AtlassianがHalpを買収、JiraやConfluenceとの統合を進める

米国時間5月12日、Atlassian(アトラシアン)がHalpの買収を発表した。Halpは、Slack内で統合されたヘルプデスクチケットと自動回答のシステム「Halp Tickets」を開発するアーリーステージのスタートアップだ。買収額は非公開。

この日はHalpにとって重要な日で、Halp Answersという第2のプロダクトも発表した。この新プロダクトは、ユーザーがSlackから離れることなくヘルプデスクチケットを簡単に作成できるようにする 「Halp Tickets」と密接に連携する。

Halpはブログ記事で「Halp Answersは、社内に蓄積されているノウハウを活用して、Slack上でチケットに自動的に回答することを可能にします。このノウハウの内容は、Slackメッセージ、Confluenceの記事、または組織内のあらゆる情報から引き出すことができます」と説明している。

Atlassianが開発・販売するウェブベース企業向けコンテンツ作成・共有ツールであるConfluenceの統合にも注目だ。将来的にAtlassianは、ほかのエンタープライズコミュニケーションツールをJiraでサポートすることも検討している。Jiraは、バグトラッキングや課題管理、プロジェクト管理が可能なAtlassianのプロダクト。同じくブログ記事でHalpは「既存のHalpユーザーは、JiraやConfluenceとのより深い、そして新しい統合に期待してください。また我々は現在、Microsoft Teamsの顧客サポートにも真剣に取り組んでいます」と述べている。

Halpは昨年ローンチしたばかりで、早々のM&Aとなった。PitchBookのデータによると、同社は資金調達後の企業価値が950万ドル(約10億1600万円)で、2019年4月にシードラウンドで200万ドル(約2億1400万円)を調達していた。同社は、Atlassianとの提携にチャンスを見出しており、Atlassian単独では達成できないことだと考えていたようだ。

「Atlassianの膨大なリソースを活用して、我々のミッションを継続していくことができます。そのミッションとは、あらゆるチームが他のチームとリクエストを共同作業する際にHalpを最高のツールにすることです。私たちのチームは成長し、Halpのコアとなる体験をさらに強力なものにすることに集中できます。また、Atlassianスイートとのより深い統合を進めていきます。具体的には、既存のJiraとConfluenceの統合を改善し、インシデント管理管理ツールのOpsgenieでアラートを生成したり、タスク管理ツールのTrelloでカードを生成したり、その他多くの可能性を見つけ出します」と同社は書いている。

Halpの創業者は「大きな企業に加わっても既存の顧客は見捨てない」と約束している。むしろ、HalpはAdobe(アドビ)やVMware、GitHub、Slackなどの多くの大物顧客を抱えており、今回の買収によってこれらの企業がAtlassianの顧客になる。

関連記事:Atlassian brings new automation tools to Jira Cloud(AtlassianがJira Cloudに新たな自動化ツールを導入、未訳)

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Stack Overflow for TeamsがJiraとGitHubを新たに統合

多くのデベロッパーにとってStack Overflowは、プログラミング関連の質問をするQ&Aサイトだが、しかし数年前から同社は、Stack Overflow for Teamsという新しいプロダクトで成功している。このプロダクトは要するに、同社のQ&Aプロダクトのプライベート(非公開)バージョンを企業に提供するもので、今では同社にかなり大きな売上をもたらしている。このほど一新されたStackOverflowの役員たちも、今後のプロダクトの経営貢献とそれによる企業の急速な成長に期待している。

そんなStack Overflow for Teamsをもっと企業にとって魅力的にするために、同社は米国時間3月3日にTeamsをJiraやGitHub、そしてEnterprise版のMicrosoft Teamsと統合させた。統合対象はこれらのサービスのEnterpriseやBusiness版となる。なおTeamsはすでにSlackやOkta、それにBusiness版のMicrosoft Teamsと統合している。

Stack OverflowのCPOであるTeresa Dietrich(テレサ・ディートリッヒ)氏は、次のように語っている。 「これまでやってきた統合は、デベロッパーのワークフローを反映している。テクノロジーの構築や利用に関わっている人たちは必ず、これらのツールのどれかを使っている。何かを統合するときには、それを誰が何のために使うのかを考える。ここでは主に『デベロッパーのワークフローを支援すること』が目的だ。またSlackとTeamsの統合からわかるように、ChatOpsは明らかに別のものだ。そして今回のJiraとGitHubの統合は、デベロッパーのワークフローの中核となる」

現在のStack Overflow for Teamsの顧客には、MicrosoftやExpensify、Wixなどがいる。同社によると、Teamsの現顧客の65%がGitHubを使っており、今回の統合はむしろ当然のものだ。

MicrosoftにおけるStack Overflow for Teamsの使われ方

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AtlassianがJira Service Deskの多部門利用に応えてテンプレートとワークフローを専用化

Atlassian(アトラシアン)が今日(米国時間11/1)、HR(人事)や法務、ファシリティーズなど、企業内の各チームの目的別に構築したJira Service Deskの一連のテンプレートとワークフローを発表した。6年前にJiraのバージョンとしてスタートしたService Deskは、主にIT部門が対象だった。しかしAtlassianはTwitterやAirbnbなどで、企業内のほかのチームがそれを採用し使い始めていることに気づいた。今日のアップデートで同社は、そういうチームが自分でカスタマイズしなくてもJira Service Desk容易に使えるようにした。当面の対象チームは法務と人事とファシリティーズ関連だ。

同社のITプロダクトのトップEdwin Wongは次のように述べる。「最近の6年で分かってきたのは、特定の部門にとらわれない本当に良質なサービスを提供しなければならないということだ。企業の社員たちの役に立つ優れたサービスをうちなら提供できる、という感触がますます強くなってきた。以前は、社員がサービスに期待するものにそれほど本気で対応しなかった面があるけど、今の消費者向けサービスの質の高さを見ると、職場でもこれぐらいのものが必要だし、求められていると思わざるをえない」。

しかし彼によると、サービスチームの多くがそんな体験を提供できるだけのツールを持っていない。そして、にもかかわらず彼らは、自分たちのワークフローを効率化するためのツールを求めている。人事では、新人教育がその典型的な例だろう。手作業から、もっと自動化された現代的なやり方に移行したい。Jiraには彼らがそれをできるための十分な柔軟性がすでにあるが、今度の新しいテンプレートはそのプロセスを体系化している。

Wongが強調するのは、仕事の流れを追跡し記録するだけでなく、チーム全体を管理して彼らに一箇所にすべてがある集中的な情報ハブを提供することが重要だ。Wongは曰く: 「顧客が抱えている大きなチャレンジは、これが欲しい、これをやりたい、と思ったときに、どこにそのための情報があるかを知ることだ。新人社員が入社したとき、新しいラップトップを与えなければならないけど、どこにそれを要請するのか? バスルームに問題が起きたときと同じく、ファシリティーズに言えばいいのか?」

Atlassianが上記3部門から始めるのは、それらがいちばん、緊急のニーズを抱えているからだ。でもいずれ、他の部門でも同じことが必要になってくるだろう。

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GitHubにプロジェクトのロードマップ追跡管理を統合したZenHub

GitHubを統合した人気の高いプロジェクト管理ツールであるZenHubは米国時間11月6日、新しいプロダクトとしてRoadmapsを発表した。その名のとおりロードマップを作成して管理する機能で、チームがプロジェクトを前もって良質に計画し、そのステータスを視覚化する。そしてそのすべてを、GitHubの中から操作できる。

ZenHubの共同創業者であるAaron Upright(アーロン・アップライト)氏は「これはまったく新しいカテゴリーのプロダクトだから超エキサイティングだった。従来のように、ソフトウェアの開発チームが将来のことを考えながらプロジェクトを管理するのではなくて、具体的にいつ何をするかを前もって計画するんだ。これをZenHubを進化させる機会として生かし、プロダクトのロードマッピングという新しい世界への入り口を提供したい」と語る。

このプロダクトそのものは、かなり単純明快だ。デフォルトでは、チームがすでに定義している既存のプロジェクトや作品を対象とし、タイムラインに沿ってそれらを視覚化する。そこには、まだ残っている未解決の問題に関するデータも含める。このツールの現在のバージョンはかなり基本的なものしかないが、将来はブロッキングなどの高度な機能も入れる予定だ。アップライト氏が言ったように、目標がチームの計画を助けることだから現状で十分役に立つが、ZenHubが望むのは「プロジェクトのステートの概要が30000フィートと超長くても、GitHubやJiraの中で個々の問題をクリックしまくらなくてもいい」という理想的な計画管理の状態だ。

アップライト氏によると、既存のソリューションはチームが本当に必要とすることに対応していない。彼によると「しかもそれらのツールは高すぎて10名から20数名程度のチームには手が出せない。またロードマップを追跡するのにExcelのファイルやGoogleのスプレッドシートを使っているところが多い。スプレッドシートは、その毎日毎時間のアップデートが大変で、それ専門のフルタイムの人間を必要とする」とのこと。

手ごろな価格のツールでは、そのツールとGitHubの間で同期できないので、肝心のGitHubの最新状態を維持できない。ZenHubはGitHubの中にいるから、そんな問題はそもそもない。

ZenHub Roadmapsはすでにすべてのユーザーが利用できる。

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Atlassianがデータセンターアプリケーションをコンテナに入れて管理を容易に

5月20日〜23日、Linux Foundation主催で行われたKubeCon + CloudNativeConカンファレンスの大量の発表の中で、特に目立ったのがAtlassianだ。

同社はデベロッパーの効率的な仕事を支える開発ツールでよく知られている企業だが、最近ではクラウドインフラストラクチャのプロバイダーとしても台頭してきた。でも、このコンテナ化の時代においては、AtlassianといえどもKubernetesの栄光の輝きをその肩に浴びざるをえない。そこで同社はカンファレンス初日の5月20日に、チャネルパートナーのPraqmaがAtlassian Software in Kubernetes(ASK)をローンチしたことを発表した。それは、エンタープライズがJira Data Centerなどのオンプレミスアプリケーションを、Kubernetesを利用してコンテナとして動かし管理できる、という新しいソリューションだ。

Praqmaは現在、ASKをオープンソースで提供している。

同社は今日の発表の中で言っているが、データセンターアプリケーションを動かして高い可用性を確保することは、今日までの方法では膨大な作業になる。AKSを使ってアプリケーションをコンテナ化すれば、スケーリングと管理は容易になるはずだ。ダウンタイムも避けやすくなる。

Praqmaのチームはこう説明する。「ASKでは可用性が鍵だ。自動化によって、ミッションクリティカルなアプリケーションは何が起きても動き続けるようになる。もしもJiraサーバーが落ちたら、Data Centerアプリケーションは自動的にトラフィックを健康なサーバーへリダイレクトする。アプリケーションやサーバーがクラッシュしたら、Kubernetesが新しいアプリケーションを起動して自動的に解決する。Jiraのゼロダウンタイムアップグレード、というものもある(正常稼働を続けながらのアップグレード)」。

AKSはスケーリングと多くのアドミンタスクを担当し、オープンソースのGrafanaとPrometheusをベースとするモニタリングも提供する。

さまざまなベンダーが、今ではコンテナを最良のディストリビューションメデイアとして使っている。エンタープライズが既存のアプリケーションをコンテナに移行させていくと、同じシステムにある、サードパーティベンダーからの既存のオンプレミスアプリケーションも同様に管理できると思うようになる。一部のベンダーにとっては、これによってサーバーごとのライセンスからユーザーの人数割りのライセンスへの移行を意味するかもしれない。その意味ではこれはビジネス上の含意もあるけど、でも一般的には、多くのベンダーにとって論理的な動きだ。

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Atlassianがopsチームのためのインシデント管理ツールJira Opsをベータでローンチ

Atlassianが今日(米国時間9/3)、同社の旗艦製品であるJiraの新しいエディションの最初のベータと、opsのチームがインシデントを迅速効率的に処理できるための問題追跡ツールを発表した。

そのツールJira Opsは、OpsGenie, PagerDuty, xMatters, Statuspage, Slackなど他のツールをいろいろ統合している。多くのチームがすでに、自分たちのサービスがダウンするとこれらのツールを使っているが、Atlassianによると、現状では、その場しのぎ的な使われ方が多い。Jira Opsは、同じページ上の全員をまとめる糊になり、現在進行中のインシデントを可視化することをねらっている。

AtlassianがJiraを使って、その中核的なオーディエンスであるデベロッパーから逸れた方向へ脇道するのは、これが初めてではない。たとえばJira Service DeskとJira Coreは、もっと広いオーディエンスを対象としている。しかしOpsは、きわめて限定された層が対象だ。

Atlassianでソフトウェアのチームを率いるJens Schumacherはこう述べる: “Service Deskが、最初の一歩だった。そして、Jiraで対応できるそのほかの特定層を、探していた”。Schumacherによると、同社は社内のopsチームのためにこれまでたくさんのツールを作ってきたが、それらは主に、インシデントを追跡し管理するために必要な、いろんなピースを糊のようにまとめることが目的だった。Jira Opsはそんな糊的ツールを、正規のプロダクトにしたものだ。

しかし、Jira Opsを使うことはある意味で、パズルのピースがまた一つ増えることだ。でもSchumacherの主張では、プロセスを管理する単一の場所を作ることがねらいだった。“インシデントが起きたら、そのインシデントに関係のあるものをすべて見つけられる、センター的な場所へ行けばよい、…それがねらいだ”、と彼は語る。“そのページに誰がいて、誰がアラートされているかが分かる。必要と思えば、さらにもっと多くの人にアラートできる。Slackのどのチャネルでそのインシデントが議論されているか、も分かる”。

Atlassianの他のプロダクトと違うのは、Jira Opsのセルフホスティングバージョンを出す計画は今のところないことだ。その理由は、単純明快だ: ユーザーのインフラがダウンしたら、Jira Opsもダウンするかもしれない。…そうなると、そのダウンタイムを管理するツールがない。

Jira Opsは今、アーリーアクセスのベータとして無料で利用できる。バージョン1.0の立ち上げは、2019年の初期の予定だ。もちろんそのときには、料金体系も明確になっているだろう。

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JIRAに死を

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Atlassianのバグトラッカー/機能プランナーJIRAは、今や至るところで使われているし、ぼくも長年、ソフトウェアビジネスの重要な目的に奉仕する製品、と考えていた。重要な目的とは、プロジェクトチームが共通の敵を見つけて共同で立ち向かうことだ。でも、そうではなかった。JIRAの設計は基本的に、良質なソフトウェア開発とは正反対のもので、単純なバグトラッキングぐらいにしか使えない。では、もっと良いやり方とは、なんだろう。

ライターでないときのぼくはソフトウェアエンジニアで、ソフトウェアコンサルタント企業のHappyFunCorpに籍を置いていろんなクライアントの仕事をしている。だからJIRAのいろんな違った使い方を、見る機会がある。一部の企業はそれをBugzilla++として使っているが、それで十分だ。でも最近ますます多いと思われる使い方が、要求の定義だ; プロジェクトを多数のJIRAチケットに分解すれば、それらを使って、評価もコミュニケーションも進捗管理も変更管理も、何でもできる、という考え方だ。

でも、この考え方には深刻な欠点がある。JIRAのチケットは、絶対的で不可避な想定とそれらの結果を表現している。それが記述している機能やビヘイビアは、離散的でない。それは絶対的な二択、すなわち完全か、無か、だ。しかもそれは、個別に評価できる、とされる。つまり個々に、それだけを孤立的に扱える、と想定される。そしてその、他のチケットとの結びつきは、JIRAの子どもっぽい概念、“リンクされた”チケットという言葉で表現される。

これは、ソフトウェアの最良の作り方ではない。ソフトウェアは、反復的(iterative)である。サブシステムAを作る、次にサブシステムBを作る、そしてABをインタフェイスする…という単純な過程ではなく、デベロッパー間には最初にA-AB-Bの全体を見通した情報の流れ〔プログラム中の情報の流れ、フロー〕が共有されていて、それから(あるいはその前に)最初の方のデータでその流れをテストし、その過程を通じて何かを発見し、何かを学ぶ。そして次は、そこで現れた想定外や、システムのどこかにあった地雷原に対策することが多い。ときにはその作業に数週間を費やし、その後本流に戻って、情報の流れを拡大する、…以上の過程を、A、AB、Bの三者が完成するまで反復する。

しかしJIRAでは、進捗はまだ残っているチケットと、クリアしたチケットの数で計られる。そう明示されているわけではないけど、必然的にそうなる。“To Do”(未着手)や“In Progress”(作業中)のチケットが並ぶでっかいカラムは、誰も見たくない。みんな、できるだけ早くそれらをそこから外して“QA”(品質管理中)や“Shelved”(保留中)へ移したい。だからJIRAのチケット方式では、デベロッパーが一度に一つのチケットだけを扱いがちになり、それは多くの場合に非効率であるだけでなく、開発の後段における重大な、その時点ではもはや手遅れの、エラーを招きがちだ。

さらにまずいのは、デベロッパーが考えるソフトウェアのアーキテクチャが、知らず知らずのうちに、JIRAのチケットにマップしやすい構造になることだ…それが技術的最適ではない場合でもだ(そういう場合の方がむしろ多い)。もちろん、完全に最初に戻って、プロジェクトのメンタルモデルの全面的な再構築を求めることはできる。だが、そんな重い社会的および資本的負担を、すでに進行中のプロジェクトに関して誰が引き受けるのか? ときには非技術系の管理職が片手間で拙速に作ることもある、暗黙にチケットを前提しているアーキテクチャを、黙って受け入れる方が楽である。

しかし最悪なのは、プロジェクトを複数のチケットに分解するこのやり方では、システム全体を展望する場がどこにもないことだ。最良のソフトウェアは、細部の緻密な実装に集中できると同時に、システム全体の大きな目的や狙いをつねに心にとめているデベロッパーから生まれる。JIRAでは後者が、異様なほど、そして不必要に、困難になる。

ここで強調したいのは、悪いのは必ずしもJIRA自身ではない、ということだ。ここまで書いてきたことはすべて、ソフトウェアのアーキテクチャと開発を“チケット”の集合に還元する、という考え方に由来している。JIRAの最大の罪は、それが、もっとも成功し広く普及しているチケットシステムであること、それだけだ。ソフトウェアプロジェクトをチケットの集合で表す、という考え方そのものが、真の敵だ。

そしてぼくが提案するもっと良い方法は、びっくりするほど単純だ。複雑なシステムを定義/表現できて、そこに曖昧性や不確定性、互いに絡みあった関係性、成功のための反復レベル、そして大きさと細部が不特定に幅広いスペクトル、などなどを記述できる強力なシステムが、すでにある。それは、“散文(prose)”と呼ばれる。

何らかの理由で今日の企業の多くが、明快でシンプルな長い散文(2パラグラフ以上)を書くことを、疫病のように恐れて避ける。でも、上手に書けた8ページのドキュメントなら、複雑なシステムのニュアンスを、互いにリンクし合ったJIRAのチケットの扱いにくい小艦隊よりもずっと見事に、定義できる。

しかも今なら、シンプルなテキストドキュメントを、文や箇条書き、パラグラフ、節、章などに分解して、それらの要素の評価や進捗を記録する自動化システムを、容易に作れる。チケットと違って、各要素の大きさは制限されない。散文をJIRAのチケット集合に自動的に変換することも、必要ならできるだろうが、その場合もプロジェクトを主導する仕様は、単一の、一貫性のある散文ドキュメントだ。

機能のプランニングには、コミュニケーションが必要だ。JIRAは、複雑なシステムの要求をコミュニケーションする方法としては基本的に劣悪である。言葉の並びは、それが良く書けていれば、つねにベターである。

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Atlassianのユーザー企業はJIRAから直接フリーランスを求人できる…Upworkの統合で

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Atlassianの主力製品であるプロジェクト管理サービスJIRAが、JIRAから直接簡単に、フリーランスのマーケットプレースであるUpworkに求人をポストできる機能を今日(米国時間8/25)ローンチした。

JIRAとBitbucketの成長策担当Sean Reganによると、“どの企業も、会社の外には優秀な人材がたくさんいるからね”、という。しかしどの企業も、小さなスタートアップはとくに、そのとき必要な人材(しかも優秀な人材)がたまたま社内にいることは珍しい。JIRAがUpworkを統合したことにより、これからは、JIRAでボタンをクリックすれば、求人の書式がUpworkのマーケットプレースへ自動的に提出される。

Reganによると、この機能は技術者でないファウンダーにとっても便利だ。フリーランスの人にプロジェクトの最初のバージョンを作ってもらって、その後、本格展開する、というやり方を選べる。“プロジェクトが順調に動き出して資金調達もシリーズBぐらいまで行ったら、人を雇ってもいい。でも最初から多くの人を雇うと、墓穴を掘ることになるね”、と彼は主張する。

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UpworkのCEO Stephane Kasrielも、この考え方に賛成だ。彼によると、小企業は機能リクエストやバグフィックスのバックログをたくさん抱えて、身動きできなくなってしまうこともある。そんなとき、フリーランスが助っ人になってくれるだろう。彼曰く、AtlassianとUpworkがJIRAをめぐってパートナーするのはこれが初めてではない。Upworkのクライアントはすでに、JIRAのチケットをUpworkのアカウントにリンクして、フリーランスの空き時間を利用できる。またUpworkのメッセージング機能を利用して、フリーランスがBitbucketにコードをチェックインしたときアップデートを受け取れる。

KasrielとReganの両人が挙げるおもしろいアイデアは、大企業も今ではフリーランスの起用のメリットに目覚めつつあり、しかもソフトウェア開発だけでなく、アドミン的な仕事でもその傾向がある。だから、“うちらのパートナーシップ(のようなもの)の効用に、そのうち大企業も気づくだろう”、というのだ。そのためにはもちろん、両社の知名度の向上も必要だ。

当面、Upworkの統合を利用できるのは、AtlassianがホストしているJIRAの上のみだ。Reganは、そのうち自社ホストのバージョンでも利用できるようにしたい、と言っている。しかしJIRAは中小企業のユーザーが多いから、大企業への浸透はそう簡単ではないだろう。

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AtlassianがBitbucket Cloudを利用するデベロッパーのための継続的デリバリサービスBitbucket Pipelinesをローンチ

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Atlassianが今週、うまいアブサンを飲ませる、ぼくのお気に入りのバーの近くで、例年のデベロッパーカンファレンスをやっている。キーノートで数々の新製品やアップデートが発表されたが、どれも、デベロッパーの人生をすこし楽にしてくれる(協力的にもしてくれる)ものばかりだ。

AtlassianがBitbucket Pipelinesをローンチ

新しいツールでいちばん重要なのが、Bitbucket Pipelinesだろう。Atlassianは最近、同社のGit関連サービスをすべてBitbucketの名の下(もと)に統一し、そしてPipelinesのベータバージョンのローンチにより、AtlassianがホストするBitbucket Cloudサービスに継続的デリバリサービスが導入されることになる。そうなるとデベロッパーは、コードを自分たちのBitbucketリポジトリにプッシュしアップデートしていくビルドとデプロイのワークフローを容易に自動化できる。

ベータの期間中Bitbucket Pipelineは、誰もが無料で試用できる。

これまで、AtlassianのツールはつねにWebから提供された。しかし同社は今日初めて、チームコラボレーションサービスConfluenceと、ソフトウェアチームのための同社のプロジェクト管理サービスJIRA Softwareの、ネイティブアプリケーションをローンチした。

さらに今日Atlassianは、Open API Initiativeへの参加を表明した。この、APIの形や作り方を標準化しよう、というねらいのコンソーシアムには、Apiary, Apigee, Google, IBM, Mashape, Microsoft, PayPalなどなどが参加している。

また今日ローンチされたConnect for JIRA Service Deskは、サードパーティのデベロッパーが、JIRAに埋め込めるアドオンを作れる、というサービスだ。そしてAPIのドキュメンテーションを作るための社内的なツールRADARがオープンソースになった。これは当然ながらOpen API Initiativeの仕様に従っている。

 

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AtlassianがJIRAを三つのスタンドアロンソフトウェアに分割、非技術系一般社員のコラボレーションツールも

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先月ひそかにIPOを申請したらしいAtlassianが今日(米国時間10/6)、同社の旗艦製品であるプロジェクト管理/問題追跡ツールJIRAの大型アップデートを発表し、それを三つのスタンドアロンプロジェクトに分割することになった。ソフトウェアチームのためにはJIRA Software、一般のビジネスチームのためにはJIRA Core、そしてITなどそのほかのサービスチームのためにはJIRA Service Deskとなる。

JIRAはローンチしてから13年間で急速に、開発チームの人気ツールに成長したが、今では技術者以外のユーザも増えている。そこでAtlassianは、そのための便宜を図ろうとしたのだ。これらの新しいスタンドアロンプロダクトはクラウドバージョンとオンプレミスバージョンがあり、どちらも最低料金は10名以内月額10ドルだ(JIRA Service Deskだけは3名以内月額10ドル)。

Atlassianの社長Jay Simonsによると、これはユーザ企業にとって重要なリリースであるだけでなく、Atlassianにとってもたぶん、これまでで最大のリリースだ。

JIRA Softwareは基本的にこのサービスの最新バージョンで、アジャイルソフトウェア開発のチームに焦点を当てている。ほかの二つと併せてユーザ体験のアップデートが若干行われており、また、JIRA体験の核となるボードまわりもアップデートされた。

JIRA Service Deskはこれまで、JIRAの中核的サービスのアドオンとして提供されていたが、今度からはスタンドアロンのプロダクトになる。

JIRA Core - HR

JIRA Coreは実は‘新製品’だ。これはJIRAのサービスからソフトウェア開発の部分を取り除いて、一般社員のための一般的なコラボレーションツールに仕立てたもの。一般的な用途のためのテンプレートを新たに加え、プロジェクトやタスクやイシューのページを容易にセットアップできるようにした。JIRAのユーザ企業数社の協力を求めて、技術系以外の一般社員によるベータの結果から、このJIRA Coreプロダクトの細部の磨き上げを行った。

確かに、最近のAtlassianとJIRAをめぐる話題の中では、ソフトウェア開発以外のユーザが増えている、という話がとても多かったのだ。それを知ってる人には、JIRA Coreはそれほど意外なプロダクトではないだろう。

Simonsは語る、“すでに需要の多いプロダクトにとって、また新しい機会が開けたと言える。JIRAが、より一般的なコラボレーションツールになってきた、ということだ”。今でも多くの企業で、メールや巨大なスプレッドシートを多用してコラボレーションが行われているが、JIRAを使うと、そういうかっこ悪いことが、なくなるのだ。

JIRAは現在、165か国35000社の企業で利用されている。中でもJIRA Cloudプロダクトはこのところ、年率50%以上でユーザ数が増加している。

IPOが視界に入ってきた同社は、デベロッパ以外の世界でも、持続可能な成長を維持しようとしている。今は、すべての企業が、ある程度は、ソフトウェア企業だ、と言われている。でもそこには多くの技術系以外の一般的社員たちがいて、JIRAのようなプロジェクト追跡サービスを採用することもなく、日々黙々と仕事をしている。一方、そういう企業では、少数派であるデベロッパたちも、JIRAのようなプロジェクトツールを欠いたまま、毎日、いきあたりばったりの方法でバグを調べている。

〔訳注: 最初デバッグにMozillaのBugzillaを使っていたチームがそれを、大好きな日本映画の主人公にちなみGozillaと呼ぶようになり、JIRAの前身となるデバッガを内製したとき、それをGojiraと命名。やがてGoが落ちてJIRAになった。〕

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