iPhone 8にはAppleが設計した独自のGPUが新しいA11 Bionicチップとともに載っている、機械学習のためだ

iPhone 8のカメラには、A11 Bionicという新しいチップが載っていて、それは6-coreチップを上回るパワーを秘めているが、今日(米国時間9/12)の発表でいちばん重要なのは、たぶんそこではない。

AppleがiPhone 8に載せたのは、独自に設計したGPUなのだ。GPUの、大量のコアの配列を動員する高速かつ強力な計算力は、自然言語処理や画像認識など機械学習のタスクにうってつけだ。ハイスペックなGPUはもちろんゲームにも向いているが、デバイスの配列をベースにしてSiriのエコシステムに人びとを閉じ込めたいAppleにとっても、これ〔カスタムGPU〕は大きな一歩だ。

ここまでの道も、長かった。4月には、AppleがiPhone用の独自のGPUを設計している、と囁(ささや)く声があった。機械学習のためにカスタムハードウェアやGPUを作って、ハードウェアをそのニーズに向けて最適化しようとしているのは、Appleだけでなない。しかしAppleにとっては、Siriとカメラと今後の機械学習ツールのために最適化されたツールを作ることが目的だ。

それにまたこれは、拡張現実におけるAppleの取り組みにとっても重要だ。デベロッパーには、拡張現実を開発するためのツールを提供して彼らの気を引きたい。またスマートフォンが高品質な消費者体験をサポートして、その魅力を一層高めれば、それもより多くのデベロッパーの心を捉える。

一方A11 Bionicの重要な特長は、下図に‘表示’されている:

Appleは通常、スマートフォンのアプリやそれが取り扱うプロセスの高度化ニーズに対応して、プロセッサーの高速化と効率化に努めてきた。でも今回独自のGPUを使うようになったことは、長年その部分を独り占めしてきたNvidiaを袖にすることだから、重大事件だ。しかもそれは今後、デベロッパーにとっても重要な意味を持つ。

今回本誌TechCrunchは、iPhoneイベントの記事やライブブログがめちゃめちゃ多いから、ぜひお楽しみいただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))



iPhone 8のカメラのポートレートライティング機能でプロがスタジオで撮ったような高級感ある写真を作れる

iPhone 8のカメラには、これまでのポートレートモード(Portrait Mode)に加えて、“ポートレートライティング”(Portrait Lighting)という新しい機能がある。この機能は機械学習を使ってカメラの画像をリアルタイムで分析し、それに基づいてプレビュー段階またはPhotosアプリで撮影後に、ライティングの効果を変えられる。

iPhoneでAppleは、人が気軽にいつも持ち歩くようなカメラに高度な撮影効果を持たせようとしているが、これもその一環だ。昨年のポートレートモードでは、人工的なボケ効果で背景をぼかし、被写界深度を変えたような写真を作れた。そして今回のイフェクトは、人工的にライティングを変えて、まるでプロの写真家が高価な照明装置のあるスタジオで撮ったような画調を作り出す。

Appleは、これがフィルターの一種ではないことを強調している。シーンを分析して、その結果に基づいて画像情報を自動的に調整するのだ。たとえば、いろんな部分の露出やハイライトを変えて、ダイナミックなライティング効果を作り出す。

今日(米国時間9/12)見たデモでは、顔の輪郭を明るくするとか、額(ひたい)などのハイライトを変えて単灯のステージライトが当たってる感じにしたり、顔をグレースケールにしてほかのものを黒っぽくフェードさせる、といった効果を見た。

この超クールなイフェクトは、iPhone 8 Plusのデュアルカメラを必要とする。だれもかれもがこの機能を使い始めたら、Instagramのフィードが、一見すごい上手な写真ばかりになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))



iPhoneのシリーズを整理してみた――少し複雑すぎ?

スティーブ・ジョブズは「シンプルにするのは複雑にするより難しい」という名言を残した。Appleは安易な方向に進んでいないだろうか。今日(米国時間9/12)、iPhoneに新しいモデルが追加されたことで消費者は多数のモデルから一つを選ぶことを強いられるようになった。シリーズ、サイズを比較し、さらにカラーバリエーションやストレージ容量を決めねばならない。

整理してみると、

  • 「小さくて安い4インチが欲しい」派」:iPhone SEは349ドルから
  • 「ヘッドフォン・ジャックはどうしても必要」派: iPhone 6S、6S Plusは449ドルから
  • 「未来に生きる。ヘッドフォンジャック要らない」派: iPhone 7、7 Plusは549ドルから
  • 「新モデルが欲しいが大きいのはイヤ」派:iPhone 8は699ドルから
  • 「大きいモデルが欲しいが200ドル節約したい」派:iPhone 8 Plusは799ドルから
  • 「最高モデルでFaceIDが欲しい」派:iPhone Xは999ドルから

以前は5種類のシリーズだったが、今日のイベントの発表で3機種増えた。さらにシリーズのネーミングもSE、添字なし、S、Plus、Xと5種類になった。

一部のユーザーには選択肢が増えることは嬉しいニュースなのだろう。しかし一般消費者には「選択を間違ったのではないか?」という不安をかき立ててしまうだろう。

「しまった、どうしてもヘッドフォン・ジャックは必要だった」、「あと少し出せばベストのiPhoneが買えたのに」、「表示は美しいが片手では操作できない」などという後悔が頻繁に聞かれることになりそうだ。

カメラ、自動車、テレビなどのテクノロジー製品を買うときにはどうしても面倒なスペックの比較がつきものだ。しかしAppleはシリーズを簡素化することによって「Appleの製品を買っていれば最良の製品を買ったことになる」という安心感を消費者に与えていたのでなかったか。しかし製品のシリーズが複雑化すると選択は難しくなるし、買った後での後悔も起きるようになる。契約しているキャリヤで使えないモデルが欲しいということになると、諦めて使えるモデルで我慢するか大変な手間をかけてキャリヤを変えるかしなければならない。

個人的な意見としては6と7のシリーズの販売を止めるべきだ。こうすればシリーズは小型、最新型の大型、小型、大型豪華版に集約できる。.

本当に優れたテクノロジーはテクノロジー製品であることを感じさせないものだと言われる。しかし「選択を間違ったかもしれない」という小さな声が頭の中でいつまでも聞こえているようでは本当に優れたテクノロジー製品とはいえないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhoneにワイヤレス充電がやってきた

ずいぶん長かったが、ついにその時が来た。iPhoneにワイヤレス充電がやってくる。

Appleは、iPhone 8、8 Plusの発表の中で、そのことを発表した。

おそらく最も興味深いのは、Appleが独自の標準を作らなかったことだろう。Qi(「チー」と発音する)を使う ―― すでに10年近く使われてきたオープンスタンダードだ。Androidファンがすぐさま指摘するだろうが、数多くのAndroid端末で使われてきたのと同じ規格だ。

これはグッドニュースだ。なぜならQi充電器は〈もうそこにある〉から。過去数年の間に販売された多くの車にはQi充電パッドが備え付けられている。サードパーティー製Qi充電器もたくさん出回っている。IkeaにいたってはQi充電器内蔵の家具まで作っている。われわれの知る限り、いずれの充電器も新しいiPhoneで使える。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ハイエンドiPhoneの出荷は、標準モデルより遅れる見込み

Appleは最新のiPhoneを来週のイベントで発表しようとしている。2機種は準備万端だが、TechCrunchが信頼できる筋から入手した情報によると、豪華モデルの発売は後になるらしい。

2つのバージョンの発売時期がどれほどずれのかはわからない。最近数週間に浮上した情報によると、部品供給と製造の問題が遅れの原因らしい。

今日(米国時間9/7)のThe Wall Street Journalは、製造プロセスの不具合によって、iPhoneの生産が1カ月遅れていると書いている。問題の原因はOLED画面を採用したことに加えて、指紋スキャナーを画面自身に組み込もうとしたことにあると記事は伝えている。どうやらそのプロセスは断念したようで、この新型iPhoneは指紋センサー無しで出荷されることになる。

Appleが使用するスクリーンは、供給元のSamsungが自社製品に使っているものとは異なる製造方法で作られるらしい。iPhoneの場合、Appleは画面とタッチパネルを一体化せず別々にしている。このためにはユニット1つを作るのに必要な工程が多くなる。

新しいスクリーンは、製造プロセス以外にも複雑な要素を加えている。非常に高価であることだ。本誌のRomain Dilletが今日の記事で指摘しているように、KGI Securitesのアナリスト、Ming-Chi KuoによるとAppleは現行iPhoneモデルの液晶ディスプレイに45~55ドル払っている。しかし、Samsungは1台あたり120~130ドルを要求している。次期ハイエンドiPhoneがあれほど高価である理由はそこにあるかもしれない。

複数の記事によると、高額版iPhoneの価格は1000ドルを超えるらしい。このバージョンは、通常モデルより後に販売開始するらしい

新型iPhoneが発売直後に入手が困難になるのは毎度のことだが、この機種にでもそれは変わらないようだ。発売を遅らせた一機種をずっと高い価格で売ることで、Appleはサプライチェーンへのプレッシャーを多少和らげながら注文に答えることができるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhoneイベントは9/12と確定――Appleから本社内スティーブ・ジョブズ・シアターへの招待状が来た

Appleから今年のiPhoneイベントへの招待状が届いた。イベントはクパチーノの新本社、Appleパーク内のスティーブ・ジョブズ・シアターで9月12日に開催される。このホールは新製品発表のような大型イベントのために特に設けられた施設だ。今回、Appleはここで事実上ベゼルが存在しない新しいデザインのiPhoneを公式発表するものとみられる。

Wall Street Journalの記事を受け、TechCrunchでも取材を行い、この日にイベントが計画されていることをすでに報じている。新設のスティーブ・ジョブズ・シアターで開催される最初のイベントだ。シアターは半地下で、入口は地上階のガラスで覆われた巨大なロタンダだという。

情報源によれば、プレミアム版(価格もプレミアムとなるらしい)のiPhoneの発表と同時に現行iPhone 7、7 Plusのアップデート版(おそらく7s、7s Plusと呼ばれることになるはず)も登場するという。またLTEによるモバイル接続機能を内蔵したApple Watch、4KをサポートするApple TVも紹介されるかもしれない。

われわれはすでにAppleのスマート・スピーカー、HomePodのハードウェアについて多くの情報を得ている。またBloombergの今週の記事はホームボタンを廃止したiPhoneがどのように作動するのか詳しく紹介している。もちろんAppleは現在われわれが得ている以外の新しい情報を9月12日のイベントで多数公開するだろう。ARKitのデモには強い関心が向けられている。

TechCrunchはこのイベントをカバーし、当日スティーブ・ジョブズ・シアターで起きることはその場から報じる予定だ。期待していただきたい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AppleのiPhone発表イベントはやはり9月12日のようだ

Appleは今年のiPhone発表イベントを9月12日に決定したとWall Street Journalが報じた。この日付はしばらく前から噂になっていた。複数の情報源もTechCrunchに対して「Appleは今のところこの日を狙っている」と述べた。

ただしAppleから正式な招待状はまだ届いていない。必要なら発表日を延期できるようにしているのだろう。Appleの新本社、スティーブ・ジョブズ・オーディトリアム(Steve Jobs Auditorium)でイベントを開催できるかどうかももうひとつの不可確定要因かもしれない。

このイベントの目玉はもちろんiPhoneの新しいモデルだが、発表されるのはそれだけではないようだ。AppleはiPhone 8(と仮に呼んでおく)の発表と同時にiPhone 7 と7 Plusのアップデート版、7s、7s Plusも発表するという。これらのモデルは極細ベゼルのディスプレイを採用することになるだろう。

今年で登場以来10年という節目を迎えることになるiPhoneだが、顔認識によるアンロック、OLEDディスプレイなど新しい機能が追加されるもようだ。新ディスプレイは黒がさらにきれいに表示できるうえ、省エネ性能が優れているという。ワイヤレス充電機能jが実装されるという情報も出ている。

9月のイベントでは第4世代Apple TVの後継機が発表されるかもしれない。これは4KとHDR出力をサポートすることになるはずだ。モバイル・ネットワークへの接続能力を内蔵するApple Watchの新モデルも登場する可能性が高い。またApple版のスマートスピーカー、HomePodが発表されることもほぼ確実だ。HomePodはこの6月にデベロッパー向けカンファレンスで紹介されていた。

Appleのイベントの通例で、最後の瞬間に予定ががらりと変わることはあり得る。しかし今のところApple自身もイベントの日付を9月12日と考えているようだ。iPhoneの10周年記念モデルに対する期待は高い。iPhone発表として、最大かどうかはともかく、もっとも注目を集めるイベントの一つになることは確かだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、次期iPhoneの発表は9月12日か

カレンダーの9月12日にしるしをつけよう。Appleはその日に次期iPhoneを発表するらしい。Mac4Everは、Appleが9月12日にプレスイベントを開くことを通信会社らに確認した。

これは大きな驚きではない。Appleは2012年以来毎年9月に新しいiPhoneを発表してきた。また、何らかの理由によりAppleは記者会見を必ず火曜日に行う。そのため多くの人々が9月5日と12日のどちらかで揺れていた。もうすぐ確実な情報が手に入る。Appleは数日以内に招待状を発送するはずだ。

だから、今新しいiPhoneを買おうと思っている人は数週間待ったほうがいい。通常Appleは、発表後の金曜日(9月15日)に予約を受け付け始める。そしてその一週間後(9月22日)に発売される。

iPhoneを買う予定のない人にも、iOS 11という大きなソフトウェアアップデートがある。AppleはiOS 11の最終バージョンを、9月12日から22日の間のどこかで公開する。

おそらくAppleはApple Watchの新機種も発表するだろう。新Apple Watchの大きな変更点はLTE接続が可能になることだと言われている。Apple TVにも4Kビデオ出力などの小さな変更があるだろう。

噂によると、Appleはこの秋3種類のiPhoneモデルを出すらしい。強力になったiPhone 7sと7s Plusに加えて、全く新しいスーパー・プレミアム機を発表するという。この噂の “iPhone 8″(名前がともかく)は、縦に長くなった画面が端末の前面をほぼ覆いつくし、スピーカーとカメラとセンサーだけが上部に残る。

カメラは背面、前面とも格段に改善されるはずだ。顔認識、電磁誘導充電などの新機能も入るかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、拡張現実(AR)を使った徒歩ナビを計画か?

ARKitは、iOS 11で最大の変化の1つだ。舞台裏でAppleは、iPhoneを非常に有能な拡張現実(AR)装置に変えようとしている。Felix Lapalme‏は、マップアプリのソースコードを見て、Appleがturn-by-turn[曲がり角ごと]ナビゲーションにARを利用するのではないかと探ってきた。

そして7月22日、iOS 11のベータ版を掘り返していたLapalmeは、マップアプリの中でこの謎めいた3D矢印を発見した。

従来のナビゲーションアプリのように、Appleはこの矢印をマップの経路案内に使うのだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、コードの中には、徒歩ナビゲーションを利用中、顔の前で端末を傾けるよう指示する部分がある。

それに加えて、マップアプリはiPhoneのカメラを使うことになるらしい。これはiPhone 8が内蔵する可能性のある機能に関する大きなヒントだ。そして、そこにヒントがあるとき、Appleは隠そうとする。

[うーむ、これに関連するコードは全部消えているようだが、3D矢印だけは残っている]

GoogleのProject Tangoを覚えているだろうか。その中でGoogleは、美術館やショッピングモールなどの室内ナビにARを利用することを約束した。

すでにAppleは、空港やモールの詳細マップをiOS 11に組み込む計画があることを公表している。iOS 11と次期iPhoneは9月に公開される。だからもしAppleが、空港内を歩き回ったり、近くのコーヒー店を見つけるのにARを利用すると発表しても驚くにはあたらない。ARKitフレームワークを試しているAndrew Hartというデベロッパーが作ったアプリを下に貼ってあるが、これと似たようなものになるのだろうか。

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うわさ:新型「iPhone SE」はiPhone 7同等仕様で2018年頭に発売、ただしインド先行?

eng-logo-20157月にもうわさがあったiPhone SEの後継機について、台湾の国営メディアFocus Taiwan(中央通信社)は匿名ソースからの情報として、来年2018年の第1四半期(1月〜3月)に出荷予定であると伝えています。

ただし、新型iPhone SEは成長の見込めるインド市場に重点を置くため、まずインド向けに出荷。ほかの世界市場にはその後に出荷予定としています。

Focus Taiwanが得たという情報によると、すでにアップルの主要サプライヤーの一つWistronが5月から新型iPhone SEの生産を開始しているとのこと。Wistronはインドのバンガロールに製造工場があり、そのために選ばれたようです。

アップルがインドに注目していることは、8月1日にティム・クックCEOが投資家会議にて「より多くのエネルギーと資金をインド市場の拡大のために注ぎ込んでいる」として公表済み。

実際、2016年にはインドのスマートフォン市場が3億人を突破し、出荷台数も前年比で18%も伸びています。そしてアップルも2015年の200万台から250万台へと飛躍してはいるものの大きく遅れを取っているとの調査もあり、同社がインド市場に力を入れる方針にもうなずけます。

下記グラフはインド市場においてインド国産端末がシェアを大幅に下げ、そこに中国製スマホと海外産端末がなだれ込む激戦区となっていることを示すもの。

そのためインド市場を最優先すべく、新 iPhone SEはまずインドに出荷すると説明されています。もともと発展途上国向けのエントリーモデルとされたiPhone SEだけに、他の市場がお預けを食らうのも仕方ないかもしれません。

さらにインドのテックサイトTekz24によれば、新型iPhone SEのスペックはiOS11でA10プロセッサ(iPhone 7と同等)、2GBのRAM、4〜4.2インチのディスプレイで、内蔵ストレージは32GB/128Gで約1700mAHのバッテリー。ベゼルはiPhone 7のように、わずかに狭くなると報じられています。

日本でもSIMフリースマホとして注目度の高いiPhone SE。ほぼiPhone 7と同等のスペックで、懐かしむ声もある4インチのお手頃サイズがリリースされれば、iPhone 8(仮称)を上回る人気機種になるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

iPhone 8は、テーブルの上からでも顔認識するらしい

Appleのスピーカー、HomePodのファームウェアは永遠に楽しめる玉手箱だ。同社がスピーカーファームウェアの早期ビルドを公開するや、多くのデベロッパーがライブラリーファイルの文字列を探索して、次期iPhoneに関するヒントを探した。そして情報サイトのiHelp BRは、顔認識機能に関する興味深い参照を発見した。

HomePodファームウェアの最近のリークによると、iPhone 8(あるいはどんな名前であれ)はデバイスのアンロックに顔認識を使うらしいことがわかった。コードネーム Pearl IDと呼ばれる新機能は、現在の指紋認識、Touch IDを置き換えることになる。

iHelp BRは、端末がテーブル、デスクなど平らな面に置かれている時でもアンロックできる設定/機能に関する参照(”resting.pearl.unlock”)を見つけた。私もHomePodのファームウェアを調べたところ、同じ参照文字列が見つかった。

さらにはPearlを使用しているサードパーティーアプリへの参照もある。どうやらデベロッパーは、機密データのアンロックに顔認識を利用できるらしい。最近のiPhoneではデベロッパーがTouch IDセンサーを利用できる。

AppleがTouch IDのサポートをやめるかもしれない報道が流れ始めた時、人々は懐疑的だった。顔認識は実用的ではなさそうに思えた ―― 使うたびに顔の前に端末をもってくるのはいやだ。顔の一部が隠されているときや暗いときの問題もある。

しかし、どうやらAppleは、顔認識を指紋認識より便利にしたいと思っているようだ。顔の検知には赤外線を利用するので暗闇でも使える。複数のリークがほのめかすところによると、顔の角度が普通と違っていても機能するという。今日発見された文字列もそれを裏付けている。

噂されている”iPhone 8″ には縦に長い画面が採用され、上部にスピーカーとカメラ、センサーがある以外、端末の前面は完全に覆われている。

当初、AppleはTouch IDセンサーをディスプレーの下に組み込むものと思われていた。しかし、AppleはTouch IDセンサーを埋め込んだディスプレーを何千万台も作れそうにないらしい。顔認識は明快な代替案だ。しかし、現在のiPhoneのTouch IDが驚くほどうまくいっていることを考えると、果たしてAppleが期待に答えられるかどうか注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iPhoneで撮影した写真をInstagramで紹介――@appleアカウント登場

Appleは先ほどInstagramに公式アカウント、@appleを作った。しかしこれはよくある企業のプロモーション用アカウントではない。AppleはいまさらiPhoneをプロモーションする必要がない。ネット上にAppleの製品の写真は嫌というほどあふれている。@appleはiPhoneで撮影された写真を紹介する場所だ。

いろいろな意味でこのInstagramアカウントはiPhone写真をプロモーションするShot on iPhoneキャンペーンの拡張だ。iPhoneという製品の写真ではなく、iPhoneで撮った写真をプロモーションするにはInstagramは理想的なプラットフォームだろう。

iPhoneで撮影される写真は毎年1兆枚にもなる。世界中でこの瞬間にも多くの人々がiPhoneを使ってユニークな写真やビデオを撮影しているわけだ。そこでAppleではiPhoneカメラの優秀性と同時にiPhoneユーザーの創造性のショーケースにもなるような場所を作ることにした。

@appleに対する最初の投稿から判断すると、このアカウントのAppleのキュレーターはiPhoneで撮影された優れた写真を探し、撮影者にコンタクトして許可を得た上でこのアカウントに再投稿している。つまりApple自身が撮影した写真ではない。

このアカウントにはいくつか興味深い点がある。まずAppleは最近Instagramに追加されたギャラリー機能を最大限に利用し、一度に5人にクリエーターの作品を紹介している。それぞれのクリエーターのInstagramページはキャプションに明示されている。

次に、Appleは一度にいくつもの写真を紹介するためにビデオを用いることがあり、サウンドを追加したりクリエーターにインタビューしたりしている。短いサウンドバイトはHumans of New Yorkを思わせる。 AppleではInstagram Storiesも同様のフォーマットで利用している。

3番目に、Appleはアカウントのプロフィールと各投稿に#ShotoniPhoneというハッシュタグを付加している。AppleはこのハッシュタグをiPhonerユーザーに普及させ、ある種のポップカルチャーに仕立てたいようだ。これまでにも@ihavethisthingwithfloors などInstagramのハッシュタグから多くのミームが生まれている。

@appleはAppleとして初めてのInstagramアカウントではない、@applemusicはすでに220万のフォロワーを持っている。またInstagramにはApple MusicとApple Watchの広告も掲載されている。しかしAppleがInstagramに本来の使い方によるアカウントを作ったのは興味深い。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iPhone 8のカメラはシーンに応じて自動的に設定を変える

先週、Apple のスピーカー、HomePodのファームウェアの早期ビルドが、Appleのデベロッパー向けウェブサイトで公開された。Guilherme Ramboが次期iPhoneのヒントを見つけようと、ライブラリーファイル内の文字列を調べ上げた。その結果わかったこと。次のiPhoneは撮影しようとしているシーンのタイプを検出し、カメラ設定を自動的に調節する。

私もこのスピーカー・ファームウェアの文字列を探索したところ、RamboがTwitterに書いていたのと同じく、自動カメラ設定への参照が複数個所見つかった。

思えばスマートカメラ設定というのはまったく新しいというわけではない。iPhoneをしばらく使った人なら、明るいシーンの一部に暗い要素がある時HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)が自動的に有効になるのを知っているだろう。ソースコードにあった “BrightStage” という文字列はこのHDR機能と関係がありそうだ。

しかしほかの文字列を見ると、Appleが様々なシーンや対象物を認識できるようになったことがうかがわれる。例えば以下のような文字列を参照している:baby、beach、concert、fireworks、foliage、forest、mountains、ocean、pet、sky、snow、sport、starry、sunset および sunrise。新しいカメラ機能は文書QRコードも検出できる。Appleはこの2つについてWWDCカンファレンスで言及している。しかし、AppleがQRコードと文書以外にも何かを追加しようとしていることは興味深い。

噂によるとAppleは3種類のiPhoneモデルを開発中だという。9月初めにはパワフルになったiPhone 7sと7s Plusに加えて、まったく新しいスーパープレミアム機種が発表されるに違いない。この噂の”iPhone 8″は、縦長の画面が上部のスピーカーとカメラ、センサー以外、端末前面のほぼ全体を占めると言われている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

役目を終えつつあるiPod

iPod nanoとshuffleの販売が終了となる。そんな中、iPodの歴史を振り返ってみたい。

BI:Before iPod(iPod登場以前)

iPodは、最初に登場したMP3プレイヤーというわけではない。ただ、すべてのバランスを正しく調整したプロダクトであったとは言えるだろう。Appleがプロダクトを投入する前から、非常に多くの企業がさまざまなプロダクトを発表していた。たとえばRioを懐かしく思い出す人も多いだろう。登場は90年代のことだった。しかし格好良いものもなく、使い方が複雑で不便なものばかりだった。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアの方もひどいできのものが多かった。
(Hulton Archive/Getty Images)

2001: オリジナルiPod登場

2001年、音楽業界はNapsterに震えていた。そこに、音楽業界の再興を謳い文句にしてスティーブ・ジョブズが舞台にのぼってきた。ジョブズが準備したのは、5GBの記憶容量を備えたエレガントなガジェットだった。「ポケット入る1000曲」という宣伝文句もあった。
(Photo by Apple via Getty Images)

2004: iPod Photo

iPodとしては第4世代機となる。インタフェースの変更も行われたが、もっとも大きな変更は操作スクリーンをカラー化したことだった。500ドルを払う余裕があれば、220×176の画面にアルバムジャケットや、あるいは自分で撮影した写真などを表示することができるようになったのだ。iPhoneの登場まで、iPod Photoの解像度も、持ち歩けるデバイスとしては十分なものに感じられたのだった。
(Photo by Apple via Getty Images)

2004: U2 Edition iPod

Songs of Innocenceを無料配信する10年前に、iPodのU2限定モデルが世に登場していた。ボノがピースサインを示しながら手に持っているiPodは、赤と黒でデザインされており、無料のU2アルバムが予め収録されていた。

なお、翌年にはハリー・ポッターモデルもリリースしていて、こちらにはハリー・ポッターのオーディオブックが収録されていた。
(Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images)

2004: iPod mini

2004年には、コンパクトでカラフルなiPodも投入された。6GBの容量を備えた本デバイスは大ヒットとなり、iPodの名を一層高めることとなった。しかし本デバイスは2世代で打ち切りとなり、コンセプトは2005年のnanoモデルに引き継がれることとなった。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2005: iPod nano

茶封筒にMacBook Airを入れる3年前、ジョブズは同じようなことをiPod nanoで行なっている。ジーンズの小銭ポケットからiPod nanoを取り出して、コンパクトさをアピールしていたのだ。iPod nanoは第7世代まで続くこととなった。
(Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

2005: iPod shuffle

ハードディスクでなく、フラッシュメモリーを搭載した最初のiPodだ。デバイスはますますコンパクトになり、ジョギングなどワークアウトの最中に、収録した曲をランダムに再生するような使い方を想定している。ガムのようにコンパクトで軽量であり、首から下げていても気にならないのがウリだった。価格も99ドルで、他のiPodにくらべてはるかに安価なモデルとなった。利用シーンを限定することで、スクリーンをなくすということで成し遂げたサイズ・価格のモデルだった。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2006: さらに小さなshuffle

1年たって、デバイスはさらなる小型化の道を歩んだ。shuffleの第2世代はサイズを半分以下として、重さも大幅に減らすことに成功した。服にクリップで取り付けられるようになり、身に着けていることが全く気にならないサイズになった。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2007: iPod classic

2007年、これまで単にiPodと呼ばれていたプロダクトはiPod classicと呼ばれることとなった。黒と白のプラスチック筐体はアルミになった。電池のもちは画期的に伸び、記憶容量も最大160GBとなった。「classic」の名がついたことで、本モデルの終了も間近であるとの噂も流れた。しかし2007年以降もアップデートが行われ、以後7年にわたって販売されることとなった。

(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2007: iPod touch

初代iPhoneと同じ時期にリリースされたiPod touchは、従来のiPodとは大いに異なるものとなった。iOSで動くiPod touchは、セルラー機能のないiPhoneとでもいうべきものだった。しかしこのデバイスのおかげで、iPodの名前が受け継がれ続けるようになったという意味はある。すでに2年ほどアップグレードが行われていないが、Apple Musicを楽しむのに不足はない。少なくともいましばらくの間は生き残っていくのだろう。
(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

2007: iPhone

2007年、ジョブズはMacWorldにて3つのプロダクトを紹介すると語った。3つとは、iPodと携帯電話、そしてインターネットにつながるデバイスであるとのことだった。そんな言葉に続いてアナウンスされたデバイスはiPhoneだった。これ1台で、先に述べた3つの役割すべてを果たすことができるという意味だったわけだ。iPhoneの先祖はといえば間違いなくiPodということになるはずだ。ギリシア神話風にいうのなら、iPhoneは父親殺しの犯人ということになるのだろう。iPodの利用される世界は狭まりつつある

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(翻訳:Maeda, H

Appleと豪コクレア社が提携して、初のiPhone対応人口内耳を提供

Appleは、オーストラリア拠点の補聴器メーカー、Cochlearと提携して、初のiPhone対応人口内耳(インプラント)を提供する。

6月に米国食品医薬品局(FDA)の認可を得たCochlearのNucleus 7 Sound Processorは、対応するiPhone、iPad、iPod touchの音を補聴器に直接送り込めるようになった。

本システムは、体内に埋め込まれた人口内耳でも、iPhoneの音を制御、カスタマイズして聞くことができる。

iOSアプリで音声やその他の機能を制御できるインプラントや補聴器は他社からも出ていて、Nucleusにも同様の機能を持つ専用アプリがある。しかし、Cochlearの最新機種はiPhoneそのもので制御が可能で、アプリをダウンロードする必要がない。

アメリカ人の5000万人以上が、何らかの原因である種の聴覚損失を経験している。Appleはこの聴覚損失問題にいち早く着目し、数年にわたり社内で補聴器プログラムの開発を続けてきた。

Appleはすぐにプロトコルを開発し、補聴器やインプラントのメーカーが製品に利用できるように無料で提供した。

「世界中どこででも使えるものを提供したかった」とAppleの国際アクセシビリティポリシー&イニシャティブ担当シニアマネージャー、Sarah Herrlingerが本誌に語った。「当社のテクノロジーを使う人全員が『私のiPhoneはこれまで使った中で最高のテクノロジー製品だ』と言ってくれることを願っている。毎回のOSアップデートの目標は、新しいアクセシビリティ機能を追加して、世界中の人たちに届けられるサポートを拡大していくことだ」。

Cochlearインプラントの制御機能を利用する方法は比較的簡単だ。この新しいNucleus 7 Sound Processorを始めとするiPhone対応補聴器の利用者は、iPhoneの設定アプリで「一般」「アクセシビリティ」をタップする。下方にスクロールしていくと「ヒアリングデバイス」があるのでタップすると対応するデバイスがBluetooth設定画面と同じように表示される。これで補聴器はiPhoneとペアリングされる。

ヘッドホンやその他のBluetooth対応機器とまったく同じように、インプラントがペアリングされると、iPhoneの音量コントロールを通じて制御できるようになる。たとえば、電話がかかってくれば、インプラントに設定した音量で声が聞こえる。

新しいNucleus 7は、バッテリー寿命が長くかつ小さく、前機種のNucleus 6 Sound Processorより24%軽くなったので、聴覚損失のある小さな子供にも最適だ。

「Nucleaus 7 Sound Processorが認可されたことは、聴覚損失のある人々にとってのターニングポイントです。電話をかけ、高音質のステレオサウンドで音楽を聞き、ビデオを見てFaceTimeでつながる。そのすべてが直接Cochlearインプラントを通じてできるようになります」とCochlear CEO Chris Smithが声明で言った。「この新しいSound Processorは、聴覚損失のある人たちが世界とつながり充実した生活を送る手助けをするという、当社の長年の公約に基づくものです」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、iOSにファイル管理アプリを導入か? App Storeの項目がリーク

Apple WWDCイベント前夜に見つかったリークによって、AppleはiPhoneオーナーがファイルを管理する方法を変えようとしているらしいことがわかった。

これは、デベロッパーのSteve Stroughton Smithが探し当てた新しいアプリのプレースホルダーによるもので、もうすぐiOSに ‘Files’ という新しいアプリがやってくることを示唆している。主要な機能はAppleが公開予定のiOS 11に組み込まれるはずなので、このアプリ項目はiOS 11に含まれる標準アプリを削除したユーザーがダウンロードするためのオプションと思われる。

AppleはiOS 10で、プレインストールされたアプリをユーザーが削除できるようにした ―― ただし本当に削除されるわけではない。よって、Filesアプリなどの主要な機能を再ダウンロード可能にするのは当然のことだ。

‘Files’ アプリへの直接リンクはここにある

詳細は現時点で明らかにされていないが、この機能/アプリがiOS端末上でもっとファイルを操作したいというユーザーの声に答えるものであることは間違いない。AppleはiCloudベースのストレージシステムとしてiCloud Driveを提供しているが、この新機能はファイルやデバイス上のストレージを今より細かく管理できるようにするものだ。Androidはすでに同等の機能を提供しており、パソコンでは見慣れた機能かもしれない。もちろんこれがiCloud Driveの再ブランドか改訂版である可能性もある。

さらにAppleはApp Storeのリストにアクティビティー・アプリを追加しようとしていることもStroughton Smithのもう一つの発見によってわかった。つまりこのアプリも削除可能になるという意味だ。

本誌はAppleにコメントを求めているが、確認するためにはイベントを待つ必要がありそうだ。

そのイベントは間近に迫っている。WWDCは6月5日10AM PT/1PM ET(日本時間6月6日午前2時)に始まり、本誌は現地から発表をライブブログして、分析結果を報告する予定だ。

Appleが何を発表するのか興味のある人は、このプレビュー記事をご覧あれ。Siri内蔵スピーカーと新しいMacbook Proの噂がホットな話題だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iPhone 8の最新リーク写真にワイヤレス充電の手がかり

ゆっくりと、しかし確実に次期iPhoneの手がかりが漏れてきている。今日(米国時間4/27)@OnLeaksに載った新しい画像は、次のiPhoneにワイヤレス充電が付く可能性を示している。

この設計図を見ると、デバイスの背面に円形の箇所があるのがよくわかる。これは充電のための導電面がそこに来ることを示しているに違いない。

何を言いたいのかはわかっている ?? Android機には何年もまえからワイヤレス充電がある。しかしそれは、iPhoneユーザーがワイヤレスの恩恵にあずかれないという意味ではない。

それ以外では、この写真でも背面にカメラが2つ縦方向に並んでいるのが見える。フラッシュは間に入るはずだ。デバイスの下端を見るとヘッドホンジャックが間違いなく復活しないことがわかる

もっと興味深いのは、デバイス上端のスピーカーの横に4種類の穴が開いていることだ。今のiPhone 7を見ると自撮りカメラの穴が1つと近接センサーと光センサーがあるだけだ。次期iPhoneは自撮りカメラが2つになるのか…それとも自撮りフラッシュか?

デバイスの裏面にTouch IDセンサーがあるというリークが複数あったが、この写真では見ることができない。AppleはTouch IDセンサーをディスプレイに組み込む方法を見つけたのかもしれない

噂によるとAppleは9月に3種類の新iPhoneを発表する。うち2つはiPhone 7と7sの内部を改良したアップデート版だろう。ハイエンド機は全く新しいデザインになり大画面を備えると思われる。

SamsungやLGと同じく、AppleはiPhoneの前面を画面で埋め尽くすべく、物理的ボタンを排除し画面をデバイスの縁まで広げようとしている。Appleは伝統的な16:9のアスペクト比を捨てる可能性がある。

このiPhoneはiPhone 7とほぼ同じ大きさだが、画面の面積が広くなる。このサイズはiPhoneとiPhone 7 Plusのほどよい妥協点なのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

次期iPhoneは、指紋センサーが背面になるかもしれない

信頼性の高いiPhoneリーク情報源のSonny Dicksonが、次期iPhoneの新しい設計図を先ほど公表した。もっとも興味深いのは、ケースの裏側にTouch IDセンサーのための穴が見えていることだ。

Appleはこの9月に3種類の新製品を発表するとうわさされている。iPhone 7/7 Plusのスペックを高めた改訂版と、新しいフォームファクターの新機種だ。このリーク写真はその最上位機種のものと思われる。

背面にはカメラが2基搭載される。今回は横ではなく縦に並ぶようだ。これは特に驚くべきことではない。

審美面で、Appleは角ばった工業デザインに戻ろうとしている。端末の筐体はアルミニウム単体のiPhone SEに似た作りと思われる。

この設計図からアンテナ線がどこにあるかを見きわめるのは難しい。iPhone SEとは異なり、ガラスパネルに依存した作りではない。デバイスの下端にはLightningポートがありヘッドホンジャックはないことがはっきり見てとれる。

さらに興味深いのは、ケースのサイズがiPhone 7より0.5センチ幅広く、1センチ縦に長くなりそうなことだ。上端の自撮りカメラとスピーカーグリル部分以外、Appleはデバイスの前面を巨大スクリーンで覆いたいようだ。画面サイズはiPhone 7よりも縦に長くなるが幅はほぼ同じだ。私は縦長画面がスマートフォンの未来だと信じている。

AppleがTouch IDセンサーを何とかしなければならなった理由はそこにある。Appleはセンサーを画面に埋め込みたいと考えている。しかし、それにはまだ機が熟していないかもしれない。ほとんどのAndroidフォンと同じように、Appleは指紋センサーを端末の裏面に移動させることもできる。

これは、ドックに入れたりテーブルに置いたりした状態で使う時には、あまりエレガントではない。しかし最近のAndroid機を使ってみた経験によると、すぐに慣れる。だからこれは許される妥協と言えるだろう。例によって、Appleはまだ複数のデザイン案を実験している最中かもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleは電力管理チップの内製を目指してドイツで設計チームを編成中

AppleはすでにiPhone用の自社製グラフィクスチップの設計を計画しているが、それだけではない。Reuters(ロイター通信)とドイツの投資銀行によると、AppleはiPhone用の独自のバッテリー管理チップを設計するチームを作っている。

現在使っているふつうの電力管理チップよりも優れたチップを内製することによって、iPhoneeの電力消費効率を上げることが目的だ。電池寿命でAndroidに勝つことも、当然、ねらっているだろう。

Appleは現在、ドイツのサプライヤーDialog Semiconductorと協働している。Dialogが投資会社Exaneに語ったところによると、同社はすでに2017年と2018年、計二つのiPhone機種用の電力管理チップを設計した。だから、しばらくは変わらないだろう、と。

でもAppleが今ドイツで作っているチームが動き出したら、2019年には変わるだろう。チームにはすでに、Dialogの技術者をスカウトしている。

Appleは各年、数千万台のiPhoneを売っている。今日のニュースは、Dialogにとって大きな打撃だったかもしれない。今Dialogの株は、15%下がっている。

Appleは今、サプライチェーンの下の方へ自分で手を出すことによって、重要なサプライヤーに次々と取って代わろうとしている。Appleは、iPhoneのすべてをコントロールしたいのだ。なんといってもiPhoneは同社の最大のドル箱だから、その‘完全自前主義’も当然かもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iPhoneのオンデマンド修理からカラーリングまで提供、Life Support Labが5500万円を調達


時折、iPhoneの画面が割れたまま使っている人をみかけるが、修理に出すのが面倒という気持ちもよく分かる。アップルストアで修理する場合は、来店予約をする必要があるし、修理にも時間がかかる。Life Support Labはカスタマーの都合の良い時間と場所にオンデマンドで修理スタッフを派遣する「iRepairs Lab(あいりぺ)」を提供している。Life Support Labは本日、第三者割当増資と転換社債で総額5500万円を調達したことを発表した。引受先は、SNS media&consulting(ファウンダーは堀江貴文氏、代表は高崎博之氏が務めている) 、デジタルカーペット、ニーズ・コーポレーションと他個人2名だ。

あいりぺに修理を依頼するにはサイトからデバイス、機種の色、修理箇所、希望の修理予定日時と場所を選択する。そうすると対応可能な修理スタッフの見積もりと、対応可能な時間帯がいくつか表示される。あとは、修理を依頼したいスタッフの空いている日時を選択して、具体的な場所を指定し、正式な依頼を出す仕組みだ。

あいりぺの修理スタッフはiKeeperと呼ばれ、Life Support Labで雇用しているのではなく、Life Support Labで提供している研修を受け、認定した修理スタッフだという。内容にもよるが、修理の所要時間は20分程度で、修理の価格の目安は画面割れや液晶不良は8000円から、バッテーやスピーカーなどの交換は5000円からとなっている。現在あいりぺの修理スタッフは29都道府県に43名いるそうだ。ただ、修理内容によってはメーカー保証の対象から外れることもあるので利用するには注意が必要だろう。

Life Support Labは、iPhoneの出張サービス以外にも郵送での修理サービスやiPhoneのレンタルサービス「あいりぺレンタル」などを展開している。2017年3月22日からは、新たにiPhoneを好きな色に塗装できるカラーリングサービス「あいりぺColor」の先行予約を開始した。3月22日と言えば、Appleが慈善団体(RED)との共同事業で真っ赤なiPhoneを発表して話題になった日だが、Life Support Labは新機種を買わなくてもiPhoneの装いを変えられるサービスを提供したい考えだ。あいりぺColorはiPhone 6以降の機種が対象で、20色のカラーリングから選べるという。すでに200台強の予約をがあったとあいりぺの共同ファウンダーでCOOを務める荒木賢二郎氏は説明する。

今回調達した資金は、認定研修をオンライン化することやカラーリング事業や新規事業の開発に充てるという。また、サービス提供エリアの拡大の一環として、本日からiPhoneの修理、関連アクセサリーの販売、レンタル受付、カラーリング受付を行う代理店を全国から募集する。すでに月内にも2、3店舗オープンする準備を整えているという。

Life Support Labは2014年11月設立し、共同ファウンダーの河合晴輝氏がCEOを務めている。Life Support Labの今後の展開について荒木氏は「修理だけでなく、端末の売買、レンタル、カラーリング、ケース製作、グッズ販売、など、iPhone版のガリバーやオートバックスのような、iPhoneに関する様々なサービスを提供することを目標にしています」と説明している。