Tow Choceは、路上牽引サービスを簡単に呼び出せるサービス

何ヵ月も前のある爽かな秋の夜、私は公園でランニングをしている途中、暗闇の中で車のキーを失くしたとに気付いた。次の一時間、私は地元の牽引サービスをググり、電話のバッテリーが切れないことを祈った。その後の一時間、私は大きな樫の木の下のピクニック・テーブルの下で何とか体冷やさないように過ごした。

もしあの時、Tow Choiceさえあれば。私は、共同ファウンダーのDave KozukiとRobert Chengに、Disrupt SFのスタートアップ・アレイで会い、陽気なふたりは〈牽引トラックのUber〉になって、困っているドライバーの役に立ちたいと話していた。

Uberの名前を出してはいるが、利用者が陥いるであろう状況を考えると、いくつか思慮に富んだ違いがある。例えば、専用のネイティブアプリをダウンロードする必要がない、なぜなら、立ち往生した運転手を長々とした登録プロセスにつきあわせるのはバカげているからだ。代わりに、すべてはHTML5のウェブアプリで動作し、ユーザーは地図上で場所を指定して一定半径内の牽引トラックに遭難信号を送信する。

牽引ドライバーは、ネイティブのモバイルアプリをダウンロードしてインストールする必要がある。そしてひとたび遭難ドライバーに近づくと、反応して2つの情報が送られる ― 予定到着時間と、簡易料金見積りだ。ユーザーがオファーを受ける時間は限られているが、締切られた後は一番都合のいいオファーを選ぶことができる。手順をできるだけシンプルに(かつ争いを少なく)するために、支払いはすべて前金で、Tow Choiceがその20%を受け取る。

正直なところ私は、「[スタートアップ名]は[業界名]の[より定着しているスタートアップ名]である」という決まり文句には、心底嫌気がさしているのだが、この連中には賞賛を惜しまない、なぜならアイデアにぞっこんほれこんでしまったから。たしかに、米国とカナダに会員5000万人を持つAAAのようなサービスは存在するが、誰もがより簡単、よりフレンドリーに近くの牽引トラックを見つける方法を喜ぶ人たちは、かなりの数に上るはずだ。

もちろん、賢いアイデアは一夜にして成らない。Tow Choiceは、すでに500以上の牽引業者を、チームの故郷であるオアフで集めている。しかし、ビッグマネーがやってくるのは、彼らが新しい市場に進出し牽引業者の地域ネットワークを構築した時だ。だが今のところこのチームは、ゆっくりと着実なペースをとっている ― KozukiとChengは、近々このサービスをオレゴン州ポートランドに進出させる予定だ。その後どう展開していくかは見守るしかない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


TechCrunch Disrupt SF 2013の優勝はLayer, 準優勝はDryft

今年のTechCrunch Disrupt San Francisco、そのメインイベントDisrupt Battlefieldには、3日間で30社が出場して、すばらしいプレゼンテーションを演じた。決勝に残った6社…Dryft、Fates Forever、Layer、Soil IQ、Regalii、Cota by Ossia…はまったく甲乙つけられない強者(つわもの)揃いだったけど、残念ながらDisrupt Cupは一つしかない。

各社が週の初めにステージに立ってピッチ(pitch、売り込み)を行ったが、予選を勝ち抜いた6社は、今度は決勝の審査員たち(*)を前に、再びプレゼンをしなければならない。よほどガッツのある人でなければ、できないことだね。(*: 決勝審査員=CrunchFundのMichael Arrington(TechCrunchのファウンダ)、Sequoia CapitalのRoelof Botha、Founder CollectiveのChris Dixon、SV AngelのDavid Lee、Yahoo!のMarissa Mayer、Khosla VenturesのKeith Rabois。)

審査員たちは舞台裏で長時間激論をして、やっと決定に達した。前置きはこれぐらいにして、では勝者をご覧いただこう。

優勝: Layer

Tomaž ŠtolfaとRon Palmeriが作ったLayerは、どんなモバイルアプリにも10行足らずのコードでコミュニケーション機能を持たせられる、という通信プラットホームだ。しかも同じくLayerを実装している異なるアプリ同士でも、テキスト、音声、ビデオ、ファイル共有などのコミュニケーション行為ができるのだ。

Layerは、Webアプリケーションもサポートしたい、という野望を持っている。ただし今のところは、iOSとAndroid向けのSDKをリリースしているだけだ。では、デベロッパたちをLayerファンにするためにはどうするのか? 初期採用者には無料にするが、そのアプリ上のLayerの実装がユーザたちに快調に利用され始めたら、若干のクラウド利用料金を払っていただくのだ。

本誌がLayerを紹介した記事はこれだ

情報開示: LayerにはCrunchFundもシード資金を提供している。このVCのファウンダの一人Michael Arringtonは、本誌TechCrunchのファウンダだ。

準優勝: Dryft

Swypeの協同ファウンダRandy MarsdenとRob Chaplinskyが作ったDryftは、Androidタブレット用の新種のソフトウェアキーボードで、ユーザの手に適応することが最大の特長だ。タブレットの画面に現れる従来のキーボードと違って、Dryftのキーボードはユーザの手が今あるところに出現する。そうして指の位置とキーがマッチしたら、Dryftは打鍵された文字を正しく読み取って表示する。タブレットに内蔵されている加速度計を使って指圧(ゆびあつ)の変化を検出するので、タイピングのエラーも少なくなる。

本誌がDryftを紹介した記事はここにある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


TechCrunch版「今日のAppleイベントまとめ」

Appleのクパチーノでのイベントがやっと終わった。すでに大量の記事が書かれているが、さらに多くの記事がこれからアップロードされる。読者がいささか混乱しても責められないところだ。そこでAppleがこの数時間で発表した内容を以下に簡単にまとめてみた。TechCrunch版の「Appleイベントのまとめ」というところだ。

ハードウェア

AppleはiPhoneを2種類発表した。iPhone 5SiPhone 5Cだ。名前からも察することができるが、5SはiPhone 5の後継となるハイエンド機で、64ビットの強力なA7CPUに加えて、モーション処理用のM7コ・プロセッサを装備している。Touch ID指紋センサーがホームボタンに内蔵された。5Sの筐体はiPhone 5とほとんど同じ寸法だが、カラーバリエーションが増えて印象が変わった。白(いや銀らしい)、黒に加えて長らく噂に上っていた金が加わった。

カメラも大きく改良された。5Sのカメラはスペックとしては依然8メガピクセルだが撮像素子面積は拡大され、画質は向上した。720pのHD画質で120コマ/秒のスローモーションが撮れる。True ToneデュアルLEDフラッシュで写真が青みがかったり白飛びしたりするのを防ぐ。バーストモードでは毎秒10枚の静止画が撮影できる。

これらはすべて重要かつ歓迎すべきアップグレードだが、今回新たに搭載されたTouch ID指紋認証がもたらす影響が長期的には非常に大きいものになるかもしれない。

あと、面白いことに、今回の5Sの投入で製品ラインから消えたのは4Sではなく1年前に発表されたiPhone 5だった。これまではいちばん古いモデルが製品ラインから落とされていたのだが、今回AppleはiPhone 5と5Sの間で販売が分散することを嫌ったのだろう。キャリヤ契約ありの場合、16GBiPhone 5Sが199ドル、32GBが299ドル、64GBが399ドルとなる。発売開始は9月20日だ。

ここ数ヶ月無数の噂やリークの対象となってきた5CはApple初のiPhone廉価版モデルだ。予想通り5Cはカラフルな出で立ちで登場した。Appleはプラスティック・コートされたスティールフレームで筐体を強化し、アンテナとしても使っている。5Cの外観はこれまでのiPhoneと大いに違うが内部は4インチのRetinaディスプレイ、A6プロセッサなどiPhone5ほとんど同一だ。

5Cにもキャリヤ値引きはあるが、単体購入の場合、16GBの5Cは549ドル、32GBが649となる。たしかに5Sやこれまでのモデルに比べれば安いが、この価格ではこれまで言われていたように5CによってAppleが途上国の市場で大きくシェアを伸ばせるかどうかは疑問だ。

われわれのDarrell Etherington記者はクパチーノの会場で新モデルを短時間手に取ってみることができた。両モデルともに好感を持ったようだが、特に5Cに将来性を見出してる

9月18日にiOS 7公開

AppleはiPhoneの新モデルだけでなく、新しい強力なソフトウェアも発表した。iOS 7は9月18日から一般にダウンロードできるようになる。ただしすべてのiOSデバイスがアップグレードの対象となるわけではない。iOS 7はiPhone 4以降、iPad 2以降、iPad mini、第5世代iPod touchで作動する。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


SamsungのGalaxy Gearスマートウォッチを試した―予想より上出来で私は欲しくなったが消費者は?

Galaxy Gearには当初懐疑的だったが、こうして少し触れてみると、これはすごい製品だ。私は間違っていた…といってもまだこの製品に完全に納得したわけではないのだが。

ともかくSamsungのガジェットのデザイン能力がトップクラスであることは認めねばなるまい。先週ウェブに流れたリーク画像の醜いデバイスとは大違いだ。しかも手首にはめているのを忘れるくらい軽い。

それでもこのガジェットはかさばるスポーツ・ウォッチに近い。ファッショナブルなディナーの席に身につけていけるようなものではない。歩数計とフィットネスアプリがデフォールトで装備されていることでもそれは明らかだ。カメラ部分がバンドから突き出しているのも選んだ色によってはあまりスマートには見えない。

1.63インチのAMOLEDディスプレイもかなり目立つ。300×300ピクセルでイベント会場のぎらぎらした照明でも見やすかった。スクリーンをタップするとカメラで記念写真を撮ることができる。しかし190万画素なので画質にはあまり期待できそうもない。

バッテリーがどれくらいもつかは依然として分からない。Samsungは「通常の使い方なら1日分の作業に耐える」としているが、私が聞いて回ったところでは誰一人その「通常の使い方」の中身を知っているものはいなかった。これまでSamsungは製品の性能に関して誇大広告というむしろ内輪に発表してきたので今回もそうであると期待したい。そうでなければGearに対する好意的評価はたちまち消え失せるだろう。

しかしもちろんハードウェアは問題の半分に過ぎない。Galaxy Gearのソフトウェアはうまくいけば最大の資産になるし、そうでなければ最大の厄介ものになる。

まず現状ではGearのソフトウェアはあまり使いやすいとはいえない。Gearの操作はすべてタップとスワイプで行うのだが、私が試した個体はときどき正しく反応しないことがあった。うんとゆっくり操作するのでないとページの遷移はつっかえたり、止まったりする。S Voice音声コマンドも同様に問題が多いと感じた。もっとも混雑したうるさい会場で次のジャーナリストが順番を待つ中でのテストだったことが影響しているかもしれない。いちばんいらいらさせられたのはGearを覗こうとして腕を上げても、(そうすれば起動するはずなのに)起動しないことが何度かあったことだ。

現物を見るまで私はGalaxyを完全に無駄骨折りだと思っていた

そういうわけでソフトウェアに関してはSamsungはまだ細かい点で改良の余地を大いに抱えているが、まだ公式リリリース前なのでやむをえない面はある。ローンチまでに修正されると期待したい。で、どこにいちばん感心したのか? まずSamsungは有力デベロッパーを何社かにアプリをGear用に移植させるよう説得することに成功した。RunKeeper(ランニングの記録)、Path(小グループでのSNS)、Vivino((ワインボトルをスキャンして情報を得る)などの人気アプリがすでにGear化されている。

Samsungによればローンチまでに70種類程度のアプリを用意できるということだ。サードパーティーのデベロッパーが長期に渡ってGearのサポートを続けるかどうかがプラットフォームとしての成否を分けることになる。しかしアプリに関して注意点がある。Gearには同時に10種類のアプリしかダウンロードできないのだ。この制限はデベロッパーにとって大きな障害になりかねない。

現物を見るまで私はGalaxy Gearを完全に無駄骨折りだと思っていた。正直、むやみに金だけはある大企業がスマートウォッチというバズワードに浮かされて作ったどうせ中途半端な製品だろうとタカをくくっていたところがある。今でもSamsungのプロダクト・デザイン方針が100%正しいかどうかには確信がもてない。いくら大量に売れそうな製品とはいえ、Gear専用アプリ以外作動しないというのは大きなハンディキャップだろう。これまでもSamsungはソフトウェアのアップデートがさほど速いほうどはなかった。

しかしそういう問題はあるものの、SamsungはやはりGearでひとつの突破口を開いたと思う。私はPebbleのユーザーだが、ほんの短時間Gearに触れただけで強く羨ましい思いをさせられた。Pebbleにはスマートウォッチとしてごく少数の基本機能しかない。それがPebbleよりほんのわずか重いだけでGearにはありあまるほどの機能が仕込まれている。私のようなガジェットオタクがいつまでこの誘惑に抵抗できるか? どうも抵抗できそうにない気がしてきた。

しかしSamsungにとって一般消費者を納得させることができるかが重要だ。あけすけに言ってしまえば、299ドル払ってできることといえば、ポケットからスマートフォンを取り出せばできることのごくわずかの部分しかない。さて、どうなるか?

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Samsungがスマートウォッチ、Galaxy Gearを発表―9月25日から出荷

レイディーズ・アンド・ジェントルメン、長らくおまたせしました。これがGalaxy Gearです! Samsungが長らく噂になっていたスマートウォッチ、GalaxyGearをお披露目した。幸い、以前リークされた写真のいくつかに写っていたような奇妙なデザインではないことが判明した。詳しい情報などどうでもいい、ともかく1個欲しいという読者(変人だ!)のために急いで付け加えると、GalaxyGearの販売開始は9月25日から、299ドルという。アメリカでの販売開始は10月になり、当面Galaxy Note 3とのみ連携する。

Samsung Telecommunications Americaの社長、Gregory LeeはプレスイベントでGalaxy Gearを腕につけているところを一瞬だけ見せた。そこで先週流れたこのガジェットの写真は開発のごく初期のモデルだったことがわかった。とはいえ、公式に発表されたモデルも相当に大きい。手首の細いユーザーは注意が必要だろう。

「これが世界の新しいファッション・アイコンになることを期待している」とSamsungのモバイル事業の責任者JK Shinは述べた。Shinによれば、このデバイスは通話の発信、受信が可能で、SMSのアップデートを通知し、写真が撮れるという。いささか奇妙なことに、ShinはGalaxy Gearについてはほんのわずかしか時間を割かなかった(目新しい情報といえばGalaxy Note 3がAndroid 4.3を搭載しているということぐらい)が、後でSamsungのIFAチームがもう少し詳しい情報を補足した。

Galaxy Gearについて現在判明している情報は以下nとおりだ。ディスプレイは1.63インチAMOLED、噂されていたとおり、S Voiceによる音声コマンドで接続されたSamsungスマートフォンの操作が可能。写真で見るとおり、6色のモデルが用意される。CPUは800MHz、512MBのRAMを内蔵する。心配されたバッテリー容量だが、315mAhで、Samsungによれば「通常の使用(正確にどういう条件を想定しているのかは不明)であれば1日もつ」そうだ。

将来に向けて重要なポイントはSamsungが健康関連のアプリを始めとしてサードパーティーのデベロッパー支援する姿勢を強く打ち出したことだろう。スマートウォッチの発売時にはMyFitnessPalとRunKeeper加えてソーシャル分野ではPathとHighlightのアプリも提供されるという。Engadgetによると、Gearの発売時には70種類程度のアプリが利用可能になるようだ。

残念ながらSamsungのプレスイベントでは実物に触れる機会がなかった。実際の使用体験はどうなのだろう? われわれは新しい情報が入り次第アップデートする。

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Androidのアクチベーション累積総数が10億台を超える, 近くスマートウォッチも?

Appleは今朝(米国時間9/3)、これまで噂が増殖していた9月10日のイベントを正式に発表して波紋を呼んだが、Googleがそれを黙って放置するはずがない。Google+のSundar Pichaiのポストによると、これまでにアクチベートされたAndroidデバイスは10億台を超える。Androidのアクチベーションはここ数か月とくに急増しているから、それは意外な数字ではないかもしれない。7月にCEOのLarry Pageは、Androidの一日あたりのアクチベーション数は150万、総数は今年の初めに9億に達した、と言った。

もっと不思議なのは、Androidの次のバージョンのニックネームだ。デザートの名前を表す一般名詞、という伝統を捨てて、Android 4.4は、最初に考えられていた“Key Lime Pie”ではなく、特定の商品名である“KitKat”になるのだ。ただしまだ、ローンチの日程は発表されていない。KitKatはご存知のようにNestleのチョコレート菓子だが、Googleが払うブランド使用料あるいはNestleが払う広告費相当額などはまだ公表されていない(※下記)。ただしAndroid 4.4の宣伝は、すでに大々的に始まっている。

※: アップデート: GoogleがBBCに対して確認したところによると、KitKatを発案したのはGoogle側で、使用にあたって両社間にお金の行き来はなし、とのこと。

Nestleはすでに、奇妙な相乗り宣伝を開始している。Androidのロゴが印刷されたKitKatを見つけた人は、Nexus 7とGoogle Playのクレジットをもらえるのだ。まるで、Willy Wonkaだね。実際にそれは、店頭でもう始まっている。両社の合意は、今年バルセロナで行われたMobile World Congressで隠密裡に形成されたようだ。でも、6か月も隠しおおせたとは、すごいね。Androidのロゴ入りKitKatは5000万個も発売されたというのに。

しかしAndroidの話題は、新バージョンのニックネームだけじゃない。どうやらAndroidは、そのスコープを拡大するようだ。できたてほやほやのAndroid KitKitのランディングページには、“Android体験をすべての人に届ける”、という目標が掲げられている。つまり、今後はいろんなハードウェアに拡大する、ということか(Google Glassにかぎらず)。Motorola Mobilityの買収やAsusやLGとのハードウェアパートナーシップによってスマートフォンとタブレットには進出したが、昨年は無発表でWIMM Labsを買収したりしているから、Android KitKatはスマートウォッチにも載るかもしれない。

[Sundar Pichaiの画像に見られる等身大のAndroid KitKatを作ったのは、Themendousだ。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


機体を3Dプリントで作るリモコン無人機ヘリHex AirbotがKickstarterで早くも目標額の20倍に

Hexの小型無人ヘリAirbotは、中国のハードウェアアクセラレータHaxlr8rの二度目のデモデーに登場したが、チームはついにその安価な航空機を一般市販することを決意し、Kickstarterで資金の募集を開始した。

基本的な部分では、特異な点は何もない。そのほかの消費者向け無人機と同じく、Hexの機もBluetooth 4.0のあるスマートフォンでコントロールし、飛行時間は7分、別売のカメラモジュールを取り付けて飛ばせることもできる。姿勢安定システムを内蔵しているので操縦は楽だから、この小さなおもちゃで隣人たちを驚かして、楽しむのだ。

でも、これのどこが新しいのか? 消費者製品としてのリモコン無人機を作っているところは、すでに数知れずある。フランスのParrot、人気のARドローン、インドのSocial Drones、それに Andreessen Horowitzらが投資しているAirware、などなど。だから、競争はいよいよますます激しい。それに、あなたが平均的一般市民なら、こんなもの一体何に使うのか?と思ってしまうだろう。でもHexの連中は、他社に比べてアドバンテージがいくつかある、と信じている。

まず、この無人機の機体は完全に3Dプリントなので、HexのArnie Bhaduryによると、部分変更や、新しい機体をデザインすることが、相当容易である。

Bhaduryは曰く、“今ではハードウェア製品も、ソフトウェアなみに自由なアップデートが可能なのだ。だから、ユーザ自身によるカスタム化や個人化が十分にできる”。新たな機体や部品は3Dプリントでとても安くできるだろうから、そういったアクセサリ類も、今後はこの若い会社の収益源になるだろう。

お値段にも、文句のつけようがない。いちばんベーシックなバージョンでわずかに50ドルだから、ハードウェアハッカーたちの週末のひまつぶしに最適だし、Airbotが搭載しているArduino互換ボードをいじくって遊んでもよい。いちばんお高い469ドルのバージョンでは、ビデオ撮影送信モジュールと、そのビデオをリアルタイムで見るためのゴーグルが2基付く。Kickstarterに出てからまだ1週間だが、最初の目標額1万ドルはとっくに超えて、今や20万ドルに迫る勢いだ(日本時間9/3 18:00)。締切りは10月10日だから、時間はまだたっぷりある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsungの奇怪なスマートウォッチ、Galaxy Gearの詳細リーク情報

Samsungは、注目のスマートウォッチ、Galaxy Gearを数日のうちに発表する準備を進めているが、最近の新製品の例にもれず、サプライズを台無しにするリーク情報が既に出回っている。 VentureBeatは、初めてと思われるGalaxy Gearの本格的リーク情報を入手した。そして、その内容は、かなり奇怪だった。

この数年シーンに飛び込んできた他のスマートウォッチ ― Pebble、MetaWatch、さらにはSonyの腕ガジェットファミリーを想像されたい ― とは異なり、Galaxy Gearはいかにもデカイ。VenutreBeatによると、正方形のディスプレイと周囲のベゼルを合わせると、時計のサイズは対角線で3インチ(7.5cm)ほどで、内部用のプロモーションビデオから取った画像を見ると、見た目はGalaxy S4に縮小光線を当てたようだ。デリカシーが感じられない。私は腕時計オタクではないが(その手のことはJohn [Biggs]に任せた)、人間が着用するものに関して、大は小を兼ねるとは思えない。

まるでGalaxy S4に縮小光線を当てたよう

しかしいつものSmasung流で、Gearには、ストラップに埋め込まれた4メガピクセルカメラ、WiFi、スピーカー、Samsungのスマートフォンにボイスコマンドを送るためのマイクロフォン等が詰め込まれている。

おそらく最大の失望は、Galaxy Gearのバッテリーが10時間しか持たないことだろう。これは、最新のスマートフォンであればまあまあだが、腕時計のバッテリーをそこまで心配したい人がいるだろうか。メーカー発表のバッテリーデータが楽観的であることを考えると、初期購入者たちにとって大きな問題になるだろう。

数多くの「内蔵Androidアプリ」と、モバイル・フィットネスと健康管理に対するかなりの注力は、この野心的デバイスにアイデンティティー・クライシスをもたらしかねない。これは平均的スマートフォン・オタク向けなのか、それともフィットネス・マニア向けなのか、両方なのか。VentureBeatの記事はGlaxy Gearの現時点で最も正確な姿を報じているが、Samsungには、なぜ人々がこういう物を欲しがるのかという正当な理由を説明してほしい。

個人的な意見を言わせてもらえば、私がPebbleのようなデバイスを、もっと大げさなガジェットより好む理由は、数少ないことをうまくこなすことに集中しているからだ。通知? もちろん。運転中にBluetoothで曲を変える? 簡単。SamsungはGalaxy Gearでスマートウォッチのレシピに山ほどの複雑さを盛り込んだが、それは、人々の期待に答えない要素がたくさんあることも意味している。

しかし、韓国のエレクトロニクスの巨人に、時々この種のリスクを冒す余裕がないという意味ではない。こういうおかしな第一歩が、後に驚くほどの成功を引き出すというのはよくあることだ ― それは誰もが知っている。Samsungはそのデザイン力と生産力を擁して、数年のうちにスマートウォッチのデファクトメーカーにとなるかもしれない。しかし私は、現時点でGalxy Gearの全貌を見ているとはまだ信じていないので、今週のIFA 2013で行われるSamsungの発表に注目したい。本誌でも詳しく報じる予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


NSA、国連ニューヨーク本部も盗聴(Der Spiegel報道)

米国と国々との間で、一時は秘密だったNSAスパイ問題に関する緊張が高まる中、ドイツのDer Spiegel紙は今日(米国時間8/25)、NSAが国連のニューヨーク本部を一年近くにわたり盗聴していたと報じた。

Der Spiegelは、セキュリティーコンサルタント転じて情報漏洩者、エドワード・スノーデン「由来」の文書を多数挙げ、NSAが国連のテレビ会議システムを2013年夏に初めてクラックしたことを示した。

Der Spiegelが入手した文書の中には、関係者が自分たちの行動を説明する一種陳腐な文章も見られる — 「このデータトラフィックは、国連の内部テレビ会議の様子を伝えるものだ(イエィ!)」と書かれたものもある。その後、解読された会話の数は12から458へと増大し(まず間違いなくそれ以上に増えただろう)、NSAが国外組織に対する監視強化を続けていたことが伺われる。

しかも、NSAがこの方法で標的にした組織は国連だけではない — これもDer Spiegelが入手した文書は、Special Collection Serviceというプログラムの存在を示しており、これはNSAによる世界80カ所の大使館および領事館の監視を可能にするものだ。標的リストの中には、国際原子力機関(IAEA)および欧州連合も含まれているが、これらの組織にNSAがどこまで侵入に成功したのか正確なところは現時点では不明だ。もはや驚くことではないだろうが、Special Collection Serviceは「テロリスト対策とは全くと言っていいほど無関係」なよくできた計画であると、Der Spiegelは書いている。

これは当惑させる新事実ではあるものの、国連が国際スパイ活動の舞台になったのは初めてとはほど遠い。英国議会のClare Short議員は2004年に、英国諜報員が当時のコフィー・アナン国連事務総長をスパイしていたことを暴露し、The Observer紙は、2003年の米国によるイラク侵攻直前に安保理事会メンバーを含む国連高官に対する監視を強化するようスタッフに指示する、NSA高官の漏洩した書簡を公開した。

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(翻訳:Nob Takahashi)


AWSのサーバー問題で、Instagram、Vine、Airbnb、IFTTTらがダウン

休日の残った時間、みんなが何をしていたのかをInstagramやVineで見て過ごそうとしてた人たちは、おそらく苦労したことだろう。どちらのサービスも1時間以上停止していた。おそらく、Amazon Web Servicesの問題のために。

はじめにこの問題をTwitterで公式に認めたのはInstagramで、Vineが約30分後に続いた

サービスの不具合に対するツイートの波は、東海岸時刻午後4時頃から始まり、料理の写真や念入りに仕上げたビデオをシェアできなくなったことをユーザーが知るにつれ、苦情は増えるばかりだった。さらにTwitterを探ると、Amazon Web Servicesに依存している他のサービス — NetflixIFTTT Heroku、およびAirbnb等 — も同じ問題を経験しているようだ。現時点で、InstagramとVineは、徐々に復旧しつつあり、Netflixのダウンを嘆くツイートもおさまったきたが、IFTTTのウェブサイトは未だに普通状態だ。

Amazon Web Servicesのダッシュボードをざっと見たところ、同社のノースバージニア・データセンターに何らかの問題があり、それがすべての根源のようだ(Airbnbが、今日午後のツイートで状況を確認した)。Amazonは、EC2、リレーショナルデータベース、およびロードバランサーの問題について過去2時間律儀に報告を続けているが、最新情報によると、彼らは根本的問題を突き止め、現在残る混乱の解決につとめているようだ。Amazonは、EC2で起きたことを最初に解明した認識した。

西海岸時刻午後2:21、われわれは性能問題の根本原因を突き止め、これを修復した。EBS下のインスタンスは現在正常に稼働している。影響のあったボリュームの大部分は通常通り運行しており、現在、未だに性能低下の見られるインスタンスやボリュームの改善につとめている。

次に、ロードバランサーの問題に触れた。

西海岸時刻午後2:45、われわれは1カ所のAvailability Zoneのロードバランサーに影響を与えていた接続性問題の根本原因を突き止め、これを修復した。複数のAvailability Zoneにおけるバックエンドインスタンスのロードバランサーに関する接続性問題が緩和された。引き続き問題のあるロードバランサーの改善につとめている。

ともあれ、最悪の状態は回避されたようだが、今後も本誌は最新状態のチェックを続ける。みなさんにおかれては、これらのサービスに費やせなかった時間を賢く過ごした(=Twitterで不平をこぼすだけでなく)ことと期待している。

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 (翻訳:Nob Takahashi)


要らないアカウントを自動的に削除してくれるサービスJustdelete.me, ただし現在のバージョンは0.001ぐらいかな?

出不精になってほとんどあらゆることをインターネットに依存していると、自分で管理しなければならないアカウント情報が増えすぎてたいへんだ。しかも、日常欠かせない重要なサイトだけでなく、その多量のアカウント情報の中には、できれば正式にアカウントを削除して無にしてしまいたいものも少なくない。放っておくと悪用されないとも限らないから、いらなくなった大量のアカウントは本当に厄介者だ。なんとかしてくれぇ!

イギリスのデベロッパRobb LewisとデザイナーのEd Pooleも、われわれと同じ願望を共有していた。そして作ったのがJustdelete.me、その名が示すとおり、アカウントのためのごみ箱だ。

それは一見とても単純なサービスで、上の図のようなデザインで、あなたが使っているかもしれないWebサービスのリストが表示される。ただしこれらのリンクは、トップページではなくアカウントを削除するページを指している。作者のLewisは、簡単に自動的にアカウントを削除できるサイトと、ユーザ自身の対話的行為を経ないとアカウントを削除できないサイトを区別している。もちろん、厄介なのは後者だ。

Lewisが最初に候補として表示するサイトの中にも、カスタマサービスとコミュニケーションしないとアカウントを削除できないサイトが10ある。NetflixとSteamとStarbucksとWordPressにいたっては、アカウントを削除できない(ようだ)。もちろん、アカウントの削除を分かりにくくするのは、それらのサイトの利益のためだ(邪悪な目的の場合もある)。何をやってもだめなので、お手上げになって、クソッ!とつぶやいたとき、あなたはまんまと彼らの魔の手にはまってしまうのだ。

Lewisが作ったJustdelete.meも、その点ではまだ完璧な完成度ではない。彼も自分のブログ に正直に書いているが、現状のJustdelete.meは開発途上国ならぬ開発途上ソフトウェアだ。彼はユーザや読者からのアイデアをクラウドソース方式で求めているから、それが盛り上がっていけば、このプロダクトには大きな将来性がある、とぼくは感じる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


老人在宅モニタ機器の情報化とネットワーク化とモバイル(移動)化を初めて実現したAmulyte

テレビコマーシャルから流行語になった“I’ve fallen and I can’t get up”(転んじゃって起きれないの)は、今やお笑いネタにもされているが、でも実際にあなたのおじいさんおばあさんがそんな状況になったら笑い話ではすまされない。

カナダのWaterloo大学の同級生Jaclyn KonzelmannとPerry Haldenbyにも祖父母がいるので、今出回っている高齢者用のモニタリングシステムのどーしょーもない限界に気づき、もっと良いものを作ろう、と思い立った。それが、Y Combinatorの支援で立ち上がったAmulyteとその製品、ご老人用のより“スマートな”救命ガジェット(lifeline)だ。

Konzelmannは開口一番、“これまでの製品はどれも、30年前の技術を使って基地局だけに接続する”、と言う。そもそも、それを身につけた状態でずっと家の中にいるならよいが、ばあちゃんがちょっと散歩に出かけたときはどうなるのだ? バスに乗って遠くの友だちを訪ねた、なんて“想定外の”事件が起きたら?

ばあちゃんは、予約価格99ドルを払って、Amulyteを買うべきだったのだ。同社の、その名を“お守り(amulet)”に借りたガジェットは、首にかけたりポケットに入れておく小さなペンダントで、シンプルな外見だが中身は濃い。Amulyteはセルラー無線、WiFi、GPS、加速度計、そして全体をコントロールするマイコンを搭載しており、しかも電池は一週間もつ。最終製品はスピーカーとマイクを搭載して双方向通信ができるようになる予定だが、この小さなペンダントにそれらを詰め込むのが難しい。

もちろん、部品はユーザには見えず、見えるものは真ん中にある大きな’help’ボタンだけだ。そのボタンを押すと、あらかじめ設定されている連絡先全員に、音声やテキストで緊急情報が行く。深刻な状態なら、救急サービスも呼び出せるが、その区別の方法は目下検討中だ。

また緊急時でなくても、当人の身体情報をいつでもチェックできる。活動のレベルや位置などだ(WiFiを使うので屋内でもよい)。それらの情報はリアルタイムで送られ、介護担当者などがリモートで状態を知ることができる。もちろん、異変があれば駆けつける。

このような、ネット接続型のハードウェアの多くがそうだが、Amulyteもその利用に課金するつもりはない。Konzelmannは曰く、ハードウェアの代金だけでコストは十分にカバーできる。ただし月額30ドルの会費を払うと、携帯電話的にも使えるし、またAmulyteの健康モニタポータルにもアクセスできる。

老人モニタ器具/システムの革新を目指すスタートアップは、Amulyte以外にもある。バージニア州のBeCloseは昨年、独自の在宅モニタリングシステムを発売したし、Livelyは人間ではなく、家中のいろんな物の位置や状態を追う。それらの中でAmulyteの差別化要因は、家の外でも使えるし、介護者をはじめ複数の連絡先に情報が行くことだ(緊急時送信と常時モニタリングの両方)。文字通り“スマートな”製品だと言える。

ただし製品の完成と発売は数か月後だ。今二人はもっぱら、デザインを磨き上げ中で、いろんなプロトタイプ機を地元の老人ホームでテストしている。評判は概して良いが、消費社製品としての完成は来年初頭とのこと。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


スマートフォンを高度なDNA検査機器に変えるBiomeme, へき地でも正確な疾病診断が可能に

スマートフォンのアクセサリは今ではものすごく種類が多いが、でもそのほとんどが、第一世界の…ぜいたくな、どうでもよい…問題を解決するものばかりだ(栓抜きのついたスマホケースとか)。でもたまには、取り残された世界に変化をもたらそうとするものもある。Dreamit Venturesが資金を提供しているBiomemeの連中はこのほど、iPhoneやiPod touchをDNA複製マシンに変えて、病気の診断や治療を都市から遠い僻地にも提供できるデバイスを開発した。

(聞かれる前に言っておこう。Androidのサポートも今準備中だ。)

そのデバイスの高度な技術はもっぱら、qPCR thermocycler(定量PCRサーモサイクラー)と呼ばれるDNA複製増幅法に依存している。その装置を使うと、少量の細胞からでも詳細なDNA情報を知ることができる。疾病の診断には理想的だが、使用技術が難しい、値段が高い、などのため、利用できる医療機関/研究機関は限られている。そしてそこが、Biomemeの出番となる。

同社の5人のチームは、1年足らずで、精度が高価な装置並でお値段は格安というサイクラーを作り上げた。お安いのは、頭脳の部分をBluetoothで接続されたスマートフォンが担当するからだ。では、その仕組みを見よう。

まず、ユーザのスマートフォンを同社のモバイルPCRマシンにBluetoothで接続する。次に別売のテストキットを取り出して、そこにごく少量のサンプルを取り出す…テストキットは使い捨てなのでこれが同社の収益源になる。サンプルテストのための簡単な準備を行い、サンプルをマシンの上部にロードし、結果を待つ(協同ファウンダで事業開発を担当するMax Perelmanによると、以上一連の作業は手の不器用なVCたちですら間違えないだろう、と言う)。

このプロトタイプの、3Dプリントで作った筐体中にはArduinoが鎮座してかんじんのお仕事をする。ヒーターとファンを制御してマシンの温度を調節、励起光源のコントロール、スマートフォンとのワイヤレス通信、などなど。一方、スマホ側ではカメラが活躍してDNA配列の発光状態をアプリに伝える。そしてその専用アプリが、DNAの状態を疾病の特徴と対照する。このハードウェアの今のバージョンは、まだかなり荒削りで、しかも大量のオープンソースコードをセキュリティ的に無防備で使っている。でも協同ファウンダのMarc DeJohnは、当面はこれでよい、と考えている。

この、スマートフォンを電脳として使うPCRマシンは、予価が1000ドルだが、今後医療世界で需要が増えれば、興味を抱(いだ)いた消費者が気軽に買えるぐらいの値段にはなるだろう、という。そうなると、DNA検査の民主化という、たいへんな事態が訪れる。

しかしPerelmanによると、スマートフォンを利用する医療検査機器に対して合衆国の規制はまだ寛容でない。サラダ菜の葉っぱのDNAを調べるぐらいしか、できない。そこでBiomemeは、南アメリカやアフリカに進出して分散検査システムを構築することを考えている。そして各地の小さなラボが、リアルタイムで疾病の検査を行い、結果を専門医に送るようにしたい、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


クラウドをテレビに持ち込むDellのProject Ophelia, やっとテスターたちが実機を手中に

Googleの35ドルのドングルChromecastが今週メディアを賑わせたが、テレビのHDMIポートに挿入するおかしなガジェットを作っているのはMountain Viewの連中(==Google)だけではない。

DellがAndroid内蔵のドングルProject Opheliaを発表したのはさかのぼって1月だが、そのとき言われた発売予定日がとっくに過ぎてからは、わずかにあった世間の関心もかき消えてしまった。でも今回はやっと、まだ本格立ち上げは数か月後らしいが、ともかくテスターたちに配るための初期製品ができたようだ。

Project Opheliaは、CES 2013で初お目見えした。OpheliaをテレビなどHDMI入力のあるディスプレイにつなぐと、Android 4.0が立ち上がって、Webを閲覧したりGoogle Playストアからアプリをダウンロードしたりできる。もちろんこういう製品は前からあり、テレビに〔主にUSBで〕つなぐための小さなAndroidデバイスは、あちこちのクラウドファンディングサイトに登場しただけでなく、中国の大量注文サイトにも、非常に多種類現れた。今となっては、ずいぶん昔からあるような気さえする〔今でもAmazonやYahooオークションの業者店などで数種類が売られている〕。

しかしOpheliaの大きな差別化要因は、Dellのクラウドコンピューティング技術Wyseだ。それがあるためユーザは、いろんなことができる。たとえば自分のPCやサーバ上のファイルにリモートアクセスできたり、CitrixやVMwareの仮想マシンに接続できる。DellはOpheliaの大企業利用をあくまでも強調したため、お値段は100ドル近くとされた。でも、もっとも異様なのは、PCメーカーとしての巨大企業が、こんな奇妙でマイナーな製品に手を出したことだ。

しかしPC市場の現状を見れば、Dellほどの企業がOpheliaのような変な製品を出す理由も理解できる。PCの需要は落ち込み、消費者はモバイル製品に乗り換えつつある。だから、PCメーカーでしかなかったDellにとっては、今のPC市場の動向がDell自身の大きな傷ともなる。たとえば同社の最近の決算報告では、消費者向けPCの売上が前年比で9%落ち込んだ。だからOpheliaのような、一見ぱっとしない製品への進出も、消費者と企業の両方に売れるとして自己正当化される。でも、企業や一般消費者がそれを欲しがるためには、お値段と機能だけではだめだろう。Ophelia(オフィーリア)が、あの有名なシェイクスピア劇のヒロインと同じ運命にならないことを、Dellのために心から祈りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ビデオ・コンシェルジュサービスの5by、スマートフォンおよびスマートTVにも対応を計画中

退屈で仕方がない中、何も生産的なことなどやる気にならず、何時間もYouTubeを見て過ごしてしまうという経験が、誰にでもあることと思う。但し、そうした中ですら不満を感じてしまう。即ち、そうした何もやる気がしないほど退屈した心をすら、楽しませてくれるビデオになかなか出会うことができないのだ。

こうした問題こそ、5byが対処しようと考えているものだ。モントリオールに拠点をおくこのサービスを立ち上げてCEO職に就いているのはGreg Isenbergだ。モバイル向け音楽推奨サービスにやや似たスタイルで、「キュレーション」を前面に押し出したウェブビデオサービスを提供しようとしている。

外見的に5byはビデオ版Songzaともいったようなサービスだ。その言葉の意味するところは試してみればすぐにわかることだろう。こうしたサービスの場合、たいていはサイトを訪問すると数多くのビデオが掲載されているものだ。しかしこの5byの場合は違う。まずはカテゴリのみが表示されているのだ。曰く「Blowing You Away」(びっくり)、「Killing Time」(ひまつぶし)といったたぐいのものだ。気になるカテゴリを選ぶと、さらに細かなジャンルを選ぶことができる(「Animals」や、個人的に最も気に入っている「Space」などといったジャンルが用意されている)。ここでジャンルを選べば、そこでビデオ(YouTubeないしVimeoのビデオが使われている)が表示されるという仕組みだ。

ビデオの上映が始まると、画面にはさまざまなリアクション用ボタンが表示される。笑ってしまった場合にはそうした場合用のボタンがある。気に入らなかった場合には、その旨を意思表示するボタンもある。もちろんいつでもビデオをスキップできるようにもなっている。こうした利用者からのリアクションは5by側で集約され、嗜好に関する情報は、好みのビデオを提供できるようにと活用される。

やり方としては非常にシンプルなもののように思えることだろう。Isenbergによると、これがとてもうまく機能しているのだとのことだ。彼は当初、他のメンバーとともに、今年3月に行われたLaunchカンファレンスにて「リーンスタートアップ」形式で本サービスを立ち上げた。そして数千の訪問者を獲得し、それぞれサイト上で12分程度の滞在時間を楽しんでもらうことに成功したそうだ。それからしばらくして、現在ではサイト滞在時間は19分程度に伸び、集めたビデオ本数も10万本を超えるのだとIsenbergは話している。

今のところ、コンテンツキュレーションはすべて5by内の少人数チームが担っている。もちろん、複数ソースから魅力的なビデオを選んでくるためのプログラムは利用している。ViceやEpic Mealなどの人気ビデオを集め、適切なカテゴリに分類して利用者に提供しているのだ。利用者の拡大に伴ってニーズも増え、キュレーションサービスを社内リソースのみで行うのは難しくなっていくのだろう。5byのマネタイズプランはStumbleUpon同様にCPVモデルによるところもある。しかしIsenbergによれば、キュレーターとしての存在感もまた、利用者からの人気を集めているものなのだそうだ。

ところで、楽しむためのビデオコンテンツと、そして広告ビデオとの境界が曖昧になってきているのも5byにとっては追い風となるのだろう。BuzzFeedを見てもわかるように、広告コンテンツであっても積極的にシェアしようとする人たちも多い。こうした動向の中、キュレーターとしても通常のコンテンツに加えて、ネイティブ広告を配信してビジネス化するチャンスが生まれているわけだ(5byは利用者の好みを把握しているので、この面からも効率的な配信が行えるかもしれない)。Isenbergによると、まずはPlayboyがネイティブ広告の配信元として提携に名乗りをあげているのだとのこと。

5byが今後考慮すべきは、PCを見ながらのビデオ体験の満足度についてだろう。PCを設置しているデスクの前でビデオを見ても楽しめないことが多い。すなわち5byはPCのみでなく、他の環境にもサービス展開を広げていくことが必要だ。Isenbergもこのことは認識しており、現在はiOSアプリケーションを開発中であるとのこと。モバイル環境では、他のことをしながら端末を操作するというようなことも多。そうしたことを視野に入れて、利用者の興味をいっそう掻き立てるように、カテゴリ分類に工夫を加えようともしているところなのだそうだ。

さらにIsenbergの話によれば、今後のスマートテレビ時代を見据えて、2つの有名番組制作社と提携に向けた話し合いが進んでいるのだとのこと。ネットワークに繋がったテレビでYouTubeを見ても、多くのコンテンツの中で迷い、面白いコンテンツを見逃してしまうのが一般的な話だ。そこに5byの参入余地があるのだとされているようだ。5byがサービスの提供を始めてから、まだ日が浅い。しかし筆者の例で言えば、ビデオを見ながら過ごしてしまう時間がますます増えてしまっている。それもこれも5byのせいなのだが、これでもしマルチプラットフォーム化などをしてしまえば、さらに大きな問題になってしまうに違いないと思うのだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Googleの2013年Q2決算、予測に届かず。売上141億ドル、純利益32億ドル、1株当たり利益9.56ドル

またこの時期がやってきた ― Googleの会計第2四半期決算が発表され、それは多くの人々の予想とは違っていた。2013年Q2、同社の連結売上は141億ドル(前年同期比19%増)、純利益32.3億ドル、非GAAP1株当たり利益9.56ドルだった。

発表までの日々、アナリストらはウェブの巨人が何か大きい数字を発表することを期待していた ― Yahoo Financeによる総意は、非GAAP1株当たり利益10.78ドル、売上144.2億ドルで、今期のGoogleはいずれの数字も上回ることができなかった。明るい話題を探すとすれば、アナリストはGoogleの売上が前年比20%伸びることを予想し、Googleはそれをわずか1%下回っただけだったことくらいだ。

Googleの株価は、月曜日(米国時間7/15)に史上最高値を記録した後落ち着いていたが、本稿執筆時点で、時間外取引の株価は5%以上下がっている。

もちろん、気の早い一部アナリストがどう思おうとも、すべてが見た目ほど悪いわけではない。Googleの総広告売上は15%増で、これはGoogleの収益構造を踏まえると悪くない。広告と言えば、Googleの有償クリック数とクリック単価の数字に注目している人たちもいた。The Search AgencyおよびAdobe(VentureBeatによる)両社のレポートが、珍しく上昇予想で一致していたことを踏まえるとなおさらだった。結果的に両レポートは必ずしも全体像を描いていなかった ― Googleの有償クリックは前年比約6%減、クリック単価は23%増だった。Googleのトラフィック獲得コストは、前年同期の26億ドルから30.1億ドルに急増した。

そして、いっとき静かだったGoogleのハードウェア部門である。昨年Googleに買収されて以来ほとんど音無しだったMotorola Mobilityは、今月になって近日発売のMoto Xのティーザー広告を始めた。これはミッドレンジと目されるスマートフォンで、低価格と新奇なカスタマイズ・オプションによって波を起こすこと期待されている。おそらく今日この後、Googleが派手にMotorolaを応援する(今や恒例になりつつある)のではないかと私は予想しているが、発表によると同社のモバイルハードウェア子会社は、Googleの全売上に対してわずか9.98億ドルしか貢献していない。これはいくらMotorolaでも低すぎる数字だが、このところあまり新機種を売り込んでこなかったことを考えると強くは責められない ― ただし、MotorolaのGAAP経常損失が3.42億ドルだったことの説明はつく。

いつも通り、Googleは四半期決算に関する電話会見を東時間午後4:30/西時間午後1:30から行う。これは見逃がせない。CEO Larry PageはQ2を「すばらしい四半期」と呼んだが、物見高いアナリストたちの厳しい質問に晒されることになるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Elon Muskがサンフランシスコとロサンゼルスを30分以下で結ぶ超高速チューブ列車、Hyperloop構想を8月12日に発表へ

イーロン・マスク(Elon Musk)はスタートアップの万能ルネッサンス人間だ。彼は1年ほど前からもう一つの野心的な新交通システムについてヒントを漏らしている。どうやらその構想を詳しく発表できる時期が来たらしい。今日(米国時間7/15)、Muskは「Hyperloop交通システムの暫定案を8月12日までに発表する」とツイートした

ではまず今までに分かっていることを振り返っておこう。Muskが最初にHyperloopプロジェクトについて語ったのはちょうど1年前にPandoDailyのイベントでSarah Lacyと対談したときだった。マスクはこれを第5の輸送モードと名付け、「決して事故を起こさず、天候に影響されず、普通の旅客機の2倍も速い」システムだと述べた。

8月12日にならなければHyperloopが実際にどんなシステムとして構想されているのか確かなことはわからないが、マスクはAllThingsDのD11カンファレンスで「コンコルドとレールガンとエアホッケーのミックスのようなもの」だと述べている。このわずかな情報を元に専門家はさまざまな推測をしているが、有力な説は(空気抵抗を減らすため)減圧されたチューブの中に電磁力で駆動されるカプセルを走らせるシステムだろうというものだ。そうであれば、実のところそれほど目新しいアイディアではない。半生記も前からSFではおなじみだ。またアメリカで似たようなシステムの開発に取り組んでいる会社がすくなくとも1社存在する。これらとマスクの構想がどう違うのか興味あるところだ。

ムスクはこのプロジェクトを「会社の存続にとって決定的に重要な場合を除いてオープンソースで公開する」としている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、ようやくHangoutsで音声通話をサポート、ただしモバイルアプリはまだ

Googleファンの中には、Gmailから音声通話機能が削られたことに、激しく腹を立てている人もいるが、ようやくあの機能が戻ってきた。Google Hangoutsの下に。しかも、単にGmailから通話ができるようになるだけでなく、ユーザーはGoogle Plusで誰かにちょっかいを出したり、HangoutsのChrome拡張機能を使いながら、友達や家族に電話をかけられる。

これはHangoutsの歴史に注目している人にとっては驚くことではない。Googleは、HangoutsでGoogle Voice統合を使ってVoIP通話を受信する機能を去る5月から提供しているので、いずれ発信もできるようになるのは自然な流れだった。あなたの画面に音声通話オプションが見つからなくても慌てないこと。Googleはこの機能を今後数日間で展開すると言っている。

古いGoogleマニアたちはこの機能の復活を喜ぶにちがいないが、Google+の中からの通話と言えば、Facebookへの威嚇と考えないわけにいかない。ソーシャルの巨人は今年、無料VoIP電話を米国、カナダ、および英国のユーザーに提供したが、Facebookのアプローチは、VoIP機能をモバイルアプリのMessengerに組み込むことだった。アプリが動いている端末の特性を考えば当然だ。しかし、GoogleのHangoutに関する最新の扱いは対照的だ。デスクトップでの通話体験の改善(VoIP発信者をビデオチャットの会話に参加させる等)には多くの注目が集まっているが、iOSやAndroidのHangoutsアプリには採用されていない。

はっきりいってガッカリだ。Googleは以前からHangoutsを「Google Voiceの未来だ」と言っている。聞こえはいいが、Google Voice体験には修正が必須で、今も私はあれこれ修正を待っているところだ。私はGoogle Voiceを何年も使っている。今でも会う人みんなにGoogle Voiceの電話番号を渡している。しかし、1つの番号で私の全携帯電話にかかってきた通話やメッセージを受取れる便利さも、概してパッとしないアプリ(特にiOS版)とアプリの改善の遅さによって少々差し引かれる。Hangoutsは、Google Voiceのために書かれた処方箋通りに進んでいるのかもしれないが、そろそろ待ちくたびれてきた。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Apple、新iPhone向けスローモーションビデオ機能 “Mogul” を開発中か

昨今、あらゆる有能なスマートフォン・プレーヤーは、時間とリソースを投入してカメラゲームに参入しているようだが、Appleも例外ではない。9to5MacのMark Gurmanの最新記事によると、iOS 7ベータ版に潜むコードの断片から、Appleは “Mogul”と呼ばれるカメラ機能を開発中であると推測され、120フレーム毎秒のビデオを撮れるものらしい。

これは現在のiOS端末が撮影可能なビデオとは大きくかけ離れている。Appleは、iPhone 5のビデオを”最大30フレーム毎秒“と説明しており、今年のWWDCのプレゼンでは、iOS 7ではその限界を60フレーム毎秒まで押し上げることを約束した。その結果は? 鮮明でスムーズなビデオが期待できる。YouTubeで120fpsのビデオを見れば(正確な比較でないことは承知の上)、iPhoneで将来何が可能になるかのヒントは得られるだろう。

ただし、この機能をすぐに利用できることは期待しない方がよい。9to5チーム必死の努力にもかかわらず、新機能を現行ハードウェアで動かすことはできなかった。これは、Mogulが次期iPhone向けだということを示すサインだと彼らは捉えている。

Mogulが登場する頃、Appleのライバルたちはカメラ能力という点で、はるか先を行っているかもしれない。SamsungのGalaxy S4、NokiaのLumia 920、HTC Oneの3台は、増えつつあるスローモーションビデオ撮影可能スマートフォンの中でも最新の機種群だ(前者の2つは120fps、HTCは未発表)。さらには、NokiaのLumia 1020という、驚異の41メガピクセルカメラを塔載した機種もあり、旧機種の808 PureViewから想像するに、実にすばらしいビデオが撮れることだろう。

もし記事の通り、AppleがそのMogul機能をいつの日か世に出すなら、ライバルたちの通った道を追いかけることになる。しかし、Appleにとって問題は多くないと私は予想している。iOS愛好家たちは、同じく後発だったパノラマ機能の時と同じようにこれにハマり、Mogulはスローモーションビデオを今後スマートフォンの必須機能にするかもしれない(真面目な話は私は、誰かがVineかInstagramもどきのスローモーション専用アプリを作ってくれて、人々が転ぶところを撮れる日を待ち焦がれている)。

こうしてモバイルカメラに様々なオプションが増えることは、消費者がiPhoneやLumiasで決定的瞬間をとらえるチャンスが増えるということだ。しかし、スマートフォンカメラ戦争はすでに一部のカメラ会社に重くのしかかっており、高機能カメラ携帯が脆弱なコンパクトデジカメの価値を下げる中、ビジネスの維持に苦闘している。

Nikonはその典型例だとBloombergは言う。木村眞琴社長は「カメラ以外の消費者製品」によって衰退するコンパクトデジカメの売上を埋め合わせることを示唆した。一部にはこれを、Nikonがスマートフォン参入を検討していると解釈する向きもある。かつて、画像の革新はカメラ専門会社に始まり、他の消費者向けガジェット市場に降りてくるものだった。この流れが逆になるのは何年先だろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Yahooが最近買収したタスク管理サービスAstridが8月5日に消滅へ

Yahooはこのところ、あちこちの会社を買いあさっていたが、買った当初は大歓迎されたアプリケーションやサービスがやがてオフラインにされるので、新生Yahooの飢えはいつまでも解消しない。今朝(米国時間7/6)もまた、ある企業がそのごみの山に加わった。すなわちタスク管理サービスAstridは、8月5日をもって正式に消滅する。ファウンダでCEOのJon Parisがブログで買収を発表したのは、わずか3か月あまり前だ。

当時Parisは、Astridの現状は今後90日維持され、その後については未定、と言っていたが、不満な様子はなかった。Yahooのお慈悲を期待していたユーザにとって、今日のニュースは嬉しくないだろうが、でもAstridのチームは約束どおり(他社サービスへの)データエキスポートツールを作り、これまでの競合他社だったWrike、Wunderlist、Sandglaz、Any.doなどをユーザの新たな行き先として紹介している。

でも、Astridに置いてけぼりを食らったユーザにとって、それはなぐさめにならない。同社のFacebookページ(これももうすぐなくなるのだろう)には、Astridの死を嘆く声があふれている。もちろん、Yahooを非難する声も。タスク管理サービスを閉鎖して、YahooはAstridのチームに今何をやらせているのか、それは不明だ。買収時の声明でYahooは、Astridの“モバイル体験の個人化(パーソナライゼーション)技術”を賞賛していた。でもYahooがモバイルで何をやろうとするのか、かんじんのその点への言及は皆無だった。しかし最近Yahooが5000万ドルという大金を投じて買った、かつての本誌Disrupt SFの優勝チームQwikiについては、ブランド名もそのままで操業を続けさせる、と言っている。でもそれは、いつまでのことだろう?

〔余計な訳注: YahooはAlta Vistaも最近買ったと思うが、それは今、Yahooの中のどこにも、影も形もない。やはり、ごみの山へ行ってしまったのか?… 参考記事(AltaVista 7月8日閉鎖)。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))