カフェインのイヤリングはいかが?―Amazon、カスタマイズできる3Dプリント製品ストアをオープン

Amazonは3Dプリント製品のストアをオープンした。このストアでは消費者はサイズ、色、素材、デザインの一部などを好みに応じてカスタマイズすることができる。取り扱い分野は宝飾品、エレクトロニクス製品、おもちゃ、ゲーム、インテリア製品、キッチン用品などで、MixeeSculpteo、3DLTなど多数のパートナーが製品を提供する。

Amazonは「このストアのデビューによって、従来よりはるかに柔軟に消費者の要求に応じることができるようになる」としている。Amazonのマーケットプレイス販売部門のディレクター、Petra Schindler-Carterはプレスリリースで「3Dプリント製品ストアはオンライン通販のパラダイムシフトの開始を告げるものだ。製造業は消費者の要求にこれまでよりはるかに機敏に対応することができる」と述べた。

ストアのオープンにともなってAmazonは3Dプリント製品を消費者が簡単にカスタマイズできるツールもリリースした。このウィジェットでは、基本的なデザインを選択し、色や素材(プラスティック、金属など)を指定すと360°全周方向から3Dでプレビューができる。また顧客は厚さ、直径などデザインのいくつかの部分をカスタマイズできる。

分野や素材によって価格はさまざまだが、安い製品の場合は30ドル台だ。

多くの主要国で最大級の小売企業であるAmazonが、消費者が直接カスタマイズ可能な3Dプリント製品の販売を始めたことは、製造業そのもののターニングポイントとなる可能性を秘めている。受注生産や小ロット生産の製品は3Dプリンターを利用することで製造コストが劇的に下がる。3Dプリント・テクノロジーが今後も発達を続けるなら、カバーされる製品の分野も加速度的に広がっていくだろう。

今のところAmazonは予めカタログに載せた製品しか販売しない。Shapewaysのようにユーザーがアップロードしたデータを3D出力するサービスは提供していない。しかし将来は、その方向へのドアも開かれるかもしれない。

〔日本版〕 カット写真は分子モデルアクセサリーで、写真はカフェインだというが、砂糖、ドーパミン、アスピリンなどいろいろなオプションがある。イヤリングとネックレスがあり、サイズは大中小、素材はナイロンかステンレスが選べる。

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レーザー溶融技術によりこれまでの製品より一桁安く提供できる金属3DプリンタMatterFab、お父さんの復讐も?

3Dプリントと言えば、誰もがMakerbotなどのマシンから出てくるプラスチック製の小物を思い出す。しかし最近ではますます、素材として金属を使用する3Dプリントへの関心が育ちつつある。金属なら、工業界全般でもっと本格的な3Dプリントの応用が広まりそうだ。

金属を使う3Dプリンタは今でもあるが、お値段が高すぎる。そこで新人スタートアップのMatterFabは、強力なレーザーを使用するマシンで金属3Dプリントのコストを下げようと考えた。

プラスチック3Dプリントでは少量のプラスチックを押出成形しながら対象物を作っていくが、MatterFabのマシンは、台座上に金属粉の薄い層を作り、それをレーザーで溶かして下の層へ融着する。この方法で、さまざまな金属オブジェクトをきわめて高い精度でプリントできる。


〔ここにスライドが表示されない場合は原文を見てください。〕

MatterFabのCEO Matt Burrisは、子どものころ父親がインディアナポリスでCNCマシンのショップ〔shop, 製作所, 小工場〕を経営していた。そのショップは主に航空宇宙産業向けの機械部品を作っていたが、約3年前からGEが、そのショップが作っていた部品を3Dプリントで作るようになった。

そこでBurrisは、金属3Dプリンタを自分で作ろう、と思うようになった。そして協同ファウンダのDave Warrenと共に、これまでの2年間、開発に没頭した。ハードウェアインキュベータでシード投資家でもあるLemnos Labsが、チームの面倒を見た。

センサと計算機のパワーのコストがどちらもこのところ急速に下がっているため、MatterFabが作った金属3Dプリンタは、今の製造企業が購入しているマシンに比べて、ひと桁安い価格で提供できる。今はプロトタイプの段階だが、来年初頭には完成製品を発売したい、と考えている。

同社の技術を、上のビデオで見てみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アイスクリームを成形プリントする3DプリンタをMITの学生が開発


[三度目のテストでやっと成功]

もうすぐ、3Dプリントを利用した家庭用ソフトクリーム製造機が買えるようになる。MITの三人の学生、Kyle HounsellとKristine BunkerとDavid Donghyun Kimが作った家庭でアイスクリームを作る3Dプリンタは、ソフトクリームを押出成形したらすぐにそれを冷凍するので、冷やしたお皿におしゃれに盛り付けることもできる。

そのシステムはまだ概念実証の段階だが、甘い甘いクリームから、かなり複雑な形でも作り出すことができる。Bunkerはこう説明する:

このプリンタを設計しようと思ったのは、3Dプリントという最新の技術で何か楽しいものを作り、とくに子どもたちの心をつかみたいと思ったからだ。新しい技術を生み出すことも重要だが、若い世代に科学や技術への関心を持ってもらうことも、それに劣らず重要だから、極端なことでもやってみたい、と思っている。


[Cuisinart製のソフトクリームサーバを改造, 台の下部が冷凍機(液体窒素容器は上部に)]

春学期にこのプロジェクトを始めた彼らは、まず星の形をプリントするところまでこぎつけた。まだ商用化する意思は彼らにないが、でも実用性は十分にありそうだ。

“このマシンを作ってるときは大量のアイスクリームを食べた。とくに、二日間徹夜したときには、夜中の間食も朝食もアイスクリームだった。でも、とっても楽しいプロジェクトだった”、と彼女は言っている。

彼らはJohn Hart教授のクラスで食品添加物について勉強している。プリンタの製作も勉強の一環だ。Solidoodleの3Dプリンタを使って、受け皿と押出成形をコントロールし、成形されたアイスクリームを液体窒素で冷凍する。そこがうまくいかないとアイスクリームは溶けて、甘い液のプール、食べられる悲惨ができあがる。アイスクリームが大好きなぼくは一度に3ガロンも食べることがあるぐらいなので、このマシンはぼくの頭の中でも3Dプリントしまくっていた。



[上の図の現物写真]

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東京のアーチストが自分のヴァギナを3Dプリントして逮捕さる

Megumi Igarashiという名前の42歳のアーチストが、彼女のヴァギナの3Dモデルを送信したため、日本の刑法175条わいせつ物頒布の容疑で、東京で逮捕された。彼女は自分のWebサイトで購入した顧客に、ファイルをメールで送っていた。彼女は、ヴァギナの形をしたボートを作るために、資金を集めていた。

問題のファイルは、はっきり言って、女性の構造の、彼女のアートの多くがそうであるように、かなり様式化された表現である。Igarashiは自分のことを“ろくでなし子”、つまり“何の役にも立たない女の子”と呼び、自己の性と日本の文化における女性の構造(ヴァギナ)の役割を探求しようと決めたときから3Dプリントを始めた。日本の文化において男性の器官はタブーではないが(例(職場不適))、女性の性器はほとんどの場合隠される。

彼女はWebサイト上に書いている: “アーチストとして、私は自分自身のヴァギナを自分のアートのモチーフとしてのみ見ている。私の作品はヴァギナに対する差別や無知な扱いに対抗するものだ”。

彼女は、“警察がなぜ3Dデータをわいせつ物とみなすのか、理解できない”、とも言っている

彼女の資金募集の目標は、Manko-boatないしManboと呼ばれる物を作るためだ。Manko-boatを英語で言えば”pussy boat”、すなわちヴァギナの形をしたボートだ。彼女の天真爛漫人畜無害でチャーミングなピッチ(売り込み)を、下のビデオで見られる。

この逮捕が喚起する問題は言うまでもなく、自分をスキャンした3Dプリント物が、果たして、犯罪としてのわいせつ物に該当するのか、だ。道理をわきまえた人間なら誰しも、Igarashiの作品をポルノと見間違えることはないだろう。しかし明らかに、彼女が今日相手をした人たちは、道理をわきまえた人間ではなかった。結局のところ、彼女の体と彼女の2D/3D画像に対するコントロールは彼女だけのものであり、だから、アートは必ず世に出るはずだ、とぼくは予感する。

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Squinkは、回路基板を印刷して部品も配置する3Dプリンター

3Dプリンターは、エンジニアが製品をテストするやり方を大きく変え、時間とコストの削減を可能にした。しかし、それらの製品の殆どに使われている部品も3Dプリントできるのだろうか?

Botfactoryのコンピューターエンジニア、Carlos Ospinaは、彼が出会った人々の殆どはそれが可能だとは信じなかったと言う。しかし彼は、みんなが間違っていたことを証明した。Squinkは、持ち運べる回路基板工場で、自宅にいながらにして数分のうちにプロジェクトをテストできる ― プリントのコストは2ドル程度だ。

先週 Kickstarterに登場したSquinkは、写真用紙やガラス等の特定の材料の上に導電性インクで回路をプリントする。Ospinaのチームは、3日間のうちにKickstarterで2万4000ドルを集めた。

回路基板の設計は、Squinkが接続されている時だけ使用可能なウェブベースのポータルを通じて行う。プリンターは、導電性接着剤のドットを印刷されたインクの上に載せ、トレイから部品を取ってきて、接着剤ドットに上に配置する。

BotfactoryとSquinkを作ったのは、NYU Polytechnic School of Engineering[ニューヨーク大学技術専門校]で出会ったエンジニアたちからなるグループだ。

興味のある回路基板をネットで見つけて、Squinkポータルに入力することもできる。

彼らは、Squinkで今の製造工程を置き換えようとしているのではなく、クリエイティブなプロセスを遅らせることなく、アイデアをすぐに試したい人のためのツールを作りたいと思っている。

「ほんの足がかりになればいいと思っています ― 今すぐ試して、うまくいったら工場で100枚基板を作ればいいのです」と、チームのロボットエンジニア、Nicholas Vansnickは言った。

プリンターには導電性インクカートリッジ、導電性接着剤シリンダー、および標準部品セットを付けて販売する計画だ。導電性インクカートリッジは1本で基板を100枚プリント可能。接着剤シリンダーは1回のみ使用可能。

他の部品を使いたいユーザーのために、同社のウェブサイトで販売する方法を検討していると、Ospinaは言った。

プリンターは現在まだプロトタイプで、デザインも未完成だ。彼らはKickstarterプロジェクト進行中も、引き続き製品を改善し携帯性や精度を高めていくつもりだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


18世紀の時計技術「ツールビロン」を3Dプリントでモデル化した美しいアートを見よう

何年も前から、友だちのNicholas Manousosには注目している。彼は時計のいろんな部品やムーブメントを設計したりプリントしてこれまでずっと、Facebookに投稿してきたが、このたび、彼自身の最高傑作を完成させた。カラフルなプラスチックで作った、実際に動くツールビロンだ。

ツールビロンは18世紀の技術で、チクタクと振り子しているガンギ車(escape wheel)への重力〜姿勢変化の影響を少なくして時計の精度を保つ。初期の時計制作者たちは、そのホイールを360度回転させれば、全体として加わる力が均質になり狂いを相殺する、と考えた…その機構を実装したムーブメントが、ツールビロンだ。その理論の正しさは未だに立証されていないが、考え方としてはクールだ。Manousosはすべてのパーツを自分で設計して組み立てた。彼は、自分の作品を売らない(売ればよいのに)し、人のための仕事はしない。彼は、3DプリンタMakerbotにいつも没頭している謎の人だ。

このモデルは、ローラースケートのベアリングと、大量の手製の歯車を使っていて、ツールビロンの原理がとてもよく分かる。Facebook上でManousosの作品をぜひ見てほしい。数週間後には本誌のTC Makersシリーズで彼を取り上げようと思っているので、お楽しみに。

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子どもたちが怪獣などのキャラクターをデザインして3DプリントできるアプリModio

子ども向けと称するデザインツールはたくさん見てきたが、Modioほどクールなのは、なかった。アイスランドの起業家Hilmar Gunnarssonが作ったこのiPadアプリは、画面上でLogoみたいな素材を組み合わせてキャラクターを作り、それをいろんなサイズや色やテクスチャで3Dプリントできる。各部分の色を変えられるし、また全体を一つの色にもできる。ひとつの作品の、いろんな色やサイズのバージョンを3Dプリントできる。とてもクールだ。

Gunnarssonは自己資金だけでこのプロジェクトを作り、キャラクター(モンスターなど)の3Dプリントデータを有料でダウンロードさせることを収益源にするつもりだ。ユーザが自分の改造バージョンを共有したり売ったりしてもよい。

“App Storeに載ったのはほんの数週間前だけど、メーカーコミュニティの反応は相当すごい”、とGunnarssonは言ってる。“まだ始まったばかりだけどね”。

“5歳の子でも使えるぐらいやさしい、そして同時に、大人でも十分に楽しめるほど強力、を目標に作った。Modioを使うと誰でも、姿勢可変のすばらしいモデルを作り、それを簡単に3Dプリントできる。ユーザインタフェイスも単純で、iPadなどのタッチデバイスで使える。既製のパーツをドラッグ&ドロップするだけで、キャラクターができてしまうのだ。パーツの組み合わせ方はLegoなどと同じだが、アプリの中でそのモデルと遊んだり、各部(腕など)を自由に曲げられる。アプリはマルチタッチに対応しているから、複数のパーツを同時に動かせるし、同時に複数のユーザが創作に参加できる”。

プリントはいろんなサイズでできるし、どのピースも床に平らに乗る。パーツを加えるとき、ジョイントは指定サイズに合わせて自動的にサイズを変える。フィラメントの所要量やプリントにかかる時間も、アプリが計算してくれる。おもちゃというより、子どもも大人も楽しめるおもちゃ作りシステムだ。

“3Dプリントには前から憧れていた”、とGunnarssonは語る。“でも3Dプリントは、それ用のコンテンツが豊富に出まわらないと普及しない。今はむしろ、コンテンツよりもプリンタの方が多いのではないか。だから一般消費者は、なかなか魅力を感じない。それに子どもたちも、ゲームにのめり込んで、自分から何かを作る/創ることがお留守になっている。子どもたちには、クールなものを自分で作るのが楽しいことを、体験させ理解させなければならない”。

このシステムで作ったものをいろいろ見たが、どれも意外なほどクールだ。LegoのHero Factoryシリーズを、思い出してしまう。ただしこっちはサイズ可変だから、小さなインセクトイド(昆虫型怪獣)でも、巨大なメカモンスターでも作れる。だから、とてもおもしろい。ファウンダの3人の息子たちも、学校の友だちと夢中になって、こいつで遊ぶそうだ。みんな、MinecraftよりもModioの方がおもしろいらしく、何時間でも遊んでいる。

次の日、父親がそのアプリで遊ぶのを見て、Gunnarssonの息子は動転したそうだ。

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骨折の治療を40%早める3Dプリンター製ギプス

それはまるでスタートレックのボーグから飛び出してきたかのよう(=クール)に見えるが、実は骨折を治療するためのギプスだ。

トルコの学生Deniz Karasahinが作ったOsteoidは、3Dプリンティングと超音波技術を利用して骨折治療の苦痛を少なくする。

超音波振動を使って骨折(および他の創傷)を治療するというアイデアは以前からあった。しかし、問題は石膏ギプスの上からでは医師が振動治療を施せないことだった。

下の写真でわかるように、Osteoidはスケルトンデザインのおかげで、超音波発生装置を直接皮膚に装着することが可能だ。

Osteoidは現時点ではまだプロトタイプにすぎない。しかし、将来の製品では個々の患者がカスタム版ギプスを持てるようになる。


このギプスを、低出力超音波パルス(LIPUS)骨刺激装置(上の写真左側)と組み合わせることによって、Karasahin曰く、

1日20分の間このシステムを使用すれば、非癒合骨折の治療期間を最大38%減少し、治癒率を最大80%向上させることができる。

唯一の難点は、友達にサインしてもらえなくなることだ。

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3Dプリンタの押出径を細くも太くもできる顕微鏡からヒントを得たエクストルーダーヘッド

顕微鏡を使ったことのある人なら、エクストルーダーC.E.M. Crown Extruderを理解できるだろう。

ドイツのエンジニアCem Schnitzlerが発明したこのエクストルーダーヘッドを、既存の(さまざまな)3Dプリンタのヘッドに装着して使うと、加熱して溶融したフィラメントの押出径を変えることができる(上図)。モーターとプーリーによりヘッドの位置を制御でき、本体のエクストルーダーを適宜使うこともできる。

Schnitzlerは曰く、“顕微鏡の対物レンズでは、ヘッドを回して倍率を変えられる。それを、3Dプリンタのエクストルーダーに応用できる、と考えたんだ”。彼の詳しい話は、ブログに載っている。

この可変ヘッダを使うと、構造部材は大きめのゲージで作り、細かい部品は細い押出径で押し出す、という使い分けができる。また、内部はがっちり、表面は微細に、という3Dプリントオブジェクトの作り方もできる。ヘッドを回すとフィラメントの押し出しをしばらく休止し、エクストルーダーが十分に熱したら押し出しを再開する。そのぶん時間はかかるが、アイデアはすばらしい。

今の3Dプリンタに用いられている熱溶解積層法(fused deposition modeling)と呼ばれる原理は、ますます主流になりつつあるとはいえ、精度とスピードに相当な限界がある。もっと良い方法があることはあるのだが、FDMの安さにはかなわない。しかしこの可変ヘッダを使えば、押し出しの太さを自在に調節できるから、フィラメントと時間の両方を節約できる。

しかも、学校で使った顕微鏡を思い出すから、なつかしい。

Schnitzlerはこのデザインをポストして生産のための支援を求めている。彼は、第三世界の人びとが衛生的な飲水(のみみず)を飲めるための簡易蒸留器を3Dプリントで作ったことで、名を知られている。

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Autodesk、オープンソースの3Dプリンティング規格、Sparkを発表―3DプリンターのAndroidを狙う

Autodeskが個人向け3Dプリンティングの分野に本格的に参入する戦略だということは3Dモデリング・ソフトウェアのTinkercadを買収し、アマチュア・モデラーがスマートフォン上で3D作品を作れるアプリをリリースしたことでも明らかになっていた。Autodeskは、こうしたソフトで作った作品を出力できるエコシステムを作ろうと、Sparkと呼ばれる3Dプリンティング・プラットフォームを発表した。

このプロジェクトには2本の柱がある。まず第一にプラットフォームとしてのSparkはユーザーが3Dオブジェクトをデザインし、3Dプリンタに送信するレンダリングのためのデータを準備する。Autodeskは多くのサードパーティーの3Dプリンター・メーカーがSpark標準の3Dプリンタを開発することを狙っている。次の柱として、AutodeskはSparkプラットフォームの参照機となる3Dプリンタを開発中だ。価格は5000ドル程度になるという。Sparkはオープンソースで、すべての技術的詳細が無償公開される。

Autodeskのブログ記事によれば、

Sparkは3Dプリンティングのプラットフォームだ。これによってハード、ソフト、素材のメーカー、製品デザイナーが利益を受ける。Sparkは新しい効率的な方法で3D作品をビジュアル化し、3Dプリンタのためにレンダリング・データを準備する。これによって無駄な試行錯誤が避けられ、3Dプリンティングに用いられる素材も大幅に拡大する。Sparkプラットフォームはオープン・プロジェクトであり、そのテクノロジーはすべての部分が誰でも無償で利用できる。

Autodeskはデスクトップ3Dプリンター分野に参入する必要に迫られていた。3Dプリンタの2大トップメーカーの一つ、StratasysはMakerBotの買収によって順調に売上を伸ばしている。もう一方の3D Systemsもホーム分野への参入に熱心だ。その理由は、産業用3Dプリンタはきわめて高価な装置であり、販売にもサポートにも多大なコストがかかるからだ。個人向けのデスクトップ3Dプリンターは、インクジェット・プリンターと同様のコモデティーであり、スケールさせることさえできれば有利なビジネスになる。

AutodeskはSpark規格が事実上の標準として普及し、いわば3Dプリンティング版のAndroidとなることを望んでいるようだ。実際、現在の3Dプリンティングには標準がまったく欠けている。互換性、安定性をもたらす試みはユーザーに歓迎されるだろう。

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複数の3Dプリンタをネットワーキングしてジョブ共有化するPrintToPeer, エンジンはRaspberry Pi

カナダのカルガリーでクラウドファンディングされたPrintToPeerは、一つの建物内や世界各所にある3Dプリンタをネットワーキングする。そんなものは必要ない、という読者も多いと思われるが、昔のレーザプリンタのことを思い出してみよう。高価で電力を食いメンテナンスのたいへんなプリンタが一台だけ地下の機械室などにあって、一日中、プリントジョブの待ち行列ができていた。安価なプリンタのネットワーク、という発想はなかった。

ファウンダは、そんな昔を知らない20代のTom BieleckiとJames Thorneだが、彼らはバンクーバーのアクセラレータGrowLabで孵化した。そのシステムは、Raspberry Piを使ってジョブをプリンタに送る。

“そのRaspberry Piを3DプリンタにUSBでつなげば、すぐに使えるようになる”、とBieleckiは語る。

“3Dプリンタは扱いづらいし遅い。でもこのシステムを使えば、大量のプリントでも苦にならなくなる。ぼくたちは、自動化と抽象化の鬼なんだ。今回は、3Dプリンタという一見ばらばらな機械群を、共通のプラットホームで束ねたんだ。それによってソフトウェアデベロッパが、実用ユーザのためのアプリケーションを作れるようになる。ぼくたちのAPIを、いろんなデベロッパが使いこなして、おもしろい体験を作り出してくれることを、心待ちにしている”。

といっても、対応機種はMakerbotとMarlinの3Dプリンタで、それらに(というかRaspberry Piに)、今多くの3Dプリンタで使われているSTLのオブジェクトファイルを送信する。するとシステムがオブジェクトのデータをスライスしてプリンタに送る。プリンタマネージャが各プリンタの稼働状況を表示するとともに、各プリンタのジョブが終わったら通知する。ぼくも3Dプリンタを使っていて、いちいち二階に上がって行って状況をチェックするのはいやだから、プリンタマネージャを使えるだけでもこのシステムはありがたい。

PrintToPeer自身はオープンソース化されるが、Raspberry PiとカメラとSDカードに焼かれたソフトウェアのセットは、140ドルで買う。同社は今、このプラットホームで何かをするデベロッパを求めている。彼らのお値段は15000ドルだ。

“3DプリントにDRMという鍵をかけて、高い塀で囲まれた庭に閉じ込めている企業もある。でも、そんな企業に消費者はそっぽを向くだろう。顧客に選択の自由を与えないのは、よそへ行かれるのが怖いからだが、われわれはそんな状況をイノベートしたい。そして豊かなユーザ体験を作り出したいのだ”、とBieleckiは述べる。

“3Dプリンタはハードウェアに話題が集中して、ソフトウェアのことは忘れ去られていた。でもそれでは、使いやすい環境がいつまでたってもできない。たとえば3Dプリンタが学校で使われるようになったら、それらをネットワーク化して共有することが必須になるはずだ”。

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日本で3Dプリンターでピストルを製造した男が逮捕―何で作ろうと銃は銃

5月8日、日本の警察は川崎市に住む27歳の大学職員、居村佳知(いむら・よしとも)を銃刀法違反の容疑で逮捕した。これは居村容疑者が3Dプリンターで製造したZig Zagガンという一種のリボルバー・ピストルを組み立てて発射するビデオを自らアップロードしたことがきっかけだった。居村容疑者は自宅に500ドル相当の3Dプリンターを持っていたという。

問題のビデオがアップロードされたのは25週間前だった。 このビデオには銃の組み立てと空砲の発射が録画されている。居村容疑者はこう書いている(原文英語)。

It is the first 3D printer revolver in the world which can discharge the live cartridge made in Japan. In order to protect the law of Japan, the bullet for motion picture photography is used.
Please make in the United States. !! -
実弾を発射できる世界最初の3Dプリンターで出力されたリボルバーが日本で作られた。日本の法律を守るため、弾薬は映画用の空砲を使っている。
アメリカで製造してください!!

Zig Zagがテレビで放映されたことが大きな懸念をもたらしたようだ。警察の家宅捜索で5丁の3Dプリンターで制作されたピストルと安い3Dプリンターが見つかったという。

日本では銃刀法により、銃の所持は事実上禁止されている

明らかに日本の警察は3Dプリンターで出力された銃も銃刀法違反だという見解だ。もっと伝統的な工具を作って銃を製造した場合と何ら変わるところはないというわけだ。素材や製造工程がどうであれ、銃は銃だ。

via 3dprint

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


テディベアを「編み出す」3Dプリンター。カーネギーメロンとディズニーより登場

カーネギーメロン大学の研究者とDisney Researchが、布製のテディベア人形を作ることのできる3Dプリンターを開発した。製作にかかる時間は数時間だとのこと。3Dプリンターはついにサンタクロース的な役割も担い始めたのかもしれない。素材は毛糸で、糸を撚りあわせることで表面をフェルト状にして形を作り出す。

カーネギーメロン大学のHuman-Computer Interaction Instituteに所属するScott E. Hudsonによるリサーチペーパー(PDF)に詳細な仕組みが記述されている。この論文によれば、世に普及しつつあるプラスチック素材を使う3Dプリンターのように、どのような形のものでも作り出すことができるようだ。縫いこんだ糸を、針を使って形を整えていくような仕組みとなっている。

上に掲載しているビデオを見ればわかるように、できあがりは完全に立体的なテディベアとなるわけではないらしい。片面が平面となった、ブローチのような形状のものができあがる。しかし繊維素材はあとで組み合わせるのも簡単だ。すなわちいくつかのパーツを組み合わせるという手法を使えば、ふつうのぬいぐるみのような形も作れるし、服やキルトのようなものを作ることもできるだろう。

もちろん糸を撚ってフェルト化したものなので、一般のぬいぐるみなどと比べれば、耐久性には劣る面もあるだろう。しかし毛糸の柔らかさが、身につけたり、あるいは抱きしめたときの良い感触を与えてくれるというメリットもある。

「素材的には、肌に接するようなところで使うのに適しているように思います」とHudsonは言っている。「3Dプリントで使える素材のバラエティを増やしていくことで、可能性を広げていくことに繋がると考えています」。

プリンター制御に使っているのは標準的なオープンソースソフトウェアだ。上のビデオから一目瞭然であるように、子供向けプロダクトの可能性を拓くものということができよう。

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(翻訳:Maeda, H


藁製フィラメントは3Dプリンティングのコストを激減させるかもしれない

グリム童話のルンペルシュティルツヒェンのハイテク版とでも言おうか、もうすぐ藁を紡いでプラスチックを作れるようになるかもしれない。中国のメーカー、Jiangsu Jinghe Hi-Tech Co. が作った新しいフィラメントの主成分は藁とプラスチックだ。フィラメントは約170℃で溶け、標準的ABSあるいはPLAよりはるかに安い。

同社は、麦藁、稲藁、あるいはトウモロコシの茎を砕きポリプロピレンと混ぜて基剤を作ることができる。出来上がったペレットを射出すれば3Dプリンター用フィラメントになる。色は薄茶で表面はソフトでクリーンな仕上げだ。

3Dersによると、「1万4000トンの藁製プラスチックは、二酸化炭素排出量を毎年2万2400トン削減可能」であり、製造コストはABS樹脂の半分だ。

現在同社はこの材料を大量市場向けに製造しているが、いずれフィラメント製造へと拡大する予定だ。つまり、3Dプリンター用フィラメントが、1巻50ドルから10ドル程度に下がるかもしれない。3Dプリンティングを普及させる重要な飛躍だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


本物の電子回路を物の内部へ3DプリントできるRabbit Proto

Stanford(スタンフォード大学)の学生Alex JaisとManal DiaとRohan Maheshwariが作った3Dプリンタは、電子回路のトレース…配線を構成する薄い金属板やワイヤ…を作る。彼らのRabbit Protoプリンタは、通常の3Dプリンタのプラスチックを押し出す部分(エクストルーダ)が、剛体の中へ配線を“プリント”し、それによって電導性のある構造物を作れる。

このプロジェクトはデザインのクラスで始まり、そこで彼らは“3Dの面に導電性インクをプリントする”装置を作った。そして、ふつうの3Dプリンタに取り付ける簡単なエクストルーダと導電性インクから成るキットの価格を、エクストルーダ1基 なら350ドル、2基なら450ドルに抑えることができた。後者のデュアルエクストルーダの方(Super Rabbit)は、配線とプラスチックの両方を同時にプリントできる。

3Dプリンタ本体も、彼らが作った2499ドルのRepRapプリンタがあり、それにはエクストルーダがすでに装備されているから、キットを取り付けたりする手間が要らない。Rabbitの配線図とファームウェアをダウンロードして、キットを自作してもよい。

なぜこの発明が重要かというと、最初から一体的なオブジェクト(分解~組み立てをしないもの)でありながら、その中に電子回路の配線がある、という品物を3Dプリントでほんの数分で作れるからだ。従来、そういう品物は、オブジェクトの内部を空洞にして、その中にPCBを収める、という方法で作っていた。しかしRabbitの方法なら、内部に電子回路のあるもっと薄くて丈夫なオブジェクトでも、後からの配線を要さずに作れる。

物の内部に配線をプリントする3Dプリンタ、という話を聞いて、まだぴんと来ない人は、3Dプリンタでピーナッツバターをプリントすることだってできる、ということを考えてみよう。そうすると、3Dプリンタが自動サンドウィッチメーカーに早変わりするのだ。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


オフィスサプライのStaples、持ち込みデータの3Dプリントサービスを開始

オフィスサプライのStaplesが、ニューヨークおよびロサンゼルスの店舗にて3Dプリントサービスを開始するとのことだ。自分のデータをStaplesの店舗にもちこみ、そして出力することができるわけだ。

2店舗でのテスト運用に人気があつまるようならば、別の店舗でもサービスを行っていく予定なのだそうだ。

本サービスのトライアル実施にあたり、Staplesは3D Systemsと協力していくことになっている。3D Sytemsの方はこれまでShapewaysとともにコンシューマー向けの3Dプリントサービスを展開してきている。そのような中、強力なブランド力をもち、またリーチも大きく、潜在性的可能性に期待できるStaplesと組んでみようという判断なのだろう。

ちなみにStaplesは、これまでも3D関連のサービスと無縁でいたわけではない。昨年には3Dプリンターの販売を始めているし、またヨーロッパの店舗では1年ほど前から店舗内での3Dプリントサービスを行ってもいる。

Bloombergの記事にあるように、6種類の印刷用マテリアルを用意するようだ。また必要に応じて3D Systemsへのアウトソース依頼も行うことになっている。価格についての正式な発表はないようだ。但し、カラーコピーなどより高価になることは間違いないだろう。

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(翻訳:Maeda, H


高齢者向け治療食を3Dプリントするドイツの会社

ドイツの会社、Biozoonは、お年寄りにも食べやすい食品を3Dプリントしようとしている。嚥下障害のある人が咽に詰まらせずに食べられるように。

Biozoonは、分子料理学を応用することによって一般の押出器方式3Dプリンターで「プリント」できる食品を作っている。プリントされた食品は固化し、全く問題なく食べられるが、食べるとすぐに口の中で溶ける。高齢患者の60%が嚥下障害を持っている。食物が気管に入るのを防ぐことによって、これが命を救えるかもしれない。

料理は様々な方法で押し出し、形成することができ、着色剤やテクスチャライザーを使って、本物そっくりの見た目と味わいにすることも可能だ。

ウェブサイトにこう書かれている。

seneoProシリーズの粉末ミックスは様々な利用方法が可能で、家族介護人や専門料理人、看護士などが簡単に新しい治療食を作れる。前菜、主菜、デザート、おやつ等、すべてがカスタムメイドできると同時に栄養バランスも取れ、しかも見た目も良い。あなたのセンス、喜び、楽しみを生かした料理が再び可能になり、方法的に日常機能を復活させることができる。

seneoProと呼ばれるこの製品は、3Dプリンター用に今年発売される。これは真の「カスタマイズド」フードであり、同テクノロジーの実に興味深い活用方法と言える。

via 3Dprint

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


HPも3Dプリンター事業に参入―CEOが「6月に大きな発表」と言明

HPのCEO、Meg Whitmanは昨日((米国時間3/19)の株主総会で「われわれは6月に3Dプリンターのテクノロジー分野で大きな発表をする」と語った。HPの参入によっていよいよ3Dプリンターが一般企業や家庭に普及し始めることになるかもしれない。

またWhitmanは「われわれは3Dプリンターにおけるいくつかの大きな問題を解決した。3Dプリンターの企業市場は非常に大きなものになるだろう」とコメントした。ただし製品発表の正確な日時については明らかにするのを避けた。

HPは今年2月にCTOのMartin Finkが「われわれは今年後半にはこの分野での活動を始める。HPは3Dプリンターについてさまざまな可能性を追求しており、この分野の発展のために大きな貢献をする準備を進めている」と語っていた。

するとHP製の3Dプリンターが家電量販店に並ぶことになるのだろうか? おそらく近いうちにそういうことにはなるまい。HPはまずエンタープライズ市場をターゲットにするだろう。個人、家庭向け市場はMakerbotを始めとして多数の先行企業がひしめいて激しい競争を繰り広げており、HPのような大企業がすぐに成功を収めるのは難しいだろう。しかしエンタープライズ市場ではHPの参入は大きなインパクトがあるだろう。ライバルとなるStratasys(Makerbotの親会社でもある)にとっては大きな脅威だ。

via 3Dprint

Photo: Getty

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3Dプリントしたチキンを見たければこれ!(日本発)

チキンは好きだろう。3Dプリントした作品も好きだろう。だったら両方合わせて究極の3Dプリント食品サンプルを作らない手はない。どう思う? クールだろう? 私もそう思った。

さて、日本、横浜のデザイナー集団、iJetは、Lifehackerのスタッフを驚かせいと思った。ケンタッキーで買ってきたオリジナルチキンを、高解像度レーザースキャナーでスキャンしてフルカラーでプリントした結果、マジパンで作ったチキンのパーツとロースト・アルマジロの足をかけ合わせたようなシロモノが出来上がった。

実はこれ、iJetの興味深いカラープリンティング技術のテストで、レイヤー毎に色を噴射することができる。石膏レイヤーは非常に正確に色を吸収し、驚くほどリアルなプリントを作ることができる。

こいつを食べようとは思わないこと。非常に壊れやすく、見た目は脂ぎって美味しそうだが、The Matrixのステーキと同じく全くのフェイクだ。

via 3Ders

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


世界初の炭素繊維(カーボンファイバ)用3DプリンタMark Oneが予約受付を開始

手元に4999ドルあって、炭素繊維で3Dプリントすることに憧れているなら、Mark Oneを予約注文すべきだ。先月Mark Oneが発表されたときには、予約受付開始は3月の予定だったが、今日(米国時間2/18)がその日になった。

作者のGregory Markは、自分の名前を製品名にした。彼はすでに、2014年にサンディエゴで行われたSolidWorks World 2014でデビューしたデスクトッププリンタAeromotionsを持っている。そして、炭素繊維で何かを作ることは、高くつくし時間もかかる、と自分で体験したMarkは、その障害を乗り越えるべく、Mark Oneの開発に着手したのだ。

彼はPopular Mechanicsのインタビューでこう言っている: “フィラメントを層状に重ねていく3Dプリンタのやり方で、複合部品を作る。3Dプリンタが形状を作るのと同じだが、形状だけでなく機能も作る”。

このプリンタは炭素繊維だけでなく、ガラス繊維やナイロンやPLAも使える。ただし、一度に一種類のみ。プリントを開始する前にベッドの水平化を自動的に行うなど、便利な機能もいくつかある。

本体とは別にMark One Developer Kitもあるので、それも予約注文できる。このキット込みの予約は、発送順が優先され、ケブラーの増量や予備ベッド二つなどのおまけもつく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))