自分のスマホがNSOのPegasusスパイウェアにやられたか知りたい人はこのツールを使おう

米国時間7月17日、国際的なニュース配信コンソーシアムが、メキシコやモロッコ、アラブ首長国連邦などの独裁的政府が、NSO Groupが開発したスパイウェアを使って、ジャーナリストや活動家、政治家、企業の役員など、強硬な批判勢力に対してハッキング行為を行ったと報じた。

監視対象になったと思われる5万人の電話番号を、パリの非営利ジャーナリズム団体Forbidden StoriesAmnesty International(アムネスティインターナショナル)が入手し、Washington PostThe Guardianなどと共有した。被害者の電話機数十台を分析した結果、それらがNSOのスパイウェアPegassusに侵されたことがわかった。そのスパイウェアは個人の電話機のすべてのデータにアクセスできる。報道は、NSO Groupが堅固にガードしている政府顧客についても明らかにしている。たとえばEUの一員であるHungaryは、基本的人権の一部として監視からのプライバシーの保護があるはずだが、NSOの顧客として名を連ねている。

報道は、NSOのデバイスレベルの侵入的な監視の対象になった者の人数を初めて明かしている。これまでの報道は、被害者の数を数百名または1000名以上としていた。

関連記事:45カ国と契約を結ぶNSOのスパイウェアによるハッキングと現実世界における暴力の関連性がマッピングで明らかに

NSO Groupは、これらの報道に厳しく反論している。NSOは長年、顧客のターゲットが誰であるかも知らないと述べていた。米国時間7月19日のTechCrunch宛の声明でも、同じことを繰り返している。

アムネスティの調査は、その結果をトロント大学のCitizen Labがレビューしている。その発見によると、NSOは被害者にリンクを送り、それを開けば電話機に感染する。またiPhoneのソフトウェアの脆弱性を悪用して無言で侵入する「ゼロクリック攻撃」というものもある。Citizen LabのBill Marczak(ビル・マルザック)氏によると、NSOのゼロクリックが悪さをするのは、iOSの最新バージョンであるiOS 14.6の上だという。

アムネスティの研究者たちは、詳細な調査報告とともに、電話機がPegasusuのターゲットにされたかを調べるツールキットを発表した。

そのMobile Verification Toolkit(MVT)とよばれるツールキットは、iPhoneとAndroidの両方で使えるが、動作はやや異なる。アムネスティによると、侵入の痕跡が見つかるのはiPhoneの方がAndroidより多いため、発見もiPhoneの方が容易になっている。MVTはまずユーザーにiPhone全体のバックアップ(ジェイルブレイクしている場合には完全なシステムダンプ)を取らせ、NSOがPegasusを送り込むために使っていることがあらかじめわかっている、侵犯の痕跡情報(indicators of compromise、IOCs)をフィードする。例えばテキストメッセージやメールでNSOのインフラストラクチャのドメインネームを送ることもある。iPhoneの暗号化バックアップがあるなら、全体の新しいコピーを作らなくてもMVTにそのバックアップを解読させてもよい。

MVTのツールキットの端末出力。iPhoneとAndroidのバックアップファイルをスキャンして侵入のIOCを探す(画像クレジット:TechCrunch)

ツールキットはコマンドラインなので、洗練されたUXではないし、端末の使い方の知識が多少必要だ。10分ほど使ってみたが、iPhoneのフレッシュなバックアップを作るつもりならさらに1時間はかかるだろう。そのツールキットに電話機をスキャンさせてPegasusの兆候を見つけるつもりなら、GitHubにあるアムネスティのIOCsをフィードする。IOCファイルがアップデートされたら、ダウンロードしてアップデート版を使おう。

作業を始めたら、ツールキットはあなたのiPhoneのバックアップファイルをスキャンして、侵入の証拠を探す。その処理に1〜2分かかり、その後、フォルダに吐き出す複数のファイルが、スキャンの結果だ。ツールキットが侵犯の可能性を見つけたら、出力ファイルがそういっている。私の場合は「detection」が1つあったが、それは偽陽性だったので、アムネスティの研究者たちにひと言告げてからIOCsから削除した。アップデートしたIOCsで再スキャンすると、侵入の兆候は返されなかった。

Androidの汚染を見つけるのは難しいため、MVTはもっと簡単な方法として、Androidデバイスのバックアップ中にリンクのテキストを探す。それがNSOのドメインだったら怪しい。また、デバイス上に悪質なアプリケーションがインストールされていないかも、スキャンして調べる。

このツールキットは、コマンドラインツールの常として、使い方は簡単だが、オープンソースなのでいずれ誰かがユーザーインタフェイスを作るだろう。プロジェクトの詳しいドキュメンテーションがあるので、私だけでなく多くの人が助かると思う。

チップスを安全に送りたい人はSignalやWhatsAppで+1 646-755-8849まで。ファイルやドキュメントは、SecureDropで送ることができる。詳しくはここで

関連記事
MicrosoftやGoogle、CiscoなどがWhatsAppスパイウェア訴訟でイスラエルのNSOに抗議
ジャーナリスト36人以上のiPhoneが「ゼロクリック」スパイウェアにハックされていたことが発覚

カテゴリー:セキュリティ
タグ:スパイウェアNSO Groupハッキング人権個人情報プライバシーiPhoneAndroidスマートフォン

画像クレジット:TechCrunch/PhotoMosh

原文へ

(文:Zack Whittaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)

シャオミのスマホ出荷台数がアップルを抜き世界第2位に

調査会社のCanalys(カナリス)が新たに発表した数字によると、中国のモバイル企業であるXiaomi(シャオミ)は、第2四半期の好調な業績により、世界のスマートフォン出荷台数で第2位の座を獲得した。2021年4月から6月の間に出荷された同社のスマートフォンの台数は、前年同期比で83%の増加となり、世界市場の17%を占めた。

この急激な成長によって、シャオミはSamsung(サムスン)の19%に僅差で次ぐ世界第2位のスマートフォンメーカーとなった。3位はApple(アップル)で14%、4位にはシャオミ同じ中国メーカーが並び、Oppo(オッポ)とVivo(ヴィーヴォ)がそれぞれ10%となっている。

HUAWEI(ファーウェイ)は、もちろん上位企業の中には見当たらない。その大幅な下落は、同社がブラックリストによって特定の市場(すなわち米国)から締め出され、Google(グーグル)のAndroid(アンドロイド)や種々のアプリを含む米国のモバイル製品へのアクセスが遮断されたことも、少なからず影響していると思われる。

画像クレジット:Canalys

Canalysは、シャオミの成功の大きな要因として、意欲的な価格設定を挙げている。これは特に、サムスンやアップル製品のプレミアムな価格とは対照を成す。

「シャオミは現在、チャネルパートナーの統合や、オープンマーケットにおける古い在庫の管理をより慎重に行うなど、ビジネスモデルをチャレンジャー(新興挑戦者)からインカンバント(既存大手)に変えつつあります」と、CanalysのリサーチマネージャーであるBen Stanton(ベン・スタントン)氏は、リリースで述べている。「しかし、シャオミは依然としてマスマーケット(大衆市場)に大きく依存しており、サムスンやアップルと比較すると、シャオミの平均販売価格はそれぞれ約40%と75%も安くなっています。そのため、シャオミの2021年の主要な優先事項は、Mi 11 Ultra(ミー・イレブン・ウルトラ)のようなハイエンド機の売上を伸ばすことです」。

シャオミは米国ではあまり知られていないが(同社はこの国で独自の問題に対処してきた)、最近ではラテンアメリカ、アフリカ、西ヨーロッパで特に成功を収めている。サムスンを追いかけ、さらに世界的な急成長を続けているOppoとVivoを振り切るためにも、同社が拡大を続けられる市場はまだたくさんありそうだ。

関連記事
米国がシャオミの中国共産党軍事企業指定を解除
2021年第1四半期の世界のスマホ販売台数は26%増、新型コロナの反動続く
1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売
シャオミがEV事業に参入、10年で1.1兆円の投資目標

カテゴリー:ハードウェア
タグ:XiaomiCanalysスマートフォン

画像クレジット:Budrul Chukrut / SOPA Images / LightRocket / Getty Images

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

グーグルとインドのJio Platformsが低価格Androidスマホ「JioPhone Next」を発表

インドの大富豪Mukesh Ambani(ムケシュ・アンバニ)氏が経営するJio Platforms(ジオ・プラットフォームズ)とGoogle(グーグル)は米国時間6月24日、手頃な価格のAndroidスマートフォン「JioPhone Next(ジオフォン・ネクスト)」を発表した。インド最大の通信事業者と米国の巨大テック企業は、世界第2位のインターネット市場でさらなるリーチ拡大を推し進める。

2020年7月、Googleから45億ドル(約5000億円)の出資を受けたこのインドの企業は、Googleと共同で低価格のスマートフォンを開発する計画を明らかにしていた。同社によると、JioPhone Nextは、インドでいまだに2Gネットワークを利用している約3億人のユーザーが、より高速なネットワークにアクセスできるように、機器をアップグレードしやすくするために開発されたものであるという。

Reliance Industries(リライアンス・インダストリーズ)のムケシュ・アンバニ会長は、現地時間6月24日に開催された同社の年次総会で、この「極めて最適化されたAndroid」モバイル・オペレーティング・システムを搭載した携帯電話は、インドの祝祭シーズンに先駆けて9月10日にまずインドで発売され、最終的にはインド国外でも販売される予定だと述べた。

アンバニ氏によると、JioPhone Nextは「超低価格の4Gスマートフォン」になるとのことだが、端末の価格やハードウェアのスペックは明らかにされなかった。

リライアンスの年次総会に映像で登場したGoogleのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)CEOは、同社がJio Platformsと5Gクラウドのパートナーシップを結んだことも発表。「この提携によって、10億人以上のインド人がより速く、より優れたインターネットに接続できるようになります。それは企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、Jioが医療や教育などの分野で新しいサービスを構築するのに役立つでしょう。インドのデジタル化における次の段階の基盤を築くことができます」と、2020年インドに100億ドル(約1兆1085億円)の投資を約束したGoogleのCEOは語った。

5Gクラウドのパートナーシップの一環として、GoogleはリライアンスというGoogle Cloud(グーグルクラウド)の大きな顧客を獲得することにもなると、ピチャイ氏は述べている。

「これによってリライアンスは、GoogleのAIや機械学習、eコマース、需要予測などのサービスを利用することができるようになります。Google Cloudの信頼性とパフォーマンスを活用することで、リライアンスの各事業は顧客の需要に応えるために、必要に応じてスケールアップが可能になります」と、ピチャイ氏は付け加えた。

JioPhone Nextには、Googleの「Read Aloud(リード・アラウド)」や「Translate Now(トランスレート・ナウ)」などの機能がはじめから搭載されており、ウェブページやアプリ、メッセージなど画面に表示されるあらゆるテキストと画像の音声読み上げや翻訳に対応している。

アンバニ氏は現地時間6月24日に開催されたリライアンスの年次総会でJioPhone Nextを発表した(画像クレジット:Jio Platforms)

JioPhone Nextは、HDRに対応した「高速で高品質なカメラ」も搭載し、最新のAndroidリリースとセキュリティアップデートで保護されるとGoogleは述べているが、それが適用される正確な期間は明らかにしていない(通常、スマートフォンのベンダーは発売から約2年間、セキュリティと新しいAndroidソフトウェアのサポートを提供する)。

Googleは声明の中で「私たちはJioチームとエンジニアリングおよび製品開発において緊密に協力し、ユーザーが自分の言語でコンテンツを楽しんだり携帯電話を操作したりできる有用なボイスファースト機能や、優れたカメラ体験の提供、最新のAndroid機能およびセキュリティアップデートの取得を可能にしました」と述べている。

インドで販売されているスマートフォンの多くは150ドル(約1万6600円)以下だが、100ドル(約1万1000円)以下のスマートフォンを探している消費者にはほとんど選択肢がない。そして、その選択肢はここ数年の間にますます減少している。

調査会社のCounterpoint(カウンターポイント)によると、100ドル以下のスマートフォンがインドのスマートフォン市場に占める割合はわずか12%で、2019年の18%、2018年の24%から減少しているという。50ドル(約5500円)以下のスマートフォンが市場全体に占める割合は、2018年の4.3%から、2020年にはわずか0.3%にまで減った。

スマートフォンメーカーは、この市場の空白に気づいているが、需要を満たすことは非常に困難であることもわかっている。Jio Platformsをはじめとするいくつかのメーカーはこれまで、インドの小規模な都市や町に住む人々に訴求するために、さまざまなフィーチャーフォンを開発してきた。Jio Platformsが開発したKaiOS搭載のフィーチャーフォン「JioPhone(ジオフォン)」は、2021年2月末の時点で1億人の顧客を獲得している。

UBSのアナリストは、顧客に向けた最近の報告の中で、メモリー部品の最近の価格高騰を考慮すると、50ドル以下の価格のスマートフォンは原価で販売されている可能性が高いと述べている。

TechCrunchが入手したそのレポートには、次のように書かれている。「Jioのこの動きは、2Gから4Gへの移行を加速させるだろうが、私たちは他のスマートフォンメーカー、特にXiaomi(シャオミ)のような主要プレイヤーにとって、このカテゴリーがどれほど興味深いものになるかを査定してみました。我々の見解では、インドのスマートフォン市場で最大手のXiaomiが、50ドルのスマートフォンを発売して追従する可能性は低いと思われます」。

過去にはGoogleも、Androidの普及拡大に向けた取り組みをいくつか行ってきた。2014年には100ドルの低価格スマートフォン「Android One(アンドロイド・ワン)」プログラムを開始し、2017年には低リソース集約型のOS「Android Go(アンドロイド・ゴー)」を低スペックなデバイス向けに投入している。また、人気の高いフィーチャーフォン用オペレーティング・システム「KaiOS」の支援も行っていた。

Googleは声明の中で、JioPhone Nextは「当社のインドに向けたAndroidミッションの記念すべき一歩であり、Android製品およびエンジニアリングチームがインドで予定している数多くの取り組みのうち最初のものです」と述べ「私たちはインドのエンジニアリングチームも積極的に拡大していき、インドのスマートフォンユーザー独自のニーズに応える方法を見つける作業に、引き続き取り組んでいきます」と続けている。

関連記事
グーグルがインドの通信大手Reliance Jio Platformsに約4800億円出資
グーグルが世界最後の成長マーケットであるインドに1兆円超を投資
Android 8の軽量バージョンAndroid GoがAndroid Oreo(Go Edition)と改名して公式リリース

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Jio PlatformsインドスマートフォンGoogleAndroid

画像クレジット:Google and Jio Platforms

原文へ

(文:Manish Singh、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

2021年第1四半期の世界のスマホ販売台数は26%増、新型コロナの反動続く

世界のスマートフォン市場が壊滅的だった2020年から持ち直していることを示すデータがまた1つ明らかになった。Gartnerが発表したデータによると、2021年第1四半期のスマホ販売台数は前年同期比26%増だった。全体的な販売台数増加はすばらしいものだが、数年にわたるマーケットの停滞、そして新型コロナウイルスパンデミックによる大不振を経ての成長だ。

スマホメーカーは2020年にあらゆる面で打撃を受けた。まず製造の停滞で始まった。中国とアジア圏が新型コロナの影響を受けたためだ。その後は企業の一時休業が発令され、さらには失業や経済問題が販売を直撃する中で世界の需要が減速した。

画像クレジット:Gartner

新たなGartnerのデータでは、世界のトップ3メーカーは2020年同期と同じ顔ぶれだ。Samsung(サムスン)のマーケットシェアは低価格帯のモデルのおかげで18.4%から20.3%に拡大し、トップの座に返り咲いた。

Apple(アップル)は2020年第4四半期に投入がずれ込んでいた5Gモデルの後押しでトップに立ったが、2021年第1四半期は前年同期と同じ2位に順位を落とした。データによると、マーケットシェアは前年同期から約2ポイント増え15.5%だ。トップ5社のうち3社は中国メーカーのXiaomi(シャオミ)、Vivo(ビボ)、Oppo(オッポ)で、Huawei(ファーウェイ)は依然として苦戦している。

これまのところ、世界的なチップ不足は出荷にそれほど影響していないようだ。

関連記事
2021年第1四半期のスマホ世界出荷台数は27%増
中国におけるアップルのスマホ売上回復、ファーウェイは王座を失う

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GartnerスマートフォンSamsungiPhoneXiaomi

画像クレジット:Getty Images

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

ファーウェイがAndroidに代わるスマホ向けHarmonyOSを正式に発表

Huaweiコンシューマビジネスグループのソフトウェア開発担当プレジデントWang Chenglu(ワン・ チェンルー)氏

ハイパーコネクテッドな世界で生活していることを想像してみよう。中国の通信機器大手Huawei(ファーウェイ)独自のHarmonyOSは、デバイスを動かしているシステムにかかわらずすべてのデバイスに互換性を持たせることで、あるデバイスから別のデバイスに切り替えて使う際のユーザーエクスペリエンスの遅れやギャップをなくすことを目指している。

2019年にHuaweiは米国のエンティティリストに追加され重要なチップセットGoogleのAndroid開発者向けサービスなど米国のテクノロジーの利用が禁止されたが、エンティティリスト追加から2年経って、Androidに代わるHuaweiのスマートフォン向けオペレーティングシステムが発表された。

関連記事
ファーウェイが米国による新たな妨害の悪影響を懸念
ファーウェイがAndroid提供中止にコメントするも今後の見通しは依然不明

米国時間6月2日、Huaweiは正式にスマートフォン向け独自オペレーティングシステムのHarmonyOSを発表した。同社は2016年にオペレーティングシステムの開発を開始し、2020年9月にはタブレット、電気自動車、スマートウォッチ向けにオープンソース化した。同社のフラッグシップデバイスであるMate 40などは同日からHarmonyOSにアップグレードできる模様で、今後数四半期でローエンドモデルにも順次HarmonyOSが搭載される。

Huaweiは、HarmonyOSはAndroidやiOSにとって代わるためのものではないとしている。むしろHarmonyOSのアプリケーションはもっと広範囲にわたり、スマートフォンやタブレットだけでなく、増えつつあるスマートデバイスでも動作する。そのため同社は、ハードウェアや家電メーカーがこのエコシステムに参加するように努めてきた。

これまでに50万以上の開発者がHarmonyOSベースのアプリケーションを開発している。GoogleやFacebookといった欧米の主力アプリのHarmonyOS版が開発されているかどうかは明らかになっていない。

一部の中国テック企業はHuaweiからの呼びかけに答えている。スマートフォンメーカーのMeizuは同社のWeiboアカウントで、同社のスマートデバイスがHarmonyOSに対応するかもしれないと示唆したMeizuよりかなり大手のOppo、Vivo、Xiaomiは、ライバルのオペレーティングシステムの採用にはおそらく抵抗があるだろう。

関連記事:中国におけるアップルのスマホ売上回復、ファーウェイは王座を失う

HuaweiはHarmonyOSが動作するデバイスを1つのコントロールパネルにまとめようとしている。例えば、1台のテレビと複数のヘッドフォンのBluetooth接続をリモートでペアリングする。スマートフォンでプレイしていたゲームをシームレスにタブレットに引き継ぐ。ユーザーのスマートウォッチから収集したヘルスケアデータをもとにスマート豆乳ブレンダーがドリンクをカスタマイズする。

HarmonyOSが搭載されていないデバイスも、シンプルなプラグインでHuaweiのデバイスと通信できる。WindowsのノートPCにHarmonyOSのプラグインがインストールされていれば、PCに保存されている写真をHuaweiのスマートフォンに直接保存できる。ということは、Android、さらにiOSは、いつか共通の言葉でHarmonyOSと話せるようになるのだろうか。

来週にはAppleのWWDCが開催されるというタイミングで、HarmonyOSが発表された。Macrumorsが指摘したように、Appleの最近の求人情報には新しいコンセプトであると見られるhomeOSの記載があり、Appleのスマートホーム戦略と関連しているようだ。

Huaweiは、HarmonyOSがAndroidの派生であるという憶測を否定し、Androidのコードと同一のコードは1行もないと述べた。Huaweiの広報は、HarmonyOSがLinuxベースであるかどうかについてコメントを避けた。AndroidはLinuxカーネルをベースにしている。

テック大手数社が独自のモバイルオペレーティングシステムの導入を試みたことがあるが、成功しなかった。AlibabaはLinuxベースのAliOSを開発したが、長いことアップデートされていない。Samsungは独自のTizenを手がけたが、スマートテレビなどいくつかのIoT機器に搭載されるにとどまっている。

先行企業と比べると、Huaweiは開発者の関心を集められるかもしれない。米国政府によって重要なチップサプライヤーが遮断され、最先端スマートフォンの製造が阻害されかねない状況になって大きな市場を失ったにもかかわらず、Huaweiは今も中国最大のスマートフォンブランドの1つだ。Androidに不満を持つ開発者のニーズを捉えることができれば、HarmonyOSは開発者にとっての次の選択肢となるチャンスがある。

米国の制裁では、HuaweiがAndroidのオープンソースソフトウェアを使うことは禁止されていない。中国の大手スマートフォンメーカーは自社向けのAndroidオペレーティングシステムを開発するためにAndroidのオープンソースソフトウェアを使用している。しかし米国政府の禁止措置によってHuaweiのスマートフォンでGoogle Playのサービスを利用できなくなり、国外のコンシューマー市場としては終わりを告げられたようなものだった。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:HuaweiOSHarmonyOSスマートフォン中国

原文へ

(文:Rita Liao、翻訳:Kaori Koyama)

2021年第1四半期のスマホ世界出荷台数は27%増

パンデミックの影響から回復しつつあるスマートフォン市場から、さらなる朗報がもたらされた。Canalysの発表によると、2021年第1四半期(1〜3月)のスマートフォンの世界での出荷台数は、前年同期比27%増だったという。

この業界は新型コロナウイルス(COVID-19)によって早い段階から打撃を受けており、第1四半期にはパンデミックがまず中国や製造業の多いアジア地域を襲ったため、深刻なサプライチェーンの問題に直面した。その後、モバイル機器を購入しようとする人が減り、経済や雇用にも影響が出てきたため、需要が低迷し始めた。

画像クレジット:Canalys

Samsung(サムスン)は引き続き世界市場をリードしており、5960万から7650万台(前年同期比28%増)となった。同社は世界のスマートフォン出荷台数の約22%を占めている(これは前年同期と変わらない) 。

2位はApple(アップル)で、3710万台から5240万台へと41%増加した。これは、2020年末にリリースされた大規模なアップグレードによるものであると考えて間違いない。一方、Huawei(ファーウェイ)の苦戦は同社をトップ5から追い落とした。

CanalysのBen Stanton(ベン・スタントン)氏はプレスリリースの中で「Xiaomi(シャオミ)は、新しいファーウェイとなるためのポールポジションを獲得している」と述べている。「競合他社はチャネルマージンに優れているが、シャオミの圧倒的な販売台数は競合ブランドよりも収益を上げる良い機会を与えている。しかし、競争は終わっていない。OppoとVivoがすぐ後を追っており、多くの地域でミッドレンジにポジショニングし、ローエンドでシャオミを囲い込んでいる」。

また調査によると、LGのスマートフォン分野からの撤退は、特に2020年の売上の80%を占めた米国で若干の混乱を招くだろうとしている。

関連記事:中国におけるアップルのスマホ売上回復、ファーウェイは王座を失う

カテゴリー:ハードウェア
タグ:スマートフォンCanalysAppleSamsungXiaomiLG

画像クレジット:ViewApart / Getty Images

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

アップルの中国におけるスマホ売上回復、ファーウェイは王座を失う

中国におけるHuawei(ファーウェイ)のスマートフォンのライバルが、2020年失ったマーケットシェアを急速に奪い返しつつある。

マーケティングリサーチの企業Canalysの調査報告によると、2021年第1四半期で中国では9240万台のスマートフォンが購入され、トップのVivoは23%、姉妹企業Oppoは22%という僅差で2位になった。米国の制裁でサプライチェーンから重要なチップを失ったファーウェイは、スマートフォンの売り上げも落ち込み3位の16%に終わった。そしてXiaomiとApple(アップル)がそれぞれ4位と5位になった。

前年同期、すなわち2020年第1四半期と比べると、すべての大手スマートフォンブランドの中でファーウェイだけを除く全社がマーケットシェアを伸ばした。Appleの中華圏における売上はほぼ倍増し、2021年3月で終わる3カ月の売上は177億ドル(約1兆9287億円)となった。最新の決算報告によると、これまでのすべての四半期売上の中で断トツだ。

今週行われた決算報告でTim Cook(ティム・クック)CEOは「「iPhone 12ファミリーに対する中国のお客様の反応には特に満足しています。中国では、2020年の第2四半期に他の国よりも早くシャットダウンの段階に入ったことを忘れてはなりません。そのため、この四半期には比較的大きな影響を受けました。その点を考慮して結果を考慮する必要があります」と述べている

ファーウェイのシェアは同じ第1四半期で41%から16%へと落ち込んだが、通信機器大手である同社は主にコスト削減により利益率を上げている。2020年11月には低価格機Honorのラインを売却した

今期はまた、中国のスマートフォン市場が4年ぶりに成長した四半期でもある。Canalysによると、その成長率は27%だったという。

CanalysのアナリストであるAmber Liu(アンバー・リュー)氏は「有力ベンダーは市場トップを目指して競争しており、今期は2020年第1四半期、あるいは2020年第4四半期と比較しても、スマートフォンの発売数が異常に多かった。ファーウェイの制裁とHonorの売却は、消費者とチャネルが代替ブランドに対してよりオープンになる中で、この新しい市場成長の特徴となっています」と述べている。

関連記事:ファーウェイが低価格スマートフォンのHonor事業部を政府系企業などからなるのコンソーシアムに売却

カテゴリー:ハードウェア
タグ:HuaweiApple中国スマートフォンCanalysHonor

画像クレジット:Miguel Candela/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

原文へ

(文:Rita Liao、翻訳:Hiroshi Iwatani)

サムスンが古いスマホに新しい命を吹き込むGalaxy Upcyclingのベータを米・韓・英で公開

Samsung(サムスン)は数年前にGalaxy Upcyclingを発表したが、2021年1月に開催されたCESでのステージを除けば、ほとんど動きが見えなかった。米国時間4月21日、同社はUpcycling at Homeのベータを米国、韓国、英国のユーザーに公開すると発表した。

消費者が2、3年おきに古いデバイスをスクラップしてぴかぴかの新しいデバイスを手にするように仕向けられている世界において、これはなかなか革新的なプログラムだ。このプログラムは、埋め立て地に投げ捨てられたり引き出しの中で忘れ去られてしまうであろうスマートフォンに新しい命を吹き込もうとしている。

画像クレジット:Samsung

バイスプレジデントのSung-Koo Kim(キム・ソンク)氏はこのニュースに関するリリースの中で「我々は既存のリソースをどう活用するかを再考し、アップサイクリングの鍵は古いテクノロジーに価値を付加して新しい何かに変えるソリューションを実現することだと確信しています。我々は持続可能な習慣を日常の生活に統合することに努め、ユーザーはGalaxy Upcycling at Homeを通じて持続可能な未来を目指す我々のジャーニーに参加することができます」と述べている。

具体的には、製品を子どもやペット用のモニターといったスマートホームデバイスに生まれ変わらせることができる。

SamsungのSmartThingsアプリにあるSmartThings Labsから、この機能を利用することができる。有効にすると、子どもの泣き声や犬の吠える声などを検知したときに製品からアラートを送信できる。アラートには録音された音声が含まれる。また、内蔵のセンサーを利用して暗くなったら部屋の明かりをつける機能もある。このサービスではデバイスのバッテリーを最適化して、インプットを検出しながら長期間動作させることができる。

関連記事:古いデバイスに新しい役割を与えるサムスンのアップサイクルプログラム

カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungSamsung GalaxyスマートホームGalaxy Upcyclingアップサイクルスマートフォン

画像クレジット:Samsung

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

グーグルがAndroid 12の開発者プレビュー最新版を公開、触覚フィードバックなど拡張

Google(グーグル)は米国時間4月21日、同社のモバイルOSの最新版であるAndroid 12の開発者プレビュー第3弾を予定どおり公開した。Googleのロードマップによると、今回の開発者プレビューは、Android 12がベータ版に移行する前の最後のプレビューとなる。通常、開発者ではないユーザーがAndroid 12を試したい場合はベータ版が最初の無線(OTA)アップデートになる。今のところ開発者は、サポートされているPixelデバイスにシステムイメージをフラッシュする必要がある。

Googleは、ベータ版のリリースを間近に控えた今こそ、開発者は自分のアプリの準備が整っているかどうかを確認するために互換性テストを開始する必要があると指摘している。現在のところAndroid 12は、2021年8月までにプラットフォームの安定性を実現する計画だ。その時点で、アプリ向けのすべての機能がロックされ、確定される。

では、今回のプレビューでは何が新しくなったのだろうか?いつものように、数多くの小さな新機能、調整、変更があるが、今回の目玉は、開発者がアプリケーションで新しいハプティック(触覚)フィードバック体験を提供できるようになったことと、新しいアプリ起動アニメーションだ。

新しいアプリ起動エクスペリエンスは、開発者とユーザーの両方にとって、今回の最も顕著な変更点かもしれない。この新しいアニメーションは、アプリの起動から、アプリのアイコンを表示するスプラッシュ画面、そしてアプリ本体へと続く。「新しいエクスペリエンスは、すべてのアプリの起動に標準的なデザイン要素をもたらしますが、各アプリが独自のブランディングを維持できるように、カスタマイズも可能にしました」とGoogleは説明している。開発者は、このスプラッシュスクリーンを自分のブランドでどのようにカスタマイズするかについて、かなりの自由度を持っている。ただし、デフォルトでは最もベーシックな起動エクスペリエンスが有効になっている。

また、リッチなハプティックフィードバックも今回のリリースで加えられた。それを聞くと、今ではほとんど使われなくなったApple(アップル)のForce Touchを思い出さずにはいられないが、これは少し違う。ここでは「ゲームには没入感のある楽しい効果を、プロダクティビティには注意力を向上するハプティック」を提供するものだという。

本リリースのその他の新機能には、着信および進行中の通話をユーザーがより簡単に管理できるようにする新しい通話通知テンプレートが含まれている。Googleによるとこれらの新しい通知は、より視認性が高く、読み取りやすいものになるという。また、機械学習ワークロードのためのNeural Networks API(NNAPI)の改善や、より幅広い超高解像度カメラセンサーをサポートするための新しいAPIも含まれる。

またAndroid 12では、計算負荷の高いタスクを実行するためのRenderScript APIが廃止され、VulkanやOpenGLなどのGPUコンピューティングフレームワークが採用される。

今回のリリースに含まれるすべての変更点の詳細については、こちらから見られる。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleAndroidハプティクスOSスマートフォンPixel

画像クレジット:juniorbeep / Getty Images

原文へ

(文:Frederic Lardinois、翻訳:Aya Nakazato)

英国のIoT向け「セキュリティー・バイ・デザイン」法がスマホも対象に

英国の消費者向けデバイスのセキュリティ向上を目的として計画されている「security by design(セキュリティ・バイ・デザイン)」法の対象に、スマートフォンも入ることになった。政府が英国時間4月20日に発表した。

発表は、モノのインターネット(IoT)が長年引きずっている最もゆるいセキュリティ慣行に取り組む法制計画に関する質問への回答の中で行われた。

政府はIoTデバイス製造メーカー向けのセキュリティ実務指針を2018年に導入した。しかし、この度の法案は、そこに一連の法的拘束要件を追加することを意図している。

法案の草稿は閣僚らによって2019年に公開された。政府が焦点を当てたウェブカメラや赤ちゃんモニターなどのIoTデバイスは、最もひどいデバイスセキュリティ慣行としばしば結び付けられてきた。

今回の計画では、事実上すべてのスマートデバイスが、法的拘束力のあるセキュリティ要件の対象となり、政府が参照した消費者グループ 「Which?」の調査によると、3分の1の人々が携帯電話を4年以上使っており、メーカーの中にはセキュリティアップデートを2年以上実施していないところもある。

この法案は、スマートフォンやデバイスのメーカー、たとえばApple(アップル)やSamsung(サムスン)に対し、ソフトウェアアップデートを受けられる期間を、販売時点で消費者に通知することを義務づけている。

さらに、メーカーが容易に推測できてセキュリティの意味をなさない共通デフォルトパスワード(「password」や「admin」)を工場設定で埋め込むことを禁止する。

すでにカリフォルニア州では、そのようなパスワードを禁止する法案が2018年に通過し、2020年法制化された。

関連記事:カリフォルニア州でデバイスのデフォルトパスワードを禁ずる法律が成立

来たるべき英国法の下で、メーカーは誰もが簡単に脆弱性を報告できる公開連絡窓口を提供することも義務づけられる。

政府は同法案を議会日程が許す限り迅速に提出すると語った。

デジタルインフラストラクチャー担当大臣のMatt Warman(マット・ワーマン)氏は声明で次のように語った。「私たちの携帯電話やスマートデバイスはデータを盗もうと狙っているハッカーにとって宝の山ですが、未だに多くの人達がセキュリティシステムに穴のある古いソフトウェアを使っています」。

「私たちは法を改訂し、買おうとしている製品がいつまで必要なセキュリティアップデートのサポートを受けられるのかを購入者が知り、簡単に推測できるデフォルトパスワードを禁止することでデバイスへの侵入を困難にします」。

「この改訂は、世界中のテクノロジー団体の支援を受けており、オンライン犯罪者の行動を打ち砕き、パンデミックから安全を取り戻すという私たちの使命を後押しするものです」。

デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)広報官は、ノートパソコン、デスクトップパソコン、および携帯通信機能を持たないタブレットや、中古品は本法案の対象外であることを確認した。ただし、その意図は対象範囲を柔軟にし、今後デバイスを襲うかもしれない新たな脅威に追随することにあると付け加えた。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:イギリススマートフォンIoT

画像クレジット:Karl Tapales / Getty Images

原文へ

(文:Natasha Lomas、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ソニーが「Xperia 1 III」発表、劇的進化の望遠カメラや世界初の4K 120Hz駆動ディスプレイ採用

ソニーが「Xperia 1 III」発表、劇的進化の望遠カメラや世界初の4K 120Hz駆動ディスプレイ採用

ソニーがXperiaシリーズのフラッグシップ「Xperia 1 III」を発表しました。デザインを前モデルから踏襲しているため、一見すると、前モデルの「Xperia 1 II」から大きく変わっていないようにも見えますが、カメラ・ディスプレイ・オーディオなど、Xperiaが得意とする機能が確実に進化しています。

関連
ソニー Xperia 10 III発表、ミドルレンジ初の「5G」と「HDR表示」に対応
ソニー Xperia 5 III発表、可変望遠レンズを備える「1 III」の小型版 国内発売は未定
auとソフトバンクが「Xperia 1 III」を6月中旬以降に発売

Xperia 1シリーズの3代目にあたるXperia 1 III。カメラ、ディスプレイ、オーディオを強化した

Xperia 1シリーズの3代目にあたるXperia 1 III。カメラ、ディスプレイ、オーディオを強化した

可変式レンズと大型イメージセンサーで望遠でも高画質に

まずカメラですが、「Xperia 1 III」では望遠カメラを大きく強化しています。望遠は70mm(光学2.9倍)と105mm(光学4.4倍)に切り替わる可変式望遠レンズを採用しています。

ペリスコープ構造で取り込んだ光を屈曲させることで距離を稼いでいる点は、他の望遠を売りにする端末と同じですが、その中のレンズがスライドすることで、倍率を切り替える仕様になっています。見た目的にはトリプルカメラですが、実質的にクアッドカメラとして使えるというわけです。

カメラは上から超広角・広角・望遠。望遠レンズはペリスコープ構造で、焦点距離を70mm(光学2.9倍)と105mm(光学4.4倍)から選択できる

カメラは上から超広角・広角・望遠。望遠レンズはペリスコープ構造で、焦点距離を70mm(光学2.9倍)と105mm(光学4.4倍)から選択できる

一般的にペリスコープ型の望遠カメラはレンズが暗くなり、画質がイマイチになりがちです。一方の「Xperia 1 III」はセンサーサイズが1/2.9と望遠カメラの中では大きめ。さらにレンズも70mmでF2.3、105mmでF2.8と明るめです。

日本向けの他の機種だと、例えば「Galaxy S21 Ultra」は光学3倍望遠がF2.4なのに対し、光学10倍望遠はF4.9。OPPOの「Find X2 Pro」は光学10倍望遠でF3.0と、高倍率は比較的暗めです。「Xperia 1 III」の望遠カメラは倍率こそ低めですが、メインカメラとの差分を減らし画質を強化していることがうかがえます。

70mmはF2.3、105mmはF2.8と明るいレンズを搭載。倍率は低いがセンサーサイズも望遠カメラとしては大きく、実用性が高いズームと言えそうだ

70mmはF2.3、105mmはF2.8と明るいレンズを搭載。倍率は低いがセンサーサイズも望遠カメラとしては大きく、実用性が高いズームと言えそうだ

70mmはF2.3、105mmはF2.8と明るいレンズを搭載。倍率は低いがセンサーサイズも望遠カメラとしては大きく、実用性が高いズームと言えそうだ

また、ズームレンズにもDual PDのセンサーを採用しているため、オートフォーカスのスピードが速いのも特徴です。単に望遠の倍率を追い求めるのではなく、望遠でも105mmまでに抑えながら、仕上がりのよさを重視しているのはXperiaらしいところです。

ちなみに、24mmの広角レンズはもちろん、16mmの超広角レンズにもDual PDのセンサーを採用しています。画素数は「Xperia 1 II」と同様に1200万画素に統一。こうした“デジカメらしさ”を追求しているのはXperiaならではと言えそうです。

デジカメらしい点では、「Xperia 1 III」から標準のカメラアプリが廃止され、カメラの操作はαの操作を模した「Photography Pro」に一本化されています。より正確に言えば、Photographyにスマホライクな撮影ができる「BASIC」モードを追加することで、標準カメラアプリを統合したというわけです。「Xperia 1 II」までは2つのカメラアプリに分かれてしまっていて、どちらを起動すればいいか迷うこともありましたが、統合によって操作性がシンプルになった格好です。

カメラアプリはPhotography Proに統一された。これまでの標準カメラアプリの代わりになるのが、BASICモードだ

カメラアプリはPhotography Proに統一された。これまでの標準カメラアプリの代わりになるのが、BASICモードだ

Photography ProのBASICモードでは、画面上にシャッターボタンが表示されます。動画撮影やインカメラでの撮影ができるのも、こちらのモード。標準カメラで必要とされていた機能を、ほぼ丸ごとBASICモードとしてPhotography Proに吸収させたことがうかがえます。

メリットとしては、これまで標準カメラで利用できなかった秒間60回のAF/AEや、リアルタイム瞳AFに対応している点が挙げられます。Xperiaのカメラ機能を引出しつつ、スマホ風の操作で写真を撮りたい人に向けたモードがBASICモードと言えるでしょう。

ディスプレイは世界初の4K 120Hz駆動に対応

次に、ディスプレイですが、こちらは従来からの4K HDRに加えて、120Hz駆動にも対応しました。ここまでの高解像度と、120Hzの高速駆動を両立させたのは世界初です。120Hz駆動だけなら、昨年発売された「Xperia 5 II」でも実現していましたが、あちらは解像度がフルHD+。対する「Xperia 1 II」は、4K HDR対応ながら、ディスプレイのリフレッシュレートは90Hz“相当”までしか上げられていませんでした。「Xperia 1 III」で晴れて4K HDRと120Hzに両対応できたというわけです。

世界初となる4K HDRでの120Hz駆動を実現

世界初となる4K HDRでの120Hz駆動を実現

さらに、「Xperia 1 III」では、ディスプレイの色ずれを個体ごとに補正するディスプレイキャリブレーションを実施しています。

キャリブレーションと言えば、最近では「Xperia PRO」、もう少しさかのぼると「Xperia 1 Professional Edition」でも行われていた作業ですが、どちらかいうと、プロ向け端末のための工程といった感がありました。出荷台数も多いであろう、フラッグシップモデルの「Xperia 1 III」は、これら2機種以上に手間がかかることは確かですが、個体ごとの違いがないというのは購入する側にとって安心感があります。

個体ごとに補正をかけるキャリブレーションを実施。ここまでやっていたのは、プロフェッショナル向けの端末だけだった

個体ごとに補正をかけるキャリブレーションを実施。ここまでやっていたのは、プロフェッショナル向けの端末だけだった

Xperia 1 II比でスピーカーの音圧が40%向上

カメラ・ディスプレイに続く3つ目の強化点はサウンドです。まず、ハードウェアとして、スピーカーの構造を見直し、音圧を「Xperia 1 II」比で40%向上させました。Dolby Atmosにも対応していますが、さらに、ソニー・ピクチャーズ エンタテイメントが独自のチューニングを施しているところはソニーグループならでは。スピーカーだけでなく有線イヤホン/ヘッドホン接続時の音圧も40%アップしています。

スピーカー、有線イヤホンともに、40%音圧がアップしている

スピーカー、有線イヤホンともに、40%音圧がアップしている

スピーカー、有線イヤホンともに、40%音圧がアップしている

さらに、本体のスピーカーだけで、360 Reality Audioを楽しむこともできます。対応するストリーミングサービスが「TIDAL」のみで、TIDALが日本でのサービスを展開していないため、実質的に日本では利用できない機能になってしまっているのは残念ですが、サービスインを期待したいところです。

これとは別に、通常のステレオ音源を立体化できる「360 Spatial Sound」にも対応しており、こちらはヘッドホンで楽しむことができます。

端末単体での360 Reality Audioに対応。ただし、対応サービスはTIDALのみで、実質的に日本では利用できない

端末単体での360 Reality Audioに対応。ただし、対応サービスはTIDALのみで、実質的に日本では利用できない

既存の楽曲を360度化する360 Spatial Soundにも対応

既存の楽曲を360度化する360 Spatial Soundにも対応

カメラ、ディスプレイ、オーディオと、ソニーの得意分野をさらに磨いた格好の「Xperia 1 III」ですが、スペックが底上げされている点も見逃せません。チップセットにはSnapdragon 888を採用。メモリ(RAM)は12GBと大容量です。ストレージ(ROM)は2パターンあり、地域によって256GBか512GBのどちらかが採用されるといいます。

スペック面で注目したいのは、ミリ波に対応したところ。これも地域に応じて対応の可否が変わるため、日本版がミリ波対応するかどうかは不明ですが、Sub-6のみだった「Xperia 1 II」からは大きな進化です。

主な仕様。Snapdragon 888を搭載し、一部国向けのモデルはミリ波に対応する

主な仕様。Snapdragon 888を搭載し、一部国向けのモデルはミリ波に対応する

ちなみに、Sub-6版とミリ波版ではアンテナ構造の違いから、本体デザインにも差分があるようです。具体的には、Sub-6版がアンテナ用のスリットが見える以下の写真のようなデザインなのに対し、ミリ波版は逆に継ぎ目がないように色が加えられているとのこと。

「iPhone 12」シリーズは、米国のみミリ波対応だった一方、側面にちょっと残念なアンテナが露出していましたが、「Xperia 1 III」の場合はミリ波版の方がよりソリッドなデザインに仕上がっていると言えるでしょう。

写真はSub-6版。Xperia 1 IIのときと同様、アンテナラインが見える。ミリ波版には、これがないという

写真はSub-6版。Xperia 1 IIのときと同様、アンテナラインが見える。ミリ波版には、これがないという

ただし、側面に関しては「Xperia 1 II」より1つボタンが増えています。ソニーによると、これはGoogleアシスタントボタンとのこと。「Xperia PRO」のように、アプリの割り当てはできないのは残念なお知らせです。ボタンに凹みがあり、かつカメラボタンには「Xperia 1 III」からエンボス加工が施されているため、押し間違えはなさそうですが、右側面がボタンだらけなのは少々いただけません。

Googleアシスタントボタンが増えてしまった

Googleアシスタントボタンが増えてしまった

Googleアシスタントボタンは、グーグルが一部メーカーに対して搭載するよう働きかけているという話を耳にしますが、当のグーグルが作るPixelにもないボタンなだけに、対応の一貫性には疑問が残ります。Googleアシスタントは声や画面の下の隅をフリックすれば呼び出せるため、専用ボタンまでは必要がない人も多いはず。せめてほかのアプリが割り当てられるようになっていれば……と思わざるをえませんでした。

背面ガラスのフロスト加工を全色へ拡大

デザインは「Xperia 1 II」に似ていますが、背面の処理を変え、差別化を図っています。「Xperia 1 II」はピカピカの光沢があったのに対し、「Xperia 1 III」はマットな手触り。「Xperia 1 II」のSIMフリー版にあったフロスト仕上げが全色に採用されています。

カラーはフロストブラック、フロストグレー、フロストパープルの3色で、発売は初夏を予定しているとのこと。日本ではキャリアの採用発表待ちですが、「Xperia 1 II」と同様、デュアルSIM対応のSIMフリー版にも期待したいところです。

カラーは3色。Xperia 1 IIのSIMフリー版が採用していたフロスト加工を3色で展開する

カラーは3色。Xperia 1 IIのSIMフリー版が採用していたフロスト加工を3色で展開する

(石野純也。Engadget日本版より転載)

関連記事
ソニーが立体音響「360 Reality Audio」を4月16日国内展開、対応ワイヤレススピーカーも発表
約25万円の「Xperia PRO」実機レビュー、ターゲットはYouTuberや報道カメラマン
ソニーが初の5Gフラッグシップとなるトリプルレンズ搭載のXperia 1 IIを発表

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Xperia(製品)ガジェット(用語)スマートフォン(用語)Sony / ソニー(企業)日本(国・地域)

Google Pixel 5a 5Gは2021年中に米国と日本で発売、チップ不足による中止の噂を否定

時に、噂を鎮めるのに未発表のプロダクトを認める必要がある。それが、チップ不足で中価格帯のスマートフォンがボツになったというAndroid Centralが展開した先の噂を受け、Googleが米国時間4月9日午後に取ったその戦略をとった。

TechCrunchへのコメントで、Googleの広報担当は「Pixel 5a 5Gはキャンセルされていません。米国と日本で2021年後半に発売され、2020年のシリーズ端末と同様の時期に発表されます」と明らかにした。

そのスケジュール感でいくと端末の発売は夏の終わり頃になり、一部の推測の通り、2021年5月に開催されるGoogle I/Oには間に合わない。興味深いことに、Googleは少なくともPixel 5a 5G発売時は販売を2カ国に限定するようだ。それは先の報道にもあった部品不足のためかもしれない。

The Vergeの報道のように、Googleはプロダクトの発表について特に凝ってきたわけではない。同社はPixelのリリースに先立ち、似たようなアプローチを取ったことがある。いずれにせよこれは、噂に対応しないか、そらすかという大手企業が噂を否定するのに取る標準的なアプローチではない。

GoogleはこのところPixelのラインナップについて気が立っているのかもしれない。Pixel製品はモバイル界に旋風を巻き起こさず、これは同社がPixelを大改造することを検討していると長く続いている噂につながっている。それは部分的には何人かの幹部の退社によって確認されてきたようだ。

それでも高級スマホの方では問題があったが、同社の安価な「a」ラインは全体的な数字を押し上げるのに貢献してきた。具体的なスペックについて説明はまだないが、Pixel 5a 5Gは前モデルから大きく変わることはないようだ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle Pixel5Gスマートフォン

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

Galaxy S21 Ultra海外版の実機 / Image Credit: Chris Velazco/Engadget

サムスンのフラグシップスマートフォン「Galaxy S21」シリーズが日本上陸しました。

NTTドコモが「Galaxy S21」と「Galaxy S21 Ultra」を、auが「Galaxy S21」と「Galaxy S21+」を扱います。発売日は両キャリアとも4月22日で、本日(4月8日)より予約を受け付けます。また、いずれの端末も日本向け仕様としてFeliCaに対応します。

(本体価格は記事末尾)

左からGalaxy S21 Ultra、S21+、S21

左からGalaxy S21 Ultra、S21+、S21

また、4月21日までに予約し、その後購入&応募したユーザー全員に、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」をプレゼントするキャンペーンも実施します。

4月21日までに予約し、その後購入&応募したユーザー全員に、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」をプレゼントするキャンペーンも実施

「Galaxy S21」シリーズは、クアルコムの最上位プロセッサ「Snapdragon 888」を搭載した高性能スマートフォンです。

「Galaxy S21」は6.2インチ、「S21+」は6.7インチのFHD+解像度ディスプレイを搭載。カメラは超広角1200万画素・広角1200万画素・光学3倍望遠 6400万画素のトリプル構成で2モデルとも共通です。

Galaxy S21 / S21+発表。堅実進歩とデザイン刷新の新フラッグシップ

一方、最大サイズの 「Galaxy S21 Ultra」は全部入りの超ハイエンド端末です。6.8インチ WQHD+ディスプレイは、従来までGalaxy Noteシリーズ限定だったスタイラスの「Sペン」に対応。また、最大の強化点はカメラで。超広角1200万画素に加えてメインの広角が1億800万画素。さらに光学3倍と光学10倍のデュアル望遠レンズを搭載した、全体でクアッドカメラの構成となっています。

Galaxy S21 Ultra 発表。Sペン対応、デュアル望遠カメラで「究極のプレミアム」スマートフォン
光学10倍カメラ搭載、怪物スマホ Galaxy S21 Ultraの実機にいち早く触れた
カメラもSペンも大満足。筆者が Galaxy S21 Ultra を即買いした理由(山根博士)

Galaxy S21 / S21+ の主な仕様は下記の通りです。

Galaxy S21 / S21+

  • 6.2インチ(S21) / 6.7インチ(S21+) FHD+ Dynamic AMOLED 2X ディスプレイ
  • リフレッシュレートは48~120Hz、最大輝度1200nit。S20比で効率化・低消費電力化
  • 5nmプロセスのサムスンモバイル製品史上最速プロセッサ。従来比でCPU 20%、GPU 35%、AI処理100%高速化
  • Snapdragon 888
  • 8GB RAM、256GB ストレージ
  • 超広角カメラ(画角120度) 1200万画素 FF、F2.2、イメージセンサの画素サイズ1.4μm
  • 広角カメラ 1200万画素 デュアルピクセル、光学手ブレ補正、F1.8 1.8μm
  • 光学3倍望遠カメラ 6400万画素 位相検出AF、光学手ブレ補正、F2.0 0.8μm

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

Galaxy S21 Ultraの主な仕様は下記の通りです。

Galaxy S21 Ultra

  • 6.8インチ WQHD+ Dynamic AMOLED 2Xディスプレイ (10~120Hz)
  • シリーズ初のSペン対応。手書きメモや画像編集など、Galaxy Noteに準じた活用方法
  • Snapdragon 888。S20比でCPU 20%、GPU 35%向上、AI処理性能は倍 (S21、S21+と共通)
  • 12GB RAM、256GBストレージ
  • 背面クアッドカメラ。超広角、108メガピクセルの広角に加えて3倍と10倍のデュアル望遠を搭載
  • 歴代最大の5000mAhバッテリー
  • Wi-Fi 6E、UWB(ウルトラワイドバンド)無線
  • 超広角カメラ 1200万画素 デュアルピクセル 画角120度 F2.2 イメージセンサ画素サイズ1.4μm
  • 広角カメラ 1億800万画素 位相検出 光学手ブレ補正 F1.8 0.8μm
  • 光学3倍カメラ 1000万画素 デュアルピクセル 光学手ブレ補正 F2.4 1.22μm
  • 光学10倍 1000万画素 デュアルピクセル 光学手ブレ補正 F4.9 1.22μm

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

サムスンのフラグシップスマホ「Galaxy S21」シリーズが日本上陸、S21+はau、S21 Ultraはドコモ

国内価格は下記の通りです(税込)。

ドコモ

  • Galaxy S21 5G:9万9792円(スマホおかえしプログラム適用後 6万6528円)
  • Galaxy S21 Ultra 5G:15万1272円(同10万848円)

au

  • Galaxy S21 5G:11万8540円(かえトク適用後6万6700円)
  • Galaxy S21+ 5G:13万8730円(同7万9810円)

Engadget日本版より転載)

関連記事
サムスンがARで忘れ物探しができるトラッカー「Galaxy SmartTag+」を発表
サムスンGalaxy S21 Ultraレビュー、カメラの洗練もすばらしいが2.1万円の価格引き下げにも注目
サムスン Galaxy Buds Proレビュー、優れたサウンドとノイキャン性能を持つAirPodsの強力なライバル
Samsung Galaxy S21シリーズ発表、カメラ強化とS Pen対応で約2.1万円値下げ

カテゴリー:ハードウェア
タグ:ガジェット(用語)スマートフォン(用語)Samsung / サムスン(企業)Samsung Galaxy(製品・サービス)日本(国・地域)

LGがスマートフォン事業を閉鎖、グローバルで

LGは現地時間4月5日、赤字のスマートフォン事業をグローバルで閉鎖すると発表した。かつてのパイオニアブランドは今後、電気自動車の部品、コネクテッドデバイス、スマートホーム、ロボット、AIとB2Bソリューション、プラットフォームとサービスなどの「成長分野」にリソースを集中させるとしている。

LGは声明で取締役会がこの決定を承認したと発表した。この意外性のない動きは、同社が2021年1月に行ったスマートフォン事業の方向性を見直すという声明に続くものだ。

米国のスマートフォン市場で長らく第3位の座を維持してきたLGは、在庫がなくなるまで端末の販売を継続し、地域によって異なるが一定期間は既存のスマートフォンに対するソフトウェアサポートを提供すると述べている。

LGによれば、スマートフォン事業の従業員の今後については地域レベルで判断するとしている。20−21年1月には同社はスマートフォン事業の売却を検討していると報じられていた。一方、同月にLGは2021年中に巻取り型スマートフォンを発売するとも発表していた。しかし、事業を維持するためのあらゆる努力は失敗に終わったようだ。

LGは声明で「今後もLGはモバイルにおける専門性を活かし、6Gなどモバイル関連技術を開発することで、他の事業分野での競争力を強化していきます。またLGの20年のモバイル事業培われたコア技術も維持され、既存および将来の製品に活かしていきます」と述べた。

LGのスマートフォン事業の業績不振は数年前から広く知られていた。他の無数のAndroidスマートフォンメーカーと同様に、LGも状況を好転させるのに苦労してきた。

LGはミッドレンジとハイエンド向けスマートフォンに注力してきたが、この2つの分野はHuawei(ファーウェイ)、Xiaomi(シャオミ)、OnePlus、Oppo、Vivoといった中国の携帯電話メーカーが数カ月ごとにコストパフォーマンスの高いモデルを発売しており、この10年間で競争が激化している(かつてライバルだったHTCも苦戦している)。

現在いくつかのスマートフォンメーカーは収益を上げるために、モバイル決済などのソフトウェアサービスに大きく依存している。LGがモバイル決済サービスを開始したのはSamsung(サムスン)が 「Samsung Pay」 を発表してから2年後の2017年だったが、LGのサービスのポートフォリオはずっと小さいままだった。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:LGスマートフォン

画像クレジット:TechCrunch

原文へ

(文:Manish Singh、翻訳:塚本直樹 / Twitter

スマホを臨床的に認められた血圧計にするアプリをSiri開発者と科学者の「Riva Health」が開発中

科学者のTuhin Sinha(トゥヒン・シンハ)氏とSiriの共同創設者であるDag Kittlaus(ダグ・キトラウス)氏が設立したRiva Healthは、臨床的に認められた方法で人々が血圧を測定できるようにしたいと考えている。血圧を測定し、心臓疾患の初期徴候を確認することで、リスクのある患者が実際のリスクが発生する前に問題に対応することができるからだ。市場に出回っている他のハードウェアソリューションも同じ目的を掲げているが、Rivaはエンドユーザーが持っていると同社が考えるハードウェア、つまりスマートフォンと統合する純粋なソフトウェアソリューションを目指している。

突然姿を現し、米国時間3月17日にローンチした同社は、Menlo Venturesが主導し、True Venturesが参加したラウンドで1550万ドル(約17億円)のシード資金を調達した。そのうちUC HealthとUniversity of Colorado Innovation Fundが500万ドル(約5億5500万円)を出資した他、GoHealthのBrandon Cruz(ブランドン・クルーズ)氏やMadison IndustriesのLarry Gies(ラリー・ギース)氏などのエンジェル投資家が参加している。投資前に3年間シンハ氏と交渉を行っていたMenloのGreg Yap(グレッグ・ヤップ)氏が取締役に就任する。

AIアシスタント「Viv」の創設者でもあるキトラウス氏は、自身が深刻な健康問題を経験した後、デジタルヘルスに変化をもたらす方法について考え始めたと述べている。キトラウス氏は2016年に膵臓の神経内分泌癌と診断されたが、これはAppleの最高経営責任者だった故Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏が患っていた癌と同じ種類のものだった。

「私は血液測定に関するアイデアを検討することに多くの時間を費やしていたのですが、そこには以前自分がいた両方の会社にあったものが欠けていました。世界を動かす力を持ったすばらしい技術的イノベーションが欠けていたのです」と彼はいう。

キトラウス氏は、友人のShawn Carolan(ショーン・カロラン)氏とこの夏に交わした内輪の会話について触れた。Siriに最初に投資したこの友人は、Rivaに使われている技術を長年開発してきた科学者トゥヒン・シンハ氏を紹介してくれた。

Rivaは、スマートフォンでアプリを開いて「Go」をタップするだけで利用できる。スマートフォンの背面カメラのフラッシュが起動し、ユーザーはその上に指をかざすように誘導され、適切な位置にロックされるまでアプリが調整してくれる。その後、Rivaはこのライトを使って血圧の変化を追跡し、画面上にそのレンダリングを生成する。

Riva Healthが計画しているデザイン。変更される可能性がある(画像クレジット:Riva Health)

「この技術でよく知られているのは、血管に光を当て、そこから波を取り出すことです」とシンハ氏は説明する。「当社の技術の新規性は波の形で、それが血圧とどのように関係しているかという点にあります。そして当社の企業秘密は、波の形の変化を厳密かつ包括的な方法で検証していることです」。シンハ氏はその検証方法については明らかにしなかったが、さまざまなシナリオ(立っている、座っているなど)で血圧を測定し、効果があるかどうかを確認することが鍵だと語った。

Rivaが心拍数5〜7回分のデータを追跡すると、測定対象者のその時点での血圧を包括的に把握できる。

データはHIPAAに準拠しており、高血圧をはじめとするリスクがあるかどうかを分析するためにかかりつけの医師または診療所に送ることができる。

「スマートフォンのようなプラットフォームへの移行は(健康と疾病管理の)測定と管理をモバイル型にするものです」 とシンハ氏はいう。Riva Healthは純粋なソフトウェアソリューションだ。

同社は現在Android携帯でそのソフトウェアを検証している最中だが、キトラウス氏は「今日あるどの携帯でも必要な信号を取得できるはずです」という。

ヘルステック企業、特にRivaにとっての大きなハードルは、臨床使用に関してFDAの認可を得ることができるかどうかである。同社は現在、FDAの承認手続きに取り組んでおり、2021年夏にリリース予定の無料アプリを試験利用するユーザーに対し、承認手続きを促進するための試験とデータ収集への参加を求める予定だ。

現在、Rivaはその技術を使って、臨床現場での血圧の変化を追跡しており、後半には自宅での使用データも集める。実世界でのシステムの使用状況を追跡することで、同社の病気管理技術が研究室や自宅の環境で動作し、有効であることを証明しようとしているのだ。

「血圧測定ができると主張する機械やガジェットはたくさんあります。それらはそれなりの血圧測定を行うことはできますが臨床基準は満たしてはいません」。とキトラウス氏は続ける。血圧カフや、iPhoneのようなスマートデバイスに接続するカフレスウェアラブルのようなその他のソリューションは、非臨床使用で血圧を測定するもので、精密なものではなく、血圧に関する明らかな問題を知らせるだけだ。

Rivaの目標は、医師も頼りにできるような正確さを日常にもたらすことであり、それは収益を上げる手段でもある。UC HealthのチーフイノベーションオフィサーであるRichard Zane(リチャード・ゼイン)博士はこの技術は「万全」であると述べている。過去3年間に700社以上の企業がゼイン氏のチームと協力しようとしてきたが、Rivaはその目標を達成した数少ない企業の1つだ。

「私たちのチームがテストしてみたところ、最初から問題なく機能していました。これは稀なことです」。とゼイン氏は述べている。同氏はさらに、参入への最大の障壁の1つはデバイスを必要としていたことであったことに言及し、Rivaは「患者がすでに持ち歩いているものに組み込まれ、心臓病や高血圧を管理できるようになる、実用的な新しい技術」をもたらすものだと付け加えた。

「Rivaのコアプロダクトは医療成果です」とシンハ氏は語る。同社は、成果に基づく医療が今後重要になってくると信じているスタートアップの1つであり、医師が1日に完了する診察回数ではなく、結果に対して報酬が支払われるようなモデルを念頭に置いている。このビジョンの下、Rivaは結果を病院のシステムやプロバイダーに販売することで収益化を図ろうと計画している。医師が患者を手術から遠ざけ、以前よりも早く問題を指摘できるツールを提供できれば、病院側がなぜそれを採用すべきかについて確固とした議論をすることができる。

価値ベースのモデルを採用しているのは医療機関のわずか20%であるため、同社の考え方が適切であったとしてもこれはビジネスの障害になるだろう。サービスを軌道にのせるために、当面は保険会社と協力していくとキトラウス氏は話している。Rivaは、高血圧の治療と管理に対して払い戻しを受ける。

「保険が適用され、消費者にも医師にも無料で利用できるようにしたいと思っています」と同氏は語った。

FDAがこの技術を承認しても、医師や医療従事者は「依然として懐疑的な姿勢を取る」と思われるが、最終的にはカフよりも正確で継続的な結果が得られることを納得するだろうとキトラウス氏は述べている。

「薬の代わりに、アプリを処方しているのです」と同氏はいう。

FDAの承認を待っているこのアプリは、2021年の終わりか2022年の初めに一般提供される予定だ。Rivaの今後数カ月が、その成功と有効性を決定する鍵となるだろう。チーフサイエンティストのシンハ氏は、厳格かつ迅速に作業を進めていると語る。同氏は、会社の成功と個人的なつながりを持っている。

シンハ氏は、59歳になる前に心臓病で5人の叔父と1人の叔母、そして父親を亡くしている。そしてこのアプリには、家族を失った状況を追跡する機能が搭載されている。

「胸に時限爆弾を抱えているような気がします」と同氏は吐露した。「どちらかといえば、私は自分のためにアプリの開発をしています」。

関連記事:VRの力を借りて人工網膜が進歩、人体臨床試験に向けて開発が進む

カテゴリー:ヘルステック
タグ:Riva Health血圧計スマートフォン資金調達Siri

画像クレジット:Riva Health

原文へ

(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Dragonfly)

ソニーモバイルがXperia新製品発表を予告、日本時間4月14日16時30分に動画公開

ソニーモバイルがXperia新製品発表を予告、日本時間4月14日16時30分に動画公開

ソニーモバイルがYouTubeのXperia公式チャンネル等で、Xperias新製品の発表を予告しています。新製品は日本時間4月14日16時30分に発表予定で、同時刻にYouTube上に製品動画を掲載します。

発表内容は不明ですが、順当に行けば新型スマートフォンの「Xperia 1 III」(仮称)を発表するのかもしれません。なお、ソニーモバイルは例年、2月末のMWC Barcelonaで新製品を発表していましたが、新型コロナウイルスの影響で同イベントの開催が6月に延期されたことから、新製品発表のタイミングに注目が集まっていました。

(Source:YouTubeEngadget日本版より転載)

関連記事
ソニーが立体音響「360 Reality Audio」を4月16日国内展開、対応ワイヤレススピーカーも発表
約25万円の「Xperia PRO」実機レビュー、ターゲットはYouTuberや報道カメラマン
ソニーが初の5Gフラッグシップとなるトリプルレンズ搭載のXperia 1 IIを発表

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Xperia(製品)ガジェット(用語)スマートフォン(用語)Sony / ソニー(企業)日本(国・地域)

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

シャオミがSIMフリースマートフォン「Redmi Note 10 Pro」を4月16日以降、順次国内発売します。

「Redmi Note 10 Pro」は、税込で3万4800円という低価格ながら、約1億800万画素のフラグシップ級カメラを搭載したスマートフォンです。イメージセンサーは1 / 1.52インチと大型で、かつ9つのピクセルを1ピクセルとして扱い、ピクセルあたりの受光面積を拡大させる9 in 1ピクセル技術も搭載しています。

そのほか、500万画素の2倍光学望遠、視野角118度の超広角カメラ、深度センサーを搭載。これら計4眼カメラを活用し、望遠からパノラマ、ポートレートモードなどさまざまな撮影シーンに対応できます。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

動画撮影に関しては、「タイムラプス」や「人物クローン」など、さまざまな編集機能をプリインストールします。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

ディスプレイは6.67インチ 2400 x 1080解像度で、リフレッシュレートはミドルレンジ端末では異例の120Hzとフラグシップ級。画面内のインカメラも従来比で小型化し、より画面占有率を高めています。また、タッチサンプリングレートは240Hz。DCI-P3色域やHDR 10表示にも対応します。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

筐体は、ゴリラガラス5を使用した3Dカーブドデザインを採用。重量は193gです。カラーはグラディエントブロンズ・オニキスグレー・グレイシャーブルーの3色展開となります。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

パフォーマンス面では、SoCがクアルコムのSnapdrgaon 732、RAMが6GB、ストレージが128GB。ストレージはUFS 2.2に対応し、前世代のUFS 2.1と比較してリード/ライト速度が2倍に向上しています。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

バッテリー容量は5020mAhと大容量。33Wの急速充電にも対応し、急速充電器も同梱。わずか30分で59%まで充電できます。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

オーディオ面では本体の上下に1基ずつのデュアルスピーカーを搭載。3.5mmオーディオジャックも備えます。

なお、5G通信には非対応。おサイフケータイ(FeliCa)も対応しません。日本向けの仕様としては、日本の通信キャリアの周波数帯に対応するほか、緊急地震速報も利用できます。

4月16日以降、家電量販店やオンラインストア、各MVNOで順次発売予定。市場想定価格は税込3万4800円です。

1億画素カメラ採用で税込3万4800円、シャオミがSIMフリースマホ「Redmi Note 10 Pro」を日本発売

Engadget日本版より転載)

関連記事
シャオミがEV事業に参入、10年で1.1兆円の投資目標
三人三様、中国のテック巨人CEOが国会の年次総会で提案すること
シャオミがブラックリスト入りを巡り米政府を提訴
Xiaomiが遠距離ワイヤレス充電技術を披露、対応製品は2021に登場せず
シャオミの「Miスマートバンド5」は機能、装着性、駆動時間が絶妙な注目ウェアラブル端末

カテゴリー:ハードウェア
タグ:ガジェット(用語)Xiaomi / シャオミ(企業)スマートフォン(用語)日本(国・地域)

ハッセルブラッドのカメラを搭載したOnePlus 9発表、米国では約7.9万円から

ずいぶん前から、カメラはスマートフォンの戦場となっている。折りたたみ式スクリーンや奇抜なフォームファクターなど、斬新な技術革新がない限り、当面はこの状況が続くと思われる。毎年、モデルチェンジの度に、各社は画質の飛躍的な進歩をアピールし、差別化を図ってきた。

これには意味がある。スマートフォンは改良が重ねられ、概してフラッグシップ機の性能は非常に高くなった。中でもカメラはその向上した性能の一部だが、しかしハードウェアとそれを補強するソフトウェア / AIの両面において、まだまだ改善の余地がある。OnePlus(ワンプラス)は先日、その戦いでビッグネームの力を借りることを発表した。

この中国のスマートフォンメーカーは2021年3月初旬に、写真業界で最も象徴的な企業の1つであるHasselblad(ハッセルブラッド)と3年間の契約を結んだと発表した。米国時間3月23日のイベントで発表された新しい「OnePlus 9」シリーズは、この1億5000万ドル(約163億円)の契約の初期成果を搭載した最初の端末となる。

関連記事:OnePlusが老舗カメラメーカーHasselbladと3年のスマホイメージング提携、OnePlus 9に新カメラ搭載

この提携は、戦略的な観点から見ても理に適ったものだ。結局、ハイエンドの低価格端末からフラッグシップの競合機へと転換したOnePlusは、Apple(アップル)やSamsung(サムスン)といった企業を視野に入れている。両社とも自社のハードウェアのために長年にわたって確立された画像処理部門を持っているため、OnePlusにとって今回の契約は、明確なブランド提携というだけでなく、これらのメーカーと対等に戦うための切実な試みだったと思われる。

画像クレジット:Brian Heater

注目すべきことは、上述の通り、OnePlusが安価な代替品を提供する時代は終わったということだ。米国市場におけるOnePlus 9の価格は729ドル(約7万9000円)から、Proは969ドル(約10万500円)からとなっている。スマートフォンの価格設定としては、プレミアムデバイスのローエンドにあたるが、OnePlus Nordの投入以降、同社の主要モデルラインにおいて、もはや価格は主要な差別化要因ではなくなるといっていいだろう。

当然ながら、OnePlus 9 Proは、このハッセルブラッドとの契約の初期段階における大きな恩恵を受けている。メインカメラは、4800万画素のソニー製センサーを採用し、フォーカススピードの改善と色精度の向上が図られている。超広角カメラには5000万画素のセンサー(こちらもソニー製)が搭載され、レンズは歪みを抑えるように設計されている。興味深いことに、メーカーによれば、これは4cm程度の近距離マクロ撮影にも効果があるという。

3つ目のプライマリーカメラは800万画素の望遠で、最大30倍のデジタルズームが可能(ただし、かなりの情報が失われるが)。そして4つ目としてモノクロカメラも搭載されており、主に白黒写真の画質向上に役立つ。標準モデルのOnePlus 9も同様のセットアップだが、望遠レンズは搭載されていない。

ハッセルブラッドが今回、どのように貢献しているかについて、OnePlusは次のように説明している。

新しいHasselblad Pro Modeは、驚くほど正確で自然な色を提供し、編集作業に向けた確かな基盤となります。ハッセルブラッドの画像処理ソフトウェアをベースに刷新されたユーザーインターフェースは、プロレベルのユーザーにハッセルブラッドならではのルック&フィールを提供します。ISO、フォーカス、露光時間、ホワイトバランスなどを調整することができ、熟練した写真家が写真を微調整する際には、これまで類を見ないほどのコントロールが可能です。また、12ビットRAWフォーマットでの撮影も可能であり、他のスマートフォンで伝統的に使用されている10ビットRAWと比べ、64倍のカラーを実現しています。

画像クレジット:Brian Heater

なお、このパートナーシップはまだ初期段階にあり、資金の多くは研究開発に充てられているため、今後さらなる成果を目にすることになるだろう。

ディスプレイは、OnePlus 9がOnePlus 8Tと同じ2400×1080ピクセルの6.55インチAMOLEDを搭載する。リフレッシュレートは120Hz。輝度は最大1100nitsで、HDR10+対応。OnePlus 9 Proは3216×1440ピクセルの6.7インチとなり、リフレッシュレートを下げられるLTPO技術も採用する。CPUはどちらもSnapdragon 888を搭載し、8GBまたは12GBのRAMと、128GBまたは256GBのストレージが用意されている。両モデルとも、29分間で空の状態から100%充電できる4500mAhのバッテリーを搭載する。

米国では3月26日に予約受付が開始され、4月2日から出荷が始まる予定だ。

関連記事:OnePlusがミニマルなスマートウォッチ「OnePlus Watch」発表、Wear OSは採用せず

カテゴリー:ハードウェア
タグ:OnePlusスマートフォンHasselblad

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

OPPOが2020年11月に発表した巻き取り式ディスプレイを搭載したスマートフォン「OPPO X 2021」の実機にようやく触れることができました。なおOPPO X 2021はコンセプトモデルであり、あくまでも試作機です。発売されないとはいえ実際に触ってみると完成度はかなり高いと感じられました。

OPPO X 2021は閉じた状態の見た目は普通のスマートフォンとは変わりません。6.7インチのスマートフォンそのものです。本体の大きさは閉じた状態の実測値で約163x約75x約9mmでした。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

ディスプレイの左側はカーブした形状になっています。この形状のディスプレイを持ったスマートフォンはよくありますから違和感を覚えることはないでしょう。よく見るとフロントカメラがありませんね。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

ディスプレイの左側、および上側と下側はベゼルに囲まれています。ベゼルは樹脂製でディスプレイよりわずかに出っ張っています。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

背面はディスプレイ(本体)が伸びるときに左右に分割しますが、分割する部分は斜めにカットされています。背面のカメラ側のパーツの内側の端(エッジ)はわずかに出っ張りがあります。このため平らな場所に置いたときに可動部分と接地面の間に隙間ができます。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

実機を確認すると狭いスリットからディスプレイが出入りすることがわかります。左側の隙間から巻き取り式のディスプレイが伸びて出てきますが、隙間はそれほど気になりません。かなり狭いスリットからディスプレイが出入りすることがわかります。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

本体右側面もカーブしていますが、これはベゼルが曲がっているのであって、ディスプレイは右側の端までは到達していません(ディスプレイ右側はフラットな状態で本体に固着)。下部側に出っ張りが見えるのはベゼルで、ディスプレイが出っ張っているわけではありません。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

閉じた状態で画面表示

右側面にある電源ボタン(指紋認証センサー)の上をスワイプ、またはダブルタップするとことで、モーターの力でディスプレイが伸びて6.7インチから7.4インチへと大きくなります。なおディスプレイが伸びていくと、画面の表示もそのまま拡大されます。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

このあたりの動きは動画でどうぞ。

ディスプレイを開いた状態で、表面を指の腹で押してみましたが、凹んだりたわんだりすることはありませんでした。左側のディスプレイが巻き取られる部分も同様で、薄い素材のローラブルディスプレイを搭載していることを感じさせないでしょう。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

本体を開いた時、閉じたときの下部のベゼルの様子。本体が左側にスライドし、左側に巻き取られているディスプレイが出てきます

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

背面はこのように斜めのスリット部分が開いていきます

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

背面を斜めの角度から見ると、スライドする本体の内部と外側のシャーシにあたる部分の隙間はほとんどありません

ディスプレイを消灯して完全に伸ばした状態で見てみると、閉じたとき(ディスプレイが完全に巻き取られたとき)の端となる部分に縦にうっすらと筋が見えます。フォルダブルスマホ同様、ローラブルディスプレイも曲げられる柔らかい素材のため、このようなラインが見えるのでしょう。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

とはいえ画面表示をつけている状態では筋は見えません。このまま製品化されても気になることはないでしょう。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

カメラは4800万画素とTOFが2つ。あくまでもコンセプトモデルでありこのまま製品化されるものではないため、今回はカメラ画質は試していません。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

ローラブルディスプレイを搭載する巻き取り式スマートフォンは、サムスンのGalaxy Z Fold2やファーウェイMate X2のような折りたたみスマートフォン同様、「スマホ+タブレット」のように2つの大きさのデバイスを1台にまとめた製品です。OPPO X 2021を触ってみると、折りたたみスマートフォンのように両手で開閉する必要がなく、6.7インチと7.4インチの画面サイズの変更がスムーズにできる点が便利だと感じました。

ディスプレイの収縮時にしわが寄ることもありませんでしたが、長期間使っているうちにわずかな隙間からゴミが入り、それがディスプレイの収縮時に表面に傷をつけてしまうかもしれません。またローラブルディスプレイには保護フィルムを張ることもできないため、耐久性も気になります。本体の性能は申し分ないレベルですが、ローラブルディスプレイの品質をさらに高めることが今後の課題のひとつといえます。

巻き取りディスプレイ搭載スマホ「OPPO X 2021」実機レビュー

(山根博士。Engadget日本版より転載)

関連記事
​中国のスマートフォン大手OppoがAR推進を強化
Apple Watchかと見まがうようなOppo Watchが登場

カテゴリー:ハードウェア
タグ:OPPO(企業)ガジェット(用語)スマートフォン(用語)

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

ASUSは3月10日、ゲーミングスマホ「ROG Phone 5」シリーズを海外発表しました。

「ROG Phone 5」シリーズはメモリーやストレージ、カラーリングが違う3つのバージョンをラインアップ。「ROG Phone 5 Ultimate」は世界で初めて18GBのLPDDR5 RAMを採用したスマートフォンです。

ROG Phone 5(Phantom Black、Storm White)

  • RAM 8GB・ROM 128GBモデル 799ユーロ(約10万3000円)
  • RAM 12GB・ROM 256GBモデル 899ユーロ(約11万6000円)
  • RAM 16GB・ROM 256GBモデル 999ユーロ(約12万9000円)

ROG Phone 5 Pro(Phantom Black)

  • RAM 16GB・ROM 512GBモデル 1199ユーロ(約15万4000円)

ROG Phone 5 Ultimate(Storm White)

  • RAM 18GB・ROM 512GBモデル 1299ユーロ(約16万7000円)

(仕様は海外発表による。国内版では異なる可能性があります)

最近のゲーミング端末で増えつつある白色のカラバリ「Storm White」

とことんハイエンド仕様

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

プロセッサーにはQualcommのハイエンドモデルSnapdragon 888 5Gを搭載。内覧会時に発表されたAnTuTuスコアでは742776を達成していました。

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

パフォーマンス維持のためにCPUを中央に配置してバッテリーを両端に配置。CPUの熱を本体の隅々まで伝えて熱効率を高めるとしています

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

同梱の冷却システム「AeroActive Cooler 5」を装着することで本体の熱を排出をサポートし、CPUが搭載されている箇所を10℃低下させます

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

サムスン製6.78型AMOLEDディスプレイを採用。リフレッシュレートは144Hz / 1msで、タッチサンプリングレートは300Hzを実現しています。

前モデル「ROG Phone 3」では排除されてしまったイヤホンジャックの端子が復活

前モデル「ROG Phone 3」では排除されてしまったイヤホンジャックの端子が復活

バッテリー容量は6000mAhで、新しいソフトウェアによる最適化と省電力メカニズムを採用しています。アクティブでないアプリを制限することで、最大67%の省電力も可能とのことです。同梱のHyperChargeアダプタは65Wで急速充電が可能です。

カメラ機能も妥協ありません。リアカメラは64MP (Main camera Sony IMX686) + 13 MP (125° ultrawide-angle lens) + 5 MP (Macro)、フロントカメラは24MPとなっています。

ゲーム体験のアップデート

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

本体のタッチセンサーにシューター系タイトルなどの射撃ボタンを割り当てることができ、コンシューマー機などのコントローラーと似たポジションでの操作ができる「AirTrigger 5コントロールシステム」機能を搭載。

10種類のモーションコントロールも追加されました。レースゲームでは本体をを回転させてハンドルを切ったり、本体を手前に引いてブレーキをかけたりできます。

「AeroActive Cooler 5」装着時

「AeroActive Cooler 5」装着時

外付けの冷却システム「AeroActive Cooler 5」には2つの物理ボタンが追加され、「ROG Phone 5 Pro」と「ROG Phone 5 Ultimate」はコンシューマ機のコントローラーのL2/R2トリガーにあたる箇所に背面タッチセンサーを搭載しました。

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

ライティングは「ROG Phone 5 Ultimate」と「ROG Phone 5 Pro」では背面に「ROG Vision」を搭載。着信や通知などを表示可能で、ユーザーごとにカスタマイズしたアニメーションも作成できます。

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

この機能だけで欲しいという方も多いのでは?

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも
ゲーム操作がより快適になるゲーミングイヤホン「ROG Cetra II」と、45時間駆動可能なワイヤレスヘッドセット「ROG strix go BT」が発表されました。

ASUSがゲーミングスマホ「ROG Phone 5」発表、Snapdragon 888 5G搭載で18GBメモリーモデルも

すでに発売されているゲームパッド「ROG Kunai 3 Gamepad」「Kunai Gamepad II」は一部互換がありますが、ディスプレイに出力できる「Mobile Desktop Dock」には対応しません。

Engadget日本版より転載)

関連記事
ASUSのZenFone 6はフリップカメラと大容量バッテリーを搭載

カテゴリー:ハードウェア
タグ:ASUS(企業)ガジェット(用語)スマートフォン(用語)