LGのWingはデュアルスクリーンの新形態を提示するスマホ

スマホのデザインが、みんな同じようなものになってしまったと文句を言っていたのは、つい昨日のことのようだ。そんな中、ここ2、3年の間に、いくつかのスマホメーカーが、デュアルスクリーンのデバイスを提示してきた。折りたたみ式や、その他の実験的な形状のものなど、いろいろある。それでも、市場を牽引してきたと言えるようなものはほとんどない。

今のところWingというコード名で呼ばれるLGのデバイスは、画面の面積を増やす方法として、ちょっと奇妙なカタチを提案している。Korean HeraldET Newsの記事によると、そのコンセプトモデルは、6.8インチ(約17cm)のメイン画面が水平に回転して、4インチ(約10cm)四方の正方形のサブ画面を露出させるという。

これはまだ、コンセプト段階のものがリークされただけだが、LG製品としては前例がないわけではない。10年以上前、まだ電話機にボタンが付いていた時代に、同社は画面が回転する端末を何種類か製造していた。

サブ画面は、キーボードとして機能するようになっているが、何しろディスプレイなので、用途はそれに限ったものではない。たとえば、編集機能を実現したり、補助的な内容を表示することもできるだろう。また上の記事によれば、このデバイスは、Snapdragon 7ファミリのプロセッサーを搭載し、カメラはトリプル構成だという。

確かに、LGが何か新しいことを試す可能性はない、などということはあり得ない。同社は過去にも、いろいろ実験的なものを出している。とはいえ、実際にアプリのデベロッパーに、こうした新方式に対応してもらうのは、まったくの別問題だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

クアルコムが自動車用クラウドサービスでアップデートや遠隔測定をネット化

Qualcomm(クアルコム)が米国時間1月6日、同社のCar-to-Cloud(カーツークラウド)サービスを発表した。その名のとおり、クルマをクラウドに接続するこのサービスは、同社初となる自動車のコックピットプラットフォームとSnapdragon自動車プラットフォームを、4Gと5Gサポートで統合する製品だ。

このプラットフォームにより、自動車メーカーは自分のクルマをアップトゥデートに保ち、クラウド上のインフォテインメントプラットフォームも最新状態を維持できる。さらにまた、このサービスを使って自動車とその使われ方のアナリティクスを集められる。Qualcommによると、自動車メーカーはクラウドを介してさまざまな有料サービスを提供できるため、売上機会も増やせるという。

クルマの所有という概念が変わりつつあり、またドライバーが期待するものも変わってきた。今ではアップデートできるインフォテインメントシステムが新車の標準装備になりつつあるが、そのアップデートはディーラーのWi-Fiで行われている。Qualcommは、自分たちのCar-to-Cloudサービスを使えばアップデートは確実になり、また、そのデプロイも迅速になり、アップデートのコスト効率が良くなるとも主張している。さらに、こんなクラウドチャネルがあれば、カーシェアリングやCar-as-a-Service(CaaS)などのコネクテッドサービスやオンデマンドサービスといった分野で新しいプロダクトがどんどん登場してくる、とQualcommはこのクラウドプラットフォームを売り込んでいる。

ドライバーには、もっと個人化された体験が提供できるようになる。高級車には今でもパーソナライズ機能はあるが、今後は大衆車にも浸透してくる。さらにQualcommの売り込みでは、自動車メーカーやディーラーなどが独自のコンテンツやアプリやサービスを販売できるようになり、ここでも売上機会が増える。

Qualcomm Technologiesの製品管理担当上級副社長のNakul Duggal(ナクル・ダガル)氏は「Qualcomm Car-to-CloudServiceを、Snapdragon Automotive 4G and 5G PlatformsとSnapdragon Automotive Cockpit Platformsに結びつければ、自動車メーカーとティア1のサプライヤーに力を与えて、今日の見識あるクルマのオーナーの期待に応えることができる。現代の自動車保有者はテクノロジーの柔軟で継続的なアップデートに慣れており、車の生涯時間の間にさまざまな新しい機能を自ら進んで経験する」と語る。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Snapdragon 865と765が登場、Qualcommの最新SoCは何ができるのか?

Qualcomm(クアルコム)は今週、ハワイで例年の大集会を開き、Snapdragonのニュースを次々と小出しにしている。米国時間12月3日のイベントでは、Snapdragon 865と765の派手なお披露目があり、このチップは来年以降の高級品および中級品のスマートフォンなどに搭載されるだろう。

本日の主役はコンポーネントだ。最近の同社のやり方から見ると、明日もその続きになるだろう。しかし本日すでに、これらのチップの特徴がかなりはっきりとわかってきた。では、トップダウンでSnapdragon 865から説明していこう。昨年の例に倣えば、このプレミアムチップは1月のCESと2月のMWCで搭載機が発表されるだろう。重要なハイライトは、間違いなく5Gだ。なにしろ2020年は5Gが購買意欲をそそって、このところ不振のスマートフォンの売上が盛り返すと言われている。

関連記事:Qualcomm unveils Snapdragon 865 and 765 platforms(QualcommがSnapdragon 865と765を披露、未訳)

このチップの5Gの統合はまだ発表がなく、クアルコムの5GモデムX55と併用される。忘れてならないのは、来年になってもフラグシップ機の多くが5G未対応であることだ。なによりもまず、5Gにしたらお値段が高すぎて売れない。しかも多くの市場で、5Gの圏域は面というよりも点だ。でもメーカーは結局、モデムとペアで買わされることになるのだろう。

5Gの周波数レンジのサポートはかなり広い。キャリアの5G対応がかなり小口だからだ。キャリアごとに大きく異なるし、T-Mobileのように1つのキャリア内で相当違うこともある。

もうひとつの焦点がAIだ。こちらもやはり意外性はない。ここ数年のスマートフォンの進化はAIが軸だったし、今後もますますそうだろう。それらがこれからは第5世代のAIチップで動くようになり、パフォーマンスは前世代の倍になる。

Amazon AlexaやGoogleアシスタントなどの音声アシスタントの待ち受けを低電力で実現するための、ウェイクワード聞き取り機能を内包している。画像関連では200万画素の写真や8Kをサポート、スピードも大きく上がった。ディスプレイ出力やゲーム向けとして、144Hzのリフレッシュレートをサポートする。

一方Snapdragon 765は、もっと幅広い機種で5Gの採用を早めようというクアルコムの意欲の表れだ。オプションで5Gが統合されるのも、それを狙っている。コストや消費電力は低いままで。実機は2020年の早期に各社から登場するだろう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

QualcommがSnapdragon 855と新しいアンダーディスプレイ指紋センサーを発表

今週Qualcommは、マウイで今年のSnapdragon Summitを開催して、プレスやアナリストたちももてなしている。残念ながら行けなかったわれわれにも、Qualcommは2週間前にそのニュースのプレビューをくれている。その三日間を同社は、5Gへのフォーカスで幕開けすることに決め、また新製品Snapdragon 855モバイルプラットホームのプレビューもあった。そのほか同社は、ディスプレイの裏に実装する超音波利用の指紋判読センサーの発表も行った。

おたくのご近所に5Gのタワーが出現するのはまだ先の話だと思うが、その話題は数年前から過熱しているから、そろそろ5Gが現実になる、と言っても過言ではないだろう。AT&TとVerizonは今週マウイで5Gのネットワークをデモしている。Qualcommによるとそのイベントは、“5Gのお披露目パーティー”だそうだ。今後数か月間はたくさんの参入企業が、これと同じ言葉を使うだろうね。

短期的にそれよりおもしろいと思われるのは、同社が同じく今日(米国時間12/3)発表した新たなフラグシップ、855モバイルプラットホームだ。記者やアナリストたちに詳細は提供されなかったが、同社は855が“世界初のマルチギガビット5Gをサポートする商用のモバイルプラットホームだ”、と強調した。

また855は新しいマルチコアAIエンジンも目玉で、前のモバイルプラットホームに比べ3倍のAIパフォーマンスを提供、さらにまた、コンピュータービジョン専用シリコンにより、高性能なコンピューテーショナルフォトグラフィー(GoogleのNight Light的なもの)やビデオキャプチャーがサポートされる。

この新しいプラットホームはゲーム用に最適化されている、と同社は言う。そのプロダクト名
は“Snapdragon Elite Gaming,”だが、詳細は不明。さらにARの追究も継続し、Qualcommはそれを“extended reality”という独自のブランドで呼んでいる。

でも今回いちばんおもしろいのは、ニュースの最後に登場した脇役かもしれない。すなわち指紋センサーが今やスタンダードになり、中級機のスマートフォンにも載る。その新しい3D Sonic SensorsでQualcommは、ディスプレイの裏に鎮座する高性能超音波指紋ソリューションを約束する。ある意味でこれは、Qualcommの既存のディスプレイ直下型センサーの新しいブランド名だが、新しい技術もある。そこで今回の売りは、指紋スキャナーが、汚れたディスプレイや、ユーザーが画面保護膜を使っていても、十分に機能するという点だ。目の前に迫っているMobile World Congressには、この新しい指紋スキャナーを搭載した新しいフラグシップスマートフォンが、かなりの数、登場するのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Qualcommが香港のイベントでSnapdragonプロセッサー3種の新世代機を披露、いずれもパフォーマンスをアップ

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Qualcommの4G/5G Summitカンファレンスを楽しむために、はるばる香港のリッツ・カールトンホテルまで行ける人は多くないと思うが、でも、そこで披露されたニュースに触れることは、遠くからでも可能だ。

このサンディエゴに本社を置く企業の大きな発表のうち、おそらくもっとも魅力的なのが、未来的なクロスプラットホームなカメラハードウェアへの進出だと思うが、でもQualcommのイベントがプロセッサーのニュースなしで終わるはずがない。今回のそれらは、Snapdragonチップの新しい三人組、いずれも旧モデルの次世代機だ。

その新しいSnapdragon 653, 626および427はいずれも、同社の新技術であるQuick Charge 3.0を実装して従来の4倍にパワーアップ、デュアルカメラのサポートは同社の800シリーズのプロセッサーからの拝借だ。高度な接続性機能も数多く実装され、通話明瞭度の向上、CAT 7モデムによるX9 LTEなどの機能をサポートしている。

653はCPUとGPUのパフォーマンスを652からアップ、連想メモリRAMは4GBから8GBへ倍増している。626は625のパフォーマンスをアップし、アンテナ信号を大きくしている。そして427は425の新世代機だ。

Snapdragon 653と626は出荷が年末あたり。427は来年となる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Qualcommが64ビットチップセットSnapdrabon 410を発表, 安価なLTE統合機として途上国市場を席巻か

Qualcommが今日(米国時間12/9)、同社のSnapdragon 410チップセットシリーズを発表した。同社の初の64ビット機だが、それよりおもしろいのは、4G LTEを統合してかつデバイスメーカーが手を出しやすいコストに抑えたことだ。410の製造サンプルの出荷は来年前半を予定、したがって実装機の発売は2014年内もありうる。

最重要の部位は言うまでもなく64ビット対応の部分であり、デベロッパたちは今後のAndroidの処理性能の向上を期待できる。しかしそのLTEのサポートは、今Snapdragon 400を使っているMoto Gのような大衆機でも使えるレベルであり、今後はインドをはじめユーザ人口の多い途上国市場でも実装機が売れるようになるだろうから、デバイスメーカー、アプリデベロッパ、そしてモバイルオペレータの三者に嬉しい状況をもたらす。これまでブロードバンドへのアクセスは収入や生活水準の高い層に限られていたが、LTEアクセスの低価格化は、消費者製品だけに限っても、世界経済に大きな効果をもたらすだろう。

利益を得るのはAndroidだけではない。QualcommはSnapdragon 410の対応OSとしてWindows PhoneとFirefox OSも挙げている。ただし北米地区でおもしろいのは、GoogleがオーナーとなったMotorolaの、これによる再活性化だ。現時点ではNexus 5が4G対応の無契約スマートフォンのベスト機だと思うが、Motorolaは、国内に残る通常携帯のユーザを一挙にLTEスマートフォンのユーザとして一網打尽にできるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))