キッチンスケールは栄養価をも計測する時代に ― Prep Padに続いてSITU登場

皆、自分が何を食べているのかということくらいは知っている。しかしその食べ物にどれほどのカロリーが含まれているのかということについては、よくわからないという人も多いだろう。そんな人に役立つのが、SITUというキッチンスケールだ。但し、はかるのは重さだけではない。計量しているものの栄養価もはかってくれるのだ。Bluetooth経由でiPadと繋がり、SITUに載せたものの栄養価を次々と計測してくれる。充実した食品栄養価データベースを背景に、よく食べるものを登録しておくことで、簡単に処理していくことが出来るようになっている。

もちろん、載せれば魔法のように栄養価が示されるというわけではない。SITU製作者のMichael Grothaus(情報開示:AOL傘下のTUAWでの執筆活動も行っている)が、デモビデオの中で仕組みについて解説を行っている。スケールに載せる食品の種類は自分で指定する必要があるのだ。SITUが自分で計量中の食材が何であるかを認識するわけではないのだ。ただ、ふだん食べるものの登録がだいたい完了すれば、次からは簡単に該当する食品を呼び出して計測することができる。Grothausによれば、SITUを使い出してから、60ポンド(25kgほど)ほど体重を減らすことができたのだそうだ。食品の栄養価を測定して気にし続けることで、自分の身体に実際の成果をもたらすことができるわけだ。

SITUには競合プロダクトもある。Orange Chef(元々はChef Sleeveという名前だった)も昨年5月にBluetooth接続型のスマートスケールのプロジェクトをKickstarterで展開した。こちらの方はデバイス名をPrep Padといい、現在は一般流通チャネルで販売中。Williams-Sonomaなどからも入手することができる。SITU同様にアプリケーションと連携して利用するもので、食品を計量すると栄養価が表示される。こちらの方も利用状況を記録しておき、使うほどに簡単に使っていくことができる。

SITUの入手可能価格は70ポンドに設定されていて、ドルになおせば120ドルほどだ。参考までにPrep Padの方は150ドルで販売されている。SITUは計測に利用する表面を凹型にくぼませ、食品を載せやすくなっている。また内蔵ディスプレイもあり、簡易表示のみでOKの場合にはアプリケーションと連動させずに使うこともできる。尚、Prep Padの方はリサイクル素材をつかったアメリカ製のプロダクトとなっている。こうしたプロダクトは今後さらに増えてくるのだろう。SITUとPrep Padにもさほど大きな違いはない。どちらが使いやすそうか、まずはウェブなどでじっくり比べて見るのが良いだろう。Kickstarterでのキャンペーンがうまくいった場合、SITUの出荷開始は今年の11月頃になる見込みだ。最初のロットの出荷開始にともなって、ベータ版のアプリケーションがリリースされることとなっている。

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(翻訳:Maeda, H


シャワーの後の濡れた身体を、乾いたタオル以外でなんとかしたい

シャワーはとても便利なものだと思う。とても大好きだ。しかし身体を拭く段になるとどうだろう。これは非常に面倒だと思うのだ。あちこちをタオルで拭くうちに汗をかいて、もう一度シャワーを浴びたくなるようなこともある。ニューヨークのThe Body Dryerも、そのように感じたようだ。そこでタオルを使わずに身体を乾かす方法を生み出してくれたのだ。

名前からしてすでにおわかりだろう。体重計のような形をしたこのデバイスは、下から風を送ることでいらない水分を飛ばしてしまう仕組みになっているのだ。快適に身体を乾かすことができるだけでなく、濡れたタオルで増殖して育っていくバクテリアを減らすことにもつながるわけだ。濡れタオルというのは黴などの絶好の巣となってしまうのだ。

このBody Dryerではイオン化した温風ないし冷風を送り出すことが出来るようになっている。家庭用としてだけではなく、ジムなどなどの業務施設でも利用できるのではないかと、商機をうかがっているところだ。定価は250ドル程度となる予定だそうだ。しかし現在進行中のindiegogoのキャンペーンにてプレオーダーを行えば、125ドルで手に入れることができる。目標資金調達額は5万ドルだが、すでに3万4000ドル以上が集まっている。

こうしたプロエジェクトを紹介する際、たいていプロジェクトページに置かれたビデオも併せて紹介するようにしている。ただし今回は不必要なビキニ女性が使われていることが少々気になったので、ビデオは掲載せずにおいた。しかしその点はおいておいて、シャワーの後のタオルを無用にするというアイデアはとても良いと思う。洗濯物も減らすことができるわけだ。

乾燥にかかる時間は30秒ほどであるとのこと。もちろん身長などにもよるのだろう。背の低い人の方が送風校に近いわけで、はやく乾くのだと思う。出荷開始は9月を予定しているとのこと。もしかするとダイソンが競合に名乗りをあげてくることになるかもしれない。しかしともかく、プロダクトは面白そうだと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Kickstarter、第1四半期で4500件ほどのプロジェクトを成功させ、1億1200万ドルを調達

Kickstarterが第1四半期の状況についてのレポートを発表した。やや軽めのノリのブログ記事だが、いろいろと興味深いデータが掲載されている。

CEOのYancey Stricklerによると、目標額を調達したプロジェクトは4,497件で、1日あたりの平均で124万4868ドルの資金提供申し込みがあったとのこと。4ヵ月合計では1億1203万8158ドルということになる。ニール・ヤングのPonoPlayerなども、多いに話題になった。

Stricklerの発表によると、最も多くの支援者を集めたのは「ヴェロニカ・マーズ」だった。支援者数は9万1585人にのぼったそうだ。ちなみにKickstarterからは7本のオスカーノミネート映画および2本のグラミー賞受賞映画が誕生している。

メールでの問い合わせに対しStricklerは「今年になってたった3ヵ月の間に実現できたことについては、満足以上のものを感じます。今年の間に、いったいどれだけのことが成し遂げられるのか、わくわくしています」と述べていた。

先日の記事でもお伝えしたように、Kickstarterのクラウドファンディング総額は10億ドルに達した。CrowdtiltやIndiegogoなどとは激しい競争を繰り広げてもいる。但し、さまざまな数値で見る限りは、Kickstarterが一歩抜けだした状況にあるというところであるようだ。

via CrowdfundInsider

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(翻訳:Maeda, H


スマートフォンでビデオ撮影もできるバクテリア観察可能なMicrobeScope顕微鏡

追加ハードウェアを使って、スマートフォンでできることを増やそうとするプロダクトは、いろいろなものが出ている。しかしそんな中でもスマートフォンを顕微鏡にしてしまうこのKickstarterプロジェクトは非常に面白いものと言えるのではなかろうか。微生物の動きをリアルタイムで録画することもできるし、簡単に画像や動画をソーシャルネットワークで共有できる(ひとりで楽しみたい人は、もちろんそうすれば良い)。顕微鏡写真をシェアするなんて、タイムライン上で人気者になることは確実なのではなかろうか。

このMicrobeScopeプロジェクトは終了までの日数をまだ20日以上残しながら、Kickstarterでの調達目標である1万ドルのほぼ5倍にあたる額を集めている(本稿訳出時現在)。MicrobeScopeのマウントを使ってiPhoneないしその他のスマートフォンを接続して、微細な生物などをムービーにおさめることができるのだ。

顕微鏡部本体は800倍の固定倍率となっていて、バクテリアなどサブミクロンレベルでの観察を行うことができる(スマートフォン側のズーム機能を使って、2000倍まで倍率をあげて、回折限界レベルの観察を行うこともできる)。

尚、顕微鏡は倒立型で、観察対象はそのまま上部に置く仕組みとなっている(プレパラートは使えない)。光源は内部にあり、単4電池で光らせるようになっている。

スライドグラスを使った観察ができないので、専門家による使用には適していない。しかしそもそもMicrobeScopeは、趣味で観察を行いたい人や、あるいは子供にミクロの世界を楽しんでもらいたいとして考えだされたプロダクトなので、プロ仕様でないのは欠点にはあたらない(ちなみに、昨年夏にもよりシンプルで、同時に性能的にも劣るIllumoscopeがKickstarterで資金調達を狙ったが、ゴールに到達することはできなかった)。

また、MicrobeScopeの開発者はスライドグラスを使うことのできるものの開発も考えているようだ。但し、もともとは「手軽」な顕微鏡環境の実現を目指しているのだとのこと。曰く「イマージョンオイルやスライド、厳格なピント合わせなどを廃しつつ、高倍率の世界を楽しんでもらいたいと考えているのです」とのことだ。

スライド化して何度も見たいというリクエストには、ビデオを撮影しておいてそれを観察することで対応したいという考えだ。とくにiPhone 5sではスローモーション撮影の機能があり、これにより動きの素早いバクテリアなどでも細かく観察することが可能であるとしている。

手に入れるにはいくら必要だろうか。数量限定で115ドルおよび125ドルというオプションが用意されていたが、これらはすべて限定数を越えてしまっている。現在の入手可能価格は135ドルだ。5月ないし6月からの出荷を予定しているとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


シュート練習の成績を自動的に記録する、バスケットボール専用のスマートウォッチ登場

バスケットボールが上手だとは言えないが、それでもプレイするのは面白い。熱心に練習していた頃に、Hoop Trackerスマートウォッチがあれば、もう少しましなプレイヤーになれたのかもしれない。このHoop Trackerは一般的なスマートウォッチとは違って、バスケット専用のものとなっている。シュート回数や成功率などの分析を行ってくれるものなのだ。現在は、Kickstarterキャンペーンを展開中。説明によれば、練習時間および消費カロリーといった一般的なものに加え、3ポイント、フリースロー、フィールドゴール成功率なども記録・分析してくれるそうだ。

連続使用でバッテリー持続時間は7時間。重さは65gほどしかない。オフハンド(シュートする側でない腕)に装着して利用する。実際の練習にあたっては、バスケットゴールに「Shot Detector」というハードウェアも取り付ける。これによりシュートが入ったかどうかをチェックするわけだ。これをセットしておくことで、シュートの成否を自分で記録したりする必要がなくなる。リングないしバックボードには当たったものの、ネットを通過しないものをシュート失敗としてカウントしている。すなわちエアボールとなったものは失敗として記録されないことになる。

データ記録の有効範囲は14mほどとなっている。データはHoop Trackerのデスクトッププログラムにも送られる。ここで自分の友人と成績を競ってみることなどもできる。またコーチモードではダッシュボードにて同時に15名までのデータを管理できるようになっている。ダッシュボードにはどのエリアからのシュートが最も入りやすいのかなどのデータが表示される。シュート位置毎の成功率記録をチェックすることもできれば、あるいは一度のシューティング練習セッション中の成功率を過去のデータと比較したりすることもできる。

データは、アプリケーションを使わずともスマートウォッチ上で確認することができる。但し、さまざまな分析を行いたいのであれば、データをネットワークにアップロードしておくのが便利だ。得意なプレイを繰り返して時間を潰すのではなく、練習が必要なポイントを明確にして、より効率的な練習を行うことができるようになる。

Hoop Trackerの目標調達額は10万ドルだ。本Kickstarterキャンペーンでは、スマートウォッチおよびUSBコネクター、シュート検知のためのデバイス、そして検知用デバイスをリングに取り付けるためのポールも含めて99ドルからの価格で入手することができる。キャンペーン後の価格は199ドルを予定しているのだとのこと。キャンペーン成功の暁には、9月からの出荷を予定しているのだそうだ。こうした単一目的のデバイスは確かにニッチなものではある。しかしバスケットボール関連市場は大きなものであるし、またプロの世界に広がっていく可能性もあるだろう。こうしたニッチデバイスも、ウェアラブルのひとつの方向性として広がっていくのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


3Dプリントで製造したカメラスタビライザーのLUUV、IndieGoGoキャンペーンを展開中

LUUVというプロダクトがIndieGoGoに登場してきた。3Dプリンターを使って製造しているカメラスタビライザーだ。被写体の動きを追いかけながら撮影しても、ぶれのないビデオを撮影することができる。

性能の良いスタビライザーは非常に高価なものだが。LUUVは高価なカメラと高性能な機材を使ってのみ可能だった高品質ビデオの撮影を「民主化」しようとするものだ。LUUVスタビライザーにはGoProやスマートフォンを取り付けて撮影することが想定されている。

IndieGoGoのキャンペーンではLUUVを199ドルで手に入れることができる。これは予定している小売価格よりも150ドルも安く設定されている。デザイン面でも納得の価格だろう。

アクションカムひゃスマートフォンを取り付ければ、すぐにも撮影を楽しむkとおができるようになっている。当方でも試してみたが、撮影中にぐるぐる回るなどの激しい動きを行っても、ブレの気にならないビデオを撮ることができた。

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(翻訳:Maeda, H


日本発、音と動きでカラダを使った遊びを実現するMoffがKickstarterキャンペーンを展開中

「キュートなウェアラブル」といえばこれを指すことになるかもしれない。何の話かと言えばMoffだ。子供用の腕輪で、これをつければありふれた日用品が、様々な音を発するオモチャになる。このカワイイプロダクトを生み出したのは、もちろん日本だ。

Moffはスラップベルトで巻きつけるようになっている(つまり紐などを使って結びつける必要はない。手首に勢い良く打ち付けるようにすると、自然に手首の周りに巻き付くような形になる)。そしてMoffはiOSデバイスとBluetooth 4.0で繋がり、iOS側のアプリケーションにて、鳴らす音を選択するようになっている(Android版も現在開発中だとのこと)。

Moffには加速度センサーとジャイロセンサーが搭載されており、Moffを身につけた人の動きを感知することができ、感知した動きに応じた音を鳴らすことができる。たとえばエアギターを演奏して実際に音を出すこともできるし、魔法の杖を振っていかにもそれらしい音を出すこともできればオモチャの拳銃の発射音などを鳴らすこともできる。

動力はボタン電池で、30時間ほどのプレイタイムになるのだそうだ。電池は利用者が自分で交換することができる。

現在Kickstarterでのキャンペーン中で、目標調達額は2万ドルとなっている。これまでのところ29日を残して既に1万1000ドル以上を調達している。

SDKやMoff利用者に対するアプリケーションを販売できるアプリケーションストアの開設も検討中で、またMoffの動作検知の仕組みを他のアプリケーションと組み合わせてジェスチャー対応にすることなどにもトライしていく予定なのだそうだ。

さらにはメジャーなアニメ・キャラクターとの連携も念頭においているとのこと。Kickstarterのページには以下のように記されている。

キャラクターなどのコンテンツ(音声コンテンツ等)を持っている企業の方は、それらコンテンツをアプリケーションストアで販売していただくことができます。Moffを使って消費者に新たな魅力をアピールすることで、キャラクターなどの人気が世界中で一層高まることも期待できます。

価格を見ると、早期割引の価格でひとつ45ドルとなっており、通常価格が49ドルに設定されている。資金調達に成功した暁には、7月より出荷を始めていく予定なのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


東大発のAgIC、インクジェットプリンターをプリント基板プリンターに変えるDIY KitプロジェクトをKickstarterで展開中

電子工学プロダクトのプロトタイプを作成するのに、ブレッドボード上にコードを這い回らせることすら無用にしてしまうプロダクトがKickstarterに登録された。

名前をAgIC Printというプロダクトで、以前にTechCrunchで紹介したアイデアを組み合わせたようなものとなっている。その2つとは、プリント基板を印刷するEx1 3D printerで、もうひとつは伝導インクにて回路を描くCircuit Scribeだ。これらプロダクトの直系というわけではないが、AgIC Printは、家庭用のインクジェットプリンターで伝導インクを使い、文字通りのプリント基板を作ってしまうプロダクトだ。

AgICはペンで利用することもできるようになっていて、その場合は前述のCircuit Scribeボールペンと同様の形で回路を描くことができる。

但し、このプロダクトの主な特徴は、やはりインクジェットプリンターをプリント基板プリンターに変身させてしまうことだろう。しかも299ドルという低価格にて変身させることができるのだ。299ドルのキットには以下のものが含まれる。

フィルターとシリンジ(注射器) x3 + 伝導シルバー・ナノパーティクルインク 25ml + 専用コート紙(A4) x20 + 伝導グルー(シリンジ3本分) + 伝導マーカー x1 + 伝導テープ x3

以上がプリント関連のものだが、これにさまざまなパーツがついてくる。

サーフェスマウントタイプのICソケット x4、電池 x2およびマウントケース、mbed MCU(LPC1114FN28) x2、サーフェスマウント・スライドスイッチ x2、チップレジスター x50+、チップLED x50+、そしてサーフェスマウント・ピンヘッダー(20×2ピン)

AgICのDIYキット購入者は、プリント基板プリンター化するためのインクジェットプリンターを自前で用意する必要がある。専用のインク注入器の利用できるプリンターが推奨される。また既に通常の印刷用途に利用しているものではなく、新たなものを購入した方が良いとのこと。既存のものを利用する場合には、内部に残ったインクを完全に除去する必要がある。

599ドルを出せば「完全版」を手に入れることができる。こちらにはインクジェットプリンターも同梱されている。この、プリンタ同梱版であっても、Kickstarter上で1499ドルであったEx1 PCBプリンターよりもはるかに安価となっている。

但し、Ex1の場合は木材、ガラス、プラスチック等、紙以外の素材にも印刷することができる。また印刷用回路を設計するためのソフトウェアも開発中で、よりトータルな用途への展開を考えているようだ。AgICの方はハードウェアプロダクトを提供するもので、設計にはAdobe IllustratorやCorel Drawなどを使うことになる。

AgICの目標調達額は3万ドルだが、既に2万5000ドルが集まり、締め切りにはまだまだ多くの日が残されている。目標額を調達できれば(おそらく調達できるだろう)、キットは8月までに出荷を開始したいとしている。

訳注:AgICは東大発ベンチャーで、ホームページはこちらになります。

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(翻訳:Maeda, H


Kickstarterのクラウドファンディング総額が10億ドルの大台に

インターネットの住民がKickstarterに投じた金額はいったいどれくらいになるのだろう?

それは簡単に分かる。Kickstarterは定期的に統計を発表している。これによると数日後にはKickstarterがプレッジ〔投資の申し出〕を受けた資金の総額は10億ドルの大台に乗る

Kickstarterがウェブサイトに定期的に掲載している資金調達の実績によると、今朝(米国時間3/2)、Kickstarterのプレッジ総額は9億9920万9752ドルだった。つまり10億ドルまであとわずか79万1000ドルだ。おそらく数日以内に10億ドルを達成するだろう。

ひとつ注意しておくと、この金額はあくまでプレッジの総額だ。つまり募集目標額を達成して実際に資金が払い込まれたプロジェクト、現在募集中のプロジェクト、また募集目標額の達成に失敗して資金が払い込まれなかったプロジェクトすべてに対する出資の約束額の合計ということになる。Kickstarterではプレッジされた金額がキャンペーン目標額を上回ったときに限り、実際に資金が払い込まれる。Kickstarterによると、現在のプレッジ総額10億ドルのうち、8億5800万ドルはキャンペーンが成功して実際に資金が払い込まれたという。

その他興味ある事実は、次のとおり。

  • Kickstarterキャンペーンの総数は13万5270件
  • このうち5万7052件(43%)が目標額を達成。失敗したキャンペーンのうち相当の部分(10%)は1ドルのプレッジも受けられなかった。
  • ゲームのジャンル、成功したキャンペーンの件数としては6位(音楽、映画、美術、出版、演劇の各ジャンル次)だが、100万ドル以上のプレッジを受けた件数としてはf他を引き離して最大のジャンルだった。また資金調達総額でも最大のジャンルだった。
  • 目標額の20%まで資金が集まったプロジェクトは最終的に成功する率が80%ある。

ちなみに、Kickstarterは成功したキャンペーンで調達された資金の5%を手数料として得る。読者に電卓を叩かせる手間を省くために先回りすると、成功したキャンペーンの総額8億5800万ドルのうち、Kickstarterのフトコロに入った分は約4200万ドルとなる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


1万5000mAhの大容量に加え、IP66の防塵防水性を備えたLimefuel製モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの便利さは、いまさら言うまでもないだろう。毎日持ち歩いているし、旅に出るようなときも、とてもなしでは過ごせないようになっている。しかし何か大変な災害のようなものが起こった時、この予備バッテリーはどうなってしまうのだろう。豪雪に埋もれてしまったりしたときはどうなのだろう。さすがに隕石が落ちてきて全てが灰に埋もれるようなときのことを考えても意味はないだろうが、しかしいったいどのような環境にまで、予備バッテリーは耐えてくれるのだろう。

こんなことをいろいろと心配してしまうが、Limefuel IP66 Ruggedという予備バッテリーを用意すれば、もう何も考える必要はなくなる。この予備バッテリーは現在Kickstarterで資金調達キャンペーンを行っているところだが、あっという間に目標額の3万ドルは調達完了となっている。ハイエンドモデルタイプの供給可能容量は1万5000mAhに達する。他にも同様の放電容量をもつものはあるが(Amazonを探せば、低価格なものもみつかるはずだ)、しかし「頑丈さ」で、このLimefuel Ruggedに比肩し得るものはない。

まず防水(waterproof)かつ防塵(dirtproof)、さらに耐衝撃性(shock proof)を特徴としている。注意してもらいたいのは「耐性」(resistant)を持つのではなく、防御性能(proof)を持つ点だ。IP66規格に適合している。IP66というのは粉塵が内部に侵入しない防塵性を持ち、波浪およびいかなる角度からの暴噴流(powerful water jets)にも、最大で3分間は耐えることができるということを意味する。もちろん保護性能を最大限に発揮するのは、保管状態の場合であるのだが、それでも十分に注目に値する性能だといえよう。

もちろん電源容量も素晴らしい。スマートフォンを10回程度チャージできる容量をもち、また2台同時に充電することができる。また本体チャージも大きめの2Aにて行う(但し容量が大きいことからフル充電には9時間ないし15時間が必要となっている)。少し前にレビューしたMophie Powerstation XLではできなかったパススルー充電(本体を充電しながら、他デバイスの充電も行う)にも対応している。

Limefuelはコロラド州ボルダーにて2012年11月に設立された。既に充電用デバイスを世に送り出した経験を持ち、今回も予定通り2014年5月に出荷開始となるのではないかと思われる。プレオーダー価格は10400mAhの低容量版は50ドルからとなっており、15000mAh版が70ドルからだ(同等性能の他社製品と比べると、まず安い方になっている)。

おそらくはL150XRのハイレベルな耐久性などを必要としない人がほとんどなのだろう。ただ丈夫であるのならそれはそれで良いことだとも言える。スマートフォンの方が壊れてしまっても、あるいはUSB充電などという仕組みが遠い過去のものとなってしまっても、このL150XRはエネルギーを溜め込み、誰かのために待機を続けるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H


科学への貢献を求めるクラウドファンディング?! DNAの損傷具合を数値化して健康対策を行うExogen Bioが、Indiegogoにて血液データの提供を要請

自己データを数値化することによる健康管理(quantified health)の動きはますます発展していきそうな様子だ。さまざまなフィットネスバンドがライフスタイルに応じた形で利用され始めており、いろいろな場面で測定、記録、分析、健康状態分析などに利用されている。適用範囲はほぼ無限というほどに広く、大いに稼げる商品分野として成長を続けている。

そのような中、アメリカからExogen Bioという新しいスタートアップが登場してきた。自分でDNAの損傷具合をチェックして、データに基づく健康管理の一助としようとするものだ。

DNAの損傷というと、ずいぶん恐ろしく聞こえるが、しかし実のところすべての人の持つDNAは頻繁に損傷しているのだ。細胞レベルでの自然な劣化というものもある。もちろん損傷の度合いというのは人それぞれによって異なる。食習慣や運動レベル、環境有害物質と接する頻度などによっても違いが出てくる。

つまり、個人的なDNAの損傷具合をチェックしたい場合、同年齢で、生活環境も近い人と比較した方が、状況をわかりやすく把握できるようになる。こうした「近しい」人とのデータ比較を大規模に行うことで、他の人と違うライフスタイルがDNAの損傷に有意な影響を及ぼしているのかどうかを確認できるようになる(とくに何か身体に悪いことをしていなくても、年を取ることでDNAは損傷していく)。そうしたデータを把握することで、DNAに悪い行動を控えることができる可能性もある。

Exogen Bioの主な狙いは、DNAの損傷具合を数値化することで、損傷をもたらす原因を突き止めるサポートをしようというものだ。

Exogen Bioは調査方法を進化させ、一度に大量の試料からすばやくDNAの損傷具合を数値化するためのシステムを作り上げた。従来は研究機関にてひとつずつ検査を行っており、非常に時間も人手もかかり、また広い範囲での比較などが難しいものとなっていた。

さらに、Exogen Bioの技術では、採取する血液の量を従来より減らし、採血後、直ちに処理をしなくてもよくなった。これにより血液採取キットを各個人に送って、そして研究機関に送り返してもらってから分析を行うということが可能になっている。

「今回の実験は、科学実験のクラウドソース化ともいうべきものです」とExogen Bioの共同ファウンダーであるJon Tangは言っている。「科学調査の予算が減らされる傾向にある中、研究者自身も効率的な研究を行うための方法をいろいろと考え始めているのです」とのこと。

必要となる大量のデータをクラウドソーシングを活用して集める今回のような仕組みを、Exogen Bioでは「Citizen Science Project」(市民サイエンスプロジェクト)と命名したそうだ。価値ある調査を行うために、多くの人を巻き込んだ分析が必要となる中で考え出された手法だ。多くの人に「市民研究者」という立場で研究に参加してもらおうとするものだ。滅菌した道具を用いて家庭で血液を採取し、それを保存容器に入れてExogenに送り返して分析を行う。

クラウドソーシングを活用したこのアプローチにより、Exogenとしては有益でかつ商用にも利用できるDNAの損傷調査データベースを構築したい考えだ。そしてやがてはDNA損傷のホットスポットマップなども作ろうとするわけだろう。またDNA損傷の様子と、特定の病気との関連性などが明らかになってくることも考えられる。

「今回のクラウドファンディング・キャンペーンを通して、DNA損傷と特定の病気との関連性を明らかにすることができれば、病院での検査に活用してもらうきっかけになると思いますし、また病の診療に用いるためのFDA認可を得ることに繋がると思うのです」とTangは発言している。「コレステロールテストと同じくらいの気軽さでDNA検査ができるようにし、検査のために頻繁に利用してもらえるようなツールとして育てていきたいと思っているのです」。

「また、CTスキャンやレントゲン撮影などの際に、何らかのミスによって放射線を多く浴びてしまうことのないようにチェックするためのツールとしても利用できるのではないかと考えています。ローレンス・バークレー国立研究所での研究成果を受けて、そうした目的でも使えるようにしているのです」。

ところで、Exogen Bioに血液サンプルを提供する利用者(市民研究者)が、見返りとして得ることのできるものはなんだろうか。Exogen Bioが利用者に提供するのはDNAの損傷具合についてのデータだ。利用者としては、自らがExogen Bioがビジネスに利用するためのデータを提供しつつ、かつ追加料理金を支払って分析データをみせてもらうということになる(Exogen Bioの各種設備を使って、優秀なスタッフにデータを分析してもらい、それをわかりやすく提示してもらうことに料金を支払うということになる)。

血液サンプルをExogen Bioに送れば、セキュアな接続環境を通じてDNAの損傷具合を示すデータを閲覧することができる。かかる費用は送付する血液データ1単位毎に99ドルということになっている(3日間にわって3度採取した血液を送る)。アメリカ国外からの利用の場合は124ドルだ。但し、この99ドルの検査によってわかるのは「現時点での損傷率」であり、食事やエクササイズの影響を確認するということはできない。

比較データを入手したい場合、費用は179ドル(アメリカ国外からは204ドル)となる。これにより血液サンプルを採取するためのキットが2セット送られてくるので、負荷の高い運動前後の比較のため、あるいはカーボバックローディング・ダイエットの身体への影響などを確認することができる。

ファミリーパックも用意されているので、数百ドルで家族の健康をチェックしてみたいという人は、そちらを使ってみると良いだろう。

Exogen Bioは、現在Indiegogoにてクラウドファンディング・キャンペーンを行っているところだ。既に5万ドル分の参加者目標は達成している。健康を意識する人々の興味をひいているのは間違えのないところだ。

本記事(英文)が執筆された時点では、370人以上から63,700ドルの資金が集まっているが、同時にExogen Bioはシード資金の出資者も探しているところだ。Indiegogoでの成功も、出資者の興味をひくのに役立つことだろう。

クラウドファンディングを科学分野に用いるというのは確かに面白い試みだ。但し、利用者側は試料と金銭を提供し、それによりExogen Bioはビジネスで活用できるデータを蓄積していくという仕組みに、メリット面でのアンバランスを感じるという人はいるかもしれない(ちなみにIndiegogoのページには「血液サンプル提供者のデータは、個人が特定できない形にして研究用途での利用を行います。研究成果は商取引に活用される場合もあります」と記されている)。この仕組みがどのように発展していくのかは興味深いところだ。

また、DNAの損傷に繋がる原因にはさまざまのものが考えられる。したがって、1度限りの検査では、誤って特定の生活習慣について有害であるという評価をしてしまうこともあり得る。

「私たちの提供する分析結果が、最初から完璧なものであるわけではない点についてはよくわかっています」とTangは言う。同社のキットは提供され始めたばかりで、まだ他の利用者との比較検討などが十分に行えない。「しかしこれまでに100人以上の人のデータを採取しています。そしてデータベースは成長し続けています。データベースが大きくなれば、他のデータと比較することにより、より正確な分析を行うことができるようになるのです」。

「コレステロールテストの場合、分析で得られるデータ自体に大きな価値が認められるようになっています。それはこれまでに蓄えられた知見により、コレステロール値と循環器系の疾患に相関関係が認められているからです。DNAの損傷具合の検査についても、そのレベルにまで到達することがひとつの目的です」とも述べている。

「但し、まずはDNAテストで得られる各データがそれぞれどのような意味を持つことになるのかをきちんと定義していくことが最初のステップとなります。そのために、より広く人々からのデータを集めることを目的としてクラウドソーシングの活用を行っているのです。どのような状態であれば損傷具合が高く、あるいは低く、はたまたノーマルであるのかというところからデータを蓄積していく必要があるのです。そして、損傷具合が高いケースについて、それがどのような病気に結びつく可能性があり、あるいはまたどういった環境要因ないし生活習慣から生じるのかを分析していく必要があるのです」とのこと。

「ちなみにコレステロール検査についても、繰り返し調査をすることで得られるデータには深みが増していきます。ライフスタイルの変遷などを踏まえてでたーの分析をしていくことで、循環器系疾患に備えるために最適なコレステロールレベルを知ることができるようになるのです。私たちの検査についても、幅広いライフスタイルの人々のデータを集めることで、真に役立つ知見を得ていきたいと考えています」。

「最終的には個人で自分のデータを分析し、分析結果に応じた対応ができるようにすることが目的です。DNAの健康を保つことで、加齢による身体の不調を減じることができると考えています」。

尚、Tangは、Exogenについて「直ちに」何らかの成果を生み出すものとは考えないで欲しいとも述べている。今回のクラウドソーシングの活用から、すぐにも「適切な行動パターン」のようなものが提示されるわけではないとのことだ。

「DNAに影響を及ぼす要因というのは非常に多くのものがあります」とTangは説明している。「個々のデータの分析を行い、それを多くの人と照らし合わせることで正確な分析を行うことができるようになります。科学技術顧問として動いてくれるチームと連携しつつ、効果的な分析を行うのに必要なデータを集めようとしているところなのです」。

「Indiegogoを通じた試み以外にも、広い範囲からデータを集めようとする活動を行っています。とにかく有意なデータを見つけるためには多くのデータを集めて分析する必要があるのです」。

昨年には、ベイエリア周辺で試験的な調査も行っている。100人少々の人からデータを集めて、そこで得られたデータを分類整理して、今後のデータ集積の方法を探ったのだ。

「小さな規模での実験でしたが、この規模のデータセットでもDNA損壊に繋がる要因を見て取ることができます。たとえば予測していた通り、加齢により損壊の程度はあがっていきます(もちろんこれは従来から言われていたことではあります)。そしてこうした損壊が老化や、その他の老齢による病に結びついているのです」。

「また、4名の人は癌を患っていました。彼らは同年代の人と比べて、DNA損壊の程度がかなり大きくなっていました。ここに挙げた例は小規模の試験的調査から予見通りの結果が得られたということを示すものです。これはすなわち、Exogen Bioのテストにより、DNA損壊の程度をきちんと把握することができ、そしてそれにより病気に対応する手段を探ることのできる可能性があるということを示すものです」とも述べている。

Exogen Bio – How Damaged is Your DNA? from Exogen Biotechnology on Vimeo.

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(翻訳:Maeda, H


CESで話題を集めた折りたたみ式電動スクーターのUrb-E、15万ドル目標にてIndiegogoに登場

1月のCESでは、いろいろと面白そうなプロダクトやプロジェクトを紹介した。その中でとくに面白そうだと感じたのがUrb-Eだった。折りたたみ式の電動スクーターだ。

このUrb-Eが、ついにIndiegogoに登場した。このIndiegogoでのキャンペーンにあわせ、2つのタイプが用意されている。

まずひとつは3輪タイプのもので、「Urb-Eコミューター」と名付けられている。より安定したスムーズな乗り心地を提供する。もうひとつは「Urb-E GP」で、2輪タイプでより小回りがきくようになっている。最高速度やモーター出力などのスペックは双方ともに同じだ。

このUrb-Eは折りたたむとキャリーバッグ風の形状・サイズとなり、重さも30ポンド弱(14kgほど)で容易に持ち運べるようになる。電車などで移動した後の、最終行程用の乗り物として便利に使うことができそうだ。

最高速度は時速15マイル(24km)ほどで、一度の充電で20マイル(32kmほど)を走ることができる。色については何種類か用意されていて、また自分でもいろいろとデザインを楽しむことができるようになっている。

また、出荷段階ではスマートフォンを装着して充電するためのパーツも同梱されるようになるとのこと。また専用アプリケーションでUrb-Eの充電状況などの確認もできるようになるとのことだ。

製作者であるGrant Delgattiは、Urb-Eのようなプロダクトの場合、KickstarterよりもIndiegogoの方が相応しいと考えたのだそうだ。きっとIndiegogoコミュニティにて好意的に受け入れられると期待していると述べている。

Urb-Eのキャンペーン期間は40日間で、調達目標額は15万ドルだ。Urb-Eを手に入れるための最低金額は「超早期割引」で1599ドルとなっている。この枠がうまった場合、次は「早期割引」の1699ドルとなり、残りは1799ドルとなる。出荷予定は夏の終わり頃を予定しているとのことだ。

Indiegogoのキャンペーンページはこちらになっている。詳しい情報も上がっているので、興味のある人はそちらをチェックしてみよう。

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(翻訳:Maeda, H


外出先からテレビ電話経由でペットとコミュニケートしながら、おやつもあげられるiCPooch

昨年夏、留守番をさせている犬を少し幸せにするためのPetzilaのPetziConnectの記事を掲載した。遠隔地から、ペットの様子を見ながらおやつをあげることのできるデバイスだった。それとよくにたプロダクトなのだが、iCPoochというプロダクトがKickstarterで資金調達を行っている。もちろんPetziConnectにはない機能も備えている。ペットと双方向のテレビ電話機能を使うことができるのだ。

iCPoochの調達目標額は2万ドルだ。プラスチック製でAndroid/iOSのスマートフォンないしタブレットを装着して、ビデオ映像の送受信を行う。家にいなくても、ペットの犬とお互いの姿を確認できるという仕組みだ。

ちなみにこのプロダクトにスマートフォンないしタブレットはついてこない。すなわち、最も高価なパーツは、iCPooch本体とは別に、自分で、用意する必要があるということだ。設置用のブラケットはさまざまなサイズに合うように、調節できるようになっている。スマートフォンを何台か乗り換えてきて、うちに使っていないデバイスがあるというのなら、それを利用するのが便利だろう。

また、PetziConnect同様に、iCPoochでもおやつをあげることができる(大きめのサイズのビスケットのみではある)。アプリケーションから「drop cookie」のボタンを押せばOKだ。

先程から書いているように、一番大きな違いは双方向のテレビ電話が使えることだ(家庭のWi-Fiを使って、Skype経由で繋げるようになっている)。PetziConnectにもマイクとカメラが搭載されていたが、犬の方から飼い主を見ることはできなかった。

もちろん、犬が飼い主を見たいのかどうかはよくわからない。犬の関心はおやつの出てくるトレイばかりに向くような感じもする。Kickstarterのビデオを見ても、犬が反応をしめしているのはおやつ用トレイばかりであるようにも見える。まあこの辺りは飼い主の「気持ち」に関わることなので、使っていて満足ならば、それはそれで良い話だ。

尚、大好きな飼い主の姿が見えて声も聞こえ、さらにはおいしいビスケットまで出てくる箱があるとなると、犬が興奮してしまってすっかり壊してしまうのではないかという不安はある。この辺は、実際のプロダクトが世に出てこないと、何とも言えない部分ではあるだろう。

下の紹介ビデオにも登場するが、このiCPoochを思いついたのは14歳のBrooke Martinだ。Kickstarterのプロジェクトページでも考案者およびスポークスマンとして名前が出ている。ちなみに、彼女の父親がファウンダー兼COOとなっている。思いつくきっかけとなったのは、家族が忙しい時期に、犬が寂しさのあまり病気のようになってしまったからだそうだ。それで家にいられないときでも、なんとか愛犬とコミュニケートしたいと考えたわけだ。

Kickstarterでは、3月4日までに2万ドルを集めたいと考えている。そうすると5月に、このiCPoochを出荷することができる予定だ。プロダクトを入手するには、早期割引で99ドルからとなっている。繰り返しになるが、iCPoochを利用するには、スマートフォンないしタブレットを別途用意する必要があることには注意が必要だ。

(ライバルのPetziConnectはプロダクト自体にHDカメラおよびWi-Fi接続機能を備えていて、プレオーダーの価格は170ドルとなっている。こちらもまだ出荷されていないが、2014年初頭のうちに手に入れられる予定だとのことだ。)

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(翻訳:Maeda, H


デジタル一眼の持ち運びを便利にするMiggo。ストラップとプロテクターの機能をミックス

新たにKickstarterに登場してきたMiggoは、便利な道具をさらに便利にしようとするツールだ。基本的にデジタル一眼レフカメラの「ストラップ」として利用するものだが、撮影を終了すればカメラバッグ風にカメラを守ってもくれる。プロのようなカメラバッグを持ち運ぶ必要はないものの、しかしそれなりの耐衝撃性を確保したい場合などに便利に利用することができる。場面に応じて、ストラップになったり、あるいは保管して持ち運ぶためのツールになったりするのが嬉しいところだ。

このプロダクトはイスラエルのインダストリアルデザイナーであるOhad Cohenの手になるものだ。実はカメラバッグメーカーであるKataのファウンダーでもある。Kataはプロにも、そして趣味用途の利用者にも人気のカメラバッグメーカーだ。Cohenは当初プロダクトデザインを行っていて、後にR&Dを担当していた。すなわちカメラ用のプロダクトを作るのにはまさにうってつけの人物であるということになる。

スマートフォンが普及したことで、多くの人々にとって写真というものが一層身近なものになった。しかし高性能なカメラ機材を持ち歩くのは大変であり、そのせいでDSLRなどを持ち歩く人が少ない現状となっている。少なくともCohenはそのように考え、この状況を変えようとMiggoをデザインしたわけだ。利便性を意識して、カメラ利用時のストラップと、そしてカメラ携行時の持ち運びツールの2つの役割を合体させたのだ。尚、好みに応じてStrap&Wrap版とGrip&Wrap版を選ぶことができる。双方ともにレンズとボディを安全にくるむ移動用プロテクターとして機能する。プロテクターモードでカメラを包み、あとはショルダーバッグないしバックパックなどに放り込んで持ち運ぶわけだ。レンズ収納のための区切りスペースのついた本格的カメラバッグや、梱包材の入ったカメラバッグを持ち運ぶほどでもない場合に、非常に便利に使うことができる。

尚、三脚用のアダプターも装備されていて、セルフタイマーなどで三脚を利用する場合にもMiggoを取り外さずに済むようになっている。通常のデジタル一眼用の他、ソニーのNEXシリーズのようなミラーレス用も用意されている。先行申込み割引は30ドルから提供されていたが、これはすでに規定申込数を完了している。今はGrip&Wrap版が35ドル、そしてStrap&Wrap版が40ドルにてプレオーダーを受け付けている。

個人的にも空港などで70ポンドもあるカメラバッグを持ち歩くのにうんざりしているところだ。交換レンズなどを数多く持ち運ぼうと思わないとき、このMiggoが便利に使えるかもしれない。プロトタイプはほぼ出荷可能状態にまで仕上がっており、6月には出荷を開始したいとのこと。実用性と利便性、そしてデザイン面での魅力をバランスよく備えているプロダクトだと思う。おそらくは2万ドルの調達ゴールはすぐにも達成するのではないかと思われる。

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(翻訳:Maeda, H


魔法のような滑り心地を体感させてくれる1輪スケートボードのOnewheel

こういう仕事をしていると、ただただ驚かされるというモノに出会うことがある。「いったい何を考えているんだろう」というだけでも相当なものだが、それがさらに「ほんとにやっちゃったのか」という衝撃に繋がるケースもある。

今回紹介する「Onewheel」は、まさに発想の面でも実装の面でも大いに驚かされるプロダクトだ。自分でバランスをとってくれる一輪スケートボードで、現在Kickstarterで資金調達を行っているところだ(訳注:10万ドル目標だが、訳出作業時点で既に約5倍となる47万9000ドルの資金を集めている)。

プロダクトを考えだしたのはKyle Doerksenだ。電気機械系のエンジニアであり、またボードスポーツの愛好家でもある。以前はIDEOに務めていた。個々数年、彼は滑らかなパウダースノーの上でスケートボードやスキーを楽しむような感覚を味わうことのできるスケートボードは作れないだろうかと考えていたのだそうだ。

その結果うまれてきたのがこのOnewheelだ。見かけはシンプルながら、不思議な高性能で、乗ってじっとしていてもきちんとバランスが取れる。どちらかに重心をかけると、最高時速12マイルで走行する。

このOnewheelはボードの一方の側にバッテリーを搭載し、そしてもう片方にコントロールユニットを搭載する。コントロールユニットにはiPhoneにあるのと同様のモーションセンサーも積まれている。モーションセンサーの機能も利用して、速度やバランスの調整をモーターに通知するようになっているのだ。タイヤの動作はインホイールモーター(ハブモーター)により行われる。消費電力はピーク時に2000ワットで、通常は500ワットとなっている。ボードはタイヤの上に乗っかる形になるわけだが、このタイヤはゴーカート用のものだ。

ちなみにDoerksenの目論見としては、このOnewheelは移動手段等、実用の目的を持つものではなかった。しかしKickstarterで出資した人の間では、実用的に使いたいという話が出ているようだ。こうした動向をうけて、Doerksenは移動手段として便利に使うためのモバイルアプリケーションの開発も考えているようだ。

「もともと、趣味で楽しむためのものとして考案したものです。たとえばサーフィンをするのに、どういう目的でサーフィンをするのかということを考える人は少ないと思うのです。ただ、サーフィンが楽しいからサーフィンをするのでしょう。このOnewheelも同じような方向性で考えていました」とDoerksenは言っている。「しかしKickstarterで出資してくれる人の意見をきくと、実用的な移動手段としての利用を考えたいという人が多くいるのです。そうした目的にも沿うような形で、今後の開発を考えていきたいと考えています」とのこと。

動作については上のビデオを確認していただきたい。興味を持った人は、こちらのKickstarterページにてプレオーダーを申し込むこともできる。

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(翻訳:Maeda, H


ペット写真共有サービスのFuzmo、資金なし、プロダクトなしからのスタートアップを目指す

何もないところから、プロダクトとしてのリリースを目指しているサービスがある。ペットの写真を仲間同士でシェアするためのFuzmoというものだ。もともとはInsta_AnimalというInstagramアカウントからスタートしたものだ。

Instagram上での人気はすぐに高まることとなった。フォロワー数は150万を超え、他にもいろいろなペットアカウントがスピンアウトしていくことになった。関連アカウントを合わせたフォロワー数は250万に達している。

数多く獲得したフォロワーの支持を背景に、Fuzmoという独立したサービスを展開しようとしているのが現在のところの動向だ。

モバイルアプリケーションの開発のため、4万ポンドの資金をSeedrsで調達しようと目論んでいる。モバイルアプリケーションをリリースすることで、より多くのユーザーを集め、そしてペット写真関連のプロダクトを種々送り出そうとしているわけだ。現在のところ、目標金額の17%ほどを集めている。

そもそも何かのプロダクトをリリースしたわけではない。他サービスの中で注目を集めたわけだ。そして今度は、プロダクト化のための資金をクラウドから集めようとする。うまくいくのかどうか、なかなか面白いケーススタディでもある。

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(翻訳:Maeda, H)


私のクラウドファンディング出版プロジェクト、中間報告―いちばん有効だったのは意外にもメール

覚えている読者もいると思うが、私はヤング・アダルト向けの小説をクラウドファンディングで出版しようとしてきた。45日間のクラウドファンディング・キャンペーンも終了まで2日を切った。結果は大成功で、大金が集まった。正直なところ、今は少々怖くなっている。

私は児童書に経験の深いプロの編集者に依頼して綿密なチェックをお願いしている。想定された読者にはわかりにくい表現を修正したり、表記を統一したりするのに忙しい。引用符ひとつにしても開く引用符と閉じる引用符を正しく使わねばならない。執筆中は気にしないでいたことがこの段階では重要になってくる。

キャンペーンも事実上終了なので、この辺で集計結果を検討してみることにした。まずはトラフィックのソースだ。

ひと目見て明らかなとおり、メールの効果が抜群だ。私は大量の勧誘メールを送った。気がすすまなかったのだが、非常に大きな成果があった。こういったプロジェクトでは大量のメーリングリストを持っているか、プロバイダーから信頼できるリストを購入するかしないと失敗間違いなしだ。ただし私はドローン・ヘリスマートウォッチを開発していたわけではなく、児童書を書いていたのだということは繰り返しておく必要がある。私のメーリングリストは個人的な知り合い、Mailchimpやその他のアドレス収集サービスに登録した人などからなっている。こうしたリストはまさに「金鉱」だった。.

FacebookとTwitterは金額でそれぞれ3位と4位になっている。しかしソーシャルメディアで大量のメンションを得てもその結果はさらに大量のメンションが得られるだけだ。これは非常に苛立たしい体験だ。ソーシャルメディアは人々に大量のクリックをさせるが、金を払わせる効果は薄い。もちろんプロジェクトによって違いはあるだろうが、私ならソーシャルメディアは話題づくりのツールと考え、実際の売り込み効果は期待しない。.

次の表は国別の金額だが、当然ながら英語圏がほとんどを占める。トルコが3位に入っているのは「著者とディナーを共にする」という高額のオプションを選んだ支援者がいるからだ。〔訳者も電子版を1部予約したが、Japanが地域として表示されていないところをみると他に支援者はいなかったもよう〕

次のグラフは時系列での予約金額の推移だが、これは面白い。メーリングリストによるメールの送信と見事に一致している。他のスパイクはIndiegogoが私のキャンペーンをニュースレターのトップで紹介してくれたときだ。

見てのとおり、トラフィックと金額の間にはゆるい相関がある。平均して1回の訪問で1.50ドルが集まった。これはなかなかの好成績だ。


最後にソーシャルメディアによるメンションのグラフィックスを見ておこう。私自身はもちろんTwitterのスーパーユーザーなどではないが、何人かの有力な友人のメンションで何度か夜空に開く花火のようにトラフィックが殺到した―そして花火のように消えた―ことがわかる。私は決してソーシャルメディアの力を軽視するつもりはないが、少なくともソーシャルメディアだけに頼るのは得策ではないと言える。

私はその他のセールス努力もした。24時間に限って一部3ドルというキャンペーンもしたし、ビデオも作った。有益な助言だとは思ったが、私がする勇気がなかったのが「すでに予約した支援者にもっと高いオプションを勧める」ことだった。

今後もクラウドファンディングをするつもりかと尋ねられれば答えはイェスだ。大勢の人々にメールを送って、言い方は悪いが、金をねだるという経験はなかなか楽しかった。その間に長年疎遠になっていた友達と旧交を復活させたり、私とディナーをしたいというすばらしい読者に出会ったり(Kerem OzkanとNick Saltarelli)した。TechCrunchで個人的プロジェクトについて書くのはいささか身勝手のよう思われるかもしれないが、クラウドファンディングで出版を考えている皆さんに多少でも参考になれば幸いだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


フェイル・ホエールのデザイナーによる、Twitterの歴史を辿るマトリョーシカ登場

「フェイル・ホエール」(Fail Whale)を覚えているだろうか。Twitterもいまや347億ドルもの市場価値を持つ公開企業となり、サイトが落ちてしまうこともほとんどなくなった。しかし数年前は、利用者の拡大にサービスが追いつかずに落ちてしまうことが頻繁にあった。サイトが使えなくなるのは苛立たしい状況ではあったが、その際に表示される8匹の鳥たちに運ばれる、なんだか満足気な白いくじらは大いに有名な存在となった。これをデザインしたのはYiying Luだ。

Twitterは苦難の歴史を乗り越え、フェイル・ホエールを見ることも少なくなった。そしてLuはTwitterの伝説を形作る5人をあらわすマトリョーシカを作成した。2月20日までに3万ドルの目標額が集まれば、Twitter利用者を示す一番大きな人形に入ったNoah Glass、Biz Stone、Jack Dorsey、Ev Williams、およびDick Costoloのマトリョーシカをゲットすることができる。

このマトリョーシカは(ファウンダーたちが入れ子になっていることから)Nesting Twitterと名付けられている。コンセプトを考えだしたのはDepartment of Reckless Abandon(DoRA)だ。Twitter社の公式グッズというわけではないが、DoRAのメンバーとファウンダー達との間には親交がある。DoRAのファウンダーであるThor MullerはValleyschwagの共同ファウンダーでもあり、2006年には当時はTwittrと呼ばれていたサービスの公開パーティーを主催してもいる。

このNesting Twitterで入れ子になったファウンダー達を見て、いろいろな思いをもつ人がいることだろう。アートワークの常として、この仕組みをどのように解釈するのかについては見る人に任せられている。Kickstarterのページには次のような記述がある。

見方によって歴史を感じさせてくれたり、争いを連想させたり、あるいは革新を感じる人や継続性を感じ取る人もいることでしょう。マトリョーシカはその形状の通り、いろいろなものを内包しているのです。人形にはそれぞれ自分自身を運んでいく鳥の姿が描かれていて、複雑な関係性を暗示するようにもなっているのです。

もちろん、Nesting Twitterにビジネス界における激しい戦いしか感じず、プロダクトにも興味を持てないという人もいることだろう。しかしせっかくの機会なのでLuの他の作品もチェックしてみてはどうだろうか。彼女はオーストラリアのシドニーで活動中で、作品紹介ビデオではQRコードをアート作品に仕上げる様子などが示されている。「多面性」ということが彼女のテーマなのかもしれない。

Nesting Twitterの早期割引(既に完売)額は60ドルとなっていて、ステッカーや限定ポスターなども用意されている。資金調達がうまくいけば、3月から出荷を開始する予定だとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


クラウドファンディングは資本主義を変える: Indiegogo CEO Slava Rubinインタビュー

それはまさに、ソーシャルメディアの功徳とされる“予期せぬ出会い”(serendipity)というやつだった。ぼくはそのとき、CESの会場となったラスベガスのVenetianホテルの地階にいて、単純に自分の仕事のことを考えていた。そしてそのときだ。ぼくはIndiegogoの協同ファウンダでCEOのSlava Rubinにばったり出くわした。こんな、宝物のような機会を見逃す手はない。そばには、Indiegogoで最近成功したAirtameのプロダクトデベロッパMarius Klausen がいて、自発的にカメラマンになってくれた。そうしてついに、なかなかつかまらないRubinに、インタビューできたのだ。

そこで、まず尋ねた。Indiegogoは資本主義を破壊するのだろうか?

たしかに、愚かな質問だったが、Rubinは、親切に答えてくれた。資本主義を破壊するのではなくて、Indiegogoはそれを改良するのだ、と。つまり、AirtameやPanonoのようなスタートアップが、伝統的な資本の番人たちを迂回して、革新的なアイデアや製品にクラウドファンディングを求める。

さらにまた、愚かな質問を続けた。Indiegogoは将来的にどれぐらい大きくなるのか?

わずか7歳のIndiegogoが毎週70ないし100か国でクラウドファンディングを展開しているのだから、今すでに相当大きい、とRubinは説明した。…と控えめに言いつつ、彼には野心もある。彼の予言では、Indiegogoは今後100年は存続する。もちろんその間に、すごく大きくなるだろう。2114年には、資本主義を改良するどころか、資本主義の全容を変えるほどに、大きくなっているだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


大成功裏にクラウドファンディングを終えたPlay-i、いよいよ出荷を準備中

この前にPlay-iの話を聞いた時は、BoとYanaはいろいろと芸を見せるのに大忙しの様子だった。いろいろな人に木琴演奏などを披露して、140万ドルのクラウドファンディング資金の調達に励んでいたのだった。現在は資金調達も完了して、子供たちのプログラミング学習の助けとなるべく、出荷開始の時期を待ちわびているところだ。

Play-iは簡単なプログラミング言語であるLogoのロボット版と考えれば良いかもしれない。iOSデバイスを使って、いろいろとロボットの動きをプログラミングすることができる。Play-iでゲームを遊ぶうちに、関数、サブルーチン、ループなど、プログラミングの基本を勉強できるようになっているのだ。

いろいろな課題も用意されていて、たとえばBoのロボットアームを動かして、木琴で指定された音を鳴らしなさいというようなものがある。たとえば青い板を5回叩いて、次にピンクの板を5回叩けというような具合だ。まず同じ場所でアームを5回振り下ろし、そして目的の場所に移動してさらに5回振り下ろすという内容をプログラムすることになる。

(訳注:プログラミングの様子は上の動画にあります)

Play-iは、それだけで閉じた使い方しかできないわけではなく、他のものと連動させて利用することも可能だ。すなわちLEGOなどと組み合わせて使うこともできるわけだ。個人的にはテック系おもちゃ(tech toys)には懐疑的な気持ちもある。すぐに飽きられてしまったり、あるいはどう考えても高すぎるなどということも多いからだ。しかしPlay-iはあっという間に資金を調達し、そして製品開発にも必死に取り組んだようだ。間もなく出荷準備も整うことになる。この妙な形をした青いロボットがあちこちを走り回り、時にはペットの上に腕を振り下ろして喧嘩をするというようなシーンが見られるようになるのだろう。

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(翻訳:Maeda, H