Blueberry Medical
家庭に即座に医療を提供する、小児遠隔医療会社。コンスタントな連絡、小児科医との24時間365日の対話、自宅での検査キットなどを合計月8ドルで提供する。彼らは有料の消費者向けパイロットプログラムを終了したばかりで、直接患者と会わなくても84%の問題は解決することができたと述べている。彼らはERへの訪問回数を減らすために、保険会社と提携した。
Wallet Africa
アフリカのデビットカードでは、Netflixのような国際サービスへの支払いが行えないことがよくある。Wallet Africaは、Visaとのパートナーシップを通じて、これらのオンライン購入の多くをサポートする、デジタル銀行を構築している。チームは現在、毎月350万ドルの購入を処理している。
Green Energy Exchange
消費者に対してエネルギー入手先の選択肢を与えようとしている。この仮想ユーティリティ会社は、消費者が、再生可能エネルギーがやって来る場所(少なくともそれが合法な12の州の中から)を選べるようにする計画を進めている。創業者は、以前は数十億ドル規模の大規模なエネルギー会社を経営していたが、現在は太陽並びに風力発電家と直接提携を行うことで、Netflixに支払いを行うくらい簡単に、エネルギーサプライヤーを選べるようにしたいと考えている。スタートアップは来月テキサス州でローンチする予定だ。
rct studio
2017年にBaiduに買収されたAIスタートアップであるRavenを支えていた、YCの卒業生のチームが率いるrct studioは、没入型のインタラクティブフィルムのためのクリエイティブスタジオである。このプラットフォームはリアルタイムで「テキストをレンダリング」するエンジンを提供する。例えば「男がソファに座っている」という文章から、ソファに座っている男性の3Dイメージを生成する。このエンジンは主流である3DエンジンのUnityやUnrealをサポートし、同時に、没入的で自由度の高いエンターテイメント体験を作り出す、Morpheus Engineという名の映像プロフェッショナルのためのクリエイティブツールもサポートされる。
Adventurous Co
拡張現実スカベンジャーハント(モノ集め競争)を開発している。これは実際の俳優と提携し、モバイルアプリを使って、通常の画面で遊ぶものよりもはるかに魅力的な対話型家庭ゲームを生み出すことができる。1人あたり15ドルで45~60分の体験が行える施設をサンフランシスコでローンチした。Adventurousに関しては、ここでも記事にしている。
Community Phone
より親しみやすいワイヤレス通信事業者を目指し、積極的なカスタマーサービス体験に焦点を当てつつ、3つの既存ワイヤレスネットワークを集約する。共同創業者のジェームズ・グラハム氏は、現在年間収益は23万ドルに達しており、利益率は45%であると述べている。
Superb AI
人工知能を構築するには、正確にラベル付けされたトレーニングデータが必要だが、Mechanical Turkのようなサービスは、遅くて不正確である可能性がある。Superb AIは、10倍のスピードアップを実現するためにラベリングプロセスを助けるAIを構築し、独自の社内AIアルゴリズムを作成している。過去7カ月間ですでに100万ドルの収益を上げている。ほとんどの企業にとって、Google、Facebook、およびその他の大手テック企業のAIについて行くには、Superbが提供するようなトレーニングデータの生成支援が必要になる。
Verto FX
アフリカの企業が国際企業と仕事をする際に必要な外貨を、手に入れることを助ける。彼らは現在18通貨の交換を支援している。同社は5カ月間のプライベートベータ版で2600万ドルの取引高を経験しており、月あたりの収益は3万ドルだった。共同創業者のアンソニー・オドゥオル氏とオーラ・オヤタヨ氏は、どちらも大手銀行向けのテクノロジープラットフォームを構築した経験がある。
Allure Systems
ファッションブランドは、モデルや写真家に年間80億ドルを支払っている。Allure SystemsはAIを使用して、ショッピングサイト用のアパレル画像をプログラム的に作成する。この技術は、ジャケットの写真を1枚撮れば、さまざまなサイズのさまざまなモデルによる、さまざまなポーズでそれを見せることができる。ショッピングのコンバージョン率を14%向上させることで、チームはすでに年間140万ドルの収益を確保している。1件あたりのSaaS契約は平均年間20万ドルを超えている。
Union Apartment
もし留学生が、まだ現地の言葉を話すことができす、現地に友人もおらず、そして銀行口座も持っていなければ、住居探しは困難なものになる。Union Apartmentは、留学生のための家具付きの共同生活アパートメントを提供する。最初は中国からの学生を受け入れるところから始める。単なる住居を提供する以外にも、Union Apartmentはカラオケナイトのようなイベントを開催したり、銀行手続きを手伝うなどのサービスを提供する。2月にはすでに13万ドルの売上総利益を挙げており、潜在的には240億ドルの売上総利益が生み出される可能性がある。
Pulse Active Stations Network
インドの健康キオスク機械。駅に設置することが意図されている。共同創業者のジョギンダー・タニケラー氏によれば、インドでは多くの地域で医師の定期的な検診を受けていないため、回避可能だった死を迎えるものが60万人もいる。「しかし、誰でも電車には乗ります」と彼は言う。彼らの駅ナカのキオスクは21種類の健康パラメータを検査する。同社は先月、2万8000ドルの収益を上げた。テストごとに1ドルを請求することで、タニケラー氏は各マシンは3か月以内に費用回収が可能だと述べている。将来的には、キオスクは保険を売ることもできるようになり、ユーザーを医師へ紹介することも可能になるだろう。
Brain Key
3D MRIデータを用いた脳疾患の診断。多くの医師が診断のためにMRIから得られた2Dスライスを使用しているが、Brain Keyは、3Dでデータを分析し、パーキンソン病のサブタイプを専門家より35%正確に識別することができると述べている。彼らは2年以内に世界中の病院で採用されることを目指している。
Modern Labor
受講者に1万ドル(月2000ドルずつで5カ月)を提供した上で同時にプログラミング教育を施す。受講者は引き換えにその後2年間収入の15%を支払う。創業者のフランシス・ラーソン氏によると、Modern Laborの最初の学生グループが現在このプログラムを使って学習しており、1万人が待機者リストに入っているそうである。
AI Insurance
保険金請求のためのクラウドベースのソフトウェア。さまざまなデータを、ファイルキャビネットではなくクラウドへ送り込むことによって、顧客は「1件の保険金請求当たり、莫大な時間を節約できます」と創業者たちは主張している。彼らの目標は、十分な請求データが得られたら、次はAIを使用して最終的に請求にかかるコストなどを判定することだ。
Career Karma
今後数年間で何億人もの人びとが転職する必要がある。Career Karmaはそうした人びとにレベル分けテストを課した上で、コーディングブートキャンプやその他のトレーニングプログラムへと送り込む。すると、そうしたトレーニングプログラム側から生徒1人あたり1000ドルが、スタートアップへキックバックされるという仕組みだ。収入を分け合う提携方式の人気が高まる中で、多くのスキルトレーニング企業が、最も可能性の高い生徒を入学させるために、喜んで支払いを行っている。
Team Mobot
シミュレートされたユーザーインターフェーステストは、すべてのバグを捕らえるわけではなく、技術に精通していない企業にとっては難しいものだろう。Team Mobotは、実際のデバイス上であらゆるアプリのUIを物理的にテストすることで、QAテストを実行してバグを発見する、一群のロボットを提供している。Team Mobotのロボットたちは時間が経つにつれて学習し正確さが向上する。スタートアップは次はIoTや医療機器産業への進出を狙っている。
Bento Club
オフィスワーカーのためのより安価なランチのデリバリー。顧客はリストから選ばれたレストランに事前に注文を行う。Bentoは店からランチを集め、顧客のオフィスから1ブロック以内に設置されたピックアップ場所へ全ての注文を配送する。顧客の38%が紹介によるものだ。
Enemy on Board
Enemy On Boardは、「League Of Legends」というゲームの興奮をMafiaの戦略を組み合わせることでTwitch時代のために作られたゲームとなった。 5人のプレイヤーがチームを組んでミッションを遂行するが、そのうちの2人は密かにそれを妨害しようとしている。ゲームのベータ版の公開は6月に予定されているが、テスターたちはすでに1日あたり平均61分を費やしており、人びとは2000時間以上をTwitch上での視聴に費やしている。かつてLeague Of Legendsに関わっていたEnemy On BoardのCEOは、マイクロトランザクションを通じて、次の大ヒットフリーミアムゲームを構築できると信じている。
Our World In Data
世界のリーダーたちは、決定を下すためにCO2排出量や子供の死亡率などの問題に関する、アクセスしやすくて理解しやすいデータを必要としている。Our World In Dataは有料のジャーナル記事に埋め込まれた研究結果や専門用語から貴重な結果を引き出して、オープンアクセス可能なウェブサイトにまとめている。その結果として、多くの問い合わせに対してGoogleのトップランキングに上がるようになっている。すでに100万人のユーザーがいる。そのオックスフォード大学のチームは、ウェブのために研究データを最適化することが、より良い世界的な政策につながると信じている。