Instagram、ついに広告の本格運用を開始

各所で報じられているし、実際に目にした人もいるだろう。スポンサー写真ないしスポンサービデオの提供を開始する旨のアナウンスから一週間、Instagramがいよいよ広告の本格運用を開始したようだ。

最初の広告はマイケル・コース(Michael Kors)のもので、アナウンスされていたように通常のInstagram写真によるものだ。但し、この写真はマイケル・コースをフォローしていない人にも表示される。もちろん写真には「Sponsored」(広告)との表記がついている。Instagramによれば、広告下に表示される3連のドットをクリックすることで非表示にしたり、フィードバックを送ることができる。

この広告がまさに最初のものであるのかどうかについて、Instagramにメールを送ってみた。まだ返事はないものの、確かにこの広告が一番初めのものであるらしい。

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(翻訳:Maeda, H


Facebookモバイルの転換点:48%がモバイルのみ利用。Instagramもライバルアプリを圧倒

今日(米国時間10/30)発表されたFacebookの第3四半期業績は、モバイル事業の非常に好調な状況を示しており、同社はモバイルが利用と売上でデスクトップを越える転換点に近づきつつある。今日CEO Mark Zuckerbergは収支会見の席上、1日のユーザーの48%はモバイルのみからアクセスしていることを明らかにした。同社の広告売上の半分近く ― 49% ― がそこから生まれており、今や収益の中核を成しているのはモバイル広告だ。つまり第3四半期中に8.9億ドル近くが、アプリインストールやエンゲージメント広告などFacebookの様々な広告ユニットから生まれたことになる。

これはモバイル広告売上が年内にデスクトップを越えるという、FacebookがQ2に立てた予測に向けて同社が進んでいることを示すものだ。

その後CEO Sheryl Sandbergは、消費者がどれほどの時間をFacebookのモバイル環境で費しているかを示す衝撃的な数字を挙げた。Facebook傘下の非常に人気の高いモバイルファーストの写真ベースソーシャルネットワーク、Instagramの月間アクティブユーザーは現在1.5億人だ。これは、米国でモバイルに費される5分のうち1分に当たるとSandbergは指摘した。影響はデスクトップにも及んでいる。デスクトップでは8分のうち1分をInstagramが占めていると彼女は語った。

Facebookのモバイルトラフィックは、他の人気サイトと比較してどう位置づけられるのか。Sandbergによると、Facebookが全米のモバイル利用に占める時間は、「YouTube、Pandora、Yahoo、Twitter、Pinterest、Tumblr、AOL、Snapchat、およびLinkedIN ― を合わせたよりも多い」(この統計データはcomScoreの調査結果によるものと思われ、そこではInstagramとFacebookが合算されている)。

モバイルのみユーザーは、月間ベースでは2.54億人。月間アクティブユーザー(MAU)全体が11.9億人なので、MAUの21.3%が今やモバイルのみということになる。これは日間アクティブユーザー(DAU)におけるパーセンテージの半分以下ではあるが、Q2の19%から数字は伸びている。

デスクトップに関しては同じといかないようだ。CFO David Ebersmanは、ウェブの日間アクティブは「やや減少している」と語り、モバイルの現状と対照をなした。Facebookの全世界モバイル日間アクティブユーザー数は現在5.07億人で、Q2から0.38億人増えた。月間アクティブは8.74億人で0.55億人増だった。

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(翻訳:Nob Takahashi)


たくさんありすぎるビデオアプリ, 新参のCameoが先頭に立つための秘策とは?

今日(米国時間10/9)は、新しいビデオ共有アプリがベータから一般公開になる。知ってた人、いるかな?

それはCameoという名前で、これまでのビデオ共有アプリの多くが、モバイル=シンプルという哲学に則ってエディティング機能を大幅に削っているのに対し、完全な一揃いのエディティングツールをモバイルに詰め込むことに成功している。そして、それでもまだ不満という人たちのために、一定の場所やイベントで複数のユーザが共同撮影する機能もある。

協同ファウンダのMatthew Rosenbergの考え方は、モバイルビデオの主権を、クリエイティブでありたいと願っているユーザの手に取り戻すことだ。

このアプリにはたとえば、6秒のビデオクリップを撮る、というオプションもある。それをエディットしたり、ライブラリから拾ったエフェクトをつける。Rosenbergは、デスクトップのビデオエディティングソフトウェアAfterEffectなんかと変わらない、と自慢している。複数のクリップを好きな順序でつなげられる。アーチ状のテーマも選べるし、テキストでもクレジットでも何でも挿入できる。

Cameoは、編集の終わったビデオを720pのmp4フォーマットでスマホ上に上映する。ソーシャルメディアで共有もできる。YouTube、Instagram、Vimeoなどのファンにもお見せできる。

Cameoが、良質なモバイルエディティングツールか、と聞くのは野暮だ。なぜならこれは、これまで私が見た中ではベストのツールだからだ。むしろ疑問は、ソーシャルメディア中毒の人たちが、どうやれば、消費者からクリエイターになってくれるか、だ。

写真なら、Instagramみたいなシンプルなアプリでよろしい。でもビデオは、消費から創造への道が険しい。ViddyやSocialCamは、その道の舗装に努力したが、あまり一般受けしなかった。やがて、TwitterやFacebookが、VineやInstagram Videoで道路工事に参加してきた。

この二つのサービスは、アプリとしてのクォリティはともかく、先輩のSocialCamなどよりもいろんな意味で大きいが、ビデオエディティングはスナック菓子をかじる程度の、超簡単な作業になっている。どちらも人気はあるが、どちらもビデオアプリとして完全ではない。

そこで昨年は、完全を目指すモバイルのビデオアプリが何十本も登場して、写真共有アプリ並の全世界的な普及を目指し、上記の二大アプリの座を奪うためのさまざまな努力をした。

音楽のサウンドトラックをつけられるのがあった。簡単にビデオを削除できるのもあった。ほかの人のビデオをリミックスできるのもあった。正確に数えると、数百種類はあるだろう。そして、それらのアプリの問題点は、アプリ本体にはない。問題は、ビデオは写真のように瞬間的ではなくて、持続時間~上映時間があることだ。

ビデオは、少なくとも数秒以上、ユーザの注意力を惹きつける力が必要だ。言い換えるとビデオは、写真のように点でも面でもなく、弧(アーク)だ。思わず引き込まれるような、魅力が必要。すなわち、才能が必要。

だからCameoは、シンプルさと、ソーシャルと、美、この三者が交差するスイートスポットを、あなたのために見つけてくれるだろうか? あなたのご感想は?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Instagramはダイエットにも効果あり?!(あるいは人類の進化について)

ダイエットを考えている人にはぜひ読んでもらいたい。

ご存じのようにInstagramには、食べ物の写真が数多く登録されている。そしてJournal of Consumer Psychologyで発表されたBYU(ブリガムヤング大学)の最新の研究によると、食べ物写真を見ることは、その写真の食べ物に対する食欲を減退させる効果があるのだそうだ。

発表によれば、実際には食べなくても、食べ物の写真を見るだけで、その食べ物に対する欲求が抑えられるとのこと。すなわち実際に目の前に出された時、あまり魅力的に感じなくなってしまうのだそうだ。

今回の実験が行われた方法を見ておこう。BYUのRyan Elder教授とJeff Larsonは232人の被験者を集めて、料理写真の評価を行わせた。被験者の半分には塩味の効いた食べ物の写真を扱わせ、あとの半分には甘いものの写真を見せた。そしてそれぞれが写真を見てレーティング作業を終えた段階で、ピーナツを供したのだ。

すると塩味の食べ物を見ていたグループは、ピーナツ自体は写真になかったにも関わらず、ピーナツに興味を示さなかったのだ。塩味の料理写真を数多く見ることにより、十分な塩を味わった感じがしてしまったのだ。実際に口には入れていないのに、感覚的には充分であると感じてしまったわけだ。

もちろん、ほんの数枚の写真では効果は現れない。店で食べ物の写真を撮って共有したからといって、営業妨害に問われることはなさそうだ。

「効果が現れるのは相当数の写真を見たあとのことです」とElderは言っている。「2、3枚の写真を見てもう十分だと感じるようなことはありません」。

さて、本題は以上だが、この調査レポートから得るべき内容とは何か。

もちろん「大いなる希望」を読み取るべきだ。動物世界の一員であるにも関わらず、私たちの食生活というのはずいぶんと奇妙なものとなってしまっている。動物たちは、基本的には生きるために食べる。そしてその生きるための食べ物こそ、彼らにとって美味であるわけだ。生きるのに必要なだけ食べ、そして食べた分はしっかりと消化して、エネルギーに変える。

一方で私たちは、素材をいろいろと料理してさまざまな化学調味料を加えてから食すようになっている。そして、アメリカ人はあきれるほどの肥満大国になってしまったのだ。美味しそうなものを見かけると、まるでその時こそが最期のチャンスになるとばかりにむさぼり食う食事習慣を持ってしまっている。そうしておいて、またしばらくすると食事の時間だと、レストランに向かうのだ。

ところで現在の私たちは、美味しそうなものを見ると写真に撮って共有しないと気が済まない状態になりつつある。これはすなわち、食べ物との付き合い方を考え直せという神の啓示なのではないだろうか。別の言い方をすれば、人類は進化しようとしているのだ。食べ物の写真を見れば食欲を抑制できる。近々、Instagramの#foodpornハッシュタグは、新しい「治療方法」としてメディカルジャーナルに掲載されることになるに違いない(めでたしめでたし、と、話を終えておきたい)。

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(翻訳:Maeda, H


ハッシュタグおたく、その他、Instagramをつまらなくする6種類の人々

Facebookには10億の利用者がいる。Twitterは利益をかき集めつつあるようだ。

しかし、流行に敏感な若者にきけば、一番ヒップなソーシャルネットワークはInstagramだという回答が戻ってくるのではなかろうか。

但し、Instagramが広がるに連れて、少々変わった使い方をする人も増えてきたようだ。変わっているだけなら問題ないのだが、ときに眉をしかめられてしまう(あるいはアンフォローされてしまう)ことになってしまっている人もいるようだ。

どういう投稿が反感を招くのかについて、見ていってみようと思う。

自分撮りクイーン

まず言っておきたいのだが、自分撮りが悪いというわけでは全くない。

ただし、自分撮り「ばかり」を投稿する人は、白い目で見られることもあることを知っておくべきだろう。写真に撮りたくなる面白いものが自分の姿だけだとするのなら、ぜひとももっと外にでかけるようにした方が良いだろう。また、数秒間隔で自分の写真を撮り、それを共有する人もいる。まず素顔で一枚、そして新しい口紅を付けて一枚、さらに口紅姿にサングラスをかけて一枚といった具合だ。

その程度の違いであれば、一枚にしぼった方がウケは良くなる。

ちなみに最もウザがられる可能性が高いのは「大変さ自慢」の自分撮りだ。エクササイズが終わった瞬間や寝起きの写真に、「大変すぎる」なんてキャプションを加えれば、簡単に多くの人から嫌われることができる。疲れてるのなら、わざわざ自分撮りするようなことをせずに、しっかり休めばいい。

くどいけれど、自分撮りが悪いわけではない。自分撮りがあるおかげで、Instagramフィードに味が出るということもある。ぼく自身も、自分撮りをシェアしている人をフォローしているし、日々、顔を見ないと落ち着かない感じのする人もできた。ただ、やり過ぎは勘弁して欲しいということだ。これぞと思う自分撮りはぜひ見せてほしいのだ。ただ、代わり映えのしない写真ばかりでは飽きてしまう。

スクリーンショット・ラバー

先ほどと同じだが、スクリーンショットがいけないわけではない。ただ、Pinterestで見つけてきた名言集ばかりを載せるのはやめて欲しいのだ。「目標は大きくもとう。失敗しても、目標の近くに達している自分を見出すことができるはずだ」(Shoot for the moon. Even if you miss, you’ll land among the stars)などという「名言」には、ほとんどの人が聞き飽きている。ミミタコなだけでなく、なんだか抽象的すぎて、ほとんど意味をなさない「迷言」も多いのだ。考えてみよう。「Shoot for the moon」と言われて、自分自身を月に向けて打ち出すような努力をしたとしよう。外れても月の近くまで来てるじゃないか、というのが格言の教えだ。しかし近くまで言っても、酸素もなく、結局苦しんで果てることになるわけだ。

また、「マリリン・モンローの言葉によると」などという人も多い。そうして引用される言葉のうち、ほとんどはモンロー自身は全く関与していない言葉なのだそうだ。何かを引用して話をしようとするのであれば、出典は確かめておいた方が良い。

さらに言っておくならば、Instagramの主人公はあくまでも写真だ。テキスト表示のスクリーンショットというのは、基本的にInstagramの扱う素材ではないのではないかというふうにも、ぜひ考えてみよう。

どうしても「名言」系のものを共有したいというのであれば、他にもっと適した場所があるはずだ。たとえばFacebookやTwitterは、そうした言葉でのやり取りを行うのが前提となっている場所だ。言葉で通じ合いたいと思うなら、まず最初にそうしたサービスをターゲットに考えるべきだと思う。

(自分のメモ用アプリケーションのスクリーンショットというのは、一層ウケが悪いことを認識しておこう)

内輪受けマニア

一般的に歓迎されないスクリーンショットの中でも、最悪の部類に属するものだ。ショートメッセージのやりとりをスクリーンショットにとっておいて、Instagramにアップロードする人がいる。

ごく稀なケースには、こうしたスクリーンショットが歓迎されることがあるかもしれない。たとえば、滅多にみない悪夢シリーズなどは、多くの人の興味をひくこともあるだろう。

しかし、通常はテキストメッセージでのやり取りなどは、ごく内輪の人しか興味を持たないものだ(意味すら通じない)。一般的にInstagramの利用者はいろいろな人をフォローしている。友だちや有名人など、その範囲は幅広い。そしてほとんどの人とは、直接に話などしたことがないのが一般的だ。

高校時代の友人が挙げる結婚式の様子を見たり、あるいはテックレポーターがマイアミでのバケーションの様子をアップロードしたりする。そういう様子をみるのは楽しい。

ただ、母親や友だちとの、ちょっと面白いテキストメッセージのやり取りはどうだろう。たいていの人にはほとんど意味をなさない(そもそも興味を持てない)ものだと思うのだ。内輪受けの冗談というのは、あくまでも内輪にいてこそ楽しめるものだ。内輪向けのコンテンツをアップロードするというのは、フォロー関係にある人を排除するという意味でもある。そうしたバランスを十分に考えておきたいと思う。

「いいね!」しない人

その写真が気に入ったかどうかなんて、どうでも良いことじゃないかという人もいるだろう。

ただ「いいね」を押してもらうと、気持よく感じる人というのは多いと思うのだ。どういう写真が人気になっているのかを示すメジャーのような役割にもなっている。自分自身でも、もしガジェット系の写真に平均2ダースほどの「いいね」がついて、料理写真には2、3個しかつかないとしよう。するとやはりガジェット系写真の投稿頻度をあげるのが人情だと思う。こうして、より多くの人が興味をもってくれるコンテンツを、いっそうたくさん投稿できるようにもなる。

とてもカワイイ猫の写真があって、「かわいいですね」とコメントはしても「いいね」しないとしよう。コメントは確かに嬉しいものだが、他に「いいね」を集めた写真と比較して、「いいね」の少なかった写真の投稿頻度は減らすことになるかもしれない。

「いいね」の出し惜しみは、たとえば自分撮り写真ばかりを投稿するのにも似たような話なのだ。また、他の人からの「いいね」を期待しつつ、自分からは「いいね」しないというのもまた身勝手な話だ。Instagramというのは、写真を通じてコミュニケートするための場だ。そしてコミュニケーションの大部分を占めるのが「いいね」なのだ。コミュニティの中でうまくやっていきたいと考ええるのならば、コミュニティのルールに従った行動が望まれる。

そもそも「いいね」をケチっても別に意味はない。何に「いいね」をしたかを、他の人がまとめて確認する術はない。ちょっと親指を動かすだけで「いいね」できるわけで、「いいね」に何の損もないはずだ。それであれば、コメントをするくらいに気に入っているのなら、ついでに「いいね」もすれば良いと思うのだがどうだろう。

Instagram中毒

ある友人の話だ。この記事の中ではBettyとしておこう。彼女はInstagramに投稿したくなるような行動をする際、必ず5枚以上もの写真を投稿する。友だちとバーにでかけると、すぐに6枚ほどもの画像を投稿する。あるいはコンサートに行けば、バンドの写真、集まっている客の写真、彼女自身の写真など、少なくとも9枚は投稿する。

Bettyは面白い人で、彼女の生活ぶりをInstagram経由で見るのも楽しい。しかしいろいろな中毒患者と同じく、Instagram中毒の人も同じようなことを何度も何度も繰り返すという傾向があるのだ。何かを話しだす。聞いている人はそれで理解する。でも中毒な人は、言い方を変えて同じ話を繰り返す。それが何度も繰り返されるのだ。

「わかった。わかったって言ってるじゃないか」と、つい周囲の口調もきつくなったりする。

同じシーンの写真を何度も投稿したいと考えるのなら、ぜひともPicStitchなど、写真をまとめて1枚にすることのできるアプリケーションを使ってみると良いだろう。

全世界旅行者(The World Traveler)

Instagram中毒の対極にあるのが「全世界旅行者」だ。少々わかりにくいネーミングではある。外国に行ったというような、稀な経験をしたときにしかInstagramに出てこない人のことだ。パリでオートバイに乗ったとか、バリでサーフィンを楽しんだなどということが投稿される。そして数ヶ月は音沙汰がなくなる。そしてある日突然ローマの歴史写真が投稿され、そしてまた音信不通になるといった具合だ。

もちろん、珍しい体験をしたときに、その様子をシェアしたくなるというのは、現代をいきる私達の共通した感覚だと思う。一方で、日常的な写真というのもInstagram上にはあふれている。たとえば海岸で撮った足の写真や飛行機の窓。あるいは綺麗なラテアートなどだ。こうした写真は確かにありふれたものではある。しかしそれでも「ちょっと楽しい」シーンでもあるのだ。

そうした写真があるのもInstagramの面白いところだと思うのだ。料理写真を連投してしまうことになるかもしれない。しかしそれも、Instagram上で交流を持つようになった人の日常生活を垣間見るのに役立つ。こうした「日常生活の窓」としての役割も、Instagramに期待している人が多いと思うのだ。バケーション中の非日常ももちろん面白い。ただ、アンティグアを訪れたときの写真を投稿して、あとは次に旅行する時まで放置というのでは「Instagramらしさ」が発揮されないと考える人もいる。日常の様子もバランスよう配することで、Instagramは一層楽しめるようになると思うのだ。

もちろん、どんなにつまらないものでもどしどし投稿しようなどということを言っているのではない。ただ、「珍しいもの」だけを投稿するのでは、全く意に反して「目立ちたがり」などと思われてしまうこともある。「すごい」ものだけでなく「ちょっと面白い」ものが混ざっている方が、面白く感じる人が多いようだ。

面白いと思うんだけどどうだろう、などと思ったら、取り敢えず投稿してみるのも良いかもしれない。

ハッシュタグおたく

実のところ、ハッシュタグおたくが一番の邪魔者だと考えられているのではないかと思う。なんでもかんでもハッシュタグ化して、とにかく何かにひっかかれば儲けものといった態度に反感を持つ人も多いようだ。定冠詞の前にハッシュタグをつけて「#the」などにする意味はないと思うのだ。しかし「#the」を検索してみると1600万もの写真がみつかる。いろいろと言い訳する人もいる。

#Not #only #does #this #make #your #caption #unreadable, #but #it #makes #you #look #incredibly #desperate #for #Instagram #love(ハッシュタグの乱用はキャプションを見にくくするだけでなく、「必死」すぎる様子にも見えてしまう)。適切な内容のハッシュタグを、適度な数だけ付けるほうが、フォロワーや「いいね」の獲得には役立つように思う。

尚、ハッシュタグにはもうちょっと別の使い方もある(個人的にはすごく便利だと思っている)。すなわちイベントや、特定のメンバーが写る写真に、全くランダムに作ったハッシュタグを付けるようにするのだ。これにより、いつでも自分の呼び起こしたい思い出を引き出すことが出来るようになる。さほど人をいらつかせることもなく、「なんでもハッシュタグ」よりは、他の人の理解も得られるのではないだろうか。

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(翻訳:Maeda, H)


AWSのサーバー問題で、Instagram、Vine、Airbnb、IFTTTらがダウン

休日の残った時間、みんなが何をしていたのかをInstagramやVineで見て過ごそうとしてた人たちは、おそらく苦労したことだろう。どちらのサービスも1時間以上停止していた。おそらく、Amazon Web Servicesの問題のために。

はじめにこの問題をTwitterで公式に認めたのはInstagramで、Vineが約30分後に続いた

サービスの不具合に対するツイートの波は、東海岸時刻午後4時頃から始まり、料理の写真や念入りに仕上げたビデオをシェアできなくなったことをユーザーが知るにつれ、苦情は増えるばかりだった。さらにTwitterを探ると、Amazon Web Servicesに依存している他のサービス — NetflixIFTTT Heroku、およびAirbnb等 — も同じ問題を経験しているようだ。現時点で、InstagramとVineは、徐々に復旧しつつあり、Netflixのダウンを嘆くツイートもおさまったきたが、IFTTTのウェブサイトは未だに普通状態だ。

Amazon Web Servicesのダッシュボードをざっと見たところ、同社のノースバージニア・データセンターに何らかの問題があり、それがすべての根源のようだ(Airbnbが、今日午後のツイートで状況を確認した)。Amazonは、EC2、リレーショナルデータベース、およびロードバランサーの問題について過去2時間律儀に報告を続けているが、最新情報によると、彼らは根本的問題を突き止め、現在残る混乱の解決につとめているようだ。Amazonは、EC2で起きたことを最初に解明した認識した。

西海岸時刻午後2:21、われわれは性能問題の根本原因を突き止め、これを修復した。EBS下のインスタンスは現在正常に稼働している。影響のあったボリュームの大部分は通常通り運行しており、現在、未だに性能低下の見られるインスタンスやボリュームの改善につとめている。

次に、ロードバランサーの問題に触れた。

西海岸時刻午後2:45、われわれは1カ所のAvailability Zoneのロードバランサーに影響を与えていた接続性問題の根本原因を突き止め、これを修復した。複数のAvailability Zoneにおけるバックエンドインスタンスのロードバランサーに関する接続性問題が緩和された。引き続き問題のあるロードバランサーの改善につとめている。

ともあれ、最悪の状態は回避されたようだが、今後も本誌は最新状態のチェックを続ける。みなさんにおかれては、これらのサービスに費やせなかった時間を賢く過ごした(=Twitterで不平をこぼすだけでなく)ことと期待している。

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 (翻訳:Nob Takahashi)


Instagram、関連アプリ名に”Insta”と “Gram” を禁止―打撃を受けるアプリ多数

〔この記事の執筆者はMatthew Panzarino〕

Instagramがブランド・ガイドラインを改訂し、関連アプリ名にInstaないしGram;を使うことを禁止した。それらの単語を含む既存のアプリに対しては「合理的な期間内に改名する」よう要求するメールが送られている。

このメールはこの他、Instagram Brand Guidelinesの改訂部分として、ロゴやInstagramというフル名称を使うことにも制限を設けている。たとえば、 Luxogramの開発チームに送られたメールには以下のようにある(強調は編集部)。

Instagramで写真を共有することを助けるアプリの開発に興味をもっていただき感謝しています。デベロッパーにすばらしいアプリを作ってもらいたいと願う一方で、ユーザーがInstagramとなんらかの公式の関係にかのように誤解するような名称をサードパーティーのアプリに使用することをわれわれは許可できません。

Instagramにとって広く知られたわれわれの商標を保護することが重要なのは理解していだけるでしょう。従来からわれわれは“Instagram”と紛らわしい名称の使用やルック&フィールのコピーは禁止しています。われわれは新しいガイドラインでこの点をさらに明確化し、“INSTA”および“GRAM”をInstagramと連動して作動するアプリの名称に用いることはInstagramブランドの保護に有害であると判断しています。約款によって許可された場合を除きデベロッパーはInstagramに紛らわしい商標を利用することはできないので、独自の名称を採用してください。

もちろんこれまでもInstagramという名称は商標として、またAPIガイドラインによって保護されてきたが、InstaとGramについては特に規定はなかった。それどころか、その使用はAPIドキュメント中でむしろ奨励されていた。つまりInstaまたはGramを使うことはできるが、同時に両方を使ってはならないとされていた。

Instagram(あるいは結局Facebook)はAPIを利用しないアプリについてはこの新しい制限を強制することはできない。しかしAPIを使おうとする限りデベロッパーはこの制限に服すしかないわけだ。われわれはこの件でFacebookにコメントを求めている。

この禁止によって影響を受けるアプリは、StatigramLuxogramWebstagramGramfeedInstadropInstagallery始め多数に上る。StatigramはInstagram自体では分からないようなユーザーのアカウントの統計を提供してくれる非常に便利なアプリだ。

しかもこれらはニッチなアプリではない。Luxogramの月間ユーザーは100万人に上る。Statigramも有望なビジネスだった。Luxogramのデベロッパーは「Instagramの要求をすべて受け入れれば事業の継続は不可能だ。おそらくサイトを閉鎖することになるだろう」と述べた。他のアプリも事情は似ている。

Facebookがブランドを保護することを責めるわけにはいかないのだろう。しかし明らかにInstagramの態度は関連アプリを歓迎した初期の頃とはまったく違ったものになっている。いまやInstagramは成長に他人の助けを必要としない。 すこしでも紛らわしい印象を与えるアプリは断固として取り締まるという方針に転じたようだ。

Twitterの態度の変化を思い出させないでもない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


編集済みビデオの投稿ができるようになったInstagram。素人ビデオ投稿者はどこへ行く?

Instagramを使って、上手に写真を撮れる人はかなりいるようだ。ただ、面白い動画を撮るとなると、また別の話になる。しかしこれまでは、誰もがInstagramを使って動画撮影をする必要があった。そのおかげで動画はみなお遊びレベルのものであるという前提もあったわけだ。ところが先日公開されたInstagram 4.1からは、ビデオのアップロードができるようになった。つまり、プロフェッショナルが高性能カメラで撮影して、高価格な機材を用いて編集し、それを投稿するということもできるようになったわけだ。「お遊び」で許される時代は終りを迎えることになる。

リリースされたのはiOS版およびAndroid版で、Android 4.0 Ice Cream Sandwichに対応したり、ビデオの傾きを修正したりする機能が追加された。しかし多くの人の興味をひいたのは、やはりビデオアップロード機能だろう。競合サービスを展開しているVineでは一部ブランドなどに編集ビデオのアップロードを許可してはいるようだが、一般利用者はVineを使ってビデオを作成する必要がある。

アップロード機能の提供により、Instagram Videoには面白みだけではなく、完成度が求められるようになるかもしれない。これまではInstagramでもVineでも、さまざまな編集技法を駆使した思い通りの作品をアップロードするということはできなかった。しかしこれからは、秒数さえ15秒以下であるならば、思う存分に編集作業を加えたものを投稿できるようになる。過去の作品から良いところを抜き出すというのもありだろうし、またプロモーションビデオのようなものを作ることもできるだろうし、またYouTubeビデオのリミックスなども作成できる。

また、編集作品をアップロードできるようになったことで、ブランドの参入も増加していくだろう。多くの場合、手をあまりかけていないチープな感じのするビデオで、ブランド紹介をすることは忌避される傾向にあるからだ。これからはInstagram用のブランドビデオでも大手エージェンシーに作成を依頼するようなこともできる。15秒という時間は、短いテレビコマーシャルと同じ時間であり、双方で流用するような動きも生まれるかもしれない。つまりInstagramやFacebookの広告プログラムを利用せずとも、Instagram上でテレビCMを流したりもできるわけだ。

広告はともかく、Instagram上で美しいビデオ作品を見ることができるようになるのだろうか。それは間違いなかろう。それは良いことかもしれないが、そうした「高品質」ビデオが増える中で、アマチュアは従来のような「素人ビデオ」の投稿を続けるだろうか。投稿をやめてしまう人も出てくるかもしれない。

Instagramはもともと「簡単さ」(simplicity)を強調してサービスの提供を行なってきた。しかし決して「シンプル」ではない各種編集作業を受け入れることにより、築き上げてきたコミュニティを2つに割ってしまうことになり、そして素人衆をVine世界に追いやってしまうという危険性もあるかもしれない。

[Image Credit: AP Photo/Marcio Jose Sanchez]

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(翻訳:Maeda, H)


Facebook、ビデオ中の全フレームを認識し、音声を把握する特許を取得(Instagramのカバーフレーム自動選択にも活用)

顔認識、位置情報認識、そしてビデオ撮影の際に録音した音声を認識する技術まで実用に供される時代となりつつあるそうだ。そうしてFacebookは、収集したデータをもとに短編ビデオ(Instagram)で「カバーフレーム」にすべきシーンのサジェスションを行ったり、タグ情報の提案を行ったりするという特許を取得した。映っている人それぞれに通知を出す等、多くの写真やビデオの中で注目してもらえるようにする技術をいろいろと実現しているようだ。

実のところ、1ヵ月前にこの特許をみたときは、何のためのものであるのかがよくわからなかった。それまでFacebookはビデオ関連にはあまり注力してこなかったからだ。特許書類の図表によれば、撮影したビデオからカバーフレームをセレクトするようなことが書いてあったが、これは当時のFacebookではサポートされていない機能だった。ビデオからカバーフレームを選ぶのに、スマートフォンの全機能を総動員するものらしいとはわかったが、どのような形で実装するつもりなのかがよくわからなかったのだ。

しかしInstagram Videoの発表で、いろいろなことが腑に落ちた。

カバーフレームの重要性

現在、Instagramで動画を撮ると、撮影シーンの中からカバーフレームにするシーンを選択することができるようになっている。これはVineに比べても少々面倒な作業手順追加となっていて、ビデオ投稿を面倒がらせる一因ともなっているようだ。

但し、面倒であるかどうかには関わらず、カバーフレームを選択するというのは非常に重要なステップだ。ビデオの閲覧には、写真を見るよりもより多くの「投資」が必要となるからだ。以前までのInstagramであれば、望みのままの速度で全体を見渡して面白そうなものを見つけ出すことができた。しかしビデオについては、実際に見てみるまで、それが面白いものなのかどうかよくわからないのだ。見ると決断するということは即ち、時間を「投資」することになる。ほんの15秒程度のことではある。しかしモバイル環境でわざわざビデオを再生し、そしてそれがつまらないものであるとなると、多くの時間を損したように感じてしまうものだ。

閲覧者として、事前に「投資効果」をはかるのは、投稿者の人気度合い、ビデオの説明、そしてカバーフレームしかないのだ。

ビデオに含まれる全てのフレームが、ビデオ自体の魅力を伝え得るものでないことは明らかだ。そこで現在のところFacebookは、自動的にビデオの中から15フレームを抜き出し、その中からカバーフレームとして適していそうなものを選ばせるという形をとっている。そのうちのどれがベストなのかを判定する機能は持たず、時系列的に並べて投稿者に選ばせる形となっているのだ。

しかし、新しい特許技術を実装することにより、FacebookないしInstagramではビデオ中から最も面白そうな瞬間を抜き出すことができるようになる。映っている人などから判断し、カバーフレームに適した瞬間を選び出し、また注目を集めるのに適したタグの提案までをも行なってくれる。

笑顔のみならず、笑い声からも「最高の瞬間」を判定

特許が認められたのは2013年4月で、申請されたのは2011年10月のことだ。申請者はFacebookおよび従業員であるAndrew “Boz” BosworthDavid Garcia、およびSoleio Cuervoとなっている。申請タイトルはAutomatic Photo Capture Based on Social Components and Identity Recognition (’80)、Preferred images from captured video sequence (’00)、およびImage selection from captured video sequence based on social components (’65)となっている。

申請技術の基本にあるのは、ビデオフレームをひとつひとつ写真のような分析対象とするというものだ。ここで顔認識やパターン認識などの技術を用いて、映っている人々や文字情報、ブランド、風景などを把握する。

画像キャプチャプロセスにおいて、ビデオフレームを順次走査して…場所(エッフェル塔、金門橋、ヨセミテ国立公園、ハリウッド等)やショップや企業(コーヒーショップ、サンフランシスコ・ジャイアンツ等)、さらにはブランド商品(コカ・コーラ、ルイ・ヴィトンなど)を認識します。

認証プロセスを経て、映っている人物や場所、そしてブランドに対する適格なタグがサジェストされることになる。あるいは誰のニュースフィードに表示すべきかということを判定するために、収集したデータを活用していくこともできる。つまりビデオ中に映っている場所の近くにいる人に対して集中的に配信したり、あるいは場所やブランドないし映っている人と親しい関係にある人に配信するということが自動的に行える。Instagramでは5月から写真に対するタグ付けをサポートしているが、新しい特許技術と結びつくことにより、一層効果的に機能するようになる。

人やプロダクトがタグ付けされることにより、そうした人ないしモノをフィーチャーしたビデオでも、自動的に魅力的なカバーフレーム選択が行われることになる。また特許には、明るさやコントラストを判断してベストフレームを選択したり、また人の表情すら読み取って最適なカバーフレーム選択に利用すると記載されている。大勢が並んで映っているビデオを撮影したようなときは、みんなが晴れやかに笑っている瞬間のフレームがカバーフレームとして選択される。また加速度センサーからの情報も判断して、手振れのないシーンを選択するというようなことも行うそうだ。

いろいろと面白そうな機能が書かれているが、マイクで拾う音声さえも、ビデオの中のベストフレームを選ぶのに利用されるというのが面白い。

フレーム選択プロセスでは、ビデオ中の音声データも分析します(音声認識プログラムなども利用します)。そして重要な瞬間をセレクトするのです(「チーズ!」、「すごい!」、「素晴らしい!」等)

Instagramが「聴覚」を持つというようなことだ。美しい日没の風景などを見て驚嘆の声をあげたり、あるいは笑い声をあげた瞬間をInstagramはキーフレームとして選択することができるようになるわけだ。

Instagram、Vine、その他のサービスの間で争われている主力ビデオサービスの座を巡っての戦いの中、こうした技術要員が地位獲得のためのキーとなっていくのだろう。アプリケーションには軽快さと簡単さが求められ、公開までの手順は少なければ少ないほど良い。種々の機能追加はパワーユーザーに歓迎されるだろう。但し、コア部分については機能を絞込み、シンプルに使えるようにしておくことが重要だ。

Facebookは、ずっと写真などの投稿をスムーズかつシンプルに行えるように研究開発を進めてきた。Boz、Garcia、そしてSoleioは、ビデオの扱いも写真と同じようにシンプルにすることを目指して研究をすすめてきたのだろう。特許の成果がInstagramで結実すれば、投稿ビデオの世界に新たな地平が生まれることにもなるかもしれない。投稿される写真にも面白いものが増え、友人たちの撮影したビデオを閲覧する機会も増えることになるだろう。

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(翻訳:Maeda, H)


独立記念日は、InstagramおよびVineにとっても史上最良の日(歴史はほんの短いものなれど)

7月4日は、InstagramとVineにとっては「新記録樹立の日」であった。この日にはオンラインコンテンツが多くシェアされる日であり、今年はInstagramおよびVineを使った動画も多く投稿されたせいだ。

独立記念日となるこの日、多くアメリカ人はバーベキューをしながらホリデーを楽しんだ。しかし楽しむだけではなく、「自由か死か」とイギリスに独立のための戦いを挑んだパトリック・ヘンリーのような選択を強いられることにもなった。強いられたその選択とは6秒か、それとも15秒かというものだ。

記念日に打ち上がられた花火をフィルター加工して公開したいと考えた人もいたし、ループ形式のビデオが面白いだろうと考えた人もいた。

こうした記念日を経たあとでは、コンシューマー向けサービスを提供している企業は、「成果」を発表しなければならないと決まっているのかもしれない。たとえばVineは「re-vine」回数が過去最高になったとアナウンスした。「re-vine」が可能になって2日目の数値であることは、積極的にはアナウンスされていないが、記憶しておくべきだろう。Instagramの方は、ビデオの投稿数が過去最高であったとアナウンスしている。但しビデオ機能がアナウンスされたのが、2週間前であることは、やはり記憶しておいて良いと思う。

これまでの感謝祭NBAファイナルを見てもわかるように、面白そうなイベントがあれば、数多くの写真やビデオが投稿される。

モバイルデバイスの普及により、写真やビデオの共有件数は飛躍的に増大してきている。友達の多くがオンラインに生息するようになってきている。両者の主張する「新記録」も、こうした時代の流れの一環ではあるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)


誰もが思い当たる「スマホ・フォトグラファー」の振る舞いを歌にしてみた

何か、人と出会ったときの話題を探しているのなら、このページがまさにそれだ。もう他をあたる必要はない。

CollegeHumorの投稿した有名ロックバンドのパロディ曲(NickelbackによるPhotographのパロディ)があまりに秀逸なのだ。元の曲でモチーフとして使われていた「写真」を「Instagram」にすることで、非常に「オモシロイ」曲になっている。

注意:後半の方に、いくつか仕事中には相応しくない単語が出てくるところがある。それは困るという人のために、College Humorが字幕をつけてくれている部分もあるので、音声なしでも映像と字幕で楽しめるのではないかと思う。

と、このまま書いていると内容の説明もしてしまいそうだが、それはやめておこう。動画をレビューすることが目的というわけではないのだ。とりあえずメインテーマだけを言っておくと、登場する男女(ボビーとスージーとでも名付けよう)2人が、音楽の力を借りてInstagramの魅力をアピールするものだ。

出てくるスージーはInstagramファンらしく猫写真や自分撮りを楽しむ。ボブの方もやはりモバイルフォトグラフのファンらしく、食べ物や足写真、あるいは飛行機の写真などを撮りまくっている。

スージーについてもボブについても、きっと「あの人がモデルなのでは?」と思う人物がいるかもしれない。

とりあえずはムービーを見て笑ってしまおう(訳注:ムービーがうまく読み込めないことがあるようです。下のムービー画面に「Loading」が表示されている際はリロードしてみてください)。

CollegeHumor’s Favorite Funny Videos

(訳注:去年の記事ですが、ムービーがあまりに面白いので、今頃になって訳出してみました)。

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(翻訳:Maeda, H)


ビデオ投入でInstagram上でのエクスペリエンスは悪化。ぜひとも選択的ストリームの導入を!

先日の記事はご覧になっただろうか。Instagramには1億3000万もの利用者がいるのだそうだ。

Instagramは、その利用者を失おうとしているのではなかろうか。Instagram Videoの導入は、映画「プリティ・ウーマン」風に言って逃した魚は大きいという結末に繋がりそうな気もしている。

Instagramというのは、他のどのソーシャルネットワークと比較しても「消費」傾向の強いサービスだ。「写真を撮る」ためのサービスだと思っている人も多いだろうが、「撮る」人よりも、それを「見る」人の方がはるかに多い。

利用者がどの程度の割合で写真を撮り、そしてどのくらいの人が写真を見ているのかという、正確な統計データが公表されたことはない。先日リリースされたデータから、その割合を伺うことができる。これまでに登録された写真の数は60億枚だとのことだった。サービスを開始して3年少々に過ぎないことも考えれば、これは相当に大きな数字だということができる。

しかし、Instagramは既に1億3000万の月間アクティブユーザーを抱えるサービスでもある。これらの利用者の中には数百枚ないし数千枚の写真を公開した人もいるだろう。一方で数枚程度しか公開していない人もいて、個人ごとにばらつきがあるのは当然の話だ。それは理解しつつも強引に平均をとってみると、利用者毎の平均投稿写真数は46枚ということになる。

但し、Instagramのアナウンスによれば、写真に対して付される「いいね」の数は1日あたり10億件にものぼるそうだ。これを利用者当たりの数字になおすと、月間230回「いいね」を付けていることになる。

先にも書いたように、数千枚の写真を投稿する人もいれば、ごくわずかしか投稿しない人もいる。昔からInstagramを使っている人もいれば、つい最近になって使い始めたという人もいるだろう。目にする写真のすべてに「いいね」を付けている人もいれば、なかなか「いいね」しない人もいるだろう。しかしいずれにせよ、投稿する写真の枚数よりも、閲覧ないし「いいね」する枚数の方が遥かに多いことは間違いない。

そして、これこそInstagram利用方法の本道であると思うのだ。すなわち、いろいろと写真を見て回って、気に入れば「いいね」をクリックしてみるというスタイルだ。そういう楽しさこそ、多くの人がInstagramに求めているものだと思うのだ。日々の中で、ちょっとした時間に味わう幸せのひとときといった具合だ。新機能の導入は、多くの人の楽しみを奪い去ってしまうことになったと思う。

サービスを開始して3年、内部にはビデオをやりたいという声もあったようだが、写真に専念してやってきた。

そもそもInstagramは、モバイルフォンの低機能カメラで撮影した無様な写真をなるべく綺麗な見せかけでシェアしてみようというものだった。そして大ヒットとなった。以来、モバイルカメラの性能も向上し、そして撮影が一般的となって、撮影者の技術も向上していった。そこに見えてきたのが「ビデオ」という新しいフロンティアだ。

Instagramとしては、写真のケースと同様に、市場がホットなうちに参入を果たしたいという考えだ。ロークオリティなビデオにエフェクトや手ブレ防止を施して、簡単に共有できるようにしようというわけだ。大ヒット間違いなしと考える人もいる。

しかしここで改めて考えて欲しいのが、Instagramは作成ツールとして人気を集めているわけではないということだ。フィルタで加工したり、おしゃれなスタンプをつけて公開できる写真共有サービスはたくさんある。しかしそのいずれも1億3000万もの利用者を獲得してはいないのだ。大量の写真がストリームに流れてくることもない。Camera+やLineを使って写真の加工を行うことができる。しかしInstagramと同じような楽しさを感じることができるだろうか。できないと応える人が多いと思う。

Instagramには、写真を閲覧していくときにこそ感じる大いなる楽しみがあった。しかし今回のビデオ機能の追加により、自らの魅力を大いに減じてしまうことになるのではないかと思うのだ。

魅力を減じてしまうだろうと考える理由のうち、いくつかは対処可能なものだ。たとえば組み込まれてしまったバグなどはなくすこともできる。たとえば、ネットワークの状態がよくないときにInstagramにVideo(たとえばVinstagramなんて呼び方はどうだろう?)があると、読み込む前にスクロールしていくことになるだろう。しかしそのようなとき、ビデオの読み込みが完了すると、そのビデオが既に画面上に表示されていないにも関わらず、音声付きで再生されてしまうのだ。

そうした問題がないにしても、しかし動画がより大きなデータ量を必要とすることには違いない。確かに現在は、多くの人のAndroidないしiOSデバイスはLTE接続を利用していることだろう。しかしもっと遅い速度でネットワークに繋いでいる人もいる。また、どうにも速度の遅いWiFi環境を利用する場合もある。常に快適な通信環境を利用できる保証など、どこにもないのだ。

これまでのInstagramなら、表示するのが写真だけに限られていたために、ネットワーク環境が問題になることも少なかった。

公衆回線もWiFiも、ともに利用できない状況でもない限り、ストリームに流れる写真を眺めて楽しむことができた。ときにアップロード出来ないことはあったかもしれないが、それでも「いいね」をクリックするようなことまでできなくなるということはなかった。

しかしビデオ機能導入により、閲覧して楽しむのにも時間がかかるようになってしまった。個人的にはLTE環境でiPhone 5を使っているが、それでも時間がかかりすぎるようなことが何度もあった。そのような場合、場所を変えてネットワークの様子を見るとか、あるいはWiFiに切り替えるというようなことをしたりはしない。単純にInstagramを終了してしまう。

Instagramは写真の投稿も閲覧も簡単に行えることがウリのひとつだったはずだ。しかしVinstagramになって、少々ハードルが上がってしまったように思う。

問題はネットワーク接続絡みのもののみではない。コンテンツについても問題だ。言うまでもないことだが、Instagramに投稿される写真の全てが美しい、面白い、興味深いものであるわけはない。しかしトリミングやフィルタのおかげで、まずまず見られるものに仕上がっていることが多い。

また、写真というのは慣れてくればそこそこに撮れるようになることもある。根気強く狙えば、まさにベストと言える瞬間をカメラに収めることができたりもする。最初はうまく撮れなくても、何度か撮ってみるうちに、なかなかのものが撮れることがある。そんなときには、うまく撮れたものだけを公開すれば良いわけだ。

しかしビデオとなるとそうもいかない。最大で15秒もの間、魅力的なシーンを映しださなければならないのだ。確かにInstagramにはCinemaと呼ばれる仕組みが有り、手振れを補正してはくれる。また13種類のフィルタも搭載されている。しかしそれでも「どうしようもない」レベルのビデオになってしまいがちだ。

Instagramの投稿者たちが、人の注目しそうなものではなく、つまらないものばかり撮っているにしても平気だ。つまらない食事、コーヒー、ビール、ペット、飛行機の窓からの風景、ときには自分の足ばかり写している人もいる。そうした写真や、道端の鳩などの写真が表示されれば、どんどんスクロールしていけば良いのだ。ただ、隅の方にビデオであることを示すアイコンが表示されると、つい待ってみたくなるのが人情だと思う。何か面白いVinstagramが表示されるのではないかと期待してしまうのだ。

しかしその期待が満たされることはほとんどない。

人々は新しいInstavids(こんな呼び方も良いかもしれない)の魅力を引き出そうといろいろと試してみているところだ。それで今のところはつまらないものばかりが流れているということもできよう。かくいう自分自身もつまらない動画を流している。これまでに2本の動画を流したが、今は後悔している。申し訳なかった。

おそらくは練習を重ねて、上手なビデオを撮ることができる人も増えてくるのだろう。これまで同様に食べ物撮りを練習して、そこそこのクオリティのものが流れてくることになるのだろうと思う。

しかしもしそうなっても、個人的にはInstagramを起動するのに躊躇ってしまうようになると思うのだ。無駄な時間がかかってしまうことになるからだ。

Instagramはそもそも時間を消費するアプリケーションだ。開いてみるのはレストランでオーダーが届くのを待っている時間だったり、トイレでしゃがんでいるときだったり、あるいはちょっとした休憩時間であることが多い。ここに読み込みにも閲覧にも時間のかかるビデオがやってきたわけだ。15秒などさほど長い時間ではなかろうという人もいるだろう。しかし写真を見るのには0.5秒もかからない。いろいろな意味で長い時間を必要とするようになり、Instagramはもはや「隙間時間」に利用できるアプリケーションではなくなってしまった感じだ。

覚悟を持って時間をつぎ込むアプリケーションになってしまったと思うのだ。

Instagram Videoが全く下らないというつもりはない。TwitterのVineも非常な人気を集めている。Facebookは、ソーシャル部門で人後に落ちるつもりはないようで、今や「ソーシャル」にビデオも含まれる状況とはなっている。したがって、Vineの人気をみたからにせよ、あるいは以前から計画していたからにせよ、ビデオサービスを始めること自体は良いと思うのだ。

但し、Instagramには1億3000万もの利用者がいる。しかしうまくいっているものに手を加えるなという言葉もある。Instagramの提供するエクスペリエンスに手を入れてしまうのは非常にリスキーなことだと思う。ただ、対処のしようはある。

たとえば、勝手に名付けているだけだが「フィルターストリーム」を導入してはどうだろう。ストリームに流れてくるものを、写真だけ、Vinstagramだけ、あるいは両方というように設定できるようにするのだ。世の中にはDivvyのように写真関係のストリームをアグリゲートするアプリケーションがある。自分が見たいフィードを自分自身で選ぶことができるものだ。Instagram自身が、そうした仕組みを導入して悪いわけがない。

そうした仕組みが導入されるまで、少なくとも個人的にはInstagramの閲覧頻度を下げることになるだろう。これまでInstagram上で交流してきたみなさん。こちらからの「いいね」が減っても気を悪くしないようにお願いしたい。

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(翻訳:Maeda, H)


Instagram、ビデオ機能リリース後24時間での動画アップロード本数は500万本

Instagramがビデオ昨日を発表して、タイムラインには自分撮り動画(および自分撮り・撮り動画)やランチ動画が一気に溢れかえることとなった。膨大な数の投稿動画を見る限り、新しくリリースしたビデオ機能は大歓迎で迎えられているようだ。

実は成功ぶりを示す数値も公開されていて、そこから、どのくらいの「歓迎ぶり」なのかを見ることができる。

その数値とはつまり、アップロードされたビデオについてのものだ。ビデオ機能を発表してから24時間で、500万本のビデオが投稿された。初日として、驚くべき数字だと言えよう。但しInstagramには1億3000万の利用者がいる。もし投稿された動画がすべて異なる利用者から投稿されたと考えても(もちろん実際はそうではない)、新機能を使ったのは未だ3.8%程度ということになる。これからさらに多くの人が利用することになるだろうと考えられる。

ちなみにビデオに対応した最初の8時間で、1年分にも匹敵するほどのコンテンツがアップロードされたのだそうだ。

面白いことに、トラフィックが最大になったのはリリース直後ではなかったようだ。発表から数時間、マイアミ・ヒートがNBAファイナル第7戦に勝利したときがピークタイムだったのだそうだ。1分間に40時間分ほどの動画がアップロードされたとのこと。

比較のため記しておくと、1300万人の利用者を抱えるVineでは、これまでの数値を計算すると1日に100万本のビデオが共有されているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Instagramは、テクノロジーの「心の窓」

今日(米国時間6/20)Instagramは、同社の真の目的を表す新たなミッションステートメントを公表した。本来写真やビデオは、自慢したり「いいね!」をつけてもらうためにシェアするものではない。シェアするのは自分の目で見たものを人に見てもらうためだ。Facebookの使命は「世界をもっとオープンでつながったものにする」こと。今Instagramは、ビデオ機能の公開と併せて、独自のモットーを発表した:「世界の瞬間をとらえてシェアする」

言葉は新しいかもしれないが、目標はこれまでと変わっていない。

Facebookが近況ステータスを始めた時のことを思いだす。親しい友達を聴衆に、そこは私のフィーリングの場になった。この機能が公開されてから数ヶ月後に書いた私の初期のアップデートがこれだ。「Josh Constineは眠って夢を見ている」。この言葉は未来の可能性にワクワクしている大学4年生のフィーリングをとらえていた。もしそれで空想と不可能の海の中に私の心をまち散らせるのなら、眠りたかった。さもなければ生きるべき人生が多すぎる。あれは私を知らない人には何の意味も持たない言葉だった。

Twitterは、始めてから何年かたつまでなかなか本気になれなかった。一時期私は、山ほどの「ソーシャルメディアのヒント」へのリンクを書きまくった。自分の行動をとりとめもなく話した。しかし、ある日気が付いた。内に秘めた私の大胆な物思いは、もはや内に秘めておく必要がない。Facebookの標準なら書き込みは1日1回かもしれないが、ツイートは制限する必要がなかった。自分の思いを世界にシェアすることができた。ありのまま、ノーカットで。みんなが私を知っている必要はない。ただ、一緒に知ろうとするだけでよかった。

しかし私にとってソーシャルメディアで一番の「ユリーカ」の瞬間が来たのは、夕暮れのゴールデンゲート公園を歩いている時だった。目の前に、クリームのような夕焼け雲が池に写っている。それはあまりにも美しく、ひとり占めにするころがわがままだと感じた。自分が見ているものを友達全員に見てもらいたかった。

しかしフォトグラファーでは私には、当時の使えないiPhoneカメラしかなかった。その1コマにはその場を伝える活気も感情もなかった。しかし、Instagramのフィルターを使えば、私がカメラで捕えたものにあの瞬間のエッセンスを再び吹き込める。そして時と共に、この機能を中心にして育ったコミュニティーが広まっていく。

これが、InstagramにFacebook、Twitterと並べて語られる価値がある理由だ。それは個人認証プロバイダーでも、リアルタイムウェブの中核でもない。しかしそれは、たとえどんなに離れていても、誰かに自分の隣に立っている気分を味あわせることのできる最も鮮明な方法だ。もしFacebookが心臓なら、Twitterは頭、そしてInstagramは目。目は心の窓である。

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(翻訳:Nob Takahashi)


どこがどう違う?―InstagramビデオとTwitterのVineを詳細比較

Instagramは先ほどのプレスイベントで15秒のビデオ機能を発表した。 Instagramお得意のフィルターに加えてアプリにはイメージ・スタビライザーを内蔵しており、ある程度の編集も可能だ

これはTwitterのVineにどんな影響を与えるだろう? 両者の違いは? 2つのプラットフォームを詳しく比較してみよう。

撮影

まず長さが違う。

Vineのビデオは最長6.5秒だ。TwitterとVineの開発チームはこの長さに決定するまでに多大な調査研究を行ったという。ビデオの制作者はこの短いビデオで一つのストーリーを作るためにクリエーティブに考えることを要求される。いかにもTwitterらしいアプローチだ。これに対してInstagramビデオは15秒だ。Vineに比べて2倍以上長く、制作者にとってはだいぶ余裕がある。

Instagramは編集できる。

どちらのプラットフォームも個別のクリップを複数つないでいくことができる。しかしInstagramビデオの場合は、最後に撮影したクリップを削除することができる。ただし最後から2番目のクリップを削除したいと思ったら、まず最後のクリップを削除しなければならない。つまりユーザーはその時点で最後に最後に撮影したクリップだけを削除できる。

これに対してVineは全体を削除してやり直す以外、まったく編集できない。 しかしVine側では最近、複数の作品候補を作れるようになると予告しているので、Vineももう少し自由度が増すようだ。

VineもInstagramも既存のビデオのインポートはできない。あくまでアプリ内で撮影することが要求される。ただし両者とも撮影されたビデオはただちにカメラ・ロールに保存される、後日の利用が可能だ。どちらのプラットフォームも自由にフロント・カメラへ切り替えることができる。

Instagramはフィルターを内蔵している。ビデオと写真で共通に利用できる新しいフィルターが13種類追加された。Vineにはフィルターはなく、近い将来提供される可能性も低いだろう。

プレスイベントで会場から驚きの声が上がったのが Instagramビデオ・アプリの画像安定化機能だった。ソフトウェア方式の画像スタビライザーで、 画面の揺れを相殺する方向に画面をトリミングするため画質は多少犠牲になる。しかしInstagramが想定するカジュアルな利用法からすればほとんど問題にならないだろう。今のところVineにはこのような機能は知られていない。

共有

制作されたビデオの共有オプションではInstagramの方がVineよりやや範囲が広い。Vineの共有先はFacebookとTwitterのみだが、InstagramビデオはFacebook、Twitter、Tumblr、Flickr、foursquareに投稿でき、メールでも共有できる。〔Vineビデオにはサードパーティーサイトへのエンベッド機能があるが、Instagramビデオにはない。〕

どちらのプラットフォームでも制作者は位置情報を含めることができる。ただしInstagramには「フォトマップ」機能があり、ユーザーが地図からビデオを選ぶことができる。

再生

ビデオも写真と同様に正方形なのでInstagramのストリームの見た目は基本的に変わらない。どちらのプラットフォームもビデオは自動再生される。ただしInstagramの場合は再生開始までに2秒のバッファリング時間がある。Vineの方が再生開始は早い。

もう一つ大きな違いは、Vineのビデオは自動的にループするが、Instagramビデオは再生後停止する。Vineのビデオの見た目はGIFに近い。Instagramのビデオはもっと伝統的なビデオ・クリップに近いようだ。

さて?

この2つのプラットフォームの市場での競争の結果がどうなるか注目だ。いずれにせよ、Vineに加えて今度はInstagramのビデオがインターネットに大量に溢れることになる。大きなカップにポップコーンを用意して楽しもう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


動画をサポートしたInstagram、現在の登録写真数160億、利用者数は1億3000万人

InstagramのKevin Systromは、世界中の情報をリアルタイムに共有していくためのツールをアナウンスした。Instagramの対象をビデオにまで拡げることとしたのだ。結局、プレスイベントの内容は、TechCrunchで最初に伝えた通りのものであったわけだ。

尚、新機能のアナウンスと同時に、現在のInstagramに関わる数値についても報告があった。曰く、利用者数は1億3000万を数え、共有されている写真は160億にのぼるのだそうだ。また「いいね」の数も10億に達するのだとのこと。利用者については4月のアナウンス時点では1億に到達したとなっていた。すなわちほんのしばらくのうちに3000万の利用者を上積みしたことになる。

ちなみに、今回のアナウンスも「発表数値」に加えておこう。Instagramでは「15秒間」のビデオが利用できるようになり、ビデオには「13種類」のフィルタが適用可能となっている。思い起こせば、Instagramは当初よりフィルタ機能により人気を集めてきた面もあった。すなわち、Instagramは相変わらず私たちに馴染み深いInstagramであり続け、そして面白いものを見せてくれる存在であるわけだ。「コンテンツが動く点が従来と少し変わるところです」とSystromは言っている。

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(翻訳:Maeda, H)


Instagram、13種類のフィルタを搭載した15秒間ビデオの共有サービスをアナウンス

しばらく前にFacebookにより10億ドルで買収された、人気写真共有サービスを提供しているInstagramが、サービスの範囲を写真以外にも拡げることとなった。

メンローパークにあるFacebookの本社で行われたプレスイベントにて、Instagramの共同ファウンダー兼CEOであるKevin Systromがビデオの共有機能を発表したのだ。名前はシンプルに「Video On Instagram」というものだそうだ。サービスを使って15秒間の動画を作成することができるようになっている。

プレスイベントはまだ行われている最中であり、詳細はまたこれからアナウンスされることになっている。

ともかく、今回リリースした動画共有機能が、多くの人に影響を与えることは間違いない。Instagramは現在、月間で1億3000万もの人にリーチしており、利用者はこれまでに160億枚の写真をシェアしてきている。アプリケーションのエンゲージメントは非常に高いレベルにある。たとえば日々、10億を超える「いいね」が投稿されつつある。

今回のアナウンスは、TechCrunchのスクープが結局正しかったことを意味する。「ビデオ版Instagram」の地位獲得に多くのスタートアップが名乗りをあげていたが、ついにその戦いにも決着がつくこととなるわけだ。

Instagramの共同ファウンダーであるKevin Systromは以前から、ビデオを取り込むことはあり得ると話をしていた。しかしビデオ機能を実現するにあたっては、写真の場合とはまた異なった難しさと対峙せねばならないとも語っていた。昨年秋に行われたVergeでのインタビューでは、写真と同じような仕組みでビデオサービスも始めれば良いのではないかと質問されていた。Systromは、ビデオサービスを導入するにあたっては、データ処理速度と閲覧にかかる時間をしっかりと考慮しておかねばならないと述べていた。面白いビデオを作ることも、またそれらを閲覧することも、写真の場合とは大いに異なるものであると認識していたわけだ。おそらくはFacebookのリソースが利用可能になったことで、Instagramも動画にチャレンジする準備が整ったということなのだろう。

今回の発表は、FacebookとTwitterの間の争いをより激化させる方向に働くのは間違いないだろう。既にご存知のことと思うが、Twitterの方は昨年、ビデオ共有サービスのVineを買収し、Twitter社としてのサービスを提供してるところだ。Twitterも、本日のアナウンスがInstagram上で動画サービスを提供するものであることを察したのか、Vineに新しい機能を追加してアナウンスしている。

本日のイベントについての招待状が送付されて以来、いったい何が発表されるのかについて、いろいろな憶測がなされていた。そんな中、TechCrunchのIngrid Lundenがビデオサービスのリリースをスクープしたのだった。今月末にGoogle Readerサービスが停止されることもあって、あるいはRSSリーダーがリリースされるのではないかという話もあった。しかし、少なくとも本日のところは、RSSリーダーについての話は出てきていないようだ。

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(翻訳:Maeda, H)


スクープ! Facebook、6/20のイベントでInstagramにVine風のショート・ビデオ共有機能を追加との情報

Facebookが今週予定しているプレスイベントの内容についてわれわれは取材を続けている。ニュースリーダー・アプリが発表されるという噂を聞いたが、どうやらこの情報は間違っていたようだ。情報源によれば「6月20日〔日本時間21日〕のイベントでFacebookは人気の写真共有サービス、Instagramに短いビデオを投稿できるようにする」という。Twitterの6秒のビデオ共有機能、Vineに触発されたものに違いない。

Facebookの20日のイベントについては、なぜかコーヒーカップの底のシミの模様を印刷した招待状が郵便で送られてきた。これもある種の煙幕だったのかもしれない。

もっとも、3週間ほど前に、Matthew Keysが「Instagramで5秒から10秒程度のビデオ共有機能が社内テストされている」という記事を書いていた。ただしその時点では一般公開のスケジュールについてはまったく不明だった。

TwitterのVineを始め、Viddy、Cinemagram、Socialcamなどソーシャル・ビデオ共有サービスが急速に人気を得ている点から、Facebookもビデオ機能をサポートするする必要があるのは明らかだった。

6秒のビデオを独自のサイトとTwitter、Facebookに投稿できるVineアプリはこの1月のリリース以来急速に普及している。当初はiOSアプリだけだったが、今月に入ってAndroid版が登場したのを機にVinのトラフィックは劇的に増加し、TwitterではInstagramの写真を抜くまでなっている(下のグラフ)。

もちろんこの点については、VineのビデオがTwitterのサイト内で表示されるのに対してInstagramの写真はインラインで表示されなくなったことも影響しているだろう。

一方で、Instagramにビデオ機能を取り入れるのはビデオが広告媒体としてきわめて魅力的だという理由もあるだろう。もちろんInstagramは現在広告を表示していない。実際Facebookは去る12月にサービス約款を改定した際、強い反発を受けて改定を取り下げて謝罪する破目になった。Facebookの最近の四半期決算の電話記者発表lで、CEOのマーク・ザッカーバーグは「大手広告主はInstagramでの広告に強い関心を示しているが、当面このサービスに広告を掲載する計画はない」と述べた(ただしInstagram自身はすでにブランドにとって重要なPRプラットフォームとなっている)。

また現在の1億人というInstagramのユーザー数は、Facebookが本格的な収益化を図るにはまだ規模が十分でないのだという考えも成り立つ。ビデオ機能の追加は将来の収益化を可能にするレベルに新規をユーザーを獲得するにも有効だろう。

われわれの取材に対しFacebookはコメントを控えた。

写真ripleyb、Instagram

取材協力: Josh Constine

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Android版デビューから1週間。VineがGoogle PlayにてInstagram超え

Vineの利用者拡大のペースが非常に速いことはあちこちで言われていることだ。Twitterのアナウンスでも、Android版をリリースする時点で、既に1300万ダウンロードを記録していたとのことだった。ちなみにそのアナウンスがあったのは1週間ほど前のことだった。それからVineは、さらに普及速度をあげてGoogle Playにてソーシャルアプリケーション部門でトップとなり、無料アプリケーション部門でNo.4となった。ちなみにInstagramはNo.5だ。

尚、スマートフォンを使わず、動画GIFや、あるいは人々の注目を集めているものが、そもそも気に入らないという人に説明しておこう。Vineは今年の1月にTwitterがリリースしたアプリケーションだ。ビデオ版Instagramと呼ぶ人もいる。録画-一時停止をしながら6秒間のビデオを撮影してアップロードすると、その動画がループ再生されるというものだ。登録したムービーはメールやソーシャルネットワークでシェアすることができる。

短期間における広がり方はまさに注目に値するものだ。リリース後数日でApp StoreのNo.1となり、1週間のうちにSocialCamの2倍も普及して、いろいろなビデオ共有アプリケーションを圧倒することとなった。

以来、開発チームは、フロントカメラも利用できるようにするなどの機能アップに努め、新機能の追加を行なってきた。そして今の隆盛を迎えているわけだ。

NYTのNick Biltonが数日前にツイートしたところによれば、VineのTwitter上での共有数がInstagramを上回るというような自体もあったとのこと。データのソースはTopsyによる分析データだ。

これには、Instagramが自らのInstagram.comのサイトへの訪問者を増やそうとして、Twitter Cardの利用を停止したことの影響もあるものと思われる。但し、Instagramの利用者が、Twitterでどのように表示されるかということを考えてTwitterへの公開を控えているということもないと思われ、そればかりがVine躍進の理由というわけではないだろう。

Instagram云々というよりも、Vineのエコシステムが今まさに生まれようとしているときであり、Vine利用者が自分のコンテンツを見てもらう舞台を整えようとして、積極的にTwitter上での投稿共有を行なっているという理由の方が説得力がある。そして徐々に市民権を得始めた段階で、Android版がリリースされたというのももちろん大きい。それでTwitter上での共有数がついにInstagramを上回り、そしてさらに多くの利用者を獲得し始めているというわけだ。

VineはApple App StoreおよびGoogle Playからダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)


成長第一、広告は二の次:Facebook戦略はInstagramにも

山火事のように燃え広がっている時に、はした金のために水を注すことはない。Facebookは広告を我慢することでウェブとモバイルアプリの成長を促し、同じ戦略をInstagramにも使おうとしている。ウォール街は写真アプリ買収に費した7億ドル超を取り戻すよう、Facebookにわめきかけているが、Mark Zuckerbergは今日の10セントのために明日の1ドルを捨てるつもりはない。

Facebookが広告に真剣に取り組むまでには何年も要した。成長とユーザー体験を何よりも重視したからだ。Facebook初の広告は「フライヤー」と呼ばれるキャンパス内イベントの宣伝だった。それはソーシャルネットワークの価値を損うことなくうまく適合した。Facebookがより伝統的な広告主に対して販売を開始した時、広告ユニットは小さく、本来のコンテンツが前面中央を占めるようサイドバーに追いやられていた。他で見られる派手なバナーやポップアップと比べると、Facebookは保護区のように見えた。この戦略は奏功し、またたく間に何億人ものユーザーを集めた。

Facebookは2008年7月にiPhoneアプリを公開した。3年間、一切広告はなかった。世界がモバイルへと移行し始めた時、Facebookはこれを欲得ではなく心から歓迎したいと考えた。2010年から2011年にかけて、Facebookのスマートフォンアプリは驚異的なペースで成長し、モバイルの一番人気となった。最も勢いのある時に広告で邪魔していたらモバイルの成長は止まっていたかもしれない。

2011年末までに、FacebookアプリはiOS、Android版合わせて5700万人以上の日間アクティブユーザーを持ち、月間アクティブはその2倍近かった。友達にFacebookアプリをダウンロードさせることに罪の意識はなかった。HTML5に頼ったたために最速とは言えなかったが、広告主から金を引き出すために限られた画面領域を浪費することはなかった。

2012年初期、ついにFacebookはモバイルおよびデスクトップのニュースフィードに広告を表示すると発表した。その頃までに先進国の多くの人々はすでに、Facebookのウェブとスマートフォンアプリを使っていた。最重要市場である米国、英国、カナダの成長は滴り程度までに鈍化していた。成長は主としてFacebookの多機能電話アプリを利用している発展途上国によるものだった。

ウェブやiOS、Androidのフィードに広告を出し始めた時、Facebookにとって失うものはごくわずかだった。Facebookアプリがバイラルに広がり多くのユーザーを増やすことは、第一世界でもはや必要なかった。必要なのは人々が〈離れる〉のを防ぐことだけだった。広告はFacebookが人々の反応を確かめられるよう、ゆっくりと表れはじめ、わずかな広告のためにフィードを見なくなる人の数がさほどでもないとわかると加速された。

戦略は成功した。Facebookがもっと早く収益化を始めていれば預金がさらに数十億ドル増えていたのは確かだ。しかし、収益のために大量のユーザーと好意的な評価を犠牲にしていたかもしれない。とは言うものの、Facebookが先週の収支会見でこの写真アプリに広告を載せる計画はないと語ったのは少々驚かされた。需要がないからではない、とZuckerbergは言った。

「Instagramは実に良くやっていて成長も実に早く、それがこのアプリにとって正しい方向だと私は考えている。そして今はこの巨大なコミュニティーを作り上げる絶好の機会であり、100%そこに集中すべきだ。ビジネスチャンスに関しても私は極めて楽観的だ。Facebookで広告を出している多くの企業が、Instagramにコンテンツを載せて高いエンゲージメント率を得ている。だからもっとこれを拡大したいと言う話も来ているし、それはわれわれが考えていることでもある。しかし今は ― 私としては彼らがここまで急成長していることを誇りに思うだけだ。成長は益々早く、1億人達成はFacebookよりも早かった」

おそらくFacebookがInstagramに成長のために十分な時間を与え、成功する広告体験を見つけた時、彼らがこの買収を収益化するのを見ることになるだろう。やり方にはいくらでも選択肢がある。

Instagramはブランド広告の美しい写真をフィードに流すことができるだろうが、ユーザーにクリックさせてブラウザーに飛ばすことは避けるかもしれない。だから私は、Instagramは企業がフォロワーを増やすための広告から始め、ユーザーをアプリに滞留させようとするだろうと思う。

企業は自分たちが投稿した写真を、まだフォローしていないユーザーにも見せるために、料金を払うかもしれない。こうしたフォロー広告のソーシャル版では、ブランドをフォローしている人の友達やフォロワーをターゲットすることも考えられる。あるいは、Instagramの新しい写真タグ付け機能を使って、ブランドがユーザーの写真のリーチを増やせるようにすることも考えられる。例えば私が自分の靴の写真にNikeをタグ付けしたら、Nikeはフォロワーを増やすために料金を払って、この写真を友達のフィードのトップに表示させたり、投稿した一週間後に再び表示させたりするかもしれない。

またInstagramは、Twitterのプロモーテッドアカウントのように、特定ブランドのフォローを薦める推奨アカウントを試すこともできる。テベロッパーが料金を払ってフィードにアプリを表示してダウンロードさせるアプリインストール広告は、Facebookの新たな寵児となったが、Instagramでも同じことができるかもしれない。

FacebookとInstagramがこの「成長>広告」戦略をとれるのは、長期的に考えているからだ。Googleが月ロケットを打ち上げようというほどの長期ではないが、Facebookは少なくともしばらくの間、この分野を支配し続けることを確信している。巨大なユーザーベースとネットワーク効果が、幸運にも彼らに若干の余裕をもたらしている。しかし、ギャンブルであることに変わりはない。Instagramが広告を始める頃までに何か新しいメディアがユーザーの注目をさらっていくリスクは常にある。それは綱渡りのようではあるが、健全なコミュニティーと上質な体験、そして維持可能なビジネスモデルへと通じる道だ。

[画像提供:Metrowest, MacStories

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(翻訳:Nob Takahashi)