Sonyの防水タブレット、米国で販売開始

Sonyの最新Androidタブレットが米国で販売を開始する。Sony.comで予約を受付中で、Sonyストアでは5月4日に店頭に並ぶ。Xperia Z2は、沈下する同ブランドを立て直すべくSonyが放つ最新製品だ。そして、その中身は魅力的だ。

Z2は、2013年にヒットしたZ1を、より薄く、より速く、防水にした後継機だ。Darrell[Etherington]は先週しばらく使ってみて好印象を受けたようで、あまりに薄くて2つに折れそうだと言っていた。

Darrellが書いている通り、Z2の10.1インチディスプレイは実に魅力的だ。他に8メガピクセルのカメラ、前面スピーカー、RAM 3GBを備え、QualcommのSnapdragon 801 SoCが2.3GHzで走る。大変魅力的な仕様だが、16GBモデルで499ドルという値段はお買い得とは言えない。Sonyには、低価格化に走りブランドを再構築してKindle Fire HDと競合しようというつもりはない。この会社に必要なのは、SamsungやAppleと正面から戦えるZ2だ。






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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Oculus Riftの中はこうなっている―ストップモーションのすぐれもの分解ビデオが公開

私は記憶にあるかぎり手に入れたすべてのガジェットを分解し、ときには再度組立てしてきた。

ガジェットの分解はインターネットで大いに人気のあるジャンルで、AppleやSamsungが新製品を発表するたびにビデオサイトには分解ビデオが溢れる。しかし私が気にいったビデオはほとんどなかった。

しかしこれは気に入った。

このサイト、Vsauceは最近急速に成長してきたギーク向けのYouTubeのチャンネルだ。このビデオではFacebookが20億ドルで買った拡張現実ヘッドセットの中身がどうなっているのか、わずか2分10秒のビデオの中に大量の情報がストップモーションで詰め込まれている。また画像の合間にちょっとしてトリビアがテキストで表示されのでRiftについて少し物知りになれる。

そしてとにかく分解の手際がいい。他のガジェットもこのレベルで分解したビデオが見たい。

Riftの中身が(一見したところでは)ごくシンプルなのが驚きだ。

[Kotaku経由]

アップデート: VsauceはPS4とXbox Oneの分解ビデオをアップしていた!

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BeatroboがローソンHMVエンタテイメントなどから110万ドルを調達–「PlugAir」事業を加速

Beatroboは4月21日、ローソンHMVエンタテイメント(LHE)と Genuine Startupsから110万ドルの資金調達を実施したことを明らかにした。米国デラウェア州に登記するBeatroboだが、1月に100%子会社となる日本法人を設立。まもなく日本オフィスを代々木に移転、拡張する。

同社では、最初のプロダクトであるソーシャル音楽共有サービス「Beatrobo」に加えて、スマートフォンのイヤホンジャックにデバイスを挿して音楽を再生したり、デジタルコンテンツを配信できるデバイス「PlugAir」を開発している。今回調達した資金をもとに、PlugAirの開発や人員強化を進めるとしている。

LHEといえば、エンターテインメントやイベントのチケット販売、CDやDVDのオンライン販売などを手がけている。同社に対しては、今後国内でのPlugAirの製造に関するライセンスを提供することも予定する。これによって製造コストなどの課題をクリアして、PlugAirの普及を狙う。PlugAirは、これまでに米ロックバンドLINKIN PARKのファンクラブ向けグッズとして提供されたほか、Universal Musicやアミューズ所属のアーティストの楽曲販売、ツアーグッズとして提供された実績がある。今後はこういった事例も増やしていくという。

デバイスとしてのPlugAirの動作は、専用アプリを立ち上げてスマートフォンのイヤホンジャックに指すことで固有のIDを認識。そのIDに合わせてクラウド上の音楽や動画をアプリ上にダウンロードしたり、ストリーミング再生したりできるというものになる。アプリへのプッシュ通知にも対応しており、定期的なコンテンツ配信も実現するという。端末には電池を搭載しておらず、スマートフォンから発せられる音波を電力に変えることで給電している。

「IDのない世界」目指す

今回の調達について語ってくれたBeatrobo CEOの浅枝大志氏の発言の中で心に残ったのは、PlugAirが「ID、パスワードの概念を取り払う」という考えのもとに作られたサービスだということだった。

実はPlugAirには、「親」と「子」の関係も設定できる。つまり最初にアクティブにした端末を「親」、それ以外を「子」とすることで、PlugAirの持ち主(親)にはフルアルバムの音楽ファイルを、その友人(子)には再生期間や楽曲数を制限した試聴版の音楽ファイルをそれぞれ提供するといったこともできるのだという。

このような形でIDやパスワードを入力せずともユーザーを特定できる仕組みを作りたいと浅枝氏は語ってくれた。「友人にPlugAirを紹介して、その場で手渡して使うときに、(IDなどを取得、入力せさる必要のない)手軽な価値を提供する」(浅枝氏)。


Nike曰く、FuelBand事業の閉鎖は噂に過ぎず、新しいカラーモデルの登場も間近

Nikeがレイオフを行ったことから、FuelBand部門の閉鎖をきめたという噂が流れた。積極的な動きを見せる企業がフィットネス用ウェアラブルデバイス市場から退場することになるのかと、驚きをもって迎えられることとなった。しかしre/codeの記事によると、これは事実ではないとのことだ。

レイオフを行ったこと自体は、Nikeもこれを認めている。しかしNike+ FuelBand SEでは新しいカラーバリエーションを準備中だそうで、今のところは販売およびサポートを停止する予定はないとのことだ。

確かにNikeは、Nike+ FuelBand SEのシルバーおよびローズゴールド以外にも数量限定版のカラーモデルを出すという話をしていた。但し、撤退の噂が流れた現在でも、FuelBandの次期モデルの話は出てきていない。デバイスをリリースするのは今回のモデルまでだということもありないわけではない。

将来的に、Nikeはソフトウェアの方に軸足を移すのではないかという話もあちこちで噂されている。Apple等、他社のハードウェアに搭載する形で連携していくのではないかという話だ。AppleはiWatchに健康管理機能を付ける予定なのだと言われている。そしてAppleのCEOであるTim Cookは、Nikeの取締役でもあるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


訪問者の顔認識と個別のメッセージ対応ができる玄関のドアベルChui

“ドアベル(呼び鈴)がスマートってどーゆーこと?”

214 Technologiesと、その協同ファウンダのNezare ChafniとShaun Mooreのことを話そうとすると、友だちは必ずそう言う。同社が開発したChuiと呼ばれる製品は、彼らによると、“世界でいちばんお利口なドアベル”なのだ。

ChafniとMooreは、ChuiのプロトタイプをTechCrunchのニューヨークのオフィスに持参した。実際に使われている様子を、上のビデオでご覧いただきたい。何をするかというと、訪問者の顔認識をして、その人のためにあらかじめ録音しておいたメッセージを伝えるのだ。邪魔されたくない人を登録しておいて、そいつらが来たら無言、という応答もできる。

上のビデオには若干の演出もあるが、デモのかんじんの部分、カメラが各訪問者を正しく同定する部分は、本物だ。

Chuiは今後、友だちだったらドアを開けるとか、ご主人が帰宅したのだったらリビングのテレビをonにするとか、そんなオートメーションにも拡張できそうだ。

同社は今、予約価格199ドルでクラウドファンディングのキャンペーンをやっている。発売はこの秋の予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、Glassを「かけてみる」プログラムをスタート

Google Glassに興味はあるが、かけると人からどう見えるか不安なあなた。Googleは、購入予定者がGlassの全4カラーモデルおよびチタンコレクションのすべてを、自宅で試せるプログラムを開始した。

残念ながら、このGlassは動作しないので、ユーザーインターフェースをいじってみることはできない。 9to5google reportsによると、使われるのは返却された製品で、USBポートを壊して充電できないようになっている。いずれにせよGoogleは、これらのユニットがユーザーの元に残ることは望んでいない。

プログラムは無料だが、クレジットカードには50ドルが課金され、機器を返却すると返金される。

Glassのサイトにはこのプログラムのことが書かれていない。詳細は、以前Googleに対してGlassの購入を考えていると伝えた潜在顧客にメールで送られたようだ。しかし、下に貼ったメールに載っている番号に電話すれば、誰でもプログラムに登録できるかもしれない。Googleは、みんなにGlassをかけてもらいたがっている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


次のChromebookは、持ち主のスマホが近づくと自動的にアンロックされるかもしれない

パスワードは本当に頭に来る。将来はパソコンにログインしなくてよくなるかもしれないが、Chromebookはそんな機能を標準塔載する最初のパソコンになるかもしれない。Android PoliceがChrome OSデベロッパープレビューの中にヒントを見つけた(via 9to5Google)。最新ビルドに入っていたコードが、自分のアカウントに登録しておいたAndroid端末が近くに来ると、Chromebookがアンロックされる仕掛けを示唆している。

この「Easy Unlock」なる機能には、グラフィックベースのわかりやすい説明画面まで用意されているが、実際の機能はまだ提供されていないので、たとえあなたが最先端のデベロッパーでも、自分用にビルドして新機能を試すことはできないだろう。それでも、これがGoogleの単なる思いつきでないことはわかる。

Googleは、パスワードの代わりに物理的認証を使うことをかなり前から考えており、昨年1月にはパソコンのUSBポートで使う暗号カードの開発に取り組んでいることを本誌が報じた。この種の認証には特殊な専用ハードウェアよりもスマートフォンの方が手軽なのは明らかであり、さらにGoogleは、本物の人間かどうかを検出する自社製のCAPTCHAソフトウェアを騙す方法も見つけていることから、ハードウェアによる解決には、今後ログインだけに留まらない応用の可能性がある。

これがChrome OSの一般向けリリースに実装される可能性は十分にあるが、次のChromebookが出てくるのはまだ数ヵ月先になるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


指をさせば文字を読み上げてくれるMITメディアラボのFingerReader

(本稿の執筆はEvan Fleischer)

MITのメディアラボにて、Roy ShilkrotやJochen Huberらが「FingerReader」の研究を行っている。これを指輪のように指につけておくと、搭載されているカメラで印刷された文字を認識して、合成音声で読み上げてくれるものだ。オープンソースのソフトウェアに改造を加えて機能を実現している。

上のビデオでもわかるように、FingerReaderの音声は、機械的でやや聞き取りにくいものとなっている。あまり口を動かさずにもごもごと話しているような感じだ。もちろん開発者もこの点を十分認識していて、他の機能も含めてさらなる改良を行っているところだ。プラスチシン素材で作られている現在のFingerReader自体もまだまだ試験段階のものなのだ。現在のところでは重さは普通の指輪程度となっている。この指輪を付けた指で読みたいテキストを指すと、リングに搭載された小さなカメラが文字を認識して読み上げてくれる。

薬の入った小さな瓶や、雑誌などに掲載される野球の成績データほどに文字が小さくなると、さすがに読み取りはできない。しかし12ポイント程度の文字であれば、コンピュータ上のものでも認識して音声化してくれる。文字の書いてある部分から指が外れてしまえば、それを通知してもくれる。文字が書いてあるところに戻れば、再度、読み上げ作業が始まる。ここまでの説明を読んで「Reading Pen」を思い出した人もいることだろう。HuberおよびShilkrotは、リアルタイムのフィードバックが行える点でReading Penより優れるものだとしている。FingerReaderでは「行」を読み取りの対象としており、この点でも「単語」を読み取るReading Penとは異なるものだと主張している。

ShilkrotとPh.Dの学生にインタビューしたところ、FingerReaderは視覚障害を持つ人のみを対象としたものではないと述べていた。万人向けのデバイスとして進化させていく予定で、たとえば翻訳機能を持たせるというような方向性を考えているのだそうだ。視覚障害者専用のものでないというのは、障害を持つ人の心理的障壁を低める効果もあるのだとのこと。ちなみにイギリスの王立盲人協会(Royal National Institute of the Blind)が行った2011年の調査によれば、大活字版や音読版ないし点字版が用意されている書籍は、電子版も含めて全体の7%に過ぎないのだとのこと。大活字版を有効に活用できるデバイスが登場してくれば、これまでは大活字版などを考えたこともなかったような書籍も前向きに検討されるようになるかもしれない。

先にも記したように、FingerReaderは、直ちに市場に出てくるというものでもない。Shilkrotは、コスト面でもまだまだ実用には遠いのだと述べる。今のところは最終的にどの程度の価格で出てくることになるのか予想もできない段階ではある。製品はまだまだ発展の余地を多く残しており、さらなる小型化や、スタンドアロンのデバイスとしての進化も、またPCやスマートフォンとの連携を深める方向でもも、可能性が探られているところだ。

Video credit: FingerReader – Wearable Text-Reading Device from Fluid Interfaces on Vimeo.

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(翻訳:Maeda, H


Samsung、柔軟な姿勢でAndroid、Tizen、Android Wearなどのバランスを模索中

Reutersの記事によれば、Samsungは年内に、Tizenを採用したスマートフォンをリリースする予定となっている。また、Androidベースのスマートウォッチもリリースするのだそうだ。方針が定まっていないようだと評価すべきなのだろうか。

Samsungは現在、スマートフォンはAndroid(およびWindows Phone)ベースのもののみをリリースしており、最新のスマートウォッチはTizenベースとなっている。この既存路線も逆を行うというのが、Reuterの伝える話だ。

この話が真実であるとして、これはSamsungの混乱ぶりを示すものではなく、市場動向を意識した柔軟性と評価すべきなのだろう。Googleが発表したAndroid Wearは、かつてSamsungがスマートウォッチに採用したAndroidと比べて大幅な進化が見られるはずのものだ。このAndroid Wearの魅力を無視してTizen版のみを作り続けることは、Samsungにとって大きなリスクとなりかねない。

Tizenを搭載するスマートフォンについては、かねてから噂にはなっていた。しかし2014年の現在、Samsungはスマートフォン市場において大きなシェアを獲得しており、このタイミングでこそ新たなチャレンジが行えるとも考えているのだろう。TizenのスマートフォンがAndroid機のシェアを上回るとは考えにくいが、自らの企業体力などを見つめながら、選択肢を増やしておくことはリスク管理の面でも重要なことだ。Android搭載スマートフォンのライセンス費用の問題もある中、Tizenにも意識をおいておくのは良い考えだろう。Tizen搭載のスマートフォンを戦略的な価格で売り出すことができれば、新興エリアにおいて強力な武器となる可能性もある。

いずれにせよSamsungは、消費者向けエレクトロニクス製品を扱う以上、常に各所に目を配り動き続けることが重要であると認識しているわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


Google Glass、ホワイトモデルは既に売切れ

どうやらGoogle Glassを欲しがっている人はまだいるらしい。ホワイトモデルはGoogleが一般販売を開始してから数時間後に売切れた。他のカラーのモデルはまだ購入できる ― 少なくともGoogleが今夜販売を中止するまでは。

今日一日だけ、GoogleはGlassを誰にでも買えるようにした。これは、製品発表以来Googleが一般向けに販売した初めてのケースだ。これまで興味のある人は、購入を申請するか、Googleに十分オタクであると認められた人物から招待を受けるしか方法がなかった。

ホワイトモデル、正式名称コットンは東海岸時刻の午後3時すぎに売切れた。スカイ、チャコール、シェール、およびタンジェリン店各モデルは執筆時点でまだ入手可能だ。

2012年にGoogle Glassが発表されて以来、同製品に対する一般認識は、楽観から愚行へと変わっていった。一部の人々の間では、今やGlassはかつての遠い夢ではなくジョークだと言われている。しかし、1500ドルを払ってGoogleのためにベータテストをしようという奇特な人々がいることも間違いない(私を含む)。


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Amazonスマートフォンのリーク情報続々―顔位置追跡によるユニークな擬似3D機能あり

TechCrunchが独自に入手した情報によると、Amazonから近く発売されるスマートフォン(大きく改造されたAndoroid)のフラグシップモデルには4台のカメラによる顔位置追跡を利用したユニークな擬似3D機能が組み込まれるという。

開発中のAmazonのスマートフォンを実際に手に取ったことがあるというわれわれの情報源は「当面この3D機能の利用は、いくつかのジェスチャー・ナビゲーションに限定される」と証言した。

昨年10月、われわれはAmazonが2機種のスマートフォンを開発中であるという内部情報を得た。社内ではこのプロジェクトは、Project Smithと呼ばれており、顔位置追跡機能を組み込んだ上位モデルはDukeというコードネームを与えられていた。

われわれの情報源によると、フラグシップモデルのDukeは全面的にカスタマイズされたAndroidであるFireOSを搭載し、視差を利用した擬似3D機能を搭載している。ディスプレイ自体には3D効果はない。

Dukeの表側には四隅にカメラが装備され、ユーザーがカメラを傾けると、それを検出して左右に隠れたパネルを表示する。われわれの得た情報では、オリジナルの状態では3D機能の利用はこうした2、3のナビゲーション機能に限定されたものになるという。

われわれの情報源によれば、3D機能は顔位置追跡によるもので目の位置の検出によるものではないという。Amazonはアイ・トラッッキング・テクノロジーを一切開発していないということだ。

Amazonスマートフォンの発表時期はまだ不明だ。Amazonはローンチまでに十分な数のゲームやアプリを揃えたいところだろう。Wall Stree Journalによれば、 Amazonはサンフランシスコとシアトルの有力デベロッパーに実機を渡して協力を依頼しているという。.

Wall Street Journalは以前の記事でAmazonスマートフォンは6月に発表され、9月に出荷されるだろうと観測していた。

〔日本版:上はTechCrunchが入手したAmazonスマートフォンのリーク写真〕

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Google Glass、アメリカで一般販売開始―外国ユーザーはメーリングリストに登録

Googleがメガネ型コンピュータのGlassを発表してから1年近くたつが、これまではGoogleに承認された幸運な人々しか購入ができなかった。しかしそれがとうとう終わった。

今日(米国時間4/15)、Googleは新しいExploreプログラムを発表し、誰でも自由にGlassが購入できるようにした。「Glassを何に使いたいのか」を詳しく説明する申込書は不要になった。ただしあいかわらず値段は高価だ。

今回発売されるGoogle Glassの価格はこれまで同様、1500ドル+税に据え置かれた。 これにはGlass本体、充電器、ソフトケース、モノーラル・イアフォンが含まれ、好みの色が選択できる。

Explorerプログラムの待機メーリングリストにGoogleが送ったメールによると、今回出荷されるGlassは1年前の製品から大きく改良されたまったく別物だという。「この1年でわれわれはGlassのソフトウェアを9回アップデート、42種類のGlasswareアプリをリリース、接続デバイスにiOSを加え、度付きメガネにも対応した。これらの改良の多くなExplorerプログラムに参加したユーザーからの要望に基づくものだ」とメールは述べている。

Googe Glassの購入はこちらからできる。場違いなところへGlassをかけて行って乱暴されないようご用心。

〔日本版〕上のリンクからアメリカ以外の外国居住ユーザー向け情報提供メーリングリストへの登録ができる。氏名、メールアドレスの記入以外はドロップダウンメニューから選択するだけで、従来のように使用目的をテキストで説明するなどの必要はない。「アメリカ以外の国でも販売を開始すべく努力中」とのこと。これまでのGoogleのプロダクト発表の例からすると日本はまっさきにGlassが発売される外国になりそうだ。〕

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Oculusの次に来るものは何?–SurviosはVRにリアルなモーションコントロールを導入

仮想現実(virtual reality, バーチャルリアリティ, VR)の世界は、FacebookがOculusを20億ドルで買って以来、大きな上昇気流に乗った。Oculusの次の大物は何だろう?

それは、Surviosではないだろうか。同社は、Oculus VRのファウンダPalmer Luckeyと同じく、南カリフォルニア大学のMixed Reality Lab(混成現実研究室)出身なのだ。

これまでのバーチャルリアリティというと、もっぱら静的だった。ユーザは、一か所に座ったままヘッドセットをつけ、まったく新しい世界へとワープされる。

しかしSurviosは、Kinect + Oculus Riftの世界だ。ユーザは、動き回りながら、自分の背中から仮想の矢を取り出したり、トミーガンを掃射したり、ピストルを仮想のサイドポケットから抜いたりする。どれも、実際にユーザの手の動きが伴う。

控えめに言っても、その体験はすごい。自分が確実に、活劇のヒーロー、たとえばMatrixのNeoみたいになったり、あるいは”28 Days Later”の中で目が覚めたりする(言葉で説明するのは無理だから、上のビデオを見てね)。

協同ファウンダのJames IliffNathan Burbaは、Riftと、Sixenseのモーションセンサコントローラ(有線方式)とPlayStation Moveを合わせたものを作って、さらに、射撃場や、ゾンビーの国のFPS(一人称シューティングゲーム)などのゲームも作った。私は、仮想のゾンビーたちに追い詰められたとき、ほんとうに怖くて、これを外して!と彼ら(Jamesら)に叫んでしまった。

“ほんとうは、自分が別の体の中に入って、そいつの手や足を動かしている、と感じる必要があるんだ”、とBurbaは言う。“そうすると、もっとおもしろくなる”。

ヘッドマウントデバイスは、Riftでなく独自のものを作りたい、と考えている。またOculusよりもハードコアのゲームに力を入れたい、とも。OculusはFacebookの買収で、プラットホーム路線になってしまったようだ、と彼らは感じている。でもLuckeyは彼らのアドバイザーだから、二社のあいだには友情とエネルギーが往来している。

プロダクトのローンチの日程は未定だが、2015年になるだろう、という。発売時には、もっとコンパクトですっきりした製品になるはず。今のような、重い電池用バックパックや、提灯鮟鱇(ちょうちんあんこう)のような外見はなくなる。これまで資金は25万ドルを調達したが、そろそろ本格的なベンチャーラウンドが始まるだろう。すでに、タームシートがいっぱい来ているのかもしれないけど。

〔訳注: こんなのもある。〕

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Google、コンタクトレンズ内埋め込みカメラの特許を申請

9to5Googleが発見したところによると、Googleはアメリカ特許庁にコンタクトレンズ内カメラの特許を申請したという。超小型のカメラをコンタクトレンズ内に埋め込むという基本概念の特許だ。Google Glassのコンセプトをさらに一歩進める可能性があると同時に視覚障害者に対して視覚情報の補助を与えるのに役立つことも期待されている。

Googleは最近、血糖値測定装置をコンタクトレンズに組み込む計画を詳しく公表している。これが実現すれば糖尿病患者はいちいち指先に針を刺すことなく、リアルタイムで連続的に血糖値がモニタできる。

コンタクトレンズ・カメラについても、視覚障害者に対して装着者の位置や危険な障害物の存在を知らせるなどの医療技術への応用が考えられている。さらに将来はGoogleGlassのようなウェアラブル・コンピュータとの接続も考えられる。

Googleのような巨大テクノロジー企業は常に数多くの特許を出願している。そのうち実際の製品となるのはごくわずかだ。それにカメラを目の中に装着する考えに抵抗を感じる消費者も多いだろう。しかし障害者に対する補装具として考えれば、難聴者に対する人工内耳の内耳蝸牛への埋め込みなどに比べて侵襲性が少なく、比較的近い将来実用化されてもおかしくない。

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iPad Air、miniの壁面、ダッシュボード用マウント、MagBakがKickstarterで34ドルから

MagBakは「世界最薄のiPadマウント」だと主張している。すべてのMagbakキットにはMagStickという磁石を内臓した壁面取り付け用アダプターが含まれているが、厚さは鉛筆ほどしかない。磁石は非常に強力でiPadiをしっかりと支えてくれる。

今回募集している最新バージョンはiPad AirまたはMini用で、Kickstarterで予約できる。目標額の1万5000ドルの2倍以上の3万2000ドルを集めている。キャンペーンの残り期間はあと3日だ。

他の傷をつけないiPadマウントと同様、MagStickも3Mの両面テープで壁に接着する。慎重に剥がせば家具などに傷をつけることはない。ただしMagStickはKoala Mountのようなタブレット・マウントに比べてずっと薄い。

iPad本体の上下に取り付けるグリップは磁石をシリコーンラバーで覆ったものなので冷蔵庫その他の金属の平面に吸着する。

高価なiデバイスを両面テープと磁石で壁に貼り付けておくなどというのは災いを自ら求める仕業のように思えるかもしれないが、2013年に発売されたMagBakキットは私自身が試したところでは非常に安全だと思えた。

ただしひとつだけ注意しておいた方がよい点がある。 3MのCommand 両面テープはメーカーのサイトの情報によれば湿度の高い環境での使用には適さないということだ。そういう環境のユーザーがiPadマウントを壁に取り付けるにはネジ止めなど堅固な方法を検討したほうがよい。

MagBakに対する小さい不満はグリップを装着しているとMoshiカバーやキーボードカバーを装着できないことだ。ただMagbakではシリコーンのマグネットは手の滑りを止めて持ちやすくするとしている。MagBakはグリップとスティック1本のベーシックセットが34ドルで、アメリカ国外へ発送する場合は送料が15ドル追加される。.

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紙の上を自走して印刷するZuta Labsのインクジェットプリンタロボット

今は3Dプリンタが大人気だが、イスラエルのハードウェアスタートアップZuta Labsは2Dのプリンタを、ちょいとおもしろくしたいと考えている。これまでのように、プリンタの上を紙が動くのではなく、紙の上をロボットのプリンタが動いて、道路に白い線をひく機械のようにインクを落としていく。

このZutaモバイルプリンタロボットは、今そのプロトタイプがKickstarterで人気を集めつつある。本格生産のための目標額は40万ドルだが、私がこの記事を書いている時点では28日を残してその半分あまりが集まっている。〔モバイル、moblie、“可動”という意味。〕

彼らのコンセプトは、プリンタを持ち運びできるほど小さくして、しかも大きな紙にも印刷できることだ。プリンタ本体のサイズは10cm x 11.5cmで、ポケットには入らないがバッグなら十分に入る。

このプリンタは、紙を食べてその上にインクを吐くのではなく、自分自身が紙の上を転がっていく。電池式で、USBで充電する。充電器を壁のソケットに差し込み、充電が終わったら本体だけを持ち運びできる。

電池寿命はフル充電で約1時間ぐらいのようだ。インクカートリッジは、1000ページ以上の印刷が可能だそうだ。HPのインクカートリッジをそのまま使えるので、高価な専用品は要らない。

Zutaのメーカーは曰く、A4の紙1枚で、印刷所要時間は平均40秒だそうだ。かなり遅いので、カフェで100ページのレポートを印刷しようとしたら、ラッテを2~3杯注文する必要があるだろう。

もちろん、紙はしっかり固定しないといけない。プロトタイプを本番の製品に仕上げるためには、紙の固定方法が最大の課題になりそうだ。

Zuta Labsは本誌にこう語った: “今後の技術課題はプリンタが紙の上を正確に動くことと、プリンタ自身が紙をしっかり固定できることだ”。

どうやれば、きれいなプリントを保証できるか? 同社曰く、“本体とその全方向動輪の重さ、そしてステッピングモーターの精度と安定度が鍵だ。動きとスピードと本体の位置の制御には、高精度の光学レーザーセンサを使用する”。

でも本体を重くしたら、ちょっと持ち運びに難があるね。

Zutaの筐体が水滴型をしているのは、そのコーナーを紙のコーナーに合わせるため。ご存知のように従来のプリンタには、紙を整列させるためのトレイやホルダーやガイドがある。Zutaにはないから、完璧な整列は期待しない方がよさそう。

というか、日常的なちょっとした気軽な印刷に向いている。子どものおもちゃにも、よいかもしれない。Kickstarterの支援者には180ドル、発売価格は200ドルだから安くはない。いまどきインクジェットプリンタは70ドルで買えるからね(そしてメーカーは“純正”インクカートリッジを高価にして稼ぐ)。

カラー印刷はできない(少なくとも一回の走行では)。カラー印刷ができないと楽しくない、と思う人もいると思うが、でも小さなロボットが紙の上に線や文字を落としていく様子を、楽しいと感じる人もいると思う。

資金が目標額に達したら、出資者に製品が届くのは2015年の1月の予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Q1のPC出荷減少は予想以下。Windows XPの消滅が貢献

追跡グループらのデータによると、2014年第1四半期のPC市場は、予想よりわずかにバラ色のようだ。Gartnerは、Q1のPC出荷台数を1.7%減と推計した。IDCの推計は4.4%減だった。

このIDCの数値は、同社の予測5.3%を上回った。

忘れてならないのは、2014年が一般にPC不作の年と予想されていたことだ。IDCは3月に、2014年全体で出荷台数が6%減少すると予測していた。Q1の推計値4.4%は、ほぼ当たっている。ほぼ。

Q1の台数を押し上げたのは、以前IDCを心配させていた事情 ― 新興市場での販売不調 ― とは別だ。これはその心配事が起きなかったということではなく(この後述べる)、何か別のものが助けにやってきたという意味だ。それはXP。

そう、Windows XPのが、ようやく販売を促進し始めたようだ。IDCがこう書いている、「企業のPCリフレッシュプロジェクトが、かなり遅れながらも、差し迫るWindows XPサポート終了によって、最後の一押しを受けた。特に日本で。加えて、タブレット需要の停滞も、これまでのノートPC急落を食い止めた」。つまりは、Windows XPが世界中のPC市場とメーカーを助けているようだ。

しかし、上にも書いたように新興市場は未だに課題だ。IDCは、同四半期の実績を、予想通り「低調」と指適した。

MicrosoftおよびIntelはコメントを拒んだ。

Gartnerも、Microsoftの今は亡きオペレーティングシステムを、販売推進要因として挙げている。「4月8日のXPサポート終了は、PC出荷台数の減少緩和に役立った」。さらにGartnerは、PC市場を「低調」ではあるが「復調の兆しを見せている」と指適した。

結構なことだ。

問題は、この〈予想よりはよかった数字〉が第2四半期にも続くのかどうかだ。私はイエスに賭ける。MicrosoftのWindows XPサポートが完全に切れたのが第2四半期だ。前期に起きたことが増幅されて起きるかもしれない。果たしてこうした短期上昇気流によって、GartnerがPC出荷台数予測を対前年比プラスにまで引き上げるかどうか、興味深い。

上記のいずれも、PC市場が依然として抱える弱点を打し消していない。業界におけるWindows 8への移行は未だに続いている。MicrosoftがOSを改善し、OEMメーカーがハードを良くするにつれ、タッチ式パソコンも増えていくだろう。

今回のデータは予想を上回っていたが、単一四半期の好結果からトレンドは生まれない。

IMAGE BY FLICKR USER Vernon Chan UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


次世代iPadはTouchIDおよび新版のA8プロセッサを搭載との噂

KGIのリサーチアナリストであるMing-Chi Kuoによると、次世代iPadはTouchID指紋スキャナを備え、新しいA8モバイルプロセッサを備えるものとなるだろうとのこと。またリアカメラは800万画素となるだろうとのことだ。

根拠のひとつは、現行iPhoneのスペックだ。AppleはiPadとiPhoneのスペックをより、高い方に合わせていく傾向がある。それが今回も踏襲されるだろうと考えられるわけだ。またiPhoneもiPadも同じパーツメーカーからの部品を使うことも多い。同じ性能のものを使うことで、原価を下げつつ生産台数を増やすことができる。これもスペックの統一化に向かうであろうという予測の一因となっている。

こうしたことは、あるいは予想の範囲内といえることかもしれない。もうひとつ面白いのは、新機種の登場時期についての予測だ。Kuoによれば、今回は第4四半期ではなく、第3四半期に登場してくるのではないかと考えられるそうだ。昨年モデルの売り上げがいまひとつ伸びきらないことからの判断であるらしいとのこと。また、第3四半期のはやいうちに売り出すことができるのなら、かなりの商機となる「Back to School」の時期に間に合わせることができるかもしれない。従来の第4四半期の販売では、なかなか掴むことのできなかった商機に対応できることになる。

AppleInsiderにもあるように、登場してくるのはiPad Airおよびレティナ版のiPad miniであろうと噂されている。

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(翻訳:Maeda, H


Livestream、Google Glass対応アプリケーションを発表

音声コマンドとクリックひとつで、Google GlassからLivestreamアプリケーションを起動することができるようになった。目の前の出来事を簡単にストリーミング配信することができるようになったわけだ。Glass用のアプリケーションは全米放送事業者協会(National Association of Broadcasters)の総会にて発表された。

これまでもGoogle GlassはGoogle Hangoutsでビデオストリーミングを行うことができた。しかしLivestreamに対応することで、商業的な活用可能性も大きく広がることとなるだろう。

細かな機能調整は今後行われることになるが、現在のところではGlassからストリーミングビデオが、利用者のLivestreamチャネルに流れるようになっている。

世界的にも最大級の規模や利用者数を誇るサービスとして、Livestreamは、当初よりGoogle Glassのとりこみにも興味を示していた。これまでもさまざまなライブ提供手段を用意してきていたが、Google Glassに対応することにより、またひとつ、新しい視点からのライブビデオ配信の世界が広がることとなる。

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(翻訳:Maeda, H


世界初、299ドルの3Dプリンター、Kickstarterのゴールを11分で達成

11分の間にはいろいろなことができる。ステーキをおいしく焼けるし、オーブンでクッキーも作れる。あるいは、超コンパクトな、期間限定でわずか199ドルの3Dプリンターを作るために40万ドル以上を集めることも。名前はMicro。そのプリンターはKickstarterで目標の5万ドルを突破し、同サイト史上最も興味深いプロジェクトへとまっしぐらに進んでいる。

メリーランド州ベセスダのチームが作ったMicroは、早割特価199ドルで売られ、以降は100ドル高くなる。本当に小さなプリンターで、制作空間は4.5インチ(11.7 cm)立方、プリンター本体内にはフィラメントを保持するスプールが内蔵されている。作成可能なオブジェクトは高さ4.5インチまでなので、大きいとは言えないがちょっとした楽しみには十分だ。

さて、難しい問題:果たしてMicroは立ち行くのか? プリンターケース自身のコストは20ドル以下と思われ、押出機は単体で100ドルくらいだろう。非常にシンプルな押出機は65ドルで小売さているので、もう少し安くできるかもしれない。送料が数ドル ― 製造場所によって12~20ドル ― とすれば、199ドルは目玉価格に違いない。しかし、299ドルでもミニ3Dプリンターとして十分妥当な値段だ。

ファウンダーのMichael ArmaniとDavid Jonesは、実は賢いことをやっている。彼らは、非常に興味深いソフトウェアを組み込んだ、非常に粗野なプリンターを作っている。もし想像通りなら、オープンソースの作品を探して、アプリから直接プリントすることができるだろう。アプリがオブジェクトをリサイズしてプリントの準備をしたら、あとは小さなプリンターが仕事をしてくれる。プリンドベッドの自動水平調整は、この価格では驚くべき機能だ。

私はこれが最後の199ドルプリンターになるとは思えない ― 価格はたちまちのうちに下がり、HPが参入すればすべてが変わるだろう。しかし、たとえ299ドルでも、これはかなりステキな入門機だ。購入者への注意:このキャンペーンが離陸した後、彼らがいつ、どうやって大量のプリンターをすべて出荷するのか、非常に興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook