天文学者、技術者、ロケット科学者たちの、前例のない国際協調作業が実を結び、国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)の最初のコンポーネントが打ち上げられたのは1998年11月20日のことだった。それ以来、この史上最大の宇宙船には、数えきれない数の宇宙飛行士、実験、その他の工作テーマが送り込まれて来た。以下に紹介するのは、このインスピレーションに満ちた数十年におよぶミッションの歴史の中から選ばれた、いくつかの素晴らしい瞬間だ。
Cupolaが設置されたことで、素晴らしい地球の映像を撮影することが容易になった。特にAlexander GerstやDon Pettitのような、優れた宇宙飛行士写真家が段々高品質になるデジタルカメラを持参した場合には。この窓から撮影された無数の写真によって、無数のタイムラプス映像やデスクトップの壁紙が生み出されただけでなく、オーロラや雷雨のような驚異的な現象を、新しく価値ある視点から目の当たりにすることができた。1つだけを選び出すことは困難だが、Don Pettitの”The World Outside My Window”はすばらしい例であり、Gerstの4K動画はまた別の素晴らしい作品である。
Washington Postによれば、トランプ政権は2024年に国際宇宙ステーション(ISS)を退役させる代わりに、民営化する方策を検討しているという。
Washington Postが入手した文書によれば、アメリカ政府はISSを単に洋上に落下させるのではなく、民間企業に運営を任せる方法を模索している。これに伴いNASAは「地球低軌道における人類の活動を継続するために、向こう7年の間にパートナーシップを国際的にも商業的にも拡大していく」ことになるという。
Kellyは、New York Timesのコラムで「アメリカが手を引けば、その空白を他国が埋めることになるのは疑いない。それはおそらくロシアと中国だろう。われわれが重大なライバルと見ているこの両国が主導権を握れば…宇宙における活動がアメリカが信じる価値や利害に反する方向に動かされる危険性がある」と警告している。
Google Street View(ストリートビュー)でこれからは、国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)の中を探検できる。ストリートビューが宇宙に入り込むのはこれが初めてで、ISSを訪ねる機会などないわれわれ一般大衆に、その15のモジュールすべてを見せてくれるのだ。
Bigelow Aerospace社は15年前にRobert Bigelowによって創立された。BigelowはBudget Suites of Americaというリゾートホテル事業で財をなした。NASAはTransHab in 2000という膨張式宇宙居住カプセルを開発していたが、議会の財政緊縮策によってキャンセルを余儀なくされた。このときBigelowはゴムボート式に膨らませる宇宙コテージの特許をNASAから買い取った。