サンフランシスコ市、LyftとUberに運行データ提出の裁判所命令を発行

サンフランシスコ市法務官、Dennis Herreraは、UberとLyftの両社に対してドライバーの安全、身障者対応、その他の運用に関する記録の公開を求める裁判所命令の発行を検討している。先月同法務官は本件に関する召喚状を発行していた。

6月4日にHerreraが発行したその召喚状は、両社のドライバーが、「公衆の安全に対する脅威、あるいは差別などの違法行為による社会的迷惑」を生まないことを目的としていた。

具体的には、ドライバーの走行距離と時間、乗客を求めて他の都市からサンフランシスコに通ってくるドライバーのインセンティブ、訓練、障害者の利用できる車両の数、および利用経路についての記録4年分の提出を求めている。

市法務官によると、Lyftは当局に協力しようとはしたが、「最終的には理不尽な条件を要求し、納得のいく合意に達しようとする意志が見られなかった」と報道資料に書かれている。一方Uberは一切の協力を拒否した、と法務官は言っている。

「Uberは締切の6月20日まで待ってから、情報提供を拒否する旨の書簡を市に送り『Uberの懸念事項に関して対話する』用意はあると言った。その後Uberの担当者はなかなか会おうとせず返事も遅く曖昧な態度を取っていた。結局Uberは召喚要求に従わなかった」と法務官事務所は言った。

先月、サンフランシスコ群交通局は、先週のサンフランシスコの交通量の15~20%をUberとLyftが占めていたことがわかったと発表した。問題は、推定4万5000人といわれるUberとLyftのドライバーが、同市にマイナスの影響を与えているとみられることであり、Herrera法務官は現状のよく把握したうえで、両社が法を順守することを望んでいる。

「残念ながら、Uberはいつも通りの行動をとっている。問題を引き起こし、すぐに腰を上げず、常に法律を軽視している」とHerreraが声明の中で言った。「名誉のために言うとLyftの方が対応はよかった。しかし結局はLyftも理不尽な妨害行為をした。両社は最低限の文書を提出し、それ以外の要求は無視する態度に出た。そして現時点で彼らは、正当な企業秘密を守るための守秘契約を結んでいない。

アップデート 12:49pm PT。Uberからのコメント:
「当社は法務官事務所の懸念を正しく理解するために、協力して作業している」とUberの広報担当者がTechCrunchにメールで伝えた。「当社は問題解決のために情報を提供する意志があることを先方に伝えた。機密情報に扱いについても合意できることを願っており、この重要な問題に協力して取組んでいくことを約束する」。

Lyftの広報担当者は、同社がHerrera法務官と協力して取組むつもりだと言っている。

「昨晩も、市当局と建設的な会話をしたところ」と広報担当者は言った。「しかし、膨大な量の個人情報 ―― 同社が運行する他のどこの都市よりも多い ―― の提出を求めながら、この個人データを保護する基本的な手順を踏もうとしない当局のやり方は前例がなく、不可解であり、あまりにも非現実的だ。今も当社はサンフランシスコの輸送事情を全体的アプローチによって改善しようとする市のリーダーたちと協力していく意志を持っている」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uber、今度は車いす対応車両の不足で訴えられる

The Brooklyn Center for Independence for the Disabledを始めとする障害者権利支援団体は、Uberの車いす対応車両が不十分でニューヨーク市人権法に違反しているとして訴訟を起こした。Reutersが報じた

この集団訴訟にはDisabled in Action of Metropolitan New YorkおよびTaxis for All Campaignも原告として加わっており、Uberは「差別を助長し続けている」なぜなら5万8000台以上のUber車両のうち車いすで利用できる車は200台ほどしかない、と指摘している。

ここ数か月の間にUberは、ミシシッピー州ジャクソンの車いす利用者ワシントンDCのThe Equal Rights Centerからも訴えられている。昨年には、シカゴの障害者権利団体が同じような理由でUberを訴えた

Uberは障害のある人々にもサービスを提供してはいるが、問題は障害者が平等に利用できるために必要な対応車両が足りていないことだ。

Uberは障害者に向けた最初のサービスとして、2014年にUber Accessをスタートした。乗客はUber Accessを通じてUberASSISTおよびUberWAVをリクエストできる。これは車いすで乗れる車が迎えに来ることを意味している。ただし注意すべきなのは、Uber AccessがUberの全サービス地域で提供されているわけではなく、Uber Accessが利用できるかどうかは、Uberが民間サービス事業者と提携できるかどうかで決まっているらしいことだ。

英国でUberはアクセシビリティ対応を拡大している。今年Uberは、リバプール、リーズ、ウルヴァーハンプトン、ブラッドフォートなど英国7都市でUber Accessを提供開始した。先月には障害者支援チャリティーのWhizz-Kidzと組んで車いす利用者を投票所まで無料で運んだ

今回のニューヨークの裁判で原告団は、Uberが身体障害者に対して同社サービスの「完全かつ平等な利用」を約束するよう要求している。

「Uberのテクノロジーは、障害をもつ人々を含むあらゆる乗客に信頼できる移動手段を提供し、障害者が収入を得る新しい方法を可能にした」とUber広報担当者がTechCrunch宛ての声明で語った。「すべき仕事はもちろんまだあるが、今後も車いす対応車両を必要とする人たちに信頼できる移動手段を手頃価格で提供するサービスを提唱し続けていく」。

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Lyft、1日当たり乗車回数100万回を達成

Lyftは1日当たりの乗車回数100万回を達成した。現在同サービスは米国でのみ利用できる。Uberは全世界での乗車100万回を2014年12月に発表した。2016年7月、Uberは1日平均550万乗車を記録、先週には累計乗車50億回に達した。

つまり1日当たり100万回はLyftにとっては快挙だが、Uberが日々達成している乗車回数には遠く及ばない。もちろん、ここ半年あまりUberを取り巻いている騒動によってそれが変わる可能性がある。

さらにLyftは、乗車回数が48カ月連続上昇中で、年間推定乗車回数3.5億回に達するペースだと話した。

「この重要な成長の節目は、世界最高の輸送手段によって人々の生活を改善するという、われわれの何年にもわたる飽くなき努力の結果だ」とLyftの共同ファウンダー、John Zimmerが本誌宛ての声明で語った。「毎日、Lyftを選ぶドライバーや乗客が増えているのは、われわれがあらゆる行動の中でホスピタリティーとサービスを心がけているからだ。サービスレベルで対等になった今、Lyftの経験が決定的な差別化要因になるはずだ」。

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ワシントンDC、全タクシーにSquare導入へ

ワシントンDCは、同市のタクシーがUberLyftなどの配車サービスと対等に戦うための一歩を進めた。2017年8月31日以降市内の全タクシーは、誰もが知っているあの大嫌いなメーターをやめ、新しいデジタルメーターに切り替えなくてはならない。そして支払いには Squareが使える。

この夏の終わりまでに、どのタクシードライバーもコーヒーショップや移動販売車と同じように客のカードをスワイプできるようになる。スマートフォンやタブレットにプラグインされたSquareリーダーを使う。ワシントンDCのDepartment of For-Hire Vehicles (DFHV)[運送車両局]は、ドライバーが利用できるメーターアプリをいくつか承認した。配車アプリと同じく、新しいメーターアプリは路上で乗せた乗客の料金体系を動的に変更できる。

乗客は、料金見積り、GPSによる経路案内、電子レシートなどUberやLyftと同じサービスを受けられる。ただしクレジットカードはアプリに登録されていない。降車する際にカードを通す(スワイプ)かスマホをタッチしてSquareで支払う。アプリを使ってドライバーにチップを渡すこともできるのはほかでSquareを使う場合と同じだ。

ワシントンDCはデジタルメーターに全面移行する最初の都市になるので、こうした利便性の向上が、配車アプリの台頭に歯止めをかけるかどうか注目したい。

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暗雲立ち込める中、Uberが乗車回数50億回を突破

Uberの乗客は延べ50億回このサービスを利用して移動したと本日(米国時間6/29)同社が発表した。2016年に達成した20億回の2倍以上だ。50億乗車の節目を実際に越えたのは5月だった。5月20日 7:29:06 AM GMT、156台の乗車がスタートし、相乗りサービスを大台に乗せた。

これはUberにとって実に大きな数字だが、暗雲立ち込める中での祝福となりそうだ。CEOが辞任、社内カルチャーの第三者調査でいくつもの問題を指摘され、山ほどの法的トラブルを抱えている。ただし現時点でそれがどれほどUberのビジネスに影響を与えているかはわからない。Uber自身は2017年も乗車回数は伸びていると強気だが、アプリのダウンロード数を含め最近の第三者データをみると、LyftらのライバルがUberのリードを縮めつつあることを示している。

Uberの50億回目の乗車は、窮地に立たされた同社に一筋の光をさす明るいニュースであるだけではない。同社は、50億回の節目を越える乗車を提供したドライバー156人全員に、50ドルのボーナスを渡した。Uber利用者は、乗車履歴をチェックして自分がその時乗っていたかどうか調べてみよう。この栄えある記録達成に参加したという事実を知ることがごほうびだ。

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一部のUber社員がTravis Kalanickの復帰を要求する嘆願書を提出

今Uber社員の間で、Travis Kalanickの復帰を取締役会に要望する嘆願書が回覧されているとRecodeが報じた。メールにはKalanickが会社の将来の成功にとっていかに「不可欠」であるかが書かれている。社員に対しては、Kalanickを支持し経営への復帰を要求するよう依頼している。

アップデート 10:45am PT: 1100人以上の社員(Uberの社員数は約1万4000人)が署名した嘆願書が取締役会に送られたとAxiosが報じた

今週初め、Uberの投資家らはKalanickにCEO職を降りるよう要求した。Kalanickは要求に従って休職に同意したが、一部のUber株主にはそれでもまだ不十分だった。

署名のニュースが報じられた後、KalanickはThe New York Timesに声明を送り、Uberを「世界の何よりも愛している」と伝えた。そして、「Uberがもとに戻れるために、さらに争うのではなく投資家の要求に従って辞任した」ことを付け加えた。

嘆願書について質問したところ、Uber広報担当者は同社の幹部チームが昨日従業員と会話したことを私に伝えた。

「ご想像の通り、Travisの決断については様々な感情が渦巻いている。われわれもそれを理解しており、彼が軽々に決断したものではないことをみんなに知ってほしい。今回の辞任はUberを第一とする彼のやり方であり、これまでもそうだった。Travisはこの会社に誰よりも多くを捧げてきた。彼がUberおよび世界中で数えきれない人々に、奥深く意義のある影響を与えてきたことを、われわれは永遠に感謝する。」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ウーバーティンよ泣かないで――Uberバッシングの原因を考える

Uberはしばらく前からトラブルの渦中にあった。 この会社は「男の友情」的な気質の人間が「やれることは何でもやる」という態度で運営してきた。God ViewによるUberの利用状況のリークからジャーナリストに対するハラスメントまでこの企業文化がベースにあった。簡単にいえば、Uberは「許し難い罪」の上に作られた会社だった。

トラビス・カラニックがUberを去った事情について、シリコンバレーでは二つの相反する見方が流れた。ひとつはこういった見方だ。

トラビス・カラニックがUberを去ったのは大損失。トラビスを知る人間には腹立たしい。彼はメディアがそう思わせたがっているような怪物ではない。―アレクシア・ツォッツィス

これに対してその反対の考えはこうだ。

アレクシア、それは違う。彼は有害な混乱を作った。われわれは有害な混乱を報じただけ。インドでのレイプ事件を見ただけでもUberは怪物だと分かる。―カラ・スウィッシャー

ある程度まで両方とも正しいのだろう。私は長年にわたってアウトサイダーとしてシリコンバレーについて報じてきた。同時に、シリコンバレー文化の忌憚ない批判者でもあったことを誇りに思っている。そこでカラニックを英雄として持ち上げたかと思うと次の瞬間には粉微塵に打ち砕くようなしざまには強い違和感を覚えずにいられない。

カラニックは善良な人間だった。おそらく今でもそれは変わりないだろう。彼を悪く言う人間はいないはずだ―シリコンバレーという偏狭な島国を除けばだが。残念ながら、Uberは巨大な会社評価額とそれ以上に巨大な株価値上がりの期待を背負ってしまった。すべては成長があまりにも急激でUberが途方もないサイズに膨れ上がってしまったからだった。こうなれば無害な存在ではいられなくなる。スキャンダルに沈んだZenefitsという前例を挙げるまでもなく、あまりにも急激な成長がカラニックが追放された主たる原因だろう。またこれはUber自身も破滅させかねない。

Uberは完璧なスタートアップだった。その創立のストーリーもエキサイティングだ(こちらはUberCabのスタートを報じるTechCrunchの記事)。Uberは規制当局との戦い(特にサンフランシスコ)にも勝ち、創立以来7年で都市交通の概念を一変させた。同時にタクシー・メダリオン〔タクシー営業権〕に大金を注ぎ込んできた投資家を怒らせた。つまり大勢の重要人物を敵に回した。

こうしたすべては強いプレッシャーを生じ、どれほど優れた経営者でも扱いに苦慮するような事態となった―学生があれこれ反社会的な罪を犯しているといって学生寮を責め立てるような状況だ。

Ubeにはスタートから塹壕に立てこもるメンタリティーがあった。シリコンバレーには「われわれは世界を変えようとしているんだからその邪魔をしないでくれ」という独特の考え方がある。多くのシリコンバレー企業が危険な時期を乗り切った。その代表は〔プライバシーに関して一時強い非難を浴びた〕Facebookだろう。現在でもこの呪文を唱えている会社は多い。Twitterのエンジニアは「われわれはナチが世界を支配しないようプロダクトを改良するのに忙しいのだから邪魔しないでくれ」と言いたいだろう。しかしTwitterに対する批判がそれで止むわけではない。

Uberも事情は同じだ。Uberはタクシー利権を破壊し政治家をスパイするのに忙しく、立ち止まって適切な企業文化を育てる時間がなかった。もちろんこれがUberの失墜を招いた最大の原因ではない。しかし寄与したことは確かだ。

いずれにせよこれはカラニックのせいではない。いったいどうやって世界中のUberドライバーすべてに法規を守らせることができるというのか? これだけのUber車が走っていて、交通事故、レイプ、殺人なんであれ1件も起きないとしたらその方が奇跡だろう。世界中の政府が目の敵にする中、Uberがここまで閉鎖を免れて生き延びたのがすでに一つの奇跡だ。性差別主義その他の問題を正す時間が少なすぎたなどという非難は状況をねじ曲げたものだ。

Uberは「進歩」という祭壇に犠牲にされた最新のヒツジだが、決して最後ではないだろう。カラニックはなにか別のことを始めるだろう。Uberには「大人の管理」が導入され、エキサイティングなスタートアップは退屈な大企業に変わるだろう。それともUberはすでに負けており、Lyftが勝者となるのかもしれない。結果がどうなるにせよ、これまでのところは文化、成長、恐怖が合体すれば混乱を生むという物語だった。腹立たしいかぎりだ。

画像: Carl Court/Getty Images

〔日本版〕原文タイトル"Don’t Cry, Ubertina"はアンドルー・ロイド・ウェバーのミュージカル、『エビータ』の「アルゼンチンよ泣かないで(Don’t cry, Argentina)」を踏まえたもの。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

UberのCEO Travis Kalanickが辞任、“株主一揆”に折れる

【抄訳】
このところ悩み多きUberのCEO Travis Kalanickは、彼が2009年にその創業に寄与したライドシェア企業から去ることになった。The New York Timesの記事によると、その辞任は、Uberの中心的な投資家たちの一部が率いた“株主一揆”の結果だ。

Kalanickの辞任は、Uberのスポークスパーソンも確認した。

その記事によると、Uberの上位投資家のうち、Benchmarkを含む5社が、CEOの即時退任を求める、“Moving Uber Forward”(Uberを前進させよう)と題する書簡を書いた。数時間の議論を経て、Kalanickは辞任に同意した。

Timesが入手したKalanickの声明文は、こう述べている: “私は世界の何よりもUberを愛しており、私の私生活における、この困難な時期において、Uberがさらなる抗争で迷走するよりも建設的方向に復帰するためには、私が辞任すべき、とする投資家たちの要請を受諾した”。

KalanickはUberの取締役会に残る、と取締役会の声明文は述べている:

“TravisはつねにUberファーストだった。これは勇敢な決断であり、彼のUberへの献身と愛の印(しるし)である。辞任することによって彼は個人的悲劇から回復する時間を作り、同時に会社には、Uberの歴史のこの新しい章を完全に引き受けるための余地を与える。われわれは今後も引き続き、取締役会で彼と共にお役に立っていく所存である。”

Kalanickはほんの先週に、元司法長官Eric Holderからの、Uberの悪質な企業文化に関する報告書の発表を受けて、休職すると発表したばかりだ。

【中略】

だから今日の彼の辞任という行動は、最近のスキャンダルの重みによってUberの中核的事業そのものが危殆に瀕する、と投資家たちが判断した結果だ。

中でも最大のダメージをもたらしたのは、同社におけるセクハラと差別に関する数々の報道だ。最後には被害者からの訴えを受けて外部からの調査も入り、最終的には20名以上が解雇されている

Uberはこれまで110億ドル以上の資金を調達し、最近の調達では評価額が700億ドルと報道されている。シリコンバレーの投資家たちは、もっとも激動の時期でさえ、創業者の方向性に従う姿勢を見せてきたが、最近の出来事はUberの安定性を脅(おびや)かす結果になり、彼らにとっても受け入れがたい状況となった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Uber、ようやく「チップ」機能を導入

ドライバーにチップを渡すオプションを長年拒み続けてきた Uberがついにアプリにチップ機能を追加する。これは同社のドライバーと乗客の支援プログラムの一環だ。

ここ数か月間この会社がさまざまな方面で起こしてきた数多くのトラブルについて、一つの段落で説明するのは不可能に近い。今回の行動は、同社の数々の過ちに対して批判の声が高まっている大衆をなだめるための和解提案の一つだ。

Uberの新たな取り組み、「180 days of change」の一環だでもある。

当初チップ機能を利用できるのは、シアトル、ミネアポリス、およびヒューストンのみだ。

ドライバー宛てに送られた取り組みの詳細と、会社の将来プランを以下に貼った。

Dear Annabel,
Each month for the next 6 months, we’ll share major improvements that will make driving more flexible and less stressful, giving you earnings & support you can depend on.
Starting today: Earnings
To kick-off 180 Days of Change we’re launching the feature you’ve asked for most.
1.Tipping is Coming
Tipping is available in Seattle, Minneapolis and Houston as of today. We’re starting with only 3 cities so we can create the best tipping experience for you and your riders. We’ll be adding more cities over the next few weeks, and will make tips available to all U.S. drivers, by the end of July 2017. Of course, Uber service fees are never deducted from your tips. Learn more.
2. Shorter 2 Minute Cancellation Window
You’ll receive a cancellation fee if your rider cancels after more than 2 minutes (down from 5 minutes previously).
3. No More Unpaid Wait-times
You will earn a per-minute rate if you wait for a rider, starting 2 minutes after arrival.
4. All Driver Destination Trips Count Toward Quest
Every trip you take now counts toward reaching your Quest total.
5. Quest Earnings are Available for Instant Pay
You can now immediately cash out your Quest earnings using Instant Pay.
6. Expanded Driver Destinations
You can now set two trips a day going your way and earn with every mile.
7. Driver Injury Protection Insurance
You have the option to help protect yourself, and your earnings, in the event of a covered accident. To help you take advantage of this option, you will earn a bit more per-mile. For costs, complete coverage details, and state availability via Aon, tap here.
8. Teen Fare
For teen account trips, $2 will be added to the base fare and you’ll earn more for those rides.
When are the changes coming?
We are launching these improvements city-by-city over the summer. Visit this link to see when these changes will arrive in your town. In the meantime, please update and restart your Driver App so you can experience these changes.
LEARN MORE

So, what’s next?
This is just the beginning. Over the next 180 days we are committed to making driving with Uber better than ever. Look out for the next round of improvements in July. We know there’s a long road ahead, but we won’t stop until we get there.
With our sincere thanks,
Rachel Holt
Head of US Operations
Aaron Schildkrout
Head of Driver Experience

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uberのパワハラ被害女性、顧客に対する会社の謝罪は「見せかけ」と非難

米国時間6月16日、Uberはニューヨークなどの都市でかつてUberを利用した一部の乗客にメールを送り、乗客、ドライバー、社員のニーズの優先順位を誤ったことを謝罪した。 Business Insiderが報じた。しかしこの騒動全体について、元Uberのエンジニアで会社をセクシャルハラスメントで訴えたSusan Fowlerは、(当然ながら)不満を訴えておりUberの主張を額面通りに受け取っていない。

[つまり、「弁解できない職場での嫌がらせ」について、〈過去の乗客〉には謝っても、嫌がらせの被害にあった従業員には謝らないということ?]

同社は過去のUber顧客宛てに送ったメールで、調査委員会からの提言に言及し、CEO Travis Kalanickの休職を始めとする同社のとった行動について説明した。提言の詳細はここに書かれている

さらにFowlerは、「これはショウだ、見せかけにすぎない」と切り捨て、昨夜Twitterに「ライバルから客を取り戻すためなら何でもやるということだろう」と書いた。

彼女の指摘は的を射ている。Uberがこの明白な社内カルチャー問題や自動運転技術に関する裁判、さらには強姦被害者の個人医療記録の取り扱いミスなどの対応に追われる間に、(ライバルの)Lyftは好調のようだ。先月だけを見ても、Lyftはボストンでの自動運転サービス実施計画を発表し、Jaguar Land Roverとの提携で2500万ドルの資金を獲得し、2025年までに無人電気自動車の乗車回数年間10億回達成を目標に設定した。

先週職場での嫌がらせ報告書が発行されたとき、FowlerはUberから未だに謝罪を受けておらず、「会社から受けたのは激しい敵意だけ」とTwitterに書いた。

写真提供: Doug Patricio/Brazil Photo Press/LatinContent/Getty Images/Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Uber取締役、懲りずに女性差別発言――アップデート:ボンダーマンは辞任

Uberの取締役会にまだ一人、女性差別の意味がわかっていないメンバーがいた。今朝、Uberでは女性差別等の問題を根絶するための改革をテーマに全社ミーティングが行われた。Yahoo Financeで公開された録音によると、取締役の一人、デビッド・ボンダーマン(David Bonderman)は取締役会にさらに女性を加えることは「おしゃべりが増えるだけだと」と述べた。実際そう述べたのだから驚く。

録音によれば、取締役のアリアナ・ハフィントンは6:40頃に取締役会に女性を加えるメリットについて話している。

ハフィントン:現在取締役会に女性が一人しかいない〔ハフィントン自身〕が、近く二人目の女性が加わることを示すデータが多数あります。

ボンダーマン:実際は〔そうなれば〕おしゃべりが増えるということを示すデータだな。

ボンダーマンはUberのイメージを危機に陥れたこれだけの騒動にもかかわらず、なにも学ばなかったらしい。ハフィントンは「デビッド、デビッド。心配することないでしょう。あなたはしゃべることがたくさんありそうだから」とたしなめた。

そもそもボンダーマンは口を挟むべきではなかった。

ボンダーマンはこの発言を謝罪したという。New York Timesの記者、Mike Isaacによれば、メッセージは 「取締役会に対して、今日のミーティングにおいて同僚〔ハフィントン〕に尊敬を欠いた発言を行ったことを謝罪する。同時にUberの社員に不快の念を与えたことを謝罪する。深く反省している」というものだ。

ハフィントンはCEO、トラビス・カラニックの休職についても触れ、「最近不幸な出来事が重なったため」と説明した。ハフィントンは「〔カラニックは〕金曜日に母の葬儀を行った。またこの数ヶ月、Uberは〔深刻な出来事〕を経験してきた」と述べた。

Uberの取締役会」は日曜日に Covington & Burling法律事務所とエリック・ホルダー元司法長官のチームが作成した10箇条の勧告をすべて受け入れ、実施することを満場一致で決めている。しかしボンダーマンの発言を見れば、改革の実施は長い道のりになりそうだ。

アップデート: ボンダーマンは女性差別発言の責任を取って辞任した。

ハフィントンは「Uberは根本的な変革の時期を迎えており、デビッドの辞任はUberにとって適切な選択だった」と述べた。

画像: REUTERS/Shu Zhang

〔日本版〕デビッド・ボンダーマンはTPGキャピタルの創立パートナーでUberの社外取締役を務めていた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

トラビス・カラニック、UberのCEOを一時休職――ホルダー勧告の内容公開

波乱の時期を迎えているUberだが、CEOのトラビス・カラニック(Travis Kalanick)は先月、両親がボートの事故に遭い、母親を失うという悲劇に見舞われた。カラニックはUberの改革の前にまず休暇を取って気持ちを静める必要があったようだ。トラビスは社員に向けて休暇を取ることを告げた。期限は明らかになっていない〔社員向けメモは原文に掲載〕。

カラニックは「この〔休暇〕期間中、会社はリーダーシップチームと私の指示によって運営される。きわめて重要な戦略的決定が必要になる場合は私が判断するが、リーダーシップチームには大胆かつ決定力をもって会社を前進させるため権限を与える。休暇の期間について現時点で予測するのは難しい。長くなるかもしれないし、短いものになるかもしれない」と書いている。

カラニックが復帰した場合も権限は縮小されることになるだろう。これは元アメリカ司法長官のエリック・ホルダー(Eric Holder)がUberに提出した調査報告と勧告に基づくものだ。ホルダーはセクハラ、女性差別問題を引き起こしたUberの企業文化について調査し、これを改めるための改革を提言した。ホルダーのレポートは「歴史的な経緯によりカラニック氏に集中していた権限の一部は上級経営チームのメンバーと共有され、あるいは移譲されるべき」だと勧告している。

Uberの取締役会はホルダーの勧告をすべて受け入れることを決定している。ホルダーの調査と勧告の内容は今日(米国時間6/13)、公開された

カラニックが関係する勧告には以下のものも含まれる。

  • ダイバーシティーの確保、社員からの苦情の処理、社員の満足度、コンプライアンスなど経営陣の報酬を基礎づける重要事項に関して数字に基づいた成果のレビューを行いリーダーの責任を明らかにする。
  • カラニック氏およびUberに関して運営の公正を確保するための独立の監視委員会および委員長職を設置し、また監査委員会の権限を拡大する。
  • カラニック氏および他の上級管理職にリーダーシップに関する広汎な研修を義務付ける。
  • ヒューマン・リソース・チームとその新たな目標についてカラニック氏および経営陣は公けの支持をさらに強める。

Uberは当面 CEOを欠いたまま新たな企業文化の建設という困難な(おそらくは長い)道に踏み出すことになった。

画像: Udit Kulshrestha/Bloomberg via Getty Images

〔日本版〕Uberとカラニックの進退問題についてはこちらの記事を参照。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Uberのエミール・マイケル上級副社長、辞任――取締役会はホルダー勧告を全面受け入れ

Uberはエミール・マイケル(Emil Michael)上級副社長が会社を離れたことと確認した。

Recodeによれば、今朝(米国時間6/12)早く、マイケルはUberを去るという社内向けメールを出していた。

Uberのビジネス担当上級副社長を務めてきたマイケルは以前から何かと社外からの批判を集めていた。TechCrunchのライターを務めたこともあるサラ・レイシーを含むUberに批判的なジャーナリストのスキャンダルを探すために調査会社を雇うと発言したことが知られている。

Uberの取締役会は取締役全員が出席し、同社が契約するロサンゼルスの法律事務所で終日開催された。エリック・ホルダー元司法長官による報告書は これに先立って取締役会に提出された、マイケルの解任はその内容に含まれていたという。

Uberの取締役会は全員一致で勧告を全面的に採用することを決めた。この調査はUberにおけるセクハラ、性差別などに関する告発をきっかけに開始されたもので、ホルダー元司法長官とCovington & Burling法律事務所のパートナーである弁護士、Tammy Albarránがリーダーとなっていた。

Uberに関する議論は同社の元エンジニア、スーザン・ファウラーが「Uber社内にはセクハラ、性差別を含む構造的な問題がある」という告発記事を公にしたことから始まった。Uberではホルダーとは別のチームの調査にもとづき、解雇を含む数多くの処分が実施されている。

Uberはこの点に関してコメントを避けた。

画像:: Chris Goodney/Bloomberg via Getty Images

〔日本版〕Uberの社内問題に関しては記事中にもリンクがあるこのTechCrunch記事が詳しい。同社の共同ファウンダー、CEOのトラビス・カラニックの去就が注目されたが、取締役会はホルダー勧告を全面的に受け入れると決定したものの、カラニックについて結論を出さなかったもよう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Uber取締役会、トラビス・カラニックの休職を検討――後任はガレット・キャンプか?

報道によれば、今日(米国時間6/11)、Uberはロサンゼルスで取締役会を開く。この8年のUberの歴史でも、もっとも重要な討議となる模様だ。

New York Timesの記事によると、最大の議題は、窮地に経つCEO、トラビス・カラニックを休職させるべきかだ。この問題に対する取締役会の態度は数ヶ月前に開始された元司法長官、エリック・ホルダーによる調査の結果に大きく左右されることになるという。

エリック・ホルダーの雇用者は有力法律事務所、Covington and Burlingで、調査の費用はUberが負担している。ホルダーのチームはここ数ヶ月で数百人のUber社員に面接し、同社の企業文化を明らかにしようと努めてきた。この調査は元Uberのエンジニアであった女性、スーザン・ファウラー・リゲッティが同社を批判した記事が大きな反響を呼び起こしたことがきっかけだ。ファウラーが執筆した記事はUber社内には性的差別とセクハラが蔓延していると厳しく指摘していた。

Recodeによれば、この問題を担当する取締役会小委員会はすでにホルダーの調査結果を読んでいる。メンバーはメディアの有力者、アリアナ・ハフィントンとビル・ガーリー、デビッド・ボーダーマンの3名で、ホルダーの調査の詳細は火曜日に社内に発表されるという。Recodeの情報源によると「大きなトラブルが連なる光景」が描写されているそうだ。

われわれはUberにコメントを求めているがまだ回答がない。しかし Wall Street Journalによれば、UberのCBO(最高ビジネス責任者)のエミール・マイケル(Emil Michael)は明日朝、辞任を発表するものと観測されている

マイケルは2014年後半以来、さまざまな批判を浴びてきた。Buzzfeedの記事によれば、ジャーナリストも出席しているディナーでマイケルはUberに批判的な相手のスキャンダルのタネを探すために調査会社を雇う件について真剣に話したという。この批判者には、シリコンバレーの著名なジャーナリスト、サラ・レイシー(Sarah Lacy)も含まれていた。

カラニックはTwitterでマイケルを厳しく批判したが、解任することはなかった。マイケルは ホルダーらのチームと並行して実施された別の調査(有力法律事務所、Perkins Coieによるもの)でも解任を免れた。Perkins Coieの調査はここ数ヶ月、人事部門に社員から提起された200件以上のいじめ、セクハラ、性差別などに関する苦情を調査していた。その結果20人の社員が解雇されている

Michaelが辞任することに対する取締役会の判断まだ明らかでない。しかしUberが次々に引き起こしてきた重大なミスや誤った行動の連鎖を考えれば取締役会がこれでが調査を打ち切ることになるかは考えにくい。

たとえば3月のNew York Timesの記事によれば、Uberは何年も前から法的紛争が起きている市場で規制当局を欺くためにプログラムを持っていたという。

先週はUberの幹部、エリック・アレクサンダー(Eric Alexander)が2014年にインドで女性乗客がUberのドライバーにレイプされたという事件で、被害者の医学的記録を不当に入手したことが明らかとなり解雇されている(被害者はUberを訴え、その後和解)。

またカラニックが2013年に社員向けに送った「社内での性的関係についてのガイドライン」も 先週公開されて批判された。

Uberとカラニックをめぐるこうしたネガティブなニュースはキリがないようだ。Uberは 長年に渡って敵対者の数を増やしてきた。Uberがこれ以上の泥沼にはまり込まないよう、抜本的な改革が必要だとする声は強い。

とはいえ、カラニックが永久にUberを離れるということは考えにくい。カラニックの同社に対する影響力はきわめて大きい。New York Timesも報じているが、カラニックは特別議決権株式により圧倒的な議決権を保有している。共同ファウンダーのガレット・キャンプ(Garrett Camp)、長年の腹心であるライアン・グレイブズ(Ryan Graves)も同様だ。両者とも取締役会のメンバーだ。しかしグレイブズは以前は同社の事業責任者であり、したがって人事管理部門もその責任範囲に含まれていた。

その他のUberの取締役にはガーリー、ハフィントン、ボーダーマンが含まれる。

New York Timesによれば定款上あと4人の取締役が任命可能だが、現在は空席だという。

人事管理部門の責任者としてUberの問題ある企業文化の形成に部分的にせよ責任があると考えられているため、グレイブズがカラニックの代理を務めることは考えにくい。

仮にカラニックが一時的にせよUberを離れることになれば、キャンプが後任となることは比較的容易だろう。もともとUberという共有経済の仕組を考え出したのはキャンプだった。またキャンプはスタートアップとベンチャー投資の世界で高い尊敬を受けている。キャンプはスタートアップ・アクセラレータのExpaを運営しており、StumbleUpon,の共同ファウンダーでもある(キャンプは同社を売却した後、再買収した)。キャンプの財産の主要な部分はUberの持ち分で、現在600億ドルから700億ドル程度の価値があるものとみられている。

キャンプにコメントを求めているがまだ回答がない(おそらくはロサンゼルスでの取締役会に出席しているのだろう)。いずれにせよカラニックの後任となればキャンプだろうとわれわれは考えている。

ともあれUberは大きな改革に直面している。さらに情報が得られ次第フォローしていく。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Uber、セクハラで20人を解雇――差別、いじめは構造的問題の可能性

配車サービスの大手Uberがセクシャル・ハラスメントの調査に関連して社員20人を解雇したことをTechCrunchは確認した。今年に入ってセクハラ問題によって揺れているUberは、215人の社員について調査を行った結果、20人について各種の差別、いじめ、その他のハラスメント行為があったと認定した。

最初にBloombergが報じ、続いてUber自身も確認したところによれば、 215件の問題について調査した結果、100人ついては措置の必要を認めなかったが、57人については調査が続行され、31人に対してはカウンセリングや研修などが義務付けられ、7人は文書による戒告を受けた。

Uberはこの問題に関し、大手法律事務所、Perkins Coie LLPに12000人の社員に関して調査を依頼していた。、UberはPerkins Coieからの報告を受けて全社員ミーティングを行って詳細を議論した。セクシャル・ハラスメントおよびハラスメント一般を対象とするこの調査はUberの元エンジニア、Susan FowlerによるUberを厳しく批判する公開状をきっかけに開始された。FowlerはUberに勤務していた期間に管理職層からセクハラと女性差別を受けたと述べていた。

Arianna(Huffington)とLiane(Hornsby)は構造的なセクハラはなかった、Susanの場合だけだと主張。しかし外部の法律事務所は215件のセクハラがあったことを認定。 — Susan J. Fowler

元司法長官のEric Holderも別途調査を行い、Uberの取締役会に勧告を行っている。

調査内容が公表されるのは来週になるということだが、Uberには企業文化に関して構造的な問題があったことが明らかだ。いずれにせよ、セクハラは構造的な問題だったと見るしかないだろう。これは同社のトップが以前発表していた見解とはまったく異なる。Uberの取締役、アリアナ・ハフィントンはセクハラ調査のための小委員会の委員長を務めたが、去る3月、CNNのインタビューに答えて、「セクハラに関して構造的な問題はなかった」と述べていた。

「たしかに『腐ったリンゴ』が何個かあった。しかしこれは構造的な問題ではない」というのがハフィントンの発言だった。

Uberは管理職の資質に大きな問題があり、これが同社の多数の失敗や近視眼的企業文化の原因だと批判されてきた。実際1万2000人の社員のうち3000人が管理職だが、その多くはUber以前にまったく管理職の経験がないという。

しかしUberも急きょ態度を変えようとしているようだ。昨日、UberはHarvard Business Schoolの教授、Francis Freiを差別問題を担当する上級副社長に任命した。Freiは性差別問題に関してアメリカを代表する学究であり ベストセラーの著者でもある。また女性でありアフリカ系であることでAppleの幹部の中でも目立っていたBozoma St. JohnもUberに加わった。ただ社内で果たす役割についてはまだ情報がない。

画像: Jaap Arriens/NurPhoto/Getty Images

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Uber、Ottoの共同ファウンダー、レバンドウスキーを解雇―Waymo訴訟の社内調査への協力拒否が原因

UberはAnthony Levandowskiを解雇した。LevandowskiはUberの自動運転車事業の責任者であり、自動運転車の子会社Ottoの共同ファウンダーだった。New York TimesがLevandowskiの解雇を最初に報じた。続いて火曜日にUberの社内向けメールが公式にこれを確認した。

LevandowskiはGoogleの親会社Alphabetの自動運転車子会社WaymoがUberを訴えた紛争で中心となる人物だ。Waymoは元従業員のLevandowskiがOttoの立ち上げを加速するためにLiDARテクノロジーを始めとするWaymoの企業秘密を持ち出したと主張している。

法廷でLevandowskiは憲法修正5条〔何人も刑事事件において(責任を問われる可能性がある)己に不利な供述を強制されない〕を理由として証言及びGoogleから不当に得たとされる資料の提出を拒否した。Uberはこれに対してLevandowskiはUberが要求する雇用上のコンプライアンスに違反することになると警告していた。

Uberは広報担当者を通じてLevandowskiとの雇用関係は解消されたことを確認した。Uberは何ヶ月に前からこの問題に関する社内調査にLevandowskiの協力を求めており、その期限を明確に設定していたという。UberはまたLevandowskiが4月に自動運転車事業の責任者を外されたさいに後任となったEric Meyhoferが引き続きその職を続けることを明らかにした。Levendowskiの部下、権限はMeyhoferが引き継ぐことになる。

画像: John Sommers II/Transport Tropics/modified by Bryce Durbin/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Uber取締役会、元司法長官の調査結果を今週受領か

Uber取締役会は、同社の職場文化に関するエリック・ホルダー元司法長官による調査結果を水曜日(米国時間5/31)に受取る予定であるとAxiosが報じた。ホルダー氏の調査は、元Uber社員のSusan Fowlerがブログ記事で、自身の受けた性的嫌がらせや職場内差別などについての体験を詳しく述べたことが発端となった。

ホルダー氏はCovington & Burling法律事務所の同僚、タミー・アルバラン弁護士と共に本調査を指揮しており、取締役会全員に対して結果を報告する。ホルダーのチームは、本件に着手して以来Uber取締役会のDavid Bonderman、Bill Gurley、Arianna Huffingtonらからなる小委員会に毎週経過を報告してきた。4月にホルダー氏とアルバラン氏は調査日程の延長を要請した。当時Huffingtonは、調査対象は「数百人の社員」から送られてきた情報からなると話した。

その時Huffingtonは、変更後の調査報告時期を「5月末」と話しており、今週予定されている報告会の時期と一致している。報告書は、Uber取締役会が受け取った後一般に公開されると、3月に行われたUberの職場文化と雇用慣習に対する取り組み方法に関する記者会見でHuffingtonが語っている。Axiosの記事は、Uber CEO Travis Kalanickの母が先週末にボート事故で急死したことから、聴聞会の日程が変更される可能性があると伝えている。

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UberとLyft、オースチンでの営業を再開へ

UberとLytfはテキサス州オースチンでの営業を2016年に中断した。当局が両社の事業を困難にする規則を強制したためだという主張だった。規則には、ドライバーの指紋に基づく身元調査の要求や、市内の一部道路での乗降禁止などが含まれていた。このほどUberとLyftはいずれも営業を再開することになった。テキサス州議会で、乗り合いサービスに関する地域規制を覆す法案が通過したためだ

グレッグ・アボット州知事は月曜日(米国時間5/29)に新しい法案に署名する。両社は同日にサービスを再開するとThe Texas Tribuneが報じた。正式にはHB 100と呼ばれる同法案は、実質的にオースチン市当局が制定した規則を覆すものであり、州内の相乗り事業の要件を統一し、年間費用のかかる州の認可を必要とする。身元調査は地域、州、および国レベルで実施する必要があるが、指紋の提出は求められない。

Uberは月曜日にオースチン市で事業を再開することを正式に表明し、広報担当のTravis Considineを通じてTechCrunchに以下の声明が送られてきた。

オースチンはテクノロジーと起業家精神を育む場所であり、この町に戻ってこられることを嬉しく思う。当社の地域チームはUberがオースチン市民の役に立つよう、またドライバーが利益を得られるよう全力を尽くす。この都市ですべき仕事はまだたくさんあるが、今後を大いに楽しみにしている。

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Uber Freightは、トラックドライバーと配送案件を結びつけるサービス

Uberは「トラックのUber」にもなるのか? Uber Freightは、運送会社や個人トラック運転手と組んで、貨物運送を斡旋する新サービスだ。アプリは通常のUberアプリとよく似ているが、対象は選ばれた有資格ドライバーたちで、荷物の種類や目的地、距離、料金などを見渡して条件が合えばタップして予約する。

これまで電話などの通信手段のやりとりで交渉に何時間もかかっていたものを、簡単なワークフローにすることで、業務の受付と支払いが数秒で終わるようになる。


Uberは、トラックドライバーのもうひとつの悩みである「支払いスピード」の問題にも取り組んでいる。通常、ドライバーは支払いを受け取るまで30日以上待たなければならないが、Uber Freghitは「数日以内に、手数料なしで、どんな配達についても」支払われる。しかも、もし遅れた時には、遅れた期間に応じてUberが追加料金を払う。

このサービスはドライバーおよびトラック運送会社のみに特化している。またUberは、同社が昨年買収して現在も独立運営している自動運転トラック運送サービスのOttoの開業についてプレス資料で言及していない。しかし、この新サービスから得た情報とデータを、Uberが将来の無人運転トラック事業に利用しないことは考えられない。

自動運転技術を堅固なものにするためには、長い距離を走って学習することが不可欠だ。それはUberの通常の旅客サービスが、同社の自動運転サービス計画に役立つのと同じ理屈だ。

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Uber、秘密アプリでLyftドライバーを追跡した疑いで訴えられる

Uberがまた一つ訴訟を抱えた。今回は、”Hell” と呼ばれるプログラムを使っているという疑いについてだ。原告のMichael Gonzalesは、Uberがこのソフトウェアを使ったとされる時間にLyftのドライバーとして運転中だった。彼は500万ドルの集団訴訟を起こすことを検討している。

Uberは内部で“Hell” と呼ばれている秘密のソフトウェアを使ってLyftを追跡していた疑いがある。このアプリを使うとUberはLyftドライバーが何人乗車可能で料金はいくらなのかを見ることができるという。Hellは、誰かがUberとLyftの両方でドライバーをやっているかどうかも調べられるとされている。

カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出されたこの訴訟は、UberがLyftドライバーのプライバシーを著しく侵害し、カリフォルニア州プライバシー法および連邦盗聴法に違反しており、不当競争に関与していると主張している。

Uberは、The Information誌が当初報じたLyftとUberの両方に登録しているドライバーに優先順位をつける「優先配車」の部分については否定している。ただし、Hellの存在そのものについては確認も否定もしない。しかしこの裁判の性質上、原告はUberがそのようなプログラムを所有していたかどうかを証明する情報を、開示期間中に請求できる。

Uberはこの訴訟に対して21日間の回答期間が法的に認められている。本誌はUberにコメントを求めている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook