GIF(アニメGIF)の人気が急に復活した。ニュースサイトのBuzzFeed.comは、毎日数十本ものGIF化した記事を載せるようになってから、月間ユニークビジター数がなんと8500万にふくれあがった。有権者の関心を引きたい政治家たちも、このGIFブームに乗った。たとえば先週は共和党が、石油パイプラインに反対する民主党を攻撃するGIF記事を発表した。
それはあっという間に評判になり、ふつうのマスコミとテク系メディアの両方が取り上げた。ついにインターネットは、頭がおかしくなってしまった:
下院のエネルギーと商業委員会(共和党系)のサイトは、こんな記事とGIFを載せた(記事の全文はここにある):
〔斜体文字は上記サイトの記事からの引用〕
“5年前の2008年9月19日に、TransCanadaが始めて合衆国国務省に、Keystone XLパイプラインの建設許可を申請した。それは数千の雇用を作りだし、アメリカのエネルギーの安定確保をもたらす計画だった。:”
〔下は若き日のジム・キャリー(上の記事との関連は不明)。〕
“2010年4月には、国務省が環境への影響評価査定の草案を発表し、その中で、パイプラインの“環境への悪影響は建築中と稼働中のいずれの場合も限定的である”、と述べた。”
“5年後の今日、大統領が未だにKeystone XLを認可しないため、アメリカは何千もの雇用とエネルギーの安定性の向上を待ち続けているのである:”
〔以下、この記事の著者の文:〕
この記事をTwitterのフィードで初めて見たとき、なぜみんながKool-Aidを飲んでいるのか、理解できなかった:
それはまるで、“ぼくはこの透明なクリックベイトをクリックしないぞ。民主主義がやればいいね”みたいだ。
その日はある時点で、仕事に疲れ切ってしまった。
元気のないままぼくは、この騒動が一体何なのか知ろうとした。クリックすると、こんなものが出た:
ぼくはやみつきになった。元気のないときにはNew Girlの再放送と猫のビデオぐらいしか見ないのに、今や勉強をしている。
10分後には、頭がしゃっきりして、Keystone XLパイプラインの歴史を(偏りはあるかもしれないが)完全に理解した。
GIF記事はニュースを幼稚化している、と固く信じているが、しかし今では、それでも国のお偉いさん(議員)になれるのだ、と分かった。〔共和党議員への皮肉?〕
なにしろ今は情報過剰だから、まじめなニュースを全部は読めない。
GIF記事にように、笑えて学べるのはいいね。笑いは好きだけど、難しい話はいや、という人がほとんどだから。
BuzzFeedのBen Smithは、この、GIF記事という新しいタイプのジャーナリズムをこう言って擁護した: “その笑いが収まると真剣な思考が始まり、それによって、猛毒性のソーシャルメディアが一般大衆の世界観を変えるかもしれないのだ”。すなわち、彼の主張では、お笑いGIF記事には、大衆のための社会教育効果がある!?
これらのアニメGIFのおかげで、これまでニュースなんか読まなかった層にも重要な情報が届くのなら、共和党の戦略は正しいと言えるね。どんどんGIF記事が増えた方が、良いのかもしれない。
[画像クレジット: Reactiongifs.com, Giphy.com]
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))