速報:Appleが10月22日にプレスイベント開催―新iPad、OS X Mavericksを発表へ

Appleは10月22日に招待のみのプレスイベントを開催する。All Things DiのJohn Paczkowskiによれば、Pad、Mac Proのニューモデル、OS X Mavericksの発表が行われるという。

iPadの発表に関してはジャストのタイミングだ。昨年のイベントは10月23日だった。またAppleはOS X Mavericksを秋にリリースするとしている。またMac proのアップデートも秋に行われるはず。今回のプレスイベントで出荷の予定日も明らかになるとよいのだが。

発表されるiPadはフルサイズ版とiPad miniの両方だろう。今回、miniにRetinaディスプレイが採用されるかどうかまだはっきりしないが、採用される可能性が高そうだ。大型iPadはベゼル部分が削られて多少小型化し、厚さもスリムになるものとみられる。チップにはA7が採用されるだろう。Current EditorialのMicah SingletonはiPad miniにはA7プロセッサーは採用されない、現在iPhone 5Cに使われているA6が細葉されると予想した。今回のAll Things Dの記事はminiにA7が採用されるとしている。一方iPadにもTouchID指紋認証が導入されるというリーク情報もある(カット写真はそれに基づいたイメージ)。もちろんまだ確認されたわけではない。

iPhone 5Sの例にならうのであればiPadもスペースグレー、ゴールド、シルバーのカラーバリエーションになるかもしれない。

10月22日前後には他のIT系イベントがいくつかある。MicrosoftのSurface 2の出荷が21日で、22日にはNokiaの秋のイベントが予定されており、タブレットを含む新モデル6機種が発表されるはずだ。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


AppleCare+、海外でもiPhone、iPad、iPodsの修理、交換が可能に

Appleは、新しいiPhoneの発表と共に、AppleCare+ のプランを変更した。これからは、自国だけでなくAppleCare+を提供しているどの国でも、iPhone、iPad、iPodのサービスを受けられるようになる。

この変更は、海外旅行中であっても、自分の国でAppleCare+を購入していればサービスを受けられることを意味している。これまでは、購入した国でしかサービスを受けられなかった。ただし、どの国でもあらゆる交換や修理が可能というわけではないことに注意されたい。特定のiPhoneモデルをストックしていない国もあるからだ。例えばCDMAのiPhone 5はブラジルでは販売されていないため交換もできない。

また、当地でAppleCare+に特別なルールが規定されている場合は、それが適用される。しかし殆どの場合、旅行者にとって修理や交換の新しい選択肢が増えることになる。

iPhone、iPod、iPadがAppleCare+でカバーされるようになる国は、オーストリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、シンガポール、スペイン、スイス、英国、および米国。Appleは最近、AppleCare+を提供する国を拡大すると共に、サービル料金も「1件」当たり39ドルから79ドルへと値上げした。

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(翻訳:Nob Takahashi)


iPad向け新ブラウザ、Opera Coastが登場―すべてスワイプとタップで操作するタブレット最適化UI

半年前からOperaでは小チームでタブレット向けブラウザの開発を進めていた。 そしてついにOpera Coast for iPadが発表された。Chromeを無用のものにするかもしれない画期的な新ブラウザだ。

先週、Coastプロジェクトの責任者、Huib Kleinhoutは私の取材に対して「われわれがCoastを開発することに決めた動機は、現在のブラウザのUIがMosaicの時代から実質的に変わっていないことに我慢がならなくなったからだ。マルチタッチ・スクリーンがこれだけ普及したというのに、それがブラウザではほとんど生かされていない」と述べた。Coastはタブレットに最適化されたブラウザを世界で初めて作ろうとしたOperaの試みだという。

Kleinhoutは「タブレットのブラウザはそもそも生産性ツールとして使われるわけではない」と指摘する。Coastはこの基本的考えに基づいて、現在のブラウザに満載されている複雑でかつほとんどの場合に不必要な機能をすべて削除し、UI要素を大きくシンプルなものにしてタッチによる操作性の大幅な向上を図っている。

実際、Coastには画面下部のホームボタンと画面右下の最近訪問したサイトの履歴を表示するボタン以外に目に見える操作部分はない。ほとんどすべての操作はジェスチャーで行われる。たとえば 「進む」、「戻る」は左右のスワイプになる(もっともMicrosoftもGoogleもこのジェスチャーを採用している)。

Coastではブックマークに代わってよく訪問するサイトはiOSのホームスクリーン風の大きなアイコンで表示される。Coastはユーザーが最近訪問したサイトをすべて自動的に記録しており、ホームスクリーンの右下のボタンからリストとして呼び出せる。そこからブックマーク・アイコンを追加できる。ホームスクリーンには検索バーが用意されている。Operaのバックエンドがユーザーの入力をモニタして、インクリメンタルに3つの候補を表示する。

この極めて簡潔なデザインについてKleinhoutは「サイトに代わって勝手に共有ボタンを表示するのがブラウザの役目ではない」と語った(最近のMozillaのプロダクトへの遠回しな批判)。Kleinhoutは「ユーザーとどのように会話するかを決めるのは全面的にサイトの役割だ。われわれはユーザーのセキュリティの強化にも力を注いでいる。ユーザーがHTTPSや認証手続きについて知らなくても、ユーザーが危険なサイトにアクセスしようとした場合にはCoastが警告する」という。

Opera独自のサーバサイドのレンダリング・エンジンを利用していたOpera Miniや以前のiOSブラウザとは異なり、CoastはAppleの内蔵レンダリング・エンジンを利用する。

KleinhoutはAndroid版Coastについては開発しているかどうか明らかにしなかったが、iOS以外のプラットフォームへの拡張を計画していることは間違いないだろう。

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iPad 5とiPad Mini 2は今年第4四半期に登場するとアナリストが予測―iPad 2は引き続き販売へ

KGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuoのレポートによれば、AppleのiPad 5とiPad mini 2(公式なモデル名はまだ分からない。ここでは単に世代を指している)はやはり今年末に登場するようだ。通例アナリストのこうしたレポートは「当たるも八卦」だが、Kuoには低価格のiPhone 5Cやカラー・バリエーションの登場などをいち早く予測してきた実績がある。

Kuoの投資家向けレポート(9to5Macが引用)によれば、iPad 5とiPad mini 2は今月中に初期生産が開始されるが、全力生産に入るのは10月以降になるという。

一部では来る9月10日のAppleのプレスイベントで新世代のiPadも発表されるという観測もあったが、Kuoの予測はこれと違う。

Kuoはさらに、「Appleは当初、新iPadを2014年に入ってからリリースする予定だった」という。しかし競争の激化によってスケジュールを前倒しすることとした。しかしRetinaディスプレイを搭載しない安価なiPad miniのリリースは来年になるという。

もうひとつ興味ある予測は、iPad 2の製造は継続されるが、価格は引き下げられるとしている点だ。AppleはiPhoneの場合、過去2世代のモデルを廉価版として継続販売してきた。KooによればiPadについては廉価版の過去モデルとしてはiPad 2だけが提供されることになる。iPad 2は30ピンのコネクタを使用しているが、新iPadの登場を機にLightningコネクタに換装されるかもしれない。

今週に入ってiPad 5の筐体のビデオがUnbox Therapyで公開された。これが実際に製品版のパーツであるなら、iPad 5のデザインはiPad miniに強く影響を受けている。 KuoはiPad miniに新世代のA7プロセッサが搭載されるとしている。現行のminiはA5搭載だが、Retinaディスプレイを搭載すればCPUのパワーにも大きなテコ入れが必要になるのは自然だろう。

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リーク情報―新iPad 5は現行Retina iPadと同一モニタサイズで幅が15mmスリム化される(ビデオあり)

Appleの次世代iPadの筐体とされるものがUnbox Therapyのビデオで紹介されている。これが事実なら、新iPadのデザインはいろいろな面でiPad miniに強い影響を受けている。この点はわれわれが入手した以前のリーク情報とも合致する。今回のビデオは現行モデルとの差異が相当にドラマチックであることを明らかにした。次世代モデルの発表は10月中になると言われている。

新iPadのデザインでもっとも大きな改良は幅が15mm狭くなったことだ。厚みもごくわずか薄くなったようだ。おそらくは重量も軽くなっているのだろう。幅のスリム化はベゼル部分を狭くしたことで達成されており、モニタは現行と同じく9.7インチのままだ。この手法もiPad miniのものだ。

上のビデオでは新旧のケースを直接に詳しく比較している。また新モデルでは裏面のAppleロゴが鏡面仕上げになっているのが分かる。また筐体下部には一組のステレオ・スピーカーが装備されるポートが用意されている。音量ボリュームはアップとダウンが別々のボタンになった。エッジは現行iPadが斜めなのに対して、新モデルでは直角に近くなっている。

消費電力の大きいRetinaディスプレイ搭載の現行 iPadの最大の問題はiPad 2に比べてサイズが大きく、重くなってしまったことだった。Appleが事実このビデオで示されたように軽量化、スリム化を実現するなら、これまで買い替えをためらっていたiPad2ユーザーの多くを飛びつかせることは間違いあるまい。.

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スマホアプリブームの終焉と希望の兆し

世界的に続くスマホ&アプリブームですが、日本でもソーシャルゲームが一時の勢いを失いつつあるようです。海外では元々日本程ブレイクした(=儲かった)ソーシャルゲームサービスはありませんでしたが、それでも世界的なスマホの普及を背景に様々なモバイルアプリやサービス会社が登場し、多額の投資が行われてきました。シリコンバレー在住の著名投資家兼ブロガー、アンドリュー・チェンによると、米国でもモバイル関連の投資は最近一段落しており、その背景にはモバイルビジネスで成功する確率が以前に比べ格段に難しくなっているからということです。今回は彼が考えるその難しさの理由と、将来に対する希望的考察を書き連ねたスマホ関連ビジネスを手がけている人には気になる記事を。 — SEO Japan

モバイルの“古典的な”成長式の崩壊

かつて、モバイルで短期間に急激な成長を遂げるための公式は以下のようなものだった:

  1. 非常に優れたものを作る
  2. 巨大なPRローンチと同時に、Apple/Googleにあなたのことを取り上げてもらう
  3. 自分のアプリがチャートに入るのを見る
  4. それをさらに前へ押し出すために安いインストール広告を購入する
  5. ほら、急上昇だ!(さめのヒレでないことを願う

記憶に残る範囲では過去数年はこれが機能し、物事は上手くいっていた―新しいスタートアップと自営のデベロッパーにとっては特に。しかし、次第にこの古典的な公式は、それに置き換わるものも存在しないままに機能しなくなった。あなたは、よりリッチで大きなモバイルエコシステムがモバイルの成長を達成するための機会を増やすために姿を現したのだと期待するかもしれないが、モバイルにおける最初のけん引力を獲得することはずっと難しくなったのだ。(追伸:もしも、モバイル成長への新しいアプローチを開発することに興味があるなら、私にメールをして欲しい。)

それは単に時間の問題だった。エッセイ‘The Law of Shitty Clickthroughs’の中で私が議論しているように、全てのマーケティング戦略は時間が経つにつれて悪い結果をもたらしていく。マーケティングでは、先行者が勝る(少なくとも最初は)―もしあなたが何か新しいことをすれば、それが新しい種類のクリエイティブだろうと新しい獲得チャネルだろうと、人々は新種の戦術に反応するため、あなたは高いレスポンス率を目にすることになる。しかし、次第にあなたの戦術は業界中の“ベストプラクティス”になるため、顧客はそのテクニックに慣れてレスポンス率は下がる。

モバイルの牽引力をもたらすチャンネルの中で、再び歴史は繰り返したのだ。次のような要因を含め、エコシステムがどのように成熟したのか議論しよう:アプリストアの競争の激化、より高いCPI率、エディトリアル・ダイナミクス、全体的な投資トレンド。

巨大なアプリストアで困難になった製品の差別化

最も明白なことを最初に取り上げよう―アプリの数が非常に増えた。これまで新しいアプリは非消費と戦っていたかもしれないが、全ての主要モバイルカテゴリにおいて、アプリの合計数が非常に増加しているのだ。総数だけを見てみると、2009年~2010年に成功したアプリが、今は4~8倍の競争に直面している。

あなたが写真アプリ、もしくは買い物、メッセージ、ローカル、映画、ニュースのアプリを作っていようと、各カテゴリには2つから3つの非常に質の高い競合相手が存在する。新しいモバイルデベロッパーは、もはやアマチュアの作ったアプリの第一波とは戦っていないのだ。近頃では、それはもっと難しくなっている。

以下は、アプリの数のものすごい増加を示す最近のグラフだ:

インストール毎のコスト(CPI)の増加

最初、アプリインストールにかかる広告費用は比較的安かった。あなたにはたくさんの選択肢があった―モバイルアドネットワーク、やる気を起こさせるインストールプロバイダ、“Free App A Day”サービスやもっと大胆な選択肢まで色々だ。もっと重要なことに、たくさんの企業がそれをしていたわけではなかったので、価格は低かった。

このCPIが、需要の増加と供給の欠如の両方が原因で急上昇したのだ。Appleがいくつかのプロバイダーを禁止したり警告をしたりしたため、ほんの短い間に、有料インストールの供給が縮小した。同様に、モバイルゲームは、iOSとAndroidにおける膨大なマネタイゼーションの可能性を見いだした―彼らは、最大インストールごとに数ドルまで、インストール単価を著しく引き上げた。

以下は、2012年の前半にかけてCPIが上昇するのを示している表だ。ちなみに、今はこれよりも高くなっていると聞いている:

プラットフォーム独自の戦略目標

AppleおよびGoogleストア内のエディトリアルチームは、確実にいくつかのアプリを助けることができるし、実際にそうしている。しかし、それらは、消費者のニーズ、そしてプラットフォームの目標に向けて歪められている。

Appleに関しては、ストア内にある全100万のアプリのニーズを保守点検することよりも、ユーザーがインストールする最初の25のアプリが有名ブランドからの素晴らしい体験であることにより関心を持っているという印象だ。消費者としては、もちろんこれを高く評価するが、それは新しい無名のデベロッパーが市場に参入する助けにはならない。

Googleに関しては、ここ数四半期に彼らと会ったいずれのチームも、彼らがタブレットデバイスに多くの関心をはらっていると言う。彼らは携帯電話でのマーケットシェアを獲得しているが、iPad対Androidタブレットの数字は異なるストーリーを見せている。もしあなたがGoogle Playで取り上げられたいのなら、たとえ市場が小さいとしても、彼らはタブレットアプリを作ることを強く推奨する。また、彼らは、Google+にも多くの関心をはらっているが、それはまた別の話だ。

実験的なモバイルアプリに対する投資が枯渇

投資家たちはモバイル市場全体に対しては今でも楽観的な展望を持っているが、リスクの高い新しい消費者モバイルのスタートアップに資金を展開することには多くの確信があるようには見えない。私の感覚では、‘2009年~2012年の優れた消費者モバイルの実験’が実施され、そこではたくさんのシードキャピタルが幅広いモバイル企業に投入された感じがするが、今そのモチベーションは変化した。

YCombinator Demo Dayの企業の構成がいかに変化したかを見てみるのだ―私が参加した2011年後半のイベントでは、50%以上が消費者モバイルだった。今ではそれは、SaaSやコンシューマーハードウェアや、マーケットプレイスなどだ。モバイルは時々登場するが、もはや主要な焦点ではないのだ。

希望の兆し

上で述べた困難にもかかわらず、私は今でもモバイルの未来に関して非常に楽観的だ。それは今でも、新しい会社を築く上で最高のプラットフォームであるが、私たちは、自分たちが2013年に直面している新しい困難を受け入れて取り組むことを選択しなければならない。過去に機能したことを単に繰り返すだけでは十分ではないのだ―さもなければ、私が以前に書いたように、1999年のように失敗するモバイル企業の新しい世代を持つことになるだろう。

それはますます困難になっているが、モバイルにあるチャンスは今でもコンピュータ業界の始まり以来最大だ。Nielsenが先月(2013年6月)レポートしたように、アメリカ国内のスマートフォン所有は辛うじて過半数を超えている。いくつかのアプリが1億以上のインストールを達成したことは素晴らしいが、数十億のマーケット全体においては、まだ私たちは始まったばかりなのだ。私たちには、今後10年にわたって期待することがたくさんある。


この記事は、@andrewchenに掲載された「Mobile traction is getting harder, not easier. Here’s why.」を翻訳した内容です。

どれも納得ではありますが、よくよく考えるとInstagramやZynga等、一部スマホベースで成功した(Zyngaは微妙ですか)サービスも多いですが、スマホ・モバイル発のビッグ・プレイヤーは余り存在していないですよね。AppleやGoogleがプラットフォームを牛耳っていることもあるでしょうし、FacebookやTwitter等の既存勢力もスマホ化を頑張っていますし。記事では触れられていませんが、スマホ・モバイル初の圧倒的プレーヤーでいえば、LINEやWhat’sApp等のモバイルアプリベースのインスタントメッセンジャーがどこまで成長できるのか、ということでしょうか。記事の最後にもあるようにまだまだ始まったばかりのスマホ・モバイルシーン。今後の展開からまだまだ目が離せません。 — SEO Japan [G+]

タブレットは職場にも浸透しているがキーボードは捨てられない…Forresterの調査より

今や至る所でタブレットを見かける。PCよりもタブレットを使う人が多くなり、PCの売上は低迷している。でも、タブレットが人気だからといって、企業のIT部門が全面的にタッチインタフェイスに移行すべき、とはかぎらない。Forresterの最近の調査報告書によると、タブレットをキーボードで使いたい人が多い。つまりソフトウェアキーボードがどんなにもてはやされても、全員がフルサイズノートブックのQWERTYキーボードを戸棚にしまってしまうわけではないのだ。

Forresterが合衆国とヨーロッパの情報労働者1000名あまりにアンケート調査をした結果、62%が仕事でもタブレットを使いたいが、ただしワイヤレスのキーボードやキーボードドックアタッチメントもほしい、と答えている。35%は、コンバーチブルのラップトップを望み、34%は、必要なときはタブレットを使うが、タイピングの量が多いときはふつうのコンピュータを使う、と答えている。

Asusや人気三位のXploreなどは、いろんなサイズ・形状のタブレットを揃えているしキーボードアタッチメントもあるから、この調査結果を見て会心の笑みを浮かべるだろう。頑固なタッチ原理主義のAppleは、どうかな?(キーボードに前向きになるか?)。でもMicrosoftは、Surfaceタブレットに関して手放しでは喜べない。とりわけ、売上と製品の性能とWindows RTの評判が、あまりよろしくないからね。

またこの調査結果は、タブレット専用のキーボードアクセサリを作っているメーカーにとって朗報だ。社員の多くがiPadを保有している大企業などに、その“キーボード化備品”を売り込めるからだ。また、今後出てくるかもしれないハイブリッド機にも、十分な商機がありそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleの次世代iPadはminiのテクノロジーを利用して軽量化され、外寸も小さくなるもよう

Appleの次世代iPadはiPad miniの特長を備えたものになるらしい。miniの先進的タッチパネル・テクノロジーを採用する結果、多少軽くなり、もしかするとサイズも小さくなるかもしれないという。Wall Street Journalによると、現在部品の大量生産が進められているAppleの次世代 iPadはフィルム・ベース(現行製品はガラス・ベース)のタッチ・パネルを採用しているため厚さと重量が軽減されているという。

これは特に意外とはいえない。上の写真の初期にリークした9.7インチのケース・デザイン はiPad miniの外観デザインが踏襲されている。薄くするだけでなくベゼルを狭くしてフットプリント自体を小さくするする努力も払われているようだ。

そもそも第4世代、第3世代のiPadはiPad 2よりも重くなっていた。これはRetinaを採用した影響だったようだ。その意味で重量とサイズを削ることは単にminiの影響という以上に、旧モデルの所有者に買い替えを促すセールスポイントになるという意味でセールス上Appleにとって極めて重要な要素だろう。

価格は以前のモデルと同程度なるのは確実だ。昨年10月に発売された現行モデルはCPUパワーの強化とLightningコネクタの採用に新味があった。最近の情報を総合すると、。次世代iPadは9月にも発表されそうだ。デザインど同時にバッテリー駆動時間の改良も期待されている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple、大画面iPhoneおよびiPadをテスト中との報道。9.7インチiPadの新製品を生産開始

Appleは大型画面のiPhoneとiPadをテストしている、とWall Street Journalの最新記事が伝えた。Macメーカーはサプライヤーに対して、4インチ以上、および12インチをわずかに下回るサイズのプロタイプ版スクリーンを発注した。いずれも最終製品は現行の4インチ画面iPhoneおよび9.7インチ画面フルサイズiPadより大きくなる。

phablet[phone + tablet]iPhoneあるいは大型iPad向けの大画面を探求する一方で、同社は今月中に新iPadの生産を開始するとWSJの情報源は言っている。この新バージョンのiPadは、これまでより明るく薄いディスプレイを装備するが、基本的に現在の第4世代iPadとサイズや外見は変わらない見込みだ。新iPadの生産に加え、サプライ業者は先月から量産の始まっている新iPhoneの部品調達に忙しいと同紙は報じている。

Appleによる大画面の試行は全く新しいわけではない。去る6月にReutersが、Appleは4.7および5.7インチ画面を検討中と報じた。Appleのライバルの多くが主要機種に大画面を採用してiPhoneに対する優位性を保とうとしていることから、これは理にかなった考えだ。大画面iPadはやや趣を異にするが、ビジネスおよび教育市場向けには理想的だ。既にAppleは、高価な128GBバージョンのiPadという一部のニッチ向け製品を出しているが、また一つ目的を特化した端末が出てくるのかもしれない。

ちなみに、Appleが大画面機向けにサプライヤーからテスト用部品を調達していることは、製品化されるという意味では全くない。Appleが社内でテストしている物と、最終的に出荷する物とは全く異なり、膨大な数のプロトタイプがR&Dセンターで生まれては陽の目を見ることなく消えている。しかし、少なくとも最新のリークから判断すれば、Appleは大型iPhoneへの思いを深めている。ライバルのSamsungは、Galxy製品ラインでこの大画面スマホの戦いを有利に進めており、Appleの注意を引かないわけはいかない。、

次期iPadおよび次期iPhoneはいずれも現行画面サイズを維持するだろうとWSJや他の噂情報源は言っているので、すぐに出てくることは期待できない。しかし、Appleがこの選択肢を検討しているという事実は、少なくとも大きな変化の可能性が近づいていることを示している。

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(翻訳:Nob Takahashi)


あなたの分身を演ずるロボットDoubleくんは、顔がiPad、足が車輪

自分が二箇所に同時にいることはできないが、Double Roboticsを使えばそれらしきことができる。足の代わりに車輪があり、顔の代わりにiPadがある、というロボットだ。

すでに、2000ドル払って予約した人たちへの発送は始まっている。というか、最初の100台はご新居に到着している。

9月には次の1000台が発売されるが、その高価格にもかかわらず商売繁盛でビジネスは軌道に乗っている。Doubleは、いろんな業界のいろんな場面で使い途があり、用途が広いからだ。

たとえば本誌はDoubleをCESで使って、取材写真の編集部への送信などをさせた。そんなことをしたのは、うちだけじゃない

2000ドルは予約者向けの価格だが、6月6日まで据え置かれるから、自分の身代わりロボットを持っていたい人は、今がチャンス。そのあとは、2499ドルという定価になる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleの新たな製品戦略

このところAppleは、主要な発表サイクルを中断し、過去の仕様改訂とは異なるやり方でデバイスやバージョンを変更することに熱心だ。Tim Cookの下市場のトレンドに応じ、製品提供の最適化に向けられた新しい時代の軽量な改訂だ。それは様々な意味で、サプライチェーンの達人らしい動きだ。

“新しい” iPad、iMac、MacBook、iPod

Appleが今年実施した製品サイクル間の変更は数多い。2月のレティナMacBook ProとAirの改訂は、新しいプロセッサーの導入もあり、特段変わったものではなかった。同社は長年Mac製品ラインの内部スペック強化を続けている。しかし、128GBの第4世代iPadVESAマウント付きiMac、そして背面カメラのない新16GB iPod touchは、Appleの一般的製品サイクルの運用から大きく外れていた。

いずれの変更も、少なくとも普段Appleが新ハードウェアを送り出す時と比べると、ひそやかに発表された。せいぜいプレスリリースが出るだけで、今日発売されたiPod Touchにいたってはオンラインストアが変更されただけだ。それでもメディアはこれらの変更に群がるが、微々たる改訂は正式なイベントに値するほどの大きな出来事ではない。しかし、こうした変更は継続的な改善を約束する証しであり、Appleの製品発売サイクルに対する考え方の劇的変化につながるかもしれない。

最適化

Tim CookはかつてAppleのCOOとして、Appleがサプライチェーン史上最も効果的で効率の良いサプライチェーンを構築した実質的立役者だ。それは、Appleが倉庫にいるだけの在庫を殆ど抱えることはなく、製造過程における誤りが劇的に減少し、そうした改善と取り組みの結果、利益率を高く維持し続けていることを意味している。Cookは、今でもこの領域の最適化のかなりの部分に関わっているに違いないが、彼がそのスキルを、製造プロセスに留まらず、Apple製品そのものに適用することは十分理にかなっている。

上に挙げた製品の改訂は、それぞれが特定の最適化を意図したものだ。iPadでいえば、ストレージの拡大は、Surfaceをはじめとする他社の新規参入製品に対抗し、教育やエンタープライズ分野への適応性を高める。iMacは、前世代と比較して大きな欠点の一つとしてレビュワーから指摘されていた点を改善し、再びビジネスユーザーをターゲットにした。そしてiPod Touchは、同社の製品ラインアップの隙間を埋め、サプライチェーンを単純化し、デベロッパーがスクリーンサイズにデザインを最適化しやすくした。

柔軟性

Appleの製品に対する新しいアプローチは、柔軟性の拡大を反映したもののようだ。Cookが指揮をとる前と比べて、発想がより変化に富むようになった ― たとえわずかであっても。以前商品を買った怒れる人々への対応という問題は残る。4ヵ月前にiPadを買った人は新モデルを見て判断を誤ったことを後悔するかもしれない。しかし大部分においてこれらの改訂は、潜在ユーザーを拡大することを意図した個別の変更であり、既存ユーザーを遠ざけるものではない。こうした精度の高いリフレッシュが続く限り、製品開発に対するこの修正されアプローチからAppleが得るものは多いだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


MicrosoftがiPadをけなすCMをリリース―Windows 8タブレットがダメな理由がよく分かる

自社の製品が市場で遅れを取っていれば苛立たしいだろう。トップの製品にケチをつけたくなる気持ちは理解できる。最近、検索とメールでGoogleに食ってかかったMicrosoftが今回はタブレットでAppleをけなした。最新Windows 8タブレットのCMはiPadを横に並べてWindows 8タブレッtがいかに優れているか主張するものになっている。Asus VivoタブレットはiOSにできないことがたくさんできるというのだ。

MicrosoftはSiri風の音声を使って(ごくありふれた女性の声の合成音声だからこれは別に難しくない) 、Windows 8タブレットにできてiPadにはできないことを数え上げている。しかしそのセリフがあまりわかりやすくない。たとえばWindows 8のSnapマルチタスク・モードでPowerPointをデモしている場面でiPadが「私はそんなアップデートがありません」というのだが、私はしばらく考えてしまった。最後に価格の比較になってAsusのタブレットの方がずっと安いと訴える。

単にSiriに喋らせるというアイディアが弱く、セリフもまずいというだけはない。最大の問題は、Microsoftが選んだ「Windowsタブレットにはこれができる」というその機能が、なぜWindowsタブレットが市場で受け入れられないかを浮かび上がらせてしまったところにある。一般のユーザーはタブレットにマルチタスクでPowerPointのスライドを作る機能などは望んでいない。そういう作業のためには普通のコンピュータを使う。

CMの最後のシーンが最悪だ。Siriの声が「PowerPointはできません。Chopsticksなどをプレイしてはどうですか?」と言う。しかし競争相手をやっつけたいときに、iPadがいかに驚異的にリアルなバーチャル体験を提供できるかを見せるのはまったくの逆効果だろう。自分の製品がデモできる同等のユーザー体験がないなら特にそうだ。楽器やゲームなどの楽しい体験に対して(いくら実用性があるとはいえ)真面目くさった作業を並べて見せても市場の大勢を変えるのは無理だろう。

この記事は掲載当初Asus VivoタブレットをSurfaceと勘違いしていた。訂正済み。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


MicrosoftがiPadをけなすCMをリリース―Windows 8タブレットがダメな理由がよく分かる

自社の製品が市場で遅れを取っていれば苛立たしいだろう。トップの製品にケチをつけたくなる気持ちは理解できる。最近、検索とメールでGoogleに食ってかかったMicrosoftが今回はタブレットでAppleをけなした。最新Windows 8タブレットのCMはiPadを横に並べてWindows 8タブレッtがいかに優れているか主張するものになっている。Asus VivoタブレットはiOSにできないことがたくさんできるというのだ。

MicrosoftはSiri風の音声を使って(ごくありふれた女性の声の合成音声だからこれは別に難しくない) 、Windows 8タブレットにできてiPadにはできないことを数え上げている。しかしそのセリフがあまりわかりやすくない。たとえばWindows 8のSnapマルチタスク・モードでPowerPointをデモしている場面でiPadが「私はそんなアップデートがありません」というのだが、私はしばらく考えてしまった。最後に価格の比較になってAsusのタブレットの方がずっと安いと訴える。

単にSiriに喋らせるというアイディアが弱く、セリフもまずいというだけはない。最大の問題は、Microsoftが選んだ「Windowsタブレットにはこれができる」というその機能が、なぜWindowsタブレットが市場で受け入れられないかを浮かび上がらせてしまったところにある。一般のユーザーはタブレットにマルチタスクでPowerPointのスライドを作る機能などは望んでいない。そういう作業のためには普通のコンピュータを使う。

CMの最後のシーンが最悪だ。Siriの声が「PowerPointはできません。Chopsticksなどをプレイしてはどうですか?」と言う。しかし競争相手をやっつけたいときに、iPadがいかに驚異的にリアルなバーチャル体験を提供できるかを見せるのはまったくの逆効果だろう。自分の製品がデモできる同等のユーザー体験がないなら特にそうだ。楽器やゲームなどの楽しい体験に対して(いくら実用性があるとはいえ)真面目くさった作業を並べて見せても市場の大勢を変えるのは無理だろう。

この記事は掲載当初Asus VivoタブレットをSurfaceと勘違いしていた。訂正済み。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


新iPad Mini用のRetinaディスプレイ、6月か7月に製造開始との情報

iPad miniは今やAppleの製品ラインの中できわめて重要な地位を占めるようになった。一部の情報源によればminiはAppleがこれまで製造した中でもっとも売れたタブレットだという。miniは昨年の11月上旬に発売され、昨年のAppleのタブレットのセールスの好調さに大いに寄与した。前四半期には1950万台が売れている。Retinaディスプレイ版のminiが登場することは必然と考えられている。MacRumorsによればRetina版のminiはこの夏にも製造が開始されるという。

一方、NPD DisplaySearchのアナリストは次のように予測している。

iPad mini向けRetinaディスプレイの製造は6月か7月に開始される。主な供給メーカーはLGDisplayだ。Samsungは過去にAppleのパートナーだったが今回Retinaディスプレイは製造しない。Retina版iPad mini のスクリーンサイズは7.9インチ、解像度は2,048×1536ピクセルで324 PPIとなるはず。この解像度はiPhone 5とほぼ同様。フルサイズのRetina版iPadと画面表示に互換性があるが、ピクセル密度は一層高い。

この製造開始時期はRetina iPad miniの登場時期が7月から9月にかけてだろうと予測されてきたのと符合する。CEOのTim Cookは最近、「今年の秋から2014年にかけてエキサイティングな一連の製品が発表される」と予告している。これから考えるとRetina版iPadminiの登場は早くても秋ということになりそうだ。

Retinaスクリーンが搭載されなかったことは、買う価値がないとまで論じたものはほとんどいなかったものの、iPad miniの「唯一の欠点」として広く批判された。Retinaの搭載で唯一の欠点も解消されることになる。

当初、次世代のminiは重さも厚さも現行製品よりやや増加しているという情報がリークした。事実、フルサイズiPadにRetinaディスプレイが搭載されたときに同じことが起きている。この増加ははっきり実感され、私にはディスプレイの改良によるメリットをほとんど打ち消しているように感じられた。miniのリーク情報については、ごく初期のプロトタイプについてのものであると思いたい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイルスタートアップが、より良く、より早く、より力強くイテレートして成功する方法

世界的に盛り上がっているスマホシーンですが、それと並行して多くのモバイルスタートアップが日本でも世界でも立ち上がっています。モバイルの場合悩ましい点が、アプリをリリースする度にApp Storeの審査を通す必要があり、ウェブベースのPCに比べてテスト&リリースのイテレーション的なアプローチが難しいこと。その現状を上手く脱しなければユーザーに長く使ってもらえるアプリを作り上げることは至難の業、、、ということでその壁を打ち破れず実際に多数のモバイルスタートアップの死をその目に見てきたアンドリュー・チェンが、モバイルスタートアップの成功の秘訣について考察します。 — SEO Japan

最近、いかにしてモバイルスタートアップが1999年のように失敗しているかについてブログ記事を書いた。この記事では、大半のモバイルスタートアップが最初のバージョンを出荷するのに時間をかけ過ぎていて、さらにその後のアップデートにもあまり時間を費やし過ぎているというものだ。その結果、彼らは、1999年のウォーターフォール型の製品開発プラクティス(註:企画・設計・プログラミング・テストなど開発を工程毎に明確に分けて進めていく昔からある開発スタイル)を連想させるような形で失敗している。私たちはもっとうまくやることができる。

前回の記事は、テックコミュニティ全体にとっての課題となるべくして書かれた。そして、私たちがイテレーションサイクルをどのように改善するのかについて、たくさんの素晴らしい返答をもらった。このアイディアと提案は、いくつかの異なるカテゴリーに分けられる:

  • 適切な(最小限の)製品を選択すること
  • ローンチの前に市場をテストすること
  • 素早くコーディングと出荷をすること

特に、YCombinator卒業生からいくつか優れた意見を得たので、それらのコメントを取り上げたいと思ったのだ。それらは、本当に、かなり良かった。

適切な(最小限の)製品を選択すること
まずは、適切な最小限の製品を選択することが大切だ。Apple Appストアに取り組んでいるスタートアップは、以下の3つの相反することを満たさなければならない:

  1. ハイクオリティのアプリをリリースする
  2. それを素早くリリースして、銀行にあるたくさんの資金を使ってイテレートする
  3. 次のラウンドを獲得するために、資金100万ドル以上を使って十分なダウンロード数を獲得する

これを古典的に言うと、良い、安い、早いから2つを選べ、になる。ほとんどの場合、スタートアップがその支配下に持っているのは、クオリティとリリースするための時間であるため、ここではそれに焦点を合わせよう。良い+早いを手にする一番の方法は、限られた機能を備えた洗練されたアプリを作ることだ。洗練をスキップせず、あまり多くの時間をかけすぎない方法である。

もう一つ重要なことは、既存の市場を選ぶことだ。競合相手はいるが差別化する明白な方法がある場合、プロダクト/マーケット・フィットに達する前にあなたが彷徨う時間は少なくなるだろう(願わくば)。モバイルではイテレーションは高価であることを考えると、これは大きなアドバンテージになる。もし何か新しいことをしようとしていて、それをサポートする顧客行動が存在しないのなら、あなたは時間とお金とイテレーションを要する市場を探す必要があるため、それは恐ろしい状況かもしれない。

Kieranが、洗練されているが制限のある機能について以下のコメントを述べている:

Kieran O’Neill―Threadの創設者
技術的ソリューション側からすると、製品開発の対策は、よりニッチな/1つの機能を備えた/素早いアプリを最初は作って、その後、最初の成功に達したらより大がかりな脱線した目標に拡大することだと思う。あなたが指摘するように、問題はウェブ以上にモバイルではこのプロセスがもっと急速だということだ。

Tonyはこのように言っている:

Tony Wright―Tomo Guidesの創設者
これは素晴らしい記事だ。私はかつてアプリストアで成功するためには大きなローンチが必要だと信じていた。アプリストアには大きな重力があり、トップアプリに入るにはPR爆弾が必要で、Appleの“Most Popular”リストからのオーガニックダウンロードがあなたを大衆の上に維持し続けるのだと思っていた。しかし、私はあまりに多くのブームとなったアプリが、PR効果が徐々に消えるとどん底まで落ちるのを目にしてきた。

私たちサイドの解決策は、より早くローンチしてMVPを再採用することだと思う。PRに必死にならないことだ。ベータオーディエンスを見つけ、彼らの役に立つのだ。たとえあなた(と彼ら)が、恐ろしいテストフライトを通過しなければならないとしても。スケーラブルでリピート可能な顧客獲得に焦点を合わせ、自分の製品/販売の課題の多く/大部分を解決するまではローンチしないこと。そのやり方なら、あなたのローンチは、積み重なった湿った木ではなく、火にガソリンを注いでいることになる。

要は、私たちは早くイテレートして、1日に複数回デプロイするように教えられたのだ。今はそれがベストプラクティスなのだ。例えば、Facebookは、600人近くのデベロッパーを活用して1日に2回デプロイする。しかしながら、モバイルでは、その文化は浸透していない。アプリストアのプロセスが理由で、本当にハイクオリティのプロダクトマネージメントが重要になる。さもなければ、アプリのリリースまでに、簡単に何日、何週間、何か月もかかってしまう。それは素早く動いているとは言えない。

ローンチの前に市場をテストすること
自分のV1が堅実であることをリリースする前に知ることが、超重要になる。その理由は主に2つある:

  • アプリストアのリーダーボード。ここでは、継続したトラフィックの上昇がより多くのトラフィックをもたらす。
  • アプリストアのレビュー。ここでは、できる限り5つの星を獲得したい。

これは、ローンチ時の大きな急上昇を手に入れようとする前に、全てのバグを押しつぶして大きなデザインの問題に対処する必要があるということを意味する。そうでなければ、あなたは、バグに悩まされる急上昇と2つ星のレビューを獲得するかもしれない―良くないことだ。

ひそかにリリースしてリブランドすることによって、これをする方法についていくつかの素晴らしいコメントをもらった。以下は、Matt Brezinaの博識なコメントだ:

Matt Brezina―Sincerelyの創設者
これは素晴らしい観察だね、Andrew。私たちがやったことは、Postagramをローンチする前に、アプリ上に私たちの個人名は載せずに、異なるAppleアカウントの下で2~3個の製品バージョンをローンチすることだ。私たちがPRローンチをした時には、その製品は過去4か月の取り組みからブランド化されたバージョンだった。私たちはそれが上手く機能すると分かっていたし、ユーザーが気に入るということも知っていた。それ以降、私たちが1つのリリースの開発に4週間以上費やすことはなかった。そして、特に私たちは、迅速な実験のためにAndroidを使用する―Appleの1週間のアプリ認証はイテレーションサイクルを本当に遅くする。そして、a/bテストをすることの難しさは、現在のモバイル開発環境において私が最も好まないことだ。

ZyngaでMobile Pokerに取り組んでいるKentonもまた、アップデートが簡単であるという理由で試作品の製造にはAndroidを使用するという優れたアイディアについて述べている:

Kenton Kivestu―ZyngaのMobile Pokerを担当するシニアプロダクトマネージャー
解決策の一部は、Appleの認証プロセスの厳しさや遅延に直面することがないAndroidで機能を開発およびテストすることだ。また、Kieranの意見も有効だと思う。Appleはハイクオリティなスタンダードを持っているかもしれないが、Appleの認証を得るために何かを開発するのに6か月も費やす必要があるという真っ当な理由はない。6か月に及ぶ開発期間は、恐らく、フィーチャー・クリープ、範囲が広すぎる、あまりに多くテストしすぎる、洗練し過ぎなどを暗示する。

もう一つの面白いアイディアは、最初に他の場所でアプリをテストすることだ。それは、カナダでもニュージーランドでもいい。アメリカと同じように英語を話すオーディエンスがいてスマートフォンの普及率が高い場所でテストをするのだ。

素早くコーディングと出荷をする
実際に製品開発を実施することとなると、あなたは、本当の障害は何なのか自分自身に問わなければならない。それはAppleに申請すること?では、あなたがそれを7~10日ごとにすることができるとしよう。そして、後ろにさかのぼって、シンプルな目標を定めたとしよう。

あなたが何かをAppleに申請する機会がある時はいつでも、あなたは申請する何かを持っている。

この目標を達成しようとするというのはどんな意味なのだろう?それが意味することは、あなたが結局1週間で製品を築くことになるということだと思う。5日目にはいくつかテストをして1週間のタイムラインでそれを届けることができるように、結局たくさんの機能の範囲を狭めることになる。いくつかの時間のかかる機能に関しては、あなたは、できる限り1週間に近づけ、最小限の待ち時間を許容しようとする。

同様に、毎週アプリを申請する場合でも、あなたは毎日何かを行うことができる―Testflight(註:無料のアプリテストサービス)を使用するのだ。これは、毎日アプリの社内リリースをして友人や家族がそれを試用することができることを意味する。

これはどれくらい実現可能なのだろうか?そう、もう一度言うが、私たちは、ウェブ上では、1日に複数回デプロイするというアイディアに慣れている―モバイルアプリでやってもいいじゃないか?それは可能だ。

結論
これらは、素早くイテレートするための材料だ:シンプルだが洗練されたV1アプリ。ローンチ前のシステマチックな市場テスト。強力でイテレーティブなプロダクトマネージメント。毎週のアプリ申請と毎日のテスト飛行。それを十分なモバイルスタートアップ資金と、私たちがテックに持つ強力なチームと組み合わせれば、私たちはきっとどこかに到達するはずだ!

下のコメント欄では、より良く、より早く、より力強くなるためのアイディアやアドバイスを大歓迎する。


この記事は、@andrewchenに掲載された「How mobile startups can iterate better, faster, stronger」を翻訳した内容です。

モバイルスタートアップ起業家の様々な意見も掲載されており、非常に参考になる記事だったのではないでしょうか。私もこの記事を読んでナルホドと思ったのですが、確かに自由に更新できるウェブサービスと違ってモバイルアプリの場合は申請と承認の過程が常に発生しますからね。事前にどれだけ熟考したとしても、リリースしてみないと分からない点もありますし、リリース前のテスト文化をいかに根付かせることができるかも、成功の確率を上げるためには重要そうです。もちろん、仲間内少人数でテストして自分たちの感性や信念を信じる、、というスタイルもあるでしょうし、実際それで成功したアプリも多いとは思いますが、リスクを減らせることにこしたことはないですし。苦戦中のモバイルスタートアップも多いと思いますが、この記事に何か突破口になるヒントがあることを願います。 — SEO Japan [G+]

Googleアドワーズ広告のデスクトップとタブレットのターゲティング統合がもたらす影響

米国でいち早く、そして日本でも普及が進むタブレットデバイスですが、Googleアドワーズ広告ではデスクトップとタブレットのターゲティング広告が最近統合されたようです。それぞれに利用シーンが違うといわれることもあるPCとタブレットですが、今回はその統合で起こりうる影響について考えてみた記事を。 — SEO Japan

アップルが2010年にiPadを発売してから三年、タブレットデバイスが急速に広まり、有料検索の分野での、消費者と広告スポンサーの間のインタラクションの仕組みが大きく変わった。

現在、消費者は、地域の会社の情報、製品の詳細およびレビュー、クーポン、そして、競合者に手っ取り早くアクセスする手段として、タブレットに依存している。消費者がタブレットを利用するアプローチにより、グーグルの考え方に大きな変化が生じている。

Google Enhanced Campaigns

イメージ: グーグルのエンハンストキャンペーン用マイクロサイト

有料検索キャンペーンの管理を簡素化し、一方で、検索マーケッターの見解、そして、オーディエンスを没頭させる方法を見直すため、グーグルは2月上旬にエンハンンストキャンペーンを用いて、アドワーズをアップグレードしていた。

グーグル、そして、同社のデータによると、デスクトップとタンブラの間の境界線は曖昧になりつつあるようだ – この2つのデバイスでの検索の行動およびエンゲージメントは、同一化しつつある。そのため、ユーザーに適切な広告を示す上で、場所、そして、機能の重要性はますます高まっている。

それでは、検索マーケッターにとっては、グーグルのデータを理解し、エンハンストキャンペーンを受け入れるしか道は残されていないのだろうか?

グレッグ・スターリングが以前指摘していたように、Marin Softwareのモバイル広告の調査結果は、タブレットおよびデスクトップでの消費者の行動が、徐々に似てきているというグーグルの指摘を裏付けるデータを示していた。しかし、デスクトップとタブレットが本質的に異なり、パフォーマンスにおいて一線を画している点もデータに現れていた。

いずれにせよ、マルチデバイスの部門で成功を収めるには、グーグルが新たに組み合わせたターゲティングの設定を受け入れ、エンハンストキャンペーンの時代におけるこの方針の意味を理解する必要がある。

調査結果

過去2年間、タブレットは検索マーケッターが無視することが出来ないデバイスである点を証明してきた。事実、グーグル経由の有料検索のクリック数は2012年には6%から10.7%に増えており、また、2013年の年末には、タブレットのクリックは2倍近く増し、米国内の有料検索の広告クリック(グーグル)の20%近くを占めるようになると私達は推測している。

これは、消費者が、かつてはデスクトップが幅を利かせていた家の中で、タブレットのデバイスを使って、リサーチを行い、移動中に購入の決定を行うようになりつつあるためだ。

Marin Mobile Report CR by DeviceMarin Mobile Report CTR by Device

タブレット経由の検索クリックのコンバージョン率は、2012年で31%増加していた。スマートフォンとデスクトップのコンバージョン率も、それぞれ9%と7%増加していた。 2013年の12月までには、タブレットでの広告クリックのコンバージョン率は、デスクトップ広告のコンバージョン率を上回ると私達は予想している。また、コンバージョン率に加え、タブレット広告が、デスクトップ広告よりも引き続きパフォーマンスが優れていることも判明している。

Marin Mobile Report CPC by DeviceMarin Mobile Report CPC Change by Device

タブレットでの検索広告に対するクリックスルー率(CTR)は、デスクトップで提供される広告のCTRよりも37%高く、平均的なコスト・パー・クリックはデスクトップよりも17%低かった。この機会に便乗するため、スポンサーは有料検索への投資を増やしており、2012年の年末までに、タブレット広告への投資の割合は10%増え、一方、スマートフォンの広告に対する投資は、初めてシェアを減らしていた。

この調査結果の意味

エンハンストキャンペーンが行われる前は、検索マーケッターはタブレットとデスクトップのトレンドを参考にして、プログラムを最適化することが可能であった – キャンペーンの分割、予算の再分配、キーワードの拡大を全てデバイスごとに実施することが出来たのだ。

しかし、デスクトップとタブレットのターゲティングをグーグルが統合したため、プログラムを最適化するためにマーケッターが喉から手が出るほど欲しい制御と透明性が大幅に失われてしまったのだ。

タブレットは、未来の検索において重要な役割を担うはずだが、デスクトップとタブレットの間の境界線が、グーグルが予測していたように今後も近づき、曖昧になるかどうか、あるいは、交差して、離れていくかどうかは、今の段階で判断するのは難しい。

しかし、グーグルが今後もエンハンストキャンペーンを提供していくため、デスクトップとタブレットに同じように対処しなければいけないことだけは確かである。それでも、この2つのデバイスが同じではない点、そして、ユーザーエクスペリエンスも同じではない点 – 大きなスクリーンを持つデスクトップはマウスを持ち、基本的に1つの場所に固定されているが、タッチスクリーンを持つタブレットは検索の画面が小さく、持ち運びが可能 – を理解しておく必要がある。

弊社のモバイル広告レポートは、ユーザーエクスペリエンスの違いは、広告のパフォーマンスに差をもたらすと言う指摘の正しさを証明している。消費者の行動をあいまいにするグーグルの賭けは、未来に関する不完全なデータに依存している。つまり、エンハンストキャンペーンは、マーケットの需要がより明白になるにつれ、進化していくはずである。

成功を求めて

エンハンストキャンペーンへの移行が現在進行形で行われており、検索マーケッターは、デスクトップとタブレットが統合された取り組みに向けて、準備を整える必要がある。キャンペーンを区別し、デバイスごとにターゲティングを行ってから、デバイスを考慮して最適化したユーザーエクスペリエンスを提供する時代は幕を閉じた。

これからは、検索マーケッターは、デスクトップとタブレットのユーザーを考慮して、キャンペーンとランディングページを最適化しなければならない。今のところ、ウェブサイトに統合するフラッシュの量を制限する(iPadはアドビのフラッシュに対応していない)、または、指でタップしやすいボタンやリンクを統合する取り組みは、今後の有料検索の問題を解決する上で、マーケッターが導入する取り組みの中で特に目立っている。

言うまでもないが、エンハンストキャンペーンは、現在の非常に競争の激しい検索の世界をさらに不安定にしている。マーケッター達は、テクノロジーおよび新たなベストプラクティスにおける調査を続け、首尾よくメディアを運営し、新たに生まれ変わったマルチデバイスの世界で、収益を獲得する必要がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Do Tablet Trends Support Google’s Shift To Combine Desktop & Tablet Targeting?」を翻訳した内容です。

PCとタブレット、ユーザーの行動パターンはかなり似通ってはいるようですが、微妙な違いもあり、その差を効果的に活用してきた検索マーケッターにとっては納得のいかない統合だったかもしれませんね。逆にGoogleにしてみれば、統合させた方が結果的にGoogleが望まない広告費の抑制も抑えられ良いのかもしれませんが、、、圧倒的なプラットフォーマーだからこそできることかもしれませんが、広告主にとっては若干怖い部分ですね。日本でもエンハンストキャンペーンの活用が少しずつ進んでいると思いますが、さて検索&ディスプレイ広告はまだまだ進化しそうです。 — SEO Japan [G+]

Apple、世界の教育機関向けに800万台のiPadを販売。iTunes Uのダウンロード数は10億件を突破

ipad-itunes-uAppleが、デジタル教育サービスを提供しているiTunes Uが節目の数値を達成したことをアナウンスしている。ダウンロード数10億件を突破したのだそうだ。また、このアナウンスと同時に、世界中の教育機関に対して800万台のiPadを販売したこともアナウンスしている。iTunes Uは、2012年6月より単独のアプリケーションとなり、講座などの教育コンテンツを広く公開するための場として機能するようになっている。

iTunes Uを独立させた当時は、コンテンツのダウンロード数は7億件ほどだった。以来、ダウンロード数はさらに増加傾向を示しているのがおわかりだろう。iTunes U自体は2007年5月から提供されている。ここ9ヵ月でのダウンロード数は3億件ほどだが、その倍ほどである7億件のダウンロードには5年ほどもかかっているのだ。このところのペースアップは専用アプリケーションのリリースや、教育界でのiPadの普及などの相乗効果によるものなのだろう。

AllThingsDによると、Appleはアメリカ国内の教育機関に対して450万台のiPadを販売したとのことだ。ちなみにこの数字はAppleにも確認済みのものだ。また、一般に公開されている情報をもとにした9to5MacのJordan Kahnの計算によれば、その450万台の大半は最近(昨年)になって販売されたものであるとのことだ。AppleのCEOであるTim Cookも、iPadにとって教育市場がいかに大切なものであるかを何度も繰り返し述べている。そして確かに、Appleはアメリカ国内においても、あるいは海外においても、教育機関向けに多数のiPadを販売している。

またiTunes Uにコンテンツを投稿している学校についての情報もいくつか発表している。コンテンツを公開している教育機関数は大学およびカレッジが1200以上、そして高校以下の段階(K-12)でもやはり1200以上になるのだとのこと。こうした教育機関が登録した公開コンテンツ数は2500を超えており、さらに特定の学生のみ閲覧可能なプライベートコンテンツが数千件登録されているそうだ。StanfordやOpen Univercityなどのように、非常に積極的に取り組んでいる大手教育機関も存在する。この両者のコンテンツだけで、これまでに6000万件のダウンロード回数を数えているのだそうだ。最も人気のあるコースでは、25万人が登録しているものもあるとの話だ。

掲載された最近の記事にもあるように、オンライン教育は急速に広まりつつある。またCourseraのようなスタートアップも、大いに注目を集めつつあるところだ。Appleは最初期の頃からこの分野に進出しており、iPadが大いに普及していることも相まって、今後ますますオンライン教育面でのプレゼンスを高めていきそうな気配だ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

LinkedIn、全社員にiPad miniをプレゼント

テクノロジーとはすばらしいものだ。とりわけ雇い主がガジェットを無料でくれるなら。今日(米国時間2/13)入った情報によると、LinkedInは全従業員にiPad mimiを配ることを決めた。なんだかオプラ・ウィンフリーが「iPadがもらえるのよ、iPadがもらえるのよ」と叫びながら聴衆に物をあげるところを思いださせる。

本誌は本件に関してLinkedInの広報担当者に確認をとった。これは真実でない限り記事にすべき話題ではないから。社員たちを悲しませてはいけない。

われわれは2012年中の当社全従業員による懸命の努力と実績に感謝の意を表したかった。今日行われた隔週の全社会議で、みんなの貢献に対する会社からのささやかな気持として、iPad miniで社員たちを驚かせた。

CEOのJeff Weinerが大量のminiを前にしているところ。

プレゼントの理由は、同社が2012年の全四半期で「ウォール街予測を上回る」すばらしい業績を上げたこと。現在同社の従業員数は3500人なので、1台の価格を329ドルとすれば、合計115万1500ドルになる。誰かがAppleで笑んでいる。

ディスカウントはあっただろうか?

これに直接反応して、かどうかわからないが、ある情報筋によるとIntelの研究開発部門の全エンジニアがフル装備Lenovo Yoga、1500ドル相当をもらったらしい。私はiPadを取る、あしからず。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

Appleの128GB iPad、販売開始―来週リリース予定のMicrosoftのSurface Proに先制パンチ

apple-128gb-ipad

Appleは128GB iPadの販売を開始した〔2/6現在日本サイトではWiFiモデルのみ2-3営業日で出荷。WiFi+無線モデルは掲載されているもののまだ予約を受け付ていない〕。

これはRetinaディスプレイを装備する第4世代のiPadシリーズへの新たな機種の投入となる。9.7インチのフルサイズiPadとしてはこのストレージ容量の拡大で7.9インチの大人気の弟分との違いを際立たせる必要があったのだろう。しかしもっと重要なのは、近く発売となるMicrosoftのSurface Proとの能力差を少しでも埋めたいという狙いに違いない。

Surface ProがiPadのライバルだって? とんでもない! と考える読者も多いだろう。Surface Proはあくまでコンピュータだ。Windows 8そのものを搭載し、OfficeやPhotoshop、その他なんであれWindowsアプリが走る。CPUは十分強力なIntel Core i5だ。こちらもストレージは最大128GBが予定されている。フルサイズのUSBを含む各種入出力ポート、手書き用のスタイラスも用意される。

しかしiPadは発売の当初から現在まで既存のWindowsデバイスと直接のライバル関係だったことは一度もない。逆にSurface Proが得意だと主張している各種のエンタープライズ業務にもiPadは進出している。明らかにiPadのビジネス・ユーザーはWindowsアプリのサポートを必要としていない―必要としているのはApple流の新しい仕事のやり方だ。

しかしエンタープライズの膨大な既存システムは容易なことでは消えてなくならない。こうしたレガシー・システムに縛られているユーザーにとってはSurface Proには多くの魅力があることは間違いない。しかしイノベーションに熱心なグループはやはりiPadを選びたいと思うだろう。こうした層にはストレージ容量が倍増されたiPadは最適だ。価格も安くはないが、Surface Proクラスを上回るほどではない。しかもSurface Proに較べてバッテリー駆動時間は2倍だし、Surface Proは実際にユーザーが利用できるストレージ容量が少ないという問題を抱えている。

128GB iPadはSurface Proより約1週間早くリリースされた。このタイミングは多分に偶然だろうが、いずれにせAppleはMicrosoftの新製品をさほど恐れている様子はない。ただストレージ容量の点だけはエンタープライズ向け教育向けとしてSurface Proに対抗して拡大する必要を感じたかと思える(スペックとしては対等、現実の容量としてProを上回ることに成功している)。MicrosoftはSurface ProによってAppleのエンタープライズ市場への進出を防ぐ防波堤にしたいところだろうが、128GBモデルという先制パンチを受けて、果たして期待された役割を果たせるのか注目だ。.

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Apple、第4世代レティナiPadの128GB版をリリース。Wi-Fiモデルが66800円、Wi-Fi + Cellularが77,800円で2月5日より販売開始

retina-ipad

は本当だった。第4世代iPad(レティナディスプレイ)に128GBモデルが追加されることになったのだ。Wi-FiモデルとWi-Fi + セルラーのモデルが用意される。2月5日よりAppleストア、オンラインストア、ないしリセラーから販売が開始になるのだそうだ。

オフィシャルのプレスリリースによると、販売にいたったのは、企業ユーザー、クリエイティブ関連、病院関係などでの利用者に大容量記憶域を提供する必要があると考えたからだとのこと(訳注:日本版のプレスリリースはこちら)。

AppleのWorldwide Marketing部門SVPであるPhil Schillerは次のように述べている。

「1億2,000万台以上を数えるiPadの累計販売台数から、世界中のお客様がiPadを楽しみ、毎日の仕事、学習、遊びに、これまで使ってきたPCよりもむしろ、iPadを活用すべき多くの理由に気づいているのは明らかです。さらに、2倍のストレージ容量と30万本以上ものiPad専用アプリケーションから選べるという圧倒的なセレクションにより、企業ユーザや、教育関係者、アーティストの方々がビジネスそしてプライベートのあらゆる場面でiPadを使うべきさらに数多くの理由を見出されることでしょう」

AutoCadのVP、プロフェッショナル向けオーディオカンパニーであるWaveMachine LabsのCEO、プロスポーツ分析を行うGlobal Apptitudeなどからの推薦の言葉も掲載している。価格も高価なものとなった中、一般消費者がこのモデルを選ぶことは、さほどないことかもしれない。そうした中、専門分野の顧客を獲得して行きたいという意図の表れで、なかなか良い作戦のように思える。iOSデバイスのストレージ容量をあげることで利幅も大きくなるのであれば、本モデルはなかなかの利益をもたらしてくれることになるかもしれない。

販売サイクルの間で、こうした容量追加モデルを打ち出してくるのは、Appleにとってあまり一般的なことではない。とくにiOSデバイスについてはそうだ。これまではハードウェア的な追加を行う場合には、ほぼ年に1度のアップデートスケジュールに則ってアナウンスを行なっていた。9to5Macが128GB版の情報をリークした際、考えられる理由がいくつもあると述べた。中でも、10月にリリースしたシリーズに再度注目を集めることができる点、また今後6ヵ月は大きなアップデートが予定されていない点から、今回のリリースはAppleにとって良い影響を及ぼすものと考えられるだろう。さらにiPadとiPad miniの違いをアピールする意味もあり、さらにはウルトラブックなどのPCに対抗していく意味もある。ウルトラブックなどのPCもストレージの容量は同じ程度のものだ。そしてあちらは一層高価な値付けとなっている。とくに、今回のリリースで名指しした産業分野ではAppleの人気が高いだけに、優位に戦っていくことができそうだ。

9to5Macの先行ニュースもあったことで、今回のニュースは「驚愕の新事実」というほどのインパクトはないのかもしれない。。9to5macはAppleの生産ライン関連からの情報を入手しやすい立場にあり、ニュースの信憑性も高いからだ。そうはいってもリーク情報が流れ、それがかくも早くAppleにより確認されるというのは、なかなか珍しいことではあった。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)