Intel Capitalが3Dプリントのマーケットプレース2社に投資

IntelのVC部門Intel Capitalが、二つの3Dプリントマーケットプレースに投資をした。ひとつはテキサス州オースチンのmakexyz、もうひとつはリトアニアのCGTraderだ。どちらも、ユーザが3Dオブジェクトをアップロードしたり、サービスやダウンロードを売ったりする。

makexyzでは、モデラーが自作の3Dモデルをアップロードし、一般ユーザはそれをリクエストして、消費者向け3Dプリンタを使ってローカルにプリントする。CGTraderはむしろ3Dモデルのマーケットプレースで、それらのモデルを買ったユーザは、コンピュータ上で制作するアニメーションに利用したりする。両社とも今後は、3Dプリントそのものをサービスしていくようだ。

今回の投資の額などは公表されていない。

makexyzのファウンダNathan Toneはこう言っている: “うちの目標は、人びとの物作りを支援することだ。Intelからの投資で、支援の対象を大きく広げられる。3Dプリンタは今、グローバルなネットワークが急速に育ちつつあるから、これからできることは、とても多いね”。

画像はAirwolf3Dより

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


3Dプリンター、カーボンファイバーへ

Mark Oneは、自称世界初の複合材料をプリントできるデスクトップ3Dプリンターだ。5000ドルで、カーボンファイバー製原寸大バナナ模型を作ることができる。

製作者でAeromotionsのオーナーでもある、Gregory Markの名前をとったこのデスクトップ・プリンターは、カリフォルニア州サンディエゴで行われたSolidWorks World 2014でデビューした。現在カーボンファイバーの製造にかかわってる費用と時間を見たMarkがたどっと道の先には、Mark Oneがあった。

「1条1条材料を並べていく3Dプリンティングのアイデアを、われわれは複合部品を作るための製造プロセスとして採用した」、とMarkはPopular Mechanicsu誌に話した。「通常の3Dプリンターは形を作る。われわれは形と機能を作る」。

Mark Oneは、カーボンファイバーなどの複合材料だけでなく、グラスファイバーやナイロン、PLA(ポリラクチド)もプリントする。もちろん、同時には一種類だけ。プリンターは、かなり進んだ技術も採用しており、例えば、プリントのたびに正しい位置に修正される自動水平維持台座を備えている。

予約注文は3月から、価格は5000ドル。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


動物医療への応用可能性も示す3Dプリンティング

脚を失った動物が生きていくのはとても難しいことだ。しかし、カモたちは脚を失っても生きていけるようになるかもしれない。あるいは脚だけでなく、さまざまな部分を失うことになっても生きていけるようになるかもしれない。

3Dプリント技術を使って、カモのための義足が作れるようになっているのだ。作成したのはブリティッシュコロンビア州のシッカモスに住むTerence Loringというデザイナーだ。彼はリアルな「チキンファイト」で足を失ってしまったDudleyという子ガモの義足を作った。ちなみにLoringは現在、3Dデザインの3D Pillarという会社を経営している。

なぜカモのDudleyが鶏との喧嘩に巻き込まれてしまったのか。鶏が一方的に喧嘩を売ってきたということなのだろうか。細かい状況はよくわからないが、ともかくLoringは子ガモが自分の歩いたりすることができるよう、手を差し伸べたのだ。

「建築および3D印刷関連の会社の起業で忙しくなる前、ブラジリアン柔術のトレーニングをしていました」とLoringは話す。「ブラジリアン柔術のコーチであるBrandon Schweitserの家族に、傷ついたり、捨てられてしまった動物たちのアニマルシェルターを運営している人がいたのです」。

「その施設で、鶏たちと一緒にカモの子供を小屋に入れていたのです。ところがこの鶏が悪いやつで、子ガモをいじめまくったのです。1匹を殺してしまい、そしてDudleyの脚も切断を余儀なくされました。柔術のコーチは、私の会社が3Dプリントを行うものになることを知っていたので、カモのための脚は作れないのだろうかと相談を持ちかけてきたのです」。

Loringは切断したカモの脚を計測して、脚の付け根に繋がる脚部と足ひれの設計を行ったのだった。そして地元で3Dプリントサービスを行っているProto3000がプリントを行い、そしてK9-1-1 Animal and Rescueが、義足による歩行訓練を受け持った。Dudleyが義足を付けて動く様子をカナダのGlobal Newsサイトで見ることが出来る。Dudleyはどうやらうまくやっているのではなかろうか。

尚、ご存知かもしれないが3Dプリントで作った義足を使う鳥は他にもいる。Buttercupというアヒルが3Dプリントされた義足を身につけ、昨年あちこちで話題になっていた。

Loringは今回の成果をオープンソース化すると話している。

「同様の境遇にある生命を守るために役立つのであれば、今回の成果をぜひ使ってもらいたいと思います」と述べる。「さらに良いデザインのものを作ることができればとも考えています。いろいろな人の、素晴らしいデザインをシェアしていけたら良いと考えています」。

Loringによるデザインは、彼の会社である3 Pillar Designsのサイトからダウンロードすることができる。

もしかするとこうした研究は「サイバーダック」に繋がるのかもしれない。大きな怪我をしたり、身体の一部に障害があっても大空を自由に飛び回り、そしてレーザーの目と機械の嘴でエサをついばんだり、あるいは意地悪な猫に逆襲したりすることができるようになる。Dudleyのよちよち歩きは、そうした未来につながる一歩であるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


ポーランドの家庭用3DプリンタにDellから5000台の注文が舞い込む

ささいなことかもしれないが、ポーランドの3DプリンタメーカーZortraxが、Dellから5000台の注文を獲得した。家庭用3Dプリンタの大量受注はこれまで一度も聞いたことがないが、このオルシュテインの新進企業にとっては、まるで棚からぼたもちだ。

ZortraxのCEO Rafał Tomasiakは語る: “まだKickstarterで資金を募集している最中にDellからの引き合いがあった。当時は、企業からの大量発注に応えられるほどの生産能力がなかった。しかも一台一台手作業で検品していたから、スピードも遅かった。Dellとの商談はいったん消えかけて、Kickstarterの支援者たちのための生産に力を注いだ。でもその後状況は一変して、大量の受注にも応じられるようになった”。

Zortraxがローンチしたのは昨年の5月で、今ではKickstarterの支援者に発送して喜ばれている。ぼくも何度か使ったことがあるが、プリントのクォリティとプリンタの作りには感心した。同社はヨーロッパにおけるメジャーになるつもりでいるが、今回のDellからの投資でグローバルな展開も見えてきた。Dell向けのプリンタは、同社の本社と東アジアの事業所に送られる。

“正直言って、企業から、しかもDellのような有名大企業から、こんな注文が舞い込むなんてびっくり仰天だ。でも、考えてみれば、うちみたいな零細企業でもかなりの数のプリンタを使ってるからね。デザイナーは大量のプロトタイプをプリントするから、一台の高級機があるよりは、小型のプリンタが十台あった方が便利だ。それらを同時に動かせる。たった一台に大量の負荷が集中するよりは、その方がよいね”、とTomasiakは言った。

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Adobe、 Creative Cloudをメジャー・バージョンアップしてPhotoshopで3Dプリントをサポート―新たに30日無料試用できる

今日(米国時間1/16)、Adobeは定期購読ベースのCreative Cloudのメジャー・アップデートをリリースした。 さまざまな新機能が追加された中でも、目玉となるのはPhotoshopでの3Dプリントのサポートだ。

その他の主要なアップデートとしてはPhotoshopでは写真の歪みの補正、Illustratorではフリーハンドで直線や曲線が描きやすくなった新しいペンシル・ツールなどがある。また InDesignではEPUBのサポートが改良された。またフォントツールのTypekitではフォントがどんなデスクトップアプリからもアクセスできるようになると同時にPDFファイルや印刷用ファイルにフォントを含めることが可能になった。

このアップデートを機に、Adobeはすべての30日間試用の期限をリセットした。つまり2012年の5月のローンチ以降、この30日間無料試用に登録したユーザーは今後さらに30日の無料試用ができる。

今回のアップデートが極めて広範囲で大幅なものになったため、Adobeでは以前のバージョンを試用したユーザーにも再度、最新版を体験してもらいということのようだ。

Photoshopで3Dプリント

しかしなんといっても今回のアップデートで最大の注目はPhotoshopが3Dプリントをサポートするようになったことだろう。

ただし、Photoshopでは簡単な3Dモデルを作ることはできるが、このアプリケーションの本来の目的がそこにないことは明らかだ。この点についてはAdobe自身もはっきり認めており、モデリング自体はサードパーティのツールを利用し、そのデータをPhotoshopにインポートするようユーザーに勧めている。つまりユーザーは3Dモデルにテクスチャーを追加したり、Phontoshopお得意の細部の精細な仕上げを行うのにこのアプリを利用することになる。

Adobeによれば、新しいPhotoshopは3Dモデリングと3D出力の中間段階を処理するのに最適な環境を提供するという。PhotoshopはOBJ、STL、3DS、Collada、KMZなどほとんどあらゆる3Dフォーマットをインポートして3D出力することが可能だ。これには3Dプリント時に必要とされる枠組み、支柱などの付加も含まれる。また3D出力にあたって障害となるような点も事前に発見してくれるので、ユーザーは出力の失敗で時間と材料を無駄にせずにすむ。

またAdobeは3Dプリンタの大手、MakerBotと提携し、Photoshopから同社の3Dプリンタにネーティブで出力できるようになった。また3D出力サービスのShapewaysとも同様の提携をしている。Shaspewaysの場合はPhotoshopから色彩、素材などに応じた詳細な仕上げリプレビューができるだけでなく出力料金の概算も行われる。しかもこうした3Dプリント処理がほとんどワンクリックの容易さで実行されるという。

MakerBot以外にもAdobeは他の主要なデスクトップ3Dプリンタをサポートしており、またAdobeがまだサポートしていない場合でもユーザーが自身でデバイスプロファイルを作成することが可能だ。

Adobeには現在3Dモデリング・ツールはないが、今後Photoshopの機能ないし独自のアプリとして3Dモデリングが提供されるようになるかもしれない。

パースペクティブ・ワープ

3Dプリントに加えてPhotoshopには2013年5月にMAXカンファレンスでデモされたパーステペクティブ・ワープと呼ばれる新機能が加えられた。

この機能は今週Adobeのデザイン・エバンジェリストのTerry Whiteがプレスカンファレンスでデモをしたが、 異なるアングルで撮影された写真を合成するのに非常に有効だ。Photoshopには従来から多数のワープ・ツールが存在するが、どれもパーステペクティブを操作すると直線が曲線に歪んでしまうという問題があった。

Adobeではこの機能は主に既存の写真のレンズ歪みの補正や複数の写真の合成に使われるものと想定しているが、野心的なデザイナーはきっと何か斬新な利用法を考え出すことだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3D Systems、プロの菓子シェフが3Dの砂糖オブジェクトを出力できるプリンタを発表

砂糖を材料に既存の3Dプリンタで出力させようとする試みはこれまでも行われてきた。しかしその結果は、なんというか、甘いものではなかった。

そこで3D SystemsがChefJetシリーズを発表した。このプリンタはモノクロまたはフルカラーで砂糖でできた3Dオブジェクトを出力できる。

モノクロ版のChefJet 3Dの出力サイズは8x8x6インチ、5000ドル以下で2014年中に出荷可能だという。ChefJet Pro 3Dはフルカラーで出力サイズは10x14x8インチとかなり大きい。

これらのプリンタにはデジタル・レシピ集が付属するので、シェフはCAD/CAMで学位を取っていなくてもさまざまな砂糖の3Dオブジェクトを出力できる。3D Systemsは昨年8月に3Dシュガー・プリンティングを専門とするSugar Labsを買収している。

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IDCアナリスト:3Dプリンターの出荷台数は2017年までに10倍になる

IDCのハードウェア・アナリストが、3Dプリンターの出荷台数は2017年までに10倍に成長すると予測した。ハッカーとエンジニアの持物だった3Dプリンターが日用品になりつつある。

「プリントは、媒体への出力から、実物の創造へと拡張され、驚異的な可能性を持っている」とIDCのVP、Keith Kmetzは語る。「従来のプリンター・テクノロジーが成熟期を迎える一方で、3Dプリンターの全世界出荷台数は予想した期間に10倍に伸び、世界におけるハードウェア価値は短期間のうちに2倍以上になるだろう」

IDCは、HPが2014年に3Dプリンター市場に進出すること、さらにはKonica Minoltaのハイエンド3Dプリンター販売契約に言及した。これに、中堅プレーヤーのMakerbot、新興のAfiniaLulzbotが加われば、堅牢な市場が出来上がる。さらにレーザー焼結プロセス制御の特許が2014年に切れることによって、新たな家庭用3Dプリンターへの道が開かれる。特許は小さな製造会社が特定のテクノロジーを活用する妨げになることが多いので、この特許失効によって金属、プラスチックのプリント市場の状況は大きく改善されるに違いない。すばらしい新世界、そこにはこんなすばらしいプリンターがある!

via 3Ders

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


アイアンマン・スーツの支援者をクラウドファンディングで募集中―本物そっくりで1999ドルから

1000ドル近いスターウォーズのストームトルーパーのスーツを何着も買うファンがいることを考えると、完全に本物をコピーし、自動的に開閉するフェイスマスクまで装備したアイアンマン・スーツを大量生産しようというクラウドファンディングのプロジェクトには大いに興味をそそられる。Iron Man FactoryによるこのIron Man Mark IIIプロジェクトは、あまりにもクールなのでなんとかライセンス問題をクリアして実現させてもらたいものだ。

ビデオに登場するプロトタイプはすべてのパーツを3Dプリンティングで製作している。効果的に照明が組み込まれ、重量は3kgと軽い。ボディーはカーボン/ポリマーで関節部分は金属製だ。スーツのサイズが56号未満、62号以上のユーザーは応募できない(ということは私はダメらしい)。

大量生産に入った場合、製造は深センのインジェクション・モールディングの工場で行われる。また北京にもデザイナーのチームがいる。現在、スーツのヘルメット部分だけを3Dプリンティングで少量受注生産しているという。

支援者のオプションは量産タイプのスーツ(1999ドル)、量産タイプのヘルメットのみ(1800ドル)、3Dプリントのスーツ(3万5000ドル)などとなっている。3Dプリント版は向こう3、4ヶ月のうちに出荷される。量産バージョンは6-8ヶ月後だ。実際に製品が発送されるまでカードからの引き落としは行われない。

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Shapify.meで、自分のミニチュアを作ろう

業界向けハイエンド3Dスキャナーのメーカー、Arctecが、ちょっと暫新なことを始めた。Shapify.meは、あなたの体をスキャンしてフルカラーで3Dプリントするサービスで、あなただけのミニサイズの自分を作れる。

システムは Kinectセンサーを使用 ― Kinect for WindowsまたはKinect for Xbox 360のいずれも可 ― しており、PCまたはMacがあれば自宅で体全体をスキャンできる。データはダウンロードして3Dプリントするか、59ドルで注文できる。プリントは米国とカナダで利用できるが、他の国々も近くサポートする予定。

画像の取り込みは少々トリッキーで、ライティングや回転の問題がいろいろとあるが、スムーズで使い物になるスキャン結果が得られるようだ。他のサービス、例えばあの驚顎のTwinkindなどと比べると、美しいとは言い難いかもしれないが、Kinectのあまり高くない解像度やCPUパワーの制約を考えれば、モデルの細部が少々欠けていても許せるだろう。

私は3Dスキャンが難しいことを知っているので、何であれこれが簡単になるのは良いことだ。大好きな母と父にShapifyで作ったフィギュアをプレゼントするには、少し遅いかもしれないが、楽しいオモチャであることは間違いなく、ホームホビイストにとって興味深いツールになるかもしれない。それに、3Dで自撮りしたくない人がいるだろうか?

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Microsoftが3Dプリント用のデザインアプリケーション3D Builderをリリース

Microsoftが今日(米国時間11/15)、3Dプリントアプリケーション3D Builderをリリースする。使用条件は、OSがWindows 8.1であることと、3DプリンタがWindows 8.1対応であることだ。

ということは、ユーザ数はとても少ないと思われるが、それはいっこうに構わない。どの技術にも初期的な段階があるし、3Dプリントは今やっと、一般的に知られ始めたばかりだ。大衆的な普及は、まだまだこれからだ。

Windows 8.1は3Dプリント対応の設計になっているが、MakerBotの製品をはじめとして消費者向けの3Dプリンタがどんどん安くなっているから、それはなかなかクールな発想だった。なお、MakerBotは年内にWindows 8.1をサポートする。

このアプリケーションはデザインを助ける。既製の部品がたくさんあり、それらを組み合わせたり、自作のパーツを加えたりする。Sporeのクリーチャーステージに似ていなくもない。ぼくはプリンタがないのでこのアプリケーションを試せなかったが、数日後にはあちこちにリビューが載るだろう。

Microsoftはインターネットへの参入が遅れ、スマートフォンというバスにも乗り遅れた。しかし3Dプリントでは、先頭を切る気でいる。今後プリンタがさらに安くなっていけば、これは向こう5年ぐらい、人気上位のアプリケーションになるだろう。今は子どものために、種類不明の恐竜を作ってあげるぐらいの、用途しかないかもしれないが。

でも、出だしとしてはまあまあだ。

画像クレジット: Microsoft

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Makerbotが全米の学校に3Dプリンタを寄付する大規模なクラウドファンディング運動を開始

3Dプリンタを作っているMakerbotが、全米の学校に3Dプリンタを寄付するためのクラウドファンディングキャンペーンをやっている。そのキャンペーンのタイトルはMakerbot Academy、まず最初の出資者、CEOのBre Pettisが個人として、会社のあるニューヨークブルックリンのすべての公立学校にMakerbotを寄贈する、としている。

“MakerBot Academyはでっかいプロジェクトだ。大事業だ。合衆国には約10万の学校があり、そこの児童生徒全員に未来に備えてもらいたいのだ”、とPettisは書いている。

寄付はDonorsChoose.orgのこのページで受け付けている。Pettisはブログの記事で次のように書いている:

”私も教師だったので、学校にイノベーションの新しいモデルを作れることを強く信じている。MakerBotには、物作り教育の完全なワンセットがある。教師たちと子どもたちをやる気にさせて、物作りとイノベーションの新しい考え方や取り組みを学校が始める必要がある”。

MakerbotはAmerica Makesと提携している。ここはThe National Additive Manufacturing Innovation Instituteの下部機関として、合衆国における3Dプリンティング産業の振興に努めている。

3Dプリンタを学校やクラスに導入したい先生は、ここで申し込む。教育用の3Dモデルを作ってみたいデザイナーは、自分のデザインをThingiverseに登録するとよい。

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Kickstarterから巣立った高精細3DプリンタForm 1のFormlabsがシリーズAで$19Mを獲得

Formlabsは、MIT Media Lab(MITのメディアラボ)からスピンアウトして、高精細な3DプリンタForm 1を作っているスタートアップだ。同社は最初、Kickstarterで300万ドル近い資金を集めたが、このほどシリーズAとして1900万ドルを調達した。その投資ラウンドの幹事会社はDFJ Growth、これにPitango Venture CapitalInnovation Endeavors、および、これまで同社に投資していた多くのエンジェル投資家たちも再び投資に参加した。

この投資はFormlabsに、ビジネスを構築していくための大きな力を与える。数か月前には、ライバルのデスクトップ3DプリンタメーカーMakerbotが業務用3DプリンタのStratasysに、4億300万ドルで買収された。Makerbotは今では、Stratasysの子会社として操業している。

2011年に創業されたFormlabsは、今回の資金を研究開発の拡大、グローバルなカスタマサービスの充実、および新しいプリント素材の開発に充てたい、としている。ソフトウェア開発も、重要だ。同社は今日(米国時間10/24)、同社の3Dモデリング/3DプリントソフトウェアPreFormのバージョン1.0を近くローンチしたい、と述べた。

製造施設の拡張も行う。今同社は、マサチュセッツ州Somervilleにある11000平方フィートの建物への引越しを進めている。

Formlabsは最初、180万ドルのシード資金を獲得し、それによって作ったプロトタイプをKickstarterで公開して製造可能なだけの資金を集めた。それから1年後に同社は、Kickstarter上の世界中の支援者たちに900台あまりのプリンタを出荷し、支援者全員への約束を果たしつつある。

今3Dプリントへの関心はますます高まっており、各社がさまざまな観点および価格設定により、3Dプリンタの製品化に取り組んでいる。新規参入者の多くがプロトタイプをクラウドファンディングサイトに持ち込み、安価なデスクトップ3Dプリンタや、消費者向けのシンプルな製品を世に問おうとしている。

しかし少なくとも現時点では、Formlabsあくまでもハイエンドをねらい、価格もMakerbotのReplicatorの2199ドルより高い3299ドルだ。デスクトップ3Dプリンタとしては確かに高価だが、プリントの精細度は群を抜いて高い。

Form 1はレジンにレーザー光線を当てることによって硬化させる、という、いわゆるphotopolymerization(光重合)と呼ばれる方法で3Dプリントを行う。したがってプリントの精度が高く、物の細部を再現できる。

Formlabsのこの方法は安くはないが、業務用3Dプリンタ並の精度を一般向けの低価格機で得たい、という需要はこれからますます高まるだろう。いずれ、今の低精度の低価格3Dプリンタは、過去のものになってしまうかもしれない。

同社は、低価格機市場について、次のように言っている: “弊社はForm 1を最良のデスクトップ3Dプリンタとすることに、今後も力を入れていきたい。今はそのことで手一杯だが、しかし、将来のそのほかの可能性を今から排除するつもりもない”。

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初めての一般消費者向け3Dプリンタを目指すZimがKickstarterの資金募集で好調

3Dプリンタの市場は、これから先急成長するようだ。3Dプリントの魅力が一般に知れ渡り、“メーカー”呼ばれる人たちやホビイスト、それに本誌のJohn Biggsのような人たちの専有品ではなくなり、一般消費者や企業ユーザが気軽に手を出せるものになってきた。でも3Dプリンタがその広い市場に入っていくためには、使いやすさが重要だ。そこらのおじさんおばさんたちを、びびらせない雰囲気も必要。

消費者向けを意識した製品の例が、タッチ画面で操作するZeusのオールインワンコピー機で、今Kickstarterで資金を募集している。そして今回ご紹介する自称“消費者指向の3Dプリンタ”は、そこら中にプラスチック原液を吐き散らかすようには見えないプリンタを売り出すべく、同じくクラウドファンディングを求めている。そのZimと呼ばれる製品は、Zeusと違って機能は3Dプリントだけだ。3Dオブジェクトブのためのスキャナーやコピー機能はない。でも一般大衆に新しい技術を売り込むためには、できるだけシンプルであるべきかもしれない。

“今売られている3Dプリンタは、かなり技術や知識のある人でないと使えないものが多い。しかも実際に最初の3Dオブジェクトのプリントを開始するまでに、組み立てや調整で数時間もかかる”、Zimを作っているコネチカット州StamfordのZeepro社は、Kickstarterのページでこう主張している。“私たちが作りたいのは、買って箱から出したらすぐに使えるパーソナル3Dプリンタだ”。

Zimは、消費者製品に必要な、完全なプラグ&プレイを目指している。プリント工程に余計なものがなく、プリンタをインターネットに接続→モデルをダウンロード→Zimのアプリケーションを開く→プリントする、…それだけだ。すっきりとしたアルミ製の筐体、プリンタに付いているカメラが撮影するプリントの進捗状況を、スマートフォンのアプリで見られる(長時間プリンタのそばにいなくてもよい)、フィラメントの色はカートリッジ方式で簡単に変えられる(カートリッジはユーザが充填可能)、などなど、消費者向けの配慮が行き届いている。

ネット接続はEthernetとWiFiの両方を提供、Zimのアプリからだけでなく、Webブラウザからリモートでも操作できる。プリントヘッドがデュアルエクストルーダなので、同時に2色プリントができる。また、ワンエクストルーダ方式で素材に水溶性のPVAを使うと、下のビデオのように、複雑なオブジェクトを単純な工程でプリントできる。

Zimのプリント精度は1レイヤが50ミクロン、最大体積は205立方インチ(5.9”x5.9”x5.9”)だ。そしてプリントの最大速度は110 mm/s。

しかし3Dプリンタは、お値段も普及を阻んでいる要因だが? Gartnerの予想では、今後大型の多国籍小売り企業が扱うようになり、需要が増えると価格は大幅に下がるというけど。

ZimのKickstarter支援者特別価格は599ドル、発売予定は2014年3月だ。一般小売価格は、これより高いだろう…899ドルぐらいか。今Kickstarter上では目標額30万ドルの約2/3が集まり、締切りまであと20日を残している。

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Gartner曰く、家庭用3Dプリンターの出荷台数は昨年比49%増。来年再来年は倍々で伸びる

アナリストによる分析が常に正しいというわけではない。ただ、やはり大手の予測は気になるところだ。今回紹介するのは3Dプリンターに関するGartnerのものだ。レポートによれば、2013年には1万ドル未満の3Dプリンターが56,000台以上出荷されるだろうとのこと。これは昨年比で49%のジャンプアップということになる。さらに2014年には出荷台数が9万8000台以上になるとも予測しており、2015年にはそれがさらに倍になるのだそうだ。

眉唾な感じがしないでもない。だが注目すべきは具体的な数字ではない。3DプリンターというものがGartnerのレーダーに捕捉されるようになり、そして市場が拡大する見込みであると予測されている点に着目しておくべきだ。

もちろん予測事態も「ありえない」というほどのものではない。市場には安価な3Dプリンターが続々と登場し、個々人でもDIYを楽しむことができるレベルとなってきている。個人的にも、2016年までには10万台の出荷が見込めるのではないかと思っている。ホビイストや学生は大いに興味を持つことになるだろうし、価格も入門モデルならば500ドル程度で手に入るようになっている。学校の工作室には当然に備えられるようになるだろうし、家庭でDIYを楽しんでいる人も所持を考えるようになるに違いない。従来のプリンターに続いて、3Dプリンターの所有率も高まっていくに違いない。

さらにGartnerは、自らの予測を裏付けるデータをいろいろと示そうとしている。3Dersの記事を見ておこう。

「3Dプリンターは一気に進化して、研究レベルないしプロダクト開発あるいは製造の場面においても、その有用性が広く認識されつつある」とGartnerのBasiliere氏は述べる。「今後18ヵ月のうちに、アプリケーションや機能がさらに進化することとなるでしょう。するとこれまで見守っていた層も購入に向けて動き出すこととなるはずです」とのこと。

ガートナーも興味を持つようになる中、業界的には投資規模も大きくなることを期待しているところだ。Makerbotなどのスキャナメーカーは、3Dプリンターが、利益の上がる手堅い商売であることを証明しつつある。さまざまな関連企業も、事業案内に「3Dプリンター」の文字を踊らせている。キーワードとして「オープン」、「ポピュラー」、「イノベーティブ」、そしてもちろん「プロフィッタブル」などという言葉を散りばめ、事業の拡大を狙っている。

果たして3Dプリンター市場は、Gartnerの言うように「3億ドル弱の市場規模から、2017年には57億ドルの市場規模に」成長するものだろうか。可能性は十分にある話だ。既にアジアでは、PCケースを製造していたようなメーカーが、簡単な3Dプリンターを市場に送り出しつつある。入門レベルの3Dプリンターというのは、実はかくも簡単な仕組みになっているのだ。ノズルが動く仕組みと、そして整形押出機を備えていれば3Dプリンターとして動作する。ただ、大手企業が3Dプリンター関連事業に乗り出してくるかは、まだ判断のつかないところだ。たとえば、Dellが3Dプリンターを作るようなことはあり得るだろうか。それはないのではないかとも思える。OEMを受けてDellブランドの3Dプリンターを売り出すということはあるかもしれない。しかしこれまでのDellラインに、3Dプリンターというのは馴染みそうにないとも感じる。

いろいろと文句を言っているように見えるかもしれないが、3Dプリンターに注目を集めるという意味で、Gartnerが3Dプリンターを取り上げてくれたのは喜ばしいことだ。アナリストの分析に基いて、投資家の金が動き始めるということも多くある。家庭内3Dプリントというのが、どういう未来をもたらすのか、注目していきたいと思う。

via 3Ders

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(翻訳:Maeda, H


小さな小さな物をプリントしたいあなたに。LumiFoldはポータブル小型3Dプリンター

マッチ箱くらいの大きさの物を作る超ちっちゃな折り畳み式3Dプリンターを作ろう、などと考える人が出てくるとは考えてもみなかった。 LumiFoldという名前のこのプリンターは、外寸90x90x90ミリの3Dプリンターで、UV感光樹脂を使ってそこそこの品質の作品を数分のうちにプリントできる。

個人的には、ポータブルで小型の3Dプリンターが欲しい正確な理由を見つけられずにいるが、きっとどこかの誰かが教えてくれるだろうと信じている。製作者たちはこのプロジェクトのために、ほんの1500ドルほどの資金を調達し、429ドルでプリンターを売ろうと考えている。組み立てキットなら少々安く買える。

作者であるイタリアのMarin Davideが、作った経緯をこう話している。

最初は、小さくてポータブルな3Dプリンターで歯科用の鋳型を作りたい、という消費者の要望を受けてデザインした。そのプリンターは安くて使いやすくしてほしいとも彼は言った。われわれはLumiFoldの開発に取りかかり、数ヶ月間の設計、プロトタイプ作り、再設計を経て現在のLumiFoldのデザインに至った。これがあまりに良い出来だったので、クラウドファンディングを通じて、安くてポータブルで使いやすい3Dプリンターに興味のある人たち全員に提供することにした。

もしテレビがわれわれに何か教えたことがあるとすれば、それは世界を動かすためには様々な一撃が必要だということだ。とは言うものの、この小さな樹脂プリンターは、これまで私が全く存在を知らなかったニッチを埋めようとするものだ。ポータブル3Dプリンターは、デザイナーがフィールドでプロトタイプを作ったり、アーティストがその場でプロジェクトを作るのに役立つかもしれない。あるいは、工場から遠く離れた場所で交換部品を作る一手段にもなるかもしれない。疑問は残るものの、可能性は無限だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


スキャナー機能内蔵でエクストルーダ8基搭載の3DプリンタLionheadがKickstarterで資金募集中

ぼくは、あの高貴な大型猫(lion)も3Dプリントもどちらも好きだから、Lionheadは気になる。この1600ドルの3Dプリンタは3Dスキャナー機能を内蔵している。本格生産を始められるために今、Kickstarterで6万ドルの資金を募っている。

このLionhead Bunnyを作っているRadiant Li社は、2011年にオールインワンの3Dプリンタを発想し、今年の10月にベータ製品を出せるまでにこぎつけた。この機種はプリントベッドがプリントされたオブジェクトを乗せるだけでなく、スキャンされるアイテムを回転させる。二つのLEDとレーザが物理オブジェクトをスキャンし、そのデータをユーザは編集でき、エクストルーダ4基のプリントヘッドが二つあるので、最大8色でプリントできる。スキャナのない単なるLionheadは2400ドルだが、こちらはプリントベッドのサイズが100x200mm、対してBunnyは150x150mm だ。

スキャナの精度は2mmだから、ちょっと粗いが(下図)、研磨努力などによって.25mmのプリントに仕上げられる。

3Dのプリンタとスキャナのセット製品ではこれがベスト、とは言えないまでも、プリントヘッドが複数あって1600ドルはお買い得だ。お値段の点では既存のメジャーな製品を引き離している。ストレッチゴール(拡張目標額)の12万ドルを達成したら、botObjectsのプリンタのように一つのオブジェクトを多色でプリントできるようになる。なお、現状は悪魔でもベータ製品なので、まだ最小限の機能しかない、と考えた方がよい。ただしエクストルーダ8基は、最初から実装される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ディズニーのエンジニアが歯車と棒だけで動物の動きが驚くほど自然に再現できるデザイン・ソフトを開発

歯車で人形を動かす技術は何世紀も前から存在するが、ある種、秘密の職人芸として伝えられてきた。人間や動物そっくりに動作するメカニカルな仕掛けをデザインすることは難しいが、歯車と連接棒だけでそれを実現するとなるといっそうハードルは高くなる。

機械仕掛で動く人間や動物の人形のファン向けにディズニーのエンジニアのチームが驚くべきシステムを開発した。このソフトウェアでデザインすれば3Dプリンターと金属棒だけで自然な動きをする人形が作れる。その動きは昔のチェス人形などとは比べ物にならない。

このデザイン・ソフトウェアを利用すると作成しようとする人形のサイズに合わせてさまざまな歯車の組み合わせが選択できる。その結果、放物線、楕円その他、一見まったくランダムに思えるような多様な曲線運動が実現する。デザイン・チームによれば

デザイナーは動かそうとする部本のデザインを入力し、続いていくつかの点を指定して、それぞれのの大まかな動作曲線を描く。ソフトウェアはデータベースからその動作を実現するもっとも近い歯車と連接棒の組み合わせを提示する。デザイナーはその後シミュレーション機能を用いて修正を加え、所望の動きを正確に実現するメカニズムを完成することができる。

コンピュータ上でデザインが完成すれば、後で回転の途中で部品が衝突して動きがつかえたりすることはない。データにもとづいて3Dプリンタで人形の各部や歯車などを出力する。つまりソフトウェアがデータベースに蓄積しているさまざまな動作のパターンを利用して、新しい人形とその動きを容易にデザインすることができるわけだ。チューリッヒとボストンのDisney Research、チューリッヒ工科大学、MITのコンピュータ科学と人工知能ラボがこのプロジェクトで協力した。このシステムは柔軟な素材を用いればクラゲのようなぐにゃぐにゃした生き物の動きを再現するのにも用いることができる。

3Ders

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3DプリントLiberatorピストルの現物、ロンドンの博物館に展示


Liberatorピストルは、その製作者が3Dプリンターを立ち上げて作り上げた際に見出しを飾り、Blurayビデオ1本並みの費用で作られるプラスチック部品による、実際に発射可能な武器の製造を可能にした。今、このDIY 3Dプリンティング歴史上の瞬間が、ロンドンの博物館に所蔵されようとしている。Engadgetが報じた

Cody WilsonのLeberatorは、当初は暴発して本体を半壊させたこともあるが、後のデモでは複数回発射できることを示した。John Biggsが概説記事に書いているように、技術的には誰でもこれは自宅でプリントすることが可能だが、セルフプリントしたバージョンが、オリジナルのLiberatorモデルと同じ歴史を持つとは限らない。

Biggsも指摘しているように、ホームメイド銃は新しいものではない。特にアメリカでは長く定着しているホビーであり、ひとつの歴史を持っている。しかし、旋盤その他の鉄工具とある種の集中力と気概を必要としていた時期と比べて、今や3Dプリンターに費やすちょっとした金とインターネットからファイルをダウンロードする技術を持つそこいらのアマチュアでさえ、ごく簡単に手に負える。

ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で進められているこのプロジェクトは、様々な「現代のデザインプロジェクト」を紹介するものであり、3DプリントされたLiberatorはその代表例だ。作品は9月14~22日まで展示されている。今のところ、Liberatorは市民革命も殺人者の増加も呼び起こしていないが、オリジナル作品を目にすることができれば、今後の成り行によっては、いつの日か孫たちに伝える物語が得られるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


大量のDVDを自動リッピングする自作ロボットJack The Ripper

DVDは好きだけど棚の空きスペースも好き、という矛盾する趣味を抱えている人のためのプロジェクト。このJack the Ripper(切り裂きジャック)と名づけられたシステムは、Raspberry Piで動き、左に積まれたDVDの山から一枚ずつ取り上げてリップ(rip, データ吸い出し)し、リップが終わったDVDを右の山に積んでいく。この行為を、無限に繰り返す。

Andy Ayreがこのシステムを作ったのは、自分のDVDコレクションを全部リップする時間が自分にはない、と気づいたときだ。優秀なハッカーでもある彼は、モーターとマイクロプロセッサと古いラップトップを使用する完璧なソリューションを、自分で設計し自分で3Dプリントした。

ダウンロードしたい人はここから。あるいは彼のWebサイトで詳しいドキュメンテーションを読み、ゼロから自作してもよい。こんなものが欲しい人は、今ではあまりいないと思うけど、DVDのリッピングを自作のロボットにやらせるなんて、ちょっとクールだよね。その次は、ロボットに何をやらせたらおもしろいだろうか?

出典: 3Ders

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


OpenDesk.ccは、オープンソース愛好家のためのIKEA

「家具」がオープンソース支持者の脳裏に浮かぶのはおそらく最後だろうは思われたが、そうでもないようだ。OpenDeskは、無料のオープンソースによる家具プロジェクトで、自分で作ることもできるし、CNCマシンを持つ作り手から組立て前の部品を買うこともできる。この家具は安い — 木材と道具を持っていれば無料 — だけではなく、クールなルックスだ。

Joni & David SteinerのDevelopment 00が作ったOpenDeskは、居住エリアのファブリケーターを見つけるサイト、FabHubと連携した最初のプロジェクトだ。ShopBotで、誰か材料をカットして自宅や職場に届けてくれる人を探すこともできる。

デザインは、CNCマシンが読める.dwg または.dxf形式でダウンロードできる。手作業で作ってみたい人のために、PDFの設計図もダウンロードてきる。カッコいいデスクやスツールなど、数々の作品がある。

おそらくIKEAは低価格市場で安泰だろうが、DIY家具がどんどん作りやすくなっていることは間違いない。ロボット制御の金属カッターや3Dプリンターが加われば、数日のうちにオフィス家具一式 — ペン立てまで — 作るのも夢ではない。

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