iPhone 6s/6s Plusの予約は昨年を上回る勢い

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AppleのiPhoneに対する消費者の需要はまたも記録を更新する勢いであると、Appleは月曜日(米国時間9/14)に発表した。同社によると、新たに発表したiPhone 6sおよび6s Plusの売上は、昨年のiPhone 6と6 Plusを上回る見込みだ。昨年、6/6 Plusは発売後最初の週末に1000万台を販売する新記録を打ちたてた。それまでの記録は前年のiPhone 5sと5cの900万台だった。

今日午前CNBCに提供されたこの声明は、週末にかけて報じられていた中国での高い需要のニュースを裏付けるものだ。あるブログによると、Appleオンラインストアに表示される日時に基づくiPhone新機種の入荷待ち状況は、土曜日の昼頃時点(PST)に中国でiPhone 6s Plusが3~4週間待ち、iPhone 6sが2~3週間待ちだった。

両iPhone機種とも、9月25日金曜日にオーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、ニュージーランド、プエルトリコ、シンガポール、英国および米国で発売され、予約は先週末9月12日に始まった。

声明の目的は、中国市場が国内の株式市場が不安定な中で新機種にどう反応するか、また今回の「s」アップグレードが、4.7インチiPhone 6と5.5インチiPhone 6 Plusという大画面が導入された昨年ほどには消費者の気を引かないのではないか、という投資家の懸念を鎮めるためである可能性が高い。

しかし、Appleのアップグレードサイクルの中では比較的緩かな回であるにもかかわらず、新デバイスの内部は注目の機能で満載だ。期待の3D Touchは、iPhoneに全く新しい操作方法をもたらし、感圧式画面を軽く押したりさらに強く押したりすることで、「ピーク」「ポップ」などのジェスチャーを可能にする。

カメラも改善され、”Live Photos“というGIFアニメ風写真機能が導入され、Touch IDも高速化された。本体はより堅牢で曲げに強い7000シリーズアルミニウム合金で作られ、新たなカラーとしてローズゴールドが加わった。

Appleの声明全文は以下の通り:

iPhone 6sおよび6s Plusに対する顧客の反応は実にすばらしく、先週末の予約は世界中で非常に好調だった。これは昨年9月25日の新型iPhone発売後最初の週末に販売した1000万台の記録を上回るペースだ。

多くの顧客が気付いているように、iPhone 6s Plusのオンライン需要は特に高く、当社が予想した予約台数を超えてしまった。われわれは出来るだけ早く生産を追いつかせ、発売日にはiPhone 6s PlusとiPhone 6sをAppleストア店頭に並べるつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleが‘Hey Siri’とLive Photoのプライバシー懸念に答える…Googleと対照的な姿勢

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Appleは以前から、セキュリティやプライバシーに関する自社の考えや方針を雄弁に語ってきたが、最近ではそれを営業のツールとして利用する傾向もある。それは、個人情報を外に漏らしたくなければAppleのハードウェアを買え、という単純なメッセージだ。

しかし最近ではAppleのハードウェアの基本機能の中に、個人情報を必要とするものもあるから、ユーザの懸念も増している。たとえば‘Hey Siri’機能は、スマートフォンの電源が入っていなくても勝手に動いている。この、ユーザのやることにいつでも聞き耳を立てている状態は、そのデータの扱われ方に関する疑問を喚起する。Live Photosも、新しい気がかりだ。写真に勝手に、動きと音声が付くのだから。

これらの新しい機能は、Appleのプライバシーの取り扱いに関する疑問に導く。その一部については本誌TechCrunchのNatasha Lomasが今朝(米国時間9/11)の記事に書いている。そしてAppleは、本誌が提出したQ&Aにも答えてくれた。

その情報と、今週あちこちからかき集めた知識を合わせると、Appleの言わんとするところが、よりはっきり分かる。

Live Photos

Live Photosはいわば、iPhoneの新しい画像フォーマットで、通常はふつうの写真に見えるが、それをプッシュすると音声付きの超短編のビデオが再生される(スチルの撮影前の1.5秒+撮影後の1.5秒)。

Live Photosの取り扱われ方は従来のiPhoneの写真とまったく同じで、iCloudに送られるときとiCloud上では暗号化される。

Live Photosはユーザがスチルを撮影する「前」にも動画を記録するから、ユーザがカメラを開いて、しかも画面上部にLiveアイコン(オレンジ色の円)があれば、映像が絶えずバッファに記録されている。Appleによると、この1.5秒の記録はカメラがonのときだけ行われるが、ユーザが実際に写真を撮るまでは、それらの情報は恒久的には保存されない。

Appleの説明では、“Live Photoモードではカメラは記録を行っているが、ユーザがカメラのボタンを実際に押すまでの1.5秒映像をデバイスは保存しない。事前に記録された映像はユーザのデバイスに保存されず、またどこかへ送られることもない”、となっている。〔デバイス上に恒久的に保存されるのは、撮影直前+直後の各1.5秒のみ、ということ。〕

なお、Liveボタンをタップしたときは、スチル撮影後の1.5秒も記録される。

本誌が集めた情報によると、Live Photosは1枚の12メガピクセルの画像に、.movのような動画ファイルを合わせたものだ。iOSはそれらの表示を一緒に行うが、実体としては別々だ。写真を誰か・どこかに送るときは、スチル画像だけを送るという指定ができる。相手がiOS 9を使っていれば、もちろん、動画と一緒にLive Photoとして送れる。その場合の暗号化ファイルの伝送量は、その画像の状態によってさまざまだが、だいたい、12メガピクセルの画像二枚ぶんだそうだ。

Appleは曰く、“弊社はLive Photosのプライバシーとセキュリティを、従来のPhotosやVideosと同様に扱う。それらは、ユーザが意図的にシェアしたりiCloudを利用したりしないかぎり、いかなる場合でも、デバイスを去ることはない”。

Live Photos機能はデフォルトだが、アイコンをタップしてoffにできる。

Hey Siri

次は、‘Hey Siri’機能をonにしていたらプライバシー保護はどうなるか? Live Photosよりもこっちが気になるユーザもいるだろう。Siriは、あなたがその特定のフレーズを言うのを待ち受けているわけだから、終始ユーザに聞き耳を立てていることになり、もしかしてすべての発話が、記録されているのではないか?

Hey Siriはオプション機能なのでiOS 9のセットアップのときにyesと答えれば有効になる。そのまま無視ならnoの意味だ。しかし有効になっていても、録音という行為はいっさい行われない。

Appleは曰く、“この機能がトリガされる前にユーザの発話を記録したり、その情報をAppleに送ることは、いかなる場合にもない”。

録音や送信はしないけれど、Siriはマイクロフォンから拾う音をたえず、ユーザがセットアップときに吹き込んだSiri起動命令と比較している。したがって、語句だけでなく声の質もユーザ本人でなければSiriは起動しない。他人があなたのSiriを起動してしまう心配はない。

だからデバイス上に記録されるのはユーザが最初に吹き込んだ命令だけで、ほかはいっさい、記録〜録音されない。比較もデバイス上で行われるから、発話がどっかのサーバなどに送られることもない。

“Siriが聴取しているオーディオは絶えずフレッシュに上書きされており、ユーザがSiriを起動したときのレスポンスタイムの短縮を可能にしている”、とAppleは述べている。重要なのは、比較がデバイス上でローカルに行われることと、次々と入ってくるオーディオは記録(録音)されずに数秒単位で上書き消去されること、したがって今後の取り出しや利用が不可能なことだ。

しかしSiriがいったん起動したら、Siriに対するその後のコマンドはAppleのサーバへ送られるが、その場合はユーザIDとして一時的な乱数が使われる。本物のApple IDや、そのほかの個人情報(氏名など)は送られない。ただしAppleによる個人情報の利用は、今後のサービスの改善のために、ユーザが質問に答えて‘認める’ことはありえる(この問題はSiriとは無関係)。Siriの場合は、Siriサーバは今お相手しているユーザが誰であるかを知らないし、知る必要もない。

Appleは曰く、“ユーザがSiriをoffにしたら、ユーザのSiri IDに結びついているユーザデータをAppleは削除する。その後またonにしたら、学習過程が最初からすべてやり直しになる”。

Appleとしては、もっと便利で高度な個人化機能をユーザに提供するためにはユーザの個人情報が必要だし、しかしそれと同時に、ユーザのプライバシーは絶対に守らなければならない。その両極端のあいだで、適切なバランスを取ることは、きわめて難しい。Siriの場合は、そのユーザIDをユーザの本物のApple IDと無関係にし、しかも一時的な利用だけにすることで、そのバランスを保とうとしている。

AppleのSiriサーバがユーザの個人情報を入手できたら、Siriはもっと便利になるだろうか? もちろん、なるだろう。Appleのデータサイエンティストたちは、モアベターなサービスをモア快速に提供するために、今の何十倍ものデータを処理しなければならない。そんなときでも、データは匿名化されるから無害だ、と主張はできる。Googleは、Google Nowサービスの改良と、データを広告のターゲティングに利用するために、まさにそれをしている。

しかしAppleは、ユーザのデバイス上のデータをなるべくデバイスの外へ出さないことと、Appleが持っているユーザデータをAppleの外(パートナーなど)へは出さないことに、あくまでもこだわる。Hey SiriやLive Photosのような機能でも、そのきわめて保守的な路線を守らざるを得ないのだ。

そして同社は、クラウドサービスでより高度な機能を提供しようとするたびに、このような質問に答えざるを得ないのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

昨日のAppleイベントにて流された製品紹介ビデオ一覧

Appleのプレスイベントに参加したことのある人は、イベントの「フォーマット」のようなものにお気づきのことだろう。

まずTim Cookが登壇して、iPhoneの売り上げ状況、iOSのマーケットシェア、好調な販売成績などについての数値を発表する。そしてその後に新しいプロダクトの紹介が始まるというパターンだ。噂されていた製品群を公に紹介していくのだ。

そして実際に紹介する段階になっても、そこにもやはり「フォーマット」のようなものがある。機能やスペックなどを紹介する前に、Appleの産み出す各種プロダクトが細部に渡るまで徹底的に吟味されていることを示すビデオが流されることが多いのだ。

流されるビデオも、たいていの場合はとても興味深いものとなっている(しばしば登場するJony Iveの魅力も大きい)。

プレスイベント・ビデオのファンだという方もいるかもしれない。そのような人のためも考え、今回のイベントで利用されたビデオをまとめてみた。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

iPhone 6s



Apple Watch


iPad Pro


Apple Pencil

Apple TV

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(翻訳:Maeda, H

iPad Proを体験するビデオ(3分)

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Appleが今日(米国時間9/9)のイベントで、同社の巨大タブレットiPad Proを披露した。ゴージャスな12.9インチの画面により、iOS 9で可能になるマルチタスクの画面分割も無理なくできる。その広大なマルチタッチスクリーンは、次世代チップA9Xが駆動する。それまでのA8の1.8倍速いといわれる。

iPad Proを実際に使ってるところを、下のビデオでご覧いただこう。

iPad Pro、イベント取材記事。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

新しいiPhone 6SとiPhone 6S Plusの使用体験ビデオ(6分)

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今日(米国時間9/9)行われたAppleのイベントでは、新しいiPhone 6SとiPhone 6S Plusに実際に触(さわ)ることができた。これらの新型機では画面のセンサがいわば‘3D化’して、指の圧力レベル(浅い〜深い)を検出できる。これによって、ホーム画面でもアプリの中でも(つまりネイティブでもサードパーティでも)新しいタイプの対話が可能になる。

またカメラの容量は4Kビデオを撮れる12メガピクセルになり、フロントカメラの方は夜の自撮りでも背景が暗くならないように、写真の背景に画面を使える‘フラッシュ機能’が導入された。

〔スチルで撮った写真がデフォルトで必ず超短編(音つき!)ビデオである、というLive Photo機能はこの記事。〕

下のビデオで、それらの新しい機能をご覧いただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Appleの新iPhoneは、ハリーポッター風の動く写真が撮れる

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新しいiPhone 6Sと6S Plusの発表と併せて、Appleは今日(米国時間9/9)、新機種を使った新しい写真の撮り方を披露した。その名は “Live Photos” 。これは撮った写真がGIFアニメのように動く機能で、新機種のForce Touch対応を利用している。即ち、写真は静止画として表示されるが、強くプレスすると命を吹き込まれて動きだす。

聞いたことあるって?そうだろう ― そしてそれは、画像がハリーポッターっぽいからだけではない。

実は、この種の機能のアイデアは以前他のスマートフォンにもあった。Nokiaは昨年同じような機能をLumia 930のNokia Cameraアプリで採用し、それを“Living Images”と呼んでいた

その類似性にもかかわらず、Appleが実装したということはこの機能が広く普及する可能性を持つことを意味している。同社があまり控え目でなく自慢したところによると、iPhoneは業界他社の3.5倍成長しており、最新モデルのiPhone 6は史上最もよく売れている。

Live Photosは、撮った写真をもっと楽しみたい人たちにアピールする機能追加といえる ― 特に若いユーザーに。この世代ではGIFアニメの人気が未だに根強く、TumblrやTwitterにはしょっちゅうこの手の画像が投稿されている。Facebookでさえこれに屈して、今年ついにタイムラインへのGIF投稿を許した

小さな子供たちもこれを喜ぶに違いないので、ママやパパのiPhoneで遊びたがる理由がまた一つ増える。そして、Appleのデモに子供が登場するのも偶然ではない。

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しかしAppleのLive Photosは実際にはGIFではない。複数の12Mピクセル高品質静止画からなるアニメーションだ(GIFは通常解像度が低い)。Appleの説明によると、画像には効率のよいフレーム間圧縮テクノロジーを使用し、新しい方法で撮影の瞬間を拡張している。静止画と動画の中間のような位置付けだ。バーストモードで撮った複数の写真をめくっていくのにも似ている。

Live Photoを撮影するためには、いつものように写真を撮ればよい。iOS 9は自動的に、シャッターを押す前後1.5秒ずつを取り込む。Live Photosには動きだけでなく音声も入る。

Live Photoを作ったら、それをロック画面の壁紙にすることもできる。新しいiPhoneは壁紙のアニメーションに対応している。

取り込んだLive Photosを、ユーザーがどうやってシェアするかについてAppleは語らなかったが、iPhone 6Sの製品ページは現時点でこの技術に制約があることを示している。ウェブサイトには「Live Photosの写真は、あなたのほかのApple製デバイスで見ることもできます」と書かれているが、他のスマートフォンユーザーやソーシャルメディアでシェアできるかどうかについての言及はない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleが機能を拡充したApple TVを発表。出荷予定は10月

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以前の報道を裏付けるように、Appleは今日、第四世代となるApple TVをサンフランシスコで開催した9月恒例のプレスイベントで発表した。端末アップグレードには、機能を拡充したハードウェア、「tvOS」と銘打つ新しいOS、ユーザーエクスペリエンスの改良と、開発者向けツールの刷新が含まれる。最も注目すべきなのは、Apple TVに音声コントール機能、Siri、ユニバーサル検索、そして待望のApple TV用App Storeが登場したことだ。このApp Storeは大画面テレビで遊べるゲームに重点を置いている。

また、新しいリモコンにはタッチパッドとモーションコントロールの両方を搭載している。

リモコンは、タッチを検知するトラックパッドを押したりスワイプすることで、例えば早送りや巻き戻しの操作ができる。加速度計とジャイロスコープを搭載しているおかげで、動かしてゲームを操作できる。

AppleのCEOであるTim Cookは、大画面でアプリやゲームを利用するニーズがあるとし「有料テレビの視聴の60%はAppleの製品を経由しています。アプリからテレビを体験することで、その良さが分かるでしょう」と言う。

リーク情報は多々あったが、Apple TVの価格と異なるストレージ容量のモデルを提供するかどうかは不明だった。

本日、Appleは新しいApple TVのハードウェアの販売価格とモデルを発表した。2つのモデルがあり、32GBモデルを149ドルで、64GBモデルを199ドルで販売する。

開発者はtvOSに今日からアクセスすることができる。Apple TVは10月から出荷予定だ。

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スペック

スペックに関しては、新Apple TVはA8プロセッサを搭載している。iPhone 6とiPhone 6 Plusに搭載しているものと同じものだが、最新のiPhone 6SとiPhone 6S PlusのA9チップほど速くはない。しかし、既存のApple TV端末はシングルコアのA5プロセッサを搭載していることから、A8の搭載は大幅なアップグレードと言える。

また、端末には電源プラグ、HDMIポート、イーサネットポートが後ろにある。

端末は以前の物より分厚くなっている。これも噂通りだ。

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Apple TVのソフトウェア:Siriと検索

ハードウェアの次はソフトだ。今日の重大ニュースはApple TVの中身のことではなく、何ができるかということだろう。最も顕著なのは、テレビに最適化したiOSバージョンを駆動していることで、最近の噂通りにSiriを導入したことだ。ユーザーは、音声入力で検索を簡単に行うことができ、Appleの「Proactive」検索で、システム内を広く検索することが可能となる。

ユニバーサル検索は、Rokuなどのテレビに接続するプラットフォームの競合に搭載されている便利な機能だ。新Apple TVにもある。

これにより、iTunes Store、Apple Music Library、更にはNetflix、Hulu、HBOやShowtimeといったオンラインサービスでタイトルを検索することができるのだ。

デモでは、Appleはユニバーサル検索が使える場面の例を実際に行って見せた。例えば、「映画を見せて。新しい映画だけ!」とか「Jason Batemanが出ている映画を教えて。間違えた、Jason Bourneの方!」と言って、検索できる。

Siriは、今日のイベントでの重要なポイントだった。プレスイベントの招待状にも「Siri、ヒントを教えて」と書いていたのだから。モバイルアシスタントは、水曜日の発表前にこの質問をしたユーザーに対し「噂を集めたブログを見てみたら」とか「情報を必死に求めるあなたってかわいい」と言って からかっていた

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新しいApple TVでは、Siriで複数のアプリを横断する検索が可能になる。全てのアプリを網羅するものではないが、選択肢を一つの画面上に全て表示することができる。アプリや映画を見つけるためだけではないとAppleは伝えている。スポーツの結果や天気といった従来のデジタルアシスタントにできる質問にも回答する。

「tvOS」と銘打つiOS 9の搭載は、Apple TVのユーザーインターフェイスに衣替えがあったことを意味している。この端末には、例えばアニメーションの壁紙、スクリーンセーバーなどが加わり、インターフェイスも新しくなっている。

既に複数の開発者はtvOSでの開発が許されている。Hulu、Ubisoft、Disney、Activision、Airbnb, Hipster Whale (Crossyroadの製作者)、 Harmonix、Gilt、MLBなどだ。

開発者の名前を見てみると、Apple TVはゲームに軸を置いていることが分かるが、それだけではないようだ。Appleは、買い物をしたり、旅行の計画を立てたりする場合にもこの端末の利用を提案している。

Apple TV App Store

Apple TV用のApp Store

ソフトウェア関連でもう一つの重大なニュースは、 Apple TV用のApp Storeがデビューしたことだ。アプリ開発者向けのSDKもある。App StoreはiOSのストアと良く似ていて、例えばランキングやカテゴリー別の分類もある。また、アプリの開発者はアプリをユニバーサルで購入できるように設定することが可能だ。つまりiPhone、iPad、Apple TV用のアプリを一度に購入できるということだ。

また、Appleは例えば帰宅途中にモバイルで遊んでいたゲームを、自宅に帰った後、大画面テレビで続きをプレイできるような仕組みも作っているという。

Appleはゲーマーとゲーム開発者を既存のXbox、WiiやPlayStationといったゲームコンソールから、自社のハードウェアに惹き付けたい考えだ。これはそう簡単なことではないだろう。

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アプリ、ゲーム、Siriへの対応の他に、Apple TVは物理ボタン、モーションコントロール機能、上部にガラスのタッチ画面の付いた新しいリモコンを一緒に発送することを発表した。

新しいリモコンが新しい端末でのゲーム体験を面白くするだろう。Wiiのようなモーションコントロール機能があり、マルチプレーヤーにも対応したゲームをプレイできる。そして例えば、リモコンを振って野球のバットのスイングを再現することができる。

リモコンは赤外線通信ではなく、Blutooth 4.0経由で動く。つまり、LOSの送受信可能な範囲に制限されることがない。CECでテレビの音量、電源の操作を行うことができる。リモコンは充電式の電池を使用し、一回の充電で3ヶ月使用できる。

App Storeのゲーム対応は、Apple TVの事業の底上げに大きな影響を与えると予測するアナリストもいる。例えば、 J.P. Morganは最近、Appleは2400万台のApple TVを2016年度に売り上げると予想するレポートを発表した。

2010年後半にApple TVが現在のデザインで登場してから、今回が初めての大幅な刷新となった。これは、停滞してたテレビと接続する端末の売上を押し上げることにつながるだろう。Parks Associatesの8月のレポートによると、 Rokuが2014年のストリーミングメディア端末の売上を牽引し、その後にGoogle、Amazon、そしてApple TVが続いていた。

今回のApple TVの発表になかったのは、長いこと噂されていたインターネットテレビサービスだ。以前の報道では、Appleはコンテンツパートナーと共に月々40ドルでケーブルテレビを代替するサービスをローンチするための協議を行っているということだったが、その後の噂では、このサービスは来年まで持ち越されるそうだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

Apple、新iPhoneに3D Touchを導入

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AppleはiPhone 6sとiPhone 6s Plusを発表した。見慣れた外観の真新しいスマートフォンは、いくつかの秘密を隠し持っていた。新しいカメラとチップに加え、新型iPhoneはForce Touchを利用した「3D Touch」機能が塔載されている。これはアプリデベロッパーに全く新しい操作方法を開放する大きな変更であり、ユーザー体験デザイナーにとっての可能性は大きく広がる。

Jony Iveは3D Touchを、「次世代のマルチタッチ」と呼んだ。動くところを見せずに説明するのは非常に難しいが、アプリのナビゲーションをずっとスムーズにする。

3D Touchは、iPhone 6s/6s Plusの画面を押された圧力を検知する。タップ、ライトプレス、ディーププレスの3種類に分かれる。Apple WatchやMacBookのトラックパッドと異なり、通常のプレスとディーププレスを区別する ― だから新しい名前がついた。

Force Touchはショートカットを起動する。例えば、Appleマップをディーププレスすると、いくつか手順をスキップして経路案内に飛ぶ。

Musicアプリでは、曲を演奏待ちにしたりプレイリストに加えたい時、小さな3点ボタンを押す代わりにForce Touchを使える。Safariや連絡先でリンクをディーププレスすると、ウェブサイトのプレビューを見ることができる。場合によって、指のまわりにショートカットが表示される ― この動作はPath 2.0の極めて革新的だったショートカットメニューを強く彷彿させる。

ホーム画面のアプリアイコンをデイーププレスして、アプリタブを直接呼び出すこともできる。例えば、Instagramアプリのアイコンをディーププレスすると、アクティビティーフィードに直接飛ぶ。

アプリ内のショートカットもある。Messengerアプリでは、メッセージをディーププレスすると会話をプレヒューできる。そのまま押し続ければコンテンツが表示される。プロフィール写真をディーププレスしてショートカットを表示して電話をかけることもできる。

OSレベルのジェスチャーもいくつかある。画面の端をディーププレスすると、ホームボタンをダプルクリックせずにアプリを切り換えられる。

Force TouchはTaptic Engineを起動する。Apple Watchと同じく、ディーププレスするとiPhoneがわずかに振動し、Force Touchを実行したことがわかる。

残る問題は、古いiPhoneが数多く出回っていることだけだ。アプリ開発者はForce Touchが既存のジェスチャーの代替手段であることを留意する必要がある。Apple Watchの小さな画面と異なり、iPhoneの大きな画面で新しいジェスチャーがどれほど意味があるのかわからないが、Force Touch全体を無効にするオプションがあるかどうかは不明だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

待望のiPhone 6SとiPhone 6S Plusが登場!

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本日、Appleは最新世代のiPhoneを発表した。iPhone 6SとiPhone 6S Plusだ。ここ数ヶ月間、Force Touchのディスプレイ、端末のカメラのアップデート、より強力なプロセッサの搭載といった多くの噂が飛び交っていた。

ついに真相が明かされる時が来た。

今年は「S」の年であるので、新世代のiPhoneは昨年のモデルと見た目はさほど変わらない。しかし、中身は大幅に改良されている。

デザイン

噂通り、次のiPhoneの新色にローズゴールドが登場する。全てのiPhoneモデルは真新しいApple特注の合金を使用している。この合金は航空宇宙業界で使用されるものと同じものだ。またAppleのチームはディスプレイに更に強固な新しい種類のガラスを搭載した。

3D Touch

Appleは3D Touchと呼ばれる機能を紹介した。これは、私たちが使い慣れている画面に新たな操作の要素を追加する。既にApple Watchと新しいMacBookに搭載しているForce Touchにより、ユーザーはタップの加減で、アプリを表示させたり、起動させたりすることができる。

例えば、メールを軽くタップした場合は、中身のコンテンツの一部を覗くことができ、強く押すと、見ているメールの中身が全て展開する。

Force Touchと同じように、iPhoneは3D Touchの体験の一環として触覚へのフィードバックも行う。

iPhoneの3D Touchの使い方の例を幾つか見てみよう。カメラのアイコンを軽くタップするとカメラのオプションを見ることができる。少し強く押すと、セルフィーの撮影モードに移行する。アプリを軽くタップして、アプリの見たい部分を選択することができる。フライト番号を軽くタップすると、フライトの運行情報を「覗く」ことができる。住所を強く押すと、Mapsアプリでプレビューを確認することができるといった具合だ。

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Force Touchを利用できるのはAppleのデフォルトのアプリだけではない。Instagram、Facebookや他のアプリも3DTouchに対応し、アプリを覗いたり、開いたりすることができる。

またこれまで、アプリを切り替えるにはホームボタンを二回タップしなければならなかったが、これからはForce Touchでアプリを切り替えることもできる。画面の端を押さえると、過去に開いていたアプリをスワイプして切り替えることができる。

画面の直ぐ下に複数のセンサーを配置したことでこのようなことが可能になったという。

A9

iPhone 6Sと6S Plusに搭載された新しいA9は、Appleがこれまで使用してきた64ビットチップの第三世代で、新しいトランジスタ設計を用いている。 iPhone 6と iPhone 6 PlusのA8チップより70%も速く、前の世代より90%も速いグラッフィックパフォーマンスを可能とする。

A9と共に、このiPhoneには新しいM9コプロセッサーを搭載する。これは常時起動していて、Healthアプリなどのために動きを検知する手助けをする。新しいプロセッサのおかげでTouchIDはこの端末で2倍も速くなった。

カメラ

ここ数年で初めて、AppleはiPhoneのカメラのピクセル数を大幅に増やし、12メガピクセルのカメラを搭載した。これは、前世代のiSightカメラと比べ、50%も改良している。

しかし、ピクセル数を増やすことで画像品質が低下するようなトレードオフにならないよう、Appleは「deep trench isolation」を導入した。これは、写真のダイオードを分けることで、正確な色彩の品質を保持し、混線やノイズを低減する。

新しいiSightカメラは、iPhone 6と6 Plusのモバイル端末と同じように本体からやや飛び出している。

静止画だけでなく、今回のiSight カメラは4K動画を撮影することも可能だ。つまり、各フレームで800万ピクセルの撮影を行う。

また、表側のカメラも5メガピクセルのカメラにアップグレードした。セルフィー好き向けにAppleは表側にもフラッシュ機能を付けた。裏面に搭載しているTrueToneのフラッシュをLEDスクリーンが再現するのだ。画面も、撮影する瞬間に3倍明るくなる。(OSXのPhoto Boothと同じ仕組みだ)そうすることで、十分な明かりの中、カーダシアン風の撮影ができる。

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また、AppleはLive Photoという新機能を紹介した。これは、写真撮影の瞬間の前後で幾つか多めにフレームを撮影する。そうすることで、どの写真にも動きを捉えたスニペットが付くようになる。新しい機能の紹介に伴い、Appleはサードパーティの開発者がLive Photo機能を自分のアプリに搭載できるAPIを提供する。この機能を導入したFacebookのアプリが近々登場する予定だ。

その他のこと

新しいiPhoneは最大300mbpsの23 LTEバンド、最大866mbpsのWiFiに対応する。AndroidからiOSに買い換えることを考えている人向けに、Appleは端末の写真やメモなどを移すのに便利なアプリをリリースする予定だ。また、iCloudのストレージの価格プランをいくつか提供すると伝えた。50GBまで月々1ドル、200GBまで月々2.99ドル、1TBまで月々9.99ドルだ。

iPhone 6SとiPhone 6S Plus の価格と入手可能な地域に関しては、前世代のものと全く同じだ。16GBモデルは、それぞれ199ドルと299ドルからだ。

それ以上にAppleは、iPhoneのアップグレードプログラムを始める。ユーザーはApple Care込みのSIMロックフリーの端末を月々32ドルで提供する。一年単位だ。

9月25日から入手可能となる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

iPad Proの秘密兵器はApple Pencilだ

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AppleはiPadをより大きく、強力にしたiPad Proを発表した。iPad Airを大きくしたような外観と印象だが、iPad Proには秘密兵器がある。スタイラスだ。AppleはこのスタイラスをApple Pencilと呼ぶ。

Steve Jobsが初めてiPhoneを発表した時、誰もスタイラスも欲しくないだろう、最も良い入力方法は指を使うことだと言った。それでもスタイラスは非常に正確な入力端末で、グラフィックデザイン、写真編集や他のコンテンツの製作といったユースケースを考えると理にかなうものだ。

このペンシルは、位置、筆圧、傾きを検知する。ISKNのsmart surfaceやAdobeのDigital Penに似ている。

Lightningのコネクターが付いているので、使用していない時はiPadから直接充電することができる。アプリの開発者はこのスタイラスを使いこなすことができるだろう。

AppleはMicrosoftをステージに招き、Microsoft Officeのデモを行った。スタライスを使って文書に編集を加えることができる。例えば、文書の項目を丸で囲ったり、PowerPointのスライドに形を描くと、画像オブジェクトに瞬時に変換される。

AdobeのEric SnowdenはAdobe Photoshop FXという新しいアプリのデモを行った。期待通り、スタイラスで絵を描くことができる。全体的にスタイラスは上手く機能しているようだ。何かを描くと、瞬時に画面に映し出される。

Apple Pencilの価格99ドルだ。既存のiPadで機能するかどうかはまだ分からない。11月から入手可能となる。

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Apple、iPad Proを発表

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Appleの最新最大のタブレット、iPad Proの登場だ。Appleは長らく噂されていたデバイスを今日の秋イベントで紹介した。予想された通り、それは巨大な12.9インチ画面に加え、他のiPadラインアップにはない機能をいくつか備えている。

Apple CEO Tim Cookはこれを、「iPadにとってiPad以来最大のニュース」と呼んだ。iPad Proは、iPad Airアプリを2つ並べて実行できる。

iPad Proは誰にでも向く製品ではない ― 名前の通り。しかし、iPadが大好きで毎日使っている人にとって、それは夢の実現だ。

ルック&フィールは大きくなったiPad Airで、アルミニウム製ケースと薄いベゼルと曲面エッジを持つ。ディスプレイは2732 x 2048ピクセルで多くのものを表示できる。例えば、最近発表された画面分割・マルチタスキング機能を使えば、2つのアプリを並べて、殆ど妥協することなく実行できる。iOS 9のピクチャー・イン・ピクチャー・ビデオの再生にも最適だ。

その大型ディスプレイから、このデバイスを12インチRetina MacBookと比べる人も多いだろう。しかし、大きな違いはこの2つのデバイスが大きく異なるオペレーティングシステムを走らせることだ ― OS XとiOS。

iPad Proには前面および背面カメラがあり、スピーカーはデバイスの上と下に付いている。そしてもちろん、Lightningポート、ヘッドフォンジャック、3つのサイドボタン、Bluetooth、Wi-Fiを内蔵している。オプションとして、LTE携帯無線モデルを買うこともできる。MacBookには携帯チップがないので、これもAppleのノートパソコンと差別化する要因だ。

iPad ProはA9Xチップを塔載している。これはAppleの第3世代64ビットチップで2GBメモリと高速フラッシュストレージを内蔵している。Appleは、最近12ヵ月間に発売されたポータブルPCの80%よりも速い、と言っている。それでも10時間のバッテリー持続時間を持ち、厚さは6.9 mmとiPad Airの6.1 mmよりわずかに厚い。重量は1.57ポンド。

Appleは新しいアクセサリー、スマートキーボードも発表し、これはSurfaceのキーボードカバーとよく似ている。iPad Proとは新しい側面のスマートコネクターを介してつながる。スタイラスのApple Pencilも発表された。

iPad Proは11月に発売される ― 32GBモデルが799ドル、64GBが949ドル、128GBが1079ドル。1079ドル機には携帯無線が付く。キーボードは169ドル、スタイラスは99ドル ― 魔法は安くない。

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AppleのiPhone発表イベント“Hey Siri”の実況ブログを行います

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ついにその日が来ました! 何週間も気をもませた挙句、今日こそ、Appleがサンフランシスコの大会場Bill Graham Civic Auditoriumを占拠して、大量の発表を行う日だ! あちこちから聞こえてくる噂によると、今日は新型iPhoneからiOS 9のリリースに関する詳しい情報、さらにApple TVの大改良バージョンまで発表されるらしい。

イベントは9月9日太平洋時間午前10時〔日本時間10日午前2時〕に始まる(東部時間午後1時、ハワイ午前7時、ロンドン午後6時、北京10日の午前1時)。本誌TechCrunchのGreg KumparakとMatthew Panzarinoが会場からリアルタイムでニュースを伝える。イベント開始の少なくとも30分前から、写真やコメントで実況する。だから、早めにご参加を!

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明日のAppleイベントではいったい何が起きるのか?…主要アップグレードをご紹介

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明日(米国時間9/9)のAppleのイベントは巨大な怪獣だ。San Franciscoの会場Bill Graham Civic Auditoriumは7000名収容、しかも噂では複数の製品が紹介される…iPhoneだけでなく、Apple TVもiPadもApple Watchも。それぞれ、何を期待すべきだろうか。

iPhone 6sはカメラのセンサの性能がアップ

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サプライ・チェーンからのリークによると、iPhone 6sはデザインの大幅な変更はないけど、内部はほとんど何もかもアップグレードされる。その主役はもちろん、より高速なA9チップと2GBのRAMだ。

Appleがとくに強調しようとしているのが、カメラのセンサだ。容量12メガピクセルとなり、iPhoneとして初めて4K対応になる。今では、iPhoneを自分の唯一のカメラとして使っている人が多いから、カメラのアップグレードは重要だ。フロントカメラも、もちろんアップグレードされるだろう。

9to5macによると、iPhone 6sはApple Watchで導入されたForce Touch(感圧タッチ)を実装する。これからのデベロッパはiPhoneの上で、タップとプレスと押し下げプレス(deeper press)の計3種類の入力を判別できるようになる。

ケースは軽量強靭な7000シリーズのアルミを使用し、カラーは新たにローズゴールドが加わる。

WWDCでAppleは、16GB iPhoneのためのiOS 9の重要な機能をたくさん紹介した。でもiOSのアップデートはそのときよりも小さくなり、アプリのメモリ所要量もより少なくなる。その意図は、16GBのエントリモデルをiPhone 6sに限定したいのだ。新しいiPhoneの形状については、先日の記事をご覧いただきたい。

Apple TVとApp Store

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Apple TVのアップデートは大きい。本誌のMatthew Panzarinoによると、リモコンがタッチスクリーン方式になり、マイクロフォンと指定センサがつく。これまでのリモコンに比べると、ゲームなどにおいて、テレビとの対話がずっとやりやすくなるだろう。

映画の検索は、複数のサービスに対して一気に、そして自動的にできる。ネイティブSDKが提供され、Apple TV専用のアプリストアもある。Apple TVでFlappy Birdをプレイできるのも、もうすぐだ。

BuzzFeedによると、チップはA8チップをデュアルコア構成で使用する。

コードカッター(ケーブルテレビの契約を切った人)のための会費制のコンテンツサービスは、まだローンチしない。サービスの開始は、数か月後になるらしい。それまでApple TVの発表を待つ、ということはしないのだ。新しいApple TVに関してはまだリーク情報も少ないから、早期の発表は大歓迎だ。

さあiPad Proだ、心の準備はできてるかな?

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Appleは今、iPadの微妙な立場を感じている。iPhoneで何でもできるようになったから、iPhoneとiPadの両方を持ってる人は、iPadがデスクの上でほこりをかぶっているのだ。アップグレードも忘れている。だからAppleとしては、iPhoneやMacのユーザにとってiPadをもっと強力なものにする必要があった。

まず、iPad miniがアップグレードされてやや薄くなり、チップもA8以上にアップしてマルチウィンドウのマルチタスクが可能になる。iPad Airも、仕様がアップするかもしれない。

そして、iPad Proだ。それは、相当前から噂されていた12.9インチのデバイスで、スタイラスを使える。つまり、指では無理なこともできる。画面が大きいからマルチスクリーンにも無理がない。今後、正規品としてのキーボードケースやそのほかのアクセサリが、続々登場するかもしれない。

Apple Watchのバンド、OS X El Capitan、iOS 9のリリース予定日

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Macのアップグレードはないが、OS X El Capitanはもうすぐだ。この新しいオペレーティングシステムについては、リリース日の発表ぐらいは、あるかもしれない。同じく、iPhone 6sはiOS 9と一緒の発売だ。それらのリリース予定日の発表もあるだろう。

Apple Watchに関しては、Sportバンドの色数が増える。watchOS 2のリリース日程も、発表されるかも。

明日のキーノートでいちばん重要なニュースは、なんと言っても、Apple Watchみたいなモーションウォールペーパー(動く壁紙)の発表だ。そう思わない?

本誌TechCrunchは明日(米国時間9/9)の、西部時間午前10時/東部時間午後1時から、このイベントのライブブログを行う。ロックスター級のブロガーを多数起用して、その、生々しいコーフンをお届けしよう。

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Appleは人工知能と機械学習関連のエンジニアの採用を強化する予定

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ロイター通信によるとAppleは最低でも86名の人工知能と機械学習の専門家を採用しようとしているらしい。iOS 9の主要機能が「Proactive提案」なのも理由の一つだろうが、Appleはスマートフォンを更にスマートにする考えのようだ。

Appleはこれまでモバイル端末のデジタルアシスタントの分野では遅れを取ってきた。Siriは音声入力のインターフェイスの先駆けではあったが、Google NowはiOS 8で提供していないスマートな機能を多く提供している。

しかし、次のような機能がiOS 9に搭載される予定だ。検索画面は、ユーザーのいる場所や行動を元にアプリや連絡先を提案するようになる。例えば、自宅にいる時はゲームを薦めたり、仕事にいる時はビジネス向けのアプリを薦める。

カレンダーとメールでは、iOSは過去のイベントやメールを参照して、メールの受取人やイベントを提案する。他には、モバイル端末を車のBluetoothに接続した場合、iPhoneはユーザーがドライブする時にいつも聞いている曲を元にプレイリストを提案する。

カレンダーは次のミーティングに向かうために何時に出発すれば良いかを知らせたり、フライト時間や予約をカレンダーに入力するよう促す。また、iPhoneユーザーはSiriに誕生日パーティーの時の写真を表示するように指示するなど、Siriに色々なことを依頼できるようになる。

しかし、今日の採用の噂からするとAppleはそこで留まる予定ではないようだ。採用される機械学習エンジニアはAppleで難しい課題に取り組むことになるだろう。Appleは6月に開催されたWWDCでユーザーのプライバシーの重要性を強調していた。例えば、iMessageは暗号化したプロトコルを使用しているため、AppleはiMessageを分析してそれを元にパーソナライズした機能を提供することはできない。Appleがユーザーのメッセージの内容を見ることは決してないのだ。

一方Googleは、Google Nowをこれから登場予定のGoogle Now on Tapで強化を図る。Android Marshmallowではユーザーはモバイル端末で起きていることに連動した情報を得ることができる。例えば、ホームボタンを長押しするとSpotifyで聞いている曲の歌詞を見たり、友人がテキストメッセージで送ったレストラン候補のレビューを検索することができる。

Appleは少しずつだが、追いつこうとしている。iOS 9では、画面上の情報を元にSiriにリマインダーを設定することができる(「車に乗る時にこの場所のリマインダーを送って」といった具合だ。)iOS 10では更に多くの機能が期待できるだろう。Appleがプライバシーを守りながらどこまでできるかに注目しよう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

この小さなApple IIcにあなたが生涯必要とするコンピューティングパワーのすべてがある

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第二の情報時代がすでに始まっているから、身の回りの持ち物はできるだけ少ない方がよい。たとえば、灰皿と、パドルゲーム。ぼくなら、それだけでよい。それと、テレビのリモコン。それからこの、ちっちゃなちっちゃなAppleコンピュータも。

このCharles Manginのプロジェクトは、Raspberry Pi Model A+をApple IIcの形をしたケースに入れたものだ。ファイルはここでダウンロードできるから、それを自分でプリントするか、きれいなのをEtsyで買ってもよい。その小さなIIcのケースとモニタがあれば、それをコンピュータにつなぐ。さらにUSBキーボードとマウスをつなげば、この史上最小のコンピュータの上でRaspbian Linux、あるいはAppleエミュレータすら動かせる。SDカードリーダーもあるが、それはフロッピーディスクドライブに似ている。以上で万全だ。

これらのパーツはどれも50ドルでプリント済みのを入手できる。でもDIY人間なら、自分でやるべきだ。Manginは念の為に、“キーボードは動作しない”と書いている。

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引き抜き防止訴訟で、Apple、Googleらに4.15億ドルの支払い命令

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合衆国地方裁判所のLucy Koh判事は今日(米国時間9/2)、シリコンバレーの引き抜き防止協定訴訟で、4.15億ドルの和解成立を認めた。この金額は、以前の和解金3.24億ドルが少なすぎるとして却下されたのを受けたものだ。

訴訟には6万4000人以上の労働者が関わっている。問題はGoogle、Apple、Intel等の大企業が互いに従業員を引き抜かないとする秘密協定を結んだことに端を発する。この種の取り決めは従業員の移動を抑制し、その結果給与も抑えられる効果を生む。

おそらくこの勝利はシリコンバレーの労働者にとって精神的な意義を持つだろうが、それでもまだ軽微に感じる。この金額は、税その他の控除前で1人当たり6500ドル弱に当たる。訴状に名を連ねた従業員の2005年から2009年にかけての基本給に基づいて計算された。

各個人について、もし協定がなければどれだけもっと高く自分を売れていたかを知る術はないが、今日の技術者の給与状況を踏まえれば、和解金額は微々たるものだ。

裁定は、従業員の引き止めと福祉に多大な費用をかけてきた各社にとってばつの悪い結果となった。従業員用のプールを作る約束は結構だが、同時に社員の収入の可能性を制限する取り組みを組織的に進めていたとすれば、そのポーズには不誠実さを感じざるを得ない。

Facebookは、協定に「ノー」と言ったことで知られている。これを、Facebookは従業員の最善の利益を考えていたと考えることも、当時は十分人気が高かったので自由競争をやめたくなかったと考えることもできる。いずれにせよ、決断は際立っている。

この訴訟も、その軽率な状況も新しい話ではないTechCrunchが2012年に書いたように、スティーブ・ジョブズのあるコメントがこの集団訴訟の原因の一つとなっている。

互いの社員を勧誘する電話やその他会社間で採用を競う行為を止めるために、われわれはどんな手段でも取る必要がある。

その金額は、犯した過ちを会社に正させための授業料としてはあまりにも少ない。それでも、これは大きな成果だ

IMAGE BY FLICKR USER JO JAKEMAN UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、米国スマートフォン市場でリードを続ける

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益々多くのアメリカ人がApple製スマートフォンエコシステムを受け入れ、そのあおりを大きく受けているのはSamsungだ。

デジタルメディア分析のcomScoreは、AppleのiPhoneが米国スマートフォン市場の支配を進め、全米スマートフォンユーザーの44.2%に達していると報告した。今年4月のシェアは43.1%だった。

Appleは主にSamsungからシェアを奪っている。SamsungのシェアはAppleに続く27.3%で、LG、MotorolaおよびHTCが、それぞれ8.7%、4.9%、3.5%で続いている。

Appleは端末台数ではリードしているが、オペレーティングシステムでは依然Androidが優勢で、米国スマートフォンユーザーの51.4%を支配している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

9月9日のAppleイベント、iPad Pro、iPad Mini 4などが登場するとの噂

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9月9日にAppleのイベントが行われる。流布する噂から判断する限り、このイベントはどうやら長時間のものとなりそうだ。

9to5MacのMark Gurmanによると、iPhoneおよび新しい(そしてモニター周りの世界を一変させるかもしれないApple TV 4に加え、長らく噂されていたiPad Proおよび新しいiPad miniが登場することになりそうなのだ。

iPad Proというのは、MacBookサイズのタブレットだ。デバイスが大きくなっても問題となりにくい、法人利用を想定するデバイスだ。AppleはCiscoやIBMとのパートナーシップを発表していて、そのような中で、いよいよiPad Proが登場してくるのだろうと噂されている。

iPad ProはFourceTouchに対応したスタイラス入力インタフェースを備え、よりパワフルなスピーカーを備えているとされる。

Gurmanの情報ソースによれば、iPad Proのプレオーダーは10月末あたりにはじまり、11月に販売開始されるだろうとのことらしい。

そして消費者向けにはiPad miniも登場してくるだろうと噂されている。iPad mini 4はより強力なCPUを備え、そして薄くなっているだろうとの話。画面を分割して利用できるようにもなっているだろうと言われている。

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(翻訳:Maeda, H

Apple TV 4、200ドル以下で10月出荷予定との報道

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来たるべきApple TV 4については数多くの情報が伝えられているが、価格は未確定要素の一つだ。しかし、9to5MacのMark Gurmanの情報源によると、A8チップを塔載すると言われる新しいボックスは、200ドル以下(149ドルまたは199ドル)で販売されるようだ。

Apple TVは次世代iPhoneと共に9月9日のイベントで発表されると複数の筋が伝えている。TechCrunchのMatthew Panzarinoは新デバイスについて、ゲームやアプリコンテンツ向けの本格的プラットフォームやデベロッパー向けSDK、真新しいリモコンが加わる等、詳しい予測記事を書いている。

恐らく最も興味深いハードウェアであるリモコンは、複数のモーションセンサー、タッチスクリーン並びにSiriスタイルの操作を可能にするマイクロフォン等を内蔵すると予想される。

ソフトウェアに関してAppleはケーブルを置換えるコンテンツプラットフォームを構築し、ユーザーはテレビとオンデマンドムービーを月額40ドルで見られるようになると情報源は伝えている。しかし、発売時点でアクセスするためは、ユーザーはまだケーブル会社にログインする必要があるという。

Gurmanはまた、Apple TV 4は9月の発表後、10月から出荷されるだろうと書いている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、9月9日のiPhoneイベントの招待状を発送

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“Hey Siri, give us a hint”[ねぇSiri、ヒントをちょうだい?]、が来たるべき次期Appleイベントに何が出るかに関する唯一のヒントだ。そしてもちろん、地下室で4人の人たちが何千回も探し回るであろうアートワークに潜む隠しメッセージも。新しいiPhoneと言う人も、新しいApple TVという人も、あるいはその両方だと言う人もいる。

何が発表されるにせよ、いつどこでイベントが行われるかははっきりした。なぜならAppleが、待望のイベントの招待状を発送したからだ。

できれば、こっちの招待状が欲しかった:

ただし、Siriはヒントを教えてはくれない:

サンフランシスコの地元ニュースサイト Hoodlineは、Appleがビル・グラハム・シビック・オーディトリアムを予約したという(正しい)噂を聞いたことを昨日報じた。ズバリ的中。

最良の日だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook