今月末にはChromecastのニューバージョンもローンチ、という噂

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Appleの前よりも強力なApple TV、そしてAmazonの4K対応Fire TV(とFire TVゲームエディション)、この二巨頭のあとを追うようにGoogleは、同社のストリーミングメディアスティックChromecastのニューバージョンを用意している。リーク文書を手に入れた9to5Googleによると、Chromecastの次世代機には、“高速再生”、Wi-Fiの改良、背景画像のフィード、そしてSpotifyのサポートなどなど、さまざまな新機能がある。

そのスクープ記事によると、ニューバージョンは形も変わるらしい(下図のように風船形…この記事が正しければ!)。そしてWi-Fiは802.11acをサポートする。最初のChromecastは802.11b/g/nだけだった。

高速再生(”Fast Play”)機能は、アプリの”Cast”ボタンを押したときテレビへの接続が前よりも速くなる。ユーザから、一、二瞬の遅れに対する不満が多く寄せられたのだろう。

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Chromecastのホーム画面にユーザのコンテンツをフィードできるようになる。これまではGoogleが勝手に送ってくる画像(や天気予報)だけだった。9to5Googleの記事は、“スクリーンセーバー”モードのとき、ユーザのソーシャルメディアなどからのフィードを表示するのだろう、と推測している。

また、今度からHDMIだけでなくAUXコードもつくから、テレビではなく別のスピーカーで良い音を楽しめる。

実現の可能性はどうだろう? このリークが正しければ、じきに分かる。そのリーク文書によると、発表はGoogleの9月29日のイベントで行われるそうだ。その日は、新しいNexusデバイスもローンチする、という噂だ。

出典および画像: 9to5Google

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Chromecastの停止/再生をテレビのリモコンでコントロールできる

GoogleのChromecastを使ってるときは、ポケットのスマホが見事にテレビのリモコンになってくれるが、そのへんにテレビ本体のリモコンしかないときは、そいつでChromecastをコントロールすることはできなかった。

ところが、意外! Chromecastのポーズや再開を、テレビの赤外線リモコンでできるようになったのだ。

Googleは公式に発表していないから、個人的に試してみたが、確かにできる。下のビデオを見ていただこう。

“でもさあ、Chromecastには赤外線受信部がないじゃん。どうやって、赤外線リモコンでコントロールできるの?”

このマジックはすべて、HDMIのCEC(Consumer Electronics Control)機能が行う。ビデオの時間になるとChromecastが自動的にスマートテレビをonにするのも、やはりこの機能だ。

悪いニュース:最近のテレビはどれもほとんどHDMI-CECをサポートしているが、中にはサポートしてなかったり、ユーザの混乱を防ぐために隠している機種もある。テレビのリモコンに、DVDプレーヤーみたいに[停止][再生]ボタン(矢印ボタン)のあるやつなら、大丈夫だ。詳しくは、テレビの説明書を読んでください。

また、最近はChromecast対応、と称するアプリケーションやサービスが増えているが、その中には、これができないのがある。Huluはだめだけど、YouTubeはOKだ。

/r/Chromecastによると、今OKなのはHBO Go、WatchESPN、Chromeの内蔵Webプレーヤー、Allcast、BBC iPlayer、Google Play Music、そしてTuneIn Radioだ。

[出典: Janko Roettgers]

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インターネットに接続されるデバイス(コネクテッドデバイス)のランキング、なんとトップはGoogleのChromecast

いろんなランキング情報を提供しているApp Annieの、デバイスランキングによると、 合衆国のiTunesとGoogle Playを合わせて、Google Chromecastのアプリがもっとも多くダウンロードされている*。次位以下は、Fitbit、DirectTV、HP ePrint、Kodak Kiosk Connect、Square Register、GoPro、AT&T U-verse、DISH Anywhere、HP All In One Printer Remoteとなっている。〔*: デバイス本体の売上台数ランキングではない。〕

調査会社Gartnerによると、2020年には世界全体で、インターネットに接続されたデバイス(コネクテッドデバイス, connected device)は260億台になる。ものすごい量だが、でも今すでに家庭にあるコネクテッドデバイスを数えてみれば、それもうなずける。DVRも、ゲーム機も、スマートウォッチも、プリンタも、今や何もかもネットに接続されているではないか。

しかしそれでも、Chromecastのトップは意外だ。今一般家庭では、テレビもDVRもプリンタも未接続のものが多いと思われるが、そんな状況の中ではChromecastは特異な存在だ。それはたぶん、コンテンツへの消費者のアクセスの仕方が変わりつつある、ということ。インターネットのビデオやサービスにモバイルでアクセスし、それを大画面で見るのだ。手のひらの中のモバイルが、新たなリモコンになりつつある。

そういうニッチ市場でChromecastが競合する他機に勝っているのは、価格が安いからだろう。35ドルは確かに、なるべく早く大衆的な普及に達することをねらった価格だ。

App Annieが集計したのはコネクテッドデバイス本体の売上ではなく、それを動かすアプリのダウンロード数だが、iTunesとGooble Playを合わせて、調べた30本のうち27本の合計が、2014年8月までの1年間で50%増加している(合衆国)。同じ期間にゲーム以外の一般的なアプリは2%しか伸びていないから、50%はすさまじい数だ。

コネクテッドデバイスをカテゴリー分けした場合、最大のグループはメディアで、ダウンロード総数の40%を占める。メディアアプリの上位5種(下表)はどれも、全体の中でトップテンに入っている。

 

次位のカテゴリーは、30%を占める生産性(productivity)アプリだ。トップテンにはHP ePrintなど4つが入っている(最初の表)。

三位は健康とフィットネス。以下、車、ホーム、ウォッチとなる。今騒がれているのは車載ネット、スマートホーム、そしてスマートウォッチだが、App Annieの指摘ではこれらのグループのアプリダウンロードはまだ少ない。これら3つのカテゴリーは合わせてダウンロード総数の15%しかないが、Appleのウォッチが発売されたらかなり変わるだろう。

健康とフィットネス(上表)では、トップのFitbitにJawbone UpとGarmin Connect、Nike+ Fuelband、Misfit Shineが続く。これら5つのアプリは、2014年8月までの1年間で合計ダウンロード数が2.3倍になっている。全カテゴリー中、増加率としては最大だ。小さいけど成長市場なんだねぇ。

生産性カテゴリー(プリンタやカードリーダー)では、HP ePrintがトップ、次いでKodak Kiosk Connect、Square Register、HP All in One Printer Remote、PayPal Hereが上位だ(下表)。

ここでおもしろいのは、大手PayPalよりもSquareのアプリが上であることだ。また、プリンタは前世紀の遺物と言えるかもしれないがHP ePrintアプリそのものは、今をときめくクラウドサービス(Evernote、OneDrive、Dropboxなど)にアクセスして印刷をする。

車とホームのアプリに関してはApp Annieのランキングはないが、Cruise RP-1の名が挙げられている。それはToyotaとNissanの車載システムだ。さらにこれに次いで、AppleのCarPlay、GoogleのAndroid Auto、ADT Pulse、Honeywell Lyricなどの名が挙がっている。

この調査報告の全文は、ここで入手できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleのChromecastが1歳の誕生日、4億のストリームコンテンツを”キャスト”した

Googleはちょうど1年前の今日(米国時間7/24)、Chromecastをローンチし、そしてこの35ドルのストリーミングスティックはこれまでの365日で目覚ましい進歩を遂げた。機能もどんどん増えてきたが、Googleの今日の公表によると、このメディアプレーヤーはこれまでに、4億件あまりのメディアストリームをキャストしてきた。それらの行き先は、さまざまなユーザのAndroid、iOS、PCデバイス、そしてChromecastを接続したディスプレイやテレビ受像機などだ。.

このデバイスは今では相当国際化し、最近加わったアイルランドを含めて20か国で発売されている。Chromecastを扱っているお店の数は全世界で約3万、これにGoogle自身のGoogle Playデバイスストアも加わる。Chromecastをサポートしているアプリの数も、ローンチ当時に比べるとたいへん多くなり、また一部のAndroidデバイスの画面を映し出す機能も加わった。これまでの累計売上台数は、Googleによると、“数百万台”だそうだ。

Chromecastは、これまでの度重なる改良や機能追加により、本格的なOTTストリーミングデバイスへと育ってきたが、でもその、Androidデバイスからキャストするという特殊な能力は、Android TVにいずれ焼き込まれるわけだから、Chromecast自身は一種の過渡期的なデバイスという位置づけになり、その機能はいろいろなサードパーティのセットトップボックスやテレビ受像機、そしてそのほかのデバイスにも載っていくことになる。GoogleはAndroid TVの成功を大いに期待していると思うけど、そうなればユーザにとってChromecastは不要になり、過渡期としての役目を終える。でもそれまでは、Chromecastほどの機能を持ったアクセサリが35ドルで買えるなんてすばらしいし、しかもGoogleがとても熱心に、中断することなく、その改良に勤しんでいるんだから、なおさらすばらしいと感じてしまう。

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ここ数日中にAndroidデバイスからChromecast に画面ミラーリングできるようになる

Googleは今年の/Oデベロッパー・カンファレンスでAndroidデバイスからChromecastへの画面のミラーリングをデモした。今日(米国時間7/9)GoogleはすべてのChromecast接続可能なデバイスにこの機能が提供するアップデートを発表した。

これでGoogle CastもAppleのAirPlayなみの機能となる。

画面ミラーリングが可能になると、“Cast Screen”オプションが専用アプリのナビゲーション・メニューに追加される(アプリはGoogle Playストアからダウンロードできる)。Nexusの場合はクイック設定メニューに表示されるので、いちいちChromecastアプリを開く必要がない。

I/OのステージでGoogleはAndroidデバイスに接続したプロジェクターからGoogle Earthを投影するというデモを行っていた。画面ミラーリングはAndroidデバイス上で作動するあらゆるアプリで有効なはずだが、アプリの開発者が必ずしもChromecast互換性をサポートしているとは限らないので、すべてのアプリの画面がミラーリングできるわけではないだろう。

今回のアップデートはベータ版で、Googleによれば、Samsung、HTC、LGその他のメーカーの一部のデバイスにここ数日のうちに提供されるという。Chromecastアプリのバージョンは1.7となる。これは相当に役立つ機能だが、アップデートが全員に行き渡るには少々時間がかかる。しばし忍耐して待て。

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地デジ・ストリーミングのAereoがChromecastに対応

今日(米国時間6/5)、テレビ放送のストリーミング・サービスのAereoがGoogleのChromecastのサポートを開始し、 Androidアプリを公開した。

AndroidデバイスへのAereoのストリーミングは昨年から可能となっていたが、今回のバージョンアップでAereoユーザーはタブレットとスマートフォンだけでなく、Chromecastさえあれば居間のテレビでも番組を楽しめるようになった。

Aereoは各都市に置かれた拠点内でユーザー1人ずつに小型のアンテナを割り振ってレンタルし、さまざまなデバイスに対してほぼライブでテレビ番組をストリーミングするサービスだ。Aereoには録画オプションもある。ユーザーはAereoに月額12ドル払うだけで100ドルのケーブルテレビとほとんど同じサービスを受けることができる。

もちろんAereoがストリーミングできるのは無料の地デジ放送だけだからBravoやESPNは見られない。

テレビネットワークはAereoに対して著作権侵害の訴訟を起こしており、ついに4月には最高裁に持ち込まれた。そのためAereoの将来は最高裁が判断を下すまで不透明な状態だ。

しかしそれとは別にAereoは着実にサービスを拡大している。今回のバージョンアップでAereoのサービス地域の住民にとってChromecastの価値が大きくアップしたことは間違いない。

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AmazonのFire TVをApple TV, Google Chromecast, Rokuと比較してみた

Amazonが今日(米国時間4/2)、ネット上のストリーミングメディアをテレビ受像機で視聴する装置Fire TV〔ロゴ上ではfireTV〕を発表したが、しかしこの分野は先行選手も多い。今回のAmazonのツールキットをApple TVやGoogleのChromecast、Rokuの一連のストリーミングSTBや最新のHDMIスティックなどと比較すると、どういうことが言えるだろうか?*〔*: Dell Wyseは、この記事では扱われていない。〕

ファーストパーティ(の)コンテンツ

ここではAmazonが断然優勢だ。AmazonのInstant Videoには、メジャーなソースからの豊富なタイトルが揃っている。たとえばFoxのhit 24のストリーミングはAmazonが独占契約だし、またさまざまなオリジナルのビデオやゲームの制作にAmazon自身が資金を出している。音楽は、MP3ストアと、そのユーザのライブラリにアクセスできる。ただしInstant Videoの無料アクセスは、年会費が99ドルに上がったAmazon Primeの会員だけだ。

しかしファーストパーティコンテンツの豊富さでは、iTunesを抱えるApple TVが上だ(音楽、映画、テレビ番組)。そこにはありとあらゆる種類の視聴覚メディアが含まれるし、世界各地の市場をカバーしている。その点では、他社が真似できない優位性がある。ただしiTunesの場合、無料のストリーミングサービスはきわめて限定的で、多くの場合、一つ一つのコンテンツを買わなければならない。だからAmazonの場合と同じぐらいの量・質のコンテンツをiTunesで楽しむとしたら、とても年間99ドルでは足りないだろう。

GoogleにもPlay MusicとPlay Moviesがあり、ストリーミングも提供しているが、コンテンツの豊富さではAppleにかなわないし、しかも提供地域が限られている。また、iTunesの場合と同じく、無制限見放題というサービスはない。

Rokuはファーストパーティコンテンツがほとんどないから、ここでは比較の対象にならない。

サードパーティサービス

これらの製品の今後の死命を握るのは、それぞれ独自のファーストパーティコンテンツではなく、ユーザが世界のどこにいてもアクセスできるようなサードパーティサービスと、その豊富さだ。

このところ各種サードパーティサービスのデベロッパが次々とサポートを提供し始めている*点では、Chromecastがいちばん良い走りをしている。またその先進的なSDKにより、高度な統合化も可能だ。ただしこのデバイスは、スマートフォン、タブレット、デスクトップコンピュータなどの親デバイスを(ユーザサイドで)必要とするから、機能もそれらの機能に制限される面がある。〔*: 3~4月(2日)の新名乗りは、Rdio, Slingbox, Showyou, Photowall, Cards Against Humanity, Plex〕

Apple TVはAirPlayでサードパーティサービスを強力にサポートしている。そのストリーミングプロトコルにより、MacやiOS製品からコンテンツをテレビに送るのだ。Appleはネイティブアプリを次々とApple TVに加えて、サードパーティのコンテンツをこのプラットホームに持ち込もうとしている。そのやり方は、SDKをオープンにする方法より遅いと思われるが、それによってサードパーティサービスの充実が進んでいることも事実だ。Netflixがずっと、その主役的なサービスだったが、今でもまだそうかもしれない。

Rokuは元々サードパーティ専門であり、その大きなChannel Storeに加え、製品に内蔵のサードパーティアプリもある。AmazonのInstant Videoに対抗する主役級のサービスはここでもNetflixだが、自社のライブラリやコンテンツストアに縛られないことは有利だし、サードパーティとの契約でもAppleよりは柔軟性がある(しかしGoogleのChromecast…の今の勢い…には負けるか?)。Rokuはまた、Chromecastなどのようにユーザサイドで親デバイスを必要とせず、単独でテレビに接続でき、独自の提供形式と長年の経験を有していることが、有利だろう。

Amazonは今日の発表プレゼンテーションで、サードパーティに対するオープン性をしきりにリップサービスしていたし、有力サービスのほとんどとすでに契約済みだ。今後パートナーはもっと増えて、きわめてデベロッパフレンドリなプラットホームになりそうでもある。サードパーティ対応では今はRokuがトップだが、AmazonのFire TVが追いつくのも早いだろう。

ゲーム

この種のストリーミングデバイスにとって、ゲームは新しい分野だ。ChromecastもAndroidデバイス上の斬新なゲームをサポートすると言われているが、まだ具体的な情報はない。Rokuではすでに、Angry Birdsなど多くのタイトルをプレイできるが、その多くはあまりパッとしないモバイル向けポートであり、Rokuは本来、ゲーム用のデバイスではない。

Apple TVもゲームをサポートしているが、それはかなり回りくどいやり方だ。サードパーティのデベロッパにAirPlayへのアクセスを提供し、そしてそのデベロッパがiOSデバイスを使用する大画面用のゲームを作るのだ。そのやり方で、おもしろい二画面ゲームなどもできているが、まだゆっくり滑走路を走っている段階で、離陸はしていない。いっそのことAppleがこのプラットホームのネイティブのAPIをゲームデベロッパに公開したら良いのでは、とも思うし、最近はそんな噂もちらほら聞こえてくる。

Amazonは最初から、Fire TVをゲーム機としてもみなしている。OSはベースがAndroidだからゲームの移植は簡単、コントローラは40ドルで別売だが、いずれスマートフォンやタブレットからでもゲームをコントロールできるようになる。Amazonはすでに独自のゲーム開発スタジオを開設し、小規模なインディーデベロッパからビッグな大衆路線のスタジオまで、多様なデベロッパとパートナーしている。同社は、Fire TVのゲームのおもしろさは、実際にプレイしてみれば分かる、と言っているが、なにしろ今日の発表を見るかぎり、ゲームが製品の構想中に最初からあったことは、絶対に確実だ。

サイズと消費電力

消費電力という点では、USBポートを使うChromecastが断然有利だし、Rokuのストリーミングスティックもその点は同じだ。

Apple TVとRokuのSTBはふつうの電源コードを使うし、テレビへの接続でもスペースを取られる。なお、Apple TVにはEthernetポートがあり、オーディオの光出力もある。

AmazonのSTBもまさにSTBで、ドングルではないが、とても小型だ。そしてEthernet、USB、HDMI、光オーディオをサポートしている。リモコンがあり、8GBのストレージもある。これだけの機能があれば、ドングルではないことは不利とは言えない。

セットアップと使いやすさ

これらのデバイスはほとんどどれも、プラグアンドプレイだ。専用アプリを使ってセットアップするChromecastが、セットアップの容易さではトップかもしれない。ただしそれでも、WiFiへの接続とかアプリのダウンロードという手間はある。Apple TVでは、あまり有能ではないリモコンを使って、仮想キーボード上で大量のタイピングをしなければならない。

Amazonはほぼ完全なプラグアンドプレイで、わずか3ステップでセットアップは終わる。小さなコンテンツなら、ロード時間を待たなくてもすぐに再生が始まる。これも重要な利点だ。

価格

Apple TVは99ドル、Rokuは50~100ドル。GoogleのChromecastは35ドルだが、上述のように親機を必要とする。Amazon Fire TVの99ドルはGoogleの35ドルに比べると高いが、しかし中身が濃い。Amazonは、同価格のRoku 3やApple TVに、消費者の心の中で勝つことを最初からの目標にしたと思われる。今日のプレゼンテーションでは、UIの充実/多機能や、オリジナルコンテンツとゲームが最初から豊富にあることを、重要な差別化要因として挙げていた。それらが本当に、消費者が他製品を排してFire TVに飛びつく理由になるか、市場でその結果を見たいね。

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GoogleのiOS/AndroidアプリPhotowallはChromecast+TVでグループスライドショウを楽しめる

Googleが、iOSやAndroidデバイス上の写真をChromecastからテレビに送り込む、というアプリPhotowallをリリースした。個人の写真だけでなく、ネットワークにつながっているお友だちなどからの写真も表示できる。写真の上にいたずら書きやメッセージを書くためのツールもついている。また、複数の写真からフォトモンタージュを作って、それをYouTube上で共有することもできる。詳しい紹介記事が9to5Macに載っている。

参加するお友だちや仲間は、このアプリを持っていなくてもよい。写真の提供は、Webからできるし、彼らもいたずら書きやメッセージを写真中に書ける。昔懐かしいスライドに、参加性というかソーシャル性を加えたようなアプリで、けっこう楽しく盛り上がるかもしれない。

Chromecastはインターネット上のコンテンツをテレビにストリーミングするためのGoogle製のドングルで、35ドルで売っている。最近ヨーロッパの主要国でも使えるようになったから、ユーザ人口も増えそうだ。サードパーティからの強力なAPIもあるが、こうやってGoogle自身が、同社お気に入りのこのメディアプロジェクトのために、ファーストパーティとしてのアプリを作り続けているのは、なかなか良いことだね。

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居間の大画面に動画をストリーミングできるGoogle Chromecast―試用してみたが、圧倒的にオススメだ

「十分に進歩したテクノロジーは魔法と見分けがつかない」というアーサー・C・クラークの名言を思い出した。

GoogleのChromecastの使い方はこの上なんく簡単だ。テレビのHDMI端子に挿しこむだけでよい。すると手持ちの各種スマートフォン、タブレット、パソコンからビデオや音楽をストリーミング再生できる。Chromecastには専用リモコンはない。何であれストリーミングできるデバイスならすべてリモコンとしても利用できる。Chromecastには独自のユーザー・インタフェースさえない。ユーザー・インタフェースもストリーミングを開始したデバイスに任されている。ChromecastはテレビをWiFi経由でクラウドのコンテンツに接続させるポータルに過ぎない。

驚きが詰まった小さなデバイス:

これほどいろいろな意味で驚かされたデバイスは最近記憶にない。

値段が驚きだ。わずか35ドルである。冗談だろう? Googleによれば、これでも赤字販売ではないという。 WiFiチップ、CPU、2GBのフラッシュメモリ、RAM、HDMIライセンス料、組立て、包装、送料等々を支払ってもまだ利益が出るのだそうだ。もちろん利益といっての4セントかそこらだろうが、ともかく35ドルでも赤字ではないそうだ。

設定? HDMI端子に挿す。あとはパソコン、スマートフォンのChromecastアプリからWiFiに接続させるだけ。 以上で終了。これも驚きのシンプルさだ。

アプリがサポートするコンテンツの幅も驚くほど広い。YouTubeやNetflixがすでにサポートされている。しかもいちいち個別のアプリを起動したり、設定したりする必要がない。スマートフォンでYouTubeを訪問するとすでにChromecastボタンが表示されているので、押すだけだ。

Chromecastの発表自体、なかなか驚きの演出だった。Googleは発表のまさにその瞬間までほぼ完全にChromecastの秘密を守ることに成功した。Googleの開発チームに加えてNetflix、Pandora、OEMメーカーなど数多くのサードパーティが加わっているのに見事な情報管理だ。

もちろんChromecastはまだ完全な製品ではない。しかしほとんどは容易に修正可能だろう。それに35ドルでは機能に多少の限定があっても強い批判の対象にはなるまい。

良い点、悪い点:

ストリーミングの画質は良い。少なくともXbox 360やApple TVに劣ることはない。Chromecastに最適化されているNetflix、Youtube、GooglePlayのコンテンツについては非常に良い。再生、停止などはストリーミングを開始したデバイスだけでなくChromecastアプリをインストールしたあらゆるデバイスから自由にできる。

ただし、パソコンのChromeブラウザにChromecastエクステンションをインストールしてHuluやHBOGOのようなChromecastに最適化されていないチャンネルを再生すると画質はかなり落ちる。これはYoutubeなどの場合、サイト側でChromecast向けに直接ストリーミングを行うのに対して、Huluなどの場合、パソコンでChromecast向けにエンコードし直してストリーミングを行わねばならないためだ。パソコンが間に入るため、その能力によって画質に大きな差が出ることなる。

Chromeエクステンションの話が出たついでに紹介しておくと、 パソコンにローカルに保存されたコンテンツをこのエクステンションを通じてChromecastにストリーミングすることもできる。AVI、MOV、MKVなどのフォーマットを試してみたがうまくいった(ただし2012年のMac Book Airと802.11nではかなりフレームレートが落ちた)。

さらに改善されるはず:

AppleTV、正確にいえばAppleTVのAirPlayストリーミング機能と比較してChromecastの最大のセールスポイントはクロスプラットフォームの互換性だ。AirPlayが基本的にiOS、Mac、WindowsのiTunesに限定されるのに対してChromecastアプリはiOS、Android、Mac、Windowsのすべてで作動する。いまのところChromecastのCastプロトコルはAirPlayほどサードパーティのメーカーに広まっていない(なにしろ今登場したばかりだ)が、状況はすぐに変わるだろう。スマートテレビへの内蔵、スピーカーその他のガジェットのサポートなどが近く実現しそうだ。そうなればAirPlayの有力なライバルとなる。

結論:

これほど自信をもって推薦できるデバイスも珍しい。多少でも興味を持ったらともかく買ってみるようお勧めする。35ドル以上の価値があることは保証する。またその機能は近いうちに大きく改良、拡張されるはずだ。多少のバグもすぐに修正されるだろう。

[情報開示:GoogleはChomecastを1台評価用に貸してくれた。この記事を書き終わったら返却しなければならない。大いに気に入ったので私は1台注文ずみだ。]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、Chromecastを35ドルで今日から発売―居間のテレビに取り付けるとビデオコンテンツをストリーミング受信できる

GoogleからChromecastが登場した。名前でも推測できるとおり、GoogleのChromeブラウザ/OSをベースにして家庭の大型テレビにクラウドからコンテンツをストリーミングするデバイスだ。

Googleによれば「ChromecastはYouTube、Google Play、Netflix、Pandora、クラウド上の写真をHDTVにストリーミングするもっとも簡単な方法だ」という。コンセプトはApple TVに近い。Google TVと呼ばれなかったのは、残念ながらGoogleはすでにそういう製品を作ってしまったからだ。.

ChromecastはChrome OSが通常のコンピュータ以外の消費者向けデバイスに利用された最初の例となる。これまでChrome OSはデスクトップ、ノートなどのデバイスでのみ作動していた。今回Googleは居間のテレビに取り付けて、コンピュータだけでなくモバイル・デバイスからもストリーミングを受け取れるデバイスをChrome OSベースで開発した。

ChromecastはストリーミングにAirPlayタイプの方式を採用している。たとえばYouTubeの場合、AndroidないしiOSでサイトを訪問し、「他のスクリーンにキャストする」ボタンを押すだけでよい。とても簡単だ。

Chromecastは要するにAirPlayに対するGoogleの回答だ。ただしマルチプラットフォームをサポートしているところが違う。またいったんストリーミングを開始すればスマートフォンなどのデバイスは別の作業に移ることができる。それどこころかデバイスはスリープモードになっていてもかまわない〔注〕。これに対して欠点は(少なくとも現在のところ)、ChromecastデバイスはAirPlayほど多様なコンテンツをサポートしていないことだろう。

一方、良い点はどんなデバイスでもリモコンに使えることだ。あるデバイスでビデオのストリーミングをスタートし、そのデバイスをシャットダウンし、別のデバイスでコントロールを引き継ぐことがシームレスにできる。

同一のLANに接続しているデスクトップ・コンピュータもコントローラーに使える。キャスト・ボタンをクリックすればビデオのストリーミングが始まる。コンピュータはすぐに別の作業を始めてよい。

ChromecastデバイスそのものはテレビのHDMI端子に取り付ける小型のスティックでRoku Steaming Stickに似ている。Google TV担当副社長Mario Queirozは「セットアップがまったく簡単なことが特長だ」と述べた。

Chromecastは35ドルでアメリカで本日から発売されている。

〔日本版注:Apple TVの場合、iTunesをインストールしたデバイスからストリーミングされるコンテンツを受信してテレビに出力するのに対して、 Chromecastは無線LAN経由で自らウェブに接続し、コンテンツのストリーミングを受信してテレビに出力する。スマートフォンやコンピュータはどのコンテンツをストリーミングするかChromecastに指示するリモコンの役割だけを受け持つ。〕

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