一部のTwitterユーザのアバターが卵の画像になる…というバグ

火曜日(米国時間9/3)の夜、何人かのTwitterユーザが、自分のアバターの写真がデフォルトの“卵”の画像になってることに気づいたようだ。その卵の画像は、自分の写真を提供しない人のプロフィールで使われているやつだ。〔今回のバグではプロフィールの更新もできない。〕

あのすばらしい自画像写真は、いったいどこへ行ったのだ? 丸一日かけて、こりに凝った自慢の画像を作ったのに、その努力もフイになっちゃった。Justin Bieberも卵になっちゃったかな? そんな悲惨なことが起きてないことを、神様に祈ろう。画像がすぐ元に戻ることも、ついでに祈ろう。

本誌はTwitterに卵の説明を求め、いつ元に戻るのかを問い合わせている。答えが得られ次第、この記事をアップデートしよう。

アップデート: Twitterは問題を認識し、修復に取り組んでいる。

Here are a few Tweets from users noticing the change:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


マイクロソフト、ノキアのデバイス・サービス部門を買収

Microsoftは米国時間9月2日夜、「Nokiaのデバイスおよびサービス事業すべて」を買収すると共に、Nokiaの特許をライセンスし、Nokiaのマッピングサービスを使用すると発表した。

取引総額は現金54.4億ユーロで、これは71.7億米ドルに相当する。デバイスおよびサービス事業の買収には、うち37.9億ユーロがあてられ、特許ライセンス契約は残りの16.5億ドルに相当する。

NokiaとMicrosoftは、去る2011年に提携関係を結んでいるが、今回は両社にとってはるかに重大な協業となることは間違いない。

また、契約の一環としてNokiaのCEO Stephen Elopは、同社の社長兼CEOを退き、Microsoftで「Nokiaデバイスおよびサービス担当執行副社長」の新役職に就任する。Elopは、近々空席となるMicrosoft指揮官の筆頭候補者と噂されていることから、これは未来のMicrosoftの経営リーダーを暗示する強いシグナルかもしれない。

同ニュースを発表するプレスリリースで、Microsoft CEOのSteve Ballmerは次のように語った。

これは未来への大胆な一歩だ ― 両社の従業員、株主、および消費者すべてにとってウィン・ウィンだ。すばらしいチームが一体となることによって、Microsoftの携帯電話のシェアと利益を加速し、Microsoftおよびデバイスとサービスのファミリー全体にわたって機会が増加する。Nokiaは、携帯電話のあらゆる価格帯における革新と強さに加え、ハードウェアデザイン、エンジニアリング、サプライチェーンおよび生産管理、さらにはハードウェアの販売、マーケティングおよび流通といった重要分野の優れた能力と人材をもたらしてくれる」

これは、われわれの知るNokiaの終りを意味しているように見えるが、現時点では同社は何らかの独立組織として前進しようと計画しているようだ ― ただし全く異なる戦略で。Nokiaの取締役会会長で、Elop退任後の暫定CEOを務めるRisto Siilasmaaは、リリースの中でこう引用されている。「これは重要な再発明の瞬間であり、わが社の財務的強みを生かし、次の章を構築していく・・・本契約は多くのNokia社員に対して、モバイル分野で成功するための戦略と財源を持つ会社の一員として将来の機会を与えるものだ」。

これは大きな影響を与える可能性のあるニュースであり、今後も本誌は追加情報、分析と共に続報する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


近隣住民のためのソーシャルネットワークを運営するNextdoor、iOS版の成功に続きAndroid版もリリース

隣近所の人のみがアクセスできるプライベートなソーシャルネットワークを提供するNextdoorAndroid版のアプリケーションをリリースしている。

Nextdoor CEOのNirav ToliaはTechCrunch TVにて、提供している「ソーシャルネットワーク」の状況について説明してくれた。またNextdoor for Androidの簡単な説明もしてくれた。そのときの様子は上に掲載したビデオに収録されている。

今回のAndroid版デビューはiPhone版に遅れること3ヵ月ほどとなった。ToliaによるとNextdoorに投稿されるコンテンツの20%以上がiOSアプリケーションからのものとなっており、アプリケーション投入は成功したと評価できるとのこと。当時の利用者にはiPhone利用者が圧倒的に多く、そのためにまずiPhoneアプリケーションを投入したのだそうだ。その選択のせいもあって、まずはNextdoorの活動拠点でもあるシリコンバレー近辺で人気を集めたのだろうとToliaは分析している。

もちろん利用者層を広げていくにはAndroid版の有無がキーとなる。Androidのシェアはますます広がりつつある。そのような状況のもと、Android版アプリケーションもリリースすることでNextdoorはアメリカ中のスマートフォン利用者のうち91%をカバーすることとなったわけだ。年内には海外進出も考慮にいれたいと考えている。そして都会でも田舎でも、富裕層にも貧困層にも利用者層を広げたいと考えているそうだ。そのような考えであれば、メジャーなデバイスをサポートするのはもちろん大切なことだ。

現在の状況についてみておこう。この3ヵ月で1万7800人がネットワークに参加し、これはすなわち50%近い増加率を示している。また、私自身参加しているサンフランシスコ近辺でのNextdoorネットワークを見ると、確かに利用率ないし利用者層が拡大しているらしいと感じさせてくれる。ガーデンパーティーの案内から迷子のペット、あるいは近くで起きた犯罪の話まで、ほとんどあらゆる分野の話がNextdoorに投稿されているのだ。

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(翻訳:Maeda, H)


話題のMisfit Shineはどうかな?-本誌スタッフが愛用者になったので感想を聞いた

フィットネスはとても個人的なことなので、今みたいにさまざまな活動記録デバイスが出回っているときには、実際にそれを使ってみた人の感想を聞いて、自分との相性を推察するのがよろしかろう。それは、今度行くレストランを決めるときYelpを見ることに似ている。いろんな人の意見や感想を読んで、自分なりの結論を導くのだ。

本誌TechCrunchで、TechCrunch TVの番組編成を担当しているFelicia Williamsが、最近Misfit Shineを買ったらしい。そこで私は彼女をテレビカメラの前に引きずってきて、彼女なりの使用体験を語ってもらった。

Feliciaが言うには、自分は全然、活動記録計(activity tracker)なんか身につけるタイプじゃない。そもそも、腕に何かを付けることが嫌いだ。そんな彼女がMisfit Shineにはまったのだから、おもしろい。ShineがAppleのストアに出たのは先週だが、Felicia はIndiegogoで出資していたのでそれより一週間前にに手に入れていた。

上のビデオでは、Feliciaが毎日のジョギングや犬の散歩でShineを使っている。彼女は、Shineのアプリが“きれいだ”と言う。どうやらそこから、はまったらしい。ただし、いくつか気に入らないところがあるので、10点満点はあげられないそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


家にあるハードディスクがそのままクラウドファイルサーバになるYounity

今年の初めに休暇旅行でアイスランドへ行き、たくさん写真を撮った。とても美しい国で、とくに光(真夜中の太陽)がすごく独特だ。でもこれまでは、それらの写真を誰にも見せなかった。私のアイスランドの写真は自分のコンピュータのハードディスクの上にあって、忙しい(or怠け者の)私には、Webにアップロードするひまがなかったのだ。だから、友だちや家族に“アイスランドはどうだった?”と聞かれると、いつも、“すばらしかったわ。そのうち、すごい写真をアップロードするからね”、と答えていた。

でも今度出たYounityというアプリケーションは、こんな状況を過去のものにしてくれる。YounityはロサンゼルスのスタートアップアクセラレータMuckerLabの今期生だが、自称“パーソナルクラウド”というものを作って、ユーザのいろんなデバイス上にあるすべてのファイルに、いつでもどこからでもアクセスできるようにしてくれる。

今月初めにL.A.へ行ってMuckerLabを取材したとき、Younityの協同ファウンダErik Casoに会った。彼のピッチ(pitch, 売り込みトーク)はとてもおもしろくて、これなら家のコンピュータにあるアイスランドの写真に自分の携帯からアクセスできそうだ、と感じた(おっと、今クライアントアプリはiPhoneのみ)。要するにそれは、クラウド体験があなたの身近にやってくること…あなたの方がクラウドへ行くんじゃなくて。

まだ初期的な段階のアプリケーションのようだが、将来性は大いにありそうだ。今後の成熟が楽しみ。では、上のビデオでCasoのインタビューをご覧いただこう。

〔余計な訳注: 調べるひまがなくて読者には申し訳ないが、Android(==Linux)上にはとっくにこんなアプリ/アプリケーションありそう。〕

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犬のためのAirbnb, DogVacayが好調: 創業1年あまりでお泊まり提供10000を超える

犬のお泊まりを提供する/見つけるためのサイトDogVacayがこのところ好調で、高名な投資家たちから結構な額のベンチャー資金を調達したばかりでなく、2012年3月のローンチから1年あまりとなる最近、お宿提供者の数が10000を突破した。

しかもDogVacayは今では、地元のシリコンビーチ で名の知れたスタートアップになっている。先週TechCrunch TVが取材でロサンゼルスを訪れたとき、今はどこがホット?なんて聞いてみたら、真っ先にDogVacayの名が挙がった。そこでスタッフは早速、DogVacayのサンタモニカ本社を訪ねてみた。一体、どれぐらいホットなんだろう?

取材の結果は、上のビデオでご覧いただきたい。CEOで協同ファウンダのAaron Hirschhornが、DogVacayの創業、成長、そして将来のプランについて語っている。

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YouSendItがHightailへ改名–サービスの多様化と高度化に対応

YouSendItは2004年の創業以来の累積ユーザ数が4300万に達する。分かりやすい名前、そして分かりやすい仕事、まさに、あなた(You)が送る(Send)データ(It)を保存して共有できるサービスだった。

しかし今日からは、その数百万のユーザが、このサービスの新しい名前を覚えなければならない。YouSendIt退場、そしてHightailのご入場だ。

YouSendIt/Hightailの人たちによると、改名の理由は、サービスの内容が最初の単純なファイル共有から、今では内部開発や買収などによって大きく進化し、多様化しているためだ。今日の新しい姿には、新しい名前がふさわしい。

1年あまり前にCEOに就任したBrad Garlinghouseの指揮の下(もと)で、同社にはさまざまな重要な改変が行われ、改名はいわば、その総仕上げだ。

クラウドストレージという業態は今、大きな成長と変動の真っ只中にいるから、その中でGarlinghouseがやってることは非常に大胆だ。本誌は本誌のテレビスタジオに氏をお招きして、改名の意義や、同社の今後の方向性について語っていただいた。上のビデオを、ご覧いただきたい。

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飛行機が太陽エネルギーだけで合衆国横断に成功, 次は世界一周に挑戦

Solar ImpulseのHB-SIAが、この週末(米国時間7/6)土曜日の夜、ニューヨークのJohn F. Kennedy空港に着陸して、歴史を作った。同機は、合衆国横断飛行の全航程を、完全に、地球の裏庭にあるあのでっかい年寄りの星からのエネルギーだけで航行したのだ。

Solar Impulseはスイスの団体で、創立者はスイスの科学者でパイロットBertrand PiccardとAndré Borschbergだ。同団体は今回の成果の意義を、このように述べている:

“昼夜を通して飛行可能な航空機が初めて、一滴の燃料も使わず、太陽エネルギーだけを動力として合衆国を西海岸から東海岸まで横断した。”

合衆国横断の成功は太陽エネルギーによる飛行にとって大きな進歩だ。3年前にSolar Impulseの機は26時間の連続飛行に成功したが、当時はそれすらも、不可能と思われていた。しかし、太陽光が今日のジェット燃料に追いつくまでには、まだまだ課題も多い。Solar ImpulseのHB-SIAは重量3500ポンドあまりで、達成した高度はすばらしいが、その速度は、人が今の航空機に期待するものに比べて相当に遅い。Los Angeles Timesはその点を、このように説明している:

“同機は11000基の太陽電池を動力源として30000フィートの高度まで上昇し、最大時速45マイルで航行した。11000基の太陽電池の多くはきわめて長い主翼に搭載され、翼の長さはジャンボジェットのそれに相当する。重量は小型自動車程度、そしてその動力の出力は小型スクーターのエンジン程度である。

Solar Impulseの機は5月初めにサンフランシスコを発(た)ち、途中、フェニックス、ダラス-フォートワース、セントルイス、シンシナチ、そしてワシントン-ダレス国際空港に立ち寄った。”

今後の課題と計画は、この技術の改良、すなわち高速化や強靭化だ。近く、さらに長い飛行を予定しており、今の努力はそれに向けられている。同団体が表明している“最終目標”は、地球一周だ。そのWebサイトによると、その世界一周の旅は2015年を予定している。そのとき使用するHB-SIBは、現在製作中である。

画像クレジット: Solar Impulse HB-SIAのJFK空港への最終アプローチ、ワシントンDCからニューヨーク市までの最後の航程。写真: Revillard Rezo.chSolarImpulse.comより。

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癌治療の向上に個人として貢献したい人たちのためのクラウドファンディングサイトConsano

クラウドファンディングはVCなどの専門的投資家からは資金が得られないような消費者製品や音楽、映画などのプロジェクトを立ち上げるための、天からの贈り物だ。医学研究に対する国の補助もこのところ制約が厳しくなっているから、腕時計ロックのアルバムで有効だったこの資金調達方法を、乳がんの治療や、新手法による肺の移植にも適用できるのではないか?

そう信じたMolly Lindquistは、ConsanoというNPOを立ち上げて、大学や研究機関で行われている医学研究をあらかじめ精査して紹介し、その中の有望と思われるものに直接、クラウドファンディングが行く、というサービスをスタートさせた。

このやり方がすばらしいのは、国や大学の研究補助や研究予算を得られない個人の研究家にも、クラウド(crowd, 一般大衆)からの研究費が行くことだ。そこでオレゴン州ポートランドのLindquistがたまたまサンフランシスコに来たときに、本誌TechCrunchのテレビスタジオで語っていただいた。

Lindquistによると、彼女も以前乳がんだったので、Consanoのはじまりはきわめて個人的な動機からだ。彼女が診療を受けているとき、彼女のその病気の原因かもしれない特定の遺伝子…彼女の二人の娘にもある…に関する研究に直接資金を提供する方法が必要だ、と感じた。Susan G. Komen for the Cureのような団体は乳がんに関する啓蒙や、一般的な研究に対する資金提供では優れているが、Lindquistが欲したのは、たとえば彼女自身が直接、いろんな研究プロジェクトを支援できる方法だ。多くの医療専門家や研究機関との議論をしつこく重ねたあげく、Consanoが誕生した。

そのサイトの現状と、彼女の将来計画などについては、上のビデオを見ていただきたい。

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Appleが高級ファッションのイヴ・サンローランからCEOを引き抜く,彼が担当する”特別プロジェクト”とは?

今朝はファッション業界全体がどよめいた。高級ファッションハウスYves Saint Laurentが、そのCEO Paul Deneveを失う、というニュースが報じられたからだ。そのニュースの中では、サンフランシスコのベイエリアに住むDeneveは、退社後“ハイテク業界に参加する”という同社の発表が引用されていた。

そして今明らかになったのは、彼は単にそこらのハイテク企業へ行くのではなく、その最大の企業の一つへ移籍するのだ。AppleがPaul Deneveを役員待遇でスカウトした、と今日(米国時間7/2)の午後Bloombergが特ダネした。詳報はまだほとんどないが、どうやらDeneveはAppleのCEO Tim Cook直属のVPとして、“特別プロジェクト”を担当するらしい。

DeneveがAppleへ行くという噂は、今朝からあった。それは主にApple Insiderの匿名記事からだ。

パリのファッション企業からシリコンバレーのテク企業への転身は大事件のようにも見えるが、でもDeneveの履歴を見ると、それほど意外でもない。最近の10年あまり彼はもっぱら、Nina Ricci、Lanvin、YSLなどファッション企業の重役を務めてきたが、しかしLinkedInのプロフィールによると、1990年から1997年まではApple Europeで営業とマーケティングをまかされていた。彼はまた、テク起業家の温床であるスタンフォード大学で、修士号を獲得しており、今でもシリコンバレーのスタートアップ数社の社外顧問だ、と言われている

それにまた、言うまでもなく、製品のデザインが良いことで知られるハードウェア企業といえば、Appleをおいてない。ファッション畑から引き抜かれたDeneveがAppleで何をするのか、これから数か月は目が離せない。

今Appleに詳細を問い合わせているので、情報が得られ次第この記事をアップデートしたい。

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女の子(幼女)に技術者教育(!)を行うLEGOふう組み立てブロック玩具GoldieBlox

バービーちゃん、おどきなさい。あなたの次のスターが来るのよ。

サンフランシスコベイエリアのGoldieBloxが、小さな女の子たちにテクノロジに興味を持ってもらうための玩具を作り、玩具小売のナショナルチェーンToys ‘R’ Us(トイザラス)に売ってもらえることになった。製品は同社の看板製品、お話を作りながら組み立てるLEGOふうのブロック”GoldieBlox and the Spinning Machine“で、すでに全国のお店で29ドル99セントで売られている

GoldieBloxは、Toys ‘R’ Usとの契約を記念して、こんなかわいいビデオを作った。上の画像は、そのビデオの一こまだが、過激派の女の子たちが、女の子向けに売られているピンク色の玩具に埋め尽くされた玩具店の通路を襲撃する。

ファウンダでCEOのDebra Sterlingはスタンフォード大学の工学部卒で、GoldieBloxを開発した動機は、自分が子どものときこんなのがあればよかったなぁ、と思うような玩具を、今の女の子たちに与えたかったからだ。トイザラスとの契約は会社にとって大きなプラスだが、まだまだやるべきことは多い、とDebraは言う。“うちの製品はまだ、プラスチック製のピンクの王女様たちの海に浮かぶちっちゃな箱にすぎないわ。むしろ、これからがたいへんよね”。

GoldieBloxのコンセプトは簡単だ: エンジニアリングが未来の人間にとってメインの仕事になることは明白だが、今はその仕事の約90%を男性が占めている。一方でLEGOのような玩具が多くの若者たちにエンジニアリング的な思考を育んでいるが、これも主に男の子向けとして売られている。GoldieBloxは女の子が魅力を感じる玩具を作り、彼女らの心に物作りへの関心を植え付け育てたい。

Sterlingには昨年の秋にSpinning Machineについて取材したことがある。そのときGoldieBloxは、Kickstarterで資金募集中だった(目標額を大きく突破する28万5000ドルが集まった)。では、下のビデオを見ていただこう。

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物のインターネットを支える極端に低電力消費のWiFiチップを作るGainSpanがシリーズDで$19Mを調達

消費電力がきわめて少ないWiFiチップを専業で作る新進の半導体企業GainSpanが、1900万ドルの資金調達の完了を明日(米国時間6/26)発表する。

この投資ラウンドは2012年に動き出し、終了時の額は同社が最初に求めた額よりも約100万ドル少ない。これは同社にとってシリーズDにあたり、これで外部資金の総額は約7500万ドルになる。

今回は、これまでの投資家Opus Capital、Intel Capital、New Venture Partners、Sigma Partners、Camp Ventures、Hatteras Fundsに加えて、Zebra Technologies CorporationとOplink Communicationsの二社がラウンドに参加した。GainSpanの前回の投資ラウンドはシリーズCの1800万ドルで、2011年12月に完了した。

GainSpanの業績が好調に伸びているため、それが新ラウンドの呼び水になった、という。今、正社員は90名で、売上と顧客数は各年倍増している、と同社の広報は言う。GainSpanは2006年に、半導体超大手Intelからのスピンオフとして創業された。

GainSpanの製品は、広義のテクノロジ業界における、複数の活況分野で需要がある。同社が作る、過激なほど低電力消費な組み込み用ワイヤレスチップとそのソフトウェアは、さまざまなデバイスやオブジェクトをインターネットに接続させる。その全体像はまさに、今日最大のバズワードの一つである“物のインターネット”の中心的な担い手である。インターネット接続が超低電力消費であることが求められるのは、スマートフォンばかりではなく、これからは、キッチン用品から体内埋め込み型の医療機器に至るまであらゆる物がインターネットに接続され、ネットワークという仮想世界において独自の自己同一性(アイデンティティ)を持つようになる。

発表声明の中でCEOのGreg Winnerは、新たな資金を成長のために使う、と言っている。それは主に、社員増と製品開発を意味している:

“今回の資金は弊社の製品がより多様な最終製品に広まるよう、営業、マーケティング、および技術的人材を拡張し、弊社の顧客ベースを拡大するために使われる。”

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Instagram、13種類のフィルタを搭載した15秒間ビデオの共有サービスをアナウンス

しばらく前にFacebookにより10億ドルで買収された、人気写真共有サービスを提供しているInstagramが、サービスの範囲を写真以外にも拡げることとなった。

メンローパークにあるFacebookの本社で行われたプレスイベントにて、Instagramの共同ファウンダー兼CEOであるKevin Systromがビデオの共有機能を発表したのだ。名前はシンプルに「Video On Instagram」というものだそうだ。サービスを使って15秒間の動画を作成することができるようになっている。

プレスイベントはまだ行われている最中であり、詳細はまたこれからアナウンスされることになっている。

ともかく、今回リリースした動画共有機能が、多くの人に影響を与えることは間違いない。Instagramは現在、月間で1億3000万もの人にリーチしており、利用者はこれまでに160億枚の写真をシェアしてきている。アプリケーションのエンゲージメントは非常に高いレベルにある。たとえば日々、10億を超える「いいね」が投稿されつつある。

今回のアナウンスは、TechCrunchのスクープが結局正しかったことを意味する。「ビデオ版Instagram」の地位獲得に多くのスタートアップが名乗りをあげていたが、ついにその戦いにも決着がつくこととなるわけだ。

Instagramの共同ファウンダーであるKevin Systromは以前から、ビデオを取り込むことはあり得ると話をしていた。しかしビデオ機能を実現するにあたっては、写真の場合とはまた異なった難しさと対峙せねばならないとも語っていた。昨年秋に行われたVergeでのインタビューでは、写真と同じような仕組みでビデオサービスも始めれば良いのではないかと質問されていた。Systromは、ビデオサービスを導入するにあたっては、データ処理速度と閲覧にかかる時間をしっかりと考慮しておかねばならないと述べていた。面白いビデオを作ることも、またそれらを閲覧することも、写真の場合とは大いに異なるものであると認識していたわけだ。おそらくはFacebookのリソースが利用可能になったことで、Instagramも動画にチャレンジする準備が整ったということなのだろう。

今回の発表は、FacebookとTwitterの間の争いをより激化させる方向に働くのは間違いないだろう。既にご存知のことと思うが、Twitterの方は昨年、ビデオ共有サービスのVineを買収し、Twitter社としてのサービスを提供してるところだ。Twitterも、本日のアナウンスがInstagram上で動画サービスを提供するものであることを察したのか、Vineに新しい機能を追加してアナウンスしている。

本日のイベントについての招待状が送付されて以来、いったい何が発表されるのかについて、いろいろな憶測がなされていた。そんな中、TechCrunchのIngrid Lundenがビデオサービスのリリースをスクープしたのだった。今月末にGoogle Readerサービスが停止されることもあって、あるいはRSSリーダーがリリースされるのではないかという話もあった。しかし、少なくとも本日のところは、RSSリーダーについての話は出てきていないようだ。

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(翻訳:Maeda, H)


VCのAccelがビッグデータブームの”第二波”に備えて1億ドルのファンドを確保

テク業界が“ビッグデータ”で騒ぎ始めてから数年経つが、VCのAccel Partnersによると、このブームはそう簡単に収まるものではなく、むしろ今後は、新しい段階に入っていくだろう、という。

そう主張するAccelは今夜(米国時間6/17)、Big Data Fund 2と名付けた総額1億ドルのファンド構築を完了した。額は同社の最初のビッグデータファンドと同額で、それは2011年の11月にやはり1億ドルで発足した

この新ファンド構築を機にQlikViewのCTO Anthony DeightonImpervaのCEO Shlomo KramerがBig Data Fund Advisory Council(顧問団)に加わる。Accelによれば両人は、ビッグデータ関連の投資先の発見調査など、このファンドにとっての“導きの灯火(ともしび)”になることが、期待されている。

ただし、同じくBig Dataという名前がついていても、今回のBig Data Fund 2は投資先のタイプが最初のビッグデータファンドとは異なる。AccelのパートナーJake Flomenbergによると、“これまでの数年間うちはもっぱら、ビッグデータの‘三つのV’…variety, volume, velocity(種類・量・速度)…に焦点を当ててきた。しかし、これから重要なのは第四のV、すなわちuser value(ユーザ価値)だ。そして、ここはまだ、VCにとっても未開拓の方向性なのだ”。というわけでBig Data Fund 2は、ビッグデータのエンドユーザアプリケーション分野に、どうやら注入されていくらしい。

Accelは、“ビッグデータの最後の1マイルを走るのは、データ駆動型ソフトウェア(data-driven software, DDS)を手がけるスタートアップたちだ”、と信じている。Flomenbergによれば、これらのスタートアップが可能となるのは、ビッグデータの第一波の連中が築いたインフラストラクチャ的技術とイノベーションがあるおかげだ。Accelの発表声明の中でFacebookのエンジニアリング担当VP Jay Parikh(彼もBig Data Fund Advisory Councilのメンバー)は、次のように説明している:

“ビッグデータの最後の総仕上げをするのは、作られるデータからユーザが何かの価値を得られるようにする、新しい種類のソフトウェアアプリケーションだ。今日の起業家たちは、過去数年間にわたってますます強力になってきた技術集積を利用してイノベーションを起こすことができる。そして、これまでになく個人化された価値の高いプロダクトとデータ分析体験を作りだしていく。”

Flombenbergが“第四のV”、DDSの例として挙げるのはRelateIQだ。ここは“次世代型関係マネージャ”と呼ばれるソフトウェアスタートアップで、Accelなどからのおよそ2900万ドルを獲得して先週、ステルスでローンチした

Accelのこれまでのビッグデータ投資ポートフォリオには、Cloudera、Couchbase、Lookout、Nimble Storage、Opower、Prismatic、QlikView、Sumo Logic、Trifactaなどがいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


元NSAの告発者曰く:メールの暗号化は有効

Redditで有名になった「何でも聞いてください」形式で、元NSA(米国国家安全保障局)の告発者、Edward Snowdenが今日(米国時間6/13)Guardianのウェブサイトで、“AskSnowden” と名付けられたライブイベントの中で、一般からの質問に答えた。

それは実に興味深いやりとりだった。全容はここで見られる ― 本誌でもイベント全体のまとめを近く報じる予定。政府によるウェブ活動監視に関する不快なニュースが続く中、一つちょっといいニュースがSnowdenから伝えられた。個人情報を守る手段として暗号化は有効である。

Mathius1というコメンターがこう質問した。「メールを暗号化したら、NSAの監視を逃がれるのに役立ちますか? 標準的な暗号化でデータを守れますか」

Snowdenの回答:

「暗号化は有効。正しく実装された強力な暗号化システムは、頼りになる数少ない方法の一つです。残念ながらエンドポイント・セキュリティーは弱すぎるので、多くの場合NSAに破られます」

Snowdenはそれ以上詳しく語らなかったが、一般的に定評のあるサードパーティー製暗号化システムとして、Gnu Privacy Guard(別名 “GPG”)およびPretty Good Privacy(”PGP”)の名前を挙げた。また、PRISMに関与している会社製のメッセージシステムにも、エンドツーエンドの暗号化システムがある。AppleがNSA報道に対する最新回答で強調している。

「・・・われわれは、顧客の山のような個人情報は元々収集も保存もしていない。一部の分類の情報は、保持していないので警察にもどこの組織にも提出していない。

例えば、iMessageおよびFaceTimeで発生する会話はエンドツーエンドで暗号化されているため、送り手と受け手以外は見ることも読むこともできない。Appleはこのデータを解読できない。同じく、利用者の位置、地図検索、あるいはSiriへの要求に関する情報も、個人を識別できる形では一切保管していない。

これらのプロテクションは比較的堅牢だが、エンドポイント・セキュリティーは別物であるとSnowdenが指摘している。おそらくSnowdenの意図は、政府が最終的にメールやメッセージを読むことは可能であり、それは傍受できない場合でも配信プロセスのどちらかの末端をアクセスする方法があるからだ、ということだろう。現実世界のアナロジーで言えば、たとえ郵便システムが手紙を配達するまでは侵入不可能だとしても、鍵のかかっていない郵便受けから手紙を抜いたり、あなたが読んでいるところを盗み見することはできる。

これらはすべて、自分のプライバシーを守る真の力は、益々本人のIT能力に依存している、という昨今議論されている重要な問題を浮きぼりにしている。Codecademyの人たちは、これを人々がデジタル教養を高めるのを手助けするきっかけと捉え、今日のブログにこう書いている。

「プログラムのしくみをわかっている人であれば、ほぼ誰でもこの種の状況に対応できる。なぜなら流暢にコードを書けるようになることは、就職に必要十分なJavascriptの知識を得ることだけではないからだ。それは、人間ドラマが演じられているオペレーティングシステムに親しむ方法の一つだ」

しかも、自分の使っているプログラムやプラットフォーム ― およびオンラインで行うことほぼすべての性能 ― を理解すればするほど、データウォッチャーたちに自分の何を見せ、何を見せないかを選択するための知識が増す。

デジタル音痴はどうぞ自己責任で。もう一度言う、警告は発せられている。

もちろんこれは、できるだけ多くの人々にコーディングを教えることをビジネスにしているCodecademyのような会社による、巧みなメッセージだ。しかし、たとえそうであっても、知識がパワーである、という主張に反論することは難しい ― テクノロジーに関しては特に。

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(翻訳:Nob Takahashi)


来年の発売に向けてAppleが4.7インチと5.7インチの大型iPhoneをテスト中か? 廉価版はこの秋にも登場へ

Reutersの報道によれば、Appleは来年のiPhoneのアップデートに向けて大型スクリーン・モデルの実験を行なっているという。4.7インチ、5.7インチの両モデルがテスト中ということだ。またAppleは廉価版のiPhoneも準備しており、Reutersはこちらは来月にも生産が開始されるとしている。廉価版はプラスチックの筐体の色を調整する必要が生じたためリリースがスケジュールより多少遅れるようだ。

廉価版iPhoneは8月にフル生産の態勢に入り、9月に発売開始となる。Appleはこのデバイスについてクリスマスシーズンを含めた四半期に2000万台の販売を見込んでいる。Reutersの記事は最近われわれが聞いた各種情報と符合するところが多い。

かなりの確度で予測してきたMing-Chi Kuoは、廉価版はiPhone 5と同じ4インチ・スクリーンだが筐体がプラスチックになり、ボディーの色のオプションが増えると予測していた。Reutersはこれに加えて「価格は当初99ドルだが、発売時期は丸1年ほど延期になる可能性がある」と指摘している。

廉価版のiPhoneの情報は信頼性の高い情報源が一致して伝えるので確度は高いだろう。しばらく前からAppleがファブレット、すなわちGalaxy Noteのような大型スクリーンを備えたiPhoneを開発中だとする情報も流れていた。 しかしファブレットなどの前に、Appleのフラグシップ機、iPhone 5の画面が4インチのままで、Galaxy S4などのライバルと比較して一周遅れになっていた。

大型画面iPhoneの開発は廉価版の開発ほど進捗していないようだ。Reutersのある情報源は、「われわれが生産開始にこぎつけるまでにはまだ紆余曲折があるだろう」とj語っている。AppleはOEMメーカーと協議をしているが、生産や発売の開始のスケジュールはまだ白紙状態だという。

AppleのCEO、Tim Cookは最近のAllThingsD D11カンファレンスで「(画面の大型化に伴う)バッテリー駆動時間、画質、色彩の再現性などへの副作用が解決されればそういうモデルを発表するかもしれない。一部のユーザーが大型画面モデルを望んでいることは知っている」と認めた。過去にもAppleの厳しい社内テストに不合格だったために発表前に消えていった製品は多数ある。Appleが大型画面モデルをテスト中だというのはおそらく事実だろうが、実際に市場に出るかどうかについては現在なんとも言えない。しかしタイミングとしては製品ラインに今日のReutersの記事にあるような大幅なアップデートが加えられてもいい頃ではある。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


来月、クラウド写真編集サービスのAviaryが日本支社オープンへ―月刊アクティブ・ユーザー5000万を達成して世界展開を狙う

クラウド写真編集プラットフォームAviaryはiOS、Android、Windows Phone、HTML5の各アプリと親和性が高く、モバイル・アプリのデベロッパーのお気に入りとなっている。最近Aviaryは大きな指標を達成し、さらに成長を加速させようと狙っている。

今日(米国時間5/28)、Aviaryは「先月の月間アクティブ・ユーザー(MAU)は5000万人に達した。これは独自のアプリに加えて、Aviaryの編集機能を利用しているFlickrのようなパートナーを通じての訪問者を合計した数字だ。またわれわれは国際展開の準備を進めており、来月、東京にオフィスをオープンする予定だ」と発表した。

今日公式ブログに掲載された新任のCEOTobias Peggsの投稿によると、「MAUは過去半年で100%の伸びを示した。Aviaryのプラットフォームはこれまでに40億枚の写真を処理した(3月以降のみで3分の1も増加した)」という。

ニューヨークに本拠を置くAviaryはこれまでの成功に満足することなく、国際展開を急いでいる。最初のオフィスがオープンするのは東京だ。Peggsによれば、Aviaryはアジア全体で強い需要があり、東京オフィスはアジア進出の橋頭堡となる。私の取材に対し、Peggsは「来月は自分で東京に行き、人員の採用などオフィス開設の準備する」と語った。

「写真共有疲れが広がっている」などという業界の噂話とは裏腹に、写真共有サービスは画像の生成と共有は人類発生以来の本能だということを裏付けるような盛況だ。特別な知識や技能がなくても簡単に写真の編集ができるスマートなテクノロジーがユーザーを失うことはない。Aviaryはこの分野の新たな世界的プラットフォームになる可能性を十分に秘めている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


近隣居住者オンリーのソーシャルネットワークを展開するNextdoor、iPhone用アプリケーションを投入

近隣の住人の間でのみ利用できるソーシャルネットワークサービスというのがある。Nextdoorというようなサービスだ。このNextdoorが、iPhone向けのモバイルアプリケーションをリリースした(日本では未公開の様子)。

ネイティブアプリケーションのリリースを行う前から、サンフランシスコ発のNextdoorはなかなかの人気を集めていた。CEOのNirav Toliaに最近インタビューを行ったところ、Nextdoorの利用者は50州に広がり12600の「ご近所」ネットワークを生んでいるのだそうだ。3ヵ月前の段階では、「ご近所」ネットワークの数は8000で、3月後半に10000を超えて順調に成長している様子。

今回のアプリケーション投入はNextdoor利用者にとっては朗報だと言えるだろう。Nextdoor.com利用者の30%は、モバイル環境からのアクセスとなっているのだ。また、新規利用者の招待も、30%程度がモバイルブラウザ経由で行われていたのだそうだ。「この1年間、もっとも多く寄せられた要望が、モバイル用のアプリケーションを作って欲しいというものでした」とToliaは言っている。数ヶ月以内のリリースを目指して、Android版アプリケーションも開発を行なっているところだ。

Toliaは、スマートフォン用アプリケーションの投入により、Nextdoorを巡る世界は大きな変化を遂げるだろうとも言っている。たとえば近所で発生した犯罪などの情報は迅速に広まることとなり(サービスの特徴として、そういう情報を伝えやすいという面はもともと備えている)、あるいはペットがいなくなりましたなどという情報から、自然災害に関する情報まで、いろんな情報を一層効果的に共有できることになると考えている。「手元にカメラと連携する情報伝達デバイスを持っていれば、情報共有の効率ははるかに向上するのです」とToliaは言う。また、アプリケーションが登場したことで、知り合いにメッセージを送るのも簡単になった。

Nextdoorのサービス開始は2011年のことだった。以来、Greylock PartnersBenchmarkDAG VenturesShasta VenturesAllen & CompanyPinnacle Venturesなどの有名どころや、Bezos ExpeditionsGoogle Ventures等から、あわせて4020万ドルの資金を調達している。現在では50名のスタッフをかかえるまでになっている。

iPhoneアプリケーションのスクリーンショットを掲載しておこう(クリックで拡大)。

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(翻訳:Maeda, H)


8億ドルを集めた電気自動車バッテリーのスタートアップBetter Placeが会社精算へ―グリーン企業に試練続く

2007年の創立以来、これまでに8億ドルのベンチャー資金を調達してきたイスラエルのテルアビブに本拠を置く電気自動車用バッテリーのスタートアップ、Better Placeは、今日(米国時間5/26)、裁判所に会社精算手続きを開始する申し立てを行ったことを確認した

これは先ごろ試みた新たな資金調達の試みが不調に終わった結果とみられる。同社の倒産が差し迫っていることは、先週、FortuneのDan Primackがスクープした。

Better Placeの株式の過半数を握るイスラエルのコングロマリット、Israel Corp.が新たな資金調達に応じないと決定した直後に会社精算の公式発表が行われた。Better Placeの存続に足りる規模の資金を供給する可能性のある投資家は他に存在しなかった。

一時はイスラエルのベンチャー企業の星であり、グリーン・テクノロジーの世界的なリーダーとなるともてはやされた企業としてはまことに不本意な結末となった。しかし要するにBetterPlaceのビジョンが現実を正しく捉えていなかったということだろう。lBetter Placeの不調は1年以上前から始まっていたが、2012年の10月にカリスマ的ファウンダーのShai AgassiCEOを解任された後、急速に状況が悪化した。当時、TechCrunchのJohn BiggsがBetter Placeの初期のブームとその後の苦境を的確に分析した記事を書いている。

Better Placeがイスラエルを代表するテクノロジー・スタートアップとして当初注目を浴びたのは、ユニークは「電気自動車用交換式バッテリー」のアイディアによるものだった。同社の構想による電気自動車システムは、ドライバーが電力を使い果たすと世界各地に設置される補給ステーションに立ち寄り、充電ずみのバッテリーと交換することによってすぐに走り出せるというものだった。しかしながら、このようなインフラが整備されるには長い年月がかかるはずであり、Agassiはイスラエルの奇跡の経済成長のち父の一人とみなされているものの、この構想の実現に向けての具体的努力をほとんどして来なかった。

Better Placeは、世界のグリーン・テク企業が受けている試練の最新の例に過ぎない。一時は熱狂的にもてはやされ、莫大な投資が行われたが、現在は倒産、精算が相次いでいる。Kleiner Perkinsのように数年前に大金をこの分野に投資したベンチャーキャピタルも今や大きく方針を変えた

しかしもちろん敗者ばかりではなく、勝者も生まれている。Fisker Automotive躓いたが、Tesla Motors前進中だ。エネルギー効率の改善、バッテリー・テクノロジーの改良の重要性は依然としてきわめて大きい。Better Placeの倒産は、この会社がなすべきことをなせなかったという結果に過ぎない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Dextr:確かにメールとはこういうものだった。友だちのメールだけ表示するメールクライアント

どうもメールというものが使いにくい。日々、60通から70通のメールを受け取るが、読む必要がありそうなメールは全体の1%程度だ。今やメールを使うことはすなわち散乱するゴミをかき分けることと同意になってしまったようだ。そういう状況にひとつの解決策を示すのがDextrだ。受信箱に届くメールを予め指定しておいた友人や家族からのもののみにフィルタリングするアプリケーションだ。

対応しているのはAndroidで、言ってみればGmailの優先トレイのような機能を持つものだ。但しこちらのDextrの方はスタンドアロンのアプリケーションとなっている。ダウンロードしてメールアカウントの設定を行うと、画面にコンタクトリストが表示される。ここで友だちや家族、仕事関係の人など、要するにメールを受け取りたい人にチェックをいれておくわけだ。Dextrは、ここで設定した人からのメールのみを表示するようになる。

アプリケーションの性質から見てGmailの代替として使うものではないし、使うべきでもないと思う。しかし受信箱に個人的な繋がりを持つ人からのメールしか表示されないという体験はなかなか衝撃的で面白い。受信箱がゴミだらけになるというのは本当に不快なことだ。本当に読みたいメールだけが入っている受信箱というのはとても気持ちのよいものだ。情報がなんでもかんでもメールでやり取りされるようになるまで、確かにメールというのはこうした存在であったはずなのだ。

知り合いのメールだけを表示するという特徴を備えたおかげで、Dextrはメールクライアントというよりも、メッセンジャーのような感じで動作することとなる。Dextrを立ち上げると、対応が必要なメールばかりが目に入ってくるのだ。大事な用事をDextrのおかげで思い出すことにもなる。多くの人がそうした感情をもち、そのせいでDextrは利用者を集めているのだ。但し、実際のところは友だちとの連絡にはTwitterやFacebookなどを使うことが多く、メールでやり取りをすることは少なくなっている。Dextrのインタフェースはなるほど非常によくできているのではあるが、それでもメールはメールで、実のところそれほど使わないかもしれないという感じもする。

Dextr自体にも、少々使いづらいところがある。たとえば添付書類を送ることができない(受信したファイルについてはダウンロードすることはできる)し、メールのスレッド化にも失敗するところがある。しかしそれでもなかなか面白いアプリケーションだとは思う。少なくとも関心を持っている人からのメールのみに集中するという目的に関しては完璧に動作する。

その面だけで使う価値はあると思うのだ。少なくとも知り合いからの大事なメールをスパムと混同することはなくなる。Dextrは$0.99でこちらからダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)