Galaxy Note 7のリコール案を米消費者製品安全委員会が承認―代替品交換は9/21から

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大惨事となったGalaxy Note 7だが、そのリコール案がやっとアメリカの消費者製品安全委員会(CPSC=Consumer Product Safety Commission)から 正式に承認された。リコールされた製品と代替品の交換がスタートする日付も確定した。9月21日だ。

問題が報じられた当初CPSCは「われわれは正式なリコール案について作業を進めている」という短い声明を発表した。 しかしリコールの正式承認を待たずにユーザーは問題のデバイスの電源を落とすことが勧められた。今日(米国時間9/15)、CPSCはプレス・カンファレンスを開いてさらに詳しい説明を行った。委員長のElliot Kayeは「リコールの開始と同時に消費者に〔リコールの〕チャンスを活かすよう強く勧める」と述べた。

リコール通告の文言も同様に強い口調で「ただちにGalaxy Note7デバイスの使用を中止し、電源を切るよう消費者に求める」と述べている。その勧告に従うべきだろう。やりかけの仕事を続けたり、Instagramの写真を見たりしている場合ではない。すでに92件の爆発、過熱事故が起きており、26回の火傷と 55件の物損が報告されている。CPSCの勧告に従わなければ事故の件数が増えるばかりだ。

これはかなり長引いている問題だ。韓国に始まり世界に広がったNote 7の爆発、過熱に関してSamsungは当初個別に対応していた。Samsungは問題が「それほど深刻なものでない」という態度を取ったが、結局は全面リコールを実施する他なくなった。出荷されたNote 7は世界250万台(アメリカで100万台)存在するものと見られている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Amazonのネット接続スピーカーEcho Dotが、50ドルになって帰ってきた

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すでにそれがやってくることは知っていた – Amazonが今週の初めにうっかり投稿したTweetのおかげで。しかし、ついに公式に発表された:Amazonのネット接続スピーカーEcho Dotが49.99ドルという低価格で戻ってきた。このAlexa(Amazonの自然言語UI)を搭載したデバイスは、より大きなAmazon Echoの中にあるものと、ほとんど同じ機能を提供する。Amazonの音声ベースアシスタントを通して、音楽を再生したり、ニュースを聞いたり、天気をチェックしたり、照明を点けたり、タイマーをセットしたり、アプリを使ったり、その他のことを行うことができる。

Echo Tapと一緒に今年3月に一度発表されたEcho Dotは、ネット接続スピーカーのEchoファミリーをより低価格で提供しようとするAmazonの最初の試みだった。

Dotが生まれた理由は、多くのAmazonの顧客が自分自身のスピーカーとEchoに接続したいと問い合わせをしてきたからである ‐ そうすれば、自宅のホームエンターテイメントシステムを声で制御できるようになるし、Alexaへの話しかけにも用いることができる。

このデバイスは、Bluetoothまたは3.5ミリ径のステレオプラグを介してあなたのエンターテイメントシステムに接続することができ、そして声を使ってAmazon Music、Prime Music、Pandora、Spotify、iHeartRadio、iTunesその他の音楽を再生することができる。

それに加えてDotの大きな利点は、複数のデバイスを買って家中に置いておき、Alexaが身近のデバイスから反応するようにできるということだ。これは子供が叫んだり、テレビが鳴り響いたりしているような、落ち着きのない騒々しい家では有利に働く。近くに複数のスピーカーを持つことで、Alexaはあなたの声を良く聞くことができるようになる。

この機能は新しいDotでは更に改善されている、より高速なスピーチプロセッサと、ESP(Echo空間知覚)と呼ばれる機能のおかげだ。ESPは、どのDotが1番あなたに近くて、あなたの声に反応すべきなのかを、デバイス自身が決定するために役立つ。Amazonは、ESPの性能はこの先も向上していくとアナウンスしている。それによって複数のEchoデバイスが同時に応答するという問題も解決していく筈だ。

それ以外の点では、Echo Dotは大きなEchoに似通っている。Echoと同様に7つのマイクアレイを内蔵し、Echoがサポートする全てのスマートホームデバイスをコントロールする。

以前の89.99ドルという価格では、Dotは悩まずに買えるといったものとは言えなかった。そして2つ以上の購入を考えた場合、予算を気にする買い手を躊躇わせるものがあった。

50ドルなら、価格の心配は少なくなる。

Amazonはまた、バルクで購入することを奨励するために、Dotの割引パックを用意している。あなたが6台のパックを購入した場合には、実質的に5台分の価格で1台を無料で手に入れることになる。一方、12台パックを購入した場合には、2台分が無料だ。

Dotはまた、あなたの家の装飾により良くマッチするように黒と白の2色が用意されている。デザインも新しく、よりコンパクトになったとAmazonは言っている。Echoにも同様に、新たに白が用意された。

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(翻訳:Sako)

アホらしいほど単純なセキュリティシステムStilla、Indiegogoで資金募集中

今なら29ドルでStillaが手に入る〔米国時間9/14: 午後9時〕。この単純なセキュリティシステムは約1週間前にIndiegogoに登場し、すでに600名あまりの支援者からほぼ44000ドルを集めている。

この小石のようなデバイスの最強のセールスポイントは、単純であること。中に加速度計とBluetoothの送信機、上面にライトがある。完成した市販バージョンでは、スピーカーもある。電源は時計用の電池で、交換できる。

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握り締めるとonになり、それをハンドバッグの中に入れたり、なにかだいじなもの、たとえばベビーカーにくっつける。加速度計が動きを検出し、iOSやAndroidのデバイス(主にスマートフォンだろう)に警報を送る。デバイスのスピーカーから警報音が鳴る。

たったこれだけだ。

動きを検出するアルゴリズムは、列車の振動など無害な動きは無視する。またその感度を、アプリから調節できる。

Indiegogoのキャンペーンはまだあと21日ある。ただし一人一個だ。発売は来年の3月を予定している。

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disrupt

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Watch Series 2レビュー―Apple初の本物の腕時計

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Apple Watch Series 2はAppleが送り出した初の本物の腕時計だ。このデバイスは触れ込みどおり、 ほとんどの基本的な作業を1秒から3秒でこなす。GPSが内蔵されたので、それなりに負担になる重さのiPhoneを持たずにジョギングに出て運動を正確に記録することができる。またスポーツウォッチなら当然だが、完全に防水になった。

ケースは第一世代に比べてほんの僅か厚い。これはおそらくバッテリーが大型化されたためだろう。Appleによれば、Series 2で用いられたプロセッサーは50%速く、これはテストでも実証された。オリジナルのApple Watchと並べて計測するとWatch S2はアプリの起動もデータの読み込みもはるかに速い。オリジナルのApple Watchがデータを読み込んでる間に、新Watchでは今週の予定を表示させ、スクロールさせることができた。マップ、カレンダー、その他のアっぷりでも同様の大幅なスピードアップが確認できた。

Series 2ではスクリーンがはっきり気づくほど明るくなっている。テキスト、特にアクティビティの要約が読みやすくなった。

スピードと明るくさおかげで、私はすでに以前よりApple Watchを操作する回数が増えている。実際昨年、Appleが WatchOSをアップデートしたときにもパフォーマンスはかなり向上している。しかしSeries 2でプロセッサーそのものがアップデートされた効果は圧倒的だ。

スイミング・モードになると、スクリーンはロックされる。これはユーザーが水をかく動作でタッチセンセーが反応しないようにするためだ。 室内プールでの水泳では内蔵センサーが自動的にユーザーの泳ぎの種類を判定する。これは大規模な実験で蓄積された運動データの分析をベースにしている。ランニングの際に走り方のスタイルを判定できるのとほぼ同じ仕組みだ。

屋外の水泳ではGPS電波を受信できるので、Watchはユーザーの腕がストロークに従って水面から出たり、水中に入ったりするタイミングを正確に測定する(水中では電波が受信できないので一時的に推定になる)。

新しいWatchは水深 50mの耐水性能を備えるので安心してスイミング・モードのさまざまな機能をテストできた。コースの長さと予定している水泳時間をセットするだけで私はすぐにプールに飛び込んだ。計測は宣伝の通り正確だった。泳ぎの型の判定、心拍の記録その他、各種のトラッキングと分析はきわめて正確だった。

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プールから出たらサイドのリューズをひねって画面ロックを解除する。このときSeries 2から断続的に音が聞こえる。これはスピーカーの作動には空気が必要なため、スピーカー空間に入った水を振動で排出しているためだ。これでApple Watchのスピーカは再びクリアなサウンドを出すことができる。非常に巧妙な仕組みだ。たしかに宣伝どおりの効果を発揮する。

私はランナーではないので、ランニングのシーンにおけるGPSのテストはしていない。ともかくGPSは水泳で正確に作動した。

私がテストした限りではSeries 2はAppleが主張するとおりに作動した。初代に比べると使用体験は飛躍的に向上している。Apple Watchに代表されるようなデバイスとのカジュアルで日常的な相互作用はAppleの全体の戦略の中で重要な位置を占めるようだ。私は昨年、Apple製品に占めるApple Watchなどの意味について記事を書いている。【引用は原文参照】

Series 2でGPS機能が追加されたことは、Watchデバイスの独立性を大きく高めた。おそらく将来は携帯無線網に接続する能力も獲得するのだろう。つまりどこにいてもユーザーiPhoneと(プラスAppleのクラウド・サービスとも)コミュニケーションができるようになるはずだ。これは「ユーザーのデータはあくまでユーザーのもの」というAppleの基本的な姿勢とも合致する。

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ユーザーがiPhoneをコンピューティングの主要なデバイスとして利用している場合、iPhone内蔵のAI機能が画像を選別し、カレンダーで日程を整理し、
さまざまな積極的提案を行うなどの処理を行い、データはiPhoneそのものに保存される。そしてiPhoneとApple Watchが直接情報をやり取りすることになるだろう。これはクラウド・ベースのAIに比べて一層安全だ。プライバシーとセキュリティーの面からするとクラウドAIは本質的により多くの脆弱性を持つ。

昨日、私は iPhone 7と7 PlusAirPodsとApple WatchがAppleの製品トライアングルを形成すると書いた。ユーザーにとって中心となるデバイスは今後ますます衛星的デバイスかと密接にコミュニケーションするようになるだろう。Appleの考える新しいエコシステムは人体のようなものだ。つまりiPhoneが頭脳の役割を果たし、AirPodsが音を出す器官で、Apple Watchが腕だ。Series 2でAppleの腕はより大きな自由と能力を獲得したといえる。

〔日本版〕AppleサイトによればSeries 2は明日(9/16)発売される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

呼気チェックヘルスケアのBreathometer、Phillipsとの提携を発表

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アメリカ国内で、800万の人々が口の臭いに問題を抱えているのだそうだ。無自覚な人もいるにはいるが、周りの人はほとんどが迷惑に感じている。

昨年のCESではBreathometerが、口臭のレベルを測定し、オーラルケアに役立てるためのMintというスマートフォンにつないで使うデバイスを予告していた。この話に進展があり、PhillipsがBreathometerと提携し、SonicareとバンドルしてMintの提供を行う旨が、今年のIFAにて発表された。

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この提携によりBreathometerは、オーラルケアに対する意識がたかいであろうSonicareのユーザー層に対して、自社プロダクトを提供できるようになるわけだ。

MintはまずIndiegogoキャンペーンに登場して資金を集めた。ファウンダーのCharles Michael YimはそしてABCのShark Tankという番組にも出演して知名度を高めることとなった。当時はアルコールの検知に利用するものとされ、自分の車ではなくUberで帰ることにしようなどという判断にも役立つという紹介がされていた。

それからBreathometerは、ヘルスケア面にこそより大きな可能性があることを意識するようになった。アルコール検知というニッチな市場から、より広いオーラルケアの市場に向けてピボットすることになったわけだ。

血液や尿検査などによった方が、より統括的な検査が行えるのだろうが、それらはいずれも手間暇がかかるものだ。呼気をチェックするだけでも肺の健康状態やぜんそくの症状、代謝率、あるいは糖尿病の可能性などを調べることができるのだ。スマートフォンにつないで使うデバイスとして開発したおかげで、一般消費者が使いやすいプロダクトになったと言えるだろう。

「ヘルスケアプロダクトには、あやしげな効能をうたうものもあります。しかし呼気を分析してヘルスケアに役立てるという手法は、完全に科学的なものなのです。市場はほぼ手付かずの状態で広がっているといって良いでしょう」とYimは言う。「関連プロダクトがないわけではありませんでしたが、一般消費者向けのものはほとんど皆無なのです。Breathometerの提供するプロダクトこそ、パイオニアとなり広がっていくことでしょう」。

Phillipsと提携することで、Breathometerのビジネス機会が広がっていくことも考えられる。Yimも他プロダクトの開発を行うことにも前向きな考えを示している。

ちなみにMint単体で購入したいという方には、こちらでプレオーダーすることができる。価格は100ドルほどだ。出荷開始は9月30日が予定されている。

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(翻訳:Maeda, H

AppleのiPhone 7/7 Plusの実機にいち早く触れてみた

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いよいよわれわれはポスト・ヘッドフォンジャック時代に突入したわけだ。私はヘッドフォンジャックのないスマートフォンに触れたらひどく衝撃を受けるのではないかと半ば予期していた。オズの魔法使い でドロシーがオズの国に来ると突然映画がカラーになる、あの感覚だ。実際、iPhone 7からヘッドフォンジャックが消えた。他のスマートフォン・メーカーも追随するかどうかはまだ不明だ。ともあれAppleが古いテクノロジーを葬るのに大胆であったことはこれまで歴史が証明している。

実のところ、新しいiPhoneのデザインで大きな違いはこの点だった。ヘッドフォンジャックがなくなったことを除けば、一見して気づくような外観上の違いはジェットブラックという新しいカラーバリエーションくらいだろう。ピアノ的な輝きは、手に取ってみるとステージ上で紹介されたときより派手に感じる。

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しかしジェットブラックは周囲をすべて映し込むほどの輝きでありながら、クラシックな印象を与える。すばらしいデザインだが、指紋を磁石のように引き付けるのは想像のとおりだった。ずっと平凡なネーミングだが、個人的には単なるブラックの方を選ぶだろう。こちらはマット仕上げで周囲が映り込むことはまったくない。これまでで私が一番気にいっているカラーバリエーションだ。

最初にこのiPhoneを手にとったとき、多くのユーザーはホームボタンを探して指があちこちさまようかもしれない。悪いデザインではないが、確かに違いを感じる。多少の慣れが必要だろう。ホームボタンはTaptic Engineのおかげで振動フィードバックになった。残念ながら物理的なボタンを押したときのような確実な感触には欠ける。トラックパッドと違って振動フィードバックは物理的実在のシミュレーションとしてはあまり成功していない。

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フィードバック振動の強さは設定メニューから3段階に切り替えられる。 #3が物理的ボタンの感触にいちばn近い。しかしやはりだいぶ違う。しかしわれわれは以前はタッチスクリーンからテキストが入力できるなどとは思わなかったわけだ。キーボードがスクリーン化したのに比べれば、ホームボタンのタッチ化は小さな変更だ。タッチ化によってホームボタンの故障の可能性は少なくなったはずだ(ホームボタンの故障はハードのトラブルの中でも比較的多い)。またホームボタンの廃止で新しいiPhoneはようやくIP67認定をクリアした。つまり防塵防滴仕様だ。これで突然の大雨に襲われても安心だ。ホームボタンのタッチ化はメリットの方が多かったと思う。

ホームボタンのタッチ化はバッテリー駆動時間の延長と並んで新しいiPhoneの目玉なのだろう。ただし他の部分がきわめて魅力的に仕上げられているのと比べると、Appleはこれらのテクノロジーでは世界のリーダーとはいえないようだ。Appleといえば、オーディオも優秀だ。スマートフォン・メーカーはディスプレイ競争の真っ最中であるため往々にしてオーディオが軽視されるのは残念な傾向だ。

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この点、AppleがiPhoneに新たにステレオ・スピーカーを装備したことは大いに評価できる。もっとも会場では多数のブロガーが大声でFacebook Liveでビデオ放送に熱中している状態だったので、音質を正しく評価するのは難しかった。 オーディオと逆に、ディスプレイについてはマイナー・アップグレードにとどまった。

A10 Fusionという新世代の自家製クオドコアCPUのおかげでパフォーマンスも改善されたという。もっともこれは一般ユーザーがすぐに気づくような大きな違いではなさそうだ。Appleはプレスイベントの後で印象に残るモバイル・ゲームのデモを行った。

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12メガピクセルの撮像素子は従来どおりだが、カメラの感度は向上している。光学手ぶれ補正の採用で画質は大きく向上するはずだ。7 Plusのカメラは大きく変わった。デュアルカメラのおかげで広角、望遠の撮影が可能になった。デュアルカメラは昨夜発表されたLG V20も同様だが、LGのプレスカンファレンスの開催はいかにもタイミングが悪かった。Plusのポートレート機能は驚くほど優れた写真が撮れる。サイズが大きいというデメリットがあってもカメラの性能がPlusを選ぶ理由になるかもしれない。

iPhone 7は現行モデルから離れ業的跳躍をしたわけではない。しかし防塵防滴仕様、バッテリーの大型化、音質向上などの歓迎すべき改良で、さらによく練られた製品となった。ただしヘッドフォンジャックの廃止、ホームボタンのタッチ化という点ではこれまでのアップグレードよりもユーザー側に慣れを要求するだろう。

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全体として新iPhoneは進歩を遂げている。予約受け付けは金曜から、出荷は9月16日から。〔日本では予約注文は9月9日午後4時1分から受け付ける。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iOS 10とwatchOS 3の配信日が9月13日に決定、mac OS Sierraは9月20日リリース

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Appleの新しいモバイルOSであるiOS 10が、新しいwatchOSと共に9月13日より配信されるとAppleは本日のiPhone 7プレスイベントで発表した。iOS 10では様々な機能が強化されており、その一例として、Siriはサードパーティ製のアプリとも連携ができるようになった。これにより、ユーザーは声を使ってUberに車の手配をお願いしたり、Venmo上で支払を行ったり、ワークアウトを音声コマンドで一時停止したりといったことができるようになる。さらに、iOS 10には改良された写真アプリやマップアプリがインストールされているほか、ホームオートメーションのためのホームアプリが新規に導入され、iMessageはApp Storeと一部統合することでプラットフォーム化された。

新たなiOSは、いつもの通りiPhoneとiPadを含む現行のiOSデバイス向けに無料ダウンロード配信される予定で、今回同時に発表されたiPhone 7とiPhone 7 Plusにもインストールされることになる。新しいiPhoneは9月9日よりプレオーダーの受付がはじまり、16日から出荷が開始される。

iOS 10の目玉のひとつは、Siri経由でのサードパーティ製アプリの音声操作だ。

この機能統合は、まさに消費者が音声操作に慣れ始めたタイミングでやってきた。SiriやGoogle Nowによってスマートフォン上での音声操作が人気を博した一方、AmazonのAlexaはリビングルームを通じて消費者にこの技術を強く売り出し、既にサードパーティアプリにも対応している。今度はAppleがAmazonに追いつく番だ。

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もうひとつのiOS 10の目玉が、iMessage向けApp Storeの登場だ。これによって、iTunes App Storeが200万種類ものアプリを揃えるほどに成長している中、ディベロッパーが自分たちのアプリを消費者に届けるもうひとつの道が開けたことになる。

しかし、iMessageの変化はこれだけではない。今後iMessageでは、リッチメディアのプレビューができるようになるほか、写真上に絵を描いたり、スケッチや手書きのメッセージを送ったりすることもできる。さらには、送られてきたメッセージにサムズアップ(いいね!)のような絵文字で返すことができるようになり、新たなバブル効果や、紙吹雪や花火といったフルスクリーンのアニメーション、新たなステッカーなども導入されている。

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iOS 10についての詳細は先日行われたWWDCで既に発表されていたものの、今朝の発表イベントでApple CEOのTim Cookは時間をかけてiOS 10のハイライトについて説明していた。前述のiMessageやSiri以外にも、彼は新しいリフト・トゥ・ウェイク機能(デバイスを持ち上げることでスリープを解除する機能)や、進化したQuickTypeキーボード、デザイン変更で他のアプリにも対応したマップアプリ、ガレージのドアからホームセキュリティまでほぼ全ての大手メーカーのホームオートメーション製品に対応したホームアプリなどについて触れていた。

さらに、以前発表されたwatchOS 3もiOS 10と同じタイミングで配信がスタートする。こちらもWWDCで説明がなされていた通り、以前のwatchOSと比べて劇的にパフォーマンスが向上し、ユーザーから指摘のあったアプリのラグに関する問題にも対処している。そのほかには、多くの体調管理機能の向上や、緊急時に助けを求めるSOS機能の導入、ディベロッパー向けのデータのプリロードができるバックグラウンドアプリ、新しい盤面といったアップデートが施される。

本日ステージ上では発表されなかったものの、ウェブサイトの情報によればmacOS Sierraは9月20日にリリース予定だ。しかし、新たなtvOSに関しては未だに”まもなく登場”とされている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Apple、ヘッドフォンジャック(1878 – 2016)を廃止―安らかに眠れ

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新しく発表された新しいiPhone 7でAppleはほとんど140年間続いたテクノロジーに別れを告げた。このテクノロジーは十分に役立ってくれたが、Appleはすでに役割を果たし終えたと結論したようだ。その後継者はBluetoothとLightningケーブルだ。

といってもAppleはレトロなテクノロジーを完全に捨て去る勇気はなかったとみえ、出荷されるiPhone 7にはヘッドフォン・ジャック用のドングルが同梱される。フィル・シラーは「〔これにより〕旧来のアナログ・デバイスも接続できる」と強調した。

Apple hedging its bets

Appleは古いテクノロジーを完全に捨てたわけではない。アナログ・ヘッドフォン用ドングルが同梱される

ジャックは巧妙なデザインだった

3.5mmジャック(ミニジャック、ヘッドフォン・ジャック、TRSジャックとして知られる)は4分の1インチ・ジャックの子孫だ。ジャックという接続テクノロジーは1870年頃、巨大なスイッチボードで通話を接続していた電話交換手の仕事をやりやすくするために発明された。シンプルなデザインながら確実な接続を実現できることが証明され、時の試練に耐えて今日まできた。
毎日使われている140年前のテクノロジーというのは珍しい。

Such a simple design, but so powerful. The sleeve (1) is ground. The tip (3) carries one data signal, and the ring (2) carries another. On headphones that include a microphone, manufacturers simply include another ring. The isolating grommets (4) help ensure isolation between the different data channels.

上の図のとおり、シンプルだが極めて堅牢なデザインだ。上がステレオ、下がモノ。 (1)がスリーブ部分、(3)の先端が信号を伝える。ステレオの場合、(2)のリングが追加される。(4)の絶縁体がチャンネルの混信を防ぐ。

ジャックの先端のすぐ下に設けられた凹みでジャックはソケットに固定される。簡単に外れないと同時に繰り返しの抜き差しに耐える。この4分の1インチ〔標準〕ジャックも現役だ。オーディオマニアやギタリスト、ベーシストにはお馴染みだろう。高級マイクをアンプに接続するのにも用いられている。

この発明は画期的だった。完全に円筒形であるため、どの角度であろうと問題なく挿せる。普通のUSBプラグだと特定の角度でしか正しく挿せないことにお気づきだろう。ジャックが採用されたおかげで電話交換手はいちいちスイッチボードのプラグを見ずにジャックを抜き差しできた。

1960年代になると、標準ジャックと同じデザインで直径が3.5mmのミニ・ジャックが開発された。 大型の標準ジャックほどの強度はなかったが、トランジスター時代に適合し、可搬性が高くなっていた。やがてオーディオ・テクノロジーの発達にともない、ジャックはステレオ接続が必要になった。メーカーはコネクター部分にもうひとつリングを追加することでこれを可能にした。これが今日われわれがTRRS〔ステレオミニジャック〕とよぶ堅牢なシステムで、今日まで使われ続けることになった。

TechCrunchの読者2500人の意見が参考になるのであれば、過半数(55%)はヘッドフォン・ジャックのポートがなくてもiPhoneを買いたいと考えている。しかし45%は「それならいらない」という意見だ。

時代は新テクノロジーへ

しかし、時代は進歩する。新テクノロジーの普及も大きく進んだ。Bluetooth接続のヘッドフォンは市場に広く出回っている。ヘッドフォンだけでなく数多くのアクセサリーがBluetoothやApple独自のLightningケーブルで接続される。Appleは時代おくれになったとみなしたテクノロジーを思い切りよく切り捨ててきた。これは古いポートが場所を塞ぎ、デザインと利用法を煩雑化することを防いできた。たとえば現在のMacbookシリーズにはたった2つのポートしかない。USB-Cとd…何を隠そう、ヘッドフォン・ジャックだ。

一部のユーザー(読者かもしれない)は、ヘッドフォン・ジャックがなくなることによって被害を受けるかもしれない。たとえば私の例でいば、最近かなり高価かつ優秀な有線接続のヘッドフォンを買ってしまった。そういう個人的な事情を別にしても、多くのスタートアップがスマートフォンでミニジャックが利用できることを前提にデバイスを開発、販売している。

残念ながらミニジャックの時代は去っていくらしい。親愛なるミニジャック。われわれはきみのことを忘れない。きみはいい仕事をした。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ついにiPhone 7では最小ストレージが32GBに

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しばらくの間、iPhoneの16GBという最小ストレージが障害となっていた。時間と共にビデオやアプリ、写真といったコンテンツが次々と利用できるようになる中、16GBというストレージのせいで、新たなコンテンツを楽しむために、ユーザーは追加で大金を支払わなければならなかったのだ。

本日、ありがたいことにそんな時代が終わりを迎えることになった。iPhone 7の最も安価なモデルには、これまでの16GBではなく32GBのストレージが搭載されている。この結果、多くの競合他社のスマートフォンが搭載している最小ストレージにiPhoneがほぼ並んだことになる。

iPhoneの購入を検討している人にとって、これは大変うれしいニュースになるだろう。ビデオを見たり、音楽を聞いたりする際に、ストリーミングが最も広く利用されている手段となった一方で、アプリのサイズが大きくなり始めたこともあり、未だ大量のストレージが必要とされている。再現度の向上と共に、ファイルサイズが大きくなっている写真については言うまでもない。

なお、32GB版iPhone 7の価格は649ドルだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

iPhone 7 Plusの背面に2台のカメラが搭載されている理由

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長い間噂されていた通り、新しいiPhone(のうちとにかく一種類)には、背面にデュアルカメラが搭載されている。この変わったカラクリにはどんな効果があるのだろうか?

iPhone 7 Plusに搭載されているカメラのうちのひとつは、28mm相当の通常の広角レンズを備えている。そしてもうひとつのカメラのレンズは、その倍の56mm相当というポートレイト写真に用いられるような画角だ。これによって光学2倍ズームが可能になり、少しズームをしたからといって画質が損なわれることがなくなる。さらにデジタルズームに切り替えた際には、触覚フィードバックが発される。

apple-liveblog0510しかし、これで全てではない!2つのカメラが同時に作用することで人間の目のような機能を果たし、撮影している風景の3次元データや深度図を記録することができるのだ。これによって、カメラアプリが自動的に写真の背景に段階的なボケを適用し、iPhoneよりずっと高価なカメラで撮られたような、被写界深度の浅い写真を撮ることができる。

そして、Appleはきっとさらに大きなプランを持っているだろう。というのも、深度図はとても強力で、Appleやそのライバルたちがずっと追い求めてきたテクノロジーだ。つまり、まだ私たちにはその表面しか見えていない。

上記に加えて、iPhone 7 Plusのカメラには、いつもの通りそのほかの改善が加えられており、新たに光学手ぶれ補正機能、RAWデータでの撮影機能、改良された色域、点滅光のもとで起きるフリッカー現象やローリングシャッター現象の効果を除去するセンサーが搭載されている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Kickstarterでも話題になったケース兼用の自撮り棒、いよいよ出荷・販売を開始

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自撮り棒を持ち歩くのが恥ずかしいという人も多いことだろう。そんな人におすすめのプロダクトがある。移動時にはスマートフォンケースとなり、そしてデスクでは角度自在のキックスタンドになってくれるというものだ。いくら高くても欲しいという人もいることと思う。今回紹介するプロダクトは40ドルという価格になっている。

名前はStikBoxで、なるほどよく考えられたアイデアだと言えるかもしれない。通常はiPhoneおよびSamsungのスマートフォン用のケースとして機能する。このケースの背面に、金属製自撮り棒を折りたたんで収納しているのだ。金属部分を引き出して伸長すれば、ケースが自撮り棒に早変わりするという仕組みだ。

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これはもともとKickstarterキャンペーンからスタートしたものだ。昨年末にキャンペーンを行い、その出荷が始まったところなのだ。通常の自撮り棒同様に、スマートフォンとの接続はBluetooth経由で行うようになっている。

自撮り棒を最初に使う際にはまずアプリケーションで設定を行う。ここで設定できる機能の多さも、他プロダクトとの差別化要因となっている。組み込まれたボタンで撮影を行うようになっていて、ちょっと離れた場所から(他の自撮り棒同様に)撮影することができる。

新iPhoneのリリース時には、より軽量のカーボンファイバー版をリリースする予定でもあるとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

GoProドローン、デビューは9月19日に決定

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ドローンとカメラの連携で何ができるのか。GoProが自らの解を示す日が近づいてきた。公式リリースが9月19日に決まったとアナウンスがあったのだ。名前はKarma(カルマ)で、ティーザービデオも公開されている。ずいぶん前にアナウンスはされていて、発売開始スケジュールが遅れていたものだ。

最初にKaramaについてアナウンスしたのは2015年5月のことだった。CodeカンファレンスにてGoProのCEOであるNick Woodmanが、ドローンの開発を行なっているというようなことを発表したのだった。そして10月になって、下の予告映像が発表された。ここからさらに進化しているのだろう。しかし下の映像の段階でもさすがにアクションカメラメーカー自らが自信をもってリリースしたものだけに、十分に画質面や安定性で十分な機能を持つように見える。

さらにKarmaの外観であるとする写真も流れている。ただしこれについて、公式な確認はまだ得られていない。しかしリーク画像を見る限りは本物らしく見えるスマートな外観をしている。言うなればGoProカメラを接続して利用する電動式ジンバルマウントといった感じだろうか。

公式な情報は9月19日よりGoPro.comで公開されるのだとのこと。GoProがドローンの世界に何を持ち込むつもりなのか、ようやく明らかになるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H

DJIからスマートフォンのスタビライザーOsmo Mobile登場―Plusそっくりだがカメラ含まず

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DJIはスマートフォンのユーザーが手ぶれして非常に見にくいビデオにうんざりしていると考えている。DJIのOsmo Mobileは3軸ジンバルにより安定した手持ち撮影ができるスマートフォン用スタビライザーを発表した。

これはDJIのドローンにも用いられているスタビライザーとグリップのセットで、スマートフォンをセットして非常に安定した滑らかな動画が撮影できる。

このプロダクトはTechCrunchが最近紹介したOsmo Plusから専用の4Kカメラを取り除き、ビデオ機能のあるスマートフォンにカメラの役割を果たさせるというものだ。

DJIによればOsmo Mobile、Osmo Plusに用いられているテクノロジーは基本的に同社のPhantom 4ドローンのスタビライザーと同じものだという。DJI独自のソフトウェアのおかげで、スタビライザーは人間の顔にロックさせることができる。ラフティングで急流を下るようなカメラも人間も激しく揺れる状況でのビデオ自画撮りに理想的だ。このソフトを利用すれば三脚を使わずにタイムラプス、パノラマ、長時間露光などの高度なショットが撮れる。

価格は300ドルで、出荷は2週間後になるという。

スマートフォンのスタビライザーというコンセプトは特にユニークなものではない。電子手ブレ補正なら50ドル程度から、メカニカルなジンバルを用いた製品でも100ドルくらいから入手可能だ。しかしDJI Osmoが追随を許さない点はバンドルされているソフトウェアだ。今回発表されたOsmo Mobileでもソフトウェアは安定化メカニズムと協調動作する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Garminより、GoProクローン風アクションカメラ登場

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いまひとつ、Garminらしさに欠けるような気がするのだがどうだろうか。なんの話かといえば、Garminよりリリースされたアクションカメラの話だ。個人用ナビゲーションシステムで大いに成長した同社が送り出す最新アクションカメラは、あまりにもGoProに似ているように思うのだ。

名前をVirb Ultra 30といい、4Kビデオを撮影でき、音声コマンドにも対応している。「オーケー、Garmin」に続いて指示をすれば、録画の開始や停止、あるいはインデックス付けなどを行うことができるのだ。

Garminが送り出した前世代のアクションカメラ同様に、さまざまなセンサーが搭載されていて、録画中にさまざまなデータを同時に記録するようになっている。搭載されているのは気圧、加速度、方位、ジャイロスコープ、そしてGPSなどで、現場での状況を客観的に示すことができるようになっているわけだ。速度、ペース、高度、重力加速度、継続時間、進んだ距離、水平・垂直移動距離などのパフォーマンスデータを表示させることができる。

外見は(繰り返しになるが)GoProそっくりだ。ケースの外見はもちろん、マウントの設計もよく似ている。ちょっと見てみるだけだと、GoProのアクセサリーがそのまま使えそうにも思える。

Virb Ultra 30は販売開始となっていて、価格は500ドルだ。この価格も、2年前に登場したGoPro Hero 4 Blackと同じくらいになっている。

すこし嫌味な書き方になってしまったが、GoProの人気を見れば、同じようなプロダクトを出すというのは、戦略的には正しいことだとも言えるのだろう。Amazonにも模倣品がたくさんあるし、Alibabaにももちろん存在する。GoProクローン風プロダクトは世の中に多数存在する。すなわち需要があるということではあるわけだ。何か面白い追加情報が入ればあらためてご報告しよう。

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(翻訳:Maeda, H

ロジテック、3台のデバイスを切り替えて使えるBluetoothマウスを発表

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PCを使うのにもっとも重要なデバイスといえばマウスだろうか。そのマウスが、3つのデバイスを制御できるようになった。Logitechが発表した新型マウスで、同時に3つのデバイスとペアリングできるようになっているとのこと。名前はスペック通りM720 Triathlon Multi-Device Mouseといい、もちろんWindows、Mac、Android、およびLinuxに対応している。ボタンを押すだけで利用するデバイスを切り替えることができるのだ。

本体とマウスの接続はBluetoothないし同梱のドングル経由で行う。1本の単三電池で2年間ないし「最大で1000万クリック」の間、動作するのだそうだ。もちろん、さまざまな条件により変動するものではあるだろう。本日より販売開始となり、70ドルの価格で複数デバイスをひとつのマウスでコントロールできるようになる。

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またM330およびM220の「サイレントマウス」シリーズの発表も同時に行った。「サイレントマウス」の名の通り、ほとんど音がしないままでクリック動作を行えるようにしたものだ。Logitecによれば「ネズミのように、気付かれることなく動きまわります」とのこと。ずっとマウスをクリックし続けているような人には役立つデバイスとなりそうだ。販売は来月からで、価格は25ドルないし30ドルとなっている。

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(翻訳:Maeda, H

Parrotのアンリ・セドゥー、スターウォーズのXウィングそっくりのドローンを公開

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フランスの有力ドローン・メーカーParrotのCEO、アンリ・セドゥはパリで開催されたプレスカンファレンスで新しいミニドローンを数種を発表した。Parrotの新製品の中には通常のクワドコプターとは異なった新種が含まれている。これはクワドコプターと固定翼の「いいとこどり」を狙ったものだ。

Parrot Swingは通常のクワドコプター同様、垂直に離陸するが、ジョイスティックを前に倒する空中で姿勢を変え、ポリスチレンの翼を固定翼機のように使って飛行し始める。固定翼機モードで飛行しているときにはスターウォーズ・シリーズで有名なXウィングそっくりだ。 私が聞いたところではParrot内での開発コードネームもWing-Xだったという。

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セドゥはSwingドローンは「庭で操縦するホビー用」だとしたが、同時に従来のクワドコプター式ドローンよりはるかに操縦しやすく、飛行も安定していると述べた。「私にさえ操縦できる。私の運動神経といえば自転車には乗れるがローラーブレードも無理なくらいだ」ということだ。

SwingはBluetoothを内蔵しており、 操縦用ゲームパッドが同梱される。高度90mでもBluetoothは作動するという。

「このドローンを飛ばすのは普通のクワドコプターよりずっと面白い。想像力に訴えるものがある」とセドゥーは述べた。

Swingの開発にあたって多数の特許が取得されている。もっともセドゥは「コピーするライバルがたくさん出てくるだろう」とジョークを飛ばしていた。Swingの価格は139ユーロ(16000円)だという。

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プレスカンファレンスでParrotはMamboというもっと伝統的なクワドコプター方式のドローンも発表した。このドローンはモジュールを簡単に取り付けて機能を拡張できる。エアソフトガンを取り付れば「ミニ戦闘ヘリ」にできる。小さいプライヤーを取り付けることもできる。「ジョークマシンだ」とセドゥは説明した。この2つの付属品込みでMamboは119ユーロ(13600円)程度だ。

Parrotは新しいドローンに多数のセンサーを内蔵させている。加速度計、超音波センサー、圧力センサー等々だ。これらのドローンは9月中に出荷されるという。

〔日本版〕Parrotの共同ファウンダー、CEOのアンリ・セドゥ(Henri Seydoux)はフランスで非常に有名な起業家。007/スペクターで話題になった女優、レア・セドゥの父であり、大手映画チェーン、パテのオーナー、ジェローム・セドゥの息子。また石油採掘機器のトップ企業、シュルンベルジェの共同ファウンダー、マルセル・シュルンベルジェが母方の曽祖父という。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Parrotのアンリ・セドゥー、スターウォーズのXウィングそっくりのドローンを公開

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フランスの有力ドローン・メーカーParrotのCEO、アンリ・セドゥはパリで開催されたプレスカンファレンスで新しいミニドローンを数種を発表した。Parrotの新製品の中には通常のクワドコプターとは異なった新種が含まれている。これはクワドコプターと固定翼の「いいとこどり」を狙ったものだ。

Parrot Swingは通常のクワドコプター同様、垂直に離陸するが、ジョイスティックを前に倒する空中で姿勢を変え、ポリスチレンの翼を固定翼機のように使って飛行し始める。固定翼機モードで飛行しているときにはスターウォーズ・シリーズで有名なXウィングそっくりだ。 私が聞いたところではParrot内での開発コードネームもWing-Xだったという。

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セドゥはSwingドローンは「庭で操縦するホビー用」だとしたが、同時に従来のクワドコプター式ドローンよりはるかに操縦しやすく、飛行も安定していると述べた。「私にさえ操縦できる。私の運動神経といえば自転車には乗れるがローラーブレードも無理なくらいだ」ということだ。

SwingはBluetoothを内蔵しており、 操縦用ゲームパッドが同梱される。高度90mでもBluetoothは作動するという。

「このドローンを飛ばすのは普通のクワドコプターよりずっと面白い。想像力に訴えるものがある」とセドゥーは述べた。

Swingの開発にあたって多数の特許が取得されている。もっともセドゥは「コピーするライバルがたくさん出てくるだろう」とジョークを飛ばしていた。Swingの価格は139ユーロ(16000円)だという。

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プレスカンファレンスでParrotはMamboというもっと伝統的なクワドコプター方式のドローンも発表した。このドローンはモジュールを簡単に取り付けて機能を拡張できる。エアソフトガンを取り付れば「ミニ戦闘ヘリ」にできる。小さいプライヤーを取り付けることもできる。「ジョークマシンだ」とセドゥは説明した。この2つの付属品込みでMamboは119ユーロ(13600円)程度だ。

Parrotは新しいドローンに多数のセンサーを内蔵させている。加速度計、超音波センサー、圧力センサー等々だ。これらのドローンは9月中に出荷されるという。

〔日本版〕Parrotの共同ファウンダー、CEOのアンリ・セドゥ(Henri Seydoux)はフランスで非常に有名な起業家。007/スペクターで話題になった女優、レア・セドゥの父であり、大手映画チェーン、パテのオーナー、ジェローム・セドゥの息子。また石油採掘機器のトップ企業、シュルンベルジェの共同ファウンダー、マルセル・シュルンベルジェが母方の曽祖父という。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleは9月7日に次世代iPhoneを発表する

2016-08-30-apple-invite-iphone7

先ほどAppleから9月7日(水)のプレス・カンファレンスへの招待が届いた。次世代iPhoneの発表イベントであることは間違いない〔米国太平洋時間9/7朝は日本時間9/8の明け方〕。

いつものとおり、招待状には具体的な内容はなかった。Appleはそれとなくヒントを与えるのが好きだが、今回は上の画像のとおり、単に「7日にお目にかかりましょう」と言ってきただけだ。

会場はサンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリウムだ。Appleはこの会場を去る6月のWWDCでも使っている。

過去3年、Appleは新しいiPhoneを9月上旬に発表してきた。今年も同じパターンが繰り返されている。今回のiPhoneはどんな製品になっているのか?

過熱気味のリーク情報によれば、iPhone 7(実際にAppleが何と名付けるかは不明だが)のデザインはiPhone 6sとほぼ同一になるようだ。裏側のアンテナ部分はややスマートになり、カメラはやや大きくなる。イヤホンジャックは消える。

大型モデルについてはデュアル・カメラが導入される可能性が高い。2台のカメラで同時に撮影することにより低照度での画質は大きく改善される。またHDR撮影や色の再現にも有利だろう。ことなるアングルの光学ズーム機能が導入されるかもしれない。詳しいことはまだ不明だ。

Appleはこのプレスイベントで新しいMacBook Proのお披露目も行うかもしれない。これまでもMacBook ProについてはTouch IDセンサーやキーボード上部に設置されるリボン状のOLEDミニスクリーンについて情報が飛び交ってきた。Apple Watchもクリスマス商戦前にアップデートされることは間違いない。ただし来る7日のイベントで発表されるかどうかは分からない。

TechCrunchチームは会場からステージ写真多数を含めたライブブログや新製品をテストしているビデオなどお送りする。新しいiPhoneを買う予定がなくても、9月にはiOS 10が正式に公開される。具体的内容についてはTechCrunchの 関連記事をチェックしていただきたい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

DJIが4kジンバル・カメラをアップグレード―ズームレンズ、タイムラプスを追加

2016-08-26-osmo-rear-with-phone

今日(米国時間8/26)、DJIは人気のカメラOsmoをアップグレードした。新機種Osmo Plusと呼ばれ、オリジナルのOsmoにズーム、モーション・タイムラプスなどの新機能が付け加えられている。またカメラのスタビライズ・システムも改良された。

オリジナルのOsmoも販売が続けられる。OsmoとOsmo Plusは手持ち用ハンドルに取り付け可能な3軸ジンバルによるカメラ安定化システムを採用している。ジンバルの効果によって歩きながら、あるいは自動車や自転車に取り付けても安定した動画が撮影できる。

Osmo Plusにズームレンズが採用されたのは朗報だ。私自身、オリジナルのOsmoを持っている。優れた製品だがズームレンズがないためiPhoneのカメラとの差別化が十分でないように感じていた。Osmo Plusは7倍ズームが可能だ。これは3.5倍の光学ズームと2倍のロスレス・デジタル・ズームを組み合わせて実現している(1080p撮影時)。

DJIによれば、このシステムは最近発表されたInspire 1ドローン搭載のZenmuse Z3にごく近いが互換性はないという。

Osmo Plusの小売価格は本体499ドル、手持ち用ハンドルをバンドルすると649ドルとなる。

〔日本版〕DJI JAPANのサイトではOsmo+の紹介が掲載されているが、まだ購入可能になっていない。オリジナルのOsmoは販売中。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Garminが高級スマートウォッチを発表―Fenix Chronosは高機能でエレガント

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GPSハードウェアのパイオニア、GarminからFenix Chronosが発表された。驚くほどエレガントにデザインされた高機能スマートウォッチだ。

Vivoactve始め同社のエクササイズ用GPSスマートウォッチが持つ機能はすべて含まれている。ケースは豪華で美しくデザインされ一流時計店の売り場にあっても違和感がない。実際、これは市場初の高級スマートウォッチだ。取締役会からジム、寝室までどんな場所で身につけても見劣りしないだろう。

たしかにそれ相当の価格ではある。チタン製ボディーのモデルの正札は1499.99ドルだ。われわれが普段使っているようなスマートウォッチよりはるかに高価だ。しかしGarminは十分に考えたうえでこのモデルを発表したと思う。

まだ十分にテストしていないが、短時間触れただけでも印象は強かった。アウトドア派には高度計、気圧計、コンパスが用意されている。また道に迷ったときに戻るべきスタート地点の方向を示してくれる。スマートフォンと接続して天気予報や必要な通知を受け取ることができる。またさまざまなスポーツもサポートされてり、ランニングの機能だけでも以下のようなものがある。

垂直振動率— 走る際の垂直のジャンプとストライドとの比率
接地とバランス—ランニング・フォームのチェックのために足の着地、左右のバランスを表示
リズム— 1分あたりの歩数
ストライド— 現在のペースを表示

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これに心拍数や酸素摂取量の推計も表示されるのだからヘルス・ウォッチを代替するには十分以上の機能だ。

私は以前から高価なスマートウォッチというのは矛盾だと思っていた。しかしGarminのこの製品は例外といっていい。Garminはとびきり優れたスポーツ・ウォッチをデザインする方法を知っている。それは驚かないが、その高機能が軽量、エレガントで実用性も高いケースに収められている。高級腕時計メーカーがAndroid Wearのまわりをうろうろしてる中で、Garminは違う道を選んだ。「われわれはローエンドのスマートウォッチでは勝とうとは思っていない。自分たちが熟知している場所で製品を開発する―ヘルス・ウォッチだ。われわれはこの場所で勝つ」とGarminは述べている。

fenix Chronos family

Garminの新製品にこれほど興奮したのは初めてだ。スキューバダイビングの装備を脱ぎ捨てて白いタキシード姿になるときにこの時計を腕に着けているというジェームズ・ボンド映画風のシーンを想像してしまう。正直、市販されるのが待ちきれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+