本日18日金曜日締切! TechCrunch Tokyoスタートアップバトル参加企業は今すぐ応募を!!

11月11日、12日に開催するTechCrunch Tokyo 2013の目玉企画の1つ、「スタートアップバトル」の参加申し込みは、いよいよ本日が締め切りとなった。応募締め切りは10月18日金曜日23時59分だ。すでに多くの応募を頂いているが、申し込みは深夜まで受け付けているので、参加を検討していたスタートアップ企業の方には早めにご応募頂ければ幸いだ。そうそう、TechCrunch Tokyoというイベントは、実はTechCrunch Shanghai、TechCrunch Moscow、TechCrunch Rome、TechCrunch Bangaloreという風に世界各地の主要都市で開催される(された)同様のスタートアップイベント(TechCrunchではインターナショナル・シティ・イベントと位置付けている)の1つなのだが、だからといってバトルの応募締め切り時刻のタイムゾーンはGMTとかではなく、日本標準時のJSTなのでお間違えなきよう(誰も間違えないか)。

TechCrunch Tokyo 2013スタートアップバトルの申し込みはこちらから→

今年のイベントにも米TechCrunch本家から、共同編集長の1人であるAlexia Tsotsisと、アジアのソーシャルゲーム動向もカバーするTechCrunch主力ライターの1人、Kim-Mai Cutlerの2人が来日して参加予定だ。優勝チームはもちろんのこと、スタートアップバトル参加チームのプロダクトがUS版TechCrunchで取り上げられる可能性も高いので、世界デビューを目指すスタートアップの方はぜひご応募頂ければと思う。

応募資格

  • 未ローンチまたは2013年1月以降にローンチしたデモが可能なプロダクト(サービス)を持つスタートアップ企業(未公開プロダクトを歓迎します)
  • 創業年数3年未満(2010年11月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。なお、このイベント以前に開催された他のイベントで受賞をしていないプロダクトを優先します。

応募受付期間

2013年8月2日(金)〜 2013年10月18日(金)23時59分

審査について

  • 審査基準: 企業とプロダクトを対象にし、そのプロダクトの市場性やビジネスの成長性、またビジョンを実現していけるチームであるかを基準とします。
  • 一次審査: 一次審査は書類審査としますが、一部評価に必要な情報が足りない場合はインタビューやデモを見せていただく場合があります。選考を通った応募企業には運営事務局から10月25日までに審査結果を通知します。
  • 予選: TechCrunch Tokyo 2013の1日目に、書類審査を通過した企業約30社による予選を会場で行います。各チーム持ち時間は5分でデモを交えたプレゼンテーションを行っていただきます。
  • 決勝戦: TechCrunch Tokyo 2013の2日目にスタートアップバトルの最終審査である決勝戦を行います。TechCrunch Japanが選んだ審査員によって最優秀企業を選出します。

一次審査員(書類審査)

  • 有安伸宏氏(コーチ・ユナイテッド株式会社 代表取締役社長)
  • 松本龍佑氏(ヤフー株式会社アプリ開発室室長、コミュニティファクトリー 創業者)
  • 西田隆一氏(B Dash Ventures シニア・インベストメントマネージャー)
  • 和田圭佑氏(Incubate Fund ジェネラル・パートナー)
  • 今野穣氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー)
  • 西村賢(TechCrunch Japan編集長)

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なお、上記のスタートアップバトル応募条件を満たしていない場合は、スタートアップ用のデモブースも設けているので、そちらで大いにプロダクトを紹介してほしい。(ブース申し込みはこちらまで)一般参加のチケット申し込みも引き続き行っているので、読者の皆さまの多くにご参加頂ければと思う。


ロケットサイエンスと参入障壁とスタートアップ

「だって、誰にだって作れるでしょ? だから保険サービスやめたんだよね。全員で頑張って保険販売の資格まで取得したんだけどね」

2013年9月に米サンフランシスコで行われたTechCrunch Disruptの会場で、以前に取材したことのあるシリアルアントレプレナーのDavid Zhao氏に4年ぶりに話を聞いたら、ちょっと笑いながら参入障壁とスタートアップの関係について興味深い話をしてくれた。

Zhao氏は、Y CombinatorでDropboxと同時期にコンシューマ向けクラウドストレージ市場に参入したZumoDriveの創業者だ。Motorola MobilityによるZumoDrive買収でエグジットの後、彼はMotrola Mobility、そしてその後はさらなる買収でGoogleへと移籍した。そしてプロダクトの統合が終わったので、2012年から再びスタートアップを始めたのだという。

Zhao氏が新たにスタートアップのチームを組んで最初に取り組んだのは、企業向けに保険を推薦するWebサイトだったという。アメリカでは企業向け保険は極めて複雑で、こうしたサービスにニーズがあることには間違いない、という狙い。そこでまず、チーム全員が保険販売のライセンスまで取得してサービスを作り込んだ。

ただ、ある時、これは誰にでも作れるプロダクトで、すぐにレッドオーシャンになることが分かっているからという理由で、このアイデアと作りかけのプロダクトを捨ててしまったという。資格まで取得したので、「オレたちは保険だって売れるスタートアップだけどね」と胸を張って冗談を言う。

Zhao氏が共同創業者らとともに、この9月にTechCrunch Disruptのスタートアップバトルでローンチしたのは「Voxel」というモバイルアプリの仮想化サービスだった。サーバ上の仮想環境でAndroidアプリやiOSアプリを動かし、その画面だけをモバイル端末へと飛ばす。一方、タッチデバイスなどからの入力は、サーバの仮想アプリに転送され、あたかも手元でアプリが動いているようにサーバ上のアプリを操作できる。Voxelのこの技術を使えば、例えば、ゲームのダウンロードを促すバナー広告に実際のアプリを埋め込み、ユーザーにダウンロードさせることなく「その場でちょっと試してもらう」ようなことが可能になるのだという。

ちょっと待って。なんでiOSのアプリをサーバで動かせるの? 遅延は? さっきのアクションゲームの遠隔利用のデモとか、あんなレスポンスは嘘でしょ? 同じ部屋にあるサーバでWiFiなら経由ならまだしも、3Gなんて無理でしょ? というか、アップルとのライセンスってどうなってるの?

私の頭の中には一気に疑問が沸き起こり、次々に質問をした。

Zhao氏は得意そうに笑いながら「技術的なところは全部言えるわけじゃないし、簡単でもないよ。だからこそスタートアップなんだよ」というのだった。もともとは、インターネットのハイパーリンクの仕組みを、何とかモバイルアプリの世界に持って来られないかという雑談に始まり、それが何のために必要かを考え、サーバ上でモバイルアプリの仮想化を行うというのは実現可能かどうか検証する価値があると取り組み始めたそうだ。

さて、Voxelの話は技術的にもビジネス的にも興味深いが、私が感じたのはシリコンバレーの競争の激しさだ。いかに問題が複雑でもテクノロジー的に難しい問題がなければ、早晩過当競争が起こるので早い段階で追求をやめたということで、ちょっと驚いた。

Voxelのように他社が簡単に真似ができないようなガチの技術をコアに抱えるスタートアップとして、私が思い出すのはPayPalやBumpだ。1998年創業のPayPalはネット上のオンライン決済の嚆矢だったが、彼らは実際にはオンライン送金を行う「金融業者」などではなく、「セキュリティ企業」だと自認していたという。PayPalが創業した1990年台後半、どの金融企業もインターネットで決済などできないと思っていた。一定の割合で詐欺による被害をかぶることになるが、その被害の補償金額を利益より下に抑えこむことなどインターネットなんかでは不可能だと思っていたからだ。ところがPayPalは、初期には詐欺被害によって発生する毎月の損失に青ざめながら、オンライン詐欺に対抗するセキュリティ技術を高めた。だからこそ、このジャンルで無二の存在となれた(この辺のことはJessica Livingston著「Founders at Work: Stories of Startups’ Early Days」に詳しい)

Bumpは先日Googleに買収されて驚いたけれど、ユニークな技術を持っていた。2つの端末同士をゴッツンとぶつけると、その2台の端末間でデータ転送や名刺交換や写真の送受信などができるというサービスで、APIとして利用すれば、いろいろな応用がありそうに思われた。アイデアは単純だが、実装はサーバ側の統計処理の終わりなき精度向上という「他社が真似できない技術」をもっていた。端末のIPアドレス、地理情報、サーバと端末の遅延、端末の種類、過去のbumpした実績、ユーザーの利用言語など、利用できる情報を全て加味して、どの端末とどの端末の間でbumpが起こったかをサーバ側で判定する。ローカルでは端末同士でなんの情報のやりとりも起こらない(だからこそ端末の種類も通信プロトコルも通信の物理層も問わない)。

何度かBumpを使った個人的な経験では、結局は精度向上に無理があったのか、結構失敗判定が起こりがちではあったけれど、「サーバ側の統計処理により2つの端末の衝突を判定し、それをAPIで提供する」というアイデアは技術的に「実現は可能だろうが、精度向上を突き詰めれば高い参入障壁になる」という問題だろう。少なくとも数年の蓄積があれば、簡単に追いつかれない参入障壁となるというのは想像にかたくない。

日本のスタートアップだと、例えばGunosyが、こうしたコア技術に磨きをかけているように私には思われる。そして、まだわれわれが知らないだけで、きっと多くのスタートアップが日本に生まれつつあるはずだ。さて、11月11日、12日に開催予定のTechCrunch Japan 2013では、賞金100万円を目指してスタートアップが競い合うスタートアップバトルを行うが、この参加応募の締め切りが、明日10月18日金曜日の23時59分までとなっている。まだまだ応募受付中なので、参入障壁を着々と築きつつあるスタートアップ企業の皆さん、あるいは誰より先に走りだしたというスタートアップ企業の皆さんからには是非ご検討頂ければと思う。

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photo by Klearchos Kapoutsis


日本のスタートアップ界にもっとハッカーを! TechCrunch Tokyo Hackathonへのお誘い

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アイデアはある、金もある、後はエンジニアを集めて形にすれば、世の中を変えることができる!

まあ、そういうことも確かにあるかもしれない。でも、私自身はハッカーや、ハッカー的な起業家たちがスタートアップ文化を牽引する重要な役割を果たしていると信じている。アイデアや仕様書があって、それを実装するだけなのがエンジニア。というような考えでテックなイノベーションが起こるようには思えない。GoogleやFacebook、TwitterにしろDropboxにせよ、創業者らがハードコアなテクノロジストであり、ハッカーだったからこそ優れたプロダクトを生み出し、今の規模にスケールさせることができたのではないかと思う。ザッカーバーグは2008年ごろ、大陸横断のメモリクラスタ同期のためにmemcachedというキャッシュサーバのUDP対応をやったし(自社のハックを楽しそうに語る2008年のザッカーバーグの動画)、Twitterは月単位という時系列によるデータベースのシャーディング(分割)をやることでスケーラビリティを確保した。Dropboxを作ったドリュー・ハウストンはPythonの中間コードを処理系に結合し、それをクライアントアプリとして配布することでクロスプラットフォームの開発・メンテの容易さと、開発速度の向上を実現した。LINEやWhatsAppはメッセージのルーティングにErlangを使っているが、ErlangはJavaやObjective-C、JavaScriptといった主流のプログラミング言語とは文法もパラダイムも異なる、かなり異質の「エソテリック」(奥義っぽい)なプログラミング言語で、こうした言語を使いこなす魔法使い的なハッカーが大規模サービスを支えていたりする。大規模にスケールするサービスで機能開発をハイペースで続けるのに必要なのは、「もっと投資してサーバをぶち込め」というようなことではなく、前人未到の領域で、必要な技術やツールを使って設計や実装ができるハッカーの力なのだ。

もちろん、技術力だけあってもダメだよというのは、そうだと思うのだが、どうも日本のスタートアップ界隈ではエンジニアにフォーカスが当たる機会が少ないように感じている。スタートアップコミュニティとエンジニアコミュニティの間に大きな隔たりがあるように思うのは私だけだろうか? もっとエンジニアとビジネスマインドのある起業家が出会う場所があればいいのに、と思うのだ。

と、そんな思いもあって、今年のTechCrunch Tokyo 2013では11月11日、12日の2日間を通して、小会場のほうでハッカソンを併せて開催する予定だ。昨年からイベントを共催させていただいているリクルートのMashup Awards 9のサブイベントという位置付けにはなるが、エンジニア、デザイナ、学生、腕試しをしたい起業家の皆さんにご参加いただければと思う。ハッカソン初日にチームビルディングタイムを設けるので、チームじゃなく、個人の参加でも歓迎だ。取材やキャリアチェンジのキッカケを作りたいスタートアップの方々も参加を検討してほしい。

ハッカソン開催中には、グロースハッカーやiOSハッカーによる講演なども予定しているほか、まだ正式決定ではないけれど、今回のイベントのために来日しているスピーカーも一部参加してくれそうだ。

そして賞金もある。最終的なプロダクトの発表後には「MA9部門賞 TechCrunch賞」として賞金30万円と、イベント2日目の11月12日に同会場で開催するMashup Awards 9のファイナルステージへの進出権も提供させていただく。協賛企業から提供されるAPIやインフラを駆使して、クールなプロダクトを作りにチャレンジしてほしい。

ところで、なぜTechCrunchがハッカソン? と思う人もいるかもしれないが、上の写真にあるように、本家TechCrunchのイベントでは実は毎年かなり大規模なハッカソンを実施していたりする。例えば今年9月のサンフランシスコのイベントでも、なんと300チーム近くが参加していて、1チーム60秒のプレゼンだけでも発表が終わるのに全部で5時間以上もかかっていた。TechCrunch Tokyo 2013で、そうした規模で実現するのは難しいかもしれないけれども、世界を変えるプロダクトの多くはほんの数人の手で作られてきたというのが、この業界の面白いところ。力試しや、経験、ネットワーキングの場として是非参加してみてほしい。

なお、一般参加のチケット販売の早割は10月31日まで行っているほか、すでに披露できるプロダクトを持っているスタートアップの方は、スタートアップバトルへの応募や、スタートアップバトルのブース出展を検討してみてほしい。

イベント名称

TechCrunch Tokyo Hackathon 2013

日時

11月11日月曜日 11時〜20時
11月12日火曜日 9時〜17時

場所

TechCrunch Tokyo 2013会場内(ベルサール渋谷ファースト)

参加費

無料(チケットの申し込みは必要です

定員

100名(定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます)

ルール

指定APIを使いサービス開発を行う。2日目に1チーム5分間で発表を行う。アウトプットは必ずデモを含めることとする。

  • MA9部門賞TechCrunch賞 30万円 + Mashup Awards 9 FinalStage進出権
  • その他API提供企業による副賞

API提供企業の例

タイムテーブル

11月11日(月曜日)
11:00-11:10:開会宣言、ルール説明
11:10-11:20:サポーター紹介(API企業、クラウド環境提供企業などの紹介)
11:20-12:30:チームビルディングタイム(自己紹介、チームビルド。チームで参加している場合は、そのままアイデアソンへ)
12:30-13:30:ランチミーティング(チームごとにアイデアソン)
13:30-14:30:アイデア宣言(何を作るかチームごとに宣言)
14:30-20:00:ハッカソン

11月12日(火曜日)
9:00-9:10:開会宣言、ルール説明
9:10-9:20:サポーター紹介(API企業、クラウド環境提供企業などの紹介)
9:30-15:00:ハッカソン
15:30-16:30:成果発表
16:30-17:00:結果発表、受賞

TechCrunch Tokyo Hackathon 2013参加の申し込みは、こちらから→


Appleからプレスイベントの招待状が来た―10月22日にiPad、iPad mini、各種Macの新製品発表

Appleは来週10月22日〔日本時間23日〕にプレスイベントを開催することを発表した。

この日付は最初にAllThingsDがスクープし、続いて LoopのJim Dalrympleも続報していた。噂が正しければ、このイベントでは第5世代のiPadRetinaディスプレイの iPad mini、新世代のHaswellチップとRetinaディスプレイを採用し、電池駆動時間も改良されたMacBook Proが発表されるはずだ。もしかするとすでに発表されているMac Proの出荷時期も明らかにされるかもしれない。

イベントの会場はいつものとおり、サンフランシスコのYerba Buena Center for the Artsで火曜日の太平洋時間午前10:00〔日本時間火曜日午前2時〕スタートだ。今回のイベントについてAppleは「私たちはまだたくさん発表することがあります(“We still have a lot to cover)」と言っている。つまりかなり盛りだくさんな内容になるのだろう。

RetinaのMacBook Proは同じくHaswellチップを採用したMacBook Airの例からするとバッテリー駆動時間が大幅に改良されていそうだ。今年6月に発表されたMBAでは12時間にもなっている。 第5世代iPadは現行のiPadmini’のデザインを踏襲してベゼルが狭くなり、筐体も薄くなるといわれている。もっともiPad miniは前回のアップデートでサイズも重量も若干増加した。これは解像度が2倍になったディスプレイを駆動するためにバッテリーの強化が必要だったためだ。Apple TVに関してはおそらく現行のセットトップボックスのアップデートにとどまりそうだ。年来アナリストが噂をしているApple独自のテレビ受像機が発表される可能性は少ない。

今日、フランスのウェブサイト、MacGは「このイベントで発表される製品はすぐに出荷される。MacBook Proは10月24日か25日、iPad、iPad miniは10月30日か31日、MacProは11月15日に店頭に出る」と予測した。新しいMac Proは現在のシルバーの直方体とは全く異なり、未来的な黒い円筒状のデザインだ。拡張は高速ポートによって行われる。組立はアメリカ国内で行われるということで、AppleのパートナーのFlextronicsが人員を大量に採用しているのはこのためらしい。

もうひとつ、Appleの次世代デスクトプOSであるOS X Mavericksの発表もこのイベントで行われる可能性が高い。いずれにせよ新しいMacBookProが店頭に並ぶときまでにMavericksは発表されるはずだ。新OSにはマルチスクリーン・サポートの改良やタブ方式の新しいFinderなどの新機能が搭載されるものと予想されている。.

われわれはいつものとおり会場からライブ・ブログで実況中継するのでご期待いただきたい。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


10月18日金曜日で間もなく締切! TechCrunch Tokyoスタートアップバトル参加企業募集中――優勝賞金100万円

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11月11日、12日に東京・渋谷で開催するTechCrunch Tokyo 2013だが、今年も例年通り、イベントの目玉企画として参加スタートアップがプロダクトをステージ上で競い合う「スタートアップバトル」を開催する。優勝チームには賞金100万円と、来年米国で行われる本家のイベント、TechCrunch Disruptでのブース出展権を贈呈する予定だ。

この参加応募の締め切りが10月18日金曜日と3日後に迫ったので、改めてお知らせしたい。ご検討頂いていたスタートアップ関係の方は、是非応募フォームから申し込み頂ければと思う。

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今年も米国のTechCrunch本家から、共同編集長の1人であるAlexia Tsotsisと、アジアのソーシャルゲーム動向もカバーするTechCrunch主力ライターの1人、Kim-Mai Cutlerの2人が来日して参加予定だ。優勝チームはもちろんのこと、スタートアップバトル参加チームのプロダクトがUS版TechCrunchで取り上げられる可能性も高いので、世界デビューを目論むスタートアップの方は、ぜひご応募頂ければと思う。

応募資格

  • 未ローンチまたは2013年1月以降にローンチしたデモが可能なプロダクト(サービス)を持つスタートアップ企業(未公開プロダクトを歓迎します)
  • 創業年数3年未満(2010年11月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。なお、このイベント以前に開催された他のイベントで受賞をしていないプロダクトを優先します。

応募受付期間

2013年8月2日(金)〜 2013年10月18日(金)23時59分

審査について

  • 審査基準: 企業とプロダクトを対象にし、そのプロダクトの市場性やビジネスの成長性、またビジョンを実現していけるチームであるかを基準とします。
  • 一次審査: 一次審査は書類審査としますが、一部評価に必要な情報が足りない場合はインタビューやデモを見せていただく場合があります。選考を通った応募企業には運営事務局から10月25日までに審査結果を通知します。
  • 予選: TechCrunch Tokyo 2013の1日目に、書類審査を通過した企業約30社による予選を会場で行います。各チーム持ち時間は5分でデモを交えたプレゼンテーションを行っていただきます。
  • 決勝戦: TechCrunch Tokyo 2013の2日目にスタートアップバトルの最終審査である決勝戦を行います。TechCrunch Japanが選んだ審査員によって最優秀企業を選出します。

一次審査員(書類審査)

  • 有安伸宏氏(コーチ・ユナイテッド株式会社 代表取締役社長)
  • 松本龍佑氏(ヤフー株式会社アプリ開発室室長、コミュニティファクトリー 創業者)
  • 西田隆一氏(B Dash Ventures シニア・インベストメントマネージャー)
  • 和田圭佑氏(Incubate Fund ジェネラル・パートナー)
  • 今野穣氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー)
  • 西村賢(TechCrunch Japan編集長)

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なお、上記のスタートアップバトル応募条件を満たしていない場合は、スタートアップ用のデモブースも設けているので、そちらで大いにプロダクトを紹介してほしい(ブース申し込みはこちら)。


TechCrunch Tokyo 2013、早割チケット販売期間延長のお知らせ

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TechCrunch Japanが、TechCrunch本家と協力して主催する1年に1度のスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2013」が、ちょうど1カ月後に迫ってきた。今年のTechCrunch Tokyoは11月11、12日の2日間、東京・渋谷で開催予定で、内外からゲストスピーカー、起業家、投資家、エンジニアなどスタートアップ関係者が集まるイベントだ。すでにチケット販売は開始しているのだが、週明けの14日月曜日に終了予定だった早割チケットの発売期間を延長させていただくことになったので、お知らせしたい。

これまで、Airbnb、Tinder、Bitcasaと登壇予定のスピーカーをアナウンスさせていただいていたり(容量無制限のクラウドストレージ、BitcasaのCEOがTechCrunch Tokyo 2013に登壇決定!TechCrunch Tokyo 2013にAirbnb、Tinderから海外スピーカー来日が決定!)、これから世に出ようというスタートアップがステージ上でプロダクトを競い合うスタートアップバトルの開催、ハッカソンの併催などの概要についてはお伝えしているのだが、まだ全てのセッションやプログラムを十分にお伝えしきれていない。このためイベント参加チケット価格1万5000円のものを早期割引として1万円とする早割チケットの販売を10月31日木曜日18時までに延長させていただくこととした(チケット購入は、こちらから)。

バトル参加の応募は10月18日金曜日まで!

優勝チームには賞金100万円と、TechCrunch本家のイベントであるTechCrunch Disruptでのブース出展権が授与されるスタートアップバトル参加希望のチームも引き続き募集している。バトルの応募は来週の10月18日金曜日が締め切りとなっているので、応募を検討していたスタートアップの方には、ぜひお早めの応募をお願いしたい

今年も本家USのTechCrunchから共同編集長とライターが参加していて、バトルの優勝チームについては、本家TechCrunchで取り上げられる可能性も高いので、是非世界を変えるプロダクトを問う場として、TechCrunch Tokyoのスタートアップバトルをご活用いただければと思う。

同時に、会場でプロダクトをお披露目したいというスタートアップ関係者の方は、スタートアップ向けブースへの出展も、ご検討いただければ幸いだ。


B Dash Campが大阪で開催、ピッチコンテストで国内外から11社がプレゼン

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B Dash Venturesが主催する「B Dash Camp 2013 Fall in Osaka」が大阪で開かれ、講演やパネルセッション、スタートアップのコンテストなどが2日間にわたって行われた。今回で4回目となる同イベントには国内外のネット業界で活躍する経営者や投資家、起業家などスタートアップ関係者400人ほど集まった。参加者の国籍は10カ国にのぼり、北米だけでなく、台湾や韓国、タイなどアジア各国からの参加も目に付く国際色の強いイベントだった。

イベント初日はB Dash Ventures代表取締役社長の渡辺洋行氏が、注目されるネット企業の若手経営者としてミクシィの朝倉祐介代表取締役社長兼CEOとリブセンスの村上太一代表取締役社長の2人を相手に今後の展開や戦略を聞くというセッションで始まった。続いて、ソーシャルゲームの市場動向を占うセッション、CocoPPaやGunosyなどゲーム以外のスマフォ人気アプリ・コンテンツを扱う代表らがディスカッション、中堅ベンチャーのCROOZやドリコムの経営者らが、いかに苦しい時期を乗り越えて経営を続けていっているのかといった対談が行われたほか、任天堂の岩田聡代表取締役社長が登壇して、同社の経営哲学を語るなど、スタートアップ関係者にとって盛りだくさんのイベントとなった。イベント2日目は、ビッグデータ、動画・リッチメディア広告、モバイルやアドテクの最前線のパネルセッション、スタートアップにおける資本政策を昨今増加傾向にあるM&Aの当事者たちによる生々しい意見が飛び交うパネルセッションなどが行われた。

ここではスタートアップコンテスト「B Dash ピッチアリーナ」の応募チームのうち、ファイナリストに選ばれた11社を紹介する。

先に結果を書いてしまうが、優勝したのは本誌TechCrunchでも記事にしたことがあるKaizenPlatformの「planBCD」、審査員特別賞を受賞したのは、台湾から参加した語学学習サービス・アプリを提供する「Q.L.L.」だ。

・886 Food(台湾)

886 Foodは台湾でプレミアムな農作物を消費者に直販するECサービスを展開している。プレミアムというのは環境保護や健康といった観点の話で、消費者により正しい選択をしてもらうというのが同社ミッションのようだ。こうした食品・食材は価格が高いというのが一般的な認識だが、それは必ずしも正しくないという。ビジネスディレクターのYuting Liu氏によれば、台湾の625億ドル市場の食料品市場のうち農家に還元されている利益は5%に過ぎないという。それだけ中間マージンが大きいということだが、これを直販によって農家により多く還元する。現在、886 Foodはコーヒー豆とお米をプレミアムブランド品として販売している。ITともインターネットともあまり関係ないような気もするが、おしゃれなパッケージやブランディングは、「○○2.0」というカンジもする。○○に何が入るのかは分からないけれど、イケてる感はある。

・Binpress(アメリカ)

Binpressはオープンソースのプロダクトのマーケットプレイスで、「次のMySQLを生み出したい」という。PostgreSQLと並んでオープンソースのRDMSとして大きな成功を収めているMySQLは、商用利用のコマーシャルライセンスと、ソフトウェアの利用や改変、配布の自由を保証したGPLが選択できることで商業的成功と同時にオープンソースプロジェクトとしての成功を実現した。これと同じモデルを、個人開発のオープンソースプロジェクトでも実現できるオンラインのマーケットプレイス、それがBinpressだ。例えば、PHP用のPayPal決済用クラス(29.9ドル)だとか、iOS向けのタッチ対応PDFレンダリングSDK(349.99ドル)といったモジュールが販売されている。こうしたソフトウエアコンポーネントが現在1000以上登録されている。Binpressは2年でブートストラップに成功、2013年末までに50万ドルの売上を達成する見込みで急成長を果たしている。南米ではBinpressで生計を立てている個人開発者も出現しているという。Binpressは500 StartupsやScrum Venturesなどから合計5万ドルのシードラウンド出資を受けている。オープンソースは儲からないと言われて久しいが、こういう形でソフトウェアの自由と、オープンソース開発者の経済的な成功が結び付くのだとしたら、これは素晴らしいイノベーションになりそうだ。

・CliPick(台湾)

CliPickは台湾のスタートアップで、ECサイトのレコメンドエンジンを開発している。一般的にレコメンドエンジンでは、過去の購買履歴や協調フィルタリングなどが用いられるが、CliPickがユニークなのは、商品アイテムの外観の類似度でユーザーが好みそうなアイテムを推薦するというアプローチを採っていることだ。現在はファッション系のECサイトで導入がスタートしていて、例えばあるスカートを見ていると、それに似た「色」もしくは「柄」、「スタイル」の点で類似しているアイテムを表示する。街中で見かけたファッションスタイルをスマフォで撮影することで、それに似たスタイルのアイテムを検索し、その場で類似アイテムを購入できるというような使い勝手も実現できるという。つまり、ガチの画像処理技術がコアにあるテックなスタートアップだ。CliPick CEOのRonald Yu氏によれば、導入済みサイトではアイテム閲覧時間が3倍、収益が2倍になった例もあるという。

・UIscope(日本、社名はInnoBeta)

UIscopeはInnoBetaが提供するクラウドベースのユーザーテストサービスだ。スマフォアプリ・メディアのユーザー体験を、現実のユーザーに使ってもらうことで検証できる。実際に各ユーザーがアプリを使っている様子は動画で確認することができ、どこでユーザーが戸惑ったかなどの状況が分かるという。同社は現在、テスト1件あたり3000円を課金している。約5000人ほどいるテスターは学生や主婦が中心で、敢えてプロのテスターを使っていないという。この一般ユーザーとなるテスターは、3000円のうち500円を受け取り、残り2500円がInnoBetaの取り分。すでにリクルートやヤフー、mixi、フジテレビ、ガンホー、MoneyForwardなどがユーザー企業となっているという。InnoBetaの平石大祐CEOによれば、こうしたマーケティングリサーチ市場は33億ドル市場。これをオンライン/オフライン、定量的調査/定性的調査という2軸の4象限に分けて考えると、オンラインの定量的調査として成功しているサービスにMonkeySurveyがある。その反対側の象限に位置するのがオンラインで定性的調査を行うUIscopeだという。同社は現在スマフォをターゲットにUIScopeを提供しているが、狙い自体は「オンラインでの定性調査」という象限。今後はスマフォに限らず取り組んでいくといい、ハードウェアのユーザーテストや、いずれはシャンプーのような一般消費財についても取り組んでいく計画だという。さらにユーザーテストだけでなく、ユーザーへのインタビューもオンラインで提供できるようなことを考えているという。

・JazzPay(タイ)

JazzPayはSMSとアプリを使った決済サービスだ。主に東南アジアをターゲットとしている。クレジットカード所有率が低い国や地域で、カードなしに決済手段を提供することで、伸び盛りの東南アジアEC市場の決済を取りに行く、という野心的なスタートアップだ。JazzPayによれば、タイではEC市場は年率25〜30%で伸びている一方で、カード所有率は1割前後に過ぎない。東南アジア全体では1割を切っているという。東南アジアには教育を受けたデジタルネイティブの若者が沢山いてスマフォも普及しているが、決済の手段が欠けているという。そこで支払側、販売側の電話番号を入力することでSMS経由で相互に認証して、決済を行う方法を提供する。クレジットカードよりも匿名性が高く、たとえクレジットカードを持っていても、決済のたびに個人情報を渡したくないようなケースでも有効だろうとJazzPayは話している。

・planBCD(日本、社名はKAIZEN Platform)

今回のピッチコンテストで優勝したKAIZEN PlatformのplanBCDは、グロースハックのためのA/Bテストを安価に運用できるB向けソリューションだ。planBCDについては、以前本誌TechCrunchで記事にしているので、そちらを参考にしてほしい。須藤憲司CEOによれば、先週モバイル・アプリのA/Bテストにも対応したそうだ。また、技術顧問として元はてな・グリーの伊藤直也氏を迎え入れたとのこと。

・colAR Mix(ニュージーランド、社名はPuteko)

colARは飛行機や恐竜の塗り絵をiOSアプリで撮影すると、それがデバイス上で3Dグラフィックとしてニュッと立ち上がるARアプリだ。TechCrunchでも紹介したことがある(colARは驚異的なAR―子供の塗り絵がiPad/Androidタブレットから飛び出してスーパーリアルに動き出す)。Putekoはニュージーランドで創業し、2013年末には東京に拠点を移すそうだ。すでにソースネクストとのアライアンスでパッケージ販売を9月に発表するなど日本企業との業務提携も進めている。

・Q.L.L.(台湾)

Q.L.L.は、子ども向け語学学習アプリ・サービスだ。アルファベットを押したり、ゲーム仕立てのリスニング練習などが楽しめるアプリをシリーズで150タイトルほど展開している。子ども向け学習アプリは競合がひしめく激戦区。今回、並み居る内外のスタートアップを抑えてQ.L.L.が審査員特別賞を受賞した理由は、これが単なるシリーズアプリというものではなく、親が子どもの学習の進捗を把握できるサービスとして提供されているからだ。さらに親は、親の設定画面から、目標達成のご褒美として仮想コインや仮想グッズを設定したりできる。次から次へと教育アプリをランダムにやらせてみては難易度が合わずに子どものやる気をそいでしまったり、適当なアプリを探すのに疲れがちな親心をよく分かっていると思う。台湾ではQ.L.L.は、すでに55万ダウンロード、MAUが30万を超えているという。台湾の人口は2300万強なので、これは立派な数字といえそうだ。

・WhatsTheNumber(台湾、社名はStorySense Computing)

StorySense Computingは、モバイル向けの検索アプリ「WhatsTheNumber」などを提供する台湾のスタートアップ。増え続ける情報に対して、スマフォは画面が小さくUIもPCと異なる。このことからPC向けの検索のようにブラウジングを基本とする情報の探索ではなく、より小さな画面向けに洗練された情報の提示の仕方を目指すという。WhatsTheNumberでは検索クエリから近隣の施設・店舗情報など即座に提示して、電話番号や地図を表示するなど、すぐにアクションが取れるよう工夫されたアプリだ。Googleのモバイル検索でも近いことができるようにも思えるが、こうした地域に根ざしたアプリは地域文化の深い理解が必要で、だからこそStorySense Computingはアジア圏に強みを持つのだという。同社は「どのイベントに行くのかではなく、誰が(誰と)行くのか」というソーシャルな交友関係に基づいたイベント推薦のアプリ「LAIKI」も提供している。

・Pairy(日本、社名はTimers)

Pairyは恋人同士が2人でセットになって使うSNSアプリ。写真共有もデート予定共有も2人きり。創業者の高橋才将氏によれば、カップルの本質の1つは思い出の共有で、実際、調査によれば4割のカップルが過去1カ月までの写真やチャットのやりとりを振り返るのだという。通常の写真アルバムやチャットアプリだと何画面もスクロールしないと古い情報は遡れなかったりするが、Pairyでは、こういう「思い出に浸る」ニーズを捉えているのが1つの特徴ということだ。写真アルバムには、付き合って何日目とか何度目のデートかといったことが表示される。多くのSNSが「近況の共有」を基本とするなか、Pairyは「思い出の共有」を目指すという根本思想に違いがあり、単にFacebookのお二人様向けというだけでない切り口のアプリを提供しているのだとか。デートのカウントダウンや、次に出かけるデート場所を相手に打診したりして調整する機能もある(この辺は、商業施設やイベント業者、情報誌などのメディアを巻き込めばコンテンツ協業ができそうな匂いもするし、デートの行き先選びが面倒で仕方ないタイプの男性諸氏には歓迎されそうだ)。現在マネタイズ手法は、広告、フォトブック販売、500円のプレミアム会員(画像保存のフルサイズやバックアップ機能の提供、スタンプ追加など)の3つ。TwitterやFacebookでのシェアによるバイラルが期待できない性質のアプリだが、実はオフラインでは若い女性は、彼氏の写真や受け取ったメールを女子会で見せ合う(!)という文化があるらしい。こうした口コミにより、例えば過去3カ月で156%ユーザーが増えていて、2014年10月に100万ユーザー突破の見通しという。Pariyはフジ・スタートアップ・ベンチャーズが9月末に開催したピッチコンテストの「FSV MEETUP 2013」で優勝しており、何らかのテレビ番組連動企画が行われることも決まっているという点でも注目かもしれない。Pairy同様のアプリとしてアメリカでは「Couple」、イギリスでは「Pair」、お隣の韓国では「Between」がというように、こうしたバーチカルぽいSNS(ソーシャルという言葉を使うのはちょっと違う気もするが)は、モバイルチャットが文化圏ごとに群雄割拠の状態になるのと似て、国もしくは言語圏ごとに違うものが流行するのかもしれない。そうそう、高橋氏によれば、今後はPairyによって結婚したペアの夫婦向けに「Family」(仮称)を提供する構想もあるそうだ。

・WebPay(日本、社名はfluxflex)

fluxflexのWebPayはWebサイトやモバイル・アプリにクレジットカード決済機能を組み込むための開発者向けサービスだ。これまで決済機能を実装するには大きく3つのハードルがあったという。決済サービスの仕様が複雑なこと、カード情報流出のリスクが大きいこと、そして検討開始から課金開始まで何カ月もかかること。創業者の久保渓氏によると、日本では今、スタートアップや新規事業が増えているが決済機能の導入がボトルネックになっているという。WebPayはこれを解決する。審査3日、開発者なら直ぐに理解して10行ほどのコードで書けるというシンプルな決済APIがウリだ。急成長するスタートアップ向けクレジットカード決済サービスという位置付けでユーザー企業を増やしていて、過去10週連続で2桁%で売上が伸びているという。


速報:Appleが10月22日にプレスイベント開催―新iPad、OS X Mavericksを発表へ

Appleは10月22日に招待のみのプレスイベントを開催する。All Things DiのJohn Paczkowskiによれば、Pad、Mac Proのニューモデル、OS X Mavericksの発表が行われるという。

iPadの発表に関してはジャストのタイミングだ。昨年のイベントは10月23日だった。またAppleはOS X Mavericksを秋にリリースするとしている。またMac proのアップデートも秋に行われるはず。今回のプレスイベントで出荷の予定日も明らかになるとよいのだが。

発表されるiPadはフルサイズ版とiPad miniの両方だろう。今回、miniにRetinaディスプレイが採用されるかどうかまだはっきりしないが、採用される可能性が高そうだ。大型iPadはベゼル部分が削られて多少小型化し、厚さもスリムになるものとみられる。チップにはA7が採用されるだろう。Current EditorialのMicah SingletonはiPad miniにはA7プロセッサーは採用されない、現在iPhone 5Cに使われているA6が細葉されると予想した。今回のAll Things Dの記事はminiにA7が採用されるとしている。一方iPadにもTouchID指紋認証が導入されるというリーク情報もある(カット写真はそれに基づいたイメージ)。もちろんまだ確認されたわけではない。

iPhone 5Sの例にならうのであればiPadもスペースグレー、ゴールド、シルバーのカラーバリエーションになるかもしれない。

10月22日前後には他のIT系イベントがいくつかある。MicrosoftのSurface 2の出荷が21日で、22日にはNokiaの秋のイベントが予定されており、タブレットを含む新モデル6機種が発表されるはずだ。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


容量無制限のクラウドストレージ、BitcasaのCEOがTechCrunch Tokyo 2013に登壇決定!

brian

11月11日、12日に東京・渋谷で開催予定のTechCrunch Tokyo 2013では海外ゲストとして、Airbnb、Tinderからスピーカーが来日して登壇予定だとお伝えした。これに続き、クラウドストレージとして容量無制限をうたう注目のスタートアップ企業、BitcasaのCEOであるBrian Taptich氏にご登壇頂けることが決まったのでお知らせしたい(10月14日金曜日までの早割チケット購入はこちらから)。

個人向けクラウドストレージといえば、2005〜2009年ごろに数多くのサービスが登場した。2006年にAmazon S3が登場したのと前後して、一気にイノベーションが加速した感がある。

フォルダやファイルタイプを選別してシステムやデータを丸ごとクラウドにバックアップするというコンセプトのMozyや、現在最も人気の高いクラウドストレージのDropboxは、それぞれ2005年、2007年に登場している(Mozyは2007年にEMCが買収済み)。エンタープライズ向けでも利用されるBoxは2005年の登場だ。Dropboxよりも容量単価が安くて細かな制御ができると玄人受けするSugarSyncは2009年に登場している。メディアファイルのストリーミング再生を主眼に置いたZumoDrirveが登場したのは2009年だった(その後、2010年にMotorola Mobilityに、さらにその後グーグルが買収)。

大手で言えば、2007年にマイクロソフトがSkyDriveを、2011年にアップルがiCloudを、そして2012年にはグーグルがGoogle Driveをリリースして、もうほとんど主要プレイヤーは出揃い、個人向けクラウドストレージは後はもう容量単価競争か、という感もあった。もちろん今後もコンシューマ市場で伸びてきたクラウドストレージがBYOD的にエンタープライズへ食い込むとか、クラウドのファブリックとして、ローカルOSのファイルシステムに取って代わるクラウド上のデータストレージレイヤーをAPI経由で提供する、というような話があるとは思うが、それにしてもプレイヤーは出揃ったか、という感じだった。

そんな市場に突然、「容量無制限」という真正面からの新機軸を打ち出して2011年に登場したのがBitcasaだ。つい先日、2013年8月に日本での本格的サービス展開も開始している

クラウドストレージ選びは、実はクライアントの使いやすさや同期モデルの分かりやすさという利便性の問題であって、容量単価競争というのはサービス競争の一面に過ぎないということはあると思う。しかし、「年額99ドルだけで、もう容量はいくら使ってもいいですよ」というBitcasaのインパクとは大きい。もし読者が私と同じようなユーザーなら、きっと家庭内やオフィスにファイルサーバやNASがあって、「ああ、Dropboxが2TBで月額40ドルだったらなぁ」と言ってるのではないだろうか。個人向けクラウドストレージは未解決の問題だ。Gmailでメールボックス管理の問題が解決したようには、クラウドストレージ問題は解決していない。

なぜBitcastは容量無制限などというサービスが実現できたのか?

彼らは「Convergent encryption」というアプローチによって複数ユーザー間で重複したデータを同一と見なすという方式を採用したことがカギだと説明している。ローカルでファイルのハッシュ(デジタルの指紋のようなもの)を取り、これを暗号鍵に使う。こうすることでプライバシーを一定レベルで担保しつつ、サーバ上での重複排除を実現しているということのようだ。ただ、このアプローチではユーザー個別のデータでは破綻するのではないかとか、そもそも非PCデバイスで「ファイル」という概念がどんどん希薄になってきている今、市場はあるのか? といった疑問もないわけではない。それでもやはりBitcasaが注目のスタートアップであることに変わりはない。投資しているVCとしても、Andreessen HorowitzやFirst Round Capitalといった有名どころが名を連ねていて(TechCrunch創業者らが運用するCrunchFundも投資している)、シリコンバレーでも期待が集まっている。

さて、これまでにAirbnb、Tinder、Bitcasaとスピーカーを紹介させて頂いた。今後もまだTechCrunch Tokyoのスピーカーを発表予定だが、すでにチケットは早割価格の1万円(早割適用は10月14日金曜日まで。通常価格は1万5000円)で販売開始している。ご来場を検討頂いているかたは是非お早めにチケット購入をお願いします! また、恒例のスタートアップのコンテスト「スタートアップバトル」も引き続き参加チームを応募しているので、こちらも是非お早めの登録をお願いします!


イベントレポート:WordCamp 2013 に参加しました

9 月 14 日(土) に開催された WordCamp Tokyo 2013 にて『Google に聞いてみよう』というトーク セッションに、サーチ クオリティ チームからも参加しました。



WordCamp とは、WordPress ユーザーに対する情報共有を目的としたイベントです。今回のセッションでは、あらかじめ WordCamp 公式サイトでご投稿いただいた質問に対して、直接参加者の皆様にお答えしました。

Inside AdSense Blog で詳しいレポートを掲載していますので、ぜひご覧ください。
http://adsense-ja.blogspot.com/2013/09/wordcamp-tokyo-2013.html

ザッカーバーグ、新たな使命を語る―次のターゲットはインターネットにアクセスできない50億人

ユーザーが10億人に達した後もFacebookは前進を続けている。それどこころかインターネット・ユーザーの全員がFacebookに加入しても終わりではない。「世界をよりオープンでより結び付けられた場所にする」というFacebookの使命は地域や収入を問わず文字通り「世界中の人々」を対象としている。ファウンダー、CEOのマーク・ザッカーバーグが「われわれはインターネットを拡大するというより困難な課題に取り組むためにFacebookを再編成中だ」と語った理由はその点にある。

先月、ザッカーバーグはInternet.orgを立ち上げ、自ら執筆した10ページのホワイトペーパーを掲載した。これはテレコミュニケーションとモバイルのハード、ソフトの6社(Samsung、Ericsson、MediaTek、Nokia、Opera、Qualcomm)をパートナーとするインターネット・アクセス拡大のためのイニシアチブだ。

Internet.orgの目的は、新たなデータ圧縮技術、ネットワーク・インフラ、ビジネスモデルを創出することによってデータ・アクセスのコストを劇的に下げ、誰もがスマートフォン経由でインターネットにアクセスできるようにすることだ。これは非常に重要な点だ。というのもスマートフォンを利用するコストの大部分はデータ通信料金にあり、本体の価格はほんの一部に過ぎないからだ。

Interet.orgはFacebookがもっとユーザーをかき集めるための仕掛けにすぎないという批判も出そうだ。しかし、これは本質的には利他的な事業である。インターネット・アクセスは教育を普及させ、ひいては人々の自己実現、貧困の追放を助ける。インターネットの普及は常にGDPの増大をもたらしてきたし、親しい人々が常にコミュニケーションを取り合うことを可能にする。たしかにインターネットのさらなる普及はFacebookの売上を伸ばすだろう。しかしザッカーバーグがこの事業を始めた動機は単にそれだけではない。一言でいえば「世界中の人々を結びつける」というのはFacebookの新たな使命だ。

TechCrunch Disruptカンファレンスのステージで「手法は変わってきたが使命そのものは変わらない」とザッカーバーグは語った(インタビューのビデオは下にエンベッドしてある)。

ザッカーバーグはこのインタビューで「会社には2種類ある。何をするかが本質の会社と具体的に世界を変えることを使命とする会社だ。Facebookは後者でありたい」と語った。ザッカーバーグはビル・ゲイツをもっとも尊敬する人間の一人として挙げたが、その理由はMicrosoftが「世界のあらゆる家庭とオフィスにコンピュータを」という使命を持ち、かつそれを実現させたからだ。

ただし、ザッカーバーグによれば「本当に意味のある価値というのは賛否の議論を巻き起こすような主張からしか生まれないというのが私の信念だ。正直であれ、などという誰も反対しようのないお題目は意味のある価値を生むことはない」という。

Facebookの「賛否の議論のある主張」の一つが素早い行動は完璧にまさるというものだ。Facebookの社員はプロダクトを作り、作ったら即座に試し、それを繰り返すことを求められる。プロダクトが完全なものになるまでじっと座っていることは許されない。「このモットーのおかげでこれまでとんでもないトラブルを背負い込んできた」とザッカーバーグは笑う。ときには「ブレーキをかけて不具合を直せ」という主張が正しい場合があることも認めた。しかし本質的にみれば「速く動け」の哲学がFacebookに停滞を許さず驚異的な速さで進歩させた原動力なのだという。

この哲学がFacebookに10億人のユーザーをもたらした。しかしザッカーバーグは「もちろん始めからそんな目標を持っていたわけではない。誰も朝起きて、『そうだ、人類の7人に1人をユーザーにする事業を始めてやろう』などと思うわけはない」と謙遜した。しかしマイク・アリントンが「本当に世界中の人間をユーザーにするつもりか?」と尋ねると持ち前の強気で「もちろんそうだ」と答えた。しかし現実には無理だろう。というのも特定の仕組みを嫌う人間が必ず存在するからだ。インターネットには「Facebook嫌い」はいくらでも存在する。しかしそういう人々もSMSやメールやTwitterは使っているかもしれない。Internet.orgとFacebookの使命は人々にインターネットへのアクセスとコミュニケーション手段の選択の自由を与えることだ。

「人間はお互いに密接に結びつくことを欲する存在だ」というのがザッカーバーグの信念だ。ザッカーバーグは目を輝かせて「それがわれわれがこうしてFacebookを運営する理由だ」と断言した。

[画像:Anton Balazh / Shutterstock.com]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


TC Disrupt:ザッカーバーグ、「Facebook Homeを改良中。Instagramその他ソーシャル・コンテンツをロックスクリーンに追加する」

サンフランシスコで開催中のTC DisruptカンファレンスでFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグはFacebookはFacebook HomeのロックスクリーンにInstagramやサードパーティーのソーシャル・コンテンツを追加するように改良中だと述べた。

同時にザッカーバーグはさきごろ公開されたAndroid向けFacebook Homeランチャーが「期待したほど急速には普及していない」ことを認めた。ザッカーバーグはまた「現在Facebook HomeはGoogle Playストアを通じて配布されているが、将来はFacebookから直接ダウンロードできるようになる」と述べた。

現在Google PlayストアではFacebook Homeアプリはダウンロード数が100万から500万にランクされている。最初の1ヶ月ではわずか100万ダウンロード程度だったし、 アプリをプレインストールしたHTCの専用スマートフォンを販売するなど当初は熱心だったAT&Tのようなキャリヤのパートナーもすぐに興味を失った。ヨーロッパではフランスのキャリヤ、Orangeが予定されていた専用スマートフォンを発売前に中止してしまった。

今日のインタビューでマイク・アリントンが「Homeは失敗だったと思うか?」と尋ねたのに対してザッカーバーグは「チャットヘッドのように人気が出た機能もある」と答えた。

Facebook Homeは同社が当初期待したほどの成功は収めていないが、すぐに引っ込めるつもりもなさそうだ。「私はやがてユーザがFacebook Homeを好きになると思っている」とザッカーバーグはいう。

これはFacebookがいかにモバイル体験の向上と拡張に野心的であるかを示すものだ。モバイル・トラフィックの拡大はFacebookの売上に直結するのだからそれも当然だろう。「今年の第2四半期には月間アクティブ・ユーザー総数 11億人に対して6億9900万人モバイル・ユーザーがあった」と今日のインタビューでザッカーバーグは明らかにした。このモバイル・ユーザーこそFacebookの売上の急増を支えている。8月にeMarketerが発表したレポートによれば、今年Facebookは世界のモバイル広告売上の16%を占めるだろうという。昨年に比べると10%ポイントの急増だ。

InstagramをFacebook Homeのロックスクリーンに加えるというモバイル重視の姿勢をみると、買収した他のモバイル系サービスのコンテンツもやがてHomeに連携、表示されることになりそうだ。またサードパーティーのコンテンツと連携させていけば、Homeがインターネット・コミュニケーションの新たなプラットフォームとなることを助けるだろう。

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TC Disrupt:マーク・ザッカーバーグ、株式公開について「怖がりすぎていたかも。結果的にはよい經驗だった」

今日(米国時間9/11)、サンフランシスコで開催中のTechCrunch DisruptカンファレンスにFacebookのファウンダー、CEOのマーク・ザッカーバーグが登場した。TechCrunchのファウンダー、マイク・アリントンのインタビューに答えてザッカーバーグは「できるかぎり長い間上場しないでいる、と私は以前何度も強く言ってきた。しかし今になってみると、それは取り越し苦労だったかもしれない」と語った。

ザッカーバーグは「昨年株価が下落した時には失望した社員が会社を去るのではないかと心配した。しかし彼は頭を下げてじっと嵐をやり過ごし、Facebookのプロダクト開発に集中してくれた」という。

アリントンはザッカーバーグに「株式上場に関してTwitterにアドバイスはあるか?」と尋ねた。ザッカーバーグは「順調な株式公開について尋ねるなら他の人にしたほうがいい。しかし価値ある経験だった。最初の一年、ひどい思いをしたことがFacebookをうんと強くした。必要に迫られて自分の会社についてあらゆる細部まで知るようになった。これでFacebookは新たなレベルに上ることができた。経営状態は今やずっとよくなった」と答えた。

アリントンは去年のDisruptでもザッカーバーグにインタビューしている。これはFacebookの上場後、ザッカーバーグにとって最初のインタビューだった。このとき若きCEOはFacebookのモバイル事業のビジョンを語り、モバイルからの売上がすでに40%に達していることを明らかにした。

「1年前のモバイル・アプリはひどかった。あれじゃモバイルからの売上げゼロだったのも当たり前だ」とアリントン。

ザッカーバーグは「モバイルのユーザー体験がヒドイといってめちゃくちゃいじめられた」と笑って認めた。〔この項続く〕

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TC Disrupt:Sun Microのファウンダー、Vinod Khosla、「ほとんどのベンチャーキャピタリスト取締役はスタートアップに害をしている」

Sun Microsystemsの共同ファウンダーでその後ベンチャーキャピタリストに転じKhosla Venturesを作ったVinod KhoslaがわれわれのTC Disrupカンファレンスに登場して忌憚のない意見を述べた。Khoslaによれば「大半のVC(ベンチャーキャピタリスト)にはスタートアップに適切なアドバイスをする能力がない」という。

実のところ、VCはスタートアップの害になっていることの方が多いとKhoslaはいう。

ステージ上の対談でTechCrunchのファウンダー、Michael Arringtonは「取締役としてダメなVCの例を上げてくれ」と水を向けた。

「誰が取締役としていちばんクソなVCかね?」とArringtonは尋ねた。

「いちいち例を挙げていたらえらく大勢の敵を作ってしまうだろう。95%以上のVCは取締役としてスタートアップに加える価値はゼロだ。70-80%のVCの取締役としての助言はスタートアップの価値を下げている」とKhoslaは答えた。

KhoslaによればほとんどのVCはスタートアップが難局を切り抜けるための有効な助言ができない。

「難局にあったことがないスタートアップの例など知らない。スタートアップのファウンダーはVCの言うことには礼儀正しく耳を傾け、それから自分の思いどおりに断固やることだ」とKhoslaは言う。

「私もスタートアップに助言する。しかし、これこれの点については確信がないとはっきり言う。たぶん私はこの会場にいる誰よりも多数の失敗をしてきたと思う。同じ轍を踏まないよう私の失敗を起業家が教訓にしてくれることを期待している。しかし新しく大胆な企てをするときには確実なことなど何一つないのだ」とKhoslaはアドバイスした。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook


IDFカンファレンスでGoogleがHaswell採用のChromebookについて発表―新たに東芝、ASUSが加わり、メーカーは6社となる

サンフランシスコで開催中のIntel Developer Forum(IDF)カンファレンスで、今日(米国時間9/11)、Googleはいくつか興味ある発表を行った。その一つはChromebookハードウェアに関するもので、Acer、 HPなど既存のメーカーから新モデルが登場するだけでなく、Asusと東芝がChrome OSを搭載したノートパソコンの製造に乗り出すことが明らかになった。Googleによれば、新製品はここ数ヶ月のうちに市場に出るという。

新しいChromebookはIntelの最新のHaswellプロセッサ・アーキテクチャを使って省電力化とパフォーマンスの向上を図っている。Googleは「これで一日中もつようになる」としているが、ハードウェアのスペックなど詳細に立ち入ることは避けた。それぞれの新製品の特長については、Acer Chromebookは「軽くて携帯性にすぐれる」、HPのChromebook14は「4G接続機能を備え、カラーバリエーションが豊富」、Asusは「デスクトップなみのコンピューティングが可能なノート」などということだ。

新パートナーを加えてGoogleのChromebookのメーカーは上記4社にSamsung、Lenovoを加えた業界大手の6社になった。またGoogleは独自のハイエンド機、Chromebook Pixelを作っている。ブラウザ機能をメインにした軽量のChrome OSは、Androidとともにパソコン市場の縮小傾向に悩むメーカーに有力なオプションとして受け入れられ始めている。今後さらにChromebook陣営に加わるメーカーが出てきそうだ。新製品の価格や出荷時期については後日の発表となる。

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TechCrunch版「今日のAppleイベントまとめ」

Appleのクパチーノでのイベントがやっと終わった。すでに大量の記事が書かれているが、さらに多くの記事がこれからアップロードされる。読者がいささか混乱しても責められないところだ。そこでAppleがこの数時間で発表した内容を以下に簡単にまとめてみた。TechCrunch版の「Appleイベントのまとめ」というところだ。

ハードウェア

AppleはiPhoneを2種類発表した。iPhone 5SiPhone 5Cだ。名前からも察することができるが、5SはiPhone 5の後継となるハイエンド機で、64ビットの強力なA7CPUに加えて、モーション処理用のM7コ・プロセッサを装備している。Touch ID指紋センサーがホームボタンに内蔵された。5Sの筐体はiPhone 5とほとんど同じ寸法だが、カラーバリエーションが増えて印象が変わった。白(いや銀らしい)、黒に加えて長らく噂に上っていた金が加わった。

カメラも大きく改良された。5Sのカメラはスペックとしては依然8メガピクセルだが撮像素子面積は拡大され、画質は向上した。720pのHD画質で120コマ/秒のスローモーションが撮れる。True ToneデュアルLEDフラッシュで写真が青みがかったり白飛びしたりするのを防ぐ。バーストモードでは毎秒10枚の静止画が撮影できる。

これらはすべて重要かつ歓迎すべきアップグレードだが、今回新たに搭載されたTouch ID指紋認証がもたらす影響が長期的には非常に大きいものになるかもしれない。

あと、面白いことに、今回の5Sの投入で製品ラインから消えたのは4Sではなく1年前に発表されたiPhone 5だった。これまではいちばん古いモデルが製品ラインから落とされていたのだが、今回AppleはiPhone 5と5Sの間で販売が分散することを嫌ったのだろう。キャリヤ契約ありの場合、16GBiPhone 5Sが199ドル、32GBが299ドル、64GBが399ドルとなる。発売開始は9月20日だ。

ここ数ヶ月無数の噂やリークの対象となってきた5CはApple初のiPhone廉価版モデルだ。予想通り5Cはカラフルな出で立ちで登場した。Appleはプラスティック・コートされたスティールフレームで筐体を強化し、アンテナとしても使っている。5Cの外観はこれまでのiPhoneと大いに違うが内部は4インチのRetinaディスプレイ、A6プロセッサなどiPhone5ほとんど同一だ。

5Cにもキャリヤ値引きはあるが、単体購入の場合、16GBの5Cは549ドル、32GBが649となる。たしかに5Sやこれまでのモデルに比べれば安いが、この価格ではこれまで言われていたように5CによってAppleが途上国の市場で大きくシェアを伸ばせるかどうかは疑問だ。

われわれのDarrell Etherington記者はクパチーノの会場で新モデルを短時間手に取ってみることができた。両モデルともに好感を持ったようだが、特に5Cに将来性を見出してる

9月18日にiOS 7公開

AppleはiPhoneの新モデルだけでなく、新しい強力なソフトウェアも発表した。iOS 7は9月18日から一般にダウンロードできるようになる。ただしすべてのiOSデバイスがアップグレードの対象となるわけではない。iOS 7はiPhone 4以降、iPad 2以降、iPad mini、第5世代iPod touchで作動する。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


iPhone 5S、3色で登場 ― CPU、カメラ、指紋認証など新技術も盛りだくさん

いよいよ次世代iPhoneが発表となった。

2色のiPhoneがデルとか、指紋認証機能が搭載されるというようなが流れていた。またおそらくはプロセッサおよびカメラのアップデートも行われるだろうと見られていた。

噂の真偽の程はどうだっただろうか。

いろいろとアナウンスがあったのだが、取り敢えずiPhone 5Sに関するところをみておこう。

カラーバリエーション

iPhone 5Sには噂通り「ゴールド」が加わった。また2色ではなく3色となっていて、あとのふたつは「スペースグレイ」と「シルバー」だ。

「ゴールド」についてはAppleらしくないとして反対する声も多かった。しかしMGの記事にもあったように、「ゴールド」は実際に登場することとなった。

「派手」な感じではなく、高級感のある「ゴールド」となっていて、まずAppleらしく仕上がっているとみて良いのだろう。また、じつのところiPhone 5のようにスレートにするよりも、ゴールドにする方が技術的に易しいというメリットもあるようだ。さらに、iPhoneのケースを見ると、どうやらゴールドの売れ行きが非常に良いようなのだ。つまりはiPhoneの「ゴールド化」を利用者が望んでいて、Appleはそれを提供しただけと見ることもできるわけだ。

デザイン

外見はiPhone 5からさほど大きく変わっているわけではない。バックパネルは2つの色にわけられていて、これはカラーバリエーションが生まれても同様となっている。スリムさも以前のものと変わらない。但し、ホームボタンは変わった。ボタンの中の四角はなくなり、ボタンの周りをリングが囲むデザインとなった(後述)。

新プロセッサ

外見的に大きな変更はないと書いたが、内部は全く異なったデバイスに仕上がっている。最大の変更点はA7プロセッサの採用だ。A7はAppleのデザインしたARM CPUだ。iOS 7も64ビットに最適化されており、A7はこれを最大限に活かす64ビット対応プロセッサとなっている。ダイサイズは102mm^2で、10億以上のトランジスタを集積するものとなっている。

簡単にいえばA6とほぼおなじサイズで、倍のトランジスタを搭載している計算になる。64ビットアプリケーションに加えて、32bitアプリケーションも動作するようになっている。

Appleによると、このプロセッサはA6と比較して2倍位上の性能を持つものなのだそうだ。初代iPhoneと比較すればCPUパフォーマンスは40倍となり、グラフィック性能も56倍になっているのだとのこと。

またM7というモーション・コプロセッサも搭載している。これはA7と連携して働くもので、ファイロスコープ、加速度センサ、およびコンパスからの情報を処理するようになっている。フィットネス系アプリケーションなどでも、このコプロセッサ搭載の恩恵を受けることになるのだとPhil Schillerは言っている。どうやらNikeが、5Sのアーキテクチャをフルに活用するアプリケーションを開発中のようだ。

バッテリーサイズについての言及はなかったが、A7はバッテリーを効率的に使えるようになっているとのこと。3G回戦で利用する場合、連続通話時間は10時間で、LTE環境でのブラウジングでも10時間利用できるそうだ。待ち受け時間は250時間で、オーディオ再生は40時間行うことができるとなっている。

カメラ

カメラもまたかなりのアップデートがなされた。iPhone 5との比較で、ピクセル面積を15%拡大している。。また開口部f/2.2で5枚構成のレンズを搭載しているとのこと。オートフォーカスおよび自動シャッター速度/露出補正機能を搭載している。

またTrue Toneという新世代デュアルLEDフラッシュも搭載している。これにより、従来のフラッシュ撮影時のような白飛びや、青みを配することができるようになっている。LEDの一方はノーマルなホワイトのもので、もう一方がアンバーとなっている。iPhoneは、この2つのLEDを1000通りの方法の中で最適な形で組み合わせ、部屋の明るさや被写体の明度に最適な形で写真を撮影する。

さらに手ぶれ補正はもちろん、秒間10枚を撮影するバーストモードもサポートしている。シャッターを押している間、秒間10枚の写真を撮影し続け、その中から最適な画像ないし一連の画像を選択して提示してくるようになっている。

さらに加えて、スローモーションオプションというものもサポートされた。これは720pで毎秒120フレームのビデオを撮影するものだ。撮影を終えたあとにスローモーションにする部分を選択する。選択外の部分はノーマル速度で再生される。

指紋認証センサー

これも噂通り、新しいiPhoneにはTouch IDと名付けられた指紋認証センサーが搭載されている。これによりさらなるセキュリティ性能が実現されるわけで、iOS 6のPassbookを一歩進めるユビキタス・モバイルペイメントシステムも実装できるようになる。

Appleによると、iPhone利用者の半数がパスコードの設定を行なっていないのだそうだ。Appleがホームボタンに指紋認証センサーを登載したのは、そうした状況に対処するためでもある。

センサーの厚みは170ミクロンで、解像度は500ppi。指がどの角度に傾いていても認識できるようになっている。尚、ホームボタンの周りにはステンレス製のセンサーがあって、指が近づいたことを認識するようになっている。つまり、もはやホームボタンは指を「置く」ための場所になったわけで、もう「押す」必要もなくなったわけだ。

動作の内容を説明すれば、このTouchIDスキャナは、高解像度で利用者の指を捉えて分析するわけだ。スキャナに読み取られた指の画像がどこに保存されるのかと心配になる人もいるかもしれない。もっともな心配だが、この画像がiCloudやAppleのサーバに保存されること決してないようになっている。

価格

以前のiPhoneと価格は変わらない設定になっている。2年契約の16GBモデルで、200ドルからということになっている。

  • 16GB: $199
  • 32GB: $299
  • 64GB: $399
  • iPhone 4S: free

現在のところまだプレオーダーは始まっていない。ただ店頭での発売は9月20日を予定している。

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(翻訳:Maeda, H)


TC Disruptのステージに本物のタココプターが登場―メキシカンファーストフードの空中配達に成功

Skycatchのミニチュア・ヘリが美味しいタコスを空から届けてくれることになるのならロボットが世界を征服するというのも悪いことばかりではなさそうだ。去年評判になったTacoCopterはもちろんジョークだったが、このTacocopterは本物だ。

ロボディクスとセンサー・テクノロジーに関するパネルディスカッション中の息抜きにわれわれのAnthony Ha記者がこの愉快なデモを紹介した。

このロボットはクアドコプターの下に自動的に開く箱を取り付けたもので、Skycatchの社員が操縦し、7mの上空からのタコスの投下に成功した。ファウンダーのChristian Sanzはレーザーポインターの光の跡を追って飛んだり、完全自律飛行ができたりするロボットコプターのプロトタイプを開発している

空中配達ロボットの実用化が待たれる!

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


TechCrunch Disruptカンファレンス開幕―ライブ中継中

さあ、いよいよだ!.

サンフランシスコ・デザインセンターの広大な会場は投資家、起業家、ジャーナリスト、テクノロジー・ファンで埋め尽くされている。TechCrunch Disrupt SF 2013が公式に開幕した。

1日目、月曜((米国時間))のスケジュールはスター揃いだ。午前中にはSnapchatのファウンダーEvan Spiegelを私がインタビューする。著名ベンチャー・・キャピタリストのロン、コンウェイ、サンフランシスコ市長のデビッド・リーが話す。

午後にはLinkedInのジェフ・ワイナー、TwitterのCEO、ディック・カストロが登場する。

スタートアップ・バトルフィールドでは30チームが全力で6分ずつのプレゼンを行う。審査員はYahooのCEO、マリッサ・マイヤーを始めとするテクノロジー界のトップスターだ。

われわれはすべてをライブ中継するのでぜひお見逃しなく。

Monday, September 9th

9:00am — 9:10am
Opening Remarks by TechCrunch

9:10am – 9:35am
Fireside chat with Ron Conway, David Lee and Brian Pokorny (SV Angel)

9:35am – 9:55am
Founders Stories with Logan Green and John Zimmer (Lyft)

9:55am – 10:25am
The Future of Higher Education: Lt. Governor Gavin Newsom (State of California) and Sebastian Thrun (Udacity)

10:25am – 10:45am
Keynote: Sir Michael Moritz (Sequoia Capital)

10:45am – 11:05am
BREAK

11:05am – 11:15am
Special Product Announcement

11:15am – 11:35am
In Conversation with Evan Spiegel (Snapchat)

11:35am – 12:00pm
These Aren’t The Droids You’re Looking For: Rob Coneybeer (Shasta Ventures), Matt Rogers (Nest), Christian Sanz (Skycatch), Boris Sofman (Anki)

12:00pm – 12:20pm
Fireside Chat with Jeff Weiner (LinkedIn)

12:20pm – 12:30pm
How To Lead: Dick Costolo (Twitter)

12:30pm – 1:50pm
LUNCH

1:50pm – 2:00pm
Special Product Announcement

2:00pm – 2:25pm
Fireside Chat with Drew Houston (Dropbox)

Startup Battlefield with Jason Kincaid

2:25pm – 2:30pm
How the Startup Battlefield Works

2:30pm – 3:30pm
Session One – Disrupting Efficiency

Judges: Mike Abbott (Kleiner Perkins Caufield & Byers), Jess Lee (Polyvore), Ali Partovi (angel investor), Gentry Underwood (Mailbox)

3:30pm – 3:45pm
BREAK

3:45pm – 4:45pm
Session Two – Disrupting Experience

Judges: Rich Barton (Zillow, Barton Ventures), Tracy Chou (Pinterest), Ellen Levy (Silicon Valley Connect), Hunter Walk (Homebrew Ventures)

4:45pm – 5:00pm
BREAK

5:00pm – 6:00pm
Session Three – Disrupting Transparency

Judges: Patrick Gallagher (CrunchFund), Julia Hartz (Eventbrite), Rick Klau (Google Ventures), Matthew Prince (CloudFlare)

9:00pm – Midnight
After Party hosted by New Relic at Mighty

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ドコモのイノベーションビレッジが初のデモデイを26日に開催、第2期生も募集開始

NTTドコモが今年2月に発表した新しいベンチャー支援の取り組みであるインキュベーション事業、ドコモ・イノベーションビレッジのプログラムに採択された第1期生のデモデイが今月26日に開催される。

ドコモ・イノベーションビレッジのプログラムは他のインキュベータと同様に社内・社外のメンターによるメンタリングや、オフィスの無償提供、サーバーやデバイスといった開発環境の提供が含まれている。社外メンターにはgumi代表取締役社長の国光宏尚氏、リブレンス取締役の桂大介氏らが参加している。500 Startupsと提携しており、George Kellerman氏が今期はメンタリングに来たようだ。

この他、このプログラムが特徴的な点はドコモの一部API(音声認識、アプリ検索、翻訳など)が利用できることや、開発助成金としてコンバーチブルノートで200万円の資金提供を受けられることがあげられる。

このようなプログラムを5カ月間実施した後、デモデイでプロダクトのプレゼンテーションを行うことになる。今期の採択チームはすでにホームページ上に公開されており、写真共有サービスや食品ECサービスなど6社が選ばれている。

本日からはこのプログラムの第2期生の募集も開始している。募集概要の詳細はこちらから確認できる。第2期では新たに「パートナーブースト枠」が設けられており、NTT西日本、NTTぷらら、NTTデータの3社が指定したテーマと合致したサービスを採択し、ドコモからの支援に加えてパートナー企業からの支援も受けられるそうだ。

テーマは
・スマートテレビを中心とした新しい視聴スタイルや生活スタイルを実現するサービス
・銀行・証券・保険をはじめとした金融サービスを担うソリューションおよび行政、ヘルスケア、農業、観光分野におけるソリューション
となっている。

第2期の応募はこちら、第1期のデモデイの参加はこちらから。なお、デモデイにはSkype、ベンチャーキャピタルAtomico創業者のニクラス・ゼンストローム氏が来日し登壇する予定だそうだ。