Clubhouseが日本語対応、最新アップデートで13言語を追加し多言語化、Android版から展開開始

ボイスファーストのソーシャルメディアであるClubhouse(クラブハウス)は、学校に戻って十数の新しい言語を学んだ。同社は、インドで行われた記者会見で、アプリに13の新しい言語を追加したと発表した。これにより、母国語での利用を望むユーザーにとって、より利用しやすいものとなっている。今回のアップデートでは、英語を話せない多くの人々や、単にローカル言語のオプションを好む人々のために、ローカライゼーションが組み込まれている。

ローカライズされる言語は、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、カンナダ語、韓国語、マラヤーラム語、ブラジルポルトガル語、スペイン語、タミル語、テルグ語の13言語だ。世界で最も話されている言語のトップ10のうち4つ(中国語、アラビア語、ベンガル語、ロシア語)が含まれていないのは、興味深いラインナップといえる。

これらの言語は、まずAndroid版のアプリで提供開始されるが、これは理にかなっている。Statcounterによると、インドのモバイルユーザーの96%以上がAndroidを利用しており、iOSのシェアは約3%と遅れをとっている。今回のアップデートでのAndroidファーストのアプローチは、Android版の提供に恥ずかしいほど長い時間を要した同アプリにとって好ましいものだ。

Clubhouseの広報担当者は、TechCrunchへのメールで、「英語しか対応していないアプリで、これほど多くの国の人々が集まって利用して下さったことに、正直驚きました」と述べている。まあ……そうだろう。

Clubhouseは、複数の言語の大切さを新たに発見したことに加えて、建築家からミュージシャン、シンガーソングライターに転身したAnirudh Deshmukh(アニルド・デシュムク)氏(上の画像)をモデルにした新しいアプリアイコンを発表した。ムンバイを拠点とするデシュムク氏は、2021年初めにClubhouseに参加し、春には現在7万2000人のメンバーを抱えるクラブ「Anirudh」を立ち上げ、毎晩自身の番組「Late Night Jam」をホストしている。

画像クレジット:Clubhouse

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(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Aya Nakazato)

ツイッターが「スペース」の録音機能をiOSで限定提供、近々世界展開へ

Twitter(ツイッター)は2021年9月、Twitterスペースのホストがライブオーディオセッションを録音し、再生できるようにする機能を近く導入すると発表した。当時同社は、この機能を「数カ月」以内にリリースするといっていたが、最近の開発の加速ぶりを踏まえると、米国時間10月28日から最初のバージョンが公開されたのも驚きではない。

当初、Spaces Recording(スペース・レコーディング)オプションは、iOSのTwitterスペースホストの一部に提供される。再生はiOS、Androidの全世界リスナーが利用できる。最初に利用できるのは初期のSpaces Betaに参加していた人たちだとTwitteはいう。その後、数週間をかけて残る全Twitterユーザーに展開されるとのことだ。

新機能を使うために、ホストは自分のスペースにタイトルをつけ、内容を表すタグを最大3つ付けていつものようにライブオーディオルームを作成する。次に、新しい設定項目の「Record Space」をオンにしてから、「Start a Space」ボタンをタップしてライブオーディオセッションを開始する。

スペースが録音されていると、参加者は画面のトップに「Rec」ボタンが赤いドットとともに表示されて録音中であることが示される。

画像クレジット:Twitter

ホストはスペースを終了する準備できたら右上の「End」ボタンをいつものようにタップすると、ポップアップが現れて、スペースの中止と録音の停止の両方を確認する。

終了すると録音されたスペースはTwitter上でシェアすることが可能になり、リスナーは好きな時に再生したりシェアしたりできる。オーディオをエクスポートするオプションはまだないとTechCrunchは聞いている。代わりに、ユーザーが録音を直接アクセスするためには自分のデータのダウンロードを要求しなければならない。

ライブオーディオは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミックが起こる中、自宅に閉じ込められたユーザーのために何かを提供してくれることで人気を博した。しかし、新型コロナによる制限が解除され、人々が思い切って行動するようになるにつれ、そのアピールはやや停滞した。例えば人気ライブ・オーディオ・アプリのClubhouse(クラブハウス)は2021年6月にインストール数が減少したが、Android版の公開とともに再浮上した。しかしClubhouseはインドのような一部の新興国市場で、クリエイタープログラムが苦戦している。

画像クレジット:Twitter

最近Clubhouseは機能拡張を行い、非同期リスニング、クリップ、再生、オーディエクスポートなどのオプションを提供して、アプリを単なるライブオーディオネットワークではなく、ポッドキャストのクリエイティングプラットフォームに近いツールにした(実際、なぜAppleがSpotifyのポッドキャスト配信プラットフォーム、Anchorのライバル品をさっさと出さないのか不思議だ)。

Twitterスペースの他のライバルでは、FacebookのライブオーディオルームFireside(ファイアサイド)、Callin(コーリン)などの新しいスタートアップがオーディオ録音をサポートしている。

数多くのライブオーディオプラットフォームが録音機能を有する中、Twitterは追いつく必要があった。

このリリースの前にTwitter Spaceはいくつかのアップデート受けており、先のSpacesのテストでAndroidユーザーは専用スペースタブを手に入れた他、DMの招待を簡単にするアップデートもあった。さらにTwitterは、iOS版のExplore(もっと探す) / Trending(トレンド)タブに人気の高いスペースを表示して見つけやすくした。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アマゾン、誰でもラジオ番組のDJになれるアプリを開発か

Amazon(アマゾン)は、誰もが音楽を含む自分のラジオ番組のDJになれるような、ライブオーディオアプリを開発中と言われている。「Project Mic(プロジェクトマイク)」として知られているこのアプリは、最初は米国市場に焦点を当てると言われているが、発売の時期は明らかになっていない。


The Vergeによると、クリエイターは膨大なAmazon Music(アマゾンミュージック)のライブラリから楽曲を再生できるようになるとのことだ。プログラムには、音楽だけでなく、ポップカルチャー、スポーツ、コメディーなども含まれているようだ。Amazonは、有名人やインフルエンサーを番組のホストに迎えることを検討していると言われている。番組は名前やトピック、音楽などで検索することができ、Amazonはトレンドのトピックや特定のクリエイターを含むライブコンテンツを強調するようだ。

発表会では、アプリに加えて、クリエイターがAmazon Music、Twitch(トゥイッチ)、Audible(オーディブル)、Alexa(アレクサ)対応デバイスで番組を配信できるようになることが発表された。配信番組では、リスナーが車の中からでも番組のクリエーターと対話できるようになると報じられている。

このレポートでは、リスナーにAmazon Musicのサブスクが必要かどうかは言及されていないが、番組が配信されるプラットフォームの幅広さを考えると、その可能性は低そうだ。EngadgetはAmazonに詳細を問い合わせている。

Amazonがこのようなアプリを開発しているという情報は、今回が初めてではない。2021年の夏、Axiosがその存在を報告したが、今回の報告では、Project Micの内容についてより詳細な情報が得られた。

Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Spotify(スポティファイ)、Discord(ディスコード)は、Clubhouse(クラブハウス)の爆発的な人気を受けて、2020年からライブオーディオの分野に参入してきた。しかし、これらのアプリは、曲ではなく、ライブの会話に焦点を当てている傾向がある。

Spotifyは、チャットとリスナーの好みに合わせた音楽を組み合わせたThe Get Up(ゲットアップ)という朝の番組を提供しており、Amazonが考えているのと同様の機能を提供する競争相手である可能性が最も高いと思われる。他にも、Clubhouseは最近、ミュージシャンによりよいライブストリームでのコンサートのために、高音質のオーディオオプションを提供している

編集部注:執筆者Kris HoltはEngadgetの寄稿ライター。初出はEngadget

画像クレジット:TwilightShow / Getty Images

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(文:Kris Holt、翻訳:Yuta Kaminishi)

ツイッターが音声会議「スペース」のホスト機能を全ユーザーに公開

1年を通じて絶え間なく機能を拡張してきたTwitter(ツイッター)は、米国時間10月21日、チャットルーム機能のTwitte Spaces(スペース)をiOSとAndroidの全ユーザーに公開すると発表した。同社は2021年5月に、フォロワー600人以上のアカウントにに限定してスペースをホストできるようにし、既存のオーディエンスがいるアカウントは良い体験を提供できる可能性が高いと言っていた。

これで、Twitterのモバイルアプリユーザー全員がこの機能を利用できるようになっる同社は言った。ユーザーはComposeボタン(発表に添えられた画像によると、ツイートの投稿に使うのと同じボタン)をタップするだけで初めてのスペースを開始できる。

以前Twitterは、アプリにスペース専用のタブを設置するテストをしていたが、それが広まることはなく、今回の発表で公開された画像にも見られない。ちなみに、Communities(コミュニティ)という別の機能のベータテストに参加しているTwitterユーザーには、アプリのナビゲーションバーの中央にコミュニティボタンが表示されている。Twitterは、専用のスペースタブは最近iOSの英語ユーザー向けに拡張されたがAndroidではまだ採用されていないと語った。

Twitterは2020年のベータテスト開始以来、頻繁にスペースの改良を繰り返してきた。最近ではスペースホストが共同ホストを2名まで、スピーカーを10名まで設定できる機能を追加して、大きなイベントで多数のモデレーターを配置できるようにした。さらに、同社のストーリー機能であるFleets(フリート)を2021年の夏に終了したため、スペースはTwitterモバイルアプリの最上段に表示される唯一のアプリになった。

スペースが発表されて以来、多くの主要プラットフォームが各自のオーディオネットワーク製品を発表し、パンデミック下の娯楽として人気となったヒットアプリClubhouseに追随した。現在スペースとClubhouseの競合には、FacebookのLive Audio RoomsやSpotifyのGreenroomの他、Discord、Reddit、Public.com(パブリック・コム)などがある。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ツイッターが米国でAndroidユーザーに「チケット制スペース」の提供を開始

Twitter(ツイッター)は、有料のTicketed Spaces(チケット制スペース)を米国のAndroidユーザーが数日中に利用できるようになると発表した。Twitterのライブオーディオルーム機能であるスペースのホストは、チケット制スペースへのアクセスを販売できる。今回のAndroid版のリリースは、8月下旬にまずiOSユーザー向けに始まったチケット制スペースの展開に続くものだ。

関連記事:ツイッターが有料の「チケット制スペース」展開をiOSで開始

チケット制スペースは最初6月に、18歳以上で、過去30日以内に3つのスペースを開催したことがあり、1000人以上のフォロワーを持つiOSおよびAndroidユーザーを対象に、テスト参加の募集が始まっていた。Twitterは現在、Androidユーザーに対して、チケット制スペースの利用とこの新機能へのフィードバックを呼びかけている。

チケット制スペースがAndroidに提供されます!チケット購入オプションは、数日中に米国のすべての人に展開されます。

この機能は、公開される会話を主催したり司会したりするクリエイターの、時間と労力を支援する方法であると、Twitterは述べている。クリエイターはチケット制スペースを利用して、ワークショップやユーザーとの対話、ファンとの交流会などを開催することができる。この大手ソーシャルメディアは以前、クリエイターが得た収益の3%を手数料として徴収すると表明していた。

そのスペースがチケット制スペースである場合、ユーザーにはホストが設定した金額でチケットを購入するオプションが表示される。また、ユーザーはチケット制スペースの参加者から、リンク付きのDMでチケット購入の誘いを受けることもある。

チケット制スペースは、Twitterが競合するClubhouse(クラブハウス)やInstagram(インスタグラム)との差別化を図るのに役立つだろう。これらの2つのプラットフォームは、事前チケット販売の機能を導入していないからだ。

画像クレジット:Nina Riggio / Bloomberg / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Clubhouseに高音質のオーディオモードが登場

Clubhouse(クラブハウス)は10月11日の週に、ソーシャルオーディオを中心に据える方針を強化するものとして、新しい「ミュージックモード」を追加した。このミュージックモードにより、Clubhouse上でライブ演奏をするミュージシャンが音質を最適化するツールを使えるようになる。このモードはAndroidよりも先にiOSで提供される。

Clubhouseが今回の発表でオーディオマニアの世界に近づいていったわけではないが、この新機能によってユーザーは豊かなリスニング体験に必要な「高音質の優れたステレオサウンドでのブロードキャスト」をすることができると同社は述べている。同社によれば、ミュージックモードではミキシングボードやマイクなどプロレベルのオーディオ機材もClubhouseで利用できるという。

画像クレジット:Clubhouse

Clubhouseは2021年8月の終わりに空間オーディオにも対応していた。これはグループオーディオルームにいる複数の話者がそれぞれの場所から話しているように聞こえる機能だ。これにより、実際の場で会話をしているかのように感じられる。

話者がミュージックモードをオンにするには、右上にある3点のアイコンをタップし「Audio Quality」をタップして「Music」を選択する。リプレイ可能なクリップの録音も高品質オーディオに対応する。ミュージックモード以外の変更としては、検索バーがフィードの上部へ移動し、iOSで検索するとつながっている人と手を振って挨拶を交わせるようになった。

画像クレジット:NurPhoto / Contributor / Getty Images

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Kaori Koyama)

Twitterが「スペース」を強化するためのオーディオクリエイタープログラムSparkを開始

Twitterは、2021年発表したClubhouse(クラブハウス)に似たオーディオルームの「スペース」への投資を強化している。

同社は米国時間10月12日、スペースのための新しいクリエイタープログラムの開始を発表した。このSpark(スパーク)プログラムは、3カ月間のアクセラレータープログラムであり「Twitter上ですばらしいスペースを発見し、金銭的、技術的、マーケティング的なサポートを行う」ことを目的としている。Twitterは、このプログラムに、既存のスペース内のオーディオ番組や未検証の実験を受け入れるとしており、オーディオに興味のあるクリエイターたちに応募を呼びかけている。

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スペースを発表して以来、Twitterはこのオーディオ機能が、早々に消え去ってしまう単なるテスト機能ではないことを示唆していた。同社は2021年9月、チケット制のスペースの提供をはじめ、ホストが自分のホストするオーディオチャットへのアクセス権を販売することで、オーディオルームを収益化できるようにした。今週は、ホストがスペースを開始する際に、DMを使ってリスナーを招待する方法が追加された。また、専用のスペースタブをより多くのiOSユーザーに展開し、さらに英語以外の言語やAndroidにも拡大する計画だ。

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Sparkプログラムに合格したクリエイターは、3カ月間週に2回オーディオルームを運営することが要求される。Twitterは月に2500ドル(約28万4000円)の報酬を用意する。スペースのパフォーマンスに左右されない定額制となっており、番組を盛り上げるための広告クレジットが毎月付与される。このプログラムにサインオンした人は、ツイートやディスカバリー機能でTwitterのアカウントから宣伝してもらえるというメリットが得られる。

TwitterはSparkプログラムの発表の中で「私たちは、説得力があり、魅力的で、人々を惹きつけてやまないオーディオコンテンツを作るには、大変な努力が必要だということを理解しています」と書き「そして何よりも、私たちは人びとのアイデアとライブソーシャルオーディオの可能性を信じていて、あなたのようなオーディオコンテンツクリエーターの飛躍を支援する機会を見つけたのです」と続けている。

週に2回Twitterの後援でオーディオプロジェクトを作成することに興味のあるTwitterユーザーは、10月22日までこのプログラムに応募できる。合格者には、11月上旬に通知が行われる。

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画像クレジット:Bryce Durbin/TechCrunch

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:sako)

フェイスブックが米国でポッドキャストやライブオーディオなどを集めた「オーディオ」ハブを公開

Facebook(フェイスブック)はオーディオの取り組みに対する投資を拡大しており、米国でモバイルアプリに新たに「オーディオ」を集めたハブの役割を果たす部分を設けた。ポッドキャスト、Live Audio Rooms(ライブオーディオルーム)、短尺のオーディオと、Facebookで配信されている各種のオーディオフォーマットを1カ所で発見できる。さらに同社によれば、Clubhouse(クラブハウス)のライバルであるLive Audio Roomsをグローバルで利用できるようにし、TikTok(ティックトック)のオーディオ版のような短いオーディオクリップのSoundbites(サウンドバイツ)という新しいプロダクトも公開を開始している。

新しいオーディオハブの初期バージョンは、米国の18歳以上のFacebookユーザーに対してiOSとAndroidで公開がすでに開始されていたが、正式には米国時間10月11日に発表された。Facebookのビデオのハブである「Watch」の上部からアクセスできる。オーディオコンテンツは聴くものであって見るものではないから「Watch」からというのはちょっと違和感がある。

Facebookは、新しいハブを設けたことでクリエイターにとっては自分の番組を見つけてもらいやすくなり、ユーザーにとっては好きなクリエイターのコンテンツを見つけ、知らないコンテンツを発見し、コンテンツを保存して後で聴くこともできるようになるとしている。提供開始時点では、オーディオのセクションにはすでにフォローしているクリエイターのコンテンツの他、パーソナライズされた提案、Facebookで人気のオーディオも表示される。

「オーディオ」ハブは、オーディオコンテンツを聞いたり多くのクリエイターをフォローしたりすることで時間が経つにつれて自分好みにパーソナライズされていくと同社は述べている。

この公開に合わせて、Facebookはオーディオプロダクト全般に関するアップデートも提供する。

2021年春に同社はオーディオの新機能として、ClubhouseのライバルであるLive Audio Rooms、短尺のオーディオプロダクトであるSoundbites、ポッドキャストのサポートを発表した。またSpotify(スポティファイ)との連携で音楽サービスをFacebook上でストリーミングする新しいミニプレイヤーも発表した。

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Live Audio Roomsは2021年6月に米国の著名人やFacebookグループに対して正式に公開された。それ以降、人々がつながり会話を交わす手軽な手段として機能しているとFacebookはいう。Lil Huddy(リルハディ)、Noah(ノア)、Miley Cyrus(マイリー・サイラス)、アメフトのクォーターバックであるRussell Wilson(ラッセル・ウィルソン)、歌手のBecky G(ベッキー・G)、コメディアンのSherry Cola(シェリー・コーラ)、Mereba Music(メレバ・ミュージック)などがこれまでにLive Audio Roomsを利用した。

画像クレジット:Facebook

Live Audio Roomsは米国以外の著名人やクリエイターと、米国以外を拠点とするFacebookグループにも順次公開されているという。iOSに加えてAndroidにもこの機能が導入され、デスクトップでもLive Audioを聴けるようになって、これまで以上に多くの人が利用できる。

一方、短尺オーディオのSoundbitesは2021年6月から注目のクリエイターなどを対象にテストが実施されている。テストには、コメディアンでベストセラー作家のJosh Sundquist(ジョシュ・サンドクイスト)、女優で社会活動に取り組むライフスタイルインフルエンサーのLolo Spencer(ロロ・スペンサー)、デジタルクリエイターのMolly Burke(モリー・バーク)などが参加している。最近になってテストに参加するクリエイターを増やし、Facebookによれば数週間以内にこれまでより多くの米国ユーザーにSoundbitesが公開される予定だという。

Facebookは、2021年前半に発表したポッドキャストのサポートにも引き続き取り組んでいると述べた。2021年夏に米国のユーザーはポッドキャストを利用できるようになった。最近ではポッドキャストの短いクリップをニュースフィードで共有できるようになり、Androidでは字幕に対応した(iOSでは未対応)。ポッドキャスト制作者はデスクトップとモバイルでFacebookページに自分のRSSフィードを追加できるようになった。ただし、ポッドキャストを聴取できるのは当面米国に限られる。

Facebookはオーディオエクスペリエンスの拡張を続けていると語る。Facebook上の有害コンテンツを自動で特定するなど、同社のコミュニティ規定に違反するコンテンツを見つけて対応するツールの開発に取り組んでいる。さらに同社は、規定に違反するオーディオコンテンツを検知して調整するテクノロジーとプロセスの両方を、学習を続けながら対応させていくと述べた。

このところ、Facebookには大変な日々が続いている。これまでで最長のシステム障害が発生し、米国上院では内部告発者がエンゲージメントベースのアルゴリズム、誤情報に対応する能力の欠如、人間よりも利益を優先する企業としての決定といったFacebookプラットフォームによって引き起こされる害悪について証言したニューヨーク・タイムズでは、Facebookの従業員はこの内部告発者の証言に対して意見が割れていると報じられている。同社はオーディオやライブオーディオに深く関わっていこうとしているが、これは節度を保つのが難しい分野だ。オーディオを安全な環境にするのに必要なテクノロジーを構築できなければ、Facebookはこれまで以上に誤情報が広がりやすいプラットフォームになる危険性がある。

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画像クレジット:Facebook

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

Clubhouseが後からも聞けるようになってシェアしやすく、録音、共有など4つの新機能追加

米国時間9月30日、Clubhouseは4つの新機能を発表した。「Clips(クリップ)」「Replay(リプレイ)」「Universal Search(ユニバーサル検索)」およびAndroid版「Spacial Audio(空間オーディオ)」だ。これらの機能はReplay(10月に公開)を除いて本日公開される。追加された機能は、ライブ配信が終わったあとでもコンテンツを利用できるようにすることで非同期のエンゲージメントを可能にし、Clubhouseのリーチ拡大に役立つことが期待される。

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「Clips(クリップ)」は、公開ルームのライブリスナーがオーディオの直近30秒間を録音して自由にシェアできる機能だ。つまり、スピーカーが特別スマート(あるいはそうでない)なことを言ったとき、それをクリップしてルームへの参加リンクとともにシェア可能な瞬間を作ることができる。クリップしたものは他のソーシャルメディアプラットフォームでもシェアできる。ホストは自分のルームでリスナーがクリップを作れるかどうかを決めることができる。クリップ機能が有効になっていれば、ユーザーはハサミアイコンをタップして作ることができる。

Clubhouseは、文脈を無視して30秒のオーディオクリップをシェアさせることの危険性をすでに認識している。悪意あるユーザーが話者の真意を妨害するクリップを作る可能性がある(「the museum is always free on Friday」と言ったものが、「the museum is always free」で切られるかもしれない。Clubhouseはこれよりもさらに悪質な事例を懸念している)。このためClubhouseは、この機能のベータ版をまず少人数のクリエイターグループ向けに公開する。同サービスはその短い歴史の中でもコンテンツの適正管理苦闘しており、最近では、複数の医師がワクチン反対派の嫌がらせを受けてアプリから追放された。こうした事情を踏まえると、Clubhouseがこの機能を慎重に公開しようとしていることは理に適っている。

画像クレジット:Clubhouse

「Universal Search(ユニバーサル検索)」は、Clubhouse上での発見しやすさを改善する。ユーザーは検索バーにキーワードや名前を入力して、関連のあるルーム(ライブ、スケジュールド共)、人物、クラブ、略歴などを見つけることができる。そしてClubhouseは、iOSユーザーからの好意的フィードバックを受け、Spatial AudioをAndroidでも提供する。しかしこうしたさまざまな機能アップデートがなされる中、Clubhouseは未だにライブ字幕機能を提供しておらず、聴覚障害者の利用を妨げている

今回の新機能の中で、「Replay(リプレイ)」はアプリにとって最大の変革だ。クリエイターはルームを録音して自分のプロフィールやクラブに保存したり、ダウンロードした音声をポッドキャスト・フィードなど、外部でシェアすることができる。ホストとモデレーターはルームの録音を可能にするかどうかを選択できる。

9月初めに元PayPal(ペイパル)COO(最高執行責任者)のDavid Sacks(デビッド・サックス)氏は、Clubhouseのライブオーディオルームに似た機能の「ソーシャルポッドキャスティング」アプリであるCallin(コーリン)を公開し、そこではアプリで音声を保存、編集してポッドキャストにすることが可能だ。続いてTwitter(ツイッター)も、スペースの録音機能を追加すると発表した。今回Clubhouseのリプレイが加わったことで競争はますます激化するだろう。

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Clubhouseは独自の「Creator First(クリエイター・ファースト)」プログラムを通じてライブ・オーディオ・クリエイターにアピールしようしているが、その試みは期待に届かなかったことが報じられている。しかし、もしClubhouseがクリエイターにアピールしたいのなら、オーディオの保存とシェアを可能にするこの簡単な方法によってホストをプラットフォームに引き止めることができる。Clubhouseのようなアプリの魅力はライブ体験をシェアできることだが、非同期リスニングを許すことでクリエイターがオーディエンスを増やす後押しができる。

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画像クレジット:NurPhoto / Contributor / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nob Takahashi / facebook

PayPal元COOの「ソーシャルポッドキャスティング」アプリCallin、ライブ録音を保存しポッドキャストに編集可能

ライブオーディオの人気が高まる中、共同創業者のDavid Sacks(デビッド・サックス)氏(PayPalの元COOおよびYammerの元CEO)とAxel Ericsson(アクセル・エリクソン)氏は、ソーシャルオーディオとポッドキャスティングを1つのシームレスなアプリに統合することを目指した。その結果生まれたアプリCallinは先に、Sequoia、Goldcrest、そしてSacksが設立しパートナーを務めるCraft Venturesが共同で主導したシリーズAラウンドで1200万ドル(約13億2400万円)を調達したことを発表し、iOS上でローンチした。

ClubhouseやTwitter Spaces(Twitterスペース)のようなライブオーディオプラットフォームでは、ルームが終了するとオーディオは消えてしまう。Callinにも似たようなライブオーディオ機能があるが、ユーザーが自分のライブ録音を保存してポッドキャストのエピソードに編集できるという点で他と一線を画している。

「私は何年も前からポッドキャストをやろうと思っていましたが、あまりにも複雑で障壁が高すぎるためにまったく取り組めていませんでした」と、ロックダウンの中でポッドキャスト「All In」を始めたサックス氏は語る。「スタジオにはポッドの全エピソードのポストプロダクションに6時間費やす担当者がおり、私たち全員がマイクとハードウェアを手に入れる必要がありました【略】編成が大変でした」。

Callinは、初めて番組を制作するポッドキャスター志望者の参入障壁を軽減するとともに、ユーザーがアプリ上で作成したコンテンツの所有権を保持できるようにする。録画を開始するには、ユーザーがプライベートまたはパブリックのルームを開くだけで、ゲストを招待して会話に参加させたり、1人で録画したりできる。またライブルームでは、ホストがクラウドを管理しやすくなるよう、オーディエンス参加のためのキューがより簡素化されている。

画像クレジット:Callin

録音後にポッドキャストを編集する場合は、アプリが録音と同じくらいの時間でトランスクリプトを生成する。その後、テキストのブロックをタップするとポッドキャストから切り取ることができる。「um(えーと)」や「uh(うーん)」といったつなぎ言葉も分離可能だ。今のところ、AIが特定したテキストのブロック中の個々の単語やフレーズをカットすることはできないが、アプリの編集システムは引き続き構築されていくとサックス氏は語っている。またCallinは、録音の開始時または終了時に「デッドエア」をカットするプロセスも自動化する。編集が終わると、ホストは録画したものをアプリ上で制作する番組のエピソードとしてアップロードすることができる。ユーザーは自分のオーディオをエクスポートして他のポッドキャストホスト上で共有することも可能で、将来的にはRSSフィード経由でコンテンツをシンジケートできるようになるとサックス氏は述べている。

「ですが、ポッドキャストアプリを介してそのコンテンツを消費することは、Callinでそれを体験することとは異なるでしょう。Callinでは会話が行われたときのルームをインタラクティブに再生できるからです」とサックス氏はいう。「誰が話しているかのアバターを見ることができ、それをクリックしてフォローしたり、プロフィールを閲覧して彼らが他に何に興味を持っているかを見ることができます。それは単なるフラットなオーディオファイルとは異なる体験です」。

画像クレジット:Callin(TechCrunchによるスクリーンショット)

ポッドキャスターたちはまだトランスクリプトを公開できない、つまりほとんどの自動トランスクリプトと同様に100%正確ではない状態ではあるものの、Callinが取り組んでいるこの機能は、Clubhouseに依然として欠けている待望のアクセシビリティを生み出す可能性がある。Clubhouseと同様、Callinはまだライブキャプションをサポートしていない(Twitterスペースはサポートしている)。しかしサックス氏は、ホストがトランスクリプトを共有できるように拡張されれば、ライブキャプションは「ロードマップ上にある」と語る。

「ルームで使えるアプリもあれば、トランスクリプト0を編集できるアプリもありますし、ソーシャル発見やハイライトを行うアプリも存在しますが、これらの要素をすべて1つの体験にまとめたものはありません」とサックス氏。「私たちは、オーディオ番組の制作を考えているすべての人のために、この完全な垂直スタックを作ろうとしています。そのため、その体験のあらゆる側面をイテレートしていくことになるでしょう。ポッドキャスティングスタジオでできることで、私たちのアプリではできないことは何1つないようにしたいのです」。

それでも、App Storeに登場した現在のCallinには、オーディオ録音の品質の編集、効果音や音楽の追加、コンテンツのより正確な編集などを行うツールはない。さらに、iPhoneで録音されたポッドキャストでは、プロが制作した番組や、コンシューマー向けUSBマイクで録音されたホビイストのポッドキャストほどの音質は得られなかった。しかし、ライブオーディオアプリの成功は、リスナーが高品質のポストプロダクションやサウンドデザインを求めているのではなく、単に興味のある話題について話したいと思っていることを示すものだ。Callinとその投資家たちは、人々が事前録音されたClubhouseのルームを聴きたいと思うことに賭けている。

サックス氏は自身のアプリを使って、ソフトウェア企業の創業者向け番組「Sacks on SaaS」や、インターネット上で非常に悩ましい歴史を持つフレーズをタイトルにしたインタビュー番組「Red Pills」などを制作している。アプリ上の他のユーザー作成コンテンツには、NFL、ベルリンのスタートアップ、料理などに関連した番組がある。サックス氏によると、Callinはベータ版の段階で、100を超える番組を創出した「数千人」のユーザーを擁していたという。

コミュニティガイドラインによると、Callinは「人々が発言する場であり、私たちのプラットフォームで発言が制限される場合は常に正当な理由が存在するものとする」。Callinが制限するのは、会場のホストによる制約、AppleやGoogleなどの「基盤となるテクノロジープラットフォーム」による制約、そして「米憲法修正第1条で保護されていない危険な言論」による制約のあるスピーチだけである。

Clubhouseのようなライブオーディオプラットフォームではコンテンツモデレーションが課題となっており、人種差別的で反ユダヤ主義的な発言が報告された後、コンテンツモデレーションの基準の精緻化に苦慮している。Callinのコミュニティガイドラインでは、AppleやGoogleストアからアプリを起動させないユーザー生成コンテンツはすべてCallinがホストすることになっている。最近Parlerが、ソーシャルプラットフォームがコンテンツをモデレートすることを拒否したためにアプリストアから削除された例として注目を集めたが、その後何カ月にもわたって繰り返された末に復活している。

関連記事:保守派お気に入りのソーシャルメディアアプリParlerが数カ月の禁止を経てアップルのApp Storeに復活へ

1200万ドルのシリーズAラウンドで、CallinはAndroid版とウェブ版のアプリをサポートしたいと考えている。最終的にCallinは広告や番組のサブスクリプションを通じて利益を得ることも考えられるが、サックス氏によると、収益化の選択肢を検討する前にまず規模を拡大する計画だという。

「これは、私がこれまで取り組んだ中で最高のプロダクトだと思います」とサックスは語る。「つまり、Yammerよりも優れていますし、PayPalさえも上回ると思います」。

画像クレジット:Callin

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Dragonfly)

Clubhouseが気軽に友達をプライベートルームに誘える新機能「Wave」を導入

Clubhouse(クラブハウス)は米国時間9月23日、友達がオンラインだとわかったときにプライベートルームを簡単に始めるられる機能「Wave(ウェーブ)」の提供を開始した。グローバルでiOS、Androidの両方で利用できるWaveは友達とプライベートルームを始めるのに取って代わるものだ。あなたをフォローしている人となら、一度に複数の人とウェーブすることができ、承諾した人はスピーカーとしてあなたのプライベートルームに参加する。

ウェーブを送るには、右にスワイプするかスクリーン左下にある点のアイコンをタップしてHallwayに移動する。そしてあなたがチャットしたい人の名前の横にあるウェーブボタンをタップする。あなたが選んだ人は、招待の通知を受け取る。そしてリクエストを却下してもあなたがそれを知ることはない。相手が招待を承諾すれば、あなたや招待を受諾した他の人とともにプライベートルームに加えられる。

ウェーブを送ってからつながる友達を待っている間も、アプリ内をブラウズしたり他のルームに参加したりできる。そして誰かがあなたのプライベートルームに参加したときは通知が届く。ブラウズする間、小さなWaveバーがスクリーンに表示され、もしあなたが他の会話に夢中になればここで自身のWaveを簡単にキャンセルできるようになっている。

プライベートルームでも、誰かが規則を破っていたらClubhouseに通報できる。互いにブロックしている人に誰かがウェーブすると、最初にウェーブに参加した人はアクセスできるが、次の人は入ることはできない。

Waveは9月23日から提供が始まっているが、アクセスするにはClubhouseの最新版をダウンロードする必要がある。この機能はアプリ研究者のJane Manchun Wong(ジェーン・マンチュン・ウォン)氏が最初に見つけた。Clubhouseもその発見に追随した

Clubhouseは、毎日70万以上のルームがアプリ上で作られているとブログ投稿で説明したが、FacebookTwitterSpotifyDiscordといった独自のオーディオプロダクトに投資してきた大企業と競争するというプレッシャーがClubhouseにはかかっている。

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DiscordがClubhouseのような音声イベント用チャンネルの提供を開始

Clubhouseは5月にAndroid版を立ち上げ、7月にベータ版を脱した。しかしアプリ分析会社のSensorTowerの推計によると、Clubhouseの8月のグローバルでのインストールはわずか約170万回だった。7月の260万回から35%減だ。ダウンロード数が最も多かったのは2月で、960万回ダウンロードされた。これまでに計3220万回ダウンロードされたとSensorTowerは推定している。

Clubhouseは最近、メッセージ機能のBackchannelや、人が実際の部屋の中にたくさんいるような体験を生み出す空間オーディオのようなアップグレードを明らかにした。しかしライブの字幕はまだなく、耳が聞こえない人、あるいは難聴の人はアクセスできない。Facebook Live Audio RoomsとTwitter Spacesはすでにこの機能を有している。

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画像クレジット:Clubhouse

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi

Clubhouseがパブリッシャーとの関係強化のためNPRのニュース担当トップをスカウト

Clubhouseは、米国のラジオネットワークNPRのベテラン編集者をアプリのニュースパブリッシングの責任者として迎えた。Nina Gregory(ニーナ・グレゴリー)氏は、Clubhouseのニュース・メディアパブリッシャー部門の責任者として、ニュースパブリッシャーとClubhouseの音声ベースコミュニティのエコシステムとの橋渡しを担当する

グレゴリー氏は、過去7年間にわたりNPRのアートデスクを担当し、同ニュースメディアの文化やエンターテインメントに関する報道を強化してきた。グレゴリー氏はCNNの取材に対し、「オーディオジャーナリストとして、(Clubhouseは)私が以前から信じているニュースのための最高のメディアです」という。「ラジオニュースを聞くには、文字が読めなくてもよく、高額な受信料を払う必要もありません。ケーブルも不要です」。

 

パブリッシャーや他のブランドとのつながりを築いていくことは、Clubhouseが成熟するための道の1つだ。USA TodayやTechCrunchなどのオンラインメディアが、このアプリで存在感を示しており、パンデミックによって人と人との交流が制限される中、このアプリは爆発的に成長した。しかし、既存の競合他社との競争も迫っており、Clubhouseはこのゲームにとどまる創造的になる必要があるかもしれまない。

急激なClubhouseの台頭でTwitterやSpotify、Facebookといった安定地位を確保しているテクノロジー企業は、自分のプロダクトにライブオーディオルームを統合しようと躍起になっている、Twitterはいち早くTwitterスペースをローンチし、SpotifyはスタンドアローンのClubhouseクローンGreenroomを立ち上げた。Facebookは4月に独自のライブオーディオルームを発表し、その2カ月後に米国のユーザーに供用を開始した。

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Clubhouseが2020年に享受したようなバイラルな注目を維持することはほぼ不可能だが、同社は機能を追加し、Androidアプリを導入し、すべての人にその門戸を開いている。Clubhouseは、2月のピーク時を超えることはできないかもしれないが、2021年夏にAndroidに対応した後も、グローバルで月間770万ダウンロードを記録しており、オーディオファーストのソーシャルネットワークというビジョンを構築し続けている。

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画像クレジット:SOPA Images/Getty Images

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)

SpotifyのClubhouseクローンがプレイリストと連携した週刊プログラム6本を追加

2021年の夏、Spotify(スポティファイ)は自社製ライブオーディオアプリでClubhouse(クラブハウス)のライバル、Spotify Greenroom(スポティファイ・グリーンルーム)を公開し、当初はユーザー生成ライブコンテンツが中心だが、近いうちにそれを補強するプログラムを追加することを約束した。米国時間9月13日、同社は約束どおり、ポップカルチャーと音楽に焦点を当てた6つの新しい番組を発表した。「プレイリストにインスパイアされた番組」、すなわちSpotify自身が作るプレイリストに基づいた番組もある。

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この中には、2019年に始まった人気のプレイリスト、Lorem(ローレム)に基づくものもある。Loremはポップ、R&B、ガレージロック、ヒップホップなど多岐にわたる音楽のミックスを紹介するプレイリストで若い、Z世代に焦点を当てている。現在、Spotifyで88万4000以上の「いいね!」が付いており、同プラットフォーム上で新しいアーティストがブレイクする場所の1つになっている。今後Loremのリスナーは、「Lorem Life」というSpotify Greenroomと繋がって、さまざまなカルチャーと音楽、環境、サステナビリティ、ファッション、宇宙などの議論の場を利用できるようになる。番組のホストはZ世代のインフルエンサーでTikTokのスターであるDev Lemons(デヴ・レモンズ)氏とMax Motley(マック・モトレー)氏で、アーティストや他のインフルエンサーを呼ぶ予定だ。米国東部標準時9月15日午後9時に放送が始まる。

もう1つ新しい「プレイリストにインスパイアされた」番組が「The Get Up LIVE」だ。この名前に聞き覚えがあるなら、それは「The Get Up」が2020年秋に始まったSpotifyの日刊モーニングショーであるためだ。音楽とトークを交えたラジオスタイルのコンテンツで、ホストはニュースやポップカルチャー、エンターテインメントなどをテーマに話をする。しかし、これまでそのコンテンツがライブプログラムとして提供されることはなく、事前に録音したものをプレイリストとしてリスナーに配信してデイリーのFMラジオ番組の雰囲気を作っていた。当初同プログラムは米国東部標準時9月15日午前11時に公開予定だったが、延期された。

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この公開時期は、通勤する人のための番組を提供するという当初のSpotifyの意図とは矛盾する。しかし、終わりのないパンデミックでリモートワークが拡大する中、通勤ユーザーへの取り込みは新プログラムにとって優先度が低いのかもしれない。それでもSpofityは、デイリーショーは今後も平常通り提供され、The Get up LIVE はそれを補完するものだとTechCrunchに語った。再放送があるのはそれが理由だ。

Greenroomの他の番組には、俳優のGarrett Clayton(ギャレット・クレイトン)氏と作家で教育者のBlake Knight(ブレイク・ナイト)氏のカップルがLGBTQIA+のニュースや問題を話し合う「A Gay in the Life」(毎週月曜日、米国東部標準時午後8時、本日開始)、ポッドキャスト「Watch What Crappens」のBen Mandelker(ベン・マンルカー)氏とRonnie Karam(ロニー・カラム)氏がホストになってリアリティーショーの概略やその他のポップカルチャーの魅力を紹介する「Take a Seat」、ホストの映画マニアでコメディアンのJon Gabrus(ジョン・ガブラス)氏が最新話題作のレビューと解説を行う「Movie Buff」(毎週月曜日、米国東部標準時午後11時から)、そしてSpotifyのプレイリスト「Most necessary」を補完してホストのB.Dot(ビー・ドット、Brian “B.Dot” Miller)氏が新進気鋭のヒップホップを紹介する「The Most Necessary:Live”」毎週火曜日。米国東部標準時午後9時から)がある。

これらの新プログラムに加えて、Deuxmoiの番組「Deux Me After Dark」も本日、米国東部標準時9月13日午後9時から放送され、2021年のMet Galのレッドカーペットの様子やゴシップの概要を、ゲストのWho What Wearの共同ファウンダーであるHilary Kerr(ヒラリー・カー)氏とともに語る。

画像クレジット:Spotify

現在、Greenroomは世界135カ国以上のリスナーに提供されており、スポーツ・サイトとポッドキャスト・ネットワークの「The Ringer」(ザ・リンガー)やPop Smoke(ポップ・スモーク)氏などのアーティストのライブオーディオとともに静かに広まっている。他に追加されたプログラムには、Men In BlazersDeaux Me After DarkTrue Crime Rewind、およびAsk The Tarotがある。番組の多くはライブ放送が終わった後もオンデマンドで公開されている。

Greenroomは2021年スタートで出遅れた。ルーツがスポーツトークライブ番組であることから、Spotifyの音楽ファンとは必ずしもつながりがなかった。加えて、競争相手は同サービスが生まれるきっかけとなったClubhouse(クラブハウス)だけでなく、Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Reddit(レディット)、Discord(ディスコード)など数多い。その他大勢のライブオーディアアプリにユーザーの関心を引きつけるこめの特化したプログラムを持たないGreenroomは、iOSアプリのダウンロードがわずか14万1000回でGoogle Playはそれ以下だった。しかしSpotifyの同サービスに対する長期ビジョンは、Greenroomを、同社のフラグシップ・ストリーミング・アプリですでに提供されている音楽、アーティスト、プログラム、ポッドキャストとより密接に結びつけることだった。今回の新しい番組はその計画を実行に移した一例だ。

【更新:米国東部標準時2021年9月13日午後2時18分】Spotifyは発表の後、同社広報担当者は「スケジュール変更のため、The Get Up LIVEの公開を延期します。新たな公開日は近く発表されます」とTechCrunchに対して連絡、「The Get Up LIVE」の公開延期される。

画像クレジット:Spotify

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Epic Gamesが10月にHousepartyを閉鎖、ビデオチャット機能「Fortniteモード」も終了へ

Houseparty(ハウスパーティー)は、Fortnite(フォートナイト)のメーカーであるEpic Games(エピックゲームズ)が2019年に推定3500万ドル(約38億4000万円)で買収したチャットアプリだ。しかし、このほど閉鎖が決まった。同社によると、Housepartyは2021年10月に既存ユーザーがアプリを利用できなくなる時点で終了する。ただし、アプリストアからは本日削除される。この動きに合わせて、Housepartyを使ってFortniteのゲーマーにビデオチャットを提供しているEpic Gamesの「Fortnite モード」も終了する。

2015年創業のHousepartyは、ユーザーが友だちとグループ・ビデオ・チャットに参加したり、Uno(ウノ)、トリビア、Heads Up(ヘッズアップ)などのゲームもできる機能を提供した。2020年、Epic GamesはHousepartyをFortniteに統合し、まずゲーマーがプレイしながら友だちのライブフィードを見られるようにし、後にゲームプレイを直接Housepartyにライブストリーミングする機能を追加した。当時、これらの統合はEpic GamesがHousepartyを買収した理由を説明する最終ゴールと思われた。

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そして買収発表からわずか2年後、ライブストリーミングのサポートが追加されてから半年も経たないうちに、Housepartyは閉鎖する。

一見、買収のフル活用に失敗したことを認めたともいえるこの動きについて、会社は明快な見識を示さなかった。しかし現実はといえば、Epic Gamesはビデオチャットよりも大きい何かを用意しているのかもしれない。とはいえ、この日、Epic Gamesがいうことができたのは、Housepartyチームはアプリに必要な注意を払えなくなったということだけだった。チームの焦点を別の何かシフトする経営判断を表す声明だ。

この決定によって解雇されるHousepartyチームのメンバーはいないとTechCrunchは聞いており、彼らは別のチームに移り、Epic Gamesファミリー製品を横断する「ソーシャルインタラクション」を可能にする新しい方法の仕事をすることになる。会社の発表は、そのソーシャル機能が「メタバーススケール」で設計、開発されることを示唆している。

「メタバース」は最近よく使われるようになったバズワードで、共有されたバーチャル環境、たとえばFortniteやRoblox(ロブロックス)などの大型オンラインゲーミングプラットフォームで提供されているものを指す。Facebook(フェイスブック)も、メタバースはソーシャルネットワーキングの次なる大きな一手であると宣言していて、CEOのMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏はこれを「見ているだけではなく、その中にいるような感覚になれるインターネットのようなものです」と説明した。

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ある意味で、Fortniteはメタバースを取り込み始めており、アバターとして参加できるオンラインコンサートやその他のライブイベントなどゲーム以外の体験を提供している。終了に先立ち、Housepartyもライブイベントに手を染めて、ユーザーが友だちと一緒に見たり一緒に参加できるようにした。

Epic Games広報担当者はTechCrunchに、Housepartyチームはソーシャルに焦点を当てたいくつかのプロジェクトに取り組んでいて今後も続けると語った。しかし、Epic Gamesが取りかかっている「複数の大型プロジェクト」のいくつかは、まだ発表できないという。

ソーシャル製品に関していうと、現在HousepartyのテクノロジーはFortniteのボイスチャットすべてを支えており、彼らが作った機能はEpic Games Services(エピック・ゲームズ・サービス)を通じてデベロッパーに無料で開放されている。新しいソーシャル体験の構築も行っており、、Fortniteのグローバルイベント、たとえば最近のアリアナ・グランデのコンサートのソーシャルRSVP(出欠の返事)機能や、クエストなどのゲーム要素のコラボレーションのための「Operation:Sky Fire(オペレーション:スカイ・ファイアー)」イベントなどを開発している。Fortniteのユーザー生成コンテンツプラットフォームであるCreate Mode(クリエイト・モード)にも新たなソーシャル機能や体験を追加されている。

パンデミックのために2020年利用が急増したばかりのアプリを閉鎖するのは奇異に感じるかもしれないが、この新型コロナ需要に持続力はなかったようだ。

ロックダウンのピーク時、Housepartyは月間5000万人の新規登録者を記録した。世界が閉鎖されている中でユーザーが家族や友達とつながるためのビデオチャットアプリを探していたためだ。しかしパンデミックが進むにつれ、他のビデオチャット体験がいっそう勢いづいた。Zoom(ズーム)はリモートワークの必須ツールとしての地位を確立したばかりか、仕事終わりに友だちと過ごすツールにもなった。Facebookも2020年ビデオチャット機能の「Rooms(ルームズ)」を投入して同じようなグループビデオ体験を提供し、Housepartyを苦しめた。そして飽きがきたユーザーはClubhouse(クラブハウス)やTwitter Spaces(ツイッター・スペース)などのオーディオベースのソーシャルネットワーキングに移行した。

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画像クレジット:Apptopia

Apptopia(アップトピア)のデータによると、Housepartyはパンデミック太りの後、下降を続けている。これまでにiOSとAndroid合わせて1億1100万回ダウンロードされていて、大部分(6300万回)がiOSだ。米国はHousepartyの最大市場で、ダウンロードの43.4%を占め、英国(9.8%)とドイツ(5.6%)が続いている。
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ちなみにEpic Gamesは同アプリが全世界で「数千万」ユーザーに利用されたという。閉鎖は簡単な決断ではなく、「Fortniteモード」終了の決定も利用が低調だったからではないと強調した。

Housepartyは10月の完全終了に先立ち、アプリ内通知を経由してユーザーに閉鎖を警告する。同サービスの終了時点でFortnite Modeも利用できなくなる。

画像クレジット:Epic

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アーティストが私生活について語るオーディオ共有プラットフォーム「Mindset」が間もなく正式版をリリース

Mindset(マインドセット)は、レコーディングアーティストの個人的なストーリーを集めたプラットフォームだ。同社は米国時間8月25日、シード資金として870万ドル(約9億5500万円)を調達したと発表した。

K-POPに特化したポッドキャスト制作会社であるDIVE Studios(ダイブ・スタジオズ)の共同設立者として、Brian Nam(ブライアン・ナム)氏、Eric Nam(エリック・ナム)氏、Eddie Nam(エディ・ナム)の3兄弟は、スターが私生活における悩みをどのように処理しているかを語るポッドキャストのエピソードが、同スタジオで最もパフォーマンスの高いコンテンツであることに気づいた。そこでナム兄弟は、DIVE Studiosから派生したMindsetの着想を得た。

「私たちはこのようなコンテンツが、まさに人々からより多く求められているユニークなセールスポイントであることに気づきました。そこで私たちは、この点をさらに強化する方法を考え始めたのです」と、CEOのブライアン・ナム氏は語る。「この価値あるコンテンツを、Z世代やミレニアル世代の若い視聴者にもっと提供するにはどうしたらいいか。私たちは、この種のストーリーテリングに最適なプラットフォームが存在していないと判断し、これらのストーリーをオーディオ形式で共有するための独自のモバイルプラットフォームを開発することに決めたのです」。

画像クレジット:Mindset

Mindsetは現在、Jae(ジェイ)、Tablo(タブロ)、BM、そしてMindsetの共同設立者であり自身もK-POPスターであるエリック・ナムという4人のアーティストによるオーディオコレクションを提供している。それぞれのコレクションには10本のエピソードが揃っており、各エピソードの時間は10分から20分ほど。最初のエピソードは無料だが、各アーティストの残りのエピソードを聴くためには24.99ドル(約2700円)を支払う必要がある。このアプリには無料の「Boosters(ブースターズ)」も用意されている。これは就寝時に聴くための物語や、やる気を起こさせるマントラなど、瞑想アプリ「Calm(カーム)」に似た5分間ほどのクリップだ。

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「これまでミュージシャンにとっての主な収入源は、ツアー、音楽配信、そしてエンドースメント契約でしたが、私たちは4つ目の収入源となるストーリーの収益化を実現することができます」と、ナム氏は述べている。「その価格設定は、チケットの価格設定や商品の販売方法に似ています」。

Mindsetはセラピーアプリではない。「私たちはセラピストの資格を持っているわけではありませんし、そのように振る舞おうともしていません」と、ナム氏はいう。それよりもむしろ、アーティストがファンとより親密な体験を共有することで、音楽の背後にある彼らもまた人間であることを示すための方法なのだという。

Mindsetは、2021年2月にMVP(minimum viable product、必要最小限の機能のみを備えたプロダクト)バージョンとして発表された。そのアクティブユーザー数や売上高については、ナム氏は明らかにしなかったものの、このアプリが十分な人気を獲得できたため、5月にはベンチャー資金を調達したと語っている。今回の870万ドルの資金調達は、Union Square Ventures(ユニオン・スクエア・ベンチャーズ)が主導し、先ごろTaylor Swift(テイラー・スウィフト)の原盤権問題で注目を集めたレコード会社の重役であるScooter Braun(スクーター・ブラウン)氏などが戦略的投資を行った。ブラウン氏はベンチャー投資会社のTQ Ventures(TQベンチャーズ)の共同創立者でもある。その他の出資者には、Twitch(ツイッチ)の共同創業者であるKevin Lin(ケヴィン・リン)氏、Opendoor(オープンドア)の共同創業者であるEric Wu(エリック・ウー)氏などが含まれている。

「スクーター・ブラウン氏は戦略的投資家でした」と、ナム氏はTechCrunchに語った。

ブラウン氏は、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)、Demi Lovato(デミ・ロヴァート)などのアーティストとも仕事をしている。

「ブラウン氏のおかげで、私たちが伝統的なK-POPの世界からハリウッドや欧米に進出するための多くの扉が開かれました」と、ナム氏は付け加えた。

Mindsetは今回調達したシード資金を、コンテンツの制作、雇用、製品開発に充てるという。このアプリは現在、iOSAndroid向けに提供されているが、9月14日には正式版がリリースされる予定だ。その後は2週間ごとに、他のアーティストや俳優のオーディオコレクションが、追加されることになっている。これらのアーティストが誰になるのか、ナム氏は具体的な名前を明かすことは避けた。

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画像クレジット:Mindset

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Clubhouseが空間オーディオを導入、他の人たちの声が同じ部屋のさまざまな場所から聞こえてくる

Clubhouse(クラブハウス)にとって、この夏は忙しい日々だった。この大ヒットした音声ソーシャルアプリは、ここ数カ月の間に新しいメッセージング機能Android版アプリをリリースしている。そして今度は、中核となるオーディオ体験の向上に目を向けてきた。同社は米国時間8月29日に、アプリのリスナーがグループの他の人たちと一緒にライブで会話を楽しんでいるような、より豊かな感覚が得られるように、そのRoom(ルーム)に空間オーディオを導入すると発表した。

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TechCrunchは、ClubhouseのJustin Uberti(ジャスティン・ウベルティ)氏に、空間オーディオを導入する決定について話を聞いた。空間オーディオを使うと、音声が1カ所からすべて聞こえるのではなく、異なる発言者が物理的に別々の場所で話しているように聞こえる効果が得られる。

ウベルティ氏は、Google(グーグル)で10年以上にわたり、Google Duo(グーグル・デュオ)の開発やHangouts(ハングアウト)チームでリーダーを務めてきた。最近ではGoogleのクラウドゲーミングプラットフォーム「Stadia(ステイディア)」を担当した後、2021年5月にストリーミング技術の責任者としてClubhouseに入社した。同氏はClubhouseのベースとなった技術であるWebRTC規格を策定した人物でもある。

「グループオーディオの設定で認識させられることの1つは、物理的な空間にいるのと同じような経験が得られないということです」と、ウベルティ氏は語る。

Clubhouseをはじめとする音声チャットアプリでは、人々がバーチャルなソーシャル空間に集まるが、その音声は比較的フラットで、すべてが同じく中央の1カ所から発せられているように聞こえる。しかし、Clubhouseが想定しているライブな集会は、ステージの左右や、発言者が質問をする客席のさまざまな場所など、会場のあらゆる場所から音声が聞こえてくるというものだ。

このような新しいオーディオの仕組みを実現するために、Clubhouseは、Second Life(セカンドライフ)の製作者であるPhilip Rosedale(フィリップ・ローズデール)氏が起ち上げた空間オーディオ会社、High Fidelity(ハイ・フィデリティ)のAPIを統合し、同社自身のカスタムオーディオ処理と融合させ、Clubhouseのアプリ用にチューニングした。

High FidelityのHRTF技術は、Head Related Transfer Function(頭部関連伝達関数)の略で、ステレオチャンネル間に微妙なタイムディレイ(遅延)を加え、音の発生源によって異なる高音域と低音域の聞こえ方を再現することで、音声を異なる仮想空間にマッピングすることができる。

その結果、ソーシャルVRでは以前から使用されてきたように、バーチャルなソーシャル体験に物理的な存在感を与えることが可能になる。これは昔から優れたレコードでも感じられた。例えばPink Floyd(ピンク・フロイド)の「Dark Side of the Moon(狂気)」を良いヘッドフォンでステレオ再生すると、頭の周囲で楽器や効果音が鳴っているように聞こえる。Clubhouseの場合は、仮想空間の中で一緒にいる人達の声が、あちこちから聞こえてくるように感じられるというわけだ。

ウベルティ氏によると、Clubhouseへの実装は控えめだがすぐに気づくものになるという。その音声処理では、ほとんどの発言者が、聞いている人の前に来るように「そっと会話を操舵する」というが、Clubhouseのユーザーは、人々が異なる物理的な場所から話しているという新しい感覚を得ることができるはずだ。

この新しいオーディオ機能は、すでに大多数のiOSユーザーに提供されおり、数週間以内に残りのiOSユーザーおよびAndroidユーザーにも提供される予定だ。この機能はすべてのClubhouseユーザーが利用できるようになるが、ユーザーは空間オーディオをオフにすることもできる。

Clubhouseは、同じバーチャルサウンドステージの技術を使って、大きな部屋では大きな音を感じさせ、親しい少人数が集まる部屋では実際に小さな物理的空間で発せられているような音に聞こえるように調整する。Clubhouseの参加者はほとんどの人がヘッドフォンを使っているため、このアプリユーザーのほとんどが、2チャンネルのステレオサウンドによる効果を享受できる。

「人はある空間とか、ある部屋の中にいるという概念を持っています。私たちは、円の中で人々が立ち話をしているような感覚を再現しようとしています」と、ウベルティ氏は述べている。

ウベルティ氏によれば、空間オーディオは通常のClubhouseユーザーに、あまり目立たないメリットを与える可能性もあるという。ソーシャルアプリの標準的な、つまり空間化されていない音声が、新型コロナウイルス時代の現象である「Zoom(ズーム)疲れ」を助長している可能性がある。人間の脳は、電話やグループオーディオルームのようなバーチャルな音声を処理する際に、人と自然に対面している場合とは異なる方法で発話者を区別する。

「脳は誰が話しているかを判断しようとします。空間的な手がかりがなければ、声の音色で区別しなければなりません。それには、より多くの認知的努力が必要なのです」と、ウベルティ氏はいう。「空間オーディオの導入は、これによって没入感が増すだけでなく、より楽しめる体験となります」。

Clubhouseの多くのサブコミュニティが、この空間オーディオ効果をどのように受け止めるかはまだわからないが、このアプリで発信されるコメディー、音楽、さらにはASMRのような体験が、大きく向上する可能性はある。

「誰かがジョークを言っても、それがとても退屈に感じられることがよくあります」と、ウベルティ氏はいう。「しかし、Clubhouseでは、自分の周囲から笑い声が聞こえてくるのが感じられるため、コメディクラブにいるような体験ができるのです」。

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画像クレジット:SOPA Images / Getty Images

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

ツイッターが有料の「チケット制スペース」展開をiOSで開始

Twitter(ツイッター)は米国時間8月26日、同社のライブオーディオ機能「スペース」の一部のホストが「チケット制スペース」へのアクセスを販売できるようになったことを発表した。チケット制スペースは、18歳以上で、過去30日間に3つのスペースをホストし、1000人以上のフォロワーを持つユーザーを対象に、6月に募集を開始している。

Twitterの担当者はTechCrunchに対し「すでにチケット制スペースのためにスペースをホストしている人たちと緊密に連携していきます」と述べている。Twitterは、これまでに何人のユーザーに本機能を提供したか、またいつユーザーが一般的に利用できるようになるかについては明らかにしなかった。現在のところ、iOSユーザーは誰でも、本機能にアクセスできるユーザーが主催するスペースのチケットを購入できる。

Twitterは以前、チケット制スペースから得られるクリエイターの収益の3%を受け取ると発表していた。しかし、この機能は現在iOSでしか利用できないため、Twitterは30%のAppleのアプリ内課金の対象となるため、クリエイターにはチケット販売の67%しか還元されないことになる。ただし、チケット制スペースとSuper Followsを含むクリエイターのTwitterでの生涯収益の合計が5万ドル(約550万円)を超えた場合、同社は3%の手数料を20%に引き上げる。

チケット制スペースにより、Twitterはライブオーディオの競合他社と一線を画すことになる。ClubhouseやInstagramでは、リスナーがスピーカーにチップを渡したり、ライブオーディオスペースでバッジを授与したりすることができるが、これらのアプリはチケットの事前販売はできない。

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画像クレジット:Twitter

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Katsuyuki Yasui)

ツイッターが改定されたAPIにTwitterスペースのサポートを追加

Twitter(ツイッター)は、新たに改定されたAPIに変更を加え、サードパーティーデベロッパーがオーディオチャットルームサービスのTwitterスペース専用のツールやソリューションを開発できるようにする。米国時間8月18日、同社はTwitter API v2にTwitterスペースをサポートする新しいエンドポイントを追加する。初期の目的はライブまたはスケジュールされたスペースを発見できるようにすることだ。後のAP改定によって、スペースのホスト向けツールをさらに開発できるようになるかもしれない。

2020年同社は、全面改訂されたAPIを公開し、その目標は自社のデベロッパープラットフォームを刷新するとともに、Twitterの新機能をすぐにサポートしやすくなることだった。今回のTwitterスペースをサポートする新APIはその計画の一環だ。

このAPI改定によってTwitterは、ユーザーが(Twitterの中でも外でも)スペースを見つけやすくなる新製品をデベロッパーが開発できるようになることを期待している、と同社はいう。こうしてTwitterスペースを利用しやすく、オーディオチャットを多くの人に普及させることは、ますます競争の激しくなるオーディオベースSNSの世界でTwitterが地位を築く一助になるかもしれない。現在Clubhouse(クラブハウス)と戦っているのはTwitterスペースだけではない。オーディオチャット体験は、Facebook(フェイスブック)、Discord(ディスコード)、Reddit(レディット)、Public.com(パブリック・ドット・コム)、Spotify(スポティファイ)他いくつかの小規模ソーシャルアプリも提供している。

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Twitterによると、デベロッパーは新たにSpaces lookupとSpaces searchという2つのエンドポイントを使えるようになり、ライブあるいはスケジュールされたスペースをSpaces ID、user IDあるいはキーワードなどの条件を用いて検索できる。Spaces lookupは、スペースに関連付けられた公開のメタデータと属性データを探すこともできる。参加者数、スピーカー数、ホストのプロフィール情報、使用されている言語、開始時刻、予定開始時刻、作成時刻、ステータス、およびスペースにチケットがあるかどうかなどだ、とTwitterがTechCrunchに話した。

どのTwitterスペース機能を最初にAPIに組み込むかを決めるにあたり、Twitterがデベロッパーと話したところ、ユーザーが興味のあるスペースを見つけ、参加するためのリマインダーを設定する手助けができる機能が欲しいと言われたという。自分のオーディオチャットがどのくらいうまくいっているかをスペースのホストがわかる仕組みも欲しいともデベロッパーはいう。しかし、そのようなオプションのほとんどは今回のAPI改定ではまだ利用できない。Twitterは他の機能を「検討している」とだけ語った。デベロッパーが自社製品にリマインダーを組み込む機能やAPIで利用できる属性値を見る機能、分析ダッシュボードを作れる機能などだ。

こうしたその他のエンドポイントのアイデアは、Twitterのデベロッパープラットフォームロードマップにもまだ載っていない。

Twitterは、デベロッパーがTwitterスペースのスタンドアロンクライアントアプリを作れるAPIエンドポイントを作る計画はなく、デベロッパーコミュニティも興味を示していないからだとTechCrunchに語った。

何人かのデベロッパーが、TwitterのスペースチームのDaniele Bernardi(ダニエル・バーナーディ)氏が毎週ホストしているスペースに参加しており、すでに今後のアップデートのヒントを得ていた。現在v2 APIを利用できるデベロッパーは、今日から新しいエンドポイントを使った開発を始められるが、今すぐ新しい体験を公開できるデベロッパーはいない。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:TwitterSNSTwitter Spaces音声ソーシャルネットワーク

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitterの音声ルームSpacesに共同ホストの新機能、モデレーションがしやすく

Fleet(フリート)は長く続かなかったが、Twitter(ツイッター)のプロダクトチームは同社の音声ルームであるSpaces(スペース)に新たな要素の追加という点で減速したりはしていない。同社は2020年に限定テストでClubhouseのコピーであるSpacesを導入し、5月に少なくとも600人のフォロワーを抱える人へと同サービスの提供を拡大した

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そしていま、TwitterはSpaceのホストが共同ホスト2人を加えることができるようにする。共同ホストは招待システムを通じて参加できる。Spacesではメーンのホスト1人、共同ホスト2人、そして最大10人のスピーカーが利用できるようになる。共同ホストはスピーカーのリクエストを調べたり、スピーカーに声をかけたり、Space 内にいる人を追い出したりできるため、モデレーション業務がより管理しやすいものになる。

Fleetがなくなり、SpacesはTwitterアプリのメーンフィード上で現在使用できる唯一のライブ機能だ。InstagramのStoriesをそっくり真似ているそのバーチャルのルームは、Twitterがユーザーに最初にチェックして欲しいものへと目を移している。Twitterはまた、Spacesを見つけやすくす専用タブの展開も開始し、リアルタイムにライブ音声ルームが中央部分に表示されるようになっている。

Clubhouseの爆発的な勢いを目の当たりにし、数多くの大手アプリがライブ音声チャットルームを自社プラットフォームに取り込んだ。6月にSpotifyは最大1000人が参加可能な音声イベントを開催できる独立アプリGreenroomの提供を開始した。もちろん、Facebookも6月にLive Audio Roomsという独自のライブ音声ルームを立ち上げた。音声ベースのチャットではすでにリーダーであるDiscordは3月にClubhouseのような独自イベントチャンネルを追加した。TwitterはSpacesでトレンドを踏襲したが、Fleetsと違って同社は比較的新しい機能であるSpacesのサポートを継続する計画のようだ。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

Discordのモバイルアプリでもユーザープロフィールのカスタマイズが可能に

Discord(ディスコード)は、モバイルユーザーのために、一般的なソーシャルアプリで見られるような機能を新たに追加する。同社は米国時間8月3日、iOSとAndroid向けのアプリで、ユーザーが自分のプロフィールをカスタマイズできるオプションの提供を開始した。デスクトップ版のDiscordでは、6月下旬に同様の機能がすでに導入されている。

この新オプションは、Discordのユーザー設定メニューに追加された「ユーザープロフィール」にある。ここでは、リンクや絵文字を含めて、190文字以内で自分の紹介文を書き込むことができる。また、Discordが割り当てた新しいデフォルトのプロフィールカラーが自分のイメージに合わないと思ったら、好みのプロフィールカラーを選択することもできる。まだこのオプションが見当たらない場合は、この機能が広く導入されるのを待ってからもう一度チェックしてみよう。

カスタムプロファイルの追加に合わせ、月額有料版「Nitro(ナイトロ)」の加入者には、プロフィールバナーとして画像またはアニメーションGIFを選択できるオプションも提供された。このオプションはデスクトップ版では以前から提供されていたものだが、今回のカスタマイズ機能の追加により、主にiOSやAndroidでDiscordを使用している人も、ちょっとしたスパイスを効かせることができるようになった。

今回の機能追加は小規模なものではあるが、このチャットアプリが、よりプロフィールを重視するソーシャルネットワークに近いものになるための一歩と言えるだろう。これまでDiscordは長い間、サーバーと呼ばれるチャットルームにのみ力を注いできたが、この数カ月でQuality of Life(生活の質)を向上させる機能を次々と導入している。

2021年4月にはClubhouse(クラブハウス)のような音声イベントスペースを展開できる機能や、最近ではスレッド化された会話を作成して自動的にアーカイブする機能が追加された他、AIを利用してネット上の嫌がらせや攻撃的な発言からユーザーを守るソフトウェアを開発したSentropy(セントロピー)という企業を7月に買収している。

Discordはすでに、コミュニティ主導の音声・テキストチャットでキラーサービスとなっているが、今回の機能追加により、ゲームをルーツとする当初の小さな枠をはるかに超えて、より多くのユーザーを惹きつけることができるようになるだろう。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hirokazu Kusakabe)