これがSurface Studioだ―MicrosoftがWindowsイベントでオール・イン・ワンPCと新入力ツールを発表

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今日(米国時間10/26)、開催されたWindowsイベントでMicrosoftは新しいオール・イン・ワンPC、Surface Studioを発表した。28インチ、3対2のPixelSenseディスプレイはMicrosoftによればこのサイズで史上最薄だという。CPUはIntel Core、NVIDIA GPU、 2TBのハイブリッドHDD、2.1スピーカーを内蔵する他、ハプティック・フィードバックを内蔵したホッケーパック型のツール、Dialが発表された。

MicrosoftのSurface責任者、Panoss Panayは「ディスプレイのヒンジには独自のメカニズムが採用されており、自由に角度を調節できる。これはコンピューター上でクリエーティブな処理を必要とするユーザーを満足させるはず」と述べた。Panayによればコンピューター操作上の「根本的な変革」だという。

Studioは11点タッチスクリーン、32GB RAM、メカニカルなハードディスクとSSDを組み合わせた2TBのハイブリッドHDDを備え、入出力としては4基のUSB 3.0ポート、イーサーネット、オーディオ、SDスロット、Mini DisplayPortが利用できる(Thunderboltポートはない)。同時に発表されたホッケーパック型の入力デバイス、Surface Dialにはユーザーの手に振動を伝えるハプティック・フィードバックが組み込まれている。クローム製のパンタグラフ状の支持部でディスプレイと連結された長方形の箱型の本体にはスピーカーやHDDが内蔵される。

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Surface Studioのディスプレイは「可能な限りの没入感を与える」とPanayは述べた。画素数は1350万ピクセル、解像度は192 PPIでどの位置から見ても個々のピクセルが判別できることはないという。MicrosoftはこのディスプレイをTrueColorと名付けており、Panayによれば「(クリエーターが)世界を見るとおりに…レンダリングできる」ということだ。

このディスプレイは作業中にカラースペースを切り替えることができる。たとえばDCI-P3カラースペースで作業している映画の製作者はその場でsRGBカラースペースに切り替えてP3をサポートしていない一般ユーザーのテレビで作品がどう見えるか確認することができる。

またこのディスプレイはTrue Scaleという実物大表示を備えている。「このディスプレイは現実世界で1インチのものを1インチに表示できる」とPanayは述べた。つまりA4サイズの紙の印刷物が同サイズでスクリーンに表示される。

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ディスプレイと下部の本体を接続するのは2本のクロームのパンタグラフ式アームで、ヒンジのメカニズムは独特だ。クリエーターはディスプレイを水平近くまで倒すことができる。Panayは「背景に溶け込ませることもできる」と述べたが、kこのディスプレイの大きささを考えるとむしろマーケティングのレトリックに近いだろう。

Studioには「リニア・マイク・アレイ」(linear mic array)が組み込まれており、ユーザーが部屋の反対側にいても音声を拾う。Windows 10のCortanaアシスタントのおかげでStudioはAmazonの人工知能スピーカー、 Echoのような便利さを備えた。

Surface StudioはSurface Penをサポートする。ディスプレイをほぼ水平に倒せるヒンジと組み合わせればグラフィックスのプロには極めて大きな効果が期待できるだろう。後述する円筒形のSurface Dialデバイスも巧妙なツールで、多くのアプリで利用できる。

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ヒンジのユニークなデザインはディスプレイを垂直から水平まで抵抗なく動かすことができる。Surface Pen、実物大表示のTrue Scale機能を組み合わせるとデザイナーなどのクリエーターには理想的なツールとなるという。レイテンシーはほぼゼロでペンはフルスピード動かせる。つまり実物大のバーチャル・ペーパーに自由に絵や文字を描けるわけだ。

ステージ上でPanayはSurface Dialを披露し、使い方をデモした。このホッケーパック式の新しいデバイスは要するにマイクやキーボード同様、入力ツールだが機能はまったく新しい。Dialはキーボードやマウスと同様、グローバル・コントロールだ。つまりWindowsのシステム・レベルで作動する。Dialはマウスと同じようにデスク上に置いて使うこともできるし、上の写真のようにディスプレイにタッチさせて使うこともできる。Dialはそれぞれのシチュエーションに応じて異なる機能を発揮する。スクリーンに載せた場合、周囲にカラースケールをダイアル状に表示し、ユーザーに描画色を選択させる能力もある。オフスクリーンで使う場合Surface DiaはSurface Book、Surface Pro 3、Surface Pro 4で利用できる。

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電子コミックのプラットフォーム、Madefireのファウンダー、Ben Wolstenholmeが壇上でSurface Studioのクリエーティブな能力をデモした。WolstenholmeはStudioを使ってその場でコミックの動くサムネールを描いてみせた。Wolstenholmeによれば「これまでこの作業を紙でやっており多くのステップが必要だった。今は同じワークフローを完全にデジタル化し、すべてSurface
Studioに移行した」ということだ。イラストの細部に細部に微妙な彩色をするためにズームアップする操作をDialのショートカットに設定できるという。

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デベロッパーは自由にSurface Dialの機能を設定できる。イベントではオンスクリーンのユースケースがデモされた。これには画面で絵を描きながら、Dialでリアルタイムで描画色を変えたり、表示倍率やツールをその場で変更するところが含まれていた。

Surface Studioは今日から予約を受け付けが開始された。Microsoft Storesに実機が登場して実際に触れてみることができるのは明日(米国時間10/27)からだという。クリスマス商戦には台数限定で出荷される予定だ。価格は2999からとなっている。

〔日本版〕 Surface Studioの日本での取扱計画に関してはまだ情報がない。Surface Dialの価格は99.99ドル。

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マイクロソフトのSurfaceビジネスが急成長、iPadは減速

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MicrosoftのSurfaceビジネスは前年比38%成長した。最新の決算報告による。今日(米国時間10/20)発表された決算報告書によると、今四半期のSurfaceの売上は9.26億ドルで、前年同期の6.72億ドルを上回った。それでもAppleのiPadの方が売上はずっと大きいが、成長は遅い。

AppleのiPadビジネスは未だにSurfaceを圧倒的に上回っている。前四半期のiPad売上は49億ドルで、前年同期は44億ドルだった。これは対前年比売上11%だが、AppleのiPadビジネスが伸びたのは10期ぶりだった。

Surface売上の著しい伸びを支えているのはわずか2つの製品、Surface Pro 4およびSurface Bookだ。Microsoftは両機種を大規模な広告キャンペーンやNFLとの重要な提携関係によって強く押している(コーチのベリチックらは大のSurfaceファンではないかもしれないが)。Microsoftは来週のイベントで新しいSurface製品を発表すると言われており、ホリデーシーズンには新しい製品ラインが出揃うことになりそうだ。

iPad対Surfaceの争いの様子がはっきりするのは、来週Appleが四半期決算を発表してからだが、現状を見る限りAppleは警戒が必要だ。Surfaceは迫っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Surfaceチームは、Surfaceを使って次期Surfaceを作った

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今日(米国時間10/6)、MicrosoftのWindows 10ハードウェアブリーフィングで、次のSurfaceが披露された。詳しくはこちらを参照されたい

しかし、Surfaceに関して最も私の注意を引いた情報は、この新しいSureface Pro 4を作るために、Surfaceが使われたことだった。究極のドッグフーディングだ。

ハードウェア製品のデザインには極めて多くの要素があり、Mirosoftのデザイナーたちが次期製品を作るために、常に「堅牢なデスクトップ機」を必要としていないと考えると興味深い。ロボットがロボット製作を手伝う。これぞ未来だ!

これはちょっといい話くらいのことかもしれないが、私は実際に何がどう行われたかをもっと知りたい。

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もしSurfaceが、次のSurfaceを作るのに十分なほど良くできているなら、われわれにとっても十分良い、と私は思う。4Kディスプレイ出力2基、USBコネクター4基、2000の部品からなり、数百万のポリゴンをレンダリング。実にセクシーだ。しかし、Surface Bookほどセクシーではない。嘘ではない、こいつはアツイ。Microsofが作った初めてのノートパソコンだ。

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Windows 10 Hardware Event

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SurfaceとLumiaがクリスマス商戦で健闘してMicrosoftの決算報告に新記録をもたらす

Microsoftは昨年の10−12月期でLumiaのハンドセットを1050万台売り、Surface製品の売りげは11億ドルだった。どちらの数字も、新記録だ。

電話機全体の売上額は23億ドルで前四半期の26億ドルより少ない。ただしこの数字には通常のケータイが大量に含まれているから、あまり評価の手がかりにはならない。

Microsoftが重視している測度

Windows PhoneとSurfaceに関しては台数をまず見て、売上額をその次に見る。それは単純に量の問題だが、Lumiaのハンドセットは今売れているWindows Phone機の唯一の機種だ。Surfaceの量はPCに比べるとささやかだが、Microsoftにとっては、もはや無視できない事業だ。同社としては、もっともっと売れて、採算点に達して欲しい製品だ。

Microsoftにとってとくに関心があるのが、モバイルのマーケットシェアだ。Lumiaデバイスが一つ売れると、同社のサービスやソフトウェアの軌道上に人が増え、同社のエコシステムの一員になる。今のところ重要なのは、携帯電話の売上台数よりもそっちの方だ。

対照的なのはSurfaceだ。これは、Tablet+Windowsを意識した製品ではない。サードパーティがMicrosoftのソフトウェアを載せた製品を作ると、どうしてもそんなイメージになりがちだが、MicrosoftによるSurfaceの位置づけは、むしろ、新しい単独のブランドであり、しかもそれが順調に成長していることが重要だ。台数は公表していないが、決算報告ではプロジェクト一覧のトップの行がSurfaceだから、同社にとって別格の事業であることが分かる。

ほどほどの継続的成長

二つの製品系列が時系列比較では記録的な数字を上げたが、どれだけの利益が得られたのか?

Surfaceの売上は今期に2億ドルあまり伸びた(前年同期比)が、同時期にLumiaのハンドセットは120万ドルというささやかな伸びだ。Surfaceの売上は前期比で20%伸びているが、Lumiaは成長率13%とやや低い。

同社は、新記録ではあっても目覚ましい成長ではないことに、気づいているのだろう。この四半期はクリスマス商戦が含まれるから、それがなければ、台数も売上も共に落ち込んだ可能性もある。

決算報告は数分前に出たばかりだが、デバイス(ハードウェア)のパフォーマンスについてさらなる発表があれば、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftがSurface 2を100ドル値下げ、厄介払いか?

Microsoftが同社のハイブリッドタブレットSurface 2を100ドル値下げし、この消費者製品の価格がわずか349ドルになった。

ただしこの価格には、Surfaceタブレットを使うために必須と考えられているキーボードアタッチメントが含まれない。LTE対応でストレージの大きい上級機も、同じく値下げされる。

昨年Surfaceタブレットに対して行われた同様の値下げと、同じタイミングだ、という見方もある。

Surface 2は昨年発売されてからほぼ1年になる。同時期にSurface Pro 2も発売され、それはその後リプレースされた。Microsoftはこの夏の初めに、Surface 2同様Windows RTを搭載したSurface Miniを発売する予定だったが、土壇場で中止となった。Windows RTは今後の一部の製品でWindows Phoneに統合されるだろう。それがどんなコードになるのかは、よく分からないが。

今度のSurface 2は、残された数少ないWindows RT機の一つだが、値下げされてもリプレースはない。

これまでの経緯を見ると、状況はほぼ明らかだ。Microsoftはどうやら、厄介払いをしたいのだ。Ars TechnicaのPeter Brightも同意見で: “Surface 2がいつの間にか消えても、驚かないね。今後Microsoftは、Surface 2などをベースに、もっと用途や目的性の明確な製品を出さないと、だめだろうね”、と言っている。

Surface 2が出たときは、先代よりずっと良くなってるから、売れそうだと感じた。でも結局、Surface 2は、大衆の心に火をつけることができなかった。だから今回の、ゆっくりとした退場も、意外ではない。

しかしSurfaceプロジェクトそのものは、短命に終ることはないだろう。Surface 2の製品企画そのものが、そのコンポ用オペレーティングシステム同様、健康体でなかったのだ。

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マイクロソフト、Windows 8.1とSurfaceのアップデートを公開

今日はWindowsワールドにとって重要な1日だ。Microsoftは、 Surfaceタブレットのセキュリティーパッチ一式とアップデート、およびWindows 8.1の機能追加を、8月アップデートの一環として公開した。

パッケージには、9件のセキュリティーアップデートが含まれ、Microsoftが「37種類のCommon Vulnerabilities and Exposures」と呼ぶ脆弱性リストに対応している。Surfaceのアップデート方が少し興味深い内容で、Surface Pro 3、Surface Pro、およびSurface RTが対象。安定性の改善やハードウェアの微調整が予想される。
Windowsについては、新バージョンはアップデート2とは呼ばれていないが、Microsoftが毎月配布しているWindowsアップデートよりも重要な新機能が織り込まれており、これは新しい試みだ。Windows 8.1 アップデート1では、Microsoftは機能を集約して一括して提供した。今回は新しいコードをいち早く公開する方向のようだ。

TechCrunchは先日こう報じた

ではこの「アップデート2ではない8月アップデート」には何が含まれるのか? トラックパッドの改良、 SharePoint Onlineの連携改良、デベロッパー向けのWi-FiAPIのアップデートなどだそうだ。いずれも必要なアップデートだろうが、なるほど4月に発表されたアップデート1ほど大規模なものではない。

ともあれ、Windowsユーザーにとっては新しいコードの日になった。Windowsアップデートを手に入れて、そう、Windowsをアップデートしよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


NFL、試合中のリアルタイム分析にMicrosoft Surfaceを公式採用

NFLの試合中、初めてサイドラインでタブレットやモバイルコンピューティング機器が使用されることになった。来シーズン、コーチや選手は試合中にMicrosoft Surfaceタブレットを使う。これは、4億ドルと言われる、NFLとMicrosoftの間で結ばれた複数年契約の一環だ。

Sideline Viewing Systemは、サイドラインにいるコーチや選手が、相手チームの情報をリアルタイムで得るためのしくみだ。かつては古き良きモノクロ写真が使われていた場面だ。

各チームは、Surfaceタブレットがサイドライン用に13台、コーチズボックスに12台配布される、とSFGateは報じている。

これらのタブレットは、NFL機構が所有し、クローズドなWiFiネットワーク環境で動作する。試合と試合の間には温度調整された鍵付きロッカーに保管され、タブレットのデータが破壊あるいは書き換えられることを防止する。

また、これらのタブレットはインターネットとの接続がなく、ビデオの再生もできない。

このSurface Sideline Viewing Systemによって、選手やコーチは迅速に写真を見られるようになるだけでなく、拡大したり、プレーを説明するための書き込みすることも可能だ。

選手やコーチは、新技術を使うことが必須ではないので、伝統的ポラロイド写真の使用は今後も可能だ ― 超迷信家や機械音痴のために。

Microsoft Surfaceタブレットがフットボールシーズン中に顔を出すのはこれが初めてではない — Fox Sportsのキャスターたちは、以前からハーフタイムレポートやゲーム前のショウ等でSurfaceを使っていた。

しかし、ゲームそのものにとって意味のある技術的進歩にかかわる契約は、これが初めてだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Surface Pro 3を触ってみた。マイクロソフトが提唱する理想の「Laplet」

Surface Pro 3がリリースされたが、さっそく触ってみることができたので簡単に紹介してみたい。「laplet」(laptop-tablet)とでもいうべきジャンルに入るデバイスだと思うが、従来機種からかなり進化したモデルになっていると言って良いと思う。

まず、性能的には「フルスペックPC」であるということを強調しておきたい。Intel Coreプロセッサーを搭載し(使ったものはi5を搭載)、体感的にはWindows 8を積んだハイスペックノートと同様の速度で動作する。改善されたヒンジ部のおかげで、自在な角度に広げることができ、膝の上に乗せて使うのが一層快適になった。搭載されているポートは最低限必要なものだ。USB 3.0とMicroSD、そしてDisplayPortとなっている。ファイルの取り扱いや編集作業なども、基本的にはクラウドの活用が前提となっている。「仕事にも使えるタブレット」ではなく、「仕事用のタブレット」であると言うことができるかもしれない。

もちろんノートPCの代替になるかどうかは使い方によるところもあるだろう。頻繁に飛行機を使う人は、飛行機内での使用レビューなども参考にしたいところだろう。座席背面のテーブルでうまく使えるかどうかというのが重要な判断基準になるということもあるだろう。ちなみに前機種についていえば、狭い場所で使うには少々不便だったと感じている。

まだ、いろいろとテストしてみる必要があるだろうが、今のところはこの新しいSurfaceに魅力を感じている。8.1を搭載したタブレットの理想を追求したらこうなったというものであるように評価している。サイズ、重量、処理能力、電池容量などのバランスもうまくとれていると思う。あらゆる用途のノートPCを代替するというものではないだろう。しかし個人的にはこの「laplet」の登場を心から歓迎する。

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(翻訳:Maeda, H


Microsoft、12インチ画面を搭載したSurface Pro 3を発表。価格は799ドルより

ニューヨークで朝から行われているイベントにて、MicrosoftはSurfaceのニューモデルをアナウンスした。Surface Pro 3と呼ばれるデバイスだ。別記事でもお伝えしたように、画面サイズは12″となっている。

なお、Core i7プロセッサーが搭載されるようで、かなりのパフォーマンス向上が期待される。またMicrosoftは、PCの形式をもつもので、これまでで一番薄い製品であるとも主張している。

元々はSurface Miniという、より小型のSurfaceを投入するのではないかという話があったが、これは噂に過ぎなかった様子。

MicrosoftのPanos Panayによると「他のタブレットから乗り換えて、タブレットとしてご利用いただいてもきっとご満足いただけるでしょう」とのこと。アスペクト比はこれまでの16:9から3:2に変更となった。

製品紹介ビデオによれば、厚さは9.1mmで、スピーカー性能は45%向上しているとのこと(また取り付け位置も前面に変更となった)。重さは800gだ。これまでのSurface Proシリーズと同様に、ペン入力にも対応している。旧版のSurface Proは10.3mmの厚さだったのだが、そこからずいぶんと薄くなった印象だ。

また物理サイズをコンパクトにする一方で、パフォーマンスはSurface Pro 2との比較で10%向上しているとのこと。

Surface Pro 3はMacbook Airよりも軽いとのこと。TypeカバーやTouchカバーをを付けても軽いのかどうかは不明(訳注:Typeカバーを付けても軽いというデモだあったようです)。

もちろんSurface Pro 3用のドッキングステーションも用意されていて、4Kビデオ出力にも対応している。

キックスタンドにも改良を加え、これまでよりも水平に近い状態でも角度を維持することができるようになった。今回のものから対応した150度の角度は、ペン入力の際にとても便利だろう。どのくらいのフラットさかということについては下の写真をご覧頂きたい。

さらに新しいカバーではトラックパッドの改善も為された(ようやく、と感じる人も多いことだろう)。Microsoftによると、トラックパッドは68%大きくなっており、摩擦も70%減らしてより滑らかな操作感を実現しているのだそうだ。実際に使ってみなければよくわからない面もあるだろうが、しかしともかく数値的には良い感じだ。

また、膝の上に乗せて使うのに使いやすい工夫も為されている。

いろいろな改善が為されており、Surface Proによる「新たなエクスペリエンス」が期待できると言えよう。新しいペンも用意されているようだ。

第一報に触れた段階ではとても面白そうだ。まずはいろいろといじってみたいデバイスだと感じる。

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(翻訳:Maeda, H


明日発表の新しいSurfaceはMiniではなくビッグになるらしい

明日(米国時間5/20)ニューヨークで、MicrosoftはSurfaceをテーマにしたイベントを開き、新たに小さなSurface機を発表すると予想されていた ― メディアはSurface Miniと呼んでいた。

違うようだ複数の報道によると、その小さなデバイスは出てこない。代わりにMicrosoftは、〈大きい〉画面のSurfaceを発表するようだ。これは驚き。新しくて大きなSurface Proに期待。

良い方向かって? 私はそう思う。Surface Proを(両世代とも)使っていて最大の不満は、メインコンピューターとして使うには画面が小さすぎることだった。たしかにSurfaceを外部ディスプレイにつなぐこともできるが、同時にごく控え目なスクリーンもそこにある。

12インチ画面(私が聞いているサイズであり、他の報道とも一致する)への移行は大きな改善になるだろう ― 少なくとも理論上は。実際に触ってみるまでわからないが、話を聞く限り私は気に入っている。

イベントは東海岸時間5/20 11 amに始まる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Surfaceの品薄が、マイクロソフトのQ4ハードウェア売上に打撃

Microsoftの新タブレット、Surface 2およびSurface Pro 2の需要は供給を上回り、ネットのあちこちで品不足が指摘されている。

ここ数日、新ハイブッドリッド・タブレット、Surface 2とSurface Pro 2の在庫不足がかなり深刻だという報告が相次いでいる。ちょっと検索しただけでも確認できる。Mashableが数日前に品不足について書いた記事によると、Best Buyの社員は同機について「驚くほどの人気」だと話している。

記事にはAmazonでの品不足や、いら立つ客がいつ入荷するのかと苦情を言うツイートが紹介されている。Best Buyのウェブサイトによると、私の近くにSurface 2の在庫がある店舗は1軒もない。

今日、インターネットのMicrosoft Store〈自身〉もSurfaceの在庫を切らし、Neowinによると、「第2世代Surfaceタブレットははすべて、クリスマス1週間前に『在庫切れ』になった」。

一体何が起きているのか。2つあると私は思う。Microsoftのハードウェアに対する需要が高まり、供給が遅れている。第1世代Surface機を作りすぎて死ぬほど恥しい9億ドルの損失を計上した後、今回Microsoftは生産を減らしたと思われる。しかし、予測台数がどれだけだったのであれ、これは少なすぎる。

商品不足は悪いとも限らないが、この新製品ラインに賭ける期待の大きさを踏まえると、Microsoftにとっては深刻な問題だ。同社は四半期毎にSurfaceの売上を報告しているので、OEMとしての同社の評価は公になっている。最初のSurfaceで失敗した後、新機種最初の売上数値は大きければ大きいほどいい。

Microsoftは、生産を抑えすぎたことによってSurfaceの売上増を阻んでいる。投資家の嫌いそうな話だ。2年目に入っての需要の読み違いは、OEMとしての同社の未成熟さを露見していると見られても仕方なない。

以上を踏まえると、Microsoftの「ハードウェア」会社になるための努力は、実を結んでいるようだ。Windows Phoneはかつてなく好調で、Xbox Oneは売り切れ、今Surfaceが入手困難だ。これは良いことだ。しかし、Microsoft自身が、Surface製品ラインを(再び)邪魔するところを見るのは少々痛々しい。

消費者はもちろん他のWindows 8.1ベース端末を買うこともできるし、それはMicrosoftのOEMパートナーを応援することになるだろう。しかし、この会社の望みは、全員のデスクにSurfaceが置かれ、かつクリスマス前に在庫を切らさないことだ。

直近の四半期、Surfaceの売上は4憶ドルだった。新機種もホリデーシーズンもなかった四半期に、Surfaceは5億ドルに20%足りないところまた売れたことになる。この四半期、Surfaceはどれだけ売上を伸ばせるのだろうか?誰の予想も正確さに変わりはないが、一つわかっていることがある。Microsoftがどんな数字を報告をするにせよ、あのタブレットをもっと沢山作っていた場合より数字は小さくなるだろう。

1年で大きく変わったものだ。

トップ画像提供:Flickr

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


マイクロソフト:Surface RTの名称が消費者を混乱させたことを認める

ハイブリッド・タブレットの新世代発売にあたり、MicrosoftはARMベースのローエンドSurfaceの呼称をSurface 2へと変更した。Surface Proのブランディングはそのままだ。なぜ元の’Surface RT’の名前を捨てたのか? ご想像の通り、消費者がその意味を理解しなかったからだ。

最近オーストラリアの出版物、ARNに、MicrosoftのSurfaceマーケティング担当、Jack Cowettが話したところによると、「Surface RTとSurface Proの違いに関して市場で混乱が起きていた」。その通り。

その問題に対処するため、Surface RTは、Surface 2に再プランドされた。正直なところ、なぜMicrosoftは単にSurfaceと呼ばなかったのだろう。少なくとも今私の知る限り、「Surface 2」と「Surface Pro」との間に関連は見られない。

Surface 2の方がSurface RTよりも消費者が親しみやすい名前であることは言えるかもしれない。人々は番号付けされた名前に慣れ親んでいるから(映画、アルバム等)。そして、MicrosoftはSurface Proに関してはまずまずの実績をあげているので、うまくいっているブランドはいじりたくない。Surface 2でなく単にSurfaceと呼ぶことは、RTを完全に否定することになり、― 古いRTの在庫を売り続けることを考えると ― さらに混乱を呼ぶる。

この背景にある混乱の中心は、Surface 2がアプリケーションに関して、OfficeとWindows Storeに全面的に依存しているのに対して、Surface Proはそうでないことだ。この隔りを1つの名前で埋めることはできそうにない。よってストレスは残るだろう。

Windows Storeが改善され、Windowsアプリの中核製品が拡充され、Windows 8.1と共にOffice製品も拡張された。平均的消費者にとってこれで十分かどうかは、ARMベースSurfaceに残された課題だ。ついでに言ってしまうと ‘RT’ は耳障りな製品名だった。

この件に関するMicrosoftの誠実さはすばらしいと思う ― Surface RTにブランディング問題があることは誰もが知っていたが、企業が過去の失敗を認めるところを見るのはちょっと新鮮だ。

The VergeのTom Warrenによると、Windows RTは、事実上すべてのOEM ― Microsoftを除く ― に見離されている。つまり、もしMicrosoftがSurface 2を成功させられなければ、Windows RTは事実上終了する。そこで次の5年間とその先のWindowsはどうあるべきかという、Microsoftのビジョンの重要部分を救うべく、この名称変更と新しいハードウェアをセットで持ってきた。実際これは大きな賭けだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


速報:MicrosoftがSurface 2とSurface Pro 2を発表―2は全面改良、Proはバッテリー駆動時間中心

今日(米国時間9/23)、Microsoftはタブレットの新製品2種類、Surface 2とSurface Pro 2、それに付属する新しいアクセサリー多数を発表した。なにしろ大量の情報なので順次紹介していきたい。

私は先週ワシントン州レッドモンドのMicrosoft本社でSurface開発チームから新しいハードウェアについて説明を受けることができた。 Surface担当副社長のPanosPanay、プロダクト・ゼネラル・マネージャーのBrian Hallにインタビューすることもできたので別記事で報告したい。

Surface 2

Surface 2はSurface RTの第2世代で、基本的に初代の特徴をそのまま受け継いでいる。ARMベースのタブレットで、分離可能なキーボードが付属し、依然として専用OSのWindows 8.1が搭載されている。

ハードウェアは全面的に改良された。バッテリー駆動時間は25%アップ。CPUはNVIDIA Tegra 4で速度、画像処理ともパフォーマンスが向上した。裏面のキックスタンドに浅い角度で固定できる第2のノッチが加わり、膝の上に置いて使用するのが大いに楽になった。筐体は銀色のマグネシウム合金となり頑丈で指紋がつきにくい。その他、フロントカメラの感度がアップしたのは暗い場所でSkypeのビデオチャットをするユーザーには便利だろう。価格は449ドルからとRTの499ドルから下がった。

日常の用途にはOfficeとWindows Storeにあるアプリだけで足りると考えるユーザーには非常にお買い得なデバイスだろう。ARMベースのWindows 8.1が今回のハードウェア・スペックのアップグレードに見合ったパフォーマンスを発揮できるかどうかに注目だ。

Surface Pro 2

Surface 2の改良が全面的であるのに対してSurface Pro 2はバッテリー駆動時間の延長に焦点を絞ったアップデートとなっている。外観はほとんど前世代と変わっていないが、バッテリー駆動時間は平均60%のアップ、利用ケースによっては2倍にもなっているということだ。

ただしCPUはIntelのHaswell世代のチップになった。低消費電力のDDR RAMを最大8MBまで搭載できる。SSDは最大500GB搭載。またSurface 2と同様、キックスタンドも改良された。

その他サイズ、重量に変化はない。最低価格も899からと変わらず(RAM、SSDの拡大に応じて最高価格は上昇している)。

無料のオマケ

MicrosoftはSurfaceに2つのデジタル的なオマケをつけてきた。購入者にはSkyDriveの200GBの2年間のストレージが無料で提供される。 また国際通話を含むSkypeのサービスが1年間無料で提供される。

100GBのSkyDriveのストレージ1年分の料金は50ドル。つまりSkyDriveのオマケは計算上200ドルの価値があるわけだ。ただし現在のところ200GBのプランは一般に販売されていない。これによってMicrosoftほどのリソースをもたないBoxのようなライバルは打撃を受けそうだ。

新しいタッチカバー

旧版のタッチカバーは優れたデザインにもかかわらず、いまいち思うように反応してくれないところがあった。新しいタッチカバーはセンサーの数を14倍に増やし、ファームウェアもアップグレードしたという。

たしかに新しいタッチカバーの使用感は大きく改善された。私自身はメカニカルキーボードと取り替えようとは思わないが、飛行機の中でSurfaceを頻繁に利用するユーザーには朗報かもしれない。.

新タッチカバー薄く、軽くなったうえにバックライトもついた。またファームウェアのアップデートでいくつかのジェスチャーがサポートされた。

欠点は高価格だ。1台119ドルで旧モデルと同額。

【中略】

パワーカバー

第3のカバーとして登場したのがこのパワーカバーだ。キーボードとしての機能はタイプpカバーと同一だが、厚みがある。実は大容量のバッテリーを内蔵しているのだ。

旧型のSurface Proにタイプカバーを装着した場合に比べてSurface Pro 2に完全充電したPower Coverを装着した場合、バッテリー駆動時間が2.5倍になるという。パワーカバーはSurface Pro 2のバッテリー駆動時間を60%増大させるそうだ。これも長時間のフライトには便利だろう。価格はまだ明らかにされていないが150ドルから200くらいのようだ。

新型のタイプカバー

従来からあるタイプカバーも今回改良された。キータッチ音が静かになり、バックライトがつき、色もマゼンタ、ブルーが追加された。これまでタッチカバーには多くのカラーバリエーションがあったが、タイプカバーにはビジネスライクな黒しかなかった。

ドック

だいぶ前からリーク情報が流れていたが、Surfaceのドックについても一言触れておこう。USB 3.0、USB 2.0、ethernet、Mini Displayの各ポートにオーディオジャックが2つ装備されている。4つのUSBポートをすべて使った場合でも電源はフルパワーで供給できるという。

その他

タッチカバー、タイプカバーをワイヤレスで使用するためのアダプターが用意される。

またMicrosoftはTouch Mouse Surface Editionという新タイプのマウスを開発したという。内容については私もまだ知らない。何か判明すれば報告したい。

こういったところがSurfaceのアップデートに関する速報だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


あなたのiPadをMicrosoftにあげると、Surfaceがもらえる

TechCrunch Disruptも終わり、みなさん仕事に戻られたことと思う。Zuckerbergが米国政府の失態を叩き、PayPalの共同ファウンダーが憲法を捨てる一方で、Microsoftは、新しいSurfaceプロモーションスタートさせた。iPadを下取りに出して、店頭クーポンをもらおう!

その要旨は、もしあなたが〈穏やかに〉使用したiPad 2、3、または4を持っていれば、Microsoftは〈最低〉200ドル分の店頭クーポンをくれるというもの。そして、そのタブレットを手放したからには、別のが欲しくなるだろう? 何と、Microsoftは自社のタブレットをあなたに売りたがっている。

これは、MicrosoftがSurface 1.0モデルの在庫をあまりに多く抱えすぎているからだ。プロモーション期間は約1ヵ月。これはつまり、10月27日に下取りセールが終るまで、新しいSurfaceを見ることはなさそうだということを意味する。

この記事のタイトルは少々誇張されている ― しかし、新品のSurface RTハイブリッド・タブレットの価格は349ドルで、あなたのAppleタブレットの最低価格が200ドルなので、両者の差は僅少だ。というわけで、古くて元気のないiPadを捨ててSurfaceにしよう。レッドモンドが喜ぶように。

実際問題、恐らくあなたはタブレットを何台か持っているだろう。新しいオモチャが欲しい人にとっては選択肢が増えたことになる。ただし忘れてはならないのは、Microsoftが新Surfaceの大々イベントの招待状を発送済みだということ。だから、ここで手に入れたものは何であれ、すぐ過去になる。

トップ画像提供:Vernon Chan

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(翻訳:Nob Takahashi)


MicrosoftがSurface RTの不調を正直に報告しなかったため株主たちから集団訴訟

【抄訳】

Microsoftは、Surface RTタブレットの実績に関して虚偽の声明を行い、同社第三四半期において製品の在庫状況を正しく評価しなかった、として集団訴訟のターゲットになった。

焦眉の問題は、Microsoftがその第四四半期において突然、Surface RTの在庫調整経費と称して9億ドルの損金を計上したことだ。Surface RTはMicrosoft初のタブレットハイブリッド機で、同社史上始めて、Microsoft自身がメーカーとして市場に参入した製品でもある。

しかし売れ行きはぱっとしなかったようだ。そこでMicrosoftは、9億ドルの借方計上をせざるを得なくなった。しかし今回の訴訟は、MicrosoftはSurface RTの不調をもっと前から知っていて、にもかかわらず、第三四半期においてそのことを投資家に告げないという虚偽を行った、と主張している。

9億ドルの損金発生はMicrosoftの収益減を導き、翌日の株価が11%下げ、総額で300億ドルあまりが虚空に消えた。訴えの主旨は単純だ: もしもMicrosoftがSurface RTの実績を口頭や書面、および宣誓を伴う会計証言において誠実に報告していなかったのなら、投資家はSurfaceプロジェクトに関して万事順調であると騙されていたことになる。あるいは少なくとも、10億ドル近い巨額の損金には相当しなかったはずだ。

そして、実際に騙されていたのなら、期末におけるわずか7セントの株価下落でも、問題視するに十分である。
【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Surfaceの通信簿:Microsoft製タブレットの2013年度売上は8.53億ドル、1日当たり340万ドル

今日(米国時間7/30)のSEC提出書類で、Microsoftは非常に興味深い事実を公表した。Surfaceタブレット製品ラインは、会計2013年度中同社に8.53億ドルの売上をもたらした。しかし、Surfaceの販売が開始されたのは10月26日なので、会計年度中の販売期間は247日間だ。

ここから、Surfaceの1日当たり売上は345万ドルと計算される。通年に換算すると、Surfaceは年間推定売上は126億ドルだ。しかし、Surfaceの売上は、Surface RTおよびProの発売時が最大で、それ以外は少ないと考えられるため、1日当たり、1年当たりの数字は変わってくると私は予想する。

この数字に対する評論は決定的にネガティブだ。Nex WebのJosh Ongは、この数字は本タブレット製品が「財政破綻」だったことを確認するものであると言い切ったThe VergeのTom Warrenは、同端末の総売上は、Microsoftが前四半期に計上した9億ドルの評価損よりも少ないと指摘した。そしてGeekWireのTodd Bishopも、8.53億ドルの売上は、Microsoftが「主としてWindows 8とSurface」によるとした8.98億ドルの新たなコストよりも少ないことを強調した。

もしSurfaceが単独ビジネスなら今頃死んでいる。しかし、Microsoftの一部門である限りそれはならない。

企業としてのMicrosoftは、過去の利益を現金の形で蓄えた構造的財産を持っている。同社はかつてOEMの世界に参入することを決意し、私が知る限り、Surfaceプロジェクトにこだわり続けており、スロースタートなどあり得ない。

この会社がそうやって投資を続けた最近の強固な先例がある。Windows Phoneだ。Windows Phoneが少しでも一人歩きできる体力をつけるまで丸々2年間苦闘の日々が続いた。言い方を変えれば、Windows Phone 8とNokiaの最新機種が出るまで、スマートフォン事業は空気を吸い込んでいた。

それでもSurfaceよりはましだ。このタブレット製品群はMicrosoftの短期的利益に著しい損害を与えた ― 9億ドルの債務は同社前四半期の1株当たり損失0.07ドルに相当する。

しかしMicrosoftは金を持っているので、望むならSurfaceに注ぎ込み続けることができる。Windows Phoneや、Bingや、その他彼らが戦略的に重要だと考えたサービスと同じように。Microsoftは、長年イノベーションや先進的アイデアを示すことに失敗してきた同社のOEMパートナー優先をやめたがっているのだろうか。

そうではないだろう。もちろんMicrosoftにとってSurfaceの損が少なければもっとよかっただろうが、まだこのプロジェクトは終っていないと私は思う。テスト方法:もし次世代Surface製品群の発表が低調だったら、われわれはドアが閉じるのを見ることになるだろう。

トップ画像提供:Vernon Chan

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(翻訳:Nob Takahashi)


「タッチ第一」に賭けたMicrosoftの誤算

今週のMicrosoftは散々だった。壊滅的な四半期決算のおかげで株価は翌日11%も下げた。業績 悪化の大きな原因は9億ドルにも上るSurface RTの在庫処理だった。

しかしこの損失処理を別にしても、今期の状況は十分に悪かった。この決算でビジネス向け、企業向け分野(これは比較的好成績だった)を別にすれば、Microsoftは消費者が欲しがる製品を何一つ持っていないという事実が明らかになってしまった。

さほど遠くない以前にこれまでで最高のOSと評されるWindows 7という優れた製品を出した会社がいったいどうしてしまったのか? Microsoftは数年前から消費者向けプロダクトを「タッチ第一」で設計し始めた。

このことが最初に現れたのは2年前にD9カンファレンスでWindows 8のプレビューが公開されたときだった。「Windows 8ベースのデバイスはタッチのみの小さいスクリーンから大型のデスクトップまで、キーボードやマウスなしに操作できるユニークな体系となっている」と当時Windows体験担当コーポレート副社長だった Julie Larson-Greenが強調した。

それ以来、Microsoftは消費者がこぞってタッチスクリーンのノートパソコンを買うだろう、それどころかLenovo Yogaのようなノートとタブレットのハイブリッドのデバイスにさえ飛びつくだろうと期待していた。ところが問題は消費者はそんな製品に興味がないという点だった。タッチ体験の直感性を最大限に生かした究極多機能デバイスだというLenovoの宣伝文句とは裏腹に、Yogaの実態は消費者の大多数が嫌うWindows8のタッチUIが邪魔をするノートパソコンに過ぎなかった。

iPhoneとAndroidの驚異的な成功を見て、 当時のMicrosoftの誰かが「近くすべてのデバイスはタッチ化する。時代に遅れないためにはわれわれも全力でタッチ化を進めることが必要だ」と主張したのだろう。ともあれMicrosoftはその方向に突進した。Microsoftは以前にもタッチ化をちょっと試してみたことがあったが、今回はOEMパートナーも巻き込んだ全力投球だ。

ユーザーを面食らわせたSurface RTはもとも設計思想が間違っていた。消費者がタッチスクリーンに殺到するだろうというMicrosoftの予想は誤っていた。タッチスクリーンのWindows 8ノート、やChromebook Pixelを使ったことがあれば分かるはずだが、誰もめったにスクリーンには触りはしない。もちろん大型タッチスクリーンが意味がある場面も存在する(昨年Microsoftは非常に大きなタッチスクリーンのテクノロジーを開発したPerceptive Pixelを買収した)。しかしノートのタッチスクリーンはたいていの場合無用の長物だ。

Microsoftという会社は動きが非常に遅い。Ballmerは最近の組織再編でこの点を改革しようとしている。しかしその成果が現れるのはだいぶ先のことだろう。Microsoftがいったんある方向に動き始めたらそれを変えるのは容易ではない。機敏に誤りを修正できるような会社ではないのだ。Windows 8とSurfaceで始まった「タッチ第一」という戦略は間違っている。しかし船はその方向に出帆してしまった。Microsoftが正しいコースに戻るまでどれくらいかかるのだろうか? 

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Microsoft、誰もSurface RTを欲しがっていないことをようやく認める

Windows RTは失敗作だ。われわれは最初からそう言っていた。本誌だけではなかった。Windows RT、より具体的には生後9ヵ月のMicrosoft Surface RTに好意的なレビューを探すのは非常に困難だ。そして今Microsoftは、自社の最新収支報告で、ついにわれわれが正しかったことを公に認めた。

同社は前四半期に9億ドルという巨額の減損処理を、売り残ったSurface RTのために行った。もっと多くを物語るのは、Microsoftがこの損失を公表したという事実だ。それほど膨大だった。同社は投資家に向けて、なぜウォール街の予測を達成できなかったかを説明する必要があった。

悲しいかな、悪いのはSurface RTのハードウェアではない。むしろタブレットそのものは美しいマシンだ。スマートで堅牢でまさしく素晴らしい。これを手に取って感心せずにはいられない。Surface RTのデザイナーとエンジニアたちは自分たちの作品に誇りを持つべきだ。彼らの責任ではない。

Windows RTは消費者向け製品として存在すべきではなかった。それは、iPadや市場に溢れる数多のAndroidタブレットに対する反射的行動の産物だ。それは、Microsoftが立ち去るるべきだった戦場に放った一撃だった。Intelが、ARMチップの長所の大部分を迅速に同社のx86ラインに導入しているのに対し、Microsoftは、Windows最大の利点である従来アプリとの互換性を捨てた製品を作るのを我慢できなかった。Surface RTは、この失敗が約束されたエコシステムの不幸な部分だった。

Surface製品群はMicrosoftにとって大きなリスク要因だった。同社にとってオールインワンPCは全く初めての試みだ。そしてある意味で、それは成功した。Surface RTおよびProは、Windows 8タブレットに多くの注目を集めた ― HP、Dell、あるいはSamsungがやるよにもずっと多く。この強力な製品ラインは、多くの消費者向けエレクトロニクス企業に対してメッセージを放った。なにしろMicrosoft ― 歴史的にソフトウェア第一の集団 ― が自身で第一級ハードウェアの製作に取り組んだのだから。

Surface ProとRTがなければ、Windows 8タブレットの世界は陳腐で生気のないものになっていただろう ― Windows 8ノートPCのように。

あらゆる兆候が近々発表される新しいSurface製品ラインを指している。そして今日のニュースにもかかわらず、Microsoftが第2世代のSurface RTをさらに大きく価格を下げて発売する可能性は十分にある。結局Microsoftは、たとえ誰も買いたいと思わない製品であっても、やりたいことは何でもやる会社なのである。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Surface RTが値下げ―こういうニッチ・ハードウェアは成功しそうにない

私はSurface Proの大ファンだ。今まで使ったなかで最高のWindowsマシンだと思うし、持ち歩いて使うのが非常に楽しい。一方でSurfaceRTはダメ製品の典型だと思う。

今回、RTはすこし安いダメ製品になった。

この日曜日、Nvidia Tegra 3O搭載のRTが150ドル値下げされて349ドルになった。Windows 8で走るソフトのごく一部しかRTでは走らないのでそのリストは短い。Surface Proは900ドルから1000ドルの価格帯で変わりなし。

RTには今後QualcommのCPUが搭載され、LTE接続もサポートされるようだ。しかし価格の推移を見る限り、Proのセールスは好調だがRTは苦闘しているようだ。

ニッチのハードウェアにもチャンスはある。OS XはiOSと、AndroidはChrome OSと共存できる。これらのOSの間には明確な役割分担があるからだ。しかしRTというのはWindowsの機能制限版、いわばWindows Liteで、ほとんどのユーザーにとって受け入れがたい製品だ。

Windows PhoneベースのタブレットならWindows 8と共存することは可能だろう。しかしRTはそのブランド戦略と機能、ことにWindows 8との互換性の欠如という問題のせいで多くの消費者に受け入れにくいものとなっていると思う。

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MicrosoftがiPadをけなすCMをリリース―Windows 8タブレットがダメな理由がよく分かる

自社の製品が市場で遅れを取っていれば苛立たしいだろう。トップの製品にケチをつけたくなる気持ちは理解できる。最近、検索とメールでGoogleに食ってかかったMicrosoftが今回はタブレットでAppleをけなした。最新Windows 8タブレットのCMはiPadを横に並べてWindows 8タブレッtがいかに優れているか主張するものになっている。Asus VivoタブレットはiOSにできないことがたくさんできるというのだ。

MicrosoftはSiri風の音声を使って(ごくありふれた女性の声の合成音声だからこれは別に難しくない) 、Windows 8タブレットにできてiPadにはできないことを数え上げている。しかしそのセリフがあまりわかりやすくない。たとえばWindows 8のSnapマルチタスク・モードでPowerPointをデモしている場面でiPadが「私はそんなアップデートがありません」というのだが、私はしばらく考えてしまった。最後に価格の比較になってAsusのタブレットの方がずっと安いと訴える。

単にSiriに喋らせるというアイディアが弱く、セリフもまずいというだけはない。最大の問題は、Microsoftが選んだ「Windowsタブレットにはこれができる」というその機能が、なぜWindowsタブレットが市場で受け入れられないかを浮かび上がらせてしまったところにある。一般のユーザーはタブレットにマルチタスクでPowerPointのスライドを作る機能などは望んでいない。そういう作業のためには普通のコンピュータを使う。

CMの最後のシーンが最悪だ。Siriの声が「PowerPointはできません。Chopsticksなどをプレイしてはどうですか?」と言う。しかし競争相手をやっつけたいときに、iPadがいかに驚異的にリアルなバーチャル体験を提供できるかを見せるのはまったくの逆効果だろう。自分の製品がデモできる同等のユーザー体験がないなら特にそうだ。楽器やゲームなどの楽しい体験に対して(いくら実用性があるとはいえ)真面目くさった作業を並べて見せても市場の大勢を変えるのは無理だろう。

この記事は掲載当初Asus VivoタブレットをSurfaceと勘違いしていた。訂正済み。

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