バックアップサービスのBackblazeが6.0へアップデート、ストレージも容量アップ

Backblazeは元々、消費者向けのバックアップサービスだったが、最近ではクラウドストレージなど、そのほかのサービスも提供している。しかし今日(米国時間1/17)は元のルーツに戻り、Backblaze Cloud Backup version 6.0をローンチした。その同社のメインのサービスは、無制限のストレージとデータ転送をユーザーに提供している。

今回のアップデートにより、最大50%のスピードアップとオーバヘッドの減少が提供され、そしてまた、モバイルのホットスポットを使っているとき、ISPの帯域不足などにより有料のネットワークを使ってしまうことを防ぐ。このほか、Googleのシングルサインオンがサポートされる。

ユーザーはバックアップされるスナップショットをBackblazeのクラウドストレージサービスB2に保存できる。これによりたとえば、古いコンピューターのデータをすべて保存して、新しいコンピューターへ移行できる。また恒久的なアーカイブとして使ってもよいし、すべてのSteamダウンロードをB2に移して自機のスペースを確保するような使い方でもよい。ユーザーが自分のバックアップからファイルをリストアするときと同じく、直接ダウンロードしてもよいし、あるいはUSBドライブにコピーしたものを送ってもらってもよい。

USBドライブといえば、BackblazeはそのUSBキーの容量を256GBに倍増し、ハードディスクは最大8TBを保存できる。8TBで契約しても、そんなに使わなければ返金してもらえる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AWSがBackupをローンチ、完全な管理を伴うバックアップサービスだ

AmazonのクラウドコンピューティングサービスAWSが今日(米国時間1/16)、AWSのサービスからはもちろんオンプレミスのアプリケーションからも容易にデータをバックアップできるツールBackupをローンチした。それは今すでにAWSのユーザーなら誰もが利用でき、最初はバックアップのポリシーをセットアップする。それらはたとえば、Amazon EBSのボリュームやRDSデータベース、DynamoDBのテーブル、EFSファイルシステム、AWS Storage Gatewayのボリュームなどのためのポリシーだ。これら以外のそのほかのサービスも今後サポートされる。オンプレミスのデータをバックアップするためには、AWS Storage Gatewayを使用する。

このサービスによりユーザーは、さまざまなバックアップポリシーやリテンションポリシーを定義できる。たとえば、(EFSなどの)バックアップをコールドストレージに移せるようにするのか、一定の時間後に完全に削除するのか、など。デフォルトでは、データはAmazon S3のバケットに保存される。

サポートされているサービスの多くは、EFSファイルシステムを除き、すでにスナップショットを作る機能がある。基本的にBackupのやることは、その工程の自動化であり、またそのためのルールを設けることだ。というわけでBackupの利用料金は、スナップショット機能の使用料と同じだ(ファイルシステムのバックアップのみGB単位の課金となる)。なお、EFSファイルシステムや、DynamoDBのバックアップからのデータのリストアも、GB単位の課金だ。

現在、BackupはAWSのひとつのリージョンに限定されているが、同社によると年内には複数のリージョンにまたがるバックアップもできるようにする。

AWSでストレージとオートメーションと管理サービスを担当しているVP Bill Vassはこう言う: “クラウドは今や、どんな規模の企業でもデフォルトだから、二つの異なるタイプのビルダーを惹きつけている。ひとつは“いじくり屋”(tinkerers)で、AWSのサービスの全体をいじくり微調整して求めるアーキテクチャを実現する。もうひとつは、やはりAWSの機能性の幅広さと深さに惹かれるのだが、サービスの粒度の一部を犠牲にして、より高い抽象化層でスタートする。それによりビルドがもっと速くなることすらある。AWSのBackupは、後者のタイプのビルダーが対象であり、かねてから彼らは、個々のサービスごとにバックアップをするのではなく、一箇所でバックアップしたい、という要望を寄せていた”。

AWS BackupのアーリーアドプターはState Street Corporation, Smile Brands, そしてRackspaceだが、アドミンの仕事を楽にしてくれるから、ユーザーはとても多くなるだろう。しかしAWSにはバックアップやストレージ関連のパートナーがかなりいるから、AWSのこの市場への進出を喜ばない人たちもいるはずだ。彼らには、AWSのBackupよりも幅広い機能性(クロスリージョンやオフサイトバックアップなど)があることが多いのだから。

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマートフォンを充電するたびにバックアップを自動的に行うMeemのUSB充電ケーブル

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スマートフォンをバックアップするのまた忘れただろ? Meemの新製品は、まさにそんな悩みのソリューションかもしれない。同社が作ったiOSとAndroid用の電源ケーブル(上図)は、スマートフォンに差し込むたびにそのデバイスをバックアップする。Kickstarterのキャンペーンで成功したこのケーブルは、今週初めに一般発売された。

スマートフォンの使い方は大きく変わり、それをコンピューターに挿入することはめったになくなった。でも、スマートフォン上のデータは重要だし、クラウド上のストレージサービスは安全性をいまいち信用できない。では、バックアップを毎日の日課にするためにはどうしたらいいか。

Gotta love some cable porn. Phwoar.

爆発したケーブルは最高にセクシー!ワーォ!

Meemによると、ケーブルは物理デバイスだから(クラウドサービスでもコンピューター上のファイルでもないから)、より安全である。それも一理あるが、あなたはどうかな。ぼくなんかこれまでに、忘れたクラウドのパスワードよりも、なくした充電ケーブルの方が多い。

Meemの良い点は、ユーザーがいちいち意識しないことだ。デバイスのバックアップは忘れても、充電を忘れることはまずない。Meemのケーブルをつないで4桁のPIN(暗証番号)をタイプすると、ユーザーの個人データがたちまちバックアップされる。スマートフォンを充電するたびに。

この充電ケーブルはiPhone用もAndroid用も16GBと32GBの2タイプある。電話機上の全データはもっと多いが、どうしてもバックアップすべき個人データはそれほどでもない。オペレーティングシステムやアプリは、個人的にバックアップする必要がない。同社によると今後は、USB-Cバージョンを出すそうだ。

Meemのプロダクトは1月にKickstarterのプロジェクトとしてスタートし、かろうじて目標額は達成したが、同社のトップは経歴がすごい。CEOのKelly SumnerはGrand Theft Autoで有名なTake-Two InteractiveのCEO、Guitar HeroのRedOctaneのCEO、そしてKickstarterキャンペーンの前にはイギリスのクラウドファンディングプラットホームCrowdCubeで71万ポンド(100万ドル】を282名の個人投資家から集め、会社の時価総額を1100万ポンド(1630万ドル)にふくらませた。

ケーブルはMeemのWebサイトとAmazonで入手できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

1万5000mAhの大容量に加え、IP66の防塵防水性を備えたLimefuel製モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの便利さは、いまさら言うまでもないだろう。毎日持ち歩いているし、旅に出るようなときも、とてもなしでは過ごせないようになっている。しかし何か大変な災害のようなものが起こった時、この予備バッテリーはどうなってしまうのだろう。豪雪に埋もれてしまったりしたときはどうなのだろう。さすがに隕石が落ちてきて全てが灰に埋もれるようなときのことを考えても意味はないだろうが、しかしいったいどのような環境にまで、予備バッテリーは耐えてくれるのだろう。

こんなことをいろいろと心配してしまうが、Limefuel IP66 Ruggedという予備バッテリーを用意すれば、もう何も考える必要はなくなる。この予備バッテリーは現在Kickstarterで資金調達キャンペーンを行っているところだが、あっという間に目標額の3万ドルは調達完了となっている。ハイエンドモデルタイプの供給可能容量は1万5000mAhに達する。他にも同様の放電容量をもつものはあるが(Amazonを探せば、低価格なものもみつかるはずだ)、しかし「頑丈さ」で、このLimefuel Ruggedに比肩し得るものはない。

まず防水(waterproof)かつ防塵(dirtproof)、さらに耐衝撃性(shock proof)を特徴としている。注意してもらいたいのは「耐性」(resistant)を持つのではなく、防御性能(proof)を持つ点だ。IP66規格に適合している。IP66というのは粉塵が内部に侵入しない防塵性を持ち、波浪およびいかなる角度からの暴噴流(powerful water jets)にも、最大で3分間は耐えることができるということを意味する。もちろん保護性能を最大限に発揮するのは、保管状態の場合であるのだが、それでも十分に注目に値する性能だといえよう。

もちろん電源容量も素晴らしい。スマートフォンを10回程度チャージできる容量をもち、また2台同時に充電することができる。また本体チャージも大きめの2Aにて行う(但し容量が大きいことからフル充電には9時間ないし15時間が必要となっている)。少し前にレビューしたMophie Powerstation XLではできなかったパススルー充電(本体を充電しながら、他デバイスの充電も行う)にも対応している。

Limefuelはコロラド州ボルダーにて2012年11月に設立された。既に充電用デバイスを世に送り出した経験を持ち、今回も予定通り2014年5月に出荷開始となるのではないかと思われる。プレオーダー価格は10400mAhの低容量版は50ドルからとなっており、15000mAh版が70ドルからだ(同等性能の他社製品と比べると、まず安い方になっている)。

おそらくはL150XRのハイレベルな耐久性などを必要としない人がほとんどなのだろう。ただ丈夫であるのならそれはそれで良いことだとも言える。スマートフォンの方が壊れてしまっても、あるいはUSB充電などという仕組みが遠い過去のものとなってしまっても、このL150XRはエネルギーを溜め込み、誰かのために待機を続けるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


オンラインアップロードではなく宅急便で物理ドライブを送るバックアップサービス; IDriveのIDrive Safe

クラウド上のストレージとデータバックアップサービスを提供しているIDriveが今日(米国時間1/9)、新たに長期のアーカイブサービスを立ち上げ、それにはユーザがデータを物理ドライブで送ることができる、と発表した。

その新サービスの名前はIDrive Safeで、料金プランは1TBまでの永久保存が年額99.5ドル、1TBまでを毎年アップデートするバックアップは年額199.5ドル、毎月物理ドライブを送る方式では最大13TBまでで999.5ドルとなる。IDriveの通常のハードディスクベース(自己ドライブ)のバックアップの場合と同じく、ユーザは同社から送られてきた1TBのUSBドライブにバックアップしていく。そのドライブに書き込まれるデータを256ビットのAESで暗号化するオプションもある。

同社の期待としては、定期的にドライブを送る習慣があると、ユーザは定期的なバックアップをまじめにやるだろう、という。

ただしこの方式でIDriveに送ったデータは、通常のバックアップと違って、とくにリクエストしないかぎりオンラインで入手できない。まあ、だからこそ、料金を通常のバックアップよりも相当安くできるのだ。ユーザは、その不自由を覚悟しなければならない。

しかしデベロッパのチームを抱える企業にとっては、Amazon Glacierのようなものの方が長期的なストレージとして使いやすいだろう。Amazonのこのサービスでも、ユーザは物理ドライブを送ることができる。でもふつうの企業や個人にとっては、通常のオンラインサービスに加えてこのようなオフサイトのオプションがあると、IDriveをより便利に利用できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


IDrive、Facebookに投稿したデータ、およびタグ付けされているデータをバックアップ可能に

世の中に数多く存在するオンラインバックアップサービスと同様に、IDriveも、ローカルディスクのデータをクラウドにバックアップすることをサービスの主な目的としてきていた。しかしそれに加えて、新しいサービスの提供も開始している。対象範囲をより広く、そして深くしたものと言えるだろうか。すなわち、Facebookに保管されている写真やビデオもバックアップできるようになっているのだ。

ちなみに、バックアップできるのは自分で投稿した写真およびビデオだけではない。友だちの写真にタグ付けされているような場合、これもバックアップすることができるのだ。友だちが頻繁にFacebook上での関係を見直すたちで、写真のタグを外したり、あるいはunfriendしたような場合(登録した写真を削除したような場合も)、その写真はもはや決して見ることができないものとなってしまっていた。バックアップしておけば、こうしたケースでも写真を失ってしまうこともなくなるわけだ。

IDriveによれば、Facebookは写真やビデオの保管および共有場所として、ますます重要な地位を占めるようになってきている。

IDriveの利用者であれば、こうしてメディアストレージとしての役割を増しつつあるFacebookのデータを自身で管理できるようになる(無料の5GBプランのユーザーも利用可)。Facebookデータのバックアップが完了すれば、バックアップした写真やビデオはブラウザやiOSアプリケーションから閲覧することができるようになる。ちなみにAndroidアプリケーションも「coming soon」なのだそうだ。またデータはすべてIDriveがいうところの「NSA-proof private key option」にて自動的に暗号化される。

よくご存じの方も多いだろうと思うが、Facebookデータのバックアップ機能を提供しているのはIDriveのみではない。Facebookに登録したデータをまとめてダウンロードできるサービスもいくつかリリースされている。またOwnBackupBackupifyなどは、IDrive同様にFacebookデータのバックアップを行うことができるようになっている。こうしたサービスは、Facebook以外のオンラインサービスからもデータをダウンロードできるようにしていくのだろう。各社のサービス展開を見守っていきたい。

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(翻訳:Maeda, H


ハッピー世界バックアップデー! 今すぐバックアップを取ろう!

ハードディスクのバックアップは、自分にプレゼントした靴下の詰め合わせのようなものだ。その時は面白くも何ともないが、イザという時には〈最高のプレゼント〉になる。出かける直前になっていつもの靴下がない? よかった買っておいて。あなたのハードディスクは必ず壊れて過去3年間のデジタル生活を道連れにする。バックアップに感謝!

今日は第3回毎年恒例世界バックアップデーだ。世界バックアップデーは、2011年にRedditで始まった習慣で、以来世界中のテクノロジー愛好家の間に広まっている。

バックアップデーが今日であることの特別な意味は、イースターと重なることだ。つまり、「ちょっと失礼。バックアップしてくる!」と言ってハム料理ができるまでの面倒な家族との会話から逃がれることができる。あるいは、機械に弱い家族や親戚たちにバックアップの重要性を説くのもいいかもしれない。

そうそうもう一つ。明日はエイプリルフール。多分データにとって一番安全な日ではない。

では、どうやってバックアップを取るのがよいだろう。

もし簡単にすませたければ、大きな外付けハードディスクを買ってきて、OS標準のバックアップツールに仕事を任せて(Widowsでのバックアップと、OS XでTime Machineを使う方法はこちら)、終ったらディスクをどこかにしまっておく。離れた場所(信頼できる友達の家など)に置いておけば、火事や洪水の時にもデータは守られる。

もっとおしゃれに、オンラインでバックアップしたい人は、今日のテクノ・ホリデーのためにバックアップ界の大物何社かが特別価格で提供している。Crashplanは通常の年額71ドルを今日だけ42ドルにしているし、Backblazeは新規ユーザーに3ヵ月分無料で提供している。バックアップが必要なファイルがさほど多くなければ、Dropboxの2GBプランが賢実な選択だ。

ハードディスクは安い。失われたデータは安くない。今すぐ、ゴーだ!

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(翻訳:Nob Takahashi)