静岡県豪雨災害の復旧工事の応援が必要な事業者と全国の工事会社をマッチング、「助太刀」が「災害支援機能」を無料開放

静岡県豪雨災害の復旧復興工事の応援が必要な事業者と全国の工事会社をマッチング、「助太刀」が「災害支援機能」を無料開放

建設職人と現場をマッチングするアプリ「助太刀」(Android版iOS版)運営の助太刀は7月27日、令和3年(2021年)7月静岡県豪雨災害の復旧復興工事に携わる業者を対象に「災害支援機能」を無料開放すると発表した。

災害支援機能とは、助太刀登録業者のうち、災害時支援が可能であると意志表明している業者・職人を現地の業者に紹介し、迅速につながるようにするというサービス。

助太刀アプリは、建設現場で働く職人や工事会社同士ををマッチングするプラットフォームとして、すでに15万を超える事業者に登録。建設業界のあらゆる課題を解決するべく、求人、ファクタリング、ECなど様々なサービスも展開している。

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Spotifyがユーザーを駆り立て中毒性を高める通知機能「What’s New」フィードを導入

Spotify(スポティファイ)はFacebook(フェイスブック)などのソーシャルネットワークからヒントを得た新機能を導入する。モバイルアプリの「ベル」アイコンの下で通知を流し続けてユーザーに最新コンテンツを見せるやり方だ。米国時間7月26日、Spotifyは「What’s New」フィードを公開した。新着情報を見たいモバイルアプリユーザーに最新情報を送る。

同社によると、What’s Newフィードは、Spotifyユーザーが同サービスでフォローしている番組やアーティストが公開した新曲やポッドキャストの最新情報を追いかける新しい方法だという。これは普段、聴いている曲に基づいてパーソナライズされたフィードであり、万人向けのフィードでも個別に選んでカスタマイズしたものでもない。

このフィードは、ホームタブのトップに最近聞いた曲や設定アイコンと並んで右上に新設された「ベル」アイコンの中にある。

画像クレジット:Spotify

フィードはリアルタイムで更新され、前回アプリを開いた時以降に新しい曲やエピソードが届くと、ベルアイコンに青いドットがつく。これまで新曲に関する情報は、ホームタブやアプリの検索ページのハブの中などさまざまな場所にあった。

この新機能は、新しいものはすべてSpotifyアプリだけを見ればわかるようになるので便利に違いないが、ドットを利用した「通知」機能は、アプリの中毒性を高める心理トリックでもある。ドットは緊急な印象をあたえ、新着情報を見るため、あるいはドットをクリアするためにクリックしなくてはならないと感じさせる。実際、ソーシャルアプリにこの手のドットが多すぎると反感が高まり、Facebookも数年前目障りな赤い通知ドットをオフにするツールを配布した(正確にいうと、Facebookは赤のドットを完全に排除していない。デフォルト設定は今でも「オン」で、現在同サービスのウェブサイトのあちこちに通知ドットがある)。

Spotifyアプリに追加されたこの一見したところ大したことのなさそうな新機能も実はよく計算されている。そしてこれは、グロースハックやアプリの中毒性を高めようとする小技の過剰利用に反対して近年出現している人道的テクノロジー運動からは何歩か後退するものだ。

今、多くの企業は中毒性機能から離れようとしている。たとえばAppleは、アプリが通知を送れるタイミングをユーザーが制御できるようにする消費者向けツールを追加し、近日公開のiOS 15リリースでは重要性の低いアプリの通知を1日のサマリーにまとめたり、気を散らしたくない時のための「フォーカス」モードを提供する。一方TikTok(ティックトック)は、長い時間見すぎていることを知らせる動画を挿入している。Instagram(インスタグラム)は「You’re all caught up(コンテンツは以上です)」を2018年に導入した。

注意を促すための通知機能追加したSpotifyは、逆方向に進んでいる。たとえユーザーの心地よさと喜びを犠牲にしてでも、ユーザーエンゲージメントを増やしたいのだろう。

What’s Newは、今後数週間のうちに全世界のiOSとAndroidユーザーに公開される。

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画像クレジット:Bryce Durbin

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ガーデニングに特化した英国のマーケットプレイス「Sproutl」はアドバイスやアドバイスで園芸をもっと身近なものに

Sproutl(スプラウトル)は英国に住む園芸好きのためのマーケットプレイスで、アパレルeコマースのFarfetch(ファーフェッチ)の元幹部たちが創業した。このほど同スタートアップは900万ドル(約10億円)のシードラウンドを完了した。さまざまな用品やアドバイス、アイデアなどを提供してガーデニングをもっと身近にすることが目的だ。

シードラウンドをリードしたのはIndex Ventures(インデックス・ベンチャーズ)で、Ada Ventures(エイダ・ベンチャーズ)といくつかのビジネスエンジェルが参加した。この調達ラウンドは2021年4月に完了している。

「数年前、私たちはロンドンで小さな庭のある家を買いました。2人ともフルタイムで仕事をしていて小さな子どもがいます。この庭でガーデニングを始める方法があるだろうと思ってネットを探しました。私にはガーデニングの知識はほとんどありません。そして、新人園芸家に必要なものは何もないことを知りました。あるのは、もっと詳しい人たちのための情報ばかりだと感じました」と共同ファウンダーでCEOのAnni Noel-Jonhson(アニ・ノエル-ジョンソン)氏はいう。

YouTubeでガーデニングの動画を探したことのある人なら、自分には何の役にもたたない説明のついた長尺動画を見るはめになったことがあるだろう。同様に、ガーデニングに特化したeコマースサイトもあまりない。

しかしその市場機会は相当大きい。英国だけでも園芸好きは何百万人もいる。そして系列に属さないガーデンセンターや園芸店などもたくさんあり年間数百万ポンド(数億円)の売上がある。さらに重要なのは、売上のほとんどが実店舗によるものだということで、一度もオンライン販売をしたことのない店もある。

Sproutleはそんな店舗と手を組み、英国全土から新規顧客を見つけられるようにした。参加する店舗は商品リストをSproutlに登録すれば、Sproutlが梱包材料の手配や流通、配達などを引き受ける。

マーケットプレイスでは、屋内、屋外用植物、植木鉢、園芸用具、アウトドア生活用品などを買うことができる。現在のパートナーは、Rosebourne(ローズボーン)、Polhill(ポルヒル)、Millbrook(ミルブルック)、Middleton(ミドルトン)、Fertile Fibre(ファータイル・ファイバー)、Horticus(ホーティカス)などだ。

CEOのアニ・ノエル-ジョンソン氏はFarfetchで取引・戦略担当副社長を務めた。CTOのAndy Done(アンディー・ドーン)氏もFarfetchに在籍したことがありデータエンジニアリング担当ディレクターだった。

そして、Holie Newton(ホリー・ニュートン)氏もSproutlの重要メンバーになる。かつてベストセラーのガーデニング本「How to Grow」を書いた人物で、現在はSproutlの最高創造責任者だ。

このことはSproutlの成長戦略を理解する上で重要だ。同社はみんなの庭に関係するあらゆるものに関するコンテンツを提供しようとしている(すでにジャーゴン・バスター[専門用語や隠語の解説]を公開済)。今度Googleでガーデニングのアドバイスを探した時にはSproutlが見つかるかもしれない。

さらに同社は、Amazon(アマゾン)などの全方位eコマースプラットフォームとの差別化をはかろうとしている。ManoMano(マノマノ)のように1つの分野に特化した他のEコマース企業はかなりの成功を収めいてる。方向が正しければ、Sproutlはひいきの顧客もすぐに集められるかもしれない。

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画像クレジット:Sproutl

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(文:Romain Dillet、翻訳:Nob Takahashi / facebook

モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」を手がけるdiniiが約3.5億円のシリーズA調達

モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」を手がけるdiniiが約3.5億円のシリーズA調達

モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」を手がけるdinii(ダイニー)は7月27日、第三者割当増資による約3億5000万円の資金調達を2021年6月に実施したと発表した。引受先は、リード投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズ、またCoral Capital、ANRI、個人投資家。累計調達額は4億8000万円となった。

調達した資金により、採用・マーケティングへの積極投資とともに、全国の飲食店への導入・サクセスを行うカスタマーサクセスチーム、サービスの認知拡大・ブランディングを行うマーケティングチーム、新たなプロダクト開発を行うエンジニアチームの組織づくりを行う。また2021年内には、飲食店と飲食客がオンラインで対話できる機能を複数リリース予定。

モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」を手がけるdiniiが約3.5億円のシリーズA調達

2018年6月設立のダイニーは、「飲食をもっと楽しく、おもしろく」をミッションに掲げ、2018年より飲食店内モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」の開発・提供を行うスタートアップ。現在ダイニーセルフを中心に、飲食店の店舗運営に欠かせない10のプロダクトを開発運営しているという。飲食店運営の基幹となるPOSシステム、その販売情報を顧客情報とつなぎ、来店客のより良い体験につなげることを目指しているそうだ。

モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」を手がけるdiniiが約3.5億円のシリーズA調達

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「現役の僧侶が望む」機能を採用、檀家・門徒の情報や寺務を管理するクラウドサービス・アプリ「OTERAplus」が公開

「現役の僧侶が望む」機能を採用、檀家・門徒の情報や寺務を管理するクラウドサービス・アプリ「OTERAplus」がリリース

コギトは7月21日、檀家、門徒、故人の情報や日々のスケジュールなど、僧侶の法務に関する情報を管理するクラウドサービスおよびアプリ「OTERAplus」(オテラプラス。Android版iOS版)のリリースを発表した。

利用プランとしては、「基本プラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3種類を用意。料金は、基本プランが無料、スタンダードプランが月額1628円(税込)または年額1万296円(税込)、プレミアムプランが月額1628円(税込)または年額1万4520円(税込)。

「現役の僧侶が望む」機能を採用、檀家・門徒の情報や寺務を管理するクラウドサービス・アプリ「OTERAplus」がリリース

OTERAplusの特徴は、次の3つ。

  • 情報を持ち歩ける:多くの寺院では、檀家や門徒、故人の情報やスケジュールを寺院内のPCや手帳で管理しているので、外に持ち出すことができなかった。それをモバイルアプリ化することで、場所を選ばず寺務管理が可能になる
  • 檀家、門徒の情報とカレンダーを連動:カレンダー(スケジュール管理)機能を備えていて、檀家や門徒の情報と、葬儀や法要などのスケジュールを紐付けられる。スケジュールから檀家や門徒を参照できるなど、シームレスに情報を活用できるほか、檀家や門徒の月忌参りの日取りを登録しておけば、毎月、月忌参りの予定が自動登録される
  • クラウドで寺院内メンバーと情報共有(有料プランのみ):情報はクラウドで管理。利用者を登録すれば情報が共有できる。檀家や門徒に関するメモなども共有されるので、引き継ぎも効率的に行える

「現役の僧侶が望む」機能を採用、檀家・門徒の情報や寺務を管理するクラウドサービス・アプリ「OTERAplus」がリリース

「現役の僧侶が望む」機能を採用、檀家・門徒の情報や寺務を管理するクラウドサービス・アプリ「OTERAplus」がリリース

「現役の僧侶が望む」機能を採用、檀家・門徒の情報や寺務を管理するクラウドサービス・アプリ「OTERAplus」がリリース

またOTERAplusは、仏教寺院であれば宗派を問わず利用できることを目標に設計しているものの、各宗派ごとに特徴的な運用の希望の声が増えた場合、機能追加などを不定期で検討し、汎用性を高めたいとしている。対応文字コードはUTF-8で、特殊文字を登録できない場合があるという。

OTERAplusは、日々の寺務業務を効率化したいと考えた現役僧侶の方が、「誰もがいつでも簡単に使用できること」「安価であること」「必要に応じ、PCで応用して多様な使用ができること」を目標にアプリの開発を思い立ったものという。具体的な機能は、クラウドファンディングによる支援者を対象としたオンラインサロンで集めた意見をもとに、「現役のお坊さんが望む」ものを盛り込んだそうだ。

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ウェブ会議とチャットで社内外をつなぐコラボツール「Parque」が資金調達、累積調達額1億円に

ウェブ会議とチャットで社内外をつなぐコラボツール「Parque」が資金調達、累積資金調達額は1億円に

働く人のつながりを強くするコラボレーションツール「Parque」(パルケ)を運営するパルケは、第三者割当増資による資金調達を発表した。引受先は個人投資家複数名。累積資金調達額は1億円となった。引き続きプロダクト開発を進めるとともに、2021年秋予定の正式リリースに向けた準備の強化を行う。

昨今、リモートワークやパラレルワークの浸透などに伴い「いつでも、どこでも」時間や空間に縛られず、また社内外を問わず、プロジェクトごとに人が集まってコラボレーションを進めていく機会が増えており、コミュニティの軸も企業内の人間関係だけではなく、業種・職種・趣味などへの複線化が進んでいるという。

これを受けパルケは、離れていてもつながりを感じられるビジネスコラボレーションツールやコミュニティスペースなどを提供するSaaSサービスとして、Parqueを開発。リモートワークやニューノーマルなど新しい働き方にフィットしたコラボレーションスペースとしており、社内外コミュニケーションのための「チャット」「ウェブ会議」「ダイレクトメッセージ」「ボイスチャット」、同時編集可能な「メモ」などのミニアプリをオール・イン・ワンツールとして提供していくとしている。なお、「パルケ」とはスペイン語で公園を意味するという。

2020年6月設立のパルケは、「for Fruitful Work-Life」(実りあるワークライフを届ける)というミッションの実現に向けて取り組んでいるスタートアップ。未来に向けて変化していく社会を見据えて、離れていてもつながりを感じることができるサービスを提供し続けるとしている。

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ツイッターが「TweetDeck」のリニューアルをテスト、将来のサブスクリプション化を目指す

Twitter(ツイッター)社は現地時間7月21日、Twitterのパワーユーザー向けの(でもあまり注目されていなかった)、同社のソーシャルメディアダッシュボード「TweetDeck」の新機能のテストを開始すると発表した。Twitterは将来的にTweetDeckを新しいサブスクリプションサービスにする可能性がある。TwitterのプロダクトリーダーであるKayvon Beykpour(ケイヴォン・ベイポー)氏のツイートによると、TweetDeckのリニューアル版には、完全なツイート作成画面、新しい高度な検索機能、新しいカラムタイプ、カラムを見栄えよくワークスペースにまとめる新しい方法が含まれるという。

ベイポー氏は2021年初め、The Vergeのインタビューの中で、TweetDeckをオーバーホールする計画を予告していた。ベイポー氏は、Twitterが「最近TweetDeckにあまり情熱を注いでいなかった」ことを認めた上で、近々TweetDeckをリニューアルすると述べ、それを「ゼロからのかなり大きなオーバーホール」と表現していた。

今回のアップデートではいくつかの注目すべき変更が行われ、その約束が果たされるようだ。

Twitterは、TechCrunchの取材に応じ、たとえばTweetDeckの新しいツイート作成画面では、これまでのように写真やビデオだけでなく、GIFやアンケート、絵文字をツイートに追加したり、スケジュールされたツイートを投稿したりできるようになると回答している。スレッドを作成したり、画像にタグを付けたりすることもできるようになるという。

また、既存の豊富なカラムオプションに加え「プロフィール」「トピック」「検索」「イベント」「モーメント」「ブックマーク」などの新しいカラムも利用できるようになる。残念ながら「アクティビティ」「フォロワー」「いいね」、送信トレイなどのカラムタイプは犠牲になったようで、削除されている。

新しい高度な検索機能では、ブールクエリ(論理演算子を使ったクエリ)を使用できる。また、1つ目のカラムにトップツイートと最新ツイートのどちらを表示するかを選択できるようになる。

新たに追加される機能の中でも特に優れた新機能が「デッキ」だ。デッキでは、複数のカラムを別々のワークスペースにまとめることができるので、テーマや関心事に応じたワークスペースを作りたいユーザーには便利だろう。ソーシャルメディアの管理者であれば、さまざまな顧客に関連するツイートを把握するのに使えるかもしれない。

このような利点が追加されるにもかかわらず、新しいTweetDeckにアクセスしたテスターの反応は、それほど肯定的なものではない。特に、「アクティビティ」カラム(フォローしているユーザーがツイートをお気に入りに登録したり、他のユーザーをフォローしたりすると表示される)や、「メッセージ」カラムがなくなったことに不満が出ている。

また、タイムラインのデフォルトが新着ツイートではなくトップツイートになったことや、ダイレクトメッセージ用のカラムを作成できないこと、コレクションがなくなったことに不満を持つ人もいる。カラムのサイズを変更するのが難しく複数のアカウントで使用する方法がわからないという意見、下部のスクロールバーや、画像をオフにする機能が必要だという意見もあった。あるユーザーは「これは新しいTweetDeckではない。Twitterを複数カラムにしただけだ」とツイートしている。

さらに悪いことに、TweetDeckがアップデートについて投稿したツイートでは、ユーザーが慣れ親しんできたアプリとはまったく異なるものが示されていた。幅の広いカラムと、非常に大きな写真画像がスペースを占めていたのだ。これでは、多くのTweetDeckユーザーが好む、TweetDeckの高い情報密度を台無しにする変更のように見えてしまう。

しかし、Twitterの従業員で、ニュースパートナーとして働いているEric Zuckerman(エリック・ザッカーマン)氏のツイートは、幅の狭いカラム、小さな画像、小さなフォントなど、ユーザーが慣れ親しんだ現行バージョンによく似た、より安心感のあるスクリーンショットで新しいTweetDeckを紹介している。

Twitterが投稿したツイートは「Twitter.comで見ることができるものをさらに取り入れた」TweetDeckのバージョンアップ、と宣伝していたが、これには多くのTweetDeckユーザーが困惑し、不安を感じたようだ。TweetDeckを使っているのは、TweetDeckがTwitterのウェブアプリのような外観、操作性ではなく、Twitterが導入している多くの追加機能がないからだと指摘するユーザーもいる。

TwitterのエンジニアであるAngelo Tomasco(アンジェロ・トマスコ)氏は、今回の変更はTweetDeckを「よりTwitterらしく」するためだけのものではなく、TweetDeckを安心安全にアップデートして、開発者がTwitterとの差を縮めるために費やす時間を削減し、新機能の開発やユーザーからのフィードバックに対応する時間を持てるように、インフラを共通化するためのものであることを明らかにした。

ユーザーがどのような意見であっても、少なくとも、7月21日にテスターに届いたTweetDeckのバージョンが最終製品でないことは保証されている。

Twitterによると、この新バージョンは、まず米国、カナダ、オーストラリアの無作為に選ばれた少人数のグループに展開される(もちろん、興味があるなら、アプリの研究者であるJane Manchun Wong[ジェーン・マンチュン・ウォン]氏が、新バージョンを試してみる方法をすでに見つけている)。

Twitterは、今回の変更に関するユーザーからのフィードバックに耳を傾け、対応するとしている。

実際、Twitterはそうする必要がある。というのも、Twitterによれば、このテストは、TweetDeckを将来的にサブスクリプションサービスの一部にする方法の調査を目的としているからだ。

Twitterの広報担当者によると「今回のテストでは、当社のサブスクリプションサービスの中で、TweetDeckの強化版が将来的にどのようになるのかを検討するためのフィードバックを集めたいと考えています」「このテストから得られた情報は、後日詳しくお伝えします」とのことだ。

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画像クレジット:Twitter

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(文:Sarah Perez、翻訳:Dragonfly)

Instagramがハラスメントに対処する新しいツール「Limits」のテストをしていることを認める

Instagram責任者のAdam Mosseri(アダム・モセリ)氏は、同社が「Limits」という新機能をテスト中であることを認めた。これはユーザーが大量のハラスメントの標的となってしまったときに一時的に自分のアカウントをロックダウンできる機能だ。この新機能は米国時間7月22日に公開されたモセリ氏のビデオの中で発表された。このビデオの中で同氏は、ユーロ2020決勝戦の後にInstagramプラットフォーム上で発生した人種差別を非難し、同社はこの問題を解決するために社内ツールとユーザー用ツールの両方の改善に取り組んでいると述べた。

2021年7月11日のユーロ2020決勝でイングランドチームが負けた後、怒ったファンが人種差別的なコメントで同チームのBukayo Saka(ブカヨ・サカ)、Marcus Rashford(マーカス・ラッシュフォード)、Jadon Sancho(ジェイドン・サンチョ)の3選手にひどいハラスメントをした問題で、Instagramは人種差別の侮辱についてコメントし、非難していた。そのときにモセリ氏は、同社はテクノロジーを使ってユーザーからの報告に優先順位をつける試みをしており、その際に報告の一部が人間のモデレーターに振り分けられず、誤って悪意のないコメントとして扱われてしまったと説明した。判定が難しい理由の1つとして考えられるのは、ハラスメントをしているコメントの多くに絵文字が使われており、Instagramのシステムは絵文字の意味が文脈によって変わることを理解できなかったためと見られる。

米国時間7月22日にモセリ氏はInstagramの誤りをあらためて認め、この問題を修正したと述べた。同氏によれば、Instagramは3選手に対するコメントをどんどん削除していたが、ユーザーからの報告の動きは予測できなかったという。

さらに同氏は、Instagramには1日に何百万件もの報告が寄せられ、そのうちの1%が誤って放置されれば問題のある数万件の投稿がプラットフォーム上に残ってしまうと語った。

モセリ氏は、ユーザーが自分のアカウントに対するハラスメントに直接対処し侮辱を避けるのに役立つツールに言及した。これには「ブロック」や「制限」などのツールがある。「制限」は誰かのコメントを他の人たちの目に触れる前に承認したり、誰かからのメッセージを既読をつけずに読んだりするツールだ。最近追加された「Hidden Words(隠される言葉)」というツールは、コメントとダイレクトメッセージの両方に対して特定のキーワードをブロックすることができる。

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同氏は「Limits」は簡単な設定で見たくないコメントやリアクションを制限できる機能であるため、この機能があればサッカー選手たちの助けになっただろうと述べた。

ソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra(マット・ナバラ)氏が7月上旬にこの機能を見つけ、動作を示すスクリーンショットを共有していたが、Instagramはこれまで正式に発表していなかった。

共有された画像を見ると、この機能を使えるようになっているユーザーにはInstagramのプライバシー設定に「Limits」という新しいセクションが表示され、特定のフォロワーのグループに対してコメントとメッセージを一時的に制限できると説明されている。

ユーザーはグループに対して制限をオン / オフできる。最近フォローされ自分はフォローしていないアカウントというグループがあり、スパムのアカウントやハラスメントをするためだけに最近作られたアカウントがこれに含まれる可能性がある。大量の侮辱が寄せられたとき、それが長年のフォロワーからであるケースは少なく、ハラスメントのために作られて新たにフォローされたアカウントからであることが多い。

ユーザーは制限をかける期間を日単位や週単位で設定することもできる。

Instagramの広報はこの画像のように動作することを認め「強烈なハラスメントや侮辱の事例」への対処に役立つツールになるだろうと述べた。

モセリ氏はLimitsがさまざまな場面で有効であることを次のように詳しく説明した。「高校で仲間はずれになったり、転校したばかりの人もいるでしょう。プロのサッカー選手で、大量のハラスメントを受けている人もいるかもしれません。さまざまなケースで人は一時的に苦痛にさらされることがあり、我々はそうした場合に自分を守るツールを提供したいのです」。

Instagramはこの機能がいつ一般に公開されるかを明らかにしなかったが、当面は一部の国のモバイルアプリでテストをすると述べた。

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タグ:Instagramハラスメント誹謗中傷差別

画像クレジット:Bryce Durbin

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

Snapが4年ぶりに最高の四半期を迎えた

2021年、Snapchat(スナップチャット)をより頻繁に使うようになったのは、あなただけではない。先に開催された第2四半期業績説明会で、Snap(スナップ)のCEOであるEvan Spiegel(エヴァン・シュピーゲル)氏は、プラットフォームの売上高とデイリーアクティブユーザー数が過去4年間で最高の伸び率で増加したことを発表した。現在、Snapchatのデイリーアクティブユーザー数は2億9300万人で、2020年から23%増加している。

Snapは2017年に240億ドル(約2兆6530億円)の評価額で上場したが、その少し前に、Instagramが当時のSnapの独自機能であるStories(ストーリーズ)をクローンしてしまうという大変な苦難を経験した。Instagram Stories(インスタグラム・ストーリーズ)の開始後、Snapchatの成長は82%も低下した。そして、Snapchatがアプリのインターフェイスを一新すると、女優のKylie Jenner(カイリー・ジェンナー)氏が「もうSnapchatは使わない」とツイートし、同社の評価額は12億ドル(約1327億円)も下落した。

関連記事:SnapのIPO、評価額は約240億ドルに設定

しかし、Snapchatは持ちこたえ、カムバックを果たした。その収益は、2020年の第4四半期に過去最高の9億1100万ドル(約1007億円)に達した後、次の四半期には7億7000万ドル(約851億円)にまで落ち込んだ。そして2021年第2四半期になり、Snapchatの収益は、これまでの最高額を超えて9億8200万ドル(約1086億円)に達したのだ。

関連記事:SnapchatのSnapが予想を大幅に上回る収益で第3四半期後、株価急騰

この第2四半期のアプリの成長は、パンデミックの最中に支出を減らした広告主が戻ってきたことと、ロックダウン中にアプリに集まってきたユーザーがそのまま使い続けていることによるものだ。多くのソーシャルメディアと同様に、Snapchatもパンデミックの間に収益とユーザー数を伸ばしたが、これは単に、ユーザーたちが卒業したアプリを再び利用しているという意味ではない。TikTokが爆発的に普及し、クリエイター経済が活性化する中で、SnapchatはTikTokのクローンであるSpotlight(スポットライト)を開発し、拡張現実のアプリケーションに投資することで対応を続けた。

スピーゲル氏は「この四半期は、AR(拡張現実)プラットフォームで大きな進展がありました」と述べている。「毎日平均して2億人以上のSnapchatユーザーのみなさんがARを使い、20万人以上のクリエイターの方々がLens Studio(レンズスタジオ)を使ってコミュニティのためにARレンズを提供なさっています」。

2021年6月、Snapchatは、ユーザーをピクサー映画のキャラクターのように見せる「Cartoon 3D Style Lens」(カートゥーン3Dスタイルレンズ)で話題になった。スピーゲル氏はこのレンズについて「Snapchatの内外で話題になるレンズの力を見せつけた」機能だと述べている。しかし、Snapchatは楽しい顔フィルターだけでなく、ARを使ってeコマースのパートナーにも訴求している。このアプリは、Walt Disney World(ウォルトディズニーワールド)、Smile Direct Club(スマイルダイレクトクラブ)、Zenni Optical(ゼニオプティカル)、e.l.f. Cosmetics(e.l.fコスメティクス)、Ralph Lauren(ラルフローレン)などのAR体験を開発してきた。こうした機能には、時計、ジュエリー、アイウェア、ハンドバッグ、メイクアップ、そして洋服の試着なども含まれている。Snapchatは、5月に開催されたパートナーサミットで、ユーザーが友人の服装をスキャンして、似たようなスタイルのおすすめのショッピング情報を見つけることができるようにするアップデートを公開した。

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SnapchatにARとカメラを活用したコマース重視の新機能追加

SnapのチーフビジネスオフィサーであるJeremi Gorman(ジェレミ・ゴーマン)氏は「当社の技術を発展させ、ARの普及を促進するためには、まだまだ多くの課題がありますが、カメラの長期的な可能性に投資し続ける当社のパートナーの皆さまが、手にしている結果には感動しています」と述べている。「私たちは長期的な可能性に自信を持っていますし、拡張現実によるショッピングや商取引を倍増させることに興奮しています」。

3月にSnapは、ベルリンに拠点を置くスタートアップ企業Fit Analytics(フィットアナリティクス)を買収した。Fit Analyticsは、買い物客がオンラインショッピングで適切なサイズの服や靴を見つけられるようサポートする企業だ。SnapのARへの投資と組み合わせることで、いずれはARで服のサイズを確認して注文できるようになるかも?このような技術の応用は、特に10代の若者の摂食障害の割合が増加している中では、注意深く対応する必要がある。

eコマース以外にも、SnapchatはHBO Max(HBOマックス)やUniversal Music Group(ユニバーサルミュージックグループ)などのエンターテインメント企業との戦略的パートナーシップを模索し、AR体験ができるメガネSpectacles(スペクタクルス)の開発をさらに強化している。もちろん、FacebookもARグラス を開発している。両社にとって、Snapの最近の成功は、AR体験の普及と価値の高まりを示しているのだ。

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タグ:SnapSnapchat決算発表

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(文:Amanda Silberling、翻訳:sako)

Apple Musicの空間オーディオとロスレスストリーミングがAndroidでも利用可能に

Androidのスマートフォンを使い、しかもApple Musicを利用する人は、やや変わった消費者かもしれない。しかし、ベン図のその小さな重なった部分は、今後もっと大きくなるかもしれない。2021年6月のWWDCでApple(アップル)は、Apple Musicの会員のための無料のアップデートにより、ロスレスオーディオストリーミングと空間オーディオをDolby Atmosのサポートで提供していくことになった。そしてこれからは、Androidユーザーもこれらの機能を利用できる。

2020年にGoogleは、Google Play Musicアプリを閉鎖して(ご冥福を)、ユーザーをYouTube Musicに移行させようとした。しかし長年のAndroidファンは今でもその決定が気に入らず、YouTube Musicに納得していない。オーディオファンは、Apple Musicのアップデートでその気になったかもしれない。ただしAndroidデバイスの中にはまだ、Atmosをサポートしていないものがある。

オーディオのクオリティを上げようとしているストリーミングプラットフォームは、Apple Musicだけではない。AppleがWWDCでオーディオのアップグレードを発表した同じ日に、Amazon Musicも、Atmosによるロスレスストリーミングと空間オーディオのサポートを発表した。Appleと同じくAmazonも、これらの機能強化は会員に無料で提供される。SpotifyもHiFiと呼ばれるロスレスオーディオを計画しているが、こちらはApple MusicやAmazon Musicと違って、無料のアップグレードではなく有料のアドオンだ。YouTube Musicはまだ、比べられる機能がない。

現在、音楽のストリーミングは有料会員が1億5800万いるSpotifyがトップだ。対して、Apple Musicは2019年6月で6000万、Amazon Musicは2020年1月で5500万とされている。その後両社とも最新の数字を発表していないが、YouTube Musicは有料ユーザーが少なくとも2000万はいると思われる。ロスレスのFLACファイルとmp3の圧縮ファイルは、一般消費者向けのヘッドフォンで聴いても違いはわかるが、マスター品質の音を聴きたいという熱心なオーディオファンでもないかぎり、Tidalで十分だ。

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タグ:Apple MusicAndroid音楽ストリーミング

画像クレジット:Apple

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hiroshi Iwatani)

SpotifyとGIPHYが提携、GIFを通じた新しい音楽の発見をサポート

Spotify(スポティファイ)は現地時間7月22日、GIFを通じて新しい音楽を発見できるよう、オンラインGIFデータベースのGIPHY(ジフィー)との提携を発表した。あなたが思い浮かべているかもしれないので断っておくが、GIFそのものは曲のクリップを流さない。その代わり、SpotifyがリンクされたGIFを通じて、直接アーティストの音楽を聴くためにSpotifyに誘導されるボタンをクリックするというオプションがある。導入にあたって、Doja CatThe WeekndPost MaloneNicki MinajThe Kid LAROIConan Gray、その他のアーティストが、自身の公式GIPHYプロフィールページでSpotifyがリンクされたGIFを展開する。今後さらに多くのアーティストが加わる。

今回のインテグレーションの目的は、テキストやグループチャット、その他のGIFが使われている毎日のコミュニケーションからユーザーをSpotify音楽とつなげることにある。これはSpotifyのSnapchatInstagramのようなソーシャルメディアアプリとの既存のインテグレーションに似ている。これらのインテグレーションではユーザーは投稿したStoriesやメッセージを通じて音楽をシェアできる。基本的にはオンラインソーシャルアクティビティ(今回の場合はGIFの共有)を活用するユーザー獲得戦略であり、その一方で作品が露出することでアーティストにも恩恵がある。

SpotifyがリンクされたGIFはGIPHY.comのアーティストページ、あるいはGIPHYのモバイルアプリで探すことができる。サポートされているGIFには、シェアされたときにGIFの下に「Listen on Spotify(Spotifyで聴く)」ボタンが付いてくる。ボタンをクリックすると、ユーザーはGIFからSpotify上のアーティストのページにリダイレクトされ、そこでユーザーはアーティストの音楽をストリームしたり、もっと聴きたい曲を探すためにブラウズできる。GIPHYはアーティストの音楽をプラットフォームに持ってくるために、アーティストのレーベルではなくアーティストとコラボした、とTechCrunchは理解している。

画像クレジット:Spotify/GIPHY

Spotifyは今回の機能はGIPHYとの幅広い提携の一部であり、今後はよりインタラクティブなリスニング体験をユーザーに提供することに注力する、と話す。

GIPHYと提携するという動きは、GIPHYの親会社であるFacebookとSpotifyの間での既存の提携の拡大に続くものだ。ソーシャルネットワーキング大企業のFacebookは人気のGIFプラットフォームGIPHYを2020年に、報道されたところによると4億ドル(約442億円)で買収した。GoogleがGIPHYのライバル、Tenorを買収してから数年後のことだ。買収以来、FacebookはFacebookやInstagramといった自社のアプリへのGIPHY統合に取り組んできた。

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2021年初めにFacebookとSpotifyは、FacebookユーザーがFacebookアプリをブラウズする際にSpotifyでホストされている音楽を聴けるようにする新しい「Boombox」プロジェクトでもタイアップした。これはミニプレイヤーによって動いており、共有された音楽を通じてやってきたユーザーがフィードをスクロールしている間にクリックしてコンテンツを再生できるようになっている。

SpotifyとFacebookの結びつきにもかかわらず、GIPHYはFacebookとは別に独立した機会としてSpotifyとの提携を模索したとしている。GIPHYは、ユーザーエクスペリエンスを将来もっとインタラクティブなものにするためにSpotifyとの関係が続く限り提携機会をさらに追求する計画だと述べた。

新しい機能は認証されたGIPHYアーティストのページから誰でも利用できるようになる、とSpotifyは話している

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タグ:SpotifyGIPHYFacebook音楽ストリーミング

画像クレジット:Spotify/GIPHY

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

Facebook Messengerがエモジ機能を強化、サウンド付きも

言葉で表現できないときはエモジを使おう。Facebook(フェイスブック)は同社のメッセージング・プラットフォームであるMessenger(メッセンジャー)のマイナー・アップデートをいくつか発表した。友達のメッセージに反応するのにぴったりのエモジを見つけるのがずっと簡単になる(ところで、”crying laughing”[泣きながら笑っている]エモジと”crying”[泣いている]エモジとの間には大きな違いがあることははっきり言っておきたい)。新たにエモジ・リアクションの検索バーと最近使ったエモジのセクションが加わった。そして、もしあなたが待望されていた”Space Jam”(スペース・プレイヤーズ)の続編に失望していなければ、バスケットボールのスター、バッグス・バニーのいるチャットテーマ、”Space Jam 2″がMessengerとInstagram DMの両方で使えるようになった。ただし喜びすぎないように。このテーマはチャットのエモジにバスケットボールを使ってはいるが、長らく行方知れずだった愛しのバスケットボール・ミニゲームはまだMessengerアプリへの凱旋を果たしていない。

画像クレジット:Facebook Messenger


エモジの世界にイノベーションの余地などないと思うかもしれないが、Twitter(ツイッター)でさえ、ユーザーがツイートにエモジでリアクションするオプションを検討している。そして、Clubhouse(クラブハウス)からTwitter Spaces(ツイッター・スペース)からSpotifyのGreenroom(グリーン・ルーム)まで、どこにでもライブ・オーディオがある今、エモジにオーディオを加えない手はない。

先週Messengerは、Soundmojis(サウンドモジ)をデビューさせた。その名の通り、サウンドの付いたエモジだ。Messengerアプリでチャットボックス内のスマイリーフェイス・アイコンをクリックするとSoundmojis(サウンド文字)を使うことができる。表現メニューでスピーカー・のアイコンをクリックすると30個足らずの標準エモジが表示されるが、クリックすると”Brooklyn 99″(ブルックリン・ナイン-ナイン)の名言からOlivia Rodrigo(オリビア・ロドリゴ)の声や”Bridgerton”(ブリジャートン家)のセリフまで、さまざまなサウンドが流れる。”X”エモジをクリックすると、Capone(カポネ)の”Oh No”が聞ける。TikTokでバイラルになった曲だ。

Facebookによると、Messengerでは毎日24億件のエモジ入りメッセージが送られている。それは結構なことだが、車のエモジをタップすると “Fast and Furious”(ワイルド・スピード)のサウンドを聞けるなら、サッカー・エモジをタップすれば、またあのkeepie uppie(ボールリフティング・ゲーム)プレイできるってこと?

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画像クレジット:Facebook Messenger

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ピンク・フロイドのドラマーも出資するDisciple Mediaはクリエーターエコノミーのためのプラットフォームを構築

2020年は「クリエイターエコノミー」の台頭が注目を集めた。新型コロナウイルスの影響で、何百万人もの人々がお金を稼ぐ方法や自分をアピールする方法を求め、オンラインに溢れた。ポッドキャストの世界は爆発的に広がり、Patreon(パトレオン)やClubhouse(クラブハウス)など多数のプラットフォームも登場した。しかし、そこには厄介な問題が残っている。視聴者は本当にクリエイターのものなのか?それともプラットフォームのものなのか?Mighty Networks(マイティ・ネットワークス)やCircle(サークル)、Tribe(トライブ)などの企業は、この問題に対処しようとしており、ソーシャルネットワークよりもクリエーターが視聴者をコントロールできるようにしている。そして今、新たな企業がこの議論に加わった。

Disciple Media(ディサイプル・メディア)は、オンラインクリエーターがコミュニティ主導のビジネスを構築できるようにするためのSaaSプラットフォームを提供している。同社は先日「大規模なエンジェルラウンド」と称する投資ラウンドで、600万ドル(約6億6200万円)の資金を調達した。2018年の起ち上げ以来、同社はすでに200万人のメンバーと500のコミュニティを獲得しているという。投資家には、Pink Floyd(ピンク・フロイド)のドラマーであるNick Mason(ニック・メイソン)氏、Cray Computers(クレイ・コンピューター)のCEOで、Classic FM(クラシック・エフエム)やQuantel(クァンテル)、Cosworth Engineering(コスワース・エンジニアリング)の創業者であるSir Peter Michael(ピーター・マイケル卿)、Jellyfish(ジェリーフィッシュ)の創業者兼CEOであるRob Pierre(ロブ・ピエール)氏、Sabre Insurance(セイバー・インシュアランス)の元会長Keith Morris(キース・モリス)氏などが名を連ねている。また、同社の新たな会長に、オンラインマーケットプレイス、SaaS、出版・メディア業界の専門家であるEirik Svendsen(アイリック・スヴェンセン)氏が就任したことも発表された。

現在までにそのコミュニティには、米国のカントリースターであり、TV番組「American Idol(アメリカン・アイドル)」の審査員も務めるLuke Bryan(ルーク・ブライアン)氏、Rod Stryker(ロッド・ストライカー)氏、Body by Ciara(ボディ・バイ・シアラ)などが参加している。このプラットフォームは、iOSとAndroidに対応し、コミュニティ管理ツール、CRM、マネタイズ用オプションなどを備えている。同社は、クリエイターたちが「毎年数百万ドル(数億円)の収益を上げている」と主張している。

Disciple Mediaの創業者でCEOのBenji Vaughan(ベンジ・ヴォーン)氏は、次のように述べている。「クリエイター・エコノミーの拡大と急成長は驚異的であり、今日その成長を牽引しているのは、YouTube(ユーチューブ)やソーシャルネットワークの外で独立したビジネスを構築しようとする起業家精神にあふれたクリエイターたちです」。

テクノDJでアーティストから起業家に転身したヴォーン氏は、顧客のために同様のコミュニティを構築した後、このアイデアを思いついたという。Discipleコミュニティで作成されたデータは、ネットワークを構築したホストが完全に所有しており「第三者のリスクを排除し、洞察をすぐに行動に移すことができる」と、同氏は述べている。

ヴォーン氏は筆者に次のように語った。「私たちは、実質的な『ソーシャル・ネットワークのためのギグエコノミーワーカー』という立場から、逆にソーシャルネットワークを自分のニーズに合わせて利用するビジネスのオーナーへと移行しつつあります。したがって、これらの人々は、ビジネスを構築するためにソーシャルネットワークを離れ、他の世界の事業者と同じく、マーケティングチャネルとしてソーシャルネットワークを利用し始めています。このような移行が起こり、彼らが主要なプラットフォームとしてのソーシャルネットワークから離れると、データが集まるハブが必要になります。彼らのオーディエンスは、ホストとつながっているのと同様に、それ自体がつながったコミュニティであると、私たちは考えています」。

ヴォーン氏は、クリエイティブエコノミーにおけるSalesforce(セールスフォース)やHubSpot(ハブスポット)に相当するものは、コミュニティプラットフォームであると考えている。「それは、価値あるオーディエンスやコミュニティエンゲージメントに関するすべての情報を集約する場所です。そこで、私たちは、HubSpotのサイトが技術系企業やSaaS企業向けに提供しているものと非常に近いものを、時間をかけて構築していきたいと考えています。それはつまり、ユーザーとのエンゲージメントを管理し、ユーザーベースを拡大し、それを収益につなげるための完全なパッケージ、完全なプラットフォームです」。

Jellyfishの創業者兼CEOのロブ・ピエール氏は、次のように述べている。「デジタルなコミュニティで創作を行い、人々を引き寄せることは、かつてないほど重要になっています。Discipleは、完全に実用的で豊富な機能を備えたプラットフォームであり、わずかな前払いの支出のみで、これら2つのことを行うことができます。また、コミュニティを収益化するためのさまざまなオプションも提供しています」。

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タグ:Disciple Mediaクリエイタークリエイターエコノミー資金調達SNS

画像クレジット:Benj Vaughan, Disciple Media

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(文:Mike Butcher、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

DTCブランドがビッグテックの顧客データから脱却するのを支援するOkendo

消費者直販(direct-to-consumer、D2C)が2020年伸びたが、一部のブランドは、顧客との直接的な関係を築く方法はもっと他にもあると気づき始めている。

シドニーのOkendoは、Shopifyのセラーのための顧客レビューシステムを作って人気を博したが、実はもっと大きな問題に挑戦したいという野望を持っている。それは、ブランドが自分独自のファーストパーティーデータのクオリティをもっと上げて、顧客の取得やエンゲージメントをテクノロジー広告(アドテック)の大手に頼らなくてもできるようにすることだ。

OkendoのCEOのMatthew Goodman(マシュー・グッドマン)氏は「DT2ブランドの多くが未だにビッグテックにとても依存している」という。

消費者から直接、なるべく多くの顧客レビューを集めることが、このパズルの最初の部分だ。同社のプロダクトはそのために、ブランドが顧客の格付けやレビュー、ユーザー生成のメディア、商品に関する質問などを管理し見せていく努力を助ける。そしてさらにOkendoは、企業が彼らが持っているクロスチャネルの顧客データの網をもっと多く管理できるようにし、その方法を標準化して、ショップに訪れた顧客により個人化された体験を提供する。

画像クレジット:Okendo

「マーチャントには目標があり、顧客をもっと良く理解したいと願っている。しかしブランドは、一定の規模に達すると急に、手に負えないほどのデータを扱うようになる」とグッドマン氏はいう。

同氏によると、AppleのApp Tracking Transparency機能やGoogleのサードパーティクッキーの追跡を終わらせるという誓いで、一部のブランドは自分のデータのスケーリングと、それらを突然の場所移動から隔離することに真剣になってきたという。

同社はこのようなチャレンジを収益化に結びつけるために資金を必要としており、2018年のローンチ以来初めての資金調達に取り組んでいる。今回は、Index Venturesがリードするシードラウンドで530万ドル(約5億8000万円)を調達した。2020年は、同社にとって大きな成長の年だった。eコマースへの支出が急騰し、売り手はスケーリングについて真剣に考えるようになった。その年同社のAPRは3倍増、社員数は倍増した。グッドマン氏によると、ずっと自己資金だけでやってきた同社も、調達時には黒字だった。

今日では、Shopifyでお店を開いているDTCブランドの内、3500あまりが同社の顧客だ。それ以外に、 NetflixやLego、Skims、Fanjoy、Crunchyrollなどの大物も顧客に顔を連ねている。次のプロダクトについてはまだ公表できないようだが、次の12カ月の間には2つの新分野を手がけるとグッドマン氏は言っている。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:OkendoD2Cオーストラリア

画像クレジット:athima tongloom/Getty Images

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)

TumblrがZ世代のクリエイターのためのサブスクサービスPost+を開始

Twitter(ツイッター)がSuper Follows(スーパーフォロー)を開始し、YouTube(ユーチューブ)が新しいマネタイズツールを追加し、Instagram(インスタグラム)がeコマースを導入するなど、ソーシャルメディア界はクリエイターが生計を立てるための新しい方法で盛り上がっている。この争いにTumblr(タンブラー)も、ユーザーがコンテンツを収益化できるようにする初の試みであるPost+(ポストプラス)で参入する。Post+は米国時間7月22日より限定ベータ版として開始されるが、当初はTumblr自身が厳選した米国内のクリエイターに限定される。

TwitterのSuper Followsのように、TumblrのPost+ではオリジナルアート作品、個人のブログ記事、二次創作のファン作品など、クリエイターが有料化したいコンテンツを選択することができる。クリエイターは、サブスク専用コンテンツの価格を月額3.99ドル(約440円)から始めて、さらに5.99ドル(約660円)、9.99ドル(約1100円)と段階的に設定することができる、Tumblrは、クリエイターの利益から5%を徴収する。

Post+でコンテンツを作成するプロセスは、他のTumblrの投稿と同じだ。クリエイターはビデオ、オーディオクリップ、テキスト投稿、画像などの投稿が、有料購読者専用であることを示すボックスにチェックを入れるだけだ。

画像クレジット:Tumblr

Tumblrの広報担当者は、TechCrunchに次のように語った「TumblrのPost+はプロや1万人以上のフォロワーを持つ人だけのものではなく、インターネット上でお金になるコンテンツの限界を押し広げるものになります。たとえばネタ作家、ミームクリエイター、アーティスト、ファンフィクション作家、上記のすべての人々、そしてその間にいる人たちが、ファンコミュニティを構築しながらコンテンツを作成し、Post+で報酬を得ることができるようになります」。

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2010年の発売日に「The Hunger Games(ハンガー・ゲーム)」の最終巻を読んだことをライブブログで書き込んだミレニアル世代にとって、Tumblrは過去の遺物のように思えるかもしれない。2007年に設立されたこのプラットフォームは、これまでさまざまな変化を遂げてきた。2013年にTumblrはYahoo(ヤフー)に11億ドル(約1212億円)で買収され、その後YahooはVerizon(ベライゾン)に買収された。

画像クレジット:SimilarWeb

しかし、2018年12月にTumblrに大規模な変化が訪れ、プラットフォームはすべての露骨な性的表現のあるコンテンツやポルノを禁止した。その1カ月前に、Tumblrアプリは、そのフィルタリング技術を児童ポルノが突破したことで、iOS App Storeから削除されていた。これを受けて、同プラットフォームでは、ポルノを全面的に禁止することになったのだ。その禁止4カ月後、Tumblrの月間ページビューは1億5100万回(29%)減少した。それ以来、SimilarWeb(シミラーウェブ)によると、このプラットフォームはコアなユーザーベースを維持しており、月に約3億1000万から3億7700万ページビューの間で推移している。ただし分析結果によれば今でも若干の減少傾向を示しているようだ。Tumblrは、月間アクティブユーザー数を公表していないが、同プラットフォームには1日あたり1100万件以上の投稿があり、5億件のブログがあことを発表している。

2019年、このプラットフォームはWordPress.com(ワードプレス.com)を所有するAutomattic(オートマチック)に売却された。Tumblrは、ポルノ禁止令以降、大きな成長は見せてこなかったが、新しいオーナーの下で、若い層にアピールする機能を提供することで、収益を上げるための新しい方法を模索している。Tumblrによると、ユーザーの48%以上が(1990年代半ば以降生まれの)Z世代である。このZ世代のユーザーは、旧世代のブロガーに比べてプラットフォームの利用時間が26%長く、1日の平均利用時間は年に100%以上増加している。

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タグ:TumblrZ世代クリエイター収益化サブスクリプション

画像クレジット:Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:sako)

YouTubeが一部クリエイターを対象にライブストリームからのショッピングを試験的に開始

YouTube(ユーチューブ)は、視聴者がライブストリームの動画から直接商品を購入できる新機能のパイロットテストを開始する。この機能は、2021年初めにYouTubeがベータテストを開始した統合型ショッピング体験を拡張したもので、当初は一握りのクリエイターとブランドのみで開始されるとのことだ。

統合型ショッピング体験はオンデマンド動画のみを対象としており、視聴者は信頼できるクリエイターの「信頼性と知識」を利用して十分な情報に基づき購入できる、と同社は当時説明していた。2021年中にさらに多くのクリエイターに展開される予定だとも述べていた。

最近では、小規模な企業に絞った1日限りのショッピングイベントで、ライブストリーミングによるショッピングをテストした

YouTubeの動画プラットフォームは、長年にわたり商品を発見するための強力なツールとして利用されてきた。毎月20億人以上のログインユーザーが同社のサービスを利用して、商品のレビュー、デモ、開封の儀、ショッピングの様子など、将来の購買意欲をかきたてるコンテンツを見ている。しかし、YouTubeの動画で販売したいクリエイターは、動画の説明文や、カードや終了画面などの動画内の要素によって、オンラインショップへのアフィリエイトリンクを宣伝しなければならないことが多かった。

最近では、クリエイターが選んだ特定の商品を視聴者が購入できる「商品棚」も登場した。

一方、統合型ショッピング体験では、視聴者は「商品を見る」ボタンを押すと、動画で紹介されている商品のリストが表示され、動画の中で買い物をすることができる。

画像クレジット:YouTube

この機能によりYouTubeは、 FacebookInstagramTikTokPinterestAmazon、Snapchatなどのスタートアップや競合他社が提供するビデオショッピング体験の増加に対抗できる。そうした企業の多くは、ライブストリーム動画にも対応している。

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例えば、この1年間で、BambuserPopshop LiveTalkshopliveWhatnotなどのスタートアップが、数百万ドル(数億円)規模の資金を調達し、自らのライブビデオショッピング事業に投資している。Facebookは最近、美容、ファッション、スキンケア分野でのライブショッピングをテストするため、「Live Shopping Fridays」を立ち上げた。また、WalmartはTikTokと提携し、ライブストリーミングによるショッピングイベントを複数回実施している。

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YouTubeのこの分野への関心も高まっており、今週、インドのビデオショッピングアプリ「Simsim」を買収すると発表した。これは、Google(グーグル)が自社のプラットフォームにビデオショッピング体験をさらに統合したいと考えていることの表れだ。また、Googleは、ショッピング検索事業にビデオショッピングを統合した。その中には、同社の社内インキュベーターであるArea 120を卒業したビデオショッピング製品のShoploopの取り組みなどがある。

YouTubeに統合されたビデオショッピング体験の拡大は、GoogleのShoppingタブにお得な情報やセールの情報を整理した新しいセクションを追加するなど他のGoogle Shoppingの新機能とともに7月21日発表されたもので、掲載を希望する会社に無料で提供される予定だ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:YouTubeライブストリーミング

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

TwitterがRedditスタイルのアップ・ダウン投票ボタンをテストへ

Twitter(ツイッター)はReddit(レディット)風のupvote(賛成票)とdownvote(反対票)ボタンのテストを開始する。長い会話スレッドの中で興味のあるコメントや意味のあるコメントをハイライトするためのしくみだ。同社は7月21日午後、「研究的実験』として、リプライにupvoteとdownvoteボタンを追加し、Like(いいね!)ボタンと完全に 置き換えるケースもあることを発表した。アップ/ダウンのボタンは上向きと下向きの矢印や、サムズアップとサムズダウンなどで表現される。

テスト参加者のグループによっては、いいね!ボタン(赤いハート)の横にdowvoteボタンが付く。このグループではいいね!がupvoteとしてカウントされる、とTwitterは言った。

Twitterは本誌に、新しいオプションはごく少数のTwitter iOSアプリのユーザーにのみ表示され、投票結果は公開されないことを明言した。

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またTwitterは、現在この投票結果をリプライのランク付けには使っていないことも明らかにした(しかし、このようなシステムが公開機能になった場合にこれが変わることは間違いない)。

テストの目的は、 会話の中でどういうリプライに最も意味があるとユーザーが感じているかをTwitterが知るためであり、これはTwitterがしばらく前から調べていることだ。Twitter のユーザー調査担当者、Cody Elam(コーディ・エラム)氏によると、過去の調査では、参考になるリプライ、支援するリプライ、ポジティブあるいは面白いリプライが、「最高」のタイプのリプライだったという。しかし、最高のリプライがすぐに浮上しないこともあり、Twitterはupvoteとdownvoteでこの問題を解決しようとしている。

エラム氏は、この機能はユーザーがリプライの質に関する自分の意見を、他のユーザーに恥をかかせることなく非公開に表現できる手段だと言う。時間とともに、このデータはTwitterが会話のランキングシステムを改善するのに役立つかもしれない。

もしTwitterがこの情報を使ってリプライをランク付けすれば、重要なツイートから始まるような長いスレッドを読むのが簡単で楽しくなる。それだけでなく、有益あるいは興味深い、さらにはただ面白いだけのリプライを目立たせることで、荒らしコメントを奥深くに沈めることも期待できる。

現在Twitterは、ユーザーが手動で 不適切なリプライを非表示にしてもう一度クリックしないと見えないようにする機能を提供している。いずれ、downvoteの多いリプライに対しても同様の措置を講じるだろう、Redditのように。ただし、そういうタイプの機能は現在まだテストされていない。

Twitterがいいね!とリツイート以外にユーザーの関心度を表現するボタンに興味を示したのはこれが初めてではない。たとえば今年3月、Twitterが一部のユーザーに対して、 様々な種類のエモジによるリアクションについて意見を求めているところが発見された。Facebookに見られるものに似ている。その後この機能は
開発フェーズに入っていると思われる。

同じ調査で、ユーザーはエモジ・リアクションに加えてupvoteとdownvoteについての感想も聞かれていた。

Twitterは今回のテストについて、iOSのみの少人数グループが対象だと言っている。

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画像クレジット:Twitter

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebookがニュースレター・プラットフォーム「Bulletin」にライター31人を追加

2021年6月、Facebook(フェイスブック)はニュースレター・プラットフォームのBulletin(ブレティン)を発表した。Substack(サブスタック)やMedium(ミディアム)などのライバルと異なり、BulltetinはFacebook自身ががライターを厳選することで、よりコントロールされたプラットフォームを作ろうとしている。ライターには、著書の”Tuesdays with Morrie”(『モリー先生との火曜日』が今も中学1年の英語の授業で生徒たちの心を打ち砕いているMitch Albom(ミッチ・アルボム)氏から、若者たちにフレンチ・タックの着こなしを教えた”Queer Eye”(クイア・アイ)のTan France(タン・フランス)氏までスターが揃っている。そして7月20日、Facebookは初期ベータ公開以降初めて、新たなニュースレター・ライター群を発表した。

次の波のライターとして、24歳のノーベル平和賞受賞者、Malala Yousafzai(マララ・ユスフザイ)氏が「大きなディベートと小さな瞬間」について書き、プエルトリコのジャーナリストでBulletin初のスペイン語ニュースレターを書くMaria Celeste(マリア・セレステ)氏、ソーシャルメディアで数百万人のフォロワーを持つ人間関係セラピストのNedra Tawwab(ネドラ・タワブ)氏らが参加する。

Bulletinは幅広い無料コンテンツを誇り、Facebookのブランディングを最小限に抑え、Facebookアプリではなく独自ウェブサイトでホストされている。ニュースレターのライターは、どのコンテンツを有料にするかを選ぶことかできる。有料コンテンツはもちろん、Facebok Pay(フェイスブック・ペイ)で購入できる。Newsletterのサブスクライバーは、専用のFacebookグループやLive Audio Rooms(ライブ・オーディオ・ルーム)、ポッドキャストにもアクセスできるので、Bulletinは、サブスクライバーをFacebookが他の成長中のブランドに誘導する役割も果たす。しかし、Bulletinが招待制で(デートアプリの)Raya(ラヤ)以上に豪華な著名人を集めたプラットフォームであるのに対して、Facebookのその他のプラットフォームはコンテンツ管理の倫理問題に苦闘している。

「私たちはライターの作品を尊重しており、当社のパートナー全員に完全な編集独立性があることを明言します」とFacebookはBulletin公開後の ブログ投稿で言った。そして、コメディアンのGreg Mania(グレッグ・マニア)氏がBulletinに書いた痔の手術に関するエッセイを読む限り、あの宣言が正確に感じる。

しかし、われわれが編集の独立性について語るとき、それは「直腸外科医とのデート」と題したエッセイを出版できるかどうかの話ではない。あの発言でFacebookは、Substackの賛否両論の干渉しないアプローチに同意しているように見える。Mediumも独自の文化的認識を展開して、熟練ジャーナリストが編集したGEN(ジェン)やElemental(エレメンタル)などの内製出版物をホストしていたが、 会社のビジョン転換とともに、事実上編集活動を休止した。つまり、ジャーナリストとライターの精選に投資しているFacebookの取組みは、ユーザー生成コンテンツに関してSubstackとMediumが強調している姿勢と真っ向から対立する。

ニュースレターに興味を示している主要ソーシャルメディアはFacebookだけではない。今年1月、Twitterはニュースレター・プラットフォームのRevue(レビュー)を買収したが、いくつか地味なアップデートを行ったのを除き、Twitterの現在の注目はどこかほかにあるように見える。

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画像クレジット:Facebook

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nob Takahashi / facebook

音声SNSのClubhouseが招待なしに誰でも使えるように、新ロゴも導入

サービス開始から1年がたち、Clubhouse(クラブハウス)がようやくベータ版を卒業した。同社は7月21日、ウェイトリストと招待制をやめて、一般公開すると発表した。だれでもClubhouseのリンクをたどってクリエイターのコミュニティに加わったり、パブリックイベントに参加したりできる。

Clubhouseはまた、見覚えがあるロゴを導入する。基本的には、同社がすでに使っている手を振っている絵文字に少し変更を加えたバージョンだ。Clubhouseは変化を加えるためにアトランタの音楽シーンから注目の新アイコンを導入し、アプリのポートレイトを維持する。

「招待制は当社初期において重要でした」とClubhouseの創業者、Paul Davison(ポール・ダビッドソン)氏とRohan Seth(ローハン・セス)氏はブログでの発表に書いた。両氏は波状にユーザーを追加し、タウンホールとオリエンテーション・セッションを通じて新規ユーザーをアプリのコミュニティに統合したのは、Clubhouseがダウンすることなく健全な速度で成長するのに役立ったが、「常にClubhouseをオープンにしたかった」とも記している。

ホットな新ソーシャルアプリであっても、Clubhouseのこれまでの歩みはワイルドだった。当時招待制だったClubhouseはパンデミックの最中に提供が始まり、おそらくまだ最盛期に達していない音声ベースのソーシャルネットワーキング熱を起こした。FacebookTwitterSpotifyDiscord、その他のサービスもClubhouseに続き、音声チャットルームや音声イベントを既存プラットフォームに加えた。

Clubhouseの台頭は、今年初めにブームとなって多くの注目を集めた。このアプリはパンデミックが引き起こした社会的孤立と切っても切れない。孤立が何カ月も続く中で、世界中の人が誰かとつながっていると感じるための方法を切望した。

世界はゆっくりと、不均等に再始動し始めていて、それに伴いClubhouseは少しずつ変わっている。長らくiOS限定を続けたのち、同社は5月にAndroidアプリをリリースした。最初の2カ月でAndroidアプリのダウンロードは1000万回に達した、と同社は話す。Clubhouseは7月上旬、これまで音声中心だったアプリのフォーカスを初めて広げ、Backchannelというテキストベースのチャット機能を導入した。

Clubhouseの成功は諸刃の剣だ。華々しい成功が往々にしてそうであるように、チームにとって驚きだった。すっかり定着しているいくつかの大手プラットフォームに完全に支配されている業界において、通常の指標ではClubhouseはまだ大成功だが、勢い、少なくとも勢いらしきものを維持するのは難しい。アプリを誰でも使えるようにするのはその助けになるはずだ。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

「建設界のShopify」を目指すBrokreteは業界のDXを推進させる

パンデミックは、生活と産業のあらゆる面に影響を与えている。そして当然ながら、建設業界でもデジタル化が急速に進んでいる。建設のサプライヤーも、他の業界と同じく、もっと高いレベルで仕事せよというプレッシャーに日増しに迫られている。現在、DozerやReno Run、Toolboxといった企業がそれに対応しようとしているが、そのモデルは垂直統合に近くあまりオープンなものではない。しかしそれでも、建設企業はコンクリートやレンガが必要になるたびに仕入れの交渉をしなければならず、同時に記帳もしなければならない。

そこを突こうとするのがBrokreteだ。同社は「建設のShopify」を自称している。

Brokreteは今回、Xploration Capitalがリードするシードラウンドで300万ドル(約3億3000万円)を調達し、これには匿名の新たな戦略的投資家と既存の投資家も参加した。同社はY Combinatorの2020年の冬季を卒業した。戦略的投資家は、Ronald Richardson(ロナルド・リチャードソン)氏やAngeLlist VenturesのAvlok Kohli(アヴロク・コーリ)氏、そしてMaRS Investment Accelerator Fund(IAF)だ。資金は北米とヨーロッパの市場拡大に充当される。Brokreteはまた、建設業界のサプライヤーのためのeコマースプラットフォーム「Storefront」も立ち上げた。

同社の創業者でCEOのJordan Latourelle(ジョーダン・ラトゥーレル)氏は次のようにいう。「今の建設業はほとんどがオフラインで、レガシーのコマースを規範とする1兆2000億ドル(約132兆2180億円)の市場です。BrokreteのStorefrontプロダクトは、彼らの日々の操業を桁違いに強化するために必要なツールでサプライヤーを武装します。私がBrokreteを創業したのは、eコマースの巨人たちに無視されている業界を見たからです。今では我々は、建設業界のeコマースのためのオペレーティングシステムになりつつあり、あくまでも使いやすさと値頃感の両立を目指しています」。

Brokreteのプラットフォームは、コードレスでホワイトレーベル、マルチチャネルで、業界固有の販売と注文の管理をオンラインで行なう。サプライヤーはiOSやAndroidのアプリでeコマースを動かし、伝統的な顧客からのオフラインの注文を受け取る。また、アプリはオーダー管理と支払いと発送、ロジスティクスそしてリアルタイムでの配達を行なう。さらに財務とオペレーションのERPを統合している。Brokreteの主張によると、同社は現在、1000社あまりの請負建設企業を顧客としており、250社あまりのサプライヤーのネットワークを構築している。

「私たちは建設業界にShopify的に利用してもらい、自分のストアを持ってもらいたい。サプライヤーが自己のブランドと店を持ってもらいたいのです」とラトゥーレル氏はいう。

Xploration CapitalのゼネラルパートナーであるEugene Timko(ユージン・ティムコ)氏は次のように語る。「建設は、まだほとんどデジタル化していないサプライチェーンを抱えた巨大な業界として生き残っている数少ない業種の1つです。この業界が歴史的に抱えている主要な問題は、実際のストックへのリアルタイムのアクセスがないことであり、そのために生産者と流通業者とがオンライン化できないでいます。しかしBrokreteのようなエンド・ツー・エンドのソリューションがあれば、この業界もBrokreteのマーケットプレイスで販売できるだけでなく、自分自身のダイレクトなオンラインチャネルを作ることができます。それは、Shopifyが多くの人にネットショップを提供しているのと同じです。何千何万という、それまでオフラインだった企業が、オンラインでオーダーを受け取るようになるでしょう」。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Brokrete建設DX

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(文:Mike Butcher、翻訳:Hiroshi Iwatani)