Disrupt BerlinでのStartup Battlefieldファイナリスト5社が決定

現地時間12月11日、ドイツ・ベルリンで開催されたDisrupt Berlinのステージに14社のスタートアップが立ち、ライブのデモと彼らの起源とビジネスモデルに関するプレゼンテーションを行い、業界のエキスパートである審査員たちの質問に答えた。そこからTechCrunchは、審査員たちの意見も参考に、5社のファイナリストを選んだ。彼らの製品は、生産性ツールから大気汚染に至るまで実にさまざまだ。

これらのファイナリストたちは明日12月12日の決勝のステージで、新たな審査員を前に再びプレゼンを行う。その実況はTechCrunchのウェブサイトでも見られる。そして優勝チームは5000ドルの賞金と、由緒あるDisrupt Cupを1年間管理する権利を勝ち取る。以下が、そのファイナリストだ。

Gmelius


Gmeliusは、Gmailの中に作業スペースを作り、チームが次々と新しいソフトウェアを導入するのではなく、既存のさまざまなツールで仕事ができるようにする。GmeliusはGmailの作業スペースに、受信トレイの共有やヘルプデスク、アカウント管理、オートメーションツールなどさまざまな機能を加える。関連記事はこちら

Hawa Dawa

Hawa Dawaは、衛星や大気質監視ステーションなどからのデータを組み合わせて大気汚染のヒートマップを作り、そのマップをAPIのサブスクリプションとして都市や企業に売る。データの利用はハードウェアを特定しないが、同社は大気質センサーを装備していない企業や都市のために、独自のIoTセンサーを作って提供している。関連記事はこちら

Inovat

Inovatは、旅行者に対する付加価値税の還付手続きを容易にする。アプリとOCRと機械学習を併用してレシートを解釈し、取られすぎの税金を計算して、正しい形式の申告書類をオンラインで、または税関に直接提出する。関連記事はこちら

Scaled Robotics

Scaled Roboticsのロボットは、建築現場の3D進捗マップを数分で作る。精度は高く、梁の1〜2cmのずれでも見つける。現場監督はそのマップを見て細部の状況をチェックできる。現場に残された残骸が多すぎるという検知もできる。関連記事はこちら

Stable

Stableが提供するソリューションは自動車保険並にシンプルだ。同社は世界中の農家を、価格変動から護る。このスタートアップを利用して、小さなスムージーショップからコカコーラのような大企業に至るまで、何千種類もの農産物や包装資材、エネルギー製品などに保険を付けることができる。関連記事はこちら

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

ベルリンのBattlefield勝者は晩婚者のために元気な精子を冷凍保存するLegacyに決定

最初は13社だった。そして二日間の激しい競争の結果、勝者が決まった。

これらStartup Battlefieldの参加社は全参加社の中から書類選考で選ばれ、いずれも甲乙つけがたい優秀なスタートアップとして、このコンペに参加した。彼らはみな、VCたちとテクノロジー業界のリーダーから成るジャッジの前でプレゼンを行い、5万ドルの優勝賞金と優勝カップDisrupt Cupを争った。

数時間に及ぶ討議を経て本誌TechCrunchの編集者たちは、ジャッジのノートを熟読し、5社のファイナリストを決めた: それらは、Imago AI, Kalepso, Legacy, Polyteia, そしてSpikeだ。

5社は決勝のステージで、新たなジャッジたちの前で再度デモを行った。決勝のジャッジは、Sophia Bendz(Atomico), Niko Bonatsos(General Catalyst), Luciana Luxandru(Accel), Ida Tin(Clue), Matt Turck (FirstMark Capital), そしてMatthew Panzarino(TechCrunch)だ。

そしてついに、ベルリンで行われたTechCrunch Disrupt Berlin 2018 Startup Battlefieldの優勝者が決まった。

優勝: Legacy

Legacyは、おもしろい問題を探究している。それは、加齢に伴う精子の活動低下だ。スイス出身の同社は、人間の精子を冷凍保存して、本人が高齢者になっても元気で安全な精子を使えるようにする。晩婚だけど自分たちの子どもがほしい、という人びとにとっては、これは重要な問題だ。

Legacyに関する本誌記事は、ここにある〔未訳〕。

準優勝: Imago AI

Imago AIはAIを使って作物の収量を増やし、無駄に廃棄される食品を減らして、世界の人口増に対応する。同社はコンピュータービジョンと機械学習の技術を使って、作物の収量と品質を、誰でも容易に予測できるようにする。

Imago AIに関する本誌記事は、ここにある〔未訳〕。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

TechCrunch Disruptヨーロッパの最優秀賞はスマート自転車ロックのLock8に決定!

今日(米国時間10/29)、2日にわたって開催された最初のTechCrunch Disruptヨーロッパが無事閉幕した。ハッカソン、数々の著名人による講演、スタートアップの劇的なプレゼンの後、最優勝賞の最終候補が4チーム残った(Import.ioLock8VoicesphereAsap54)。

今回のDisruptでは数百もの応募チームから厳正な審査の結果14チームが選定された。さらに聴衆の投票と編集部の推薦により、2日目に幸運な1チーム、Integreightが選ばれ、合わせて15チームとなった。最終候補の4チームはTechCrunchのファウンダー、元編集長のMichael Arrington、Index VenturesのNeil Rimer、Lakestarのファウンダー、Klaus Hommels、 500 StartupsのDave McClure、Silicon Valley BankのBindi Kariaによって審査された。

長い真剣な討議の末、審査の結果は以下のとおりとなった。

最優勝賞: Lock8

ロンドンとベルリンに本拠を置くLock8は自転車のスマート盗難防止デバイスを開発している。アメリカでもヨーロッパでも自転車の盗難は大問題だ。このデバイスには各種のセンサーが内蔵され、ワイヤを切断しようとしたりするとアラームを鳴らす。振動センサーだけでなく、温度センサーも内蔵されており、冷却スプレーやトーチによる攻撃も感知する。それでも自転車が盗まれた場合、GPSによって所有者に位置を通報する機能もある。

開発チームはクラウド資金調達を開始して市場投入の準備を進めている。 CTOのDaniel Zajarlas-Fainsodによれば、アメリカ市場での予定価格は199ドル、ヨーロッパでは69ポンドだという。Lock8では、自転車シェアリングを進めようとする自治体にも売り込みを図る計画だ。盗難を防止することによって大幅なコスト削減が可能になるという。


最優秀賞次点: Asap54

Asap54はファッション・テクノロジーのスタートアップだ。これは最近の急成長分野だ。このチームは画像認識技術と人工知能による推薦アルゴリズムを利用してユーザーのファション選びを助ける。ユーザーが自分が関心をもったファッション・アイテムを写真に撮ってAsap8に送ると、システムはそのアイテム、ないしそれとよく似たアイテムへのリンクを送り返してくれる。

Asap54はある面でPinterestとInstagramに似ているが、即座に購入行動につなげることができるのが大きなセールスポイントだ。現在200人のベータテスターに限定公開中で、ユーザーからのフィードバックをベースにさらに改良を加えていくという。現在、2万件のファッション・アイテムがこのシステムで識別可能だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


なぜティーンはSnapchatを使うのか―短期消滅型メッセージ・サービスが必要とされる理由

「子どもたちはガラスの試験管の中に入れられているようなものだ。ソーシャルメディアへの投稿は親や教師、そして将来の就職先に細かく調べられる。そこで後に記録がのこならないSnapchatのようなメディアが重要になってきた」と出資者であるBenchmarkのBill Gurleyは説明する。

Gurleyはベルリンで開催中のTechCrunch Disrupt Europeに登壇、SnapchatについてTechCrunchファウンダーのMichaelArringtonと対話した。Gurleyによれば、Snapchatの取締役、Mitch Laskyの子どもは「Facebookは(ティーンエージャーにとって)大人のLinkedInみたいなものだ」と言ったという。

この点を理解できないために多くの大人たちがSnapchatエロ画像の交換のためのサービスだと軽視するという誤りをおかす。Snapchatは表示後10秒で消えるビデオや写真を友だちに送るサービスだ。そこで当然ながら馬鹿げたコンテンツも大量にやりとりされている。

「子どもたちはすぐに理解した」とファウンダーのEvan Spiegelは9月にサンフランシスコで開催されたDisruptで述べた。SpiegelによればSnapchatには毎日3億5000万のスナップ(写真とビデオ)が投稿されているという。それ自身で驚くべき数字だが、3億5000万というのはFacebookに毎日アップロードされる写真の数と同じだと知ればますます強い印象を受ける。

下にBenchmarkのチームがSnapchatについて語ったビデオをエンベッドした。

Gurleyはなぜ「短期消滅型」のメッセージ・サービスが急速に人気を得ているか詳しく論じた。

子どもたちにとって、インターネットは次第に居心地の悪い場所になっている。思ったように共有できない、面白くない、楽しくコミュニケーションできない場所になっているのだ。それがSnapchatに人気が出た本質的な理由だと思う。Snapchatは子どもたちが後の影響をあれこれ恐れずに楽しくコミュニケーションできる場所を提供している。昔のFacebookの写真のために就職の機会を逃した若者の話をよく聞く(のだからこれは理解できる心理だ)。

大人の場合、たとえば休暇で旅行に行ったときの写真をLinkedInに投稿すれば常識のないやつだと思われるだろう。子どもたちはFacebookについて同じように感じている。すぐに消えて、後からとやかく言われないような方法で写真を共有したいのだ。

短期消滅型メッセージ・サービスは定着した

ティーンエージャーの置かれている状況に対するこのような包括的な理解がなければ、Snapchatの重要性を見失う。だろう。またFacebookには簡単にSnapchatの真似ができない理由もここにある。本質的に短期消滅型であり、かつ独立したサービスであることが成功のために決定的に重要な要因なのだ。Snapchatに対するFacebookの買収提案をSpiegelが拒絶した理由はそこにあるのだという。

同時にこれは短期消滅型テクノロジーが一過性の流行ではない理由でもある。Facebookのような長期蓄積型のソーシャルネットワークのニーズはいつでもある。しかし短期消滅型のコミュニケーションの必要性は極めて大きい。

長期蓄積型も短期消滅型もともに大きな将来性をもったサービスだ。そのように考えれば、最近Snapchatが35億ドルの会社評価額で資金を調達した聞いても、受けるショックは減るのではないだろうか。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+