コーエンは、Chia Networkという新しい会社を立ち上げたばかりだ。ビットコインの採用する電力浪費型のproofs of work方式ではなく、proofs of timeとproofs of storageという手法に基く仮想通貨を始めるためだ。本質的に、Chiaはハードドライブ上の安価で豊富な未使用のストレージスペースを利用して、ブロックチェーンを検証する。
BITCOINCHIAネットワークの動作原理
・全ての履歴とペンディング中のトランザクションの全てを保存しているノードたちが、ネットワーク上にある。それらのノードは自分の知る中で最も重い1つの3つの履歴を自分のピアに送信する。
・新しいブロックが生まれたときには、それは素早く全てのノードに送られて、マイナーたちファーマーたちは、それを使って計算を始める。1人のマイナーがファーマーが新しいブロックを発見したら、それをネットワークにパブリッシュする。ファーマーたちは彼らのもつ最高のproof of spaceを発見する。3つの最高のproofs of spaceが素早く全てのネットワークに送り出され、proofs of timeサーバーたちが、それらを用いて計算を始める。1つのproof of timeサーバーがproof of spaceのためのproof of timeを完了すると、それら全てを完全に検証済のブロックとしてネットワーク上にパブリッシュする。
ビットコインはブロックチェーンを検証するためにproofs of workという手法を用いる。これは、本物と同様の計算を行って、ニセのブロックチェーンを作成するのは非現実的なほど高価につくからだ。しかし、それは時間が経つにつれて、低コストの電力が手に入る場所や、マイニング装置を自然に冷やせる場所でビットコインをマイニングする者たちに、大きな優位性を与えることになった。
Chiaはその代わりに、人びとが多くの場合既に持っていて、追加費用なしで使うことができる、ファイルストレージを用いたproofs of spaceを利用する。そしてこれをproofs of timeと組み合わせる(こうすることで、proofs of spaceが受けやすい様々な攻撃を無効にするのだ)。
BitTorrent Now の課題は、これだけ世の中に多くのコンテンツ発見の手段(これまでBitTorrent が支援してきた「既存」のアーティストたちのものを含む)がある中で、自分にふさわしい場所を見つけることだ。SoundCloudに加えて、アーティストたちは既にBandcamp、YouTube、Vimeo、あるいは自分自身のウェブサイトやFacebookのようなより巨大なソーシャルネットワーク上でも作品を共有することができるのだ。
OS Xと Linuxで人気のBitTorrentファイル転送クライアント、TransmissionのWindows版が登場する。メインストリームのアプリになるにはまだ少し時間がかかりそうだが、gHacksが最初Windows版ビルドを公式レポジトリで発見した。Transmissionはこの状態でも他のBitTorrentよりはるかに優秀だ。
また、BitTorrentには、時流に乗ったという側面もある。 NSAのような政府機関がインターネットのさまざまな人気サービスのサーバから、国防の名のもとに個人情報を盗みまくったことがバレて以来、覗き見されたくなかったらP2Pがいいよ、と世の中に訴求できる環境が醸成された。全員が平等にピアであるP2P(peer to peer)システムでは、サーバがどこにもないから、アクセスして情報を読み取るためのストレージもない。
ピアツーピアでファイルを共有するBitTorrentが、同社の‘BitTorrent的な’WebブラウザMaelstromのアルファテストを開始した。“私たちが次に作るインターネット”(The Internet We Build Next)をスローガンとして訴えるこのプロジェクトは、本体のBitTorrentと同様、中央集権的なサーバのない、分散ネットワーク上のP2P型コンテンツ共有を目指している。
それを踏まえMasonは、海賊行為記録を打ち立ちたとされる番組はGame of Thronesのシーズン初回で、世界中で520万人がダウンロードしたと指摘した(実際にはMasonは最終回と言ったが、初回のつもりだったと私は確信している)。しかし、Epic Meal Timeは、BitTorrentがBundleとして合法的に共有している番組で、862万6987回ダウンロードされておりこれこそが真のBitTorrentの王だと言った。