G Suiteユーザー向けHangoutsの寿命がすこし伸びる

今年Google(グーグル)は、2019年10月までにG SuiteのHangoutsユーザーをすべてHangouts ChatおよびMeetに移行させ、Hangoutsを廃止すると発表した。しかし、G Suiteユーザーの多くはHangoutsを気に入っており、GoogleはHangoutsの終了日程を「2020年の6月まで」に変更し、今後「より確定的な日程」を発表すると明かした。

ただし、これは有料のG Suiteユーザー向けのHangoutsに関する発表だ。GoogleのAlloが失敗したことを考えると、一般向けのHangoutsがどうなるのかは不明だ。

今年Googleは、G Suiteの移行後に消費者をHangouts ChatとMeetの無料バージョンに移行させたいと発言していた。Googleのスポークスパーソンによると、この計画は今も変わっておらず、G Suiteへの移行後に開始されるという。

G Suiteユーザーについては、GoogleはG Suiteユーザーの新しいプラットフォームへの移行をより容易にすることを計画している。管理者はすでに、高速化されたタイムラインにジャンプし、従来のHangoutsを今すぐ無効にすることができる(しかし、そのためにはやはりGoogleからの案内が必要だ)。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Google、G Suitesユーザー向けのHangoutsを10月に終了

Googleの消費者向けメッセージングサービスに関わる戦略は未だに不可解であり、中でもメッセージングアプリのAlloを捨てたたことは特にそうだ(Duoは生命維持状態)。本日(米国時間1/22)同社は、G Suitesの有償顧客について、HangoutsからChatとMeetへの移行スケジュールを明確にした。対象ユーザーにとってHangoutsの送別会は今年10月から始まる。

一般ユーザーにとっての状況は未だに不透明だが、Googleによると、ChatとMeetの無料バージョンが「G Suitesユーザーの移行のあと」に登場するらしい。現時点で明らかになっている日程はなく、わかっているのはHangoutsが2020年まで動き続けるらしいということだけだ。

G Suitesユーザーに対しては、4月から9月にかけてHangoutsの機能をさらにChatに追加するとGoogleは言っている。その中には、Gmailとの統合、外部ユーザーとの通話、ビデオ通話の改良、Google Voiceを利用した発信などがある。

Googleは当初、Hangoutsユーザーのビデオ会議サービスのMeetへの移行を昨年開始する予定だった。Meetは新しいサービスで新機能も備えていることから、ごくわかりやすいストーリーだった。Hangoutsにとって事態はずっと複雑であり、Hangouts Chatは現在消費者が利用できない状態だ。選択肢はほかにいくらでもあるので、この混乱でGoogleが失ったユーザーはかなり多いに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがG SuiteのユーザーをHangoutsからMeetへ強制移行

Googleが今日(米国時間5/29)、同社の推奨スケジュールに従うG Suiteのユーザー全員を、Hangoutsのビデオチャットサービスから、よりエンタープライズ向けのHangouts Meetに移す、と発表した。移行にはほぼ1か月を要する。

これにより、新たに作られるCalendarのインバイトはすべて、Meetのビデオミーティングへのリンクになるが、ただしそれまでに作られたミーティングは変わらない。

当面アドミンはこの移行をオプトアウトできるし、MeetがInternet ExploreやSafariをまだサポートしていない(Firefoxは先週からサポート)からそうしたい人もいるだろう。しかし2018年の後半からはMeetはHanguoutsと完全に同等になり、これらのブラウザーもサポートして、一部の異論者に対してもMeetがデフォルトになる。

Googleのメッセージングに関する戦略は全体的にいつも混乱している。最初の計画では、消費者向けのテキストとビデオチャットがそれぞれAlloとDuo、そしてMeetと、Slackに似たHangouts Chatがエンタープライズユーザー向け、となっていた。

でもAlloは完全な失敗だった。そして今では同社のおすすめメッセージングアプリはChatになったようだ。こちらはRCSをサポートしているし、AndroidのユーザーにiMessage的なユーザー体験を与える…と少なくともGoogleは期待している。ただし、それでもしかし、Hangoutsは消費者向けアプリとして残っており、よく使われている。Duoに関しては、ぼくはそれを使ってる人を見たことがないけど、今でもあることはある。

でも、企業ユーザーなら話はかなり簡単だ。ビデオチャットならMeet、そしてふつうのチャットサービスならHangouts Chatだ。そして家に帰ったら、iMessageでもFacebook MessengerでもWhatsAppやWeChat、Viber、Signal、Telegramなど、なんでもよろしい。Hangouts一筋(ひとすじ)でもよい。

(関連記事: Google goes after Slack and splits Hangouts into Chat and Meet)–未訳

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleがHangouts Meetによる会議用に専用ハードウェアキットを発売

Googleのビデオ会議サービスHangouts Meetに、Google製の専用ハードウェアが登場した。今日(米国時間10/31)の発表によると、そのHangouts Meetハードウェアキットには、タッチスクリーン方式のコントローラーとスピーカー兼マイクロフォン、4Kカメラ、そしてコントロール機としてASUS製Chromeboxが含まれる。

そのChromebox(機種名: Asus CN62)は、このキットの神経中枢だ。Chromeboxは、Chromebookラップトップの‘Mac Mini’みたいな存在だが、Chromebookに比べるとあまり売れていない。でも、廃版になることなく、今日まで生き延びている…Dell, HP, Acer, Asusなどが作り続けている。 そしてそれらは主に、店内の商品説明用や、企業の受付のデスクなどで使われている。

これまでGoogleは、AcerやASUSのChromebox用に、999ドルから1999ドルという価格で、ミーティング・キットを売ってきた。でもそれは、HangoutsがMeetとChatに分離する前のことだ。ちょっとややこしい話だが、今回の新たなハードウェアキットは、Hangouts Meetと、 G SuiteのEnterpriseエディションの顧客向けなのだ。

コントローラーにタッチスクリーンを採用するのは、今回が初めてだ(が、Hangoutsの会議用にタッチスクリーンが使われるのはこれが初めてではない!)。Googleによるとそのタッチスクリーンは、10インチのMIMO Vue容量性ディストリビューションで、HDMI入力があり、キットとは別に約499ドルで売られる。

Googleによるとスピーカー/マイクロフォンは同社が設計デザインし、大きな部屋などでは5つを連結して声を拾える。そのセットアップ方式には、きっと同社のGoogle Homeにおける経験が役に立ったのだろう。

このキットのカメラは、Huddly GO 4Kセンサーカメラだ。Huddlyはノルウェーのスタートアップで、最近シリーズBで1000万ドルを調達しており、製品および売り方はリモートミーティング市場に特化している。Huddly Goを単独で買うことは今はできないが、Huddlyのサイトで予約はできる。発売時期は未定だが、価格は499ドルだ(Googleが同社を買収してしまえば別の話になるが)。

ハードウェアのアップデートと並行して、ソフトウェアの新たな機能もある。まず、会議を録画してそれを自動的にGoogle Driveに保存できる。会議の参加者は最大50名に増加、12あまりのミーティングからダイヤルインできる。それぞれのローカルアプリが、その場所からの正しいダイヤルイン番号を参加者に自動的に割り当てる。ただしこれらの新機能は、一気に全体ではなく、徐々に展開される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleコンタクト(連絡先)、デザインを一新、重複統合機能も


Googleコンタクト新しくなった。コンタクトは、Gmail、Google+、Hangouts等のサービスの中核を成しているが、これまでこのサービス自体にGoogleが力を入れてきた様子は見られなかった。今回、ルックスが新しくなっただけでなく、コンタクトをちょっと使いやすくする新機能がいくつか追加された。

新しいルックスは、マテリアルデザインを採用した他のGoogleサービスに倣っている。特にInboxユーザーは親みを感じるたろうが、Gmailユーザーにとっては少々目障りな変更かもしれない。

新しいコンタクトはこんな感じだ。

デザイン変更に加えて、Googleは新たに機能を3つ追加した。

もしあなたが私と同類なら、おそらく同じ人の連絡先が複数登録されているケースがいくつかあるだろう(例えば、1つは友達のメールアドレス、もう1つはその人の電話番号)。今回加わった「重複する連絡先を探す」ツールを使うと、それらを統合するのが少々楽になる。先ほどGoogleが見つけた32件の重複で試したところ、「統合」ボタンをクリックするたけで簡単にできた。

もう一つの新機能は、ある人との最近のメールや会話のやりとりをその人の連絡先カード ― これもデザイン変更された ― の中で見られるもので、その人のプロフィール情報を元に、Googleが自動的に連絡先情報を更新する。

現在プレビューが配布されているところだが、contacts.google.com/previewで直接使うことができる(Google Appsのユーザーは、このアップデートが適用されるまで少し待つ必要がある)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、ハングアウトのChromeアプリを公開―UIはFacebookのチャットヘッド風


Googleは無料のビデオと音声のチャット・サービス、Hangoutsをさらに使いやすく、パフォーマンスを向上させる努力を続けている。今朝(米国時間10/10)、その一環として、ハングアウトのChromeアプリを公開した。当面提供されるのはWindows版とChrome OS版で、Mac版については情報がない。このアプリを起動すると、ハングアウト専用の窓がポップアップする。Chromeで他にどんな作業していてもハングアウトが多数のタブに紛れ込んでしまうことがないので便利だ。

このアプリには従来のウェブ版の機能がすべて含まれている。最近モバイル版でリリースされた電話番号を入力して世界中の相手に発信できるHangouts Dialer機能も含まれている。またGoogle Voiceのユーザーは新しいハングアウト・アプリで通話の着信、ボイスメールの再生、Google Voice SMSメッセージの受信が可能だ〔これらの機能は現在アメリカのユーザーのみ利用できる〕。
いる。

ハングアウトのChromeアプリはユーザー・インターフェイスもよく出来ている。アプリは連絡相手のリスト・ビューとチャット・ビューがクリックで切り替わる。またハングアウト・アプリはFacebookのチャットヘッドのように緑色の円形のアイコン化して手前に表示され、通話中は相手のプロフィール写真が表示される。

着信や招待などがあった場合は、この丸いアイコンの横にメッセージが現れる。ハングアウト・アプリが作動中であればいつでもチャットや通話を受けることができる。メッセージや通話は同一のユーザーのデバイス間でシームレスに同期するので、パソコンからスマートフォンに移ったり、Android端末からiOSデバイスに移ったり自由にできる。

新しいアプリはハングアウトのページからインストールできるが、ChromeのWeb Storeのページはこちら。現在ハングアウトのChromeエクステンションを利用しているユーザーは今回の新しいChromeアプリにアップグレードするよう勧められる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


GoogleのビデオミーティングHangoutsをGoogleアカウント全般に開放、Google+会員の縛りなく誰でも出入りできるツールに

【抄訳】

Google+について実はあまりよく知らない人が多いようだけど、グレートなプロダクトが少なくとも二つある。ビデオミーティングのHangoutsと、Google+ Photosだ。PhotosはGoogle+というソーシャルネットワークの一部のようなものだけど、成長著しいHangoutsは今日(米国時間7/30)ついに、Google+離れをすることになった。

アップデート: Googleの最新のブログ記事によると、Googleのアカウントのある者は誰でもHangoutsを利用できるが、Google+のプロフィールは必要だ。ちょっと前のブログ記事では、“Google Appsのアカウントのある者”となっていた。

これまでは、Google AppsのユーザでGoogle+のアカウントのある者がHangoutsを利用できた。これからはその要件がなくなり、Googleのアカウントのある者なら誰もが、自分のデスクトップや、専用のChromebox for Meetingsデバイスからミーティングに参加できる。モバイルはまだだけど、Googleによると、それももうすぐだそうだ。Googleのアカウントで使えるHangoutsのアプリは、ScreenshareとChatだが、チャットをブロードキャストするHangouts on Airは使えない。

Google AppsのユーザはこれまでもHangoutsを単独で使えたが、今回の措置はその待遇を、“Googleのアカウントのある者全員”に広げたことになる。それは、Googleによると、ビデオによるコミュニケーションを万人のものにするためだ。

【中略】

Googleは複数の企業とパートナーして、彼らのシステムからもHangoutsにアクセスできるようにしている。たとえばBlue Jeans Networksは、同社の本来のH.323やSIPベースのビデオ会議システムからHangoutsのビデオミーティングに加われる。InterCallでは、そのオーディオによる会議からHangoutsに入れる。Chromebox for Meetingsのユーザは、スマートフォンでオーディオによる会議をしている者を、簡単にHangoutsに加えることができる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glass、メジャーアップデート―ウィンクで撮影、ロックスクリーン、YouTubeアップロード、ハングアウトでチャットなど

さきほどGoogleはGoogle Glassのソフトウェアに大幅なアップデートを行ったことを発表した。これにはロックスクリーン、ハングアウト・チャット、YouTubeへの直接アップロード、ウィンクで写真撮影などの機能が含まれる。ウィンクで撮影については、だいぶ前にデベロッパーがGlassのファームウェア中にその機能を推測させるコードを発見していた。

ユーザーが「ウィンクで撮影」モードをオンにすると片目をつぶるだけで写真撮影ができる。これまでのように撮影ボタンを押したり音声で命令したりする必要がなくなった。

ただ、一部のレストランではすでに店内でGoogleGlassの着用を禁止しているが、手をメガネのツルまで上げたり声で撮影を命令したりするのにくらべてウィンクはずっと目立たない行為だから、プライバシー問題を懸念する声が再燃するかもしれない。

「Glassはユーザーがテクノロジーに振り回されることなく、周囲の環境に応じて適切なデータを得ることができるようにする仕組みだ」とGoogleの公式ブログは述べている。この記事によると「ウィンクで撮影」は手始めに過ぎないようだ。「タクシーメーターに向かってウィンクすると自動的に支払いが行われる、ショーウィンドウの気に入った靴に向かってウィンクすると自分のサイズの靴が購入され、自宅に発送される」など例を挙げている。

レシピに向かってウィンクすると料理の手順が即座に表示され、両手がふさがったままでも読めるなんていうのは素敵だろう。 ”

また今回のアップデートでGoogle MusicのAll Access契約者は楽曲と自分のプレイリストにGlassからもアクセスできるようになった。

GoogleはまたiOS版のMyGlassを早まってApp Storeに公開してしまったことを認めた。このアプリは公開後すぐに削除されたが、Googleによると今週中に再公開されるという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google GlassのExplorerたちをGoogle+ Hangoutsで教育, はしけは一般消費者対応か

Googleがまたまた、Glass Explorer事業を拡大する。今度は、今現在の参加者が友だちを三人まで招待できる、という新方針だ。もちろん招待された人も、参加する意思があれば1500ドルを払って、このきわめて実験的なハードウェアを入手しなければならない。これまでは、今年のクリスマス~年末商機がGlassの一般消費者向け発売となっていたが、このウェアラブル製品はそれには間に合わないらしい。でもAndroid CentralによるとGoogleは少なくとも、このガジェットの使い方を対面ではなくリモートで教えられる、と感じ始めたようだ。

Glass Explorerの最初の参加者は、このコンピュータつき眼鏡に大金を投じなければならなかっただけでなく、ロサンゼルスまたはニューヨークまでおでかけして、Glassを受け取るとともに、Google Glass公認教官(?)から教習を受ける必要があった。でも今回からは、Google+ HangoutsのGlass 101で、必要な教習を受けられる。セットアップ、機能説明、フェイスピュータ(faceputer)の歴史、など。最初のExplorerたちもデバイスを送ってもらうことはできたようだが、オンラインんの教習はなかったと思う。

Android Centralの編集長Phil Nickinsonは、最近のExplorer事業の拡張によって運良く参加者になれた一人だが、Hangoutの教習は約45分だ、と教えられた。本誌のライターだったDrew OlanoffがExplorer事業の開始時に経験したことから類推すると、それは十分にリモートでできる教習内容なのだろう。

GoogleはGlassのための移動式ショウルームとしてはしけを作っている、と報じられたが、これはこれで意味がある。Glassの仕様やデザインなどが、来年(いつ?)の発売日までに大きく変わることはないだろうから、今からそれに慣れたおいても損ではない。艀(はしけ)を使ったショウルームは、GoogleのGlass教官からじきじきに、対面で教わるチャンスだ。今後、発売日までに何が開発されても、そこで得た体験と知識は役に立つはずだ。

いずれにしても、デベロッパ対象のExplorer事業ではなく、もっともっと広範囲な一般消費者向けに今後Googleが何をやっていくのか、それが興味深い。Amazonは新製品のKindle Fire HDXで、実機上のリアルタイムビデオチャットで技術サポートを提供する。それはGlassにはなおさら望ましい方法だ。いずれにしてもGoogleがGlassに関して、一般消費者向けには何をやるのか、それが今のところ大きな疑問符だ。これからのExplorer事業を見ていると、そのヒントをつかめるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleの極秘プロジェクト、Helpouts、社内テスト中―ハングアウトをベースにしたサービスのeコマース・プラットフォーム

われわれが得た情報によると、Googleは強力なクラウド・プラットフォームの上にサービスのeコマース・プラットフォームを構築しようと試みているという。

このプロダクトは部内でHelpoutsと呼ばれており、個人や大小の企業がライブ・ビデオを通じてサービスの売買ができる仕組みだという。マーチャント(売り手)と消費者は定期的な番組で、あるいはその都度のオンデマンドのビデオで結びつけられる。マーチャントの評価や支払い管理が可能で、もちろん強力な検索と推薦の機能も用意されるという。

Googleのハングアウトのライブ・ビデオのインフラはさまざまな新しいリアルタイム・サービスバックエンドとして広く利用されている。新しいeコマース・サービスもこのインフラを利用するものだ。われわれが知り得たところでは、Googleは社内テストを6月下旬から開始している。一般公開までは少なくともあと1ヶ月以上あるらしい。

現在分かっている情報からするとHelpoutsは最近eBayがリリースしたSecretguruに似ている。これはコシェルジェ・スタイルのオンライン・プラットフォームで、マーチャントはビジネス・コンサルティングからメーキャップのアドバイスまでさまざまなサービスを直接消費者に提供できる。

eコマース分野でのAmazonの圧倒的な優位はフルフィルメント・センターのネットワークなど強力なロジスティクスに負っているところが大きい。これが低価格と迅速な配達を可能にしている。フルフィルメント分野でのインフラを持たないGoogleの場合、eコマース戦略はAmazonとはっきり差別化される必要があった。HelpoutsでGoogleはeBay、Zaarly、TaskRabbit、Live Ninjaなどが手がけている「協同的サービス消費」の分野に特化しようとしているようだ。

われわれの情報源によると、Helpoutsは上記の既存サービスと同様、コンピュータ利用、教育、飲料・食品、健康、修理、などの分野におけるサービスを扱うという。つまり、ヘルス・コンサルティング、料理教室、フィットネス・クラス、電化製品その他の修理、などだ。

Googleは社内テストに当たって、One Medical Group、Sears、Weight Watchers、Alliance Francesはじめ多数の企業の協力を得ている。一般公開の際にはこれら有名ブランドだけでなく、ヨガやフィットネスの有名講師などの個人も多数参加するようだ。

情報源によると、Helpoutsは従来のサービス提供タイプのオンライン・コマースに存在していた使いにくさを大幅に取り除くシステムになっているという。たとえばアルゼンチン在住のスペイン語講師が日本の受講生に直接レッスンを提供する、ワイオミングの主婦が家にいながらにしてニューヨークのヨガ・インストラクターのクラスに参加する、コンピュータの修理ショップが故障したラップトップの修理の相談に乗る、などといったシナリオだ。

Googleが何か新分野に乗り出すと、小規模な(たいていスタートアップの)ライバルは多かれ少なかれ苦しい立場に置かれる。LiveNinjaPowWow(これは元Google社員がファウンダー)、Live Moka、InstaEdu、Shmoopなどがそうだし、間接的にはAngie’sList、Udemy、Skillshare、TaskRabbit、CreativeLive、Curiousなどのプラットフォームにも影響が及ぶかもしれない。

情報源によると、GoogleはHelpoutsの開発を極秘で進めることに成功したという。24、5人のエンジニアのチームによってこの1年間ほど開発が行われてきたが、開発チーム以外でこのプロジェクトのことを知っていたのはほんのわずかのトップだけだったという。詳しいことはまだ霧の中だが、サーゲイ・ブリン直属の謎のGoogle X部隊が関与していたのかもしれない。

一般公開の方法や期日もまだ不明だが、GoogleではHelpoutsに関する全社的なミーティングが開かれたという。このプロダクトについてGoogleのトップに強力な推進者がいることは確かだ。

今の段階ではHelpoutsがYouTubeなみ(あるいは少なくともハングアウトなみ)のメインストリームのサービスに定着するのか、Google ReaderやWaveのようにやがて消えていく実験の一つに終わるのか予測するのは難しい。しかし取材の過程で聞いたGoogleの力の入れ方についての情報を総合すると、われわれはこのHepoutsが成功するのではないかという感触を得ている。

新たな情報が分かり次第アップデートする。

取材強力:Frederic Lardinois

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、ようやくHangoutsで音声通話をサポート、ただしモバイルアプリはまだ

Googleファンの中には、Gmailから音声通話機能が削られたことに、激しく腹を立てている人もいるが、ようやくあの機能が戻ってきた。Google Hangoutsの下に。しかも、単にGmailから通話ができるようになるだけでなく、ユーザーはGoogle Plusで誰かにちょっかいを出したり、HangoutsのChrome拡張機能を使いながら、友達や家族に電話をかけられる。

これはHangoutsの歴史に注目している人にとっては驚くことではない。Googleは、HangoutsでGoogle Voice統合を使ってVoIP通話を受信する機能を去る5月から提供しているので、いずれ発信もできるようになるのは自然な流れだった。あなたの画面に音声通話オプションが見つからなくても慌てないこと。Googleはこの機能を今後数日間で展開すると言っている。

古いGoogleマニアたちはこの機能の復活を喜ぶにちがいないが、Google+の中からの通話と言えば、Facebookへの威嚇と考えないわけにいかない。ソーシャルの巨人は今年、無料VoIP電話を米国、カナダ、および英国のユーザーに提供したが、Facebookのアプローチは、VoIP機能をモバイルアプリのMessengerに組み込むことだった。アプリが動いている端末の特性を考えば当然だ。しかし、GoogleのHangoutに関する最新の扱いは対照的だ。デスクトップでの通話体験の改善(VoIP発信者をビデオチャットの会話に参加させる等)には多くの注目が集まっているが、iOSやAndroidのHangoutsアプリには採用されていない。

はっきりいってガッカリだ。Googleは以前からHangoutsを「Google Voiceの未来だ」と言っている。聞こえはいいが、Google Voice体験には修正が必須で、今も私はあれこれ修正を待っているところだ。私はGoogle Voiceを何年も使っている。今でも会う人みんなにGoogle Voiceの電話番号を渡している。しかし、1つの番号で私の全携帯電話にかかってきた通話やメッセージを受取れる便利さも、概してパッとしないアプリ(特にiOS版)とアプリの改善の遅さによって少々差し引かれる。Hangoutsは、Google Voiceのために書かれた処方箋通りに進んでいるのかもしれないが、そろそろ待ちくたびれてきた。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Goolge+ ハングアウト・オンエア、ライブ巻き戻しと即時配信が可能に

Google+ Hangoutsでは、友達や同僚との親密な対面による会話が可能だが、同サービスの「オンエア」機能を使えば、公衆への配信もできる。米国大統領はこれらの会話に参加したが、誰にでも同じことができる。今日、Hangoutsチームは、オンエアのライブ視聴をちょっと便利にする楽しい新機能を導入した。

これまでライブ中継はただ見ている以外にすることがなかった。それでも良いのは、冷蔵庫にドリンクを取りに行ったり、電話に出るまでだ。今日から、視聴者はライブ中継をいつでも巻き戻しできる。

加えて、オンエアビデオは即座に配信されるようになり、いつもの「処理中・・・」ダイアログの出てくる待ち時間がない。

唯一の欠点は配信を始めるまで準備時間が長くなることで、このため実際の予定「ライブ」時間に始めるためには余裕が必要だ。

今回の変更からモバイル端末からも高画質版Hangoutオンエアを使える。また、ライブ配信はページを更新しなくてもスタートするようになった。On Airプレーヤーが埋め込まれたページに行けば自動的に再生が始まる。

Hangoutsサービスは多くのGoogle製品に組み込まれ、AndroidやGlassでも使える。Hangoutsの利用場面は様々だが、Googleは公開前に社内で十分試行している。「オプション」オプションは、視聴者とより親密な形でつながる方法として、ローカル、全国どちらのブロードキャスターからも注目を集めている。

[写真提供:Flickr

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、ハングアウトをアップデート―スライダーで通信速度を選択、音声のみモードも新設

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どんなインターネット接続条件下でもさまざまなサービスをできるかぎりユーザーに届けようとGoogleは努力している。 たとえば第三世界の国々に旅行した場合、非常に遅い接続速度しか得られないことがままある。いや、それをいうならアメリカ国内だって接続速度の遅いスターバックスはいくらでもある。

今日(米国時間2/7)、Googleはハングアウトに2つの新機能を追加した。ひとつはユーザーの接続環境に合わせて通信速度を選択できるスライダーだ。これまでハングアウトは接続環境の中で最良の画質を得られるよう自動調整を行なってきた。しかしユーザー自身がマニュアルで速度をコントロールできると非常に便利なことが多い。またこのスライダーに関連するが、ビデオを停止して音声のみのモードが選択できるようになった。

GoogleのTim Blasiによればこういうことだ。

今日われわれはインターネット接続速度が低い、あるいは不安定な環境におけるハングアウトの体験を改善するために2つの機能を新設した。

1) 音声のみモード:このモードでは音声のみがやり取りされる。そのため接続帯域が大幅に節約できる。参加者の音声は高音質で明瞭に聞こえるが、ビデオではなくユーザーのプロフィール画像だけが表示される。

2) 帯域幅スライダー:ハングアウトセッションを始めるとトップにスライダーが表示されるようになった。ユーザーはこのスライーダーを動かすことでリアルタイムで通信速度を変更できる。スライダーを最低状態に動かすと上記の音声のみモードになる。これによってインターネット接続が不安定な地域でもセッションを続けることが可能になる。

これら2つの機能は今日から個々に公開されるので、ユーザーによってはどちらか一つの機能が先に利用可能になることがある。すぐに全員が両方の機能を利用できるようになるはず。試してみて感想をきかせていただきたい。

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音声のみモードの追加で、ビジネスだろうとプライベートだろうと誰でもどんな場所でもハングアウトに参加することが可能になった。モバイル・ユーザーの場合、よほど接続条件がよくないとビデオを利用したハングアウトにはつらいものがあった。音声のみならほとんどの接続条件で問題なく機能するはずだ。残念ながらこの機能はデスクトップではサポートされない。近くサポートされるようになることを期待したい。

Google+のヘビーユーザーでない読者でも、それと気づかずにハングアウトを利用している場合が多々ある。たとえば一般公開を目的としたHangouts on Airではリアルタイム会話を録画して即座に配信することができる。先月、ジョー・バイデン副大統領がHangout on Airを利用して多数の視聴者を集めている。

できるだけ多くのユーザーにサービスを提供するといえば、Googleは昨日、ハングアウトをインドで提供開始した。Googleの翻訳能力の高さを考えると、多国語の会話がリアルタイムで自動通訳されるハングアウトというのも近い将来登場するかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+