Indiegogoプロジェクトのウェアラブル・ライフログカメラ、ParaShootが169ドルで予約開始

ウェララブルカメラのParaShootはKickstarterでは十分な支援を集めることに失敗したが、Indiegogoでは15万ドル以上の出資を集めることに成功した。近くいよいよ量産モデルが出荷の運びとなるが、当初のプロトタイプから大きく改良されているので支援者は目を疑うかもしれない。ブレ防止機能が組み込まれた筐体は長方形になり、ユニークなデザインのカスタム・スキンも用意されている。

その他にもParaShootの改良点は多い。ビデオ録画はプロトタイプの720pからフルHDの1080pになり、バッテリー容量も700mAhから825mAhに拡大された。また重量も1オンス(28g)とプロトタイプの2オンス程度から半分近くに軽量化された。

カスタマイズのためのスキンのデザインは相当に派手で、常時オンで利用するウェアラブル・カメラを目立たせないようとするよりむしろその反対にユーザーの自己主張を助ける。

プロトタイプから変わっていないのはライフログ・カメラとしての機能だ。ParaShootはユーザーが指定した一定の間隔で自動的に静止画ないし動画を撮影し、常に過去5分間分が記録されているので、ワンタッチでその間に撮影した画像を保存することができる。ループ録画方式なので、放っておけば5分より前の画像は上書きされて消えていく。ParaShootはAndroidまたはiOSデバイスの専用アプリとWiFiで接続し、ライブで画像を見たり、保存された画像を再生したりできる。

ParaShoot HD Luckと呼ばれるこの新モデルは現在、169ドルでParaShootのサイトで予約受け付け中だ。出荷の第一陣はIndiegogoで500ドル以上出資したプレミア支援者向けで、その後、今月中に予約者に順次出荷されるという。派手なスキンは一般的な消費者すべてに好まれるとは思えないが、最近のライフログ・ハードウェアが総じて地味なデザインであるのに対してたしかに一つに行き方ではあるだろう。

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指輪型ウェアラブルデバイス「Ring」がKickstarterでキャンペーン開始、2014年7月出荷予定

2013年11月に開催したTechCrunch Tokyo 2013のスタートアップバトルで優勝した指輪型ウェアラブルデバイスの「Ring」を開発するスタートアップ企業のログバーが今日、Kickstarterでキャンペーンを開始した。キャンペーンは35日間で目標額は25万ドル。キャンペーン開始直後の現在、242人の支援者がいて3万7850ドルが集まっている(この記事を書き始めてから書き終わるまでの30分で4000ドル増えた。日本時間2月28日午前7時現在)。2014年4月に量産を開始して、7月に米国、日本、ヨーロッパ、中国への出荷を開始するという。6世代のプロトタイプを経てのデバイス提供開始ということになる。

Ringは6つのサイズでの提供を予定している指輪型のデバイスで、人差し指につけて空中に絵文字やアルファベット、数字などを描くことでジェスチャーを認識してくれる。開発者は低レベルの座標情報を取ってどうこうするというよりも、定義済み、または自分で定義したジェスチャーをRingのAPI経由で利用して、現実世界のデバイスやサービスとつなぐことになる。独自ジェスチャーの定義はスマホアプリ上でできるようだ。RingはBluetooth LEを搭載していて、スマートデバイスと接続もできるが、Ring Hubと呼ぶ中継器を使って赤外線による家電操作が可能だ。Ringのアクティベートには今のところiOS7以上かAndroid 4.4以上を搭載するデバイスが必要で、Windows Phone対応やRing Hub提供は今後の予定となっている。

デバイス的にはモーションセンサーとタッチセンサーを備える。ジェスチャー開始前に明示的にタッチによってジェスチャー開始をRingにユーザーが伝えることによって、小型デバイスながら1度の充電で1000ジェスチャーを認識するだけのバッテリ持続時間を実現したという(より正確な数字はキャンペーン終了前にアナウンスするという)。

ジェスチャーによって、家電や電子機器の操作ができるほか、文字入力や支払いなども可能になるという未来っぽいデバイスだ。小さなLEDとバイブレーターを搭載していて、ノーティフィケーションやアラートをユーザーに伝えるフィードバック機構もある。ジェスチャーによる入力という点でRingとの共通点もありそうなLeap Motionは、こうしたフィードバックが画面だけで、実はそのことが「未来を垣間見れるデバイス。ただし、イライラ棒みたいなもんだけどね」というビミョーなLeap Motionの感想につながっていたように思う。少し複雑なことをやろうと思うとLeap Motionの操作は難しくなり、少なくとも私にとっては学習性無気力感を引き起こすデバイスだった。Ringのタンジブルなフィードバックが、使用感にどう影響するのかは興味をそそられる。

実は去年のTechCrunch Tokyoのスタートアップバトルでは、Ringのログバーを優勝とすることについて審査員の間で意見が割れた。応用の幅が広そうで独自性が高いという意味では、「目線が高い」野心的なプロダクトだけれども、端的に言って「風呂敷を広げただけちゃうの?」という意見もあった。美麗な動画で可能性を語り、ごくシンプルな電灯のオン・オフのデモを1つやったのはいいけれど、結局使い物になるプロダクトを本当に実現できるのかどうか疑わしいのではないか、という懐疑的な意見があったのだ。ハードウェア系のスタートアップの人たちに意見を求めてみても、入手可能なバッテリや通信モジュールのサイズや性能から言って「指輪サイズ」は、かなり無理があるのではないか、という話もあった。

この辺のことをログバー創業者の吉田卓郎氏にステージ裏で聞いたところ、むしろ何故デバイスの実現性に疑問を持たれるのか分からないという回答だった。ハードウェア的な意味では、特にサイズを妥協すれば作ること自体は難しくなく、むしろ本当に難しいのはサイズを小さく保ったままバッテリ持続時間を確保することと、ジェスチャーの認識精度を上げる作り込みだと語っていた。ジェスチャー認識のために常時スタンバっていると、とても常用できるバッテリ持続時間にならない。あるいはセンサーから生の座標データを開発者に伝えところで普段幾何学系のアルゴリズムなんて扱わない現代の一般的なソフトウェア開発者にとっては使いづらい。ジェスチャーの定義と認識精度の向上、それをどういうAPIで見せていくかというのがチャレンジだ、という話だっ。Kickstarterでデビューして真っ先に世の中に登場したスマートウォッチのPebbleの登場時なんかもそうだけど、2014年のRingは可能性を広げてファンとなる開発者エコシステムの醸成に腐心するべき時期なのかもしれないね。Leap MotionやPebble同様にアプリストアも用意するようだし、家電や組み込み機器メーカーまで巻き込んで作り込みができれば面白そうだよね。


Motorola、新型スマートウォッチを開発中である旨を発表

MotorolaがMobile World Congressにて、あまり注目されない中でプレスカンファレンスを開催した。記者たちも大きな情報を期待していたわけではなかったが、SVPであるRick Osterlohの発表はなかなかの驚きを持って迎えられた。Motorolaはスマートウォッチの開発を継続しており、間もなく新しいデバイスを発表できる見込みだというのだ。

もちろんMotorolaは当初よりスマートウォッチに興味を示してきた企業ではある。順調な活動を繰り広げていた2011年、MotoactivというGPS機能およびフィットネス管理機能を備えた腕時計型デバイスをリリースしている。無骨なデザインで、iPad nanoをリストバンドに取り付けたような感じだった。それでもフィットネス用デバイスに興味を持つ人々に向けて、単なるフィットネスを超えたスマートなデバイスを提供したのだった。どれくらい「スマート」だったかといえば、このデバイスでAngry Birdsをプレイすることもできた。しかし2013年に製造中止となっていた。

プレスカンファレンスの内容からだけでは、Motorolaの新スマートウォッチが2014年内にリリースされるのか(2014年がターゲットであるという話にはなっている)どうか、正確なところはわからない。Motorola MobilityのLenovoへの売却が完全に完了してから、Lenovoブランドで世に出すことになるのかどうかも不明だ。いずれにせよウェアラブルデバイスのシェア争いを見ていく中で、重要なポジションを占めることにはなりそうだ。

ウェアラブルはテックプロダクトの主戦場となりそうな気配で、Pebble Steel、Samsung Gear、なども続々と「スマートデバイス」を投入してきており、さらにフィットネス専用デバイスを進化させつつあるFitbitなども存在感を示しているところだ。

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(翻訳:Maeda, H


Samsung、Tizen OSを搭載したスマートウォッチのGalaxy Gear 2を発表。4月より発売開始予定

既にご存知のこととは思うが、SamsungがスマートウォッチのGalaxy Gear 2を発表した。Tizen OSを搭載し、バッテリーは最大で3日間もつのだそうだ。各種アプリケーションが登場してくる予定なのだとのこと。Galaxy Gear 2とGear 2 Neoの2モデルが用意され、後者にはカメラが搭載されない。出荷は4月を予定しているそうだ。

Tizen OSとは比較的新しいモバイルOSで、SamsungはNX300mカメラで最初に使っている。このOSを利用することで「より豊かなアプリケーションエコシステムを構築できる」とSamsungは主張している。スマートウォッチのデバイス面を言うと、1.63インチのタッチスクリーンを備え、プロセッサは1GHzで動作する。内部記憶域は4GBとなっているようだ。ちなみにこのデバイス、他のSamsungスマートフォンと連携して動作するようになっているとのこと。iOSユーザーにとっては選択肢となり得ないということなのかもしれない。

Tizenの話に戻すと、これはSamsungも主導するオープンソースでマルチデバイスをサポートするものだ。車載エンタテインメントユニット、スマートテレビなど、日常モバイルデバイス上での普及も狙っている。ウェブAPIも用意して、開発の容易性を担保しようともしている。マルチデバイスでの動作戦略の一環として、スマートウォッチにての採用となったわけだ。

4月に出荷予定ということだけが発表され、価格についてはまだ発表されていない。Engadgetにもう少し詳しい記事も出ているようだ。

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(翻訳:Maeda, H


GoogleがGlass利用のマナーのガイドラインを発表―「グラス迷惑人間(Glasshole)になるな」

Google自身がGoogle Glassの利用マナーのガイドラインを発表した。

たとえば、部屋の隅に黙って突っ立って人々を録画するような使い方をしてはいけないのだという。そういうことをする人間はglassholeだそうだ〔glass+asshokle〕。

現在Googleが直面している最大の課題はGlassのプラットフォームの構築ではなく、社会にGlassユーザーを受け入れさせることだ。Glassの将来は一般公衆のこのテクノロジーに対する態度にかかっている。Bluetoothのヘッドセットのように「オタクっぽい」とか、さらに悪いことにNSAのプライバシー・スキャンダルに関連づけられたいるするとGlassの普及は暗礁に乗り上げる。

つまりExplorerプログラムでGoogleGlassを購入したユーザーの振る舞いはGoogleにとって非常に重要な意味合いを持つ。

Glassの登場はテクノロジー界にセンセーションをもたらしたが、Googleは一般消費者向けの広告は出してこなかった。つまり市民がGlassのことを知るチャンスは、ほとんどの場合、Glassのユーザーに出会う場合に限られるわけだ。Explorerユーザーは良きにつけ悪しきにつけGlassの代表者とならざるを得ない。

Glass利用のマナーのガイドラインの最後の項目にはこうある。

胡散くさかったり無礼であったりしてはならない(Glassholeになってはいけない): 他者に敬意を払おう。誰かがGlassについて質問したら、Glassが何を記録するのかデモするなどして丁寧に説明してあげよう。小さな努力が結局大きな影響を与える。携帯電話のカメラで撮影が禁止されている場合、当然それはGlassにも当てはまる。携帯電話の電源を切らねばならない場所ではGlassも外さねばならない。こうしたルールを破ったり無礼な態度を取ったりすることは相手にも迷惑なら他のExplorerユーザーにも害を与える。

〔日本版〕Googleのガイドラインには、 ・Glassを長時間連続して使用しない。『戦争と平和』を読んだりして宙を見つめていると周囲の人々に違和感を与える。
 ・撮影には周囲の許可を求めよう
 ・スクリーンロック機能を利用しよう
などの注意がリストされている。下はTechCrunchのDrew Olanof記者によるデモ:

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スマートフォンをプロジェクターとしても使える素子の研究開発でLemoptixがSwisscom Venturesから資金を獲得

スイスのLemoptixは、携帯電話や自動車のヘッドアップディスプレイや低電力のウェアラブルデバイスにプロジェクターを埋め込める技術を開発している。同社はこのほど、スイスの通信企業SwisscomのVC部門Swisscom Venturesや既存の投資家たちから、新たな資金を調達した(金額は公表されていない)。

2008年に名門大学Swiss Federal Institute of Technology(スイス連邦工科大学)からスピンオフしたLemoptixは、MEMS~MOEMS技術を利用した素子により、携帯電話やHUDやそのほかのウェアラブルをプロジェクターとしても使えるようにし、それらのデバイス本体が持つディスプレイの限界…小さいこと…を克服する。同社はその技術をパートナーや顧客企業にライセンスし、初期の製品開発段階とプロトタイプ制作を支援し、それらの製品の本格生産までの道のりを助ける。

最近はウェアラブルが過剰にもてはやされまたGoogle Glassが話題になっているが、Lemoptixはすでに数社のパートナーと協働して、ウェアラブルのディスプレイをスマートグラスタイプのアプリケーションで駆動する研究開発を行っている。

LemoptixのCEO Marco Boellaは次のように語る: “Google Glassとそれを取り巻くメディア人気は、大きな市場効果をもたらした。おかげで今では、多くの消費者電子製品のメーカーが、バスに乗り遅れまいと研究開発に必死に取り組んでいる。私の知るかぎり、無関心を装っている企業はほとんどないね”。

彼によると、Google Glassのような製品は単独の消費者製品というよりも、スポーツ、医療、視覚障害者対策、設備や機械類のセキュリティとメンテナンス、バイク用のヘッドマウントディスプレイなど、いろんな応用分野に浸透していく。そのようにユースケースが多様化していくことが、同時に、製品やアプリケーションの多様化を惹起して市場がより健全になる。

ただし彼は、スマートウォッチに対しては懐疑的だ。“ウェアラブルディスプレイはスマートフォンの真の拡張や出力先になりえるが、スマートウォッチにはそれは無理だろうね”、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ウェアラブルに新しい波―The Dashはヘルス・センサーを組み込んだBluetoothヘッドフォン

ウェアラブル・テクノロジーもついに実用的な応用が始まったようだ。新しいKickstarterプロジェクトのThe Dashはこのトレンドの優れた例だろう。

これはBluetooth接続の耳道内装着タイプのヘッドフォンでありながらヘルス・センサー、パッシブ・ノイズキャンセル、マイクを内蔵している。パッシブ・ノイズキャンセル機能はオン、オフできるため、必要なときは外界の音もよく聞き取ることができる。マイクは骨伝導タイプで運動中などノイズの多い環境にも強い。誰もがヘッドフォンを(少なくともある時間は)使うのだから、持ち歩く必要のあるデバイスの数を減らすのにも貢献する。

The Dashは完全にワイヤレスなのでコードにわずらわされることがない。独立した2個のイアホンはBluetoothでスマートフォンに接続して使うことできるが、4GBのストレージを内蔵しているので音楽をアップロードして単体で使うこともできる。それだけでもアスリートには魅力的だが、The Dashには心拍、酸素負荷、エネルギー消費を計測するモニタを内蔵している。

再生、停止と音量調節は接続したスマートフォンからできる他、イアフォンの表面のタッチセンサーによってコントロール可能だ。

Dashの開発元のBragiはドイツのミュンヘンに本拠を置くスタートアップだ。BragiはAPIを公開し、救急隊員などの緊急対応や外国語での会話の補助、一般的な補聴器などのアプリを募って幅広い応用を狙っている。

現在The DashはKickstarterで26万ドルの目標に対して25万ドル以上を集めている。今後支援者がデバイスを入手しようとすれば199ドルからとなる。プロモーションのとおりに機能するなら、The Dashは多くのデバイスとセンサーをひとつのパッケージにまとめた便利さから大いに支持されるだろう。

出荷予定日は2014年10月となっており、実際に機能するかどうか知るためにはだいぶ待たなければならない。

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AppleはiWatchのために誘導充電とディスプレイのソーラーパネル化をテスト中

Appleの来(きた)るべきスマートウォッチの開発には、誘導充電と太陽光発電電池の探求が含まれている、とThe New York Timesが報じている。同紙は電池技術全般に関する長編の概要記事の中で、Appleがスマートウォッチの無線誘導充電と、ディスプレイにソーラーパネルを組み込んで太陽光や環境光から電力を取り出す方法を試験している、と明かしている。

どちらも、腕に装着するAppleのウェアラブルのために現在テスト段階にある技術、とされている。ということは、Apple iWatchが来年発売されるとするなら、それには間に合わないことを意味しているのかもしれない。たとえば、とりわけ太陽光充電は、NYTのその記事によれば、一般的に実用化は数年後、とされている。

でもそれは、現在のウェアラブルの最大の難点を克服する技術だから、Appleが腕につけるタイプのスマートデバイスの開発でとくに力を入れている、という話は単なる仮定としても大いにありえる説だ。先日9to5Macには、iWatchは健康とフィットネスに注力、という記事が載り本誌も紹介した。そのためにAppleは今、iOS 8に最初からインストールされているアプリとして”Healthbook”を開発しているらしい。また、その後の詳報はないものの、Appleはユーザの体の動きによる充電を検討中、という噂もあった。なにしろ、雰囲気としては、今Appleは新しい充電技術を、あれやこれやとトライしているらしいのだ。

電池寿命はいわば、製品としてのウェアラブルの急所だ。充電が面倒で、しかも、充電を忘れてアプリが動かなくても人生の重大事ではない、と分かれば、装着しない人や、最初から買わない人が増えるだろう。デバイスの充電という面倒な手間が、また一つ増えることを、多くの人が歓迎しない。充電がどうしても必要なら、その間隔をできるだけ長くするのが、開発の重要要件の一つになる。この点に、今Appleは苦労しているようだ。

Appleは、一般消費者や評論家などが、事前に“こんなものが必要だ・欲しい”とは思いもしなかったものを、売ることに何度も成功してきた。iPadは、その最近の成功例の一つだ。スマートウォッチも、そんな彼らの成功作の一つになるのかもしれない。今そのために、新しいより効果的な充電方法をいろいろテストしているという報道が確かなら、Appleのイノベーションのねらいどころは、またまたドンピシャリ正しい、と言わざるをえない。

iWatch画像制作: Todd Hamilton.

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Google、スマート・コンタクトレンズを発表

期待した方は申し訳ない。これはGoogle Glassのコンタクトレンズ版というわけではない。しかしそこに向けた第一歩のプロダクトだと考えることができるだろう。GoogleのGoogle X Labがブログ上でスマート・コンタクトレンズについての記事を掲載したのだ。糖尿病患者がこのコンタクトレンズを装着すると、血糖値を測定してくれる。

現在はプロトタイプの実験中なのだそうだ。コンタクトレンズの中に小さなワイヤレスチップとグルコースセンサーを内蔵してている。レンズは2層からなっており、その間にチップを挟み込んだ形式になっている。

先のブログ記事の中でGoogleは、体液から血糖値を測定する方法について、多くの科学者が研究を続けてきたのだと記している。そうした研究の結果、涙が有効であるとの結論にたどり着いたのだそうだ。しかし俳優でもない人が自在に涙を流すのは難しい。そのため、涙を利用する方式は一気に実現には至らず、検討課題となっていたらしい。

そうした流れの中でコンタクトレンズ型の測定装置が生まれてきたわけだが、このセンサーは1秒毎に血糖値を測定するようになっている。そして一定の値を超えると警告を送ってくる。センサーは非常に小さく、ちょっとした光の反射程度にしか見えないほどである様子。

現在、このプロトタイプをプロダクトとして世に出すべくFDAに承認申請を行っているところだとのこと。また技術的な詰めもあわせて行っているところだ。「スマート・コンタクトレンズを使って、装着者および医者に測定内容を報告するためのアプリケーションを開発しているところです」とGoogleは述べている。

[image via recode]

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ウェアラブルの新展開?! 赤ちゃんの健康管理のためのOwlet(スマート靴下)

誰かの健康状態を気にする人といえば、赤ん坊の心配をする母親がその筆頭に立つに違いない。手首装着型のフィットネス用デバイスが一般化してきた昨今、これを改造した乳幼児用のヘルスケアデバイスが出てくるのは当然のことだったのかもしれない。

今回紹介するのはOwletで、CES会場で私たちが開催しているHardware Battlefieldでのファイナリストとなったものだ。

Owletは赤ちゃんの足首につけて利用する。データはアプリケーションに送られるようになっていて、いつでも大切なベイビーの健康状態をチェックすることができる。

取得するデータは心拍、酸素レベル、皮膚温度で、また寝返りを行った際に通知する機能もある。

測定には病院(含・小児科医)で長年にわたって使われているパルスオキシメーターも利用して行っている。赤色光と赤外光を発することで、非侵襲的に心拍や酸素レベルを測定することができる。

このOwlet(開発者は「スマートソックス」と呼んでいるそうだ)はデータをBluetooth 4.0経由でスマートフォンに送る。スマートフォンを持っていない場合、USB経由でパソコンと繋いでデータを見ることもできる。あるいはスマートソックス自体をWi-Fiに接続し、ネットワークデバイスからデータを確認することもできる。

低刺激性の素材で作られていて、もちろんワイヤレスだ。また電子パーツはすべて絶縁シリコンケースに収められている。感電の心配などはしないでも良いわけだ。

Owletのバッテリーは、丸2日間はもつようになっている。バッテリー容量が少なくなってくれば通知を行うようにもなっている。

開発者によれば、Owletは赤ん坊の健康ができるという以外に、間接的なメリットがあるのだとのこと。すなわち常に赤ん坊のことを気にかけていなければならない母親に、安心感と(多少の)休息を提供することができるのだ。

Owletは現在クラウドファンディングで資金調達を行っているところだ。Owletの価格は250ドルに設定されている。興味をもった方はこちらから予約することができる。

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CESに初めて本誌が花を添える…そのHardware Battlefieldのファイナリスト4社が決まった

本誌がCESの会場でHardware Battlefieldをやるのは今年が初めてだが、2日間で14のプレゼンとデモが行われ、そしてファイナリスト4選手が決まった: それらは、Atlas WearablesBlazeCubeSensors、そしてOwlet Baby Careだ。

優勝者は明日の午後決まり、5万ドルの賞金と上にロボットが乗ってるトロフィーが贈られる。

上で14のデモと言ったが、それらの国籍はなんと11か国だ。医療器具があり、体調チェック器があり、無人機があり自転車のライトがある。いずれも、彼らの初めての立ち上げがこのコンペのステージにおいてだ。そして審査員も、一流ぞろいだった。

明日は午後3時(PDT)から4社のファイナリストが再びプレゼンを行うが、審査員は4人増えてYves BeharとBre PetisとJen McCabeとMatt Turckが加わる。優勝者は新品ピカピカのHardware Battlefield優勝カップを持って帰れる。

4社ともすばらしいが、でも出場者の全員がすでに、それぞれの該当分野の現役であり、クラウドファンディングに成功したところも多い。立派なチームばかりが出場したことを、本誌は誇りに思いたい。


ファイナリストは次のとおり:

Atlas [CrunchBase] – Atlasは、ユーザのアクティビティをとらえるウェアラブルだ。歩数だけをとらえる製品が従来は多かったが、Atlasは腕立て伏せやスクワット、デッドリフトなど、なんでも数える。

チーム:
Peter Li, CEO
Mike Kasparian, CTO
Alex Hsieh, リードソフトウェアデベロッパ
Mehdi Mirza, データサイエンティスト


Blaze Laserlight [プレゼン記事] – Blazeは有脳スマート自転車のブランドだ。同社が今回プレゼンしたLaserlightは、自転車に乗る人の夜間の死亡事故を防ぐ画期的なライトで、車の運転者から見て自転車が暗い死角に入らないようにする。

チーム:
Emily Brooke, CEO + ファウンダ


CubeSensors [プレゼン記事] – CubeSensorsはインターネットに接続されるデバイスで、あらゆる部屋の健康/不健康貢献度をチェックする(気温、湿度、空気の質、騒音、明るさ、気圧などなど)。手のひらに入るぐらい小さくて、どんな部屋にもなじむ。これからパーティーをするとか、寝るとかする部屋は、ぜひチェックしよう。

チーム:
Ales Spetic, CEO
Marko Mrdjenovic, CTO


Owlet [プレゼン記事] – Owletは、乳幼児の健康状態を持続的にチェックする。異状が突然起きたら親に警報する。SIDSなど、乳幼児固有の問題の早期発見に役立つだろう。

チーム:
Jordan Monroe, CMO
Zack Bomsta, CTO
Kurt Workman, CEO
Tanor Hodges, CFO
Jake Colvin, COO

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皆が幸せなホリデーにちょっとイラっときたので、サムスンのCMにケチをつけてみた

今年は「本年度の最悪広告」候補がないのではないかと危惧していたところ、サムスンがぎりぎりでエントリーしてくれたようだ。

サムスンの意識としては「クリスマスプレゼント」(ついこちらと比較したくなる)のつもりなのかもしれないが、少々的外れなのではなかろうか。

しばしば巨匠の制作する映画には謎めいた部分が残る。サムスンのCMビデオを見て感じる違和感も、それと類似のものなのかもしれない。ともかくビデオを見て、そしていろんな人が感じた疑問点について考えてみて欲しい。

0:15 – 「クールなものを見てみたいかい?」などと、見知らぬ人に言われれば、普通は「結構です」と言うものなのではなかろうか。

0:28 – 誰か死んだのではなかろうか。きっと誰か死んだのではないかと思うのだ。

0:32 – 「こんにちは、素敵なお嬢さん」などという言葉がまだ生きているのだと感動する。

0:55 – 「君はとても素敵だね。ほんの15秒前に会ったんだけど、ぼくは君の写真を64枚も撮ったんだよ」。

1:14 – なぜわざわざ混みあったクラブで自分のビデオを見ているんだろう。

1:51 – 電話をかける必要があるんだろうか。たった今まで同じフレーム内にいたもの同士だ。二人ともちょっとオカシイ人なのか。

2:12 – 「この音楽はどこから?」「俺のスマートフォンが奏でているのさ」。さて、この野郎が20フィートも離れたところにスマートフォンを置いておいた理由はなんだろう。

2:20 – 何を勝ち誇っているんだか。

利用シーンをまじめに提示しているのではなく、あくまでシャレのつもりのなのだろうと信じたい。

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(翻訳:Maeda, H


GPSを使わず磁気で歩行ルートを知るフィットネス腕輪Digi-Care ERI, 深圳生まれのオリジナル製品だ

ユニークでデザインのきれいな、フィットネス用のウェアラブルが、クラウドファンディングサイトIndiegogoに登場した。Digi-Care ERIと名づけられた、この深圳生まれのウェアラブルは、ユーザの歩きを記録するが、おもしろいのは、GPSではなく磁気センサを使って経路を捉えることだ。どこをどう通ってきたか知りたいとき、電池寿命を縮めずにすむ。

このデバイスは、キャンディーのパッケージのように色がいろいろ(!)あり、求めている資金額は5万ドルだ。資金提供者には39ドルで進呈されるが、最終小売価格は99ドルを予定している。

上海で行われたTechCrunch/Technode共催イベントでこれを見たのだが、かなり感心した。位置検出の精度は、使ってみてないので何とも言えないが、同社によると一回充電した電池が1か月もち、歩きと走りだけでなくサイクリングにも対応する。それにSDKを公開しているので、デベロッパは体温などのデータのほかに、ビルドの通知やNFCによる対話を自分の作品に利用できる。

発売までこぎつけそうか? 同社によると、製品は完成しており、人びとの目の前でデモもやった。Fitbit Forceをやや鋭角的にしたようなデザインで、明るいOLEDのスクリーンがある。腕輪型のデバイスは今の世の中に氾濫しているが、その中でちょっと変わったやり方をしているこの製品は、なかなかおもしろい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


TC Tokyo早割チケットは本日18時終了……その前に(ほぼ)出揃った講演者をダイジェストでご紹介

きたる11月11日、12日に東京・渋谷で開催する1年に1度のスタートアップの祭典「TechCrunch Tokyo 2013」まであと10日余りと迫ってきたが、トークセッションが行われる2日目にご登場いただくスピーカー陣が(ほぼ)出揃ったので、改めてダイジェストでご紹介したい。そして、早割チケット(通常1万5000円が1万円)の販売が本日10月31日18時に終了するので、購入を迷っている方はぜひともご検討いただければと思う(タイムテーブルはこちらから)。

TechCrunch Tokyo 2013のチケット購入はこちらから→

ウェアラブルの中心で、未来を叫ぶ

Telepathy創業者の井口尊仁氏とFirsthand Capital Management最高投資責任者のKevin Landis氏

さて、2日目のオープニングセッションを飾るのは、「Google Glass対抗」としても注目を集めるメガネ型ウェアラブルデバイス「Telepathy One」を開発するベンチャー、Telepathy創業者の井口尊仁氏と、同社に投資したFirsthand Capital Managementの最高投資責任者であるKevin Landis氏だ。ここではシリコンバレーを拠点に活動する両者にウェアラブルデバイスが実現しうる未来について語っていただく。

Telepathyの井口尊仁CEOが語るウェアラブル革命、TechCrunch Tokyoで登壇へ

ソーシャル貸部屋サービス「Airbnb」に学ぶ国境の超え方

Airbnb

午前の部ではさらに、容量無制限をうたうクラウドストレージを手がけるBitcasaのCEOであるBrian Tapitch氏、世界で1500万サイトが利用するウェブサイト構築サービスを提供するWeebly共同創業者兼のDavid Rusenko氏、家の空き部屋を提供する人と、宿泊場所を探す人をマッチングするサービス「Airbnb」をアジア太平洋地域で展開しているOle Ruch氏など、米国発の注目スタートアップが続々と登壇してくれる。

容量無制限のクラウドストレージ、BitcasaのCEOがTechCrunch Tokyo 2013に登壇決定!
Weebly創業者のCEOがTechCrunch Tokyoに登壇! 1500万サイトが利用するYCの優等生
TechCrunch Tokyo 2013にAirbnb、Tinderから海外スピーカー来日が決定!

楽天はなぜ「Viki」を買収したのか? 米TechCrunch共同編集長が公開取材

Viki

ランチを挟んでからは、世界各地のユーザーが字幕を付けた動画コンテンツを配信する“映像版Wiki”的なサービスを運営するVikiでCEOを務めるRazmig Hovaghimian氏と、GoogleやYahoo!を押しのけて2億ドルでVikiを買収した楽天から、取締役常務執行役員の百野研太郎氏にご登壇いただく。このセッションでは米国TechCrunch共同編集長のAlexia Tsotsisが、両者に公開インタビューを行う予定だ。

楽天は何故Vikiを買収した? 米TechCrunch共同編集長がTechCrunch Tokyoで両社にインタビュー

中毒者続出、全ユーザーの半数以上が毎日起動するLA発のデートアプリとは

Tinder

午後の部では、学生間で爆発的な人気を誇り、ユーザーの半数以上が1日に1度以上は起動するロサンゼルス発のモバイルデートアプリ「Tinder」、CNNやBloomberg、そして実はTechCrunch Japanも導入している外部コメントシステム「Disqus」、ウェブサイト作成サービスを手がけ、Dropboxを輩出したことでも知られるシードアクセラレーター「Y Combinator」に中国人として初めて採用された「Strikingly」といったプロダクトを手がけるスタートアップの創業者が続々と登壇してくれる。

TechCrunch Tokyo 2013にAirbnb、Tinderから海外スピーカー来日が決定!
CNNやBloombergも採用するコメントサービス「Disqus」の創業者がTechCrunch Tokyoで講演!
Y Combinator初の中国人卒業生、Strikingly創業者も来日講演!

1日目は現役CEOが集う「CTO Night」やハッカソンも

内容が目白押しの2日目だが、初日となる11月11日には、約100社の中から選ばれたスタートアップ25社がステージ上でプロダクトを競い合うスタートアップバトルの予選(決勝は2日目)、最優秀プロダクトの開発者に賞金30万円が贈呈されるハッカソン、現役のCEOを対象にしたイベント「CTO Night」もあるので、スタートアップ関係者やエンジニア、CTOの方々との人脈を広げるチャンスにしてほしい。

ハッカソン参加のお申し込み(無料)はこちらから→

CTO Nightのお申し込み(無料)はこちらから→

大事なことなので2度言います

通常1万5000円のチケットを1万円で販売する早割キャンペーンは本日、10月31日18時まで。大事なことなので2度言ったけど、迷っている方はぜひ購入していただければと思う。

TechCrunch Tokyo 2013のチケット購入はこちらから→


Google Glassがアップデートへ―既存ユーザーは無料交換、知人を3人まで招待できる

Googleはエクスプローラー・プログラムでGlassを購入した最初のユーザーを非常に尊重しているようだ。

GoogleはGlassハードウェアの改良を進めてきたが、このほど1500ドル払って最初にGlassを購入したユーザーに対し、無料で改良版と取り替えるサービスを実施すると発表した。

もちろんGlassが一般に発売されるまでにはまだだいぶ間がある。早くても2014年中だろうと推測されている。今回Googleは人柱エクスプローラー・プログラムの参加者を拡大することにした。エクスプローラー・プログラムの参加者は向こう14日の間に知人を3人招待することができる―つまり1500ドル払ってGoogle Glassを買いたいという知人がいればだが。

しかし本題に戻ろう。今回のアップデートはなかなか重要なものになりそうだ。GoogleのGlassチームがGoogle+ページに発表したところによれば、今回のアップデートは将来は専用のサングラスや度入りメガネに対応可能となるバージョンで、モノーラルのイアホンも同梱されるという。現行の骨伝導スピーカーは音が小さく騒音レベルの高い場所では聞きづらいという訴えに対応したものだろう。

運がよければGlassの心臓部も改良されるだろう。現在GlassにはTI OMAP4430チップセットと1GBのRAMが搭載されているが、これは基本的に2011年に発表されたGalaxy Nexusと同じスペックだ。現在のスマートフォンの恐ろしく向上したパワーと比べるとやや見劣りがする。

念のためエクスプローラー・プログラムに参加できる条件を再掲しておく。

  • アメリカ国内の居住者
  • 18歳以上
  • Glassを購入すること
  • アメリカ国内に送付先住所があるか、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスのいずれかのGoogleオフィスで受け取りができること

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google GlassでビデオによるライフブログができるサービスPerfect, ウェアラブルの新鮮な切り口だ

今日(米国時間10/24)シアトルで行われたTechStarsのDemo Dayで、PerfectがGoogle Glassのためのライフブログサービスをプレゼンした。このウェアラブルコンピューティングプラットホーム(Google Glass)のためのサービスが、メジャーなスタートアッププログラムに登場するのは、同社が初めてである。

このサービスはGoogle Glassに対する新鮮な取り組みで、これを使うと日々の生活をビデオに撮ることがおそろしく簡単になるだろう。Perfectは、Google Glassの、人のプライバシーを何でもかんでも侵して社会を監視社会にする、というネガティブなイメージをやわらげている。そういう未来の襲来を防ぐことはできないかもしれないが、このサービスはGoogle Glassをこれまでのビデオ撮影/制作よりも優れた表現媒体に変える。

ユーザはGoogle Glassでビデオを撮り、それをPerfectにアップロードする。そしてデフォルトでは、ユーザは8本のビデオから各3秒を切り取ってもらい、それをつないだ24秒を“予告編”とする。そういうビデオ編集をユーザ自身がやるのはたいへんだが、Perfectは各クリップを短くすることによって比較的簡単にそれらをつなぎ合わせる。そのストリームは、いつでも見たいときに見られる。

下のビデオはそういう“予告編”の例(複数)で、今日のTechStarsのイベントのステージで上映されたものだ。そのときの説明では、シアトルでの孫の生活を心配している祖母に見せるのだ、という。

Perfectがおもしろいのは、Google Glassをメディアにしているからだ。ユーザが作るビデオは時間軸に沿っている。人びとはこれらの“ライフヴログ(lifevlogs)”をストリームとして見る。YouTubeなどに投稿されたビデオを見る場合とは、相当違うユーザインタフェイスだ。

協同ファウンダのColin Homらは、ニューヨーク州オールバニ(Albany)の高校の同窓生だ。今日のステージでピッチをぶったHudson Duan(上のビデオの撮影者)はデューク大学の工学部へ行き、HomはMITへ行った。卒業後の彼らはカ州バークリーに住み、DuanはGoogle Glassでビデオを作り始めた。インターネットに接続された眼鏡は、ビデオを撮るために使うのがいちばん自然だ、と感じた。そこにHomも加わり、このサービスの開発を開始した。〔参考記事。〕

Perfectがぶつかった難問は、サービスのタイミングだ。そもそも、Google Glassがいつ本格生産に入るのか、それが分からない。Google Glassの知名度が上がってきたら、まずベータで公開したい。ストレージや付加的サービスを有料にすることも考えたが、とりあえずはサービスの開発が先決だ。まだまだ外部資金を仰ぐ段階ではない。毎月4000ドルぐらいが消えていくが、今のところは二人の貯金でまかなっている。

まだエディティングプラットホームのスクリーンショットもないし、今後のスケジュール表もない。それはこの記事にとっては残念だが、成否を握るのはあくまでもサービスの機能と質だ。

TechStarsのシアトルデモデーには優秀な人がたくさん登場したが、個人的にはPerfectが最高だった。まだかんじんのハードウェアが一般市販されていないから、彼らのサービスがビジネスとして成功しそうであることを、世の中に分からせるのは難しい。ましてや、もウェアラブルコンピューティングというコンセプトが表現のためのメディアであることをPerfectが分からせてくれるなんて、言葉でいくら言っても分からないだろう。なにしろ、PerfectによってGoogle Glassは、新種のビデオブログプラットホームという、新たな側面を見せてくれたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))