PayPayが新施策、10月4日〜22日はヒートテック1枚買うともう1枚無料

コード決済サービスを提供しているソフトバンク系のPayPayは9月5日、PayPayのサービス開始から1周年を記念した「PayPayでのお支払いでヒートテックを1枚買うともう1枚無料キャンペーン」を実施する。期間は10月4日~22日。キャンペーンに参加するには、ユニクロとPayPayのスマートフォンアプリが必要となる。もちろん、ユニクロの会員登録も必要だ。

もう1枚のヒートテックをもらうには、税別990円のヒートテックインナー2枚をレジに持参して、キャンペーン期間中にユニクロアプリに配信される専用クーポンを見せたうえでPayPayで決済すればいい。これで1枚ぶんが無料になる。税別790円の子供向けのヒートテックインナー2枚でもOKだ。ただし、同じ金額のヒートテックインナー2枚を選ぶ必要があるため、通常のヒートテックインナー1枚と子供用のヒートテックインナー1枚のPayPay決済は対象外となる。

ユニクロでは、8月8日から国内124店舗でPayPayに対応し、その後も対応店舗を増やしている。現在は、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県の1都1府5県の一部店舗で利用可能だ。

ユニクロでは3月にauと共同で、三太郎の日(3月3日、13日、23日)にエアリズムを1枚無料でもらえるキャンペーンを実施したことが記憶に新しいが、PayPayが特定の店舗の特定の商品に絞ってキャンペーンを実施するのは珍しい。今回の1枚無料キャンペーンは、ユニクロ側では商品の売上と訴求の両方につながり、PayPayではコード決済を体験してもらう機会を増やせるので、宣伝効果としては期待できそうだ。今後、同様の施策が広まるのではないか。

PayPayで0.5%還元の公共料金支払いが可能に、次の目標は各種税金払いか

QR/バーコード決済サービスを提供しているPayPayは9月2日、公共料金のPayPay決済が可能になったことを明らかにした。具体的には、東京ガス、東京電力、東京都水道局、広島ガス、中国電力、九州電力の料金をPayPayで支払える。PayPayを利用すると決済金額の0.5%ぶんがPayPayボーナスとして還元される。なお、電気やガスの自由化によって参入した新規業者については、現在ところ対象外なのは残念。

電気やガス、水道料金の支払いに、金融機関の口座からの自動振替やクレジットカード決済を選んでない場合、各社から送付されてくる支払い通知書をコンビニなどに持って行って支払う必要があったが、PayPayを使えば通知書に記載されているバーコードを読み取って自宅などでいつでも即座に支払いを完了させることができる。

公共料金の支払いはすでにLINE Payが実現していた機能。PayPayは後発となるが、これまで同じソフトバンクグループのヤフーが「Yahoo!公金払い」で電気やガス、水道の料金支払いに対応してきたこともあり、全国展開のスピードは早い。9月30日には、Yahoo!マネーが対応していた全国各地の公共料金の支払いに対応する。10月以降は北海道ガスなども対応予定だ。

ちなみに、大手事業者が供給しているケースが多い電気やガスに比べ、水道は各自治体や広域連合がサービスを提供しており交渉すべき窓口の数が多い。そのため、相当な営業力を持っているか、たくさんの時間をかけないと、コード払いを実現することは難しい。今後、ほかのコード決済業者がLINE PayやPayPayに短期間で追従するのは厳しいのではないか。

さて、Yahoo!公金払いでは電気やガス、水道のほか、NHK受信料は固定資産税や住民税、自動車税をはじめとする各種税金の支払いにも対応いる。今後これらをPayPayで支払えるようになる確率は高いだろう。

ヤフーでは、Yahoo!ショッピングなどこれまでYahoo!系サービスのキャンペーンで付与されてきた期間固定TポイントをPayPayボーナスに切り替えたほか、オークションサービスの「ヤフオク!」の売上金をPayPay残高として受け取れるようにするなど、PayPayとの深化を進めてきた。

9月30日には「Yahoo!マネー」および「預金払い」に関する事業をPayPayに統合することも予定されている。これにより、預金払い用口座情報などのYahoo!マネーに登録済みの情報がPayPayへ引き継げるようになる。前述した税金以外にも支払いに関連するYahoo!のサービスはすべてPayPayに統合されていくのだろう。

コード決済払いではLINE Payの独壇場だった公共料金払いにPayPayが参入。今後、LINE Payと同様に税金などの支払いにPayPayが使えるようになれば、2大プレーヤーのポジションは揺るぎないモノになるだろう。

9月のキャッシュレス決済まとめ、とりあえずPayPayとJCB-QUICPayを併用

8月のキャッシュレス生活は、前半をメルペイ、後半をd払いで過ごせばOKだったが、9月は落ち着いている印象だ。9月2日以降に新キャンペーンが始まる可能性があるが、現時点で9月に利用すべきキャッシュレス決済をまとめておく。

10~14時でのスーパー利用はPayPayで5〜10%還元

PayPayが実施する月替わりの還元キャンペーン「ワクワクPayPay」の9月の内容は、
毎日10〜14時にスーパーマーケットで最大10%の還元が受けられるというもの。8月にキャンペーンに比べて開始時間1時間繰り上がり、実施時間が1時間伸びて4時間となった。

PayPayはスーパーマーケットでの利用に力を入れており、ここ最近だけでも西友やイトーヨーカドー、東急ストアなどの大手を取り込んでいる。なお還元が受けられるかどうかは店舗によって異なるので、事前にPayPayアプリで最寄り店舗が対象かどうかをチェックしておきたい。

毎週対応店舗が増えるのは更新が追いついていないが、PayPayはスーパーマーケットで強い

なお適用条件はほかのコード決済に比べると複雑なので注意してほしい。金融機関の口座もしくはYahoo!マネー、Yahoo!カードからチャージした場合は5%の還元を受けられるが、Yahoo!カード以外のクレジットカードからチャージした場合は0.5%しか還元を受けられない。

最大の還元を受けるには、PayPay残高を金融機関の口座やYahoo!マネーからチャージしつつ、月額498円のYahoo!プレミアム会員に入会、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用するという追加条件がある。この条件に適合すれば10%還元だ。

スーパー以外ではJCBのQUICPayで20%還元

各種コード決済サービスの9月のキャンペーンはまだ発表されていないので、いまとりあえず準備しておきたいのが、JCBカードを紐付けたQUICPay決済で受けられる20%還元キャンペーンへのエントリーだ。

対象となるのはJCBが発行したJCBカードを所持している利用者。カード裏面のカード発行元がJCBであればOK。もしくは、JCBの会員サイト「My JCB」に登録・ログインできるカードであればOKだ。発行元がわからない場合、キャンペーンサイトにアクセスして応募できるかどうかをチェックすればいい。なお、LINE PayのJCBプリペイドカードは残念ながら対象外となる。

実際に還元が受けられるのは、JCBカードを紐付けたApple PayやGoogle PayでのQUICPay支払いのみで、JCBカード自体を使った決済は対象外なので注意。このJCBのキャンペーンは8月16日から始まっているが、期間が12月15日までと長いので急いで使う要はない。12月15日までのキャンペーン期間中の利用金額を集計して、その金額に応じて20%還元、還元上限額1万円をキャッシュバックするいう内容だ。つまり、期間中にQUICPayで5万円ぶん使うと最大の還元を受けられることになる。

このキャンペーンの注目は家族会員のカードも対象になる点。夫婦の一方が家族カードを使っている場合、そちらのカードでも20%還元を受けられる。つまり、本会員カードと家族カードでそれぞれ5万円ぶん使えば、それぞれ1万円の還元を受けられるわけだ。

AMEXが使える店はカード一括払いで20%還元

アメリカン・エキスプレスのマークが付いたクレジットカードを持っている場合は、9月3日から9月30日まで実施される20%還元キャンペーンを活用しよう。こちらも事前エントリーが必要だが、上限額2000円の還元が受けられる。つまり、アメックスカードで1万円を使うと最大の還元となる。

上記8都道府県以外は「OTHER CITIES」から検索しよう

事前登録先着20万名限定で、対象店舗は全国3万5000店舗。対象店舗マップでは、北海道、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡、その他の都市(OTHER CITIES)で分類されているので、この8都道府県以外は「その他の都市」で調べよう。

対象店舗はめちゃくちゃ多い

注目は、アメックス以外が発行するアメックスブランドのクレジットカードにキャンペーンが適用される点。具体的には以下のとおり。残念ながら楽天カードが発行するアメックスカードは対象外だ。

  • アメリカン・エキスプレス・インターナショナル
  • クレディセゾン(提携するカード発行会社ならびにフランチャイジー会社を含む)
  • 三菱UFJニコス(提携するカード発行会社ならびにフランチャイジー会社を含む)
  • エムアイカード

クレディセゾンが対象なので、西友など発行できる年会費無料の「ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス」でも還元を受けられる。このカードを作っておけば、西友で毎日3%、月に3〜4日の特定日(土曜日が多い)で5%の還元が受けられるので、西友が近くにあるならぜひ作っておきたい。西友では9月からPayPayが使えるようになるので、通常はウォルマートアメックスカード、キャンペーン時はPayPayでの決済がお勧めだ。

関連記事:西友とサニーが9月からPayPay対応、キャンペーン併用で10%還元に

現時点では、PayPayを除くとJCBかアメックスのクレジットカードを所持していないと還元が受けられない狭き門だが、今後コード決済各社が新たなキャンペーンを打ち出してくる確率は高い。各種コード決済やクレジットカード、電子マネーは、10月に消費税が10%になった際に2020年6月まで実施される国による2%〜5%還元キャンペーンに利用できるため、いまのうちに認知を最大限に広めておく必要があるからだ。おそらく9月中旬ごろから大幅還元のキャンペーンが始まるのではないか。

セブン&アイ・ホールディングスの英断、イトーヨーカドーがついにPayPay対応へ

コード決済サービスを提供中のPayPayは8月26日、イトーヨーカドーの約150店舗の食料品売場レジ、ヨークマートの79店舗で9月1日からPayPayでの決済が可能になることを発表した。イトーヨーカドーとヨークマートでのQRコード決済サービスの導入は「PayPay」が初となる。

もちろん、イトーヨーカドーとヨークマートはPayPaが9月1日に実施する還元キャンペーン「ワクワクPayPay」の対象店舗となり、10時~14時の時間帯に決済すると決済金額の最大10%が還元される。

適用条件はほかのコード決済に比べると複雑なので注意してほしい。金融機関の口座もしくはYahoo!マネー、Yahoo!カードからチャージした場合は5%の還元を受けられるが、Yahoo!カード以外のクレジットカードからチャージした場合はたった0.5%しか還元が受けられない。この場合の1回の還元上限は500円、月の上限還元額は3万円。

なお、イトーヨーカドーとヨークマートの店内にはセブン銀行ATMが設置されており、このATMを使うことでPayPay残高に現金を1000円単位でチャージすることが可能だ。チャージの際にセブン銀行の口座は不要で、現金とPayPayアプリをインストールしたスマートフォンがあればOK。金融機関の口座やクレジットカードを連携させるチャージよりも簡単なので、シニア層にも訴求できるかもしれない。この場合の1回の還元上限も500円、月の上限還元額も3万円となる。

最大の還元を受けられるのは、5%還元の条件を満たした状態で、月額498円のYahoo!プレミアム会員に入っている場合か、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用している場合に限られる。この条件に適合すれば10%還元だ。この場合の1回の還元上限は1000円となるが、月の上限還元額は3万円。

イトーヨーカドーとヨークマートはセブン&アイ・ホールディングスのグループ会社。同社のグループ会社が7月にセブンーイレブンに導入した独自コード決済「7pay」は、セキュリティーの脆弱性から発生した一連の不手際により9月末での終了を余儀なくされてしまった。本来ならイトーヨーカドーやヨークマートに最初に導入されるQRコード決済導入は7Payだったはず。セブン&アイ・ホールディングスが悔しさかみしめながらPayPay対応を決めたのは想像に難くないが、今回の同社の決断は利用者にとっては有益だ。

東急ストアもPayPayで最大10%還元、消費税10%を前にソフトバンク包囲網が強固に

QR/バーコード決済サービスを提供しているPayPayは、東京急行電鉄(東急)沿線の東京と横浜、川崎を主な営業地域とするスーパーマーケットである東急ストア全84店舗でPayPayのQRコード決済が可能にしてなることを発表した。東急ストアでのコード決済の導入はPayPayが初。決済方式は、店舗側に設置されたQRコードを、ユーザーが読み込んで決済金額を入力する「ユーザースキャン方式」となる。

現在PayPayは「ワクワクPayPay」と呼ばれる月替わりの還元キャンペーンを実施中で、一定条件を満たせばスーパーマーケットやコンビニなどで8月は10〜20%、9月は5〜10%の還元を受けられる。還元対象となる時間帯は、8月が11〜14時、9月は10〜14時。専用ウェブサイトやアプリなどで事前エントリーする必要はない。なお東急ストアでは、9月からワクワクPayPayの対象となる。

適用条件はほかのコード決済に比べると複雑なので注意してほしい。金融機関の口座もしくはYahoo!マネー、Yahoo!カードからチャージした場合は5%の還元を受けられるが、Yahoo!カード以外のクレジットカードからチャージした場合はたった0.5%しか還元が受けられない。

最大の還元を受けられるのは、PayPay残高を金融機関の口座かYahoo!マネーからチャージしつつ、月額498円のYahoo!プレミアム会員に入っている場合か、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用している場合に限られる。この条件に適合すれば10%還元だ。

東急ストアには、200円の決済で1ポイント(1円相当)が貯まる「TOKYU POINT CARD」のほか、東急のクレジットカードの一部では100円の決済で1ポイント貯まるゴールドカードもあるが、諸条件を満たせば通常で3%の還元を受けられるPayPayのほうが割引率は高いので注目だ。

懸念点は、昨日PayPay対応が発表された西友と同様に、決済方式がユーザースキャン方式であること。決済がユーザースキャン方式の場合は店舗側の確認が必要なため、有人レジの利用が必須となるだろう。PayPayの導入によってレジがさらに混乱することが予想される。店舗側でユーザーのバーコードを読み込む「ストアスキャン方式」の早急な導入を期待したい。

西友とサニーが9月からPayPay対応、キャンペーン併用で10〜20%還元に

QR/バーコード決済サービスを提供しているPayPayは、9月1日からスーパーマーケットの西友とサニーの全331店舗でPayPayのQRコード決済が可能になることを発表した。両スーパーともコード決済の導入はPayPayが初。決済方式は、店舗側に設置されたQRコードを、ユーザーが読み込んで決済金額を入力する「ユーザースキャン方式」となる。

現在PayPayは「ワクワクPayPay」と呼ばれる月替わりの還元キャンペーンを実施中で、一定条件を満たせば10〜20%の還元を受けられる。9月もキャンペーンは続行され、11〜14時の間に西友やサニーでPayPayで決済すると還元が受けられる。専用ウェブサイトやアプリなどで事前エントリーする必要はない。

適用条件はほかのコード決済に比べると複雑なので注意してほしい。金融機関の口座もしくはYahoo!マネー、Yahoo!カードからチャージした場合は10%還元を受けられるが、Yahoo!カード以外のクレジットカードからチャージした場合はたった0.5%しか還元受けられない。また最大の20%還元を受けるには、PayPay残高を金融機関の口座かYahoo!マネーからチャージしつつ、月額498円のYahoo!プレミアム会員に入っている場合か、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用している場合に限られる。

西友では、年会費無料のクレジットカード「ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」を利用することで、毎日3%還元、毎月2〜4回の特定日(土曜が多い)には5%の還元を受けられるという最強カードがある。なお、この特定日は、通常のセゾンカードでの決済も5%オフになる。

新たな決済方法としてPayPayが加わることで、ウォルマートカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードなくても常時3%還元、キャンペーン期間中は10〜20%の還元が受けられることになる。クレジットカードを作りたくない・作れないユーザー層にはかなりのインパクトだ。

懸念点は、決済方式がユーザースキャン方式であること。西友は地域密着店舗が多く、時間帯によってはレジに大行列ができる。都市部では混雑回避のためにセルフレジの導入も進んでいるが、決済がユーザースキャン方式の場合は有人レジの利用が必須となる。ただでさえ混み合うレジがPayPay導入によってさらに混み合うことが予想される。店舗側でユーザーのバーコードを読み込む「ストアスキャン方式」の早急な導入を期待したい。

8月後半のコード決済はd払い一択から変化あり、1000円未満のセブン決済はLP→MP→PPの順に週1使い分け

8月もそろそろ後半に差し掛かるが、コード決済各社の熾烈な戦いは続いている。既報のとおり、8月後半はコンビニエンスストアで20%還元キャンペーンを実施しているd払いを優先的に使えばいい。しかし、少しだけ風向きが変わってきた。

関連記事:8月に使うべきコード決済、前半はメルペイ70%還元、後半はd払い20%還元

d払いという名称からドコモ回線のユーザーしか使えないと思われがちだが、他キャリアやMVNOのユーザーでもdアカウントを登録すれば利用可能だ。チャージ元は各種クレジットカードを使える。還元上限は5000円相当(5000ポイント)で、2019年9月30日以降にdポイントとして付与される。ドコモ回線を使っている場合は、月々の利用料金とのまとめ払いも可能だ。ほかのコード決済とは異なり、d払いアプリで事前にエントリーしないと還元が受けられない点だけは注意。

一方、d払いに対応していないセブン-イレブンに関しては、11~14時のランチタイム時に10%の還元が受けられるPayPayの「ワクワクPayPay」キャンペーンを使うのが常道だ。

ただし、ワクワクPayPayの適用条件はほかのコード決済に比べると複雑なので注意してほしい。金融機関の口座もしくはYahoo!マネー、Yahoo!カードからチャージした場合は10%還元を受けられるが、Yahoo!カード以外のクレジットカードからチャージした場合はたった0.5%しか還元受けられない。また最大の20%還元を受けるには、PayPay残高を金融機関の口座かYahoo!マネーからチャージしつつ、月額498円のYahoo!プレミアム会員に入っている場合か、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用している場合に限られる。

とはいえ、これら諸条件をクリアしている利用者なら、d払いよりもPayPayをメインに使うのがお勧めだ。セブン-イレブン以外のコンビニや飲食店、スーパーマーケットなどでも、毎日11~14時の間に最大20%の還元を受けられる。首都圏在住者は、低価格の商品が数多く揃っているOKストアやロピアで使えるのは大きなアドバンテージだろう。20%還元の条件をクリアしている場合、還元上限は1回あたり2000円、期間合計上限は3万円なので、ワクワクPayPayのキャンペーンをスーパーでの買い物に限定すれば、家庭のエンゲル係数が凄まじく低下するはずだ。主夫や主婦は特に要チェック。

なおセブン-イレブンでは、8月12日の月曜から毎週100円オフのクーポンがもらえるキャンペーンも始まった。こちらはPayPayのほか、LINE Payとメルペイも加わった3社合同企画で、8月12日から1週間ごと5週にわたって実施され、9月15日の日曜に終了する。各社のコード決済でそれぞれ支払うごとに毎週100円がお得になるというキャンペーンだ。つまり、1週間で合計300円ぶん、5週間合計で総額1500円が還元される。

少額だが101円以上の決済で使えるので、セブン-イレブンで1000円未満の買い物をするならワクワクPayPayよりも実質お得だ。ワクワクPayPayの20%還元の条件を満たしている場合でも500円未満の決済なら100円オフクーポンのほうが還元率は高い。

100円オフの条件は各社で異なる点には注意。PayPayは金融機関の口座やYahoo!マネー、Yahoo!カード、セブン銀行ATMからのチャージの場合のみ100円オフクーポンがもらえる。Yahoo!カード以外のクレジットカード経由のチャージは対象外だ。100円オフは翌月20日前後にPayPayボーナスとして付与される。そのほかPayPayの場合、「ペイペイチャンス」の対象にもなり、20回の1回の確率で最大1000円の還元も受けられる。

メルペイでは「本人確認」を完了した利用者のみが対象だが、金融機関の口座からのチャージ、もしくはメルペイあと払いでの決済で翌日に100円ぶんがメルペイポイントとして付与される。

LINE Payは3社の中で唯一、事前に100円引きのクーポンがもらえる。期間中の毎週月曜に100円クーポンが配布されるので、これを取得して101円以上の決済の際に利用すればいい。注意したいのは、クーポンは自動発行されず、専用サイトにLINE Payを利用するスマートフォンでアクセスして手動発行する必要がある点。

100円ぶんが付与されるタイミングを考慮すると、LINE Pay→メルペイ→PayPayの順に使うのがお勧めだ。

そのほか忘れてはならないのは、Origami Payが8月18日まで実施しているビックカメラグループでの最大3000円オフキャンペーン。実際には10%還元のキャンペーンで、3万円以上の買い物で最大3000円の割引が受けられる。こちらはOrigami Payを初めて使う店舗であれば何度でも3000円割引となるので、ビックカメラやコジマ、ソフマップのグループ各店を回って3万円以上を決済すればそのぶん3000円がお得になる。

Origamiでは、同じく8月18日までサーティーワンアイスクリームのレギュラーシングルが何度でも半額(最大250円引き)になるキャンペーンも実施中だ。

ユニクロ・GUがコード決済導入、8月8日からPayPayを利用可能に

ユニクロは8月7日、国内124カ所のユニクロ店舗でコード決済に対応することを発表した。8月8日からPayPayが利用可能になる。2018年8月期の時点で国内のユニクロ店舗は、フランチャイズを除くと784店舗。まずは16%程度の店舗への導入となる。

今後は、それ以外の店舗、そしてジーユー(GU)の店舗にも導入される予定だ。PayPayの発表によると、ユニクロで利用できる国内のコード決済サービスは年内はPayPayのみとのことなので、2020年以降はそのほかのコード決済サービスが利用可能になると考えられる。

年内はPayPayがユニクロのコード決済を独占することになるため、なんらかのキャンペーン施策が実施される確率は高いだろう。ユニクロのコラボ企画としては、直近では今年3月にauと組んで「三太郎の日」にau STAR会員に向けてAIRismを無償配布するというキャンペーンが行われた。

8月に使うべきコード決済、前半はメルペイ70%還元、後半はd払い20%還元

7月はセブン&アイ・ホールディングスの独自コード決済である7payが、別の話題で大いに盛り上げてくれたQR/バーコード決済。セブン-イレブンを皮切りにデニーズやイトーヨーカドーなどのグループ店舗に7payが波及すれば大きな勢力になると期待されたが、早々に自滅してしまった。とはいえ7payが導入されたおかげで長らくコード決済を静観していたセブン&アイ・ホールディングスがようやく動き、セブン-イレブン各店でPayPayとLINE Pay、メルペイが利用可能になったのは7payの大きな功績だ。

7月はキャンペーン系だと、d払いほぼ一択だったので迷う場面は少なかった。d払いもしくは(ドコモのdカードに紐付いた)iDの決済で通常20%還元、金土曜は25%還元、ドコモユーザーで諸条件をクリアすればさらにプラス最大7%還元という大盤振る舞いのキャンペーンだった。では、8月はどう戦えばいいのか。

8月11日まではメルペイあと払いで最大70%還元

既報のとおり、メルペイは8月11日まで「あと払い」限定ながら還元上限1500円の最大70%の還元キャンペーンを実施中だ。ただし対象は18歳以上に限られ、あと払いの手数料が月額300円必要になる。。メルペイ加盟店では通常50%だが、吉野家(一部店舗を除く)、マクドナルド、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、デイリーヤマザキ、ミニストップ、ポプラグループでは70%の還元となる。

関連記事:メルペイ70%還元の対象店舗拡大、主要コンビニやマクド、吉野家も

吉野家なら牛丼並盛が実質114円、マクドナルドではバリューランチのダブルチーズバーガーセットが実質165円で食べられる。iPhone 7以降のスマートフォンを使っている場合は、コード決済のほかApple Payに登録したメルペイのiD(iDプリペイド)も利用可能だ、iDは、イオングループやイトーヨーカドーなどのスーパーマーケットやショッピングモール、やまやなどの酒類販売の専門店などでも使えるので、惣菜やアルコール類なら実質の代金はコンビニより安いこともあるので、使い分けるのがいいだろう。

メルペイあと払いの還元上限に達したらPayPayでランチタイム最大20%還元

メルペイあと払いによる50〜70%還元キャンペーンの還元上限金額は1500円相当(メルペイ残高1500ポイント)なので、2100〜3000円ぶんを使うとそれ以上の還元は受けられない。メルペイの還元上限額を使い切ったあとはPayPayを利用しよう。11時〜14時の時間限定となるが、金融機関の口座からのチャージなど10%還元、ソフトバンク/ワイモバイルユーザー、もしくはYahoo!プレミアム会員なら20%還元となるキャンペーンを実施中だ。1回の還元上限額は10%還元の対象者で1000円ぶん、20%還元の対象者で2000円。1カ月の累計還元上限額はいずれも3万円ぶんだ。

対象店舗は、PayPayでの支払いが可能な全国の飲食店やスーパーマーケットなど。飲食店については、グルメ検索サービス「Retty」を利用すれば見つけやすい。ちなみに対象となるスーパーマーケットでは、首都圏ではOKストアやロピアが入っている。両社とも低価格をウリにしたスーパーなので、10%、20%の還元は家計を多いに助けるはずだ。

対象店舗は少ないが楽天ペイで10%還元も

楽天ペイは9月2日まで10%の還元キャンペーンも実施している。対象店舗は、スギ薬局/ジャパン、JR博多シティ(アミュプラザ博多、アミュエスト、デイトス、デイトス アネックス、いっぴん通り)、東急ハンズ、島村楽器、ジャンカラ、サンキュードラッグ、ファーストキッチン/ウェンディーズ・ファーストキッチン、サイクルスポット、東京駅一番街(東京キャラクターストリート、東京おかしランド)と限られているのが残念。なお、楽天カードを所持している場合は、これ以外の対象店舗で常時5%の還元を受けられる(内1%は楽天カード側の還元)。いずれも事前にキャンペーンサイトでのエントリーが必要なのをお忘れなく。

ウエルシアグループのドラッグストアなら8月7日までOrigami Payで計1000円割引

ドラッグストアチェーンのウエルシアグループ各店、ウエルシア、ハックドラッグ、ダックス、B.B.ON、ハッピー・ドラッグ、マルエドラッグ、MASAYA、金光薬品(一部店舗を除く)であれば、8月7日までOrigami Payで最大500円の割引クーポンが2回使える。具体的には税込み10円以上の決済で利用できる50%還元のクーポンなので、1000円程度の買い物にOrigami Payを使うと合計1000円の割引となる。

8月12日はPayPayか楽天ペイで5〜20%還元

メルペイのキャンペーンが終了した翌日は、いまのところ大型のキャンペーンは告知されていない。前述した、11時〜14時限定で10〜20%還元を実施しているPayPayか、10%還元を実施している楽天ペイを利用しよう。

8月13日以降のコンビニ利用はd払いで20%還元

d払いは7月に続き、8月13日からも20%還元を敢行する。還元上限は5000円相当(5000ポイント)で、有効期限3カ月限定の特別ポイントとなる。今回はコンビニ利用に限られるが、セブン-イレブン以外の大手コンビニが対象だ。なお、アプリにからの事前エントリーが必須なので忘れないように。なお、ドコモ回線の料金をdカードで支払う、dマーケットを利用する、DAZN for docomoやDisney DELUXEに加入するなどの条件をクリアすれば、最大7%、計27%還元を受けられる。利用できるコンビニは、ローソン、ローソン100、ファミリーマート、ポプラ、生活彩家、くらしハウス、スリーエイト、ミニストップ。

8月13日以降のコンビニ以外の利用はPayPayと楽天ペイ

8月はLINE Payがまだキャンペーンを発表していないので、いまのところ8月13日以降にコンビニ以外でコード決済を利用するなら、前述のPayPayと楽天ペイだろう。

なおau PAYは、3日、13日、23日の3が付く日に還元上限額5000円ぶんの最大20%還元を受けられるが、税別月額499円のauスマートパスプレミアム会員でないと適用されないうえ、そもそもau PAYはau回線を契約していないと使えないなど、だれでもすぐに使える条件ではないので除外した。

7payは絶不調だがセブンで20%還元始まる、LINE Payなら23.5%以上の還元に

PayPayとLINE Pay、メルペイは7月11日、セブン-イレブンで最大20%還元となる合同キャンペーンを開始した。キャンペーンは本日11日から始まり21日までの11日間。開始日も実施期間も「イレブン」合わせだ。還元上限は各社につき1000円相当で、計3000円相当となる。さらに、第2弾キャンペーンも8月12日からの実施が決まっている。7月1日にサービスを開始したものの、不正アクセスによって7月3日以降は実質使えなくなっている7payはキャンペーン対象外だ。

最大の20%還元を受けられる難易度は、LINE Payが最も低い。セブン-イレブンでコード決済するだけだ。マイカラーなどには関係なく一律20%の還元が受けられる。還元はLINE Payボーナスとなり、決済時に即時付与される。実際にはマイカラーの0.5〜2%と、コード決済の3%の還元が上乗せされるので23.5〜25%の還元になる。ローソンやファミリーマートで通常20%還元、金土曜が25%還元となる、d払いの7月限定キャンペーンと同様の高還元率だ。

次に容易なのはメルペイ。アカウントに銀行口座を連携させるか、eKYCによる本人確認を済ませたうえで、コードもしくはiDで決済すれば20%還元となる。還元はメルペイポイントとなり、決済翌日に付与される。

PayPayは、決済手段によって還元率が変わる。PayPay残高およびYahoo!マネーでの決済で20%還元となるが、Yahoo! JAPANカードでの決済の場合は19%還元となる。Yahoo!以外のクレジットカードでの決済は還元の対象外だ。とはいえ、普段から金融機関の口座からチャージしてPayPay残高で支払っている利用者にとっては、いつもどおりの決済で20%還元が受けられる。還元はPayPayボーナスとなり、翌月20日ごろに付与される。

PayPayが7月還元に向けて新たな動き、サーティワンアイスで決済可能に

PayPayは6月18日、「サーティーワン アイスクリーム」でPayPayによるバーコード決済が導入されたことを発表した。決済方法は、利用者がスマホ画面に表示したPayPayのバーコードを店舗側のバーコードスキャナーで読み取る「ストアスキャン」方式。

6月11日に東京の目黒店、デックス東京ビーチ店で導入されたのを皮切りに、17日に都内と町田の計5店舗、18日に埼玉の計4店舗、7月5日に大阪のホワイティうめだ店、兵庫の夙川店で利用可能になる。そして7月17日以降は全国の約1100店舗でのPayPay対応が完了する見込みだ。

7月からは飲食店やスーパーでPayPayの最大20%還元キャンペーンが始まる。PayPayは先週、コープさっぽろでの導入を発表するなど、シニア層や主夫・主婦層の利用頻度が高いスーパーマーケットの攻略を開始したばかり。今週は打って変わって若年層やファミリー層の来店が多いと考えられるサーティーワン アイスクリームに対応した。

6月のドラッグストアでのPayPay最大20%還元キャンペーンに併せて、ツルハドラッグやマツモトキヨシが5月末が6月上旬に滑り込みセーフでPayPay対応を果たしたことが記憶が新しい。7月まであと2週間弱。7月のキャンペーンに向けて、このあとにどんなスーパーや飲食店がPayPayに対応するのか注目して待ちたい。

PayPayが7月のスーパーマーケット20%還元への進撃開始、コープさっぽろで利用可能に

ソフトバンクグループでコード決済サービスを提供しているPayPayは6月14日、北海道・札幌を拠点とするスーパーマーケット「コープさっぽろ」で、7月22日からPayPayが順次利用可能になることを発表した。

7月22日から使えるのは、新はっさむ、元町、ステイ、しがイースト、いしかわ、きよみ、さつない、忠和、貝塚の9店舗。8月1日からは、コープさっぽろの全108店舗で利用可能になる。PayPayによると、大学生協を除く生活協同組合にPayPayが導入されるのは今回が初とのこと。

決済方法は、ユーザーがPayPayアプリに表示したバーコードを店舗側のレジのハンディスキャナで読み取る「ストアスキャン」方式だ。

PayPayでは、特定業態で決済金額の20%を還元する月替わりのキャンペーン「ワクワクペイペイ」を展開中で、7月は飲食店とスーパーマーケットが対象。具体的には、ソフトバンクもしくはワイモバイル回線を契約しているか、Yahoo!プレミアム会員の利用者がPayPay残高を使って決済すると、20%の還元が受けられるという内容。

さらに、最大で1000円相当のPayPayボーナスが戻ってくる「PayPayチャンス」もある。こちらも前述のソフトバンク系のサービスに入っていれば、通常は20回に1回の当選確率が10回に1回となり当たりやすくなる。今回のコープさっぽろはこのキャンペーンを見据えて両社で合意に達したものと考えられる。

飲食店については、ワタミやモンテローザ、三光マーケティングフーズいった大手チェーンには対応済み。キャナルシティ博多など大型ショッピングモールでの導入も進んでいる。個人店舗でも、決済手数料が当面無料のユーザースキャン方式に対応する店舗が増えてきた。

しかし、PayPayの新規利用を促し、熾烈を極めるコード決済バトルを勝ち抜くには、ライフラインの1つと言える普段使いの最寄りスーパーマーケットの攻略がキモになる。こちらについてもPayPayは抜かりなく、首都圏ではOKストアやロピア、フードマーケット マムなどで利用可能だ。そして「近日対応予定」としては、現在首都圏中心の32店舗に留まっている小売業で国内最強のイオンのロゴマークも見える。

PayPayは、今回のコープさっぽろを皮切りに各地方で勢力を伸ばしているスーパーマーケットへの攻略を進めるつもりだろう。近い将来、最寄りのスーパーでPayPayなどのコード決済が普段使いになると、与信が必要でシニア層にはなかなか広がらないクレジットカードに変わるキャッシュレスの決済手段として有望だ。店舗側も、手数料が3〜4%と高いクレジットカードよりも、手数料が1%程度もしくは期間限定で無料のコード決済のほうが導入しやすいうえ、店舗限定の還元セールといった独自経済圏も作りやすくなる。

消費税が10%に上がる10月以降は政府主導のキャッシュレス決済での還元が始まるため、それまでは各社ともさまざまな施策を打ち出してくることは確実。我々ユーザーは、各社の戦いを楽しみながらメインで使うコード決済を見極めていきたいところだ。

マツキヨやキリン堂でも最大20%還元、PayPayのドラッグストア制覇が間近に

PayPayは6月7日、マツモトキヨシやドラッグぱぱすなど、マツキヨグループのドラッグストア約1600店舗でのPayPay決済に対応した。また、関西拠点のキリン堂グループの約320店舗も同様にPayPay対応となった。

両グループとも、店舗側が提示したQRコードをユーザーがPayPayアプリのQRコードリーダー機能で読み取って決済する「ユーザースキャン」方式となる。ユーザースキャン方式は、POSレジ直結のバーコードリーダーでユーザーが提示したバーコード読み込む「ストアストア」方式とは異なり、レジにソフトウェア的な改良を加えることなく導入できるというメリットがある。

一方でユーザースキャンは、決済金額をユーザーに入力させる必要があるうえ、レジによってはPOSレジと売上情報をリアルタイムで連動させられないというデメリットもある。おそらく両グループとも、PayPayのキャンペーンに合わせた急ごしらえの対応で、今後は段階的にストアスキャン方式に移行すると考えられる。

さて、これで大手ドラッグストアでPayPayが使えないのは、福岡拠点のコスモス薬品グループのコスモスドラッグ、横浜が拠点のクリエイトSDホールディングスのクリエイトSD、栃木県小山市が拠点のカワチ薬品などを残すのみとなる。ちなみにコスモスドラッグは、すでにWeChat Payやアリペイでのコード決済が可能なので、条件や時期が合えば対応する可能性はある。

なおPayPayが6月30日まで実施中の「ワクワクPayPay」の第1弾キャンペーンのルールは、金融機関の口座からチャージしたPayPay残高、もしくはYahoo!カードを使って対象のドラッグストアで決済しただけでは10%還元となるので注意。これに加えて、ソフトバンク回線、ワイモバイル回線のどちらかと契約しているスマホでPayPay決済した場合や、PayPayのアカウントに紐付けているYahoo IDがYahoo!プレミアム会員の場合は、金融機関の口座からチャージしたPayPay残高での決済なら20%還元、Yahoo!カード経由の決済なら19%還元となる。

対象のドラッグストアは以下の店舗と前述のキリン堂グループのキリン堂とサーバ、マツキヨグループのドラッグぱぱすとなる。

6月から始まる各種Pay祭まとめ

5月後半は、PayPayの「第2弾100億円キャンペーン」が終了し、LINE Payも恒例の「Payトク祭」を実施しなかったため、コード決済業界にとっては小休止の期間だった。

ただしこの期間には、LINEの友だちからキャンペーン用のLINE Payボーナスを受け取ることで、1人あたり1000円相当が必ずもらえる「全員にあげちゃう300億円祭」が開催され、原資300億円のうちすでに200億円近くが利用されたことが判明。

本来ならこの祭りは5月29日で終了の予定だったが、1000円ぶんのLINE Payボーナスを受け取る際に必須の本人確認処理を、サーバー混雑のため完了できないユーザーが続出。あと100億円が尽きるまで開催期間を延長することが発表された。まだ1000円ぶんを受け取っていないユーザーは早めに入手しておきたい。

さて本日から6月に突入。コード決済の2大プレーヤーである、PayPayとLINE Payがそれぞれ還元キャンペーンを開始する。ここでは、そのほかのコード決済会社を含めて6月に開催される各種キャンペーンをまとめた。

■6月9日までは基本LINE Pay
6月9日23時59分まではLINE Payが15.5%以上の還元が受けられる「Payトク!!!」を実施中なので、最優先で利用したい。コンビニなどでコード決済の場合はさらに3%上乗せされ、最低でも18.5%還元となる。最大の20%還元を受けるには、LINE Payの前月利用実績に応じて還元される「マイカラー」がグリーン(前月10万円以上を利用)のユーザーのみだ。なお、前月のLINE Pay額が5万円以上の場合はブルーで1%還元、1万円以上の場合はレッドで0.8%還元、1万円未満の場合はホワイトで0.5%となる。

注意したいのは、今回のキャンペーンからはLINE Payカードが対象外になった点。LINE Pay対応と表記されていないオンラインストアでも使えるLINE Payバーチャルカード、一般的なJCB加盟店で利用できるLINE Payプラスチックカードで決済しても還元は受けられない。つまり、LINE Payカードを使ったモバイルSuicaチャージ、Amazonギフト券購入という技は使えないのだ。なお、LINEが内蔵するスターバックスコーヒーのバーチャルカードへのチャージはオンライン決済と同じ扱いになるので15.5〜17%の還元が受けられる。

■6月10日以降もドラッグストア以外はLINE Pay
6月9日でLINE Payのキャンペーンは終了するが、LINE Payでは7月末までコード決済に限り3%還元が受けられるほか、マイカラーでの0.5〜2%還元もある。つまりコード決済なら合計3.5〜5%の還元を受けられる。特にコンビニはほとんどがコード決済なので「コンビニならLINE Pay」と頭に叩き込んでおこう。

■ソフトバンク系サービス加入者は6月1日からドラッグストアでPayPay
PayPayが6月から始める還元キャンペーン「ワクワクPayPay」の第1弾はドラッグストア限定で実施される。こちらも最大で20%還元となるが、条件が厳しいので注意が必要だ。金融機関の口座からチャージしたPayPay残高、もしくはYahoo!カードを使って対象のドラッグストアで決済した場合は10%還元となる。

つまり、6月9日までは最低でも15.5%の還元を受けられるLINE Payを使ったほうがお得になる。一方、ソフトバンク回線、ワイモバイル回線のどちらかと契約しているスマホでPayPay決済した場合や、PayPayのアカウントに紐付けているYahoo IDがYahoo!プレミアム会員の場合、金融機関の口座からチャージしたPayPay残高での決済なら20%還元、Yahoo!カード経由の決済なら19&還元となるので、対象ユーザーは積極的に利用したい。

対象となるドラッグストアは多岐にわたる。大手で対象外なのは、マツモトキヨシ、ぱぱす、コスモスドラッグ、ウェルパークなど。具体的な対象店舗は以下のとおりで、下図には入っていないがツルハドラッグも滑り込みセーフの5月31日にPayPay対応となった。

6月10日以降のドラッグストア決済は基本PayPay
6月末までは前述のPayPayキャンペーンが有効なので、LINE Payのキャンペーン終了する6月10日以降は「ドラッグストアならPayPay」と覚えてこう。6月10日以降、LINE Payは3.5〜5%の還元(コード決済の場合)、PayPayは10〜20%の還元となる。

■6月10日以降の薬王堂の決済は楽天ペイ
楽天ペイは、6月1日から7月1日までドラッグストアチャーンの「薬王堂」限定で15%ポイントバックキャンペーンを実施中。これはPayPayキャンペーンの10%を超える還元率だ。ただし、おなじみの事前エントリーが必要で、ほかのコード決済に比べるとひと手間かかるのが残念。

■ダイソーではPayPay
現在は広島県の一部の店舗のみの対応だが、100円ショップのDAISO(ダイソー)でPayPayを使える。特にキャンペーンなどは実施されていないが、PayPayで支払うと会計金額の3%が割り引かれる。100円の商品は、実質税込105円、税別97円ぐらいになるのでお得だ。ダイソーを運営する大創産業は、今後全国の店舗をPayPayに順次対応させていく予定とのこと。今後の展開スケジュールは未定とのことだが、近くのダイソーにPayPayのステッカーやのぼりを見かけたら必ずPayPayで決済しよう。

■アパマンショップでOrigami Payの500円クーポンを確保
全国展開している不動産チェーンの「アパマンショップ」が、6月1日からOrigami Payの決済に対応した。そして8月31日までの期間限定で、アパマンショップで家賃5000円以上の部屋を探したユーザーにもれなく500円相当のクーポン券を配布するキャンペーンを実施中だ。引っ越しを考えているユーザーは、アパマンショップでの部屋探しがお勧め。この500円クーポンは、510円以上の決済に利用できる。対象店舗は、アパマンショップはもちろん、そのほかのOrigami Pay対応店舗で使える。つまり、松屋や吉野家でも利用可能だ。

PayPayがファミレス進出に足がかり、ガストやバーミヤンの宅配で利用可能に

コード決済サービスを提供中のPayPayは5月28日、すかいらーくグループとの提携を発表した。同グループのガスト、バーミヤン、ジョナサン、夢庵、藍屋、魚屋路の宅配サービスを実施している全国1030店舗で、6月6日からPayPay決済が利用可能になる。

今回対応するのはあくまでも宅配時の決済のみで、店舗での飲食については使えない。

決済方法は、利用者のPayPayアプリで宅配スタッフが提示したQRコードを読み取り、利用者自らが金額を入力して決済する、いわゆるユーザースキャン方式。この方式は、既存のPOSレジなどに改良を加えることなく導入できるため、主に中小の飲食店などで利用されている方式だ。

宅配可能な店舗はすかいらーくグループの宅配ポータルサイト「RAKURU」で検索できる

すかいらーくグループなどのファミレスチェーンは、クレジットカートや各種電子マネーでのキャッシュレス決済に対応している店舗がほとんどだが、コード決済が利用できる店舗は限られていた。つまり、コード決済サービスを提供する各社がいまだ本格進出できていない業界だった。ちなみに、コード決済以外に電子マネーのiDを使えるメルペイについては、すかいらーくグループで使える20%還元クーポンを配布していた(現在は終了)。

メルペイでは5月26日まで20%還元のクーポンを配布していた(現在は終了)

宅配のみとはいえ、PayPayがファミレス業界への進出の足がかりを作ったことで、今後の各社の動きに注目だ。なおPayPayは、対応時期は未定ながらすかいらーくグループのファミレスの店舗での決済についてもPayPay対応を表明している。

一方ファミレス業界では、7月1日に導入されるセブン&アイ・ホールディングスの独自コード決済である7payが始まると、同ホールディングス系のファミレスであるデニーズが7payをはじめとするとコード決済に順次対応すると思われる。こちらの業界でも、どこが真っ先にコード決済への対応を果たすのか気になるところだ。

ヤフー系サービスは順次PayPay化、6月3日からヤフオク!売上金をPayPayチャージ可能

ヤフーは5月21日、「Yahoo!ショッピング」などのヤフー関連サービスにおけるオンライン決済手法として、6月3日よりPayPayを導入することを発表した。これにより、PayPay残高とTポイント、Yahoo!ウォレットに登録しているクレジットカードなどを組み合わせての決済が可能になる。「ヤフオク!」では、売上金(ヤフオク!に出品した商品が売れた際の代金)をPayPayにチャージできる。6月18日からはLOHACOでのオンライン決済にPayPayが利用可能になるほか、ヤフー関連のその他のオンラインサービスでもPayPay対応を進めていくとのこと。

なおPayPayによるオンライン決済でも常時3%還元を受けられるが、6月から始まる20回に1回の確率で最大1000円相当のPayPayボーナスが付与される「PayPayチャンス」の対象外となる。

関西圏のキャッシュレス加速へ、JR西日本系28施設約3000店がコード決済対応

西日本旅客鉄道は5月20日、同社の連結子会社13社が運営するショッピングセンター28施設内の約3000店舗で、スマホによるコード決済に対応することを発表した。5月21日より「天王寺ミオ」と「和歌山ミオ」でPayPayとLINE Payが利用可能になる。

6月には「アルビ大阪」「アルビ住道」「エスト」「アルデ新大阪」などでほかのコード決済サービスを含めて順次利用可能となる。8月以降は大阪と富山、岡山、島根、鳥取の全施設と広島のさんすて福山、9月以降は兵庫の全施設と広島のエキエ、10月以降は京都の全施設、そして2020年2月に石川と福井の全施設、計28施設が導入する予定だ。具体的には以下の28施設

  • 大阪府
    天王寺ミオ(天王寺SC開発)
    アルビ大阪(JR西日本大阪開発)
    アルビ住道(JR西日本大阪開発)
    エスト(JR西日本大阪開発)
    アルデ新大阪(新大阪ステーションストア)
    ルクア大阪(JR西日本SC開発)
  • 兵庫県
    リブ(神戸SC開発)
    プリコ六甲道(神戸SC開発)
    プリコ三ノ宮(神戸SC開発)
    プリコ神戸(神戸SC開発)
    プリコ垂水(神戸SC開発)
    ピオレ明石(神戸SC開発)
    プリコ西明石(神戸SC開発)
    ピオレ姫路(神戸SC開発)
  • 和歌山県
    和歌山ミオ(和歌山ステーションビルディング)
  • 京都府
    ポルタ(京都ステーションセンター)
    ザ・キューブ(京都駅観光デパート)
  • 富山県
    マリエとやま(富山ターミナルビル)
    とやマルシェ(富山ターミナルビル)
  • 石川県
    金沢百番街(金沢ターミナル開発)
    プリズム福井(金沢ターミナル開発)
  • 岡山県
    岡山一番街(山陽SC開発)
    さんすて岡山(山陽SC開発)
    さんすて倉敷(山陽SC開発)
  • 広島県
    さんすて福山(山陽SC開発)
    エキエ(中国SC開発)
  • 鳥取県
    シャミネ鳥取(JR西日本山陰開発)
  • 島根県
    シャミネ松江(JR西日本山陰開発)

対応するコード決済は、PayPay、LINE Pay、Origami Pay、メルペイ、d払い、au PAY。そのほか中国系のアリペイ、WeChat Payも使える。併せて電子マネー決済も導入し、SuicaやICOCAをはじめとする交通系ICカードのほか、iD、QUICPay、nanaco、PiTaPa、楽天Edy、WAONが利用可能になる。

なお、今回のコード決済と電子マネー決済に併せて導入されるのが、NTTデータが提供するクラウド型総合決済プラットフォーム「CAFIS Arch」。決済端末本体と電子マネー/クレジットカード/デビットカードの認証端末、コード決済用のハンディーリーダーで構成される。

イオンならまだPayPay20%還元、首都圏32店舗で続行中

PayPayは5月13日をもって決済金額の最大20%が還元される「第2弾100億円キャンペーン」の終了を発表した。今回は約3カ月の長期にわたるキャンペーンとなったので、このキャンペーンをきっかけにPayPayを使い始めたユーザーも多いはずだ。

キャンペーン終了後、PayPay決済時の還元額は最大3%に落ちるが、クレジットカードのポイント還元は1〜2%が主流なのでお得感はまだある。なお、3%の還元を受けられるのは、PayPay残高を銀行口座からチャージ、Yahoo!マネーを使用、Yahoo! JAPANカード経由での決済の場合に限られる。Yahoo!以外のクレジットカード経由で決済した場合は0.5%還元となるので注意したい。

しかし、一部のイオン店舗ではPayPay20%還元を続行しているので、近くに住んでいるユーザーは活用したいところ。これは第2弾100億円キャンペーンとは別の「イオンでPayPayはじまるキャンペーン」で、5月31日23時59分まで実施されているのだ。

1決済あたりの上限金額は1000円相当なので、5000円ぶんを決済すると最大限の還元が受けられる。月額の上限還元金額は2万円相当となっており、イオンで5000円ずつ20回の買い物をすれば期間で最大限の還元を受けられる計算だ。なお、20%の還元を受けられるのは、銀行口座からチャージしたPayPay残高、もしくはYahoo!マネーで決済した場合のみ。Yahoo! JAPANカードを含むクレジットカード経由の決済は10%の還元となる。

イオンでPayPayはじまるキャンペーンの対象店舗は以下のとおり。

  • 茨城県
    イオンスタイル水戸内原
    イオンつくば店
    イオン下妻店
    イオン土浦店
  • 栃木県
    イオン小山店
    イオンスタイル佐野新都市
  • 群馬県
    イオン太田店
    イオン高崎店
  • 埼玉県
    イオン与野店
    イオン浦和美園店
    イオン川口前川店
    イオン羽生店
    イオンスタイルレイクタウン
    イオン春日部店
    イオンスタイル北戸田
  • 千葉県
    イオンスタイル幕張新都心
    イオン富津店
    イオン成田店
    イオン千葉ニュータウン店
    イオンスタイル木更津
    イオン津田沼店
    イオン八千代緑が丘店
    イオン柏店
    イオン銚子店
    イオン船橋店
  • 東京都
    イオンむさし村山店
    イオン日の出店
    イオンスタイル多摩平の森
    イオン東久留米店
  • 神奈川県
    イオン大和鶴間店
    イオンスタイル座間
  • 山梨県
    イオンスタイル甲府昭和

PayPayは、6月から1カ月ごとに異なる店舗や業種で高還元するキャンペーン「ワクワクペイペイ」の実施を発表済みで、6月はPayPay加盟店のドラッグストアで決済金額の20%還元を受けられる。こちらも期待して待とう。

PayPay第2弾100億円が終了、5月14日からは3%還元に

PayPayは5月13日、2月12日午前9時に始まった「第2弾100億円キャンペーン」を本日限りで終了することを発表した。正確には5月13日23日59分59秒まで。5月14日に日付けが変わった時点で20%還元はなくなるので、深夜のコンビニなどでの決済には注意したい。

5月14日以降は、決済金額の最大3%が還元される。具体的には、PayPay残高、Yahoo!マネー、Yahoo! JAPANカードを経由して決済した場合に3%、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードを経由して決済した場合は0.5%となる。いずれも1決済あたりの上限額は1万5000円相当、1カ月の上限額は3万円相当。

さらに、PayPay残高、Yahoo!マネー、Yahoo! JAPANカードを経由して決済した場合は、20回の1回の確率で当選する「お買い物ごとにPayPayチャンス」の権利も付与される。こちらは1決済の上限額が1000円相当、1カ月あたりの累計上限額が3万円相当となる。

第1弾は、1決済あたりの上限額、1カ月の上限額が5万円の20%還元だったうえ、抽選であたるくじの上限額が10万円と大盤振る舞いだったこともあり、同じ100億円でもたった10日で終了してしまったが、第2弾は1回の上限還元額を1000円、累計上限額を5万円、抽選で当たるくじの上限を1000円としたことで、約3カ月の長期にわたる還元となった。

PayPayが第三者割当増資で460億円調達、グループ一丸でキャッシュレス推進へ

QRコード決済サービスを提供しているPayPayは5月8日、第三者割当増資の実施を発表した。2019年5月以降に、ソフトバンクグループから460億円の出資を受け入れる。今回の増資により、PayPayの資本金は920億円(資本準備金を含む)となる。

同社は、ソフトバンクとヤフーの共同出資会社だが、両社の親会社(持株会社)であるソフトバンクグループが追加出資を決めたことで、グループ全体でさらに重要な位置を占めることになる。

PayPayは現在「第2弾100億円キャンペーン」などを実施中だが、今後は「ワクワクペイペイ」として1カ月ごとに店舗を絞った還元キャンペーンを実施する予定だ。6月はドラッグストアを対象に最大20%還元となる。今回の第三者割当増資で潤沢な資金を獲得したことにより、ソフトバンク全体でキャッシュレス決済を強力に推し進めていくと考えられる。