Facebook、Messengerの送金機能を推進するオプションをテスト中

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Facebookは、同社のチャットアプリ、Messengerでピアツーピア[個人間]支払いができる機能の利用を促進するための、新たなオプションをテストしている。同社はメインアプリのメニューに、新たなオプションとして “Send or Request Money” を追加したことを正式に認めた。「この機能はFacebookユーザーが、Messengerで支払い手続きすることを促進し、Messengerをまだインストールしていないユーザーは、ダウンロードするためにApp Storeへ誘導する」と言っている。

Messengerによるピアツーピア支払いは現在米国内でのみ利用できるため、新たな “Send or Request Money” 機能も米国のFacebookユーザーにのみ表示されるものと思われる。テストは2週間前に始まった。

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Facebookがピアツーピア支払いを導入したのは昨年の3月だった。これによってFacebookは、VenmoやPayPalなどの大手支払いサービスに対抗する立場を明らかにした。ユーザーは支払い用カード(Visa、Mastercard等)を登録し、Messenger内のボタンをタップすることで友達に送金することが可能で、手数料はかからない。

しかし、現在MessengerアプリのチャットUIには、スタンプやGIFや写真、音声メッセージ等、数多くの機能が満載されているため、支払いオプションは “more” オプションの奥深くに隠されている。

つまり多くのMessengerユーザーは、アプリに送金する機能があることに気付いていない。Facebookはこれを変える必要がある。そこで、メインアプリの力を借りて支払いサービスに光を当てることにした。同社はこれまでにも、ナビゲーションを利用して、Moments、イベント、グループ、ショップ、過去のこの日、Moves等、推進したいアプリへの誘導を行ってきた。

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ピアツーピア支払いは、Facebookが本格的支払い市場に進出するための第一歩にすぎない。ただし同社は、支払いビジネスそのものに参入するつもりはないと言っている ― 求めるのはリーチだ。昨年秋のWiredのインタビューで、前PayPal社長で現在Messengerチームを率いるDavid Marcusは、最終的にFacebookは、企業に手数料なしの支払い機能を提供にし、広告や紹介によって収益を上げたいと考えている、と語った。

しかし、消費者がFacebookを通じてお気に入りのEコマースサービスと取り引きするためには、まずFacebookに支払いカードを登録する必要がある…そして、第一ステップは、Messengerを使った支払いサービスの存在を知ることだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、Messengerのデザインを改訂

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今週、AndroidユーザーがMessengerアプリでSMSを使えるようになったニュースに続き、Facebookは今日(米国時間6/16)、モバイルメッセージングアプリで最近の会話を表示する以上のことを目指す、新しいデザインの発表した。画面のトップから、お気に入りの連絡先や友達の誕生日、”Active Now”等の新しいセクションへ行けるようになった。

Active Nowエリアでは、現在オンライン中のユーザーが、デスクトップ版のチャットサイドバーでお馴じみの、名前横のグリーンのドットで表示される。そして、”See All”ボタンを押すと、チャットできる相手を全員見ることができる。

Favorite[お気に入り]セクションには、Facebook曰く、最もよくメッセージを交わす相手が並び、こうした友達と新たに会話を始めるためのショートカットとして利用できる。

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以上の2つの追加はおそらく便利なのだろうが、誕生日セクションはあまり嬉しくない。みんなの誕生日は、既にFacebookで散々知らされているが、Messengerはそれを増やそうとしているようだ。もちろんFacebookがやりたい理由はわかる。友達の誕生日を祝うよう促すことで、人々がFacebookよりもモバイルメッセージを多く使うようになっている今、Messengerの利用を増やすことができるからだ。

新しいセクションへは、画面下の[Calls/通話][Group/グループ][People/友達][Me/パーソナル]の左にある[Home/ホーム]ボタンから行くことができる。

Facebookによると、こうした変更はMessengerでユーザーが「シンプルかつ簡単」に会話を始められるようにするためだと言う。しかし彼らはMessengerを単なる「受信箱」以上のものにしたいと考えている。今やMessengerは、ロボットの導入から、企業とチャットするためのツールとなるまで幅広く機能している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook Messengerに会話の内容を変えられるバグがあった(現在は修復済み)

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Facebook MessengerのAndroidアプリとデスクトップの(Web上の)Facebookチャットに、バグが発見された。このバグを悪用するとチャットのテキストや画像やリンクなどのデータを変えたり削除したりできる。それによりMessengerの9億人のユーザーの一部が、不正行為の脅威にさらされることになる。

バグを発見したセキュリティ企業Check Pointの研究者たちによると、このバグを利用して会話の内容を変えたり、マルウェアを広めたりできる。Androidアプリとデスクトップではチャットのコンテンツを変えることができるので、会話に参加している人たちが実際に言ってないことを言ってるようにもできる。また、リンクを書き換えて(それをクリックすると)ユーザーがマルウェアに汚染されるようにもできる。リンクが書き換えられていることが分からなければ、クリックしてしまう可能性はとても大きい。

すでに知られているマルウェアやフィッシングサイトについては、Facebookがそれらの送付を以前からブロックしていた。同社はそういう情報を、Threat Exchangeの上でセキュリティの研究者たちと共有している。それは、デベロッパーのためのソーシャルメディアプラットホームだ。でも、新しい、まだ知られていないマルウェアはこの関門をすり抜けるだろう。

会話に加わっている者だけがこのバグを悪用できるので、信頼できる友だちだけが相手なら、たぶん危険はない。バグがあるのはMessengerアプリと、ブラウザー上で利用するFacebook.comのチャットだけだから、Messenger.comなどMessengerの他のバージョンなら正しい会話ができる。チャットがいじられていることが分かっても、Messengerの他のバージョンの上なら元のテキトにアクセスできる。

Check Pointでプロダクトの脆弱性の調査を担当しているOded Vanunuが、声明文の中でこう述べている: “この脆弱性を悪用するとサイバー犯罪者たちがチャットのスレッドの全体を、被害者に気づかれることなく変えられる。さらにまずいことに、ハッカーが自動化テクニックを実装して長期間セキュリティ対策を出しぬき、チャットの書き換えを続けることもできる。このたびFacebookが迅速に対応し、ユーザーのセキュリティを守ったことを賞賛したい”。

Check Pointにこのバグを報告されたFacebookは、5月にMessengerにパッチを当てた。Facebookには以前からバグ報告報奨制度(bug bounty program)があり、セキュリティの研究者や善人のハッカーたちからの問題報告を奨励している。Facebookのスポークスパーソンによると、この制度は“きわめて価値があった”。

Facebookはこのバグをブログで説明し、会話の変更は恒久的ではなかった、と述べている。“アプリケーションがメッセージデータをサーバーから再取り出しすると、Android上でコンテンツが自動的に修復されることを確認した。したがってそれは、恒久的には変えられていない”、と。

この記事は6月7日午後1時のアップデートにより、Facebookのブログ記事の詳細と、バグのデモビデオが加えられた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

F8カンファレンスでFacebookが大々的にプッシュしたボットだが、ありのままに評価することが重要

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メジャープレイヤーがカンファレンスを開催するとメディアはしばらくそれに関する報道で埋まる。われわれはついつい、そのビジョンに釣り込まれてしまう。われわれの注意力が数日以上持続しないのがかえって幸いなぐらいだ。先週はFacebookがF8カンファレンスでビジョンを展開する番だった。FacebookはしゃにむにMessengerとMessengerボットを売り込もうとした

念のためにおさらいしておくと、FacebookのボットというのはMessenger上で作動するインターフェイスで、ある分野の自然言語を理解するようプログラムされている。各種企業やメディアがビジネス利用することが可能だ。会話できる機械といってももいい。一定の知能を備えており、学習することができる。使い込んでいくと個々のユーザーのニーズにより良く適合するようになる(少なくとも理論的にはそうなると期待されている)。

たいへん素晴らしい話のようだ。TechCrunchでも繰り返し取り上げた(私の記事も含まれている)。しかし私がいちばん気に入ったのは、Sarah Perez記者がカンファレンスで発表された3種類のMessengerボットを自身で試した記事だ。Sarahはボットの能力の低さにすっかりあきれていた。

Sarahが正しく指摘したとおり、ボット・テクノロジーはまだごく初期の段階にあり、あまり性急な期待をするべきではないのだろう。しかし先週のFacebookのように大々的なスケールでボットを売り込んだ場合、ユーザーはすぐさま役立つ機能を求めるのが普通だ。その期待に応えられないと新しいテクノロジーを好む貴重なアーリー・アダプターを失うリスクを冒すことになる。

私の抱いた大きな疑問はこうだ。Messengerボットは今後われわれの生活で中心的な地位を占めるようになるのだろうか? なるほど毎朝天気についてメッセージを送ってくれるボットは便利だろうが、それならiPhoneにインストールしてある天気予報アプリも同じ役割を果たしてくれる。しかも天気アプリの画像表示のほうがボットが送ってくるだらだらしたテキストよりはるかに分かりやすく、見た目もずっといい。

すべての情報をMessengerボットで得ようとすれば、友達や家族からの本当に重要なメッセージと紛れてしまうという事態が起きないだろうか? さらにはFacebookが「スポンサー・メッセージ」と呼ぶ広告メッセージの殺到を覚悟しなければならない。必要な会話スレッドを発見するためにメッセージの大群をかき分ける必要が生じるだろう。

Facebook Messengerは数あるチャット・クライアントの一つにすぎず、似たようなサービスは他にも多数ある。それらのライバルもやがてすべてがチャット・ボットを使うようになるのだろう。しかしMessengerのユーザー数は飛び抜けて多い。これまでもFacebookのユーザー数の多さが悪事を企む連中をたびたび惹きつけてきた。

いずれにせよ、現在のボットはコミュニケーションの手段としてまだ原始的な段階にある。長年の努力の結果アプリはきわめて機能が高くなり、使い勝手もスマートで見た目にも美しくなった。これに比べるとボットはインターネットから得られる情報が主としてテキスト・ベースだった時代へのひどい後退に見える。

チャットを多用するユーザーにとってはチャットの会話で用が足りるようになるのは便利だろう。一部のユーザーの間ではチャットの利用頻度が大きく上昇している。しかし、ある種の予測とは異なり、近い将来ボットがアプリを置き換えるようなことにはならないと思われる。

もちろんボットはアプリを消滅させないしウェブがなくなるなどという可能性もない。ボットはそもそもウェブやアプリとは別物だ。広告のチャンネルとしてもまったく異なる。Facebookがいかに大掛かりなキャンペーンを張ろうと、われわれはボットをあるがままに評価しなければならないだろう。

〔日本版〕記事中にリンクがある記事でPerez記者は「Facebookのチャット・ボットにはまだまだ改良が必要」と書いている。

Perez記者によれば、Springというアパレルショッピングのボットではシャツを探したにもかかわらず、3種類のシャツと1種類のTシャツ、セーターがそれぞれ推薦されたという。Ponchoという天気予報ボットはさらに悪く、「雨が降りそう?」と尋ねると「湿っていて温かい(Wet
and warm.)」と答えた。「『湿っている』というのは雨が降るという意味?」と尋ね返すとボットは「にゃーお」とネコの真似をするなど支離滅裂になった。CNNのニュースボットは全般的にややましだったが、アメリカ(U.S.)についての記事を要求したのに推薦されたのは「われわれ(us)」という単語を見出しに含む記事だった。筆頭には大昔に死んだ大物ギャングのマイヤー・ランスキーに関する記事が表示された。

Perez記者は「企業は顧客をひどく失望させるとそのユーザーを失う危険性がある」と書いている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebookのチャット機能MessengerがDropboxのファイル共有をサポート、ビデオのChat Heads表示も

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みなさまに、良いお知らせ。Facebook Messengerに新しい機能が二つ!

最初のは、今やどのメッセージングアプリもそうなりつつあるが、メール的な機能だ。誰かと会話しながら、そこへ、あなたのDropboxのファイルをポップアップできるのだ。

会話中に、”More”ボタンを押す…あのおとろしいBitmojiを入れるときみたいに。するとDropboxが表示されるから、ふつうにファイルやディレクトリ(a.k.a.フォルダ)をセレクトする。

写真やビデオならそのままチャットに表示され、そのほかはDropboxアプリへのリンクみたいになったり、あるいはデスクトップからシェアするときのようにWeb上の共有URLが表示される。つまりFacebookがあなたの秘密のPowerPointsやPDFなどをホストするのではなくて、リンクを提供するだけだ。

これでチャットにおけるDropboxの利用と共有がものすごく簡単になり、いろんなユースケースが広がるだろう。Facebookには2012年からGroupのファイル共有機能はある。本誌のライターJosh ConstineはDropboxについて、“もっと積極的な成長策を”、と言い続けてきたが、今回やっとD社も、彼の言葉に少し反応したようだ。

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お次は: ビデオチャットにこれからは、全画面ではなく“Chat Head”インタフェイスをずっと使うことができる。この円形の浮遊するビデオチャットインタフェイスは、Androidの場合、Facebookのチャットだけでなく、ほかのアプリを使ってるときでも出る。iOSでは、残念ながら、Messengerだけだけど。

この二つの新機能は数日後に可利用になる。アップデートに注意しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebook、Messengerのビジネス利用をプロモーション―ページに短縮URLとスキャン可能コード導入

Extensive series with shoppers and growers in a plant or flower nursery.  Multi-ethnic group includes Caucasians and Asian Americans.

Facebookは今日(米国時間4/7)、企業は運用するページ内から簡単にMessengerが利用できるようになると正式に発表した。

ビジネス向けのこの機能については昨日からユーザーの報告が相次いでいた。Facebookは企業がプラットフォームとしてさらに効果的に利用できるよう、専用のツールもリリースしている。これらのアップデートの一環としてFacebookページは企業ページ名がさらに多くのメンバーの目に触れるようにすると同時に、顧客が企業とチャットする手段を新たに2種類提供した。ひとつはMessengerリンクで、これは本質的には短縮URLだ。もうひとつはMessenger内に表示されスキャンできるコードだ。

Facebookの個人メンバー同様、Facebookページもfacebook.com/JaspersMarketのようなカスタムURLを持つことができる。こうしたいわゆ「バニティーURL」を設定しているビジネスの場合、ユーザー名は自動的にスラッシュの後が用いられる。つまり@JaspersMarketとなる。

設定されたユーザー名は企業のFacebookページのトップ、タイトルの直下に@マーク付で大きく表示される。短縮URLをまだ作っていないページの場合は、新しくユーザー名を作る必要がある。また以前あまり注意を払わず短縮URLを作ってしまったページは覚えやすい適切なURLに変更する必要があるだろう。

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近く実施されるこのアップデートはFacebookが顧客とビジネスを緊密に結びつけるプラットフォームとなるという戦略的なビジョンを実現する一環とみられるが、そうであれページの運営者にとってはユーザー名の選択は非常に重要なものとなる。ビジネスの内容を効果的に表示するユーザー名の登録を巡って、ドメイン名の登録で見られたような先陣争いが起きるかもしれない。

Facebookによれば新機能は「向こう数週間のうちに利用可能になる」という。これと同時にMessenger Linksと呼ばれる短縮URLとCodesと呼ばれるスキャン可能なコードも提供される。

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Messenger Linksは上記のように、ユーザーが簡単に記憶可能な短縮URLで、これがページのユーザー名を兼ねる。設定にはFacebook独自のURL短縮メカニズムが用いられる。フォーマットは“m.me/username”だ。ユーザーが短縮URLをクリックすると即座にMessengerで企業とチャットを始めることが可能になる。.TechCrunchが今年に入ってFacebookが新機能を開発中だというニュースを報じた。

Messenger Codesも目的はユーザーと企業のチャットの開始だが、方法が異なっている。Messengerに表示されるのはスマートフォンのカメラでスキャン可能なQRコードに似たコードだ。コードをスキャンして新たな友達をネットワークに加えるという手法は最初にSnapchatが採用し、非常にポピュラーになった。Facebookもこの手法を採用しようとしている。

ただし、今回Facebook Codesが提供されるのは企業ユーザーだ。コードも本質はURLなので、Facebookは「広告や自社ウェブサイトなどオンラインのあらゆる方面で利用可能」だとしている。Messenger Codeの画像はPageの受信トレイを通じてダウンロードできる。

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ただし、スキャン可能なコードも短縮URLもビジネス利以外に広い応用範囲がある。Facebookは「Messengerの新機能は、将来は一般ユーザーにもアクセス可能になる」とあまり目立たない形で予告している。これは論理的にいって当然考えられる次の段階だ。手間をかけてこの機能を開発した以上、利用を企業ユースに限るのは理屈に合わない。ビジネス・ユーザーにページに注目させるというのが当面の主要なテーマだというにすぎないだろう。

FacebookのMessengerプロダクトの責任者、David Marcusのブログによれば、「企業同様に一般ユーザーもLinks(短縮UR)とCodes(スキャン可能コード)を持つことになる」としている。

Marcusはまた「Messengerの月間アクティブ・ユーザーは9億人であり、企業とユーザーの間でやり取りされるメッセージの数は毎月10億に上る」としている。

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Facebookはブログの最後に「企業は近く“Messenger Greetings”をカスタマイズできるようになる」と書いている。この「Messengernのあいさつ」というのは企業がユーザーとチャットするとき、本文メッセージの前に挿入される企業の短い自己紹介文だ。企業はテキスト中に顧客に知らせておきたい重要情報も含めることができるようになる。

Facebookがビジネス・ユーザー向けにカスタマイズ機能を提供するのはこれが初めてではない。われわれも昨年報じたとおり、Facebookはi「保存済みの返信」という機能をリリースしている〔ページの管理者はテンプレートを自由に編集し、保存、利用できる〕。【略】

FacebookによるMessenger機能の強化は、ソーシャル化にあたって多くのユーザーがスマートフォン上で長い時間を過ごし、リアルタイムのチャットアプリを利用する傾向が強まっているトレンドに対応したものだろう。しkし企業の多くはまだMessengerあまり使っておらず、従来どおりページの利用に力をいれている。しかし新しいツールが「向こう数週間」のうちに公開されれば、企業ユーザーはFacebookのモバイル・メッセージ・アプリの利用に真剣に取り組む必要があることに気づくはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Facebook、Android版Messengerアプリをマテリアルデザインに変更

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今年に入って複数記事が、Facebook MessengerのAndroid端末用アプリの改訂について書いていたが、Facebookは今日、新しいマテリアルデザインスタイルのMessengerを全世界のAndroidユーザーに同時公開した。アップデートされたアプリは明るいブルーのナビゲーションバーがトップに置かれ、チャット、グループ、設定、その他のボタンがある。一方画面下端にあった新規チャット、検索、通話のためのボタンに代わって、新たなフローティングアクションボタンが画面右下に置かれている。

このボタンを押すと、検索、連絡先の追加、通話、メッセージ作成等のよく使う機能が利用できる。

マテリアルデザインは、Googleが2014年に初めて導入したデザイン言語だ。その思想は、派手な色と洗練されたモーショングラフィックやアニメーション、空白の意識的な利用等のガイドラインを通じて、Androidアプリに共通のルック&フィールを与えようとするものだ。

もっとも、Android版Messengerの改訂自体はさほど劇的ではなく、エンドユーザーにとって新たな機能や使い方が提供されるものではない。稀にしか使わないMessengerユーザーなら気付かないくらいの微妙な変更を加えたビジュアル改訂だ。

このアップデートを最初に発表したのはFacebookのMessenger責任者、David Marcusだった。

なぜこれほど時間を要したかについて彼は:「世界で何億人もの人々が使う重要アプリのデザイン変更は、どんなものであれ頭が痛くなるほど大変なので、この進化を全員に確実に届けられるよう慎重を期した」と答えた。

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Marcusは、自らの投稿へのコメントで、このアップデートは今日これから全ユーザーがダウンロード可能であることを正式に確認した。

Facebookは今日のニュースに先立ってテスト版を配信していたため、一部のAndroidユーザーはすでにアップデートを受け取っている。1月から2月のリーク記事はデザイン変更が行われていることを指摘していたが、いつユーザーがアップデートを受けられるかは不明だった。

下の画像は現行バージョンのMessengerで、下端にブルーのバーが、上端のナビゲーションには白の背景が見えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ひとつのデバイス上に複数のFacebook Messengerのアカウントを置けるようになった…最初はAndroidのみ

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子どものいる家庭では、子どもたちはFacebook Messengerを使って、Minecraftやバブルガムロックや、そのほか、今はやりのものについて、友だちと話しているだろう。詳しくは知らない。今28歳のぼくは、流行に関して、今の子どもたちから100万年後れていることは確実だ。

夜、自分のスマートフォンで子どもたちにFacebook Messengerを使わせてやるのは、まあ良い。でも、まだまだ子どもたちに自分のスマートフォンを持たせるのは早い、と思ったらどうするか。

そこでFacebookは、そんなご家庭のために、一つのデバイス上に複数のMessengerアカウントを置けるようにした。

Facebookの柔軟性ある設計では、それらの各アカウントが個別のパスワードを持ってもよいし、逆に、パスワードなしにしてもよい。

たとえば、子どもたちがおかしなことや、良くないことを話して盛り上がっているか、心配なら、パスワードなしにしておいて、ときどきチェックできる。また親のアカウントは、ロックして、子どもたちにアクセスできないようにするとよい。ヤバイものを、見られないためにも。

あるいは、ルームメイトとタブレットを共有しているなら、各人のアカウントをロックしておき、それぞれがまるで自分だけのタブレットようにFacebook Messengerを使える。そのとき、他のアカウントの人は、自分に来た通知の数は分かる。

最初にこの機能に気づいたときは一週間前で、まだテスト中だった。今は一般公開されて、誰もが使える。ただし、今のところはAndroidだけだから、iPadを共有している人はだめだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ウォンテッドリー、社内向けグループチャット「Sync」の法人利用を早くも無料に

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ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーが1月から提供している社内向けグループチャット「Sync」。サービスローンチから1カ月のSyncだが、法人向けのプランの完全無料化を発表した(当初は無料プラン以外に月額で600円、1200円のプランを用意していた)。あわせて、チーム機能とクラウドサービス連携機能の提供を開始した。

チーム機能を使えば、特定のプロジェクトなどに参加するメンバーに限定したチーム(グループ)でのチャットが可能。またクラウドサービス連携機能では、Google Docs、Dropbox、Evernoteと連携。各サービスの共有用URLをSync上に展開すれば、URLをクリックする前に内容が自動展開され確認できるという。

「ローンチ1カ月で無料化」の意図は?

法人向けサービスをローンチ1カ月で無料化するというのもあまり聞く話ではない。良かれ悪かれ当初の予定とは異なる状況になっているのではないかと想像するのだけれども、ウォンテッドリーCTOの川崎禎紀氏は「無料にすることで、Syncを利用する企業やユーザーを増やし、Wantedlyをよりアクティブに使ってもらうことが、中長期的にみてプラットフォーム全体の価値を高めると判断した」としている。

とはいえこの無料化の背景にはビジネス向けチャットツールの市場の過熱ぶりもあると見ていいんじゃないだろうか。SlackやChatWork、さらにはFacebook MessengerやLINEといった本来コンシュマー向けに提供されているツールまで、ビジネス領域で活躍するチャットツールの競争は激しくなるばかり。最後発のプロダクトとして有料のままサービスの差別化をするのが難しいと判断したとしてもおかしくはない。

川崎氏は「Wantedly Admin(Wantedlyの法人向け採用支援サービス、要はもともとのWantedlyの法人ビジネスだ)を利用している企業にはスタートアップも多い。有料の社内向けチャットサービスを使わずに済むよう支援したいという点もある」とも語っていた。この言葉をそのまま捉えるのであれば、単体でのマネタイズからWantedly全体での満足度向上のためにビジネス的にはピボットしたとも考えられる。補足しておくが、僕はクローズドベータ版のSyncを利用した経験がある。今回グループチャット機能も実装されたことで、ユーザー体験だけで言えば決して先行サービスと大きな差が付くモノではないと思っている。

Syncのユーザー数は非公開(サイト上では「1万5000社が利用する」となっているが、これはあくまでWantedly Adminの利用企業数だ)。「Wantedly全体と比較するとまだ少ない数字だが、チャットサービス特性もあってよりアクティブかつ継続的に使っているユーザーが多い。3分の1はWantedlyを利用しておらず、NPOや、社労士事務所、学生団体、フリーランスの集団など今までリーチ出来ていなかった属性が増えているのを実感している」(川崎氏)。今後はセキュリティ面やアカウント管理機能を強化するなど、大企業も含めた利用を促すという。

ビジネス向けツールの口コミサイトも

またウォンテッドリーでは2月12日に新サービス「Wantedly Tools」をローンチしている。同サービスはコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールなど、主にビジネス用途のツールやシステムを紹介しあう口コミサイト。Wantedlyにアカウントを持つ企業が利用するツールの情報を投稿している。

投稿は1プロダクトにつき数百件というものもあるようだ。その規模はさておき、ビジネスツールに特化した「Product Hunt」といった様相を呈しており、プロダクトを比較して導入したいユーザーなどには参考になる情報も多いと思う。たとえばコミュニケーションツールのカテゴリでは、「Sync」導入企業の意見も読むことができる。

Wantedly ツール

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“非エンジニア向けSlack”を開発するOneteam、ニッセイ・キャピタルから約2億円の資金調達

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非エンジニア向けのコミュニケーションツールを開発するOneteam。2015年5月にサイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達を実施した際、プロダクトの一部の機能のみを提供していた同社が間もなくサービスを一般公開するという。それに先かげて1月26日、同社はニッセイ・キャピタルを引受先とした総額約2億円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。今後は人材の強化や東南アジア地域を中心としたマーケティングを強化する。

Oneteamが開発するのはビジネス向けのコミュニケーションツール「Oneteam」。「各トピックに紐づくリアルタイムチャット」「各種クラウドサービスの連携と横断検索機能」の2点が大きな特徴だという。

僕らが取材などでコミュニケーションをとるスタートアップの話を聞くと、多くが(主に開発時の)コミュニケーションツールとしてSlackやChatWorkを使ってるのだけれども、Oneteamは冒頭でうたったように非エンジニア向けのコミュニケーションツールだ。トピックごとにリアルタイムチャットが可能な構造のため、ほかのコミュニケーションツールに比べてストレスなく履歴を追うことができるのだという。

一方で五月雨式にメッセをやりとりできるSlack等は、着席してリアルタイムに内容を確認できるエンジニアには最適であり、競合ではなく想定ユーザーが違うサービスというのが同社の認識だ。そういえば以前の取材で、Oneteam代表取締役の佐々木陽氏は、「非エンジニア向けの、GithubとSlackを組み合わせたようなツール」といった説明をしていた。

コンセプトは「手のひらにチームを持ち歩く」。コミュニケーション機能だけでなく、チームを知るプロフィール共有機能なども備えている。

同社は2015年2月の設立。サイバーエージェント・ベンチャーズから約6000万円の資金を調達してサービスを開発。東南アジア地域をターゲットに提供(プロフィール共有機能を「Profike Book」として切り出して先行リリース。利用企業は800社・海外比率は85%だという)してきた。2016年1月からは一部企業にOneteamを試験的に提供開始。2月中にもオープンベータ版として公開する予定だという。

「Dear」はLINEとTwitterの“いいとこどり”を実現したコミュニケーションアプリ

アプリアイコン毎日一緒にいるような友人のことを「いつものメンバー」を略して「いつめん」なんて呼ぶ若者言葉もあるようだが、そんな「いつめん専用」をうたうコミュニケーションアプリがREVENTIVEの「Dear(ディアー)」だ。利用は無料。iOSおよびAndroid向けにアプリをリリースしている。

Dearではクラスやサークル、部活など、特定の属性の友人に限定した「グループ」をいくつでも作成できる(テーマカラーは6種類から選択可能)。作成したグループのタイムラインは、左右にスワイプすることで切り替え可能。グループはその名称とIDを設定して作成し、IDを元にユーザーを検索して、招待していく。すでにあるグループを検索して参加申請をすることも可能だ。

各グループでは画面左右にあるボタンを使って、即時性の高いコミュニケーションを目的とした「チャット」と、独り言や状況報告をタイムラインに投稿する「つぶやき」のそれぞれを利用できる。なお、UI/UXの設計はデザイン特化のスタートアップであるオハコが担当した。

チャットとつぶやき、1つのアプリで2つのインターフェースを持つ理由が正直分からなかったのだが、REVENTIVE代表取締役の水田大輔氏いわく、中高生は「LINEでチャット」「鍵付きのTwitterアカウントでLINEと同じメンバー向けにツイート」という使い分けをしていることが多いとヒアリングして分かったのだという。Twitterのアカウントは、趣味や雑談などテーマによって複数運用することも少なくない。このを使い方を1つのアプリで実現しようとしたのがDearだ。

「仲良しな友人であっても、どんな内容も同じ場所に投稿するわけでない。Dearでは、そんな中高生のLINEとTwitterの使い方を1つのアプリにまとめている。さまざまなテーマ、グループを横断したコミュニケーションを作っていく」(水田氏)

REVENTIVEは2011年に京都で設立されたスタートアップ。当初はクローズドSNSの「Close」を提供していた。2013年にミクシイ、ディー・エヌ・エー(DeNA)などから6000万円の資金を調達。2015年にもDeNAほか金融機関3社から5000万円の調達を調達。現在は拠点を東京に移し、このDearの開発に注力している。

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1つのグループに対してTwitter的なタイムライン投稿(左)とLINE的なチャット投稿(右)が可能な「Dear」

FacebookがMac版Messengerアプリを作っていることを示す証拠写真

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TechCrunchは、Facebookが未公開のMac版Facebook Messengerを作っていることを示す証拠写真を入手した。下の写真はFacebook社員がアプリを使っているところだ。

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Facebook社員がMessenger For Macを使っているところ。情報筋よりTechCrunchが入手

Mac版の公式Facebook Messengerアプリを公開することによって、人々はパソコン上でいつでも簡単にチャットできるようになる。友達にテキストを送るためにウェブブラウザーのたくさんのタブの中から探す代わりに、専用のMessengerデスクトップアプリがあれば、すぐにドックから取り出してアクセスできる。

Facebook Messenger DevelopmentFacebookは声明あるいはコメントの提供を拒んでおり「当社は噂や憶測に関するコメントをしない」と私に言った。しかし、これは定型の返信文であり、デベロッパーがチャットボットをつくるための秘密のChat SDKを作った時も同じだった。

Facebookでチャットする人か増えれば増えるほど、同社のファミリーアプリを使う回数が増える。中でもニュースフィードはFacebookが広告で稼ぐ場所だ。

メッセージはモバイルの未来だ。Facebook Messenger経由ですぐにつながる人が増えれば、使う端末によらず誰にとってもアプリの価値が高まる。

MessengerをFacebookから切り離すことで、ユーザーがFacebookの広告を簡単に避けられるようになる可能性もある。しかし、それはFacebookがチャットを支配する戦争に勝つチャンスを広げるために、買って出る犠牲だ。そもそもFacebookは、すでにモバイルでニュースフィードからメッセージを切り離している。

デスクトップへの侵略

Facebookはウェブから生まれ、モバイルで広く実験を重ねてきたが、デスクトップに力を注いだことはなかった。

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今をはるか遡る2011年、FacebookはPCとMacのアプリを作るためのデスクトップソフトウェアエンジニアを募集した。1年後、Facebook Messenger For Windowsアプリの早期テスタ利用者がダウンロードリンクをリークしたため、Facebookはデスクトップアプリを急遽公開することになった。

その後の2年間、Facebookはアプリを殆ど無視していたかのようだった。そして2014年3月、Facebookはこれを終了し、「残念ながら、Facebook Messenger for Windowsのサポートを中止し、2014年3月1日をもって動作を終了する」とユーザーに伝えた。

Unofficial Facebook Messenger For Desktop app

非公式のデスクトップ版Facebook Messengerアプリ

以来、Facebookはデスクトップ用ソフトウェアを提供していない。2015年4月にFacebookは、Messenger.comという専用のブラウザーインターフェースを提供した。これは、ニュースフィードなど他のFacebook機能に邪魔されることなくチャットできるためのサイトとして作られた。

ブラウザーからの逃避

しかしデスクトップ版Messengerに対する要求は高い。何人ものハッカーが、非公式バージョンを開発しており、Messenger For DesktopやFBMacMessengerがある。

しかし私の情報源の目撃情報と写真によると、今回発見されたMessenger For Macアプリは、それらの非公式アプリとは別物だ。報告によると、社員が使っていたアプリはアプリドックのアイコンにMessengerロゴがあり、メニューバーにMessengerと書かれていた。

Facebook Messenger For Mac Tab Bar

左下隅にモバイルと同じMessengerタブバーが見える

この粗い拡大写真で見るのは難しいが、Facebook社員が作っている公式版には、左下に公式iOSモバイルアプリと同じナビゲーションタブのオプションとして、Recent、Groups、People、Settingなどが見える。非公式版にはこのタブバーがない。さらに私の情報源は、この社員がFacebookの社内ポータルとVPNにログインしていたことも確認しており、未公開の公式Mac版Messengerアプリであることをさらに裏付けている。

Facebookが、ユーザーにウェブサイトの代わりにデスクトップソフトウェアを使ってチャットすることを強制することは、考えにくい。FacebookがいつMessenger for Macを公開するのか、そもそも公開するのかどうかもわかっていない。同社がアプリを開発して内部でテストし、最終的に出荷しないことはしょっちゅうだ。しかしこのアプリは賢明な選択のように思える。Slackは、人々がメッセージング専用デスクトップアプリを好むことを証明した。アプリはFacebookがGoogle、WeChat、Line、Kik、Kakao Talkなどのライバルを蹴落とす助けになるかもしれない。

ブラウザータブの混沌から逃げ出すことは、Facebookにとって有利に働く。最近同社は、Google Chromeブラウザーのデスクトップ通知機能を統合し、Facebookのアクティビティーに関するアラートを個別のミニウィンドウで表示できるようにした。これは、無数のタブに埋もれがちなFacebookの通知を、素早く見て反応するために非常に便利であると私は感じた。

Messengerは、チェックしに行くようなウェブサイトではない。これは1日を通じて使い続けるコミュニケーションツールだ。Facebookタブを探したり、ウィンドウを表にだすために手間取ることは、コミュニケーションの摩擦を取り除きたいFacebookの目標に反する。モバイルのMessengerアプリをFacebookが切り離す前、チャットがメインアプリの奥深く埋もれていたのと同じように、今のデスクトップではブラウザーの中に埋もれている。しかし、Messenger For Macは、チャットを浮かび上がらせる可能性を持っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ウォンテッドリーがビジネス向けのチャットアプリ「Sync メッセンジャー」をリリース

Sync メッセンジャー

ビジネスSNS「Wantedly」を提供するウォンテッドリーが、ステルスでサービスを展開していたグループチャットサービス「Sync メッセンジャー」の正式リリースを発表した。ブラウザで利用できるウェブ版のほか、iPhone、Android、Mac、Windows向けにアプリも提供している。

Sync メッセンジャーは、社内外のビジネスコミュニケーションに特化したチャットサービスだ。料金無料のフリー版から、月額600円のプロ版、月額1200円のビジネス版と3つのラインアップを用意する。テキストの冒頭に「@」とユーザー名を付け、特定ユーザーに名指しでメッセージを送信できるほか、チャット内容の全文検索(プロ版以上で提供)、保存期間無期限のファイル共有(プランにより容量は変化)、URLやQRコードを利用した招待機能などを備える。デバイス間の同期もしており、サービスを各デバイスで立ち上げた際には、どこまでが既読で、どこからが未読なのかといった表示などもしてくれる。アカウントはWantedlyと連携しており、名前に加えて、会社名や役職、学歴などから知り合いを検索することも可能になっている。

これまで採用に特化したビジネスSNSを展開してきたウォンテッドリーがなぜビジネスチャットを作ったのか? 同社は「シゴトでココロオドル人を増やす」をミッションに掲げているが、このミッション実現のために、「働くすべての人のインフラになる事を目指し事業展開している」のだそうだ。そのための施策として、2015年4月には人脈管理機能「Sync サーチ」を提供しているほか、11月にはAPIの公開も行っている。今回のサービス提供もその延長線上の施策となる。

すでにSlackChatWorkTalknoteのようなビジネスチャットサービスは存在しており、ビジネスシーンでメールや電話に代わるコミュニケーション手段としてその重要性を高めている。ウォンテッドリーでもこの点に注目。また「Facebook メッセンジャーやLINEなどの既存のSNS では、公私混同が起こりやすく、職場でのSNS ハラスメントなどの問題も引き起こしている。調査(自社ユーザー399人を対象にしたもの)によると、半数近くの人がビジネスのやり取りをFacebook メッセンジャーやLINEで行うのに抵抗を感じている」(同社)といった課題があったことからプロダクトの提供に至ったとしている。

モバイルのトップアプリは相変わらずFacebook、今年はMessengerが急成長: Nielsenの合衆国調査より

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今週出たNielsenの調査報告書によると、合衆国のスマートフォンにインストールされているアプリのトップ(ユニークユーザ数)は、今年もFacebookで、今年急成長したのはメッセージングアプリだった。公開的なソーシャルネットワーキングからプライベートなコミュニケーションへの移行を見抜いていたFacebookは、2014年の春に本体のアプリからチャットをなくして、ユーザをFacebook Messengerのインストールへと誘導した。その後の数か月、MessengerアプリはApp Storeでトップの座を独占し、2015年にも、前年比31%という、成長率だんとつのアプリだった。

2014年と2013年を比べると、Facebookが強力にプッシュする前とした後だから、前年比成長率は242%とめちゃくちゃ高い。今年Facebookは本体上の写真投稿をやめて、プライベートな写真共有アプリMomentsをプッシュしているが、それがMessengerと同じような成功を見るのかは、まだ分からない。

急成長アプリといえば、Apple Musicが前年比26%の上昇を見せた。ただしAppleの音楽ストリーミングサービスのローンチは今年の6月だから、Facebook Messengerと同列に論じることはできない。

アプリのユニークユーザ数のトップFacebookは、下図のように、1か月平均が1億2600万を超えている。前年比8%の伸びだが、前年もやはりトップだった。次位のYouTubeは1億に近く、前年比伸び率は5%だった。

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なお、Facebook自身の先月の発表では、全世界のモバイル月間ユーザが13億9000万、前年比伸び率23%、モバイルだけでなく全ユーザなら2015Q3の合衆国+カナダで月間アクティブユーザが2億1700万だ。

そのほかの上位アプリは、Google検索9500万、Google Play 8970万、Google Maps 7510万、Instagram 5540万、Apple Maps 4440万となる。Instagramは伸び率も23%と大きく、Apple Musicに迫る。

一方、モバイルのオペレーティングシステムの合衆国マーケットシェアは、Androidが52.6%で一位、次位はiOSの42.7%だ。Windows Phoneは3%弱、BlackBerryは0.7%とまだ頑張っている(下図)。

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モバイル(携帯電話)のスマートフォン率は、年初78%から9月には80%となった。

ここで繰り返すと、これらのデータはすべて合衆国オンリーであり、そしてNielsenの調査は3万名あまりのユーザを対象とするサンプル調査からの推計だ。その一部が、計測ソフトウェアを自分のデバイスにインストールしている。なお、サンプリングに際しては性別や年齢層などの特性の比率を、母集団のそれに合わせるようにしている。

合衆国に見られる、プライベートメッセージングとビデオストリーミングの優勢は、そのまま世界的な傾向でもあるだろう。たとえばApp Annieのデータによると、先月のダウンロード数では WhatsApp(1位), Facebook Messenger (3位), Snapchat(8位)であり、次いでビデオストリーミングアプリが上位に割り込んでいる。モバイルのデータサービスは、来年も値下げや無料サービスがあると思われるので、この傾向は続くだろう。FCCがそのサービスを禁じないかぎり

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Facebookは、Messengerアプリに「M」という名のパーソナルアシスタントを入れようとしている

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FacebookがMessenger用の「アシスタント」を開発しているという噂をいくつも聞いていたが(例えばこれ)、今日(米国時間8/26)それらをまとめた詳細情報を入手した。Facebookは、デジタルパーソナルアシスタントの分野でApple、Google、Microsoftと真正面から戦うつもりだ。

Facebook Messengerの責任者、David MarcusがFacebookの計画について書いている

今日われわれはMという新サービスのテストを開始した。MはMessengerの中にいるパーソナルデジタルアシスタントで、あなたに代わって情報を見つける仕事をこなしてくれる。背後では人間によって訓練、指揮された人工知能が動いている。

市場にある他のAIベースのアシスタントと異なり、Mは実際にユーザーの代わりに仕事を片付ける。品物を買ったり、愛する人にギフトを届けたり、レストランや旅行の日程や打ち合わせの予約もできる。

今はMを大規模なサービスとして作り上げる過程の始まりだ。しかし、Messengerを使う人々が様々な仕事をそこでこなすことによって、人生の大切なことにもっと時間を使えるようにするための大きな一歩だ。

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MarcusがFacebookに入社して以来、Messengerアプリの開発が光速モードに入ったことは間違いない。支払いにしろ、単独サイトにしろ、このサービスがはるかに注目を集めるようになった。

AppleにはSiri、GoogleにはGoogle Now、MicrosoftにはCortana、そしてFacebookにはM。彼らがやっているのは、ユーザーがサービスに与えたデータを利用して、システムがユーザーについて知っていることに基づいて、ユーザーを助けたり何かを薦めたりすることだ。Messengerの中にアシスタントを入れることは、驚くほど賢いやり方だ。なぜなら、ライバルたちが命令をしゃべることを要求するのに対して、人々はメッセージを打ち込むことに慣れているからだ。

1月に買収したWit.aiは、Marcusが言う「人間によって訓練、指揮された」という部分を担当する。

GoogleとAppleが人口知能の純粋な科学にこだわっているのに対して、Facebookはパーソナルアシスタントの開発に人海戦術を取り入れることを選んだ。

決して安くはない。もしFacebookがこの機能の提供範囲を拡大したければ、殆どの要求を自動的に処理できるようになるまで人間がAIを訓練するのを待つか、大枚をはたいてアシスタントをアシストする人員を大量に雇わなくてはならない。

展開は遅くなる可能性が高いが、正式なレビューにむけて今後も注目していく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Facebook、ウェブ版メッセンジャー専用サイトを公開(現在は英語版のみ、順次拡張)

ウェブでFacebookのメッセンジャーを使おうとすると、ニュースフィードに次々に表示される新しい投稿や通知に気が散りがちだ。そこでFacebookはウェブにもモバイル版同様の専用Messengerインターフェイスを作った。今日(米国時間4/8)、Messenger.comがメッセージ専用サイトとしてオープンした。英語版はすでに世界に公開されている。その他の言語のサポートも順次進められる。

もちろん今までどおりFacebook.com内から「メッセージ」を選択することもできるが、Messenger.comは仕事で頻繁にメッセージをやりとりする忙しいユーザーやメインサイトのソーシャル活動は嫌いだが友達とチャットはしたいというユーザーには大いに歓迎されるだろう。Facebookをしなくても世界中の相手と高音質通話ができるなどFacebookメッセージの全機能が使えるようになった。

Facebookの広報担当者は私の取材に対して「デスクトップ版にもメッセージ専用サイトを作ったのはモバイルのMessengerアプリとユーザー体験の共通化を図るためだ」と答えた。

Messenger Web

新しいMessengerサイトは、上のスクリーンショットのように、左側に既存のスレッドが並び、右側に大きなチャット・ウィンドウが表示される。 音声、ビデオ通話、スタンプ、写真の添付などモバイル版で利用できる機能はほとんどすべてデスクトップ版でも利用できる。

ただし現在、ボイス・メッセージの録音と送信、ウェブカメラからの写真の直接送信、新しいMessengerプラットフォームを利用したコンテンツ共有などはまだサポートされていない。 しかしモバイルの場合と同様、Messengerを本体から切り離すことによって、ユーザーに煩雑さを感じさせることを恐れずに他のインスタント・メッセージと競争するための機能の追加ができるようになった。

Messenger Notifications

新Messengerのもう一つの便利な機能はデスクトップへの通知機能だ。メッセージを受信すると小さな通知窓がポップアップするので、すぐにMessengerタブを開いて返信することができる。

Messenger.comのスタートはFacebookが買収したWhatsAppが1月にウェブ・インターフェイスをリリースしたことに連動するものだろう。Facebookのユーザーベースが急速にモバイル第一化し、チャットがユーザーの日常生活に組み込まれるに連れて、あらゆるプラットフォームで快適なメッセージ・インターフェイスを提供する必要性が高まっていた。

ではFacebookは将来、Messenger専用のデスクトップ・クライアントを開発するだろうか? 専用アプリなら、そうでなくても混雑したブラウザを経由せずに、ワンクリックでチャットが始められるので便利だ。可能性はあるだろう。

〔日本版〕Facebookの「設定」から主要言語を「英語」に変えただけでは新しいデスクトップ・メッセンジャーは利用できないもよう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

LINEに脆弱性、トーク内容などを閲覧される恐れ–修正版アプリは配信済み

LINEの手がけるメッセージアプリ「LINE」に脆弱性が発見された。

LINEは3月16日にその詳細を報告しており、問題を修正した最新版のアプリをすでに配信している(iOS版は3月4日から、Android版は3月10日から)。直近アプリのアップデートをしていないという読者は、早急にアップデートして欲しい。

今回発見された脆弱性は、悪意のある第三者が設置した無線LANに接続した際、LINEアプリ内の「その他」にあるページを開いたり、メッセージ・タイムラインに記載されたURLにアクセスしたりした場合に、LINE内のトーク内容・友だち一覧などのデータが取得・改ざんされる可能性があったというもの。

脆弱性はセキュリティ会社のスプラウトが発見。2月3日にJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)および情報処理推進機構(IPA)からLINEに報告があったという。

またそのほかにも、悪意のある第三者が友だち表示名に不正なプログラムを埋め込んだ状態で友だち申請をしてコードが実行されると、LINE内の情報が閲覧・改ざんされる可能性があるという脆弱性も指摘されたとのことだが、こちらは2月3日に修正を完了しているとのこと。


画像SNSのPinterestにメッセージ機能、LINEやFacebookとどう違う?

メッセンジャーサービスというと、まず「LINE」や「Facebook Messenger」あたりを思い浮かべる人は多いんじゃないだろうか。もちろん他にも「Snapchat」だって「WeChat」だって「カカオトーク」だってあるし、最近ではクローズドSNSとしてスタートした「Path」もメッセンジャーアプリ「Path Talk」をリリースしており、果たしてどのサービスで誰とコミュニケーションを取ればいいのか迷ってしまう。そんな中で今度は画像SNSの「Pinterest」が「メッセージ機能」をグローバルで同時に開始した。スマートフォンアプリとウェブのどちらからでも利用できる。またメッセンジャーが1つ増えるのか?とも思ったのだけれど、この機能は「友人関係ありき」の既存のサービスとは異なるのだとPinterest共同創業者でCCO(チーフクリエイティブオフィサー)のEvan Sharp氏は語る。

Pinterest共同創業者でCCOのEvan Sharp氏

国内ユーザーは半年で1.8倍に

まずPinterestについて改めて紹介しておくと、このサービスはお気に入りの画像をPin(ピン:ブックマーク)して、(コルクボードに写真をピンで留めるところから名付けられた)ボードと呼ぶスペースに保存できるサービスだ。ボード上にピンされた画像は、グリッドと呼ぶ、画面一面に画像が並ぶインターフェースで閲覧できる。Facebookアカウントでのログインが可能なので友人のボードをフォローすることもできるが、ボードをみて、同じような趣味趣向を持つユーザーをフォローしていって、ソーシャルグラフでなくインタレストグラフを作ることに主眼を置いている。

検索エンジンが「検索(Search)」によって「特定の答え(例えば東京とサンフランシスコの距離、といった1つの正解があるもの)」を提供するのであれば、Pinterestは1つの正解ではなく、様々な物事との出会いを通じていくつもの可能性を提供する「発見(Discovery)」のためのツールだそうだ。

2010年にサービスを開始しており、2012年には楽天が同社に出資。その後日本法人のピンタレスト・ジャパンを設立し、2013年11月には日本語版のサービスが始まった。日本法人代表取締役社長の定国直樹氏によると、日本語版開始から半年弱でユーザー数は1.8倍になっているそうだ。ユーザー数自体は非公開とのことだが、グローバルではこれまで7億5000万以上のボードに300億以上のピンが登録されている。また、トラフィックの75%はスマートフォンおよびタブレットによるものだという。米国の状況をお伝えすると、2014年5月に2億ドルという大型の資金調達を実施。現在は検索連動型の広告の導入も一部の企業限定で試験的に開始している。ちなみに日本のマネタイズについては現在具体的なスケジュールはなく、ここ1〜2年でまずユーザー拡大を進める。

新機能は「コンテンツありきであって、友人ありきではない」

ピンタレスト・ジャパン代表取締役社長の定国直樹氏

今回導入されたメッセージ機能は、2013年5月に導入された「友人にPinを紹介する」という機能を発展させたもので、10人以内のグループを作成して、メッセージを送受信したり、自分のPinやPinterest上での検索結果を共有したりできる。この機能によって、ユーザー間で「(Pinterest上での)発見」を共有したり、休暇の計画やリフォームのプランを相談するといった使い方ができるとPinterestは説明する。

確かに、「この機能のために友人とPinterestを利用する」というものではなくて、「普段からPinterest上にアイデアや好みのアイテムをPinしているユーザーにとって非常に価値がある」というものだ。Pinretestユーザーであれば、LINEやFacebook Messengerで逐一お気に入りのアイテムのURLを貼り付けて会話するよりはるかに効率よく情報を共有できる。これが冒頭でSharp氏が語っていた「友人関係ありき」のメッセンジャーとは異なる点だという。

繰り返しになるが、友人ではなくPinterestで同じプロジェクトを共有するユーザー同士のコミュニケーションでこそ最大の価値を見いだすことができる。逆に言うと、Pinterestを利用していないユーザーにどうやってその価値を理解してもらうかは課題になるのかもしれない(一応、FacebookやSMS経由で非Pinterestユーザーとも情報を共有できるそうだ)。

ちなみに競合について尋ねたところ、Sharp氏は「既存のスタートアップには(競合は)いない」とした上で、あらためて「コンテンツありきであって、友人ありきではない」と説明した。また国定氏も「Pinterestでやって欲しいのは『発見』と『実行』。これらをより早く、より深くするのがメッセージ機能」だとしている。


ウェブかモバイルか? Facebook、友達がどこでオンラインかを知らせる新機能をテスト中

Snapchatの話ではない。Facebookはメッセージング機能をさらに強化して、ステップアップをはかっている。現在同サービスは、新しいメッセージング機能として、友達が現在オンライン状態にあるかだけでなく、モバイルとデスクトップのどちらでFacebookを使っているかも知ることができる機能をテスト中だ。

従来は、ウェブまたはモバイルでオンライン、メッセンジャーアプリをインストールしているがオフライン、あるいは全くのオフライン、のいずれかだった。テスト中の新機能では、友達が「ウェブ」でオンラインなのか「モバイル」でオンラインなのかをFacebookが教えてくれる。

最初にこれを本誌に伝えてくれたのは、インドのブログ、Techlomediaのファウンダー、Deepanker Vermaで、彼の友達が最初に見つけたと言っていた。少々バグがあることも知らせてくれた。

本誌がFacebookに確認したところ、何かをテストしていることは認めた。「われわれは、友達がどこであなたのメッセージを受け取るかを、もっとわかるようにする機能をテストしている」と広報担当者は語り、もっと広く公開される際には知らせてくれると言っていた。

ではなぜ、Facebookはこの新機能をテストしているのだろうか。

友達がどんな種類のデバイスを使っているかに関する情報を与えるという発想は、エンタープライズ向けに作られたメッセージングサービスの時代を思い出させる。IT企業は「統一コミュニケーション」を旗印に、モバイル・メッセージングとデスクトップ・メッセージングのアプリケーションとサービスをシームレスに統合する方法を作っていた ― その結果利用者は常につながっていることになり、自分の送るメッセージがどこに届けられるかも知っていた。

この種の要件は、両者共ほぼ常時接続しているサービスや、モバイルが十分に強力でデスクトップからのアクセスが不要な時代には必須ではないが、この情報を知ることの意味はわかるだろう。

今やスマートフォンは、機能においてどんどんコンピューター化しているが(そして完全に置換えるものも多い)、未だにデスクトップにいるかモバイル機器を使っているかによって、ユーザーの対話方法は変わってくる。モバイル利用中の人は、返信が短いことが多く、移動中はすぐに返信する可能性が低いだろう。デスクトップのユーザーは、腰かけていることが多いので、リンクやメディアを含め長いメッセージを読み、それに返信する時間がある可能性が高い。

Facebookは、既にこうした情報の一部を別の形で提供している。現在、あるユーザーがモバイル端末からメッセージを送ると、受信者はそのメッセージに関する詳しい情報を見ることができる ― 人によっては見られたくない情報のこともある。ステータスウィンドウに「モバイル」または「デスクトップ」と表示されることによって、メッセージがどこから来たかがわかる。人はレスポンスを早くもらえると思うと、メッセージを送りたくなる傾向があるので、送信頻度が増えるかもしれない。新たな状態インジケーターによって、誰かが返信準備OKかどうかが、より明確になる。

Snapchat、Whatsapp、LINEなどのサービスは、月間アクティブユーザー数においては未だにFacebookのはるか後方にいるものの、Facebookは現在、別のレースで先を急いでいるようにみえる:マインドシェア・レースだ。

昨日(米国時間11/17)NY Timesが指摘していたように、SnapchatがFacebookの買収提案を断わったことを伝える報道は、Facebookがかつての威信を失いかけているかもしれないことを意味している。そして、一部の起業家や、おそらく投資家は、対話型コミュニケーションによってFacebookが取って代わられる日が来ることを信じているだろう(他の兆候:Facebookのティーンの利用が減少し、TwitterやPinterestなど他のネットワークが伸びている)。

その意味で、ユーザーの目を引きサービスの利用を増やすために、簡単な機能を追加し続ける努力は過小評価できない。、

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(翻訳:Nob Takahashi)


この夏、Blackberryメッセンジャー(BBM)アプリがiOSとAndroidに登場する

今日(米国時間5/14)開催されたBlackBerry LiveカンファレンスでCEOのThorsten HeinsはBlackBerryメッセンジャー(BBM)がこの夏、AndroidとiOSから利用可能になると発表した。BlackBerryの最大の強みはメッセンジャー機能にある。最新バージョンのBB10のユーザーは世界に文字通り数億人もいることを考えると、この動きの影響は非常に大きい。

「われわれには自信がある。 BB10プラットフォームが世界中のユーザーから圧倒的な支持を受けている今こそ、BBMをサービスとして独立させるべきだと考えた」とHeinsは説明した。

Android版、iOS版ともアプリは無料だ。他のメッセンジャー・アプリ同様、スタンドアローンでiOS 6およびIce Cream Sandwichが必要とされる。

当初はメッセージとグループ機能だけが提供されるが、Heinsはそれ以外の画面共有、ボイスチャット、発表されたばかりのBBMチャンネルなどの機能もやがてAndroid版、iOS版に移植されると約束した。.

「われわれはBBMプラットフォームをこれまでになく強化する」とHeinsは誇らしげに断言した。 今回の動きはBlackBerryにしては珍しい大胆なものだ。

どうやらBlackBerryもようやく目を覚まし始めたようだ。Blackberryは一時のようなモバイル市場のリーダーではない。生き残りのためには、AndroidとiOSという現在の市場の覇者と新たな関係を構築できるかがカギとなる。BBMをAndroidとiOSに提供するというのは正しい方向への大きな一歩だ。BlackBerryは生き残ることができるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+