注目している2021年の「意外な買収」

2020年の終わりに私は、パンデミック後も価値を失わないために、EdTech(教育テクノロジー)はもっと野心的になるべきだと書いた。ファウンダーたちには講演体験を積むことを考えるよりも、時代遅れなシステムや方法を、新しいITベースのソリューションで置き換えることに力を入れるよう促した。言い換えれば、魅力あるコンテンツを画面に出すだけでなく、画面がどう映り、何を追跡し、何を提供するか革新を起こす必要がある。

2021年に入って数カ月が過ぎ、EdTechスタートアップのイグジット環境では、まさしくそれが起きているように思える。パンデミック下で数十億、数百億ドル(数千億、数兆円)の評価額をつけられていたスタートアップたちが、新たな人材を集め、提供サービスの拡大に努めている。

コーディングのプロになろうとする人たちをブートキャンプ(トレーニングの場)と繋げるプラットフォーム、Career KarmaのファウンダーであるRuben Harris(ルーベン・ハリス)氏は、彼が同僚たちとパンデミックがブートキャンプ市場に与えた影響について話したことをまとめた長大なレポートを公開した

レポートの著者であるJames Gallagher(ジェームズ・ギャラガー)氏は、次のように私に言った。

まず指摘しておくべきなのは、ブートキャンプの可能性はまだフルに発揮されていないということです。たとえば訓練を受ける機会を得られない人々がテック分野で新たなキャリアを積むためのゲートウェイとして、テクノロジーセールスなどのニッチなサービスの試みが登場しています。こういうモデルを大きくするために、新しい会社はベンチャーキャピタルを必要としています。

同氏はさらに、2020年の注目すべき買収として、EdTechのK12がコーディングブートキャンプのGalvanizeを獲得したことを挙げた。「これによってK12は、企業教育やコーディング・ブートキャンプというこれまでと異なる市場に露出される機会を得ました」。

私はこのレポートから2つの兆候を読み取った。ブートキャンプにとっての利害関係者は他のブートキャンプだけではなく(まだそれもあるが)、驚くような提携関係によること。もう1つ、ゲーミングブラットフォームのRoboloxがEdTechのために言語学習ツールを買ったり、フラッシュカードで知られるスタートアップがITチューター・サービスを買うなど、クリエイティブな買収が見られたことだ。

ここまでで読者は、私が「意外な買収」(nonobvious acquisition)を気に入っていることに気づいただろう(なかなかま止まらないこともあるが)。というわけで、EdTechの買収情報を知っている人は、私にSignalまたはTwitterのDMで知らせて欲しい。

関連記事:TikTok買収はマイクロソフトを押しのけオラクル勝利との報道

まとめればこういうことだ。成功するスタートアップのファウンダーは、生来の野心家であり、困難なチャンスを見つけ、自分たちに勝算があると他人を説得する。しかし、野心とはなにかを決める天井はほぼ毎日高くなる。かつて勝利だったものが今や無価値になり、功績が功績であるのはライバルが同じ節目に到達するまでの間だけだ。

買収は、ライバルを手に入れ相乗効果のある人材を引き入れる1つの方法だが、最も重要なのはその次に何が起きるかだ。

本稿はこの後、Clubhouseの競合について、 社内の実験がどうやってフィットネステックの最速成長企業になったのか、および公開市場の冷え込みについて書く。

Clubhouseは数十億ドルの企業価値を生んでも、そこから何も得られないかもしれない

誰もがこぞって「ストーリーズ」について噂していたことを覚えているだろうか?パンデミックのずっと前だ。話題のアプリが消費者はオーディオが大好きだということを発見した後、いくつもの会社が独自のClubhouseを作る計画を発表した。

ここが大切:現時点でClubhouseクローンを作っていないのは誰かの予想を始めるのは簡単だ。我々の予言はすでに始まっているが、冗談はさておき、このクローンブームの高まりは、Clubhouseが収益化以前に資金調達しなくてはならないことを意味するかもしれない(Twitter Spacesが……)。重要な明察の鍵を最初に開けたのがどこのスタートアップなのかは問題ではない。問題はその重要な明察を一番うまく実行したのが誰か、である。

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フェイスブックがClubhouseクローンのライブ音声SNS機能を開発中
DiscordがClubhouseのような音声イベント用チャンネルの提供を開始
LinkedInもClubhouse類似機能を開発中
好きな時に楽しめる非同期型音声会話ソーシャルネットワークアプリ「Swell」
Slackはテキストベース以上のプラットフォームになろうとしている、オーディオとビデオ機能追加を検討
Twitterの音声ソーシャルネットワーク機能「Spaces」がClubhouseより先にAndroidで利用可能に
SpotifyもClubhouseに負けじとライブオーディオに参入

画像クレジット:Getty Images

フィットネスの高いユニコーン

フィットネステックのスタートアップ、Tonalが先に新たな資金調達を完了してユニコーンになった。

ここが大切:この新たなステータスは、自宅フィットネスソリューション市場の成長ぶりを如実に表している。そしてTonalのS-1(上場申請書類)はまだないが、我々はTonalのEC-1は持っている。EC-1とはTechCrunchバージョンのS-1であり、企業の奥深い分析である。

画像クレジット:Nigel Sussman

I P … O no

みなさんは、CompassとDeliverooとKalturaよりはよい1週間を過ごしたと思う。3社は公開市場で起こりうるそれぞれの問題を経験した。

何が起きたのか:CompassはIPO株数を減らし価格を下げた。デリバリー会社Deliverooの公開市場デビューは厳しいものとなった。そして期待どおりの評価を得られなかったKalturaはIPOを延期した

その他のニュース:Coinbaseが4月14日に直接上場へ、4月6日に最新の財務情報発表予定

Photo Taken In Arizona, United States

先週のTechCrunch
「ゼロトラストモデル」のおかげでスタートアップ企業もパスワードレスに
米国のiPhoneユーザーは2020年に平均1万5200円をアプリに支出
ポケモンGOのNianticジョン・ハンケ氏がARメガネ画像をちら見せ、AR OSの責任者募集
ザ・ウィークエンドがNFTオークションで未発表曲とアート作品販売を予告

カテゴリー:その他
タグ:教育Clubhouseフィットネス

画像クレジット:alashi / Getty Images

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Nob Takahashi / facebook

女性起業家の輩出目指す、世界最大の女子中高生向けアプリコンテストTechnovation Girlsが日本公式ピッチイベント

女性起業家の輩出目指す、世界最大の女子中高生向けアプリコンテストTechnovation Girlsが日本公式ピッチイベント

IT分野のジェンダーギャップの解消を目指すWaffle(ワッフル)は3月24日、世界最大の女子中高生向け社会課題解決型アプリコンテスト「Technovation Girls」(テクノベーション・ガールズ)の日本公式ピッチイベントのオンライン開催(Zoom)を発表した。開催日時は4月25日18時~20時。イベント内容は、日本出場チームによる成果物発表、授賞式、フォトセッションなどで、「Technovation Girls 2021 日本公式ピッチイベント観覧申し込みフォーム」で観覧希望者を広く募集している。

Technovation Girls日本公式ピッチイベント概要

Technovation Girlsは、米国の非営利団体「Technovation」が主催する、次世代の女性IT起業家の育成を目的としたコンテスト。2010年の開始から現在までに世界100か国以上5万人以上の女性が参加しているという。

同コンテストは、10〜18歳の女性を参加対象としており、1〜5人から編成されるチームが約3カ月間をかけて身近な課題を解決するアプリとビジネスプランの制作を行う。プログラミングなどの技術的なスキルだけでなく、社会課題の解決のためのアイディアや、ピッチ(プレゼンテーション)スキル、起業家精神などをチーム形式で競うという。また同イベントの公用語は英語で、公式の情報提供から提出物への記載に至るまで、すべて英語で実施される。

日本国内では、WaffleがTechnovation Girlsの日本公式アンバサダーとして、スポンサー企業とともに日本出場チームのサポートを行っている。各出場チームには、WaffleおよびTechnovation Girlsに賛同する2名の社会人メンターがつき、同コンテストで求められるデザイン思考やプログラミングスキルなどの習得を中心に、総合的なサポートを実施しているという。なお今回日本では、75名23チームが参加しているという。

Waffleは、IT分野のジェンダーギャップの解消を目指す非営利法人。国内の女子中高生向けにオンラインIT(コーディング)コース「Waffle Camp」(ワッフル・キャンプ)の提供、日本国内での「Technovaton Girls」(テクノベーション・ガールズ)のサポート、企業との協働による各種イベントを開催している。

Technovation Girls概要

  • 主催Technovation、Waffle(日本公式アンバサダー)
  • 日程:2020年11月〜2021年8月(予定)

実施内容

  • 2020年11月:参加登録開始
  • 12月:説明会登録および参加登録締締め切り
  • 2021年1月:チーム編成、デザイン思考ワークショップの実施
  • 2月:チームごとの社会課題と解決策の決定、プログラミング学習の実施
  • 3月:ビジネスプランの作成、アプリ開発、ピッチビデオの作成
  • 4月19日:米国本部への応募作品 提出締め切り
  • 4月25日:日本公式ピッチイベント(オンライン) 開催
  • 5月25日:ファーストラウンド審査結果発表(全体の5%)
  • 6月16日:セカンドラウンド審査結果 発表(8チーム)
  • 8月:ワールドサミット(オンライン)の開催

応募資格(日本国内)

  • 世界を変えるために成長する意欲がある
  • 2021年8月1日時点で中学2年生以上、18歳以下
  • 2021年1月から4月の3カ月間に合計30時間ほど、オンライン環境での活動時間を確保できる
  • 日本語が話せること(現時点での英語力は不問)
  • 女性アイデンティティをもつ、またはトランスジェンダー、ノンバイナリー、gender noncomformingの者

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
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「量子ネイティブ」育成に向けた「Q-LEAP 量子技術教育プログラム」公式サイトが公開

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「Q-LEAP 量子技術教育(QEd)プログラム」は3月25日、公式サイトを公開した。同サイトは、経済・社会的な重要課題に対し、量子科学技術(光・量子技術)を駆使して、非連続的な解決(Quantum leap)を目指す文部科学省・研究開発プログラム「光・量子飛躍フラッグシッププログラム」(Q-LEAP)において採択された人材育成プログラムのひとつとして運営されている。研究開発課題名は「量子技術教育のためのオンラインコース・サマースクール開発プログラム」で、研究開発代表者は野口篤史准教授(東京大学総合文化研究科)。

同サイトでは、量子技術や各種の量子実験に関する定期的なオンラインコースと、各機関でのインターンシップ、また集中的なサマースクールを組み合わせたハイブリッド型式による教育プログラムを作成予定。これらコースは開催とともに動画としても公開。内容に合わせた教科書に類する教材も作成・公開予定としている。

またメンバー・講師として、日本を代表する様々な物理系の若手研究者が参画し、最先端の量子技術の講義を行う。

  • 東京大学 飯山悠太郎氏。専門:量子ソフトウェア
  • 大阪大学 生田力三氏。専門:量子通信
  • 東京大学 長田有登氏。専門:冷却原子・強磁性スピン・イオントラップ・超伝導量子回路
  • 理化学研究所 川上恵里加氏。専門:電子スピン
  • 沖縄科学技術大学院大学 久保結丸氏。専門:常磁性スピン・ハイブリッド量子系
  • 東京工業大学 小寺哲夫氏。専門:量子ドット・スピン
  • 沖縄科学技術大学院大学 高橋優樹氏。専門:イオントラップ
  • 東京大学 武田俊太郎氏。専門:光量子計算
  • 東京大学 玉手修平氏。専門:超伝導量子回路
  • 東京大学 寺師弘二氏。専門:量子ソフトウェア
  • 分子科学研究所 富田隆文氏。専門:冷却原子
  • 大阪大学/量研機構 根来誠氏。専門:NMR・量子計測・電子スピン・超伝導量子回路
  • 東京大学 野口篤史氏。専門:量子制御
  • NTT物性科学基礎研究所 橋坂昌幸氏。専門:量子ホール効果
  • 量子科学技術研究開発機構 増山雄太氏。専門:量子計測・超伝導量子回路と冷却原子
  • 理化学研究所 松尾貞茂氏。専門:超伝導・ナノ細線・半導体物性
  • 理化学研究所 山口敦史氏。専門:原子時計
  • 国際基督教大学 山崎歴舟氏。専門:ハイブリッド量子系
  • 東京工業大学 米田淳氏。専門:量子ドット・電子スピン

近年量子技術は新たな展開を迎えており、これまで見ることさえ難しかった量子が測定技術や周辺テクノロジーにより「操作の対象」となってきた。

同サイトは、量子コンピューター・量子シミュレーション・量子インターネット・量子センサーなどの応用が量子技術の成熟によって可能となってきていること、また今後10~30年という間に社会進出してくるものと指摘。

ただし、量子技術また量子を取り巻くテクノロジーを扱う技術者の育成は明らかに遅れを取っているという。同サイトのプログラムを通し、これまでの量子技術を習得するとともに、今後の未来を開拓する新たな知見の探求を呼びかけている。

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VR/AR/MR企画・開発のSynamonと三井住友海上が「VR事故車損害調査研修」を共同開発

VR/AR/MR企画・開発のSynamonと三井住友海上が「VR事故車損害調査研修」を共同開発

「VR事故車損害調査研修」イメージ

「XRが当たり前の世界をつくる」をミッションに、VR・ARを含むXR市場の創造に取り組むSynamon(シナモン)は3月22日、MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険(三井住友海上)が実施している「事故車損害調査 基礎研修」にVR技術を提供し、「VR事故車損害調査研修」を共同開発したと発表した。事故車の損害調査ができるバーチャル空間を構築することで、全国どこからでも研修への参加が可能になる。

2021年4月以降にVR事故車損害調査研修」を開催し、7月以降は自然災害の損害調査におけるVR研修を開催する予定。

三井住友海上によると、同社は自動車事故の保険金額の算出過程として、事故車の損害調査を実施しているという。損害調査は同社の根幹業務であり、その意義を全社員が理解する必要があるため、全国にいる数百人の新入社員を千葉にある研修所に集め、毎年研修を実施してるそうだ。しかし、昨年来のコロナ禍により研修の開催が厳しい状況となっているという。

そこで、VR技術を活用し全国どこからでも参加できる研修を創出できないかと考え、Synamon提供のVRビジネス施設「NEUTRANS」を活用し、「VR事故車損害調査研修」のバーチャル空間構築に取り組んだ。

VR/AR/MR企画・開発のSynamonと三井住友海上が「VR事故車損害調査研修」を共同開発

「事故車損害調査 基礎研修」の流れ

  • 部品名称や新品部品の補給形態を学習(VR空間で実施予定)
  • 部品構成・材質や組付け構造を学習(VR空間で実施予定)
  • 事故類型によって異なる損部形態や特徴的な痕跡について学習(VR空間で実施予定)
  • 実車(事故車)を使用して、調査プロセスを学習(VR空間で実施予定)
  • 損傷状態の証拠保全方法を学習(VR空間で実施予定)
  • 見積作成手順を学習

期待される効果

  • 集合研修と同等以上の学習効果:VRは高い没入感を創出できるため、参加者間でアバター姿で身振り手振りを交えての議論や、ホワイトボードや付箋をVR空間で使ったアイデア出しなど、緊密なコミュニケーションが可能。また、仮想空間に配置された自動車のドアやボンネットの開閉、メジャーを用いた測量などの操作も可能で、従来の集合研修と同等以上の学習効果を期待できる
  • 研修時の移動時間やコストを削減:研修場所を仮想空間上に設けるVR研修では、集合研修時のような移動が発生せず、時間短縮につながる。交通費や宿泊費なども削減
  • 三密回避で感染リスクを軽減:コロナ禍で集合研修の開催が困難な中、研修参加者は、三密を回避して各職場・自宅からリモートで参加可能。感染リスクを心配することなく研修を行える

2016年8月設立のSynamonは、「XRが当たり前の世界」を実現するため、VR/ARをはじめとするXR技術を使ったサービス開発や研究開発を行うテックカンパニー。自社開発しているNEUTRANSは、VR技術の活用によって、バーチャル空間であらゆるビジネス活動を可能にするVRビジネス施設という。

世界中どこからでも働けるオフィス、リモートでもリアルのような体験を可能にするトレーニングや開発予定の未来都市を見学できるプロモーションなど、バーチャル空間を活用した次世代事業の創出拠点を目指している。

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競技プログラミングコンテスト「AtCoder」アルゴリズム実技検定初の公式テキストが登場

競技プログラミングコンテスト「AtCoder」アルゴリズム実技検定初の公式テキストが登場

競技プログラミング(競技プロ)コンテストを運営するAtCoderは2月25日、同社が定期開催している「アルゴリズム実技検定」初の公式テキスト「アルゴリズム実技検定公式テキスト[エントリー〜中級編]」が、マイナビ出版より発売されると発表した。発売日は2月27日で、価格が税込3828円。著者は岩下真也氏と中村謙弘氏。AtCoder代表取締役社長の高橋直大氏が監修を行っている。

  • 書名:アルゴリズム実技検定 公式テキスト[エントリー~中級編]
  • 監修者:高橋直大氏
  • 著者:岩下真也氏、中村謙弘氏
  • 価格:税込3828円
  • 判型:B5変形判384ページ
  • ISBN:978-4-8399-7277-6

AtCoderのアルゴリズム実技検定(Practical Algorithm Skill Test, PAST)は、「アルゴリズムをデザインし、コーディングする能力」(一からプログラムを作成する能力)を問う、実践を想定した日本初の検定。「知識型ではない」「受験者が得意なプログラミング言語を選べる」「アルゴリズム設計力・実装力を図る」という3点の特徴により、従来定量的な把握が難しかったプログラミング能力を評価することが可能となったという。

アルゴリズム実技検定公式テキスト[エントリー〜中級編]は、アルゴリズム実技検定初の公式テキストにあたり、同検定で設けられている5ランクのうち「エントリー」「初級」「中級」の出題範囲を網羅的に解説している。プログラミングの基礎知識から、各種アルゴリズムの解説、数学的な問題解決方法まで、アルゴリズム実技検定に限らずソフトウェアエンジニアに要求される知識を盛り込んだとしている。

書籍内容

  • 1章:アルゴリズム実技検定の挑戦にあたって
  • 2章:問題の解き方
  • 3章:アルゴリズムとコーディング
  • 4章:Pythonを使ったプログラミング[エントリー編](標準入出力、if、for、簡単な数学的問題)
  • 5章:基礎的なアルゴリズム[初級編](二次元配列、各種探索、再帰、数学的な問題)
  • 6章:応用的なアルゴリズム[中級編](各種探索、各種順列、動的計画法、メモ化再帰、計算量改善テクニック、累積和、グラフアルゴリズム)
  • 7章:さらなる得点を狙うために

第6回アルゴリズム実技試験を4月10日に実施

またAtCoderは、4月10日に第6回アルゴリズム実技試験を実施する。リアルタイム受験の場合は4月10日13:00〜18:00(5時間)で試験を終える必要がある。通常受験の場合は、4月10日18:00〜4月24日12:59の間に試験を開始可能。ただしこちらも、受験開始時刻から5時間以内という条件がある。

問題数は15問で、点数は100点満点。点数配分は、1問目=9点、2~3問目=8点、4~6問目=7点、7~15問目=6点。また点数に応じて獲得できるランクは、エントリー(25~39点)、初級(40~59点)、中級(60~79点)、上級(80~89点)、エキスパート(90~100点)の5段階。

問題を解くために利用できるプログラミング言語はC、C++、C#、Elixir、F#、Go、Java、JavaScript、Python、Ruby、Rust、Swift、TypeScriptなど。開発環境、エディター類は自由。コンテスト中の自作ライブラリーの使用、インターネットでの検索も認められている。詳細は「ルール」ページを参照してほしい。

  • 試験名称:第6回アルゴリズム実技検定(Practical Algorithm Skill Test。PAST)
  • 開催日時:リアルタイム受験の場合は4月10日13:00〜18:00。通常受験は4月10日18:00〜4月24日12:59(受験開始時刻から5時間)。
  • 受験方法:オンライン受験。AtCoderIDを使用し、自宅・職場など場所を選ばず受験可能
  • 試験結果:点数・ランクとして試験終了後に即時発表
  • 受験費用(一般):税込8800円/人
  • 受験費用(団体):30名以上は税込7040円/人。100名以上の場合は税込6160円/人
  • 主催・運営:AtCoder

AtCoderは、日本最大級の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定(PAST)」といったサービスを展開している。

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カテゴリー:EdTech
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ミレニアル女性向けキャリアスクールのSHEが4.4億円調達、美容・金融領域の新規事業拡大

ミレニアル女性向けキャリアスクールのSHEが4.4億円調達、美容・金融領域の新規事業拡大

ミレニアル世代女性向けキャリア&ライフコーチングスクール「SHElikes」(シーライクス)を運営するSHEは2月24日、総額4億円の第三者割当増資および金融機関からのデットファイナンスを合わせ、総額4億4000万円の資金調達を実施した。

引受先は、ANRI 4号投資事業有限責任組合(ANRI)をリードインベスターとする、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND(博報堂DYベンチャーズ)、KDDI Open Innovation Fund 3号(グローバル・ブレイン、KOIF3号)。

調達した資金は、受講者と講師のマッチング自動化や商材のパーソナライズ化をはじめ、あらゆるコミュニティ体験の最適化など、「コンテンツ×コーチング×コミュニティ」という、熱狂体験の創出に欠かせない「3C」を科学し再現性高く展開するためのテクノロジーへの投資にあてる予定。

ミレニアル女性向けキャリアスクールのSHEが4.4億円調達、美容・金融領域の新規事業拡大

ミレニアル女性向けキャリアスクールのSHEが4.4億円調達、美容・金融領域の新規事業拡大

またコミュニティテックへの投資を通じて、2021年は以下を特に進めていく。

  • 新規事業:日本初・フルオンラインでトータル美容プロデュースするコミュニティサービス「SHEbeauty」(美容領域)、理想のキャリアや人生の実現のために不可欠なお金の知識の獲得を目指すサービス「SHEmoney」(金融領域)の展開
  • 既存事業:キャリア領域「SHElikes」(シーライクス)のコンテンツ拡充

2017年の創業以来、SHEはミレニアル女性向けのキャリア支援スタートアップとして累計2万人以上の女性のキャリアに伴走し、多くの女性が夢を叶える姿を見てきたという。創業から5年の節目を迎える2021年、キャリア領域だけではなく女性のライフイベント全般の課題に寄り添う「ライフコーチングカンパニー」としてコミュニティ体験を強化すべく、資金調達を実施したとしている。

ミレニアル女性向けキャリアスクールのSHEが4.4億円調達、美容・金融領域の新規事業拡大

SHEは、「ひとりひとりが自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きる世の中を作る」をビジョンに据え、2017年に創業。主要事業SHElikesでは、21世紀を生きる女性たちが自分らしい働き方をかなえられるよう、ウェブデザインやウェブマーケティングなどのクリエイティブスキルレッスンやコーチングプログラム、仕事機会を提供。これまでに2万名以上が受講しているそうだ。

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この1年で急激に変化する教育に特化した3つめのファンドをReach Capitalが組成

Shauntel Garvey(シャウンテル・ガービー)氏と Jennifer Carolan(ジェニファー・カロラン)氏は、EdTechがヒートアップする前からこの部門が好きだった。2人は2015年に5300万ドル(約55億5000万円)の初ファンドを組成し、Reach Capital(リーチ・キャピタル)を共同で創業した。サンフランシスコ拠点のベンチャーファームであるReach Capitalは以来、Newsela、Sketchy、ClassDojo、Outschoolといった教育スタートアップに出資し、これまでに出資企業6社がイグジットした。

そして現在、新型コロナウイルスのためにポートフォリオ企業は増え、Reach CapitalはEdTechスタートアップ支援を目的とした3つめのファンドを発表した。Reach Capital IIIは1億6500万ドル(約172億円)のファンドで、同社のものでは最大規模となる。Chian Gong(チアン・ゴン)氏、Wayee Chu(ウェイー・チュー)氏、Esteban Sosnik(エステバン・ソスニック)氏を含むReachのチームは2020年夏に投資ビークルの資金調達を開始した。ファンドの新規LPにはSesame Workshop、National Geographic、Kaiser Foundation Hospitals、Goldman Sachsなどが名を連ねる。

Reach Capitalのチーム(画像クレジット:Reach Capital)

Reachはファンドの半分をスタートアップへの追加投資のために取っておき、残り半分を純新規投資に振り向ける計画だ。Reach Capital IIIを通じてスタートアップ20社に投資し、各ディールで15%保有を目標とする。

EdTechは2020年の世界のベンチャーキャピタル投資において100億ドル(約1兆500億円)超のマーケットとしてランクインした。しかし学生、親、教師にとって過去12カ月は急上昇というより慌てふためく日々だった。Reachそして他のベンチャーファームも、至難の技だがめちゃくちゃになった教育を変えることができそうなスタートアップに投資する機会を得ている。

Reachに加わる前、シカゴの公立学校で7年間教壇に立っていたカロラン氏は、全教育システムの再建がさらなるイノベーションとチャンスのためにドアを開いた、と話した。

「保護者がリモート学習で経験していることは、長期にわたるEdTech分野への過小投資の結果でした。目的を達成することを受け入れた企業は細分化され、プロダクトの多くが実行できるものではありませんでした。プロダクトの大半はホームスクールマーケット向けに構築され、学校向けに再利用されていました」と同氏は話した。今、学校で1対1のテックインフラが整い、より多くの生徒がデジタルデバイスを持っているという事実に同氏はチャンスを見出している。

「教育への投資が、こんなにもエキサイティングだった時期はかつてありませんでした」とも同氏は述べた。Reachは幼少期からK-12(幼稚園〜12年生)、大学生の学習に至るまで、EdTechのサブセクターの企業を支援する計画だ。同社はまた、従来の教室コンテンツ以外の教育機会である、多くの投資家が賭けている生涯学習への投資にも手を広げる。

ReachはEdTech企業の支援に特化している数少ないベンチャーキャピタルの1社だ。同業他社としては2020年9月に2つの投資ビークルで5億8500万ドル(約612億8000万円)をクローズしたOwl Ventures、2020年12月に1億3200万ドル(約138億3000万円)をクローズしたLearn Capitalがある。

「パンデミックは教育分野におけるソフトウェアマーケットを開き、我々はその開始時点にいます。教育は『10人の指導コーチを雇おう』から『指導をするソフトウェアを受け入れよう』に移行したのです」とカロラン氏は話した。

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タグ:Reach Capital教育

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Nariko Mizoguchi

競技プログラミングの「AtCoder」がSOMPOホールディングスSOMPO Digital Lab主催コンテストを発表

競技プログラミングの「AtCoder」がSOMPOホールディングスSOMPO Digital Lab主催コンテストを発表

日本最大の競技プログラミング(競プロ)コンテストサイト「AtCoder」を運営するAtCoderは2月6日、SOMPOホールディングスのイノベーション部門SOMPO Digital Lab主催の「SOMPO HD プログラミングコンテスト2021(AtCoder Beginner Contest 192)」の開催を発表した。総合順位1位の者には10万円分のAmazon ギフトカードなど、順位ごとの賞品が用意されている。参加登録は後日開始する。

同コンテストは、開催時間中(100分間)に出題されるプログラミング問題に対するソースコードを提出し、獲得した得点を競うというもの。誤答を提出するたびにペナルティが加算される(同コンテストの場合は5分間)。順位は総合得点で決定される(同点の場合は提出時間の早い者が上の順位になる)。

SOMPO Digital Labは、AIやIoT技術などの先端技術に関する内製開発にもチャレンジしており、論理的思考力を持ち、手を動かしながら問題解決を行えるAtcoderユーザーに、世の中を一緒に良くしていく取り組みの仲間になって欲しいと考えてコンテストを開催するとしている。

SOMPO Digital Labは、損保ジャパンを中核とするSOMPOグループ全体のDXを推進。各グループ事業会社のR&Dを支援して顧客体験価値を向上させる商品・サービスの開発、新たなテクノロジーを活用した業務効率化、既存事業領域とは一線を画した新たなビジネスモデルの構築などに取り組んでいるという。

また、グループ内への技術展開の際には、必要に応じて社内エンジニアによるアプリケーションの内製開発や、データサイエンティストによるデータ解析も行っている。介護事業における品質・生産性向上や保険事業における既存業務効率化などの課題解決などでは、エンジニアとデータサイエンティストが協調してプロジェクトを推進しているそうだ。

AtCoderは、日本最大の競技プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営。20万名超(うち日本人は11万名以上)が参加登録し、毎週開催される定期コンテストには約1万名以上が挑戦するという。

その他にも、高度IT人材採用・育成事業として、コンテスト参加者の成績を8段階にランク付けした「AtCoderランク」を利用する転職・求職支援サービス「AtCoderJobs」や、IT人材のプログラミングスキルを可視化できる検定「アルゴリズム実技検定・PAST」といったサービスを展開している。

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RedditとRobinhood問題、気候変動、Zoom関連ほか先週の株式市場とスタートアップまとめ

RobinhoodとDeFi

Robinhoodはすべての人々が金融市場にアクセスできるようにすることを約束するスタートアップだが、最近、GameStop、AMCなどいくつかのミーム株(急騰している人気株)の取引を一時制限した。多数の個人投資家はフィンテックの「期待の星」がその名にふさわしくない措置を取ったとして非難した。理由は短期的かつ市場取引の技術的側面に由来したのかもしれないが、一般の個人投資家は「この選択は腐敗している」と感じた。

理由はこうだ。Robinhoodが取引を制限したのは主要なパートナーである大型ヘッジファンドが株価の値下がりを予測してショートポジション(空売り)を狙ったのに対して、株価のさらなる値上げを図っていたRobinhoodのユーザーが利益に反すると感じたからだ。この利益相反は明白であり、「金融の民主化」が実現にあたって多くの皮肉を含むキャッチフレーズであることを示している。 個人投資家は現在PublicやWebullなどRobinhoodのライバルに移動し、多くのショート筋を攻撃している。

他のスタートアップはいくつかの教訓を学べるはずだ

つまりシステムの非集権化が強まるにつれて暗号通貨とDeFi(分散型金融)分野におけるスタートアップの位置が高まる。Redditの共同創設者であるAlexis Ohanian(アレクシス・オハニアン)氏は、TwitchでAlexandria Ocasio-Cortez(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)下院議員にGameStop問題とRedditの立場について説明した。同氏はこう述べた。

朝起きて「1週間前の状態に戻ろう」と考える人間はいません。全体として、人々がいったん見てしまったことを見なかった状態に戻すことはできません。今後、分散型金融に対してますますエネルギーが注がれるでしょう。ゲームの結果をあらかじめ操作することができないような仕組みを探す試みが強まります。Bitcoinが高値の新記録なを更新している現在、Robinhoodの失墜は分散型金融の価値をさらにアップさせる意味しかありません。

私が重要だと思う2つ目のポイントは、個人投資家をユーザーとするフィンテックスタートアップが制度的規制の圧力をこれまでなかったほど意識していることだ。 今回は1つのスタートアップが規制に屈したかもしれないが、これは他のスタートアップも安全でないということだ。またオープンかつ自由な市場は簡単に実現を約束できるものではない。アーリーステージのフィンテックスタートアップにとって最大の課題は、創造的破壊の混乱の中でイノベーションを確保する方法だ。

今のところ、私に言えるのはこの程度だ。興味があれば私のポッドキャストを聞いていただきたい。いずれにせよウォールストリートにとって激動の1週間だった。これはスタートアップに長期的にどんな影響を与えるだろうか?読者に意見があれば、natasha.m@techcrunch.com にメールするか、Twitterで @nmasc_ にDMを送っていただきたい。

気候テックという雑草

画像クレジット:James A. Guilliam/Taxi/Getty Images

気候テクノロジースタートアップに対するアーリーステージの資金調達はいまいち盛り上がりに欠けている。しかしこのカテゴリーのスタートアップは維持可能な規模に成長するために資金調達を必要としている(地球を温暖化にの運命から救わねばならない)。TechCrunchのJonathan Shieber(ジョナサン・シーバー)記者は今週、ベンチャー投資家のうち誰が気候テクノロジーの重要性を認識しているかについての記事をいくつかアップした。

その他にも、1人のベンチャーキャピタリストが、SPACがクリーンテックの新興企業にとっての道だと考える理由。 またアーリーステージのアクセラレーターが持続可能性を重視するスタートアップのクラスをスタートさせた。

Zoom以外のリモート教育

1年足らずの間にEdTechがブームとなり、それに続きスタートアップが統合を目の当たりにしたのは注目に値する出来事だ。パンデミックという否応ない力に押されたリモート学習の進展に支えられこのセクターでは、忙しい日々が続いた。

ポイントは以下のとおり。生涯学習がEdTechの主流になってきたと13人の投資家が考えている。これまでも教育機関が概して新たな支出を渋るのに対して、子供たちの親のほうが熱心であるため、一般向EdTechのほうがセールスが容易だった。パンデミック後、学校での学習を代替するような学習サービスに需要が急増した。投資家に対する我々の調査では、この分野でチャンスが失われたのはどの分野か、アーリーステージのスタートアップにとって最大のハードルは何なのかなどの詳細などが明らかにされている。

その他にも、科学教育におけるMinecraft級の成功を目指すスタートアップが投資家からのシード資金の獲得をスタートさせている。一方、2011年に創立されたEdTech企業は8年間後に黒字化した。現在では数十万の有料加入者を得ている。ちなみに赤字と規模拡大を続けているEdTechがSPACを介して上場される。

SPAC=特別買収目的会社がブレーク

SPACは庭の雑草のようなもので、1カ所抜いても別のところにすぐ生えてくる。正確には300カ所だ。

記憶すべき点はこうだ。今週、Chamath Palihapitiya(チャマト・パリハピティヤ)氏はLatchとSunlight Financialの2つのSPAC設立を発表した。

2015年10月8日にサンフランシスコで開催されたBloomberg West TelevisionでインタビューされるSocial + Capital Partnershipのファウンダー、マネージングパートナーのパリハピティヤ氏。同氏はベンチャーキャピタルの多様性を増進する方法について語った(画像クレジット:David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images)

Coinbaseは直接上場で株式公開する。Squarespaceは非公開で株式公開を申請。WeWorkは企業分割で株式公開するかもしれない。

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カテゴリー:その他
タグ:RobinhoodRedditGameStop教育株式市場

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:滑川海彦@Facebook

医療VR・デジタル治療VRのジョリーグッドが10億円を調達し累計調達額約22億円に

医療VR・デジタル治療VRのジョリーグッドが10億円を調達し累計調達額約22億円に

医療VRやデジタル治療VRを展開するジョリーグッドは1月21日、第三者割当増資(シリーズC)や資本性ローンなど合わせ計10億円の資金調達を行ったと発表した。引受先は、ジャフコ グループ(ジャフコSV6投資事業有限責任組合、ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合)、アクシル・キャピタル・パートナーズ有限責任事業組合(アクシル・ライフサイエンス&ヘルスケアファンド1号投資事業有限責任組合)、いわぎん事業創造キャピタル(岩手新事業創造ファンド2号投資事業有限責任組合)。累計調達額は約22億円となった。

調達した資金により、VRサービスをさらに多くの医療従事者やコロナ禍で心が弱っている方々に届けるために、組織体制の拡充と事業スピードの加速を行なっていく。

同社は、手術を術者目線で360度体験できるVR臨床教育プラットフォーム「オペクラウドVR」をはじめ、発達障害向けソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)、精神疾患向けのデジタル治療VRなど、VRとAIテクノロジーを本当に必要としている医療・障害者・精神疾患治療向けに開発・提供。

ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニー。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業とともに展開している。

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タグ:AI / 人工知能(用語)医療(用語)教育 / EdTech / エドテック(用語)ジョリーグッド資金調達(用語)日本(国・地域)

学研が30億円規模のCVC投資プロジェクト発表、EdTech・Care Techスタートアップとの協創目指す

学研が30億円規模のCVC投資プロジェクト発表、EdTech・Care Techスタートアップとの協創目指す

学研ホールディングスは1月13日、EdTech/Care Tech領域を中心に、国内外の教育・介護市場のイノベーションを目的とした投資活動、「Gakken Innovation-Tech Fund(Gakken Capital)」プロジェクト(仮称)を開始すると発表した。

同投資プロジェクトは、同社グループの「新規事業の創出」「協業・オープンイノベーション」「既存事業の成長・変革」が主たる狙い。投資対象の中心は、EdTech/Care Tech領域で事業展開をしている国内外のスタートアップ企業。2025年までに総額30億円規模の投資実行を予定している。

  • 名称:「Gakken Innovation-Tech Fund(Gakken Capital)」プロジェクト(仮称)
  • プロジェクト主体:学研ホールディングス 投資検討チーム。会計財務、経営戦略、デジタルを主管する社内戦略部門とCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)関連の知見・経験を有する外部専門家で構成
  • 投資対象:Ed-Tech/Care-Tech領域の魅力あるサービス・顧客基盤・技術などの特徴を有するスタートアップ企業。「学研グループ」および「学研グループが提携・協業する企業」との技術・販売・人材などの事業/経営シナジーが期待されるスタートアップ企業。学研グループの事業拡張において重要となるDX推進に関連するITサービス・システムの企画・開発力などを有するスタートアップ企業
  • 投資の形態・投資方針:ミドルステージからレイターステージを中心としつつ、高い事業シナジーが見込まれる場合はシードステージからプレシリーズAも想定。案件の発掘、投資対象の企業価値・リスク調査、投資先の決定、投資先のモニタリング・バリューアップ、エグジットなど一連の投資プロセスを外部専門家との協働体制で推進しつつ、投資形態としては同社からの直接投資を想定。マイナー投資を中心に想定しつつも、事業戦略上の必要性に応じて過半数以上のマジョリティ投資も検討。

学研グループは、創業者・古岡秀人の「戦後の復興は教育をおいてほかにない」という信念のもと、1946年の創業以来70余年にわたり、日本の教育を支えてきた。そして、これまで培った知見をもとに、現在「教育」と「医療福祉」の2事業を中心に、顧客が主役のモノづくり、コトづくりを推進している。

近年、「教育」「医療福祉」を含めた様々な業界において、IoT、ロボテックス、AI、VR/ARなどのデジタルテクノロジーの発展によって、既存業界の常識を根底から覆すような「破壊的イノベーション」が頻発していると指摘。さらに新型コロナウイルスによって、世界中の人々の働き方・生き方などの大変革が急加速したとしている。

これら急激かつ非連続的な顧客・市場の変化に対しては、迅速に「変化対応」(継続的イノベーション)するだけでなく、自らの意思で「変化創出」(破壊的イノベーション)をしかけなければならないという。

変化を迅速に事業機会に転じるには、同社グループ自体が顧客・市場の変化に合わせた変革を進めなければならないものの、同社単独で対応するだけでは十分ではないとしている。

そこで同社は、異なる顧客・技術・サービス・人材などの資産を有するスタートアップ企業との(資本を絡めた)深い協働によって、様々なシナジーを貪欲に追求。波及効果として、同社グループの組織・人事・企業風土をより時代にあったものにアップデートすることも狙う。

有望なスタートアップ企業に対する一連の投資(検討)プロセスを通じて、イノベーティブな各企業の資産と、同社が強みを有する資産とを融合させ、教育と医療福祉における国内外の社会課題の解決に貢献していく。

先行きの見えない環境下においても、危機を機会に転じ、さらなる顧客価値を創出し続けて、同社グループが掲げるグループビジョン「想像の先を、創造する」を体現する。

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paizaがジャフコなどVC7社と提携、投資先スタートアップ向け特別プランでIT人材不足解消を支援

paizaがジャフコなどVC7社と提携、投資先スタートアップ向け特別プランでIT人材不足解消を支援

ITエンジニア向け転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」(パイザ)を運営するpaizaは1月8日、計7社のベンチャーキャピタル(VC)との提携とともに、各VC投資先のスタートアップ向け「VC投資先スタートアップ向け割引プラン」の提供開始を発表した。

提携VCの7社は、ジャフコグループ(JAFCO)、Coral Capital、インキュベイトファンド、東大IPC(東京大学協創プラットフォーム開発)、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)、Bonds Investment Group、東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)。

登録者数38万人(2020年7月時点)のpaizaユーザーとマッチングを図ることで、スタートアップで慢性的な課題となっているITエンジニアを中心とするIT人材不足解消を支援する。

同社は、VC7社が投資するスタートアップ企業向けに、報酬料を最大50%引きしてIT人材の紹介を実施。paiza登録者は、大手VC投資先である優良スタートアップ企業の求人情報を入手でき、スタートアップ側はpaiza登録済みIT人材に自社の採用情報を届けることができる。

paiza登録者の特徴は、「プログラミングスキルチェック」によって6段階のpaizaランクを獲得している点にあるという。専門知識のある人事担当者がいない、もしくはあまり採用に時間をかけられないスタートアップにおいても、求職者のスキルを簡単かつ的確に見極めて採用可能としている。

またpaizaでは、転職・就職・学習プラットフォーム「paiza」から将来的に日本発のグローバルIT企業が生まれることを目指しており、今後も国内全体のIT人材不足解消に向けてサービスを強化していくとした。

paizaがジャフコなどVC7社と提携、投資先スタートアップ向け特別プランでIT人材不足解消を支援

スタートアップは、事業そのものの不確実性が高いことから、経験豊富なIT人材の就業先として選択されにくいのが実情という。DXの流れから各産業でIT人材のニーズは高まり続けており、スタートアップが優秀なIT人材を採用することは極めてハードルが高い状況にあるとしている。

paizaは、高い成長が予測される未上場のスタートアップを見極めて投資を行うVCの中でも、特にIT領域に強みのある7社と提携。「paiza」に登録する38万人のIT人材に対して、VC投資先スタートアップの求人情報を提供し、両者のマッチングを促進する。これによりスタートアップの成長のボトルネックにもなっているIT人材不足解消を支援する。

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「Two Screens for Teachers」が今度はサンフランシスコの教師に2台目のモニターを寄贈

サンフランシスコ統一校区の教師は誰でも、必要ならセカンドモニター(パソコンの2台目のモニター)を、非営利団体Two Screens for Teachersから無料でもらうことができる。同団体は先にシアトルで同じ事業を展開していたが、今度はサンフランシスコの先生が、ここで申し込みできるようになった

モニターを2台所有することはパワーユーザーや贅沢の部類と思われがちだが、教師の毎日は、いわば巨大なグループ通話であり、授業用と児童生徒との通話用、計2台のモニターがあればとても便利だ。

Two Screens for Teachersは、Walk ScoreのMatt Lerner(マット・ラーナー)氏とMike Mathieu(マイク・マチュー)氏が2020年9月に始めた。最初は教師にモニターを購入するためのひと口100ドル(約1万300円)の募金サイトだったが、すぐにもっと大きな活動になった。

地元の企業やVCたちからの寄付で、シアトルのすべての先生にモニターを買ってあげられるほどのお金が集まった。募金より効率的だ。モニターの入手も、パソコンの大手メーカーであるDellなどからバルクで買えるようになり、ずっと安くなった。

サンフランシスコは十分な資金を集めるために最適な次の場所であり、今ではオークランド、レッドウッドシティ、コントラコスタ郡と同様に、サンフランシスコのために十分な資金が集めている(サンノゼはまだ少し不足している)。

この注目すべき地図は、希望に満ちたものであると同時に恐ろしいものである。達成されたものに対する必要なものの規模を示している。

2台目のモニタが必要な教師の場所と人数を示す地図(画像クレジット:Two Screens for Teachers)

全米の15万名あまりの先生にモニターを届けるのは巨大すぎるプロジェクトのように思えるが、ささやかな始まりからわずか数カ月で、Two Screens for Teachersは大都市から小さな町まで、全部で2万台を配布することができた。このペースを考慮すると、ひと桁アップなんて簡単だと思える。

全国の教師にセカンドモニターが行き渡るために要する資金は、およそ2300万ドル(約23億6000万円)で、1人の億万長者が払えるほどとても小さな額だ。時価総額や評価額が1年で10倍になった人なら、1枚の小切手で済む寄付の額だ。あなたの善意が全国隅々まで行き渡ることをお望みなら、ぜひご検討を。

ここがその寄付用サイトのリンクとなる。

所得が億単位でない人でも、このやり方なら先生にモニターを届けることができる。

関連記事:Two Screens for Teachersがシアトルの公立学校教師全員に2台目のモニターを寄贈

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Two Screens for Teachers教育寄付

画像クレジット:Two Screens for Teachers

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

大混乱の2020年からスタートアップが学べること

覚えているだろうか、ベンチャーキャピタリストの開業がニュースになった頃を。あるいは、Zoomに投資していたのがアナーバーの男1人だけだった頃を(ウソじゃないよ)。この数カ月間はかつてない忙しさで、スタートアップの成長ぶりや注目のIPO、新たな資金調達など年末になってもニュースは途切れることがない。

活況の強気市場の中でも、私は若きスタートアップたちがどうしているかを振り返ってみたかった。本誌のAlex Wilhem(アレックス・ウィルヘルム)記者と私はPichbookが提供したデータに没頭し、果たして次のDoorDashes(ドアダッシュ)やAirbnbs(エアビーアンドビー)が最初の資金調達をするのかを見極めようとした。

答えはといえば、シード資金投資は花開いたがその様相は複雑だった(未訳記事)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、民間投資家にとってどの魅力的なスタートアップの基準が大きく変わった。そしてその変化は一部の分野や人々にリスクとなってふりかかった。

2人の投資家が次のようにその力学を説明している。

FreestyleのJenny Lefcourt(ジェニー・レフコート)氏

シード投資の金額は、「次のDoorDashを逃すわけにはいかない」と考えて早期に動いた大型ベンチャーキャピタルによって釣り上げられたと私は考えます。資金が豊富な大型VCは、2倍、3倍、10倍になりうるスタートアップの勝者を引き当てるためにそれなりの現金をつぎ込むべきだと考えているようです。

Eniac VenturesのNihal Mehta(ニハール・メフタ)氏

直接人と会うことができないので、投資家は「自分たちのソーシャルの輪とすでに繋がりのある」「証明された」起業家に投資することに安心感を覚えます。

この長期的な視野の偏狭は、この時期女性ファウンダーが除外されたことを意味している。ベンチャーキャピタルの社交サークルは殆どが白人男性だからだ。分野別に見ると、eコマースとEdTech(教育技術)にとっては良い時期だったが、旅行、娯楽分野には厳しかった。

こうしたデータはスタートアップ世界に一種の不協和をもたらす。シード投資がかつてないほど活発で豊作だといっても、これは一部の人にとって良いニュースでも、そうでない人にとっては悪いニュースだ。景気と不景気が同時に成り立つというのは覚えておくべき警告だ。

Red, orange and pink sheets of paper on edge on blue background in wave pattern to mimic fire

画像クレジット:Getty Images

Edtech(エドテック)2021年最大の課題

EdTechのような年(未訳記事)を経験したセクターは他にない。この分野は全世界で100億ドル(訳1兆350億円)の資金を集め、リモートラーニングはツールから必需品へと変わった。

2020年私が書いたお気に入りのエドテック記事を以下に挙げる。

そしてTechCrunchに書いた今年最後の記事(未訳記事)で私は、リモートラーニングの普遍化は新規ユーザーに間違いなくブームをもたらしたが、この分野が早く簡単にスケーリングしたことでイノベーションを起こす機会は限定されたかもしれない。

来る年向けて私から贈る最大の助言はこれだ。

2020年のエドテックにとって柔軟性と根性は生き残りの戦術であり、利益と成長そしてなにりよも、私たちが学習するための必要なテクノロジーにとって「これだ」という瞬間をもたらした。新しい年を迎えるにあたり、この分野は短期的修正という思考を捨て、偏狭的視野から広く長い視野へ進化しなくてはならなくなるだろう。

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

宇宙スタートアップのための1兆6570億円の小切手帳

宇宙スタートアップへの投資は確率に反する行動だ。それは時として必要になる詩的センスでもある。本誌のイベント、TC Session: Space 2020の中で、TechCrunch記者の何人かがどんな種類の資金が宇宙に注ぎ込まれているのかを詳しく分析した。

  • ある人は、宇宙スタートアップへの投資は経済不況に関わらず落ち込んでいない、なぜなら政府の介入によって予算に余裕がある(未訳記事)からだと考えている。空軍予算160億ドル(約1兆6570億円)を管理する人物は、スタートアップに基地に来て欲しい(未訳記事)と思っている。
  • 3人のVCが、宇宙のゴミと持続可能性、および宇宙での製造のメリット(未訳記事)について語った。

現在ベンチャーキャピタルのDCVC所属でPlanet Labsの共同ファウンダーだったChris Boshuizen(クリス・ボシュイゼン)氏による次の発言はよく知られている。

私たちはまだSFの未来に住んでいません。自由に飛び上がってごみを拾い持ち帰ることはできないのです。それはとてもとても大変なことで、おそらく5年先になると思いますが、私たちが支援してこの目で見たいとことの1つです。

アンクル・サムが宇宙に浮かんでいる画像。左肩の上に空軍のロゴが見える。

2020年にいなくなったスタートアップを思い出してみる

スタートアップを立ち上げるのはいつでも難しいが、パンデミックによる予期せぬ展開によって、2020年は多くの企業があまりうれしくない最後を迎えることになった。そこで、TechCrunch年末恒例の一環として、2020年に失われたスタートアップに敬意を評したい。

私のまとめは以下の通りだ。

  • これは楽しいリストではない。失敗はつらいが燃え殻をかき分ければ教訓の1つか2つを見つけられる。たとえば?ビッグネーム、ビッグな計画、そして膨れ上がる資金は実際に金を稼ぐ代わりにはならない。
  • リストには、短編ビデオアプリのstrong>Quibi、法務テックのスタートアップ、Atriumはじめ、ウイルス蔓延とともに破綻した多くの旅行スタートアップが入っている。
  • 一部の企業は新型コロナのために失敗したが、多くの場合根本的なビジネス欠陥やひび割れがパンデミックが始まるずっと以前から見え隠れしていた。

TechCrunch周辺

TechCrunch’s Favorite Things of 2020

Gift Guide: Last-minute subscriptions to keep the gifts going all year

Video: TechCrunch editors choose their top stories of 2020

今週のニュース

TechCrunchにて

米大麻業界回復でラッパーのスヌープ・ドッグの投資ファンドCasa Verde Capitalが103億円調達

寄付やボランティアなど現在の社会に対して行うべき活動を教えてくれるプラットフォームactionable

Letterhead wants to be the Shopify of email newsletters

ユーザー数5億人に迫るインスタントメッセージアプリTelegramが2021年に広告プラットフォーム導入

バイデン政権は新たな暗号資産の法制化でこの世界を変えることができる

Extra Crunchにて

With a $50B run rate, can anyone stop AWS?

Looking ahead after 2020s epic M&A spree

Dear Sophie: What’s ahead for US immigration in 2021?

The built environment will be one of tech’s next big platforms

カテゴリー:その他
タグ:VC / ベンチャーキャピタル教育宇宙

画像クレジット:Vlada Maestro / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook