するためにスマートフォンは今後も使われる。しかし、それは検索のためではない。

モバイル利用の増加に伴い、アプリ滞在時間も増加していることはよく言われていますが、モバイルでの検索の減少については、そこまで強く叫ばれていないと感じています。しかし、今後のGoogleが注力する方向には合致している流れとも思います。マネタイズの部分など、気になるところは多いですが、SEOとして対応すべきところはしっかりと押さえておきたいですね。– SEO Japan

コンテンツマーケティングと相性が悪い企業と、その5つの理由

コンテンツマーケティングと相性が悪い企業と、その5つの理由 こんにちは、コンテンツディレクターの成田です。 コンテンツマーケティング全盛のWeb業界ですが、これからコンテンツマーケティングをやろうか迷っている方や、実際に […]

SMX West 2016-キーノート:音声検索と検索の未来。

3月1日から3日にかけて、アメリカのサンノゼで開催されました、SMX WestにSEO Japanとして参加しました。本日より、参加したセッションのレポートをお届けいたしますが、今回はGoogleのビシェイド・ベザディ氏によるキーノートとなります。ダニー・サリバン氏がモデレートを務め、Googleが目指す、検索の未来について紹介してくれています。多くのデモを紹介してくださいましたが、これからの検索の未来を垣間見た気がしました。– SEO Japan

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Moderator:Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Speakers:Behshad Behzadi(Principal Engineer, Google Zurich, @BehshadBehzadi)

イントロダクション

自己紹介
10年間Googleで勤務。当初は検索(ランキング)の担当であったが、今は音声検索やNow on Tapなど、未来型の検索を担当している。Googleが今後検索をどのようにしていくか、本日はお話ししたいと思う。

映画の中のパースナルアシスタント
スタートレックの動画。200年後を描いており、機械に話しかけている。もう一つ、”her(邦題:世界でひとつの彼女)”では、20年後の世界を描いており、オペレーティングシステムに恋愛感情を抱く男性が主人公。

*デモをYouTubeで流した際、CMが流れてしまい、会場が笑いに包まれました。

Googleの進化

過去を見てみよう
1998年のGoogle検索は簡単なロジックであった。周りの人は”Googleって何をやっているの?”という感じだった。その後、検索は進化していく。

2002年の変化
同意語や類義語がクエリ内でどのような意味があるのか、を理解できるように。例えば、”CS”の場合。”phd cs admission in california”の場合は、”computer science”を指しており、”カルフォルニア州のコンピューター・サイエンスの博士号”というクエリになる。他のクエリでは、”central station(中央駅)”や”cerebrospinal(脳脊髄)”と解釈される場合もある。非常に大きな変化だ。

2007年の変化
ユニバーサル検索が登場。異なるタイプ(ファイル)を検索結果に表示するように。

2012年から現在にかけての変化
ナレッジグラフが登場。モノゴトをモノゴトとして理解する。目標はGoogleが実際の世界を理解すること。20億のエンティティ、540億の事実、3万8千のタイプがあり、その数は増え続けている。政治家、音楽アルバム、大学、テレビ俳優など、これらのエンティティが、それぞれ、どのように関連しているのか?

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これからの検索

次に起こること
世界は変化し続けている。世界はモバイルになっている。2015年にモバイル検索はデスクトップ検索を上回った。未来にむけて何かを作りたいのであれば、モバイルで何かを作らなければならない。

未来のデバイスはモバイルだ
時計や車などのさまざまなデバイス。Internet of Thingsで、すべての物事が結び付けられる。

モバイルでは音声を使用する
音声入力の方が簡単であり、音声が唯一の入力方法であるという場合もある。現在の音声認識のエラー率は8%。インタラクション(デバイスとの関わり方)の方法を再構築している。運転中、料理中など。また、音声検索は”普通”になっている。昔は機械に向かって話しかけると変に見られていた。

その結果
人々は”検索クエリ”ではなく、”普通の話し言葉”を使うようになっている。”天気 パリ”ではなく、”パリの天気はどう?”といった具合に。”おはよう、今日の天気は?”と機械に向かって話しかけている。

モバイルでは
人々は、アプリとWebの両方で答えを探している。

検索の未来は?
“究極のアシスタント(Ultimate Assistant)”、となること。そのためには、”世界”、”あなたとあなたの周りの世界”、”コンテキスト”、の理解が必要となる。”究極のアシスタント”は、いつでも、どこでも、その場所にいなければならず、あなたが何かを行う手助けをしなければならない。

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音声検索のデモ

*ここからはベザディ氏が実際に行った音声検索のデモの一部を紹介します。音声を聞きながらメモしたので、ところどころ不十分なところがあるかもしれませんが、一連の流れは大体お分かりいただけると思います。ベザディ氏が問いかける質問に、スムーズに、正確に答えていました。

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世界についての例
・マジックマウンテン(遊園地)のライド(ジェットコースター)のリストをちょうだい。
→スーパーマン(マジックマウンテンのライド)の最高時速は?

・バルセロナの最後のチャンピオンズリーグのスコアは?

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アシスタントのデモ
・僕が泊まるホテルの場所は?
→僕の次のフライトはいつ?
→僕の職場の住所は?

・ダニーからのメールを見せて。(Gメールにはありません、という返答で会場が笑いに包まれました。)
→SMXについてのメール見せて。(再度Gメールにはないという返答で、会場大爆笑。)

・僕のイルカの写真を見せて。(自分の携帯でとった写真からイルカの写真が表示)
→ブルファイティングの写真を見せて。
→ギネスの写真を見せて。

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アクションのデモ
・カスカールレストランに電話して。(地図と電話番号の検索結果)
→カスカールに金曜日の〇〇時に予約して。(オープンテーブルが開く)
→カスカールまでの経路は?(マップが表示)

アプリのデモ
・ワッツアップ(メッセージアプリ)でメッセージを送りたい。
→これを送る?修正する?(Googleからの返答)
→送って。(メッセージが送信される。)

・”I feel Good”を再生して。
→音楽流すね。
→James Brownの音楽が流れる。

・クジラの写真を見せて(クジラの写真が表示)
→ W・H・A・L・E・Sと一文字毎に発音。(ちゃんとクジラの写真を表示)

会話中のコンテキストのデモ

・ジョニーの写真を見せて。(ジョニーデップの写真が表示)
→SFジャイアンツのロスター、と検索。(選手のリスト、その中にジョニーがいる。)
→ジョニーの写真見せて。(ジャイアンツのジョニーの写真を表示)

・Cuit Towerはどこ?(場所を表示)
→写真が見たい。(写真が表示)
→高さは?(高さを表示)
→誰が作った?(建築者の情報が表示)
→いつ?(建てられた年数を表示)
→営業時間は?(営業時間を表示)
→その辺のレストランを教えて。(レストランの情報を表示)
→イタリアンはどう?(イタリアンレストランのみの検索結果)
→でも、フレンチが好きなんだよね。(フレンチレストランのみの検索結果)
→ふたつ目のとこに電話して。(電話をかける)

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Now On Tapのデモ
・Viberの例。
→車など色々なカードが表示。カレンダーにはリマインドが。
→レストランのカードをクリック。オープンテーブルが表示。
→複数の予約時間が表示。一個を選択、そこの画面が表示。
→店内の写真が360度で見られる。ぐるぐる動く。

*チャットの会話の内容を理解しており、質問の内容を理解している。

ロケーションの理解のデモ
→ここで上映されている映画は?(映画館の前で検索)
→メニューを表示して。(とあるレストランの前で検索)
→このビルの建築様式はなに?(とある建物の前で検索)
→ここのホテルのプールを見せて。(とあるホテルの前で検索)

*こちらは、Googleが作成した音声検索のデモ動画の内容です。ハリウッドを旅行している女性が、様々な場所で音声検索を利用するという、内容でした。

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まとめと検索の未来

デモのまとめ

  • 世界について答える
  • あなたの周りの世界について答える
  • 検索とアプリの統合
  • 物事を実行するアクション
  • 音声認識のためのコンテキスト
  • 修正する技術
  • ”以前発した言葉”、”画面上に映っているもの”、”あなたがいる場所”、のコンテキスト
  • NowとNow On Tap

究極のアシスタントは映画の中の世界なのか?
どんどん現実味を帯びてきている。そして、テクノロジーはこの方向に進んでいる。

検索の未来
あなたの日々の生活を手助けする、究極のモバイルアシスタント。これにより、あなたは、自身にとって大事な物事だけに、フォーカスできるようになる。

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Q&A

会話はあまりデスクトップでは使われてない。
インタラクションの方法が違うから。デスクトップではテキストがメイン。しかし、検索と答えの提供という形は変わらず、バックエンドのエンジンは一緒。答えの提供能力は変わらない。

パーソナルインフォメーション
アプリの統合。多くのアプリがAppIndexに対応している。どんどん使えるようになっている。より多くのアプリが統合されていくことは間違いない。

デスクトップでは、よりリサーチ的な検索が多い
そのため、音声検索はあまり向いていない。

iPhoneを使用しているユーザーも多い
Apple製の電話は素晴らしい電話だ。我々は全てのユーザーにリーチしたいと思っている。本日紹介したデモの内容の内、80%はiPhoneでも実現できるだろう。

言語による違いは?
なにか新しいテストをする上では、英語が一番わかり易い。しかし言語の依存はない。どの言語でも、同程度のクオリティだと信じている。

音声検索とマネタイズ
検索とセールスとは完全に違うチームなので、僕にはわからない。検索チームの好きなとこは、マネタイズを考えなくてよいところだ。しかし、マネタイズが可能であるものはマネタイズすべきだと思うよ。

Eコマース。ショッピングと音声検索
音声ショッピングにとりかかっている。もうちょっと安いのが買いたい、近くのショップが知りたい、などの機能を追加したい。

音声検索用のWebサイトの最適化について
最適化についてはあまり変更はない。会話のように話しても、それが天気についてということに変わりはない。つまり、良いコンテンツということが最適だ。

評価については変化がある?ベストレストランなど。
ランキングでアルゴリズムがどこがベストかを表示しようとしている。評価は信頼性の獲得のために重要。色々なシグナルがあるけど。

Googleが目指す未来の検索の姿は、”究極のパーソナルアシスタント”となることです。コンテキストや音声の認識、アプリと検索の統合など、かなりのレベルに既に達しています。また、音声検索によるショッピング機能にも取り組んでおり、ますます進化してくことでしょう。こうした機能を使いこなし、我々の生活を変えていく時代は、決して遠い未来のことではないはずです。– SEO Japan

多言語による AMP NewsLab オフィスアワーを実施します。

Accelerated Mobile Pages (AMP) は、業界全体で推し進められているグローバルな取り組みです。大小あらゆる規模のパブリッシャーとともに、より高速化されたモバイル ウェブの実現を目指しています。

これまで英語圏の皆さまに対しては、AMP オフィスアワーを実施し、大変ご好評をいただいてきましたが、一方で、英語が母国語でない皆さまがいることも、私たちは理解しています。

そこで、今後 2 週間にわたり、新しいオフィスアワー シリーズを多言語にて実施していきます。これにより、皆さまはご自身の母国語で AMP について学ぶことができます。実施予定の言語は、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ブラジリアン ポルトガル語、ロシア語、インドネシア語、そして日本語です。オフィスアワーでは、Google のプロダクト マネージャーやテクニカル マネージャー、そしてエンジニアが、それぞれの言語で皆さまからの AMP に関する質問にお答えします。

AMP の技術的な仕様や様々なコンポーネントに関してもお話していきたいと思いますが、まずは、 AMP とは何かということや、どのように機能するのかについて改めて紹介していく予定です。ご質問をお持ちの方は、以下のイベント ページ上の Q&A アプリより投稿することができます。投稿された質問はオフィスアワーの中で私たちがお答えしていきます。また、イベント終了後は、 News Lab の YouTube ページで、それぞれのオフィスアワーを視聴することができます。

下記のスケジュールをご確認の上、ぜひオフィスアワーへご参加ください。

  • 日本語
  • フランス語
  • イタリア語
  • Introduction to AMP - 3月8日 15:00 CET
    Luca Forlin, Head of International Play Newsstand Partnerships
  • AMP Anatomy - 3月15日 15:00 CET
    Flavio Palandri Antonelli, AMP Software Engineer
  • ドイツ語
  • Introduction to AMP - 3月9日 17:00 CET
    Nadine Gerspacher, Partner Development Manager
  • AMP Anatomy - 3月18日 16:00 CET
    Paul Bakaus, Developer Advocate
  • スペイン語
  • Introduction to AMP - 3月9日 14:30 CET
    Demian Renzulli, Technical Solutions Consultant
  • AMP Anatomy - 3月16日 14:30 CET
    Julian Toledo, Developer Advocate
  • ブラジリアン ポルトガル語
  • ロシア語
  • インドネシア語