キーが光って弾き方を教えるRoliのキーボード「Lumi」が約3万円で待望の一般販売

Roli(ロリ)は、魅力的な音楽製品を作っているクールなスタートアップだ。最初の製品Seaboardはキーボード(鍵盤)の傑作で、ギターの弦のように音をベンドできた。さらに魅力的なのがBlocksで、モジュール状の光るパッドが電子音楽の作者に斬新なコントロールを提供した。

これといってスキルのない音楽ファンにすぎない私は、このロンドンの企業が作り出す音楽を遠くから賞賛していた。でもRoliは、Lumiで音楽教育にも手を伸ばしたようだ。それは小さくてポータブルなキーボードで、キーがいろんな色で光ることによって初心者に曲の弾き方を教える。

最初はKickstarterで提供されていたキットが、米国時間9月24日から予約受付を開始し、発売は11月になる。Lumi Keys 1はいま299ドル(約3万1500円)でケースが付き、Lumiのサブスクリプションサービス(会員制サービス)にアクセスできる。Roliはこれで収益化を図りたいようで、月額の会費は10ドル(約1050円)だ。現在提供されているのは、100種類以上のレッスンと400曲、そしてさまざまアーティストが揃っている。同社の記者発表はそれを「ビヨンセからベートーヴェンまで」と表現する。

現在のLumiは、最初のKickstarterバージョンよりも洗練されていて頑丈で重くなり、キーの反応も正確だ。キーのタイミングがいいから、複数のLumiをつないで長いキーボードを作れる。前に同社が言及していたように、このキーボードはMIDIコントローラーとしても使えるので弾き方の勉強が終わったら本格的な演奏も可能だ。

画像クレジット: Roli

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Cherryの新メカニカルキースイッチ「Viola」は低価格市場向け

Cherry(チェリー)は、長期にわたり、メカニカルキースイッチにおける事実上の業界標準とされてきた。メカニカルキーボードは、ただでさえメンブレン式、つまりドームスイッチ型キーボードと比べると非常に高価であるため、同社は市場で大きなシェアを得ることができなかった。だが、CES 2020最終日の10日、Cherryは新しいViola(ビオラ)スイッチを発表した。低価格市場向けに作られた同社初の完全メカニカルスイッチだ。50ドルから100ドル程度(5000円から1万円ほど)のキーボードへの導入を想定している。

今回の発表に先立ってCherryチームが私に話してくれたところによると、この新しいスイッチの開発に、技術者たちはたっぷり1年以上の歳月をかけたという。わずかな部品点数で、キーボード本体の基板の上に複雑な動きをもたらす。自己洗浄式の接点システム(同社は即座にこの特許を取得している)と、シンプルな設計でありながら通常の使用に耐えられる素材の開発にかなり苦労した。

この新設計により、Violaスイッチはホットスワップが可能になり、故障しても、ほんの数秒で新しいスイッチと交換できる。また、キーキャップの取り付け方法として業界標準になっているクロスステム設計は維持されているため、キーボードメーカーは既存のデザインをそのまま使うことができる。

近年の新型スイッチの例に漏れず、CherryのViolaもLEDバックライトに対応しおり、LED付きの新設計キーボードでも、基板に直接取り付けが可能だ。

キーボードにうるさい人なら、新しいViolaスイッチとCherry製の最高級機MXスイッチとの区別は簡単につく。しかし、手頃な価格でメカニカルキーボードを使いたいという人には、Violaスイッチは最適なオプションになるはずだ。

この新しいスイッチをじっくり試す時間はなかったのだが、現在のバージョンはMX Brownスイッチに非常によく似ているということだけは言える。Cherry自身は、こうした比較はして欲しくないようだ。MXシリーズであるかのように思われるのを避けるために、あえて名前も変えた。Cherryは、若干仕様が異なる製品をMX Black、Brown、Blue、Redと区別しているが、色で仕様を表現するこの方式も、今回は使われていない。これは、新しいスイッチがMX市場を共食いしてしまうことを恐れての対策ではないと同社は話しているものの、まったく成り行き任せというわけでもない。

Violaスイッチがこれまでと大きく異なる点は、打鍵耐久回数をCherryが(少なくとも今のところ)公表していないことだ。将来、何らかのアナウンスを出すかも知れないと同社は私に話してくれた。

他のCherry製スイッチと同様、Violaスイッチも同社のドイツ工場で製造され、そのサプライヤーもみな、ドイツで製品を作ることになる。

MXスイッチにおいては、Cherryは打鍵の保証回数を5000万回(それでも十分だが)から1億回に引き上げようとしている。プロゲーマーの中には、その回数に達してしまう者がいるのだ(その回数を超えてもスイッチは機能し続けている)。また、一般のユーザーにとって1億回の打鍵保証回数は、この製品をしっかり保証するというメーカーの姿勢を示すものとなる。これを達成するために、開発チームはスイッチの細部、とくにハウジング内のガイドレールに微調整を施しているが、これが実際のタイピング感覚を変えてしまうことはない。

1億回が保証されたMXスイッチを搭載した最初のキーボードは、すでに販売されている。Violaスイッチを搭載した最初のキーボードは、まもなく登場する。

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(翻訳:金井哲夫)

ロジテックの新MXシリーズのマウスとキーボードがデスクトップ環境を最適化

Logitech(ロジテック)、日本版ブランドはLogicool(ロジクール)である同社は最近、マウスとキーボードの新製品、MX Master 3MX Keysを発売した。価格はいずれも99.99ドル(日本版参考価格はマウスが1万3500円、キーボードが1万4500円)。いずれのデバイスも、同社の過去の製品ラインナップから多くを受け継いでいる。もちろん、同社が入力デバイスとしてあるべき姿と考えるものを具現化したものだ。そしてその上に、現在の周辺機器に追加可能な最高の機能を付加したものとなっている。

MX Keys

Logitechの新しいキーボードは、同社のクリエーター向けのハイエンド製品、Logitech Craft(日本版はロジクールCRAFT KX1000s)から、多くを受け継いでいる。見た目も使用感もCraftによく似ているが、キーボード本体の左上に配置されていたダイヤルは省かれている。専用のドライバーソフトと組み合わせて使うことで、さまざまなアプリごとに、異なったコントロール機能を発揮できるものだった。

Craftのダイヤルは、確かに好奇心を刺激するものであり、ある種の創造的な作業のワークフローにとっては、実際に極めて便利に使える。たとえば、ビデオ編集で、タイムラインを前後に行ったり来たりするような場合には、感触的なダイヤルによるコントロールが適している。ただし、普通の平均的なユーザーにとっては、それほど必要性が感じられるものではなかったのも事実だ。

MX Keysは、Craftにあったダイヤルを装備しない分だけ、デスク上に占めるスペースは小さくなっている。価格は、Craftよりも70ドル(日本の参考価格では9250円)安いので、たぶんほとんどの人にとっては、ユニークなコントローラーより、価格の方が魅力的に感じれられるだろう。MX Keysは、キー間の指の移動もスムーズで、キータッチの感触も優れている。これらはCraftから受け継いだもの。手を近づけると自動的に点灯する、スマートなバックライトも内蔵する。好みに応じて明るさを調整したり、完全にオフにすることも可能だ。もちろん、バックライトを使わない方がバッテリー寿命は長くなる。

MX Keysは、USB-Cで充電可能なバッテリーを内蔵している。バックライト使用時はフル充電で最長10日間、バックライトを完全にオフにした場合は最長5ヶ月間使用できる。接続には、Bluetoothと、付属のUSBレシーバーの両方が使える。このレシーバーはUnifying(統合)タイプなので、1つのレシーバーでMX Masterシリーズのマウスなど、他のLogitech製品も接続して使うことが可能だ。

キーボードは、最大3台のデバイスに対して同時にペアリングしておくことができ、それぞれ独立したボタンで即座に切り替えて使える。OSとしては、Windows、macOS、Linux、Android、iOSをサポートする。それぞれのキー配列に対応するため、OSによって割り当ての異なるキーには、複数の刻印が施されている。さらにMX Keysを、MX Master 3など、同社独自のFlow機能をサポートするLogitech製マウスと合わせて使用する場合には、異なるOS間も含め、複数のデバイス間でキーボードとマウスを同時にシームレスに切り替えられる。その際には、デバイス間でのコピー&ペーストも可能だ。

MX Keysには、1万4500円という価格からは考えられないような価値があると感じられる。非常に高級感のあるハードウェアを、比較的手軽な価格で入手できる。しかも、Microsoft(マイクロソフト)やApple(アップル)の純正キーボードを含めて、他社のキーボードには、とてもかなわないような豊富な機能を実現している。

MX Master 3

マウスに関しても、Logitechほどの名声と実績のある会社は、他にはほとんど見当たらない。特にMX Masterシリーズは、すでに多くのファンを獲得している。もちろん、それにも当然の理由がある。

MX Master 3は、けっして「車輪(ホイール)を再発明」したわけではない。つまり、すべてをやみくもに作り直したようなものではない。ただし、スクロールホイールだけは例外で、これは新たな発明と言っていい。Logitechは、「MagSpeed」と呼ばれる新たな技術を導入して、スクロールホイールを一新した。高速なスクロールに適した「フリースピン」と、ピクセル単位の繊細なコントロールが可能な「ラチェット」モードが自動的に切り替わる。同社によれば、この新設計によって、以前のスクロールホイールに比べて90%高速で、87%「精確」なスクロールが可能だという。ただ、このような数字は、一般的な使い方では検証するのが不可能だ。とはいえ、全体的にスクロールの感触も良くなったように感じられ、宣伝文句通り操作音も「非常に静か」であることは、簡単に確かめられる。

MX Master 3マウスの形状は、人間の掌の形状にぴったりと合うよう、微妙に変更された新たなシルエットが採用されている。またMX Masterシリーズならではの輝かしい機能、サムホイールの位置や形も変更されている。これも実際に使ってみると、操作感覚が改良されたことが感じられる。ただ、慣れないと親指をぴったりと最適な位置に移動するのが難しい。全体的に、従来モデルのMaster 2Sより操作感覚は良くなっている。本当に重要なのはそこなのだ。

トラッキングに関して言えば、Logitech独自のDarkfield(ダーク・フィールド)技術により、実際にあらゆる材質の面で、確実なトラッキングを実現している。4000DPIという精度は業界をリードするもの。Logitechのデスクトップ用アプリ「Logi Options」によって、感度、スクロール方向、その他の機能を調整できる。MX Master 3も、同時に最大3つのデバイスとペアリングでき、Flow機能と連携して、異なるOS間でのコピー&ペーストも実現する。

MX Master 3の注目すべき新機能の1つは、充電用のUSB-Cポートを装備したこと。以前のモデルは、Micro USBだった。これは特に、Macの最近のモデルを使っている人にはありがたい。可能な限り1つの標準に集約させることで、ケーブルの種類も最少にすることができるからだ。MX Keysの充電ポートもUSB-Cになっているので、どちらも1種類のケーブルで充電できて便利だ。MX Master 3は、フル充電で最長70日間使用できる。また、バッテリー切れの状態から、わずか1分の充電で、3時間も使えるようになる。

結論

Logitechが、サードパーティのキーボードとマウス製品を、長年にわたって先導する立場を守ってきたのには、それなりの理由があったからに違いない。その上でなお、成功を収めた既存の製品よりも、さらに優れたものを開発し、発売し続ける能力には感心するしかない。MX Keysは、この価格帯の製品としては、今入手できる最高のキーボードだと言っても差し支えない。多くの、より高価な製品より優れている。MX Master 3は、何の疑いもなく、ほとんどの人に勧められる唯一のマウスだ。豊富な機能もさることながら、USB-Cによる充電機能も、その理由の1つ。これらのキーボードとマウスの組み合わせは、一般的な仕事はもちろん、創造的な作業でも、またその他のどのような用途でも、デスクトップ用入力装置のペアとして頼もしい存在だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

AppleがMacBookのキーボードを今秋から順次新方式に変更か

信憑性の高いアナリストであるTF International SecuritiesのMing-Chi Kuo(ミン・チー・クオ)氏の最新レポートをApple Insiderが見つけた。読んでみたところ、Apple(アップル)と共同作業する可能性のあるキーボードメーカーに特化した内容だった。そしてAppleは、問題のあるバタフライ構造を新しいシザー構造に置き換えるようだ。

最初にこの変更を受けるのは長らく噂されてきた 16インチMacBook Proになりそうだ。クオ氏は新製品のリリース時期タイムラインを更新し、同機の予想発売時期は2020年から2019年最終四半期中に変わった。

そこで終わりではない。AppleはすでにMacBook全機種の更新作業に取り組んでいる。2020年終わりまでには、ノートパソコン全機種のキーボードが新しくなっているはずだ。

クオ氏のタイムラインによると、Appleは15インチMacBook Proと16インチMacBook Proの両方を製品ラインアップに載せている。おそらく新製品はこれまでの15インチMacBook Proよりも高価になるだろう。このため、MacBook Air、13インチMacBook Pro、および15インチMacBook Proのいずれもが来年新しいキーボードに切り替える可能性がある。

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Appleが最初にバタフライ構造を採用したのは12インチMacBookで2015年のことだった。その後同社は、全機種にこの新しいキーボードデザインを広めていった。

しかしここ数年多くの人々が、キー入力の取りこぼしや二重入力などの不調を訴えてきた。ホコリがキーの動きを妨げやすくキーボード自体の修理も困難だ。Appleがバタフライ構造キーボードのMacBook全機種に対して無料交換プログラムを実施しているのはそのためだ。

新デザインでAppleは、基本的に信頼できるデザインに立ち返ることになる。シザースイッチはほとんどのWindowsノートPCで使われており、Appleの外付けキーボードでさえもそうだ。AppleはMacBook製品でも、バタフライ構造にする前はシザー構造を採用していた。

もし今回の噂どおりなら、伝統的デザインのキーボードが使われたMacBookを見るまでには少し待つ必要がありそうだ。しかし、もうすぐやってくる!

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルがMacBookの第3世代のバタフライキーボード問題で謝罪

Apple(アップル)はMacBookのバタフライスイッチキーボードの改善を続けてきた。実際、テクノロジーは第3世代となっており、今なお続く問題を解決するゴム加工膜が追加され、耳障りな音も減少されている。

しかし、最も熱烈なAppleファンたちでさえも、キーの固着やランダムな誤動作に不満を持ち続けている。本当の話、シアトルで行われたAmazonのあるイベントで、私は会場内の緊張した空気をいち早く伝えるべく社員のひとりに緊急メールを送った。どの子音が抜けたのかは思い出せないが、当時の決定的ニュースを伝えるためには決定的に重要だったようだ。たぶんあれは「M」だったと思う。

More recently, I had to take laptop into IT after it was firing off random spaces and period. I might have screamed at my desk a few times over that one. Then there was this, wic onestly couldn’t ave appened at a worse time.

最近私は、スペースとピリオドがランダムに入力されるようになったノートパソコンをIT部門に持ち込まなくてはならなかった。座席で何度か叫び声を上げていたかもしれない。そしてこれが、これ以上悪いときはないというタイミングに起きた[” wic onestly couldn’t ave appened at a worse time.”]。

Apple’s acknowledged issues in the past, suggesting free repairs. And now it’s offered The Wall Street Journal a bit of an apology for the on-going woes.

Appleは過去にこの問題を認めて無料修理を勧めた。そしてこのたび現在進行中の問題に関してThe Wall Street Journalで少しばかり謝罪した

「弊社は第3世代のバタフライキーボードで少数のユーザーが問題を経験していることを認識しており、申し訳なく思っている」と同社は言った。「大多数のMacノートパソコン顧客は新しいキーボードで有意義な体験をしている」

このあと、何か問題があればユーザーはAppleCareに連絡を取るよう勧めている。私は最新のキーボードが同社にとって正しい方向に進んでいると思っているが、初期の問題は今も十分続いているので、Appleはこれに関して設計図から見直したほうがよいのではないだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TouchPalキーボードで大ブレークした中国のCootekがニューヨーク証券取引所で$100MのIPO

TouchPalキーボードアプリで有名な中国のモバイルインターネット企業Cootekが、アメリカで上場する。先週SECに提出されたF-1フォームによると、調達目標額は1億ドルだ。

上海で2008年にTouchPalをローンチした同社は2012年3月にCootekという名前で法人化し、SECへの提出書類によると現在の一日のアクティブユーザーは1億3200万、6月現在でその前年同期比増加率は75%、としている。また広告収入は同じ6月までの6か月で453%増加している。

AIを利用しているTouchPalは指をすべらせるグライドタイピングと予想テキスト機能があり、Cootekの一番人気のアプリだが、ほかにも15のアプリがあり、それらはたとえばフィットネスアプリのHiFitとManFITや、バーチャルアシスタントのTaliaなどだ。同社は独自のAI技術とビッグデータ技術により、ユーザーとインターネットから集めた言語データを分析する。そしてそこから得られるインサイトを利用して、ライフスタイルやヘルスケア、エンターテインメントなどのアプリを開発している。15のアプリを合計すると、月間平均ユーザーは2220万、一日では730万となる(6月現在)。

TouchPalそのものの平均ユーザーは、2018年6月の全月で1億2540万だった。一人のアクティブユーザーが一日に72回、このアプリを立ち上げている。現在、110の言語をサポートしている。

Cootekの主な売上源はモバイルの広告だ。同社によると、売上は2016年の1100万ドルから2017年には3730万ドル、その対前年増加率は238.5%だった。利益は6月までの6か月で350万ドル、1年前には1620万ドルの損失だった。

Cootekはニューヨーク証券取引所でチッカーシンボルCTKで上場する計画だ。IPOで得られた資金はユーザーベースの拡大と、AIおよび自然言語処理への投資、広告のパフォーマンスの改善に充てられる。上場の引き受け証券企業はCredit Suisse, BofA Merrill Lync, そしてCitiだ。

画像クレジット: Cootek

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

新しいMacBook Proのキーボードは静かな音になったか?本誌の実験結果を聴いてみよう

スペックではどうか、だって? スペックの話はあとでしよう。今は、もっと重要な話だ。そう、キーボードのノイズ。バタフライスイッチに変えてから、ノイズの苦情が多くなった。

人間は、何かがこれまでとは変わると文句を言いたくなる動物であり、キーボードのような日常よく使う基本的な道具ほど、そうなる。でも今回の場合は、正しい手を持つ正しいユーザーの文句には正当性がある、と言えるだろう。

正しい手を持った正しいユーザーが、本誌にもいる。みなさんは、本誌のライターAnthony Haをご存知だろう。WebサイトTechCrunch.comやカンファレンスTechCrunch Disruptの常連だ。本誌TechCrunchのニューヨーク本社で、彼はぼくの隣に座っている。

みなさんはご存知ないと思うが、Anthonyの打鍵音は大きい。でかい。ばかばかしいほど、大きい音だ。コンピューターのキーボードが楽器なら、Anthonyはグレン・グールドになれる。それも、晩年ではなく、世界全体を自分の肩に背負ったような、若き日の天才グレン・グールドだ。

そんな彼は、コンピューターのキーに歌を歌わせることができる。だからキーボードのアップデートの話を聞いたとき、わがオフィスの全員が当然、テスターとしてAnthonyを選んだ。彼は、“弘法筆を選ばず”と豪語してそのチャレンジを引き受けた。

そして以下が、その結果だ。ビデオは、ここにある。

  1. Anthonyは、どのキーボードも大きな音で打つ。彼のことを、役に立つミュータントとは言えないが、しょうがない。
  2. これは、科学的なテストではない。TechCrunchが数百万ドルを投じた、キーボードの音用録音スタジオは、この記事には間に合わなかった。そこでぼくは、自分のポッドキャスト用のマイクを、Anthonyがタイプしているキーのそばに置いた。
  3. “The quick brown fox jumps over the lazy dog”という文章を、何度も何度もタイプした。それは、映画「シャイニング」のワンシーンを、すこし可愛らしくしたような情景だった。
  4. 前のキーボードとの違いは、はっきり分かるが、夜と昼ほどの大差ではない。Appleが言ってるように、基本的な技術は前と同じだ。ではどこがどう変わったのか、それをAppleは言わないが、そのうち例によって、分解屋さんの記事が本誌にも載るだろう。
  5. 音質には、明瞭な違いがある。前は、カチャカチャというタイプライターみたいな音だったが、今度の音は、水中で聞く音のように鈍い。両者の違いとしては、音の違いがいちばん大きいのではないか。
  6. 今日はアウトドアにふさわしい、絶好のお天気だったが、ぼくらは編集室に閉じ込められて、キーボードの音を録音していた。しかし、それもこれもすべて、読者のためのお仕事だった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AzioのRetro Classicタイプライターキーボードは贅沢な喜び

おそらく読者は今、MacBookやその他のモダンなPCの前に座っていて、人間の指には本当の満足感を与えてくれないキーボードで、ほとんど無音のうちにタイピングをしていることだろう。遠い過去に、キーボードが何かを返して来ていた時代を覚えているひともいるだろう:「カチャカチャ」というタイプ音。それは生産性に対する「聞こえる証明」だった。

もし読者がそれを懐かしみ、取り戻したいと思うなら、新しいAzio Luxury Retro Classicキーボード(Bluetooth接続)は、素晴らしい選択肢だ。そしてそれは、タイプライターに触発された既存の贅沢なキーボード製品たちよりも比較的お手頃な価格である。だがお手頃とは言え、変わらぬ魅力を持ち、そのキーの打ち応えを愛する者たちにはたまらない、メカニカルな動作を提供してくれる。

この219.99ドル(ワイヤレス接続を必要としない場合は189.99ドル)のアクセサリには、他の比較的高価なプレミアムキーボードたちが提供しないようなものが備わっている。例えばMacとPC用の交換用キートップ、バックライト、さらには純正メタル、木材、さらには革仕上げの表面。ワイヤレスバージョンは有線およびBluetoothの両方の構成で動作し、搭載された6000 mAhのバッテリーは、2ヶ月に1度充電すれば良い。

キーボードの充電には付属のUSB-Cケーブルを使う。裏にある便利なスイッチと、前述の交換可能なキートップ(工具も不要だ、単に引き抜いて代わりを押し込めば良い)のおかげで、macOSでもWindowsでもすぐに使うことができる。

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素敵な素材のアクセントに加えて、Azioの機械的なスイッチは本当にカチカチという音が良く、私にはちょうどいい感じの打ち心地を提供してくれる。Retro Classicはまた、ネジを使って使い易い角度に傾きを調整することもできる。

キーボードはまた、大量のタイプ入力に耐えるように作られているように感じられる、少なくとも核攻撃が来るまではもちそうだ。製品は重く、ゴム製の滑り止めパッドによって机にしっかりと固定される。とはいえ、旅行時にこれを持ち歩きたくはないだろう。

もし機能的な机の装飾が欲しいと思っていて、かつ(Azioを使ってこのレビューを書きながら、しみじみと打ち心地を噛みしめている私のような)機械式キーボードの大ファンだとしたら、これは最上のお勧めだ。レトロなキーボードは見つけやすくなってはいるが、Azioのこのモデルは、私が今までに出会ったものの中で、価格、多機能性、品質のバランスが最高の一品だ。

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(翻訳:sako)

GoogleがAndroid向けキーボードアプリをGboardという名前でリブランディング

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GoogleはAndroid向けGoogleキーボードアプリをGboardという名前でリブランディングすることを正式に発表した。この新しいキーボードアプリはGoogle検索エンジン、絵文字やGIF検索などを完全に統合している。このキーボードがAndroid向けにローンチすることは、既に先週の始めに数多くのメディアサイトブログでも書かれていた。

Gboardは、利用者のデバイスで上のGoogle検索エンジンとのより良い統合を目指した手段として、約半年前にまずiOS向けにローンチされた。別のアプリに入れる代わりに、Googleはユーザーが一番よく使う画面、つまりキーボードに検索を埋め込んだ。

GboardのAndroid版には、先行するiOS版と同じ機能セットが含まれている、また変更されたものの大部分は、コアエクスペリエンスを改造したものではなく、ユーザーの懸念のいくつかに対処したものである。

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新しいアプリでは、Googleロゴをタップして検索を開始できるようになった。この調整で、Google検索へのアクセスがさらに明確になった。

このような検索機能を組み込むことの利点は、検索結果をキーボードから簡単に共有できることだ。情報を掘り起こすために他のアプリを起動しなくても良いため、企業住所、天気、飛行時間、ニュース記事、レストラン情報などを友人と共有したい場合に便利だ。Gboardはまた、あなたのチャットに基づいて可能性のある検索を予測する。これに関しては、非常に有用であるとも思えるし、あるいは非常に不気味であると思うかもしれない。

たとえばGoogleは、天気について友人とチャットしているときに、アプリが「天気」予報を提供して、共有することができると説明している。

このアプリには、iOS版のようなGIFと絵文字の検索機能も組み込まれている。便利なことに、Googleが適切な絵文字を見つけやすくしてくれる。スクロールする代わりに、必要なもの(「monkey」など)を検索するだけで済む。

Android版アプリと共に提供された新機能の1つは、キーボードレイアウトに関するユーザーの苦情の1つであった、画面上に常に数字行を表示するオプションである。このアプリでは、バイリンガルユーザーの検索やアプリの予測に役立つ複数の言語のサポートも追加された。

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また、もしそれがお好みのテキスト入力モードならグライドタイピングをオンにすることもできる。また、テキストの予測、自動修正、ボイスタイピングなどのキーボード機能の標準ラインナップを提供しています。

Gboardは本日(日本時間では17日)のマーケットへの展開の開始時に100以上の言語をサポートする、そして更に追加されていく予定だ。

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(翻訳:Sako)