アップルとMLBが12週にわたり金曜ナイトゲームを無料ライブストリーミング配信、日本でも視聴可能

3月初め、Apple(アップル)はメジャーリーグベースボール(MLB)と初のライブスポーツ契約を締結し、2022年シーズンに向けて多くの試合やその他のMLBコンテンツをApple TV+サービスに提供することを発表した。米国時間3月29日、Appleは「Friday Night Baseball(フライデーナイト・ベースボール)」の最初の12週間のダブルヘッダースケジュールを公開し、インターネットにアクセスできる人なら誰でも、Apple TV+のサブスク契約なしで自由に視聴できるようにすると発表した。

以前Appleは、フライデーナイトゲームのいくつかを「期間限定」で無料提供することを示唆していたが、その数については詳しく述べていなかった。この提供により、より多くのユーザーが、Apple TV+サブスクリプションにコミットする前に試してみるようになる可能性がある。AppleはTechCrunchに対し、消費者が無料でゲームをストリーミングするために、TV+のサブスクリプションや無料トライアルにサインアップする必要がないことを確認した。

Appleによると「Friday Night Baseball」スケジュールの前半は、4月8日に配信開始される予定。最初の試合は、New York Mets(ニューヨーク・メッツ)とWashington Nationals(ワシントン・ナショナルズ)の対戦で、ワシントンD.C.のNationals Park(ナショナルズ・パーク)から米国東部夏時間午後7時に生中継される。その後、Apple TV+では米国東部夏時間午後9時30分から、Houston Astros(ヒューストン・アストロズ)対Los Angeles Angels(ロサンゼルス・エンゼルス)戦をAngel Stadium(エンゼル・スタジアム)から生中継する。

その後も「Friday Night Baseball」ダブルヘッダーは、レギュラーシーズン中、Apple TV+で8カ国の野球ファンに向けて配信され続ける予定だ。6月24日までの前半のスケジュールは、こちらでご覧いただける。シーズン後半に行われるフライデーナイトゲームもAppleが無料にする予定かどうかについては、まだ不明だ。

MLBのシーズン開幕は労働争議で延期されていたが、それも解消された。

米国のファンは、ハイライトや進行中の試合のチェックを中心とした新しいライブ番組「MLB Big Inning」も視聴できるようになり、そちらはレギュラーシーズン中は毎晩放送される予定だ。さらに、米国とカナダのファンは、MLBの試合のリプレイ、ニュース、分析、ハイライト、クラシックゲームなどを含む24時間365日の新しいライブストリームと、ハイライトやその他のMLBオリジナルコンテンツを含むオンデマンド番組にアクセスできるようになる。試合や番組は、Apple TV+サービス全体でストリーミング配信され、地方放送の制限を受けずに視聴できる。

Appleはまた、4月15日は殿堂入り選手Jackie Robinson(ジャッキー・ロビンソン)のメジャーリーグデビュー75周年となることから、MLBがジャッキー・ロビンソン・デーを記念することにも言及している。

その夜、Appleの「Friday Night Baseball」では、元アメリカンリーグのジャッキー・ロビンソン新人王Randy Arozarena(ランディ・アロザレーナ)選手、オールスターでショートを務めたTim Anderson(ティム・アンダーソン)選手とChicago White Sox(シカゴ・ホワイトソックス)を訪問する特別中継を実施する予定だ。さらに記念イベントの一環として、2020年のナショナルリーグMVPであるFreddie Freeman(フレディ・フリーマン)選手と彼の新しいDodgers(ドジャーズ)のチームメイトが、昨シーズンのナショナルリーグのジャッキー・ロビンソン新人王Jonathan India(ジョナサン・インディア)選手とCincinnati Reds(シンシナティ・レッズ)をホストとして迎える。

Appleによると、レギュラーシーズン中の追加試合日程、放送チーム、制作の強化、試合前後の中継など、その他のプレゼンテーションの詳細については後日発表されるとのこと。

同ストリーミングサービスの「Friday Night Baseball」では、試合前後の関連番組もライブ配信される。

試合は以下の国でストリーミング配信される予定だ。

  • 米国
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ブラジル
  • 日本
  • メキシコ
  • プエルトリコ
  • 韓国
  • 英国

今回の「Friday Night Baseball」は、Appleにとって初のライブスポーツへの参入となるが、かなり以前から同社のストリーミングサービスに追加することを検討していたといわれるものだ。しかし、このローンチは、Appleがその市場地位と多額の資金を活用して、他のストリーミング配信業者がなかなかできないようなことを行えるという例でもある。つまり、潜在的な加入者に対するサービスのマーケティング手段として、無料でライブスポーツを提供するというようなことだ。

試合は、iPhone、iPad、Mac、Apple TV上のApple TVアプリをはじめ、一部のスマートテレビ、ゲーム機、ケーブルTVのセットトップボックスなど、Apple TV+が搭載されているすべてのデバイスで視聴することができる。

画像クレジット:Apple

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(文:Aisha Malik、翻訳:Den Nakano)

Apple TV+が「コーダ あいのうた」でストリーミングサービスとして初めてアカデミー作品賞を受賞

Apple TV+がNetflix(ネットフリックス)を抑え、前者の「CODA(コーダ あいのうた)」がアカデミー賞授賞式で作品賞を受賞し、ストリーミングサービスとして初の快挙を成し遂げた。

さらに「CODA」で主人公の父親役を演じたTroy Kotsur(トロイ・コッツアー)氏が助演男優賞を受賞し、男性ろう者の俳優としては初、ろう者の俳優としては「CODA」の共演者であるMarlee Matlin(マーリー・マトリン)氏の1986年の「Children of a Lesser God(愛は静けさの中に)」での受賞以来、2人目となった。脚本・監督のSian Heder(シアン・ヘダー)氏は脚色賞を受賞した。

これら3部門でのアカデミー賞は、2019年末にサービスを開始したApple TV+にとって初の受賞となる。

Wall Street Journalの報道によると、Apple(アップル)は、Child of Deaf Adult/s(CODA、映画のタイトルの由来となった、きこえない・きこえにくい親をもつきこえる子どもを指す概念)であるEmilia Jones(エミリア・ジョーンズ)氏が演じるRuby(ルビー)が、家業の漁業に加わる予定だったが、音楽の道に引き込まれていくというストーリーを描く「CODA」のオスカーキャンペーンに推定1000万ドル(約12億3600万円)を費やしたという。

Appleは、Apple TV+で現在ストリーミング配信されている「CODA」の配信権に2500万ドル(約30億8900万円)を支払い、同作は劇場でも限定公開された。同部門の他の候補には、Netflixの「The Power of the Dog(パワー・オブ・ザ・ドッグ)」が含まれていた。Netflixは過去数年の間、Martin Scorsese(マーティン・スコセッシ)監督の「The Irishman(アイリッシュマン)」やAlfonso Cuarón(アルフォンソ・キュアロン)監督の「Roma(ROMA/ローマ)」などで、いくつかの作品賞にノミネートされてきた。

Netflixはこれまでアカデミー賞の最高賞を獲得することはできなかったものの、監督賞(「ROMA/ローマ」のキュアロン監督「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のJane Campion / ジェーン・カンピオン監督)、助演女優賞(「Marriage Story / マリッジ・ストーリー」のLaura Dern / ローラ・ダーン氏)、外国語映画賞(「ROMA/ローマ」)、短編アニメ賞(「If Anything Happens I Love You(愛してるって言っておくね)」)など、合計116回ノミネートされ15部門で受賞した実績を持っている。

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(文:Catherine Shu、翻訳:Den Nakano)

なぜ27インチの新Studio DisplayはApple TVではないのか?

Apple(アップル)はついに、熱狂的なAppleファンのコミュニティの多くの人が求めていたもの、つまり最低価格が5000ドル(約58万円)もしない純正のディスプレイを発表した。新しい27インチのStudio Displayは1600ドル(日本での価格は税込19万9800円)で、これはまだ多くの人がモニターに払える金額よりもずっと高いものだが、それでも大半の人にとっては歓迎すべき新製品だろう。Appleは、現在4K Apple TVを動かしているチップよりもずっと強力なA13チップを丸ごと1つ搭載しさえしている。

そこで疑問が生じる。なぜStudio DisplayはApple TVではないのだろうか?

Studio Displayはすでにチップを搭載している。オンボードストレージは欠けているかもしれないが、それを追加するのは、tvOSといくつかのメディアアプリを実行するのに必要な量としてはかなりの作業になる。また、すでにこのようなことを行っている他企業の例もある。Samsung(サムスン)のMシリーズのSmart MonitorにはスマートTVモードがあり、ひどい自家製ソフトウェアが搭載されている。

筆者がTechCrunchのSlackで上記の疑問を投げかけたところ、それがなぜ意味をなさないのか、いくつかの穏やかな見解が返ってきた。例えば表向きはApple TVのすべての機能を持ち、他にも多くのことができるMacにStudio Displayをつなげているからというものだ。

しかしながら、実際のところmacOSのネイティブApple TVアプリは、ちょっとダメだ。Netflix、Disney+、Amazon Prime Videoなどを利用するには、ブラウザを使ってそれぞれのサイトに個別にアクセスする必要があり、簡素化されたホーム画面にアプリをインストールするよりもはるかに不便で、エレガントでもない。繰り返しになるが、Samsungがハイブリッド型スマートTVモニターのラインナップを作り、さらに時間をかけてモデルを追加していったのには理由がある。

加えて、Studio Displayは実際、テレビ単体としてかなり魅力的な買い物になることは間違いないだろう。そのデザインは際立っており、大半のモダンなテレビのデザインをはるかにしのぎ、たとえばSamsungのFrameやSerifのラインナップのように、リビングに置くと映える高価格帯のテレビの中でも群を抜くものだ。

これはストレッチゴールのようなものだが、Studio Displayはウェブカメラ、スピーカー、マイクを内蔵しているため「Apple TV殺し」にもなり得る。ゆったりと座って行うビデオ会議のための、すばらしいヘッドレスのZoom(またはそれに相当するもの)マシンになるかもしれない。

しかし、それは少し先の話だ。tvOSと、どんな種のアプリやサービスをサポートするかで再アーキテクチャを必要とするだろう。Appleは、興味深いA13チップの搭載により、このモニターに基本的に追加コストなしでApple TVの機能を追加し、消費者はそれを利用することも、ただ通常のモニターとして使うこともできたはずだ。

完璧な世界では、将来のファームウェアの更新はtvOSを含め、購入後にこれを実現する。現状では、Studio DisplayはApple TV用のOSやアプリを合理的に実行するためのストレージをまったく(あるいは十分?)搭載していないと思われる。少し惜しい気がする。

画像クレジット:Apple

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi

アップルが「Peek Performance」で発表した最大のニュースまとめ

Apple(アップル)イベントの日がやってきた!Appleが(再びリモート / バーチャル)ステージに立ち、最近舞台裏で取り組んでいたことのすべてを明らかにする日だ。

ライブ配信を見る時間がなかった?大丈夫、我々がいる。今日の最大のニュースをすべて取り上げ、サラッと流し読みできるよう1つのパッケージにまとめた。気になる話題があればリンクをたどってさらに深く掘り下げ、それ以外は読み飛ばせばいい。エンジョイ!

新型iPhoneSE(第3世代)

画像クレジット:Apple

Appleのお財布に優しいiPhone、iPhone SEがアップグレードされた。A15 Bionic(iPhone13と同じチップ)を搭載し、ライブテキスト(カメラの画像から現実世界の文字をコピーする機能)のような処理ができるようになるとのこと。5Gに対応し、バッテリーの持ちも「向上」した。主に昔のiPhoneが懐かしいと思う人たちのために、4.7インチのディスプレイで(iPhone 13と同じ、より耐久性の高いガラスにアップグレードされた)、まだホームボタンがある(指紋リーダー付き)。

価格は429ドル(日本での価格は税込5万7800円)からで、3月18日に発売予定。

画像クレジット:Apple

関連記事:iPhone SEが税込5万7800円で再登場、クラシックなデザインはそのままTouch ID搭載

新型iPad Air

画像クレジット:Apple

Appleがノートパソコン製品ラインに最初に搭載した特注チップがこの最新世代に採用され、iPad AirがM1になる。また、広角の前面カメラが部屋の中をパンして、ビデオ通話中に自動的にユーザーの顔をフレームの中心に保つセンターフレーム機能もAirに搭載されている。

この最新世代のiPad Airは599ドル(日本での価格は税込7万4800円)からで、3月18日に出荷開始される予定だ。新しいiPad Airに関する詳しい記事はこちら

関連記事:アップルが「M1チップ」搭載のiPad Air 5を発表、ノートパソコンの代わりに

M1 Ultra

画像クレジット:Apple

Appleがまた新しいシリコンを手に入れた!ただしM1からM2へのジャンプではなく「M1 Ultra」でM1ラインを拡張した。つまり現在、M1、M1 Pro、M1 Max、M1 Ultraがある。基本的には2つのM1 Maxをブリッジして、OSからは1つのチップに見えるようにしたもので、超高効率でとんでもないパフォーマンスをもたらす。

M1 Ultraについての詳しい記事はこちら。しかし、Appleはこれをどこに入れるのだろうか?まず、M1 Ultraは新型の……..

関連記事:アップルがM1シリーズ最上位版「M1 Ultra」を発表

Mac Studio

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7.7×7.7×3.7インチ(19.7×19.7×9.4cm)という大きさのMac Studioは、まるでMac Miniが……そんなにMiniでなくなったようなデザインだ。Appleによれば、この新しいマシンはM1 Ultraのおかげで、CPUの処理速度が最速の27インチiMacの2.5倍、16コアXeonプロセッサを搭載したMac Proよりも50%速くなっているとのこと。

背面には、4つのThunderbolt 4 / USB-Cポート、10Gbイーサネットポート、HDMIポート、2つのUSB-Aポート、オーディオジャックを備えている。前面にはさらに2つのUSB-Cポート、SDスロットがある。

M1 Max搭載のMac Studioは1999ドル(日本での価格は税込24万9800円)から、ピカピカの新しいM1 Ultra搭載の場合は3999ドル(日本での価格は税込49万9800円)から。3月18日に出荷を開始する。詳しい記事はこちら

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関連記事:アップル、まったく新しいMac「Mac Studio」を発表

Studio Display

画像クレジット:Apple

新しいAppleディスプレイを待っていた方には朗報。Studio Displayと名付けられた最新モデルは、27インチの5Kディスプレイだ。12MP超広角カメラ(センターフレーム対応)内蔵、3マイクアレイ、空間オーディオに対応した6スピーカーサウンドシステムを搭載している。背面には3つのUSB-Cポートに加え、Thunderboltポートを1つ搭載している。Appleによると、傾斜スタンド、傾斜 / 高さ調整可能なスタンド、VESAマウントオプションと、複数の異なるマウントオプションが用意されるとのこと。

Studio Displayの価格は1599ドル(日本での価格は税込19万9800円)から。他の製品同様、3月18日に出荷開始予定だ。Studio Displayの詳細については、こちらの記事で読んでいただける。

画像クレジット:Apple

関連記事:アップルの新27インチStudio Displayはほぼ本体のないiMac

その他の発表

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Den Nakano)

Apple TV+が初のスポーツライブ配信契約でMLBの試合を毎週配信へ、日本でも視聴可能

Apple(アップル)が、Apple TV+のストリーミング・サービスのための新しいスポーツ契約を「積極的に探している」という報道が流れされていたが、米国時間3月8日、同社は多数のMLB(メジャーリーグベースボール)の試合をApple TV+で独占配信すると発表した。同社によると、レギュラーシーズン中の金曜日の夜に、ファンは2試合を視聴することが可能で、試合前と試合後の番組も放送される予定だという。

米国時間3月8日に行われたAppleとMLBの共同発表によれば、8カ国で試合と番組が視聴できるようになるとのことだ。8カ国に含まれるのは米国、カナダ、オーストラリア、ブラジル、日本、メキシコ、プエルトリコ、韓国、英国だが、Appleは後日、このサービスをより多くの国に拡大する予定だと述べている。

Appleが「Friday Night Baseball(フライデー・ナイト・ベースボール)」と名付けた番組に加え、米国のファンは、ハイライトやクリップを含む新しいライブ番組「MLB Big Inning(MLBビッグ・イニング)」を、レギュラーシーズン中に毎晩視聴できるようになる。また、米国とカナダのファンは、MLBの試合リプレイ、ニュース、分析、ハイライト、クラシックゲームなどを含む24時間365日の新しいライブストリームと、ハイライトやその他のMLBオリジナルコンテンツを含むオンデマンド番組にアクセスすることができるようになる。

試合や番組はApple TV+のサービスを通じて配信され、地域の放送規制の影響を受けない、とAppleは指摘している。Apple TV+は、AppleのiPhone、iPad、Mac、Apple TVなどのデバイス、ウェブサイトtv.apple.comに加え、パートナー契約を通じて他のゲーム機やスマートテレビ、一部のケーブルテレビのセットトップボックス(STB)など、あらゆるデバイスで視聴することが可能だ。

特にMLBの試合は、Apple TV+のストリーミングサービスにユーザーを惹きつける役割を果たすだろう。Appleによると、試合はサブスクリプションなしでも「期間限定」で視聴できるようになるという。

Appleのサービス担当副社長であるPeter Stern(ピーター・スターン)氏は「すべての野球ファンと同じように、私たちも開幕が待ち遠しいですね」と声明で述べている。「野球は、米国だけでなく、世界中の多くのAppleのお客様の心の中に特別な位置を占めています。Apple TV+が、シーズンを通して野球のすばらしい瞬間をお届けするホームとなることを誇りに思います」。

また今回の契約の一環として、AppleとMLBは、ファンのためにApple Newsアプリでのリーグやチームの話題を強化し、ハイライトを視聴する手段も提供する。

このニュースは、火曜日(米国時間3月8日)に行われたAppleのライブイベントで発表された(同イベントではiPhone、iPad、Macの最新アップデートも披露された)。

AppleがMLBとスポーツ中継について協議しているという報道は先月流されていた。他に名前が上がっていたのがNBC Sports(NBCスポーツ)だ。NBCは自社のストリーミングサービスであるPeacock(ピーコック)へのスポーツコンテンツへの追加に関心を持っていた。ニューヨーク・ポスト紙によれば、契約額は1億〜1億5千万ドル(約115億7000万〜約173億6000万円)の範囲になっていただろうという。

AppleとMLBは、これまでもARKitのようなAppleの新技術や、Apple PayビジネスチャットのようなサービスをMLBがいち早く採用することが多く、何年も密接に連携してきた。また、AppleはかつてMLBと提携し、ダッグアウトにiPadを設置したことがある。

MLBのチーフレベニューオフィサーであるNoah Garden(ノア・ガーデン)氏は「Appleは、『フライデー・ナイト・ベースボール』を世界中のファンのみなさまにお届けするための理想的なパートナーです」と発表のなかで語っている。さらに彼は「2008年のApp Store初日にAt Bat(アットバット)をローンチしたことや、全国の球場でAppleのテクノロジーが統合されたことなどのマイルストーンに続いて、この頼もしい新しい試合パッケージは、ファンのみなさまに質の高い革新的なコンテンツを提供してきた長い歴史の中でも、完璧な次世代コラボレーションです。全国で視聴可能で、国際的な広がりを持つMLB on Apple TV+は、より多くの視聴者が試合とつながることができる、エキサイティングな新しいプラットフォームをファンに提供できます」と述べている。

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画像クレジット:Apple

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(文:Sarah Perez、翻訳:sako)

Apple TV+が米ComcastのXfinityプラットフォームでロールアウト開始

Comcastは米国時間3月7日、Apple TV+が同社のXfinityプラットフォームで利用可能になったことを発表した。Apple TV+は本日よりXfinity X1、Xfinity Flex、XClass TVで展開され、今後数日ですべての対象デバイスで利用可能になる予定だ。

Xfinityの音声リモコンに「Apple TV+」と話しかけるか、ストリーミングサービスから観たい映画やテレビ番組の名前、例えば「Ted Lasso(テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく)」や「The Morning Show(ザ・モーニングショー)」などと話しかけることで、これからApple TV+にアクセスできる。

このロールアウトの一環として、Xfinityユーザーは3月15日から21日まで、トム・ハンクス主演の新作映画「Greyhound(グレイハウンド)」やいくつかのシリーズのファーストシーズンなど、同ストリーミングサービスのコンテンツの一部をサインアップやサインイン不要で試聴できるようになる。また、Comcastによると、現在Apple TV+に加入していないXfinityの顧客は、4月25日までにXfinityのデバイスからサインアップすると、Apple TV+の3カ月間の無料トライアルが受けられるという。

Appleのサービス担当副社長であるPeter Stern(ピーター・スターン)氏は、今回の発表についての声明の中でこう述べている。「Apple TV+は、世界中の優れたクリエイターによる最高品質の番組を提供しており、リビングルームの大きなテレビで観るのはそれを楽しむベストな方法の1つです。当社とComcastの提携により、何千万台もの新しいデバイスでこの体験が可能になり、多くのComcastのお客様がApple TV+で新しいお気に入り番組を楽しめるようになり、とてもうれしく思っています」。

ComcastがAppleのストリーミングサービスに対応する計画を最初に明らかにしたのは、2021年10月、ComcastのBrian Roberts(ブライアン・ロバーツ)CEOがApple TVアプリをComcastのプラットフォームで利用できるようにすると約束したときだった。

Apple TV+は、2019年11月にAppleの顧客向けにデビューし、その後、同年、Roku(ロク)デバイスAmazon(アマゾン)のFire TVプラットフォームなど、Apple以外のプラットフォームにも展開された。現在では、Samsung(サムスン)、LG、VIZIO(ビジオ)、Sony(ソニー)のさまざまなスマートテレビ、PlayStation(PS4およびPS5)、Xbox(One、Series X、Series S)などのゲームコンソール、およびウェブ経由でも利用できるようになっている。12月には、英国および欧州のSkyデバイス(Sky QおよびSky Glass)でもサービスを開始した。

今回のサービス拡充は、太平洋時間3月8日午前10時(日本時間3月9日午前3時)に予定されているAppleの次のビッグイベントの前日というタイミングで行われた。同社はこのイベントで、5G接続対応のリフレッシュされたiPhone SE、全体的にスペックが向上したiPad Airアップデート版、Appleシリコンを搭載した新しいMacモデルなどを発表する可能性がある。

画像クレジット:Comcast

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(文:Aisha Malik、翻訳:Den Nakano)

アップルがオリジナルポッドキャストとして実際の犯罪に焦点を当てた「Hooked」配信開始

Apple(アップル)はオリジナルポッドキャストへの投資をさらに強化している。同社は米国時間11月3日、実話の犯罪に焦点を当てた新しいアップルオリジナルポッドキャスト「Hooked(フックド)」を公開した。全9話からなるこのシリーズでは、一流のエンジニアだったTony Hathaway(トニー・ハサウェイ)が、オピオイド(麻薬性鎮痛薬)への依存が原因で、米国史上最多の銀行強盗を重ねるようになるまでの物語を探っていく。Campside Media(キャンプサイド・メディア)が制作し、同社の共同設立者であるJosh Dean(ジョシュ・ディーン)氏が司会を務めるこのポッドキャストには、ハサウェイや彼の家族、警察官などの関係者に3年間にわたって行ったインタビューが収録されている。

興味深い内容ではあるものの、このポッドキャストの特徴は「Apple TV+ポッドキャスト」と銘打っているにもかかわらず、他のApple TV+シリーズや映画とのタイアップではないことだ(少なくとも、発表されているものはない)。

画像クレジット:Apple

基本的に、Apple TV+の名が付く他のポッドキャストは、動画ストリーミングプラットフォームであるApple TV+のオリジナル番組に関連するポッドキャスト番組として配信されている。その中には、今月後半から配信が始まる戦争ドキュメンタリー番組に関連する「The Line(ザ・ライン)」をはじめ「For All Mankind(フォー・オール・マンカインド)」公式ポッドキャスト「Foundation(ファウンデーション)」公式ポッドキャスト「The Problem With Jon Stewart(ザ・プロブレム・ウィズ・ジョン・スチュワート)」公式ポッドキャストなどがある。

しかしながら、アップルが何らかの形で単独のポッドキャストを実験的に提供するのは、今回が初めてというわけではない。

2020年、アップルが開始した「The Zane Lowe Interview Series(ザ・ゼイン・ロウ・インタビュー・シリーズ)」は、アップルのグローバル・クリエイティブ・ディレクターであるZane Lowe(ゼイン・ロウ)氏が、Billie Eilish(ビリー・エイリッシュ)、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)、Kanye West(カニエ・ウェスト)、Hayley Williams(ヘイリー・ウィリアムス)、Lady Gaga(レディー・ガガ)などの人気アーティストと対談する音楽インタビューポッドキャストだ。

それ以前にも、アップルは、基調講演決算説明会、Apple Storeでのイベントなど、企業のニュースをポッドキャストで配信している。また、Beats 1(ビーツワン)で最初にライブストリーミングを行った「2019年グラミー賞授賞式」をポッドキャスト媒体で配信したこともあった。

この新作ポッドキャスト「Hooked」は、Campside Mediaが制作しているが、Apple TV+のクリエイティブチームを通して展開されるため、ポッドキャストのページには、メディア企業であるCampside Mediaの名前と並んでApple TV+の名称が記載されている。

実際にあった犯罪のような人気が高いジャンルのポッドキャストが、単独で始まったということは、アップルがApple TV+やApple Music(アップル・ミュージック)のような他の取り組みとは必ずしも連動しないオリジナル作品の市場をテストすることに、関心を持っていることの現れかもしれない。

ライバルであるSpotify(スポティファイ)の「Original & Exclusives(オリジナル&エクスクルーシブ)」とは異なり、この番組はApple Podcast(アップル・ポッドキャスト)アプリに固定されない。エピソードはApple PodcastsとRSSの両方で公開されるため、ユーザーは好きなアプリで視聴することができる。

Apple Podcastsは、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Apple Watch、Apple TV、HomePod mini、CarPlay、Windows用iTunes、その他のスマートスピーカーや車載システム経由で、100以上の言語、170以上の国と地域で利用できると、アップルは述べている。

しかし、RSSで配信されるということは、Pocket Casts(ポケット キャスト)、Overcast(オーバーキャスト)、Castbox(キャストボックス)、Podbean(ポッドビーン)などのサードパーティ製ポッドキャストアプリでもストリーミングできることを意味する。

「Hooked」の最初の3つのエピソードは11月3日より公開されている。今後は毎週水曜日に新しいエピソードが配信される予定だ。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Netflixが「ザ・クラウン」などでエミー賞を席巻、Apple TV+も最多10部門で受賞

Netflix(ネットフリックス)が制作スタジオ別で最も多くの賞を獲得してエミー賞を席巻した。「The Crown(ザ・クラウン)」での11の賞を含め、計44部門で受賞し、次に受賞が多かったHBO/HBO Maxに倍以上の差をつけた。2021年のエミー賞はまた、コメディ作品「Ted Lasso(テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく)」の7部門での受賞を含め計10部門で賞を獲得したApple TV+にとっても転機の年となった。

念のためにいうと、エミー賞でのNetflixの多数の受賞は2020年の34のクリエイティブアーツエミー賞だ。ただ、それでもThe CrownのOlivia Colman(オリビア・コールマン)氏、Gillian Anderson(ジリアン・アンダーソン)氏、Josh O’Connor(ジョッシュ・オコナー)氏、それから「HALSTON」に出演したEwan McGregor(ユアン・マクレガー)氏らの演技賞など計10部門でプライムタイム・エミー賞を獲得した。「ザ・クラウン」はまた、名誉あるベストドラマシリーズ賞を受賞し、さらには作品賞と監督賞も獲得した。Anya Taylor-Joy(アニャ・テイラージョイ)氏が出演したNetflixの「Queen’s Gambit(クイーンズ・ギャンビット)」がリミテッド・シリーズ部門の作品賞を受賞した。

第73回プライムタイム・エミー賞授賞式でポーズを取るコメディ作品「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」の出演者ら。(左から右へ)フィル・ダンスター氏、ブレット・ゴールドステイン氏、ハンナ・ワディンガム氏、ジェイソン・サダイキス氏、ジュノ・テンプル氏、ニック・モハメッド氏、ブレンダン・ハント氏:9月19日、カリフォルニア州ロサンゼルス(画像クレジット:Rich Fury/Getty Images)

一方、Apple TV+はプライムタイムでの7受賞を含め計10部門で賞を獲得し、これまでで最多となった。Apple TV+の作品は、Brett Goldstein(ブレット・ゴールドステイン)氏とHannah Waddingham(ハンナ・ワディンガム)氏の助演賞、Jason Sudeikis(ジェイソン・サダイキス)氏の主演男優賞を含め、「テッド・ラッソ」が7部門で受賞するなどコメディシリーズ部門を独占した。「テッド・ラッソ」はまた、コメディ部門の作品賞も受賞した。

「テッド・ラッソ」のおかげで、Apple TV+はライバルよりも好成績を収めた。Disney+は計14部門で受賞し、これは2020年の8部門での受賞よりも増えたが、プライムタイムエミー賞での受賞は1つだけだった(事前収録のバラエティスペシャル賞を「Hamilton(ハミルトン)」が受賞)。AmazonとHuluはどちらも2020年にエミー賞を獲得したが、2021年は皆無だった。

ライバルがひしめく中、HBO/HBO Maxが130ものノミネーションで群を抜き、プライムタイムでの9部門を含め、計19部門で受賞した。最も大きな賞を獲得したのはコメディ部門での主演女優賞に輝いた「Hacks」のJean Smart(ジーン・スマート)氏と、リミテッドシリーズ部門で主演女優賞を受賞した「Mare of Easstown(メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実)」のKate Winslet(ケイト・ウィンスレット)氏だ。ゴールデングローブ賞ではノミネーションを逃して物議をかもしたMichaela Coel(ミカエラ・コール)氏が「I May Destroy You」でリミテッドシリーズ部門の作品賞を受賞した。

2018年にNetflixがケーブルネットワークのHBO (HBO Maxになる前)とエミー賞の受賞数で最多タイだったのは特筆すべきことだった。2021年は、Netflixがライバルを凌駕し、ストリーミングプラットフォームであるNetflixは4部門で最高賞を獲得した。この勢いがパンデミックが落ち着き始めても続くのかどうか、契約者数の成長が翳りをみせるのかはまだわからない。

画像クレジット:Rich Fury / Staff / Getty Images

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者Steve DentはEngadgetの共同編集者。

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(文:Steve Dent、翻訳:Nariko Mizoguchi

Apple TVにHomePod miniをスピーカーにするなどのアップデート

噂されていたセットトップボックスとHomePodを組み合わせたApple TVデバイスはWWDCのキーノートでは登場しなかったが、Apple TVの体験を向上させる機能はいくつか発表された。その1つはHomePod miniに関することだ。2021年秋から、HomePod miniをApple TV 4Kのスピーカーとして選択できるようになる。他に、家族全員の好みに合う番組を見る方法やFaceTimeでの同時視聴など、Apple TVに関するソフトウェアのアップデートも紹介された。

同時視聴の機能は実際にはFaceTimeのアップデートの一環で、FaceTime通話中に音楽やテレビ、画面共有をストリーミングできるようになる。Apple TVアプリはSharePlayというこの新しい機能に対応したアプリの1つだ。Apple TVアプリには「あなたと共有」という新しい行も登場し、友だちが共有している番組や映画が表示される。

「メンバー全員」という機能では、Apple TVのインターフェイス内でメンバー全員の好みに基づいて番組や映画が紹介される。家族と一緒に今夜見る映画を決めたりするのに最適だ。また、誰が見ているかに応じて提案を調整できる。

iPadに対応した新しいApple TVウィジェットも提供が開始されている。

Apple TVのスピーカーとしてHomePod miniを設定して再生すると「豊かでバランスの取れたサウンド」と「透き通るほどクリアな会話」が届けられるとAppleは説明した。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleWWDC 2021WWDCApple TVHomePod miniFaceTime

画像クレジット:Apple

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

アップルが動画や音楽をバーチャル共同視聴できる新機能「SharePlay」をiOS 15で導入

Apple(アップル)はiOS 15でのFaceTimeアップデートの一環として、新しい体験共有機能を発表した。FaceTimeコールで一緒にテレビ番組やTikTokビデオを観たり音楽を聴いたり、あるいはスクリーンシェアしたりできるというものだ。SharePlayというこの機能では、コールそのものからアプリへのアクセスを統合することで、FaceTimeを使いながら家族や友人とリアルタイムにつながることができる、とAppleは説明した。

画像クレジット:Apple

Appleは米国時間6月7日に開催したWWDC基調講演で新しい機能のデモンストレーションを行い、友達と一緒に音楽を聴くためにApple Musicで再生ボタンを押してコールに参加している人に音楽をストリームする様子を見せた。音楽共有では、コールに参加している人は誰でも再生、一時停止、曲送りができる。

また、ストリーミングサービスであるApple TV+の動画をコール参加者の間でリアルタイムに同期する様子も紹介した。パンデミックの間、人々はバーチャルで家族や友人と映画や番組を一緒に観る方法を模索し、HuluやAmazon Prime Videoといったサービスはネイティブの共同視聴機能を搭載した。

しかし AppleのSharePlayは自社サービスの音楽やビデオのストリーミング以外のものもカバーしている。

同社はDisney+、Hulu、 HBO Max、NBA、Twitch、TikTok、MasterClass、ESPN+、 Paramount+、Pluto TVなどとの提携を発表した。またデベロッパーがアプリにSharePlayを統合できるよう、APIにも着手している。

画像クレジット:Apple

ユーザーはSharePlay経由でスクリーンシェアもできる。不動産会社Zillowの物件を一緒にブラウズしたり、モバイルゲームプレイを自慢したりといったことができる、とAppleは紹介した。

「スクリーンシェアリングは、誰かの手助けをしたりその場で質問に答えたりするためのシンプルでかなり効果的な方法でもあり、 Appleの全デバイスで利用できます」とソフトウェアエンジニアリングのSVPであるCraig Federighi(クレイグ・フェデリギ)氏は述べた。

SharePlay機能はiOS 15で提供される。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

WWDC 2021で期待される発表は?iOS 15、iPadOSリニューアル、もしかしたら新Macも

あらゆることを考え合わせると、Apple(アップル)は2020年、非常に洗練されたバーチャルWWDCを開催した。Microsoft(マイクロソフト)やGoogle(グーグル)のような他の企業がよりライブ感のある(あるいはライブスタイルの)体験を選択したのに対し、Appleは、スムーズなドローン撮影と巧みなトランジションを駆使して出演した幹部たちを引き立てた。そして最初の1年を経て、同社がどのように新しい境地に達するか見ものだ。

キックオフからニュースを提供するWWDCの基調講演はいつも大盛況だが、今回もその例に漏れず、さらに多くの新情報が発表される可能性が高い。iOS / iPadOS、watchOS、macOS、tvOSなど、開発者向けの標準的なアップデートに加えて、このイベントで新しいハードウェアが発表される可能性もある。

いつものようにライブでニュースをお伝えしていくが、今回はライブブログを復活させる。ライブニュースをさまざまな方法でフォローすることが可能だ。イベントは、太平洋標準時6月7日(月)午前10時(日本時間6月8日午前2時)に開始される。

YouTubeのライブストリームはここで見ることができる。

例年通り、このイベントではiOSが最大の目玉となる。なんといっても、Appleは他の何よりも多くiPhoneを販売しているからだ。2020年には特に、同社の最新5Gデバイスが低迷するモバイル市場に救いの手を差し伸べた中でその傾向が強まった。

少なくとも最初の段階では、iOS 15はAndroidの最新バージョンほど過激なアップデートには見えない。しかし、今日から6月7日の朝までの間に、多くのことが起こり得る。(少なくとも今のところ)最重要課題は通知機能のアップデートのようだ。報道によると、モバイルOSの新バージョンでは、睡眠中、仕事中、運転中などのステータスに応じてカスタマイズ可能な通知が提供されるとのこと。

また、iOS 15には、新しいアクセシビリティ機能が多数追加されると考えられている。

画像クレジット:Apple

さらに大きなニュースは、待望のiPadOS 15へのアップデートだろう。最新のiPad Proのレビューではこの古いソフトウェアが問題となっていたが、iPadOS 15は、タブレット端末用のOSをモバイルOSからさらに遠ざけるための重要なステップになりそうだ。現在のiPadOS 15は、ほとんどの意図と目的においては、iOSをタブレット向けにスケールアップしたものとなっている。

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まだ詳細は明らかになっていないが、ホーム画面はウィジェットを含めて大幅にアップデートされる予定だと言われている。これにより、大きくなったホーム画面をより有効に活用できるようになると思われる。また、新しい通知機能やiMessageの大幅な改良など、iOSの新しいアップデートも行われるはずだ。

Big Surで行われた大規模なオーバーホールの後、macOS 12はより小さな波となることが予想される。ここでのビッグニュースは、ハードウェアかもしれない。噂では、Appleの超高速M1チップがアップデートされると囁かれている。M1X(現在の呼称)は、14インチと16インチの新型MacBook Proと一緒に登場する可能性があり、そうなればAppleのラップトップ製品ラインのハイエンドとローエンドの間に、ようやく少しだけ日が差すことになる。

画像クレジット:Brian Heater

また、今のところ情報が少ないものの、watchOSも大きなアップデートの時期に来ているように見える。特に合併したばかりのGoogleとFitbit(フィットビット)と競合しているAppleにとって、新しい健康機能は確実な賭けだろう(最近発表されたSamsungのアシストはいうまでもない)。

そして、最も興味をそそられるミステリーがhomeOSだ。求人情報ではこの謎のOSが参照されていたが、これは単なるタイプミスかもしれない(その後、求人案件では「HomePod」に変更された)。

画像クレジット:Apple

噂のまとめということで、より大きなものにつながるかもしれない可能性を指摘しておく。これは、既存および近々発売されるAppleのホーム製品と連動するように設計された、より統合的なホームオペレーティングシステムだと思われる。おそらく、tvOSともう少し密接に統合するものだろう。長期にわたる噂の中心にあるのは新しいApple TVデバイスだが、これまでのところ、その点は確認されていない。

他には、新しいMac Miniの噂もある(ただしこちらは、2020年末にリフレッシュされたばかりだが)。また、Beats Studio Budsに関する噂も興味をそそられる。LeBron James(レブロン・ジェームズ)が未発表のハードウェアを身につけているのを見れば、人々は話題にせざるを得ない。しかしAppleは従来、Beatsチームに独自の発表を任せ、このような大きなイベントはAirPodsのような自社ブランドのオーディオ製品のためにとっておくことを選んできた。

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

アップルが「Spring Loaded」で発表した新製品まとめ、新iMac、iPad Pro、AirTagなど

Apple(アップル)のイベントの日だ。

Apple Cardの改良から新しいiMacやiPadまで、Appleは1時間のイベントでたくさんのニュースを発表した。しかし、すべての発表に目を通している時間がない方のために、それぞれのポイントをまとめてご紹介しよう。

Apple Card

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Appleはまず「Apple Card」の仕組みの変化について、簡単だが重要な説明を行った。「Apple Card Family」では、13歳以上の家族なら誰とでもカードを共有でき、追加ユーザーごとに利用限度額をカスタマイズできる。また、Appleカードを他の大人と「共同所有」することもできるようになり、両方の所有者が等しくクレジットを蓄積できるようになる。

Appleはまず、Apple Cardの仕組みの変更について、簡単に、しかし重要な説明を行った。「Apple Card Family」では、13歳以上の家族であれば誰でもカードを共有することができ、追加ユーザーごとに利用限度額をカスタマイズできる。また、他の大人とApple Cardを「共同所有」することも可能になり、2人の所有者が同じようにクレジットを貯めることができるようになる。

Apple Podcasts

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Appleは、Podcastアプリのデザインを一新し、それぞれのPodcastを有料購読(月額または年額)できるオプションを提供する。

パープルのiPhone

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今回、新しいiPhoneは発表されなかったが(iPhoneは通常、年内に発売される)、既存のiPhone 12とiPhone 12 miniに新色「パープル」が加わった。彼らはWilly Wonka(ウィリー・ウォンカ)の歌が使われたが……、まぁそれはパープルだからだろう。

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AirTag

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Appleはついに、ソファーで紛失したさまざまなAppleデバイスを探すのにときと同じく「Find My」アプリを使って、鍵やお財布、バッグなどを追跡するためのアクセサリーを正式に発表した。

AirTag」(不思議なことに「AirTags」ではない)と名づけられたこのアクセサリーは、1個29ドル(日本では税込3800円)、4個入りで99ドル(日本では税込1万2800円)、4月30日に発売される予定だ。バッテリーはユーザーが自分で交換できるが、奇妙なことにアタッチメントループは付属しない。キーホルダーなどに取り付けたい場合は、ケースを追加する必要がある。もちろん、Appleはそれを作り、販売する。

AirTagにはそれぞれスピーカーが内蔵されており、紛失したアイテムを見つけるのに役立つ。オンラインで購入すると、テキストや選択した絵文字を無料で刻印することができる。

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次世代Apple TV 4 K

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Appleは、2017年に初めて発売した「Apple TV 4K」を大幅に刷新する。その内訳は以下のとおりだ。

  • AppleのA 12 Bionicチップ搭載。
  • iPhoneを使って映像のキャリブレーションが行える。キャリブレーションプロセスを開始し、iPhoneの前面カメラをテレビに近づけると、Apple TV 4Kはそれに応じて自らのカラー / コントラスト出力を自動的に最適化する。
  • リモコンのデザインも一新。これまでのタッチパッド付きのリモコンから、iPodのようなスクロールホイールを備えた5方向のクリックパッド付きのリモコンに変更された。ボタンを押す代わりにテレビに話しかけたくなったときのために、側面にはSiriボタンが付いている。このリモコンは、前世代
  • Siri RemoはApple TV 4KおよびApple TV HD用として59ドル(日本では税込6500円)で別売りされる。
  • 32GBモデルが179ドル(日本では税込2万1800円)、64 GBモデルが199ドル(日本では税込2万3800円)。

関連記事:新型Apple TV 4KにはSiriが使える「Siri Remote」が付属

新しいiMac

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iMacがM1にシフトするときが来た!Appleは、iMacの新ラインナップを発表した。往年のiMacを彷彿とさせる、ファンシーなカラーバリエーションが特徴だ。その概要は以下のとおりだ。

  • Appleが2020年にノートPCに初導入した驚異的に高速な「M1」チップセットを搭載。
    24インチの「4.5K」ディスプレイ。
  • ついに、まともなウェブカメラが登場!新iMacには1080pのFaceTimeカメラが搭載される。
    予約注文は4月20日から始まり、出荷は5月下旬。
  • 1299ドル(日本では税込15万4800円)で8コアCPU / 7コアGPU、1499ドル(日本では税込17万7800円)で8コアCPU / 8コアGPUにアップグレードできる。
  • カラーはグリーン、イエロー、ピンク、オレンジ、ブルー、パープル、シルバーの7色。一部の色は、より高額なモデルでのみ提供される。
  • どちらのモデルも256GBのSSDとThunderboltポートが2つ備えている。1499ドルのモデルでは、USB 3ポートが2つ追加される。
  • Appleは、Touch ID指紋認証センサーを搭載したBluetooth Magic Keyboardの新バージョンも発表。高額なモデルに同梱される。

画像クレジット:Apple

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新しいiPad Pro

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iPad ProもM1を搭載する!Appleによると、この移行により従来のiPad Proと比べてパフォーマンスが50%向上したという。新機能は以下のとおりだ。

  • 8コアGPU / 8コアCPU。
  • 11インチモデルは799ドル(日本では税込9万4800円)から、12.9インチモデルは1099ドル(日本では税込12万9800円)から。
  • セルラーモデルは5Gをサポート。
  • USB-Cポートを介してThunderboltおよびUSB 4をサポート。
  • 12.9インチモデルは「Liquid Retina XDR」ディスプレイを搭載。Appleによるとフルスクリーン輝度は1000ニト、ピーク輝度は1600ニトとのこと。
  • Appleが「Center Stage」と呼ぶ機能は、FaceTime通話中に、部屋の中を動き回っても自動的に自分の顔をフレームの中央に保つ。
  • 最大2TBの内蔵ストレージと16GBのRAMを搭載。

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カテゴリー:イベント情報
タグ:AppleAPPLE SPRING HARDWARE EVENT 2021Apple CardクレジットカードポッドキャストiPhoneAirTagトラッカーApple TVSiriiMacApple M1iPad

画像クレジット:Apple

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Katsuyuki Yasui)

新型Apple TV 4KにはSiriが使える「Siri Remote」が付属

Apple(アップル)は米国時間4月20日、新型のApple TV 4Kを発表した。これには新しいSiri Remoteが付属する。

この新しいアルミニウム製のリモコンでは従来のSiriのサポートに加えて、クリックパッドを再設計し外側のリングで円形のジェスチャーを可能にした。これにより、視聴者は探しているシーンをすばやく見つけることができる。また他のリモコンに手を伸ばす必要がないように、ミュートボタンとテレビの電源ボタンも搭載している。

新しいApple TV 4KはアップルのA12 Bionicチップを搭載しており、より高品質な映像、具体的には毎秒60フレームのハイフレームレートHDRとDolby Visionに対応している。

もちろん画質はテレビ本体にも依存するのだが、アップルはこの状況に対応するための新機能を発表した。テレビのカラーバランスを改善するために、iPhoneの光センサーを使って現在のバランスを測定し、それに応じてApple TVからの出力が調整されるのだ。

新しいApple TV 4Kは、32ギガバイトで179ドル(日本では税込2万1800円、ストレージ容量を2倍にしたい場合は税込2万3800円)で4月30日から注文を開始し、5月後半に発売される予定だ。また、新しいSiri Remoteを搭載したApple TV HDは149ドル(日本では税込1万7800円)で、Siri Remoのみを59ドル(約6500円)で購入することもできる。

「Apple TV 4KはA12 Bionicとまったく新しいSiri Remoteによりシンプルかつ直感的な操作で、お客様がお気に入りの番組や映画などを最高のクオリティで楽しむことを可能にします」と、アップルのワールドワイドマーケティング担当副社長のBob Borchers(ボブ・ボーチャーズ)氏は声明で述べている。「そしてもちろん、Apple TV 4Kはアップルのサービスに簡単にアクセスでき、App Storeにある何千ものアプリケーションと合わせて、さらに多くのエンターテインメントの選択肢を提供します」。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleAPPLE SPRING HARDWARE EVENT 2021Apple TVSiri音声アシスタント

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(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter

アップルが「Apple TV+HomePodのハイブリッド製品」と「iPad風スマートディスプレイ」を開発か

Bloomberg(ブルームバーグ)によると、Apple(アップル)はApple TVとスマートスピーカーの融合や、ビデオチャット用に統合されたカメラなど、スマートホーム分野への新たな参入に向けたいくつかの新しいオプションに取り組んでいるという。また同社は、HomePodとiPadを組み合わせ、Amazon(アマゾン)のEcho ShowやGoogle(グーグル)のNest Hubに似た機能を提供するスマートスピーカーにも取り組んでいるという。

Apple TVとHomePodのハイブリッド製品はテレビに接続して映像を出力し、現在のApple TVと同様に動画配信やゲームサービスが利用でき、スピーカーは音声出力、音楽再生、Siriとの統合に利用される。また、テレビでビデオ会議アプリを利用するためのカメラも内蔵されるという。

第2のデバイスは市販されているスマートディスプレイに似ており、iPadのようなスクリーンで統合されたビジュアルを提供する。ブルームバーグによると、このプロジェクトではiPadをロボットアームに接続し、動き回るユーザーに合わせてiPadを移動させ、ビデオチャット中もフレーム内に収めることができるという。

ブルームバーグはこれらの製品のリリース時期を明示しておらず、まだ開発段階のようだ。つまりアップルの決断次第では、これらの計画が簡単に断念されるかもしれない。アップルは最近、2018年に発売した300ドル(約3万3000円)のスマートスピーカーHomePodの販売を終了した。

関連記事:Appleが初代HomePodの販売を終了、好評のminiに注力

Apple TVが2021年中に刷新されるという噂が飛び交っており、これではプロセッサーが高速化されリモコンもアップデートされるはずだ。最新のテレビで利用可能な120Hzの高速なリフレッシュレートのサポートなど、他のハードウェアの改善の可能性もある。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleApple TViPadスマートディスプレイスマートスピーカーHomePod

画像クレジット:Apple

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

Apple TV+がGoogle TVデバイスにやってくる、まずはChromecastから

Googleの米国時間2月18日の発表によると、Google TV対応Chromecastにより、Apple TV+のストリーミングサービスがGoogle TVでも観られるようになる。Googleによると今後数カ月後には、SonyとTCLのGoogle TVや、その他のAndroid TV対応のデバイスでも利用できるようになる。

関連記事:新しいChromecastはリモコンと新しいGoogle TVのUIを搭載して約5000円で年内登場

Google TVは2020年9月に、GoogleがChromecastのインターフェイスを参照する新しい方法として導入された。それにより、ストリーミングサービスやYouTubeからのライブTV、およびGoogleのその他のコンテンツサービスが1つのユーザーインターフェイスにまとまり、AppleやAmazonといった類似サービスとの競争力を強めた。現在、同プラットフォームはDisney+、Netflix、HBO Max、Peacock、Prime Video、CBS All Access、Hulu、Soing、そしてもちろんYouTubeなど、多くのメジャーストリーミングサービスをサポートしている。

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Apple TV+のサポートが追加され、すでに会員であるユーザーはオリジナル番組が観られるようになった。映画やドキュメンタリー、そして「Ted Lasso(テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく)」「For All Mankind(フォー・オール・マンカインド)」「Servant(サーヴァント ターナー家の子守)」「The Morning Show(ザ・モーニングショー)」「Dickinsonディキンスン 〜若き女性詩人の憂鬱〜」などのコンテンツも楽しめるようになっている。また、Appleで購入した映画や番組などのライブラリーにもアクセスできる。Family Sharing(ファミリー共有)も可能で、最大6名の家族がApple TV+とApple TVのチャンネルを共有することができる。

Google TVでのローンチに続き、米国のユーザーはGoogle TVのパーソナライズされたレコメンドでApple Originalを閲覧し、そのコンテンツを検索結果に表示することができる。ユーザーはGoogleアシスタントを使ってApple TVアプリを開いたり、Apple Originalのタイトル名でリクエストすることもできる。Apple TV+の番組もGoogle TVのウォッチリストに加えることができる。Googleによると、これらの機能はローンチ時ではなく「数カ月後」に登場するとのことだ。

今回の対応によりGoogle TVは、Appleのストリーミングサービスをサポートする最後の主要なストリーミングデバイスプラットフォームとなった。

Apple TV+は2019年にAppleの顧客向けにデビューし、その後、その同じ年も含めて、RokuデバイスAmazonのFire TVなど、Apple以外のプラットフォームにも展開した。今日ではそれは、SamsungやLG、Vizio、SonyなどのスマートTVと、PlayStation(PS4とPS5)やXbox(One、X、S)などのゲーム機、そしてWebでも利用できる。

Apple TV+は2019年11月にAppleユーザー向けに登場し、その後RokuデバイスAmazonのFire TVプラットフォームなど同社以外のプラットフォームでも展開された。本日からSamsung、LG、Vizio、SonyなどのスマートTVでも利用できるようになった。プレイステーション(PS 4およびPS 5)、Xbox(One、Series X、Series S)などのゲーム機、そしてウェブでも楽しめるようになる。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Apple TV+の無料トライアル期間がまたまた延長、2021年7月まで

Apple TV+の無料トライアルが、2021年6月までに終わる人に朗報だ。その期限が少し延長になる。

Apple TV+は2019年11月にスタートし、新たにiPhoneやiPad、iPod touch、Apple TVもしくはMacを買った人は1年間の無料で利用することができた。最初の無料トライアルが終わりに近づいたため、Apple(アップル)は期限を2021年2月まで延長していたが、さらに延長される。

9to5Macの記事によると、これまでの期限が2021年2月から6月までだった人は、新たな期限が2021年7月になる。Appleもこの計画を認めている。

今後数週間のうちに、ユーザーの下にこの延長に関するメールが届くだろう。すでにAppleTV+に料金を支払っていたり、Apple Oneにサービスが含まれている人は、2021年6月末まで月々4.99ドル(約520円)のクレジットがもらえる。

これを機に「Ted Lasso(テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく)」をぜひ観て欲しい。この10年間で最もおもしろいテレビ番組だ。「Central Park」もおもしろいが、「Bob’s Burgers(ボブズバーガーズ)」や「Home Movies(ホームムービーズ)」などと比べると、Loren Bouchard(ローレン・ブシャール)プロデュース作品としてはもの足りない。

関連記事:アップルが米国で一部のApple TV+のサブスクを2021年2月まで無料延長へ

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タグ:AppleApple TV+

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アニメ「スヌーピーのメリークリスマス」がApple TV+の独占権に関わらず米国PBSで放映

これをホリデーの奇跡と呼ぼう。Apple(アップル)は米国時間11月18日、ホリデー向けアニメの名作「A Charlie Brown Thanksgiving(スヌーピーの感謝祭)」と「A Charlie Brown Christmas(スヌーピーのメリークリスマス)」が2020年もテレビで放映されると発表した。このニュースはApple TV+の独占契約によってPeanuts(ピーナッツ)のアニメがテレビ放映されなくなることに対する苦情を受けてのことだ。

2020年10月に本誌が指摘したように、この独占契約は55年間で初めて最愛のクリスマススペシャルがテレビで放映されなくなるというものだった。どちらのホリデースペシャルも、1966年のハロウィンスペシャル「It’s the Great Pumpkin, Charlie Brown(スヌーピーとかぼちゃ大王)」と同じ運命を辿ることになりそうだ。

実際、アップルの契約には、無料放映に関する条項がある。ホリデー休暇の伝統を有料サブスクリプションサービスに組み入れることが、このオリジナルスペシャルの持つ確固とした反大量消費主義メッセージと相容れない、という感覚を振り払うことはアップルといえども難しかったのだろう。

うれしいことに、Apple TV+に加えて「スヌーピーの感謝祭」 は2020年11月22日 午後7時30分(太平洋標準時)から「スヌーピーのメリークリスマス」は2020年12月13日午後7時30分からPBSで放映される。

おそらく小さな勝利なのだろうが、いまはもらえるものをもらっておこう。しかも今回はCMなしだ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:AppleApple TV+

画像クレジット:Peanuts/TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)

アップルが米国で一部のApple TV+のサブスクを2021年2月まで無料延長へ

アップルは米国時間10月8日、2020年11月1日に終了するとされているApple TV+の契約を、2021年2月の請求日まで、つまり2021年1月31日まで延長することを明らかにした。

基本的な状況としてアップルは昨年、新しいデバイスの購入者にApple TV+の1年間無料の権利を配っており、それらはすべて11月に終了するように設定されていた。しかしアップルは誰もがまだ新型コロナウィルス関連の制限で厳しい状態であることを知っているので、無料期間を2月まで延長するわけだ。

サブスクリプション開始日が2020年11月1日より前の月間ユーザーにも特典があり、2021年11月、12月、1月に4.99ドルのクレジット(Apple TV+の購読料)をもらえる。クレジットを受け取るために何もする必要はなく、ユーザーはこれらの拡張・クレジットを通知する電子メールを受け取るだけだ。

そしてもちろん、新型コロナウィルスの感染蔓延で厳しい2020年の第4四半期まで、総サブスクリプション数を一定に保つことも狙っているのだろう。

Apple TV+のスタートは、他社サービスに比べるとやや遅かった。デバイスと人気の司会者や俳優、監督を使った高品質な番組の早期レビューで話題になったが、人々は時間の経過とともに番組に慣れていった。当時の私は、それが自然に起こっている砂糖のクラッシュのようなものだと信じていた。

人々はアップルを愛している。The Morning Showはとても人気があるようです。批評家たちはその番組を嫌った。リリースパッケージとしてラインアップされていた影響で、評価が下がったのは間違いないと思います。

あなたが不平を言うとき、誰かが気にすべきかどうかは別問題です。

The Morning Showについては、Apple TV+初のPrime Time Emmy賞を受賞したことでその完成度が証明された。そのほかApple Originals作品は、合計で114件の賞がノミネートされ、35件が受賞している。ところで、Ted Lasso(テッド・ラッソ)は、現在ストリーミングされている中でより賢くて人道的な番組の1つなのでお勧め。スポーツ、無毒な男らしさ、そして心のこもったドラマをうまく融合させた作品だ。

念のために言っておくと、昨年iOSデバイスを初めて購入した人は実際には無料期間が10月31日に終わる可能性がある。心配しないでほしいのは、このオファーにも含まれているということだ。

契約の詳細は次のとおりだ。

  • Apple TV+のサブスクリプションが2021年の2020年11月1日から1月31日までに終了する場合、アップルは無料期間を2021年の2月まで延長する。
  • 2020年1月31日以前に加入した人には、年間加入延長が適用されることを意味する。
  • サブスクリプションが2020年11月15日に終了するように設定されていた場合、最初の請求日は2020年2月15日になる。
  • 同期間中に新しいデバイスを購入せずに年間契約を結んだユーザーは2021年2月まで無料になる。
  • 2020年11月1日より前に月額プランに加入していれば、月額4.99ドルのクレジットがもらえる。
  • 1年間無料で利用できる新しいデバイスプログラムは今後も継続される。

顧客はこの内容について、順次メールを受け取るだろう。

【Japan編集部注】日本での扱いがどうなるかは、現在のところ不明だ。

カテゴリー:ネットワークサービス
タグ:Apple、Apple TV+

画像クレジット: Apple

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(翻訳:TechCrunch Japan)